JP2015098980A - 情報処理室の空調設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】地球温暖化防止と、情報処理室の空調に要する動力の削減を達成し、かつ結露の発生を防止して情報処理機器の損傷を防止する。【解決手段】一次冷媒としてNH3冷媒が循環し、冷凍サイクル構成機器として圧縮機16、蒸発式凝縮器18及び膨張弁22を有する一次冷媒回路12と、二次冷媒としてCO2冷媒が循環し、CO2冷媒が常温に保持されるように圧力調整された二次冷媒回路14と、一次冷媒回路12及び二次冷媒回路14が接続され、NH3冷媒とCO2冷媒とを熱交換させCO2冷媒を液化させるCO2液化器24と、サーバ室34内に設けられて二次冷媒回路14が接続され、常温に保持されたCO2冷媒と室内空気とを熱交換させ、サーバ室34内を常温に冷却する冷却器36とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータやサーバ等の情報処理機器が収納された情報処理室の空調設備に関する。
コンピュータやサーバ等の情報処理機器が多数設置されたデータセンタの情報処理室では、収納された情報処理機器の発熱量はデータ処理量の増大に伴って年々増加している。一方、情報処理機器は正常に動作するためには一定の温度環境が必要であり、高温状態に置かれると作動停止などのトラブルを引き起こすおそれが出てくる。
そのため、情報処理室を常温以下に保持するために情報処理室の空調が必要となるが、情報処理機器の発熱量の増大に伴って、情報処理室の空調設備に要する動力も年々増加している。従って、地球環境保全の観点からも、空調動力の削減が求められている。
特許文献1には、電子機器ルームの冷却システムが開示されている。この冷却システムは、冷凍サイクル構成機器が設けられた一次冷媒回路と、サーバ室に導設される二次冷媒回路とを有し、二次冷媒回路は、一次冷媒回路に設けられた液化器に循環される循環ラインと、外気と熱交換する冷却塔に自然循環で循環される循環ラインとに切換可能となっている。
特許文献2に開示されたサーバ室の空調システムは、多数のサーバラックを列状に配置し、全サーバの冷気の取入れ側と排出側を同じ側に揃えることで、サーバ室内をホットゾーンとクールゾーンとに区分けしている。これによって、サーバの冷却効率の向上を図っている。
特許文献3及び特許文献4には、冷媒蒸発器が開示されている。特許文献3に開示された冷媒蒸発器は、冷媒蒸発器の内部で気化した冷媒ガスが冷媒回路に戻る出口開口に、冷媒ガスに含まれる液滴を分離するための邪ま板が配置されている。
特許文献4に開示された冷媒蒸発器は、熱交換効率が良いシェルアンドプレート式熱交換器で構成された満液式蒸発器であり、冷媒蒸発器の内部で気化した冷媒ガスが冷媒回路に戻る出口通路にフィルタ式の液滴分離器が設けられている。また、熱交換される2種の冷媒の熱交換流路が形成されたプレート重合体と筒状のハウジングの隔壁との間に形成された空間に充填材を充填している。
特開2009−193245号公報 特開2010−43817号公報 特表2005−502016号公報 国際公開第2012/107645号公報
特許文献1に開示された冷却システムは、一次冷媒及び二次冷媒として、地球温暖化係数の高いフロン又は代替フロンを使用するので、地球温暖化防止の観点で問題がある。また、特許文献2に開示された空調システムはサーバ室の空調設備の省エネを目的とするものであるが、地球温暖化防止の観点からの配慮はなされていない。また、情報処理室の空調設備で起る以下の問題を解決するものではない。
即ち、情報処理室の空調のため冷媒として冷却水を使用する場合、冷却管から冷却水の漏洩が発生すると、電子機器類を損傷するおそれがある。また、顕熱冷却を採用する空調設備のように、冷却能力が低い空調設備では、冷媒の温度を低くして冷却能力を高める必要がある。しかし、冷媒の温度を低くすると、結露が発生しやすく、結露により電子機器類が損傷するおそれがある。
また、特許文献3に開示された冷媒蒸発器の邪ま板では、冷媒ガスに含まれる液滴を分離する分離効果は高くなく、圧縮機への液バックが起るおそれがある。また、特許文献4に開示された冷媒蒸発器のフィルタ式液滴分離器では、圧力損失が増大し、運転動力が増加するおそれがある。
本発明は、前記の問題点に鑑みなされたものであり、地球温暖化防止と、情報処理室の空調に要する動力の削減を達成し、かつ結露の発生を防止して情報処理機器の損傷を防止することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の情報処理室の空調設備は、一次冷媒としてNH冷媒が循環し、冷凍サイクル構成機器を有する一次冷媒回路と、二次冷媒としてCO冷媒が循環し、CO冷媒が常温に保持されるように圧力調整された二次冷媒回路と、一次冷媒回路に冷凍サイクル構成機器として設けられた圧縮機、NH冷媒を外気で冷却する蒸発式凝縮器及び膨張弁と、一次冷媒回路及び二次冷媒回路が接続され、NH冷媒とCO冷媒とを熱交換させCO冷媒を液化させるCO液化器と、情報処理室内に設けられると共に、二次冷媒回路が接続され、常温に保持されたCO冷媒により情報処理室内を常温に冷却する冷却器とを備えている。
本発明では、冷媒として、オゾン層破壊作用がなくかつ地球温暖化係数がゼロに近い自然冷媒のNH及びCOを用いることで、地球温暖化のおそれをなくすことができる。
また、一次冷媒として冷却能力が大きいNHを用い、二次冷媒として無害かつ安定した流動特性をもつCOを用いることで、冷却効率を向上できる。
さらに、本発明では、CO冷媒が常温、例えば15〜25℃に、好ましくは(20±2)℃に保持されるように二次冷媒回路の圧力を調整し、情報処理室に設けられた冷却器に供給されるCOを常温に保持している。CO冷媒を高い温度に保持しているので、空調設備のCOPを向上できる。
そして、冷却器でCO冷媒を常温で気化させることで、情報処理室内を効率良く常温に冷却できると共に、結露の発生を抑制できる。そのため、結露による電子機器類の損傷を防止できる。また、万一、CO冷媒が情報処理室の内部で二次冷媒回路から漏洩しても気化してしまうので、電子機器類を損傷するおそれがない。
特に、サーバ室を空調する場合、二次冷媒回路を流れるCOの圧力制御により、COの温度を(20±2)℃に制御することで、サーバ室を電子回路に最適な温度環境に保持できる。
また、CO冷媒を常温に保持しているので、CO冷媒と熱交換するNH冷媒も一次冷媒回路内で常温付近に保持しつつ空調設備を運転できる。そのため、蒸発式凝縮器を用いることで、外気温度が高くても、蒸発式凝縮器によって低い湿球温度でNH冷媒を冷却できる。これによって、空調設備のCOPを向上できる。
本発明の一実施態様として、情報処理室の内部に収納され電子回路を内蔵したシステムボードの表面に固定され、内部にCO流路が形成された冷却板と、二次冷媒回路から分岐して冷却板に形成されたCO流路に接続されたCO分岐路とをさらに備え、二次冷媒回路を流れる常温のCO冷媒液をCO流路に循環させるようにすることができる。
スーパーコンピュータ用CPUなどは高熱を発する。前記実施態様によれば、COの蒸発潜熱によって電子回路を直接冷却できるので、冷却水などの顕熱冷却と比べ、冷却効果を飛躍的に向上できる。また、システムボードの熱を一切外部に出さないコンパクトな冷却手段を実現できる。
冷却水を用いると、冷却水路に水垢が付着し、熱交換性能が低下するおそれがあり、また、直接膨張式の冷媒循環を行うと、冷媒流路に油膜や油溜りにより熱交換効率が低下するおそれがある。これに対し、二次冷媒回路を流れるCOを導入することで、このような問題は発生しない。
本発明の一実施態様として、情報処理室の内部で情報処理機器が収納された多数のラックを列状に配置すると共に、情報処理機器の間に多数の冷気通路を並列に形成することができる。そして、冷却器で冷却された冷気を多数の冷気通路の同一側から冷気通路に入る第1の冷気流と、多数の冷気通路に入った冷気が冷気通路の同一側から出て冷却器に戻る第2の冷気流とからなる空気循環流を形成することができる。
かかる空気循環流を形成することで、情報処理室の内部を、前記冷気通路の入口側に形成されるコールド領域と、前記冷気通路の出口側に形成されるホット領域とに区分けできる。これによって、温度差をもつ空気が混じり合うことなく循環するので、情報処理室の内部を効率良く冷却できる。
本発明の一実施態様として、蒸発式凝縮器をCO液化器より上方に配置すると共に、一次冷媒回路は圧縮機及び膨張弁を迂回するNHバイパス路と、一次冷媒回路とNHバイパス路とを切り換える切換機構とを有し、NHバイパス路でNH冷媒を自然循環させるようにすることができる。
本発明では、CO冷媒を常温に保持しているので、CO冷媒と熱交換するNH冷媒も一次冷媒回路内で常温付近に保持しつつ空調設備を運転できる。そのため、この実施態様では、外気温度が常温以下の場合には、圧縮機を稼働せずに、NH冷媒をNHバイパス路に循環させるフリークーリング運転を行うようにする。そして、外気でNH冷媒を冷却することで冷凍サイクルを形成できる。
即ち、蒸発式凝縮器を用いることで、外気温度が高くても、蒸発式凝縮器によって低い湿球温度でNH冷媒を冷却できる。そのため、フリークーリング運転を行う期間を長くすることができ、コスト低減が可能となる。
また、CO液化器と蒸発式凝縮器との間で、NH冷媒をサーモサイフォン作用を利用して自然循環させるようにする。これによって、NH冷媒を循環させる動力が不要となり、COPを向上できる。
本発明の別な一実施態様として、蒸発式凝縮器をCO液化器より上方に設けると共に、二次冷媒回路はCO液化器を迂回して蒸発式凝縮器に導設されるCOバイパス路と、二次冷媒回路とCOバイパス路と切り換える切換機構と、蒸発式凝縮器に設けられCOバイパス路と接続された熱交換管とを有し、COバイパス路でCO冷媒を自然循環させるようにすることができる。
本実施態様では、蒸発式凝縮器によって、NH冷媒に加えて、CO冷媒を直接外気で冷却できる。即ち、外気温度が高くても、蒸発式凝縮器で低い湿球温度で直接CO冷媒を冷却できるので、フリークーリング運転を行う期間をさらに長くすることができる。さらに、NH冷媒の自然循環運転と組み合わせることで、フリークーリング運転期間をさらに長期化できる。
また、フリークーリング運転において、CO冷媒をサーモサイフォン作用を利用して蒸発式凝縮器に自然循環させることで、COPを向上できる。
また、本発明で使用されるCO液化器の一実施態様として、NH冷媒が導入される筒状の中空容器と、該中空容器の内部に配置されるプレート重合体であって、表裏面にNH冷媒及びCO冷媒の熱交換流路を形成する凹凸が形成された多数のプレートが重ね合されたプレート重合体と、該プレート重合体の上方空間に中空容器の上部隔壁に対向配置され、上面に形成されたNHガス導入孔及び一次冷媒回路に接続されたNHガス導出管を有する中空ハウジングと、プレート重合体の内部に、二次冷媒回路と多数のプレートに形成されたCO冷媒の熱交換流路とを連通させるCO導入路、及びCO冷媒の熱交換流路と二次冷媒回路とを連通させるCO導出路とを備えたCO液化器を用いることができる。
前記構成のCO液化器では、プレート重合体に形成された熱交換流路でCO冷媒と熱交換して気化したNH冷媒ガスは、上昇して中空ハウジングの下部領域から中空ハウジングを迂回し、中空容器の上部隔壁面に対向配置されたNHガス導入孔から中空ハウジングに流入する。中空ハウジングに流入したNH冷媒ガスは中空ハウジングの上面に形成されたNHガス導出管から一次冷媒回路に流出し、圧縮機に導出される。
NH冷媒ガスは、中空ハウジングの周囲に形成された迂回流路を通る間に、重力によりNH冷媒ガスに含まれるNHの液滴を分離される。かかる中空ハウジングの邪ま板効果により、液滴分離効果を向上でき、圧縮機への液バックを防止できる。
また、NH冷媒ガスが上昇してNHガス導入孔に到達する流路の途中に、特許文献4に開示されたフィルタ式液滴分離器を設けていないので、圧力損失を低減できる。そのため、冷凍サイクルのCOPを向上できる。
さらに、前記構成に加えて、中空ハウジングを中空容器の上部隔壁に対向配置したまま中空容器の軸方向に延設すると共に、中空ハウジングの下面に中空ハウジングの長手方向に向けてNH散布管を配置し、このNH散布管にNH冷媒をプレート重合体に向けて散布する散布孔を形成することができる。
これによって、該散布孔からNH冷媒液をプレート重合体に対し軸方向に均一に散布できるので、NH冷媒とCO冷媒との熱交換効率を向上できる。そのため、中空容器へのNH冷媒の供給量を低減できると共に、一次冷媒回路全体のNH冷媒量を低減できる。
また、本発明の一実施態様として、中空ハウジングの側方隔壁とプレート重合体との間に形成された空間に充填材を充填することができる。これによって、中空容器へ供給するNH冷媒の供給量を低減できる。
本発明によれば、地球温暖化を防止しつつ、情報処理室の空調に要する動力の削減と情報処理機器の適切な保全が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る空調設備の全体構成図である。 前記空調設備に組み込まれたCO液化器の正面視断面図である。 前記CO液化器の左側面図である。 前記CO液化器のA―A線に沿う右側面視断面図である。 図2に示すCO液化器の一部拡大断面図である。 前記CO液化器に設けられた中空ハウジングの上面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーバ室の概略図である。 前記第2実施形態に係る空調設備の冷却板の正面図である。 本発明の第3実施形態に係る空調設備の全体構成図である。 本発明の第4実施形態に係る空調設備の全体構成図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に、本発明の第1実施形態に係るサーバ室の空調設備の構成を図1〜図6により説明する。図1は本実施形態に係る空調設備10Aの全体構成図である。空調設備10Aは、冷凍サイクルを構成する一次冷媒回路12と、サーバ室34の空調を行う二次冷媒回路14とを備えている。一次冷媒回路12には、一次冷媒としてNH冷媒が循環すると共に、冷凍サイクルを構成する機器として、圧縮機16、蒸発式凝縮器(エバコン)18、NHレシーバ20、膨張弁22及びCO液化器24が設けられている。なお、蒸発式凝縮器18はCO液化器24より上方位置、例えばサーバ室34の屋上に設けられる。
一次冷媒回路12には、圧縮機16をバイパスするバイパス路26a及び膨張弁22をバイパスするバイパス路26bが設けられている。バイパス路26aには、NH冷媒の流れを一次冷媒回路12又はバイパス路26aに切り換えるために開閉する切換弁28aが設けられている。バイパス路26bにはNH冷媒の流れを一次冷媒回路12又はバイパス路26bに切り換えるために開閉する切換弁28bが設けられている。
二次冷媒回路14は、二次冷媒としてCO冷媒が循環しており、COレシーバ30及びCO冷媒を循環させるCO液ポンプ32が設けられている。CO液化器24とCOレシーバ30とはCO循環路42によって接続されている。二次冷媒回路14はサーバ室34の内部に導設され、サーバ室34の内部に設けられた複数の冷却器36に接続されている。サーバ室34の内部では、サーバが収納された多数のサーバラック40が直線状に整列しかつ横方向に複数の列を形成して配置されている。
二次冷媒回路14は、CO冷媒の蒸発温度が常温に設定されるように高圧に保持されている。例えば、CO冷媒の蒸発温度を22℃とするためには、5.9MPaに調整される。
かかる構成において、一次冷媒回路12では、NH冷媒ガスは圧縮機16によって圧縮され、圧縮機16から吐出されたNH冷媒ガスは蒸発式凝縮器18で外気aにより冷却され液化する。液化したNH冷媒はNHレシーバ20に一旦貯留される。NHレシーバ20に一旦貯留されたNH冷媒液は膨張弁22で減圧された後、CO液化器24でCO冷媒と熱交換され、CO冷媒より吸熱して気化する。気化したNH冷媒は再び圧縮機16に送られて圧縮される。
二次冷媒回路14を循環するCO冷媒は一旦COレシーバ30に貯留され気液分離される。COレシーバ30内のCO冷媒ガスはCO循環路42を介してCO液化器24に送られ、CO液化器24でNH冷媒液と熱交換される。NH冷媒液との熱交換で液化されたCO冷媒はCO循環路42を介してCOレシーバ30に戻る。
COレシーバ30内のCO冷媒液は、二次冷媒回路14を介して冷却器36に送られる。冷却器36でCO冷媒液はサーバ室34内の空気と熱交換し、その蒸発潜熱でサーバ室34内の空気を冷却し一部が気化する。
サーバ室34内で後述するホット流hfが形成されるホット領域の空気は、サーバの放熱により例えば35℃ぐらいに昇温している。この昇温した空気を冷却器36を流れる22℃のCO冷媒液で、例えば25℃に冷却し、後述するコールド流cfが形成されるコールド領域に供給できる。サーバ室34内の空気との熱交換で気液二相流となったCO冷媒はCOレシーバ30に戻る。
冷却器36で冷却された室内空気は、冷却器36に設けられた送風機38により、サーバラック40の間の空間を下方に向かうコールド流cfを形成する。各サーバラック40にはサーバ間に隙間が形成されており、これらの隙間にコールド流cfから冷却空気が流入する多数の冷気通路cwが形成される。冷却空気はサーバを冷却し昇温した後、サーバラック40の外側へ流出する。サーバラック40の外側へ流出した昇温空気は冷却器36に向かって上昇するホット流hfを形成する。
次に、図2〜図6に基づいて、CO液化器24の構成を説明する。CO液化器24は、シェルアンドプレート式熱交換器を構成し、一次冷媒回路12に満液式蒸発器(カスケードコンデンサ)として組み込まれている。CO液化器24では一次冷媒であるNH冷媒液と二次冷媒であるCO冷媒ガスとが熱交換され、NH冷媒がCO冷媒から吸熱して気化し、CO冷媒は液化する。
図2〜図4において、断面が円形で円筒形状を有する中空容器50の内部にプレート重合体52が収容されている。プレート重合体52は、円板状の多数のプレート54が重ね合されて円筒形状に形成されている。中空容器50の上壁の軸方向一端にNH導入口56が形成され、NH導入口56にNH導入管58が設けられている。中空容器50の内部でNH導入管58の先端にNH散布管60が接続されている。NH散布管60は中空容器50の上壁50aに対してほぼ平行に配置されている。
図4に示すように、NH散布管60には、下方に向けて多数の細径の散布孔60aが軸方向に2列に形成されている。
図5はNH導入管58、NH散布管60及び中空ハウジング68の拡大図である。NH導入管58は一次冷媒回路12に接続されている。NH導入管58からNH散布管60にNH冷媒液が供給される。中空ハウジング68は中空容器50の軸方向に延設されており、中空ハウジング68の下面にNH散布管60がタップ溶接wによって固定されている。従って、中空ハウジング68とNH散布管60とは一体に形成されている。
NH導入管58と中空容器50の軸方向反対側の上壁端部に、NH導出口64が形成され、NH導出口64にNH導出管66が設けられている。NH導出管66は一次冷媒回路12に接続されている。NH導出管66の下端には中空ハウジング68が一体に連結されている。
図4に示すように、中空ハウジング68の横断面は、横方向(即ち水平方向)の長辺68aと上下方向の短辺68bとを有する四角形をなしている。
図6は中空ハウジング68の上面図である。図6に示すように、中空ハウジング68の上面には、長手方向に軸対称に2列に配置された多数のNHガス導入孔68cが形成されている。
図2及び図3において、中空容器50の一方の側壁にCO導入口70が形成され、CO導入口70にCO導入管72が形成されている。CO導入管72はCO循環路42に接続され、プレート重合体52の内部にCO導入管72と各プレート54の表裏面に形成されたCO冷媒の熱交換流路とを連通するCO流路74が形成されている。
また、CO導入管72の下方の側壁にCO導出口76が形成され、CO導出口76にCO導出管78が形成されている。CO導出管78はCO循環路42に接続され、プレート重合体52の内部にCO導出管78と各プレート54の表裏面に形成されたCO冷媒の熱交換流路とを連通するCO流路80が形成されている。
プレート重合体52を構成する多数のプレート54は表裏両面に特定の凹凸パターンをもち、これらのプレート54が表裏交互に重ねられている。これによって、プレート54の表裏面に2つの独立した流路が交互に形成されている。一方の流路は中空容器50の内部空間に開口し、この開口からNH冷媒が流入する。各プレート54には同じ位置に2つの開口が形成され、これらの開口が重ね合されることでCO流路74及び80が形成される。開口70から流入したCO冷媒ガスはCO流路74を介し、プレート54に表裏面に形成された他方の流路を流れ、その間NH冷媒と熱交換した後、CO流路80を介して開口76から流出する。
かかるシェルアンドプレート式熱交換器のプレート重合体52の構成は従来公知である(例えば特開2012−57900号公報参照)。
図4に示すように、中空容器50の側壁とプレート重合体52との間にステー82a及び82bが架設されている。ステー82aの下方に中空容器50の側壁とプレート重合体52との間を仕切るステー84aが設けられ、ステー82bの下方に中空容器50の側壁とプレート重合体52との間を仕切るステー84bが設けられている。そして、ステー82aとステー84aとの間に形成される空間s1に、棒状の充填材86が充填され、ステー82bとステー84bとの間に形成される空間s2に、棒状の充填材86が充填されている。
NH冷媒液とCO冷媒ガスとはプレート重合体52で熱交換され、NH冷媒液はCO冷媒から吸熱し気化する。逆に、CO冷媒ガスは冷却され液化する。気化したNH冷媒ガスは上昇し、NHガス導入孔68cから中空ハウジング68の内部に流入し、NH導出管66から一次冷媒回路12に流出する。
かかる構成において、CO液化器24で、CO冷媒ガスは、蒸発式凝縮器18で外気aと熱交換して凝縮温度20℃で凝縮した20℃のNH冷媒と熱交換する。この熱交換でNH冷媒は蒸発し、CO冷媒は22℃のCO液となる。蒸発式凝縮器18には伝熱管18aが設けられ、伝熱管18aは一次冷媒回路12に接続されている。蒸発式凝縮器18の内部に貯留された冷却水は水ポンプ18bにより汲み上げられ伝熱管18aに散布される。この冷却水に蒸発潜熱で伝熱管18aを流れるNH冷媒ガスは冷却され液化する。
CO液化器24で、CO冷媒はNH冷媒液と熱交換し、22℃のCO液となる。22℃のCO冷媒液は、サーバ室34に設けられた冷却器36に送られ、冷却器36でサーバ室34内の空気を25℃に冷却する。
外気温度が20℃(例えば、湿球温度WB15℃・相対湿度60%)以下の場合には、圧縮機16を稼働させないフリークーリング運転を行う。即ち、NH冷媒は、CO液化器24と蒸発式凝縮器18との間をバイパス路26a及び26bを通って循環する。
フリークーリング運転では、CO液化器24で気化したNH冷媒ガスはサーモサイフォン作用でバイパス路26aを上昇する。蒸発式凝縮器18で液化したNH3冷媒液は、その重力で一次冷媒回路12及びバイパス路26bを流下し、CO液化器24に戻る。
外気温度が20℃(例えば、WB15℃・相対湿度60%)以上の場合には、切換弁28a及び28bを閉じ、圧縮機16を稼働させる運転を行う。
25℃に冷却された室内空気は送風機38で下方に送られ、コールド流cfを形成する。冷却空気はサーバラック40間に形成された冷気通路cwを通り、情報処理機器を冷却すると共に35℃の昇温し、サーバラック40の外側へ流出する。その後、上昇するホット流hfを形成する。上昇したホット流hfは冷却器36で25℃に冷却される。
本実施形態によれば、冷媒として、オゾン層破壊作用がなくかつ地球温暖化係数がゼロに近い自然冷媒のNH及びCOを用いているので、地球温暖化のおそれがなく、かつこれらの冷媒は高い冷却能力をもつので、冷却効率を向上できる。
さらに、二次冷媒回路14内を高圧(5.9MPa)に保持することでCO冷媒を常温(22℃)に調整し、冷却器36におけるCO冷媒の蒸発温度が常温(22℃)となるように調整しているので、サーバ室34内の空気をCO冷媒の蒸発潜熱で容易に常温(例えば25℃)に冷却できる。また、二次冷媒回路14に常温のCO冷媒が流れるので、結露が発生するおそれがなく、万一、サーバ室34内でCO冷媒が漏洩しても、気化するので情報処理機器を損傷するおそれがない。
また、CO冷媒を22℃に保持しているので、CO液化器24でCO冷媒と熱交換するNH冷媒も一次冷媒回路12内で20℃に保持できる。そのため、外気温度が高くても、蒸発式凝縮器18によって低い湿球温度(例えばWB15℃)でNH冷媒を冷却できる。これによって、空調設備10AのCOPを向上できる。
また、冷却器36から出たコールド流cfとサーバラック40から出たホット流hfとをサーバ室34内で別な領域に区分けして形成しているので、これらの空気流が混じり合うことがない。そのため、サーバ室34の冷却効率を向上できる。
また、外気温度が常温(20℃)以下のとき、圧縮機16の運転を止め、フリークーリング運転を行い、蒸発式凝縮器18において、常温以下の外気aでNH冷媒を冷却すると共に、CO液化器24と蒸発式凝縮器18との間で、NH冷媒をサーモサイフォン作用を利用して自然循環させるようにしているので、圧縮機16の動力を節減できCOPを向上できる。
また、CO液化器24では、中空ハウジング68は、横方向に長い長辺68aを有する矩形状に形成した横断面を有しているので、優れた邪ま板効果を有している。気化したNH冷媒は中空ハウジング68の外側に形成された迂回流路を通ることで、NHガス導入孔68cに達するまでに液滴分離効果を向上できる。そのため、圧縮機16への液バックを効果的に防止できる。
また、NH冷媒ガスの流路にはフィルタ式の液滴分離器を設けていないので、圧力損失を低減できる。そのため、圧縮機動力を低減できCOPを向上できる。
また、NH散布管60によりNH冷媒液をプレート重合体52の軸方向に均一にかつプレート重合体52の上面に広く散布できるので、NH冷媒とCO冷媒との熱交換効率を向上できる。そのため、中空容器50へ供給するNH冷媒量を低減できると共に、一次冷媒回路12を流れるNH冷媒量を低減できる。
また、空間s1及びs2に充填材86を充填することで、中空容器50に供給するNH冷媒量を低減できる。こうして一次冷媒回路12を流れるNH冷媒量を大幅に低減できるので、NHレシーバ20を小型化できる。
また、中空ハウジング68の横断面を、横方向に長い長辺を有する矩形状に形成したことで、中空ハウジング68が下方へ突出しない。そのため、中空容器50の容積を低減でき、その分NH冷媒の供給量を低減できる。また、中空ハウジング68の横断面を横方向へ広げてあるので、中空ハウジング68の内部を通るNH冷媒ガスの圧力損失を低減でき、これによって、圧縮機16の動力を低減できる。
さらに、NH散布管60に形成された散布孔60aをNH散布管60の軸方向に多数配列したので、NH冷媒液をプレート重合体52に対し軸方向に均一にかつプレート重合体52の上面に広く散布できる。これによって、NH冷媒とCO冷媒との熱交換効率を向上できる。
さらに、NH導入孔68cを中空ハウジング68の上面壁に中空ハウジング68の軸方向に軸対称に2列に配置したので、NH冷媒ガスが中空ハウジング68に流入するときの圧力損失を低減できる。
さらに、中空ハウジング68及びNH散布管60をタップ溶接wで一体に形成したので、中空容器への中空ハウジング及び冷媒散布管の取付けが容易になる。
なお、本発明者等の試算によれば、圧縮機16を稼働した運転で、NH冷媒の凝縮温度を35℃とし、蒸発温度を16℃とし、外気温度をWB+27℃以上とした運転では、COPが6前後の運転が可能になる。また、圧縮機16を稼働しないフリークーリング運転で、外気温度をWB+15℃以下とした場合、COPが13以上の運転が可能になる。また、本実施形態の空調設備10Aが東京地区に設けられたサーバ室に適用された場合、東京地区の気象データに基づいて計算すると、年間のフリークーリング運転日は200日以上となり、年間COPは10以上となる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。図7は、サーバラック40にCPUを内蔵したシステムボード90が収納された状態を示している。システムボード90間には隙間が形成されている。本実施形態の空調設備10Bは、システムボード90には、冷却板92が冷却板92の冷却面の全面がシステムボード90に接するように固定されている。サーバラック40の上方には第1実施形態と同様の冷却器36及び送風機38が設置されている。冷却器36には二次冷媒回路14からCO液が導入され、CO液はサーバ室34内の空気と熱交換し、室内空気を冷却する。
二次冷媒回路14にはCO分岐路94が分岐している。CO分岐路94にはさらに複数のCO枝路96が分岐しており、各CO枝路96は、各冷却板92に接続されている。CO分岐路94の往路及び復路には夫々流量調整弁98a及び98bが設けられている。
図8に示すように、冷却板92の内部には蛇行したCO管100が配設されており、CO枝路96はCO管100に連通している。サーバラック40の内部には温度センサ102が設けられ、温度センサ102の検出値は制御装置104に入力される。制御装置104は、温度センサ102の検出値に基づいて流量調整弁98a及び98bの開度を制御する。その他の構成は、前記第1実施形態と同一である。
かかる構成において、二次冷媒回路14を流れるCO冷媒液は、冷却器36に流入してサーバラック40内を通る空気と熱交換し、サーバラック40内を冷却すると共に、CO分岐路94及びCO枝路96を介してCO管100に導入される。CO管100に導入されたCO冷媒液は蒸発してシステムボード90から熱を奪い、システムボード90を直接冷却する。
また、冷却器36で25℃に冷却された室内空気は送風機38で下方へ送られ、コールド流cfを形成する。冷却空気はシステムボード90の間を通り、多数の冷気通路cwが形成される。冷気通路cwを流れる冷却空気はシステムボード90を冷却すると共に35℃に昇温し、システムボード90の外側へ流出し、上昇するホット流hfを形成する。上昇したホット流hfは冷却器36で冷却される。
本実施形態によれば、冷却器36でサーバラック40内空気を冷却すると共に、冷却板92を流れるCO冷媒液の蒸発潜熱によってシステムボード90を直接冷却できる。また、冷気通路cwを流れる冷却空気による冷却と、冷却板92を流れるCO冷媒による冷却との相乗効果により、高発熱量を有するCPUを内蔵したシステムボード90を有効に冷却できる。そのため、冷却水を用いる場合と比べ、冷却効果を飛躍的に向上できる。また、システムボード90の熱は、サーバラック40の外部に一切出さないので、サーバー室34の温度を上げるおそれがない。
また、冷却水を用いたときのように水垢の付着による熱交換性能の低下や、直接膨張式の冷媒循環を用いたときのような油膜や油溜りにより熱交換効率の低下を招くことがなく、高い熱交換性能を維持できる。
また、冷却器36から出たコールド流cfとしシステムボード90から出たホット流hfとをサーバラック40内で別な領域に区分けして形成しているので、これらの空気流が混じり合うことがない。そのため、サーバ室34の冷却効率を向上できる。
さらに、制御装置104によって温度センサ102の検出値に応じて流量調整弁98a及び98bの開度を制御するので、サーバラック40内の温度を所望の温度に精度良く調整できる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態に係る空調設備を図9により説明する。本実施形態に係る空調設備10Cには、バイパス路110が設けられている。バイパス路110は、冷却器36の下流側で二次冷媒回路14から分岐し、蒸発式凝縮器18に設けられた伝熱管112に接続されている。また、COレシーバ30をバイパスするように、伝熱管112からCOレシーバ30の下流側の二次冷媒回路14に接続されている。バイパス路110及び二次冷媒回路14には、CO冷媒の流れをどちらかの流路に切り替えるための切換弁114及び116が設けられている。また、第1実施形態の空調設備10Aに設けられたバイパス路26a及び26bは除去されている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
本実施形態では、外気温度が20℃(WB15℃・相対湿度60%)以上の場合には、切換弁114を閉、切換弁116を開とし、圧縮機16を稼働させる運転を行う。
外気温度が20℃(WB+15℃)以下のとき、圧縮機16を停止させ、切換弁114を開、切換弁116を閉に切り替え、CO冷媒をバイパス路110に流入させる。冷却器36で室内空気を冷却させた後の気液二相流のCO冷媒は、サーモサイフォン作用を利用した自然循環によりバイパス路110を上昇し蒸発式凝縮器18に至る。そして、蒸発式凝縮器18で外気aで冷却され液化される。液化されたCO冷媒は重力で二次冷媒回路14を流下し、COレシーバ30に戻る。
本実施形態によれば、蒸発式凝縮器18で、NH冷媒に加えて、CO冷媒を直接外気aによって冷却できる。このように、外気温度が高くても、低い湿球温度で直接CO冷媒を冷却できるので、COPをさらに向上できる。そのため、フリークーリング運転期間をさらに長くできる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4実施形態を図10に基づいて説明する。本実施形態の空調設備10Dは、前記第1実施形態のバイパス路26a及び26bを設け、これらバイパス路に夫々流量調整弁120a及び120bを設けている。また、前記第3実施形態と同様に、バイパス路110及び伝熱管112を設けると共に、バイパス路110に流量調整弁122を設けると共に、二次冷媒回路14に流量調整弁124を設けている。さらに、外気aの温度及び湿度を検出する温度湿度センサ126で、検出値が入力され、該検出値に基づいて流量調整弁120a、120b、122及び124の開度を調整する制御装置128が設けられている。その他の構成は第1実施形態又は第2実施形態と同一である。
本実施形態では、制御装置128により、外気aの温度及び湿度に応じて、バイパス路26a、26b及び110に流すNH冷媒やCO冷媒の流量を調整できる。
そのため、前記第1実施形態で得られる作用効果に加えて、二次冷媒回路14を流れるCO冷媒の温度を常温に保持しつつ、外気aによるNH冷媒やCO冷媒の冷却作用を一層利用できるので、フリークーリング運転期間をさらに延ばすことができる。
なお、本実施形態の構成と前記第2実施形態の構成とを組み合わせることで、フリークーリング運転期間をさらに延長できると共に、システムボード90の冷却効果を増すことができる。
本発明によれば、地球温暖化防止と、情報処理室の空調に要する動力の削減を達成し、かつ結露の発生を防止可能な空調設備を実現できる。
10A、10B、10C、10D 空調設備
12 一次冷媒回路
14 二次冷媒回路
16 圧縮機
18 蒸発式凝縮器
20 NHレシーバ
22 膨張弁
24 CO液化器
26a、26b バイパス路(NHバイパス路)
28a、28b、114、116 切換弁(切換機構)
30 COレシーバ
34 サーバ室
36 冷却器
38 送風機
40 サーバラック
42 CO循環路
50 中空容器
50a 上壁
52 プレート重合体
54 プレート
56 NH導入口
58 NH導入管
60 NH散布管
60a 散布孔
64 NH導出口
66 NH導出管
68 中空ハウジング
68a 長辺
68b 短辺
68c NH導入孔
70 CO導入口
72 CO導入管
74 CO流路(冷媒導入路)
76 CO導出口
78 CO導出管
80 CO流路(冷媒導出路)
82a、82b、84a、84b ステー
86 充填材
90 システムボード
92 冷却板
94 CO分岐路
96 CO枝路
98a、98b、120a、120b、122、124 流量調整弁
100 CO
102 温度センサ
104、128 制御装置
110 バイパス路(COバイパス路)
112 伝熱管
126 温度湿度センサ
a 外気
cf コールド流(第1の冷気流)
cw 冷気通路
hf ホット流(第2の冷気流)
s1、s2 空間

Claims (8)

  1. 冷凍サイクルを構成する一次冷媒回路と、該一次冷媒回路と熱交換器を介して接続されると共に、情報処理室に導設されて情報処理室内を冷却する二次冷媒回路とを有する情報処理室の空調設備であって、
    一次冷媒としてNH冷媒が循環し、冷凍サイクル構成機器を有する一次冷媒回路と、
    二次冷媒としてCO冷媒が循環し、CO冷媒が常温に保持されるように圧力調整された二次冷媒回路と、
    前記一次冷媒回路に前記冷凍サイクル構成機器として設けられた圧縮機、NH冷媒を外気で冷却する蒸発式凝縮器及び膨張弁と、
    前記一次冷媒回路及び前記二次冷媒回路が接続され、NH冷媒とCO冷媒とを熱交換させCO冷媒を液化させる前記熱交換器としてのCO液化器と、
    前記情報処理室内に設けられると共に、前記二次冷媒回路が接続され、常温に保持されたCO冷媒液が供給されて前記情報処理室内を常温に冷却する冷却器とを備えていることを特徴とする情報処理室の空調設備。
  2. 前記情報処理室の内部に収納され電子回路を内蔵したシステムボードの表面に固定され、内部にCO流路が形成された冷却板と、
    前記二次冷媒回路から分岐して前記冷却板に形成されたCO流路に接続されたCO分岐路とをさらに備え、
    前記二次冷媒回路を流れる常温のCO冷媒液を前記CO流路に循環させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理室の空調設備。
  3. 前記情報処理室の内部で情報処理機器が収納された多数のラックが列状に並べて配置されると共に、前記情報処理機器の間に多数の冷気通路が並列に形成され、
    前記冷却器で冷却された冷気が前記多数の冷気通路の同一側から前記多数の冷気通路に入る第1の冷気流と、前記多数の冷気通路に入った冷気が前記多数の冷気通路の同一側から出て前記冷却器に戻る第2の冷気流とからなる空気循環流が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理室の空調設備。
  4. 前記蒸発式凝縮器が前記CO液化器より上方に設けられ、
    前記一次冷媒回路は前記圧縮機及び前記膨張弁を迂回するNHバイパス路と、前記一次冷媒回路と前記NHバイパス路とを切り換える切換機構とを有し、
    前記NHバイパス路でNH冷媒を自然循環させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理室の空調設備。
  5. 前記蒸発式凝縮器が前記CO液化器より上方に設けられ、
    前記二次冷媒回路は前記CO液化器を迂回して前記蒸発式凝縮器に導設されるCOバイパス路と、前記二次冷媒回路と前記COバイパス路と切り換える切換機構と、前記蒸発式凝縮器に設けられ前記COバイパス路と接続された熱交換管とを有し、
    前記COバイパス路でCO冷媒を自然循環させるようにしたことを特徴とする請求項1又は4に記載の情報処理室の空調設備。
  6. 前記CO液化器は、
    NH冷媒が導入される筒状の中空容器と、
    該中空容器の内部に配置され、表裏面にNH冷媒及びCO冷媒の熱交換流路を形成する凹凸が形成された多数のプレートが重ね合されたプレート重合体と、
    前記プレート重合体の上方空間に前記中空容器の上部隔壁に対向配置され、上面に形成されたNHガス導入孔及び前記一次冷媒回路に接続されたNHガス導出管を有する中空ハウジングと、
    前記プレート重合体の内部に、前記二次冷媒回路と前記多数のプレートに形成されたCO冷媒の熱交換流路とを連通させるCO導入路、及び前記CO冷媒の熱交換流路と前記二次冷媒回路とを連通させるCO導出路とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理室の空調設備。
  7. 前記中空ハウジングは、前記中空容器の上部隔壁に対向配置されて前記中空容器の軸方向に延設され、
    前記中空ハウジングの下面に該中空ハウジングの長手方向に向けて配置され、NH冷媒を前記プレート重合体に向けて散布する散布孔を有するNH散布管をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載の情報処理室の空調設備。
  8. 前記中空ハウジングの側方隔壁と前記プレート重合体との間に形成された空間に充填材が充填されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理室の空調設備。
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