JP2015080569A - 歯科補綴物製作装置及び歯科補綴物製作方法。 - Google Patents

歯科補綴物製作装置及び歯科補綴物製作方法。 Download PDF

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【課題】CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、人工歯列弓の前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できる歯科補綴物製作装置及び歯科補綴物製作方法を得る。【解決手段】歯科補綴物製作装置10は口腔内装着時に***で支えることができる大きさと厚みを有し人工歯列弓の前方基準点を記入することが可能なバイトステージ部12と、バイトステージ部12に取付けられ口腔内において上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方と固定可能とされ口腔外にバイトステージ部12との位置関係を変えることなく取り出すことができるバイトフォーク部14と、バイトステージ部12に取付けられ患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となるアンテリアポスト部16と、バイトステージ部12に取付けられ口腔内装着時に患者の頭部に補綴学的平面に平行になるように装着可能なヘッドバンド部18と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、歯科補綴物の製作時に用いる歯科補綴物製作装置及び歯科補綴物製作方法に関するものである。
従来、歯科補綴(ほてつ)物(又は装置)としての前歯部人工歯は、上下的、左右的、前後的に決定された前方基準点を参考に配列位置を決定することが一般的である。また、上下的配列位置は、生理的に安静な状態で上下***(こうしん)を閉じた際の***接合線を基準にし、左右的配列位置は顔面正中線を基準にする。さらに、前後的配列位置は、患者が***を軽く閉じた状態で採得した***の豊隆(ほうりゅう)を基準にする。そのうえで、補綴学的平面を基準に仮想咬合(こうごう)平面が決定され、前歯部人工歯を配列することができる。
このように、上下***接合線、顔面正中線、術者によって決定された***の豊隆を前後的に記録した線、そして、仮想咬合平面に加え、顎位(がくい)を採得(さいとく)する一連の操作を歯科医療行為における咬合採得という。
例えば、全部床(しょう)義歯製作時に、患者の人工歯列弓(しれつきゅう)の前方基準点を決定する際には、咬合堤(てい)の唇側面の過不足を修正することによって立体的にその位置を採得する。このような作業は試行錯誤的に行われ、多くの時間と労力が必要であり患者と術者の負担が大きい。
また、特許文献1に示されるような近年のCAD/CAMによる義歯作成法では,印象面を光学的にスキャンすることによって、義歯を作成することが多い。この場合、印象採得と同時に咬合採得も行われることから患者の来院回数を削減することなどの効果が期待されている。一方で、前述ようにそもそも咬合採得時に試行錯誤的に採得されていた前方基準点は採得される機会を失ったことから、印象採得と同時に行われる咬合採得時にそれを記録する新たな方法が必要になってきた。現状の多くは、印象採得後に、ノギスを使った計測結果を記録したり、平均値を利用したりするなどの方法が採用されているが、従来の咬合採得法に代替できるような簡便で、確実な前方基準点の採得方法は確立されていない。
特表2006−521136号公報
本発明は、CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、人工歯列弓の前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できる歯科補綴物製作装置及び歯科補綴物製作方法を得ることを課題とする。
本発明の請求項1に係る歯科補綴物製作装置は、患者の口腔内に装着可能であると共に前記口腔内に装着した状態で、***で支えることができる大きさと厚みを有し、人工歯列弓の前方基準点を記入することが可能なバイトステージ部と、前記バイトステージ部に取付けられ、前記口腔内において上顎印象(いんしょう)用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方と固定可能とされ、前記口腔外に前記バイトステージ部との位置関係を変えることなく取り出すことができるバイトフォーク部と、前記バイトステージ部に取付けられ、前記患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となるポスト部と、前記バイトステージ部に取付けられ、前記バイトステージ部と前記バイトフォーク部とを前記口腔内に装着した状態で、前記患者の頭部に補綴学的平面に平行になるように装着可能なヘッドバンド部と、を有する。
上記構成によれば、周知である通常の方法にしたがって、上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方を用いて印象採得を行った後、歯科補綴物製作装置のバイトステージ部と、このバイトステージ部に取付けられたバイトフォーク部とを口腔内に装着して、バイトフォーク部を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方との間に介在させる。その後、例えば、一例としてのシリコン印象材などの固定材を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方との間に満たすことで、バイトフォーク部を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定する。そして、バイトステージ部を***で支え、顔面正中線をこのバイトステージ部上に記録する。なお、バイトステージ部を***で支えることで、バイトステージ部そのものが***接合線を再現することができる。
さらに、ヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう患者の頭部に装着すれば、バイトステージ部の矢状(しじょう)面投影角を補綴学的平面に平行になるよう決定することができ、この状態で、固定材の硬化を待つ。この際、バイトフォーク部とバイトステージ部との境界に折り目をつけておくことで、固定材の硬化後にもヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう調整することが可能になる。固定材の硬化後は、***の豊隆を観察しながら、バイトステージ部上に、人工歯列弓の前方基準点を記録する。このようにして、人工歯列弓の前方基準点を記録できると同時に、上下***接合線(X軸)、顔面正中線(Y軸)、術者によって決定された***の豊隆を記録した線(Z軸)、そして、仮想咬合平面(XーZ平面)の4項目すべてを同時に採得することができ、CAD/CAMによる3次元設計の基準となる3軸の交点とその点を通る基準平面の採得が可能になる。その後は、バイトフォーク部が上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定された後、口腔外にバイトステージ部とバイトフォーク部とを双方の位置関係を変えることなく取り出し、光学スキャナで計測を行う。その際、ポスト部は、歯科補綴物製作時に必要な角度や距離から歯科補綴物を設計し、完成後の状態を確認するために、患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となる。
この結果、CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できる。すなわち、咬合床の咬合堤の唇側面の過不足を修正する従来の作業をすることなく歯科補綴物を完成することができる。このため、患者と術者の負担を軽減し、歯科補綴物を設計してその完成度を確認することを助けることができる。
本発明の請求項2に係る歯科補綴物製作方法は、上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方を用いて印象採得を行った後、歯科補綴物製作装置のバイトステージ部と、前記バイトステージ部に取付けられたバイトフォーク部とを口腔内に装着して、前記バイトフォーク部を前記上顎印象用トレーと前記下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定する工程と、前記バイトステージ部を***で支え、顔面正中線を前記バイトステージ部上に記入する工程と、前記歯科補綴物製作装置のヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう頭部に装着し、前記バイトステージ部の矢状面投影角を補綴学的平面に平行になるよう決定する工程と、前記バイトフォーク部と前記バイトステージ部との境界に、前記ヘッドバンド部を前記補綴学的平面に平行になるよう調整可能にする折り目をつける工程と、前記***の豊隆を観察しながら、前記バイトステージ部上に、人工歯列弓の前方基準点を記入する工程と、前記口腔外に前記バイトステージ部と前記バイトフォーク部とを双方の位置関係を変えることなく取り出し、光学スキャナで計測を行う固定と、前記歯科補綴物製作装置のポスト部を画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点とし、歯科補綴物を製作する工程と、を有する。
上記方法によれば、周知である通常の方法にしたがって、上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方を用いて印象採得を行った後、歯科補綴物製作装置のバイトステージ部と、このバイトステージ部に取付けられたバイトフォーク部とを口腔内に装着して、バイトフォーク部を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方との間に介在させる。その後、例えば、一例としてのシリコン印象材などの固定材を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方との間に満たすことで、バイトフォーク部を上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定する。そして、バイトステージ部を***で支え、顔面正中線をこのバイトステージ部上に記入する。なお、バイトステージ部を***で支えることで、バイトステージ部そのものが***接合線を再現することができる。
さらに、ヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう患者の頭部に装着すれば、バイトステージ部の矢状(しじょう)面投影角を補綴学的平面に平行になるよう決定することができ、この状態で、固定材の硬化を待つ。この際、バイトフォーク部とバイトステージ部との境界に折り目をつけておくことで、固定材の硬化後にもヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう調整することが可能になる。固定材の硬化後は、***の豊隆を観察しながら、バイトステージ部上に、人工歯列弓の前方基準点を記入する。このようにして、人工歯列弓の前方基準点を記録できると同時に、上下***接合線(X軸)、顔面正中線(Y軸)、術者によって決定された***の豊隆を記録した線(Z軸)、そして、仮想咬合平面(XーZ平面)の4項目すべてを同時に採得することができ、CAD/CAMによる3次元設計の基準となる3軸の交点とその点を通る基準平面の採得が可能になる。その後は、バイトフォーク部が上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定された後、口腔外にバイトステージ部とバイトフォーク部とを双方の位置関係を変えることなく取り出し、光学スキャナで計測を行う。その際、ポスト部は、歯科補綴物製作時に必要な角度や距離から歯科補綴物を設計し、完成後の状態を確認するために、患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となる。
この結果、CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できる。すなわち、咬合床の咬合堤の唇側面の過不足を修正する従来の作業をすることなく歯科補綴物を完成することができる。このため、患者と術者の負担を軽減し、歯科補綴物を設計してその完成度を確認することを助けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、人工歯列弓の前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できる。
本発明の一実施形態に係る歯科補綴物製作装置を患者に装着した状態を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る歯科補綴物製作装置を示す平面図である。
次に、本発明の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、これらの図において適宜示される矢印UPは装置の上方側を示し、矢印FRは装置の前方側を示している。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の歯科補綴物製作装置10は、バイトステージ部12、バイトフォーク部14、ポスト部としてのアンテリアポスト部16及びヘッドバンド部18を備えている。
図2に示すように、バイトステージ部12は上方から見た平面視において、前端12Aから後端12Bに向かって左右方向の幅が狭くなる台形状となっている。また、図1に示すように、バイトステージ部12は、患者20の口腔内に装着可能であると共に、患者20の口腔内に装着した状態で、患者20の***で支えることができる大きさと厚みを有している。さらに、バイトステージ部12は、人工歯列弓の前方基準点を記入することが可能となっている。
図2に示すように、バイトフォーク部14は上方から見た平面視において、前端14Aから後端14Bに向かって略V字状に二股に分岐した形状となっており、前端14Aがバイトステージ部12の後端12Bに取付けられている。また、図1に示すように、バイトフォーク部14は患者20の口腔内において、図示を省略した上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方が固定できる構造となっている。
図1に示すように、アンテリアポスト部16は、上下方向を長手方向とする断面円形の棒状となっており、長手方向(上下方向)中央部16Aが、バイトステージ部12の前端12Aにおける左右の幅方向中央部12Cに取付けられている。また、アンテリアポスト部16は、歯科補綴物製作時に必要な角度や距離から歯科補綴物を計画、設計し、完成後の状態を確認するために、事前に撮影した患者20の正貌(せいぼう:顔の正面)写真やレントゲン写真などの患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となる。
図2に示すように、ヘッドバンド部18は、上方から見た平面視においてリング状となっており、前端部18Aがバイトステージ部12の前端12Aにおける下面の左右幅方向中央部12Cに取付けられている。また、ヘッドバンド部18はバイトステージ部12に対して取付け角度を変えることができるように取付けられている。このため、図1に示すように、バイトステージ部12とバイトフォーク部14とを患者20の口腔内に装着した状態で、ヘッドバンド部18を患者20の頭部20Aの外周部に、補綴学的平面に平行になるように装着することができる。なお、ヘッドバンド部18を補綴学的平面に平行になるよう患者の頭部に装着することで、バイトステージ部12の矢状(しじょう)面投影角が決定される。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
先ず、周知である通常の方法にしたがって、上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとを用いて印象採得を行った後、顎位を採得する際に、歯科補綴物製作装置10のバイトステージ部12とバイトフォーク部14とを患者20の口腔内に挿入する。この時、バイトフォーク部14を上下顎印象(がくいんしょう)用トレーの間に介在させつつ、一例としてシリコン印象材などの固定材をバイトフォーク部14と上下顎印象用トレーとの間に満たすことで、バイトフォーク部14と上下顎印象用トレーとを固定する。
次に、図1に示されるように、歯科補綴物製作装置10のバイトステージ部12とバイトフォーク部14とを患者20の口腔内に装着した状態で、患者20が、生理的に安静な状態で上下***を軽く閉じ、バイトステージ部12を***で支える。これにより、バイトステージ部12そのものが***接合線を再現することができる。
この状態で、ヘッドバンド部18をバイトステージ部12に対して補綴学的平面に平行になるよう患者20の頭部20Aに装着して、固定材の硬化を待つ。
なお、本実施形態では、固定材の硬化後にバイトフォーク部14とバイトステージ部12との境界にある折り目を折って、バイトステージ部12が補綴学的平面に平行になるようヘッドバンド部18の角度を調整する。また、角度調整後は、常温重合レジンで折り目の角度を固定し、バイトステージ部12の矢状面投影角を決める。これにより、バイトステージ部12そのものが仮想咬合平面を再現することができる。
その後、固定材の硬化を待ち、***の豊隆を観察しながら、バイトステージ部12上に人工歯列弓の前方基準点を記録する。最後に、バイトステージ12上に顔面正中線を記録する。以上の操作によって、前方基準点のみならず、仮想咬合平面も同時に採得することができる。
次に、以上の方法で印象採得と咬合採得が完了した上下顎印象用トレーとともに、歯科補綴物製作装置10を患者20から取り外す。この際、バイトステージ部12とバイトフォーク部14とが口腔内の位置関係を変えることなく口腔外へ取り出すことができる。なお、光学的計測の事前準備として、記入された前方基準点を歯科用ラウンドバーで少量削除し、前方基準点を光学的に計測できるようにする。
その後、上下顎印象と歯科補綴物製作装置10とを一括して光学スキャナで計測を行い、STLフォーマットでファイルを保存する。また、CADソフトウェアでは、このファイルを開くことで患者20の人工歯列弓の前方基準点と仮想咬合平面を再現することができる。さらに、前方基準点であるアンテリアポスト部16を使って、事前に撮影した患者20の正貌(せいぼう:正面の顔)写真やレントゲン写真などの患者の画像データと印象のCADデータとをCADソフトウェア内で重ね合わせることができる。
以上のように、本実施形態の歯科補綴物製作装置10では、上下***接合線、顔面正中線、術者によって決定された***の豊隆を前後的に記録した線、そして、仮想咬合平面の4項目すべてを同時に採得して顎位を採得できる。また、バイトフォーク部14を上下顎印象用トレーに固定することができ、それをもとに人工歯配列に利用可能な前方基準点をCADソフトウェア上に再現することができる。
この結果、CAD/CAMによって歯科補綴物を製作する際に、人工歯列弓の前方基準点を印象採得並びに顎位採得と同時に記録できるという新しい機能によって無駄な労力を省くことで、従来の歯科補綴物の製作法を簡略化し、その経済性を高めることできる。
即ち、従来、人工歯列弓の前方基準点は、例えば、全部床義歯の場合、歯科用ワックスなどで作成した咬合堤の唇側面の過不足を***の豊隆や患者の要望、あるいは旧義歯なども参考にしながら試行錯誤的に修正する非常に時間のかかる作業によって決定していた。しかしながら、本実施形態の歯科補綴物製作装置10では、人工歯列弓の前方基準点を簡便にかつ正確に規定することで、CADによる歯科用補綴物の製作に歯列弓全体の三次元的位置を規定する新しい方法を加えることができる。さらに、X線パノラマ写真やCTスキャンなどのX線デジタル画像、模型や印象面のデジタルカラー画像とモデリングされた3次元コンピュータグラフィクスを利用して、これらの画像のレイヤー上で全体像をイメージすることも可能になる。このようにして、歯科補綴物の完成後や術後の状態を知ることは、最善の臨床結果までの過程を疑似体験することであり、この経験を通じて個々に対処しなければならない問題点や、解決しなければならない課題について前もって検討し、的確な臨床診断と製作者に対する客観的な指示を行うことを助ける極めて重要なプロセスである。さらに、本実施形態の歯科補綴物製作装置10を利用することで従来、優れた診断力と熟練した技術の試行錯誤をもってしたこのプロセスを誰でもがCADを使って行うことが可能になる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
10 歯科補綴物製作装置
12 バイトステージ部
14 バイトフォーク部
16 アンテリアポスト部(ポスト部)
18 ヘッドバンド部

Claims (2)

  1. 患者の口腔内に装着可能であると共に前記口腔内に装着した状態で、***で支えることができる大きさと厚みを有し、人工歯列弓の前方基準点を記入することが可能なバイトステージ部と、
    前記バイトステージ部に取付けられ、前記口腔内において上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方と固定可能とされ、前記口腔外に前記バイトステージ部との位置関係を変えることなく取り出すことができるバイトフォーク部と、
    前記バイトステージ部に取付けられ、前記患者の画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点となるポスト部と、
    前記バイトステージ部に取付けられ、前記バイトステージ部と前記バイトフォーク部とを前記口腔内に装着した状態で、前記患者の頭部に補綴学的平面に平行になるように装着可能なヘッドバンド部と、
    を有する歯科補綴物製作装置。
  2. 上顎印象用トレーと下顎印象用トレーとの少なくとも一方を用いて印象採得を行った後、歯科補綴物製作装置のバイトステージ部と、前記バイトステージ部に取付けられたバイトフォーク部とを口腔内に装着して、前記バイトフォーク部を前記上顎印象用トレーと前記下顎印象用トレーとの少なくとも一方に固定する工程と、
    前記バイトステージ部を***で支え、顔面正中線を前記バイトステージ部上に記入する工程と、
    前記歯科補綴物製作装置のヘッドバンド部を補綴学的平面に平行になるよう頭部に装着し、前記バイトステージ部の矢状面投影角を補綴学的平面に平行になるよう決定する工程と、
    前記バイトフォーク部と前記バイトステージ部との境界に、前記ヘッドバンド部を前記補綴学的平面に平行になるよう調整可能にする折り目をつける工程と、
    前記***の豊隆を観察しながら、前記バイトステージ部上に、人工歯列弓の前方基準点を記入する工程と、
    前記口腔外に前記バイトステージ部と前記バイトフォーク部とを双方の位置関係を変えることなく取り出し、光学スキャナで計測を行う固定と、
    前記歯科補綴物製作装置のポスト部を画像データと印象のCADデータとを重ね合わせるための基準点とし、歯科補綴物を製作する工程と、
    を有する歯科補綴物製作方法。
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