JP2015094398A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hiroshi Saito
洋 斉藤
藤田 啓子
Keiko Fujita
啓子 藤田
盛 秀樹
Hideki Mori
秀樹 盛
一史 久保田
Hitoshi Kubota
一史 久保田
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Abstract

【課題】本発明は、遊星ギアの噛み合いのバラツキをなくし、ねじれ剛性の変化を抑え、噛み合い振動を抑えることができるワンウェイクラッチを提供する。
【解決手段】内歯65bを有する回転自在なアウタ部材65と、複数のエッジを有し、アウタ部材65と同軸上で回転自在なインナ部材66と、内歯65bと噛合する複数の遊星ギア67と、を有し、正回転する場合に、インナ部材66から複数の遊星ギア67を介してアウタ部材65へ駆動を伝達し、逆回転する場合に、インナ部材66から複数の遊星ギア67を介してアウタ部材65へ駆動を伝達しないワンウェイクラッチ55、60a、60bにおいて、複数の遊星ギア67を回転自在に軸支する複数の回転軸を備え、アウタ部材65およびインナ部材66と同軸上で回転自在な揺動部材68を有し、正回転する場合に、複数の遊星ギア67が複数のエッジに同時に係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源から入力される駆動力を回転方向に応じて被駆動体へ伝達又は遮断するワンウェイクラッチ及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、ワンウェイクラッチとして、内歯ギアが形成されたアウタ部材と、外周に複数の凹部が形成されたインナ部材と、各凹所に回転自在に受容され且つ内歯ギアに噛合する複数の遊星ギアとを有したものがある(特許文献1)。
アウタ部材とインナ部材は、同軸上で回転自在となっている。アウタ部材に右回りの駆動力が加わると、凹部の開口に形成されたエッジに遊星ギアの歯が食い込んでアウタ部材の駆動力がインナ部材に伝達される。インナ部材に右回りの駆動力が加わると、エッジに対する遊星ギアの食い込みが解除されてインナ部材からアウタ部材への駆動力伝達が遮断される。
特開2004−19757号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のワンウェイクラッチは、各遊星ギアが各凹部内で独立して動作する。そのため、各遊星ギアは、回転開始前のワンウェイクラッチの姿勢によって重力や振動等の影響を受け、各遊星ギアの位置に偏りが生じる。例えば、ある遊星ギアは凹部内のエッジ側に寄り、またある遊星ギアは凹部内のエッジと対向側に寄る。
図17を用いて具体的に説明する。図17は従来の2つの遊星ギアを用いたワンウェイクラッチ161の断面図である。図17に示すように、ワンウェイクラッチ161には矢印C方向に重力が働いているため、2つの遊星ギア167a、167bはそれぞれ矢印C方向に偏る。すなわち、遊星ギア167aはエッジ166cに接する位置で待機し、遊星ギア167bはエッジ166cから離間した位置で待機する。この状態からアウタ部材165に対してインナ部材166を遊星ギア167a、167bがエッジ166cに引っ掛る側(矢印D方向)に回転させる。このとき、遊星ギア167aはエッジ166cに噛合するが、遊星ギア167bはエッジ166cに噛合しない。
インナ部材166が図17の状態から矢印D方向に90゜回転した状態では、遊星ギア167a、167bはともにエッジ166cに接しない位置で待機することがある。そして、この状態からインナ部材166を矢印D方向に回転させると、2つの遊星ギア167a、167bが共にエッジ166cに噛合する。
従って、駆動させるたびに遊星ギアの噛み合いのバラツキが生じ、ワンウェイクラッチ161のねじれ剛性が変化し、噛み合い振動が発生するおそれがある。そして、画像形成部の駆動列にワンウェイクラッチ161を用いた場合には出力画像の劣化を引き起こすおそれがある。
そこで本発明は、遊星ギアの噛み合いのバラツキをなくし、ねじれ剛性の変化を抑え、噛み合い振動を抑えることができるワンウェイクラッチを提供することを目的とする。また、良好な出力画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るワンウェイクラッチ、画像形成装置の代表的な構成は、内歯を有する回転自在なアウタ部材と、複数のエッジを有し、前記アウタ部材と同軸上で回転自在なインナ部材と、前記内歯と噛合する複数の遊星ギアと、を有し、正回転する場合に、前記インナ部材から前記複数の遊星ギアを介して前記アウタ部材へ駆動を伝達し、逆回転する場合に、前記インナ部材から前記複数の遊星ギアを介して前記アウタ部材へ駆動を伝達しないワンウェイクラッチにおいて、前記複数の遊星ギアを回転自在に軸支する複数の回転軸を備え、前記アウタ部材および前記インナ部材と同軸上で回転自在な揺動部材を有し、前記ワンウェイクラッチが正回転する場合に、前記複数の遊星ギアが前記複数のエッジに同時に係合することを特徴とする。
本発明によれば、揺動部材を設け、常に全ての遊星ギアが同時にエッジ部に噛合するように遊星ギアの位置を定めたことにより、遊星ギアの噛み合いのバラツキをなくし、ねじれ剛性の変化を抑え、噛み合い振動を抑えることができる。また、良好な出力画像を得ることができる。
(a)第1実施形態に係るワンウェイクラッチの側面図である。(b)第1実施形態に係るワンウェイクラッチの構成図である。 第1実施形態に係る画像形成部の駆動構成の構成図である。 モータを時計回りに駆動した場合における画像形成部の駆動構成の動作を説明する図である。 モータを反時計回りに駆動した場合における画像形成部の駆動構成の動作を説明する図である。 図1(b)の矢印B方向から見た揺動部材の矢視図である。 図1(b)の矢印A方向から見たインナ部材の矢視図である。 図1(a)の矢印C部のワンウェイクラッチの断面図である。 インナ部材の外歯にCW方向に駆動を入力した場合における図1(a)の矢印C部のワンウェイクラッチの断面図である。 第2実施形態に係るワンウェイクラッチの断面図である。 半ピッチずらした2個の遊星ギアの噛み合い振動の時間―振幅図である。 インナ部材の外歯にCCW方向に駆動を入力した場合におけるワンウェイクラッチの断面図である。 インナ部材の外歯にCW方向に駆動を入力した場合におけるワンウェイクラッチの断面図である。 第2実施形態の変形例におけるワンウェイクラッチの断面図である。 半ピッチずらした2個の遊星ギアの全ピッチ周期の噛み合い振動の時間―振幅図である。 第2実施形態の変形例におけるワンウェイクラッチの断面図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の断面図である。 従来のワンウェイクラッチの断面図である。
[第1実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態について、図を用いて説明する。図16は本実施形態の画像形成装置の断面図である。図16に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、画像形成装置本体1、画像読取部2、原稿搬送部3を有している。
(原稿搬送部3)
原稿搬送部3は、画像読取部2上に載置される。原稿搬送部3の原稿トレイ301上に上向きにセットされた原稿Dは、先頭頁から順に1枚ずつ給送され、湾曲したパスを介して画像読取部2のプラテンガラス201上を通過し、排出トレイ302に排出される。
(画像読取部2)
画像読取部2は、画像形成装置本体1の上方に配設される。画像読取部2は、原稿搬送装置3により搬送される原稿Dがプラテンガラス201上を左から右へ通過する際に、所定の位置に保持されたスキャナユニット202により画像読取を行う。画像読取部2は、原稿搬送部3を使用せずに持ち上げて、プラテンガラス201上に原稿Dを直接セットし、スキャナユニット202を左から右へ走査させることによっても画像読取を行うことが可能である。
(画像形成装置本体1)
画像形成装置本体1は、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像形成部10を備える。感光ドラム(像担持体)11Y〜11Kは、帯電ローラ12Y〜12Kによって表面を一様に帯電され、レーザスキャナ13によって画像情報に基づいて露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器(現像手段)14Y〜14Kによって各色のトナー像として現像される。各色のトナー像は、一次転写ローラ17Y〜17Kにより中間転写ベルト31に重ねて一次転写される。一次転写後に、感光ドラム11Y〜11Kに残った転写残トナーは、感光ドラムクリーナ15Y〜15Kによって除去される。
一方、給送カセット20に収納されたシートPは、1枚ずつ、レジストローラ対23に給送される。シートPは、レジストローラ対23によって斜行が修正され、二次転写部(二次転写内ローラ34および二次転写外ローラ35のニップ部)へ搬送され、トナー像を二次転写される。二次転写後に、中間転写ベルト31に残った転写残トナーは、クリーニングブレード36によって除去される。
トナー像を二次転写されたシートPは、定着器40によって加熱加圧されてトナー像を定着され、排出ローラ対41により排出トレイ50に排出される。
(画像形成部10の駆動構成)
図2は本実施形態に係る画像形成部10の駆動構成の構成図である。図2に示すように、モータ(駆動源)51は、正逆回転が可能なモータであり、感光ドラム17Y〜17Kと、現像器14Y〜14Kを駆動する。
図3はモータ51を時計回りに駆動した場合における画像形成部10の駆動構成の動作を説明する図である。図4はモータ51を反時計回りに駆動した場合における画像形成部10の駆動構成の動作を説明する図である。なお、2つのワンウェイクラッチ60a、60bの下流の感光ドラム17Y、17Mへの駆動列と、感光ドラム17C、17Kへの駆動列は略同一駆動列であるため、図3、図4ではまとめて表記している。図3、図4において、二重線は時計回り方向(CCW方向)の回転を示し、一本線は時計回り方向(CW方向)の回転を示し、点線は駆動伝達停止を示す。
図3、図4に示すように、モータ51の駆動力は、モータギア64にて、第1伝達部101と第2伝達部102の2系統に分岐して伝達される。第1伝達部101は、YMCの現像器14Y、14M、14Cへ駆動を伝達する。第2伝達部102は、感光ドラム17Y、17M、17C、17K及び現像器14Kへ駆動を伝達する。
第1伝達部101は、ワンウェイクラッチ55を有している。第2伝達部102は、ワンウェイクラッチ60a、60bを有している。ワンウェイクラッチ60a、60bは、各々がその下流にあるギア52M及びギア52Cの双方と噛合している。ワンウェイクラッチ55、60a、60bは、ギア緒元は多少異なるものの、構成及び動作は同様である。ワンウェイクラッチ55、60a、60bは、半時計回り方向(CCW方向)に正回転する場合には駆動列の下流に駆動を伝達せず、時計回り方向(CW方向)に逆回転する場合にのみ駆動列の下流に駆動を伝達する。
画像形成装置本体1は、ワンウェイクラッチ55、60a、60bを用い、単一のモータ51の回転方向でカラー(CCW方向)、モノクロ(CW方向)の切り換えを行う。図3に示すように、カラー画像形成時は、ワンウェイクラッチ55、60aがCW方向に回転するため、第1伝達部101と第2伝達部102の双方に駆動が伝達される。
図4に示すように、モノクロ画像形成時は、ワンウェイクラッチ55はCCW方向に回転するため、第1伝達部101には駆動が伝達されない。このため、現像器14Y、14M、14Cは駆動しない。これにより、現像器14Y、14M、14C内の現像剤を不必要に撹拌することによる劣化を抑制できる。ワンウェイクラッチ60bはCW方向に回転するため、第2伝達部102には駆動が伝達される。
(ワンウェイクラッチ55、60a、60b)
図1(a)は本実施形態に係るワンウェイクラッチ55、60a、60bの側面図である。図1(b)は本実施形態に係るワンウェイクラッチ55、60a、60bの構成図である。図1(a)、図1(b)に示すように、ワンウェイクラッチ55、60a、60bは、アウタ部材65、インナ部材66、同一形状の2つの遊星ギア67、揺動部材68を有している。
アウタ部材65は、外歯65a、内歯65bを有している。外歯65aは、駆動出力部となる。内歯65bは、歯数が52であり、遊星ギア67と噛合する。インナ部材66は、中心軸66a、外歯66bを有している。外歯66bは駆動入力部となる。アウタ部材65と揺動部材68は、中心軸66aを回転中心とし、同軸上で相対的に回転自在となっている。
図5は図1(b)の矢印B方向から見た揺動部材68の矢視図である。図5に示すように、揺動部材68は、2つの回転軸68a、中心穴68bを有している。2つの回転軸68aは、中心穴68bを中心として点対称となる位置(位相が180°の位置)に配置され、それぞれ遊星ギア67が嵌合する(図1(b)参照)。中心穴68bは、中心軸66aに嵌合する。これにより、遊星ギア67は、回転軸68aを中心として自転可能に軸支されており、揺動部材68の回転に連動して中心軸66aを中心として公転する。
また、内歯65bの歯数が偶数(52)であり、揺動部材68を用いて2つの遊星ギア67を位相が180°となる位置にしている。このため、2つの遊星ギア67は、同じタイミングで内歯65bに噛合する。また、揺動部材68は、2つの第2突当部68cを有している。2つの第2突当部68cは、中心軸66aから反対方向に延びており、それぞれ回転軸68aを中心として同一距離にある。
図6は図1(b)の矢印A方向から見たインナ部材66の矢視図である。図6に示すように、インナ部材66は、中心軸66aと対向する位置に2つのロック部材66Lを有している。ロック部材66Lは、一端にエッジ66cを有し他端に第1突当部66dを有する。エッジ66cと第1突当部66dが対向するように配置されている。1対のエッジ66cと第1突当部66dは、中心軸66aに対して2つの回転軸68aと同じ位相(180°)で配置される。
図7は図1(a)の矢印C部のワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。図7に示すように、1対の遊星ギア67と1対の第2突当部68cが、ロック部材66Lに挟まれて配置される。揺動部材68は、1対のロック部材66Lとの間で揺動可能に配置される。
揺動部材68を用いることで、2つの遊星ギア67が同じタイミングで内歯65bに噛合し、1対の遊星ギア67とエッジ66cの相対位置を同じにしている。このため、2つの遊星ギア67の歯がエッジ66cに係合するタイミングも同一になる。よって、インナ部材66の駆動負荷は常に2つのエッジ66cにかかるため、ねじれ剛性が一定となる。
なお、本実施形態において遊星ギア67の配置は中心軸66aを中心として180°の位置に配置したが、別位相で配置してもよい。また、遊星ギア67の個数は3個以上であってもよい。その場合には、複数の遊星ギア67(回転軸68a)は、内歯65bの歯数をZとすると、360/Zの整数倍の角度間隔(位相)で配置する。また、本実施形態では第1突当部66d及び第2突当部68cは共に2つずつ設けられているが、1つ以上であればよい。
(ワンウェイクラッチ55、60a、60bの動作)
図7はインナ部材66の外歯66bにCCW方向に駆動を入力した場合における図1(a)の矢印C部のワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。図8はインナ部材66の外歯66bにCW方向に駆動を入力した場合における図1(a)の矢印C部のワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。
図8に示すように、インナ部材66の外歯66bにCW方向に駆動を入力した場合、インナ部材66が回転し、2つのエッジ66cが、揺動部材68により位置を規制された2つの遊星ギア67の歯に同時に係合する。これにより、遊星ギア67の自転が規制されてアウタ部材65がインナ部材66と一体となってCW方向に回転する。そして、アウタ部材65の外歯65aから更に下流のギアへと駆動が伝達される。
図7に示すように、インナ部材66の外歯66bにCCW方向に駆動を入力した場合、2つのエッジ66cが2つの遊星ギア67から離間し、2つの第1突当部66dが2つの第2突当部68cに当接する。これにより、2つの遊星ギア67はアウタ部材65の内歯65bに噛合しながら自転し、インナ部材66の駆動はアウタ部材65に伝達されない。よって、アウタ部材65の外歯65aから更に下流のギアへと駆動が伝達されない。
以上説明したように、ワンウェイクラッチ55、60a、60bの中心軸66aから等距離かつ360/Zの整数倍の位相に設けた複数の遊星ギア67の自転軸(回転軸68a)を備えた揺動部材68を設けた。これにより、駆動伝達時に必ず全ての遊星ギア67とエッジ66cが同時に係合する。よって、遊星ギアの噛み合いのバラツキをなくし、ねじれ剛性の変化を抑え、噛み合い振動を抑えることができ、良好な出力画像を得ることができる。
[第2実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について図を用いて説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は本実施形態に係るワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。図10はギアの1ピッチの噛み合い振動を表した図である。図11はインナ部材66の外歯66bにCCW方向に駆動を入力した場合におけるワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。図12はインナ部材66の外歯66bにCW方向に駆動を入力した場合におけるワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。図14は半ピッチずらした2個の遊星ギアの全ピッチ周期の噛み合い振動の時間―振幅図である。図13、図15は本実施形態の変形例におけるワンウェイクラッチ55、60a、60bの断面図である。
図9に示すように、本実施形態におけるワンウェイクラッチ55、60a、60bは、上記第1実施形態のアウタ部材65の内歯65bの歯数Zを53としたものである。
図10に示すように、一般的にギアを用いた駆動伝達機構においては、駆動力が実線のような正弦波となり、ギアの隣り合う歯のピッチを周期として変化する。
図9に示すように、内歯65bの歯数Zが奇数かつ2個の遊星ギア67が中心軸66aを中心として点対称に配置されることにより、内歯65bと2個の遊星ギア67の噛合位相が半ピッチずれて噛合することになる。すなわち、一方の遊星ギア67の噛合位相と他方の遊星ギア67の噛合位相は半ピッチずれている。その結果、一方の遊星ギア67の正弦波振動の山(図10の実線)に対して、他方の遊星ギア67の正弦波振動は常に谷(図10の破線)となり、遊星ギア67の噛み合い振動が互いに打ち消される。
図3に示すようにカラー画像形成のためモータ51がCCW方向に駆動する場合、ワンウェイクラッチ60aのインナ部材66がCW方向に回転する。そして、図12に示すように、揺動部材68もCCW方向に回転し、遊星ギア67は中心軸66a周りをCW方向に公転するとともに、回転軸68a周りをCW方向に自転する。
一方、CCW方向に回転するギア52M、52Cと噛合するワンウェイクラッチ60aのアウタ部材65は、CW方向に回転する(図3)。つまり、遊星ギア67の自転とアウタ部材65が噛合しながら逆向きに回転していることになり、相対的に見ると非常に高速回転になってしまう。
ここで、上述した遊星ギア67を互いに半ピッチずらして配置して噛み合い振動を打ち消す原理により、遊星ギア67とアウタ部材65は相対的に高速回転しているものの噛み合い振動を大幅に改善することができる。
図4に示すようにモノクロ画像形成のためモータ51がCW方向に駆動する場合も同様に、ワンウェイクラッチ60bの遊星ギア67の自転とアウタ部材65とが相対的に高速回転となる。この場合においても、遊星ギア67を互いに半ピッチずらして配置しているため、遊星ギア67の噛み合い振動を大幅に改善することができる。また、このようなワンウェイクラッチ55、60a、60bを用いた駆動構成を持つ画像形成装置100において、画像形成部に与える速度変動や振動の影響を大幅に改善することができる。
なお、本実施形態においては、内歯65bの歯数Zが奇数であり、2個の遊星ギア67を持つワンウェイクラッチ55、60a、60bを挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、内歯65bの歯数Zが2の倍数であれば揺動部材68に設けられた遊星ギア67の2つの回転軸68aを、中心軸66aを中心として点対称の位置から内歯65bの半ピッチだけ位相をずらした配置とすればよい。これにより、2個の遊星ギア67の噛合位相は半ピッチずれて内歯65bと噛合し、同様の効果が得られる。
また、3個の遊星ギア67を備えたワンウェイクラッチ55、60a、60bの場合、内歯65bの歯数Zが3の倍数の場合には、揺動部材68に3つの遊星ギア67の回転軸68aを設ける。そして、中心軸66aを中心とした同一円周上に3等分した位置から内歯65bの1/3ピッチずつ位相をずらして隣り合う回転軸68aを配置すればよい。さらに、内歯65bの歯数Zが3の倍数でなければ、揺動部材68に3つの回転軸68aを同一円周上に3等分した位置に設ければよい。
つまり、2以上の整数をNとしたときにN個の遊星ギア67を備えた場合、内歯65bの歯数ZがNの倍数であれば、回転軸68aを同一円周上にN等分した位置から同様に1/Nピッチずつ位相をずらす。内歯65bの歯数ZがNの倍数でなければ、揺動部材68にN個の回転軸68aを同一円周上にN等分した位置に設ける。
上述したように、本実施形態は、隣り合う歯の1ピッチ周期の噛み合い振動に対して有効である。しかし、製造条件などによる部品精度のばらつきにより、ギアの1ピッチ毎の噛み合い振動振幅が等しくならない可能性がある。例えば、図14に示すように、ギアの全ピッチにおいて噛み合い振動の振幅に大小が存在する。そのため、本実施形態においては2個の遊星ギア67において半ピッチずらす場合、同時に噛合している歯を適切に選択するのが好ましい。
本実施形態における遊星ギア67は同一形状部品であり、同一の型で製造されている場合が多く、ギアの全ピッチにおける噛み合い振動の振幅の大小傾向はほぼ同一であると考えられる。例えば、図15に示すように遊星ギア67に基準となる歯が判別できるように刻印するのが好ましい。その基準をもとに噛合位相を半ピッチずらすことで遊星ギア67の全歯における噛み合い振動を最大限抑制するできる。つまり、部品精度のばらつきがあっても、ほぼ同じ大きさの振幅で噛み合い振動を打ち消すことができる。
すなわち、各遊星ギア67の歯とエッジ66cを位相をずらして係合させるためには、内歯65bの歯数がNの倍数である場合は、回転軸68a及びエッジ66cを、中心軸66aを中心とした同一円周上にN等分した位置から、(中心軸周りに内歯65bの1/Nピッチ)ずつずらした位置に設ける。そして、各遊星ギア67を(回転軸周りに遊星ギア1/Nピッチ)ずらして設ければよい。
内歯65bの歯数がNの倍数でない場合は、回転軸68a及びエッジ66cを、中心軸66aを中心とした同一円周上にN等分した位置から、(回転軸周りに遊星ギア1/Nピッチ)ずつずらした位置に設ければよい。それにより駆動源の正逆回転双方の場合において画像形成部に伝える振動を大きく改善することができる。
1…画像形成装置本体
100…画像形成装置
101…第1伝達部
102…第2伝達部
11Y…感光ドラム
14Y…現像器
55、60a、60b…ワンウェイクラッチ
65…アウタ部材
65a、66b…外歯
65b…内歯
66…インナ部材
66L…ロック部材
66a…中心軸
66c…エッジ
66d…第1突当部
67…遊星ギア
68…揺動部材
68c…第2突当部
68a…回転軸
68b…中心穴

Claims (6)

  1. 内歯を有する回転自在なアウタ部材と、
    複数のエッジを有し、前記アウタ部材と同軸上で回転自在なインナ部材と、
    前記内歯と噛合する複数の遊星ギアと、を有し、
    正回転する場合に、前記インナ部材から前記複数の遊星ギアを介して前記アウタ部材へ駆動を伝達し、
    逆回転する場合に、前記インナ部材から前記複数の遊星ギアを介して前記アウタ部材へ駆動を伝達しないワンウェイクラッチにおいて、
    前記複数の遊星ギアを回転自在に軸支する複数の回転軸を備え、前記アウタ部材および前記インナ部材と同軸上で回転自在な揺動部材を有し、
    前記ワンウェイクラッチが正回転する場合に、前記複数の遊星ギアが前記複数のエッジに同時に係合することを特徴とするワンウェイクラッチ。
  2. 前記インナ部材は少なくとも1つ以上の第1突当部を備え、
    前記揺動部材は前記第1突当部に当接する第2突当部を備え、
    前記ワンウェイクラッチが逆回転する場合に、前記第1突当部が前記第2突当部に当接し、前記インナ部材の回転に伴って前記揺動部材は前記遊星ギアと共に回転することを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。
  3. 前記内歯の歯数をZとした時、前記複数の回転軸は、前記揺動部材の回転中心を中心としてそれぞれ360/Zの整数倍の角度間隔で配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワンウェイクラッチ。
  4. 前記内歯の歯数をZとし、前記遊星ギアの個数をNとした時、ZがNの整数倍の場合、前記揺動部材の回転中心を中心とした同一円周上にN等分した位置から、回転軸周りに内歯の1/Nピッチずらした位置に各回転軸を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のワンウェイクラッチ。
  5. 前記遊星ギアの個数をNとした時、前記複数の遊星ギアが同一の型で製造されている場合、前記複数の遊星ギアにおける同一の歯が互いに1/Nピッチずつずれて前記内歯に対して同時に噛み合うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 少なくとも1つの像担持体と、少なくとも1つの現像手段の駆動を行う正逆回転が可能な駆動源と、
    前記駆動源の駆動力を伝達する請求項1乃至5のいずれかに記載のワンウェイクラッチと、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11268581B2 (en) * 2018-05-02 2022-03-08 Canon Kabushiki Kaisha One-way clutch and sheet conveyance apparatus

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