JP2015069032A - 音響データ作成装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】楽器による複数の演奏結果について、間違った音を目立たなくするように音量を調節する。
【解決手段】カラオケ装置10はセンタサーバ40から同じ楽曲及び楽器の演奏が記録された複数の投稿データを取得する。カラオケ装置10の制御部11は、取得した複数の投稿データで示される演奏音について、所定の演奏区間ごとに楽曲の基準の演奏音を示す基準音と比較して、所定の成功条件を満たすか否かを判断する。制御部11は、成功条件を満たさないと判断した音の音量が、同じ演奏区間における他の投稿データの音であって成功条件を満たすと判断された音の音量よりも小さくなるように、その演奏区間の音量を調節する。制御部11は、音量を調節した投稿データ音響情報を含む複数の投稿データを合成して音響データを作成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、楽曲の進行に合わせて演奏された楽器の音響情報を合成する技術に関する。
特許文献1には、マイクに入力される歌唱音の特徴が、カラオケメディアの基準音の特徴と大きく異なる場合、マイクに入力された歌唱音の音量を小さくし、代わりに、カラオケメディアの基準音を通常よりも大きく出力する技術が開示されている。このようにすることで、ユーザが間違った歌い方をしている場合に、カラオケメディアに記録されている正しい音を聴くことができるようになっている。
特開平5−165398号公報
近年、カラオケ装置に接続された楽器(例えば、ギター)を用いて、カラオケ装置による楽曲の再生に合わせて演奏を行うことができるものが知られている。さらに、ある利用者が楽器を演奏したときの演奏結果と、他の利用者が楽器を演奏したときの演奏結果とを同時に再生することで、複数の利用者間で非リアルタイムのコラボレーションを楽しむことができるサービスが提案されている。
特許文献1に記載の技術では、マイクの入力音と、比較基準である基準音との両方が間違った演奏であることは想定されていないため、少なくとも何れかの正しい音が出力されるようになっている。しかしながら、前述とおり複数の利用者による楽器の演奏結果を同時に再生する場合、何れかの演奏結果が必ず正しいという保証はなく、出力される音が間違っている場合がある。複数の利用者による楽器の演奏結果が同時に再生されるときに、間違った音が出力されると、聴取者にとって不快な音として聞こえるおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。その目的は、楽器による複数の演奏結果について、間違った音を目立たなくするように音量を調節するための技術を提供することである。
本発明の音響データ作成装置は、取得手段と、判断手段と、音量調節手段と、作成手段とを備える。取得手段は、楽曲の進行に合わせて楽器により演奏された音を表す音響情報であって、同じ楽曲及び楽器による複数の音響情報を取得する。判断手段は、取得された各音響情報における所定の演奏区間ごとの音について、記憶手段に記憶されている楽曲の基準の演奏音を示す基準音であって、前記演奏区間に対応する基準音と比較して、音響情報の音の成功基準を示す所定の条件を満たすか否かを判断する。
音量調節手段は、判断手段により前記条件を満たさないと判断された音の音量が、同じ演奏区間における他の音響情報の音であって前記条件を満たすと判断された音の音量よりも小さくなるように、音響情報における前記演奏区間の音量を調節する。作成手段は、音量調節手段により音量が調節された音響情報を含む複数の音響情報から、複数の楽器の音を表す音響データを作成する。
本発明によれば、複数の音響情報について、基準音と比較して、音の成功基準を示す所定の条件を満たさないと判断された音を、条件を満たすと判断された音よりも音量が相対的に小さくなるように調整したうえで、複数の音響情報から音響データを作成することができる。このように作成された音響データが再生されることで、間違った演奏音が目立たない質のよい態様にて、複数の演奏を同時に出力できる。
なお、楽曲のある演奏タイミングにおいて、複数の演奏結果が全て間違った音になっている場合も考えられる。そのような状況に対処するための工夫として、請求項2に記載のようにするとよい。すなわち、判断手段によって、ある演奏区間について全ての音響情報の音が所定の条件を満たさないと判断された場合、音量調節手段は、全ての音響情報について、前記演奏区間の音の音量を下げる。さらに、作成手段は、前記演奏区間に対応する基準音を表す音響信号であって、前記音量調節手段により音量が下げられた音響情報の音よりも大きい音量の音響信号を前記演奏区間に含む音響データを作成する。このようにすることで、全ての音響情報について、基準音と比較して条件を満たさないと判断されたときに、基準音に基づく正しい音が付加されて出力される音響データを作成することができる。
ところで、例えばギターのコード演奏のように、和音で構成される音響情報を複数同時に再生する場合、各楽器により演奏された和音の中に不協和音が混じっていると、聞き苦しい演奏になる。例えば、演奏された和音を構成する複数の音の中に、他の音と調和しない音階の音が含まれている場合、不協和音に聞こえる可能性がある。
そこで、和音を演奏する楽器に対応する工夫として、請求項3に記載のようにするとよい。すなわち、取得手段は、和音を演奏する楽器による演奏音を表す音響情報を取得する。判断手段は、音響情報の和音を構成する複数の音の中に、基準音の和音を構成する複数の音と異なる音階の音が含まれていないことを条件として、各音響情報の和音がその条件を満たすか否かを判断する。このようにすることで、複数の楽器により演奏された和音の中に、不協和音に該当するが和音あったとしても、その不協和音が目立たないように各音響情報の音量を調節できる。
あるいは、楽器によって演奏された音の良否を判断する具体的な手法として、請求項4に記載のようにすることが考えられる。すなわち、判断手段は、音響情報の所定の演奏区間ごとの音を構成する音数及び音高が、前記演奏区間に対応する基準音を構成する音数及び音高と一致することを条件として、各音響情報の音がその条件を満たすか否かを判断する。このようすることで、基準音に対して音数と音高との両方が一致しない不正確な音が目立たないように、各音響情報の音量を調節できる。
なお、本発明は、請求項5に記載のように、コンピュータにおいて実行されるプログラム、あるいは当該プログラムを記憶する記憶媒体の態様で実現することもできる。
カラオケネットワークシステム1の全体構成を示すブロック図。 合成処理の手順を示すフローチャート。 成功条件の判定例を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく様々な態様にて実施することが可能である。
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、カラオケ店舗に設置されるカラオケ装置10と、外部のセンタサーバ40とを備える。カラオケ装置10とセンタサーバ40とが、インターネットを介して通信可能に接続される。なお、図1では、2つのカラオケ店舗にカラオケ装置10を1つずつ図示しているが、これより多くのカラオケ店舗内のLANがインターネットに接続されていてもよいし、1つのカラオケ店舗に複数のカラオケ装置10が設置されていてもよい。なお、インターネットとLANとは図示しないルータで接続されている。
カラオケ装置10は、制御部11、記憶部12、楽曲再生部13、音声制御部14、映像制御部15、操作部17、通信部18等を備える。このカラオケ装置10は、カラオケ楽曲の再生や、楽器演奏モード、投稿データのアップロード及びダウンロード等のサービスに関する機能を有する。制御部11は、CPU,ROM,RAM等を備える情報処理デバイスであり、ROMや記憶部12に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行する。
記憶部12は、ハードディスクドライブ等の記憶装置である。記憶部12には、制御部11に実行させるプログラムや、その実行時に用いられるデータが記憶されている。また、記憶部12は、個々のカラオケ楽曲に対応する楽曲データを多数収録したカラオケデータベースを有している。各楽曲データは、MIDI(Music Instrument Digital Interface)規格に対応した演奏データ(MIDIデータ)で構成されている。このMIDIデータには、カラオケ楽曲の伴奏パートのメロディを演奏するための演奏データの他に、ユーザが演奏するギターパートのメロディを構成する音の基準を規定する基準データが含まれる。この基準データは、投稿データに記録されている楽器の演奏音が、規定された音の演奏であることを示す成功条件を満たしているかを判断するための基準として用いられる。
楽曲再生部13は、記憶部12に記憶されている楽曲データや、センタサーバ40からダウンロードされた投稿データに基づいて楽曲の再生を行う。音声制御部14は、音声の入出力を制御するデバイスであり、マイク入力部14a、楽器入力部14b、出力部14c等を備える。マイク入力部14aには、マイク19が接続される。これにより、マイク入力部14aは、ユーザの歌唱音を取得する。楽器入力部14bには、ユーザが演奏するギター20が接続される。これにより、楽器入力部14bは、ユーザがギター20を用いて演奏した楽器音を取得する。楽器入力部14bは、ユーザが持ち込んだギター20を接続するための接続端子等を備える。なお、楽器入力部14bは、カラオケ装置10に組込まれていてもよいし、カラオケ装置10とは別体の装置として、カラオケ装置10と電気的に接続された装置により構成されていてもよい。
出力部14cにはスピーカ21が接続されている。出力部14cは、楽曲再生部13によって再生される楽曲の音源信号や、マイク入力部14a及び楽器入力部14bから出力される歌唱音や楽器音の音源信号をスピーカ21に出力する。スピーカ21は、出力部14cから出力される音源信号を音に換えて出力する。
映像制御部15は、制御部11から送られてくる映像データに基づく映像の再生及び出力を行う。映像制御部15には、映像の表示を行うモニタ23が接続されている。これにより、映像制御部15は再生した映像をモニタ23に表示させる。操作部17は、タッチパネルや種々の入力ボタンを備えており、入力操作に応じた操作信号を制御部11に出力する。通信部18は、カラオケ装置10をLANに接続して通信を行うための通信インタフェースである。なお、カラオケ装置10のその他の構成や機能については公知技術に従っているので、ここでの詳細な説明は省略する。
センタサーバ40は、周知のサーバ装置からなり、コンピュータシステムを構成している。このセンタサーバ40は、制御部41、各種情報を記憶する記憶部42、インターネットを介した通信を制御する通信部43等を備える。制御部41は、CPUやROM、RAM等を中心に構成された情報処理デバイスであり、装置全体の制御を司る。制御部41は、記憶部42から読込んだプログラムやデータに基づいて種々の処理を実行する。センタサーバ40は、インターネットを介して複数のカラオケ装置10からアップロードされたユーザの投稿データを記憶するデータベースを記憶部42に備える。この投稿データには、カラオケ装置10を利用して、カラオケ装置10により演奏される音に合わせてユーザがギターを演奏したときの演奏音を録音した音響情報が含まれている。また、投稿データには、楽曲を識別するための楽曲識別情報が対応付けられている。この楽曲識別情報を基にカラオケ装置10に付属するリモコン等の検索端末(図示なし)により、カラオケ装置10にダウンロード可能な投稿データを検索できるようになっている。ユーザは、検索端末を使用して投稿データを検索し、ダウンロードを希望する投稿データを指定する。カラオケ装置10は、端末装置により指定された投稿データをタウンロードする取得要求を、センタサーバ40に行う。
このような投稿データは、カラオケ装置10でカラオケ楽曲の演奏が行われる際に、カラオケ楽曲の演奏に合わせてギター20から入力される演奏音が録音されることにより作成される。作成された投稿データは、楽曲識別情報と対応付けられて、カラオケ装置10の記憶部12に一時的に記憶され、作成された投稿データの作成に係るユーザの了承を得た上で、センタサーバ40にアップロードされる。このようにすることで、複数の投稿データをセンタサーバ40の記憶部42に蓄積することが可能となる。
カラオケ装置10は、ユーザから指定された投稿データの取得要求をセンタサーバ40に送信する。これに対し、センタサーバ40は、カラオケ装置10からの配信要求に応じて、記憶部42に蓄積している投稿データを要求元のカラオケ装置10に配信する。カラオケ装置10は、取得した投稿データに対応するカラオケ楽曲の楽曲データを再生し、同時に投稿データの音響情報を再生する。加えて、マイク19やギター20からの入力音も出力される。このようにすることで、複数のユーザ間で非リアルタイムのコラボレーション(共同演奏)が実現する。
また、カラオケ装置10は、同じカラオケ楽曲に対応する複数の投稿データを取得し、取得した複数の投稿データを合成することで、各投稿データに記録されているギターの演奏音が複数同時に再生される音響データを作成する。複数の投稿データから合成された音響データをカラオケ装置10が再生することで、複数のギター演奏によるコラボレーションが実現する。複数の投稿データから音響データを合成する際、制御部11は、各投稿データの演奏音について、不協和音に該当すると判断した音が目立たなくなるように音量を調節したうえで、音響データを作成する処理を実行する。この処理についての詳細な説明は後述する。
[合成処理の説明]
カラオケ装置10の制御部11が実行する合成処理の手順について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、センタサーバ40から取得した複数の投稿データを同時再生する合成イベントが発生したときに実行される。なお、図2のフローチャートは、センタサーバ40から取得した2つの投稿データ(以下、第1データ、第2データと称する)を合成するときの処理手順を表したものである。センタサーバ40から取得する2つの投稿データには、各投稿データが再生されるときの基準の音量を示す情報が含まれる。また、本実施形態では、合成処理の対象となる投稿データとして、ギターによるコード演奏が記録された投稿データを想定している。
S100では、制御部11は、第1データについて、合成対象の演奏区間(例えば1小節)において演奏された和音が成功条件を満たすか否かを判定する。なお、合成対象は、楽曲の先頭の演奏区間から順に指定するものとする。ここでは、制御部11は、合成対象の演奏区間において演奏された和音を構成する複数の音を判別し、合成対象の演奏区間に対応する基準の和音を構成する複数の音と比較する。基準の和音は、カラオケデータベースに収録されている楽曲のギターパートの基準データで表される。そして、演奏された和音と基準の和音との音の構成の差異に基づいて、成功条件の成否を判定する。なお、成功条件の判定の仕方について、次の2種類の方法が例示されるが、どちらの方法を用いてもよい。
第1の方法として、演奏結果の和音を構成する音が、基準の和音を構成する音と一部異なっていても、不協和音に聞こえない音の構成であれば成功条件を満たすとみなす。第1の方法において、不協和音に聞こえない音の構成とは、演奏結果の和音を構成する音が、基準の和音を構成する音に対して音階が一致する音のみで構成されていることである。また、成功条件とは、不協和音に聞こえない音の構成のほか、後述のように、演奏結果が無音でないこととする。この第1の方法の具体例について、図3を参照しながら説明する。図3(a),(b)は、基準データで示される基準の和音を構成する音と、第1データ及び第2データから検出された演奏結果の和音を構成する音とを比較した一例である。
図3(a)に示す事例では、第1データから検出された和音を構成する音には、基準の和音に含まれる「ド」の音よりも1オクターブ高い「ド」の音が含まれているが、他の音は一致する。この事例のように、基準の和音を構成する音に対してオクターブ違いの同一の音階の音が含まれていても、不協和音に聞こえない音の構成として成功条件を満たすとみなす。また、図3(a)に示す事例において、第2データから検出された和音を構成する音には、基準の和音を構成する音に定められている「ド」の音が含まれていないが、他の音は一致する。この事例のように、投稿データにおいて、基準の和音を構成する音に対して一部足りない音があっても、不協和音に聞こえない音の構成として成功条件を満たすとみなす。
また、図3(b)に示す事例では、第1データには演奏音が記録されておらず、無音になっている。この事例のように、音を鳴らすべきタイミングで無音になっている場合、成功条件を満たさないと判定する。また、図3(b)に示す事例において、第2データから検出された和音を構成する音には、基準の和音を構成する音には定められていない「ファ」の音が含まれている。この事例のように、投稿データにおいて、基準の和音を構成する音と異なる音階の音が1つでも含まれている場合、成功条件を満たさないと判定する。
一方、成功条件の判定をする第2の方法として、演奏結果の和音を構成する音の数及び各音の音高が、基準の和音を構成する音の数及び各音の音高と完全に一致すること条件に、成功条件を満たすと判定する。
図2のフローチャートの説明に戻る。S100において、第1データの和音が成功条件を満たすと判定した場合(S100:YES)、制御部11はS102に進む。S102では、制御部11は、第2データについて、合成対象の演奏区間において演奏された和音が成功条件を満たすか否かを判定する。第2データの和音が成功条件を満たすと判定した場合(S102:YES)、制御部11はS104に進む。S104では、制御部11は、合成対象の演奏区間について、投稿データである第1データ及び第2データの演奏音を表す音響信号を合成して、第1データ及び第2データの音からなる1演奏区間分の音響データを作成する。なお、S104では、第1データ及び第2データの音が共に成功条件を満たしており、このときには双方とも基準の音量のままで合成を行う。
一方、S102において、第2データの和音が成功条件を満たさないと判定した場合(S102:NO)、制御部11はS106に進む。S106では、制御部11は、成功条件を満たさないと判定された第2データの音の音量が、成功条件を満たすと判定された第1データの音の音量よりも小さくなるように、合成対象の演奏区間における第2データ又は第1データの音量を調節する。ここでは、第2データの音量を下げることによって、第2データの音量が第1データの音量よりも小さくなるようにすることが考えられる。あるいは、第1データの音量を上げることによって、第2データの音量が第1データの音量より相対的に小さくなるようにしてもよい。あるいは、第2データの音量を下げて、それを補うように第1データの音量を上げるようにしてもよい。
次のS108では、制御部11は、合成対象の演奏区間について、S106において調節された音量を反映した第1データ及び第2データの音響信号を合成して、第1データ及び第2データの音からなる1演奏区間分の音響データを作成する。
一方、S100において、第1データの和音が成功条件を満たさないと判定した場合(S100:NO)、制御部11はS110に進む。S110では、第2データについて、合成対象の演奏区間において演奏された和音が成功条件を満たすか否かを判定する。第2データの和音が成功条件を満たすと判定した場合(S110:YES)、制御部11はS112に進む。S112では、制御部11は、成功条件を満たさないと判定された第1データの音の音量が、成功条件を満たすと判定された第2データの音の音量よりも小さくなるように、合成対象の演奏区間における第1データ又は第2データの音量を調節する。ここでは、第1データの音量を下げる、又は、第2データの音量を上げることによって、第1データの音量が第2データの音量より相対的に小さくなるようにする。あるいは、第1データの音量を下げて、それを補うように第2データの音量を上げるようにしてもよい。
次のS114では、制御部11は、合成対象の演奏区間について、S112において調節された音量を反映した第1データ及び第2データの音響信号を合成して、第1データ及び第2データの音からなる1演奏区間分の音響データを作成する。
一方、S110において、第2データの和音が成功条件を満たさないと判定した場合(S110:NO)、制御部11はS116に進む。S116では、制御部11は、成功条件を満たさないと判定された第1データ及び第2データの音の音量が、所定の音量レベルより小さくなるように、合成対象の演奏区間における第1データ及び第2データの音量を共に下げる。次のS118では、制御部11は、合成対象の演奏区間について、S118において音量を下げた第1データ及び第2データの音響信号と、基準データの基準音を表す音響信号とを合成して、第1データ、第2データ及び基準音からなる1演奏区間分の音響データを作成する。すなわち、ここで作成される音響データには、S118において音量を下げた第1データ及び第2データの音響信号の他に、合成対象の演奏区間における基準音を表す音響信号が含まれる。なお、S118では、音響データに合成する基準音の音量を、第1データ及び第2データの音の音量よりも大きくする。
S104、S108、S114、S118の各ステップの次に進むS120では、制御部11は、楽曲の最後の演奏区間まで投稿データの合成が終了したか否かを判定する。投稿データの合成が完了していない場合(S120:NO)、制御部11はS122に進む。S122では、制御部11は、合成対象を楽曲の次の演奏区間に進めて、S100に戻る。
以降、楽曲の最後の演奏区間に到達するまでS100〜S122の処理が繰返される度に、1演奏区間ずつ投稿データが合成され、音響データの作成が進む。そして、S120において、楽曲の最後の演奏区間まで投稿データの合成が終了したと判定した場合(S120:YES)、制御部11は本処理を終了する。この時点で、楽曲の始めから終わりまで全ての演奏区間について、投稿データである第1データ及び第2データから合成された音響データが作成され、1曲分の音響データが完成する。完成した1曲分の音響データは、カラオケ装置10の記憶部12に記憶される。
[効果]
実施形態のカラオケ装置10によれば、以下の効果を奏する。
複数の投稿データの演奏結果について、基準音と比較して、音の成功条件を満たさないと判断された音を、成功条件を満たすと判断された音よりも音量が相対的に小さくなるように調整したうえで、複数の投稿データを合成して音響データを作成できる。また、ある演奏区間において、全ての投稿データの演奏結果が成功条件を満たさない場合、基準音に基づく正しい音を付加して音響データを合成することができる。このように作成された音響データがカラオケ装置10で再生されることで、間違った演奏音が目立たない質のよい態様にて、複数の演奏を同時に出力できる。
ギターのコード演奏のように、和音で構成される演奏結果からなる投稿データに対する成功条件の判定方法として、基準音の和音を構成する音と異なる音階の音が含まれていないことを成功条件することができる。このようにすることで、複数の投稿データの演奏結果の中に、不協和音に該当するが和音あったとしても、その不協和音が目立たないようにすることができる。
あるいは、複数の投稿データの演奏結果の音を構成する音高及び音数が、基準音を構成する音高及び音数と一致することを成功条件とすることができる。このようすることで、基準音に対して音数と音高との両方が一致しない不正確な音が目立たないようにすることができる。
[特許請求の範囲に記載の構成との対応]
実施形態に記載の構成と、特許請求の範囲に記載の構成との対応は次のとおりである。
制御部11及び通信部18が、取得手段に相当する。記憶部12が記憶手段に相当する。制御部11が、判断手段、音量調節手段、及び、作成手段に相当する。
[変形例]
上記実施形態では、本発明をカラオケ装置に適用した事例について説明した。これとは別に、パーソナルコンピュータや、いわゆるスマートフォンやタブレットコンピュータ等の携帯型の情報処理端末に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、投稿データとして録音される楽器として、ギターを適用した事例について説明した。これに限らず、ギター以外の弦楽器(例えば、ベース)や、鍵盤楽器(例えば、ピアノやキーボード)による演奏結果についても本発明に適用できる。また、上記実施形態では、和音を対象に成功条件の成否を判定する事例について説明した。これに限らず、単音演奏についても本発明に適用できる。
1…カラオケネットワークシステム、10…カラオケ装置、11…制御部、12…記憶部、13…楽曲再生部、14…音声制御部、14a…マイク入力部、14b…楽器入力部、14c…出力部、15…映像制御部、17…操作部、18…通信部、19…マイク、20…ギター、21…スピーカ、23…モニタ、40…センタサーバ、41…制御部、42…記憶部、43…通信部。

Claims (5)

  1. 楽曲の進行に合わせて楽器により演奏された音を表す音響情報であって、同じ楽曲及び楽器による複数の音響情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された各音響情報における所定の演奏区間ごとの音について、記憶手段に記憶されている前記楽曲の基準の演奏音を示す基準音であって、前記演奏区間に対応する基準音と比較して、音の成功基準を表す所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記条件を満たさないと判断された音の音量が、同じ演奏区間における他の前記音響情報の音であって前記条件を満たすと判断された音の音量よりも小さくなるように、前記音響情報における前記演奏区間の音量を調節する音量調節手段と、
    前記音量調節手段により音量が調節された音響情報を含む複数の前記音響情報から音響データを作成する作成手段と、
    を備えることを特徴とする音響データ作成装置。
  2. 請求項1に記載の音響データ作成装置において、
    前記判断手段によって、ある演奏区間について全ての前記音響情報の音が前記条件を満たさないと判断された場合、前記音量調節手段は、全ての前記音響情報について、前記演奏区間の音の音量を下げ、さらに、前記作成手段は、前記演奏区間に対応する基準音を表す音響信号であって、前記音量調節手段により音量が下げられた音響情報の音よりも大きい音量の音響信号を前記演奏区間に含む前記音響データを作成すること、
    を特徴とする音響データ作成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の音響データ作成装置において、
    前記取得手段は、和音を演奏する楽器による演奏音を表す音響情報を取得するものであって、
    前記判断手段は、前記音響情報の和音を構成する複数の音の中に、前記基準音の和音を構成する複数の音と異なる音階の音が含まれていないことを前記条件として、前記各音響情報の和音が前記条件を満たすか否かを判断すること、
    を特徴とする音響データ作成装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の音響データ作成装置において、
    前記判断手段は、前記音響情報の所定の演奏区間ごとの音を構成する音数及び音高が、前記演奏区間に対応する基準音を構成する音数及び音高と一致することを前記条件として、前記各音響情報の音が前記条件を満たすか否かを判断すること、
    を特徴とする音響データ作成装置。
  5. 楽曲の進行に合わせて楽器により演奏された音を表す音響情報であって、同じ楽曲及び楽器による複数の音響情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順において取得された各音響情報における所定の演奏区間ごとの音について、記憶手段に記憶されている前記楽曲の基準の演奏音を示す基準音であって、前記演奏区間に対応する基準音と比較して、音の成功基準を表す所定の条件を満たすか否かを判断する判断手順と、
    前記判断手順において前記条件を満たさないと判断された音の音量が、同じ演奏区間における他の前記音響情報の音であって前記条件を満たすと判断された音の音量よりも小さくなるように、前記音響情報における前記演奏区間の音量を調節する音量調節手順と、
    前記音量調節手順により音量が調節された音響情報を含む複数の前記音響情報から音響データを作成する作成手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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Citations (8)

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