JP2015066200A - 医療用接続具 - Google Patents

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Abstract

【課題】メスコネクタとオスコネクタとを強固に接続することができ、メスコネクタとオスコネクタとを分離した状態では、メスコネクタを、硬質部材を備えない、可撓性を有する状態にする。【解決手段】医療用接続具1は、管状部41を備え、硬質材料からなるオスコネクタ30と、管状部が挿入される挿入部11を備え、可撓性を有するメスコネクタ10と、メスコネクタの挿入部の外周面に装着される、硬質材料からなるロック部材20とを備える。ロック部材は、管状部が挿入部に挿入されていないとき、メスコネクタを変形させることにより挿入部に対して着脱可能である。メスコネクタ及びロック部材には互いに係合し合う係合構造が設けられている。ロック部材及びオスコネクタには互いに係合し合うロック機構が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、可撓性を有する2本のチューブを着脱可能に接続する際に好ましく使用することができる医療用接続具に関する。
経口によらずに患者に栄養や薬剤を投与する方法として経腸栄養療法が知られている。経腸栄養療法では、患者の腹に形成された胃ろうに挿入された、可撓性を有するPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテル(以下、「カテーテル」という)を介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)が患者に投与される。患者に投与される液状物は、容器に貯留される。容器の流出ポートには、柔軟性を有するチューブ(「延長チューブ」と呼ばれることがある)が接続される。チューブの下流側端は、患者に挿入されたカテーテルの上流側端に接続される。一般に、チューブの下流側端には、オスコネクタが設けられている。一方、カテーテルの上流側端には、当該オスコネクタと接続可能なメスコネクタが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
経腸栄養療法において投与された液状物が低粘度の液体であると、液状物が胃から食道に逆流して肺炎を併発したり、液状物の水分が体内で十分に吸収されないために下痢したりする等の問題がある。そこで、経腸栄養療法では、液状物を、トロミ剤や増粘剤を加える等して高粘度化(即ち、半固形化)させることが多い。このような高粘度化した液状物は、流動性が低いので、チューブ及びカテーテを通過する際の抵抗が大きい。従って、高粘度化した液状物を患者に投与する際には、液状物は圧力を加えて圧送される。
国際公開第2008/152971号パンフレット
そのため、接続されたオスコネクタとメスコネクタとが液状物に印加される圧力によって意図せずに分離してしまうことがないように、オスコネクタ及びメスコネクタは接続状態をロックするロック機構を備えることが望まれる。ロック機構がロック状態を確実に維持するためには、ロック機構は、容易に変形することがない硬質材料から構成されることが望まれる。
カテーテルは長期間にわたって患者に留置される。従って、カテーテルの上流側端に設けられたメスコネクタが硬質材料からなるロック機構を備えていると、当該ロック機構が患者に接触して痛みを感じさせたり、褥瘡の原因となったりする。
本発明は、メスコネクタとオスコネクタとを強固に接続することができ、メスコネクタとオスコネクタとを分離した状態では、メスコネクタを、硬質材料からなる部材を備えていない、可撓性を有する状態にすることができる医療用接続具を提供することを目的とする。
本発明の医療用接続具は、管状部を備え、硬質材料からなるオスコネクタと、前記管状部が挿入される挿入部を備え、可撓性を有するメスコネクタと、前記メスコネクタの前記挿入部の外周面に装着される、硬質材料からなるロック部材とを備える。前記ロック部材は、前記管状部が前記挿入部に挿入されていないとき、前記メスコネクタを変形させることにより前記挿入部に対して着脱することができる。前記ロック部材が前記挿入部に装着され、且つ、前記管状部が前記挿入部に挿入されているとき、前記ロック部材が前記メスコネクタから前記オスコネクタの側に分離しないように、前記メスコネクタ及び前記ロック部材に、互いに係合し合う係合構造が設けられている。前記ロック部材及び前記オスコネクタが、前記医療用接続具の中心軸に沿って分離しないように、前記ロック部材及び前記オスコネクタに、互いに係合し合うロック機構が設けられている。
本発明によれば、メスコネクタにオスコネクタを接続したときには、ロック部材を介してメスコネクタとオスコネクタとを強固に接続することができる。一方、メスコネクタにオスコネクタを接続していないとき、硬質材料からなるロック部材を可撓性を有するメスコネクタから取り外すことができる。
図1Aは、カテーテルとチューブとを接続する本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の斜視図である。 図1Bは、図1Aの1B−1B線を含む上下方向面に沿った本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の断面図である。 図2は、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の分解斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具を構成するメスコネクタの斜視図である。図3Bは、図3Aの3B−3B線を含む上下方向面に沿ったメスコネクタの断面図である。 図4Aは、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具を構成するロック部材の斜視図である。図4Bは、図4Aの4B−4B線を含む上下方向面に沿ったロック部材の断面図である。 図5Aは、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具を構成するオス本体の斜視図である。図5Bは、図5Aの5B−5B線を含む上下方向面に沿ったオス本体の断面図である。 図6Aは、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具を構成するロックハンドルの斜視図である。図6Bは、図6Aの6B−6B線を含む上下方向面に沿ったロックハンドルの断面図である。 図7Aは、メスコネクタとオスコネクタとを接続する前の、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の斜視図である。 図7Bは、図7Aに示した本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の断面図である。 図8は、メスコネクタにオスコネクタの挿入部を挿入した、本発明の実施形態1にかかる医療用接続具の斜視図である。 図9Aは、カテーテルとチューブとを接続する本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の斜視図である。 図9Bは、図9Aの9B−9B線を含む上下方向面に沿った本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の断面図である。 図10は、本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の分解斜視図である。 図11Aは、本発明の実施形態2にかかる医療用接続具を構成するメスコネクタの斜視図である。図11Bは、図11Aの11B−11B線を含む上下方向面に沿ったメスコネクタの断面図である。 図12Aは、本発明の実施形態2にかかる医療用接続具を構成するロック部材の斜視図である。図12Bは、図12Aの12B−12B線を含む上下方向面に沿ったロック部材の断面図である。 図13Aは、メスコネクタとオスコネクタとを接続する前の、本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の斜視図である。 図13Bは、図13Aに示した本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の断面図である。 図14は、メスコネクタにオスコネクタの挿入部を挿入した、本発明の実施形態2にかかる医療用接続具の斜視図である。
本発明の上記の医療用接続具において、前記係合構造は、前記メスコネクタの前記挿入部の外周面から外向きに突出した第1フランジと、前記ロック部材の内周面から前記中心軸に向かって突出したリブとを含み得る。この場合、前記ロック部材が前記挿入部に装着されているとき、前記第1フランジは、前記リブに対して前記管状部が挿入される側に隣接して配置されることが好ましい。これにより、簡単な構成で係合構造を構成することができる。
上記において、前記管状部が前記挿入部に挿入されることにより、前記第1フランジは拡径するように変形することが好ましい。これにより、第1フランジとリブとの係合強度が向上するので、メスコネクタとオスコネクタとを更に強固に接続することができる。
前記管状部が前記挿入部に挿入されていないとき、前記管状部が挿入される側において、または、前記中心軸に直交する方向に沿って、前記ロック部材を前記挿入部に対して着脱することができることが好ましい。これにより、メスコネクタの挿入部とは反対側の接続部にカテーテルが接続されている場合であっても、ロック部材をメスコネクタから完全に取り外すことができ、また、その後、メスコネクタに装着することができる。
前記オスコネクタは、前記管状部を備えたオス本体と、前記ロック機構を備えたロックハンドルとを備えていてもよい。この場合、前記ロックハンドルに形成された貫通孔に前記オス本体が挿入されていることが好ましい。また、前記ロックハンドルは、前記オス本体の周りを回転可能であり、且つ、前記オス本体が前記メスコネクタから離れる向きに移動するのを制限することが好ましい。これにより、管状部をメスコネクタの挿入部に挿入した状態で、ロックハンドルのみを回転させてロック機構のロック状態と非ロック状態との切り替えを容易に行うことができる。
前記ロック機構の係合(ロック状態)及びその解除(非ロック状態)は、前記中心軸の周りに前記ロック部材及び前記オスコネクタを互いに逆方向に回転させることにより行うことができることが好ましい。これにより、ロック機構のロック状態と非ロック状態との切り替えを容易に行うことができる。
前記ロック機構が、前記中心軸に対向する前記ロック部材の垂直壁の内周面から内向きに突出した複数の第1係合爪と、前記オスコネクタの外周面から外向きに突出した複数の第2係合爪とを含むことが好ましい。これにより、簡単な構成で高信頼性のロック機構を実現することができる。
前記ロック部材が前記メスコネクタの周りを回転しないように、前記ロック部材及び前記メスコネクタに回転防止機構が設けられていることが好ましい。これにより、オスコネクタに対してメスコネクタを回転させる場合に、可撓性を有するメスコネクタではなく、硬質材料からなるロック部材に回転トルクを印加することができる。従って、メスコネクタの回転操作性が向上する。
前記ロック部材は、切り欠きにより周方向に分断されていることが好ましい。これにより、当該切り欠きにメスコネクタを通過させて、メスコネクタに対してロック部材を着脱することができる。これは、管状部が挿入される側において、ロック部材をメスコネクタに対して着脱することが困難である場合に有利である。
前記メスコネクタの前記挿入部とは反対側端に、経腸栄養療法を行うためのPEGカテーテルが接続されていることが好ましい。これにより、経腸栄養剤を投与しない場合には、硬質材料からなる部材が患者に留置されない。従って、硬質材料からなる部材によって患者が痛みを感じたり、褥瘡を生じさせたりすることがない。一方、経腸栄養剤を投与する場合には、メスコネクタとオスコネクタとは強固に接続されるので、高粘度化した経腸栄養剤を患者に圧送することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。以下の各図では、実際の部材の寸法および各部材の寸法比率等が忠実に表されていない。
(実施形態1)
<構成>
図1Aは、PEGカテーテル(以下、単に「カテーテル」という)7とチューブ8とを接続する本発明の実施形態1にかかる医療用接続具(以下、単に「接続具」という)1の斜視図である。図1Bは、図1Aの1B−1B線を含む上下方向面に沿った接続具1の断面図である。図2は、接続具1の分解斜視図である。チューブ8の上流側端は、経腸栄養剤が貯留された容器に接続されている。カテーテル7の下流側端は、患者の胃内に挿入されている。
図2に示されているように、接続具1は、カテーテル7の上流側端に接続されたメスコネクタ10と、ロック部材20と、オスコネクタ30とを備える。オスコネクタ30は、チューブ8の下流側端に接続されたオス本体40と、ロックハンドル50とを備える。以下の説明の便宜のために、チューブ8とカテーテル7とを結ぶ方向を「上下方向」、チューブ8側を「上側」、カテーテル7側を「下側」という。上下方向に垂直な方向を「水平方向」という。また、上下方向に平行な接続具1の中心軸1a(図1B参照)の周りに回転する方向を「周方向」、中心軸1aに直交する方向を「半径方向」という。但し、「上下方向」及び「水平方向」は、接続具1の使用時の向きを意味するものではない。
図3Aはメスコネクタ10の斜視図、図3Bは図3Aの3B−3B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったメスコネクタ10の断面図である。メスコネクタ10は、全体として中空の略筒形状を有する。メスコネクタ10は、その上側に、オス本体40の管状部41(後述する図5A及び図5Bを参照)が挿入される挿入部11を備え、その下側に、カテーテル8の上流側端が挿入されて固定される接続部19を備える。経腸栄養剤を流すための流路18が、中心軸1aに沿ってメスコネクタ10を貫通している。
挿入部11の内周面は、管状部41が挿入しやすいように、上側の開口10aに近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面である。また、管状部41の外周面に局所的に密着することにより管状部41と液密な接続を実現するために、挿入部11の内周面に、上下方向において内径が急激に変化する段差が形成されている。但し、挿入部11の内周面の形状は、これらに限定されない。例えば、PEGカテーテルの上流側端に設けられるメスコネクタに公知の任意の形状を有していてもよい。
挿入部11の外周面には、外向きに突出し且つ周方向に連続した環状突起である第1フランジ12a及び第2フランジ12bが形成されている。第1フランジ12aは、開口10aに沿って形成されており、第2フランジ12bは、第1フランジ12aから下側に離間して形成されている。第1フランジ12aと第2フランジ12bとの間に、これらに比べて外径が相対的に小さなくびれ部12cが形成されている。くびれ部12c内に、外向きに突出した係止突起12dが形成されている。係止突起12dは、第2フランジ12bから上方に向かって延びている。
メスコネクタ10は、可撓性を有し、外力により容易に変形し、外力がなくなると直ちに初期形状に復帰する特性(いわゆるゴム状の弾性)を有している。メスコネクタ10の材料は、制限はないが、ゴム状の弾性を有する軟質の材料(いわゆるエラストマー)を用いることができ、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム等のゴムや、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーを用いることができ、中でもシリコーンゴムが好ましい。
メスコネクタ10に接続されるカテーテル7の材料は、制限はないが、メスコネクタ10と同様に可撓性を有する材料を用いうる。
図4Aはロック部材20の斜視図、図4Bは図4Aの4B−4B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったロック部材20の断面図である。ロック部材20は、切り欠き21で周方向に分断されており、上方から見たロック部材20の平面視形状は略「C」字である。ロック部材20の内周面には、中心軸1aに向かって突出したリブ22が周方向に連続して形成されている。リブ22よりも半径方向の外側(中心軸1aから遠い側)であって、且つ、リブ22より上側に、一対の垂直壁23が上方に向かって延びている。垂直壁23の内周面は中心軸1aと同軸の円筒面であり、中心軸1aに対向している。各垂直壁23の内周面に、第1係合爪24が内向きに(即ち、中心軸1aに向かって)突出している。第1係合爪24は周方向に沿って延びている。第1係合爪24の下面は、傾斜角度が異なる3つの傾斜面を組み合わせて構成されている。第1係合爪24の長手方向の一端は停止部25で閉じられており、他端は開放されている。第1係合爪24及び停止部25は、中心軸1aに対して回転対称(2回対称)である。なお、本実施形態1では、一対の垂直壁23は、切り欠き21と反対側において分割されているが、切り欠き21を除く領域においてロック部材20の略「C」字形状に沿って周方向に連続していてもよい。第1係合爪24及び停止部25の形状は、本実施形態に限定されず、適宜変更することができる。停止壁25を省略し、第1係合爪24の周方向の両端が開放されていてもよい。
図5Aはオス本体40の斜視図、図5Bは、図5Aの5B−5B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったオス本体40の断面図である。オス本体40は、全体として中空の略筒形状を有する。オス本体40は、その下側に、メスコネクタ10の挿入部11(図3A、図3Bを参照)に挿入される管状部41を備え、その上側に、経腸栄養剤を搬送するチューブ(一般に「延長チューブ」と呼ばれる)8の下流側端が挿入されて固定される接続部49を備える。経腸栄養剤を流すための流路48が、中心軸1aに沿ってオス本体40を貫通している。
管状部41の外周面は、その先端(図5A及び図5Bにおいて下側端)に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(即ち、円錐面)である。但し、管状部41の外周面の形状はこれに限定されない。例えば、管状部41の外周面に、周方向に連続する環状の突起が1つ以上形成されていてもよく、あるいは、管状部41全体のテーパ角度より大きなテーパ角度を有する複数のテーパ面が「タケノコ」状に中心軸1a方向に互いに隣接して配置されていてもよい。更に、これら以外の、PEGカテーテルのメスコネクタに接続されるオスコネクタに公知の任意の形状を有していてもよい。
管状部41よりも上側に、外向きに突出し且つ周方向に連続した環状突起である係止フランジ42が形成されている。係止フランジ42は、接続部49側の開口40aから、下方に離れた位置に設けられている。
図6Aはロックハンドル50の斜視図、図6Bは図6Aの6B−6B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったロックハンドル50の断面図である。ロックハンドル50は、全体として鐘形状を有する。ロックハンドル50は、その上側に、チューブ8及びオス本体40の接続部49が挿入される貫通孔59が形成されている。貫通孔59の内周面は、中心軸1aと同軸の円筒面である。ロックハンドル50の内径は、貫通孔59よりも、その下側の領域で大きい。貫通孔59の下端には、このように内径が変化することに起因して、下方に向いた係合面52が形成されている。なお、本実施形態では、係合面52は、貫通孔59の下端に形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、貫通孔59から下方に離間した位置に、周方向に連続し、中心軸1aに向かって突出した環状の突起を形成し、当該突起の下面を係合面52としてもよい。また、係合面52は周方向に連続している必要はなく、周方向に分断されていてもよい。
ロックハンドル50の外周面の下側部分は中心軸1aと同軸の円筒面53である。当該円筒面53から一対の第2係合爪54が外向き(即ち、中心軸1aから半径方向に沿って離れる向き)に突出している。第2係合爪54は、ロックハンドル50の下端50bに沿って周方向に延びている。第2係合爪54の上面は、傾斜角度が異なる3つの傾斜面を組み合わせて構成されている。一対の第2係合爪54は、中心軸1aに対して回転対称(2回対称)である。なお、第2係合爪54の形状は、本実施形態に限定されず、適宜変更することができる。ロックハンドル50の外周面には、上下方向に延びた一対のリブ56が外向きに突出している。
ロック部材20、オス本体40、ロックハンドル50は、外力によって実質的に変形しない機械的強度(剛性)を有するように、硬質材料を用いて作成される。このような硬質材料は、制限はないが、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル、ABS(アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等の樹脂材料を用いることができ、中でもポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)が好ましい。ロック部材20、オス本体40、ロックハンドル50のそれぞれは、上記の樹脂材料を用いて、射出成形法等により一体的に製造することができる。
<使用方法>
以上のように構成された本実施形態の接続具1の使用方法を説明する。
最初に、メスコネクタ10とオスコネクタ30との接続方法を説明する。
図2に示す状態から、図7Aに示すように、ロック部材20をメスコネクタ10の挿入部11に装着する。上述したように、メスコネクタ10は可撓性を有する。従って、例えば、メスコネクタ10の第1フランジ12aを半径方向に縮径するように押し潰して、ロック部材20をメスコネクタ10に上から外挿してメスコネクタ10に装着することができる。メスコネクタ10の係止突起12dは、ロック部材20の切り欠き21に嵌入する。これにより、ロック部材20は、メスコネクタ10に対して周方向に回転するすることができない。即ち、メスコネクタ10の係止突起12dとロック部材20の切り欠き21は、ロック部材20がメスコネクタ10の周りを回転するのを防止する回転防止機構を構成する。
図7Bは、図7Aに示した接続具1の中心軸1aを含む面に沿った断面図である。メスコネクタ10のくびれ部12cに、ロック部部材20のリブ22が嵌入している。メスコネクタ10の第1フランジ12aと第2フランジ12bの間に、ロック部材20のリブ22が配置されている。リブ22の上端は第1フランジ12aと係合し、且つ、リブ22の下端は第2フランジ12bと係合するので、ロック部材20は、メスコネクタ10に対して上下方向に移動するすることができない。
図7Aにもどり、ロックハンドル50の貫通孔59にオス本体40の接続部49が挿入される。図7Bに示すように、オス本体40の係止フランジ42が、ロックハンドル50の係合面52に上下方向に当接している。これにより、オス本体40は、ロックハンドル50に対して、上方(メスコネクタ10から離れる向き)に移動することができない。一方、ロックハンドル50は、オス本体40の周りを自由に回転可能である。係止フランジ42と係合面52とが当接した状態において、オス本体40の管状部41はロックハンドル50よりも下方に向かって突出している。
図7A及び図7Bに示した状態から、メスコネクタ10と、オス本体40及びロックハンドル50からなるオスコネクタ30とを接近させ、管状部41をメスコネクタ10の挿入部11に挿入する。挿入作業は、ロック部材20の外周面と、ロックハンドル50の外周面とを、別々の手でそれぞれ把持して行うことができる。ロック部材20のリブ22とメスコネクタ10の第1フランジ12aとが係合している。また、ロックハンドル50の係合面52とオス本体40の係止フランジ42とが当接している。従って、メスコネクタ10及びオス本体40を把持しなくても、押し込み力をメスコネクタ10及びオス本体40に印加することができる。
図8に示すように、上下方向において、ロックハンドル50の第2係合爪54が、ロック部材20の第1係合爪24とほぼ同じかこれより下に位置するまで、オス本体40の管状部41をメスコネクタ10の挿入部11に深く挿入する。ロック部材20の一対の第1係合爪24が対向する方向と、ロックハンドル50の一対の第2係合爪54が対向する方向とは、略直交している。
この状態で、ロック部材20とロックハンドル50とを把持して、それぞれを互いに逆方向(矢印R20、R50)に回転させる。ロックハンドル50のリブ56に、矢印R50の向きの回転トルクを印加することができる。ロックハンドル50の第2係合爪54は、ロック部材20の第1係合爪24の下側の空間内に進入する。第2係合爪54の一端が停止部25(図4A参照)に衝突するまで、ロックハンドル50を回転させる。第1係合爪24の下面を構成する3つの傾斜面と、第2係合爪54の上面を構成する3つの傾斜面とが噛み合う。かくして、第1係合爪24と第2係合爪54とが係合する。この状態(ロック状態)では、ロック部材20とロックハンドル50とは、中心軸1a方向に沿って互いに離間することはできない。即ち、ロック部材20の第1係合爪24とロックハンドル50の第2係合爪54とは、ロック部材20及びロックハンドル50(即ち、オスコネクタ30)が中心軸1aに沿って分離しないように互いに係合し合うロック機構を構成する。
このようにして、図1A及び図1Bに示すように、メスコネクタ10とオスコネクタ30とを接続することができる。チューブ8とカテーテル7とが、接続具1を介して液密に連通される。この状態で、経腸栄養剤を、チューブ8、接続具1、カテーテル7を順に介して、患者に投与することができる。
接続されたメスコネクタ10とオスコネクタ30との分離は、上記と概略逆の操作を行うことにより可能である。
即ち、図1A及び図1Bに示す状態において、ロック部材20とロックハンドル50とを把持してそれぞれを互いに逆方向に回転させて、第1係合爪24と第2係合爪54との係合(ロック機構によるロック)を解除する。次いで、ロックハンドル50をチューブ8上に移動させ、オス本体40の接続部49を露出させる。次いで、メスコネクタ10又はロック部材20とオス本体40の接続部49とをそれぞれ把持して互いに離れる向きに引っ張り、メスコネクタ10とオス本体40とを分離する。次いで、ロック部材20をメスコネクタ10から分離する。例えば、メスコネクタ10を保持しながら、ロック部材20の切り欠き21とは反対側の部分を持ち上げれば、メスコネクタ10の第1フランジ12aが縮径するように変形して、ロック部材20をメスコネクタ10から上方に分離することができる。メスコネクタ10の挿入部11にオス本体40の管状部41が挿入されていないで、メスコネクタ10の第1フランジ12a及びその周辺部分は容易に変形する。
上述したメスコネクタ10とオスコネクタ30との接続及び分離は、何度でも繰り返し行うことができる。
<作用>
本実施形態1の接続具1を構成するロック部材20は、メスコネクタ10にオスコネクタ30を接続する場合にのみ、メスコネクタ10に装着される。経腸栄養療法を行わないときには、メスコネクタ10には、オスコネクタ30はもちろん、ロック部材20をも装着する必要がない。患者に長期間にわたって留置されるカテーテル7及びその先端に接続されたメスコネクタ10はいずれも可撓性を有する。硬質材料からなる部材が、患者に長期間にわたって留置されることはない。従って、メスコネクタ10が患者に接触して痛みを感じさせたり、褥瘡を引き起こしたりすることはない。
メスコネクタ10は可撓性を有する。従って、オス本体40の管状部41が挿入されていないとき、メスコネクタ10の第1フランジ12aを縮径するように変形させることにより、ロック部材20をメスコネクタ10に対して容易に着脱することができる。ロック部材20の着脱は、メスコネクタ10に対して上側(カテーテル7とは反対側)において行うことができる。従って、メスコネクタ10が接続されたカテーテル7の先端(下流側端)を患者に挿入した状態で、ロック部材20をメスコネクタ10及びカテーテル7から完全に取り外すことができ、その後、メスコネクタ10に装着することができる。
メスコネクタ10とオスコネクタ30とを接続する場合には、最初に、メスコネクタ10の挿入部11の外周面に、ロック部材20が装着される。その後、メスコネクタ10の挿入部11に、オスコネクタ30の管状部41が挿入される。これにより、メスコネクタ10の挿入部11は、ロック部材20と管状部41とによって、半径方向に拘束される。換言すれば、可撓性を有する挿入部11は、半径方向に変形することが困難である。このため、メスコネクタ10の可撓性を有する第1フランジ12aと、ロック部材20のリブ22との係合が解除される可能性は低い。この状態で、ロック部材20の第1係合爪24とロックハンドル50の第2係合爪54とを互いに係合させると、これらはいずれも硬質材料からなるので、ロック部材20とロックハンドル50との分離が困難になる。ロックハンドル50の係合面52にオス本体40の係止フランジ42が当接するので、オス本体40の上方への移動は規制されている。これらの結果、接続されたメスコネクタ10とオス本体40とは強固に接続される。従って、高粘度の経腸栄養剤を圧力を印加して圧送する場合、チューブ7及びカテーテル8内の内圧によってメスコネクタ10とオスコネクタ30とが意図せずに分離してしまう可能性は低い。
このように、メスコネクタ10の第1フランジ12aと、ロック部材20のリブ22とは、管状部41が挿入部11に挿入されているときには、ロック部材20がメスコネクタ10からオスコネクタ30の側(即ち、中心軸1aに沿って上側)に分離しないように互いに係合し合う係合構造として機能する。一方、管状部41が挿入部11に挿入されていないときには、第1フランジ12aが変形することにより当該係合構造による係合は容易に解除され、ロック部材20をメスコネクタ10からオスコネクタ30の側(即ち、中心軸1aに沿って上側)へ分離することができる。
ロック部材20をメスコネクタ10に着脱する際には、メスコネクタ10を変形させる。従って、ロック部材20を、硬質材料を用いて実質的に変形しない一部品で構成することができる。例えばロック部材を、蝶番で開閉可能に連結した2つの略半円筒形状部品で構成した場合に比べて、ロック部材20の機械的強度が向上するので、第1係合爪24と第2係合爪54とで構成されるロック機構の信頼性が向上する。
メスコネクタ10は可撓性を有するので、メスコネクタ10の挿入部11は、オス本体40の管状部41が挿入されることによって、好ましくは周方向に延伸され且つ拡径される。これにより、挿入部11と管状部41との接続の液密性が向上する。
挿入部11に管状部41が挿入されることにより挿入部11が拡径すると、挿入部11の外周面に形成された第1フランジ12aも拡径され、半径方向に沿って外向きに変位する。これにより、係合構造を構成する第1フランジ12aとリブ22との半径方向の係合深さ(第1フランジ12aの外径とリブ22の内径との差の半分)が増大する。従って、可撓性を有する第1フランジ12aとリブ22との係合が解除される可能性は更に低下する。その結果、ロック部座得20を介してメスコネクタ10とオスコネクタ30とを更に強固に接続することができる。
メスコネクタ10は、ロック部材20のリブ22の下端と係合する第2フランジ12bを備える。このため、メスコネクタ10の挿入部11にオス本体40の管状部41を挿入する前の状態(図7A及び図7Bの状態)で、ロック部材20がカテーテル7上に移動しない。従って、その後、メスコネクタ10とオスコネクタ30とを接続する際に、ロック部材20をメスコネクタ10の挿入部11上に移動させる手間が不要である。また、接続したメスコネクタ10とオスコネクタ30とを分離する際には、メスコネクタ10ではなくロック部材20を把持して、分離するための力を第2フランジ12bを介してメスコネクタ10に作用させることができる。硬質材料からなるロック部材20を把持して分離作業をすることができるので、作業性が向上する。
ロック機構が、ロック部材20の垂直壁23の内周面から内向きに突出した第1係合爪24と、ロックハンドル50の外周面53から外向きに突出した第2係合爪54とで構成されている。第1係合爪24と第2係合爪54とを上下方向に対向させることにより、第1係合爪24と第2係合爪54とが係合し、ロック状態となる。かかるロック機構は、構成が簡単で、信頼性が高い。
オスコネクタ30が、管状部41を備えるオス本体40と、第2係合爪54を備えるロックハンドル50との2部品で構成されている。ロックハンドル50はオス本体40の周りを回転可能である。これにより、管状部41をメスコネクタ10の挿入部11に挿入した状態で、ロックハンドル50のみを回転させて、第1係合爪24と第2係合爪54とが係合したロック状態と、当該係合が解除した非ロック状態とに切り替えることができる。メスコネクタ10と液密に接続しているオス本体40を回転させる必要がないので、切り替えのために大きな力は必要ではなく、切り替え操作を容易に行うことができる。
ロック機構を構成する第1係合爪24と第2係合爪54との係合及びその解除は、中心軸1aの周りにロック部材20及びロックハンドル50を互いに逆方向に回転させることにより行うことができる。ロック機構のロック状態と非ロック状態との切り替えを行う際にロック部材20及びロックハンドル50を中心軸1a方向に実質的に移動させる必要がないから、切り替え操作を容易に行うことができる。
メスコネクタ10の係止突起12dがロック部材20の切り欠き21内に嵌入するので、ロック部材20はメスコネクタ10に対して回転することができない。このため、ロック機構のロック状態と非ロック状態との切り替えを行う際には、メスコネクタ10ではなく、ロック部材20を把持して回転トルクを印加することができる。硬質材料からなるロック部材20を把持して操作することができるので、操作性が向上する。
ロック部材20が切り欠き21により周方向に分断されている。ロック部材20をメスコネクタ10に対して着脱する際に変形したメスコネクタ10の一部を切り欠き21内に逃がすことができるので、着脱作業が容易になる。
(実施形態2)
<構成>
本発明の実施形態2にかかる医療用接続具(以下、単に「接続具」という)2は、実施形態1の接続具1と、メスコネクタ及びロック部材の形状が異なり、そのためにメスコネクタに対するロック部材の着脱方法が異なる。以下の説明では、実施形態1の接続具1と異なる点を中心に、本実施形態の接続具2を説明する。以下の説明で参照する図面において、実施形態1の接続具1を構成する要素と同じ又は対応する要素には同一の符号を付している。
図9Aは、カテーテル7とチューブ8とを接続する接続具2の斜視図である。図9Bは、図9Aの9B−9B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿った接続具2の断面図である。図10は、接続具2の分解斜視図である。
実施形態1の接続具1と同様に、本実施形態2の接続具2は、図10に示されているように、カテーテル7の上流側端に接続されたメスコネクタ210と、ロック部材220と、オスコネクタ30とを備える。オスコネクタ30は、チューブ8の下流側端に接続されたオス本体40と、ロックハンドル50とを備える。
図11Aはメスコネクタ210の斜視図、図11Bは図11Aの11B−11B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったメスコネクタ210の断面図である。本実施形態2のメスコネクタ210は、実施形態1のメスコネクタ10(図3A及び図3Bを参照)と、外観形状に関して以下の点で異なる。
第1に、本実施形態2では、挿入部11の開口10aに沿った第1フランジ212aの上下方向寸法が、実施形態1の第1フランジ12aのそれより大きい。
第2に、くびれ部12c内に形成された係止突起212dが、第1フランジ212aまで延びている。更に、係止突起212dは、第1フランジ212a及び第2フランジ12bよりも外向きに大きく突出している。係止突起212dは、略「T」字形状を有している。
メスコネクタ210は、上記を除いて実施形態1のメスコネクタ10(図3A及び図3Bを参照)と同じである。
図12Aはロック部材220の斜視図、図12Bは図12Aの12B−12B線及び中心軸1aを含む上下方向面に沿ったロック部材220の断面図である。本実施形態2のロック部材220は、切り欠き221の形状において、実施形態1のロック部材20と異なる。ロック部材220の切り欠き221は、メスコネクタ210の係止突起212dに嵌合するように構成されている。切り欠き221の開口幅(周方向に沿った開口寸法、または中心軸1aから見た開口角度)は、実施形態1のロック部材20の切り欠き21より大きい。
ロック部材220は、上記を除いて実施形態1のロック部材20と同じである。
本実施形態2のオスコネクタ30を構成するオス本体40及びロックハンドル50は,実施形態1と同じである。
<使用方法>
以上のように構成された本実施形態の接続具2の使用方法を説明する。
最初に、メスコネクタ210とオスコネクタ30との接続方法を説明する。
図10に示す状態から、図13Aに示すように、ロック部材220をメスコネクタ210の挿入部11に装着する。実施形態1のメスコネクタ10と同様に、本実施形態2のメスコネクタ210も可撓性を有する。但し、本実施形態2では、第1フランジ212aの上下方向寸法が大きく、半径方向に厚い係止突起212dが第1フランジ212aにまで達している。従って、メスコネクタ210の開口10a(図11A参照)の近傍部分は、実施形態1より相対的に硬い。実施形態1と同様に、メスコネクタ210の第1フランジ212aを半径方向に縮径するように押し潰して、ロック部材220をメスコネクタ210に上から外挿してメスコネクタ210に装着することは困難であるかも知れない。そこで、本実施形態2では、図10に示されているように、ロック部材220を、メスコネクタ210に、係止突起212dとは反対側から半径方向に沿って外挿することができる。メスコネクタ210の挿入部11を直径方向に押し潰して、メスコネクタ210をロック部材220の切り欠き21内を通過させる。メスコネクタ210にロック部材220を装着すると、図13Aに示されているように、メスコネクタ210の係止突起212dは、ロック部材220の切り欠き221に嵌入する。実施形態1と同様に、ロック部材220は、メスコネクタ210に対して、周方向に回転することができない。
図13Bは、図13Aに示した接続具2の中心軸1aを含む面に沿った断面図である。実施形態1と同様に、メスコネクタ210の第1フランジ212aと第2フランジ12bとの間に、ロック部材220のリブ22が配置されている。従って、ロック部材220は、メスコネクタ210に対して上下方向に移動するすることができない。
図13A及び図13Bに示した状態から、メスコネクタ210と、オス本体40及びロックハンドル50からなるオスコネクタ30とを接近させ、管状部41をメスコネクタ210の挿入部11に挿入する。図14に示すように、上下方向において、ロックハンドル50の第2係止爪54が、ロック部材220の第1係合爪24とほぼ同じかこれより下に位置するまで、オス本体40の管状部41をメスコネクタ210の挿入部11に深く挿入する。その後、ロック部材220とロックハンドル50とを把持して、それぞれを互いに逆方向(矢印R20、R50)に回転させる。かくして、図9A及び図9Bに示すように、メスコネクタ210とオスコネクタ30とを接続することができる。
接続されたメスコネクタ210とオスコネクタ30との分離は、上記と概略逆の操作を行うことにより可能である。メスコネクタ210とオスコネクタ30とを分離した後、ロック部材220を、メスコネクタ210に装着したときとは逆向きに半径方向に沿って移動させて、メスコネクタ210から分離する。これを除いて、メスコネクタ210とオスコネクタ30との分離作業は実施形態1と同じである。
<作用>
本実施形態2は、実施形態1と同様の作用を奏する。これに加えて、本実施形態2は以下の作用を奏する。
ロック部材220が切り欠き221により周方向に分断されている。これにより、ロック部材220を実施形態1のように上からメスコネクタ210の挿入部11に装着することが困難である場合であっても、半径方向に沿って挿入部11を切り欠き221内を通過させることにより、メスコネクタ210の挿入部11にロック部材220を装着することができる。メスコネクタ210の挿入部11からロック部材220を取り外す場合も、同様に、半径方向に沿って挿入部11を切り欠き221内を通過させる。
本実施形態2では、メスコネクタ210の第1フランジ212aの強度が、実施形態1に比べて大きい。従って、第1フランジ212aとリブ22とからなる係合構造の係合強度は、実施形態1に比べて大きい。その結果、高粘度の経腸栄養剤を圧力を印加して圧送する場合、チューブ7及びカテーテル8内の内圧によってメスコネクタ210とオスコネクタ30とが意図せずに分離してしまう可能性は、実施形態1に比べて更に低い。
本実施形態2では、第1フランジ212a及び係止突起212dが実施形態1に比べて硬いので、ロック部材220をメスコネクタ210に対して着脱する作業は、実施形態1に比べて大きな力を必要とするかも知れない。しかしながら、例えば、ロック部材220の切り欠き221の開口幅を大きくする等により、ロック部材220のメスコネクタ210に対する着脱作業性を改善することが可能である。
(変更実施形態)
上記の実施形態1,2は例示にすぎない。本発明は、上記の実施形態1,2に限定されず、適宜変更することができる。
上記の実施形態1,2において、チューブ7及びカテーテル8内の内圧が異常に上昇した場合、メスコネクタ10,210とオスコネクタ30とが分離するように構成してもよい。例えば、メスコネクタ10,210とオスコネクタ30とを接続した状態(図1B、図9B参照)においてメスコネクタ10,210の第1フランジ12a,212aの外径とロック部材20,220のリブ22の内径との差を小さくする、メスコネクタ10,210の材料として比較的柔らかい材料を用いる、等により、第1フランジ12a,212aとリブ22との係合が解除されやすくすることができる。これにより、例えばカテーテル8内の流路の詰まり等によってチューブ7及びカテーテル8内の内圧が異常に上昇した場合に、比較的早い段階でメスコネクタ10,210とオスコネクタ30とを分離させることにより、経腸栄養剤の噴出や、チューブ7やカテーテル8の破裂などの危険な事故の発生を防止して、安全性を向上させることができる。
メスコネクタ10,210とロック部材20,220とが係合し合う係合構造として、上記の実施形態1,2では第1フランジ12a,212a及びリブ22を用いた。第1フランジ12a,212aは、周方向に連続した環状突起である必要はなく、周方向に分割された複数の突起であってもよく、あるいは、単一の突起であってもよい。同様に、リブ22は、周方向に連続している必要はなく、周方向に分割された複数の突起であってもよく、あるいは、単一の突起であってもよい。ロック部材20,220を挿入部11に装着したとき、第1フランジがリブに対して管状部41が挿入される側(即ち、上側)に隣接して配置されれば、そのような第1フランジ及びリブは、その形状に関わらず、本発明の係合構造として機能することができる。
ロック部材20,220とロックハンドル50とが係合し合うロック機構として、上記の実施形態1,2では一対の第1係合爪24及び一対の第2係合爪54を用いた。第1係合爪24及び第2係合爪54は互いに係合し合うことができればその形状や数は任意である。更に、ロック機構は爪で構成されている必要はなく、例えば互いに螺合し合う雄ネジ及び雌ネジで構成されていてもよい。
上記の実施形態1,2では、オスコネクタ30が、オス本体40及びロックハンドル50の2部品で構成されていたが、オス本体40及びロックハンドル50を一体化した一部品で構成されていてもよい。この場合、第1係合爪24と第2係合爪54との係合及び係合解除を行う際には、管状部41が挿入部11内で回転する。
ロック部材20,220がメスコネクタ10,210の周りを回転するのを防止する回転防止機構の構成は、上記の実施形態1,2に示した係止突起12d,212d及び切り欠き21,221に限定されない。例えば、係止突起12d,212dを省略し、ロック部材20,220及びメスコネクタ10,210の互いに対向し合う面に、ロック部材20,220がメスコネクタ10,210に対して回転しないように嵌合形状を形成してもよい。
実施形態1では、切り欠き21を省略し、ロック部材20が周方向に連続した環状形状を有していてもよい。
本発明は、医療分野において、2本のチューブを着脱可能に接続する接続具として広範囲に利用することができる。特に、経腸栄養療法に用いられるPEGカテーテルと柔軟なチューブ(延長チューブ)とを接続するための接続具として好ましく利用することができる。
1,2 医療用接続具
1a 中心軸
7 PEGカテーテル
8 チューブ
10,210 メスコネクタ
11 挿入部
12a,212a 第1フランジ(係合構造)
12b 第2フランジ
12d,212d 係止突起(回転防止機構)
20,220 ロック部材
21,221 切り欠き(回転防止機構)
22 リブ(係合構造)
23 垂直壁
24 第1係合爪(ロック機構)
30 オスコネクタ
40 オス本体
41 管状部
42 係止フランジ
50 ロックハンドル
52 係合面
54 第2係合爪(ロック機構)
59 貫通孔

Claims (10)

  1. 管状部を備え、硬質材料からなるオスコネクタと、
    前記管状部が挿入される挿入部を備え、可撓性を有するメスコネクタと、
    前記メスコネクタの前記挿入部の外周面に装着される、硬質材料からなるロック部材とを備えた医療用接続具であって、
    前記ロック部材は、前記管状部が前記挿入部に挿入されていないとき、前記メスコネクタを変形させることにより前記挿入部に対して着脱することができ、
    前記ロック部材が前記挿入部に装着され、且つ、前記管状部が前記挿入部に挿入されているとき、前記ロック部材が前記メスコネクタから前記オスコネクタの側に分離しないように、前記メスコネクタ及び前記ロック部材に、互いに係合し合う係合構造が設けられており、
    前記ロック部材及び前記オスコネクタが、前記医療用接続具の中心軸に沿って分離しないように、前記ロック部材及び前記オスコネクタに、互いに係合し合うロック機構が設けられていることを特徴とする医療用接続具。
  2. 前記係合構造は、前記メスコネクタの前記挿入部の外周面から外向きに突出した第1フランジと、前記ロック部材の内周面から前記中心軸に向かって突出したリブとを含み、
    前記ロック部材が前記挿入部に装着されているとき、前記第1フランジは、前記リブに対して前記管状部が挿入される側に隣接して配置される請求項1に記載の医療用接続具。
  3. 前記管状部が前記挿入部に挿入されることにより、前記第1フランジは拡径するように変形する請求項2に記載の医療用接続具。
  4. 前記管状部が前記挿入部に挿入されていないとき、前記管状部が挿入される側において、または、前記中心軸に直交する方向に沿って、前記ロック部材を前記挿入部に対して着脱することができる請求項1〜3のいずれかに記載の医療用接続具。
  5. 前記オスコネクタは、前記管状部を備えたオス本体と、前記ロック機構を備えたロックハンドルとを備え、
    前記ロックハンドルに形成された貫通孔に前記オス本体が挿入されており、
    前記ロックハンドルは、前記オス本体の周りを回転可能であり、且つ、前記オス本体が前記メスコネクタから離れる向きに移動するのを制限する請求項1〜4のいずれかに記載の医療用接続具。
  6. 前記ロック機構の係合及びその解除は、前記中心軸の周りに前記ロック部材及び前記オスコネクタを互いに逆方向に回転させることにより行うことができる請求項1〜5のいずれかに記載の医療用接続具。
  7. 前記ロック機構が、前記中心軸に対向する前記ロック部材の垂直壁の内周面から内向きに突出した複数の第1係合爪と、前記オスコネクタの外周面から外向きに突出した複数の第2係合爪とを含む請求項1〜6のいずれかに記載の医療用接続具。
  8. 前記ロック部材が前記メスコネクタの周りを回転しないように、前記ロック部材及び前記メスコネクタに回転防止機構が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の医療用接続具。
  9. 前記ロック部材は、切り欠きにより周方向に分断されている請求項1〜8のいずれかに記載の医療用接続具。
  10. 前記メスコネクタの前記挿入部とは反対側端に、経腸栄養療法を行うためのPEGカテーテルが接続されている請求項1〜9のいずれかに記載の医療用接続具。
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