JP2015085403A - クーラント噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラント噴射装置において、クーラントによる潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止を効率よく行うと共に、エアの噴射を可能にする。【解決手段】クーラント通路17を有する中空シャフト11をモータ4によって回転させてノズル31の回転角を調整する。クーラント通路17に、クーラント供給バルブ52を介してクーラント供給源CSを接続し、エア供給バルブ53を介してエア供給源ASを接続する。クーラント供給バルブ52を開き、エア供給バルブ53を閉じて、ノズル31からクーラントを噴射する。クーラント供給バルブ52を閉じ、エア供給バルブ53を開いて、ノズル31からエアを噴射する。ノズル31からエアを噴射することにより、ワーク及び工具に付着したクーラントを除去することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械を用いてワークを機械加工する際に、加工部位にクーラントを噴射するためのクーラント噴射装置に関するものである。
一般的に、工作機械を用いて切削加工、研削加工等の機械加工を行う場合、潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止等のため、加工部位にクーラント(切削油剤、研削油剤等)を供給しながら加工が行なわれる。このような機械加工においては、加工の安定性、加工精度を確保する観点から、加工部位に適切にクーラントを供給することが望まれている。そこで、NC工作機械、マシニングセンタ等の自動工作機械において、加工の進行に応じてクーラントの噴射角度を自動的に調整することにより、加工部位に適切にクーラントを噴射するようにしたクーラント噴射装置が種々提案されている。この種のクーラント噴射装置では、クーラントを噴射するノズルをモータによって駆動し、工具の交換、機械加工の進行等に応じてノズルの位置、角度を調整することにより、加工部位に正確にクーラントを噴射するようにしている。
また、クーラント噴射装置は、機械加工によって生じるクーラントの飛沫、切屑の飛散に曝されるため、ノズルを駆動するサーボモータ、減速ギヤ機構等に対して充分な防滴性及び防塵性が要求され、また、マシニングセンタ、NC工作機械等の自動工作機械の限られたスペースに設置する必要があるため、小型化が望まれている。このような要求に応じるものとして、例えば特許文献1には、クーラントの流路を形成する中空シャフトをモータの出力軸に連結して回転駆動し、この中空シャフトにクーラント噴射ノズルを一体化することにより、防滴性、防塵性を高めると共に小型化を可能にしたクーラント噴射装置が開示されている。
特開2012−228739号公報
機械加工においては、クーラントにより潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止等を行った後、ワーク及び工具等に付着したクーラントの除去が必要な場合がある。クーラントの除去は、エアブロー等によって行うことができるが、そのための設備及び工程が必要となる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、クーラントによる潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止を効率よく行うと共に、エアの噴射を可能にしたクーラント噴射装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明のクーラント噴射装置は、ノズルと、該ノズルの回転角度を調整するモータと、前記ノズルにクーラント供給源を接続するためのクーラント接続手段と、前記ノズルにエア供給源を接続するためのエア接続手段と、前記ノズルと前記クーラント供給源及び前記エア供給源との間に設けられて前記ノズルに選択的に前記クーラント供給源又は前記エア供給源を接続する切換弁とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明のクーラント噴射装置は、上記請求項1の構成において、前記ノズルに接続されて内部にクーラント通路が形成された中空シャフトと、前記中空シャフトが回転可能かつ液密的に挿入されるハウジングと、前記中空シャフトの側壁に設けられて前記ハウジング内に開口する貫通穴と、前記ハウジングに設けられて前記貫通穴を介して前記クーラント通路に連通し前記切換弁に接続される入口通路とを備え、
前記中空シャフトの一端部と前記モータの出力軸とは、同軸上に配置されて連結されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明のクーラント噴射装置は、上記請求項2の構成において、前記ハウジング及び前記モータと前記切換弁とは、一体化されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明のクーラント噴射装置によれば、モータの回転によりノズルの方向を調整することができ、また、切換弁の切換によりノズルから選択的にクーラント又はエアを噴射することができる。
請求項2に係る発明のクーラント噴射装置によれば、ノズルの回転角度を調整可能にしつつ、モータをクーラントから隔離することができる。
請求項3に係る発明のクーラント噴射装置によれば、工作機械等への取付性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るクーラント噴射装置の概略構成を示す回路図である。 図1に示すクーラント噴射装置の蓋体を取外した状態の斜視図である。 図1に示すクーラント噴射装置の蓋体を取外した状態の正面図である。 図1に示すクーラント噴射装置の噴射装置本体の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るクーラント噴射装置の蓋体を取外した状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態に係るクーラント噴射装置50の概略構成を表す回路図を図1に示し、具体的な構造を図2乃至図4に示す。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係るクーラント噴射装置50は、NCボール盤、NCフライス盤、NC旋盤、マシニングセンタ等の数値制御(NC)工作機械に取付けられて加工部位にクーラント及びエアを噴射するためのものであって、クーラント及びエアを噴射するノズル31を有する噴射装置本体51と、クーラント供給源CSから噴射装置本体51にクーラントを供給するためのクーラント供給バルブ52と、エア供給源ASから噴射装置本体51にエアを供給するためのエア供給バルブ53とが一体化されている。クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53は、噴射装置本体51のケース2に一体的に取付けられたバルブケース54内に収容されている。
噴射装置本体51について、図4を参照して説明する。
噴射装置本体51は、ケース2内に、可動ノズルユニット3及びモータ4が収容されて一体化されている。ケース2は、略直方体で一側が開口した箱状の本体に、可動ノズルユニット3及びモータ4を収容し、開口部を蓋体によって閉じて内部を密閉可能なものとすることができる。ケース2の内部の端部と可動ノズルユニット3との間には、隙間が設けられてセンサ室5が形成されている。また、ケース2の内面には、リブ2A等の凹凸が設けられて、可動ノズルユニット3及びモータ4との間に放熱用の隙間が形成されている。ケース2は、合成樹脂、アルミニウム合金等の適当な材料で形成することができる。
可動ノズルユニット3は、ハウジング6を備えている。ハウジング6は、略直方体の外形形状を有し、中央部の小径ボア7A及び両端部の大径ボア7B、7Cからなる段付の開口部が貫通されている。両端の大径ボア7B、7Cには、それぞれ中央の小径ボア7Aよりも小径のガイドボア8A及び9Aを有するガイド部材8、9が液密的に嵌合されている。ガイド部材8、9のガイドボア8A、9Aには、ハウジング6を貫通する中空シャフト11が回転可能かつ液密的に挿入されている。これにより、ハウジング6の小径ボア7Aと中空シャフト11との間にノズル室10が形成されている。ガイド部材8、9のノズル室10側の端部には、ノズル室10に連なるテーパ部8B、9Bが形成されている。ハウジング6は、合成樹脂等の適当な材料で形成し、適宜、肉抜きを施すことができる。
中空シャフト11は、ハウジング6の大径ボア7B、7Cのガイド部材8、9の両側に嵌合された軸受12、13によって回転可能に支持されている。中空シャフト11とガイド部材8、9のガイドボア8A、9Aとの間は、Oリング14、15によってシールされている。Oリング14、15は、複数設けられて多段シールとなっている。中空シャフト11は、センサ室5を通り、ケース2の端部に設けられた開口16を貫通してケース2の外部へ延びている。
中空シャフト11には、その軸心に沿って延びるクーラント通路17が形成され、クーラント通路17の一端部は、中空シャフト11のケース2の外部へ延びる先端部で開口し、モータ4側の端部は閉塞されている。また、中空シャフト11の側壁には、クーラント通路17とノズル室10とを連通させる複数の貫通穴18が貫通されている。ハウジング6の側壁には、ノズル室10に連通する入口通路19が設けられ、入口通路19は、ハウジング6から突出し、ケース2の側壁に設けられた開口20を貫通してケース2の外部へ延びている。
中空シャフト11のモータ4側の端部には、連結部21が形成されている。モータ4の出力軸23には、連結部21に係合するカプラ24が圧入されている。出力軸23の先端部は、カプラ24を貫通して突出している。中空シャフト11の連結部21は、先端部が二面取りされて凸状に形成され、中心部にカプラ24から突出した出力軸23の先端部を受入れるボア21Aが設けられて二股状になっている。カプラ24は、連結部21の凸状に形成された先端部を受入れる溝部を有する凹形状に形成されている。そして、連結部21とカプラ24との係合により、中空シャフト11とモータ4の出力軸23との間で回転力を伝達する。ハウジング6の端部には、結合部材22を介してモータ4が結合されて、ハウジング6とモータ4とが一体化されている。結合部材22は、中空シャフト11とモータ4の出力軸23とを同軸上に位置決めしている。結合部材22とハウジング6及びモータ4との間は、それぞれOリング22A、22Bによってシールされている。なお、中空シャフト11の連結部21及びモータ4の出力軸23に取付けられたカプラ24の形状は、上述の二面取り形状に限らず、これらの間で回転力を伝達可能なものであれば、他の形状でもよい。
モータ4は、出力軸23の回転角を制御可能なものであり、公知のサーボモータあるいはステッピングモータとすることができる。また、ステッピングモータとしては、可変リラクタンス型、永久磁石型、又は、これらを組み合わせたハイブリッド型のいずれを用いてもよいが、本実施形態では、調整可能なステップ角が充分小さいことからハイブリッド型ステッピングモータを採用している。
モータ4と一体化されたハウジング6は、ケース2の開口20を貫通して外部に延出した入口通路19の外周のネジ部19Aにシール材25(ゴムワッシャ等)及びワッシャ26を介して管継手27をねじ込むことによってモータ4と共にケース2に固定されている。ケース2の開口16から外部に突出した中空シャフト11と、ケース2の開口16と間の隙間は、中空シャフト11に取付けられたリップシール28によってシールされている。
センサ室5内には、中空シャフト11の原点位置を検出する原点位置センサ29が設けられている。原点位置センサ29は、中空シャフト11に固定されたマグネットホルダ29Aと、マグネットホルダ29Aに対向してケース2側に固定された素子29Bとからなり、これらに取付けられた、磁石及びホール素子等による磁界の変化等に基づいて、中空シャフト11の原点位置を検出する。モータ4及び原点位置センサ29は、外部の制御回路(図示せず)に接続される。
ケース2には、ケース2内にエアを供給するエア供給口30を取付けることができる。そして、エア供給口30にエアホース(図示せず)を接続して、ケース2にエアを供給してケース2内を常時正圧に維持することにより、クーラントの飛沫、微細な切粉等の異物のケース2内への侵入を防止する。
ケース2から外部に突出した中空シャフト11の先端部には、中空シャフト11に対して直角方向に向けられたノズル31が取付けられている。ノズル31は、中空シャフト11に嵌合する略有底円筒状の取付部32と、取付部32から直角方向に延びる先細り形状のノズル部33とが一体に形成されたものである。取付部32内は、中空シャフト11のクーラント通路17と同径の底部側のボア32Aと、中空シャフト11の外径と同径の開口部側のボア32Bとからなる段付形状となっている。そして、開口部側のボア32Bに中空シャフト11が挿入されたとき、ボア32A、32B間の段部に、中空シャフト11の先端部が当接することにより、中空シャフトの挿入位置が規定され、中空シャフト11のクーラント通路17とボア32Aとの接続部の内周面が段差のない面一となる。
取付部32のボア32Aの底部34は、略半球状に形成されている。ノズル部33は、一端部が取付部32の略半球状の底部34に開口し、他端部がノズル部33の先端部に開口する小径のノズル通路35が形成されている。底部34を略半球状に形成することにより、クーラント流路に連通する通路である取付部32のボア32Aとノズル部33のノズル通路35とが滑らかに湾曲する流路によって接続されている。なお、取付部32の底部34の形状は、上述の半球状のほか、取付部32のボア32Aとノズル通路35とを滑らかに湾曲した流路によって接続するものであればよい。
中空シャフト11の先端外周部には、Oリング36を装着するための環状のシール溝37が形成され、更に、シール溝37から基部よりの部位に環状の固定溝38が形成されている。ノズル31の取付部32の側壁には、固定溝38に対向してネジ穴39が貫通されている。そして、中空シャフト11のシール溝37にOリング36を装着して、中空シャフト11の先端部をノズル31の取付部32のボア32Bに挿入し、ネジ穴39にセットスクリュー40をねじ込んで、その先端部を中空シャフト11の固定溝38に係合、押圧させることにより、ノズル31を中空シャフト11に固定する。
ケース2の背部には、略平板状の取付板2Cが一体に形成されている(図2参照)。取付板2Cには、丸穴、長穴等の適当な形状の取付穴2Dが設けられている。
以上のように構成した噴射装置本体51は、クーラントを入口通路19に供給し、ノズル室10、貫通穴18及びクーラント通路17、ノズル31のボア32A及びノズル通路35を通して噴射する。モータ4の出力軸23を回転させ、出力軸23に連結された中空シャフト11の回転角を制御することにより、ノズル31の回転角度を調整することができ、クーラントを所望の方向に噴射することができる。なお、ハウジング6内に形成されたノズル室10を省略して、入口通路19から中空シャフト11の貫通穴18に直接クーラントを供給するようにしてもよい。
図2及び図3に示すように、バルブケース54は、直方体の一側の角部が切取られた段付形状(略L字形)であり、噴射装置本体51のケース2と略同じ幅を有し、噴射装置本体51のケース2のモータ4を収容した端部を段部に係合させて、噴射装置本体51のケース2に一体に取付けられている。バルブケース54は、一端が開口する箱状に形成され、開口部を蓋体(図示せず)によって閉じて内部を密閉するようになっている。なお、図2及び図3は、蓋体が取付けられていない状態を示している。
バルブケース54内には、切換弁として機能するクーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53が収容されている。クーラント供給バルブ52は、常開のソレノイド開閉弁であり、非通電時には開弁しており、通電により閉弁する。クーラント供給バルブ52は、ネジ52Aによってバルブケース54の側壁に固定されている。クーラント供給バルブ52の入口側は、管路55によってクーラント入口継手56(クーラント接続手段)に接続されている。クーラント入口継手56は、バルブケース54の噴射装置本体51が取付けられた端部とは反対側の端部に取付けられて、バルブケース54の外部のポンプ等を含むクーラント供給源CS(図1参照)に接続できるようになっている。クーラント供給バルブ52の出口側は、管路57によって分岐継手58の分岐した一方の接続口58Aに接続されている。分岐継手58の集合された接続口58Cは、管路59によって出口継手60に接続されている。出口継手60は、バルブケース54の噴射装置本体51側の端部に取付けられて、バルブケース54の外部の管路61を介して噴射装置本体51の管継手27に接続されている。
エア供給バルブ53は、常閉のソレノイド開閉弁であり、非通電時には閉弁しており、通電により開弁する。エア供給バルブ53は、ネジ53Aによってバルブケース54の側壁に固定されている。エア供給バルブ53の入口側は、管路62によってエア入口継手63(エア接続手段)に接続されている。エア入口継手63は、バルブケース54の噴射装置本体51が取付けられた端部とは反対側の端部に取付けられて、バルブケース54の外部のポンプ等を含むエア供給源AS(図1参照)に接続できるようになっている。エア供給バルブ53の出口側は、管路64によって分岐継手58の分岐された他方の接続口58Bに接続されている。
噴射装置本体51のモータ4及び原点位置センサ29、並びに、バルブケース54内に収容されたクーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53のコイルの配線は、リード線65によってバルブケース54の外部に延出されている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
クーラント噴射装置50は、ノズル31を適当な方向に向けて、NC工作機械、マシニングセンタ等の自動工作機械に取付けられる。そして、クーラント入口継手56に、ポンプ等を含むクーラント供給源CSが接続され、エア入口継手63に、ポンプ等を含むエア供給源ASが接続され、また、モータ4、原点位置センサ29、クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53は、リード線65を介して制御回路に接続される。
ノズル31からクーラントを噴射する場合には、クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53のコイルに通電せず、常開のクーラント供給バルブ52を開弁させ、常閉のエア供給バルブ53を閉弁させ、外部のクーラント供給源CSからクーラント入口継手56にクーラントを供給する。クーラント入口継手56に供給されたクーラントは、管路55、開弁したクーラント供給バルブ52、管路57、分岐継手58、出口継手60、管路61及び管継手27を介して噴射装置本体51の入口通路19に供給される。入口通路19に供給されたクーラントは、ノズル室10、貫通穴18及びクーラント通路17、ノズル31のボア32A及びノズル通路35を通して噴射される。このとき、エア供給バルブ53が閉じているので、分岐継手58からエア供給源AS側にクーラントが逆流することはない。
一方、ノズル31からエアを噴射する場合には、クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53のコイルに通電して、クーラント供給バルブ52を閉弁させ、常閉のエア供給バルブ53を開弁させ、外部のエア供給源ASからエア入口継手63にエアを供給する。エア入口継手63に供給されたエアは、管路62、開弁したエア供給バルブ53、管路64、分岐継手58、出口継手60、管路61及び管継手27を介して噴射装置本体51の入口通路19に供給される。入口通路19に供給されたエアは、ノズル室10、貫通穴18及びクーラント通路17、ノズル31のボア32A及びノズル通路35を通して噴射される。このとき、クーラント供給バルブ52が閉じているので、分岐継手58からクーラント供給源CS側にエアが逆流することはない。
噴射装置本体51のモータ4の出力軸23を回転させ、出力軸23に連結された中空シャフト11の回転角を制御することにより、ノズル31の回転角度を調整することができ、クーラント及びエアを所望の方向に噴射することができる。
これにより、自動工作機械の工具の交換による工具先端位置の変化や、機械加工の進行によるノズルから加工位置までの距離の変化などに応じてノズル31の回転角を調整して、加工部位に正確にクーラント及びエアを噴射することが可能になる。このとき、モータ4として、ステッピングモータを用いているので、オープンループによる制御が可能であり、サーボモータを用いてクローズドループによる制御を行う場合に比して、モータの駆動回路を簡素化することができる。
ノズル31の回転角を制御する際、切削加工部位に対してクーラント及びエアを的確に当てるためにノズルの噴射角度を調節することに加えて、クーラント及びエアの噴射によって加工部位の切屑を払うようにより広い角度範囲でノズル31を移動させることにより、切屑の除去を促進することができる。また、ノズルの回転は一定速度または速度を変化させながら行うことができる。また、モータ4としてステッピングモータを使用することにより、NC工作機械の補助動作のための制御コード(いわゆるMコード)をモータ4の制御信号として利用してノズル31の回転角を加工部位に追従させる制御が可能となるので、クーラント噴射装置の制御回路を簡素化することができる。
ノズル31を回転させる中空シャフト11の内部のクーラント通路17にクーラント及びエアを流通させることにより、噴射装置本体の小型化、特に、軸方向の寸法の短縮が可能になり、また、シールが必要な部位を少なくして、防滴性及び防塵性を高めることができる。また、エア供給口30を設け、ケース2内にエアを供給してケース2内を常時正圧とすることにより、クーラントの飛沫及び微細な切粉等の異物のケース2への侵入を効果的に防止することができる。
モータ4(ステッピングモータ)の出力軸23の回転角の初期位置の原点調整(0点調整)は、中空シャフト11に取付けた原点位置センサ29の検出位置に基づいて行うことができる。このとき、ノズル31は、セットスクリュー40によって中空シャフト11に固定され、原点位置センサ29が取付けられた中空シャフト11に対して任意の原点位置に固定することができるので、ケース2内の原点位置センサ29の固定位置を変えることなく、ノズル31の原点調整を容易に調整することができる。
中空シャフト11のクーラント通路17に連通するノズル31のボア32Aと、これに対して直角に配置されたノズル通路35との接続部が滑らかな湾曲形状となっているので、クーラント及びエアが流通する際の抵抗が小さく、また、クーラント及びエアの噴射の開始及び停止時に衝撃が発生しにくいので、騒音の発生を防止すると共に、ノズル31にかかるクーラント及びエアの流体力を軽減して、ノズル31の抜けを防止し、耐久性及び信頼性を向上させることができる。
クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53の開閉を切換えることにより、ノズル31から必要に応じて選択的にクーラント又はエアを噴射することができるので、クーラントの噴射による潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止を効率よく行うと共に、エアの噴射により、適宜、冷却、切屑除去、クーラントの除去及び乾燥を行うことができる。
次に本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同じ参照符号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図5に示すように、本実施形態に係るクーラント噴射装置70では、上記第1実施形態の噴射装置本体51のケース2とバルブケース54とが一体ケース71として一体化され、一体ケース71内に、噴射装置本体51の可動ノズルユニット3及びモータ4、並びに、クーラント供給バルブ52、エア供給バルブ53及び分岐継手58が収容されている。
一体ケース71は、可動ノズルユニット3及びモータ4を収容する略直方体の噴射装置本体室72と、噴射装置本体室72の一側部に隣接する略直方体の室73A及び噴射装置本体室72の一端部に隣接する略直方体の室73Bからなる略L字型のバルブ室73とを有している。噴射装置本体室72に収容された可動ノズルユニット3の入口通路19は、噴射装置室72とバルブ室73の室73Aとの間の隔壁74に形成された溝74Aに挿通されて室73A内へ延びている。バルブ室73の室73A内には、クーラント供給バルブ52及び分岐継手58が収容され、室73B内には、エア供給バルブ53が収容されている。クーラント入口継手56及びエア入口継手63は、バルブ室73の室73Bの室73A側とは反対側の端部壁に設けられている。
一体ケース71には、噴射装置本体室72の室73Bとは反対側の側部に、噴射装置本体室72及びバルブ室73の一側の側面部と同一平面上に延びる取付部75が形成されている。また、噴射装置本体室72、室73B及び取付部75に隣接する部位に、モータ4、原点位置センサ29、クーラント供給バルブ52及びエア供給バルブ53からの配線を(図示せず)をリード線65に接続するための配線基板76が設けられている。
このように構成したことにより、本実施形態に係るクーラント噴射装置70は、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記第1及び第2実施形態において、クーラント供給バルブ52とエア供給バルブ53とは、互いの位置を逆にしてもよい。また、クーラント供給バルブ52と、エア供給バルブ53と、分岐継手58とを一体化して3ポート2位置切換弁とし、この切換弁の切換により、入口通路19に選択的にクーラント又はエアを供給するようにしてもよい。
4…モータ、31…ノズル、50…クーラント噴射装置、52…クーラント供給バルブ(切換弁)、53…エア供給バルブ(切換弁)、56…クーラント入口継手(クーラント接続手段)、63…エア入口継手(エア接続手段)、AS…エア供給源、CS…クーラント供給源

Claims (3)

  1. ノズルと、該ノズルの回転角度を調整するモータと、前記ノズルにクーラント供給源を接続するためのクーラント接続手段と、前記ノズルにエア供給源を接続するためのエア接続手段と、前記ノズルと前記クーラント供給源及び前記エア供給源との間に設けられて前記ノズルに選択的に前記クーラント供給源又は前記エア供給源を接続する切換弁とを備えていることを特徴とするクーラント噴射装置。
  2. 前記ノズルに接続されて内部にクーラント通路が形成された中空シャフトと、前記中空シャフトが回転可能かつ液密的に挿入されるハウジングと、前記中空シャフトの側壁に設けられて前記ハウジング内に開口する貫通穴と、前記ハウジングに設けられて前記貫通穴を介して前記クーラント通路に連通し前記切換弁に接続される入口通路とを備え、
    前記中空シャフトの一端部と前記モータの出力軸とは、同軸上に配置されて連結されていることを特徴とする請求項1に記載のクーラント噴射装置。
  3. 前記ハウジング及び前記モータと前記切換弁とは、一体化されていることを特徴とする請求項2に記載のクーラント噴射装置。
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