JP2015104091A - 風雑音低減装置を備えた音声処理装置及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

風雑音低減装置を備えた音声処理装置及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract


【課題】音声記憶装置において、風雑音が大きくなったときに風雑音があらわれて収音したい音声信号を打ち消してしまう。
【解決手段】外部の音声を第1の音声信号に変換する第1の音声取得部と、前記第1の音声取得部から所定間隔離間させた第2の音声信号を取得する第2の音声取得部と、風雑音のレベルを検出する風雑音検出部と前記第1の音声信号と第2の音声信号から和成分音声信号を取り出す和成分生成部と第1の音声信号と第2の音声信号から差成分音声信号を取り出す差成分生成部と前記和成分音声信号と差成分音声信号から特定の周波数帯域の音声信号に分割する周波数帯域分割部と前記風雑音検出部の出力レベルに応じて前記周波数帯域分割部の出力音声信号にゲインをかける風雑音可変アンプを備え、前記周波数帯域分割部により分割された音声信号夫々に異なったゲインをかけることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、風雑音を除去するための風雑音低減の技術に関するものである。
マイクを備えた記録再生装置において、屋外で使用した場合、録音時に風の影響を受けやすく、風雑音として録音されてしまう。風雑音はマイクが有する振動膜(振動板)が風圧によって振動してしまい、風雑音信号として検出されることが知られている。集音部にウインドスクリーンを取り付けることが効果的であるが、効果を高めようとするとウインドスクリーンは大きくなってしまう。特に、小型軽量が求められるデジタルカメラのように、マイクにスペースのとれない装置では、ウインドスクリーンを設けることは困難である。この課題に対し、風雑音を改善する技術が、いくつか既に提案されている。
一般には、特許文献1に示される様に、マイクロホン出力の高域周波数帯域成分と低域周波数帯域成分とを比較し、その比較結果に基づいて、自動的に低域周波数帯域の感度を制御する方式が用いられている。その方法に対して、特許文献2ではON/OFFが連続的に繰り返さないように制御している。特許文献3ではレベル調整器の可変出力端子の接続位置を可変することによって、風雑音の低減量を調整している。
特開昭64−20798号公報 特開平8‐297915号公報 特開平10−32894号公報
風による風雑音に対して小型が求められるデジタルカメラでは特にマイク周りにメカ対策を設けることが困難であるため、影響を受けすい。風雑音が大きくなった場合、風雑音の成分は低域から埋まっていくため性質があるため、前記に記載された従来提案されている方法では大きい風雑音の入力があった際、高域に風雑音が現れてしまう。
そこで、本発明は、風雑音の大きい入力に対しても、風雑音を低減し、収音したい音声を残した音声信号を得ることを目的とする。
請求項1における発明は、外部の音声を第1の音声信号に変換する第1の音声取得部と、前記第1の音声取得部から所定間隔離間させた第2の音声信号を取得する第2の音声取得部と、風雑音のレベルを検出する風雑音検出部と前記第1の音声信号と第2の音声信号から和成分音声信号を取り出す和成分生成部と第1の音声信号と第2の音声信号から差成分音声信号を取り出す差成分生成部と前記和成分音声信号と差成分音声信号から特定の周波数帯域の音声信号に分割する周波数帯域分割部と前記風雑音検出部の出力レベルに応じて前記周波数帯域分割部の出力音声信号にゲインをかける風雑音可変アンプを備え、前記周波数帯域分割部により分割された音声信号夫々に異なったゲインをかけることを特徴としている。
請求項2における発明は、請求項1記載の音声信号処理装置において、前記周波数帯域分割部で分割された帯域は複数の音声帯域であり、1以上、複数の和差成分音声信号にゲインをかけることを特徴としている。
請求項3における発明は、請求項1記載の音声信号処理装置において、風雑音可変アンプは前記風雑音検出部の出力レベルに対する複数のゲインテーブルによってゲイン量を決定することを特徴としている。
請求項4における発明は、請求項1記載の音声信号処理装置において、前記ゲインテーブルは前記周波数帯域分割部で分割される帯域の1以上、複数の和差成分音声信号に対して減衰し、その他の和差成分音声信号に対しては減衰させない、もしくは増幅させるパラメータであることを特徴としている。
本発明によれば、風雑音レベルに応じて、分割されたそれぞれの周波数帯域の和成分および差成分を異なった減衰量で変更することで、大きい風雑音に対しても風雑音の大きさに応じて収音したい音声を残した音声信号を得ることができる。
本発明における実施例の風雑音除去ブロックの概略構成を示したブロック図である。 本発明における実施例のデジタルカメラの概略構成を示したブロック図である。 本発明における実施例のデジタルカメラのフローチャートである。 本発明における実施例のAUDIOブロックの概略構成を示したブロック図である。 本発明における実施例の風雑音検出ブロックの概略構成を示したブロック図である。 本発明における実施例の風雑音除去ブロックのフローチャートである。 本発明における実施例の風雑音可変アンプの風雑音レベル−減衰量特性である。 従来例のデジタルカメラの風雑音除去ブロックブロックの概略構成を示したブロック図である。
[実施例]
図2は、本発明の実施例として、デジタルカメラの概略構成を示した図である。21は、変倍系レンズ群、合焦系レンズ群、絞り機能を備えるシャッター、光学像を電気信号に変換する撮像素子等を具備する光学ブロックである。2は、撮像素子のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器、撮像素子等にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路、撮像素子の感度を設定する撮像感度調節器等を具備した撮像ブロックである。3は、合焦系レンズのフォーカシングを制御する測距制御手段、変倍系レンズのズーミングを制御するズーム制御手段、シャッター動作を制御するシャッター制御手段等を具備したレンズ制御ブロックである。
5は、マイク51・マイク52からの音声信号のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換部、増幅部、ALC制御部、周波数フィルタ制御等の音声信号処理部や、スピーカ53に音声信号を出力するスピーカ用音声信号処理部、モニターに音声信号を出力するラインアウト用音声信号処理部等を具備したAUDIOブロックである。8は撮影した静止画像や動画像や録音した音声を格納するためのメモリである。7はTFTLCD等から成る表示手段であり、メモリ8に書き込まれた表示用の画像データを表示手段7により表示される。また、表示手段7の変わりにVIDEOアンプ6とビデオ信号出力端子を備えて、TV等の装置外部の表示装置に表示する。
4は、駆動方向を指示するズーム操作部や、撮影動作開始を指示するシャッター操作部等からなる操作手段である。9は、メモリカードやハードディスク等のメディアである。撮影された静止画/動画データが格納される。1は、全ブロックの制御や検知を司るシステムブロックである。
図2のデジタルカメラのフローチャートに従って説明を行う。デジタルカメラは、操作手段4のなかのメインスイッチがオンされると(S301)動作を開始し、メイン電源およびコントロール系の電源を供給する。モードが撮影または再生かを判断し(S302)撮影モードであれば撮影シーケンスに入る。
ここで、再生モードであった場合は再生シーケンスに行き、メモリ8から画像データを読み込み(S303)、LCDなどの表示手段7への出力のための信号処理を行い、画像を表示する(S304)。その後、操作手段4のなかのメインスイッチがオフされるまで画像を表示し、操作手段4のなかのメインスイッチがオフされたら(S305)画像の表示を中止し電源をオフする。S402の判断において撮影シーケンスに入った場合は、撮像ブロック2の電源を駆動する(S306)。
AFレンズのレンズ位置をリセット位置まで駆動し(S307)、システムブロック1の制御によりの信号で絞り・シャッターをまず開放にする。その後(S308)AFシーケンスに入り、光学ブロック21を通った信号が撮像ブロック2で処理された画像データをシステムブロック1に入力しここでAF・AE制御値を演算する(S309)。この演算結果に応じてシステムブロック1は、絞り、シャッターを制御する(S310)。
操作手段4から静止画モードもしくは動画モードを判別する(S311)。静止画モードであった場合、操作手段4のなかのレリーズスイッチが押されているかを判別する(S312)。操作手段4のなかのレリーズスイッチが押されていない場合には、AF処理シーケンス(S309)にもどる。操作手段4のなかのレリーズスイッチが押されている場合には、撮像ブロック2を撮影するための全画素読み出しモードに駆動方法を変更(S312)する。撮影を行い撮影したデータをシステムブロック1で処理を行いメモリ8に記録する(S313)。ライブ画像を処理するための画素加算モードで撮像ブロック2を駆動しなおして(S314)AF処理シーケンス(S309)にもどる。動画モードであった場合、操作手段4のなかのレリーズスイッチが押されているかを判別する(S312)。操作手段4のなかのレリーズスイッチが押されていない場合には、AF処理シーケンス(S316)にもどる。
操作手段4のなかのレリーズスイッチが押された場合には、撮像ブロック2の駆動方法を変更(S317)する。録画を行い撮影したデータをシステムブロック1で処理を行う。同じく音声はマイク51・マイク52からの音声信号をAUDIOブロック5での音声処理を介し、システムブロック1へデータ転送される。システムブロック1においては前記画像データと音声データを受け、メモリ8に画像データを書き込む露光処理、現像処理、又画像データと音声データとの合成処理、メモリ8から動画データを読み出し、圧縮・伸長回を行い、メディア5に動画データを書き込む記録処理を行う(S318)。このS318によって本提案の実施形の制御を行う。
操作手段4のレリーズスイッチがもう一度押されるまで動画を録画し、押された場合終了する(S319)。ライブ画像を処理するための画素加算モードで撮像ブロック2を駆動しなおして(S320)AF処理シーケンス(S309)にもどる。操作手段4のなかのメインスイッチがオフされると、撮像ブロック2の電源をオフし、光学ブロックの各メカは所定の位置に戻りメインの電源を切る。
図4は図2のデジタルカメラにおけるAUDIOブロック5の概略構成を示したブロック図である。401はLchマイク1の出力信号を増幅するLchマイクアンプ、402はRchマイク2の出力信号を増幅するRchマイクアンプ、403はアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/Dコンバータ、404は風を検出して風雑音を低減する風雑音低減部、405は風雑音低減部404を使用するか決定する風雑音低減部スイッチ406は特定周波数域のゲインを変更する周波数フィルタ制御部、407は音声信号入力レベルに基づいてゲイン制御するALC制御部、408はシステムブロックからの信号に対してゲインを変更するデジタルアンプ、409はデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するA/Dコンバータ、410はスピーカ出力かライン出力を決定する出力選択スイッチ、411はステレオからモノラルに変更する合成部、412はスピーカ53の出力レベルを決定するスピーカアンプ、413はLchライン出力レベルを決定するLchラインアンプ、414はRchライン出力レベルを決定するRchラインアンプ、
である。
録音する際のAUDIOブロックの処理について説明する。第1の音声取得部であるLchマイク51で第1の音声信号を、第2の音声取得部であるRchマイク52で第2の音声信号を収音する。第1の音声取得手段をLchマイク51、第2の音声取得手段をRchマイク52としているが逆でも構わない。また本件では、2方向の音声を取得手段であるが3つ以上の取得手段を有しても構わない。第1の音声信号、第2の音声信号をLchマイクアンプ401、Rchマイクアンプ402によって増幅する。
A/Dコンバータ403でアナログ音声信号を音声処理の行いやすいデジタル音声信号に変換する。システムブロック1からの制御信号によって風雑音低減部スイッチ405を切りかえ、風雑音低減処理を行う場合、デジタル音声信号から風雑音低減部404で風を検出して風雑音を低減し周波数フィルタ制御部406に入力する。風雑音低減処理を行わない場合、そのままのデジタル音声信号を周波数フィルタ制御部406に入力する。周波数フィルタ制御部406では固定周波数ノイズの除去等を行う。ALC制御部407で周波数フィルタ制御部406の出力音声信号入力レベルに基づいてゲイン制御を行う。ALC制御部407からの出力信号がシステムブロック1へデータ転送される。
以下、図1、図5、図6、図7を参照して本発明の第一の実施例による風雑音を低減する音声処理装置を説明する。図1は本発明における実施例の図4の風雑音低減部404の概略構成を示したブロック図である。また、図5は本発明における実施例の図1の和成分検出部107のブロック図、図7は本発明における実施例のウ風雑音可変アンプの風雑音レベル−減衰量特性を示した図である。
図1において101は音声信号を加算する和成分生成器、102は音声信号を減算する差成分生成器、103は和成分の高域を抽出する和成分HPF、104は和成分の低域を抽出する和成分LPF、105は差成分の高域を抽出する差成分HPF、106は差成分の低域を抽出する差成分LPF、107は風雑音のレベルを検出する風雑音検出部、108は低域差成分のゲインを決定するゲインテーブル1、109は低域差成分の音声信号を減衰させる低域差成分アンプ、110は高域差成分のゲインを決定するゲインテーブル2、111は高域差成分の音声信号を減衰させる高域差成分アンプ、112は低域和成分のゲインを決定するゲインテーブル3、113は低域和成分の音声信号を減衰させる低域和成分アンプ、114は和成分の高域と低域を合成する和成分加算器、115は差成分の高域と低域を合成する差成分加算器、116はLchの音声信号を生成するLch生成加算器、117はRchの音声信号を生成するRch生成減算器、118はLchの音声信号を所定の音声レベルに戻すLch音量調整アンプ、119はRchの音声信号を所定の音声レベルに戻すRch音量調整アンプである。
図6のフローチャートに従って図1、図4、図5および図7を用いて説明する。まず、図4のシステムブロック1からの制御信号を受け取って、風雑音除去機能を使用するか決定する(S701)。風雑音除去機能を使用するとユーザーが設定した場合、図4のA/Dコンバータ403で処理した音声信号に対して、和成分生成器101で和成分音声信号L+Rを差成分生成器102で和成分音声信号L−Rを生成する(S702)。風雑音検出部107によって風雑音レベルを出力する(S703)。
風雑音レベルの検出方法の例について図5を用いて説明する。図5において、601は和成分の低域を抽出する検出和成分LPF、602は差成分の低域を抽出する検出差成分LPF、603は低域和成分を絶対値に変換する検出和成分ABS、604は低域差成分を絶対値に変換する検出差成分ABS、605は低域和成分を平滑する検出和成分平滑化LPF、606は低域差成分を平滑する検出差成分平滑化LPF、607は低域和成分のゲインを変更する検出和成分調節アンプ、608は低域和成分のゲインを変更する検出差成分調節アンプ、609は低域和成分と低域和成分を減算する検出減算器である。
図1の和成分生成器101と差成分生成器102で生成される和成分音声信号L+Rを差成分音声信号L−Rの音声信号から図5の検出和成分LPF601、検出差成分LPF602を用いて低域を抜き出す。検出和成分LPF601、検出差成分LPF602で抽出するLPFのカットオフ周波数は風雑音のあらわれやすい100Hz程度とする。検出和成分LPF601、検出差成分LPF602の出力信号に対して検出和成分ABS603、検出差成分ABS604によって絶対値に変換する。インパルス性の信号等での誤動作を防ぐため検出和成分平滑化LPF605、検出差成分平滑化LPF606を用いて平滑化する。
平滑化LPFのカットオフ周波数を変更することによって風雑音の検知のスピードを遅らせて誤動作を防ぐ。検出和成分ABS603、検出差成分ABS604、検出和成分平滑化LPF605、検出差成分平滑化LPF606は風雑音の検知のスピードを設定する積分回路やRMS生成回路でも構わない。検出和成分平滑化LPF605、検出差成分平滑化LPF606の出力信号を減算することによって検出減算器609で減算して風雑音のレベルを決定する。その際、検出和成分調節アンプ607、検出差成分調節アンプ608によって、減算して風雑音レベルが検知できるレベルに調節する。
風雑音検出部107の出力信号である風雑音レベルに応じて風雑音可変アンプによる減衰量を決定するゲインテーブルを決定する(S704)。ゲインテーブルである図1のゲインテーブル1 108、ゲインテーブル2 110、ゲインテーブル3 112のそれぞれ音声信号を風雑音レベルに対して異なったゲイン量で設定する。それぞれのゲインテーブルの特性については後述する。本件では、ゲインテーブルを3つ持つが、1以上複数のゲインテーブルで構わない。また、ゲインテーブルを持たずにリニア可変抵抗でも構わない。
音声信号ラインに戻って、和成分生成器101から出力される音声信号である和成分音声信号L+Rと差成分生成器102から出力される音声信号である差成分音声信号L+Rに対して、周波数帯域分割部によって周波数帯域で分割する(S705)。和成分音声信号L+Rから和成分HPF103で音声信号として残したい帯域である周波数帯域1を取り出し、高域和成分音声信号(L+R)hを生成する。
また、和成分LPF104で風雑音の多く存在する帯域である周波数帯域2を取り出し、低域和成分音声信号(L+R)lを生成する。分割する周波数帯域のカットオフ周波数は1kHz程度とする。本件では、高域である周波数帯域1と低域である周波数帯域2の2分割にしているが、高域、中域、低域等の多分割にしても構わない。同様に、差成分音声信号L−Rから差成分HPF105で周波数帯域1を取り出し、高域差成分音声信号(L−R)hを生成する。また、和成分LPF106で周波数帯域2を取り出し、低域差成分音声信号(L−R)lを生成する。分割する周波数帯域のカットオフ周波数は1kHz程度とする。本件では、周波数帯域1の高域と周波数帯域2の低域の2分割にしているが、高域、中域、低域等の多分割にしても構わない。
和成分HPF、和成分LPF、差成分HPF、差成分LPFが周波数帯域分割部である。本件では和成分音声信号L+Rと差成分音声信号L−Rは周波数帯域分割部による2分割、カットオフ周波数は1kHz程度であるが、分割数、カットオフ周波数は異なっても構わない。
ゲインテーブルによって決定する風雑音レベルに対するゲイン量に基づいて風雑音可変アンプで音声信号にゲインをかける(S706)。ゲインテーブル1 108に基づいて低域差成分音声信号(L−R)lに対して低域差成分アンプ109でゲインをかける。同様にゲインテーブル2 110で決定されたゲイン量に基づいて低域差成分音声信号(L−R)hに対して高域差成分アンプ111でゲインをかける。また、ゲインテーブル3 112で決定されたゲイン量に基づいて低域和成分音声信号(L+R)lに対して低域和成分アンプ113でゲインをかける。風雑音レベルに対するゲインテーブルによって決定するそれぞれの風雑音可変アンプにおける減衰量の例を図7に示す。
風雑音は左右に相関がなく発生することと、風が強くになるにつれて低域から順に埋まって風雑音の主成分の周波数が上がっていく特徴がある。そのため、和成分および差成分のそれぞれの周波数帯域に応じて図7のような減衰量となるよう設定される。低域差成分音声信号(L−R)lに関しては風雑音検出部107の出力レベル(風雑音レベル)が図7のA点で示される風雑音と断定できる風雑音検知レベルまで達した点から風雑音レベルが大きくなるにつれて低域差成分アンプ109で大きく減衰させる。
ゲインテーブル1 108はこのような風雑音レベルに対して特性を持つ。低域差成分音声信号(L+R)lについては風雑音レベルが図7のA点で示される風雑音を断定できる風雑音検知レベルまで達した点から低域和成分アンプ113をゆるやかに減衰させ、図7のB点で示される低域が風雑音で埋もれるレベルから大きく減衰させる。これは小さい風雑音レベルでは風雑音が多く存在する周波数帯域2に風雑音ではない残したい音声が残るが、風雑音で埋もれるレベルになると残したい音声が収音されないからである。ゲインテーブル3 112はこのような風雑音レベルに対して特性を持つ。
高域差成分については図7のC点で示される高域の周波数帯域2に風雑音が発生するレベルまでは高域差成分アンプ111では減衰させず、そこから緩やかに減衰させる。高域和成分音声信号(L+R)hは音声信号として残したい帯域であるため減衰させない。このようにして周波数帯域2に風雑音が発生しても、高域和成分音声信号(L+R)hだけを残すことによって残したい音声信号を保持することができる。ゲインテーブル2 110はこのような風雑音レベルに対して特性を持つ。本件では、高域と低域に対して減衰させているが、風雑音レベルに応じて高域、中域、低域等のそれぞれの和差成分を減衰させても構わない。また、それぞれの音声信号の減衰に伴って、周波数帯域2の音声を増幅させても構わない。
和成分加算器114を用いて和成分HPF103からの出力音声信号と低域和成分113からの減衰された出力音声信号を合成して(L+R)´を生成する。差成分加算器115を用いて高域差成分111からの減衰された出力音声信号と低域差成分109からの減衰された出力音声信号を合成して(L−R)´を生成する。Lch生成加算器116では(L+R)´と(L−R)´を合成することで2L´を得る。2L´をLch音量調整アンプ118で6dB減衰させることで音声信号を半分にしてL´としたものを図4の風雑音低減部404のLchの出力音声信号とする。Rch生成加算器117では(L+R)´と(L−R)´を減算することで2R´を得る。2R´をRch音量調整アンプ119で6dB減衰させることで音声信号を半分にしてR´としたものを図4の風雑音低減部404のRchの出力音声信号とする。
このようにして風雑音レベルに応じてゲインテーブルを用い、分割された周波数帯域の和成分と差成分をそれぞれ風雑音可変アンプで異なったゲイン量で変更することで、大きい風雑音に対しても大きさに応じて収音したい音声を残した音声信号を得ることができる。
101 和成分生成器
102 差成分生成器
103 和成分HPF
104 和成分LPF
105 差成分HPF
106 差成分LPF
107 風雑音検出部
108 ゲインテーブル1
109 低域差成分アンプ
110 ゲインテーブル2
111 高域差成分アンプ
112 ゲインテーブル3
113 低域和成分アンプ
114 和成分加算器
115 差成分加算器
116 Lch生成加算器
117 Rch生成減算器
118 Lch音量調整アンプ
119 Rch音量調整アンプ

Claims (4)

  1. 外部の音声を第1の音声信号に変換する第1の音声取得部と、前記第1の音声取得部から所定間隔離間させた第2の音声信号を取得する第2の音声取得部と、風雑音のレベルを検出する風雑音検出部と前記第1の音声信号と第2の音声信号から和成分音声信号を取り出す和成分生成部と第1の音声信号と第2の音声信号から差成分音声信号を取り出す差成分生成部と前記和成分音声信号と差成分音声信号から特定の周波数帯域の音声信号に分割する周波数帯域分割部と前記風雑音検出部の出力レベルに応じて前記周波数帯域分割部の出力音声信号にゲインをかける風雑音可変アンプを備え、前記周波数帯域分割部により分割された音声信号夫々に異なったゲインをかけることを特徴とする音声処理装置。
  2. 前記周波数帯域分割部で分割された帯域は複数の音声帯域であり、1以上、複数の和差成分音声信号にゲインをかけることを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。
  3. 風雑音可変アンプは前記風雑音検出部の出力レベルに対する複数のゲインテーブルによってゲイン量を決定することを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。
  4. 前記ゲインテーブルは前記周波数帯域分割部で分割される帯域の1以上、複数の和差成分音声信号に対して減衰し、その他の和差成分音声信号に対しては減衰させない、もしくは増幅させるパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。
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