JP2015070735A - 端子ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】端子ボックスにおいてケーブル表面とポッティング材との間に経年変化により隙間が生じても防水性を確保する。
【解決手段】端子ボックスのケース内に配設された端子及び外部に引き出されるケーブルの端子との接続部を外囲するポッティングを行うとともに、ケーブルのケース内に延在する部分に、ケーブルの外径よりも小径かつ弾性を有する円環状シール部材を装着する。経年変化等によりポッティング材及びケーブル外装の少なくとも一方が収縮変形してケーブル外装の表面とポッティング材との間に隙間が生じても、シール部材は、弾性復元力によりケーブルに対して締め付け力をもって装着されるため、経年変化等によるケーブルの収縮変形に対しても追従でき、ケーブルに対する密着状態が維持され、ケーブル表面を伝わってくる水分をシール部材によりせき止め、端子が配置されている部分への水分の侵入を防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、端子ボックスに関し、特に、端子ボックスから外部にケーブルが引き出される構造における防水性を有する端子ボックスに関するものである。
装置間の電気的接続を行うために種々の形態の端子ボックスが用いられている。例えば太陽光発電システムの太陽電池パネルでは複数枚の太陽電池モジュールを縦横に並べ、各太陽電池モジュールにそれぞれ外部出力用ケーブルが接続される端子ボックスが取り付けられているものがある。そのような屋外に設置される端子ボックスでは、外部接続用ケーブルの引き出し部分に雨滴などが付着し、その水分がケーブルの表面を伝わって端子ボックス内に侵入する虞がある。ケーブルは、端子ボックスに設けた挿通孔を貫通し、端子ボックス内で端子と半田付けにより、または溶接,圧着,ネジ止め,圧接,バネ接続等により接続されている。そのため、端子ボックス内にケーブル及び端子等の電装品を組み付け、端子ボックスを太陽電池モジュールに取り付けた後に端子ボックス内に例えばシリコーン系ポッティング材を充填する防水処理を施している。
上記シリコーン系ポッティング材は、ケーブルの外部被覆(外装)に用いられているPVC(ポリ塩化ビニル)との接着性に優れている。そのため、外力によりケーブルの位置が変わったり、周囲の環境(温度や湿度)の変化や経年変化により、ケーブルの伸縮やケーブル外装の収縮、またシリコーン系ポッティング材が収縮しても、ケーブルとポッティング材との接着状態が確保され、防水性が保持されていた。
一方、PVCは燃焼時に有毒な塩素系ガスやダイオキシンが発生するため、近年では環境対応のため、ポリオレフィン(例えばPE)材質のケーブルが用いられるようになってきた。しかしながら、ポリオレフィンの外装材に対してシリコーン系ポッティング材の接着性が強固ではないため、外力によるケーブルの変位や、周囲の環境(温度や湿度)の変化によるケーブルの伸縮が生じた場合には、ケーブルからポッティング材が剥離する虞がある。ポッティング材の剥離が生じると、ケーブル外装の表面との間に隙間が生じ、その隙間を介して水分が端子ボックス内に侵入するという問題が発生する。その対策として、例えば、シリコーン系ポッティング材との接着性を有する材料からなる粘着テープをケーブルに巻き付け、または、シリコーン系ポッティング材及びポリオレフィンの両方との接着性を有する接着剤をケーブルに塗布するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特許第4150747号公報
上記特許文献1によれば、外力によるケーブルの変位や、周囲の環境(温度や湿度)の変化によるケーブルの伸縮が生じた場合でもケーブルの表面からポッティング材が剥離することを抑制し得る。しかしながら、シリコーン系ポッティング材との接着性を有する材料からなる粘着テープを用いる場合には、そのような粘着テープを製作し、かつケーブルに巻き付けるため、製造コストが高騰化するばかりでなく、作業に長い時間を要するという問題がある。また、シリコーン系ポッティング材及びポリオレフィンの両方との接着性を有する接着剤を用いる場合には、接着剤をケーブルに塗布する作業だけでなく、塗りむらにより剥離し易い部分が生じる虞があるため、塗布状態に確認作業が必要になる等、作業性が悪いという問題がある。
このような課題を解決して、端子ボックスにおいてケーブル表面とポッティング材との間に経年変化により隙間が生じても防水性を確保することを簡単な構造で実現するために、本発明に於いては、ケースと、前記ケース内に配設された端子と、前記端子に接続されかつ前記ケースの外部に引き出されたケーブルとを有し、前記ケース内にポッティング材が充填された端子ボックスであって、前記ケーブルの前記ケース内に位置する部分に、前記ケーブルの外径よりも小さな内径に形成された円環状部分を有しかつ弾性を有するシール部材が密着状態に外装されているものとした。
これによれば、ケーブルの表面に密着状態に装着されている弾性シール部材がケーブルの外径よりも小径の円環状に形成されていることから、シール部材は、弾性復元力によりケーブルに対して締め付け力をもって装着されるため、経年変化等によるケーブルの収縮変形に対しても追従でき、ケーブルに対する密着状態が維持される。ポッティング材及びケーブル外装の少なくとも一方が収縮変形してケーブル外装の表面とポッティング材との間に隙間が生じても、ケーブルに対するシール部材の密着状態が確保されているため、ケーブル表面を伝わってくる水分をシール部材によりせき止め、端子が配置されている部分への水分の侵入を防止することができる。さらに、従来のテープをケーブルに巻き付けるものに対して、弾性を有する円環状のシール部材をケーブルに装着することから、シール部材をケーブルに嵌装する(相対的にケーブルをシール部材に挿入する)という簡単な作業で済み、組み付けを容易に行うことができる。
特に、前記円環状部分が、円筒状に形成されているとよい。これによれば、シール部材をケーブルの表面の広い範囲に亘って密着させることができ、ケーブル表面を伝わってくる水分の侵入をより一層確実にせき止めることができる。
また、前記シール部材が、前記円環状部分と、前記円環状部分からテーパ状に拡径するテーパ状部分とを有する形状に形成されているとよい。これによれば、テーパ状部分の拡径側を水分の侵入してくる側に向けてシール部材をケーブルに装着することにより、テーパ状部分により径方向外側の広い範囲に亘って捕捉することができ、より一層水分の侵入を防止することができる。さらに、テーパ状部分の拡径側からケーブルに装着することにより、組み付けを容易に行うことができる。
また、前記円環状部分の内周面に全周に亘って突設された周方向突条が設けられているとよい。これによれば、周方向突条の突出端がケーブル表面に線状(厳密には弾性変形により帯状)に接触することにより周方向突条が無い面同士で面接触するものよりも接触圧が高くなるため、例えば加工誤差等によりケーブル表面と円筒状部分の内周面との密着性に弱い部分が生じ、その部分から水分が侵入しても、より確実に周方向突条でせき止めることができる。
また、前記シール部材は、前記ポッティング材と接着性の高い材料であるとよい。これによれば、シール部材とポッティング材との間に隙間が生じることを抑制することができ、その部分からの水分の侵入を防止することができる。
このように本発明によれば、ケーブルの表面に密着状態に装着されている弾性シール部材がケーブルの外径よりも小径に形成されていることから、シール部材は、弾性復元力によりケーブルに対して締め付け力をもって装着されるため、経年変化等によるケーブルの収縮変形に対しても追従でき、ケーブルに対する密着状態が維持される。ポッティング材及びケーブル外装の少なくとも一方が収縮変形してケーブル外装の表面とポッティング材との間に隙間が生じても、ケーブルに対するシール部材の密着状態が確保されているため、ケーブル表面を伝わってくる水分をシール部材によりせき止め、端子が配置されている部分への水分の侵入を防止することができる。さらに、従来のテープをケーブルに巻き付けるものに対して、弾性を有する円環状のシール部材をケーブルに装着することから、シール部材をケーブルに嵌装する(相対的にケーブルをシール部材に挿入する)という簡単な作業で済み、組み付けを容易に行うことができる。
本発明に基づく端子ボックスの要部組み立て分解斜視図である。 (a)はクランプ収容部の上面図であり、(b)は(a)のIIb−IIb線に沿って矢印方向に見た断面図である。 ケーブルクランプによるケーブルの挟持要領を示す図である。 (a)はシール部材の第1の例を示す要部断面図であり、(b)はシール部材の斜視図である。 (a)はシール部材の第2の例を示す図4(a)に対応する図であり、(b)は第2の例のシール部材を示す斜視図である。 (a)はシール部材の第3の例を示す図4(a)に対応する図であり、(b)は第3の例のシール部材を示す斜視図である。 ポッティング材の経年劣化状態を示す図4(a)に対応する図である。 第2の例の変形例を示すシール部材の軸線方向に沿って破断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく端子ボックス1の要部組み立て分解斜視図である。端子ボックス1は、本発明が適用される太陽光発電システムにおける太陽電池モジュール2の裏面に固着されて使用される。なお、太陽電池モジュール2側を下とする上下方向を用いて説明する。
端子ボックス1は、合成樹脂材の成形品からなり、図1に示されるように、上方に開口する扁平な略矩形箱状の本体としてのボディ3と、ボディ3の図における上面を覆うべく略矩形の箱を伏せた形状の蓋体としてのカバー4と、外部接続用ケーブル6をボディ3との間で固定するためのクランプ部材としてのケーブルクランプ7とにより構成されている。なお、図示例では、外部接続用ケーブル6は2本配線され、それに応じてケーブルクランプ7も2箇所に配設されている。
図示例では、ボディ3の外周壁3aの内側に、ケーブル6の引き出し部分を除いて全周に亘って閉じられた周壁からなる内周壁3bが設けられている。その内周壁3bにより囲まれた内側には太陽電池モジュール2のリード線(図示省略)と電気的に接続される本図示例では複数の端子(図示省略)が配設されている。なお、各端子の隣り合うもの同士はダイオードを介して接続されているが、それら端子及びダイオードの形状や数等の構成は公知の製品と同様であってよく、その詳しい説明は省略する。
各端子の配列方向両端に位置するものには、それぞれに対応するケーブル6の一端が接続されている。ボディ3には、上記ケーブルクランプ7を収容状態に組み付けるためのクランプ収容部11が2箇所に設けられている。クランプ収容部11は、矩形状ボディ3の短辺から外側に突出するように設けられ、ボディ3の上面側が開放されている。クランプ収容部11の開放された上面はカバー4の対応して形成された部分により覆われる。クランプ収容部11は、外周壁3aの一部を上記したように矩形状ボディ3の短辺から側方に突出させた部分と、内周壁3bの一部とより形成されている。クランプ収容部11を形成する外周壁3a及び内周壁3bにおいて、ケーブル6が貫通する部分はボディ3の内外に対して開通しているが、その他の部分は外周壁3aと内周壁3bの延長部分とにより囲われている。端子に一端が接続されたケーブル6は、このように形成されたクランプ収容部11を貫通して外部に引き出される。なお、図示例のクランプ収容部11は一例であり、ケーブルクランプ7を収容する形状であれば、上記形状に限られない。
図2(a)はカバー4を外して見たクランプ収容部11の上面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線に沿って矢印方向に見た断面図である。図に示されるように、クランプ収容部11の下側となる底部には、ボディ3と一体成形されたケーブル載置部12が設けられ、そのケーブル載置部12には、ケーブル6の半周分を保持する半円筒面を上方に向けた形状の凹設部12aが形成されている。端子5に接続されたケーブル6は、クランプ収容部11を通過して端子ボックス1から外部に引き出されるが、凹設部12aの半円筒面上に載置される。
図3に併せて示されるように、ケーブルクランプ7は、ケーブル6の上半周分を跨ぐ半円形状の胴部13と、胴部13の周方向両端部からケーブル6の両側方にて垂下するように延出された一対の弾性脚片14と、胴部13の軸線方向両端に設けられた各端壁部15a・15bとを一体的に有する形状に形成されている。胴部13の軸線方向一端側(ケーブル6の引き出し方向側)の端壁部15aは胴部13よりも拡径された略半円の外向フランジ形状に形成され、軸線方向他端側(ボディ3の内部側)の端壁部15bは矩形板状に形成され、その端壁部15bの上下方向に延在する両側縁部には鍔部20がそれぞれ設けられている。胴部13には、ケーブル6の半周分を保持するように下向きの半円筒面からなる対向凹設部13aが設けられている。また、一対の弾性脚片14の延出端には互いに対向する内側に突出する係止爪14aがそれぞれ設けられている。
ケーブル載置部12の凹設部12aの径方向幅はケーブルクランプ7の両弾性脚片14の内幅と略同一にされている。ケーブル載置部12の下部には、ケーブルクランプ7の一対の弾性脚片14の係止爪14aが係合し得るように内側に凹設された各係合凹部16が設けられている。
挿通孔17の下側部分は端壁部11aの外壁面に対してクランプ収容部11側に凹設されており、挿通孔17の下側半周部分は凹設部12aの半円筒面により画定されている。なお、端壁部11aにおける挿通孔17の上側半周部分17aを外囲する部分は、端壁部11aの厚さ方向内側部分が拡径され、挿通孔17の上側部分の断面形状が階段状に形成されている。
クランプ収容部11の端子5側(ボディ3内側)には、内周壁3bの一部が切除されかつその切除された部分で互いに対向する向きに突出しかつ上下方向(凹設部12aの軸線方向に直交する方向)に延在する一対の柱状部11bが設けられている(図2・図3等参照)。両柱状部11bには、凹状断面形状からなる互いに対向する一対の溝部18が設けられている。
ケーブル6をケーブル載置部12とケーブルクランプ7とにより挟持状態に固定するべく、ケーブルクランプ7を図3の矢印に示されるようにクランプ収容部11の上方から入れる。このとき、端壁部15bの一対の鍔部20を、一対の溝部18に合わせかつスライドさせて溝部18に挿入する。
凹設部12a及び対向凹設部13aはそれぞれケーブル6の半円周分ずつを外囲する形状に形成されている。また、胴部13の対向凹設部13aの両側縁部と、ケーブル載置部12の凹設部12aの両側縁部とは互いに面接触するように形成されている。これにより、ケーブル載置部12と胴部13とが当接した状態で、凹設部12aと対向凹設部13aとによりケーブル6の外径に相当する内径の円筒面が形成される。
このように構成されたケーブルクランプ構造により、挿通孔17に挿通されたケーブル6を凹設部12aの半円筒面上に載せた状態で、図3の矢印に示されるようにケーブルクランプ7をクランプ収容部11の上方から入れ、両弾性脚片14の係止爪14aを両係合凹部16に係合させることにより、図2(b)に示されるように凹設部12aとケーブルクランプ7の対向凹設部13aとの間にケーブル6を径方向に挟持して固定することができる。なお、ケーブルクランプ7の固定方法は、弾性脚片14の係止爪14aと係合凹部16との係合に限られるものではなく、ケーブルクランプ7をボディ3に固定するものであればよく、例えばねじ止めや、接着等の他に、公知の種々の固定方法であってよい。
なお、凹設部12aと対向凹設部13aとの各半円筒面には、それぞれ複数本の周方向突条21・22が軸線方向に離間しかつ対向する位置にそれぞれ配設されている。周方向突条21・22は、凹設部12aと対向凹設部13aとの間にケーブル6を挟持した状態でケーブル6の外被にある程度食い込むようになる。それにより、凹設部12aとケーブルクランプ7とによるクランプ構造において、ケーブル6に作用する引き抜き力に抗する保持力をより一層高めることができる。
また、本実施形態のように屋外に設置される機器に組み付けられる端子ボックスでは、水密性による絶縁性の確保が必要となる。上記したように内周壁3bの内側に端子やダイオードが受容されていることから、内周壁3bで囲まれた内側部分にポッティング材(シリコーン系充填剤)を充填するポッティングが行われる。なお、ポッティング材としては、シリコーン系に限られるものではなく、ウレタン系やアクリル系等の種々の材料が適用可能である。ポッティングは、ボディ3へ上記した各部品を組み付けた端子ボックス1を太陽電池モジュール2に取り付けた後に行われる。ケーブル6は端子に接続されかつ挿通孔17を介して外部に引き出され、その状態で内周壁3bで囲まれた内側部分にポッティングを行い、その後カバー4をボディ3に組み付ける。
クランプ収容部11は、ケーブルクランプ7によりケーブル6を保持していない形態では、上記したように内周壁3bの一部が切除された形状により、内周壁3bで囲まれた内側部分と連通状態である。それに対して、上記したようにケーブルクランプ7を組み付けてケーブル6を保持した状態では、端壁部15b及び挿通状態のケーブル6により、内周壁3bで囲まれた内側部分とクランプ収容部11とが遮断される。したがって、内周壁3b及び端壁部15bにより囲まれた内部は、ポッティングされたポッティング材により外部に対して水密性が確保される。
太陽電池モジュール2に使用される端子ボックス1では、端子ボックス1から外部に引き出されているケーブル6に雨滴が付着すると、その水分がケーブル6の表面を伝わり、端子ボックス1に入る場合がある。そのようにケーブル6の表面を伝わってくる水分が、クランプ収容部11を通過して内周壁3b内に侵入しようとしても、通常は、ケーブル6の表面とポッティング材23との接着(密着)状態により水分の侵入を阻止し得る。
しかしながら、室外に設置された環境で使用される端子ボックス1の場合には、長年の使用によりポッティング材23が収縮変形する虞がある。上記したように、内周壁3b内にポッティングすることにより、端子5及び内周壁3b内に延出しているケーブル6は、図4に示されるようにポッティング材23により覆われ、ケーブル6の表面とポッティング材23との密着性が保持されているが、経年変形によりケーブル6の表面とポッティング材23との間に隙間が生じると、外部から侵入してきた水分がケーブル6の表面を伝わって端子5に至る虞がある。
図4(a)はシール部材の第1の例を示す要部断面図であり、(b)はシール部材の斜視図である。本発明によれば、図1及び図4に示されるように、ケーブル6の内周壁3b内に入る部分には、例えば端子5との接続前にシール部材としてのOリング24が嵌め込まれて装着されている。Oリング24には、例えばシリコーンゴム系材料からなり、ケーブル6の外径(図4(a)のD)よりもある程度小さな内径(図4(b)のd)のものが用いられている。Oリング24のケーブル6への装着において、Oリング24をケーブル6に嵌装する(相対的にケーブル6をOリング24に挿入する)という簡単な作業で行うことができるため、Oリング24のケーブル6への組み付けを容易に行うことができる。
Oリング24は、ケーブル6の外径Dよりも小さな内径dを有する円環状としてのドーナツ形状に形成され、かつ弾性を有する材質からなり、円形断面形状により、ケーブル6の外被(外装材)にある程度食い込むようにケーブル6に装着される。これにより、Oリング24は、ケーブル6に対して、その周方向に線接触(厳密には弾性変形により帯状接触)状態で、かつ半径方向内向きに弾性復元力により縮径するようになり、ケーブル6との密着性が常時確保される。そして、ポッティング材23の経年変形によりケーブル6の表面とポッティング材23との間に隙間が生じた場合に、端子ボックス1の外部からの水分が矢印Wで示されるようにケーブル6の表面を伝わって内周壁3b内に侵入してきても、ケーブル6に密着状態に嵌装されたOリング24が堤防のように作用し、水分がケーブル6の芯線や端子5に至ることを防止することができる。なお、シリコーンゴム系材料からなるOリング24はシリコーン系のポッティング材23との接着性が優れる。また、Oリング24が弾性変形し得るため、ポッティング材23が収縮変形しても、そのポッティング材23の変形にOリング24が接着状態で追従でき、または接着力によりポッティング材23とOリング24との接着部分の剥がれを防止でき、Oリング24とポッティング材23との間に隙間が生じることがなく、ポッティング材23とOリング24との間の防水性が確保される。
図5(a)はシール部材の第2の例を示す図4(a)に対応する図であり、(b)は第2の例のシール部材を示す斜視図である。なお、上記と同様の部分には同一の符合を付してその詳しい説明を省略する(以下同じ)。この第2の例のシール部材25は第1の例の円環状部分(ドーナツ形状)が円筒状に形成されており、その内径dは、第1の例と同じようにケーブル6の外径Dより縮径されている。したがって、この第2の例においても上記と同じ作用効果を奏し得る。
なお、上記第1の例のOリング24の場合にはケーブル6に対して線接触状態であるのに対して、この第2の例のシール部材25は、ケーブル6の軸線方向に長い範囲に亘って面接触状態で装着されている。したがって、例えばケーブル6の外被の表面に凹凸があり、ケーブル6とシール部材25との間の一部に隙間が生じ、その隙間に水分の一部が入り込んでも、その水分が軸線方向の全長に至るまで侵入することを阻止することができる。
図6(a)はシール部材の第3の例を示す図4(a)に対応する図であり、(b)は第3の例のシール部材を示す斜視図である。この第3の例のシール部材26は、円筒状に形成された円環状部分としての細幅の円筒部26aと、円筒部26aからテーパ状に拡径されたテーパ状部分としてのテーパ部26bとを一体に有するラッパ型に形成されている。円筒部26aの内径dは、第1の例と同じようにとケーブル6の外径Dより縮径されており、この第3の例においても上記と同じ作用効果を奏し得る。
なお、第3の例におけるシール部材26は、テーパ部26bの拡径側を外側(クランプ収容部11側)に向けてケーブル6に装着される。これにより、例えばケーブル6の表面を伝わってきた水分が溜まって水玉のように成長したとしても、ケーブル6の外径Dよりも大きく拡径されたテーパ部26bにより水玉を捕捉することができ、水分の侵入を確実に阻止し得る。また、このシール部材26によれば、テーパ部26bの拡径側からケーブル6に装着することにより、テーパ部26bの大きな開口側から円筒部26aに向けてケーブル6をガイドするように挿入することができ(図6(b)の矢印)、より一層ケーブル6への組み付けが容易である。
図7は、ポッティング材23の経年劣化状態を第1の例のOリング24を用いたものを代表として示す図である。環境変化や経年変化により、図7(a)に示されるようにポッティング材23が収縮変形し、ケーブル6の表面とポッティング材23との間に隙間Sが生じると、外部から侵入してきた水分がケーブル6の表面を伝わり易くなる。それに対して、上記したようにポッティング材23にシリコーン系充填剤を用いた場合にシリコーンゴム系材料のOリング24を用いることにより、両部材の接着による密着性が確保される。それにより、図に示されるようにポッティング材23がケーブル6の表面から剥離するように変形しても、Oリング24との接触部分の密着性が確保されるため、外部と通じるようになる隙間SはOリング24の位置までとなる。
また、ポッティング材23の収縮変形の状態によっては、図7(b)に示されるようにケーブルクランプ7との間にも隙間S1が生じ得る。例えばボディ3とカバー4との隙間からボディ3内に侵入した水分Wが隙間S1に到達すると、隙間S1を介してケーブル6の表面に到達し得る。そのような場合であっても、上記と同様にOリング24により水の侵入はせき止められる。なお、ポッティング材23にシリコーン系以外の材質のものを用いた場合には、Oリング24の材料としては、ポッティング材23に用いた材料との接着性(密着性)の良好な材料を用いるとよい。
また、図7(c)に示されるように、ポッティング材23がほとんど収縮しない場合でもケーブル6の外装材の収縮により、ケーブル6の表面とポッティング材23との間に隙間Sが生じる場合がある。そのようにケーブル6の表面が凹むように収縮した場合でも、Oリング24は、弾性を有する材料で形成されていることにより、ケーブル6の表面の収縮に追従して縮径し得るため、ケーブル6の表面とOリング24との密着状態が維持される。そのため、上記各例と同様に外部から隙間Sを介して侵入してきた水分Wがケーブル6の表面を伝わってきても、Oリング24により水分Wの侵入をせき止めることができる。なお、使用環境を考慮したケーブル6の収縮による最小外径D1よりもOリング24の装着前の内径dを小径に設計しておく(D1>d)。
図8は第2の例の変形例を示すシール部材の軸線方向に沿って破断した断面図である。図に示されるように、シール部材25の内周面25aには軸線方向に間隔を空けて複数本の周方向突条25bが配設されている。周方向突条25bは、内周面25aから半径方向内側に突設され、内周面25aの周方向に全周に亘って延在している。なお、周方向突条25bの断面形状は、図示例では半円形であるが、半円形に限られるものではなく、三角形状やその他の形状であってもよい。
このように形成されたシール部材25をケーブル6に装着することにより、円筒状の内周面25aの面接触による第2の例と同様の作用効果に加えて、周方向突条25bの突出端がケーブル6の表面に線状(厳密には弾性変形により帯状)に接触することにより周方向突条25bが無い面同士で面接触するものよりも接触圧が高くなる。この場合、面接触部分の一部に上記したように隙間が生じたとしても、周方向突条25bの高圧接触部分により水分の侵入を確実に阻止することができる。これにより、円筒部分の面接触の範囲を狭めることができ、円筒状のシール部材25の装着作業を容易に行うことができる。なお、ラッパ型のシール部材26の円筒部26aにも同様に適用可能である。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。例えば、ケーブルクランプの構造については、上記実施例に限られるものではなく、ケーブルを固定する構造であればよく、公知の他の種々のケーブル固定構造を用いてよい。
1 端子ボックス
3 ボディ
4 カバー
5 端子
6 ケーブル
7 ケーブルクランプ
23 ポッティング材
24 Oリング
25 シール部材
25a 内周面
26b 周方向突条
26 シール部材
26a 円筒部
26b テーパ部

Claims (5)

  1. ケースと、前記ケース内に配設された端子と、前記端子に接続されかつ前記ケースの外部に引き出されたケーブルとを有し、前記ケース内にポッティング材が充填された端子ボックスであって、
    前記ケーブルの前記ケース内に位置する部分に、前記ケーブルの外径よりも小さな内径に形成された円環状部分を有しかつ弾性を有するシール部材が密着状態に外装されていることを特徴とする端子ボックス。
  2. 前記円環状部分が、円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の端子ボックス。
  3. 前記シール部材が、前記円環状部分と、前記円環状部分からテーパ状に拡径するテーパ状部分とを有する形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子ボックス。
  4. 前記円環状部分の内周面に全周に亘って突設された周方向突条が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の端子ボックス。
  5. 前記シール部材は、前記ポッティング材と接着性の高い材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の端子ボックス。
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