JP2015082978A - 生体情報収集装置及び生体情報収集システム - Google Patents

生体情報収集装置及び生体情報収集システム Download PDF

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Abstract

【課題】モデル生体の正確な生体情報を収集できる生体情報収集装置の提供【解決手段】子機3はモデル生体Sの体内に埋め込まれて使用され、温度センサ34と、3軸加速度センサ35と、センサ34,35からのセンサ値に基づきモデル生体Sの生体データを生成する制御手段361と、生体データを親機4へ無線で送信する通信接続部33と、を備える。温度センサ34、3軸加速度センサ35、及び制御手段361は、コイン電池Bからの電力供給を受けて作動する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報を検出して収集する生体情報収集装置及び生体情報収集システムに関する。
従来より、薬物等が生体へ与える影響を調査するため、モデル生体を用いた動物試験が行われている。この動物試験では、例えば薬物をモデル生体に投与し、薬物投与後におけるモデル生体の動きを監視カメラで撮像し、撮像された映像を目視してモデル生体の行動を分析すること等が行われている。モデル生体としては、マウス又はラットが用いられるのが一般的であるが、マウスの臓器の方がよりヒトの臓器に近いことから、多くの場合にはマウスが用いられる。
また従来より、センサを用いて生体の状態を検出し、センサからの検出信号に基づいて生体の状態を管理するシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、スポーツイベントに参加する選手を見守り対象者とする生体監視システムが開示されている。この生体監視システムでは、心拍センサ及び血圧センサを備えた情報取得装置が選手の腕に装着され、各センサからの検出信号が無線中継装置を介して管理サーバに収集される。これにより、各選手の活動状況を管理サーバ側で一元的に把握して管理することができる。
また、特許文献2には、識別番号が記憶されたICチップを有する生体植込用RFIDタグを動物の皮下に植え込み、この識別番号を読み取ることによって動物を識別する方法が提案されている。更に、特許文献3には、モデル生体にマイクロチップを埋め込み、外部に設置した計測器からマイクロチップへ電力供給すると共に、マイクロチップから送信される体内情報を計測器で受信する方法が提案されている。
特開2003−150716号公報 特開2008−113632号公報 特開2006−34210号公報
しかしながら、上述した従来の動物試験では、モデル生体の行動分析は試験員の目視によって行われ、客観的なデータに基づいた分析は行われていなかった。そのため、従来の動物試験ではデータ収集を効率的に行うことができず、非効率な動物試験を繰り返して行うこととなり、動物愛護の精神にも反する結果となっていた。
そこで、モデル生体の体温等の生体情報を上述した生体監視システムを応用して収集することが考えられる。しかしながら、モデル生体としてマウス等の小型動物を利用した場合、従来の情報取得装置は大きすぎ、動物試験で用いることができなかった。通常、モデル生体の行動への影響を排除するためには、モデル生体に装着する器具の重量はモデル生体の重量の5%以下であるのが好ましく、例えばマウスの体重は20g〜25g程であることから、器具の超小型化及び軽量化が求められる。
一方、従来の生体植込用RFIDタグであれば、小型のモデル生体へも問題なく植え込むことができるが、このRFIDタグを用いて収集できるのはモデル生体の識別番号のみであり、モデル生体の体温や行動量といった生体情報を検出して収集することはできなかった。更に、特許文献3に記載の方法では、生体情報を計測できるのは計測器からマイクロチップへ電力供給がなされているときに限定され、また計測器からマイクロチップへ電力供給できるのは、生体が計測器に近接した場合に限られることから、断片的な生体情報しか得ることができなかった。
本発明の目的は、モデル生体として小型動物を利用した場合であっても、モデル生体の正確な生体情報を収集できる生体情報収集装置及び生体情報収集システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の発明は、生体の体内に埋め込まれて使用される生体情報収集装置であって、センサと、前記センサからのセンサ値に基づき前記生体の生体データを生成する生体データ生成手段と、前記生体データ生成手段を収容保持するケーシングと、前記生体データを外部装置へ無線で送信する送信手段と、を備え、前記センサ及び前記生体データ生成手段は、前記ケーシングに収容された電池からの電力供給を受けて作動することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の生体情報収集装置は、前記電池は、直径が15mm以下及び厚さ13mm以下であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の生体情報収集装置は、前記送信手段は、前記コイン電池からの電力供給を受けて作動し、前記生体データ生成手段は、第1所定時間が経過する毎に前記生体データを生成し、前記送信手段は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過する毎に前記生体データを送信することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の生体情報収集装置は、前記送信手段は、前記外部装置としての非接触電力伝送装置から供給される電力を受電する非接触受電手段として機能し、前記送信手段は、前記外部装置からの電力供給を受けて作動することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の生体情報収集装置は、前記センサには3軸加速度センサが含まれ、前記生体データには、前記生体の水平方向への移動距離を示す移動距離データと、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離を超えて移動したか否かを示す判定データと、が含まれ、前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき、前記移動距離データと前記判定データとを生成することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の生体情報収集装置は、前記センサには3軸加速度センサが含まれ、前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき、前記生体が立ち上がり動作を行ったか否かを判定し、前記生成データ生成手段は、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離を超えて移動した場合には、前記生体が立ち上がり動作を行ったと判定することを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の生体情報収集装置は、前記生体の基本姿勢を基準として、垂直方向に対する前記3軸加速度センサのZ軸方向の傾き誤差に関連するオフセット値を算出するオフセット値算出手段を更に備え、前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサのセンサ値と前記オフセット値に基づき、前記3軸加速度センサが垂直方向へ前記第1所定距離を超えて移動したか否かを判定することを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の生体情報収集装置は、前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき所定条件が満たされたか否かを判定し、前記所定条件が満たされたと判定した場合には、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第2所定距離を超えて移動したか否かを判定し、前記第2所定距離は前記第1所定距離よりも短いことを特徴とする。
本発明の請求項9に記載の生体情報収集システムは、請求項1〜7の何れかに記載の生体情報収集装置と、前記生体情報収集装置から前記生体データを受信する外部装置と、を備え、前記外部装置は前記生体データを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
本発明の請求項10に記載の生体情報収集システムは、前記外部装置は、前記移動距離データに基づき前記生体の積算移動距離を算出する算出手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の生体情報収集装置によれば、生体データはセンサからのセンサ値に基づいて生成されるので、客観的且つ正確な生体データを確実に取得することができる。よって、生体を用いた薬物試験等を効率的に行うことができ、従来のような非効率な薬物試験等を繰り返して行う必要がなくなり、動物愛護の精神にも合致する。また、生体の体内に埋め込まれて使用され、生体データは無線で送信されるので、生体の活動を妨げない。更に、センサ及び生体データ生成手段は、電池からの電力供給を受けて作動するので、生体データを継続的に収集することができる。
本発明の請求項2に記載の生体情報装置によれば、直径15mm以下、厚さ3mm以下の小型電池を用いるため、生体情報収集装置全体を小型化且つ軽量化することができ、マウス等の小型動物を生体として用いた場合であっても、生体の身体的負担を抑制できる。
本発明の請求項3に記載の生体情報収集装置によれば、生体データ生成手段は、第1所定時間が経過する毎に生体データを生成し、送信手段は、第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過する毎に生体データを送信するので、電力消費量を抑制して、コイン電池の寿命を長くできる。特に、生体データの生成に要する消費電力よりも、生体データの送信に要する消費電力の方が遙かに大きいことから、生体データの送信頻度を低くして生体データを効率良く送信することにより、無駄な電力消費を回避することができる。
本発明の請求項4に記載の生体情報収集装置によれば、送信手段は、外部装置からの非接触給電を受電する非接触受電手段として機能し、外部装置からの電力供給を受けて作動するので、コイン電池からの電力供給を得ることなく生体データを送信することができる。よって、コイン電池の電力消費量を抑えることができ、コイン電池の寿命を長くできる。
本発明の請求項5に記載の生体情報収集装置によれば、生体データには、生体の水平方向への移動距離を示す移動距離データと、3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離を超えて移動したか否かを示す判定データと、が含まれるので、移動距離データに加え、生体の高さ方向における動作に関する判定データをも取得でき、生体の活動性向を客観的且つ多面的に把握することができる。よって、複数の異なる試験を行うことなく多面的なデータを一回の試験で取得することができるので、試験回数を削減でき、ひいては試験に用いられる生体の数を削減できる。
本発明の請求項6に記載の生体情報収集装置によれば、生体が立ち上がり動作を行ったか否かを判定するので、生体の活動性向を把握することができる。特に、マウス等の生体は、興奮時に立ち上がり動作を多く行う傾向があることから、立ち上がり動作の有無を判定することにより、生体の興奮状態等を把握することができる。また、立ち上がり動作の有無は3軸加速度センサからのセンサ値に基づいて判定されるので、立ち上がり動作の有無を客観的且つ正確に把握することができる。
本発明の請求項7に記載の生体情報収集装置によれば、垂直方向に対する3軸加速度センサのZ軸方向の傾き誤差に関連するオフセット値に基づいて判定が行われるので、子機の傾きに起因する検出誤差を補正することができ、より正確な判定を行うことができる。
本発明の請求項8に記載の生体情報収集装置によれば、所定条件が満たされた場合には、3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離よりも短い第2所定距離を超えて移動したか否かを判定するので、生体の状態に応じた判定基準を用いた判定を行うことができる。所定条件としては、例えば生体が水平方向への移動も立ち上がり動作もしない状態が所定時間続くこととすることができる。薬物試験などにおいては、生体の活動量が徐々に低下していき、生存しているにも拘わらず水平方向への移動も立ち上がり動作もしない状態となる場合がある。このような場合、検出される水平方向への移動距離及び立ち上がり動作回数は共にゼロとなり、生存しているのか否かの判断が付きにくくなる。しかしながら、所定条件が満たされた場合に、判定基準を第2所定距離へ変更することにより、生体の僅かな動きを検出することができ、これを生体が生存しているか否かの判断材料とすることができる。
本発明の請求項9に記載の生体情報収集システムによれば、請求項1〜7の何れかに記載の生体情報収集装置を備えるので、上述したのと同様の作用効果が得られる。また、外部装置は生体データを表示する表示手段を備えるので、生体情報を視覚的に確認することができる。
本発明の請求項10に記載の生体情報収集システムによれば、移動距離データに基づき生体の積算移動距離を算出する算出手段を備えるので、生体の総合的な活動量を把握することができる。
本発明の第1実施形態に係る生体情報収集システムを示す概略図。 図1に示す生体情報システム収集システムが備える子機を示す斜視図。 図1に示す生体情報システム収集システムが備える子機、親機、及びサーバの構成を示すブロック図。 図3に示すサーバに記憶される個体データテーブルの構成を示す図。 図3に示すサーバに記憶される生体データテーブルの構成を示す図。 図3に示すサーバの表示部に表示される生体情報管理画面を示す図。 図3に示す子機において実行されるメイン処理を示すフローチャート。 図3に示す子機において実行される測定処理を示すフローチャート。 図8のS23にて実行される演算処理を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る測定処理を示すフローチャート。 図10のS50にて実行される閾値変更処理を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る子機及び親機の構成を示すブロック図。 図12に示す子機において実行される生体データ検出送信処理を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態に係る子機の構成を示すブロック図。 図14に示す子機において実行されるメイン処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る生体情報収集システムについて説明する。
図1を参照して、図示の生体情報収集システム1は、モデル生体Sが収容されるケージ2と、モデル生体Sに埋め込まれて利用される生体情報収集装置としての子機3と、子機3との間で通信を行う親機4と、親機4との間で通信を行うサーバ5とを備える。本実施形態においては、モデル生体Sとしてマウスを用いる。また、親機4とサーバ5により外部装置が構成される。
図2及び図3をも参照して、子機3は、表面に防水コーティングが施されたケーシング31と、電源回路部32と、通信接続部33と、温度センサ34と、3軸加速度センサ35と、制御部36と、を備える。電源回路部32、通信接続部33、3軸加速度センサ35、及び制御部36は、ケーシング31に収容保持され、また、ケーシング31には電力供給手段としての電池(本実施形態ではコイン電池B)が収容される。本実施形態ではモデル生体Sとしてマウスを用いることから、使用する電池(コイン電池B)は、直径が約15mm以下、高さが約3mm以下であるのが好ましい。このような小型の電池を用いることにより、子機3全体を小型化且つ軽量化して、モデル生体Sへの身体的負担を軽減できる。
電源回路部32は、コイン電池Bから供給された電圧を安定化させて、子機3の各部に電源電圧を供給する。通信接続部33は、第1接続手段C1により親機4と通信接続が可能であり、本実施形態では第1接続手段C1として近距離無線通信としてのブルートゥースローエナジー(登録商標)を用いる。温度センサ34はモデル生体Sの体温に係る値を計測するものであって、本実施形態では接触式温度センサを用いる。この温度センサ34は、モデル生体Sの体内組織に直接接触可能なようにケーシング31の外部に配置され、子機3の各部とはリード線Lを介して接続されている。3軸加速度センサ35はモデル生体Sの動きに応じて3軸(X軸,Y軸,Z軸)の3方向の加速度を計測する。
制御部36は、子機3内の各部を制御するものであって、例えばMPU等のマイクロコンピュータから構成され、種々の演算処理等を行う制御手段361と、記憶手段362と、を備える。記憶手段362は、ROM及びRAMを備えて構成され、子機3に付与された識別コードや所定のプログラム等が予め格納されている。制御手段361は、記憶手段362に格納されている各種プログラムに従い後述の各種処理を実行することにより、モデル生体Sの生体データを検出する生体データ検出手段やオフセット値算出手段として機能すると共に、送信手段としての通信接続部33を制御して生体データを親機4へ送信させる。
本実施形態における生体データには、モデル生体Sの水平方向における移動距離(単位時間移動距離)、体温、及び立ち上がり動作回数を示すデータ(移動距離データ、体温データ、判定データ)が含まれる。本実施形態においては、第1所定時間(本例では1分)が経過する毎に、モデル生体Sの水平方向における移動距離、体温、及び立ち上がり動作回数を示すデータが生成され、これらデータが生体データとして記憶手段362の所定領域に記憶される。
より具体的に、記憶手段362はリングバッファメモリ(図示せず)を備え、このリングバッファメモリのメモリ領域には、先頭アドレスから最終アドレスまで順に生体データが格納され、これにより複数セット分(本例では4セット分)の生体データがリングバッファメモリに格納される。リングバッファメモリの最終アドレスまで生体データが格納されると、先頭アドレスに格納された最も古い生体データが消去されるとともに、最も新しい生体データが先頭アドレスに格納される。以下同様にして、先頭から2番目のアドレスに格納された最も古い生体データが消去されるとともに、最も新しい生体データが先頭から2番目のアドレスに格納され、このようにして最も古い生体データが最も新しい生体データによって順次上書きされる。
このように記憶された生体データは、第2所定時間(本例では4分)が経過する毎に通信接続部33から親機4へ送信される。即ち、4セット分の生体データがまとめて親機4へ送信される。なお、モデル生体Sの移動距離は50msec間隔で算出され、モデル生体の体温は1分間隔で算出される。
親機4は、サーバ5と子機3との通信を中継するものであって、制御部41と、第1通信接続部42と、第2通信接続部43と、を備え、サーバ5からの電力供給を受けて動作するように構成されている。制御部41は、親機4内の各部を制御するものであって、例えばMPUから構成され、各種の演算処理等を行う制御手段と、各種データを格納する記憶手段とを備える。第1通信接続部42は、第1接続手段C1により子機3との通信接続を行い、第2通信接続部43は、第2接続手段C2によりサーバ5との通信接続を行う。本実施形態においては、第2接続手段C2としてUSBケーブルを用いる。
サーバ5は、通信接続部51と、制御部52と、入力操作部53と、表示部54と、を備え、図示しない電源プラグやACアダプタ等を用いて外部からの電源供給を受けるように構成されている。通信接続部51は、第2接続手段C2により親機4との通信接続を行う。
制御部52は、サーバ5の各部を制御するものであって、各種演算処理を行う制御手段521と、記憶手段522と、を備える。記憶手段522には、各種制御プログラムが記憶される他、モデル生体Sの個体データを記憶する個体データテーブルT1及びモデル生体Sの生体データを格納する生体データテーブルT2が記憶されている。個体データテーブルT1及び生体データテーブルT2の具体例を図4及び図5にそれぞれ示す。個体データテーブルT1には、個々のモデル生体S毎に、識別コード、体長、体重、性別、日齢等が格納されている。一方、生体データテーブルT2には、個々のモデル生体S毎に、子機3から提供された1分毎の生体データ、即ち、モデル生体Sの移動距離、体温、及び立ち上がり動作回数を示すデータが格納されると共に、移動距離に基づき制御手段521(算出手段)により算出された積算移動距離が格納される。
操作入力部53は、使用者からの操作入力情報を入力して制御部52に通知するものであって、例えばキーボードやマウス等から構成される。表示部54は表示画面541を備え、表示手段として機能する。表示部54は、制御部52からの制御指令に基づき、図6に例示する生体情報管理画面Dを含む種々の画像を表示画面541に表示する。図6に例示する生体情報管理画面Dには、個々のモデル生体Sに対応する複数(ここでは3つ)の設定領域R1と、選択されたモデル生体Sの生体データをグラフ表示するグラフ表示領域R2と、グラフ表示領域R2に表示する生体データの日時を指定する日時指定領域R3が含まれる。
各設定領域R1には、オフセットボタンB1及び測定開始ボタンB2が表示されている。使用者がオフセットボタンB1をクリックすると、オフセット信号が親機4を介して子機3へ出力される。また、使用者が測定開始ボタンB2をクリックすると、測定開始信号が親機4を介して子機3へ出力される。
グラフ表示領域R2には、選択された1のモデル生体Sの生体データであって、日時指定領域R3で指定された日時に対応する生体データがグラフ表示される。図6に示す例では、1分毎の移動距離が棒グラフで表示され、体温が折れ線グラフで表示されている。また、グラフ表示領域R2の下方に設けられた立ち上がり表示部R21には、ドットの表示/非表示により立ち上がり動作の有無が表示されている。なお、本実施形態においては、立ち上がり表示部R21をマウスクリックすると、具体的な立ち上がり動作回数が表示されるように構成されている。また、図6に示す例では、モデル生体Sの生体データに加え、モデル生体Sの積算移動距離もグラフ表示領域R2に折れ線グラフで表示されている。
このように構成された生体情報収集システム1では、使用者はまず、子機3を対応のモデル生体Sの体内(例えば背中や腹部)に埋め込んで装着させる。このとき使用者は、モデル生体Sが4つ足で真っ直ぐに立った姿勢(基本姿勢)を基準として、子機3のX,Y軸方向が水平方向となり、子機3のZ軸方向が垂直方向となるように装着させる。次に使用者は、モデル生体Sを基本姿勢に維持した状態において、オフセットボタンB1をクリックし、子機3に後述のオフセット処理を実行させる。次に、モデル生体Sをケージ2に放し、測定開始ボタンB2をクリックすることにより、子機3に後述の測定処理を開始させる。測定処理では、上述したように、1分経過毎にモデル生体Sの水平方向における移動距離、体温、立ち上がり動作回数を示すデータ(移動距離データ、体温データ、及び判定データ)が生体データとして記憶手段362に格納され、4分経過毎に、4セット分の生体データが親機4を介してサーバ51へ送信される。
次に、子機3の制御手段361により実行されるメイン処理及び測定処理について順に説明する。これらメイン処理及び測定処理は、予め子機3の記憶手段362に格納されているプログラムに基づいて実行される。
まず、メイン処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。メイン処理が開始されると、制御手段361はまず初期設定を行い(S1)、次に親機4との間で通信を試みる(S2)。制御手段361は、親機4との通信が確立したか否かを判定し(S3)、一定時間(例えば30秒)待機しても通信が確立しなかった場合には(S3:NO)、そのままS13へ移行する。一方、通信が確立した場合には(S3:YES)、子機3の現在のモードが設定モードか否かを判定する(S4)。現在のモードが設定モードの場合には(S4:YES)、オフセット信号を受信したか否かを判定する(S5)。上述したように、オフセット信号は、図6に示す生体情報管理画面Dにおいて、使用者が対応のオフセットボタンB1をクリックすると、サーバ5から親機4を介して子機3へ送信される。S5で一定時間(例えば30秒)待機してもオフセット信号を受信しない場合には(S5:NO)、S7へ移行する。
一方、S5でオフセット信号を受信したと判断した場合には(S5:YES)、オフセット処理を行い(S6)、S7へ移行する。S6で実行されるオフセット処理では、3軸加速度センサ35からのセンサ値に基づき、垂直方向に係るオフセット値を求め、このようにして求めたオフセット値を記憶手段362の所定領域に格納する。このオフセット値は、子機3(モデル生体S)の垂直方向(高さ方向)への移動距離の検出誤差の補正に利用される。即ち、子機3は、モデル生体Sの基本姿勢を基準として、子機3のZ軸方向が垂直方向と一致するように埋め込まれるのが理想的であるが、子機3のZ軸方向が垂直方向に対して傾いて装着される場合があり、このような場合には、垂直方向におけるモデル生体Sの移動距離に検出誤差が生じてしまう。そこで、予め子機3の垂直方向に対するオフセット値を求めておき、このオフセット値に基づいて垂直方向への移動距離を算出することにより、子機3の傾きに起因する移動距離の検出誤差を補正することができる。
S7では、測定開始信号を受信したか否かを判定する。上述したように、この測定開始信号は、使用者により測定開始ボタンB2(図6)がクリックされると、サーバ5から親機4を介して子機3へ送信される。一定時間(例えば30秒)待機しても測定開始信号が受信されない場合には(S7:NO)、S12へ移行する。一方、測定開始信号が受信された場合には(S7:YES)、子機3のモードを測定モードへ変更し(S8)、S12へ移行する。S12では、親機4との通信を切断する。所定の通信間隔(例えば、4分間)だけ待機し(S13)、その後S2へ戻る。
一方、S4にて現在のモードが設定モードでないと判定した場合には(S4:NO)、現在のモードは測定モードであることを意味し、データ送信要求があるか否かを判定する(S9)。データ送信要求がある場合には(S9:YES)、データ送信処理を行い(S10)、送信間隔カウンタKをリセットして(S11)、S12へ移行する。S10で行われるデータ送信処理については後述する。
次に、測定処理について図8に示すフローチャートを参照して説明する。この測定処理は、メイン処理とは別タスクとして動作するものであって、所定の測定間隔で起動する。本実施形態においては、測定間隔は50msecに設定され、50msec経過毎に測定処理が開始される。
測定処理では、子機3の現在のモードが測定モードであるか否かを判定する(S21)。現在のモードが測定モードでない場合には(S21:NO)、測定処理を終了する。一方、現在のモードが測定モードの場合には(S21:YES)、3軸加速度センサ35からX、Y、Z軸方向の加速度センサ値を取得すると共に、温度センサ34から温度センサ値を取得し(S22)、演算処理を実行する(S23)。この演算処理について図9に示すフローチャートを参照して説明する。
演算処理が開始されると、制御手段361はまず、3軸加速度センサ35からのセンサ値に基づき、モデル生体Sの水平方向における移動距離dを算出する(S41)。次に、移動距離dを、既存の移動距離Dに加算して保存する(D←D+d)(S42)。そして、3軸加速度センサ35からのセンサ値及びオフセット値に基づき垂直方向におけるモデル生体Sの移動距離を算出し(S43)、S43にて算出された移動距離及に基づき、モデル生体Sが立ち上がり動作を行ったか否かを判定する(S44)。ここでは、S43にて算出された移動距離に基づき、モデル生体Sが垂直方向へ所定の閾値(例えば30mm)を超えて移動したか否か(より正確には、モデル生体Sに装着された子機3が備える3軸加速度センサ35が、高さ方向へ所定の閾値を超えて移動したか否か)を判定し、閾値を超えて移動した場合には、モデル生体Sが立ち上がり動作を行ったと判定し、閾値を超えて移動していない場合には、モデル生体Sは立ち上がり動作を行わなかったと判定する。
そして、S44にて、立ち上がり動作を行ったと判定した場合には(S44:YES)、立ち上がり動作カウンタiに1を加算して(i←i+1)(S45)、演算処理を終了して図8のS24へ移行する。一方、立ち上がり動作を行わなかったと判定した場合には(S44:NO)、そのまま演算処理を終了して図8のS24へ移行する。
図8へ戻り、S24では、計測間隔カウンタjにより第1所定時間(本実施形態では1分間)が計測されたか否かを判定する(S24)。第1所定時間が計測されていない場合には(S24:NO)、そのまま測定処理を終了する。一方、第1所定時間が計測された場合には(S24:YES)、温度センサ34からのセンサ値に基づきモデル生体Sの体温(60秒間の平均体温)を算出し(S25)、S25で算出された体温を示す体温データと、S42で更新された移動距離Dを示す移動距離データと、立ち上がり動作カウンタiに記憶された立ち上がり動作回数を示す判定データとを、生体データとして記憶手段362の所定領域に格納する(S26)。次に、移動距離D、立ち上がり動作カウンタi、及び計測間隔カウンタjをリセットし(S27)、送信間隔カウンタkが第2所定時間(本実施形態では4分間)を計測したか否かを判定する(S28)。第2所定時間を計測していない場合には(S28:NO)、そのまま測定処理を終了する。一方、第2所定時間を計測した場合には(S28:YES)、データ送信要求を出力し(S29)、測定処理を終了する。
このようにS29にてデータ送信要求が出力されると、図7のS9にて肯定判断がされ(S9:YES)、S10にてデータ送信処理が行われる。このデータ送信処理では、子機3に予め付与された識別コードに、記憶手段362の所定領域に格納された複数セット(ここでは4セット)分の生体データが添付されて、親機4へ送信される。
子機3から親機4へこのように送信された生体データは、親機4の第1通信接続部42により受信され、第2通信接続部43からサーバ5へ送信される。サーバ5の通信接続部51が親機4からの生体データを受信すると、サーバ5の制御手段521は、生体データと共に受信した識別番号によりモデル生体Sの個体を特定すると共に、生体データの受信日時に基づき、受信した4セット分の生体データの検出日時(生成日時)を特定し、記憶手段525に記憶されている生体データテーブルT2の所定領域に各生体データを格納する。また、各生体データに含まれる移動距離データに基づき積算移動距離を算出して、これを生体データテーブルT2の所定領域に格納する。
このように、本実施形態によれば、温度センサ34及び3軸加速度センサ35からのセンサ値に基づいてモデル生体Sの生体データを取得できるので、客観的且つ正確な生体データを確実に取得することができ、モデル生体Sの体温や活動量を正確に把握することができる。また、電源として小型のコイン電池Bを用いるため、子機3全体の大きさ及び重量を小さくでき、モデル生体Sとして小型動物を利用した場合であっても、子機3が装着されるモデル生体Sへの負担を軽減できると共に、モデル生体Sへの装着作業も容易にできる。即ち、生体の体内に埋め込まれて使用される従来の検出装置の場合、当該検出装置の装着に際しては大がかりな手術が必要とされ、生体への身体的負担が大きいと共に、装着作業を短時間に行うことができなかった。これに対し、本実施形態における子機3の場合には、モデル生体Sの皮膚の一部を切開して子機3を挿入するだけで装着が可能であり、従来のような大がかりな手術を行うことなく短時間で装着させることができる。
更に、本実施形態においては、生体データは第1所定時間が経過する毎に生成されて保存され、第2所定時間が経過する毎に送信され、第2所定時間は第1所定時間よりも長く設定されているので、複数セット分の生体データがまとめて親機4へ送信される。換言すると、生体データが複数回(複数セット分)生成されて記憶されるごとに、生体データの送信を1回行うように構成されている。よって、生体データを個々のセット毎に送信する場合と比較して、コイン電池Bの電池消費量を少なくできる。特に、生体データの検出・算出に要する消費電力よりも、生体データの送信に要する消費電力の方が遙かに大きいことから、生体データの送信頻度を低くすることにより電力消費量が抑えられ、小型のコイン電池Bを用いた場合であっても、比較的長期間に亘る生体データの収集が可能になる。
また、本実施形態においては、単位時間当たりの移動距離に加え、立ち上がり動作回数をも検出できるので、モデル生体Sの活動性向をより正確に把握することができる。即ち、モデル生体Sは興奮時に立ち上がり動作を多く行う傾向があることから、モデル生体Sの水平方向への移動距離に加えて立ち上がり動作回数を把握することにより、例えば薬物が与えるモデル生体Sへの影響等を多面的に評価することができる。さらに、本実施形態においては、子機3のモデル生体S内における傾きを考慮して垂直方向への移動距離を算出するため、子機3の傾きに起因する検出誤差を補正することができ、立ち上がり動作回数をより正確に検出することができる。
ここで、子機3から親機4へ一度に送信できるデータは、そのデータ長が固定とされている。よって、子機3から親機4へ送信される生体データのデータ量の多寡に拘わらず、一度に送信されるデータのデータ長及びデータ送信に費やされる電力量は変わらない。そこで、子機3から親機4へのデータ送信を効率よく行うためには、一度に送信できるデータの固定データ長を超えない範囲で、一度に送信する生体データのデータ量を可及的に大きくするのが好ましい。この点、本実施形態では、一度に送信される生体データのセット数を例えば「4」とすることで、一度に送信される生体データのセット数を、一度に送信できるデータの固定データ長を超えない範囲で最大となるように予め設定しているので、データ長が固定されたデータ送信を効率良く行うことができ、ひいてはコイン電池Bの電力を無駄なく利用できる。
更に、子機3における生体データはリングバッファメモリに格納され、所定数を超える数の生体データが保存されることはないため、仮に所定タイミング(前回の送信から4分後のタイミング)におけるデータ送信に失敗しても、一回のデータ送信処理(図7のS10)にて所定数を超える数の生体データ(例えば5セット分の生体データ)が送信されることがなく、上述したような効率の良いデータ送信を確実に行うことができる。なお、このようなデータ送信の失敗が生じた場合には、1又は複数セット分の生体データがサーバ5へ送信されずに消去されることになるが、このようにして生じる生体データの抜けは全体から見れば僅かであるため問題とならない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る生体情報収集システムについて説明する。本実施形態に係る生体情報収集システムは、上述した第1実施形態に係る生体情報収集システムとほぼ同一であるが、図10に示す様に、子機3で実行される測定処理では、ステップS24で肯定判断されると閾値変更処理(S50)が実行される点で異なる。
この閾値変更処理は、所定条件が満たされた場合に、モデル生体Sの立ち上がり動作の有無を判定する際の閾値を変更するものである。本実施形態においては、モデル生体Sが水平方向への移動も立ち上がり動作もしない状態が所定時間続くことを所定条件とし、この所定条件が満たされた場合には、閾値の値を当初の値よりも小さく設定する。例えば、薬物試験などにおいては、モデル生体Sの活動量が徐々に低下していき、生存しているにも拘わらず水平方向への移動も立ち上がり動作もしない状態となる場合がある。このような場合、上記実施形態においては、検出される移動距離及び立ち上がり動作回数は共にゼロとなり、生存しているか否かの判断が付きにくくなる。しかしながら、本実施形態では、所定条件が満たされた場合には、当初の閾値よりも低い第2の閾値へ変更することにより、モデル生体Sの僅かな動きを検出し、これをモデル生体Sが生存しているか否かの判断材料とすることができる。
図10のS50で実行される閾値変更処理について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。この閾値変更処理では、まず現在の閾値が第2の閾値か否かを判定する(S51)。現在の閾値が既に第2の閾値に設定されている場合には(S52:YES)、そのまま閾値変更処理を終了する。一方、現在の閾値が第2の閾値でない場合には(S51:NO)、現在の閾値は当初の閾値(第1の閾値:第1所定距離)であることを意味し、移動距離Dが0であるか否かを判定する(S52)。移動距離Dが0であれば(S52:YES)、立ち上がり動作カウンタiの値が0か否かを判定する(S53)。立ち上がり動作カウンタiの値が0であれば(S53:YES)、閾値変更カウンタmの値が所定値nを超えたか否かを判定する(S54)。所定値nを超えていない場合には(S54:NO)、閾値変更カウンタmの値に1を加算して(S56)、閾値変更処理を終了する。一方、所定値nを超えた場合には(S54:YES)、所定条件が満たされたこと(即ち、モデル生体Sが水平方向への移動も立ち上がり動作もしない期間が所定時間を超えたこと)を意味し、閾値を第2の閾値(第2所定距離)へ変更すると共に、閾値の変更をサーバ5へ報告し(S55)、閾値変更処理を終了する。閾値の変更をサーバ5へ報告することにより、サーバ5側では、子機3から送られてくる判定データが、立ち上がり動作回数を示すものであるか、あるいは第2の閾値に基づくモデル生体Sの僅かな動きの回数を示すものであるかを認識することができる。
一方、S52において移動距離Dが0でない(S52:NO)、或いはS53において立ち上がり動作カウンタiの値が0なければ(S53:NO)、閾値変更カウンタmの値を0にセットし(S57)、閾値変更処理を終了する。
なお、閾値を変更するか否かの判断基準となる所定時間は、少なくともモデル生体Sの平均睡眠時間を超える必要があり、平均睡眠時間に個体差を考慮した値を加算した時間とすることが好ましい。また、生体情報管理画面Dに他の領域(図示せず)を設け、ここに閾値変更後の判定データを示すようにしてもよい。
本実施形態においては、モデル生体Sが水平方向への移動も立ち上がり動作もしない期間が所定時間を超えたか否かを子機3の制御手段361により判定する構成としたが、例えば、子機3からの生体データに基づいてサーバ5(サーバ5の制御手段521)がこれを判定する構成としてもよい。この場合には、サーバ5によりモデル生体Sが水平方向への移動も立ち上がり動作もしない期間が所定時間を超えたと判定された場合には、サーバ5は閾値変更信号を親機4を介して子機3へ送信し、子機3は、サーバ5からの閾値変更信号を受信した場合には、所定条件が満たされたとして、閾値を第2の閾値へ変更すればよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る生体情報収集システムについて説明する。なお、上述した第1及び第2実施形態に係る生体情報収集システムと実質同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る生体情報収集システムは、子機3及び親機4に代えて、図12に示す子機3A及び親機4Aを備える。
子機3Aは、電池を内蔵しない所謂パッシブタイプの非接触ICタグと同様に構成され、ケーシング31(図2)と、通信接続部33Aと、温度センサ34と、制御部36と、を備える。通信接続部33Aは、非接触受電手段として機能し、アンテナ部331と、電源部332と、送信制御部333と、受信制御部334を備える。
アンテナ部331は、コイルとコンデンサからなる並列共振回路で構成され、2次コイルとして作用し、コイルに誘起された交流電圧を電源部332に伝送する。電源部332は、アンテナ部331から受信した電圧を整流して、子機3Aの各部に電源電圧を供給する。送信制御部333は、制御部36から入力された送信データに基づきアンテナ部331における磁界を負荷変調し、これによって、アンテナ部331を介して親機4Aへデータを送信する。受信制御部334は、アンテナ部331にて受信したデータを復号処理して制御部36へ出力する。
親機4Aは、電磁誘導方式で子機3Aへ非接触給電すると共に子機3Aからデータを受信し、子機3Aから受信したデータをサーバ5へ転送する非接触電力伝送装置として構成されている。より具体的に、親機4Aは、制御部41と、第1通信接続部42Aと、第2通信接続部43と、を備え、第1通信接続部42Aは、アンテナ部421と、送信制御部422と、受信制御部423と、を備える。送信制御部422は、所定周波数の搬送波(例えば13.56MHz)を発生させてアンテナ部421に印加する。
アンテナ部421は、ケージ2の内部又はその近傍位置に配設され、例えば子機3Aが装着されたモデル生体Sがケージ2内の所定領域内に位置すると、アンテナ部421と子機3Aとの距離が所定の給電距離(例えば25mm)以内となるようにされている。アンテナ部421は、コイルとコンデンサからなる並列共振回路で構成され、1次コイルとして作用し、送信制御部422から出力される搬送波に応じた交流電界を発生させる。受信制御部423はアンテナ部421にて受信したデータを復号処理して制御部41へ出力する。
このように構成された生体情報収集システムでは、親機4Aのアンテナ部421で発生された交流電界による磁気結合の結果、子機3A側のアンテナ部331に起電力が誘起され、これにより親機4Aから子機3Aへ非接触給電がなされる。一方、モデル生体S(モデル生体Sに装着された子機3A)が親機4Aによる給電範囲(例えば、アンテナ部421から半径25mmの領域)から外れると、親機4Aのアンテナ部421から子機3A(アンテナ部331A)までの距離が給電範囲から外れ、この場合には親機4Aから子機3Aへの給電が中断される。
次に、子機3の制御手段361により実行される生体データ検出送信処理について図13のフローチャートを参照して説明する。この生体データ検出送信処理は、予め子機3Aの記憶手段362に格納されているプログラムに基づき実行される。
生体データ検出送信処理は、モデル生体Sが親機4Aによる給電範囲に入り、子機3Aが親機4Aからの給電を受けると自動的に開始され、給電が中断すると中断される。この生体データ検出送信処理では、制御手段361は先ず、温度センサ34からのセンサ値を取得し(S61)、取得したセンサ値に基づきモデル生体Sの体温を算出する(S62)。そして、S62で算出した体温を生体データとして、予め割り当てられている識別コードに添付して親機4Aへ送信する(S63)。所定時間(例えば1分間)待機し(S64)、S61へ戻り、上記処理を繰り返す。
このようにして親機4Aへ送信された生体データはサーバ5へ転送され、サーバ5の記憶手段522における所定領域に格納される。
このように、子機3Aは、親機4Aからの給電を受けて生体データの検出を行うと共に、親機4Aからの給電に重畳させて生体データを親機4Aへ送信するので、子機3Aに電池を搭載させる必要がなく、子機3A全体の重量及び大きさを最小限にでき、モデル生体Sへの負担を軽減できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る生体情報収集システムについて説明する。なお、上述した第1〜第3実施形態に係る生体情報収集システムと実質同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る生体情報収集システムは、子機3,3Aに代えて図14に示す子機3Bを備え、また上述したサーバ5及び親機4Aを備える。
子機3Bは、電池を備えた所謂セミアクティブタイプの非接触ICタグと同様に構成されている。より具体的に、子機3Bは、ケーシング31(図2)と、電源回路部32と、通信接続部33Aと、温度センサ34と、3軸加速度センサ35と、制御部36と、を備え、またケーシング31にはコイン電池Bが収容される。
本実施形態においては、温度センサ34、3軸加速度センサ35、及び制御部36は、コイン電池Bからの電力供給を受けて作動し、通信接続部33Aは親機4Aから供給された電力により作動する。よって、電力消費の大きい親機4Aとの通信は、親機4Aから供給された電力を用いて行い、コイン電池Bの電力消費量を抑制する。
本実施形態における子機3Bでは、上述した測定処理(図8)が実行される他、上述したメイン処理(図7)に代えて、図15に示すメイン処理が実行される。これらの各種処理は、記憶手段362に予め記憶されている各種制御プログラムに基づき制御手段361により実行される。
図15を参照して、このメイン処理では、制御手段361はまず初期設定を行い(S71)、子機3Bの現在のモードが設定モードか否かを判定する(S72)。現在のモードが設定モードであれば(S72:YES)、オフセット信号を受信したか否かを判定する(S73)。オフセット信号を受信した場合には(S73:YES)、上述したオフセット処理を行い(S74)、次に測定開始信号を受信したか判定する(S75)。測定開始信号を受信した場合には(S75:YES)、子機3Bのモードを測定モードへ変更し(S76)、S72へ戻る。一方、S73にて一定時間(例えば30秒)待機してもオフセット信号を受信しない場合には(S73:NO)、そのままS75へ移行し、またS75にて一定時間(例えば30秒)待機しても測定開始信号を受信しない場合には(S75:NO)、S73へ戻る。
S72にて、現在のモードが設定モードでない場合には(S72:NO)、現在のモードは測定モードであるので、親機4Aからの給電中か否かを判定する(S77)。給電中であれば(S77:YES)、データ送信要求があるか否かを判定する(S78)。データ送信要求がある場合には(S78:YES)、記憶手段362に記憶されている生体データを識別コードに添付して、通信接続部33Bを介して親機4Aへ送信する(S79)。そして、送信間隔カウンタKをリセットして(S80)、S72へ戻る。一方、S77にて給電中でないと判定した場合(S77:NO)、或いはS78にてデータ送信要求がないと判定した場合には(S78:NO)、そのままS72へ戻る。
このように構成された生体情報収集システムでは、使用者はまず、子機3Bを対応のモデル生体Sの背中に所要の通りに埋め込んで装着させる。次に、モデル生体Sを所定領域内に配置し、親機4Aと子機3Bの間における通信(給電)を確立させると共に、モデル生体Sを基本姿勢に維持し、この状態でオフセットボタンB1(図6)をクリックする。すると、子機3Bではオフセット処理が実行される(S73:YES、S74)。次に測定開始ボタンB2(図6)をクリックすると、子機3Bは測定モードへ切り替わり(S75:YES、S76)、モデル生体Sの生体データの検出が開始される。
このように、子機3Bにおける生体データの送信は、親機4Aから給電があるまで実行されず、子機3Bが親機4Aからの給電を受けると、子機3Bは親機4Aからの給電に重畳させて生体データを親機4Aへ送信する。よって、コイン電池Bの電力消費量を大幅に抑えることができ、コイン電池Bひいては子機3Bの寿命を長くできる。また、温度センサ34、3軸加速度センサ35、及び制御部36は、コイン電池Bからの電力供給を受けて作動するので、親機4Aからの給電が中断された場合であっても、継続して生体データを検出することができる。
[実施例]
第1実施形態に係る生体情報収集システム1を用いて、次の条件で生体データを収集した。コイン電池Bにはパナソニック株式会社製のCR1225を用いた。コイン電池Bを含む子機3全体の重さは1.2gであった。また、ケーシング31の寸法は縦約23.0mm×横約13.0mm×厚さ約2.8mmとした。モデル生体Sとしてマウスを用い、このマウスの体長(尾を除く)は約70mm、体重は25gであった。子機3はマウスの背中部分に埋め込んだ。生体データの格納時間間隔(第1所定時間)を1分間とし、生体データの送信時間間隔(第2所定時間)を4分間とした。その結果、120時間に亘って子機3から生体データを継続的に取得することができた。
以上、本発明の実施形態に係る生体情報収集システムについて添付の図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、第4実施形態においても、第2実施形態における閾値変更処理を実行してもよい。また、上記実施形態においては、測定開始ボタンB2がクリックされるとサーバ5から測定開始信号が送信される構成としたが、サーバ5側にて測定開始予約時刻を設定しておき、測定開始予約時刻到達時に測定開始信号を送信するように構成しても良く、或いは測定開始ボタンB2がクリックされてから所定時間経過後に測定開始信号を送信する構成としてもよい。
第4実施形態においては、測定処理におけるS28(図8)及びメイン処理におけるS80の処理を省略し、生体データが格納される度にデータ送信要求を出力する構成としてもよい。第4実施形態においては、生体データの送信に係る電力は親機4Aから供給されるため、このように構成してもコイン電池Bの寿命は変わらない。
上記実施形態においては、モデル生体Sの立ち上がり動作回数を示すデータ(判定データ)を子機3,3Bから出力したが、判定データはモデル生体Sが単に立ち上がり動作を行ったか否か(即ち、3軸加速度センサ35が垂直方向に所定距離を超えて移動したか否か)を示すものであってもよい。
更に、上記実施形態においては、測定処理は50ms経過毎に実行したが、測定処理の実行間隔はこれに限定されず、例えば図6に示す生体情報管理画面Dにおいて使用者が任意に設定できる構成としてもよい。同様に、生体データの送信時間間隔も、生体情報管理画面Dにおいて使用者が任意に設定できる構成としてもよい。
上記実施形態においては、マウスをモデル生体Sとして用いたが、モデル生体Sはマウスに限定されず、ラット等の他の生体を用いることが可能であるのは言うまでもない。
1 生体情報収集システム
2 ケージ
3,3A,3B 子機
4,4B 親機
5 サーバ
31 ケーシング
34 温度センサ
35 3軸加速度センサ
B コイン電池
S モデル生体

Claims (10)

  1. 生体の体内に埋め込まれて使用される生体情報収集装置であって、
    センサと、前記センサからのセンサ値に基づき前記生体の生体データを生成する生体データ生成手段と、前記生体データ生成手段を収容保持するケーシングと、前記生体データを外部装置へ無線で送信する送信手段と、を備え、
    前記センサ及び前記生体データ生成手段は、前記ケーシングに収容された電池からの電力供給を受けて作動することを特徴とする生体情報収集装置。
  2. 前記電池は、直径が15mm以下及び厚さ13mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の生体情報収集装置。
  3. 前記送信手段は、前記電池からの電力供給を受けて作動し、前記生体データ生成手段は、第1所定時間が経過する毎に前記生体データを生成し、前記送信手段は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過する毎に前記生体データを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報収集装置。
  4. 前記送信手段は、前記外部装置としての非接触電力伝送装置から供給される電力を受電する非接触受電手段として機能し、前記送信手段は、前記外部装置からの電力供給を受けて作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報収集装置。
  5. 前記センサには3軸加速度センサが含まれ、前記生体データには、前記生体の水平方向への移動距離を示す移動距離データと、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離を超えて移動したか否かを示す判定データと、が含まれ、
    前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき、前記移動距離データと前記判定データとを生成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の生体情報収集装置。
  6. 前記センサには3軸加速度センサが含まれ、
    前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき、前記生体が立ち上がり動作を行ったか否かを判定し、
    前記生成データ生成手段は、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第1所定距離を超えて移動した場合には、前記生体が立ち上がり動作を行ったと判定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の生体情報収集装置。
  7. 前記生体の基本姿勢を基準として、垂直方向に対する前記3軸加速度センサのZ軸方向の傾き誤差に関連するオフセット値を算出するオフセット値算出手段を更に備え、前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサのセンサ値と前記オフセット値に基づき、前記3軸加速度センサが垂直方向へ前記第1所定距離を超えて移動したか否かを判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の生体情報収集装置。
  8. 前記生体データ生成手段は、前記3軸加速度センサからのセンサ値に基づき所定条件が満たされたか否かを判定し、前記所定条件が満たされたと判定した場合には、前記3軸加速度センサが垂直方向へ第2所定距離を超えて移動したか否かを判定し、前記第2所定距離は前記第1所定距離よりも短いことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の生体情報収集装置。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の生体情報収集装置と、前記生体情報収集装置から前記生体データを受信する外部装置と、を備え、前記外部装置は前記生体データを表示する表示手段を備えることを特徴とする生体情報収集システム。
  10. 前記外部装置は、前記移動距離データに基づき前記生体の積算移動距離を算出する算出手段を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の生体情報収集システム。
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