JP2015090008A - 瓦保持方法及び瓦保持クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】防水層を貫通せずに、かつ、強固に、瓦の尻部を瓦桟に保持する。
【解決手段】
瓦保持クリップ1は、所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する横U字部50と、前記瓦T又はその隣の瓦Tの尻部の上面に開口した穴Taに挿入される挿入部30と、横U字部50と挿入部30とを接続した、挿入部30を前記穴Taに挿入した挿入状態で横U字部50を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部40とを備えている。そして、図3(a)に示すように、前記挿入状態で横U字部50を前記後方位置に配してから、挿入部30を軸に接続部40を径にして横U字部50を回動させることで、図3(b)に示すように、横U字部50を前記保持位置に配する。
【選択図】図3

Description

本発明は、瓦の尻部を瓦桟に保持する方法及び手段に関する。
瓦の尻部を瓦桟に保持する手段としては、従来、釘やビスや接着剤等があり、それらの中でも、釘が最も一般的である。その釘を用いた瓦の保持方法(従来例1)では、まず、図23(a)に示すように、瓦Tの尻部を瓦桟Xの上に置き、次に、図23(b)に示すように、瓦Tの尻部にある釘穴Taに釘80を打ち付けることで、図23(c)に示すように、瓦Tと瓦桟Xと野地Bとの三者を釘80で緊結する。
また、上記以外にも、瓦の尻部を瓦桟に保持する手段としては、図24に示す従来例2(特許文献1)の瓦把持具90が提案されている。その瓦把持具90は、コ字形(横U字形)の形状をしており、上下の先端には、それぞれ上下内方に向けて突出した係止凸部91,92を備えている。その瓦把持具90を用いた瓦の保持方法では、まず、図24(a)に示すように、瓦Tの尻部を瓦桟Xの上に置き、次に、その瓦Tの尻部と瓦桟Xとに後方からコ字形の瓦把持具90を、上下の先端の係止凸部91,92が通るように上下方向に押し広げつつ嵌める。これにより、図24(b)に示すように、コ字形の瓦把持具90で瓦Tの尻部と瓦桟Xとを一緒に上下方向に挟んで保持するとともに、上下の先端の係止凸部91,92で瓦把持具90全体を後方に抜け落ちないように係止する。
特開2001−323603号公報
しかしながら、図23に示す従来例1のように、釘80で、瓦Tと瓦桟Xと野地Bとの三者を緊結した場合、瓦桟Xと野地Bとの間にある防水層P(防水シート)を釘80が貫通することで防水層Pに穴が空いてしまう。その防水層Pは、釘80が貫通しても水漏れしないようになってはいるが、防水の信用性をより長期に渡って高めるためには、防水層Pに釘80すら貫通させない方が好ましい。特に、昨今では、長期優良住宅に対する行政の税制処置などの後押しもあり、住宅における長寿命化が進められている。よって、今後は、より高い耐久性が屋根にも求められ、より長期に渡る防水の信用性が屋根に求められる。
一方、図24に示す従来例2のように、コ字形の瓦把持具90で瓦Tの尻部と瓦桟Xとを一緒に上下方向に挟んで保持した場合、釘80で固定する場合とは違い、防水層Pを貫通することはない。しかしながら、瓦Tの尻部と瓦桟Xとにコ字形の瓦把持具90を嵌める際には、上下の先端の係止凸部91,92が通るようにコ字形の瓦把持具90を上下方向に押し広げなければならない。そのため、瓦把持具90は上下方向に広がる方向に可撓性(弾力性)を有しなければならない。その可撓性により、瓦把持具90が外れ易くなり、瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する保持力が弱くなってしまうおそれがある。
そこで、防水層を貫通せずに、かつ、強固に瓦の尻部を瓦桟に保持することを目的とする。
[瓦の保持方法]
上記目的を達成するため、本発明の瓦保持方法は、尻部の上面に開口した穴を備えた瓦と、瓦の尻部の下方に位置する瓦桟と、瓦保持クリップとを用い、瓦保持クリップは、所定の保持位置に配されると前記瓦又はその隣の瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に接続され、前記穴に挿入される挿入部とを備え、挿入部を前記穴に挿入するステップと、横U字部を前記保持位置に配するステップとを含んでいる。その瓦保持方法の具体的な態様は、特に限定されないが、次の(A)〜(C)の態様を例示する。
(A)尻部の上面に開口した穴を備えた瓦と、瓦の尻部の下方に位置する瓦桟と、瓦保持クリップとを用い、瓦保持クリップは、所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると前記瓦又はその隣の瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、前記穴に挿入される挿入部と、横U字部と挿入部とを接続した、挿入部を前記穴に挿入した挿入状態で横U字部を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部とを備え、まず、前記挿入状態で横U字部を前記後方位置に配してから、次に、挿入部を軸に接続部を径にして横U字部を回動させることで、横U字部を前記保持位置に配する態様。
(B)尻部の上面に開口した穴を備えた瓦と、瓦の尻部の下方に位置する瓦桟と、瓦保持クリップとを用い、瓦保持クリップは、所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると前記瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に接続され、前記瓦の尻部の上面に開口した穴に挿入される挿入部とを備え、挿入部の下端部には半球部が設けられ、まず、半球部を前記穴に挿入した挿入状態で横U字部を前記後方位置に配してから、次に、半球部を中心に横U字部を前後方向及び上下方向に延びる面内で回動させることで、横U字部を前記保持位置に配するように構成された態様。
(C)尻部の上面に開口した穴を備えた瓦と、瓦の尻部の下方に位置する瓦桟と、瓦保持クリップとを用い、瓦保持クリップは、所定の保持位置に配されると瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に分離可能に接続され、前記穴に挿入される挿入部とを備え、まず、横U字部から挿入部を分離した分離状態で、横U字部を前記保持位置に配してから、次に、挿入部を前記穴に挿入するとともに、挿入部を横U字部に接続する態様。
[瓦保持クリップ全体]
また、同目的を達成するため、本発明の瓦保持クリップは、瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に接続され、前記瓦又はその隣の瓦の尻部の上面に開口した穴に挿入される挿入部とを備えている。その瓦保持クリップの具体的な態様は、特に限定されないが、次の(A)〜(C)の態様を例示する。
(A)所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、前記瓦又はその隣の瓦の尻部の上面に開口した穴に挿入される挿入部と、横U字部と挿入部とを接続した、挿入部を前記穴に挿入した挿入状態で横U字部を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部とを備え、前記挿入状態で横U字部を前記後方位置に配してから、挿入部を軸に接続部を径にして横U字部を回動させることで、横U字部を前記保持位置に配するように構成された態様。
(B)所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に接続され、前記瓦の尻部の上面に開口した穴に挿入される挿入部とを備え、挿入部の下端部には半球部が設けられ、半球部を前記穴に挿入した挿入状態で、横U字部を前記後方位置に配してから、半球部を中心に横U字部を前後方向及び上下方向に延びる面内で回動させることで、横U字部を前記保持位置に配するように構成された態様。
(C)所定の保持位置に配されると瓦の尻部を瓦桟に保持する横U字部と、横U字部に分離可能に接続され、前記瓦の尻部の上面に開口した穴に挿入される挿入部とを備え、横U字部から挿入部を分離した分離状態で、横U字部を前記保持位置に配してから、挿入部を前記穴に挿入するとともに、挿入部を横U字部に接続するように構成された態様。
瓦保持クリップの材質は、特に限定されないが、金属(ステンレス等)や樹脂等を例示する。また、瓦保持クリップの形状は、特に限定されないが、長さ方向に長い線材又は板材が、長さ方向の複数箇所で屈折又は屈曲しては直線状又は曲線状に延びる形状を例示する。
[挿入部]
挿入部を挿入する前記穴は、瓦を上下方向に貫通した貫通穴(従来の釘穴等)であってもよいし、下端に底を備えた有底穴であってもよい。但し、従来の瓦の尻部の釘穴をそのまま利用することができる点で、貫通穴であることが好ましい。また、前記穴の形状は、特に限定されないが、前記穴は、断面形状が円形の円穴である場合や、瓦の幅方向に長い長穴である場合を例示する。そして、長穴の場合には、瓦保持クリップの位置を瓦の幅方向に調節することができる。
挿入部は、1つの穴のみに挿入されてもよいし、穴の長さ方向に連通した複数の穴に跨って挿入されてもよい。その後者の態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、左右一方の瓦のオーバーラップ部と、その下方に入り込んだ左右他方の瓦のアンダーラップ部との両方に、穴が軸線を揃えて設けられ、挿入部は、その両方の穴に跨って挿入された態様である。そして、その場合には、1つの瓦保持クリップで2枚の瓦を瓦桟に保持することができる。
挿入部は、次の(a)(b)に示すような態様であってもよい。
(a)前記穴は、瓦桟の真上で瓦の尻部を上下方向に貫通した貫通穴であり、挿入部は、該穴に挿入された挿入時に瓦桟に突き刺さる尖部を下端に備えた態様。
(b)前記穴は、瓦桟よりも前方で瓦を上下方向に貫通した貫通穴であり、挿入部は、該穴に挿入された挿入時に瓦桟の真前に延出する長さに設けられた態様。
瓦保持クリップは、挿入部を1つのみ備えていてもよいし、挿入部を複数個備えていてもよい。そして、後者の場合、複数個の挿入部は、1枚の瓦の上面に開口した複数個の各穴に挿入されてもよいし、複数個の各瓦の上面に開口した各穴に挿入されてもよい。そして、後者の場合には、1つの瓦保持クリップで複数枚の瓦を瓦桟に固定することができる。
[接続部]
上記(A)の瓦保持方法又は瓦保持クリップの場合の接続部は、特に限定されないが、直線状又は曲線状に延びる態様や、長さ方向の複数箇所で屈折又は屈曲しては直線状又は曲線状に延びる態様を例示する。
[横U字部]
横U字部は、特に限定されないが、次の(a)(b)の態様を例示する。
(a)横U字部は、同一平面内で並んで延びた上部及び下部と、前記上部の端と前記下部の端とを繋いだ上下繋部とを含み構成された態様。
(b)横U字部は、互いに捩れの位置になる方向に延びた上部及び下部と、前記上部の端と前記下部の端とを繋いだ上下繋部とを含み構成された態様。
横U字部の下部は、特に限定されないが、前記保持位置に配されると瓦桟の下面に当接する態様や、瓦桟の後面に突き刺さる態様や、瓦桟に貫設又は凹設された穴に挿入されてその穴の天井面に当接する態様等を例示する。
具体的には、次の(a)〜(d)の態様を例示する。
(a)防水層の上方にスペーサ(瓦桟と直交する方向に延びる堅桟等)を挟んで瓦桟が固定されたことで、瓦桟と防水層との間には空間が確保され、その空間に横U字部の下部が入り込む態様。
(b)瓦桟の下面には、瓦桟の幅方向に延びる溝(水抜き溝等)が設けられ、その溝に横U字部の下部が入り込む態様。
(c)瓦桟には、瓦桟の幅方向に延びる穴が貫設又は凹設され、その穴に横U字部の下部が入り込む態様。
(d)瓦桟は木材等であって、その瓦桟に横U字部の下部が突き刺さる態様。
また、横U字部は、特に限定されないが、前記保持位置に配されたときに瓦桟の前面又は瓦桟の下面に係合する戻止部を下部に備えていることが好ましい。横U字部を瓦及び瓦桟から外れ難くすることができるからである。その戻止部の態様は、特に限定されないが、次の(a)(b)の態様を例示する。
(a)戻止部は、横U字部の下部の先端に設けられた、瓦桟の前面に当接する返しである態様。
(b)戻止部は、横U字部の下部の上面に設けられた、摩擦で瓦桟の下面と係合する滑止部である態様。
横U字部の下部は、次の(a)(b)に示す態様であってもよい。
(a)横U字部が前記保持位置に配されたときに、前記横U字部の下部は、前側にいくほど瓦桟の下面から離間する形で瓦桟の下面に対して斜めに当接する態様。
(b)横U字部の下部は、基端側から先端側に進むに従い細くなる態様。
横U字部は、下部を1本のみ備えていてもよいし、下部を複数本備えていてもよい。その後者の態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、横U字部は、1本の上部の端から下方に二手に分かれて延びる2本の上下繋部と、その2本の上下繋部の下端からそれぞれ上部と平行に延びる2本の下部とを含み構成された態様である。
瓦保持クリップは、横U字部を1つのみ備えていてもよいし、横U字部を複数個備えていてもよい。その後者の態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、瓦保持クリップは、複数個の横U字部と、その複数個の横U字部どうしを繋いだ繋部とを含み構成された態様である。
また、瓦固定クリップが複数個の横U字部を備えた場合、その複数個の横U字部で1枚の瓦を瓦桟に保持してもよいし、その複数個の横U字部で複数枚の瓦を瓦桟に保持してもよい。その後者の態様は、特に限定されないが、瓦保持クリップは横U字部を2つ備え、その2つの横U字部で、隣り合う2枚の瓦の尻部の各1箇所ずつを瓦桟に保持する態様を例示する。
また、1つの横U字部は、1枚の瓦を瓦桟に保持するものであってもよいし、隣り合う2枚の瓦を瓦桟に保持するものであってもよい。その後者の態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、横U字部は、左右一方の瓦のオーバーラップ部と、その下方に入り込んだ左右他方の瓦のアンダーラップ部とを共に瓦桟に保持する態様である。
[周辺構造]
瓦は、従来からある瓦であってもよいし、専用の瓦であってもよい。その専用の瓦は、特に限定されないが、例えば、上記(A)の瓦保持方法又は瓦保持クリップの場合、次の態様を例示する。すなわち、瓦の尻部の上面に、前記保持位置に配された瓦保持クリップに前記後方位置側から当接することで、瓦保持クリップが前記後方位置側に回動するのを防止する戻止突起を備えた態様である。この専用の瓦によれば、瓦保持クリップに戻止部を設けなくても、瓦の尻部の戻止突起で、瓦保持クリップが前記後方位置側に回動するのを防止することができる。
本発明の瓦保持クリップによれば、横U字部で瓦の尻部を瓦桟に保持するので、釘で固定する場合とは違い、防水層を貫通することがない。また、挿入部が瓦の尻部の穴に挿入されるので、瓦保持クリップが外れ難くなる。よって、防水層を貫通せずに、かつ、強固に瓦の尻部を瓦桟に保持することができる。
実施例1の瓦保持クリップ及び屋根を示す平面図である。 (a)は実施例1の瓦保持クリップを示す斜視図、(b)はその瓦保持クリップを反転させた斜視図である。 (a)は実施例1の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例1の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す平面図、(b)は後方位置から保持位置に向けて回動させたときを示す平面図、(c)は保持位置に配したときを示す平面図である。 (a)は実施例2の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例3の瓦保持クリップの横U字部を保持位置の後方に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図、(c)は挿入部30を穴に挿入したときを示す斜視図である。 (a)は実施例4の瓦保持クリップを示す斜視図、(b)は瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図である。 (a)は実施例5の瓦保持クリップを示す斜視図、(b)は瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図である。 (a)は実施例6の瓦保持クリップを示す斜視図、(b)は瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図である。 (a)は実施例7の瓦及び瓦桟を示す斜視図、(b)は瓦保持クリップの挿入部を瓦の尻部の穴に挿入したときを示す斜視図である。 (a)は実施例8の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例9の瓦及び瓦桟を示す斜視図、(b)は瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図である。 (a)は実施例10の瓦保持クリップを示す斜視図、(b)は瓦保持クリップの挿入部を瓦の尻部の穴に挿入したときを示す斜視図である。 (a)は実施例11の瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図、(b)は側面断面図である。 (a)は実施例12の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例13の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例14の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例15の瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す側面断面図、(b)は実施例16の瓦保持クリップで瓦を瓦桟に保持したときを示す側面断面図である。 (a)は実施例17の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は実施例18の瓦保持クリップの横U字部を保持位置の後方に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配して挿入部を穴に挿入したときを示す斜視図である。 (a)は実施例19の瓦及び瓦桟を示す斜視図、(b)は瓦保持クリップの横U字部を保持位置に配して挿入部を穴に挿入したときを示す斜視図である。 (a)は実施例20の瓦保持クリップの横U字部を後方位置に配したときを示す斜視図、(b)は保持位置に配したときを示す斜視図である。 (a)は従来例1の瓦及び瓦桟を示す斜視図、(b)はその瓦の釘穴に釘を挿入したときを示す斜視図、(c)はその釘で瓦と瓦桟と野地との三者を緊結したときを示す斜視図である。 (a)は従来例2の瓦把持具を瓦と瓦桟との後方に配したときを示す斜視図、(b)は瓦把持具で瓦を瓦桟に保持したときを示す斜視図である。
以下、本発明の瓦保持クリップを図面を参照に説明する。
図1〜図4に示す本実施例1の瓦保持クリップ1は、屋根の野地Bの上の防水層Pの上方に設けられた瓦桟Xに、瓦Tの尻部を保持するクリップである。この瓦保持クリップ1は、所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する横U字部50と、前記瓦Tの尻部の上面に開口した穴Ta(従来の釘穴)に挿入される挿入部30と、横U字部50の上部51と挿入部30の上部とを接続した、挿入部30を前記穴Taに挿入した挿入状態で横U字部50を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部40とを備えている。そして、この瓦保持クリップ1は、前記挿入状態で横U字部50を前記後方位置に配してから、挿入部30を軸に接続部40を径にして横U字部50を回動させることで、横U字部50を前記保持位置に配するように構成されている。
この瓦保持クリップ1は、長さ方向に長い金属(ステンレス等)の線材(円柱状)が、長さ方向の所定の4箇所で屈折又は屈曲しては直線状に延びる形状をしている。この瓦保持クリップ1の各部の詳細は、以下の通りである。
挿入部30は直線状に延びている。そして、この挿入部30を挿入する前記穴Taは、瓦Tの尻部を上下方向に貫通した断面形状が円形の貫通孔(従来の釘穴)である。そして、接続部40は、挿入部30の上端から挿入部30の長さ方向に対して直交する方向に直線状に延びている。
横U字部50は、同一平面内で並んで延びた上部51及び下部53と、前記上部51の端と前記下部53の端とを繋いだ上下繋部52とを含み構成されている。そして、前記後方位置から保持位置に配されると、横U字部50の下部53は、防水層Pの上面と瓦桟Xの下面との間の空間に入り込み、瓦桟Xの下面に対して略平行に当接する。この空間は、防水層Pの上方に堅桟Yを挟んで瓦桟Xが固定されたことで確保されている。
そして、横U字部50は、前記保持位置に配されたときに瓦桟Xの前面に係合する戻止部53aを下部53に備えている。その戻止部53aは、前記下部53の先端に設けられた、前記保持位置に配された際に瓦桟Xの前面に当接する返しである。
次に、本実施例1の瓦保持クリップ1と、前記瓦Tと、その尻部の下方に位置する前記瓦桟Xとを用いて行う瓦保持方法を説明する。すなわち、まず、図3(a)及び図4(a)に示すように、挿入部30を前記穴Taに挿入するとともに、その状態(前記挿入状態)で横U字部50を前記後方位置に配する。次に、図4(b)に示すように、挿入部30を軸に接続部40を径にして横U字部50を瓦桟X側に回動させる。これにより、図4(b)に示すように、横U字部50の下部53の先端(戻止部53a)を瓦桟Xの下面の後部に当接させる。その状態から、金槌H等で横U字部50の上下繋部52を瓦桟X側に叩くことで、横U字部50を更に回動させて、横U字部50の下部53を瓦桟Xの下方に押し込む。これにより、図3(b)及び図4(c)に示すように、横U字部50を前記保持位置に配する。これにより、瓦保持クリップ1で、瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する。
本実施例1によれば、次の[A]〜[H]の効果を得ることができる。
[A]横U字部50で瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持するので、釘やビスで固定する場合とは違い、防水層Pを貫通することがない。そのため、野地や小屋裏への漏水の発生防止となる。また、釘等が野地を貫通して小屋裏へ飛び出すことで、釘等と小屋裏との温度差によって生じる結露の発生を防止することもできる。そして、これらの漏水や結露を予防することで、屋根の劣化を防ぐことができる。
[B]挿入部30が瓦Tの尻部の穴Taに挿入されるので、瓦保持クリップ1が外れ難くなる。よって、強固に瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持することができる。
[C]野地Bから瓦Tまでの納まり高さを従来通りに設定できるため、住宅会社に仕様提案をし易い。
[D]挿入部30を軸に接続部40を径にして横U字部50を回動させるだけで、横U字部50を前記保持位置に配することができるので、施工が簡易で分かりやすい。よって、工事業者に提案しやすい。
[E]挿入部30と接続部40と横U字部50との三者が1本の線材で一体形成されているので、部品点数が減り、施工の手間の削減やコストの削減に繋がる。
[F]従来の釘穴Taに、挿入部30を挿入するので、従来の瓦やそれを僅かに設計変更したのみの瓦でも対応することができる。よって、開発コストを抑えることができる。
[G]横U字部50の上部51と下部53とで、瓦Tの尻部と瓦桟Xとを同一平面内で略平行に挟持するので、瓦Tの尻部を瓦桟Xに強固に保持することができる。
[H]横U字部50の下部53の先端に戻止部53a(返し)があるので、前記保持位置に配された横U字部50が前記後方位置側に戻り難くなる。
図5に示す本実施例2の瓦保持クリップ2は、次の点で実施例1と相違し、その他の点で同様である。すなわち、瓦保持クリップ2は、挿入部30の上部が横U字部50の上部51に直接接続されており、実施例1に記載の接続部40は備えていない。そして、挿入部30の下端部には半球部32が設けられている。そして、この瓦保持クリップ2は、半球部32を前記穴Taに挿入した挿入状態で、横U字部50を前記後方位置に配してから、半球部32を中心に横U字部50を前後方向及び上下方向に延びる面内で回動させることで、横U字部50を前記保持位置に配するように構成されている。
次に、本実施例2の瓦保持クリップ2と、前記瓦Tと、その尻部の下方に位置する前記瓦桟Xとを用いて行う瓦保持方法を説明する。すなわち、まず、図5(a)に示すように、半球部32を前記穴Taに挿入するとともに、その状態(前記挿入状態)で横U字部50を前記後方位置に配する。次に、半球部32を中心に横U字部50を前後方向及び上下方向に延びる面内で回動させる。これにより、図5(b)に示すように、横U字部50を前記保持位置に配する。これにより、瓦保持クリップ2で、瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する。
本実施例2によれば、実施例1に記載の接続部40を省くことができ、それにより、瓦保持クリップ2を短くコンパクトにまとめることができる。但し、横U字部50を前後方向及び上下方向に延びる面内で回動させる際には、横U字部50の下部53が下方に大きく延出するので、防水層Pの上面と瓦桟Xの下面との間には、実施例1の場合よりも広い隙間が必要となり、その点では、実施例1よりも不利である。
図6に示す本実施例3の瓦保持クリップ3は、次の点で実施例1と相違し、その他の点で同様である。すなわち、瓦保持クリップ3は、挿入部30の上部が横U字部50の上部51に分離可能に直接接続されており、実施例1に記載の接続部40は備えていない。そして、この瓦保持クリップ3は、横U字部50から挿入部30を分離した分離状態で、横U字部50を前記保持位置に配してから、挿入部30を前記穴Taに挿入するとともに、挿入部30の上部を横U字部50の上部51に接続するように構成されている。
より詳しくは、横U字部50は、実施例1に記載のような線材ではなく、長さ方向に長い板材で構成されている。そして、横U字部50の上部51には、挿入部30の挿通させるための挿通穴51aが貫設されている。そして、挿入部30の上端には、他の部分よりも拡径したストッパ33が設けられている。
次に、本実施例3の瓦保持クリップ3と、前記瓦Tと、その尻部の下方に位置する前記瓦桟Xとを用いて行う瓦保持方法を説明する。すなわち、まず、図6(a)に示すように、横U字部50から挿入部30を分離した分離状態にする。次に、図6(b)に示すように、横U字部50を前記保持位置に配する。次に、図6(c)に示すように、挿入部30を前記穴Taに挿入するとともに、挿入部30の上部を横U字部50の上部51に接続する。これにより、瓦保持クリップ3で、瓦Tの尻部を瓦桟Xに保持する。
本実施例3によれば、実施例1に記載の接続部40を省くことができ、それにより、瓦保持クリップ3を短くコンパクトにまとめることができる。但し、上記の[D]の効果(回動により施工簡易)及び[E]の効果(一体形成により部品点数減)ついては得ることができす、その点では、実施例1よりも不利である。
図7に示す本実施例4の瓦保持クリップ4は、実施例1と比較して、その全体が線材からではなく、長さ方向に長い板材から構成されている点で相違し、その他の点で同様である。本実施例4によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図8に示す本実施例5の瓦保持クリップ5は、実施例1と比較して、接続部40並びに横U字部50の上部51及び下部53が直線状にではなく、曲線状に延びている点で相違し、その他の点で同様である。本実施例5によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図9に示す本実施例6の瓦保持クリップ6は、前の実施例5と比較して、その全体が線材からではなく、長さ方向に長い板材から構成されている点で相違し、その他の点で同様である。本実施例6によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図10に示す本実施例7の瓦保持クリップ7は、実施例1と比較して、挿入部30を挿入する穴Taが有底穴である点、及び挿入部30がその穴Ta(有底穴)に収まる長さである点で相違し、その他の点で同様である。本実施例7によれば、穴Taが有底穴の場合にも対応できる。但し、上記の[F]の効果(従来の瓦等で対応可能)については、得ることができず、その点では、実施例1よりも不利である。
図11に示す本実施例8の瓦保持クリップ8は、実施例1と比較して、挿入部30を挿入する穴Taが瓦Tの幅方向に長い長穴である点、及び瓦桟Xの下面には、瓦桟Xの幅方向(前後方向)に延びる溝Xa(水抜き溝等)が設けられ、その溝Xaに横U字部50の下部53が入り込む点で相違し、その他の点で同様である。本実施例8によれば、挿入部30を挿入する穴Taが長穴なので、瓦保持クリップ10の位置を該長穴の長さ方向(すなわち、瓦Tの幅方向)に調節することができる。そのため、横U字部50の下部53を溝Xaに合わせることができる。
図12に示す本実施例9の瓦保持クリップ9は、次に示す点で実施例1と相違し、その他の点で同様である。すなわち、左右一方(図では右)の瓦Tのオーバーラップ部Toと、その下方に入り込んだ左右他方(図では左)の瓦Tのアンダーラップ部Tuとの両方に、穴Ta,Taが軸線を揃えて設けられている。そして、挿入部30は、その両方の穴Ta,Taに跨って挿入されている。本実施例9によれば、1つの瓦保持クリップ9で2枚の瓦Tを瓦桟Xに保持することができる。
図13に示す本実施例10の瓦保持クリップ10は、実施例1と比較して、挿入部30は、穴Taに挿入された挿入時に瓦桟Xに突き刺さる尖部34を下端に備えた点で相違し、その他の点で同様である。なお、前記穴Taは、実施例1でも本実施例10でも、瓦Tの尻部を瓦桟Xの上方に置いた状態でみて、瓦桟Xの真上で瓦Tの尻部を上下方向に貫通している。本実施例10によれば、挿入部30の下端の尖部34を瓦桟Xに突き刺すことで、より強固に瓦Tを瓦桟Xに保持することができる。
図14に示す本実施例11の瓦保持クリップ11は、実施例1と比較して、次の点で相違、その他の点で同様である。すなわち、挿入部30を挿入する穴Taは、瓦Tの尻部を瓦桟Xの上方に置いた状態でみて、瓦桟Xよりも前方で瓦Tを上下方向に貫通している。そして、挿入部30は、前記穴(Ta)に挿入された挿入時に瓦桟Xの真前に延出する長さに設けられている。そのため、側面視では、図14(b)に示すように、瓦保持クリップ11は瓦桟Xを囲い込む。本実施例11によれば、挿入部30が瓦桟Xの真前に延出するので、瓦Tが後方に移動しようとした際には、挿入部30が瓦桟Xの前面に当接することでストッパとなる。そのため、より強固に瓦Tを瓦桟Xに保持することができる。
図15に示す本実施例12の瓦保持クリップ12は、実施例1と比較して、次の点で相違し、その他の点で同様である。すなわち、横U字部50は、左右一方(図では右)の瓦Tのオーバーラップ部Toの下方に入り込んだ左右他方(図では左)の瓦Tのアンダーラップ部Tuを瓦桟Xに保持している。そして、挿入部30は、左右一方(図では右)の瓦Tの上面に開口した穴Taに挿入されている。そして、接続部40は、挿入部30の上部から左右一方(図では右)の瓦Tのオーバーラップ部Toの上面に沿って該オーバーラップ部Toと左右他方(図では左)の瓦Tとの間の隙間の上方にまで延びる接続上部41と、接続上部41の端から下方に延びて前記隙間に入り込む接続上下繋部42と、接続上下繋部42の下端から前記オーバーラップ部Toと前記アンダーラップ部Tuとの間の隙間に沿って挿入部30側に延びる接続下部43とを含み構成されている。本実施例12によれば、接続上部41と接続下部43とで左右一方(図では右)の瓦Tのオーバーラップ部Toを挟持するとともに、横U字部50で左右他方(図では左)の瓦Tのアンダーラップ部Tuを瓦桟Xに保持することで、1つの瓦保持クリップ12で2枚の瓦T,Tを瓦桟Xに保持することができる。
図16に示す本実施例13の瓦保持クリップ13は、実施例1と比較して、横U字部50の上部51及び下部53が、互いに捩れの位置になる方向に延びている点、及び接続部40が実施例1のものよりも短い点で相違し、その他の点で同様である。本実施例13によれば、瓦保持クリップ13を構成する線材の長さを、接続部40を短くした分だけ実施例1の場合よりも短くすることができる。そのため、コストを削減することができる。但し、上記の[G]の効果(略平行に強固に挟持)については得ることができす、その点では、実施例1よりも不利である。
図17に示す本実施例14の瓦保持クリップ14は、実施例1と比較して、横U字部50の下部53が瓦桟Xの下面に当接するのではなく、瓦桟Xの後面に突き刺さる点、及び横U字部50の下部53は、挿入部30を中心とした円弧状に延びている点で相違し、その他の点で同様である。本実施例14によれば、横U字部50の下部53が瓦桟Xの後面に突き刺さるので、防水層Pの上面と瓦桟Xの下面との間に隙間がなくても瓦保持クリップ14を取り付けることができる。
図18(a)に示す本実施例15の瓦保持クリップ15は、実施例1と比較して、横U字部50が前記保持位置に配されたときに、横U字部50の下部53は、前側にいくほど瓦桟Xの下面から離間する形で瓦桟Xの下面に対して斜めに当接する点で相違し、その他の点で同様である。本実施例15によれば、より強固に瓦Tと瓦桟Xとを挟持することができる。
図18(b)に示す本実施例16の瓦保持クリップ16は、実施例1と比較して、横U字部50の下部53が、基端側から先端側に進むに従い細くなる点で相違し、その他の点で同様である。本実施例16によれば、横U字部50の下部53の先端側が、細くなっているので、前記下部53が防水層Pに当接し難くなる。そのため、防水層Pを破損させ難くなる。また、防水層Pの上面と瓦桟Xの下面との間の隙間が小さい場合にも対応できるようになる。
図19に示す本実施例17の瓦保持クリップ17は、次の点で実施例1と相違し、その他の点で同様である。すなわち、横U字部50は、1本の上部51の端から下方に二手に分かれて延びる2本の上下繋部52,52と、その2本の上下繋部52,52の下端からそれぞれ上部51と平行に延びる2本の下部53,53とを含み構成されている。本実施例17によれば、2本の下部53,53でより強固に瓦Tを瓦桟Xに保持することができる。
図20に示す本実施例18の瓦保持クリップ18は、次の点で実施例3と相違し、その他の点で同様である。すなわち、瓦保持クリップ18は、2つの横U字部50,50と、その2つの横U字部50,50どうしを繋いだ繋部60とを含み構成されている。そして、各横U字部50,50の上部51,51には、挿入部30,30の上部が接続される。また、瓦Tの尻部には、その2つの挿入部30,30を挿入するための2つの穴Ta,Taが設けられている。本実施例18によれば、2つの横U字部50,50で瓦Tを瓦桟Xに保持するのに加え、2つの挿入部30,30が2つの穴Ta,Taに挿入されることで、より強固に瓦Tを瓦桟Xに保持することができる。
図21に示す本実施例19の瓦保持クリップ19は、次の点で前の実施例18と相違し、その他の点で同様である。すなわち、2つの横U字部50,50で、隣り合う2枚の瓦T,Tの尻部の各1箇所ずつを瓦桟Xに保持する。そして、2つの挿入部30,30を挿入する穴Ta,Taは、その2枚の瓦T,Tの保持される各1箇所ずつに設けられている。これにより、瓦保持クリップ19は、2枚の瓦T,Tの上下に重なるオーバーラップ部Toとアンダーラップ部Tuとを共に保持する。本実施例19によれば、1つの瓦保持クリップ19で2枚の瓦T,Tを瓦桟Xに保持することができる。
図22に示す本実施例20の瓦保持クリップ20は、次の点で実施例1と相違し、その他の点で同様である。すなわち、瓦保持クリップ20で瓦桟Xに保持される瓦Tは、その尻部の上面に、前記保持位置に配された瓦保持クリップ20に前記後方位置側から当接することで、瓦保持クリップ20が前記後方位置側に回動するのを防止する戻止突起Tbを備えている。そして、横U字部50の下部53には、戻止部53aは設けられていない。本実施例20によれば、瓦保持クリップ20に戻止部53aを設けなくても、瓦Tの尻部の戻止突起Tbで、瓦保持クリップ20が前記後方位置側に回動するのを防止することができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
1〜20 瓦保持クリップ(実施例1〜20)
30 挿入部
40 接続部
50 横U字部
53 横U字部の下部
53a 戻止部
X 瓦桟
T 瓦
Ta 挿入穴
Tb 戻止突起

Claims (11)

  1. 尻部の上面に開口した穴(Ta)を備えた瓦(T)と、瓦(T)の尻部の下方に位置する瓦桟(X)と、瓦保持クリップ(1〜20)とを用い、
    瓦保持クリップ(1〜20)は、所定の保持位置に配されると前記瓦(T)又はその隣の瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、横U字部(50)に接続され、前記穴(Ta)に挿入される挿入部(30)とを備え、
    挿入部(30)を前記穴(Ta)に挿入するステップと、横U字部(50)を前記保持位置に配するステップとを含む瓦保持方法。
  2. 尻部の上面に開口した穴(Ta)を備えた瓦(T)と、瓦(T)の尻部の下方に位置する瓦桟(X)と、瓦保持クリップ(1,4〜17,20)とを用い、
    瓦保持クリップ(1,4〜17,20)は、所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると前記瓦(T)又はその隣の瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、前記穴(Ta)に挿入される挿入部(30)と、横U字部(50)と挿入部(30)とを接続した、挿入部(30)を前記穴(Ta)に挿入した挿入状態で横U字部(50)を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部(40)とを備え、
    まず、前記挿入状態で横U字部(50)を前記後方位置に配してから、次に、挿入部(30)を軸に接続部(40)を径にして横U字部(50)を回動させることで、横U字部(50)を前記保持位置に配する瓦保持方法。
  3. 尻部の上面に開口した穴(Ta)を備えた瓦(T)と、瓦(T)の尻部の下方に位置する瓦桟(X)と、瓦保持クリップ(3,18,19)とを用い、
    瓦保持クリップ(3,18,19)は、所定の保持位置に配されると瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、横U字部(50)に分離可能に接続され、前記穴(Ta)に挿入される挿入部(30)とを備え、
    まず、横U字部(50)から挿入部(30)を分離した分離状態で、横U字部(50)を前記保持位置に配してから、次に、挿入部(30)を前記穴(Ta)に挿入するとともに、挿入部(30)を横U字部(50)に接続する瓦保持方法。
  4. 前記穴(Ta)は、瓦桟(X)の真上で瓦(T)の尻部を上下方向に貫通した貫通穴であり、挿入部(30)は、該穴(Ta)に挿入された挿入時に瓦桟(X)に突き刺さる尖部(34)を下端に備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の瓦保持方法
  5. 前記穴(Ta)は、瓦桟(X)よりも前方で瓦(T)を上下方向に貫通した貫通穴であり、挿入部(30)は、該穴(Ta)に挿入された挿入時に瓦桟(X)の真前に延出する長さに設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の瓦保持方法。
  6. 横U字部(50)は、前記保持位置に配されたときに瓦桟(X)の前面又は瓦桟(X)の下面に係合する戻止部(53a)を下部(53)に備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載の瓦保持方法。
  7. 横U字部(50)が前記保持位置に配されたときに、横U字部(50)の下部(53)は、前側にいくほど瓦桟(X)の下面から離間する形で瓦桟(X)の下面に対して斜めに当接する請求項1〜6のいずれか一項に記載の瓦保持方法。
  8. 瓦(T)の尻部の上面に、前記保持位置に配された瓦保持クリップ(20)に前記後方位置側から当接することで、瓦保持クリップ(20)が前記後方位置側に回動するのを防止する戻止突起(Tb)を備えた請求項2記載の瓦保持方法。
  9. 瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、
    横U字部(50)に接続され、前記瓦(T)又はその隣の瓦(T)の尻部の上面に開口した穴(Ta)に挿入される挿入部(30)とを備えた瓦保持クリップ。
  10. 所定の保持位置よりも後方の後方位置から前記保持位置に配されると瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、前記瓦(T)又はその隣の瓦(T)の尻部の上面に開口した穴(Ta)に挿入される挿入部(30)と、横U字部(50)と挿入部(30)とを接続した、挿入部(30)を前記穴(Ta)に挿入した挿入状態で横U字部(50)を前記後方位置及び前記保持位置に配することができる長さ及び接続方向の接続部(40)とを備え、
    前記挿入状態で横U字部(50)を前記後方位置に配してから、挿入部(30)を軸に接続部(40)を径にして横U字部(50)を回動させることで、横U字部(50)を前記保持位置に配するように構成された瓦保持クリップ。
  11. 所定の保持位置に配されると瓦(T)の尻部を瓦桟(X)に保持する横U字部(50)と、横U字部(50)に分離可能に接続され、前記瓦(T)の尻部の上面に開口した穴(Ta)に挿入される挿入部(30)とを備え、
    横U字部(50)から挿入部(30)を分離した分離状態で、横U字部(50)を前記保持位置に配してから、挿入部(30)を前記穴(Ta)に挿入するとともに、挿入部(30)を横U字部(50)に接続するように構成された瓦保持クリップ。
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