JP2015069423A - 表示制御装置、表示制御方法およびプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人間の生理的特性および心理的特性を利用し、ユーザに提示する通知情報の重要度に応じて、気づきやすく、かつ、情報を受領した感覚を得られる表示様態をとるポップアップ通知ウィンドウの提示手段と具体的な設計指針に関する情報とを提供する。
【解決手段】通知情報および前記通知情報の重要度を取得するデータ取得部111と、複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択する動き選択部112と、前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御する表示制御部113と、を備える、表示制御装置が提供される。
【選択図】図6

Description

本発明は、表示制御装置、表示制御方法およびプログラムに関するものである。
近年、コンピュータシステムにおいては、通知情報をユーザに知らせる手法として、ポップアップ通知ウィンドウを表示する手法が採用されている。通知情報には様々な種類のものが挙げられる。例えば、通知情報の例としては、オペレーティングシステムを含むシステムソフトウェアや、システムソフトウェアの上で動作するアプリケーションソフトウェアにおける各種イベントの発生を示す情報が挙げられる。
各種イベントとしては、システムやソフトウェアの状態変更、システムやソフトウェアの更新プログラムの存在、アプリケーションソフトウェア(例えば、ソフトフォン、電子メール、インスタントメッセンジャーなど)における他者からの連絡情報の受信などが挙げられる。
特開2009−199152号公報
Gmailに「優先トレイ」−読み逃してはいけないメールを自動選別、エンタープライズ、マイナビニュース(2010年9月1日付)、http://news.mynavi.jp/news/2010/09/01/003/index.html "運動知覚における中心視と周辺視の機能差"、テレビジョン学会誌33(6)、pp.479−484、1979
ここで、前述のような通知情報の重要度は一律とは限らず、通知情報の種類に応じて重要度が異なる可能性がある。例えば、「コンピュータのスピーカー出力がオフ設定になっている」ことを示す通知情報よりも「コンピュータシステムの継続動作に支障が生じる可能性があるプログラムエラーが発生している」ことを示す通知情報の方がユーザにとってより重要度が高いと考えられる。また、「興味のない商品の広告メール」よりも「業務トラブルの発生とその対応に関する上司からの緊急依頼メール」の方がユーザにとって重要度が高いと考えられる。さらに、通知情報を受け取ったユーザの対応行動に求められる緊急度も、通知情報の重要度に関係する要素のひとつであると考えられる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、人間の生理的特性および心理的特性を利用し、ユーザに提示する通知情報の重要度に応じて、気づきやすく、かつ、情報を受領した感覚を得られる表示様態をとるポップアップ通知ウィンドウの提示手段と具体的な設計指針に関する情報とを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、通知情報および前記通知情報の重要度を取得するデータ取得部と、複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択する動き選択部と、前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御する表示制御部と、を備える、表示制御装置が提供される。
前記複数の動きそれぞれには、重要度が関連付けられており、前記動き選択部は、前記複数の動きの中から、前記通知情報の重要度に関連付けられている動きを選択してもよい。
前記表示制御装置は、前記複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度の少なくとも一部を変更する重要度変更部を備えてもよい。
前記重要度変更部は、前記複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度を、少なくとも、動きの削除、追加および交換のいずれかを行った場合に変更してもよい。
前記重要度変更部は、変更対象以外の動きの重要度の上下関係を維持したまま重要度を変更してもよい。
前記表示制御部は、前記通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である場合、前記重要度の種類が1段階以下である旨を示す表示を前記ウィンドウに付加してもよい。
前記表示制御部は、前記通知情報に関連付けられる重要度の種類が前記動きの数を超える場合であり、または、前記重要度が前記動きの数を下回る場合、前記重要度を示す表示を前記ウィンドウに付加してもよい。
前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウが拡大する動きが含まれてもよい。
前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウが水平平行移動する動きが含まれてもよい。
前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウの透過度が低下する動きが含まれてもよい。
また、本発明のある観点によれば、通知情報および前記通知情報の重要度を取得するステップと、複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択するステップと、前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御するステップと、を備える、表示制御方法が提供される。
また、本発明のある観点によれば、コンピュータを、通知情報および前記通知情報の重要度を取得するデータ取得部と、複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択する動き選択部と、前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御する表示制御部と、を備える表示制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、人間の生理的特性および心理的特性を利用し、ユーザに提示する通知情報の重要度に応じて、気づきやすく、かつ、情報を受領した感覚を得られる表示様態をとるポップアップ通知ウィンドウの提示手段と具体的な設計指針に関する情報とを提供することが可能である。
本実施形態に係る表示部に表示される画面の例を示す図である。 実施した評価実験の風景写真を示す図である。 主観評価の第1項目「気づきやすさ」の評価結果のグラフである。 主観評価の第2項目「情報受領感」の評価結果のグラフである。 本実施形態に係る表示制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 制御部の詳細構成を示す図である。 通知情報の重要度とポップアップ通知ウィンドウの表示様態を示す動きとが関連付けられてなる関連情報の構成例を示す図である。 通常のポップアップ通知ウィンドウを示す図である。 重要度の種類が1段階以下である旨がタイトル欄に付加されたポップアップ通知ウィンドウを示す図である。 重要度の種類が1段階以下である旨が本文欄に付加されたポップアップ通知ウィンドウを示す図である。 重要度の種類が1段階以下である旨が所定の色として付加されたポップアップ通知ウィンドウを示す図である。 本実施形態に係るポップアップ通知ウィンドウの表示の時間的変化の例を示す図である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(拡大条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(水平条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(縮小条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(垂直条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(点滅条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(一定条件)である。 ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図(透出条件)である。 小型の表示装置を有し、水平平行移動の動き(水平条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウの提示手順の例を示した図である。 本実施形態に係る表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
近年、コンピュータシステムにおいては、通知情報をユーザに知らせる手法として、ポップアップ通知ウィンドウを表示する手法が採用されている。通知情報には様々な種類のものが挙げられる。例えば、通知情報の例としては、オペレーティングシステムを含むシステムソフトウェアや、システムソフトウェアの上で動作するアプリケーションソフトウェアにおける各種イベントの発生を示す情報が挙げられる。
各種イベントとしては、システムやソフトウェアの状態変更、システムやソフトウェアの更新プログラムの存在、アプリケーションソフトウェア(例えば、ソフトフォン、電子メール、インスタントメッセンジャーなど)における他者からの連絡情報の受信などが挙げられる。
ここで、前述のような通知情報の重要度は一律とは限らず、通知情報の種類に応じて重要度が異なる可能性がある。例えば、「コンピュータのスピーカー出力がオフ設定になっている」ことを示す通知情報よりも「コンピュータシステムの継続動作に支障が生じる可能性があるプログラムエラーが発生している」ことを示す通知情報の方がユーザにとってより重要度が高いと考えられる。また、「興味のない商品の広告メール」よりも「業務トラブルの発生とその対応に関する上司からの緊急依頼メール」の方がユーザにとって重要度が高いと考えられる。さらに、通知情報を受け取ったユーザの対応行動に求められる緊急度も、通知情報の重要度に関係する要素のひとつであると考えられる。
非特許文献1には、受信した電子メール群の中からユーザにとって重要と推定されるメールを自動的に選別する「優先トレイ」機能を備えたメールクライアントシステムが紹介されている。しかし、非特許文献1には、通知情報をユーザに提示するためのポップアップ通知ウィンドウに、重要度に応じた表示様態の差異を付与するような機能を有するソフトウェアについては紹介されていない。
また、特許文献1には、地震通知メールを携帯端末のユーザが確実かつ迅速に確認できるようにした地震通知メール速報システムが公開されている。特許文献1においては、重要度が高い地震通知メールと通常のメールとをユーザが判別し易くするために、地震通知メールを点滅表示する機能や固有の表示色で表示する機能などが挙げられている。
しかしながら、その点滅表示や固有の表示色が具体的にどのような仕様を持ち、実際に着信に気づきやすくなる効果を具体的に確認したかどうかは開示されていない。そのため、特許文献1を閲覧するだけでは、有効性が保証された具体的な通知手段の設計は困難であると考えられる。
特に、特許文献1では、地震通知メールおよび通常のメールそれぞれに重要度を設けるために、2段階の重要度の通知情報に対応することを想定している。しかし、3段階以上の重要度の通知情報に対応するための設計指針の具体性とその設計に対する効果を示す情報が開示されていないため、重要度の段階が3段階以上の通知情報に対応する必要が生じた場合に困難が生じる可能性があると考えられる。
本明細書においては、人間の生理的特性および心理的特性を利用し、ユーザに提示する通知情報の重要度に応じて、気づきやすく、かつ、情報を受領した感覚を得られる表示様態をとるポップアップ通知ウィンドウの提示手段と具体的な設計指針に関する情報とを提案する。また、本明細書においては、重要度の段階が3段階以上の通知情報にも対応するための設計を行い、その設計に対する効果の検証および確認を行うため、ユーザを想定した被験者評価実験を実施した結果を紹介する。
本実施形態によれば、少なくとも重要度の段階が2段階以上である通知情報を、重要度に応じて、人間特性を利用した気づきやすい提示方法でユーザに通知することができる。また、本実施形態によれば、コンピュータシステムのユーザに従来よりも利便性の高い情報利用環境を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る表示部に表示される画面の例を示す図である。図1を参照すると、画面200が示されている。画面200を参照すると、グラフィカルユーザインタフェースを有するオペレーティングシステム上でメモ帳アプリケーションソフトウェアが実行され、前記メモ帳アプリケーションソフトウェアのウィンドウ203が表示されている。なお、実行されるアプリケーションソフトウェアはメモ帳アプリケーションソフトウェアでなくてもよい。
また、ユーザがメモ帳アプリケーションソフトウェアのウィンドウ203を閲覧しながら文字入力を行っていると、ポップアップ通知ウィンドウ204が画面200に表示された状態が示されている。その他、画面200には、起動中のソフトウェアのウィンドウ表示のコントロールや管理を行うための各種オブジェクト(例えば、タスクバー201、アイコン202など)が表示されている。画面200におけるポップアップ通知ウィンドウ204の位置は特に限定されないが、以下では、ポップアップ通知ウィンドウ204の位置として利用されることの多い画面204の「右下」に、ポップアップ通知ウィンドウ204が表示されるケースを主に説明する。
本実施形態においては、ポップアップ通知ウィンドウ204により、少なくとも重要度の段階が2段階以上である通知情報を、重要度に応じた表示様態によってユーザに提示する。また、それぞれの表示様態は、動的な表現(アニメーション)によって実現され得る。例えば、動的な表現は、ポップアップ通知ウィンドウ204の位置、形状、表示濃度などの連続的な変化によって実現され得る。本実施形態において、複数種類のポップアップ通知ウィンドウを判別する要素として、動的な表現を採用する理由は、「動き」という表示要素が人間の生理的特性に適合した提示手法であるからであり、その詳細を以下に述べる。
一般に、ポップアップ通知ウィンドウは、コンピュータシステムの状態変更や他者からのデータ受信などを起源とするイベントによって表示され、ユーザの直接的なシステム操作行為に対応して表示されるものではない。ユーザが、コンピュータシステムやアプリケーションソフトウェアで何らかの作業を行っている最中に、不意に画面内にポップアップで表示され通知されるウィンドウオブジェクトがポップアップ通知ウィンドウである。
図1に示した例では、ユーザはメモ帳アプリケーションソフトウェアを使用して作業をしており、ユーザの中心視野ではメモ帳アプリケーションソフトウェアのウィンドウ203が捉えられている、と考えられる。このとき、画面200の右下の端にポップアップ通知ウィンドウ204が不意に表示されると、視角にして数度程度の中心視野領域には前述のようにメモ帳アプリケーションソフトウェアのウィンドウ203が収まっているため、ポップアップ通知ウィンドウ204は必然的にユーザの周辺視野の領域で視認されることになる。
ここで、人間の周辺視野の生理的特性として、非特許文献2では、「網膜周辺部が運動刺激の知覚に対して相対的にあるいは絶対的に中心部より優れた機能を有している」ことが、被験者評価実験により明らかにされている。ここに記載されている内容からも、ユーザの周辺視野に視覚的なオブジェクトを提示する場合には、「動き」という表示要素を利用することが、視覚的なオブジェクトの出現(ここでは、ポップアップ通知ウィンドウの表示)をユーザに気づかせるために有効な手法である、といえる。
しかしながら、具体的に、「どのような動きの構成要素がユーザの気づきや情報認識にどのような効果を与えるのか」という課題に対し、体系的な評価検討を行い法則性と設計指針を明らかにした既存文献は、非特許文献2を含めて存在しない。そこで、本実施形態においては、基本的な動きの要素群を提示刺激とする被験者評価実験を実施し、基本的な動きの構成要素がユーザの気づきや情報認識に与える影響を検証した。評価実験においては、中心視野にあたる正面のディスプレイの中央領域に表示されたウィンドウで連続した計算課題を被験者に実施させている間に、被験者の周辺視野領域に設置された側方のディスプレイに、後述する7条件からなる動的な視覚刺激を提示した。そして、被験者の主観評価によりそれぞれの動的な視覚刺激がユーザに与える影響を検討した。
図2に、実施した評価実験の風景写真を示す。7条件からなる動的な視覚刺激は、拡大する運動表示、縮小する運動表示、水平平行移動する運動表示、垂直平行移動する運表示動、点滅する運動表示、フェードイン運動表示、無運動表示(瞬間的な表示)であった(以下、順に、拡大条件、縮小条件、水平条件、垂直条件、点滅条件、透出条件、一定条件、と記す)。これら各条件の詳細は後述する。
被験者評価実験は防音機能を有するシールドルーム内で実施され、動的な視覚刺激を、ランダムな時間間隔で1条件につき20回、計算課題実施中の被験者の周辺視野領域に設置されたディスプレイに、視距離約50cmで視角約10度の大きさで提示した。1条件の実施時間は約5分間であり、被験者には、各条件終了直後に、各条件の提示刺激について心理指標として“Visual Analogue Scale”尺度を用いた2項目の主観評価を行わせた。“Visual Analogue Scale”尺度を用いた評価により、各条件の視覚刺激に対して、質問項目に関する被験者の主観的な感覚を100段階の分解能で定量的に計測することができる。
主観評価の第1項目は、動的な視覚刺激の各条件に対する「気づきやすさ」の度合いである。主観評価の第2項目は、動的な視覚刺激の各条件から感じる、情報が「近づいてくる」感覚(以下、「情報受領感」と記す)の度合いである。被験者は、健常な視力を有する成人15名とした。
図3に、主観評価の第1項目「気づきやすさ」の評価結果のグラフを示す。このグラフにおいては、評価値(最大値は100で、値が大きいほど気づきやすさが大きい)の被験者15名の平均値の大きい順に左から7条件を並べてある。気づきやすさの平均評価値は、大きい方から順に、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、一定条件、透出条件であった。
この実験結果を、少なくとも重要度の段階が2段階以上の通知情報を重要度に応じた表示様態のポップアップ通知ウィンドウによってユーザに提示するという実施形態に適用しようとすれば、重要度が高い通知情報ほど、上記の結果で気づきやすさが高い条件(拡大条件や、次点の水平条件など)をポップアップ通知ウィンドウの表示様態に付与すれはよいと考えられる。
図4に、主観評価の第2項目「情報受領感」の評価結果のグラフを示す。このグラフにおいては、評価値(最大値は100で、値が大きいほど情報を受領している感覚が大きい)の被験者15名の平均値の大きい順に左から7条件を並べてある。情報受領感の平均評価値は、大きい方から順に、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、透出条件、一定条件であった。
ここで、主観評価の第1項目と第2項目とにおいて、平均評価値が1位から5位まで(拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件)は、同じ順位になっていることに着目したい。すなわち、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件の順にユーザへの提示を行った場合、気づきやすさと情報受領感とを共に大きい順にユーザに与えることが可能となる。
また、一定条件と透出条件については、主観評価の第1項目と第2項目とにおいて平均評価値の大小関係が異なる。しかし、本実施形態の目的を考慮すると、情報受領感よりも気づきやすさの方が優先されると考えられ、透出条件は計算課題へのユーザの集中を阻害し課題作業成績を下げることもあることが前記評価実験の他の結果データからも示唆されている。そこで、通知情報の重要度に応じたポップアップ通知ウィンドウの表示様態の順位として、一定条件を6位、透出条件を7位とするのがよいと考えられる。
したがって、重要度の段階が複数段階である通知情報に対して、重要度の大きさに応じて気づきやすく情報受領感を与えるような「動き」を付与し、ポップアップ通知ウィンドウによりユーザに通知するシステムソフトウェアにおいて、重要度が高い方から順に、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、一定条件、透出条件、の動きを通知情報に付与してポップアップ通知ウィンドウにより表示するとよい。
図5は、本実施形態に係る表示制御装置10の機能構成例を示すブロック図である。図5に示したように、表示制御装置10は、制御部110、入力部120、通信部130、記憶部140および表示部150を備える。制御部110は、表示制御装置10の動作全体を制御する機能を有する。入力部120は、制御部110による制御に従って入力を行う機能を有する。入力部120の種類は特に限定されず、ユーザからの操作の入力を受け付ける入力装置であってよい。
通信部130は、他の装置と通信を行う機能を有する。通信部130の種類は特に限定されず、他の装置との通信を行う通信インタフェースであってよい。記憶部140は、制御部110を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部140は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。制御部110を動作させるためのプログラムやデータは、所定のサーバによって動的に更新されてもよい。表示部150は、制御部110による制御に従って表示を行う機能を有する。表示部150の種類は特に限定されず、画面200を表示する表示装置であってよい。
なお、図5に示した例では、入力部120、通信部130、記憶部140および表示部150は、表示制御装置10の内部に存在するが、入力部120、通信部130、記憶部140および表示部150の全部または一部は、表示制御装置10の外部に備えられていてもよい。ここで、図6は、制御部110の詳細構成を示す図である。図6に示すように、制御部110は、データ取得部111と、動き選択部112と、表示制御部113と、重要度変更部114とを備える。
なお、以下の説明においては、コンピュータシステム上で動作するグラフィカルユーザインタフェースを有するオペレーティングシステムにおけるシステム状態情報のポップアップ通知ウィンドウ表示機能について主に説明する。しかし、本実施形態に係るポップアップ通知ウィンドウ表示機能は、オペレーティングシステムにおける実施に限定されない。例えば、電話アプリケーション、電子メールアプリケーション、SNSアプリケーション、ビデオ会議アプリケーションなどのユーザコミュニケーション関連ソフトウェアが有していることが多いポップアップ通知ウィンドウ表示機能にも、本実施形態に係るポップアップ通知ウィンドウの表示機能は効果的に適用され得る。
ここで、制御部110が有する各機能ブロックの機能について説明する。図7は、通知情報の重要度とポップアップ通知ウィンドウの表示様態を示す動きとが関連付けられてなる関連情報の構成例を示す図である。図7に示すように、重要度と動きとがあらかじめ関連付けられている。このように関連付けられた関連情報は、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアによって用意されていてもよいし、ユーザによる入力操作や所定のサーバからの送信などにより与えられてもよい。
データ取得部111は、各種イベントの発生に伴い、ユーザに通知されるべき通知情報を取得する。このとき、データ取得部111は、通知された通知情報に対応する重要度も取得する。通知情報に対応する重要度は通知情報に付加されていてもよい。動き選択部112は、複数の動きの中から、データ取得部111によって取得された重要度に応じた動きを選択する。例えば、図7に示したように、複数の動きそれぞれには重要度が関連付けられており、動き選択部112は、複数の動きの中から、データ取得部111によって取得された重要度に関連付けられている動きを選択する。
表示制御部113は、通知情報を含んだポップアップ通知ウィンドウが動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部150を制御する。かかる手法によれば、人間特性を利用した気づきやすい提示方法でユーザに通知情報を通知することができる。また、かかる手法によれば、コンピュータシステムのユーザに従来よりも利便性の高い情報利用環境を提供することができる。
ここで、例えば、表示制御部113は、通常の場合には通常のポップアップ通知ウィンドウ204を表示させればよいが(図8A参照)。通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である場合も想定される。かかる場合、表示制御部113は、重要度の種類が1段階以下である旨を示す表示をポップアップ通知ウィンドウ204に付加するとよい。そうすれば、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である場合と2段階以上である場合とがユーザによって容易に区別され得る。重要度の種類が1段階以下である旨は特に限定されない。
例えば、表示制御部113は、重要度の種類が1段階以下である旨として「重要度が設定されておりません。」などといったテキストデータを、ポップアップ通知ウィンドウ204のタイトル欄204Aに付加してもよいし(図8B参照)、ポップアップ通知ウィンドウ204の本文欄204Bに付加してもよい(図8C参照)。あるいは、表示制御部113は、ポップアップ通知ウィンドウ204に所定の色を付加してもよい(図8D参照)。
また、通知情報に関連付けられる重要度の種類が動きの数を超える場合(上記の例では重要度の種類が7を超える場合)であり、または、重要度が動きの数を下回る場合(上記の例では重要度が7位を下回る場合)も想定される。かかる場合であっても、表示制御部113は、重要度を示す表示をポップアップ通知ウィンドウ204に付加するとよい。そうすれば、通知情報に関連付けられる重要度が、ポップアップ通知ウィンドウ204を見たユーザによって容易に識別され得る。
重要度変更部114は、複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度の少なくとも一部を変更する。重要度の変更は、関連情報に含まれる動きと重要度との関連付けの変更によってなされてもよいし、関連情報に含まれる重要度自体の書き換えによってなされてもよい。変更対象の重要度を指定するための情報はどこから与えられてもよいが、ユーザによる入力操作や所定のサーバからの送信などにより与えられてもよい。重要度を変更するタイミングも特に限定されないが、重要度変更部114は、複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度を、少なくとも、動きの削除、追加および交換のいずれかが行われた場合に変更してもよい。
重要度をどのように変更するかについても特に限定されないが、重要度変更部114は、変更対象以外の動きの重要度の上下関係を維持したまま重要度を変更するとよい。例えば、図7に示した例では、関連情報が(重要度,動き)=(1,拡大)、(2,水平)、(3,縮小)、(4,垂直)、(5,点滅)、(6,一定)、(7,透出)となっているが、動き「縮小」の削除が行われた場合に、重要度変更部114は、関連情報を(重要度,動き)=(1,拡大)、(2,水平)、(3,垂直)、(4,点滅)、(5,一定)、(6,透出)とすればよい。
あるいは、新たな動きの追加が行われた場合には、重要度変更部114は、関連情報を(重要度,動き)=(1,拡大)、(2,水平)、(3,縮小)、(4,垂直)、(5,点滅)、(6,一定)、(7,透出)、(8,新たな動き)とすればよい。あるいは、動き「垂直」と動き「点滅」とが交換が行われた場合には、重要度変更部114は、関連情報を(重要度,動き)=(1,拡大)、(2,水平)、(3,縮小)、(4,点滅)(5,垂直)、(6,一定)、(7,透出)とすればよい。
また、図7に示した例では、複数の動きの中に、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、一定条件、透出条件のすべてが含まれているが、複数の動きの中には、これらの条件のいずれかが含まれていてもよい。すなわち、複数の動きの中には、拡大条件が含まれてもよいし、水平条件が含まれていてもよいし、縮小条件が含まれていてもよいし、垂直条件が含まれていてもよい。あるいは、複数の動きの中には、点滅条件が含まれていてもよいし、一定条件が含まれていてもよいし、透出条件が含まれていてもよい。
表示制御部113がポップアップ通知ウィンドウの表示を時間経過に伴ってどのように変化させるかは限定されないが、初めに表示を変化させる「動的な表示」を行い、続いて表示を変化させない「静的な表示」を行ってもよい。図9は、本実施形態に係るポップアップ通知ウィンドウの表示の時間的変化の例を示す図である。図9に示したように、「動的な表示」の時間帯では、上記各条件に依存した流動的な様態によって表示を行うようにし、「静的な表示」の時間帯では、上記各条件に依存しない固定的な様態によって表示を行うようにするとよい。
なお、図9には、ポップアップ通知ウィンドウの表示開始から、「動的な表示」は0ms〜300msの間に、「静的な表示」は300ms〜800msの間になされる例が示されているが、「動的な表示」および「静的な表示」それぞれの開始時刻および終了時刻は特に限定されない。以下、拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、一定条件、透出条件についてさらに詳細に説明する。
図10〜図16は、ポップアップ通知ウィンドウの表示手法を説明する図である。図1を用いて説明した要素と同一の要素に対しては同一の符号を付し、その説明を省略する。特に、タスクバー201、アイコン202、ユーザが起動し使用中のソフトウェアのウィンドウ203の詳細は、ここでは省略する。図10〜図16それぞれには、上記した拡大条件、水平条件、縮小条件、垂直条件、点滅条件、一定条件、透出条件に対応した動きを伴ったポップアップ通知ウィンドウの表示様態が示されている。
なお、動きを表現するため、図10〜図16それぞれには、時系列に沿った複数の画面を含めることによって、ポップアップ通知ウィンドウの位置、形状、表示濃度などの連続的な変化を示した。また、各図中の破線は、ポップアップ通知ウィンドウの動きの最終状態における表示サイズと表示位置とを説明するために示されたにすぎず、画面には表示されなくてよい。
図10は、拡大する動き(拡大条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、ウィンドウ204の中心点を基準点として、ウィンドウ204の縦横比を保ったままウィンドウ204のサイズを、ウィンドウ204の周辺方向に一定速度で大きくする。一定速度は、評価実験では、ウィンドウの幅、高さともに毎秒約30cmの増加であったが、それ以外の速度であってもよい。また、以下の他の動きの(表示サイズや表示位置の)説明においても、一定速度とは毎秒約30cmを指してよいが、それ以外の速度であってもよい。
図11は、水平平行移動する動き(水平条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、上記したように画面200の右下の端にウィンドウ204が表示されるケースでは、画面200の右下の端から画面中央に向かって水平方向に一定速度でウィンドウ204を平行移動させる。ウィンドウ204を拡大するのではなく、あくまでウィンドウ204の左側から順に、平行移動に伴い画面200に表示される分だけウィンドウ204の描画を追加していってよい。そうすると、ユーザからは、あたかも画面200の外側からウィンドウ204がスライドインしてくるように見える。
図12は、縮小する動き(縮小条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、ウィンドウ204を動きの最終状態における表示サイズと表示位置に表示させる。続いて、表示制御部113は、ウィンドウ204の中心点を基準点として、ウィンドウ204の縦横比を保ったままウィンドウ204のサイズを、ウィンドウ204の中心方向に一定速度で小さくする。ウィンドウ204のサイズが小さくなると、ウィンドウ204の記載内容が読みづらくなるため、表示制御部113は、縮小が終了した後、ウィンドウ204は動きの最終状態における表示サイズと表示位置にウィンドウ204を復元表示させてよい。この復元表示は、後述する一定条件と同様に、瞬間的になされてよい。
図13は、垂直平行移動する動き(垂直条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、上記したように画面200の右下の端にウィンドウ204が表示されるケースでは、画面200の右下の端から画面中央に向かって垂直方向に一定速度でウィンドウ204を平行移動させる。ウィンドウ204を拡大するのではなく、あくまでウィンドウ204の上側から順に、平行移動に伴い画面200に表示される分だけウィンドウ204の描画を追加していってよい。そうすると、ユーザからは、あたかも画面200の外側からウィンドウ204がスライドインしてくるように見える。
図14は、点滅する動き(点滅条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。ウィンドウ204の表示サイズおよび表示位置は、動きの最終状態における表示サイズおよび表示位置と変わらないが、表示制御部113は、所定の時間間隔でウィンドウ204の表示と非表示とを繰り返してよい。時間間隔は、評価実験では、表示から非表示(0ms〜150ms)および非表示から表示(150ms〜300ms)ともに150msであったが、それ以外の時間間隔であってもよい。また、点滅回数も特に限定されない。
図15は、瞬間的に出現する動き(一定条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、ウィンドウ204の表示位置を変化させたり表示サイズを変化させたりせずに、一般的なウィンドウ表示と同様に、ウィンドウ204を瞬間的に表示にさせ、瞬間的に非表示にさせる。なお、瞬間的な時間がどの程度であるかは限定されないが、例えば、瞬間的な時間は、人間が判別できない程度に短い時間であってよい。
より詳細には、参考文献1「和気典二・長谷川敬、1994、ちらつき、新編 感覚・知覚心理学ハンドブック、誠信書房、pp.338−339」に、「臨界ちらつき頻度(CFF:critical flicker frequency)は、高輝度のところで、50−60Hzまで達する」と記載されている。臨界ちらつき頻度とは、実際には点滅して提示されている光であっても人間の目にはちらつきが消えて連続光に見え始める頻度を意味する。そこで、瞬間的な時間は、例えば、50−60Hzの一周期分の時間(すなわち、16ms)以内であればよいと考えられる。
また、参考文献2「簡単に試せるテスト動画付き:応答速度の数字はホンモノか!?液晶ディスプレイの動画性能をチェックしよう(2/4)ITmedia PC USER」(http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/31/news001_2.html)には、「液晶ディスプレイのリフレッシュレートは基本的に60Hzなので、フレームレートは60fpsとなる」と記載されている。また、CRTディスプレイの場合、リフレッシュレートは通常60Hzよりも高い。したがって、近年一般に入手できるディスプレイは60Hz以上の表示切換速度を通常備えており、一定条件の実現にディスプレイのハードウェア的な障壁はないと考えられる。
図16は、透過度が低下する動き(透出条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。例えば、表示制御部113は、ウィンドウ204の表示位置を変化させたり表示サイズを変化させたりせずに、ウィンドウ204の透過度(アルファ値)を連続的に変化させる。具体的には、表示制御部113は、最初はウィンドウ204の透過度を最大にしてウィンドウ204を透明状態とし、所定の時間内に徐々に透過度を下げていき、最終的に透過度を0にする。所定の時間の長さは、評価実験では、300msであったが、それ以外の時間であってもよい。
なお、本実施形態に係る表示制御装置10は、コンピュータシステムよりも小さい機器にも適用され得る。具体的には、コンピュータシステムに限らず、スマートフォンや、PDA、ディスプレイ付ポータブル音楽プレーヤなどといった小型の表示装置を有する一般的なコンピュータ端末上にも同様に適用され得る。図17は、5インチ以下のサイズの小型の表示装置を有し、水平平行移動の動き(水平条件)を伴ったポップアップ通知ウィンドウ204の提示手順の例を示した図である。ステータスバー205は、コンピュータ端末の状態などの情報を静的に小さく表示する機能を有する。その他、図1を用いて説明した要素と同一の要素に対しては同一の符号を付し、その説明を省略する。
続いて、図18を参照しながら、本実施形態に係る表示制御装置10の動作例について説明する。図18は、本実施形態に係る表示制御装置10の動作例を示すフローチャートである。なお、本動作例においては、ポップアップ通知ウィンドウの複数の動きとして上記7種類の動きを使用するが、複数の動きは上記7種類の動きに限定されず、2つ以上の動きであればよい。また、本動作例は、表示制御装置10の動作の一例に過ぎないため、表示制御装置10の動作がかかる例に限定されないことは言うまでもない。
まず、データ取得部111は、ユーザに通知すべきイベントが発生したことを検知する(ステップS11)。イベントの例としては、上記したように、システムやソフトウェアの状態変更、システムやソフトウェアの更新プログラムの存在、アプリケーションソフトウェアにおける他者からの連絡情報の受信などが挙げられる。イベント発生の検知により通知情報が取得される。続いて、動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が2段階以上であるか否かを判定する(ステップS12)。かかる判定は、オペレーティングシステムもしくは各種アプリケーションソフトウェアの機能によってなされ得る。
動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下であると判定した場合には(ステップS12で「No」)、ステップS13に進む。例えば、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階である場合、あるいは、通知情報に重要度の種類が関連付けられていない場合などには、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下であると判定される。一方、動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が2種類以上であると判定した場合には(ステップS12で「Yes」)、ステップS14に進む。
ステップS13に進んだ場合には、動き選択部112は、ソフトウェア既定設定の動き、または、ユーザ任意設定の動きを選択し、表示制御部113は、かかる動きを伴って通知情報を含んだウィンドウがポップアップ表示されるように制御する(ステップS13)。通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下であると判定した場合には、標準的なポップアップ表示を行なえばよいと考えられるからである。
例えば、動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下であると判定した場合には、上記7つの動きからユーザによってあらかじめ選択された動きを選択し、表示制御部113は、かかる動きを伴ってウィンドウがポップアップ表示されるように制御してもよい。かかる場合、表示制御部113は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である旨を示す表示(例えば、テキスト、アイコンなど)をポップアップ通知ウィンドウに付加するとよい。そうすれば、通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である場合と2段階以上である場合とがユーザによって容易に区別され得る。その後、表示制御部113は、ステップS18に進んでよい。
ステップS14に進んだ場合には、動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が8段階以上であり、かつ、重要度が8位以下であるか否かを判定する(ステップS14)。かかる判定は、オペレーティングシステムもしくは各種アプリケーションソフトウェアの機能によってなされ得る。動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が8段階以上であり、かつ、重要度が8位以下であると判定した場合には(ステップS14で「Yes」)、ステップS15に進む。一方、動き選択部112は、通知情報に関連付けられる重要度の種類が7段階以下であり、または、重要度が7位以上であると判定した場合には(ステップS14で「No」)、ステップS16に進む。
ステップS15に進んだ場合には、動き選択部112は、動きの種類が不足しているため、上記の7種類の動きのうち重要度が最下位の動き(上記の例では、7位の透出条件)、または、ソフトウェア既定設定の動きを選択し、表示制御部113は、かかる動きを伴って通知情報を含んだウィンドウがポップアップ表示されるように制御する(ステップS15)。
なお、通知情報に関連付けられる重要度の種類が8段階以上であり、かつ、重要度が8位以下である場合に重要度が最下位の動きが選択されてよいのは、通知情報に関連付けられる重要度が8位以下であるような情報はそもそもユーザにとって絶対的な重要度が低い可能性があり、たとえば、1〜3位のような上位の重要度と比べると動的表現による細かな種類識別ができることの利点が小さくなると考えられることから、極めて下位の方の重要度の通知情報であるということさえ識別できるだけでも利用上十分であることが少なくない、と考えられるためである。また、同様の場合にソフトウェア既定設定の動きが選択されてよいのは、前述のように重要度が極めて下位の方の通知情報では標準的なポップアップ表示を行なえばよい、という設計思想もあり得ると考えられるからである。
重要度が最下位の動きが選択される場合とソフトウェア既定設定の動きが選択される場合との何れの場合であっても、表示制御部113は、通知情報に関連付けられる重要度を示す表示(例えば、テキスト、アイコンなど)をポップアップ通知ウィンドウに付加するとよい。そうすれば、通知情報に関連付けられる重要度がユーザによって容易に識別され得る。その後、表示制御部113は、ステップS18に進んでよい。
ステップS16に進んだ場合には、動き選択部112は、通知情報の重要度に応じて、7つの動きから1つの動きを選択する(ステップS16)。例えば、図7に示した例では、動き選択部112は、重要度が、1位の場合は拡大条件を選択し、2位の場合は水平条件、3位の場合は縮小条件、4位の場合は垂直条件、5位の場合は点滅条件、6位の場合は一定条件、7位の場合は透出条件、の動きを選択すればよい。
なお、上記した評価実験の実験結果を参照すると、点滅条件などといった一部の動きが強い嫌悪感を一部の被験者に与える可能性があることも確認された。そこで、ユーザによっては上記の7種類の動きを全種類利用しなくてもよい。かかる場合、動き選択部112は、上記7つの動きからユーザによってあらかじめ選択された動きを削除できるようにしてもよい。かかる削除は、オペレーティングシステムもしくは各種アプリケーションソフトウェアの機能によってなされ得る。
なお、上記の7種類の動きから一部の動きが削除された場合、残りの複数種類の動きの重要度の上下関係は維持されるのがよい。例えば、図7に示した関連情報から2位の水平条件および5位の点滅条件が削除された場合、重要度が1位の場合は拡大条件、2位の場合は縮小条件、3位の場合は垂直条件、4位の場合は一定条件、5位の場合は透出条件と変更される。このようにして関連情報が更新された場合、通知情報の重要度の種類は5種類となり、ステップS14における判定が「重要度の種類が6段階以上、かつ、重要度が6位以下であるか否か」に変更されることは言うまでもない。
また、かかる例においては、7種類の動きからユーザによって選択された一部の動きを削除することとした。しかし、かかる例と同様に、システムの設計者により用意された動きの種類が7種類未満である場合においても、不足している種類以外の動きの重要度の上下関係は維持されてよい。また、かかる例と同様に、システムの設計者により用意された動きの中に上記の7種類に分類されない動きが含まれている場合においても、当該7種類に分類されない動き以外の動きの重要度の上下関係は維持されてよい。
ステップS17に進んだ場合には、表示制御部113は、選択された動きを伴って通知情報を含んだウィンドウがポップアップ表示されるように制御する(ステップS17)。静的な表示が完了した後は、表示制御部113は、ポップアップ通知ウィンドウの動きの最終状態における表示サイズと表示位置を保持したまま、ポップアップ通知ウィンドウが継続して静的に表示されるように制御する(ステップS18)。
ステップS19に進んだ場合には、表示制御部113は、ポップアップ通知ウィンドウの静的な表示を完了し、ポップアップ通知ウィンドウを非表示にする(ステップS19)。ポップアップ通知ウィンドウの静的な表示の終了条件は、オペレーティングシステムもしくは各種アプリケーションソフトウェアにあらかじめ設定されている既定の表示時間を経過したという条件でもよいし、ユーザがポップアップ通知ウィンドウをマウスでクリックするなどといった終了操作イベントが発生したという条件でもよい。ポップアップ通知ウィンドウが非表示となることにより、ポップアップ通知ウィンドウの表示動作は終了する。
[効果の説明]
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、ユーザに提示する情報の重要度の段階的な高低に応じて、人間の特性を利用した、気づきやすく、情報を受領した感覚を得られる表示様態をとる段階的なポップアップ通知ウィンドウの提示が可能になる。また、コンピュータシステムのユーザに従来よりも利便性の高いICT環境を提供することができる。
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
制御部110を構成する各ブロックは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶部180により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部110を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
10 表示制御装置
110 制御部
111 データ取得部
112 選択部
113 表示制御部
114 重要度変更部
120 入力部
130 通信部
140 記憶部
150 表示部
180 記憶部
200 画面
204 ポップアップ通知ウィンドウ

Claims (12)

  1. 通知情報および前記通知情報の重要度を取得するデータ取得部と、
    複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択する動き選択部と、
    前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御する表示制御部と、
    を備える、表示制御装置。
  2. 前記複数の動きそれぞれには、重要度が関連付けられており、
    前記動き選択部は、前記複数の動きの中から、前記通知情報の重要度に関連付けられている動きを選択する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示制御装置は、
    前記複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度の少なくとも一部を変更する重要度変更部を備える、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記重要度変更部は、前記複数の動きそれぞれに関連付けられている重要度を、少なくとも、動きの削除、追加および交換のいずれかを行った場合に変更する、
    請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記重要度変更部は、変更対象以外の動きの重要度の上下関係を維持したまま重要度を変更する、
    請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記通知情報に関連付けられる重要度の種類が1段階以下である場合、前記重要度の種類が1段階以下である旨を示す表示を前記ウィンドウに付加する、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示制御部は、前記通知情報に関連付けられる重要度の種類が前記動きの数を超える場合であり、または、前記重要度が前記動きの数を下回る場合、前記重要度を示す表示を前記ウィンドウに付加する、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  8. 前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウが拡大する動きが含まれる、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  9. 前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウが水平平行移動する動きが含まれる、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  10. 前記複数の動きには、少なくとも前記ウィンドウの透過度が低下する動きが含まれる、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  11. 通知情報および前記通知情報の重要度を取得するステップと、
    複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択するステップと、
    前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御するステップと、
    を備える、表示制御方法。
  12. コンピュータを、
    通知情報および前記通知情報の重要度を取得するデータ取得部と、
    複数の動きの中から、前記重要度に応じた動きを選択する動き選択部と、
    前記通知情報を含んだウィンドウが前記動きを伴ってポップアップ表示されるように表示部を制御する表示制御部と、
    を備える表示制御装置として機能させるためのプログラム。

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