JP2015105765A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉にかかる負荷によらず、扉の開放量及び開放速さを所定に制御することが可能な冷蔵庫を提供する。【解決手段】回動軸17a,17bまわりに回動して貯蔵室を開閉する扉2a,2bと、扉2a,2bを開放する開扉装置60と、開扉装置60を制御する制御部41と、を備え、開扉装置60は、駆動機構と、駆動機構から伝達された動力によって扉2a,2bを押し出す押出部材61a,61bと、を備え、制御部41は、押出部材61a,61bが扉2a,2bを押し出す際の負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて駆動機構から伝達される動力を制御しながら扉を開放する。【選択図】図3

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として、特許第3998563号公報(特許文献1)がある。特許文献1の請求項2には、「本体の前面開口部に開閉自在に設けた扉と、この扉の内側に食品を収納するポケットと、このポケットに食品が収納されているか否かを検知、又は収納された食品の重量によって扉にかかる負荷を検知する食品検知手段と、前記扉もしくは本体に設けられ使用者の操作を検知するハンドルスイッチと、前記ハンドルスイッチ、及び前記食品検知手段からの検知信号を受けるように設けられ、前記ハンドルスイッチにより使用者の操作を検知し、前記食品検知手段の検出重量が所定重量より大きい場合には、前記食品検知手段の検知した検出重量が所定重量より小さい場合よりもデューティ値を高く設定して前記駆動源をデューティ制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする冷蔵庫。」が記載されている。
特許第3998563号公報
しかしながら、扉の回動軸となるヒンジ部は、部品の個体差や組立製造上のばらつき、温度や湿度等の冷蔵庫が置かれた周囲環境により、摩擦抵抗が異なることから、扉を開くために必要な力は異なる。また、ポケットに収納される食品が、回動軸となるヒンジ部に近い位置に配置されている場合と、遠い位置に配置されている場合とでも、扉を開くために必要な力は異なる。
特許文献1では、単に食品が収納されているか否かを検知する構成、又は収納された食品の重量によって扉にかかる負荷を検知する構成であるため、扉にかかるその他の負荷を十分に配慮していない。
そこで本発明は、扉にかかる負荷によらず、扉の開放量及び開放速さを所定に制御することが可能な冷蔵庫を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は一例として、回動軸まわりに回動して貯蔵室を開閉する扉と、前記扉を開放する開扉装置と、前記開扉装置を制御する制御部と、を備え、前記開扉装置は、駆動機構と、前記駆動機構から伝達された動力によって前記扉を押し出す押出部材と、を備え、前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際の負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて前記動力を制御しながら前記扉を開放することを特徴とする。
本発明によれば、扉にかかる負荷によらず、扉の開放量及び開放速さを所定に制御することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態における冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A断面を模式的に示す側断面図である。 図1のB方向から見た冷蔵庫の平面図である。 (a)から(c)は、冷蔵庫のクローザの動作説明図である。 開扉装置の平面図である。 図5のC−C断面図である。 本発明の実施形態における冷蔵庫の制御系の構成を示すブロック図である。 扉の開動作の制御手順を示すフローチャートである。 開扉装置による開動作中の各段階における扉の位置と、押し出し負荷検知を行なうタイミングと、モータ通電率との関係を示す動作説明図である。 モータ通電率の算出例を示した図である。 (a)は、スイッチレバー及び検知スイッチを備える検知スイッチ動作部の斜視図、(b)は、検知スイッチ動作部の分解斜視図である。 開扉装置におけるカム部とスイッチレバーとの配置説明図である。 (a)から(f)は、開扉装置における大歯車と間欠駆動歯車とスイッチレバーとの位置関係を模式的に示す平面図である。 開扉装置によって左扉を開動作する際の、カム部の回転動作と、検知スイッチのON/OFF状態を説明する図である。 左側の押出部材が突出動作中の状態を示す開扉装置の平面図である。 左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図15から所定時間経過した開扉装置の平面図である。 左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図16から所定時間経過した開扉装置の平面図である。 左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図17から所定時間経過した開扉装置の平面図である。 左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図18から所定時間経過した開扉装置の平面図である。 検知スイッチを有する構成で左扉の開動作を行う制御手順を示すフローチャートである。 検知スイッチを有する開扉装置による開動作中の各段階における扉の位置と、押し出し負荷検知を行なうタイミングと、モータ通電率との関係を示す動作説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。また、以下の説明において、上下左右の方向は図1中に示す上下左右の方向を基準とし、前後の方向は図2中に示す前後の方向を基準とする。
まず、本発明の実施形態に係る冷蔵庫の全体構成について説明する。
≪冷蔵庫の全体構成≫
図1は、本発明の実施形態における冷蔵庫の正面図である。
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2(貯蔵室)と、左右に並べた製氷室3及び上段冷凍室4と、下段冷凍室5と、野菜室6と、を有している。なお、一例として、冷蔵室2及び野菜室6は、およそ3〜5℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室3、上段冷凍室4及び下段冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。
冷蔵室2は、左右に分割された、前方側(図1の紙面手前側)に観音開きの、いわゆるフレンチ型の冷蔵室扉2a及び冷蔵室扉2bを備えている。冷蔵室扉2a,2bはヒンジ17a及びヒンジ17bのまわりに回動する。左右の冷蔵室扉2a,2b同士の隙間を閉鎖するために、冷蔵室扉2aの冷蔵室扉2bに近接した辺に沿って、回動仕切り18が設けられている。
製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、及び野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、及び野菜室扉6aを備えている。なお、以下の説明において、左右の冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、及び野菜室扉6aのそれぞれは、単に扉2a、扉2b、扉3a、扉4a、扉5a、及び扉6aと称せられる場合がある。
冷蔵庫1は、扉2a、扉2b、扉3a、扉4a、扉5a、及び扉6aのそれぞれの開閉状態を検知する扉センサ(図示省略)と、これらの扉2a,2b,3a,4a,5a,及び扉6aの少なくともいずれかが開放していると判定された状態が所定時間(例えば、1分間以上)継続された場合に、使用者にその旨を報知するアラーム(図示省略)と、冷蔵室2、上段冷凍室4、下段冷凍室5等の温度設定をする温度設定器(所定の操作部、表示部等を備える図1に示すコントロールパネル40等を備えている。
また、冷蔵室扉2aには、左開扉スイッチ48aが設けられ、冷蔵室扉2bには、右開扉スイッチ48bが設けられている。これらの左開扉スイッチ48a及び右開扉スイッチ48bは、扉2a、2bの前面を構成するガラス材又は樹脂材と平面をなすように構成される。すなわち、静電容量式のタッチスイッチによって構成する。また、この構成以外に、扉2a、2bの前面を鋼板で構成する場合は、機械式のスイッチ機構によって構成する。なお、左開扉スイッチ48a及び右開扉スイッチ48bは、これら以外にも、圧電素子、電気素子、機械要素等、あらゆるスイッチの構成を採用することができる。
図2は、図1のA−A断面を模式的に示す側断面図である。
図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、内箱10aと外箱10bとの間に発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体10により隔てられている。また、冷蔵庫1の断熱箱体10は複数の真空断熱材14を実装している。
庫内は、温度帯の異なる上下方向に配置された複数の貯蔵室が、断熱仕切壁11a、11bで断熱的に区画されている。即ち、上側の断熱仕切壁11aにより、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室2と、冷凍温度帯の貯蔵室である上段冷凍室4及び製氷室3(図1参照)とが隔てられている。また、下側の断熱仕切壁11bにより、冷凍温度帯の貯蔵室である下段冷凍室5と、冷蔵温度帯の貯蔵室である野菜室6とが隔てられている。
扉2a,2bの庫内側には複数の扉ポケット13(扉収納部)が設けられている。また、冷蔵室2は複数の棚12により縦方向に複数の貯蔵スペースに区画されている。
上段冷凍室4、下段冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの貯蔵室の前方に設けられた扉4a,5a,6aの後方に、収納容器4b,5b,6bがそれぞれ設けられている。そして、扉4a,5a,6aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、収納容器4b,5b,6bが引き出せるようになっている。図1に示す製氷室3にも同様に、扉3aの後方に、収納容器(図2中、符号3bで表示)が設けられ、扉3aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、収納容器3bが引き出せるようになっている。
図2に示すように、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aは、その周囲にドアパッキン15が設けられており、各扉2a,2b,3a,4a,5a,6aを閉じた際、冷蔵庫1の前面の開口周縁部と密着することで貯蔵空間(冷蔵室2、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、及び野菜室6)の内部を閉塞して密閉し、これらの貯蔵空間から外部への冷気の漏れを防止している。
図2に示すように、冷却器7は、下段冷凍室5の略背部に設けられた冷却器収納室8内に配置されている。冷却器7は、冷却器配管7dに多数のフィン(図示省略)が取り付けられて構成され、冷却器配管7d内の冷媒と空気との間で熱交換することができるようになっている。
冷却器7の上方には、庫内送風機9(例えば、モータ駆動するファン)が設けられている。冷却器7で熱交換して冷やされた空気(以下、この冷やされた低温の空気を「冷気」という)は、庫内送風機9によって冷蔵室送風ダクト22、野菜室送風ダクト25、製氷室送風ダクト26a、上段冷凍室送風ダクト26b及び下段冷凍室送風ダクト27を介して、冷蔵室2、野菜室6、製氷室3、上段冷凍室4及び下段冷凍室5の各貯蔵室へ送られるようになっている。
図2に示すように、冷蔵庫1の天井壁の上面側には、制御部として、CPU、ROMやRAM等のメモリ、インターフェース回路等を搭載した制御部である制御基板41が配置されている。冷蔵庫1には、冷蔵室2の温度を検出する冷蔵室温度センサ44、野菜室6の温度を検出する野菜室温度センサ45、冷凍温度帯室(製氷室3、上段冷凍室4及び下段冷凍室5)の温度を検出する冷凍室温度センサ46、冷却器7の温度を検出する冷却器温度センサ47等の温度センサが設けられ、検出した温度が制御基板41に入力されるようになっている。
また、制御基板41は、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの開閉状態をそれぞれ検知する扉センサ(図示省略)、扉2aに設けられた前記のコントロールパネル40(図1参照)、扉2a,2bに設けられた前記の左開扉スイッチ48a(図1参照)、及び前記の右開扉スイッチ48b(図1参照)と接続されている。
制御基板41は、前述のROMに予め搭載されたプログラムにより、圧縮機51のON/OFFや回転速度の制御、冷蔵温度帯室冷気制御手段20及び冷凍温度帯室冷気制御手段21を個別に駆動するそれぞれの駆動モータ(図示省略)の制御、庫内送風機9のON/OFFや回転速度の制御、扉開放状態を報知するアラーム(図示省略)のON/OFF、開扉装置60の動作、等の制御を行うことにより、冷蔵庫全体の運転を制御することができるようになっている。
図2に示すように、冷蔵庫1の天井壁上面の前面、すなわち扉2a,2bに隣接して開扉装置60が設けられている。
図3は、図1のB方向から見た冷蔵庫の平面図である。
図3に示すように、開扉装置60は、扉2aと扉2bとにそれぞれ対応した押出部材61a、61bを備えている。押出部材61a、61bは、開扉装置60に収納された状態から扉2a,2bに向けて突出するように動作し、冷蔵室扉2a,2bの上端近傍を押して扉2a,2bを押し開く。
この開扉装置60については、後に更に詳しく説明する。
ここで、扉2aを開く際の好適な角度について扉2aを例にして説明する。
左側の扉2aに開扉装置60の押出部材61aが最大突出し量H2だけ作用した際に、最大開角度θdmaxで開いた扉2aを図3中、破線で表している。
押出部材61aのヒンジ17aからの距離をRdaとし、押出部材61aの最大突出し量をH2とすれば、押出部材61aが最も突き出した際の冷蔵室扉2aの開角度θdmaxは、θdmax=arctan(最大突出し量H2/距離Rda)となり、開扉装置60の押出部材61aの突出し量と、ヒンジ17aからの距離により定められる。
次に、この動作開角度θdmaxの好適な角度について説明する。
まず、扉2a,2bにそれぞれ設けられている閉じ手段としてのクローザについて説明する。
冷蔵庫1は、扉2a,2bを完全に閉じ切る前に、扉2a,2bを閉じる方向に付勢することによって、いわゆる完全に扉2a,2bが閉じていない半ドアを防止するクローザを備えている。このクローザは、次に説明するように、扉2a,2bが閉じる際に樹脂製の板ばね部材を一旦変形させて弾性歪エネルギを蓄積し、その蓄積したエネルギによって扉2a,2bを閉じる方向に付勢する構成となっている。これらのクローザは、左右の扉2a,2bで互いに対称の形状となっていること以外は同一の構造を有しているので、ここでは左側の扉2aのクローザについてのみ詳細に説明して右側の扉2bのクローザについてはその記載を省略する。
図4(a)から(c)は、冷蔵庫のクローザの動作説明図であり、扉を冷蔵庫の下側から見た様子を示す図である。
図4(a)から(c)に示すように、クローザ37は扉2aのヒンジ17aの下端部に設けられている。冷蔵庫1には固定されたクローザ受け金具38aが取り付けられており、その一部には滑らかな曲面形状で形成されたカム部38bが設けられている。
扉2aには樹脂等の弾性材料で形成された変形部39bを有するクローザ弾性体39aが設けられている。
図4(a)に示すように、扉2aがヒンジ17aまわりで反時計方向CCWに回動して角度ψ1まで閉じられると、クローザ弾性体39aの変形部39bはクローザ受け金具38aのカム部38bに接触する。そして、クローザ弾性体39aの変形部39bは矢印Fa方向の反力を受けてたわむ。
この力は扉2aのヒンジ17aに対しては時計回り方向、すなわち扉2aを開く方向に働くので、使用者は、閉じつつある扉2aからの反力が途中から重くなるように感じる。
図4(b)に示すように、扉2aが閉じられて開角度がψ2となり、クローザ弾性体39aとカム部38bとの接点が扉2aのヒンジ17aと同一線上になると(中性点に位置すると)、クローザ弾性体39aとカム部38bとの間の力Fbは、回転支点の方を向くのでモーメントとしては0となる。したがって、扉2aは、バランスして開閉のいずれの力も受けなくなる。
そして、クローザ弾性体39aとカム部38bとの接点が前記の中性点に至るまでに、クローザ弾性体39aは、たわんで弾性歪エネルギを蓄積する。
次いで、図4(c)に示すように、クローザ弾性体39aとカム部38bとの接点が中性点を過ぎても更に扉2aが閉じられると、クローザ弾性体39aにはカム部38bから矢印Fc方向の力が加わる。この力は、扉2aの回動支点に対して扉2aを閉じる方向(本図では反時計回りCCW)のモーメントを形成するので、扉2aはこのモーメントにより閉じられ方向に付勢されることとなる。
このようなクローザ37によれば、中性点である開角度がψ2未満の場合に、扉2aは閉じられる。したがって、開扉装置60によって扉2aを開く角度θdはψ2よりも大(θd>ψ2)であることが望ましい。つまり、開角度がθd>ψ2の関係にあれば、開扉装置60によって開いた扉2aがクローザ37によって閉方向に付勢されることはない。ちなみに、本実施形態の冷蔵庫1において、扉2aの開角度が、例えばψ2=10°程度であるとすれば、開扉装置60による扉2aの開角度θdは、15°から20°程度に設定することが望ましい。また、カム部38bと変形部39bとが作用しないように、開角度θdがψ1よりも大(θd>ψ1)となるように設定すると、開扉装置60による開扉動作が更に確実に行われるのでより望ましい。また、右側の扉2bについても、扉2aと同様に、開扉装置60による開角度θdがクローザ37の作用する角度よりも大(θd>ψ2、望ましくはθd>ψ1)とすることが好適である。
≪開扉装置≫
次に、本実施形態における冷蔵庫の開扉装置60について詳細に説明する。図5は、開扉装置の平面図である。図6は、図5のC−C断面図である。
以下の開扉装置60の説明における前後上下左右の方向は、この開扉装置60が取り付けられた冷蔵庫1(図2及び図3参照)の前後上下左右に一致させた、図5に示す前後上下左右の方向を基準とする。
図5及び図6に示すように、本実施形態の開扉装置60は、下半体であるケース62と上半体であるカバー69とで形成されるハウジング内に、モータ82と、減速歯車列83と、大歯車76と、一対の間欠駆動歯車78a,78bと、一対の押出部材61a,61bと、を主に備えて構成されている。
ちなみに、図5に示すように、押出部材61a,61bが、ケース62内からその外側に向けて突出していない状態を、開扉装置60の「初期状態」と称することがある。また、「初期状態」の開扉装置60における、減速歯車列83、大歯車76、間欠駆動歯車78a,78b、及び押出部材61a,61bの位置を、それらの「原点位置」と称することがある。
モータ82は回転モータであって、その回転軸が正逆両方向に回転するものであればその種類は特に制限はない。本実施形態でのモータ82としては、例えばブラシ式の直流モータであって、端子に印加する電圧の極性を反転することで正転方向と逆転方向との両方向に回転することができるものを想定している。
<減速歯車列>
減速歯車列83は、モータ82の回転を減速しつつ、その動力を大歯車76に伝達するものである。
本実施形態での減速歯車列83は、ウォームギヤ84と、ウォームホイール85と、第二の歯車87と、第三の大歯車88aと、第三の小歯車88bと、第四の大歯車90aと、第四の小歯車90bと、を備えている。
図6は、図5のC−C断面図である。
図5及び図6に示すように、ウォームギヤ84は、モータ82の回転軸に設けられ、第一の歯車であるウォームホイール85と噛み合っている。平歯車である第二の歯車87はウォームホイール85と一体に設けられ、ウォームホイール85と第二の歯車87は共にウォームホイール軸86のまわりに回転自在に軸支されている。
第二の歯車87は、第三の大歯車88a(図5参照)と噛み合い、この第三の大歯車88aは、第三の小歯車88b(図5参照)と一体になって第三の支軸89(図5参照)のまわりに回転自在に軸支されている。また、第三の小歯車88b(図5参照)は、第四の大歯車90aと噛み合っている。この第四の大歯車90aは、第四の小歯車90bと一体になって第四の支軸91のまわりに回転自在に軸支されている。また、第四の小歯車90bは、大歯車76の後記する歯76A,76Bと噛み合っている。
つまり、減速歯車列83は、前記のように、モータ82の回転力を減速しつつ、大歯車76に伝達する構成となっている。
モータ82を回転させた際の、それぞれの歯車の回転方向の一例を図5の矢印にて示す。
ウォームギヤ84の回転方向は、一例としてウォームギヤ84に設けられた螺旋状の歯がこれと噛み合うウォームホイール85を、図5で表す平面視で左回りに回転させる方向を実線矢印で示している。例えばウォームギヤ84の歯が、一般的なネジとは逆の左ネジの螺旋である場合には、ウォームギヤ84の先端側から見てモータ82を時計回りに回転すればよく、本実施例においてはこのような回転方向を「正転方向」と称するものとする。
モータ82に印加する電圧の極性を逆にすることで、ウォームギヤ84を逆方向に回転した場合を破線矢印で図示しており、本実施例においてはこのような回転方向を「逆転方向」と称するものとする。
なお言うまでもなく、「正転」「逆転」というのは本実施形態の説明の便宜上のことであり、かかる表現に限定されるものではない。
<押出部材>
図5に示すように、押出部材61a,61bは、例えば四角形等の多角形断面あるいは円形断面を有する細長いロッドであって、上半体のカバー69と下半体のケース62とで形成される前記ハウジング内の左側及び右側のそれぞれに沿うように配置されている。
押出部材61a,61bは、開扉装置60の前後方向に沿って移動可能なように、連結板65a,65bを介してガイドレール66a,66bに摺動可能に支持されている。
また、押出部材61a,61bの前端は、ケース62及びカバー69に跨るようにハウジング前面に設けられた開口63a,63b(図5参照)を介してハウジングの外側に臨んでいる。尚、押出部材61a,61bは、扉2a,2bのそれぞれに向けて突出した後に元の位置に復帰するように構成されている。
<制御系ブロック図>
次に、開扉装置60を制御するための制御系の構成について説明する。
前記したように、制御基板41(図2参照)は、冷蔵庫1の天井壁の上面側に取り付けられている。
図7は、開扉装置の制御系の構成を示すブロック図である。図7に示すように、制御部としての制御基板41は、商用電源から所定電圧の直流等を生成する電源42に接続されている。また、制御基板41は、例えば温度調整を行う押しボタンスイッチ等の操作手段43aと、例えばLED等の表示手段43bと、を備えるコントロールパネル40に接続されている。
また、制御基板41は、温度センサ44,45,46,47、冷蔵温度帯室冷気制御手段20及び冷凍温度帯室冷気制御手段21からなる冷気制御手段、圧縮機51、開扉装置60、並びに扉センサ49とも接続され、これらの駆動と制御を行うように構成されている。なお、コントロールパネル40は、前記したように、扉2aの前面に配置されている。これにより、使用者が諸機能を変更したり、確認したりする場合に、その使い勝手が良好となっている。
また、制御基板41は、左開扉スイッチ48aと、右開扉スイッチ48bとに接続されている。左開扉スイッチ48a及び右開扉スイッチ48bは、前記したように、扉2a,2bに設けられている。使用者が左開扉スイッチ48a又は右開扉スイッチ48bを操作した場合には、その信号が制御基板41に送信されるようになっている。
また、制御基板41は、開扉装置60のモータ82と、検知スイッチ95a,95bとに接続されている。
また、制御基板41には、開扉装置60のモータ82を駆動するためのモータ駆動手段50aと、モータ82の電流を検知するためのモータ電流検知手段50bと、モータ電流検知手段50bと接続され、モータ電流検知結果を計算しモータ通電率を算出する制御手段50cが搭載されている。制御基板41の駆動に必要な電力は、電源42から供給される。なお、モータ82とモータ駆動手段50aを含めて「駆動機構」と称する場合がある。
コントロールパネル40には扉が完全に閉じていない、いわゆる半ドア状態になっていることを使用者に知らせるための報知手段が配置されている。この報知手段としては、例えば、ブザー、ランプ等が挙げられる。
<動作説明>
次に、開扉装置60が左側の扉2aを開く際の動作について図8と図9を用いて説明する。図8は、扉の開動作の制御手順を示すフローチャートである。使用者が左開扉スイッチ48aを操作することによって制御基板41(制御部)は左側の扉2aの開扉プログラムを実行する。図9は、開扉装置による開動作中の各段階における扉の位置と、押し出し負荷検知を行なうタイミングと、モータ通電率との関係を示す動作説明図である。尚、本実施例では、押し出し負荷の検知手段として、モータ82の電流値を検知する方式を用いている。
前述の通り、「初期状態」の開扉装置60における、減速歯車列83、大歯車76、間欠駆動歯車78a,78b、及び押出部材61a,61bの位置は「原点位置」であり、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない。この時点では回動扉が動作していないため、ドアパッキン15が冷蔵庫1の前面の開口周縁部に密着しており、クローザが作用している状態である(図9及び図10中のA点)。
ここで、使用者が左開扉スイッチ48aを操作すると、制御基板41(制御部)は左側の扉2aの開扉プログラムが実行される(図8のステップS121のYes)。
モータ82の通電率は、通電開始時の急激な通電による過電流を防ぐために、通電率を0から所定の通電率aまで徐々に大きくしていくソフトスタートを経る。所定の通電率aにて正転方向に駆動(図8ステップS122)して、大歯車76及びカム部99が「原点位置」(図13(a)参照)から時計回りに回転すると、大歯車76の凹部76Daが間欠駆動歯車78aのストッパ部80aに近接した状態となる(図13(b)参照)。この状態では、大歯車76はいずれの間欠駆動歯車78a,78bともまだ噛み合っておらず、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない(図9及び図10中のB点)。
尚、モータ82への通電が開始された後(図8のステップS122)、モータ82の電流を検知しない時間として予め設定された時間t1の計測が開始される(図8のステップS123)。
更に、モータ82が正転方向に駆動して、大歯車76及びカム部99が「原点位置」から時計回りに回転すると、間欠駆動歯車78aは、大歯車76と噛み合って反時計回りに回転し始める(図13(c)参照)。そして、間欠駆動歯車78aと一体になっている回転板73aも反時計回りに回転する(図13(d)参照)。これにより、回転板73aに噛み合う連結板65aは前方に向けて押し出される。連結板65aに接続された押出部材61aは前方に向けて突出動作を開始する。これにより左側の扉2aの開扉動作が開始する。
更にモータ82を時間t1が経過(図8のステップS124のYes)するまで正転方向に駆動して、大歯車76とカム部99が「原点位置」から時計回りに回転すると、連結板65aは更に前方に向けて押し出されて、ドアパッキン15が冷蔵庫1の前面の開口周縁部から離れて、前記クローザが作用しない位置まで回動扉が動作する(図9及び図10中のC点)。
尚、モータ82の電流値を検知しない区間としてあらかじめ設定された時間t1は、冷蔵庫1の前面の開口周縁部と密着しているドアパッキン15の密着状態を解除して、クローザが作用しない位置まで扉が回動する時間とすることが重要である。冷蔵庫1の前面の開口周縁部に対するドアパッキン15の密着状態を解除する際、扉2aの開放動作の中で最も大きな力を要する。例えば、ドアパッキン15は樹脂で構成した柔軟性部材(図示せず)の内部に永久磁石等の磁性体(図示せず)を有する構成であり、冷蔵庫1の外殻は鋼板等の鉄を基礎とする合金で構成している。この構成において、ドアパッキン15を冷蔵庫1の前面の開口周縁部に近づけると、ドアパッキン15の磁性体が開口周縁部に磁力によって引き付けられて密着する。
すなわち、扉2aが実際に開放を開始するまでは、主にドアパッキン15が開口周縁部に磁力によって密着することに起因した負荷が押出部材61aに作用する。換言すると、扉2aの開放動作の開始時(図9のB点−C点の区間)は、扉収納部の負荷よりも、ドアパッキン15の密着状態を解除する負荷が支配的となる。よって、時間t1の間はモータ82の電流値を検知せずに、所定の通電率aでモータ82を駆動する。なお、時間t1の間はモータ82の電流値を検知していてもよく、この場合は検知した電流値に基づくモータ82の通電率の制御は行わないが、モータ82が正常に動作しているかを確認することに適している。
さらに、クローザが作用しない位置まで回動扉が動作すると、押出部材61aにかかる押し出し負荷は、扉収納部の負荷とヒンジの摩擦による負荷量となり、クローザの応力を受けている状態と比較し、安定した負荷を検知することが可能である。
時間t1が経過し、安定した負荷を検知することができるC点から、制御基板41に搭載されるモータ電流検知手段50bにてモータ82の電流値のサンプリングを開始する(図8のステップS125)。
尚、モータ82の電流値のサンプリングが開始されたステップS125の後、モータ82の電流値をサンプリングする時間としてとして予め設定された時間t2の計測が開始される(図8のステップS126)。
更にモータ82を時間t2が経過(図8のステップS127のYes)するまでモータ82の電流値のサンプリングを継続しつつ、正転方向に駆動する。これにより、押出部材61aは前方に向けて突出動作が継続し、左側の扉2aの開扉動作が継続される。
モータ82の電流値のサンプリングにおいて、モータ電流サンプリング時間として予め設定された時間t2(図8及び図9のC点−D点区間)だけモータ電流をサンプリングした結果の平均値を算出して、算出した電流値の平均値に基づいて制御手段50cで計算を行い、D点以降にモータに通電するモータ通電率bを算出する(図8のステップS128)。
モータ通電率の計算方法の一例を図10に示す。図10は、モータ通電率の算出例を示した図である。本算出例では、モータ82の電流値が大きくなるに従い、通電率bを大きくするようにしている。尚、本算出例のように、最小通電率と最大通電率を設定しておくことで、押出部材61aが扉2aを開放方向に動作させる際に想定される負荷の範囲に応じた駆動力を確保しつつ、モータ82に過大な電流が流れることを防止できる。
本算出結果により、D点以降はモータ駆動手段50aを用いて増減したモータ通電率bにて動作させる(図8のステップS129)。
更にモータ82は、通電率bで駆動する時間として予め設定された時間t3(図8及び図9のD点−E点区間)だけ通電率bにて正転方向に駆動し、押出部材61aは前方に向けて突出動作を継続し、左側の扉2aの開扉動作が継続される。
尚、通電率bでモータ82の駆動が開始されたステップS129の後、通電率bで駆動する時間としてとして予め設定された時間t3の計測が開始される(図8のステップS130)。
時間t3が経過し、通電率bで駆動する時間としてとして予め設定された時間t3が経過(図8のステップS131のYes)すると、モータ82の通電を停止させ、左側の扉2aを開く際の動作が終了する(図8のステップS132。図8及び図9のE点)。
尚、本実施形態における開扉装置60が右側の扉2bを開く際の動作は、左側の扉2aを開く際の動作と同様であり、モータ82の回転方向が逆となる。尚、左右の扉2a,2bに設定する各通電率および各設定時間をそれぞれの扉に個別に設けることで、より安定した制御が可能となる。例えば、右側の扉2aと左側の扉2bにおいて、扉の大きさや重量が異なる場合、回動軸であるヒンジ17a,17bから押出部材61a,61bが扉2a,2bに接する位置までの距離が異なる場合、回動仕切り18の有無、扉収納部である扉ポケット13の収納容量の違い等によって、扉の負荷は異なるため、想定される負荷の範囲に応じた通電率及び設定時間を各扉に設けておくことが好適である。
本実施例では、回動扉の開放動作中に押出部材61a,61bにかかる実際の押し出し負荷をモータ82の電流値から検出している。そして、モータ82を駆動する通電率bは、押し出し負荷が大きいときには大きい通電率とし、押し出し負荷が小さいときには小さい通電率とする。このように、負荷に応じてモータ82の通電率を扉の開放動作中に可変とすることで、扉の負荷の大小によらず、常に所定の開き量や開き速さに制御可能である。
また、扉収納部の収納量の多寡、収納物の配置場所、冷蔵庫の構成部品の個体差、組立製造上のばらつきによる扉回動時の摩擦抵抗のばらつき、冷蔵庫の設置環境の温度や湿度等の要因によらず、回動扉の開き量及び開き速さをいつでも所定の範囲に制御することが可能となり、使用者に対し好適な回動の扉開放動作を実現することができる。
<スイッチレバー及び検知スイッチ>
前述の実施例に加え、押出部材61a,61bの突出位置を検出可能とする検知スイッチ95a,95bを用いた構成を説明する。検知スイッチ95a,95bによって、より精度の高い開扉制御が可能となる。
図11(a)は、大歯車に係合するスイッチレバー及び検知スイッチを備える検知スイッチ動作部の斜視図であり、大歯車を斜め下方から見上げた様子を示す斜視図、図11(b)は、検知スイッチ動作部の分解斜視図である。図12は、開扉装置におけるカム部とスイッチレバーとの配置説明図である。なお、図11(a)及び図12は、原点位置における大歯車に係るスイッチレバーの状態を表している。
図11(a)及び図11(b)に示すように、検知スイッチ動作部は、大歯車76のカム部99に係合するスイッチレバー96a,96bと、検知スプリング97と、検知スイッチ95a,95bと、を主に備えて構成されている。
スイッチレバー96a,96bは、互いに対称形状の一対のレバー部材で形成され、長手方向の略中央部にそれぞれ軸支部98,98が形成されている。そして、軸支部98,98が共通の軸部材(図示省略)で支持されることにより、スイッチレバー96a,96b同士はこの軸部材まわりに個別に回動自在になっている。
図11(b)に示すように、スイッチレバー96a,96bの長手方向の一端側には、スイッチレバー96a,96b同士が向き合う面にスプリング突起96Ba,96Bb(図5(b)中、スイッチレバー96b側のスプリング突起96Bbは不図示)が形成されている。これらスプリング突起96Ba,96Bbの間には圧縮バネである検知スプリング97が架けられている。
また、スイッチレバー96a,96bの一端側には、スプリング突起96Ba,96Bbが形成される側とは反対側の面に、スイッチ突起96Aa,96Ab(図11(b)中、スイッチレバー96a側のスイッチ突起96Aaは不図示)が形成されている。
このスイッチ突起96Aa,96Abには、それぞれ検知スイッチ95a及び検知スイッチ95bが対向するように設けられている。この検知スイッチ95a,95bは、例えばタクトスイッチで構成されている。つまり、スイッチレバー96aのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95aに接触するとスイッチONとなり、離れるとスイッチOFFとなる。また、スイッチレバー96bのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95bに接触すると、スイッチONとなり、離れるとスイッチOFFとなる。
また、スイッチレバー96a,96bの長手方向の他端側には、スイッチレバー96a,96b同士が向き合う面にスイッチレバー先端部96Ca,96Cbが形成されている。このスイッチレバー先端部96Ca,96Cbは、スイッチレバー96a,96bの一端側に配置された検知スプリング97の反発力によって、次に説明する大歯車76(図11(a)参照)のカム部99(図11(a)参照)を挟持するようになっている。
図11(a)に示すように、大歯車76の下面には、大歯車76(大歯車中心軸77)と同軸にカム部99が形成されている。このカム部99は、互いに径の異なる2つの周面を有する厚みをもった略円盤形状の部材であり、径の大きい第一周面99aと、この第一周面99aよりも径の小さい第二周面99bとを有している。
そして、大歯車76と共にカム部99が回転すると、この第一周面99a及び第二周面99bには、スイッチレバー先端部96Ca,96Cbが摺接するようになっている。
つまり、スイッチレバー先端部96Caが第一周面99aに摺接すると、スイッチレバー96aのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95aから離れてスイッチOFFとなる。また、スイッチレバー先端部96Caが第二周面99bに摺接すると、スイッチレバー96aのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95aと接触してスイッチONとなる。
そして、スイッチレバー先端部96Cbが第一周面99aに摺接すると、スイッチレバー96bのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95bから離れてスイッチOFFとなる。また、スイッチレバー先端部96Cbが第二周面99bに摺接すると、スイッチレバー96bのスイッチ突起96Abが検知スイッチ95bと接触してスイッチONとなる。
つまり、カム部99の第一周面99aはOFF面を形成し、第二周面99bはON面を形成することとなる。
図11(a)に示した原点位置においては、スイッチレバー先端部96Ca,96Cbは共に第一周面99a(OFF面)に接しており、スイッチレバー96a,96bは実線矢印で示す方向に移動した状態であり、スイッチ突起96Aa,96Abは検知スプリング97を押し縮めて検知スイッチ95a,95bから離れる方向に変位するので、検知スイッチ95a,95bは両方ともOFFとなる。
大歯車76が原点位置から回転して、スイッチレバー先端部96Ca,96Cbが第一周面99a(OFF面)から第二周面99b(ON面)に移動すると、スイッチレバー96a,96bは検知スプリング97の反力によって破線矢印で示す方向に移動し、スイッチ突起96Aa,96Abは、検知スイッチ95a,95bを押して検知スイッチ95a,95bを共にONにする。
本実施形態においては、2式のスイッチレバー96a,96bをそれぞれの検知スイッチ95a,95bに押圧してONにする作用を、ただ一つの検知スプリング97によって実現することができる。
すなわち、大歯車76を回転するとカム部99が回転するのでスイッチレバー96a,96bが回動し、大歯車76の回転角度に応じて、検知スイッチ95a,95bをON/OFFすることができる。
次に、大歯車76と間欠駆動歯車78a,78bと、カム部99と、スイッチレバー96a,96bとの位置関係について説明する。
図13(a)から(f)は、開扉装置における大歯車と間欠駆動歯車とスイッチレバーとの位置関係を模式的に示す平面図である。なお、図13(a)から(f)は、大歯車76を時計回りに回転させて左側の間欠駆動歯車78aを回転駆動して、左側の押出部材61aを突出させて左側の扉2aの開扉動作を行う動作を示している。また、図13(a)から(f)においては、大歯車76の摺動面76Cと、凹部76Dと、間欠駆動歯車78の駆動に係る部分の歯76Aのみを示している。
図13(a)は、「原点位置」の状態を表しており、間欠駆動歯車78a,78bはそれぞれのストッパ部80a,80bの先端が摺動面76Cと嵌合してロックした状態にある。また、スイッチレバー先端部96Ca,96Cbは、カム部99の第一周面99a(OFF面)と接しており、検知スイッチ95a,95bは、共にOFFになっている(以下、この状態を「検知スイッチA/B=OFF/OFF」と称することがある)。
図13(b)は、「原点位置」から大歯車76が時計回りに角度θ1だけ回転した「原点外側移動」状態を表しており、間欠駆動歯車78a,78bはストッパ部80a,80bの先端が摺動面76Cと嵌合してロックした状態にある。また、スイッチレバー先端部96Caは、カム部99の第一周面99a(OFF面)と接しており、検知スイッチ95aは、OFFになっている。また、スイッチレバー先端部96Cbは、カム部99の第一周面99a(OFF面)から第二周面99b(ON面)に移動し、検知スイッチ95bは、OFFからONに切り替わっている。つまり、図13(b)の位置は、「原点範囲」の境界部を示している。ここで、凹部76Daは、間欠駆動歯車78aのストッパ部80aにおけるストッパ端部80Aaに近接した位置まで移動する(以下、この状態を「検知スイッチA/B=OFF/ON」と称することがある)。
図13(c)は、更に大歯車76が角度θ2(>θ1)まで回転した状態を示している。つまり、間欠駆動歯車78aのストッパ部80aが凹部76Daに入り込むことでロック状態が解除され、大歯車76は、間欠駆動歯車78aとの噛み合いが可能な状態となっている(「間欠歯車噛合」状態)。これにより間欠駆動歯車78aは、反時計方向に回転し始める。この際、スイッチレバー96a,96bは、図13(b)の状態から変化はなく、検知スイッチ95aはOFF、検知スイッチ95bはONのままとなる(検知スイッチA/B=OFF/ON)。
図13(d)は、更に大歯車76が角度θ3(>θ2)まで回動した状態を示しており、間欠駆動歯車78aは、大歯車76と噛み合って反時計方向に回転を継続している。また、間欠駆動歯車78aと一体となった回転板73aも回動するので、連結板65aを介して押出部材61aが前方に突き出す(「突出動作中」)。これにより押出部材61aは、開扉動作を行う。スイッチレバー96a,96bは、図13(b)ないし図13(c)の状態から変化はなく、検知スイッチ95aはOFF、検知スイッチ95bはONのままとなる(検知スイッチA/B=OFF/ON)。
図13(e)は、更に大歯車76が角度θ4(>θ3)まで回動した状態を示しており、押出部材61aは、その動作範囲のほぼ最大値の近くにまで突き出している(「突出完了直前」状態)。間欠駆動歯車78aは、概ね最大に回動した位置にある。スイッチレバー先端部96Caは、カム部99の第一周面99a(OFF面)から第二周面99b(ON面)に移動し、検知スイッチ95aは、OFFからONに切り替わる。検知スイッチ95bには変化がなくONのままである。検知スイッチ95aがOFFからONに切り替わったことが検知される(以下、この状態を「検知スイッチA/B=ON/ON」と称することがある)。この際、モータ82への通電が停止されれば、モータ82は減速しつつ停止する。
図13(f)は、更に大歯車76が角度θ5(>θ4)まで回転した状態を示しており、モータ82は停止し、押出部材61aは突出動作を完了して停止する(「突出完了停止」状態)。大歯車76及び間欠駆動歯車78aは、最も大きく回転した位置にある。スイッチレバー96a,96bは、図13(e)の状態から変化はなく、検知スイッチ95a,95bは、共にONのままとなる(検知スイッチA/B=ON/ON)。
その後、開扉装置60は、モータ82を逆転して大歯車76を反時計方向に回転することで、前記とは逆の、図13(f)から図13(a)に至る動作を行って、再び「原点位置」に復帰する。
次に、左側の扉2aの開扉動作を行う際の、カム部99の回転動作と、検知スイッチ95a,95bのON/OFF状態について更に具体的に説明する。
図14は、開扉装置の左側開扉動作の際の、カム部の回転動作と、検知スイッチのON/OFF状態を説明する図である。なお、図14は、大歯車76のカム部99の回転動作を、横軸を角度とした直線動作に変換して等価的に表現したもので、カム部99を左右に移動する矩形状の凸部として図示している。
図14は、図示左方への動きが大歯車76ないしカム部99の時計回り方向(CW方向)の回動と等価であり、図示右方への移動が反時計回り方向(CCW方向)の回動と等価であるように描かれている。
また、図14の(a)から(f)で示した各状態は、図13(a)から図13(f)における各状態に対応している。
図14の(a)の状態は、「原点位置」を示している。大歯車76すなわちカム部99の回動角θは0であり(θ=0)、カム部99は中心線(中央)に対して左右対称となる位置にある。カム部99の幅は、図12の角度φ2に対応した幅であり、検知スイッチ95a,95bは、図12の角度φ1に対応した幅で配置されている。また、「原点位置」においては検知スイッチ95a,95bは、カム部99と同様に中心線(中央)に対して左右対称となる位置に配置される。また、図12のθ1と図14のθ1とは対応している。
次に、図14を参照しながら左側の扉2aの開扉動作(左開扉動作)について説明する。
図14の「(a)原点位置」の欄において、検知スイッチ95a,95b(図14中の表記は検知A、検知B)は、共に対応したスイッチレバー先端部96Ca,96Cbがカム部99の凸部(第一周面99a(OFF面))の範囲にある。つまり、前記したように、検知スイッチ95a,95bは、カム部99の凸部(第一周面99a(OFF面))上にあって、共にOFF状態であることを黒丸で示している(検知A/B=OFF/OFF)。
図14の「(b)原点外側移動」の欄においては、図13(b)に対応してカム部99が時計方向(CW方向)に角度θ1だけ回動して「原点範囲」の外にシフトした状態を示している。図14の「(b)原点外側移動」の欄において、検知スイッチ95b(検知B)がOFFからONに変化したことを、黒丸から白丸への位置変化として示している。
検知スイッチ95b(検知B)がOFFからONに変化したことで、大歯車76が「原点範囲」から外れて時計回りに回転していることが確認できる(検知A/B=OFF/ON)。
図14の「(c)間欠歯車噛合」の欄、及び図14の「(d)突出動作中」の欄においては、それぞれ図13(c)及び図13(d)に示す状態と同様に、カム部99がそれぞれ角度θ2からθ3にいたるまで時計回り(CW方向)に回転を継続していることを示している。つまり、間欠駆動歯車78aが大歯車76とかみあって回転し、押出部材61aが突出動作を行う。そして、押出部材61aは、左側の扉2aを開放し、検知スイッチ95a,95bは、OFF/ONの状態を保っている(検知A/B=OFF/ON)。
図14の「(e)突出完了直前」の欄は、図13(e)と同様に、大歯車76が更に時計方向(CW方向)に角度θ4(>θ3)まで回動して突出し動作が完了する直前の状態を示しており、開扉動作は概ね完了している。検知スイッチ95aは、OFFからONになるので、モータ82への通電を切って停止させる。検知スイッチ95a,95bはON/ONとなる(検知A/B=ON/ON)。
図14の「(f)突出完了・停止」の欄は、図13(f)と同様に、大歯車76が更に時計方向(CW方向)に最大動作角度である角度θ5(>θ4)まで回転して停止した状態を示している。モータ82は停止しており、突出動作は完了した状態となっている。検知スイッチ95a,95bはON/ONの状態を保っている(検知A/B=ON/ON)。最大動作角度θ5は、大歯車ストッパ76Eとカバーストッパ71によるメカストッパとで設定される大歯車76の回転角度範囲θ6よりも小さく設定される(θ5<θ6)。
次に、本実施形態における開扉装置60が左側の扉2aを開く際の左右の押出部材61a,61b動作と検知スイッチ95a,95bとの関係について説明する。
「原点位置」の開扉装置60(図13(a)参照)では、図8に示したように、大歯車76はいずれの間欠駆動歯車78a,78bとも噛み合っておらず、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない。検知スイッチ95a,95b(検知A/B))は、OFF/OFFになっている(図14(a)参照)。
図15から図19は、左側の押出部材の突出動作を説明するための平面図である。図15は、左側の押出部材が突出動作中の状態を示す開扉装置の平面図である。図16は、左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図15から所定時間経過した開扉装置の平面図である。図17は、左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図16から所定時間経過した開扉装置の平面図である。図18は、左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図17から所定時間経過した開扉装置の平面図である。図19は、左側の押出部材が突出動作中の状態を示す図18から所定時間経過した開扉装置の平面図である。
図15に示すように、前記の「原点位置」(θ=0)の状態(図13(a)参照)から更にモータ82が正転方向に駆動して、大歯車76及びカム部99が「原点位置」から時計回りに角度θ1(図13(b)参照)となるように回転すると、大歯車76の凹部76Daが間欠駆動歯車78aのストッパ部80aに近接した状態となる。この状態では、大歯車76はいずれの間欠駆動歯車78a,78bともまだ噛み合っておらず(図13(a)参照)、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない。
検知スイッチ95aはOFFのままであり(図14(b)参照)、スイッチレバー先端部96Cbが、カム部99の第一周面99a(OFF面)から第二周面99b(ON面)に移動し(図13(c)参照)、検知スイッチ95bがOFFからONに切り替わる(図14(b)参照)。
図16に示すように、前記の状態(図15参照)から更にモータ82が正転方向に駆動して、大歯車76とカム部99が「原点位置」(θ=0)から時計回りに角度θ2(図14(c)参照)となるように回転すると、間欠駆動歯車78aは、大歯車76と噛み合って反時計回りに回転し始める。そして、間欠駆動歯車78aと一体になっている回転板73aも反時計回りに回転する。これにより回転板73aに噛み合う連結板65aは前方に向けて押し出される。連結板65aに接続された押出部材61aは前方に向けて突出動作を開始する。これにより左側の扉2aの開扉動作が開始する。
検知スイッチ95aはOFFであり、検知スイッチ95bはONである(図14(c)参照)。
図17に示すように、前記の状態(図16参照)から更にモータ82を正転方向に駆動して、大歯車76とカム部99が「原点位置」(θ=0)から時計回りに角度θ3(図13(d)参照)となるように回転すると、間欠駆動歯車78a及び回転板73aが反時計回りに更に回転する。間欠駆動歯車78aと一体になっている回転板73aも反時計回りに回転する。これにより連結板65aは更に前方に向けて押し出されて、押出部材61aは前方に向けて突出動作を継続する。
検知スイッチ95aはOFFであり、検知スイッチ95bはONである(図14(d)参照)。
図18に示すように、前記の状態(図17参照)から更にモータ82を正転方向に駆動して、大歯車76とカム部99が「原点位置」(θ=0)から時計回りに角度θ4(図13(e)参照)となるように回転し、間欠駆動歯車78a及び回転板73aが反時計回りに更に回転する。これにより連結板65aは更に前方に向けて押し出され、押出部材61aは予め設定した突出完了位置の直前に至る。
スイッチレバー96aのスイッチレバー先端部96Caは、第一周面99a(OFF面)から第二周面99b(ON面)に移動し、検知スイッチ95aは、OFFからONに切り替わる。つまり、検知スイッチ95a,95b(検知A/B)は、共にONとなる(図14(e)参照)。検知スイッチ95aがOFFからONになれば、左側の扉2aの開扉動作がほぼ完了したことが確認できるので、モータ82への通電が停止される。
前記の状態(図18参照)でモータ82への通電が停止されると、モータ82は減速しつつ停止する。モータ82が停止するまでの間は、大歯車76及びカム部99はその回転を継続する。
図19に示すように、前記の状態(図18参照)でモータ82への通電が停止してからモータ82が停止するまでの間に、大歯車76及びカム部99は、「原点位置」(θ=0)から時計回りに角度θ5(図13(f)参照)となるように回転する。そして、間欠駆動歯車78a及び回転板73aは、反時計回りに回転する。これにより左側の押出部材61aは、前記の状態(図18参照)よりも更に突出して最大突出量H2に達する。
検知スイッチ95a,95bの出力は共にONとなっている(図14(f)参照)。
開扉装置60は、図15から図19に示す一連の動作によって、左側の扉2aの開扉動作を行う際に、検知スイッチ95a,95bを、「検知A/B=OFF/OFF」、「検知A/B=OFF/ON」、「検知A/B=ON/ON」の順番で切り替える。
開扉装置60は、このような図15から図19までの一連の工程によって左側の扉2aの開扉動作を終了する。
<動作説明>
次に、上述の検知スイッチを用いた場合における、開扉装置60が左側の扉2aを開く際の動作について、図20と図21を用いて説明する。図20は、検知スイッチを有する構成で左扉の開動作を行う制御手順を示すフローチャートである。使用者が左開扉スイッチ48aを操作することによって制御基板41(制御部)は左側の扉2aの開扉プログラムを実行する。図21は、検知スイッチを有する開扉装置60による開動作中の各段階における扉の位置と、押し出し負荷検知を行なうタイミングと、モータ通電率との関係を示す動作説明図である。
前述の通り、「初期状態」の開扉装置60における、減速歯車列83、大歯車76、間欠駆動歯車78a,78b、及び押出部材61a,61bの位置は「原点位置」(図13(a),図15参照)であり、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない。検知スイッチ95a,95b(検知A/B))は、OFF/OFFになっている(図14(a)参照)。この時点では、回動扉が動作していないためクローザが作用している状態である(A点)。
ここで、使用者が左開扉スイッチ48aを操作し制御基板41(制御部)は左側の扉2aの開扉プログラムが実行される(図20のステップS141のYes)。
モータ82の通電率は、通電開始時の急激な通電による過電流を防ぐために、通電率は0から所定の通電率aまで徐々に大きくしていくソフトスタートを経る(図21参照)。通電率aにて正転方向に駆動(図20のステップS142)して、大歯車76及びカム部99が「原点位置」(図13(a),図15参照)から時計回りに回転すると、大歯車76の凹部76Daが間欠駆動歯車78aのストッパ部80aに近接した状態となる(図13(b),図16参照)。この状態では、大歯車76はいずれの間欠駆動歯車78a,78bともまだ噛み合っておらず、左右の押出部材61a,61bは、まだ突出していない。その後、検知スイッチ95bがOFFからONに切り替わる(図20のステップS143のYes、図20及び図21のB点)。
尚、検知スイッチ95bがOFFからONに切り替わることが確認さると、モータ82の電流を検知しない時間としてあらかじめ設定された時間t4の計測が開始される(図20ステップS144)。
更に、モータ82が正転方向に駆動して、大歯車76及びカム部99が「原点位置」から時計回りに回転すると、間欠駆動歯車78aは、大歯車76と噛み合って反時計回りに回転し始める(図13(c),図15参照)。そして、間欠駆動歯車78aと一体になっている回転板73aも反時計回りに回転する。これにより回転板73aに噛み合う連結板65aは前方に向けて押し出される。連結板65aに接続された押出部材61aは前方に向けて突出動作を開始する。これにより左側の扉2aの開扉動作が開始する(図13(d),図16参照)。
更にモータ82を時間t4が経過(図20のステップS145のYes)するまで正転方向に駆動して、大歯車76とカム部99が「原点位置」から時計回りに回転すると、連結板65aは更に前方に向けて押し出されて、前記クローザが作用しない位置まで回動扉が動作する(図20及び図21のC点)。
尚、モータ82の電流を検知しない時間としてあらかじめ設定された時間t4は、冷蔵庫1の前面の開口周縁部と密着しているドアパッキン15の密着状態を解除して、クローザが作用しない位置まで回動扉が動作する時間とする。その理由は、図8及び図9に基づき既に説明したが、扉2aの開放動作の開始時(図21のB点−C点の区間)は、扉収納部の負荷よりも、ドアパッキン15の密着状態を解除する負荷が支配的となるためである。よって、時間t4の間はモータ82の電流値を検知せずに、所定の通電率aでモータ82を駆動する。なお、時間t4の間はモータ82の電流値を検知していてもよく、この場合は検知した電流値に基づくモータ82の通電率の制御は行わないが、モータ82が正常に動作しているかを確認することに適している。
クローザが作用しない位置まで回動扉が動作すると、押し出し負荷は扉収納扉の負荷とヒンジの摩擦による負荷量となり、クローザの応力を受けている状態と比較し、安定した負荷を検知することが可能である。
時間t4が経過し、安定した負荷を検知することができるC点から、制御基板41に搭載されるモータ電流検知手段50bにてモータ82の電流値のサンプリングを開始する(図20のステップS146)。
尚、モータ82の電流値のサンプリングが開始されたS146の後、モータ82の電流値をサンプリングする時間としてとしてあらかじめ設定された時間t5の計測が開始される(図20のステップS147)。
更に時間t5が経過(図20のステップS148のYes)するまでモータ82の電流値のサンプリングを継続しつつ、正転方向に駆動する。これにより、押出部材61aは前方に向けて突出動作が継続し、左側の扉2aの開扉動作が継続される。
前記モータ82の電流値のサンプリングにおいて、モータ電流サンプリング時間としてあらかじめ設定された時間t5(図20及び図21のC点−D点区間)の間、モータ82の電流値をサンプリングして、サンプリングした電流値の平均値を算出する。この算出した電流値の平均値に基づいて制御手段50cで計算を行い、D点以降にモータに通電するモータ通電率bを算出する(図20のステップS149)。
なお、モータ通電率bは、図10に基づいて説明した算出例がある。本算出結果により、D点以降はモータ駆動手段50aを用いモータ通電率bにて動作させる(図20のステップS150)。
更にモータ82は、通電率bで駆動し、押出部材61aは前方に向けて突出動作が継続し、左側の扉2aの開扉動作が継続されるが、押出部材61aが予め設定した突出完了位置となると、上述の通り検知スイッチ95aは、OFFからONに切り替わる(図20のテップS151のYes、図20及び図21のE点)。
つまり、検知スイッチ95a,95b(検知A/B)は、共にONとなる(図14(e)参照)。検知スイッチ95aがOFFからONになれば、左側の扉2aの開扉動作がほぼ完了したことが確認できるので、モータ82への通電を停止させ、左側の扉2aを開く際の動作が終了する(図20のステップS152)。
尚、本実施形態における開扉装置60が右側の扉2bを開く際の動作は、左側の扉2aを開く際の動作と同様であり、モータ82の回転方向が逆となる。尚、左右の扉2a,2bに設定する各通電率および各設定時間をそれぞれの扉に個別に設けることにより、より安定した制御が可能となる。
押出部材61a,61bの突出位置を検出する検知スイッチ95a,95bを用いることにより、モータ82を駆動してから後の、電流値を検知して平均値を算出する時間(図20及び図21の時間t5)のタイミング(時間t4の経過から時間t5へ移行するタイミング)を高精度に設定できるため、より安定して扉2a,2bの開放動作を行うことができる。
以上の実施形態で説明した本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
すなわち、回動軸まわりに回動して貯蔵室を開閉する扉と、前記扉を開放する開扉装置と、前記開扉装置を制御する制御部と、を備え、前記開扉装置は、駆動機構と、前記駆動機構から伝達された動力によって前記扉を押し出す押出部材と、を備え、前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際の負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて前記動力を制御しながら前記扉を開放する。これにより、扉の収納部に収納された収納物の多寡、収納物の配置場所、冷蔵庫の構成部品の個体差、組立製造上のばらつきによる扉回動時の摩擦抵抗のばらつき、冷蔵庫の設置環境の温度や湿度等の要因に影響されず、安定した開扉動作を行うことができる。すなわち、単に扉を開放するだけでなく、冷蔵庫の扉の特性を考慮して、開き方にも高級感を持たせた付加価値の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際にかかる負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて前記動力を制御しながら前記扉の開き量及び開き速さのいずれか又は両方を制御する。これにより、扉の開動作の際の負荷によって扉の開き量や開き速さがばらつくことを抑えて、安定して開扉動作を行うことができる。
また、前記駆動機構はモータを備え、前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際の前記モータの電流値を検出して、該検出した電流値に応じて該モータの通電率を制御することで、前記扉の開き量及び開き速さのいずれか又は両方を制御する。これにより、押出部材にかかる負荷量をモータの電流値に換算してフィードバックしつつ、モータの通電率を増減しながら扉を徐々に開放していくため、扉が急激に開いたり遅く開いたりすることなく、扉の開放動作の各段階で、所定の開き量又は開き速さを制御して扉を開くことができる。
また、前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際に前記モータに通電されてから所定時間経過後の該モータの電流値を所定時間検出し、該所定時間の電流値の平均値を算出し、該平均値に応じて前記モータへの通電率を制御する。これにより、モータの通電率の増減の回数を抑えながら、扉の開放動作の各段階で、所定の開き量又は開き速さを制御して扉を開くことができる。
また、前記駆動機構は、前記押出部材の位置を検知する検知スイッチを備え、前記検知スイッチが検知してから所定時間経過後に前記モータの電流値を所定時間検出し、該所定時間の電流値の平均値を算出し、該平均値に応じて前記モータへの通電率を制御する。これにより、押出部材の突出位置を検出して、モータが駆動してから後の、電流値を算出して駆動力を増減するタイミングを高精度に設定できるため、より安定して扉の開放動作の各段階の開き量又は開き速さの制御を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の形態で採用することができる。
本実施形態では、冷蔵庫の扉2a,2b,3a,4a,5a,6aのうち、扉2a,2bを開く開扉装置60について説明したが、これに限定されずに、上下又は左右で互いに隣接し合う扉同士を開くものであってもよい。また、これらの扉は、観音開きのものに限定されずに、1枚扉であってもよい。
前記実施形態では、その回転軸が正逆両方向に回転するモータ82として、ブラシ式の直流モータを例にとって説明したが、本発明は、正逆両方向に回転するモータであれば特に制限はなく、例えばパルスモータ等を使用することもできる。
なお、本実施例の開扉装置又は扉の開放動作は、冷蔵庫に限らず、複数の扉を備えた構造体に適用することができる。例えば、建造物の扉や窓、システムキッチンの収納扉、自動車のドアやウインドウ、ドアや蓋や窓等を備えた家庭用電気製品、ドアや蓋や窓等を備えた医療機器、ドアや蓋や窓等を備えた事務機器、各種ラックやキャビネットの扉等、あらゆる構造体に適用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(貯蔵室)
2a 冷蔵室扉(第一の扉)
2b 冷蔵室扉(第二の扉)
18 回転仕切り
37 クローザ
40 コントロールパネル
41 制御基板(制御部)
48a 左開扉スイッチ
48b 右開扉スイッチ
60 開扉装置
61a 押出部材(第一の押出部材)
61b 押出部材(第二の押出部材)
65a 連結板
65b 連結板
73a 回転板
73b 回転板
76 大歯車
78a 間欠駆動歯車(第一の間欠駆動歯車)
78b 間欠駆動歯車(第二の間欠駆動歯車)
82 モータ(駆動機構)
83 減速歯車列
95a 検知スイッチ
95b 検知スイッチ

Claims (5)

  1. 回動軸まわりに回動して貯蔵室を開閉する扉と、
    前記扉を開放する開扉装置と、
    前記開扉装置を制御する制御部と、を備え、
    前記開扉装置は、
    駆動機構と、
    前記駆動機構から伝達された動力によって前記扉を押し出す押出部材と、を備え、
    前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際の負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて前記動力を制御しながら前記扉を開放することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際にかかる負荷を検出して、該検出した負荷に基づいて前記動力を制御しながら前記扉の開き量及び開き速さのいずれか又は両方を制御することを特徴とする、請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記駆動機構はモータを備え、
    前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際の前記モータの電流値を検出して、該検出した電流値に応じて該モータの通電率を制御することで、前記扉の開き量及び開き速さのいずれか又は両方を制御することを特徴とする、請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御部は、前記押出部材が前記扉を押し出す際に前記モータに通電されてから所定時間経過後の該モータの電流値を所定時間検出し、該所定時間の電流値の平均値を算出し、該平均値に応じて前記モータへの通電率を制御することを特徴とする、請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 前記駆動機構は、前記押出部材の位置を検知する検知スイッチを備え、
    前記検知スイッチが検知してから所定時間経過後に前記モータの電流値を所定時間検出し、該所定時間の電流値の平均値を算出し、該平均値に応じて前記モータへの通電率を制御することを特徴とする、請求項3記載の冷蔵庫。
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