JP2015094824A - 光学素子、光源装置、照明光学系、画像表示装置 - Google Patents

光学素子、光源装置、照明光学系、画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
【解決手段】 光学素子100は、内部が中空の管状体であって、管状体の一端には、入射口12が設けられ、管状体の他端には、入射口12から入射した入射光が出射する出射口13が設けられ、管状体の壁部11の内壁の少なくとも一部には、入射口から入射した光を反射する波長変換面14が設けられ、波長変換面14に入射した光の波長と、波長変換面14から反射された光の波長と、は異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子と、光源装置と、照明光学系と、画像表示装置とに関するものである。
現在、画像表示装置(プロジェクタ)において、既存の光源として主に用いられているのは、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプである。
一方、近年LED(Light Emitting Diode)あるいはLD(Laser Diode)などの固体発光素子と蛍光体とを用いて発光色ごとに異なる光源を用いる、いわゆるハイブリッド光源が用いられている。
ここで、ハイブリッド光源に用いる蛍光体は、青色光を励起光として、緑・赤・黄色光を発光するものが多い。すなわち、蛍光体は、光源の光の波長を変換する機能を有する。
ハイブリッド光源は、上述の既存の光源とは異なり、電源投入後点灯までの時間が短い、寿命が長い、色再現範囲が広いなどの特徴を有している。
また、プロジェクタの照明系において、ランプ光源、固体光源に拘わらず、光源からの光には分布(配光分布)があり、その分布を均一にするためのものとして、照明均一化素子が用いられる。
一般的に、光源には配光の分布があるため、スクリーン等の被照射面において照度のムラを生じる。スクリーン上の照度のムラとは、例えば、被照射面の中央が明るく四隅が暗く見える状態などをいう。
以上のような照度ムラを解消する光学素子として、導光部材を用いることが考えられる。ここで、導光部材の例としては、ロッドインテグレータと称される四角柱状の透明部材が挙げられる。ロッドインテグレータでは、透明部材の内部を多数回全反射させて照度ムラを解消する。
また、導光部材の他の例としては、4枚のミラー基板のミラー面を内側にして四角柱状に組み合わせた、ライトトンネルやライトパイプと称されるものが挙げられる。
ところで、青色レーザダイオードからなり所定波長帯域光を出射する光源と、蛍光体層が設けられ回転駆動する発光ホイールとを有するプロジェクタが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、光源により発光ホイールの蛍光体層を照射して、緑色、または赤色の光を発光させる。
ここで、特許文献1の技術においても、導光部材を用いて、光源装置から出射された光を均一な照度分布の光にしている。
また、発光ダイオードと、導光体と、蛍光膜と、反射シートとを有する照明装置が開示されている(特許文献2参照)。ここで、特許文献2の技術では、導光体と反射シートとが蛍光膜を挟むように構成される。
そして、特許文献2の技術では、発光ダイオードの光を導光体の一端から入射させると、導光方向にある蛍光膜の蛍光体が励起され、発光ダイオードとは異なる波長の光が導光体から出射される。
しかしながら、従来の技術における導光部材では、光源光の波長変換または照射面における均一な照度分布のいずれか一方を実現することはできたものの、双方を実現することができなかった。
本発明は、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる光学素子を提供することを目的とする。
本発明は、内部が中空の管状体であって、管状体の一端には、入射口が設けられ、管状体の他端には、入射口から入射した入射光が出射する出射口が設けられ、管状体の内壁の少なくとも一部には、入射口から入射した光を反射する波長変換面が設けられ、波長変換面に入射した光の波長と、波長変換面から反射された光の波長と、は異なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
本発明に係る光学素子の実施の形態を示す斜視図である。 図1の光学素子のXZ断面図である。 図1の光学素子の分解斜視図である。 本発明に係る光学素子の別の実施の形態を示す斜視図である。 図4の光学素子の内壁を示す平面図である。 図4の光学素子のXZ断面図である。 図4の光学素子に3色の光を入射させた場合のXZ断面図である。 本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す分解斜視図である。 図9の光学素子の内壁を示す平面図である。 本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す、同光学素子を構成する壁部の平面図である。 本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す斜視図である。 図13の光学素子において開口マスクを取り付けた状態を示す斜視図である。 図13の光学素子の開口マスク付近を示すXZ断面図である。 本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示すXZ断面図である。 本発明に係る光源装置の実施の形態を示す光学配置図である。 蛍光体ホイールを示す概略構成図である。 本発明に係る照明光学系の実施の形態を示す光学配置図である。 本発明に係る画像表示装置の実施の形態を示す光学配置図である。
以下、本発明に係る光学素子と、その光学素子を有する本発明に係る光源装置と、その光源装置を有する本発明に係る照明光学系と、その照明光学系を有する本発明に係る画像表示装置との実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
●光学素子(1)●
まず、本発明に係る光学素子の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る光学素子の実施の形態を示す斜視図である。同図に示すように、光学素子100は、内部が中空の管状体であって、壁部11と、入射口12と、出射口13と、波長変換面14と、反射面15とを有する。
壁部11は、それぞれの長手方向の端部を接合することにより、光学素子100の管状体を構成する。本実施の形態において、光学素子100は、4つの壁部11を接合して中空の四角柱状に構成される。また、壁部11は、例えばガラス基板を用いて構成される。
入射口12は、管状体の一端に設けられ、外部に配置されるLED(Light
Emitting Diode)あるいはLD(Laser Diode)などの光源からの光が入射する。
出射口13は、管状体の他端に設けられ、入射口12から管状体に入射した光(以下「入射光」ともいう。)が出射する。
波長変換面14は、管状体の内壁の一部、例えば入射口12と管状体の長手方向の中間点との間に設けられている。
ここで、波長変換面14は、例えば蛍光体であり、入射口12からの入射光により励起する。波長変換面14により励起した光は、波長変換面14に入射した光の波長とは異なる波長の光を反射する。
反射面15は、管状体の内壁の一部に設けられ、波長変換面14により反射された光が入射されて出射口13方向に反射する。ここで、反射面15は、入射した光を所定の反射率で反射する反射性の部材により構成されている。
図2は、図1の光学素子100のXZ断面図である。同図に示すように、光学素子100では、入射口12から入射した不図示の光源からの青色光B1,B2が波長変換面14に入射すると、波長変換面14の蛍光体が励起されて青色光B1,B2の波長が変換され、緑色光G1,G2を出射する。同図において、青色光B1,B2を実線の矢印で示し、緑色光G1,G2を破線の矢印で示す。
波長変換面14の蛍光体により励起されて出射される緑色光G1,G2は、全方位に出射される。つまり、波長変換面14から出射する光には、壁部11方向に向かう光もある。壁部11に反射面15を設けることにより、励起光である緑色光G1,G2が複数回反射されて出射口13方向に向かう。このため、光学素子100では、出射口13からの出射光の照度分布を均一にさせつつ、光の利用効率を向上させることができる。
なお、波長変換面14の蛍光体は、青色光で励起され、黄色光、あるいは赤色光を発するものであってもよい。また、波長変換面14の蛍光体を励起する光は紫外光であってもよい。
図3は、図1の光学素子100の分解斜視図である。同図に示すように、壁部11には、中間点を境界にして、入射口側には波長変換面14が、出射口側には反射面15が、それぞれ設けられている。
光学素子100を組み立てるには、波長変換面14と反射面15とが内側になるように(中空の四角柱が形成されるように)、壁部11同士を組み合わせて、耐熱性の接着剤などを用いて固定する。
なお、波長変換面14または反射面15は、入射光の波長変換と反射とを行い、反射された光を出射口13から出射させることができれば、一部の壁部11にのみ設けられていてもよい。また、波長変換面14または反射面15は、壁部11の全体に波長変換面14または反射面15が形成されていなくてもよい。
以上説明したように、光学素子100では、壁部11に少なくとも部分的に波長変換面14と反射面15とを設けている。よって、光学素子100によれば、以上のように構成することにより、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
●光学素子(2)●
次に、本発明に係る光学素子の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図4は、本発明に係る光学素子の別の実施の形態を示す斜視図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子200は、壁部21Aに設けられている第2入射口26と、光合成部材27とを有する点が、先に説明した光学素子100と異なる。
図5は、図4の光学素子200の壁部を示す平面図である。ここで、(a)は壁部21Aを示し、(b)は壁部21Bを示し、(c)は壁部21Cを示し、(d)は壁部21Dを示す。同図に示すように、光学素子200は、壁部21A,21B,21C,21Dを長手方向の端部同士を接合することにより構成される。
第2入射口26は、壁部21Aの一部に形成された開口部であり、光学素子200の長手方向側面に設けられている。ここで、第2入射口26は、波長変換面24Aと反射面25Aとの間に設けられている。
光合成部材27は、例えばダイクロイックミラーのような所定の波長帯の光を通過させ、それ以外の波長帯の光を反射させる(通過させない)特性を有する。波長変換面24と反射面25との間、具体的には第2入射口26からの入射光が入射することができる位置に設けられている。
また、光合成部材27は、第2入射口26からの入射光が出射口13方向に反射されるように、入射口12,第2入射口26,出射口13に対して45°傾けて配置されている。
また、光学素子200において、波長変換面24A,24B,24C,24Dは、壁部21の入射口12と第2入射口26との間に設けられている。
壁部21Aは、第2入射口26が設けられている位置であり、かつ、光合成部材27が配置される位置を境界に、波長変換面24Aと反射面25Aとが設けられている。
壁部21B、21C,21Dは、光合成部材27が配置される位置を境界に、波長変換面24B,24C,24Dと反射面25B,25C,25Dとが設けられている。ここで、上述のように光合成部材27が入射口12,第2入射口26,出射口13に対して45°傾けて配置されるため、波長変換面24B,24Cと反射面25B,25Cとの境界は45°傾いている。
図6は、図4の光学素子200のXZ断面図である。同図に示すように、光学素子200は、入射口12から青色光B1が入射される。また、光学素子200は、第2入射口26からも青色光B3が入射される。
ここで、青色光B1,B3を2方向から光学素子200に入射させるには、不図示の光路前段の光学系により1つの青色光源からの光の光路を2方向に分離する、あるいは2方向に対応して2つの青色光源を用いるなどの方法が挙げられる。
光合成部材27には、緑色光G1を透過させることができ、かつ、青色光B3を反射することができる特性のダイクロイックミラーを用いる。
入射口12から入射した青色光B1は、波長変換面24Cで緑色光G1に変換され、光合成部材27を透過して、反射面25Aにより反射されて出射口13から出射する。
一方、第2入射口26から入射した青色光B3は、第2入射口26からの光の入射領域に設けられている光合成部材27により反射され、反射面25Cにより反射されて出射口13から出射する。
図7は、図4の光学素子200に3色の光を入射させた場合のXZ断面図である。同図において、先に説明した2色の光を入射させた場合に加えて、一点鎖線の矢印で示す赤色光R1を第2入射口26から入射させる。
ここで、不図示の赤色光の光源には、赤色光を発するLEDやLDなどを用いる。また、赤色光の光源は、光学素子200の光路前段に設置する。
また、光合成部材27は、青色光と赤色光を反射し、緑色光を透過する特性を有するダイクロイックミラーを用いる。
第2入射口26から入射させた赤色光は、光合成部材27により反射されて反射面25Cにより反射されて出射口13から出射する。
つまり、光学素子200は、赤,緑,青の三原色の光色を出射口13から出射させることができるため、光学素子200を光源装置に用いた画像表示装置はフルカラー表示をすることができる。
以上説明したように、光学素子200によれば、第2入射口26と、第2入射口26からの光の入射領域に設けられている光合成部材27とにより、出射光の光色を2色以上の多色にしつつ、出射光の照度の均一化を実現することができる。
●光学素子(3)●
次に、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図8は、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す分解斜視図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子300は、第1分割壁部31と第2分割壁部32とにより第2入射口26を構成する点が、先に説明した光学素子200と相違する。
第1分割壁部31は、光学素子300の長手方向の全長Lよりも短い長手方向の全長L1を有する。ここで、第1分割壁部31の長手方向の一端は、光学素子300の入射口12に合わせて配置される。
第2分割壁部32は、光学素子300の長手方向の全長Lよりも短い長手方向の全長L2を有する。ここで、第2分割壁部32の長手方向の一端は、光学素子300の出射口13に合わせて配置される。
そして、L>L1+L2としておけば、第1分割壁部31の長手方向の全長L1と第2分割壁部32の長手方向の全長L2の不足分の長さが、第2入射口26の長手方向の全長Laとなる。
図9は、図8の光学素子300の内壁を示す平面図である。ここで、(a)は第1分割壁部31と第2分割壁部32を示し、(b)は壁部21Bを示し、(c)は壁部21Cを示し、(d)は壁部21Dを示す。同図に示すように、第1分割壁部31の内壁には、先に説明した光学素子100,200の内壁と同様に、波長変換面34が構成されている。
また、第2分割壁部32の内壁には、先に説明した光学素子100,200と同様に、反射面35が構成されている。
なお、光学素子300を構成する他の壁部21B,21C,21Dは、先に説明した光学素子200と同様である。
以上説明したように、光学素子300によれば、第2入射口26を構成するために壁部の孔空け加工などを要することがないため、製作工程の簡略化を図りながら、出射光の光色を2色以上の多色にしつつ、出射光の照度の均一化を実現することができる。
●光学素子(4)●
次に、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図10は、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す分解斜視図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子400は、第1分割壁部31と第2分割壁部32との間に第3分割壁部41を有する点が、先に説明した光学素子300と相違する。
第3分割壁部41は、先に説明した光学素子300の第2入射口26の長手方向の全長Laに対応した長手方向の全長L3を有する。ここで、第3分割壁部41は、ダイクロイック膜が設けられているガラス基板などの透光性の部材である。
また、第3分割壁部41に設けられているダイクロイック膜の特性は、青色光と赤色光を透過させ、緑色光を反射させるものである。
ここで、第3分割壁部41には、ダイクロイック膜が設けられている反対側の光入射側の面に反射防止膜を設けることが好ましい。
先に説明した光学素子200,300では、第2入射口26が単なる孔(開口部)であったため、入射口12から入射し波長変換面24を経て励起された緑色光の一部は、第2入射口26から漏れてしまう場合がある。このような第2入射口26から漏れる光により、光学素子200,300では、光利用効率が低下してしまうおそれがある。
一方、光学素子400では、第2入射口26にダイクロイック膜を有する第3分割壁部41を設けることにより、緑色光を内部反射させて出射口13から出射させることができるため、光利用効率を向上させつつ出射光の照度の均一化を実現することができる。
●光学素子(5)●
次に、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図11は、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す、同光学素子を構成する壁部の平面図である。ここで、(a)は壁部43Aを示し、(b)は壁部21Bを示し、(c)は壁部21Cを示し、(d)は壁部21Dを示す。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子では、1枚のガラス基板からなる壁部43Aに、波長変換面34と反射面35とを設け、波長変換面34と反射面35との間にダイクロイック膜を施した第2入射口46を設けている。
以上説明したように、本実施の形態に係る光学素子によれば、先に説明した光学素子400と同様にダイクロイック膜が設けられている第2入射口46を有し光学素子からの光の漏れを防止する。よって、本実施の形態に係る光学素子によれば、光利用効率を向上させつつ出射光の照度の均一化を実現することができる。
●光学素子(6)●
次に、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図12は、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示す斜視図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子500は、開口マスク51を有する点が、先に説明した光学素子100,200,300,400と相違する。
図13は、図12の光学素子500において開口マスク51を取り付けた状態を示す斜視図である。同図に示すように、開口マスク51は、入射口12の近傍に取り付けられる。光学素子500では、開口マスク51に設けられている開口部52が、先に説明した光学素子の入射口として機能する。
ここで、開口部52の寸法は、入射光の通過領域の寸法に合わせて設定される。また、開口部52の形状は、図12,13に示す矩形に限定されず、円や楕円形状など様々な形状を採用することができる。
開口マスク51の内壁(光学素子500の内壁側)には、入射口12側に向う光を出射口13側に反射する第2反射面53が設けられている。
図14は、図12の光学素子500の開口マスク51付近を示すXZ断面図である。同図に示すように、開口部52から入射した青色光B1,B2は、波長変換面24C,34により緑色光G1,G2として出射する。
ここで、波長変換面24C,34を構成する蛍光体が散乱体であるため、蛍光体から出射される光の配光分布は、緑色光G1,G2とともに入射位置から半球状に広がる散乱光Sを生じるランバート分布となる。散乱光Sには、入射口12方向に向かう成分も生じる。
光学素子500では、入射口12方向に向かう散乱光Sを第2反射面53により出射口13側に反射する。
以上説明したように、光学素子500では、第2反射面53を有する開口マスク51により、光のリサイクルを図ることで、光利用効率を向上させることができる。
●光学素子(7)●
次に、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態の光学素子との相違点を中心に説明する。
図15は、本発明に係る光学素子のさらに別の実施の形態を示すXZ断面図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光学素子600では、光合成部材67を有する点が、先に説明した光学素子200,300,400,500と相違する。
光合成部材67は、一方の面(入射口12側)に蛍光体層68が設けられ、他方の面(出射口13側)にダイクロイック膜69が設けられている平面ガラスである。
入射口12から入射した青色光B4,B5のうち、光学素子600の内壁に対して角度を持って入射する青色光B4は、波長変換面34の蛍光体を励起する。波長変換面34からは、緑色光G3が発せられる。
一方、光学素子600の内壁に対して平行または小さい角度で入射する青色光B5は、波長変換面24C,34に入射することなく光学素子600の内部を通過する。
このような青色光B5は、波長変換面24C,34によっては波長変換されず、仮に出射口13から出射してしまうと青色光が他の色光より多く出射光に混じることになるため、出射光による色再現性を低下させてしまう。
そこで、光学素子600では、光合成部材67の入射口12側に蛍光体層68を設けることにより、光学素子600の内壁に対して平行または小さい角度で入射する青色光B5を緑色光G4に波長変換することができる.
なお、蛍光体層68は、光合成部材67の一部分に形成してもよい。ここで、ダイクロイック膜69には、青色光を反射し、緑色光を透過する特性のものを用いる。また、第3分割壁部41から赤色光も入る場合には、ダイクロイック膜69には、青色光と赤色光を反射し、緑色光を透過する特性のものを用いる。
以上説明したように、光学素子600によれば、光合成部材67により、入射口12からの入射光のうち蛍光体を励起しない光を低減することができるため、光利用効率を向上させることができる。
●光源装置●
次に、本発明に係る光源装置の実施の形態について説明する。
図16は、本発明に係る光源装置の実施の形態を示す光学配置図である。同図に示すように、本実施の形態に係る光源装置1は、第1光源2と、第2光源3と、レンズ4,7,8,10と、光路分離素子5と、ミラー6と、ダイクロイックミラー9と、光学素子20とを有してなる。ここで、光学素子20は、先に説明した本発明に係る光学素子である。
第1光源2は、青色光を発光する光源であり、例えば中心波長430nm前後の青色LDである。光学素子20の波長変換面は、第1光源2からの光により励起され、例えば波長550nm前後の緑色光を発する。
第2光源3は、赤色光を発光する光源であり、例えば中心波長620nm前後の赤色LEDである。
なお、光源装置1の光源において、蛍光体ホイールを用いて各色光を生成してもよい。
図17は、蛍光体ホイール62を示す概略構成図である。ここで、(a)は蛍光体ホイール62の正面を示し、(b)は蛍光体ホイール62の側面を示す。同図に示すように、蛍光体ホイール62には、ガラス基板などの円板状の部材に、蛍光体を含み光が透過する透過領域63と光が反射する反射領域64とが形成される。
蛍光体ホイール62は、中心軸に取り付けられるモータ61により回転される。蛍光体ホイール62に入射する光は、蛍光体ホイール62への入射位置により、蛍光体を通過した励起光を出射するのか、あるいは光源からの光が反射された光を出射するのかが定まる。
レンズ4とレンズ8は、光をコリメートのためのレンズである。レンズ4は、第1光源2から出射した光を光路分離素子5に向けて平行にする。また、レンズ8は、第2光源3から出射した光をダイクロイックミラー9に向けて平行にする。
ミラー6は、光路分離素子5を通過した光をレンズ7に向けて反射する。
レンズ7とレンズ10は、集光のためのレンズである。レンズ7は、ミラー6で反射された光を光学素子20の入射口に向けて集光する。また、レンズ10は、ダイクロイックミラー9を反射または通過した光を光学素子20の第2入射口に向けて集光する。
なお、図16において、レンズ4,7,8,10は簡略化のために1枚のレンズを描いているが、各レンズの位置には複数枚のレンズを設けてもよい。
また、レンズ4,7,8,10は、光学素子20の出射口における各色光の照明角(NA:Numerical Aperture)、あるいはF値が揃うように設計すればよい。
光路分離素子5は、ハーフミラーや偏光板など、第1光源2からの光を2つの方向に分離することができる光学素子である.
ダイクロイックミラー9は、第2光源3からの赤色光を透過し、光路分離素子5を通過した青色光を反射する特性を有する。
次に、光源装置1の動作例について図16を参照して説明する。
第1光源2から出射した青色光は、レンズ4により平行光にコリメートされて光路分離素子5に入射する。光路分離素子5により、青色光は、ミラー6に向かう光とダイクロイックミラー9に向かう光とに分離される。
ミラー6に入射した青色光は、ミラー6により反射されてレンズ7に入射する。レンズ7に入射した青色光は、レンズ7により光学素子20の入射口に集光されて、光学素子に入射する。
また、ダイクロイックミラー9に入射した青色光は、ダイクロイックミラー9により反射されてレンズ10に入射する。レンズ10に入射した青色光は、レンズ10により光学素子20の第3入射口に集光されて、光学素子20に入射する。
光学素子20の入射口に入射した青色光は、上述したように光学素子の内壁の波長変換面により緑色光に変換された後に反射面により反射されて、出射口より出射する。
また、光学素子20の第2入射口に入射した青色光は、上述したように光学素子の光合成部材により反射された後内壁の反射面により反射されて出射口より出射する。
一方、第2光源3から出射した赤色光は、レンズ8により平行光にコリメートされてダイクロイックミラー9に入射して、レンズ10方向に通過する。
ダイクロイックミラー9を通過した赤色光は、レンズ10に入射する。レンズ10に入射した赤色光は、レンズ10により光学素子20の第2入射口に集光されて、光学素子20に入射する。
光学素子20の第2入射口に入射した赤色光は、上述したように光学素子の光合成部材により反射された後内壁の反射面により反射されて出射口より出射する。
そして、青色光と緑色光と赤色光は、光学素子20の反射面による複数回の反射により均一な照度分布となる。
以上説明したように、光源装置1によれば、本発明に係る光学素子を用いることにより、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
●照明光学系●
次に、本発明に係る照明光学系の実施の形態について説明する。
図18は、本発明に係る照明光学系の実施の形態を示す光学配置図である。同図に示すように、本実施の形態に係る照明光学系は、光を出射する光源装置1と、照明装置70とにより構成される。ここで、照明装置70は、第1リレーレンズ71と、第2リレーレンズ72と、第1折返ミラー73と、第2折返ミラー74と、光変調素子75とを有する。
光源装置1は、先に説明した本発明に係る光源装置であり、先に説明した本発明に係る光学素子20を有する。
第1リレーレンズ71と第2リレーレンズ72は、光源装置1からの光を第1折返ミラー73に向けて透過させる。ここで、第1リレーレンズ71と第2リレーレンズ72は、球面、あるいは非球面レンズである。
第1折返ミラー73は、第1リレーレンズ71と第2リレーレンズ72を透過した光を第2折返ミラー74に向けて反射する。ここで、第1折返ミラー73は、平面ミラー、球面ミラー、あるいはシリンドリカルミラーである。
第2折返ミラー74は、第1折返ミラー73からの光を光変調素子75に向けて反射する。第2折返ミラー74は、球面ミラー、非球面ミラー、楕円ミラーなどである。
光変調素子75は、被照射面に向けて光の照射方向などを変化させる素子であり、具体的には例えばDMD(Digital MicroMirror Device)である。
なお、以上説明した照明装置70の構成要素は、ハウジング76に収容されている。ハウジング76は、マグネシウム合金などの金属、あるいはプラスチック樹脂により形成されている。
次に、照明光学系の動作例について説明する。
光源装置1から出射した青色光と緑色光と赤色光とを含む光は、第1リレーレンズ71と第2リレーレンズ72とを透過して第1折返ミラー73に入射する。
第1折返ミラー73に入射した光は、第1折返ミラー73により反射されて第2折返ミラー74に入射する。
第2折返ミラー74に入射した光は、第2折返ミラー74により反射されて光変調素子75に入射する。
光変調素子75に入射した光は、光変調素子75により光の照射方向などが変化して、被照射面に向けて出射する。
以上説明したように、本実施の形態に係る照明光学系によれば、本発明に係る光源装置を用いることにより、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
●画像表示装置●
次に、本発明に係る画像表示装置の実施の形態について説明する。
図19は、本発明に係る画像表示装置の実施の形態を示す概略構成図である。同図に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置80は、光源装置1と、照明装置70と、照明装置70からの光を被投射面に投射する投射光学系81とを有する。
ここで、光源装置1と照明装置70とは、先に説明した本発明に係る照明光学系である。
次に、画像表示装置の動作例について説明する。
光源装置1から照明装置70を経て出射した光は、投射光学系81に入射して投射光学系81のレンズを透過して被投射面に出射する。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置によれば、本発明に係る照明光学系を用いることにより、光源光の波長変換と照射面における均一な照度分布とを実現することができる。
1 光源装置
2 第1光源
3 第2光源
4 レンズ
5 光路分離素子
6 ミラー
7 レンズ
8 レンズ
9 ダイクロイックミラー
10 レンズ
11 壁部
12 入射口
13 出射口
14 波長変換面
15 反射面
20 光学素子
21 壁部
24 波長変換面
25 反射面
26 第2入射口
27 光合成部材
31 第1分割壁部
32 第2分割壁部
34 波長変換面
35 反射面
41 第3分割壁部
46 第2入射口
51 開口マスク
52 開口部
53 第2反射面
61 モータ
62 蛍光体ホイール
63 透過領域
64 反射領域
67 光合成部材
68 蛍光体層
69 ダイクロイック膜
70 照明装置
71 第1リレーレンズ
72 第2リレーレンズ
73 第1折返ミラー
74 第2折返ミラー
75 光変調素子
76 ハウジング
80 画像表示装置
81 投射光学系
100 光学素子
200 光学素子
300 光学素子
400 光学素子
500 光学素子
600 光学素子
特開2011−070088号公報 特開2012−142107号公報

Claims (10)

  1. 内部が中空の管状体であって、
    前記管状体の一端には、入射口が設けられ、
    前記管状体の他端には、前記入射口から入射した入射光が出射する出射口が設けられ、
    前記管状体の内壁の少なくとも一部には、前記入射口から入射した光を反射する波長変換面が設けられ、
    前記波長変換面に入射した光の波長と、前記波長変換面から反射された光の波長と、は異なる、
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記管状体の内壁には、反射面が設けられている、
    請求項1記載の光学素子。
  3. 前記内壁の一部に形成された第2入射口、
    を有し、
    前記波長変換面は、前記入射口と前記第2入射口との間に設けられている、
    請求項1または2記載の光学素子。
  4. 前記波長変換面と前記反射面との間に光合成部材が設けられている、
    請求項2または3記載の光学素子。
  5. 前記光合成部材は、ダイクロイックミラーである、
    請求項4記載の光学素子。
  6. 前記光合成部材は、一方の面にダイクロイック膜が設けられ、他方の面に蛍光体層が設けられている平面ガラスである、
    請求項4記載の光学素子。
  7. 前記入射口の近傍には、前記入射口の方向に向かう光を前記出射口の方向に反射する第2反射面が設けられている、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の光学素子。
  8. 光源と、前記光源からの光を入射させて出射する光学素子と、を有してなる光源装置であって、
    前記光学素子は、請求項1乃至7のいずれかに記載の光学素子である、
    ことを特徴とする光源装置。
  9. 光を出射する光源装置と、前記光源装置からの光を透過させるリレーレンズと、前記リレーレンズを透過した光を反射する折返ミラーと、前記折返ミラーからの光を変調する光変調素子とを有する照明光学系であって、
    前記光源装置は、請求項8記載の光源装置である、
    ことを特徴とする照明光学系。
  10. 照明光学系と、前記照明光学系からの光を被投射面に投射する投射光学系とを有してなる画像表示装置であって、
    前記照明光学系は、請求項9記載の照明光学系である、
    ことを特徴とする画像表示装置。
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