JP2015081168A - 巻取用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】金属箔又は電極材料をスムーズに巻き取ることができるとともに、巻芯形成体の位置決めを簡単に行うことができる巻取用リールを提供すること。
【解決手段】巻取用リール20は、端材15が外周面に巻回される円筒状の巻芯部21を備える。巻芯部21は、巻芯部21の軸方向に対し斜めに交差する方向に沿って2分割された円筒状の第1及び第2の巻芯形成体30,40を一体化して形成されている。第1及び第2の巻芯形成体30,40は、両者の分割面上に位置する第1及び第2の傾斜面37,47を有する。第1及び第2の巻芯形成体30,40は、軸方向に沿った一端から他端までの最大長さが、端材15の短手方向への長さより長い。第1の巻芯形成体30は第1の傾斜面37にガイド凹部37aを有し、第2の巻芯形成体40は、第2の傾斜面47にガイド凹部37aに係合するガイド凸部47aを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、帯状の金属箔、又は帯状の金属箔の少なくとも一面に活物質合剤が塗布された電極材料を巻き取る巻取用リールに関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。例えば、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。そして、これらの蓄電装置は、金属箔に活物質を含有するスラリー状又はペースト状の活物質合剤が塗布されて形成された活物質層を有するシート状の正極及びシート状の負極が、間にセパレータが存在する状態で層をなすように積層あるいは巻回された電極組立体を備えている。
正極又は負極の電極の製造工程では、活物質合剤を帯状の金属箔に塗布した後、活物質合剤を加熱乾燥させ、所定の厚みまでプレスして金属箔に活物質層を形成し、正極又は負極の電極材料を形成する。その後、その電極材料の短手方向両端部を長手方向に沿って切断し、電極材料の短手方向への長さを、後に製造される電極に合わせたサイズにして巻取用リールに巻き取る。同時に、電極材料の短手方向両端部から切断された部分は、端材として、別の巻取用リールに巻き取られる。
端材は廃棄されるが、巻き取られた長尺の端材を巻取用リールから全て引き出して廃棄するのは面倒である。そこで、巻取用リールを2つの分割体で構成することで、分割された片方の分割体から端材を巻き取られた状態のまま軸方向に移動させ、巻き取られた端材を一括して分割体から取り外すことで、端材の廃棄を簡易化した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10(a)に示すように、特許文献1の巻取装置は、片持ち支持された巻取軸81を備えるとともに、この巻取軸81に取付可能な巻芯90を備える。巻取軸81には第1のボス81aが固定されるとともに、第1のボス81aの外端面には第1のフランジ円板83aが固定されている。また、巻取軸81の自由端部には、雄ねじ81bが形成され、この雄ねじ81bにはスリーブ付ナット84が螺合可能になっている。
巻芯90は、断面が半円よりも小さな割円状となるように円筒体をテーパー状に二つ割りした一対の半割巻芯体90a,90bで構成されている。一方の半割巻芯体90aの一端部の内周面には、第1のボス81aの外周面が固定されているとともに、半割巻芯体90aの他端部は巻取軸81の自由端部側に配置されている。また、他方の半割巻芯体90bの一端部内周面には、第2のボス81cの外周面が固定されている。第2のボス81cには、第2のフランジ円板83bが取り付けられるとともに、第2のボス81cの内側にスリーブ付ナット84が嵌挿されている。
一対の半割巻芯体90a,90bの両端部を各ボス81a,81cの外側に嵌め込むと、各半割巻芯体90a,90bのテーパー状となっている各端面の間には隙間95が形成されるようになっている。また、一方の半割巻芯体90aは、巻取軸81に固定され、他方の半割巻芯体90bは、スリーブ付ナット84を巻取軸81の雄ねじ81bに螺合することで巻取軸81に取り付けられる。すると、一対の半割巻芯体90a,90bによって巻芯90が構成されるとともに、第1及び第2のフランジ円板83a,83bが巻芯90の両端に配置されて、巻取ドラムDが構成される。
巻芯90に巻き取られた端材Hを巻取ドラムDから取り外すには、まず、巻取軸81の自由端部に螺合されているスリーブ付ナット84を雄ねじ81bから螺退させると、第2のフランジ円板83bと半割巻芯体90bとは、スリーブ付ナット84の回転によって巻取軸81の軸方向に徐々に引き抜かれる。
図10(b)に示すように、半割巻芯体90bの端部が第1のボス81aから外れると、一対の半割巻芯体90a,90bのテーパー状の端面が密着して、巻き取られた端材Hの中空部と、両半割巻芯体90a,90bとの間に間隙99が形成される。この間隙99により、取外し可能な半割巻芯体90bのみが端材Hと一緒になって、巻取ドラムDから取り出される。その結果、半割巻芯体90bに巻き取られたままの端材Hを軸方向に移動させることで、半割巻芯体90bから端材Hを一括して取り外すことができる。
特開平6−144712号公報
しかし、特許文献1の巻取装置では、各半割巻芯体90a,90bのテーパー状となっている各端面の間には隙間95が形成されている。図10(c)に示すように、隙間95と対向する部分では端材Hが直線状に巻かれてしまう。その結果、巻芯90の周方向に沿った位置によって、端材Hの巻かれ方が異なり、巻芯90の回転速度が一定の場合には、端材Hの巻き取りがスムーズに行えない虞がある。
また、一方の半割巻芯体90aは巻取軸81に固定されているが、他方の半割巻芯体90bは、巻取軸81の雄ねじ81bにスリーブ付ナット84を螺合することで巻取軸81に取り付けられる。このため、スリーブ付ナット84の螺合量(回転量)によって、巻芯90の径が変わってしまい、半割巻芯体90a,90bの位置決めのためにはスリーブ付ナット84の螺合を精度良く行わなければならない。
本発明は、金属箔又は電極材料をスムーズに巻き取ることができるとともに、巻芯形成体の位置決めを簡単に行うことができる巻取用リールを提供することにある。
上記問題点を解決するための巻取用リールは、帯状の金属箔、又は帯状の金属箔の少なくとも一面に活物質合剤が塗布された電極材料を巻き取る巻取用リールであって、前記金属箔又は前記電極材料が外周面に巻回される円筒状の巻芯部を備え、前記巻芯部は、該巻芯部の軸方向に対し斜めに交差する方向に延びる分割面から2分割された円筒状の巻芯形成体を一体化して形成され、各巻芯形成体は、該巻芯形成体の軸方向一端に位置して前記巻芯部の前記分割面上に位置する傾斜面を有するとともに、前記軸方向に沿った一端から他端までの最大長さが、前記金属箔又は前記電極材料の長手方向に直交した短手方向への長さより長く、一方の巻芯形成体は前記傾斜面にガイド凹部を有するとともに、他方の巻芯形成体は前記傾斜面に前記ガイド凹部に係合するガイド凸部を有し、前記傾斜面同士が当接し、かつ前記ガイド凹部と前記ガイド凸部を係合して前記巻芯部が構成されていることを要旨とする。
これによれば、一対の巻芯形成体は、傾斜面同士を分割面上で当接させた状態で一体化されている。このため、一対の巻芯形成体を一体化して形成された巻芯部であっても、巻芯部の周面上には分割面に沿った隙間が生じず、金属箔又は電極材料は周方向に沿って一定の状態で巻き取られる。よって、一定速度で巻芯部を回転させて巻芯部に金属箔又は電極材料を巻き取ったとき、金属箔又は電極材料は、弛み等が生じることなく均一に巻芯部に巻き取られ、金属箔又は電極材料をスムーズに巻き取ることができる。
また、ガイド凹部とガイド凸部を係合するだけで、傾斜面同士を当接させた状態で巻芯形成体同士の位置合わせを行うことができる。したがって、一対の巻芯形成体を組み合わせてなる巻芯部を精度良く簡単に形成することができる。
また、巻取用リールについて、前記ガイド凸部及び前記ガイド凹部の軸方向は、前記巻芯部の軸方向に対し傾斜しており、前記ガイド凸部及び前記ガイド凹部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度より小さいのが好ましい。
これによれば、一対の巻芯形成体のうち、いずれか一方を他方に対して移動させると、ガイド凸部とガイド凹部により、それらの傾斜角度に沿って一方の巻芯形成体が移動するようにガイドすることができる。例えば、金属箔又は電極材料がテンションを加えて巻芯部に巻かれていると、巻芯部の軸方向に沿って一方の巻芯形成体を移動させるのは困難である。しかし、傾斜角度に沿って一方の巻芯形成体を移動させると、巻かれた金属箔又は電極材料のテンションの影響を受けずに、一方の巻芯形成体を移動させることができ、その移動を容易に行うことができる。そして、一方の巻芯形成体を移動させると、その移動させた一方の巻芯形成体の外周面を、金属箔又は電極材料の内周面から離間させ、外周面と内周面の間に空間を形成することができる。空間が形成されれば、一方の巻芯形成体をさらに移動させやすくなり、一対の巻芯形成体を簡単に分割することができる。
また、ガイド凸部とガイド凹部の傾斜角度が、傾斜面の傾斜角度より小さいため、一方の巻芯形成体を、傾斜面に沿って移動させた場合よりも、径方向への移動量を少なくすることができる。
また、巻取用リールについて、各巻芯形成体は、軸方向他端に、前記巻芯形成体の径方向に突出する掛止部を備えるのが好ましい。
これによれば、巻芯形成体を移動させるとき、掛止部に手を掛止させることで、巻芯形成体の移動が行い易くなる。
本発明によれば、金属箔又は電極材料をスムーズに巻き取ることができるとともに、巻芯形成体の位置決めを簡単に行うことができる。
(a)及び(b)は切断装置を模式的に示す図。 実施形態の巻取用リールを示す斜視図。 実施形態の巻取用リールを示す側面図。 実施形態の巻取用リールを示す断面図。 巻芯形成体を示す斜視図。 (a)はボルトによって巻芯形成体同士を一体化した状態を示す部分拡大図、(b)はガイド凸部とガイド凹部の係合状態を示す部分拡大図。 第1の巻芯形成体を移動させた状態を示す断面図。 第2の巻芯形成体及び端材を示す部分断面図。 別例の巻芯形成体を示す斜視図。 (a)は背景技術を示す側断面図、(b)は半割巻芯体を移動させた状態を示す側断面図、(c)は半割巻芯体の隙間を示す図。
以下、巻取用リールを具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
まず、巻取用リール20がセットされる切断装置10について説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、切断装置10は、長尺状の電極材料12を、その短手方向の両側部を切断して所定幅にするための装置である。電極材料12は、長尺状の金属箔11aの両面に活物質合剤が塗布されて形成された塗工部11bを備える。切断装置10は、電極材料12が予め巻取られた供給用リール13を備えるとともに、電極材料12の短手方向の両側部が切り落とされた電極材料12を巻き取る回収用リール14を備える。供給用リール13及び回収用リール14は、それぞれシャフト13a,14aに回転可能に支持されている。また、切断装置10は、一対の切断歯10aを備え、一対の切断歯10aは、供給用リール13から送り出された電極材料12の短手方向の両側部上に配置されている。
切断装置10は、切断歯10aによって電極材料12から切断された端材15を巻き取るための巻取用リール20を一対備えるとともに、切断装置10は、巻取用リール20を回転可能に支持するシャフト19を備える。端材15は、長尺状であり、また、端材15は、金属箔である。
次に、巻取用リール20について説明する。
図2及び図4に示すように、巻取用リール20は、第1の巻芯形成体30と、第2の巻芯形成体40を一体化して構成されている。巻取用リール20は、円筒状の巻芯部21を備える。この巻芯部21は、挿通孔21aを有し、挿通孔21aには、巻取用リール20を回転可能に支持するシャフト19が挿通可能になっている。巻取用リール20及び巻芯部21の中心軸Lに沿う方向(以下、軸方向とする)への長さは、端材15の短手方向への長さNより長くなっている。巻取用リール20は、巻芯部21の軸方向一端に第1の掛止部32を備え、巻芯部21の軸方向他端に第2の掛止部42を備える。第1及び第2の掛止部32,42は巻芯部21の径方向に突出し、かつ巻芯部21の軸方向に沿った断面視がL型である。
図4及び図5に示すように、第1の巻芯形成体30は、円筒状の第1の外筒部33を備えるとともに、第1の外筒部33の内周側に第1の内筒部34を備える。第1の外筒部33の内周面と、第1の内筒部34の外周面とは、巻芯部21の軸方向全体に亘って一定距離だけ離れている。第1の外筒部33の軸方向に沿った長さのうち、最大長さL1は、端材15の短手方向に沿った長さNよりも長くなるように設定されている。
第1の巻芯形成体30は、軸方向一端に第1の閉鎖部35を備える。第1の閉鎖部35は、中央に円孔が開口する円板状である。第1の閉鎖部35の外周縁部には、第1の外筒部33の軸方向一端が接合され、第1の閉鎖部35の内周縁部には、第1の内筒部34の軸方向一端が接合されている。そして、第1の閉鎖部35は、第1の巻芯形成体30の軸方向一端で、第1の外筒部33の一端縁と第1の内筒部34の一端縁との間に区画された開口部を閉鎖している。
第1の巻芯形成体30は、第1の閉鎖部35の外面によって形成された第1の傾斜面37を軸方向一端に有する。第1の傾斜面37(第1の閉鎖部35の外面)は、巻芯部21の軸方向に対し傾斜角度θ1で傾斜している。第1の閉鎖部35は、第1の巻芯形成体30の軸方向一端から他端に至るまで設けられている。
第1の外筒部33及び第1の内筒部34の軸方向他端は、第1の掛止部32に接合されている。また、第1の巻芯形成体30は、第1の傾斜面37における最も第1の掛止部32に近い位置にガイド凹部37aを有する。ガイド凹部37aは、その軸方向(ガイド凹部37aが第1の傾斜面37から凹む方向)が、巻芯部21の軸方向(中心軸Lに平行な直線La)に対し傾斜角度θ2で傾斜している。ガイド凹部37aの傾斜角度θ2は、第1の傾斜面37の傾斜角度θ1よりも小さく設定されている。第1の巻芯形成体30は、第1の外筒部33の軸方向一端面であって、第1の掛止部32から最も遠い位置に雌ねじ穴39を備える。雌ねじ穴39は、第1の巻芯形成体30の径方向への長さの範囲内に位置している。雌ねじ穴39とガイド凹部37aは、第1の巻芯形成体30の径方向に対向した位置に配置されている。
第2の巻芯形成体40は、円筒状の第2の外筒部43を備えるとともに、第2の外筒部43の内周側に第2の内筒部44を備える。第2の外筒部43の内周面と、第2の内筒部44の外周面とは、巻芯部21の軸方向全体に亘って一定距離だけ離れている。第2の外筒部43の軸方向に沿った長さのうち、最大長さL2は、端材15の短手方向に沿った長さNよりも長くなるように設定されている。
第2の巻芯形成体40は、軸方向一端に第2の閉鎖部45を備える。第2の閉鎖部45は、中央に円孔が開口する円板状である。第2の閉鎖部45の外周縁部には、第2の外筒部43の軸方向一端が接合され、第2の閉鎖部45の内周縁部には、第2の内筒部44の軸方向一端が接合されている。そして、第2の閉鎖部45は、第2の巻芯形成体40の軸方向一端で、第2の外筒部43の一端縁と第2の内筒部44の一端縁との間に区画された開口部を閉鎖している。
第2の巻芯形成体40は、第2の閉鎖部45の外面によって形成された第2の傾斜面47を軸方向一端に有する。第2の傾斜面47(第2の閉鎖部45の外面)は、巻芯部21の軸方向に対し傾斜角度θ1で傾斜している。第1の傾斜面37と第2の傾斜面47の傾斜角度は同じである。第2の閉鎖部45は、第2の巻芯形成体40の軸方向一端から他端に至るまで設けられている。
第2の外筒部43及び第2の内筒部44の軸方向他端は、第2の掛止部42に接合されている。第2の傾斜面47において、第2の掛止部42から最も遠い位置にガイド凸部47aを有する。ガイド凸部47aは、その軸方向(ガイド凸部47aが第2の傾斜面47から突出する方向)が、巻芯部21の軸方向に対し傾斜角度θ2で傾斜している。ガイド凸部47aとガイド凹部37aの傾斜角度は同じであり、ガイド凹部37a及びガイド凸部47aの傾斜角度θ2は、第1及び第2の傾斜面37,47の傾斜角度θ1よりも小さく設定されている。なお、ガイド凸部47aは、第2の傾斜面47に凹設された取着孔47bにピン状のガイド凸部47aを嵌合して形成されている。
図3に示すように、第2の巻芯形成体40は、第2の外筒部43の軸方向他端面で、かつ、巻芯部21の形成時に、雌ねじ穴39と対向する位置に挿通孔49を有する。この挿通孔49には、雌ねじ穴39に螺合可能なボルト50が挿通可能である。
そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、巻取用リール20では、第1の巻芯形成体30のガイド凹部37aに、第2の巻芯形成体40のガイド凸部47aを係合し、かつ第1の巻芯形成体30の雌ねじ穴39と第2の巻芯形成体40の挿通孔49を合致させて位置合わせした状態で、挿通孔49に挿通したボルト50を雌ねじ穴39に螺合する。すると、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40が一体化され、第1の外筒部33の外周面と第2の外筒部43の外周面とから巻芯部21の外周が形成される。
図4に示すように、第1の内筒部34の内周面と第2の内筒部44の内周面とから巻芯部21の内周が形成されるとともに、挿通孔21aが形成される。第1の掛止部32と第2の掛止部42が巻芯部21の軸方向両端に配置され、巻取用リール20が形成される。巻取用リール20では、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47が、巻芯部21の分割面上に位置し、かつ分割面上で全面で当接している。なお、巻芯部21の分割面は、巻芯部21の軸方向一端から他端の全体に亘って延びているとともに、巻芯部21の軸方向に対し斜めに交差している。
次に、巻取用リール20の使用方法を作用とともに記載する。
まず、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を一体化して巻取用リール20を形成する。ガイド凹部37aにガイド凸部47aを係合させ、係合位置を回動中心として第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を相対的に回動させる。そして、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47を全面で当接させると、雌ねじ穴39と挿通孔49が合致する。その後、挿通孔49に挿通したボルト50を雌ねじ穴39に螺合し、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を一体化して巻取用リール20が完成する。
次に、巻取用リール20を切断装置10のシャフト19にセットし、電極材料12の切断を行う。切断装置10が駆動されると、電極材料12から切り離された端材15は、一定速度で回転する巻芯部21にテンションを加えた状態で巻き取られる。
巻取用リール20に巻き取られた端材15を廃棄するには、まず、巻取用リール20をシャフト19から取り外す。次に、ボルト50を、雌ねじ穴39から螺退させ、挿通孔49から抜き取る。そして、第2の掛止部42に手を掛止し、一方の巻芯形成体である第2の巻芯形成体40を、他方の巻芯形成体である第1の巻芯形成体30に対し移動させる。すると、ガイド凹部37a及びガイド凸部47aにより、第1の巻芯形成体30は、中心軸Lに対して傾斜角度θ2で傾斜する方向へ移動するようにガイドされる。
そして、図7に示すように、第2の巻芯形成体40を巻芯部21の径方向外側へ移動させると、端材15の内周面と、第2の巻芯形成体40における第2の外筒部43の外周面との間に空間Sが形成される。第1の巻芯形成体30を第2の巻芯形成体40から離す程、空間Sが大きくなり、第2の巻芯形成体40の移動が容易となる。
そして、図8に示すように、第2の巻芯形成体40を端材15の内側から抜き取ると、第1の巻芯形成体30の第1の外筒部33に端材15が巻き取られた状態となる。その後、第1の外筒部33から端材15を巻き取られた状態のまま、軸方向へ移動させると、端材15を一括して第1の巻芯形成体30から取り外すことができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)巻取用リール20の巻芯部21は、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を一体化して形成され、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47が巻芯部21の分割面上に位置し、全面に亘って当接している。このため、巻芯部21の周面上には、分割面に沿った隙間が形成されず、外周面は円周面状である。よって、巻芯部21に端材15を巻き取ったとき、隙間によって、端材15が弛んで巻き取られることが無く、端材15をスムーズに巻き取ることができる。
(2)第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を一体化するとき、ガイド凹部37aにガイド凸部47aを係合させることで、係合位置を回動中心として第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を相対的に回動させることができる。このため、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47を合わせれば、雌ねじ穴39と挿通孔49を合致させることができ、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40の位置決めを簡単に行うことができる。
(3)巻芯部21の外周面は、第1及び第2の巻芯形成体30,40の外周面で形成される。このため、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47を全面で当接させれば、巻芯部21は、いつも一定の外径とすることができる。
(4)第1及び第2の外筒部33,43の軸方向への最大長さL1,L2は、端材15の短手方向への長さNよりも長い。このため、巻芯部21に端材15が巻き取られた状態でも、第1の傾斜面37と第2の傾斜面47の当接部(分割面)のうち、第1の掛止部32及び第2の掛止部42側の一部が、端材15の短手方向の両端部によって覆われることはない。よって、巻芯部21の分割面から巻芯部21の径方向外側に向けて第2の巻芯形成体40を移動させる際、その移動が端材15によって妨げられず、第2の巻芯形成体40を簡単に移動させることができる。
(5)ガイド凹部37aとガイド凸部47aの中心軸Lに対する傾斜角度θ2は、第1及び第2の傾斜面37,47の中心軸Lに対する傾斜角度θ1より小さい。このため、第2の巻芯形成体40を、そのガイド凸部47aをガイド凹部37aに沿わせて移動させると、第2の傾斜面47を第1の傾斜面37に沿わせて移動させる場合と比べて、第2の巻芯形成体40の径方向への移動量を少なくすることができる。
(6)雌ねじ穴39は、第1の外筒部33の軸方向の一端面であり、第1の掛止部32から最も遠い位置に設けられている。また、挿通孔49は、第2の外筒部43のうち第2の掛止部42に最も近い位置に設けられている。このため、雌ねじ穴39及び挿通孔49をその他の位置に設けた場合と比較して、ボルト50の長さを短くすることができ、ボルト50を雌ねじ穴39に螺合する作業も楽になる。
(7)ガイド凹部37aにガイド凸部47aを係合し、雌ねじ穴39に挿通孔49を貫通したボルト50を螺合することで、巻芯部21を周方向の2箇所に回転規制箇所が形成される。よって、ガイド凹部37a、ガイド凸部47a、雌ねじ穴39、及び挿通孔49を形成するだけで、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40の相対的な周方向への位置ずれを規制することができる。
(8)ガイド凹部37aは、第1の外筒部33の外周面より内側に設けられ、ガイド凸部47aは、第2の外筒部43の外周面より内側に設けられている。このため、巻芯部21の外周面に、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40を位置決めするための構成が設けられず、巻芯部21の外周面に端材15を直接巻き取ることができる。
(8)第1の巻芯形成体30は第1の掛止部32を備え、第2の巻芯形成体40は第2の掛止部42を備える。このため、第1の巻芯形成体30又は第2の巻芯形成体40を移動させる際、第1の掛止部32又は第2の掛止部42に手を掛止することで、その移動が行いやすくなる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図9に示すように、第1の巻芯形成体30は第1の閉鎖部35が無く、第2の巻芯形成体40は第2の閉鎖部45が無くてもよい。この場合、第1の巻芯形成体30では第1の外筒部33及び第1の内筒部34の軸方向一端そのもので第1の傾斜面37を形成し、第2の巻芯形成体40では第2の外筒部43及び第2の内筒部44の軸方向一端そのもので第2の傾斜面47を形成してもよい。
○ 実施形態において、第1の巻芯形成体30は第1の掛止部32が無くてもよく、第2の巻芯形成体40は第2の掛止部42が無くてもよい。又は、巻取用リール20は、第1の掛止部32及び第2の掛止部42のいずれか一方のみを備えていてもよい。
○ ガイド凹部37a及びガイド凸部47aの傾斜角度θ2は、第1の傾斜面37及び第2の傾斜面47の傾斜角度θ1と同じでもよいし、大きくてもよい。
○ 第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40の分割面は、巻芯部21の軸方向の一端から他端の全体に亘って延びていたが、これに限らない。分割面は、巻芯部21の軸方向の途中に形成され、第1の巻芯形成体30と第2の巻芯形成体40は、巻芯部21の軸方向の途中から分離可能であってもよい。
○ 実施形態では、第1の巻芯形成体30に端材15が巻き取られた状態で、第2の巻芯形成体40を移動させたが、第2の巻芯形成体40に端材15が巻き取られた状態で、第1の巻芯形成体30を移動させてもよい。
○ ガイド凹部37a及びガイド凸部47aは、二箇所以上に設けられていてもよいし、雌ねじ穴39及び挿通孔49は、二箇所以上に設けられていてもよい。
○ 巻取用リール20は、金属箔としての端材15の巻き取り用に使用したが、電極材料12の巻き取り用に使用してもよい。
○ 電極材料12は、金属箔11aの両面に塗工部11bが形成されたものであったが、金属箔11aの片面に塗工部11bが形成されたものでもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記ガイド凸部及び前記ガイド凹部は一つずつ設けられている。
(ロ)前記第1の巻芯形成体は前記傾斜面に雌ねじ穴を備え、前記第2の巻芯形成体は、前記巻芯部を形成した状態で前記雌ねじ穴に合致する挿通孔を備える。
N…長さ、θ1,θ2…傾斜角度、L1,L2…最大長さ、11a…金属箔、12…電極材料、20…巻取用リール、21…巻芯部、30…第1の巻芯形成体、32…第1の掛止部、37…第1の傾斜面、37a…ガイド凹部、40…第2の巻芯形成体、42…第2の掛止部、47…第2の傾斜面、47a…ガイド凸部。

Claims (3)

  1. 帯状の金属箔、又は帯状の金属箔の少なくとも一面に活物質合剤が塗布された電極材料を巻き取る巻取用リールであって、
    前記金属箔又は前記電極材料が外周面に巻回される円筒状の巻芯部を備え、
    前記巻芯部は、該巻芯部の軸方向に対し斜めに交差する方向に延びる分割面から2分割された円筒状の巻芯形成体を一体化して形成され、
    各巻芯形成体は、該巻芯形成体の軸方向一端に位置して前記巻芯部の前記分割面上に位置する傾斜面を有するとともに、
    前記軸方向に沿った一端から他端までの最大長さが、前記金属箔又は前記電極材料の長手方向に直交した短手方向への長さより長く、
    一方の巻芯形成体は前記傾斜面にガイド凹部を有するとともに、
    他方の巻芯形成体は前記傾斜面に前記ガイド凹部に係合するガイド凸部を有し、
    前記傾斜面同士が当接し、かつ前記ガイド凹部と前記ガイド凸部を係合して前記巻芯部が構成されていることを特徴とする巻取用リール。
  2. 前記ガイド凸部及び前記ガイド凹部の軸方向は、前記巻芯部の軸方向に対し傾斜しており、前記ガイド凸部及び前記ガイド凹部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度より小さい請求項1に記載の巻取用リール。
  3. 各巻芯形成体は、軸方向他端に、前記巻芯形成体の径方向に突出する掛止部を備える請求項1又は請求項2に記載の巻取用リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112278994A (zh) * 2020-10-22 2021-01-29 深圳华添达信息技术有限公司 一种线缆成盘装置
CN114538207A (zh) * 2020-11-19 2022-05-27 深圳市飞速创新技术股份有限公司 一种线材卷轴

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