JP2015102368A - ロール形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大径のロールの形状を、小径用の既存の寸法測定器を用いて測定できるロール形状測定装置を提供する。【解決手段】ロール形状測定装置は、アーム3に吊り下げた状態で取り付けられ、ロール100の外径の水平位置を測定する一対の寸法測定器5a、5bを備えている。また寸法測定器5a、5bは、それぞれ帯状の平行光Lを照射する投光器506と、この帯状の平行光Lがロール100によって遮られる位置を測定する受光器507とを備えている。寸法測定器5a,5bのアーム3への取り付け位置は、ロール100の直径に応じて調整され、それぞれの投光器506から照射された帯状の平行光Lの一部がロール100によって遮られる位置に取り付けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、円柱状または円筒状のロールの形状を非接触で測定するロール形状測定装置に関する。
グラビア印刷では、円筒状の鋼管の表面に銅メッキを施した後、メッキ層の表面に印刷イメージを彫り込んで印刷を行っている。そして印刷が終了した後は、メッキ層を剥がして、再度、鋼管の表面にメッキ層を形成し、その表面を研磨して鋼管を繰り返し使用している。
上述の表面に銅メッキ層が形成された鋼管(ロール)を、一般にシリンダーという。このシリンダーは、その性質上、高い寸法精度が要求されるため、研磨を終える毎に、作業者がマイクロメータを用いて外径寸法を測定することにより、規定内の寸法に収まるように監視している。
一方、円筒状のロールの形状を測定する装置として、レーザ光を用いた非接触式の三次元形状測定装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の三次元形状測定装置は、帯状の光ビームを照射する投光器と、光ビームがロールによって遮られた位置を測定する受光器とで構成された寸法測定器を備えている。ロールを回転させ、かつ寸法測定器をロールの軸方向に移動させながら外径寸法の測定を繰り返すことにより、ロールの三次元形状を測定することができる。
特許文献1に記載の三次元形状測定装置は、ロールの形状を自動的かつ高速で測定できるため、この測定装置を用いてグラビア印刷用シリンダーの形状を測定すれば、シリンダーの製造に要する時間を大幅に短縮できる。
更に、マイクロメータでロールの外径寸法を測定する場合、ロールの表面を傷つける恐れがあるが、特許文献1に記載の三次元形状測定装置は、非接触でロール形状を測定するため、ロールの表面を傷つけることもない。
特開2002−148026号公報
上述したように非接触式の三次元形状測定装置は優れた特性を備えているが、測定できるロール径に限界がある。グラビア印刷用のシリンダーには、直径が100mmを超えるような大きなものがあるが、実用化されている三次元形状測定装置は、60mm程度の平行光を照射する寸法測定器を使用しているため、それを超える寸法のロールの外径を測定することはできない。
従って、そのような大径のロールについては、マイクロメータで外径を測定するしかないのが実情である。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、大径のロールの形状を、小径用の既存の寸法測定器を用いて測定できるロール形状測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかるロール形状測定装置は、
測定対象である円筒状または円柱状のロールを、中心軸が水平に保たれた状態で回転させるロール回転手段と、
前記ロールの上方において略水平に保たれ、かつ長手方向が前記ロールの中心軸と直交する方向に配置された直線状のアームと、
前記アームに吊り下げた状態で取り付けられ、前記ロールの外径寸法を測定する一対の寸法測定器と、
前記アームを、前記ロールの中心軸と平行な方向に移送するアーム移送手段とを備え、
前記一対の寸法測定器は、それぞれ
帯状の平行光を照射する投光器と、
前記帯状の平行光を受光する複数の受光素子が直線状に配置され、前記帯状の平 行光が前記ロールによって遮られる位置を検出する受光器と、
前記投光器および受光器を、一定の間隔を保ち、かつ前記帯状の平行光が鉛直方向に照射される状態で支持するプレートとで構成され、
前記一対の寸法測定器の前記アームへの取り付け位置は、前記ロールの直径に応じて調整され、それぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記ロールによって遮られる位置に取り付けられることを特徴とする。
本発明にかかるロール形状測定装置は、更に、前記ロールの一方の端部の近傍に設置され、かつ前記ロール回転手段の回転軸が貫通する孔を有し、水平方向の寸法があらかじめ測定された複数の板状部材で構成されたマスターゲージを備え、
前記一対の寸法測定器のそれぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記複数の板状部材のいずれかで遮られたときに前記受光器で測定された位置データは、
前記一対の寸法測定器のそれぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記ロールの外径で遮られたときに前記受光器で測定された位置データを用いて前記ロールの外径寸法を算出するときの基準データとして用いられることが好ましい。
また前記マスターゲージは、直径の異なる複数の円板で構成され、それぞれの円板は、中心軸が前記ロール回転手段の回転軸の回転中心と略一致する状態で配列されていることが好ましい。
また前記寸法測定器のプレートは、角筒状のブラケットの下部に取り付けられ、
前記プレートは、角柱状に形成された前記アームを前記ブラケットの中空部に挿入することにより、前記アームに吊り下げられた状態で保持されることが好ましい。
本発明にかかるロール形状測定装置において、前記ロール回転手段は、回転軸の先端が、前記ロールの一方の端面の中心部に形成された穴に挿入される主軸台と、回転軸の先端が、前記ロールの他方の端面の中心部に形成された穴に挿入される芯押台とで構成され、
前記主軸台は、前記回転軸を回転可能に支持する台本体と、前記回転軸を回転させるモータとを備え、
前記芯押台は、前記回転軸を回転可能に支持する台本体と、当該台本体を、前記ロールの中心軸と平行な方向に移動させる一対のレールと、前記台本体を前記一対のレールに固定する固定部材と、前記回転軸を前記ロールの端面に押し付ける押圧部材とで構成されることが好ましい。
本発明にかかるロール形状測定装置において、前記アーム移送手段は、前記ロールの中心軸と平行に配置されたネジ軸、当該ネジ軸に螺合するナット、および前記ネジ軸を回転させるモータとを備えたボールねじで構成され、
前記アームの一方の端は、前記ナットに接続されたスライダに固定され、
前記スライダは、前記ロールの中心軸と平行に設置された一対のレールに沿って移動できるように構成されていることが好ましい。
また前記ロール回転手段は、階段状の金属製フレームの下段フレームの上面に設置され、前記アーム移送手段は、前記フレームの上段フレームの上面に設置されることが好ましい。
本発明にかかるロール形状測定装置は、更に、前記ロール回転手段、前記アーム移送手段および前記一対の寸法測定器の動作を制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、前記一対の寸法測定器で測定した前記ロールの外径の位置を示す第1のデータおよび前記マスターゲージのいずれかの板状棒材の位置を示す第2のデータ、ならびに当該板状部材の寸法を示す第3のデータに基づいて前記ロールの外径寸法を算出することが好ましい。
本発明にかかるロール形状測定装置を用いれば、大径のロールの外径寸法を自動的かつ短時間に、しかも小径のロールの外径寸法を測定する場合と同様の精度で測定できる。
本発明の実施の形態にかかるロール形状測定装置の機構系の構成を示す斜視図である。 同装置の正面図である。 図1のアームおよびアーム移送手段を左斜め上方から見た要部斜視図である。 寸法測定器によってロールの外径寸法を測定する状態を示す概念図である。 本発明の実施の形態にかかるロール形状測定装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるロール形状測定装置の動作を説明するフローチャートである。 ロールの測定点を示す図で、(a)はロールを回転させて外径寸法を測定したときの測定角度、(b)はアームをロールに沿って移動させながら外径寸法を測定したときの測定位置を示す。 外径寸法の測定データに基づいて作成したグラフで、(a)は真円度、(b)は円筒度を示す。
以下、本発明の実施の形態にかかるロール形状測定装置について、図面を参照して説明する。
<ロール形状測定装置の構成>
最初に、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかるロール形状測定装置(以降、単に「形状測定装置」という)の構成のうち、主として機構系の構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる形状測定装置の機構系の構成を示す斜視図、図2は、同正面図である。
図中、各構成部材はボルトやナット等を用いて組み立てられているが、これらは周知の締結部材であるため、符号を付して説明することはしない。また図示しないが、形状測定装置の近傍には、装置の動作を制御するコントローラ(図5参照)が設置され、コントローラと各構成部材の間は、電力供給用および信号伝送用のケーブルで接続されている。図では煩雑さを避けるため、これらのケーブルは省略している。
本実施の形態にかかる形状測定装置1は、ロール回転手段2(主軸台2aおよび芯押台2b)、アーム3、アーム移送手段4、第1および第2の寸法測定器5aおよび5b、ならびにマスターゲージ6で構成され、これらの部材は、階段状に形成され、かつ十分な強度を備えた金属製のフレーム7上にそれぞれ設置されている。
形状測定装置1の測定対象であるロール100は、円柱状または円筒状に形成されており、円柱状のロールの両端面の中心部には、ロール回転手段2の回転軸を挿入する穴が形成されている。一方、円筒状のロールの場合、両端面がフランジで覆われ、カバーの中心部には、ロール回転手段2の回転軸を挿入する穴が形成されている。
ロール回転手段2は、ロール100を、中心軸が水平に保たれた状態で、軸を中心に回転させるもので、ロール100の左右の端面の中心部に形成された穴に回転軸を挿入してロール100を支持する主軸台2aおよび芯押台2bで構成されている。
主軸台2aは、下段フレーム701に固定された直方体状の台本体201、台本体201に軸受203を介して回転可能に支持された回転軸202、回転軸202の先端に取り付けられた円錐台状のセンターコーン204、回転軸202の後端に取り付けられた第1のプーリ205、台本体201の近傍の下段フレーム701上に設置されたモータ206(図2参照)、モータ206の回転軸に取り付けられた第2のプーリ207(同)、ならびに第1および第2のプーリ205、207間に巻回されたベルト208(図2に一点鎖線で示す)で構成されている。
モータ206の回転は、第2のプーリ207、ベルト208および第1のプーリ205を介して回転軸202に伝達される。後述するように、モータ206の回転軸にはロータリーエンコーダ(以降、単に「エンコーダ」という)210が取り付けられており(図5参照)、回転軸202の回転角度はエンコーダ210によって検出される。
一方、芯押台2bは、平板状のスペーサ252上に設置された直方体状の台本体251、下段フレーム701上に設置され、その上をスペーサ252が移動する一対のレール253、軸受255を介して台本体251に回転可能な状態で支持された回転軸254、および回転軸254の先端に取り付けられた円錐台状の傘型センター256で構成されている。一対のレール253は、それぞれがロール100の中心軸と並行となる状態で、下段フレーム701上に設置されている。
台本体251の前面には、制御用の複数のスイッチを備えたスイッチパネル257が取り付けられている。また図示しないが、台本体251の内部には、回転軸254をロール100に対して押し付ける押圧部材が内蔵され、スペーサ252の下部には、スペーサ252をレール253に固定する固定部材が取り付けられている。なお、下段フレーム701には、固定部材の移動を妨げないように直方体状の凹部703が形成されている。
本実施の形態では、押圧部材としてエアーシリンダを用い、固定部材としてアクチュエータを用いているが、同様の機能を発揮できるものであれば、他の部材を用いてもよい。エアーシリンダおよびアクチュエータの機能については、後に、図5を参照して詳述する。
ロール100を主軸台2aおよび芯押台2bに取り付ける際には、作業者が手動でスペーサ252を一対のレール253に沿って移動させ、ロール100の長さに合わせて芯押台2bの位置を調整する。次に、ロール100の左右端部の中心に形成された穴にセンターコーン204および傘型センター256の先端を挿入する。この際、必要に応じて芯押台2bの位置を調整する。
ロール100がセンターコーン204および傘型センター256で保持された後、作業者は、後述するアクチュエータによってスペーサ252をレール253に固定し、またエアーシリンダによって回転軸254をロール100に押し付ける。このようにして、ロール100は、主軸台2aおよび芯押台2bによって回転可能な状態で支持される。
なお、本実施の形態では、両端面の中心部に回転軸挿入用の穴が形成されたロールの外径を測定する場合について説明したが、本発明にかかる形状測定装置は、両端面の中心部に回転軸が取り付けられた、いわゆる軸付きロールの外径を測定することもできる。ただし、その場合には、それらの回転軸をチャッキングまたは2個の回転ロールを用いて回転可能に支持する必要があるため、それに合わせて主軸台2aおよび芯押台2bの構造を変更する必要がある。
次に、前述の図1および図2、更に図3を参照して、アーム3、アーム移送手段4および一対の寸法測定器5a、5bの構成と機能を説明する。図3は、アーム3およびアーム移送手段4を、左斜め上方から見た要部斜視図である。図では、アーム移送手段4の構造を分かりやすく示すために、アーム移送手段4が載置された上段フレーム702を省略している。同様の理由で、寸法測定器5bの手前に取り付けられたカバーを省略している。
角柱状のアーム3はロール100の上方において略水平に保たれ、かつ長手方向がロール100の中心軸と直交する方向に配置されている。アーム3の後部はアーム移送手段4のスライダ401に固定され、前部の開放端側に一対の寸法測定器5a、5bが、アーム3に吊り下げられた状態で取り付けられている。
アーム移送手段4は、アーム3をロール100の中心軸と平行な方向に移送するもので、ボールネジで構成されている。具体的には、アーム移送手段4は、アームを固定するスライダ401と、スライダ401の移動方向を規制する一対のレール402と、ボールネジの主要構成要素であるネジ軸403、ナット404、軸受405および406、カップリング407ならびにモータ408で構成されている。
一対のレール402は、上段フレーム702の上面に固定されている。また上段フレーム702のうち一対のレール402の間に直方体状の凹部704が形成されており、ネジ軸403、軸受405、406、カップリング407およびモータ408はその凹部704に収容されている。
ネジ軸403は、両端が軸受405および406に回転可能な状態で支持され、途中にナット404が螺合している。またネジ軸403は、カップリング407を介してモータ408に結合されており、モータ408が回転すると、ナット404がネジ軸403に沿って左右に移動する。
図3に示すように、スライダ401の前後の下部は、一対のレール402を挟むような形状をしている。またアーム3が固定された平板状のスライダ401はナット404に接続されて一体となっているため、ネジ軸403が回転すると、アーム3はレール402に沿って左右に移動する。
アーム移送手段4の左端に設置されたメカリミット410は、何らかの理由でナット404が左方向に暴走したときに、機械的にナット404を停止させるものであり、ショックアブソーバの機能も備えている。
なお、本実施の形態では、アーム移送手段4をボールネジで構成したが、必ずしもボールネジに限定されない。同様の移動速度と位置精度を確保できるものであれば、リニアーモータ等の他の手段を用いてアーム移送手段を構成してもよい。
次に、寸法測定器5aおよび5bについて説明する。一対の寸法測定器5aおよび5bは、ロール100の外径寸法を測定するために用いられる。寸法測定器5aおよび5bは同一の形状をしており、図3に示すように、ロール100の外径寸法を測定する部分が対向する状態でアーム3に取り付けられている。以下、寸法測定器5bを代表として、その構成と機能を説明する。
寸法測定器5bは、アーム3への取付部であるブラケット501、ブラケット501に取り付けられた板状のプレート504、プレート504の上部および下部に固定された投光器506および受光器507、ならびに板状のカバー508および509(図では省略)で構成されている。
寸法測定器5bは、角筒状のブラケット501の中空部にアーム3を挿入することにより、アーム3に吊り下げられた状態で取り付けられる。ブラケット501のアーム3への取付位置は、測定するローラ100の外径に合わせて作業者が調整する。ブラケット501の上部にはレバー502が取り付けられており、レバー502を時計回りに回転させると、ブラケット501はアーム3に固定され、その位置に保持される。
ブラケット501の下部には、板状のプレート504、カバー508および509(図では省略)が、それぞれ直交する状態で取り付けられている。プレート504の上部には、半導体レーザを光源として帯状の平行光を照射する投光器506が取り付けられ、下部には、CCD(Charge Coupled Device)で構成された受光器507が取り付けられている。投光器506から下方に照射された帯状の平行光は受光器507に入射される。
図では、投光器506と受光器507の配置状態が分かるようにカバー509を省略しているが、カバー508および509は、図1に示すように投光器506および受光器507を囲むように配置され、相互にビス等で固定されている。またカバー509はプレート504と同様の形状をしている。
通常、寸法測定器は、投光器と受光器の間に測定対象物を挿入し、その対象物によって帯状の平行光が遮られた位置を検出することによって、測定対象物の寸法を測定する。本実施の形態では、この寸法測定器を2つ用いて、ロール100の外径寸法を測定している。
投光器506と受光器507の間のプレート504には、ロール100を挿入する凹部505が形成されている。なお、寸法測定器5aおよび5bによるロールの外径寸法の測定については、後に図4を用いて詳述する。
なお、図では、第2のプレート504の上部に取り付けられた投光器506から帯状の平行光が鉛直下方に向けて照射されるが、投光器506をプレート504の下部に取り付け、帯状の平行光を鉛直上方に向けて照射し、それをプレート504の上部に取り付けられた受光器507で受光するようにしてもよい。
次に、キャリブレーション(較正)の際に使用するマスターゲージ6について説明する。本実施の形態では、キャリブレーションは、マスターゲージ6を構成する円板の水平方向の位置データを、寸法測定値5aおよび5bを用いて読み取ることをいう。読み取られた位置データは、ロール100の外形寸法を算出する際の基準データとして用いられる。
本実施の形態では、マスターゲージ6として、直径の異なる3つの円板601、602および603がロール100の中心軸と平行な方向に配列されたものを用いている。円板601、602および603は、中心軸が主軸台2aの回転軸202の回転中心Oと略一致する状態で、台本体201に取り付けられている。また円板601、602および603の中心部には、回転軸202を通す孔が形成されている。
<ロールの外径寸法の測定方法>
次に、図4を参照して、寸法測定器5aおよび5bを用いて、ロール100の外径寸法を測定する方法を説明する。図4は、寸法測定器5aおよび5bによってロール100の外径寸法を測定する状態を示す概念図である。
図4は、主軸台2aおよび芯押台2bに取り付けられたロール100を、側面から見た状態を示している。なお、実施の形態では、寸法測定器5bの投光器506および受光器507はプレート504の裏側に取り付けられているが、説明を分かりやすくするため、図では実線で示している。
寸法の測定に先立ち、作業者は寸法測定器5aおよび5bのそれぞれのブラケット501を矢印で示す方向に移動させ、ロール100の外径が、投光器506から照射された帯状の平行光Lの一部を遮る位置に設定する。
プレート504への投光器506および受光器507の取り付け位置は、正確に調整されており、投光器506から鉛直下方に照射された幅Wの帯状の平行光Lは、幅WのCCDが設置された受光器507に入射する。ロール100の外径によって平行光が遮られた位置を受光器507で測定すると、その位置データは、幅Wの帯状の平行光Lの端部からの距離を表している。
図4において、2点鎖線で示した円は複数の円板で構成されたマスターゲージ6のうちの1つの円板(ここでは円板601とする)の外径を示している。マスターゲージ6は正確な形状の円板を、中心軸が主軸台2aの回転軸202の回転中心Oと略一致する状態で台本体201に取り付けたものであり、円板の外径寸法D0は予め測定されている。
寸法測定器5aおよび5bを用い、マスターゲージ6の円板601の外径に、投光器506から帯状の平行光を照射し、円板601によって遮られた位置を受光器507で測定する。測定された位置データをL0およびR0とする。一方、同じ寸法測定器5aおよび5bを用い、ロール100の外径に、投光器506から帯状の平行光を照射し、ロールによって遮られた位置を受光器507で測定する。測定された位置データをL1およびR1とする。
ロールの外径寸法D1は、寸法測定器5aおよび5bの測定データL0、L1、R0、R1を用いて下記(1)式で表される。
D1=D0−|L0−L1|−|R0−R1| -----(1)
式(1)において、円板601の外径寸法D0は予め正確に測定されており、またL0、L1、R1、R0の値は、寸法測定器5aおよび5bを用いて測定されている。従って、ロール100の外径寸法は、寸法測定器5aおよび5bを用いて帯状の平行光マスターゲージの円板およびロールの外径によって遮られる位置を測定することによって、求めることができる。
なお、図4では、ロールの外径寸法D1が円板の外径寸法D0より小さいものとして説明を行ったが、ロールの外径寸法D1が円板の外径寸法D0より大きい場合には、ロールの外径寸法D1は、下記式(2)で表される。
D1=D0+|L0−L1|+|R0−R1| -----(2)
寸法測定器5aおよび5bとして市販の寸法測定器を用いた場合、ロール100の外径によって遮られる位置を+−0.003mmの精度で測定できるため、上述した方法で測定を行えば、ロールの外径D1を0.003mmの精度で測定できる。
またアーム移送手段4を動作させ、アーム3をロール100の中心軸と平行に移動させながら、寸法測定器5aおよび5bによる測定を繰り返すことにより、長さ方向の複数の位置におけるロールの外径寸法を測定できる。更に、ロール回転手段2を用いてロール100を所定の角度だけ回転させ、その状態で外径寸法の測定を行えば、円周方向におけるロール100の外径寸法の偏りを測定することもできる。
上述の式(1)(2)から分かるように、ロールの外径寸法の算出には、寸法測定器5aおよび5bのアーム3への取り付け位置を示すデータを必要としない。従って、作業者が寸法測定器5aおよび5bのアーム3への取り付け位置を調整する際、目視でロール100の一部がプレート504の凹部505に挿入されるようにするだけでよい。そのため、寸法測定器5aおよび5bの位置調整を短時間で終えることができる。
ところで、発明者等は、本発明にかかる形状測定装置の検討過程において、寸法測定器5aおよび5bをロールの上下に配置した構成、すなわち図4の構成を時計回りに90度回転させた構成を用い、同様の方法でロールの外径寸法を測定してみた。しかし、この構成では0.003mmの精度を確保することができず、測定精度が1桁近く悪い値となった。
その原因について検討を行ったが、寸法測定器をロールの上下に配置する構成の場合、アームを垂直方向に立てた状態で水平方向に移送することになる。この場合、寸法測定器の重さによってアームに回転モーメントが働き、移送の際に、そのモーメントによってアームの先端が振動し、そのために測定精度が低下したものと思われる。
これに対し、本発明の形状測定装置では、寸法測定器をアームから吊り下げる構成を採用しているために、アームに生じる回転モーメントが非常に小さく、結果として、アーム3がほとんど振動しないために、寸法測定器の本来の精度を維持できるものと思われる。
更に、本実施の形態では、階段状のフレーム7の上段フレーム702にアーム移送手段4を設置すると共に、アーム3の端部を固定したスライダ401を、上段フレーム702の上面に設置された一対のレール402で支持している。このような構成を採用した場合、アーム3の長さを必要最小限に留めることができるために、アームに生じる回転モーメントの値を一層小さくすることができる。
なお、本実施の形態では、マスターゲージ6を構成する円板601、602および603を主軸台2aに取り付けているが、この構成に限定されない。ロール100の中心軸と同軸に配列されていれば、円板601、602および603を芯押台2bに取り付けてもよい。
また本実施の形態では、複数の円板を用いてマスターゲージ6を構成したが、必ずしも円板を用いる必要はない。水平方向の寸法があらかじめ測定された複数の板状部材を用いても、円板を用いた場合と同様の機能を実現できる。ただし、この場合、投光器506から放射された平行光Lが板状部材の表面で反射して投光器506に入射すると、投光器に障害が生じる恐れがあるため、反射光が投光器に入射しないような形状を採用する必要がある。
更に、板状部材の数は3枚に限定されない。測定するロールの直径が広い範囲に及ぶ場合には、板状部材の数を増やせばよい。ただし、板状部材の数を増やすと構造が複雑になるため、測定するロールの直径の範囲に応じて適切な枚数を選択する必要がある。
<形状測定装置の制御系の構成>
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる形状測定装置の制御系の構成について説明する。図5は、形状測定装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
形状測定装置1の制御系は、寸法測定器5aおよび5b、アーム移送手段4、主軸台2a、芯押台2b、コントローラ8およびパーソルコンピュータ(以降、「PC」と略記する)9で構成されている。これらのうち寸法測定器5aおよび5bについては、先に詳しく説明したので、説明を省略する。
アーム移送手段4のエンコーダ411は、モータ408の回転軸に取り付けられており、モータ408の回転数を検出する。モータ408の回転数はスライダ401の移動距離に比例しているため、エンコーダ411でモータ408の回転数を検出することにより、アーム3の位置、すなわち寸法測定器5aおよび5bの測定位置を検出することができる。
主軸台2aのモータ206の回転軸に取り付けられたエンコーダ210は、主軸台2aの回転軸202の回転角度を検出する。エンコーダ210で検出した値によってモータ206の回転を制御することにより、ロール100を所定の角度だけ回転させることができる。
芯押台2bのエアーシリンダ260は、回転軸254を前方に押し出して傘型センター256をロール100の端面に押し付けるために用いられる。一方、アクチュエータ261は、台本体251が設置されたスペーサ252をレール253に固定するために用いられる。
スイッチパネル257には、エアーシリンダ260の動作をオン/オフさせるスイッチ、アクチュエータ261の動作をオン/オフさせるスイッチおよび緊急時にモータ206の回転を停止させるスイッチが設けられている。
コントローラ8は、形状測定装置1の各部の動作を制御するもので、フレーム7の近傍に設置されたボックス(図示せず)内に収容され、制御部801、演算部802、記憶部803、タッチパネル804、プリンタ805および電源806で構成されている。
図示しないが、コントローラ8はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を内蔵しており、ROMに格納されたプログラムを読み出してCPUで実行することにより、制御部801および演算部802のそれぞれの機能を実現している。
制御部801は、記憶部803に格納された制御用データに基づいてモータ206の回転を制御することによってロール100の回転角度を調整し、同様に、モータ408の回転を制御することによってアーム3の移送位置を調整する。
演算部802は、寸法測定器5aおよび5bのそれぞれの受光器507から送られてきた測定データを用い、上述の式(1)または(2)に基づいてローラ100の外径寸法を算出する。演算部802で算出された外径寸法は、記憶部803に格納され、必要に応じてプリンタ805から打ち出される。
記憶部803は、通常、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、測定の際に必要となるデータ、測定データおよび演算部802で演算したデータを格納する。
液晶ディスプレイで構成されたタッチパネル804は、測定位置や測定角度、許容値等の、測定および判定の際に必要となるデータを入力するために用いられ、また測定結果を表示するために用いられる。プリンタ805は、測定データおよび演算部802の演算データを打ち出すために用いられる。
電源806は外部の商用電源807に接続されており、図示しないケーブルを介して、形状測定装置1の各部に動作用の電力を供給する。
PC9は、寸法測定器5a、5bの測定データおよび演算部802の演算データに基づいて、図8に示す真円度や円筒度のグラフを作成する。PC9に内蔵されたハードディスクには、真円度や円筒度のグラフを作成するためのソフトウェアが格納されている。PC9で作成されたグラフはディスプレイに表示される。真円度や円筒度のグラフの作成方法については、後に図8を用いて詳述する。
<形状測定装置の動作>
次に、図2の正面図、図5のブロック図および図6のフローチャートを参照して、本実施の形態にかかる形状測定装置1の動作を説明する。形状測定装置1の一連の動作は、コントローラ8の制御に基づいて行われる。なお、形状測定装置1の動作を開始する前の状態では、アーム3は図2のAに示す位置で待機している。
最初に、主軸台2aと芯押台2bとの間に、測定対象であるロール100を取り付ける(ステップS11)。具体的には、ロール100の長さに応じて、作業者が芯押台2bを移動させる。更に、主軸台2aのセンターコーン204の先端をロール100の左側の端面の穴に挿入し、芯押台2bの傘型センター256の先端をロール100の右側の端面の穴に挿入する。
その後、芯押台2bのスイッチパネル257のスイッチを押して、アクチュエータ261を動作させ、スペーサ252をレール253に固定する。更にエアーシリンダ260を動作させ、回転軸254を前方に押し出して傘型センター256をロール100の端面に押し付ける。
主軸台2aおよび芯押台2bへのローラ100の取り付けが終了した後、作業者は、コントローラ8のタッチパネル804から測定条件を入力する(ステップS12)。具体的には、外径寸法を測定するロールの位置やロールの回転角度のデータ、外径寸法の許容値を示すデータを入力する。
次に、作業者はアーム3に対する寸法測定器5aおよび5bの位置を調整して、図4に示す位置、すなわち投光器506から照射された帯状の平行光の一部がロール100によって遮られる位置に取り付ける(ステップS13)。位置調整後、レバー502を回転して、ブラケット501をアーム3に固定する。
次に、キャリブレーションを行う(ステップS14)。キャリブレーションの際には、アーム3を図2のBに示す領域に移動させ、位置をずらしながら3つの円板601、602、603について、図4に示した方法で、投光器506から受光器507に向けて帯状の平行光を照射し、円板によって遮光される位置L0およびR0を測定し、測定データを記憶部803に格納する。
円板の大きさによっては、円板が帯状の平行光Lを遮光しない場合もあるため、3つの円板のうち位置L0およびR0が測定できた円板のいずれか(例えば測定値がロールの測定値に近い方)の測定値を、基準データL0およびR0として用いる。
キャリブレーションが終了した後、アーム3は待機位置(図2の位置A)を通過して測定領域(図2の領域C)に移動し、外径寸法の測定を行う(ステップS15)。具体的には、制御部801は、アーム移送手段4を駆動してアーム3を測定点まで移動させ、寸法測定器5aおよび5bを用いてロール100が帯状の平行光Lを遮光する位置L1、R1を測定した後、そのデータを記憶部803に格納する。
図2の領域Cにおいて、アーム3を左から右に移動させながら上述の測定を繰り返す。また必要に応じて、ロール100を所定の角度だけ回転させ、更にアーム3を右から左に移動させながら測定を繰り返す。測定データは記憶部803に格納される。
予め定めた全ての測定点における測定が終了した場合(ステップS16でYes)、制御部801はアーム3を待機位置(図2の位置A)まで移動させ、その位置に停止させる(ステップS17)。一方、測定が終了していない場合(ステップS16でNo)、ステップS15の処理に戻って測定を継続する。
次に、演算部802は寸法測定器5a、5bの測定データを用い、式(1)または式(2)に基づいてロール100の測定点の外径寸法を算出し(ステップS18)、続いて、算出結果を、記憶部803に格納された許容値と比較して、ロールの適否を判定する(ステップS19)。具体的には、算出したロールの外径寸法が許容値の範囲内に含まれている場合は適、そうでない場合は否と判定する。
判定結果は、制御部801によってタッチパネル804に表示されると共に、記憶部803に格納される。また必要な場合、作業者は、プリンタ805を操作して判定結果を打ち出す。
最後に、ロール100を主軸台2aおよび芯押台2bから取り外して作業を終了する(ステップS20)。具体的には、芯押台2bのスイッチパネル257を操作して、エアーシリンダ260およびアクチュエータ261の動作を解除し、芯押台2bを手動で右方向に移動させ、ロール100を主軸台2aおよび芯押台2bから取り外す。以上で、ロール形状の測定作業は終了する。
表1に、平行光の幅Wが65mmの市販の寸法測定器を用い、図6に示したフローに従ってロール100の外径寸法を測定した結果の一例を示す。図7は、ロール100の外径寸法の測定点を示した図で、表1の測定結果に対応している。図7(a)は、ロール100を回転させながら測定を行ったときの測定角度、図7(b)は、アーム3をロール100に沿って移動させながら外径寸法を測定したときの測定位置を示している。
Figure 2015102368
表1に示すように、本実施の形態にかかる形状測定装置1を用いれば、ロールの外径寸法を0.001mmの単位で、かつ0.003mmの精度で測定することができる。
<ロールの形状に関するデータの作成例>
上述の実施の形態では、ロールの外径寸法を測定する場合についてのみ説明したが、本発明にかかる形状測定装置は外径寸法の測定に限定されず、寸法測定器で測定したデータを加工することによって、真円度、円筒度、芯振れ度等のロールの形状に関する様々なデータを作成することができる。
図8は、表1に示した外径寸法の測定データを基に、専用のソフトウェアを用いて作成したデータをグラフ化したものである。図8(a)はロールの真円度を示すグラフ、図8(b)はロールの円筒度を示すグである。図中、実線は外径寸法の測定値D1を示し、細線は外径寸法の最大許容値Dmaxと最小許容値Dminを示す。
図に示したロールの形状は、実際の形状とは異なり、外径寸法の最大許容値Dmaxと最小許容値Dminの近傍の値のみを示している。更に、測定角度および測定位置の中間の値は、測定データに基づいて作成した推定値である。
なお、図8のグラフは表1のデータだけでは作成できないため、追加の測定が必要となる。以下、その理由を簡単に説明する。
前述の図4に示した外径寸法の測定方法では、ロールの回転軸とマスターゲージ6の各円板の中心軸とが一致しているものとしたが、実際には若干のずれがある。ロールの外径寸法の測定であれば、このずれは測定値に影響しないが、図8に示すグラフを作成するためには、ロールの中心軸から外径までの距離すなわちロールの半径のデータが必要となる。
ロールの半径のデータを得るためには、任意の角度において外径寸法を測定した後、更にロールを180度回転させた状態で外径寸法を測定し、それら2つの測定データから、ロールの中心軸とマスターゲージ6の円板の中心軸との間のずれ量を算出し、ずれ量だけ半径の寸法を増減させる必要がある。
図8(a)の真円度および図8(b)の円筒度のグラフを見れば、測定対象のロールがどのような形状をしているか、また外径寸法が許容値の範囲内にあるか否かを、視覚を通して簡単に確認することができる。
なお、上述の実施の形態では、本発明にかかる形状測定装置を用いて、グラビア印刷用のシリンダーの形状を測定する場合について説明したが、本発明にかかる形状測定装置の用途は、グラビア印刷用シリンダーの形状測定に限定されない。タービンの軸等のより径の大きいロールの形状測定にも適用できることは、云うまでもない。
1 ロール形状測定装置
2 ロール回転手段
2a 主軸台
2b 芯押台
3 アーム
4 アーム移送手段
5a、5b 寸法測定器
6 マスターゲージ
7 フレーム
8 コントローラ
9 PC
201、251 台本体
202、254 回転軸
203、255、405、406 軸受
204 センターコーン
205、207 プーリ
206、408 モータ
208 ベルト
252 スペーサ
253、402 レール
256 傘型センター
257 スイッチパネル
401 スライダ
403 ネジ軸
404 ナット
407 カップリング
501 ブラケット
502 レバー
504 プレート
506 投光器
507 受光器
508、509 カバー
601、602、603 円板
701 下段フレーム
702 上段フレーム
703、704 凹部
801 制御部
802 演算部
803 記憶部
804 タッチパネル
805 プリンタ
806 電源

Claims (8)

  1. 測定対象である円筒状または円柱状のロールを、中心軸が水平に保たれた状態で回転させるロール回転手段と、
    前記ロールの上方において略水平に保たれ、かつ長手方向が前記ロールの中心軸と直交する方向に配置された直線状のアームと、
    前記アームに吊り下げた状態で取り付けられ、前記ロールの外径寸法を測定する一対の寸法測定器と、
    前記アームを、前記ロールの中心軸と平行な方向に移送するアーム移送手段とを備え、
    前記一対の寸法測定器は、それぞれ
    帯状の平行光を照射する投光器と、
    前記帯状の平行光を受光する複数の受光素子が直線状に配置され、前記帯状の平 行光が前記ロールによって遮られる位置を検出する受光器と、
    前記投光器および受光器を、一定の間隔を保ち、かつ前記帯状の平行光が鉛直方向に照射される状態で支持するプレートとで構成され、
    前記一対の寸法測定器の前記アームへの取り付け位置は、前記ロールの直径に応じて調整され、それぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記ロールによって遮られる位置に取り付けられることを特徴とするロール形状測定装置。
  2. 前記ロールの一方の端部の近傍に設置され、かつ前記ロール回転手段の回転軸が貫通する孔を有し、水平方向の寸法があらかじめ測定された複数の板状部材で構成されたマスターゲージを備え、
    前記一対の寸法測定器のそれぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記複数の板状部材のいずれかで遮られたときに前記受光器で測定された位置データは、
    前記一対の寸法測定器のそれぞれの投光器から照射された帯状の平行光の一部が前記ロールの外径で遮られたときに前記受光器で測定された位置データを用いて前記ロールの外径寸法を算出するときの基準データとして用いられる、請求項1に記載のロール形状測定装置。
  3. 前記マスターゲージは、直径の異なる複数の円板で構成され、それぞれの円板は、中心軸が前記ロール回転手段の回転軸の回転中心と略一致する状態で配列されている、請求項2に記載のロール形状測定装置。
  4. 前記寸法測定器のプレートは、角筒状のブラケットの下部に取り付けられ、
    前記プレートは、角柱状に形成された前記アームを前記ブラケットの中空部に挿入することにより、前記アームに吊り下げられた状態で保持される、請求項1ないし3のいずれかに記載のロール形状測定装置。
  5. 前記ロール回転手段は、回転軸の先端が、前記ロールの一方の端面の中心部に形成された穴に挿入される主軸台と、回転軸の先端が、前記ロールの他方の端面の中心部に形成された穴に挿入される芯押台とで構成され、
    前記主軸台は、前記回転軸を回転可能に支持する台本体と、前記回転軸を回転させるモータとを備え、
    前記芯押台は、前記回転軸を回転可能に支持する台本体と、当該台本体を、前記ロールの中心軸と平行な方向に移動させる一対のレールと、前記台本体を前記一対のレールに固定する固定部材と、前記回転軸を前記ロールの端面に押し付ける押圧部材とで構成される、請求項1ないし4のいずれかに記載のロール形状測定装置。
  6. 前記アーム移送手段は、前記ロールの中心軸と平行に配置されたネジ軸、当該ネジ軸に螺合するナット、および前記ネジ軸を回転させるモータとを備えたボールねじで構成され、
    前記アームの一方の端は、前記ナットに接続されたスライダに固定され、
    前記スライダは、前記ロールの中心軸と平行に設置された一対のレールに沿って移動できるように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載のロール形状測定装置。
  7. 前記ロール回転手段は、階段状の金属製フレームの下段フレームの上面に設置され、
    前記アーム移送手段は、前記フレームの上段フレームの上面に設置される、請求項1ないし6のいずれかに記載のロール形状測定装置。
  8. 前記ロール回転手段、前記アーム移送手段および前記一対の寸法測定器の動作を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、前記一対の寸法測定器で測定した前記ロールの外径の位置を示す第1のデータおよび前記マスターゲージのいずれかの板状棒材の位置を示す第2のデータ、ならびに当該板状部材の寸法を示す第3のデータに基づいて前記ロールの外径寸法を算出する、請求項1ないし7のいずれかに記載のロール形状測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113513961A (zh) * 2021-07-22 2021-10-19 南通理工学院 基于机器视觉的轴类零件传动无线测量装置及测量方法
CN115523856A (zh) * 2022-11-23 2022-12-27 西安西部新锆科技股份有限公司 一种核用锆合金管材冷轧芯棒的测量装置及测量方法

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