JP2015063168A - 車両用シートの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体重量を増加なく、車体剛性の向上とサブマリン現象の抑制とを両立可能な車両用シートの支持構造を提供する。【解決手段】車室床面を形成するフロントフロアパネル1の後端から上方へ立ち上がるキックアップ部2を介して車体後方に延びるリヤフロアパネル3上にリヤシート4が配設された車両用シートの支持構造において、キックアップ部2の上端部分に側面視にて略水平状の水平面部9aを備え且つ車幅方向に延びる段差部9を設け、リヤシート4の前端部が段差部9に各ブラケット30,40を介して支持されると共にリヤシート4の後端部がリヤフロアパネル3に設けられた支持部3aに支持され、各ブラケット30,40がリヤシート4のシートクッション21に形成された凹入部21cに収容されて段差部9の水平面部9aに固定される。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用シートの支持構造に関し、特にキックアップ部の上端部分に車幅方向に延びる段差部を設けた車両用シートの支持構造に関する。
従来より、車両の急停止時や前突時、シートベルトを装着した乗員が慣性力によってシートクッションに沈み込みながらシートの下方へ潜り込む姿勢になるため、腰ベルトが乗員の骨盤から外れてしまう、所謂サブマリン現象を生じることが知られている。
また、後席サブマリン現象を防止しながら車幅方向の車体剛性を高くすることを目的として、リヤフロアパネルの上部に車幅方向に延びる閉断面状のクロスメンバを設け、リヤシートのシートクッションの前部をクロスメンバに被せるように嵌め込む構成も知られている。
特許文献1の車両用シートの支持構造は、リヤフロアパネルから上方へ突出して車幅方向に延びる閉断面状のクロスメンバの上部を車幅方向に亙って覆うクロスパネルと、このクロスパネルが前部に溶接されたワイヤフレームと、このワイヤフレームが埋設され且つクッション形状に成形された発泡樹脂製クッションパッドと、このクッションパッドを覆うトリムカバー等を備えている。この車両用シートの支持構造によれば、クロスメンバがクロスパネルによって被覆されているため、車両の急停止時や前突時、クロスメンバによる乗員の大腿裏側への当りが防止され、乗員の異物感を抑制しつつ、リヤシートのワイヤフレームの強度を高くすることができる。
特開2011−157049号公報
特許文献1の車両用シートの支持構造は、車幅方向に延びるクロスメンバを備えているため、乗員のサブマリン現象を抑制しながら車幅方向の車体剛性を高くすることができる。
しかし、車幅方向全幅に亙ってクロスメンバを設けているため、車両の車体重量が増加し、その結果、車両全体として生産コストの増加や燃費の悪化を招く虞がある。
それ故、クロスメンバを省略し、リヤシートをリヤフロアパネルに直接的に支持するブラケットを設ける構造も考えられる。
しかし、クロスメンバは、リヤフロアパネルと協働して車幅方向剛性に寄与する閉断面部を構成しているため、車幅方向の耐力が低下し、車体剛性が悪化する虞がある。
また、レイアウト上、リヤシートの前端部を支持するブラケットの前壁部をリヤフロアパネルの前端に連なるキックアップ部に鉛直状に接合する可能性があるため、車両の急停止時や前突時、乗員による下方向への荷重によってブラケットの接合が外れることが懸念され、乗員のサブマリン現象を十分に抑制できない虞もある。
本発明の目的は、車体重量を増加することなく、車体剛性の向上とサブマリン現象の抑制とを両立可能な車両用シートの支持構造等を提供することである。
請求項1の車両用シートの支持構造は、車室床面を形成するフロントフロアパネルの後端から上方へ立ち上がるキックアップ部を介して車体後方に延びるリヤフロアパネル上にリヤシートが配設された車両用シートの支持構造において、前記キックアップ部の上端部分に側面視にて略水平状の水平面部を備え且つ車幅方向に延びる段差部を設け、前記リヤシートの前端部が前記段差部にブラケットを介して支持されると共にリヤシートの後端部が前記リヤフロアパネルに設けられた支持部に支持され、前記ブラケットが前記リヤシートのシートクッションに形成された凹入部に収容されて前記段差部の水平面部に固定されたことを特徴としている。
この請求項1の車両用シートの支持構造では、キックアップ部の上端部分に側面視にて略水平状の水平面部を備え且つ車幅方向に延びる段差部を設けたため、板厚増加や補強部材を追加することなく、キックアップ部の上端部分の形状変更によって車体の左右両端部を荷重伝達可能な段差部で連結することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ブラケットの前壁部に鉛直方向に延びるビード部が形成されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記段差部の車幅方向の両端部が、前記フロントフロアパネルの車幅方向の両端部に接合された1対のサイドシルに夫々接合されたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記段差部が車室側部のドア開口の下端部に向かって車幅方向外側程下方に移行するように形成され、前記段差部の車幅方向外端部分と前記リヤシートのシートクッションとの間に空間部が形成されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、板厚増加や補強部材を追加することなく、キックアップ部の上端部分の形状変更によって車体の左右両端部を荷重伝達可能な段差部で連結するため、車体重量の増加をすることなく、車体剛性の向上を図ることができる。また、リヤシートの前端部を支持するブラケットがリヤシートのシートクッションに形成された凹入部に収容されて段差部の水平面部に固定されるため、車両の急停止時や前突時、慣性力による乗員の下方への潜り込みをブラケットによって防止でき、サブマリン現象の抑制を図ることができる。
請求項2の発明によれば、ブラケットの鉛直方向の剛性を高くすることができるため、車両の急停止時や前突時、乗員による下方向の荷重を小型且つ薄肉のブラケットで支持することができ、ブラケットを軽量化することができる。
請求項3の発明によれば、段差部及び段差部の稜線部が一方のサイドシルと他方のサイドシルとを連結するため、一方のサイドシルに作用した側突荷重を他方のサイドシルに効率よく分散伝達することができ、車幅方向剛性を一層増加することができる。
請求項4の発明によれば、段差部の車幅方向外端部分とリヤシートのシートクッションとの間に空間部を形成したため、乗員が乗降車する際、足の出し入れを空間部を利用して行うことができ、乗員の乗降車性を向上することができる。
本発明の実施例1に係る車両用シートの支持構造の斜視図である。 図1からフロアマットとシートクッション材を省略した図である。 図2からシートフレームを省略した要部拡大図である。 図3の平面図である。 車幅方向中間部分の縦断面図である。 車幅方向端部側部分の縦断面図である。 上側シートバック取付部の斜視図である。 下側シートバック取付部の斜視図である。 シートクッション取付部の斜視図である。 図9の一部破断図である。 中央ブラケットの斜視図である。 中央ブラケットの正面図である。 側部ブラケットの斜視図である。 側部ブラケットの正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、本実施例では、車両の前後方向を前後方向とし、車両の左右方向を左右方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図14に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、本実施例では、フロントフロアパネル1の後端から上方へ立ち上がるキックアップ部2と、フロントフロアパネル1からキックアップ部2を介して車体後方に延びるリヤフロアパネル3と、リヤフロアパネル3上に取付けられたリヤシート4等を備えた車両Vのリヤシート4の支持構造を例として説明する。
まず、車両Vの後部車体構造について説明する。
フロントフロアパネル1は、左右1対のフロントシート(図示略)が支持される車室床面を形成している。鋼板製のフロントフロアパネル1は、前後方向に延びる左右1対のサイドシル5に架設され、その左右両端部が1対のサイドシル5のサイドシルインナ5aに夫々接合されている。サイドシル5の上方には、リヤドア(図示略)によって開閉されるドア開口部6が形成され、このドア開口部6の後方にはリヤピラー7とリヤホイールハウス8が形成されている。
フロントフロアパネル1の車幅方向中央部には、車室内上方へ突出して前後方向に延びるトンネル部1aが形成されている。フロントフロアパネル1の後端には、フロントフロアパネル1に対して略直交状に上方へ立ち上がるキックアップ部2がフロントフロアパネル1と一体又は一体的に連設されている。キックアップ部2の車幅方向中央部分の上端部は、車体側部のドア開口部6の下端よりも高くなるように高さ位置が設定されている。
キックアップ部2の上端部分には、車幅方向に延びる段差部9が設けられている。
図2〜図6,図11に示すように、段差部9は、ドア開口部6の下端部に向かって車幅方向外側程下方に移行するように緩やかな円弧形状に形成され、その左右両端部が1対のサイドシル5に夫々接合されている。段差部9は、側面視にて略水平状の水平面部9aと、この水平面部9aの後端部から上方へ立ち上がる鉛直面部9bとを備えている。
水平面部9aと鉛直面部9bは、連結部分において正面視にて上方突状の稜線部9cを備え、この稜線部9cの左右両端部が1対のサイドシル5のサイドシルインナ5aに夫々当接されている。
リヤフロアパネル3は、リヤシート4を支持するために平面視にて略コ字状の1対の支持部3aを左右両側部分に備え、リヤシート4の後方において荷室の床面を形成している。
鋼板製のリヤフロアパネル3は、前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレーム(図示略)に架設され、その左右両端部が1対のリヤサイドフレームに夫々接合されている。
荷室床面を形成するリヤフロアパネル3の車幅方向中央部には、スペアタイヤを収容するために下方へ凹入したスペアタイヤパン(図示略)が設けられている。
図1〜図3,図5,図14に示すように、スペアタイヤパンよりも前側且つリヤフロアパネル3の上部には、車幅方向に延びる上部クロスメンバ10が設けられている。この上部クロスメンバ10は、断面略ハット状に形成され、リヤフロアパネル3と協働して左右1対のリヤホイールハウスインナ8aを直線状に接続する閉断面部を構成している。
図5,図6に示すように、段差部9の下側には、車幅方向に延びる下部クロスメンバ11が設けられている。下部クロスメンバ11は、断面略クランク状に形成され、キックアップ部2、リヤフロアパネル3及び段差部9と協働して車幅方向に亙って閉断面部を構成している。
次に、リヤシート4について説明する。
図1,図2,図5に示すように、リヤシート4は、乗員が着座するシートクッション21と、シートバック22とを備えている。
シートクッション21は、平面視にて略長方形状に一体形成され、クッションスプリング(図示略)が張設されたクッションフレーム21aと、発泡樹脂製のクッションフォーム(図示略)とを備え、これらの表面がクッションカバー21bによって被覆されている。
図1に示すように、段差部9が車幅方向外側程下方へ移行しているため、シートクッション21の下端部と段差部9の車幅方向外側部分との間に空間部Sが形成されている。
シートクッション21は、前端部が中央ブラケット30と、この中央ブラケット30の左右両側位置に夫々設けられた左右1対の側部ブラケット40に支持され、前端部よりも後側部分がリヤフロアパネル3に設けられた支持部3aに支持されている。
シートクッション21の前端側下端部には、シートクッション21の装着時、中央ブラケット30と左右1対の側部ブラケット40を収容可能な車幅方向に略直線状に延びる凹入部21cが形成されている。(図5参照)
図7,図8に示すように、中央ブラケット30は、略直方体状に形成され、前壁部31と、後壁部32と、上壁部33と、左右1対の側壁部34と、左右1対の前側脚部35と、左右1対の後側脚部36とを一体的に備えている。中央ブラケット30は、段差部9の車幅方向中央部分に凹入部21cに覆われた状態で固定されている。
前壁部31には、複数の開口部31aと、複数の鉛直方向に延びるビード部31bとが形成されている。後壁部32にも、前壁部31と同様に、複数の開口部(図示略)と、複数の鉛直方向に延びるビード部(図示略)とが形成されている。上壁部33には、複数の開口部33aが形成されている。
前側脚部35は、側壁部34の前端部分から下方へ延びると共に先端部分が車幅方向外側へ屈曲されて接合部35aが形成されている。後側脚部36は、側壁部34の後端部分から下方へ延びると共に先端部分が車幅方向外側へ屈曲されて接合部36aが形成されている。前側脚部35の下端から上壁部33までの長さは、後側脚部36の下端から上壁部33までの長さよりも長くなるように形成され、接合部35aは段差部9の水平面部9aの上面に溶接によって固定されている。後側脚部36の接合部36aは、段差部9の鉛直面部9bよりも後方のリヤフロアパネル3の上面に溶接によって固定されている。
中央ブラケット30を段差部9の水平面部9a及びリヤフロアパネル3に固定したとき、上壁部33が略水平状に配設され、ビード部31bが略鉛直状に配設されている。
次に、側部ブラケット40について説明する。左右1対の側部ブラケット40は、左右対称構造であるため、以下、右側の側部ブラケット40について主に説明する。
図9,図10〜図12に示すように、側部ブラケット40は、略四角錐状に形成され、前壁部41と、後壁部42と、上壁部43と、右側側壁部44と、左側側壁部45と、右側前脚部46と、右側後脚部47と、左側前脚部48と、左側後脚部49とを一体的に備えている。側部ブラケット40は、段差部9の車幅方向右端側部分に凹入部21cに覆われた状態で固定されている。
前壁部41には、複数、例えば3つの開口部41aと、各開口部41aの間に複数の鉛直方向に延びるビード部41bとが形成されている。後壁部42にも、前壁部41と同様に、複数の開口部42aと、複数の鉛直方向に延びるビード部42bとが形成されている。上壁部43には、複数、例えば車幅方向外側から3つの開口部43a,43b,43cが順に形成されている。
右側前脚部46と右側後脚部47は、右側側壁部44の前端部分及び後端部分から夫々下方へ延びると共に各先端部分が右方へ屈曲されて接合部46a,47aが夫々形成されている。左側前脚部48と左側後脚部49は、左側側壁部45の前端部分及び後端部分から夫々下方へ延びると共に各先端部分が左方へ屈曲されて接合部48a,49aが夫々形成されている。
右側前脚部46の下端から上壁部43までの長さは、右側後脚部47の下端から上壁部43までの長さよりも長くなるように形成され、接合部46aは段差部9の水平面部9aの上面に溶接によって固定されている。同様に、左側前脚部48の下端から上壁部43までの長さは、左側後脚部49の下端から上壁部43までの長さよりも長くなるように形成され、接合部48aは段差部9の水平面部9aの上面に溶接によって固定されている。
右側後脚部47及び左側後脚部49の接合部47a,49aは、段差部9の鉛直面部9bよりも後方のリヤフロアパネル3に溶接によって固定されている。側部ブラケット40を段差部9の水平面部9a及びリヤフロアパネル3に固定したとき、上壁部43が略水平状に配設され、ビード部41bが略鉛直状に配設されている。
図6,図9,図11,図12に示すように、上壁部43の3つの開口部43a,43b,43cのうち車幅方向外側の開口部43aには、クリップ15を介して車室床面を被覆するフロアマット14が固定されている。
図2,図11,図12に示すように、上壁部43の3つの開口部43a,43b,43cのうち車幅方向中央の開口部43bには、シートクッション取付機構51が設けられている。シートクッション取付機構51は、クッションフレーム21aの前端部分から下方へ突出するように形成された凸部21dに係合可能な係合部52と、この係合部52を係合方向に付勢する付勢部(図示略)と、係合部52を付勢部の付勢力に反して係合解除方向へ回動するための操作部53等を備えている。
次に、シートバック22について説明する。
図1,図2に示すように、シートバック22は、右側乗員用の第1シートバック23と、中央及び左側乗員用の第2シートバック24とに2分割形成され、夫々のシートバック23,24は独立して倒伏可能に構成されている。第1,第2シートバック23,24は、バックスプリング(図示略)が張設された第1,第2バックフレーム23a,24aと、発泡樹脂製のバックフォーム(図示略)とを備え、これらの表面が第1,第2バックカバー23b,24bによって被覆されている。
図2,図13,図14に示すように、第1,第2シートバック23,24は、上部シートバック取付機構54と、下部シートバック取付機構55とによって夫々車体に取付けられている。第1シートバック23の取付機構と第2シートバック24の取付機構とは、略同様の構造であるため、以下、第1シートバック23の取付機構について主に説明する。
上部シートバック取付機構54は、リヤピラーインナ7aに固着されたブラケット12から車幅方向内側へ突出した略コ字状のストライカ56と、第1バックフレーム23aに設けられストライカ56に係合可能なラッチ機構57とを備えている。
下部シートバック取付機構55は、リヤピラーインナ7aと上部クロスメンバ10の前側端部とに接合され車体前方へ張り出した外側ブラケット58と、上部クロスメンバ10の上壁部の車幅方向中間部分に接合され車体前方へ張り出した内側ブラケット59とを備え、両ブラケット58,59は、第1バックフレーム23aを回動可能に支持している。それ故、第1シートバック23は、ストライカ56とラッチ機構57との係合が解除されたとき、車体前方に倒伏させることができる。尚、内側ブラケット59は、第2シートバック24の内側ブラケットに兼用されている。
図2,図14に示すように、上部クロスメンバ10の上壁部には、第1,第2シートバック23,24に夫々対応するように、車体前方へ張り出した略コ字状の左右2対のチャイルドシート用ストライカ13が接合されている。
次に、実施例1に係る車両用シートの支持構造の作用・効果について説明する。
この車両用シートの支持構造によれば、板厚増加や補強部材を追加することなく、キックアップ部2の上端部分の形状変更によって車体の左右両端部を荷重伝達可能な段差部で連結するため、車体重量の増加をすることなく、車体剛性の向上を図ることができる。また、リヤシート4の前端部を支持する各ブラケット30,40がリヤシート4のシートクッション21に形成された凹入部21cに収容されて段差部9の水平面部9aに固定されるため、車両Vの急停止時や前突時、慣性力による乗員の下方への潜り込みを各ブラケット30,40によって防止でき、サブマリン現象の抑制を図ることができる。
各ブラケット30,40の前壁部31,41に鉛直方向に延びるビード部31b,41bが形成されたている。これにより、各ブラケット30,40の鉛直方向の剛性を高くすることができるため、車両Vの急停止時や前突時、乗員による下方向の荷重を小型且つ薄肉のブラケットで支持することができ、各ブラケット30,40を軽量化することができる。
段差部9の車幅方向の両端部が、フロントフロアパネル1の車幅方向の両端部に接合された1対のサイドシル5に夫々接合されている。これにより、段差部9及び段差部9の稜線部9cが一方のサイドシル5と他方のサイドシル5とを連結するため、一方のサイドシル5に作用した側突荷重を他方のサイドシル5に効率よく分散伝達することができ、車幅方向剛性を一層増加することができる。
段差部9が車室側部のドア開口6の下端部に向かって車幅方向外側程下方に移行するように形成され、段差部9の車幅方向外端部分とリヤシート4のシートクッション21との間に空間部Sが形成されている。これにより、乗員が乗降車する際、足の出し入れを空間部Sを利用して行うことができ、乗員の乗降車性を向上することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、段差部が水平面部と稜線部を介して連続する鉛直面部とを備えた例を説明したが、少なくとも水平面部を備えていれば良く、鉛直面部と稜線部とを省略することができる。また、車幅方向に延びる鉛直面部と稜線部とを複数設けることも可能である。
2〕前記実施例においては、段差部が正面視にて車幅方向外側程下方へ移行する円弧形状に形成した例を説明したが、正面視にて略水平直線状に形成しても良い。この場合、キックアップ部の左右両端部をドア開口部の形状に成形することが好ましい。
3〕前記実施例においては、リヤシートを中央部と左右両側の3つのブラケットで支持する例を説明したが、中央ブラケットを省略し、左右の側部ブラケットを夫々車幅方向内側へ延長し、2つのブラケットでリヤシートを支持しても良い。また、左右の側部ブラケットを省略し、中央ブラケットを車幅方向外側へ延長することも可能である。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、車両用シートの支持構造において、キックアップ部の上端部分に車幅方向に延びる段差部を設け、この段差部の水平面部にリヤシートの支持ブラケットを固定することにより、車体重量を増加なく、車体剛性の向上とサブマリン現象の抑制とを両立する。
1 フロントフロアパネル
2 キックアップ部
3 リヤフロアパネル
3a 支持部
4 リヤシート
5 サイドシル
6 ドア開口部
9 段差部
9a 水平面部
21 シートクッション
21c 凹入部
30 中央ブラケット
31b ビード部
40 側部ブラケット
41b ビード部
S 空間部
V 車両

Claims (4)

  1. 車室床面を形成するフロントフロアパネルの後端から上方へ立ち上がるキックアップ部を介して車体後方に延びるリヤフロアパネル上にリヤシートが配設された車両用シートの支持構造において、
    前記キックアップ部の上端部分に側面視にて略水平状の水平面部を備え且つ車幅方向に延びる段差部を設け、
    前記リヤシートの前端部が前記段差部にブラケットを介して支持されると共にリヤシートの後端部が前記リヤフロアパネルに設けられた支持部に支持され、
    前記ブラケットが前記リヤシートのシートクッションに形成された凹入部に収容されて前記段差部の水平面部に固定されたことを特徴とする車両用シートの支持構造。
  2. 前記ブラケットの前壁部に鉛直方向に延びるビード部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シートの支持構造。
  3. 前記段差部の車幅方向の両端部が、前記フロントフロアパネルの車幅方向の両端部に接合された1対のサイドシルに夫々接合されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シートの支持構造。
  4. 前記段差部が車室側部のドア開口の下端部に向かって車幅方向外側程下方に移行するように形成され、
    前記段差部の車幅方向外端部分と前記リヤシートのシートクッションとの間に空間部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シートの支持構造。



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