JP2015076991A - 鋸波発生装置、鋸波発生方法、および電圧出力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力電圧に応じた振幅値を有する鋸波を安定に出力する。
【解決手段】第1の抵抗器を有し、入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器の抵抗値に応じた出力電流に変換する電圧電流変換部と、出力電流に対応する比較電流を生成する比較電流生成部と、第1の電流源が流す予め定められた電流値の基準電流と比較電流とを比較する第1の比較部を有し、第1の比較部の比較結果に応じて、出力電流の電流値を補償する補償部と、補償された出力電流に応じて、入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する鋸波生成部とを備える鋸波発生装置および鋸波発生方法を提供する。
【選択図】図4
【解決手段】第1の抵抗器を有し、入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器の抵抗値に応じた出力電流に変換する電圧電流変換部と、出力電流に対応する比較電流を生成する比較電流生成部と、第1の電流源が流す予め定められた電流値の基準電流と比較電流とを比較する第1の比較部を有し、第1の比較部の比較結果に応じて、出力電流の電流値を補償する補償部と、補償された出力電流に応じて、入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する鋸波生成部とを備える鋸波発生装置および鋸波発生方法を提供する。
【選択図】図4
Description
本発明は、鋸波発生装置、鋸波発生方法、および電圧出力制御装置に関する。
従来、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御方式により、電源出力を安定化させる電源装置が知られていた(例えば、特許文献1および2参照)。
[特許文献1] 特開2002−252979号公報
[特許文献2] 特開2009−124877号公報
[特許文献1] 特開2002−252979号公報
[特許文献2] 特開2009−124877号公報
このようなPWM制御方式は、入力電圧に応じた振幅値を有する鋸波を用い、制御系の応答帯域より高い周波数成分の擾乱が入力電圧に加わっても、入力電圧の変動に応じた鋸波の波高値の変化に基づき、電源出力を安定化させていた。しかしながら、入力電圧に応じた振幅値を有する鋸波を生成する場合に、抵抗器等を用いて電圧−電流変換する回路を用いているので、当該抵抗器の製造バラつきや温度依存特性により抵抗器の抵抗値にずれが生じてしまうことがあった。このずれによって、鋸波の波高値は変動してしまい、電源出力を変動させてしまうことがあった。
本発明の第1の態様においては、第1の抵抗器を有し、入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器の抵抗値に応じた出力電流に変換する電圧電流変換部と、出力電流に対応する比較電流を生成する比較電流生成部と、第1の電流源が流す予め定められた電流値の基準電流と比較電流とを比較する第1の比較部を有し、第1の比較部の比較結果に応じて、出力電流の電流値を補償する補償部と、補償された出力電流に応じて、入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する鋸波生成部とを備える鋸波発生装置および鋸波発生方法を提供する。
本発明の第2の態様においては、入力電圧の変動を抑制した出力電圧を出力する電圧出力制御装置であって、入力電圧に応じた振幅値の鋸波を発生する鋸波発生装置と、出力電圧と参照電圧との誤差に応じた誤差電圧を出力する誤差電圧出力部と、鋸波発生装置が出力する鋸波と誤差電圧とを比較し、比較結果に応じたパルス幅変調信号を出力するPWM部と、PWM部の出力に応じて入力電圧および基準電圧のいずれかを切り替えて出力するスイッチ部と、スイッチ部からの出力を平滑化して出力電圧を出力するフィルタ部とを備える電圧出力制御装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る電圧出力制御装置10の構成例を示す。電圧出力制御装置10は、PWM制御方式を用いたDC−DCコンバータを構成し、入力電圧値の変動に追随して、入力電圧の変動を抑制した出力電圧を出力する。また、電圧出力制御装置10は、出力の電力需要要求の変動に追随して、略一定の電圧を出力する。電圧出力制御装置10は、誤差電圧出力部20と、参照電圧源22と、PWM部30と、スイッチ部40と、フィルタ部50と、鋸波発生装置100とを備える。
鋸波発生装置100は、入力電圧に応じた振幅値の鋸波を発生する。鋸波発生装置100については、後に述べる。
誤差電圧出力部20は、電圧出力制御装置10の出力に接続され、出力電圧と参照電圧との誤差に応じた誤差電圧を出力する。誤差電圧出力部20は、予め定められた参照電圧を出力する参照電圧源22と接続され、当該電圧出力制御装置10の出力電圧と参照電圧との誤差に応じた電圧を出力する。ここで、参照電圧源22は、一例として、電圧出力制御装置10が出力すべき電圧を参照電圧として出力する。誤差電圧出力部20は、一例として、差動増幅回路を含み、電圧出力制御装置10の出力電圧および参照電圧が略同一の電圧であることに応じて、略0Vを出力する。
PWM部30は、誤差電圧出力部20および鋸波発生装置100に接続され、鋸波発生装置100が出力する鋸波と誤差電圧とを比較し、比較結果に応じたパルス幅変調信号を出力する。PWM部30は、一例として、当該パルス幅変調信号の他に、当該パルス幅変調信号とは論理値が反転した反転パルス幅変調信号を出力する。PWM部30は、比較部32、バッファ部34、反転バッファ部36を有する。
比較部32は、誤差電圧出力部20から出力される誤差信号および鋸波発生装置100から出力される鋸波を受け取り、当該誤差信号と当該鋸波を比較し、比較結果に応じた電圧を出力する。比較部32は、一例として、コンパレータを含み、鋸波が誤差電圧よりも大きくなった場合にハイ電圧を出力し、鋸波が誤差電圧以下の場合にロー電圧を出力する。
比較部32は、例えば、誤差電圧が略0Vの場合、デューティー比が50%のパルス波形を出力する。また、比較部32は、誤差電圧が0V以上の電圧になった場合(即ち、電圧出力制御装置10の出力電圧が参照電圧よりも大きくなった場合)、デューティー比が50%以下のパルス波形を出力する。また、比較部32は、誤差電圧が0V以下の電圧になった場合(即ち、電圧出力制御装置10の出力電圧が参照電圧よりも小さくなった場合)、デューティー比が50%以上のパルス波形を出力する。
バッファ部34は、比較部32に接続され、比較部32の出力電圧を増幅して出力する。バッファ部34は、一例として、電圧増幅率が1倍のバッファアンプを含む。反転バッファ部36は、バッファ部34に接続され、バッファ部34の出力電圧を反転増幅する。反転バッファ部36は、一例として、電圧増幅率が−1倍のバッファアンプを含む。即ち、バッファ部34は、比較部32から出力されるパルス波形をパルス幅変調信号として出力し、反転バッファ部36は、反転パルス幅変調信号を出力する。
スイッチ部40は、PWM部30、電圧出力制御装置10の入力、および基準電圧に接続され、PWM部30の出力に応じて入力電圧および基準電圧のいずれかを切り替えて出力する。ここで、基準電圧は、一例として、0VのGND電圧である。スイッチ部40は、第1スイッチ42と、第2スイッチ44を有する。
第1スイッチ42は、バッファ部34からのパルス幅変調信号を受け取り、当該パルス幅変調信号に応じて、電圧出力制御装置10の入力電圧を当該スイッチ部40の出力に接続するか否かを切り替える。第1スイッチ42は、一例として、パルス幅変調信号がハイ電圧の場合に電圧出力制御装置10の入力電圧を当該スイッチ部40の出力に接続し、パルス幅変調信号がロー電圧の場合に当該電気的接続を切断する。
第2スイッチ44は、反転バッファ部36からの反転パルス幅変調信号を受け取り、当該反転パルス幅変調信号に応じて、基準電圧を当該スイッチ部40の出力に接続するか否かを切り替える。第2スイッチ44は、一例として、反転パルス幅変調信号がハイ電圧の場合に基準電圧を当該スイッチ部40の出力に接続し、反転パルス幅変調信号がロー電圧の場合に当該電気的接続を切断する。
即ち、スイッチ部40は、第1スイッチ42がオン状態になると第2スイッチ44はオフ状態となり、電圧出力制御装置10の入力電圧を出力する。また、スイッチ部40は、第1スイッチ42がオフ状態になると第2スイッチ44はオン状態となり、当該スイッチ部40の出力を基準電圧に電気的に接続する。
フィルタ部50は、スイッチ部40に接続され、スイッチ部40からの出力を平滑化した電圧を電圧出力制御装置10の出力電圧として出力する。フィルタ部50は、一例として、LC回路によるローパスフィルタを含み、スイッチ部40からの出力を平滑化して略一定の電圧を出力する。フィルタ部50は、コイル52、容量54を有する。
コイル52は、一端がスイッチ部40に接続され、スイッチ部40の出力の急峻な電圧変動を抑制しつつ、電圧出力制御装置10の入力電圧に応じた電流を他端へと通過させる。また、コイル52は、スイッチ部40の出力の急峻な電圧変動を抑制しつつ、他端から基準電圧へと電流を通過させる。
容量54は、一端がコイル52に接続され、他端が基準電圧に接続される。容量54は、スイッチ部40が電圧出力制御装置10の入力電圧を出力する場合、コイル52を通過した電流に応じた電荷を充電する。また、容量54は、スイッチ部40により、一端が基準電圧に接続される場合、充電した電荷を基準電圧へとコイル52を介して放電する。
これにより、フィルタ部50は、PWM部30が発生するパルス幅変調信号がハイ電圧となる期間は入力される電流を容量54に充電し、ロー電圧となる期間は容量54から放電する。即ち、フィルタ部50は、例えば、電圧出力制御装置10の出力電圧が参照電圧と略同一である場合、略同一時間の充電期間と放電期間を繰り返すことになる。
また、フィルタ部50は、例えば、電圧出力制御装置10の出力電圧が参照電圧よりも大きくなった場合、充電期間と充電期間よりも長くなった放電期間とを繰り返すことになる。また、フィルタ部50は、例えば、電圧出力制御装置10の出力電圧が参照電圧よりも小さくなった場合、充電期間と充電期間よりも短くなった放電期間とを繰り返すことになる。このように、フィルタ部50は、略一定に平滑化した容量54の一端の電圧を、電圧出力制御装置10の出力電圧として外部に出力する。
以上の電圧出力制御装置10は、PWM部30が発生するパルス幅変調信号に基づいて、充電期間と放電期間を調節しつつ、充放電を繰り返し、出力電圧を略一定の電圧にする。また、電圧出力制御装置10は、出力電圧を誤差電圧出力部20に帰還制御してPWM制御を実行する。
ここで、当該PWM制御の帰還制御系が応答追随できない程度に入力電圧が急峻に変動すると、出力電圧は変動するが、誤差電圧出力部20は当該変動を誤差電圧として反映することができない。しかしながら、電圧出力制御装置10は、当該入力電圧の変動に応じた振幅値を有する鋸波を鋸波発生装置100が出力できるので、PWM部30は、当該変動に応じたパルス幅変調信号を出力し、出力電圧を略一定の電圧にすることができる。この電圧出力制御装置10の動作について、各部の波形の概略を示して説明する。
図2は、本実施形態に係る電圧出力制御装置10の各部の動作波形の一例を示す。図2は、電圧出力制御装置10の入力電圧、誤差電圧出力部20が出力する誤差電圧、鋸波発生装置100が出力する鋸波、PWM部30が出力するパルス幅変調信号、コイル52に流れるコイル電流、および電圧出力制御装置10の出力電圧の一例を、概略波形として示す。図2の横軸は時間を示し、縦軸は電圧または電流を示す。
図2は、電圧出力制御装置10の入力電圧が、時刻t0において、ΔVin変化した場合を示す。そして当該ΔVinの変化は、PWM制御系が応答追随できない程度に急峻な変化であったとする。即ち、当該ΔVinの変化によって、電圧出力制御装置10の出力電圧は変動し得るが、当該出力電圧を帰還しても誤差電圧出力部20は当該変動を誤差電圧として反映することができない。したがって、誤差電圧出力部20が出力する誤差電圧は、時刻t0の前後で変化せず、略一定の電圧を出力し続ける。
その一方で、鋸波発生装置100は、当該入力電圧の変動に応じた振幅値を有する鋸波を出力するので、時刻t0の前後で波高値が異なる鋸波を発生させる。これにより、PWM部30は、入力電圧の変動に応じて、時刻t0の前後で充電時間と放電時間が異なるパルス幅変調信号を出力することができる。したがって、コイル52に流れるコイル電流も、時刻t0の前後で入力電圧の変動に応じた充電電流および放電電流時間にすることができ、これらの結果として、電圧出力制御装置10は、PWM制御の帰還制御系が応答追随できない程度に入力電圧が変動したにもかかわらず、略一定の出力電圧を出力することができる。
図3は、従来の鋸波発生装置100の一例を示す。鋸波発生装置100は、入力電圧に応じた振幅値の鋸波を発生する。鋸波発生装置100は、電圧電流変換部110と、鋸波生成部170と、電源部180とを備える。
電圧電流変換部110は、入力電圧に応じた電流を出力する。電圧電流変換部110は、第1増幅部112と、第1の抵抗器114と、MOSトランジスタMN1、MP1、およびMP2とを有する。
第1増幅部112は、電圧電流変換部110の入力と第1の抵抗器114の一端とにそれぞれ接続され、入力電圧と第1の抵抗器114に印加される電圧との差の電圧に応じた電圧を出力する。第1増幅部112は、一例として、差動増幅回路を含む。
第1の抵抗器114は、一端が第1増幅部112およびMOSトランジスタMN1に接続され、他端が基準電圧に接続される。ここで、基準電圧は、一例として、0VのGND電圧である。第1の抵抗器114は、予め定められた抵抗値を有し、一端と他端との電圧差を、当該抵抗値に応じた電流に変換する。
MOSトランジスタMN1は、ゲートが第1増幅部112に、ドレインがMOSトランジスタMP1を介して電源部180に、ソースが第1の抵抗器114の一端に接続される。MOSトランジスタMN1は、ゲート−ソース間電圧に応じて、ドレイン−ソース間の抵抗値を変化させ、電源部180から第1の抵抗器114への電気的な接続を制御する。MOSトランジスタMN1は、一例として、NチャネルのFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)である。
MOSトランジスタMN1は、一例として、第1増幅部112からの出力電圧に応じてドレイン−ソース間を電気的に接続させ、第1の抵抗器114の一端に電源部180からの電圧を伝達する。そして、第1増幅部112は、第1の抵抗器114の一端の電圧と入力電圧とが略同一の電圧になるようにMOSトランジスタMN1のゲート電圧を制御する。これによって、第1の抵抗器114は、電圧電流変換部110の入力電圧を当該第1の抵抗器114の抵抗値に応じた出力電流に変換することになる。
MOSトランジスタMP1およびMP2は、ゲート同士がMOSトランジスタMP1のドレインと共に接続され、ソース同士が電源部180に接続されるミラー回路を構成する。MOSトランジスタMP1およびMP2によるミラー回路は、電源部180からMOSトランジスタMP1およびMOSトランジスタMN1を介して第1の抵抗器114へと流れる電流と略同一の電流を、MOSトランジスタMP2のドレインから電圧電流変換部110の出力電流として出力する。MOSトランジスタMP1およびMP2は、一例として、PチャネルのFETである。
鋸波生成部170は、電圧電流変換部110に接続され、当該電圧電流変換部110が出力する出力電流に応じた鋸波電圧を発生する。鋸波生成部170は、容量172と、放電スイッチ174と、クロック生成回路CLKとを有する。
容量172は、一端が電圧電流変換部110に接続され、他端が基準電圧に接続される。容量172は、当該電圧電流変換部110が出力する出力電流に応じた電荷を充電する。
放電スイッチ174は、容量172の一端と基準電圧との間に設けられ、容量172の一端を基準電圧に接続するか否かを切り替える。放電スイッチ174が容量172の一端を基準電圧に接続させると、容量172は、充電した電荷を放電する。また、放電スイッチ174が容量172の一端と基準電圧との電気的接続を切断すると、容量172は、電圧電流変換部110の出力電流を充電する。即ち、放電スイッチ174は、容量172の充放電を切り替える。
クロック生成回路CLKは、予め定められた周期のクロック信号を発生する。クロック生成回路CLKは、発生したクロック信号を放電スイッチ174に供給する。これにより、放電スイッチ174は、予め定められた周期で容量172の充放電を切り替えることになる。ここで、容量172の容量値が充電すべき電荷に対して十分大きい場合、当該容量172の一端の電圧は、充電時間に比例して高くなる。ここで、比例係数は、充電すべき電荷量、即ち、電圧電流変換部110が出力する出力電流に応じた値となる。
即ち、容量172の一端の電圧は、充電期間においては充電時間に比例して単調増加し、放電期間においては基準電位と略同一となる鋸状の波形となる。そして、当該鋸波の振幅値は、単調増加の比例係数、即ち入力電流に応じた値となる。したがって、鋸波生成部170は、入力電流に応じた振幅値の鋸波を発生して、当該鋸波を放電スイッチ174の一端から出力する。
電源部180は、電圧電流変換部110に電源を供給する。電源部180は、例えば、第1増幅部112、MOSトランジスタMP1およびMP2によるミラー回路等に電源を供給する。また、電源部180は、鋸波生成部170のクロック生成回路CLK等に電源を供給してもよい。電源部180は、図3に示すように、鋸波発生装置100に設けられてよく、これに代えて、電圧出力制御装置10に設けられる装置内電源に含まれてもよい。
以上により、従来の鋸波発生装置100は、電圧電流変換部110が入力電圧に応じた電流を出力し、鋸波生成部170が当該電流を受け取って当該電流に応じた振幅値の鋸波を発生するので、入力電圧に応じた振幅値の鋸波を発生することになる。鋸波発生装置100は、フィードバック制御等を用いることなく、鋸波を発生することができるので、図2で示すように、入力電圧の急峻な変化にも追随応答した鋸波を生成することができる。
しかしながら、従来の鋸波発生装置100は、電圧電流変換部110において抵抗器を用いて電圧電流変換しているので、変換抵抗器の製造バラつき、温度依存特性、および経時変化等により抵抗器の抵抗値が典型値からずれた場合に、鋸波の波高値も同様に典型値からずれてしまう。従来の鋸波発生装置100を用いた電圧出力制御装置10は、このずれにより、出力変動を抑制する効果が十分に得られない場合が生じる。
そこで、本実施形態に係る鋸波発生装置100は、変換抵抗器の製造バラつき、温度依存特性、および経時変化等により抵抗器の抵抗値が典型値からずれても、当該ずれを補償して、入力電圧に応じた振幅値の鋸波を安定に発生する。図4は、本実施形態に係る鋸波発生装置100の構成例を示す。鋸波発生装置100は、電圧電流変換部110と、比較電流生成部120と、補償部130と、鋸波生成部170と、電源部180とを備える。
電圧電流変換部110は、入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器114の抵抗値に応じた出力電流に変換する。電圧電流変換部110は、第1増幅部112と、第1の抵抗器114と、MOSトランジスタMN1、MP1、およびMP2とを有する。
第1増幅部112は、電圧電流変換部110の入力と第1の抵抗器114の一端とにそれぞれ接続され、入力電圧と第1の抵抗器114に印加される電圧との差の電圧に応じた電圧を出力する。第1増幅部112は、一例として、差動増幅回路を含む。
第1の抵抗器114は、一端が第1増幅部112およびMOSトランジスタMN1に接続され、他端が基準電圧に接続される。ここで、基準電圧は、一例として、0VのGND電圧である。第1の抵抗器114は、予め定められた抵抗値を有し、一端と他端との電圧差を、当該抵抗値に応じた電流に変換する。
MOSトランジスタMN1は、ゲートが第1増幅部112に、ドレインがMOSトランジスタMP1を介して電源部180に、ソースが第1の抵抗器114の一端に接続される。MOSトランジスタMN1は、ゲート−ソース間電圧に応じて、ドレイン−ソース間の抵抗値を変化させ、電源部180から第1の抵抗器114への電気的な接続を制御する。MOSトランジスタMN1は、一例として、NチャネルのFETである。
MOSトランジスタMN1は、一例として、第1増幅部112からの出力電圧に応じてドレイン−ソース間を電気的に接続させ、第1の抵抗器114の一端に電源部180からの電圧を伝達する。そして、第1増幅部112は、第1の抵抗器114の一端の電圧と入力電圧とが略同一の電圧になるようにMOSトランジスタMN1のゲート電圧を制御する。即ち、例えば、第1増幅部112は、第1の抵抗器114の一端の電圧を、電圧電流変換部110の入力電圧Vinにする。
これによって、第1の抵抗器114は、電圧電流変換部110の入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器114の抵抗値に応じた出力電流に変換することになる。即ち、例えば、第1の抵抗器114の抵抗値をR1とすると、第1の抵抗器114は、入力電圧Vinを出力電流Vin/R1に変換する。
MOSトランジスタMP1およびMP2は、ゲート同士がMOSトランジスタMP1のドレインと共に接続され、ソース同士が電源部180に接続されるミラー回路を構成する。MOSトランジスタMP1およびMP2によるミラー回路は、電源部180からMOSトランジスタMP1およびMOSトランジスタMN1を介して第1の抵抗器114へと流れる電流と略同一の電流を、MOSトランジスタMP2のドレインから電圧電流変換部110の出力電流として出力する。
即ち、例えば、MOSトランジスタMP1およびMP2によるミラー回路は、MOSトランジスタMP2のドレインから出力電流Iout=Vin/R1を出力する。MOSトランジスタMP1およびMP2は、一例として、PチャネルのFETである。
比較電流生成部120は、電圧電流変換部110の出力電流に対応する比較電流を生成する。比較電流生成部120は、参照電圧源122と、第2増幅部124と、第2の抵抗器126と、MOSトランジスタMN2、MP3とを有する。
参照電圧源122は、予め定められた参照電圧を出力する。ここで、参照電圧は、例えば、鋸波発生装置100の入力電圧の電圧範囲における中点の電圧を参照電圧として出力する。参照電圧源122は、鋸波発生装置100の入力電圧として最も用いられる電圧が予め設計または予測できる場合は、当該最も用いられる電圧と略同一の電圧を参照電圧として出力してもよい。
第2増幅部124は、参照電圧源122と第2の抵抗器126の一端とにそれぞれ接続され、参照電圧と第2の抵抗器126に印加される電圧との差の電圧に応じた電圧を出力する。第2増幅部124は、一例として、差動増幅回路を含む。
第2の抵抗器126は、一端が第2増幅部124およびMOSトランジスタMN2に接続され、他端が基準電圧に接続される。ここで、基準電圧は、一例として、0VのGND電圧である。第2の抵抗器126は、予め定められた抵抗値を有し、一端と他端との電圧差を、当該抵抗値に応じた電流に変換する。
ここで、第2の抵抗器126は、第1の抵抗器114と特性が略同一である。一例として、第2の抵抗器126の抵抗値は、第1の抵抗器114の抵抗値と略同一である。本実施例において、第2の抵抗器126の抵抗値R2は、第1の抵抗器114の抵抗値R1と同一である例を説明する。
MOSトランジスタMN2は、ゲートが第2増幅部124に、ドレインがMOSトランジスタMP3を介して電源部180に、ソースが第2の抵抗器126の一端に接続される。MOSトランジスタMN2は、ゲート−ソース間電圧に応じて、ドレイン−ソース間の抵抗値を変化させ、電源部180から第2の抵抗器126への電気的な接続を制御する。MOSトランジスタMN2は、一例として、NチャネルのFETである。
ここで、第2増幅部124、第2の抵抗器126、MOSトランジスタMN2、およびMP3は、電圧電流変換部110の第1増幅部112、第1の抵抗器114、MOSトランジスタMN1、MP1と略同一の構成となり、略同一の動作を実行する。即ち、例えば、第2増幅部124は、第2の抵抗器126の一端の電圧を、参照電圧源122の参照電圧Vrefと略同一にする。
これによって、第2の抵抗器126は、参照電圧Vrefを当該第2の抵抗器126の抵抗値R2(=R1)に応じた出力電流に変換することになる。即ち、例えば、第2の抵抗器126は、参照電圧Vrefを比較電流Iref0=Vref/R1に変換する。このように、比較電流生成部120は、参照電圧を当該参照電圧と第2の抵抗器126の抵抗値に応じた電流に変換して比較電流Iref0として生成する。
補償部130は、電圧電流変換部110が出力する出力電流の電流値を補償する。補償部130は、第1の比較部140と、第2の比較部150と、プッシュプル回路部160とを有する。
第1の比較部140は、第1の電流源142とMOSトランジスタMP4とを含み、第1の電流源142が流す予め定められた電流値の基準電流と比較電流Iref0とを比較する。第1の電流源142は、一端がMOSトランジスタMP4のドレインに、他端が基準電圧に接続され、予め定められた電流値の基準電流Iref1を流す。ここで、基準電流Iref1は、一例として、比較電流Iref0の典型値と略同一の電流値の電流である。即ち、基準電流Iref1は、抵抗値が典型値である第2の抵抗器126に、参照電圧Vrefを印加した場合に流れる電流を示す。
MOSトランジスタMP4は、MOSトランジスタMP3とミラー回路を構成する。即ち、MOSトランジスタMP3およびMP4は、ゲート同士がMOSトランジスタMP3のドレインと共に接続され、ソース同士が電源部180に接続される。MOSトランジスタMP3およびMP4によるミラー回路は、電源部180からMOSトランジスタMP3およびMOSトランジスタMN2を介して第2の抵抗器126へと流れる比較電流Iref0と略同一の電流を、電源部180からMOSトランジスタMP4を介して第1の電流源142へと流そうとする。
第2の比較部150は、第2の電流源152とMOSトランジスタMP5とを含み、第2の電流源152が流す予め定められた電流値の基準電流と比較電流Iref0とを比較する。第2の電流源152は、一端がMOSトランジスタMP5のドレインに、他端が基準電圧に接続され、予め定められた電流値の基準電流Iref2を流す。ここで、基準電流Iref2は、一例として、比較電流Iref0の典型値と略同一の電流値の電流である。即ち、基準電流Iref2は、即ち、基準電流Iref1と略同一の電流となる。
MOSトランジスタMP5は、第1の比較部140のMOSトランジスタMP4と同様に、MOSトランジスタMP3とミラー回路を構成する。即ち、MOSトランジスタMP3およびMP5は、ゲート同士がMOSトランジスタMP3のドレインと共に接続され、ソース同士が電源部180に接続される。MOSトランジスタMP3およびMP5によるミラー回路は、比較電流Iref0と略同一の電流を、電源部180からMOSトランジスタMP5を介して第2の電流源152へと流そうとする。
プッシュプル回路部160は、第1の比較部140および第2の比較部150の比較結果に応じて、電圧電流変換部110が出力する出力電流の電流値を補償する。プッシュプル回路部160は、MOSトランジスタMP6およびMP7によるミラー回路と、MOSトランジスタMN3およびMN4によるミラー回路とを含む。
MOSトランジスタMP6およびMP7によるミラー回路は、ゲート同士がMOSトランジスタMP6のドレインと共に接続され、ソース同士が電源部180に接続される。また、MOSトランジスタMP6は、ドレインが第1の比較部140に接続され、第1の電流源142の一端から参照電流Iref1に不足する差分電流を補う。また、MOSトランジスタMP7は、ドレインが電圧電流変換部110の出力に接続され、参照電流Iref1を補った差分電流と略同一の電流値の電流を出力電流に供給する。
一例として、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも小さくなった場合、第1の比較部140のMOSトランジスタMP4は、当該典型値よりも小さくなった比較電流Iref0と略同一の電流値の電流をドレインから出力する。すると、当該ドレイン電流は、第1の電流源142が流すべき基準電流Iref1と比較して電流値が不足するので、プッシュプル回路部160のMOSトランジスタMP6は、第1の比較部140の比較結果である不足した差分電流を、第1の電流源142へと供給する。
これにより、MOSトランジスタMP6およびMP7によるミラー回路は、MOSトランジスタMP6が第1の電流源142へ供給した差分電流と略同一の電流値の電流を、MOSトランジスタMP7のドレインから出力する。即ち、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも小さくなった分の差分電流を、電圧電流変換部110の出力電流に加えることになる。このように、補償部130は、第1の比較部140の比較結果が基準電流Iref1よりも比較電流Iref0が小さい場合に応じて、出力電流(=Iref0)に差分電流(=Iref1−Iref0)を加えて、略一定の出力電流(=Iref1)となるように補償する。
この場合において、MOSトランジスタMP4およびMOSトランジスタMP6のソースは、同一の電源部180に接続されて同電位となっているので、MOSトランジスタMP4のドレイン電流がMOSトランジスタMP6のドレイン側へと逆流することはない。したがって、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも大きくなった場合に、ミラー回路がMOSトランジスタMP4のドレインから典型値よりも大きくなった比較電流Iref0と略同一の電流を流そうとしても、当該ドレインからMOSトランジスタMP6のドレイン側へと逆流することはない。
MOSトランジスタMN3およびMN4によるミラー回路は、ゲート同士がMOSトランジスタMN3のドレインと共に接続され、ソース同士が基準電圧に接続される。また、MOSトランジスタMN3は、ドレインが第2の比較部150に接続され、第2の電流源152の一端から参照電流Iref2を超える差分電流を受け取る。また、MOSトランジスタMN4は、ドレインが電圧電流変換部110の出力に接続され、受け取った差分電流と略同一の電流値の電流を出力電流から受け取る。
一例として、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも大きくなった場合、第2の比較部150のMOSトランジスタMP5は、当該典型値よりも大きくなった比較電流Iref0と略同一の電流値の電流をドレインから出力する。すると、当該ドレイン電流は、第2の電流源152が流すべき基準電流Iref2と比較して電流値が過剰となるので、プッシュプル回路部160のMOSトランジスタMN3は、第2の比較部150の比較結果である過剰な差分電流を、MOSトランジスタMP5から受け取る。
これにより、MOSトランジスタMN3およびMN4によるミラー回路は、MOSトランジスタMN3がMOSトランジスタMP5から受け取った差分電流と略同一の電流値の電流を、MOSトランジスタMN4のドレインからソースへと流す。即ち、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも大きくなった分の差分電流を、電圧電流変換部110の出力電流から減じることになる。このように、補償部130は、第2の比較部150の比較結果が基準電流Iref2よりも比較電流Iref0が大きい場合に応じて、出力電流(=Iref0)に差分電流(=Iref0−Iref2)を減じて、略一定の出力電流(=Iref2)となるように補償する。
この場合において、MOSトランジスタMN3のソースと第2の電流源152の他端は、基準電圧に接続されて同電位となっているので、MOSトランジスタMN3のドレインから第2の電流源152側へと逆流することはない。したがって、比較電流生成部120の比較電流Iref0が変動して典型値よりも小さくなり、MOSトランジスタMP5のドレインから典型値よりも小さくなった比較電流Iref0と略同一の電流が流れても、MOSトランジスタMN3のドレインから不足した差分電流が供給されることはない。
鋸波生成部170は、電圧電流変換部110に接続され、補償された電圧電流変換部110の出力電流に応じて、入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する。鋸波生成部170は、容量172と、放電スイッチ174と、クロック生成回路CLKとを有する。
容量172は、一端が電圧電流変換部110に接続され、他端が基準電圧に接続される。容量172は、補償部130によって補償された電圧電流変換部110の出力電流により電荷が蓄えられる。
放電スイッチ174は、容量172の一端と基準電圧との間に設けられ、容量172の一端を基準電圧に接続するか否かを切り替える。放電スイッチ174が容量172の一端を基準電圧に接続させると、容量172は、充電した電荷を放電する。また、放電スイッチ174が容量172の一端と基準電圧との電気的接続を切断すると、容量172は、電圧電流変換部110の出力電流を充電する。即ち、放電スイッチ174は、容量172の充放電を切り替える。
クロック生成回路CLKは、予め定められた周期のクロック信号を発生する。クロック生成回路CLKは、発生したクロック信号を放電スイッチ174に供給する。これにより、放電スイッチ174は、容量172に充電された電荷を予め定められた周期で放電させ、当該容量172の充放電を切り替える。ここで、容量172の容量値が充電すべき電荷に対して十分大きい場合、当該容量172の一端の電圧は、充電時間に比例して高くなる。ここで、比例係数は、充電すべき電荷量、即ち、電圧電流変換部110が出力する出力電流に応じた値となる。
即ち、容量172の一端の電圧は、充電期間においては充電時間に比例して単調増加し、放電期間においては基準電位と略同一となる鋸状の波形となる。そして、当該鋸波の振幅値は、単調増加の比例係数、即ち入力電流に応じた値となる。したがって、鋸波生成部170は、補償された入力電流に応じた振幅値の鋸波を発生して、当該鋸波を放電スイッチ174の一端から出力する。
電源部180は、電圧電流変換部110、比較電流生成部120、補償部130、および/または鋸波生成部170に電源を供給する。電源部180は、図4に示すように、鋸波発生装置100に設けられてよく、これに代えて、電圧出力制御装置10に設けられる装置内電源に含まれてもよい。
以上のように、,本実施形態の鋸波発生装置100は、電圧電流変換部110が用いる第1の抵抗器114と特性が略同一の第2の抵抗器126を用い、当該第1の抵抗器114の抵抗値の変動に伴う電圧電流変換部110の出力電流の変動を、当該第2の抵抗器126の抵抗値の変動に伴う比較電流Iref0の変動と略同一または当該変動の傾向を略相似にする。そして、補償部130は、比較電流Iref0の変動を、基準電流Iref1およびIref2と比較することにより、基準電流(典型値)からの差分電流を得、当該差分電流に応じて変動した電圧電流変換部110の出力電流を補償する。
これによって、本実施形態に係る鋸波発生装置100は、抵抗器等を用いて入力電圧に応じた振幅値を有する鋸波を生成する場合に、当該抵抗器の製造バラつきや温度依存特性により抵抗器の抵抗値にずれが生じても、生じたずれを適切に補償することができる。したがって、本実施形態に係る鋸波発生装置100は、入力電圧に応じた振幅値を有する鋸波を安定に出力することができる。
また、本実施形態に係る鋸波発生装置100は、第1の抵抗器114と特性が略同一の第2の抵抗器126と、参照電圧源122とを用いて比較電流を生成することを説明した。したがって、補償部130は、鋸波発生装置100の入力電圧と、参照電圧源122とが略一致する場合に、より効率的に電圧電流変換部110の出力電流を補償することができる。また、例えば、参照電圧の2倍の入力電圧が鋸波発生装置100に入力されても、出力電流の変動は入力電圧に比例するので、補償部130は、当該出力電流の変動を略1/2に低減させることができる。
また、このような鋸波発生装置100を用いることにより、本実施形態に係る電圧出力制御装置10は、入力電圧値の変動および出力の電力需要要求の変動に追随して、略一定の安定な電圧を出力することができる。
図5は、本実施形態に係る鋸波発生装置100の変形例を示す。本変形例の鋸波発生装置100において、図4に示された本実施形態に係る鋸波発生装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の鋸波発生装置100の電圧電流変換部110は、入力電圧を分圧する第3の抵抗器116および第4の抵抗器118を更に有する。
第3の抵抗器116は、一端が電圧電流変換部110の入力に接続され、他端が第1増幅部112に接続される。また、第4の抵抗器118は、一端が第3の抵抗器116の他端および第1増幅部112に接続され、他端が基準電圧に接続される。即ち、本変形例の電圧電流変換部110は、入力電圧を第1増幅部112に直接入力させるのではなく、抵抗値R3の第3の抵抗器116および抵抗値R4の第4の抵抗器118を用いて、入力電圧をn倍してから入力させることができる(n=R4/(R3+R4))。
DC−DCコンバータを構成する場合、入力に接続される電源とは別個に制御系の電源を設けることがある。すると、当該制御系の電源電圧値より入力電圧値の方が高い場合が生じ、入力電圧を第1増幅部112に直接入力させることが困難になる場合がある。そこで、本変形例の鋸波発生装置100のように、第3の抵抗器116および第4の抵抗器118を用いることで、入力電圧を予め定められた倍率にしてから第1増幅部112に入力させて、電源の設計自由度を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 電圧出力制御装置、20 誤差電圧出力部、22 参照電圧源、30 PWM部、32 比較部、34 バッファ部、36 反転バッファ部、40 スイッチ部、42 第1スイッチ、44 第2スイッチ、50 フィルタ部、52 コイル、54 容量、100 鋸波発生装置、110 電圧電流変換部、112 第1増幅部、114 第1の抵抗器、116 第3の抵抗器、118 第4の抵抗器、120 比較電流生成部、122 参照電圧源、124 第2増幅部、126 第2の抵抗器、130 補償部、140 第1の比較部、142 第1の電流源、150 第2の比較部、152 第2の電流源、160 プッシュプル回路部、170 鋸波生成部、172 容量、174 放電スイッチ、180 電源部
Claims (10)
- 第1の抵抗器を有し、入力電圧を当該入力電圧と前記第1の抵抗器の抵抗値に応じた出力電流に変換する電圧電流変換部と、
前記出力電流に対応する比較電流を生成する比較電流生成部と、
第1の電流源が流す予め定められた電流値の基準電流と前記比較電流とを比較する第1の比較部を有し、前記第1の比較部の比較結果に応じて、前記出力電流の電流値を補償する補償部と、
補償された前記出力電流に応じて、前記入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する鋸波生成部と
を備える鋸波発生装置。 - 前記補償部は、第2の電流源が流す予め定められた電流値の基準電流と前記比較電流とを比較する第2の比較部を更に有し、前記第1の比較部および前記第2の比較部の比較結果に応じて、前記出力電流の電流値を補償する請求項1に記載の鋸波発生装置。
- 前記補償部は、
前記第1の比較部の比較結果が前記基準電流よりも前記比較電流が小さい場合に応じて、前記出力電流に差分電流を加え、
前記第2の比較部の比較結果が前記基準電流よりも前記比較電流が大きい場合に応じて、前記出力電流に差分電流を減じる
請求項2に記載の鋸波発生装置。 - 前記比較電流生成部は、第2の抵抗器を有し、参照電圧を当該参照電圧と前記第2の抵抗器の抵抗値に応じた電流に変換して前記比較電流として生成する請求項1から3のいずれか一項に記載の鋸波発生装置。
- 前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器は特性が略同一である請求項4に記載の鋸波発生装置。
- 前記第1の抵抗器の抵抗値と前記第2の抵抗器の抵抗値は略同一である請求項4または5に記載の鋸波発生装置。
- 前記電圧電流変換部は、前記入力電圧を分圧する第3および第4の抵抗器を更に有する請求項1から6のいずれか一項に記載の鋸波発生装置。
- 前記鋸波生成部は、補償された前記出力電流により電荷が蓄えられる容量と、前記電荷を予め定められた周期で放電する放電スイッチと、を有する請求項1から7のいずれか一項に記載の鋸波発生装置。
- 入力電圧を当該入力電圧と第1の抵抗器の抵抗値に応じた出力電流に変換する電圧電流変換段階と、
前記出力電流に対応する比較電流を生成する比較電流生成段階と、
予め定められた第1および第2電流値の基準電流を流す段階と、前記第1電流値と前記比較電流を比較する第1の比較段階と、前記第2電流値と前記比較電流を比較する第2の比較段階と、を有し、前記第1および第2の比較段階の比較結果に応じて、前記出力電流の電流値を補償する補償段階と、
補償された前記出力電流に応じて、前記入力電圧に対応する鋸波電圧を発生する鋸波生成段階と
を備える鋸波発生方法。 - 入力電圧の変動を抑制した出力電圧を出力する電圧出力制御装置であって、
前記入力電圧に応じた振幅値の鋸波を発生する請求項1から7のいずれか一項に記載の鋸波発生装置と、
前記出力電圧と参照電圧との誤差に応じた誤差電圧を出力する誤差電圧出力部と、
前記鋸波発生装置が出力する鋸波と前記誤差電圧とを比較し、比較結果に応じたパルス幅変調信号を出力するPWM部と、
前記PWM部の出力に応じて入力電圧および基準電圧のいずれかを切り替えて出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部からの出力を平滑化して前記出力電圧を出力するフィルタ部と
を備える電圧出力制御装置。
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JP2013211820A JP2015076991A (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 鋸波発生装置、鋸波発生方法、および電圧出力制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017011900A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 株式会社沖データ | 電源装置および画像形成装置 |
JP2017097138A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 株式会社沖データ | 電源装置および画像形成装置 |
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- 2013-10-09 JP JP2013211820A patent/JP2015076991A/ja active Pending
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