JP2015102321A - 建物内部の環境管理システム - Google Patents

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Toshiyuki Shishido
俊之 宍戸
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孝明 根本
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Abstract

【課題】居住者の求める快適な環境を得るために、エネルギー消費も考慮した総合的な最適な機器等の操作方法を示す。空調機や窓やブラインドなどを組み合わせて調整する。
【解決手段】環境監視装置22は、建物各部の環境に影響を及ぼす環境データ30を取得する。温度や湿度や光量等の情報が環境モニタ画面36に表示される。建物各部に配置された機器26は機器制御装置28により制御される。各機器の状態を示す状態情報38やあらかじめ設定された指定値46が記憶装置34に記憶されている。エネルギ監視装置24は、蓄積されたエネルギと消費されたエネルギをエネルギモニタ画面48に表示する。センター制御装置16は、該当する居室の環境を居住者の求める指定値に近づけるために最適な機器26の調整方法を選択して、メッセージを出力する。例えば、「エアコンを止めて西側と東側の窓を半分ほど空けてください」と表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物内部の各部における環境を自動的に総合的に判断して最適化することができる建物内部の環境管理システムに関する。
太陽光発電設備を備えた建物で、エネルギの蓄積や利用の状況を分かりやすく表示するためのシステムが開発されている(特許文献1)。また、省エネルギ等を目的として、建物内部の各種電力機器の運転状態を最適化したり、これらを遠隔監視して制御するシステムも開発されている(特許文献2)。
特開2012−248040号公報 特開2013−192016号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
例えば、既知の空調機は、温度センサを内蔵しており、居住者が設定したとおりの温湿度環境を整えることが可能である。さらに、空調機には省エネルギモードでの運転機能も備わっている。しかしながら、省エネルギ等を考慮した場合に、空調機による温湿度制御のみに頼るのが適切でない場合がある。例えば、通風を良くして室温を下げた方が良い場合がある。また、採光量を調整したほうが良い場合もある。即ち、居住者が求める環境を作るための、居住者による空調機の設定や操作が、必ずしも最適とは限らない。さらに、居住者が無駄なエネルギーを消費している状態に気付かない場合もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので下記の目的を達成する。
(1)居住者の希望する快適な環境を作るために、エネルギー消費も考慮した総合的な最適な機器等の操作や設定を自動的に計算して居住者に伝える。
(2)居住者の要求に従って、自動的に各種機器を連携動作させて、最適な環境を形成する。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
建物各部の環境に影響を及ぼす環境データを取得するための検出装置を接続し、取得した環境データを記憶装置に記憶して、この記憶装置に記憶された環境データの中から、上記建物の内外の環境を表すいずれかの環境データを選択して、環境モニタ画面を用いて表示する制御を実行する環境監視装置と、
建物各部に配置された機器の動作を制御し、その現在の制御状態を示す状態情報を記憶装置に記憶させて、機器制御画面にその機器の状態情報を表示する機器制御装置と、
上記各機器の状態情報を上記記憶装置から読み取って、いずれかの機器により蓄積されたエネルギといずれかの機器により消費されたエネルギを表す情報を生成して上記記憶装置に記憶させるとともに、そのエネルギを表す情報をエネルギモニタ画面を用いて表示するエネルギ監視装置と、
上記環境監視装置と機器制御装置とエネルギ監視装置とセンター制御装置とを備え、
上記センター制御装置は、
建物の居室に対して予め設定された環境を示す指定値を記憶装置に記憶させておき、上記建物の居室の環境データと機器の状態情報とを上記記憶装置から読み取って、上記建物の居室の現在の環境データが上記指定値を中心にして一定範囲外にあるとき、上記居室の環境データを上記指定値に近づけるために調整するべき機器の状態情報を選択し、その結果を示すメッセージを出力することを特徴とする建物内部の環境管理システム。
<構成2>
上記センター制御装置は、
上記居室の環境データを上記指定値に近づけるために調整するべき複数の機器の状態情報について、複数通りの組み合わせがあれば、そのうちのエネルギ消費量が最小に近い組をディスプレイに表示することを特徴とする建物内部の環境管理システム。
<構成3>
上記センター制御装置は、
いずれかの建物の居室の現在の環境データが上記指定値を中心にして一定範囲内にあるときであっても、上記居室の環境データを上記一定範囲内に保持するために設定するべき機器の状態情報を選択して、その状態情報が現在の機器の状態情報と一致しないときであって、選択した状態がエネルギ消費量のより小さい状態のときは、選択した結果を示すメッセージを出力することを特徴とする構成1または2に記載の建物内部の環境管理システム。
<構成4>
上記機器に発音装置が取り付けられており上記指定値に近づけるために調整するべき機器の発音装置から上記メッセージが出力されることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
<構成5>
特定の居住者により特定の居室の環境について指定値が指定されているとき、上記記憶装置には、居住者毎の指定値が記憶されており、
上記センター制御装置は、操作する居住者を入力情報により識別して、該当する指定値を使用して上記メッセージを選択することを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
<構成6>
上記機器制御装置は、
自動制御要求が入力されたとき、選択をした結果に従って、該当する機器を自動的に該当する状態に調整することを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
<構成7>
コンピュータを、構成1乃至6のいずれかに記載の建物内部の環境管理システムとして機能させるコンピュータプログラム。
<構成8>
構成7に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
<構成1の効果>
あらかじめ、居住者が居室についてその季節に合った温度、湿度、明るさ等の希望を指定値として記憶させておくとよい。センター制御装置は、その居室の環境に影響を及ぼす機器について、適切な状態情報の調整方法を選択して、居住者にその操作を促すことができる。
<構成2の効果>
室温の調整には、エアコンを操作したり、窓を開いたり、ブラインドを締めたりと、様々な方法がある。複数の機器を組み合わせて調整する場合に、居住者は最適な機器の操作を知ることができる。
<構成3の効果>
現在よりもエネルギ消費量が小さい別の設定方法があればそれを表示して、居住者に最適な操作を促すことができる。
<構成4の効果>
調整されるべき機器が複数あるときなどは、それらの機器から、その調整前や調整中に最適な環境設定方法を示すメッセージが出力されると、居住者は間違いなく必要な機器全てを調整できる。
<構成5の効果>
居住者毎に居室毎に指定値を設定することができる。
<構成6の効果>
複数の機器を計算通りに調整する作業は煩雑になるから、コンピュータにより自動的に調整させる手段も設けた。
実施例1のシステムを実現する建物の構成説明図である。 図1に示したシステムの主要部機能ブロック図である。 環境監視装置22の機能を説明するブロック図である。 機器制御装置28とエネルギ監視装置24の機能を説明するブロック図である。 環境モニタ画面36の例を示す図である。 機器制御画面42の例を示す図である。 エネルギモニタ画面48の例を示す図である。 ディスプレイに表示される画面の構成説明図である。 センター制御装置の具体的な動作を説明する説明図である。 環境監視装置の動作を示すフローチャートである。 機器制御装置28の動作フローチャートである。 エネルギ監視装置24の動作フローチャートである。 センター制御装置の動作フローチャートである。 センター制御装置による複数の組み合わせ出力の処理フローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1のシステムを実現する建物の構成説明図である。
図のような設備を備えた建物12について、実施例1の環境管理システム10が実現する。この建物12には、消費エネルギを居住者に伝えて管理するために、よく知られたスマートメータ60が設けられている。また、建物12の各部に設けた様々な装置を集中的に管理し制御するためにコンピュータ62が設置されている。
この実施例では、全ての装置は無線ルータ64と無線LAN(ローカルエリアネットワーク)によりネットワーク接続されている。建物12の居室14の各所には、温湿度センサ70が配置されている。温湿度センサ70に明るさを検出するセンサを内蔵したものもあってよい。この温湿度センサ70等を、以下の実施例では検出装置32と呼ぶ。
建物12の屋根には、太陽電池パネル66が設けられている。太陽電池パネル66の発電した電力は、蓄電池68に蓄積される。また、建物12の各居室14に設けられた多数の照明71や、窓72やシャッタ74やブラインド76等は自動的にオンオフしたり開閉したりする機能を持つ。これらはタブレット78やスマートホン80により遠隔制御できるように構成されている。これらを以下の実施例では機器26と総称する。
図2は図1に示したシステムの主要部機能ブロック図である。
図の環境監視装置22と機器制御装置28とエネルギ監視装置24とセンター制御装置16とは、コンピュータ62(図1)の演算処理装置により実現する。また、記憶装置34はコンピュータ62やタブレット78(図1)等に内蔵されたものである。ディスプレイ18は、コンピュータ62やタブレット78やスマートホン80(図1)の表示画面である。
このシステムは、センター制御装置16により管理され制御される。その演算処理の結果を出力するために、ディスプレイ18が設けられている。ディスプレイ18はセンター制御装置16の出力する画面やメッセージを表示するとともに、タッチセンサ等により各種の命令入力操作を受け付ける機能を持つ。
上記のセンター制御装置16と環境監視装置22とエネルギ監視装置24と機器制御装置28の取り扱うデータを記憶するために記憶装置34が設けられている。記憶装置34には、環境データ30、状態情報38、指定値46、判定テーブル54及びアプリケーション56等が記憶されている。さらに、演算処理の結果をディスプレイ18に表示するための制御画面20や環境モニタ画面36や機器制御画面42やエネルギモニタ画面48が設けられている。これらの具体例を以下の図を用いて説明する。
図3は環境監視装置22の機能を説明するブロック図である。
図に示した検出装置32は、建物各部の環境に影響を及ぼす情報を取得するための装置である。例えば、建物の各居室の温度、湿度、光量、風量、音、振動等を検出するセンサにより構成される。人感センサを内蔵していてもよい。環境監視装置22は、これらの検出装置32から取得した環境データ30を記憶装置34に記憶させる処理を実行する。
建物各部の環境には、建物内部の居室だけでなく、建物の外部環境も含む。天気予報の放送信号等から建物の属する地域の環境データも取得することができる。現在の環境データだけでなく過去の環境データも蓄積しておくことが好ましい。
環境監視装置22は、記憶装置34に記憶された環境データ30の中から、上記建物の内外の環境を表すいずれかの環境データ30を選択して、環境モニタ画面36を用いて表示する制御を実行する。居住者の利用に供するためである。どのような環境データ30を選択するかは、予め決めておく。
環境モニタ画面36は、居室14の温度や湿度を表示するために使用される。さらに、例えば、机やテーブルの上の明るさや騒音レベル等を併せて表示してもよい。環境データの一部だけを表示しても、全てを表示しても構わない。また、その他の情報を併せて表示しても構わない。
図4は、機器制御装置28とエネルギ監視装置24の機能を説明するブロック図である。
建物の各部に配置された機器26は、機器制御装置28により制御される。各機器26の制御状態を示す状態情報38が記憶装置34に記憶される。機器制御画面42は、機器26の状態を表示し、機器制御装置28に対してその状態の変更を求めるための操作画面を含んでいる。例えば、機器26が空調機であれば、そのオンオフ状態や、風量、風向、指定温度、指定湿度等を示すデータが状態情報38である。
記憶装置34は、機器26の内部に設けられていてもよいし、コンピュータ62(図1)に設けられていても構わない。機器26としては、給湯器、空調機、照明器具のほかに、窓の開閉装置、換気扇、ドアの開閉装置、採光用シャッタの開閉装置等がある。図1で例示したとおりである。機器制御画面42は、コンピュータ62やタブレット78やスマートホン80(図1)に表示される。
エネルギ監視装置24は、エネルギを生成する太陽電池パネル66(図1)やエネルギを蓄積する蓄電池68(図1)等の状態情報38を記憶装置34から読み取って、蓄積されたエネルギと消費されたエネルギを計算する。そして、その結果を表す情報を、エネルギモニタ画面48を用いて表示する機能を持つ。図3〜図5を用いて、各制御画面を例示する。
図5は環境モニタ画面36の例を示す図である。
この画面には、間取り図84が表示され、その各部において、検出装置32(図1)を用いて取得された環境データ30が文字枠内に表示されている。また、後で説明する演算処理によって、居住者に注意を促すメッセージ58等が表示されている。
そして、例えば、温湿度センサ70(図1)が取得した居室内の温度と外気温とを比較して、外気温に適した空調機の設定を居住者に促すメッセージを、この環境モニタ画面36を用いて出力する。
図6は機器制御画面42の例を示す図である。
この図の例は、建物12の各部に設けられた全ての照明71(図1)を制御するための画面である。間取り図84中に丸印で表示した制御ボタン44は、該当する照明71が点灯しているときは例えばオレンジ色に表示され、消灯しているときは例えば青色に表示される。従って、機器制御画面42を見れば、建物12中の全ての照明71の状態を同時に確認できる。
そして、例えば、人感センサを内蔵した温湿度センサ70(図1)がある居室に人がいないことを検出すると、図のように、「無駄な照明を消してください」といったメッセージが出力される。メッセージは文字で出力されても音声で出力されても構わない。
図7はエネルギモニタ画面48の例を示す図である。
例えば、太陽光発電設備により蓄積されたエネルギ50と売っている電力と買っている電力を比較しながら蓄積されたエネルギ50を表示する。また、建物内部の機器の状態情報38を記憶装置34から読み取ってその消費電力を計算して、消費されたエネルギ52を表示する。さらに、同様にして電池モニタ51や湯量モニタ53を表示する。ここでも、買っている電力が売っている電力より大きい場合には、機器の点検や機器のオンオフ操作を居住者に促すメッセージを出力する。
図8はディスプレイに表示される画面の構成説明図である。
図の例では、ディスプレイ18の画面の周辺部分に多数のアイコンが表示されている。
例えば、これらのアイコンのうちのいずれかを操作すると、すでに説明したエネルギモニタ画面48や環境モニタ画面36が表示される。また、例えば、全ての機器は、それぞれ別々のアイコンにより機器制御画面42が立ち上げられるとよい。
例えば、全ての機器26はそれぞれ固有のアプリケーション56を備え、固有の機器制御画面42を表示するように構成しておく。例えば、照明装置のシンボルを表したアイコンをクリックすると、照明装置を制御する機器制御画面42(図6)がディスプレイ18に表示される。
図2において、機器26のアプリケーション56は、機器制御装置28を通じて例えば、短い周期でその機器26の状態情報38を現在時刻を示す情報とともに記憶装置34に書き込む処理を繰り返す。センター制御装置16は各種の演算処理を実行するときに、機器26の状態情報38を記憶装置34から読み取る。ある機器26のアプリケーション56が機能しているときは、その機器の最新の現在の状態情報38を記憶装置34から読み取ることができる。
一方、機器26が機能していなければ現在の状態情報38が無いから、この機器は無いものとして、様々な処理を進めればよい。従って、センター制御装置16は個々の機器26の有無に直接影響を受けず、現在の状態情報38を取得できる機器26だけを連携制御すればよい。即ち、この実施例のシステムは、機器26を自由に増設したり廃止することができるという効果がある。
図9は、センター制御装置の具体的な動作を説明する説明図である。
まず、あらかじめ、居住者が各居室について、快適と思われる温度、湿度、明るさ等の希望を指定値46として記憶装置34に記憶させておくものとする。指定値46とは、予め設定された環境を示す値のことで、例えば、冬期の居室温度は摂氏23度、湿度は40%、騒音は35デシベル以下といった値である。そして、各居室について、例えば、温度はプラスマイナス2度、湿度はプラスマイナス5%、といった許容範囲を定めておく。
センター制御装置16は、記憶装置34から建物の居室の環境データ30と機器26の状態情報38とを読み取る。図の例では、サンルームの温度センサ32−1とリビングの温度センサ32−2の出力する環境データ30−1,30−2を読み取る。そして、その環境データ30−1,30−2が、上記指定値46を中心にして一定範囲外、即ち、許容範囲外にあるとき次の処理を実行する。
即ち、上記居室の環境データ30−1,30−2を上記指定値46に近づけるために調整するべき機器26を選択し、さらにその状態情報38を選択し、その結果を示すメッセージ58を出力する。実際には、サンルームの温度センサ32−1の出力する環境データ30−1とリビングの温度センサ32−2の出力する環境データ30−2をと、リビングの窓72の状態情報38−1と扉73の状態情報38−2とを、判定テーブル54に入力している。
判定テーブル54は、例えば、室温が摂氏23度に指定されているとき、リビングの室温が摂氏19度でサンルームの室温が24度というデータを入力したとき、リビングとサンルームの間の扉と窓を全開にするというメッセージ58と、実際にその扉と窓を自動的に開くコマンドとを出力するように構成するとよい。
メッセージ58とともに、リビングの部分の間取り図84と、該当する扉と窓の位置を示す説明図86を表示すれば、居住者はただちに出力されたメッセージに従うことができる。また、居住者が自動処理要求ボタン59をクリックすると、センター制御装置16が機器制御装置28(図2)に対して扉と窓を自動的に開くコマンドとを出力して、自動的に最適な調整が実行される。
なお、この場合に、窓等を開けずに空調機だけで適温にすることも可能である。例えば、判定テーブル54からは、ブラインドを開けて外光を取り入れ、エアコンの設定を摂氏22度にするという出力も同時に得られる。このとき、複数通りの組み合わせがあれば、そのうちエネルギ消費量が最小に近い組を選択する。そして、その結果をディスプレイに表示するとよい。
なお、居室の環境データが指定値46と比較したときに、許容範囲内であっても、環境データ30を上記一定範囲内に保持するために設定する機器26の状態情報38を、判定テーブル54を使用して選択してみる。選択した状態がエネルギ消費量のより小さい状態のときは、選択した結果を示すメッセージ58を出力するとよい。複数通りの方法があれば、全てを表示しても、ベストのものだけを表示しても構わない。
以上のように、センター制御装置16は、その居室14の環境に影響を及ぼす機器26について、適切な状態情報38を選択して、居住者にその操作を促すことができる。また、居住者は、常にコンピュータ62やタブレット78(図1)の近くにいるとは限らない。従って、例えば、上記機器26に発音装置が取り付けられており、例えば、窓72や扉73を開くべきときには、これらに取り付けられた発音装置から上記メッセージが出力されるとよい。これにより、居住者はただちに窓72や扉73を開く行動に移ることができる。
また、特定の居住者により特定の居室14の環境について指定値46が指定されているとき、上記記憶装置34には、居住者毎の居室毎の指定値46が記憶されているとよい。センター制御装置16は、操作する居住者を識別して、該当する指定値46を使用して上記メッセージ58を選択するとよい。扉や窓が全て自動制御できるものとは限らない。従って、居住者は自動処理できない機器をメッセージに従って調整するという態様も可能である。
図10は環境監視装置の動作を示すフローチャートである。
以下、コンピュータプログラムの実施例を説明する。環境監視装置22は、ステップS11で、建物に設置された全ての検出装置32をリスト表示した検出装置リストを参照する。ステップS12では、一つの検出装置32を選択する。ステップS13では、検出装置32が検出した気温や湿度等の出力を読み取る。ステップS14では、その読み取り時刻を取得する。ステップS15では、検出装置32の識別情報を取得する。
予めどの検出装置がどの場所に設置されているかを識別情報に対応させて記憶しておくとよい。こうして、ステップS16で、検出装置32の設置場所の判定をする。これで必要なデータが揃ったので、ステップS17で環境データ30を生成する。環境監視装置22は、ステップS18で、記憶装置34に環境データ30を書き込む。
ステップS19で表示要求があれば、ステップS20で、環境モニタ画面36の表示をする。その後及びステップS19で表示要求が無い場合には最初のステップS11に戻る。そして、検出装置リストを参照しながら全ての検出装置32について同様の処理を連続的に繰り返す。これにより、常に記憶装置34に建物各部の最新の環境データ30が記憶された状態になる。
図11は機器制御装置28の動作フローチャートである。
機器制御装置28は、ステップS21では、建物に設置されている全ての機器をリストアップした機器リストを参照する。ステップS22では、リスト中の一つの機器を選択する。ステップS23では、その機器の状態情報38を読み取る。ステップS24では、その状態情報38を記憶装置34に記憶する。
テップS25で、その表示要求があったときには、ステップS26で、機器制御画面42の表示をする。表示要求がなければステップS21に戻り、全ての機器について、状態情報の取得を繰り返す。機器制御画面42の表示をした後に、ステップS27で状態の変更要求があったときには、ステップS28に進む。変更要求がなければ、ステップS21に戻る。
機器制御画面42が操作されて、例えば、一部の照明を点灯するといった要求が入力したときには、ステップS28で、機器制御装置28は、その制御情報を機器26に送信する。ステップS29では、制御が終了した後に、その機器26の状態情報38の読み取りをする。ステップS30では、記憶装置34に記憶していた機器26の状態情報38を更新する。そして、更新後の状態についてステップS31で機器制御画面42の更新をする。
図12はエネルギ監視装置24の動作フローチャートである。
エネルギ監視装置24はステップS41で表示要求があるまで待機する。表示要求があると、ステップS42で、エネルギ計算に必要な機器の選択をする。次に、ステップS43で記憶装置34からそれらの機器の状態情報38を全て読み取る。ステップS44で、読み取った情報を使用して蓄積エネルギの計算をする。続いてステップS45で、消費エネルギの計算をする。その後、ステップS46で、エネルギモニタ画面48の表示をする。
図13はセンター制御装置の動作フローチャートである。
始めに、対象となる居室を特定する。即ち、ステップS51で居室を選択する。そして、その居室について、居住者毎に指定値が設けられていれば、その居住者を識別し、ステップS52で、該当する居室の指定値を読み取る。その後、ステップS53で、記憶装置34からその居室の環境に影響がある場所の環境データ30を読み取る。ステップS54では、その居室の環境に影響がある機器の状態情報38を読み取る。
ステップS55では、読み取ったデータをその居室の環境を決める判定テーブル54に入力する。ステップS56では、判定テーブル54から出力されたメッセージを取得する。ステップS57では、メッセージディスプレイ18に表示する。ステップS58で、居住者から自動制御の要求があるかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS59の処理に移行し、ノーのときは処理を終了する。ステップS59では、判定テーブル54から出力された制御コマンドを取得する。そして、ステップS60で制御コマンドを機器制御装置28を通じて機器26に送信する。
図14はセンター制御装置による複数の組み合わせ出力の処理フローチャートである。
居室の環境を最適化する操作が、図13のステップS56で、二種類(二組)以上出力された場合には、このフローチャートのように動作する。まず、ステップS61で、判定テーブルの出力を全て取得する。そして、ステップS62で、各組について、エネルギの収支計算をする。即ち、生成されるエネルギと消費されるエネルギの差分を求める。ステップS63では、全ての組の計算結果を比較して、これらを省エネルギ順に配列をする。
ステップS64では、最上位のものと現在の状態とを比較する。そして、ステップS65で、そのときの機器の状態情報38が一致しているかどうかを判断する。この判断の結果がイエスのときは処理を終了する。ノーのときはステップS66の処理に移行する。ステップS66では、図8に示したような画面を使用して居住者に変更をすすめるメッセージを出力する。
ステップS67では、居住者が自動制御を要求しているかどうかという判断をする。さらに、居住者に、何組かの制御方法のいずれかを選択させる。ステップS68で制御方法が選択されると、ステップS69で制御コマンドを取得する。そして、ステップS70で制御コマンドを機器制御装置28を通じて機器26に送信する。
なお、上記の演算処理で実行されるコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組み合わせて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
10 環境管理システム
12 建物
14 居室
16 センター制御装置
18 ディスプレイ
20 制御画面
22 環境監視装置
24 エネルギ監視装置
26 機器
28 機器制御装置
30 環境データ
32 検出装置
34 記憶装置
36 環境モニタ画面
38 状態情報
42 機器制御画面
44 制御ボタン
46 指定値
48 エネルギモニタ画面
50 蓄積されたエネルギ
51 電池モニタ
52 消費されたエネルギ
53 湯量モニタ
54 判定テーブル
56 アプリケーション
58 メッセージ
59 自動処理要求ボタン
60 スマートメータ
62 コンピュータ
64 無線ルータ
66 太陽電池パネル
68 蓄電池
70 温湿度センサ
71 照明
72 窓
73 扉
74 シャッタ
76 ブラインド
78 タブレット
80 スマートホン
84 間取り図
86 説明図

Claims (8)

  1. 建物各部の環境に影響を及ぼす環境データを取得するための検出装置を接続し、取得した環境データを記憶装置に記憶して、この記憶装置に記憶された環境データの中から、上記建物の内外の環境を表すいずれかの環境データを選択して、環境モニタ画面を用いて表示する制御を実行する環境監視装置と、
    建物各部に配置された機器の動作を制御し、その現在の制御状態を示す状態情報を記憶装置に記憶させて、機器制御画面にその機器の状態情報を表示する機器制御装置と、
    上記各機器の状態情報を上記記憶装置から読み取って、いずれかの機器により蓄積されたエネルギといずれかの機器により消費されたエネルギを表す情報を生成して上記記憶装置に記憶させるとともに、そのエネルギを表す情報をエネルギモニタ画面を用いて表示するエネルギ監視装置と、
    上記環境監視装置と機器制御装置とエネルギ監視装置とセンター制御装置とを備え、
    上記センター制御装置は、
    建物の居室に対して予め設定された環境を示す指定値を記憶装置に記憶させておき、上記建物の居室の環境データと機器の状態情報とを上記記憶装置から読み取って、上記建物の居室の現在の環境データが上記指定値を中心にして一定範囲外にあるとき、上記居室の環境データを上記指定値に近づけるために調整するべき機器の状態情報を選択し、その結果を示すメッセージを出力することを特徴とする建物内部の環境管理システム。
  2. 上記センター制御装置は、
    上記居室の環境データを上記指定値に近づけるために調整するべき複数の機器の状態情報について、複数通りの組み合わせがあれば、そのうちのエネルギ消費量が最小に近い組をディスプレイに表示することを特徴とする建物内部の環境管理システム。
  3. 上記センター制御装置は、
    いずれかの建物の居室の現在の環境データが上記指定値を中心にして一定範囲内にあるときであっても、上記居室の環境データを上記一定範囲内に保持するために設定するべき機器の状態情報を選択して、その状態情報が現在の機器の状態情報と一致しないときであって、選択した状態がエネルギ消費量のより小さい状態のときは、選択した結果を示すメッセージを出力することを特徴とする請求項1または2に記載の建物内部の環境管理システム。
  4. 上記機器に発音装置が取り付けられており上記指定値に近づけるために調整するべき機器の発音装置から上記メッセージが出力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
  5. 特定の居住者により特定の居室の環境について指定値が指定されているとき、上記記憶装置には、居住者毎の指定値が記憶されており、
    上記センター制御装置は、操作する居住者を入力情報により識別して、該当する指定値を使用して上記メッセージを選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
  6. 上記機器制御装置は、
    自動制御要求が入力されたとき、選択をした結果に従って、該当する機器を自動的に該当する状態に調整することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の建物内部の環境管理システム。
  7. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載の建物内部の環境管理システムとして機能させるコンピュータプログラム。
  8. 請求項7に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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