JP2015099095A - 3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート、検査診断用デバイス、および標的物の検出方法 - Google Patents

3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート、検査診断用デバイス、および標的物の検出方法 Download PDF

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澄晴 野地
川那辺 純一
Junichi Kawanabe
純一 川那辺
克行 宮脇
Katsuyuki Miyawaki
克行 宮脇
琢郎 木田
Takuro Kida
琢郎 木田
啓幸 佐々木
Hiroyuki Sasaki
啓幸 佐々木
靖夫 佐藤
Yasuo Sato
靖夫 佐藤
和弘 平田
Kazuhiro Hirata
和弘 平田
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慶日 金
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Abstract

【課題】量産性に優れ、簡便な3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シートを提供する。【解決手段】シート状の基材10aを貫通する少なくとも1つの注入口26aと、基材10aの一方の面に第1試薬部20a、第2試薬部22aおよび検査部24aとが形成されている試薬部形成領域シート48と、基材10cの一方の面に第1流路部14aと、第2流路部16aと、第3流路部18aとが形成されている流路部形成領域シート46と、基材10bの両面に両面テープ12a,12bが形成され、両面テープ12a、基材10bおよび両面テープ12bを貫通する複数の開口部が形成されている接着部形成領域シート44とを重ね合わせると、注入口26aから第1試薬部20a、第2試薬部22aを経る検査部24aまでの流路が形成されるようになっている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート。【選択図】図1

Description

本発明は、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート、検査診断用デバイス、およびそれらを用いた標的物の検出方法に関する。
イムノクロマトグラフィは、毛細管現象により標的分子がメンブレン上を移動する際、固相化された捕捉分子と標的分子の複合体が形成され、最終的には標識色素で標識された標的分子を目視で確認する測定方法である。
最近になり、多検体、多項目の同時検査が可能になるイムノクロマトグラフィとして、例えば、特許文献1では、3次元マイクロ流体経路を利用した3次元紙マイクロ検査診断用チップが提案されている。
特許文献1の3次元紙マイクロ検査診断用チップは、上部パーツ、中間部パーツおよび下部パーツをそれぞれ作製した後、貼り合わせることにより製造される。また、各パーツにおける孔および流路は、不織布等に光硬化樹脂を含浸させた後、フォトレジスト法により孔および流路以外の部分を硬化させ、非硬化部分を除去する方法や、不織布等に印刷法等により孔および流路以外の部分にワックス等を含浸させた後に硬化させる方法等により形成される。
しかし、上記のような流路形成方法では、不織布等に光硬化樹脂やワックス等を含浸させる際に、所定の孔および流路以外の部分に光硬化樹脂やワックス等が拡散して、所望の形状に加工するのが困難であること等により、量産性に劣る。
国際公開第2012/105721号パンフレット
本発明の目的は、量産性に優れ、簡便な3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート、検査診断用デバイス、およびそれらを用いた標的物の検出方法を提供することにある。
本発明は、
シート状の基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、その基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている少なくとも1つの試薬部形成領域シートと、
シート状の基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている少なくとも1つの流路部形成領域シートと、
第1接着部がシート状の基材の一方の面に、第2接着部がそのシート状の基材の他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている少なくとも1つの接着部形成領域シートと、
を有し、
前記試薬部形成領域シートと、前記流路部形成領域シートと、前記接着部形成領域シートとを重ね合わせると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シートである。
また、本発明は、
シート状の基材の一端部または中間部がそれぞれ、
前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
となっており、
前記基材の他端部が、
第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
となっており、
前記基材の他端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の一端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シートである。
また、本発明は、
シート状の基材の一端部または他端部がそれぞれ、
前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
前記基材の他方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
となっており、
前記基材の中間部が、
第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
となっており、
前記基材の一端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の他端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の他方の面側に折りたたまれると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シートである。
また、前記検査診断用シートにおいて、前記検査部の吸水力が、前記流路部および前記試薬部の吸水力より大きいことが好ましい。
また、本発明は、
シート状の基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、その基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている少なくとも1つの試薬部形成領域シートと、
シート状の基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている少なくとも1つの流路部形成領域シートと、
第1接着部がシート状の基材の一方の面に、第2接着部がそのシート状の基材の他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている少なくとも1つの接着部形成領域シートと、
が重ね合わされて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイスである。
また、本発明は、
シート状の基材の一端部または中間部がそれぞれ、
前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
となっており、
前記基材の他端部が、
第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
となっている検査診断用シートが、前記基材の他端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の一端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記第1流路部と、前記第1試薬部と、前記第2流路部と、前記第2試薬部と、前記第3流路部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記第1試薬部、前記第2試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイスである。
また、本発明は、
シート状の基材の一端部または他端部がそれぞれ、
前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
前記基材の他方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
となっており、
前記基材の中間部が、
第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
となっている検査診断用シートが、前記基材の一端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の他端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の他方の面側に折りたたまれて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記第1流路部と、前記第1試薬部と、前記第2流路部と、前記第2試薬部と、前記第3流路部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記第1試薬部、前記第2試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されている、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイスである。
また、前記検査診断用デバイスにおいて、前記検査部の吸水力が、前記流路部および前記試薬部の吸水力より大きいことが好ましい。
また、本発明は、前記検査診断用シートにより構成した検査診断用デバイスを用いて、標的物を検出する標的物の検出方法である。
本発明によれば、量産性に優れ、簡便な3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート、検査診断用デバイス、およびそれらを用いた標的物の検出方法が提供される。
本発明の実施形態に係る検査診断用シートの一例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートにおける接着部形成領域の断面を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートにおける流路形成領域の断面を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートにより構成した検査診断用デバイスの構成の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの使用方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートにより構成した検査診断用デバイスの構成の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートにより構成した検査診断用デバイスを用いた検査診断方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの使用方法の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る検査診断用シートの使用方法の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態におけるミオイノシトールの検出の反応系の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る検査診断用シートの一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。検査診断用シート1は、シート状の基材10aを貫通する2つのサンプル注入口26a,26bと、その基材10aの一方の面に形成された、第1試薬部20a,20bと、第2試薬部22a,22bと、検査部24a,24bとを有する試薬部形成領域シート48と;シート上の基材10bの一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部としての両面テープ12aと、他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部としての両面テープ12bと、両面テープ12a、基材10bおよび両面テープ12bを貫通し、長手方向に所定の間隔で一列に並んだ、サンプル注入口26aに対応する一組の複数の開口部30a,32a,34a,36a,38a,40a,42aと、サンプル注入口26bに対応するもう一組の複数の開口部30b,32b,34b,36b,38b,40b,42bと、を有する接着部形成領域シート44と;シート状の基材10cの一方の面の少なくとも一部に形成された、サンプル注入口26aに対応する第1流路部14a、第2流路部16aおよび第3流路部18aと、サンプル注入口26bに対応する第1流路部14b、第2流路部16bおよび第3流路部18bと、を有する流路形成領域シート46とを含む。
検査診断用シート1は、試薬部形成領域シート48と、接着部形成領域シート44と、流路形成領域シート46とが接着部形成領域シート44を挟んで重ね合わせられると、開口部30a,32a,34a,36a,38a,40aを介して、サンプル注入口26aと、第1流路部14aと、第1試薬部20aと、第2流路部16aと、第2試薬部22aと、第3流路部18aと、検査部24aとが連通され、サンプル注入口26aから第1試薬部20a、第2試薬部22aを経る検査部24aまでの流路が形成され、開口部30b,32b,34b,36b,38b,40bを介して、サンプル注入口26bと、第1流路部14bと、第1試薬部20bと、第2流路部16bと、第2試薬部22bと、第3流路部18bと、検査部24bとが連通され、サンプル注入口26bから第1試薬部20b、第2試薬部22bを経る検査部24bまでの流路が形成されるようになっている。図1の例に限らず、開口部のいずれかを介して、少なくとも1つの注入口と、少なくとも2つの流路部と、少なくとも1つの試薬部と、少なくとも1つの検査部とが連通され、少なくとも1つの注入口から少なくとも1つの試薬部を経る少なくとも1つの検査部までの流路が形成されるようになっていればよい。
検査診断用シート1が糖尿病検査診断用シートとして用いられる場合、例えば、第1試薬部20にはATP等のグルコース消去試薬が含まれ、第2試薬部22にはNAD等の補酵素が含まれ、検査部24にはミオイノシトールデヒドロゲナーゼおよびNTB等の発色基質が含まれる。
検査診断用シート1における接着部形成領域44の拡大断面図を図2に示す。基材10の一方の面側には両面テープ12aが貼られ、基材10の他方の面側には両面テープ12bが貼られている。両面テープ12aは、両面テープ基材50aの両面に接着層52a,54aを有し、接着層52aにより基材10の一方の面に接着され、接着層54aには剥離紙56aを備える。同様に、両面テープ12bは、両面テープ基材50bの両面に接着層52b,54bを有し、接着層52bにより基材10の他方の面に接着され、接着層54bには剥離紙56bを備える。
検査診断用シート1における流路形成領域46の一部の拡大断面図を図3に示す。基材10の一方の面側には、強弱両面テープ58により不織布等の第1流路部14が接着されている。強弱両面テープ58は、基材10側の接着層が弱接着層64となっており、不織布側の接着層が強接着層62となっている。強弱両面テープ58の基材10側の弱接着層64は、第1流路部14a側の強接着層62よりも粘着力が低い。第2流路部16および第3流路部18についても同様の構成である。また、試薬部形成領域48における第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24についても同様の構成である。
検査診断用シート1は、図2に示す両面テープ12aの剥離紙56a,56bを剥離した後、図4に示すように、試薬部形成領域シート48と、接着部形成領域シート44と、流路形成領域シート46とを接着部形成領域シート44を挟んで重ね合わせ、試薬部形成領域シート48の第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の表面と両面テープ12bの接着層54bとを接合し、流路形成領域シート46の第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18の表面と両面テープ12aの接着層54aとを接合し、検査診断用デバイス3を作製する。
図4の例では検査診断用デバイス3は1つの試薬部形成領域シート48と1つの接着部形成領域シート44と1つの流路形成領域シート46とを重ね合わせた構造となっているが、2つ以上の試薬部形成領域シート48と2つ以上の接着部形成領域シート44と2つ以上の流路形成領域シート46とを重ね合わせた多層構造としてもよい。これにより、1つのデバイスで複数の処理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例の概略を図5に示し、その構成について説明する。検査診断用シート2は、シート状の基材10と、基材10の長手方向を例えば約3等分等に分割した一端部の試薬部形成領域48に形成された、基材10を貫通する2つのサンプル注入口26a,26bと、基材10の他端部の接着部形成領域44の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部としての両面テープ12aと、接着部形成領域44の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部としての両面テープ12bと、接着部形成領域44に形成された、両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通し、長手方向に所定の間隔で一列に並んだ、サンプル注入口26aに対応する一組の複数の開口部30a,32a,34a,36a,38a,40a,42aと、サンプル注入口26bに対応するもう一組の複数の開口部30b,32b,34b,36b,38b,40b,42bと、基材10の中間部の流路形成領域46の一方の面の少なくとも一部に形成された、サンプル注入口26aに対応する第1流路部14a、第2流路部16aおよび第3流路部18aと、サンプル注入口26bに対応する第1流路部14b、第2流路部16bおよび第3流路部18bと、を有する。さらに、基材10の一端部の試薬部形成領域48の一方の面に、第1試薬部20a,20bと、第2試薬部22a,22bと、検査部24a,24bとを有する。
検査診断用シート2は、基材10の他端部が第1接着部12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれ、基材10の一端部が第2接着部12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、開口部30a,32a,34a,36a,38a,40aを介して、サンプル注入口26aと、第1流路部14aと、第1試薬部20aと、第2流路部16aと、第2試薬部22aと、第3流路部18aと、検査部24aとが連通され、サンプル注入口26aから第1試薬部20a、第2試薬部22aを経る検査部24aまでの流路が形成され、開口部30b,32b,34b,36b,38b,40bを介して、サンプル注入口26bと、第1流路部14bと、第1試薬部20bと、第2流路部16bと、第2試薬部22bと、第3流路部18bと、検査部24bとが連通され、サンプル注入口26bから第1試薬部20b、第2試薬部22bを経る検査部24bまでの流路が形成されるようになっている。図5の例に限らず、開口部のいずれかを介して、少なくとも1つの注入口と、少なくとも2つの流路部と、少なくとも1つの試薬部と、少なくとも1つの検査部とが連通され、少なくとも1つの注入口から少なくとも1つの試薬部を経る少なくとも1つの検査部までの流路が形成されるようになっていればよい。
本実施形態に係る検査診断用シート2は、1枚のシート上に少なくとも1つのサンプル注入口26(図1の例では2つのサンプル注入口26a,26b)、少なくとも1つの第1流路部14(図1の例では2つの第1流路部14a,14b)、少なくとも1つの第2流路部16(図1の例では2つの第2流路部16a,16b)、少なくとも1つの第3流路部18(図1の例では2つの第3流路部18a,18b)、第1接着部としての両面テープ12a、第2接着部としての両面テープ12b、および少なくとも1組の複数の開口部30,32,34,36,38,40,42(図1の例では2組の開口部30a,32a,34a,36a,38a,40a,42aと、開口部30b,32b,34b,36b,38b,40b,42b)が形成されており、後述するように単に折りたたむだけで、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイスを構成することができる。本実施形態に係る検査診断用シート2は、連続的に製造することが可能であり、量産性に非常に優れる。
検査診断用シート2は、例えば、シート状の基材10の一端部の試薬部形成領域48に基材10を貫通するサンプル注入口26を形成する注入口形成工程と、中間部の流路形成領域46の一方の面の少なくとも一部に第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18を形成する流路部形成工程と、他端部の接着部形成領域44の一方の面の少なくとも一部に第1接着部として両面テープ12aを貼り付ける第1接着部形成工程と、接着部形成領域44の他方の面の少なくとも一部に第2接着部として両面テープ12bを貼り付ける第2接着部形成工程と、接着部形成領域44に両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通する複数の開口部30,32,34,36,38,40,42を形成する開口部形成工程と、基材10の一端部の試薬部形成領域48に、第1試薬部20、第2試薬部22を形成する試薬部形成工程と、検査部24を形成する検査部形成工程と、各試薬部および検査部に試薬等を塗布する塗布工程とを含む方法により得られる。検査診断用シート1の製造方法はこれに限定されない。また、これらの工程の順序については、目的の検査診断用シート2が得られる限り、特に制限はない。
流路部形成工程において、シート状の基材10の長手方向を約3等分した中間部の流路形成領域46の一方の面の一部に強弱両面テープ58を用いて不織布等を貼り付ける。強弱両面テープ58は、基材10側の接着層を弱接着層とし、不織布側の接着層を強接着層とすればよい。
流路形成領域48において、例えば図5(a)のような形状となるように、基材10と強弱両面テープ58の弱接着層64との界面まで打ち抜き加工を行い、流路部以外の部分の不織布を強弱両面テープ58の弱接着層64から剥離して第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18を形成する。
同様にして、試薬部形成工程において、試薬部形成領域48に、第1試薬部20、第2試薬部22を形成し、検査部形成工程において、検査部24を形成する。
その後、塗布工程において、例えば、第1試薬部20、第2試薬部22にそれぞれ所定の試薬等を塗布し、検査部24に所定の発色基質等を塗布する。また、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24を形成して、検査診断用シート2を製造しておき、検査診断前に、例えば、第1試薬部20、第2試薬部22に試薬等を塗布し、検査部24に発色基質等を塗布してもよい。
第1接着部形成工程および第2接着部形成工程において、基材10の他端部の接着部形成領域44の両方の面に両面テープ12a,12bをそれぞれ貼り付ける。ここで、両面テープ12a,12bの表面側の剥離紙は装着したままとする。
開口部形成工程において、例えば図5(a)のような形状となるように、例えば、接着部形成領域44において基材10と表裏の両面テープ12a,12bを貫通させる打ち抜き加工を行い、開口部30,32,34,36,38,40,42を形成する。開口部30は、後述するように基材10を折りたたんだ際にサンプル注入口26に連通するように形成位置が決められる。
注入口形成工程において、例えば、基材10の他端部の試薬部形成領域48において基材10を貫通させる打ち抜き加工を行い、サンプル注入口26を形成する。サンプル注入口26は、後述するように基材10を折りたたんだ際に開口部30に連通するように形成位置が決められる。
流路部形成工程、試薬部形成工程、検査部形成工程における不織布等の貼り付け、および第1接着部形成工程および第2接着部形成工程における両面テープ12a,12bの貼り付けは、例えば、ロール・ツー・ロール方式で行うことができる。ロール状に巻いた基材の一方の面に、ロール状に巻いた両面テープおよび不織布を貼り合わせ、同時に他方の面にロール状に巻いた両面テープを貼り合わせてから、再びロールに巻き取ればよい。このような方法は、貼り合わせの際の位置ずれが少なく、量産性に非常に優れる。
検査診断用シート2の使用方法の一例の概略を図6に示す。図2に示す両面テープ12aの剥離紙56aを剥離した後、図6に示すように、基材10の他端部の接着部形成領域44側を両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18の表面と両面テープ12aの接着層54aとを接合する。次に、両面テープ12bの剥離紙56bを剥離した後、一端部の試薬部形成領域48側を両面テープ12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の表面と両面テープ12bの接着層54bとを接合し、検査診断用デバイス4を作製する。
このようにして、サンプル注入口26と連通された第1流路部14と、第2流路部16とを連通するように開口部32および開口部34を介した第1試薬部20と、第2流路部16と、第3流路部18とを連通するように開口部36および開口部38を介した第2試薬部22と、第3流路部18に連通するように開口部40を介した検査部24と、を有する検査診断用デバイス4が得られる。
図7に、図5に示す検査診断用シート2を用いて作製した検査診断用デバイスの模式側面図を示す。図7に示すように、基材10の接着部形成領域44側が両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれ、試薬部形成領域48側が両面テープ12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、サンプル注入口26と開口部30と第1流路部14とが連通され、サンプル注入口26から第1流路部14、第1試薬部20、第2流路部16、第2試薬部22、第3流路部18を経て、検査部24までの流路が形成されることになる。
検査診断用デバイス3,4が糖尿病検査診断用デバイスとして用いられる場合、サンプル注入口26はサンプルを注入する場所であり、第1試薬部20および第2試薬部22にはATP等のグルコース消去試薬およびNAD等の補酵素が含まれ、検査部24にはミオイノシトールデヒドロゲナーゼ等の脱水素酵素およびNTB等の発色基質が含まれる。
図8に、本実施形態に係る検査診断用シートを用いて構成した検査診断用デバイスを用いた糖尿尿検査診断方法の一例を示し、図13に、糖尿病検査診断の反応系の一例を示す。図8に示すように、尿等を必要に応じて適切な処理を行った後に、サンプルとしてサンプル注入口26から注入され、サンプルは、第1試薬部20および第2試薬部22においてヘキソキナーゼ等のグルコース消去試薬およびNAD等の補酵素と混合され、サンプル中のグルコースがグルコース消去試薬により消去され、グルコース−6−リン酸となる。次に、検査部24において、サンプル中にミオイノシトール(MI)が含まれる場合、ミオイノシトールがミオイノシトールデヒドロゲナーゼ(MIDH)等の脱水素酵素によりミオイノソースに変換されるとともに、NADからNADHが生成され、ジアホラーゼ(DI)およびNADHがNTB等の発色基質を還元し、NTBH(ホルマザン色素)等の色素が生成し、目視可能となる。
複数の経路を有することによって、多種類のサンプルの検査を同時に行うことが可能となる。また、複数の経路のうち少なくとも1つを対照サンプル用として用いてもよい。図1,5の例では、反応経路の数は、サンプル注入口26aから第1流路部14a、第1試薬部20a、第2流路部16a、第2試薬部22a、第3流路部18aを経て、検査部24aまでの経路と、サンプル注入口26bから第1流路部14b、第1試薬部20b、第2流路部16b、第2試薬部22b、第3流路部18bを経て、検査部24bまでの経路の2つであるが、1つ以上であればよく、サンプル数等に応じて適宜変更すればよい。
基材10,10a,10b,10cとしては、特に制限はないが、例えば、樹脂フィルム、金属箔等の耐水性薄膜シートが挙げられ、加工性等の点から樹脂フィルム(シート)が好ましい。樹脂フィルム(シート)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、合成紙等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらのうち、特に、打ち抜き性、剛度、コスト、保存安定性等の観点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いることが好ましい。
基材10,10a,10b,10cの厚みは、特に制限はないが、例えば、10μm〜250μmの範囲が好ましく、特に25μm〜100μmの範囲がより好ましい。
第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24を構成する部材としては、液透過性(浸透性)のものであればよく、特に制限はないが、例えば、不織布、濾紙、印刷用紙、和紙、布、発泡体、ニット等が挙げられ、加工適性と、適度な液浸透性、コスト等の観点から不織布が好ましい。
第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の厚みは、特に制限はないが、例えば、50μm〜1000μmとすればよく、流路部および試薬部は、50μm〜500μm、検査部は200μm〜1000μmとすればよい。
第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の幅は、特に制限はないが、例えば、1mm〜10mmとすればよい。
図1,5の例では、流路部の数は、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18の3つであり、試薬部の数は、第1試薬部20、第2試薬部22の2つであるが、流路部の数は少なくとも2つであり、試薬部の数は少なくとも1つであり、検査部の数は1つであればよく、用いる反応系等に応じて適宜変更すればよい。
本実施形態において、検査部24の吸水力が、流路部(第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18)、試薬部(第1試薬部20および第2試薬部22)の吸水力より大きいことが好ましい。ここで、吸水力は、不織布を水に浸漬させて浸漬前後の重量差(g)を測定し、体積(μL)に変換したものである。検査部24の吸水力は、100μL以上であることが好ましく、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18、第1試薬部20および第2試薬部22の吸水力は、10μL以上60μL以上であることが好ましい。検査部24の吸水力が、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18、第1試薬部20および第2試薬部22の吸水力より小さい、または等しいと、サンプルが検査部24まで到達しにくくなり、また、検査部からの逆流が発生する場合がある。
両面テープ12a,12b、強弱両面テープ58としては、上記の通り、両面テープ基材50a,50b、強弱両面テープ基材60の両面に接着層を有するものが用いられる。強弱両面テープ58としては、上記の通り、強弱両面テープ基材60の一方の面に弱接着層、他方の面に強接着層を有するものが用いられ、基材側の弱接着層は、流路部側の強接着層よりも粘着力が低い。両面テープ基材50a,50b、強弱両面テープ基材60としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム等が挙げられ、加工性、耐水性、コスト等の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましい。
接着層、弱接着層および強接着層としては、特に制限はないが、アクリル系、ゴム系、ウレタン系、シリコーン系、ポリエステル系等の粘着剤が挙げられ、接着性、加工性、汚染性等の観点からアクリル系の粘着剤が好ましい。
接着層および強接着層の粘着力としては、特に制限はないが、例えば、3N/10mm以上とすればよく、好ましくは4N/10mm〜10N/10mmの範囲とすればよい。弱接着層の粘着力としては、特に制限はないが、例えば、0.1N/10mm〜3N/10mmの範囲とすればよく、好ましくは0.5N/10mm〜2.0N/10mmの範囲とすればよい。強弱両面テープ58の強接着層の粘着力および弱接着層の粘着力を上記範囲とすることにより、不織布等の打ち抜き加工後の流路部以外の部分の不織布の剥離を、強弱両面テープ16の弱接着層において良好に行うことができる。接着層の粘着力は、JIS Z0237に示される方法により測定することができる。
両面テープ基材および強弱両面テープ基材の厚みは、特に制限はないが、例えば、10μm〜250μmの範囲とすればよく、好ましくは20μm〜120μmの範囲とすればよい。接着層、弱接着層および強接着層の厚みは、特に制限はないが、例えば、5μm〜150μmの範囲とすればよく、好ましくは10μm〜80μmの範囲とすればよい。
本実施形態に係る検査診断用シートおよび検査診断用デバイスは、例えば、ミオイノシトールを標的物とした糖尿病の検査診断、ELISA等に用いることができる。例えば、試薬部で標的分子と捕捉分子との複合体が形成され、検査部で複合体が標識色素で標識されることにより、標的分子を目視で確認することができる。
本実施形態に係る検査診断用シートおよび検査診断用デバイスを糖尿病の検査診断に用いる場合、グルコース消去試薬としては、例えば、ヘキソキナーゼ、ADP−ヘキソキナーゼ等が挙げられる。
第1試薬部20へのグルコース消去試薬の添加量としては、サンプル中のグルコースを消去可能な量であればよく、特に制限はない。
第2試薬部22への補酵素としては、例えば、NAD、チオ−NAD等のNAD誘導体等が挙げられる。
補酵素の添加量としては、特に制限はないが、例えば、0.01mg〜0.5mgの範囲とすればよい。
発色基質としては、例えば、NTB(ニトロテトラゾリウムブルー)、WST−1,3,4,5,8,9,10,11(Water Soluble Tetrazolium Salts:interchim製)等のテトラゾリウム塩等が挙げられ、目視のしやすさ等の観点からNTBが好ましい。
検査部24への脱水素酵素としては、例えば、ミオイノシトールデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ等が挙げられる。脱水素酵素の添加濃度としては、特に制限はないが、例えば、0〜20U(対照の場合は0U)の範囲とすればよい。
検査部24への発色基質の添加量としては、特に制限はないが、例えば、0.01mg〜0.8mgの範囲とすればよい。
試薬部、検査部には、親水性を調整するために、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられ、具体的には、Triton X−100、TWEEN20等が挙げられる。
本実施形態で用いられるサンプルは、検査対象である尿、血液、唾液、汗等の生物学的流体等を必要に応じて適切な処理を行った後に、サンプルとして使用するものをいう。検査を簡便に行うことができる等の点から、尿が好ましい。
本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例の概略構成を図9に示す。検査診断用シート5は、シート状の基材10と、基材10の長手方向を例えば約3等分等に分割した中間部の試薬部形成領域48に形成された、基材10を貫通する2つのサンプル注入口26a,26bと、基材10の他端部の接着部形成領域44の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部としての両面テープ12aと、接着部形成領域44の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部としての両面テープ12bと、接着部形成領域44に形成された、両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通し、長手方向に所定の間隔で一列に並んだ、サンプル注入口26aに対応する一組の複数の開口部30a,32a,34a,36a,38a,40a,42aと、サンプル注入口26bに対応するもう一組の複数の開口部30b,32b,34b,36b,38b,40b,42bと、基材10の一端部の流路形成領域46の一方の面の少なくとも一部に形成された、サンプル注入口26aに対応する第1流路部14a、第2流路部16aおよび第3流路部18aと、サンプル注入口26bに対応する第1流路部14b、第2流路部16bおよび第3流路部18bと、を有する。さらに、基材10の中間部の試薬部形成領域48の一方の面に、第1試薬部20a,20bと、第2試薬部22a,22bと、検査部24a,24bとを有する。
検査診断用シート5は、基材10の他端部が第1接着部12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれ、基材10の一端部が第2接着部12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、開口部30a,32a,34a,36a,38a,40aを介して、サンプル注入口26aと、第1流路部14aと、第1試薬部20aと、第2流路部16aと、第2試薬部22aと、第3流路部18aと、検査部24aとが連通され、サンプル注入口26aから第1試薬部20a、第2試薬部22aを経る検査部24aまでの流路が形成され、開口部30b,32b,34b,36b,38b,40bを介して、サンプル注入口26bと、第1流路部14bと、第1試薬部20bと、第2流路部16bと、第2試薬部22bと、第3流路部18bと、検査部24bとが連通され、サンプル注入口26bから第1試薬部20b、第2試薬部22bを経る検査部24bまでの流路が形成されるようになっている。
検査診断用シート5の使用方法の一例の概略を図10に示す。図2に示す両面テープ12aの剥離紙56aを剥離した後、図10に示すように、基材10の他端部の接着部形成領域44側を両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の表面と両面テープ12aの接着層54aとを接合する。次に、両面テープ12bの剥離紙56bを剥離した後、一端部の流路形成領域46側を両面テープ12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18の表面と両面テープ12bの接着層54bとを接合し、検査診断用デバイス7を作製する。
このようにして、サンプル注入口26と連通された第1流路部14と、第2流路部16とを連通するように開口部32および開口部34を介した第1試薬部20と、第2流路部16と、第3流路部18とを連通するように開口部36および開口部38を介した第2試薬部22と、第3流路部18に連通するように開口部40を介した検査部24と、を有する検査診断用デバイス7が得られる。
基材10の接着部形成領域44側が両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれ、流路形成領域46側が両面テープ12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、サンプル注入口26と開口部30と第1流路部14とが連通され、サンプル注入口26から第1流路部14、第1試薬部20、第2流路部16、第2試薬部22、第3流路部18を経て、検査部24までの流路が形成されることになる。
本発明の実施形態に係る検査診断用シートの他の例の概略構成を図11に示す。検査診断用シート9は、シート状の基材10と、基材10の長手方向を例えば約3等分等に分割した一端部の試薬部形成領域48に形成された、基材10を貫通する2つのサンプル注入口26a,26bと、基材10の中間部の接着部形成領域44の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部としての両面テープ12aと、接着部形成領域44の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部としての両面テープ12bと、接着部形成領域44に形成された、両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通し、長手方向に所定の間隔で一列に並んだ、サンプル注入口26aに対応する一組の複数の開口部30a,32a,34a,36a,38a,40a,42aと、サンプル注入口26bに対応するもう一組の複数の開口部30b,32b,34b,36b,38b,40b,42bと、基材10の他端部の流路形成領域46の他方の面の少なくとも一部に形成された、サンプル注入口26aに対応する第1流路部14a、第2流路部16aおよび第3流路部18aと、サンプル注入口26bに対応する第1流路部14b、第2流路部16bおよび第3流路部18bと、を有する。さらに、基材10の一端部の試薬部形成領域48の一方の面に、第1試薬部20a,20bと、第2試薬部22a,22bと、検査部24a,24bとを有する。
検査診断用シート9は、基材10の他端部が第1接着部12bを挟むように中間部の他方の面側に折りたたまれ、基材10の一端部が第2接着部12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、開口部30a,32a,34a,36a,38a,40aを介して、サンプル注入口26aと、第1流路部14aと、第1試薬部20aと、第2流路部16aと、第2試薬部22aと、第3流路部18aと、検査部24aとが連通され、サンプル注入口26aから第1試薬部20a、第2試薬部22aを経る検査部24aまでの流路が形成され、開口部30b,32b,34b,36b,38b,40bを介して、サンプル注入口26bと、第1流路部14bと、第1試薬部20bと、第2流路部16bと、第2試薬部22bと、第3流路部18bと、検査部24bとが連通され、サンプル注入口26bから第1試薬部20b、第2試薬部22bを経る検査部24bまでの流路が形成されるようになっている。
検査診断用シート9の使用方法の一例の概略を図12に示す。図2に示す両面テープ12bの剥離紙56bを剥離した後、図12に示すように、基材10の他端部の流路形成領域46側を両面テープ12bを挟むように中間部の他方の面側に折りたたみ、第1流路部14、第2流路部16、第3流路部18の表面と両面テープ12bの接着層54bとを接合する。次に、両面テープ12aの剥離紙56aを剥離した後、一端部の試薬部形成領域48側を両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の表面と両面テープ12aの接着層54aとを接合し、検査診断用デバイス11を作製する。
このようにして、サンプル注入口26と連通された第1流路部14と、第2流路部16とを連通するように開口部32および開口部34を介した第1試薬部20と、第2流路部16と、第3流路部18とを連通するように開口部36および開口部38を介した第2試薬部22と、第3流路部18に連通するように開口部40を介した検査部24と、を有する検査診断用デバイス11が得られる。
基材10の流路形成領域46側が両面テープ12bを挟むように中間部の他方の面側に折りたたまれ、試薬部形成領域48側が両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれると、サンプル注入口26と開口部30と第1流路部14とが連通され、サンプル注入口26から第1流路部14、第1試薬部20、第2流路部16、第2試薬部22、第3流路部18を経て、検査部24までの流路が形成されることになる。なお、折りたたみの順序に特に制限はなく、試薬部形成領域48側が両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたまれてから、基材10の流路形成領域46側が両面テープ12bを挟むように中間部の他方の面側に折りたたまれてもよい。
図5に示す糖尿病検査診断用シート2、図7に示す糖尿病検査診断用シート5、図9に示す糖尿病検査診断用シート9の構成によれば、折りたたむだけで簡便に検査診断用デバイスを作製することができる。また、開口部と、流路部、試薬部、検査部との位置合わせを容易に行うことができる。
本実施形態に係る検査診断用シート、検査診断用デバイス、および標的物の検出方法によれば、簡便に標的物を検出することができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<3次元検査診断用シートの作製>
基材10としてPETフィルム(厚み:50μm、長さ:228mm、幅:39mm)を用い、基材10の長手方向を約3等分した中間部の流路形成領域46の一方の面の一部に強弱両面テープ58(基材材質:PET、基材厚み:25μm、強接着層材質:アクリル系粘着剤、強接着層粘着力:7.0N/10mm、強接着層厚み:25μm、弱接着層材質:アクリル系粘着剤、弱接着層粘着力:1.0N/10mm、弱接着層厚み:25μm、長さ:228mm、幅:39mm)を用いて、不織布(材質:セルロース100%、吸水力:40μL)を貼り付けた。強弱両面テープ58は、基材10側の接着層を弱接着層とし、不織布側の接着層を強接着層とした。
基材10の長手方向を約3等分した一端部の試薬部形成領域48の一方の面の一部に強弱両面テープ58(基材材質:PET、基材厚み:25μm、強接着層材質:アクリル系粘着剤、強接着層粘着力:7.0N/10mm、強接着層厚み:25μm、弱接着層材質:アクリル系粘着剤、弱接着層粘着力:1.0N/10mm、弱接着層厚み:25μm、長さ:228mm、幅:39mm)を用いて、約2/3の領域に試薬部となる不織布(材質:セルロース100%、吸水力:40μL)を貼り付け、端部側約1/3の領域に検査部となる不織布(材質:セルロース100%、吸水力:120μL)を貼り付けた。強弱両面テープ58は、基材10側の接着層を弱接着層とし、不織布側の接着層を強接着層とした。
基材10の他端部の接着部形成領域44の両方の面に両面テープ12a,12b(基材材質:PET、基材厚み:25μm、接着層材質:アクリル系粘着剤、接着層粘着力:7.0N/10mm、接着層厚み:25μm、長さ:76mm、幅:39mm)をそれぞれ貼り付けた。両面テープ12a,12bの表面側の剥離紙は装着したままとした。なお、接着層の粘着力は、JIS Z0237に示される方法により測定した。
次に、図5のような形状となるように、流路形成領域46において基材10と強弱両面テープ58の弱接着層との界面まで打ち抜き加工を行い、流路部以外の部分の不織布を強弱両面テープ58の弱接着層から剥離して、三組の第1流路部(厚み:150μm、長さ:15mm、幅:5mm)、三組の第2流路部(厚み:150μm、長さ:14mm、幅:5mm)、三組の第3流路部(厚み:150μm、長さ:14mm、幅:5mm)を形成した。
また、図5のような形状となるように、試薬部形成領域48において基材10と強弱両面テープ58の弱接着層との界面まで打ち抜き加工を行い、試薬部、検査部以外の部分の不織布を強弱両面テープ58の弱接着層から剥離して、三組の第1試薬部(厚み:150μm、長さ:15mm、幅:5mm)、三組の第2試薬部(厚み:150μm、長さ:15mm、幅:5mm)、三組の検査部(厚み:300μm、長さ:20mm、幅:8mm)を形成した。
図5のような形状となるように、接着部形成領域44において基材10と表裏の両面テープ12a,12bを貫通させる打ち抜き加工を行い、長手方向に所定の間隔で一列に並んだ三組の7つの開口部30,32,34,36,38,40,42を形成した。また、同様にして、基材10の一端部の試薬部形成領域48において基材10を貫通させる打ち抜き加工を行い、3つのサンプル注入口26を形成した。開口部30,32,34,36,38,40を介して、3経路のサンプル注入口26と、第1流路部14と、第1試薬部20と、第2流路部16と、第2試薬部22と、第3流路部18と、検査部24とが、基材10を折りたたんだ際にそれぞれ互いに連通するように形成位置を決めた。
ミオイノシトールの検出には、ミオイノシトールデヒドロゲナーゼ(MIDH)や補酵素であるNAD、発色基質であるNTBを用いた反応系を使用した。まず、第1試薬部20および第2試薬部22においてヘキソキナーゼ等によりグルコースが消去され、グルコース−6−リン酸となり、NADと混合され、検査部24において、サンプル中にミオイノシトール(MI)が含まれる場合、ミオイノシトールがミオイノシトールデヒドロゲナーゼ(MIDH)によりミオイノソースに変換されるとともに、NADからNADHが生成され、ジアホラーゼ(DI)およびNADHがNTBを還元し、NTBH(ホルマザン色素)が生成し、目視可能となる。
第1試薬部20および第2試薬部22にヘキソキナーゼ(HKIII)を0.085mg、ADPヘキソキナーゼ(HKPII)を0.15mg、NADを0.06mg塗布し、検査部24にミオイノシトールデヒドロゲナーゼ(MIDH)を0〜5UおよびDIを0.3U、NTBを0.05mgとなるように塗布した。このようにして、糖尿病の検査診断用シート1を作製した。
なお、不織布の吸水力は、「JIS L 1907 繊維製品の吸水性試験方法」を参考にし、以下の方法で評価した。
不織布から10mm×20mmの試験片を採取し、試験片の短辺の一方を保持した状態で水中に5mm程度10秒間浸漬した後、直ぐに取り出し、浸漬前後の重量差(g)を測定する。測定後、下記の式により単位を重さ(g)から体積(μL)に変換し、10回の平均値を吸水力とした。
水を吸収した体積=重量差÷比重(ただし、比重は温度補正した値を用いる)
各種の不織布について上記方法で吸水力を評価し、吸水力の高い不織布(材質:セルロース100%、吸水力:120μL)を検査部24用の不織布とし、吸水力が検査部24より低い不織布(材質:セルロース100%、吸水力:40μL)を第1流路部14、第1試薬部20、第2流路部16、第2試薬部22、第3流路部18用の不織布として選定した。この組み合わせにすることにより、サンプル展開から検査部まで2分以内に到達し、逆流(放置後2時間)も見られなかった。
<3次元検査診断用デバイスの作製>
図6と同様にして、上記のように作製した検査診断用シート1を、両面テープ12aの剥離紙を剥離した後、基材10の他端部の接着部形成領域44側を両面テープ12aを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1流路部14、第2流路部16および第3流路部18の表面と両面テープ12aの接着層とを接合した。次に、両面テープ12bの剥離紙を剥離した後、基材10の一端部の試薬部形成領域48側を両面テープ12bを挟むように中間部の一方の面側に折りたたみ、第1試薬部20、第2試薬部22、検査部24の表面と両面テープ12bの接着層54bとを接合し、検査診断用デバイス3を作製した。これにより、開口部30,32,34,36,38,40を介して、サンプル注入口26と、第1流路部14と、第1試薬部20と、第2流路部16と、第2試薬部22と、第3流路部18と、検査部24とが連通され、サンプル注入口26から第1流路部14、第1試薬部20、第2流路部16、第2試薬部22、第3流路部18を経て、検査部24までの流路が形成されることになる。
<3次元検査診断用デバイスを用いたMIの測定>
サンプルとしてミオイノシトール(MI)の濃度が50,200μMであるミオイノシトールの水溶液を展開させた。
その結果、50μMのミオイノシトールを展開させたものでは約3分で弱いシグナルが得られ、200μMのミオイノシトールを展開させたものでは約3分で明確なシグナルが得られた。
このように、ミオイノシトールの検出を行うことができたため、簡易的な糖尿病の検査診断用シートおよび検査診断用デバイスとして適用できることがわかった。
1,2,5,9 検査診断用シート、3,4,7,11 検査診断用デバイス、10,10a,10b,10c 基材、12a,12b 両面テープ、14,14a,14b 第1流路部、16,16a,16b 第2流路部、18,18a,18b 第3流路部、20,20a,20b 第1試薬部、22,22a,22b 第2試薬部、24,24a,24b 検査部、26a,26b サンプル注入口、30,30a,30b,32,32a,32b,34,34a,34b,36,36a,36b,38,38a,38b,40,40a,40b,42,42a,42b 開口部、44 接着部形成領域シート(接着部形成領域)、46 流路形成領域シート(流路形成領域)、48 試薬部形成領域シート(試薬部形成領域)、50a,50b 両面テープ基材、52a,52b,54a,54b 接着層、56a,56b 剥離紙、58 強弱両面テープ、60 強弱両面テープ基材、62 強接着層、64 弱接着層。

Claims (9)

  1. シート状の基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、その基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている少なくとも1つの試薬部形成領域シートと、
    シート状の基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている少なくとも1つの流路部形成領域シートと、
    第1接着部がシート状の基材の一方の面に、第2接着部がそのシート状の基材の他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている少なくとも1つの接着部形成領域シートと、
    を有し、
    前記試薬部形成領域シートと、前記流路部形成領域シートと、前記接着部形成領域シートとを重ね合わせると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート。
  2. シート状の基材の一端部または中間部がそれぞれ、
    前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
    前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
    となっており、
    前記基材の他端部が、
    第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
    となっており、
    前記基材の他端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の一端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート。
  3. シート状の基材の一端部または他端部がそれぞれ、
    前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
    前記基材の他方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
    となっており、
    前記基材の中間部が、
    第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
    となっており、
    前記基材の一端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の他端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の他方の面側に折りたたまれると、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されるようになっていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の検査診断用シートであって、
    前記検査部の吸水力が、前記流路部および前記試薬部の吸水力より大きいことを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用シート。
  5. シート状の基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、その基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている少なくとも1つの試薬部形成領域シートと、
    シート状の基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている少なくとも1つの流路部形成領域シートと、
    第1接着部がシート状の基材の一方の面に、第2接着部がそのシート状の基材の他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている少なくとも1つの接着部形成領域シートと、
    が重ね合わされて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記流路部と、前記試薬部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイス。
  6. シート状の基材の一端部または中間部がそれぞれ、
    前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
    前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
    となっており、
    前記基材の他端部が、
    第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
    となっている検査診断用シートが、前記基材の他端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の一端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記第1流路部と、前記第1試薬部と、前記第2流路部と、前記第2試薬部と、前記第3流路部と、前記検査部とが連通され、注入口から前記第1試薬部、前記第2試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイス。
  7. シート状の基材の一端部または他端部がそれぞれ、
    前記基材を貫通する少なくとも1つの注入口と、前記基材の一方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも1つの試薬部および検査部とが形成されている試薬部形成領域、
    前記基材の他方の面に前記注入口に対応する組の少なくとも2つの流路部が形成されている流路部形成領域、
    となっており、
    前記基材の中間部が、
    第1接着部が一方の面に、第2接着部が他方の面に形成され、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する前記注入口に対応する組の複数の開口部が形成されている接着部形成領域、
    となっている検査診断用シートが、前記基材の一端部が前記第1接着部を挟むように前記中間部の一方の面側に折りたたまれ、前記基材の他端部が前記第2接着部を挟むように前記中間部の他方の面側に折りたたまれて、前記開口部のいずれかを介して、前記注入口と、前記第1流路部と、前記第1試薬部と、前記第2流路部と、前記第2試薬部と、前記第3流路部と、前記検査部とが連通され、前記注入口から前記第1試薬部、前記第2試薬部を経る前記検査部までの流路が形成されていることを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイス。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の検査診断用デバイスであって、
    前記検査部の吸水力が、前記流路部および前記試薬部の吸水力より大きいことを特徴とする、3次元イムノクロマトグラフィ方式を用いた検査診断用デバイス。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査診断用シートにより構成した検査診断用デバイスを用いて、標的物を検出することを特徴とする標的物の検出方法。
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