JP2015063223A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、高精度に自動フォーカス可能な車両用表示装置を提供する。【解決手段】光強度検出部270上にストライプ画像Jを表示し、このストライプ画像Jを移動させながら光強度検出部270により光強度を検出し、移動量Pに対応付けられた光強度検出部270の出力信号Qの遷移データを取得し、この出力信号Qの遷移データにおける最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差を求め、この最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差が最大になるように、投射手段240の位置(バックフォーカスBF)を調整する。【選択図】 図3

Description

本発明は、虚像を表示する車両用表示装置に関するものである。
車両用表示装置であるヘッドアップディスプレイ装置は、光源部と表示素子(液晶表示パネル等)とからなる表示器と、凹面鏡等の反射ミラーと、外装筐体と、防塵カバーとから主に構成されている。表示器からの表示光は凹面鏡等の反射ミラーで反射され、開口部に設置された防塵カバーを通してウインドシールド等の反射手段に入射する。そして、この入射光がウインドシールド等の反射手段により反射されることにより、映像情報がウインドシールド等の前方に形成される虚像として提示される。
特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置は、光源部,表示器,投射手段としてのレンズを備え、光源部及び表示器によって生成された映像情報をレンズによって導光部の結像部材上へ実像として投射結像させる構造である。光源部は、例えば、ハロゲンランプ等の各種ランプやLED,スキャナ型の投影機等が使用される。また、表示器には、例えば液晶表示パネルやDMD等の表示素子を用いている。斯かる構成にすることで、大きさや形状,配置等の設計の自由度を従来よりも高めたヘッドアップディスプレイ装置を提供することが可能である。
特開2004−126226号公報
しかし、特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置では、環境の温度変化や構成部品の特性の経時変化などにより、投射手段の寸法や光学的物性に変化が生じてしまい、結像部材上での実像がぼけてしまうという問題を有している。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、簡単な構成で、高精度に自動フォーカス可能な車両用表示装置を提供するものである。
本発明は、照明光を発する光源と、前記照明光を空間光変調して表示光として反射する反射型表示素子と、前記反射型表示素子で反射された前記表示光を投射する投射手段と、前記投射手段が投射した前記表示光を表示面にて結像する結像部材と、前記投射手段からの前記表示光の光強度を検出する光強度検出部と、を備え、前記反射型表示素子は、前記光強度検出部上に輝度の異なる領域を交互に有するテスト画像を移動させながら表示し、前記光強度検出部の出力信号に応じて、前記投射手段の位置を補正するフォーカス調整手段と、を備えたものである。
また、フォーカス調整手段は、前記光強度検出部の出力信号の最大値と最小値との差が最大になるように前記投射手段の位置を補正するものである。
簡単な構成で、高精度に自動フォーカス可能な車両用表示装置を提供する。
本発明の実施形態を示す概略断面図。 同上実施形態の表示器の構成を示す図。 同上実施形態の透過スクリーンの正面図及び断面図。 同上実施形態を示すブロック図。 同上実施形態のストライプ画像の移動の様子を説明する図である。 同上実施形態の出力信号の遷移データを示す図である。 同上実施形態のフォーカス調整処理のフロー図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の車両用表示装置をヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)100に適用した一実施形態を説明する。
HUD装置100は、例えば自動車に搭載されるものであり、図1等に示すように、筐体10と、表示器20と、平面鏡30と、凹面鏡40と、アクチュエータ50と、制御基板(図示しない)と、を備え、表示器20が表示した表示画像Mを表す表示光Lを、平面鏡30と凹面鏡40とで反射させ、HUD装置100が搭載される車両のフロントガラス200に照射し表示を行う。HUD装置100がこのように表示する内容は、各種車両情報、ナビゲーション情報等である。
筐体10は、例えば黒色の遮光性合成樹脂から形成される上ケース11と、下ケース12とから構成され、これら上ケース11と下ケース12を係合することで、平面鏡30、凹面鏡40、及び、アクチュエータ50を内部に収納し、外部に表示器20と制御基板が取り付けられる。
上ケース11は、フロントガラス200に対向する部分に、後述する表示光Lをフロントガラス200に通過させる開口部11aを有し、この開口部11aは、透光性カバー11bに覆われている。また、上ケース11は、開口部11aの平面鏡30に近接する箇所に遮光壁11cを有し、開口部11a(透光性カバー11b)から入射する外光が平面鏡30側または表示器20側へ進行することを防止する。
下ケース12は、筐体10の内部に収納する平面鏡30、凹面鏡40、アクチュエータ50、及び外部に取り付ける表示器20、制御基板を係合する係合部(図示しない)をそれぞれ有し、表示器20、平面鏡30、凹面鏡40、アクチュエータ50、制御基板等をそれぞれ位置決め固定する。また、下ケース12は、表示器20が表示する表示画像Mが平面鏡30に臨むように開口した表示口12aを有する。また、下ケース12は、図示しないが、制御基板からアクチュエータ50及び表示器20に各種信号と電力とを供給する配線が挿通する配線穴も有する。
表示器20は、表示画像Mを後述する透過スクリーン260上に表示するものであり、詳細な構成については、詳述する。
平面鏡30は、例えば合成樹脂材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により反射膜を形成したものであり、表示器20が出射した表示画像Mの表示光Lを、凹面鏡40に向けて反射させるものである。
凹面鏡40は、例えば合成樹脂材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により反射膜を形成したものであり、平面鏡30で反射した表示光Lをさらに反射させ、フロントガラス200に向けて出射する。凹面鏡40で反射した表示光Lは、筐体10の開口部11aに設けられた透光性カバー11bを透過して、フロントガラス200に向かう。フロントガラス200に到達し、反射された表示光Lは、フロントガラス200の前方位置に表示画像Mの虚像(観察者Eに視認される表示像)Vを形成する。これにより、HUD装置100は、虚像Vとフロントガラス200の前方に実際に存在する外景等の双方を、観察者E(主に車両の運転者)に視認させることができる。なお、凹面鏡40は拡大鏡としての機能を有し、表示器20に表示された表示画像Mを拡大してフロントガラス200側へ反射する。すなわち、観察者Eに視認される虚像Vは表示器20が表示する表示画像Mが拡大した像である。
アクチュエータ50は、モータ(図示しない)と、モータの動力を凹面鏡40に伝達する歯車などの動力伝達部材(図示しない)と、これらモータと動力伝達部材及び凹面鏡40を支持する支持基体(図示しない)と、を備え、凹面鏡40を回転軸線AX周りに回転させるものである。モータは、凹面鏡40を回転軸線AX周りに回転させるための動力を発生させるものであり、例えばステッピングモータからなる。モータは、後述するコントロールユニット300からの電気信号及び電力供給に応じてモータを回動させ、動力伝達部材が凹面鏡40に動力を伝達して、凹面鏡40を回転軸線AX周りに回転させる。以下に、表示器20の具体的な構成を、図2を用いて説明する。
表示器20は、図2に示すように、照明光Cを出射する光出力部210と、照明光Cを反射型表示素子230へ導く反射ミラー221,222と、反射ミラー221,222が反射した照明光Cを受けて所望の表示画像Mを生成するために照明光Cを空間光変調して画像光Kとして投射手段240の方向へ反射する反射型表示素子230と、反射型表示素子230からの画像光Kを入射して、この画像光Kを発散方向に調整して透過スクリーン260に拡大投射する投射手段240と、この投射手段240を移動させる移動機構250と、投射手段240からの画像光Kを背面で受光し、表面に表示画像Mを表示する透過スクリーン260と、透過スクリーン260近傍に配設され、光強度を検出する光強度検出部270と、を備える。
光出力部210は、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211B,ダイクロイックミラー212R,ダイクロイックミラー212Gを備え、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bが出射する赤色,緑色,青色の光束の光軸を略同方向に揃えて照明光Cとして出射する。
赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bは、例えば、LEDであって、図示しない制御基板からの電力供給によってそれぞれ赤色,緑色,青色の光束を射出する。特に、光源がLEDである場合には、高温時に素子が受けるダメージを軽減するために投入電力を低く制御する必要があり、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bの近傍にはサーミスタなどの温度検知手段を備え、LED部の温度を検知している。また、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bが高温になるのを抑制するために、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bの熱を外部へ放熱するようにヒートシンク20a(図1参照)に接続されている。
ダイクロイックミラー212Rは、ガラス基材に赤色光源211Rから射出される光を反射し、緑色光源211Gと青色光源211Bから射出された光を透過する特性を持った薄膜がコーティングされたものである。ダイクロイックミラー212Gは、ガラス基材に緑色光源211Gから射出された光を反射し、青色光源211Bから射出された光を透過する特性を持った薄膜がコーティングされたものである。
各光源の光束の光軸は、ダイクロイックミラー212R,ダイクロイックミラー212Gを介して略同方向に揃えられる。
反射ミラー221,222は、ガラス基材に赤色光源211R、緑色光源211G、青色光源211Bから射出された光を反射する特性を持った薄膜がコーティングされたものであって、光出力部210からの光を反射によって反射型表示素子230へ適正な角度で入射させる。
反射型表示素子230は、例えば、光変調素子であるDMD(Digital Micromirror Device)である。反射型表示素子230は、入射した赤色光,緑色光および青色光を、それぞれ赤色映像信号,緑色映像信号および青色映像信号に従って変調するフィールドシーケンシャル表示方式を採用する。これによって赤色,緑色,青色の画像が順次表示され、人間の目にはそれらが合成されてカラー画像として認識される。また、DMDは温度によるダメージを受け易く、素子温度をモニタリングしながら、自身のON/OFF期間や光源の強度を制御する必要があるため、温度検出手段231を内蔵する。
温度検出手段231は、本実施形態では反射型表示素子230に内蔵されているが、投射手段240に配設してもよい。反射型表示素子230に内蔵された温度検出手段231や、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bが実装された図示しない回路基板上に備えられた温度検知手段(例えばサーミスタ)は、本来、反射型表示素子230や光源の温度によるダメージ軽減のために必要な温度検知手段と言えるため、これらを活用して投射手段240の温度を検知すれば追加の温度検知手段を省くことが可能である。
投射手段240は、複数のレンズ群を鏡筒と呼ばれる筒状の外装によりまとめたものであって、反射型表示素子230で生成された画像光Kを入射し、フォーカス調整する機能を有し、透過スクリーン260に拡大投射するものである。
移動機構250は、後述するコントロールユニット300からの駆動信号に基づき、投射手段240を透過スクリーン260の法線方向に移動させ、透過スクリーン260の表面でちょうど表示画像Mを結像させる。
透過スクリーン260は、投射手段240からの画像光Kを背面で受光し、透過させることで、表面側に表示画像Mを表示するものであり、例えば、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等によって構成される。また、透過スクリーン260は、図3に示すように、表示画像Mを表示させる表示領域260aの周辺に、樹脂材などで形成されたスクリーン保持部261を有し、スクリーン保持部261の所定箇所に後述する複数の光強度検出部270(271,272,273,274)がそれぞれ臨む光強度検出孔261aを複数設ける。
光強度検出部270は、フォトダイオードやカラーセンサなどの光強度を検出するセンサであり、透過スクリーン260の光強度検出孔261aに配設される。本実施形態においては、表示領域260aの4辺の外側中央に、光強度検出部271(図3の表示領域260aの下側)、光強度検出部272(図3の表示領域260aの上側)、光強度検出部273(図3の表示領域260aの右側)、光強度検出部274(図3の表示領域260aの左側)、をそれぞれ配設する。
HUD装置100は、温度変化や経時変化などにより投射手段240の寸法や光学的物性が変化したり、車両の振動により各光学要素の位置関係が変化したりすることによって、透過スクリーン260上での実像がぼけてしまうという問題があるが、本発明は、表示ボケが生じにくくする適正なバックフォーカスBFとなるように投射手段240の位置を調整するフォーカス調整手段が設けられている。
フォーカス調整手段の電気的構成は、図4に示すように、照明光Cを出射する光源211と、照明光Cを変調して画像光Kとする反射型表示素子230と、画像光Kをフォーカス調整する投射手段240と、投射手段240を移動させる移動機構250と、光強度を検出する光強度検出部270と、後述するコントロールユニット300と、で主に構成され、透過スクリーン260上に表示される表示画像Mのフォーカスを調整する。
投射手段240は、ジョイントナット固定部240aとガイド挿通部240bを有している(図2参照)。ジョイントナット固定部240aは、ジョイントナット252が固定され、ジョイントナット252の移動に伴って投射手段240を移動させる動力の伝達部である。ガイド挿通部240bは、投射手段240の移動を案内するガイド253が挿通される箇所である。ガイド挿通部240b,ガイド253には、意図しない方向への移動は規制し、意図する方向への移動はスムーズになるようクリアランスが設定されている。
動力伝達手段251は、例えば、通電により回転駆動力を発生する周知のPM型のステッピングモータからなり、動力伝達手段251から延出する回転軸は、その周面において螺旋状に形成されてなるネジ溝からなるリードスクリュー251aである。リードスクリュー251aの軸方向が、調整したいバックフォーカスBFの方向と平行となるような配置である。
ジョイントナット252は、リードスクリュー251aのネジ溝と噛み合う穴が備えられ、側面には投射手段240のジョイントナット固定部240aに固定される形状が施されている。動力伝達手段251の駆動により、リードスクリュー251aが回転すると、リードスクリュー251aのネジ溝と噛み合ったジョイントナット252はリードスクリュー251aの軸方向に沿って直線的に移動するため、ジョイントナット252にジョイントナット固定部240aを介して固定された投射手段240も直線的に移動する。
ガイド253は、調整したいバックフォーカスBFの方向と平行な方向に延在し、投射手段240のガイド挿通部240bに挿通され、投射手段240が意図しない方向へ移動することを抑制する働きをする。バネ254は、ガイド253に挿通され、投射手段240のガイド挿通部240bを突っ張るように力が働いている。リードスクリュー251aのネジ溝と、それと噛み合うジョイントナット252との間にはガタ(所謂バックラッシュ)が存在するが、バネ254がそのガタを押さえ込む働きをしている。
ストッパー255は、投射手段240のジョイントナット固定部240aの直線移動進路上に設けられている。動力伝達手段251の駆動によりジョイントナット固定部240aはストッパー255に当接するまで移動することが可能である。この当接した位置を、投射手段240の温度に応じた適正な位置を設定するための絶対基準位置としている。
コントロールユニット300は、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などからなり、入力処理部301と、メモリ制御部302と、バッファ303と、メモリ304と、描画制御部305と、演算処理部306と、を備え、光源211、反射型表示素子230、温度検出手段231、移動機構250、光強度検出部270、アクチュエータ50などに電気的に接続されており、車両側のECU(図示しない)から入力される画像データに基づき、光源211及び反射型表示素子230を制御することで、画像データに基づく表示画像Mを透過スクリーン260上に生成させる。
入力処理部301は、車両側のECUから画像信号を入力し、そのデータをガンマ補正、歪み補正等の処理をして、コントロールユニット300内の処理に適した形式にする。
メモリ制御部302は、入力処理部301にて変換された画像データをバッファ303に記憶させる。バッファ303は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリやフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリなどで構成される。メモリ制御部302は、車両側から入力された画像データをバッファ303に記憶させる際、コントロールユニット300が具備するメモリ304から予め記憶しておいたテスト画像データを読み出し、車両側から入力された画像データにテスト画像データを合成して、バッファ303に記憶させる。
メモリ制御部302は、さらに後述する描画制御部305からの命令があり次第、バッファ303から画像データ(テスト画像データも含む)を取り出して描画制御部305に出力して、描画制御部305は、描画制御部305内のメモリ(図示しない)に記憶させる。
描画制御部305は、予め記憶されたプログラムデータを実行することで、光源211及び反射型表示素子230に対して駆動信号を出力することで、光源211及び反射型表示素子230を制御して透過スクリーン260上に画像データに基づく表示画像Mとテスト画像データに基づく縦縞模様のストライプ画像(テスト画像)Jを生成させる。具体的には、描画制御部305は、透過スクリーン260上の表示領域260aに表示画像Mを表示させ、表示領域260a外のスクリーン保持部261に配設される光強度検出部270上にストライプ画像Jを表示させる。
ストライプ画像Jは、図3に示すように、白色表示の高輝度領域Jaと、黒色表示の低輝度領域Jbとで構成される。ストライプ画像Jのメモリ304は、高輝度領域Ja及び低輝度領域Jbの横幅(図3における左右方向の幅)Da,Dbが、それぞれ光強度検出部270が配設されるスクリーン保持部261の光強度検出孔261aの横幅(図3における左右方向の幅)Hと略同一になるように、テスト画像データとして予め記憶しておく。なお、表示画像Mの上下方向に配設される光強度検出部271,272上には、縦縞のストライプ画像Jを表示し、表示画像Mの左右方向に配設される光強度検出部273,274上には、横縞のストライプ画像Jを表示させる。
本実施形態においては、表示形式がフィールドシーケンシャル表示方式であるため、ストライプ画像Jの高輝度領域Jaの白色は、赤色光源211R,緑色光源211G,青色光源211Bが高速に順次点灯し、これらが合わされることで白色が表現される。そのため、光強度検出部270からは、赤色、緑色、青色の光強度の出力信号が順次コントロールユニット300(演算処理部306)に出力されることになるが、演算処理部306は、光強度検出部270から入力される赤色、緑色、青色の光強度の出力信号を一定期間(例えば、1フレーム期間)だけ積分し、この積分値を光強度検出部270の出力信号Qとして、ストライプ画像Jの移動量Pと対応づけて、演算処理部306が有する記憶領域(図示しない)に記憶する。このように、演算処理部306は、図5に示すように、ストライプ画像Jを所定のスライド移動量Pずつ移動させながら、光強度検出部270の出力信号Qとストライプ画像Jの移動量Pとを対応づけて記憶領域に記憶していくことで、図6に示すような、光強度検出部270の出力信号Qとストライプ画像Jの移動量Pとを対応づけた出力信号遷移データ(N0,N1,N2など)を取得する。
演算処理部306は、フォーカス状態を判定するフォーカスパラメータFiを、取得された出力信号遷移データの最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差から算出する(Fi=Qmax−Qmin)。透過スクリーン260上でフォーカスが合っている場合、ストライプ画像Jの高輝度領域Jaと低輝度領域Jbとの境界が鮮明であるため、最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差(フォーカスパラメータFi)が最大になり(図6における出力信号遷移データN2)、透過スクリーン260上でフォーカスが合っていない場合、ストライプ画像Jの高輝度領域Jaと低輝度領域Jbとの境界が不鮮明であるため、最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差(フォーカスパラメータFi)が小さくなる(図6における出力信号遷移データN0,N1)。以下にフォーカス調整処理動作について、図7を用いて説明する。
(フォーカス調整処理)
まず、ステップS1において、コントロールユニット300は、ストライプ画像Jを光強度検出部270上に表示させる。光強度検出部270は、光強度検出孔261aに照射された光の光強度を検出し、コントロールユニット300に信号出力する。演算処理部306は、ステップS2において、上述したように、光強度検出部270から入力される赤色、緑色、青色の光強度の出力信号を一定期間だけ積分し、この積分値を光強度検出部270の出力信号Qとして、ストライプ画像Jの移動量Pと対応づけて、演算処理部306の記憶領域に記憶する。ステップS3において、コントロールユニット300は、ストライプ画像Jの移動量Pが所定の量だけ移動したか判定し、所定量移動していない場合(ステップS3がNo)、ストライプ画像Jを一定量(スライド移動量p)移動させた後、ステップS2に移行し、ストライプ画像Jの移動量Pが所定の量だけ移動するまで(ステップS3がYesになるまで)、ステップS2,S3を繰り返す。
ストライプ画像Jの移動量Pが所定の量だけ移動した場合(ステップS3がYesになった場合)、記憶領域には、グラフ化した場合に図6に示すような、移動量Pに対応付けられた出力信号Qの遷移データ(例えば、出力信号遷移データN0)が記憶される。ステップS4において、演算処理部306は、出力信号遷移データN0の最大出力Qmaxと最小出力Qminの差であるフォーカスパラメータF0を算出し、この算出したフォーカスパラメータF0を、ステップS5において、記憶領域に一時的に保持する。
ステップS6において、コントロールユニット300は、最新のフォーカスパラメータFiと、その前に算出したフォーカスパラメータF(i−1)とを比較する。Fi<F(i−1)でなかった場合(ステップS6でNo)、移動機構250を介して投射手段240を移動させ、バックフォーカスBFを調整する。そして、コントロールユニット300は、移動量Pを初期値に戻し、ステップS2に戻り、再び、移動量Pが所定の量だけ移動するまでの出力信号Qの遷移データ(例えば、図6における出力信号遷移データN1)を記憶し、フォーカスパラメータF1を記憶領域に保持する。
コントロールユニット300は、ステップS6においてFi<F(i−1)であった場合(ステップS6でYes)、2番目に算出したフォーカスパラメータF1と最初に算出したフォーカスパラメータF0とを比較し、F1<F0であるかを判定する(ステップS7)。コントロールユニット300は、F1<F0であった場合(ステップS7でYes)、バックフォーカスBFの調整方向が、表示画像Mのフォーカスが外れる方向に移動していると判定し、バックフォーカスBFの調整方向を逆にし、ステップS2からやりなおすことで、2番目のフォーカスパラメータF1を算出し直す。斯かる構成により、バックフォーカスBFの調整方向が表示画像Mのフォーカスが外れる方向に移動していた場合でもバックフォーカスBFの調整方向を、表示画像Mのフォーカスが合う方向に自動的に修正することができる。
コントロールユニット300は、ステップS7でNoであった場合、1つ前に算出したフォーカスパラメータF(i−1)のときのバックフォーカスBFが最も透過スクリーン260の表面に表示画像Mのフォーカスが合ったと判定し、このフォーカスパラメータF(i−1)を最大フォーカスパラメータFaとして記憶領域に保持する(ステップS8)。次に、コントロールユニット300は、最大フォーカスパラメータFaを検出した際のバックフォーカスBFになるように、移動機構250を介して投射手段240を移動させ、バックフォーカスBFを調整する。
本発明は、以上に説明したとおり、光強度検出部270上にストライプ画像Jを表示し、このストライプ画像Jを移動させながら光強度検出部270により光強度を検出し、移動量Pに対応付けられた光強度検出部270の出力信号Qの遷移データを取得し、この出力信号Qの遷移データにおける最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差を求め、この最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差が最大になるように、投射手段240の位置(バックフォーカスBF)を調整することで、撮像手段などの複雑な構成を用いることなく、簡単な構成で透過スクリーン260上に表示される表示画像Mのフォーカス調整をすることができる。
なお、本発明は上記実施形態及び図面によって限定されるものではない。これらに変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。
以上の説明では、1つの光強度検出部270の出力信号Qに基づいて、最適なバックフォーカスBFを決定していたが、これに限らない。バックフォーカスBFを所定の値に設定し、図3に示す表示領域260aの下側に配設される光強度検出部271と、図3に示す表示領域260aの上側に配設される光強度検出部272と、の双方にストライプ画像Jを表示し、光強度検出部271で検出された光強度から算出されたフォーカスパラメータFiと、光強度検出部272で検出された光強度から算出されたフォーカスパラメータFiとの和が最大になるバックフォーカスBFを最適なバックフォーカスBFとするとよい。このように、表示画像M(表示領域260a)の中心を対称点とした位置に配設される複数(2つ)の光強度検出部270の検出信号から算出されるフォーカスパラメータFi(最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差)の和に基づき、フォーカス調整することによって、複数(2つ)の光強度検出部270の間の表示画像Mを精度よくフォーカス調整することができる。
また、以上の説明では、フォーカスパラメータFiを、移動量Pに対応付けられた出力信号Qの最大出力Qmaxと最小出力Qminとの差としていたが、これに限らず、単位時間あたりの光強度検出部270の出力信号の平均値や積分値としてもよい。また、最大出力Qmaxと最小出力Qminとの比率を算出するように、フォーカスパラメータFiは、Fi=(最大出力Qmax−最小出力Qmin)/(最大出力Qmax+最小出力Qmin)により算出されてもよい。
また、以上の説明では、高輝度領域Jaは白色としていたが、これに限らず、高輝度領域Jaは、赤色、緑色、青色などの単色であってもよい。また、高輝度領域Jaを白色で表示しつつ、光強度検出部270において、いずれかの色の光強度のみを出力信号Qとしてコントロールユニット300に出力するものであってもよい。
また、フォーカス調整処理は、表示画像Mを表示している間に、連続的、断続的に行なわれるものであってもよく、所定時間経過後や温度検出手段231による検出温度が所定値以上変化した場合に、フォーカス調整処理を行うものとしてもよい。また、連続的、断続的に算出されるフォーカスパラメータFiが、記憶領域に記憶された最大フォーカスパラメータFaから所定値だけ離れた際、バックフォーカスBFを変更してもよい。斯かる構成により、バックフォーカスBFが頻繁に調整させることによる表示画像Mの表示状態が頻繁に変更されることを防止することができる。
また、温度検出手段231の温度変化の方向(温度上昇または温度低下)により、フォーカス調整処理を行う際の移動機構250の駆動方向(バックフォーカスBFの調整方向)を切り替えるように設定してもよい。
100 HUD装置(車両用表示装置)、10 筐体、20 表示器、210 光出力部、221,222 反射ミラー、230 反射型表示素子、231 温度検出手段、240 投射手段、250 移動機構、260 透過スクリーン、270(271〜274) 光強度検出部、30 平面鏡、40 凹面鏡、50 アクチュエータ、C 照明光、AX 回転軸線、BF バックフォーカス、E 観察者、J ストライプ画像、K 画像光、L 表示光、M 表示画像、S 光学経路、V 虚像、200 フロントガラス、300 コントロールユニット、301 入力処理部、302 メモリ制御部、303 バッファ、304 メモリ、305 描画制御部、306 演算処理部、Ja 高輝度領域、Jb 低輝度領域、Fi フォーカスパラメータ、Q 出力信号、Qmax 最大出力、Qmin 最小出力、P 移動量、270(271〜274) 光強度検出部

Claims (2)

  1. 照明光を発する光源と、前記照明光を空間光変調して表示光として反射する反射型表示素子と、前記反射型表示素子で反射された前記表示光を拡大投射する投射手段と、前記投射手段が拡大投射した前記表示光を表示面にて結像する結像部材と、前記投射手段からの前記表示光の光強度を検出する光強度検出部と、を備え、前記反射型表示素子は、前記光強度検出部上に輝度の異なる領域を交互に有するテスト画像を移動させながら表示し、前記光強度検出部の出力信号に応じて、前記投射手段の位置を補正するフォーカス調整手段と、を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
  2. フォーカス調整手段は、前記光強度検出部の出力信号の最大値と最小値との差が最大になるように前記投射手段の位置を補正することを特徴とする車両用表示装置。
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