JP2015078758A - 燃料チューブ - Google Patents
燃料チューブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015078758A JP2015078758A JP2013217599A JP2013217599A JP2015078758A JP 2015078758 A JP2015078758 A JP 2015078758A JP 2013217599 A JP2013217599 A JP 2013217599A JP 2013217599 A JP2013217599 A JP 2013217599A JP 2015078758 A JP2015078758 A JP 2015078758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- fuel tube
- fuel
- polyamide
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】燃料チューブ1は、最内層4と、最内層4の外側に積層されたバリア層6と、バリア層6の外側に積層された最外層7とを備えている。そして、バリア層6が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル/クロロトリフルオロエチレン共重合体により形成されている。
【選択図】図1
Description
まず、以下に示す各種樹脂材料における特性を評価し、バリア層を形成する材料としての適性を評価した。
ASTM D790(又はISO 178)に準拠して、温度23℃における各種樹脂の曲げ弾性率[MPa]を測定した。
上記各種の樹脂について、ASTM D882に準拠して、引張破断伸び[%]を測定した。
厚み3.2mmのプレスシートを幅12mm、長さ50mmに切削し、深さ2.54mmのノッチを入れ、−40℃の恒温槽に4時間保持することにより、測定用サンプルを得た。
上記各種の樹脂について、JIS K6251に規定されているダンベル状1号形(但し、厚みは0.5mmに変更)を試験片として作製し、JIS K6260.6(屈曲試験)に規定された刃を使用して、試験片の中央長手方向に対して直角方向に0.3mmの長さのスリットを貫通させた。そして、このスリットが形成された試験片を延伸治具に取り付け、40℃に設定した燃料油C中に浸漬し、浸漬開始から破断するまでの時間を測定した。そして、この測定を、伸長率を変更して繰り返し、各伸長率に対して破断時間の逆数を求めてプロットし、臨界伸長率(破断しない伸長率)[%]を求めた。なお、臨界伸長率が大きいほど耐溶剤亀裂成長性に優れている。
まず、上記各種の樹脂について、厚さが0.1mmのプレスシートを作製した。次いで、CE10(イソオクタンとトルエンの容量比50:50の混合物にエタノール10%を混合した燃料)、またはCE85(イソオクタンとトルエンの容量比50:50の混合物にエタノール85%を混合した燃料)を投入した透過性治具(カップ法)に、作製したプレスシートを入れ、60℃中の重量変化を測定した。その後、時間あたりの重量変化と投入した液と接触するシートの表面積及びシートの厚さから燃料透過係数[g・mm/m2・day]を算出した。
○…0.5以上2.0未満の場合
△…2.0以上10未満の場合
×…10以上の場合
上記各種樹脂材料とポリアミド樹脂との接着性を評価した。なお、接着性は、以下の評価方法により評価した。
×…ポリアミド樹脂との直接接着が不可能であり、別途接着層を設ける必要がある場合
(燃料チューブの作製)
最内層用の押出成形機、内層用の押出成形機、バリア層用の押出成形機、及び最外層用の押出成形機から、各層の材料となる樹脂を押し出して、チューブ積層用のダイスにより、各樹脂を積層してチューブ状に成形した。
導電性のETFEの代わりに、非導電性のETFE(ダイキン工業(株)製、商品名:ネオフロンEFEP RP5000)により最内層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
PA12の代わりに、導電性のPA12(ダイセル・エボニック(株)製)、商品名:ベスタミドLX9102)により内層を形成するとともに、最内層を形成しなかった(即ち、燃料チューブを内層、バリア層、及び最外層の3層により形成した)こと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
PA12の代わりに、PA612(エムスケミー・ジャパン(株)製、商品名:グリルアミド 2D 25 W 20 HL X)により最外層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
PA12の代わりに、PA612(エムスケミー・ジャパン(株)製、商品名:グリルアミド 2D 25 W 20 HL X)により内層を形成したこと以外は、実施例4と同様にして燃料チューブを作製した。
各層の厚みを、最内層(厚み:0.05mm)、内層(厚み:0.2mm)、バリア層(厚み:0.1mm)、及び最外層(厚み:0.65mm)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
各層の厚みを、最内層(厚み:0.1mm)、内層(厚み:0.05mm)、バリア層(厚み:0.1mm)、及び最外層(厚み:0.75mm)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
各層の厚みを、最内層(厚み:0.1mm)、内層(厚み:0.2mm)、バリア層(厚み:0.05mm)、及び最外層(厚み:0.65mm)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
CPTの代わりに、PPS(東レ(株)製、商品名:A670X01)によりバリア層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
導電性のETFEの代わりに、CPT(ダイキン工業(株)製)、商品名:ネオフロンCPT)により最内層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
ETFEの代わりに、PPS(東レ(株)製、商品名:A670X01)により最内層を形成するとともに、CPTの代わりに、PPS(東レ(株)製、商品名:A670X01)によりバリア層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
CPTの代わりに、非導電性のETFE(ダイキン工業(株)製、商品名:ネオフロンEFEP RP5000)によりバリア層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして燃料チューブを作製した。
作製した各燃料チューブについて、縦割りしてダンベル試験片を打ち抜いて作製した。そして、テンシロン万能試験機を用い、ダンベル試験片の一端を一方のチャックに、及び他端を他方のチャックにそれぞれ固定し、50mm/minの速度で引っ張り試験を実施し、破断時の伸びを測定した。なお、ダンベル試験片は、ASTM D638 TYPE−V(標線間:8mm)のものとした。以上の結果を、表2に示す。
作製した各燃料チューブについて、縦割りして、ダンベル試験片を打ち抜いて作製した。なお、ダンベル試験片は、ASTM D638 TYPE−Vのものとした。また、この試験片について、JIS K6260.6(屈曲試験)に規定された刃を使用して、試験片の中央長手方向に対して直角方向に0.3mmの長さのスリットを貫通させた。そして、このスリットが形成された試験片を延伸治具に取り付け、40℃に設定した燃料油C中に浸漬し、浸漬開始から破断するまでの時間を測定した。そして、この測定を、伸長率を変更して繰り返し、各伸長率に対して破断時間の逆数を求めてプロットし、臨界伸長率(破断しない伸長率)[%]を求めた。なお、臨界伸長率が大きいほど耐溶剤亀裂成長性に優れている。
作製した各燃料チューブについて、長さが300mmの試験片を作製した。次いで、この試験片を、ガソリン(燃料油C)、または燃料油Cとエタノールとを90:10の体積比で混合したアルコール/ガソリン(高アルコールガソリン)に封入して全体の質量を測定し、それを60℃に温度設定したオーブンに入れ、一日経過後の質量変化(a)を測定した。一方、アルコール/ガソリンを封入していないものについても全体の質量を測定し、それを60℃に温度設定したオーブンに入れ、一日経過後の質量変化(b)を測定した。そして、(a)−(b)から1日当たりの燃料の質量変化を算出し、それを試験片の表面積で除したもの[g/m2/day]を耐燃料透過性(60℃,CE10)とした。また、同様に、燃料油Cとエタノールとを15:85の体積比で混合したアルコール/ガソリン(CE85)についても試験を実施した。以上の結果を、表2に示す。
△…1.0より大きく、2.0以下の場合
×…2.0より大きい場合
作製した各燃料チューブを、120℃で30分間、加熱し、曲げ加工を行う際の作業性(チューブ柔軟性)を評価した。
作製した各燃料チューブ(長さ:300mm)を、曲げR30を1ヶ所有し、かつ角度が90°の方向に折り曲げた状態にして、170℃で、30分間、保持することにより、L字状のチューブサンプルを作製した。その後、高温のエンジンルームを想定し、120℃環境下で1時間放置し、角度の変化を評価した。
△…角度が開き、90°より大きく、110°未満の場合
×…角度が開き、110°以上変形した場合
4 最内層
5 内層
6 バリア層
7 最外層
10 燃料チューブ
Claims (6)
- 最内層と、該最内層の外側に積層されたバリア層と、該バリア層の外側に積層された最外層とを含む、少なくとも3層を径方向に積層した燃料チューブであって、
前記バリア層が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル/クロロトリフルオロエチレン共重合体により形成されていることを特徴とする燃料チューブ。 - 前記最内層を形成する材料の耐溶剤亀裂成長性が、前記テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル/クロロトリフルオロエチレン共重合体の耐溶剤亀裂成長性よりも優れていることを特徴とする請求項1に記載の燃料チューブ。
- 前記最内層を形成する材料が、フッ素系樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料チューブ。
- 前記フッ素系樹脂が、エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体であることを特徴とする請求項3に記載の燃料チューブ。
- 前記最内層が、導電性を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料チューブ。
- 前記最内層と前記バリア層との間に内層が設けられ、前記最内層、前記内層、前記バリア層、及び前記最外層の4層が径方向に積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料チューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013217599A JP2015078758A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 燃料チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013217599A JP2015078758A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 燃料チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015078758A true JP2015078758A (ja) | 2015-04-23 |
Family
ID=53010319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013217599A Pending JP2015078758A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 燃料チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015078758A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017171714A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 富士電機株式会社 | 樹脂組成物 |
JP2019005997A (ja) * | 2017-06-23 | 2019-01-17 | 株式会社アオイ | 多層チューブ |
JP2019006005A (ja) * | 2017-06-23 | 2019-01-17 | 株式会社アオイ | グライドフレックスチューブ |
WO2019220850A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | ダイキン工業株式会社 | 積層体およびチューブ |
JP2021529681A (ja) * | 2018-03-19 | 2021-11-04 | サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション | 燃料輸送用途のための多層管材 |
JP7289575B1 (ja) | 2022-10-25 | 2023-06-12 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
JP7376957B1 (ja) | 2022-10-25 | 2023-11-09 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003008850A1 (en) * | 2001-07-19 | 2003-01-30 | Nitta Moore Company | Heat-resistant tube |
JP2007015364A (ja) * | 2005-06-17 | 2007-01-25 | Daikin Ind Ltd | 積層体 |
JP2007106083A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料用ゴムホース |
JP2012101420A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-05-31 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料系ホースおよびその製法 |
JP2012211687A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-11-01 | Kurashiki Kako Co Ltd | 燃料チューブ |
JP2012528997A (ja) * | 2009-06-01 | 2012-11-15 | ザ ゲイツ コーポレイション | 低透過性の可撓性燃料ホース |
-
2013
- 2013-10-18 JP JP2013217599A patent/JP2015078758A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003008850A1 (en) * | 2001-07-19 | 2003-01-30 | Nitta Moore Company | Heat-resistant tube |
JP2007015364A (ja) * | 2005-06-17 | 2007-01-25 | Daikin Ind Ltd | 積層体 |
JP2007106083A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料用ゴムホース |
JP2012528997A (ja) * | 2009-06-01 | 2012-11-15 | ザ ゲイツ コーポレイション | 低透過性の可撓性燃料ホース |
JP2012101420A (ja) * | 2010-11-09 | 2012-05-31 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料系ホースおよびその製法 |
JP2012211687A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-11-01 | Kurashiki Kako Co Ltd | 燃料チューブ |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017171714A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 富士電機株式会社 | 樹脂組成物 |
US10597526B2 (en) | 2016-03-22 | 2020-03-24 | Fuji Electric Co., Ltd. | Resin composition |
JP2019005997A (ja) * | 2017-06-23 | 2019-01-17 | 株式会社アオイ | 多層チューブ |
JP2019006005A (ja) * | 2017-06-23 | 2019-01-17 | 株式会社アオイ | グライドフレックスチューブ |
JP2021529681A (ja) * | 2018-03-19 | 2021-11-04 | サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション | 燃料輸送用途のための多層管材 |
WO2019220850A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | ダイキン工業株式会社 | 積層体およびチューブ |
JPWO2019220850A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2021-06-17 | ダイキン工業株式会社 | 積層体およびチューブ |
JP7289575B1 (ja) | 2022-10-25 | 2023-06-12 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
JP7376957B1 (ja) | 2022-10-25 | 2023-11-09 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
WO2024089818A1 (ja) * | 2022-10-25 | 2024-05-02 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
JP2024062455A (ja) * | 2022-10-25 | 2024-05-10 | 株式会社トヨックス | 可撓管 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015078758A (ja) | 燃料チューブ | |
EP1710482B1 (en) | Laminated tube | |
JP4970478B2 (ja) | 少なくとも一つの安定化層を有する多層構造物 | |
JP4619624B2 (ja) | 積層ホース | |
JP6421756B2 (ja) | 積層チューブ | |
JP2005178078A (ja) | 積層構造体 | |
JP6255823B2 (ja) | 積層チューブ | |
JP5972572B2 (ja) | 燃料チューブ | |
JP2008520465A (ja) | 改良多層ポリマー構造 | |
EP3069875A1 (de) | Mehrschichtverbund mit einer Fluorpolymerschicht | |
JP2010030276A (ja) | 積層体 | |
JP5474623B2 (ja) | 燃料用ホース | |
CN105985636B (zh) | 可加热的管材 | |
JP6474952B2 (ja) | 積層構造体 | |
JP6583648B2 (ja) | 積層構造体 | |
JP2005119017A (ja) | 積層構造体 | |
CN112009059A (zh) | 燃料输送用多层管的使用方法 | |
JP5753472B2 (ja) | 燃料チューブ | |
JP2005262673A (ja) | 燃料系樹脂ホースおよびその製法 | |
JP2009127631A (ja) | 燃料チューブ | |
JP2014240135A (ja) | 積層構造体 | |
JP6255824B2 (ja) | 積層チューブ | |
WO2012127766A1 (ja) | 燃料チューブ及びコネクタ付チューブ | |
CN103890473B (zh) | 树脂制燃料管 | |
JP2011245773A (ja) | 燃料用ホース |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160819 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171003 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180403 |