JP2015052181A - 靴下 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる靴下を提供する。【解決手段】靴下1は、使用者の足Dの指を収容する足指覆い部2と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部3と、足甲を覆う足甲覆い部4と、足首を覆う足首覆い部5とを一体に有し足の圧迫を行う靴下であって、足指覆い部2には、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sに、くぼみ部分150が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、特に病院等のベッド廻りで高齢者や身体の不自由な人のような使用者の転倒を防止する靴下に関する。
高齢者等の使用者が履く靴下に類したものとしては、例えば高齢者が外反母趾の矯正をする目的で使用する外反母趾矯正用具が、特許文献1に提案されている。この外反母趾矯正用具は、親指を収容する外反母趾袋部と、他の指を収容する大袋部を有し、高齢者がこの外反母趾矯正用具を履くことにより、外反母趾矯正用具が苦痛等を与えることなく外反母趾を矯正して、外反母趾に起因する転倒の危険性を防止するようになっている。
ところで、高齢者や身体の不自由な人等の使用者が、例えば病院等のベッドで横になったり睡眠をとっている場合には、ベッドに設けられた板状の規制部材を用いて使用者の足裏を支えることで、つま先が下がらないようにしている。
しかし、この使用者が、病院等のベッドに寝ていた状態から起き上がり立ち上がって歩き出そうとする場合に、使用者の足のつま先が下がってしまっていると、使用者はうまく踏み出して歩き出すことができずに転倒するおそれがあり、骨折等の負傷をしてしまうことがある。
しかし、この使用者が、病院等のベッドに寝ていた状態から起き上がり立ち上がって歩き出そうとする場合に、使用者の足のつま先が下がってしまっていると、使用者はうまく踏み出して歩き出すことができずに転倒するおそれがあり、骨折等の負傷をしてしまうことがある。
あるいは、使用者である妊婦や高齢者は、血流が悪いと足のむくみや血栓が生じやすいことから、むくみや血栓を防止するために、圧迫力の強い靴下を履くことで血流を改善する場合がある。
ところが、このような構成であると、運動能力が一時的に劣り、あるいは弱くなってきている、妊婦や高齢者は圧迫力の強い靴下であると、装着時に履きにくく、しかも圧迫力の強い靴下だと、脱ぎにくい。このため、妊婦や高齢者にとっては、この種の靴下を履いたり脱いだりする時の身体的な負担が大きい。
ところが、このような構成であると、運動能力が一時的に劣り、あるいは弱くなってきている、妊婦や高齢者は圧迫力の強い靴下であると、装着時に履きにくく、しかも圧迫力の強い靴下だと、脱ぎにくい。このため、妊婦や高齢者にとっては、この種の靴下を履いたり脱いだりする時の身体的な負担が大きい。
そこで、本発明は、以下のいずれかの目的を達成するものである。
まず、本発明は、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる靴下を提供することを目的とする。
あるいは、本発明は、装着することで、自然につま先を上げるように導くによって、使用者の血流を改善しながら、使用者の転倒を予防できる靴下を提供することを目的とする。
まず、本発明は、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる靴下を提供することを目的とする。
あるいは、本発明は、装着することで、自然につま先を上げるように導くによって、使用者の血流を改善しながら、使用者の転倒を予防できる靴下を提供することを目的とする。
本発明の靴下は、使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し前記足の圧迫を行う靴下であって、前記足指覆い部には、前記足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、足本体の長さ方向に関して伸縮力を弱めるための伸縮力調整部が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、足指覆い部には、足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力を弱めるための伸縮力調整部が設けられているので、足の指の付け根部位に沿った領域は、足指覆い部の表側の部分に比べて、引っ張り力を小さくすることができ、つま先が上がり過ぎることを防止することができる。従って、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる。
上記構成によれば、足指覆い部には、足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力を弱めるための伸縮力調整部が設けられているので、足の指の付け根部位に沿った領域は、足指覆い部の表側の部分に比べて、引っ張り力を小さくすることができ、つま先が上がり過ぎることを防止することができる。従って、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる。
好ましくは、前記足底及びかかと覆い部の長さと前記足甲覆い部の長さは、タック編みでつまんで調整されていることを特徴とする
上記構成によれば、足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さの違いを調整することができる。
上記構成によれば、足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さの違いを調整することができる。
本発明の靴下は、使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し前記足の圧迫を行う靴下であって、前記足指覆い部には、足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、穴が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、足指覆い部には、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、穴が設けられているので、つま先を上げることで使用者の血流を改善しながら、使用者の転倒を予防できる。すなわち、足の指の付け根部位に面する部分は穴を有していることからつま先の張り力が低減できるので、妊婦や高齢者等の使用者が、つま先を上げることで血流を改善できる。このように、使用者は、つま先を上げることができるので、うまく踏み出して歩き出すことができ、使用者の転倒を予防できる。
上記構成によれば、足指覆い部には、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、穴が設けられているので、つま先を上げることで使用者の血流を改善しながら、使用者の転倒を予防できる。すなわち、足の指の付け根部位に面する部分は穴を有していることからつま先の張り力が低減できるので、妊婦や高齢者等の使用者が、つま先を上げることで血流を改善できる。このように、使用者は、つま先を上げることができるので、うまく踏み出して歩き出すことができ、使用者の転倒を予防できる。
好ましくは、前記足指覆い部には、前記足の指の上側の部位に面する部分に、くぼみ部分が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、足の指の付け根部位に面する部分には、穴が設けられていることにより、足のつま先が強く持ち上げられてしまう場合がある。しかし、このくぼみ部分が設けられていることで指の周りに遊び部分(余裕部分)ができるので、足のつま先が強く持ち上げられてしまうことを抑制することができ、足のつま先が過度に上がり過ぎることを防止して、より歩き易くすることができる。
上記構成によれば、足の指の付け根部位に面する部分には、穴が設けられていることにより、足のつま先が強く持ち上げられてしまう場合がある。しかし、このくぼみ部分が設けられていることで指の周りに遊び部分(余裕部分)ができるので、足のつま先が強く持ち上げられてしまうことを抑制することができ、足のつま先が過度に上がり過ぎることを防止して、より歩き易くすることができる。
好ましくは、前記穴を形成する周囲部分には、補強部分が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、足の指の付け根部位に面する部分に、穴が設けられていても、穴を形成する周囲部分には、補強部分が形成されているので、足指覆い部が穴付近で破損しにくい。
上記構成によれば、足の指の付け根部位に面する部分に、穴が設けられていても、穴を形成する周囲部分には、補強部分が形成されているので、足指覆い部が穴付近で破損しにくい。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の靴下の好ましい第1実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図1では、靴下1が使用者の足Dに装着された状態を示している。図2は、図1に示す靴下1の側面図である。図3(A)は、図1に示す靴下1の上面を示し、図3(B)は、図1に示す靴下1の下面を示しているが、図3では、靴下1には足Dが挿入されていない状態を示している。
図1から図3に示すこの靴下1は、右足用を代表して示しているが、左足用の靴下は右足用の靴下1と左右対称形状であり、実質的に同じであるので、以下では、図示した右足用の靴下1を、代表して説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の靴下の好ましい第1実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図1では、靴下1が使用者の足Dに装着された状態を示している。図2は、図1に示す靴下1の側面図である。図3(A)は、図1に示す靴下1の上面を示し、図3(B)は、図1に示す靴下1の下面を示しているが、図3では、靴下1には足Dが挿入されていない状態を示している。
図1から図3に示すこの靴下1は、右足用を代表して示しているが、左足用の靴下は右足用の靴下1と左右対称形状であり、実質的に同じであるので、以下では、図示した右足用の靴下1を、代表して説明する。
図2と図3に示すように、靴下1は、例えば病院等のベッド廻りで使用することに好適な靴下であり、使用者が靴下1を使用し易いように丈の短いソックスタイプの靴下である。靴下1の使用者としては、好ましくは妊婦や高齢者あるいは身体の不自由な人である。使用者の足の血流が悪いと、足Dのむくみや浮腫、血栓が生じやすいことから、これらのむくみや浮腫、そして血栓を防止するために、この靴下1は、適度な圧迫力が設定されている。このように圧迫力が設定されている靴下1は、使用者の足の血流を改善することができ、しかも歩行時の転倒を防止できる構造を有する。
この靴下1は、装着者の足首や足そのものを締め付ける圧迫力を有してはいるが、妊婦や高齢者あるいは身体の不自由な人の使用者にとって履き易く、靴下1を脱ぎ易くしており、使用者における靴下1の装着時の身体的な負担が小さい。
図1に示すように、靴下1は、使用者の足Dの全体と足首を覆う編地からなる。靴下1の編地は、例えば好ましくは、表側は、530デニール程度の繊維径の綿製、裏側(肌側)は、160デニール程度の繊維径で、弾性糸として機能する、ナイロンカバーがされたポリウレタン製である。この素材は、530デニールを越えると伸縮性がほぼなくなり、160デニールより小さいと強度が低下する。
図1に示すように、靴下1は、使用者の足Dの全体と足首を覆う編地からなる。靴下1の編地は、例えば好ましくは、表側は、530デニール程度の繊維径の綿製、裏側(肌側)は、160デニール程度の繊維径で、弾性糸として機能する、ナイロンカバーがされたポリウレタン製である。この素材は、530デニールを越えると伸縮性がほぼなくなり、160デニールより小さいと強度が低下する。
図1と図2に示す靴下1の素材と形状は、素肌への刺激が少ないものとなるように考慮されている。この靴下1では、先端の足指覆い部2と、下側、すなわち足裏側の足底、及びかかと等を覆う、覆い部3とを含んでいる。また、靴下1は、上側の足甲覆い部4と、足首覆い部5と、後覆い部分7とが一体的になるように編成されている。靴下1は、全体的に、少なくとも靴下に求められる伸縮性を有している。
図1と図2に示すように、足指覆い部2は、使用者の足先の第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を収容する足袋状の靴下である。しかし、図1に示すように、足指覆い部2は、母趾袋部2Aと大袋部2Bを有しており、母趾袋部2Aと大袋部2Bは、分け目部分2Cにより区分されている。母趾袋部2Aでは、その先端部2Gが袋状になって足の第1足趾(親指)を収容する。大袋部2Bでは、その先端部2Fが袋状になって足の第2足趾から第5足趾を収容する。
このように、足指覆い部2が母趾袋部2Aと大袋部2Bに明確に区分されているので、足指覆い部2は足趾の伸展機能を有しているので歩く際のバランス感覚が向上する。また、足の第1足趾を第2足趾から第5足趾から離れた外側に向けることができ、足指覆い部2は第1足趾が第2足趾側に向くことを阻止して、外反母趾を有効に防止することができる。
このように、足指覆い部2が母趾袋部2Aと大袋部2Bに明確に区分されているので、足指覆い部2は足趾の伸展機能を有しているので歩く際のバランス感覚が向上する。また、足の第1足趾を第2足趾から第5足趾から離れた外側に向けることができ、足指覆い部2は第1足趾が第2足趾側に向くことを阻止して、外反母趾を有効に防止することができる。
図1と図2に示す足底及びかかと覆い部3は、足裏側の足底、及びかかと等を覆う部分である。足甲覆い部4は、使用者の足の甲部分を覆う部分である。足首覆い部5は、足Dを通すための履き口部開口部6を有しており、足首覆い部5は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。この履き口部開口部6は、使用者の足Dを挿入するための開口部分である。
まず、図1と図2と図3を参照して、靴下1の足指覆い部2について説明する。
すでに説明したように、足指覆い部2は、母趾袋部2Aと大袋部2Bを有しているが、図2と図3(B)に示すように、この足指覆い部2は、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sに、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力(引っ張り力)を弱めるための伸縮力調整部の一例として、くぼみ部分150が設けられている。
このくぼみ部分150の形状は、靴下1の長手方向と幅方向のいずれにも伸びが可能なように、この領域だけ余分な布を編み込んで、両脇をダーツで止めた、ほぼ袋状の部分であり、例えば、足指の付け根部分であって、当該箇所の足裏の横方向に沿って長い、長円または、長楕円形状になっている。くぼみ部分150の長手方向は、靴下1の幅方向に沿っている。くぼみ部分150は、指をR方向に上げることができる程度の内部空間を有する。
すでに説明したように、足指覆い部2は、母趾袋部2Aと大袋部2Bを有しているが、図2と図3(B)に示すように、この足指覆い部2は、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sに、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力(引っ張り力)を弱めるための伸縮力調整部の一例として、くぼみ部分150が設けられている。
このくぼみ部分150の形状は、靴下1の長手方向と幅方向のいずれにも伸びが可能なように、この領域だけ余分な布を編み込んで、両脇をダーツで止めた、ほぼ袋状の部分であり、例えば、足指の付け根部分であって、当該箇所の足裏の横方向に沿って長い、長円または、長楕円形状になっている。くぼみ部分150の長手方向は、靴下1の幅方向に沿っている。くぼみ部分150は、指をR方向に上げることができる程度の内部空間を有する。
図3(B)に示すこのくぼみ部分150の両端部151,151は、母趾袋部2Aの端部と大袋部2Bの端部までそれぞれ達しており、くぼみ部分150の両端部151,151はやや尖った形状になっている。くぼみ部分150は、例えばあぜ編みにより作られており、靴下1を履くと、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sにおいて、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状になっていることで、足Dの指先の下側領域に余裕(遊び)を持たせている。
なお、好ましくは、くぼみ部分150の色と、足指覆い部2や足底及びかかと覆い部3の色とは、異なるようにすれば、くぼみ部分150が設けられていることが、使用者に明確に判るメリットがある。
なお、好ましくは、くぼみ部分150の色と、足指覆い部2や足底及びかかと覆い部3の色とは、異なるようにすれば、くぼみ部分150が設けられていることが、使用者に明確に判るメリットがある。
図1と図2に示すように、足指覆い部2における足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sには、くぼみ部分150が設けられているのは、次の理由からです。すなわち、このくぼみ部分150が設けられていることで、図1に示す足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力が低減できる。このようにすることで、足の指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることになる。
このように、足の指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部2は、足Dのつま先を、図1に示すR方向に持ち上げることができる。靴下1の足指覆い部2では、足Dのつま先をR方向に持ち上げてつま先を上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者あるいは身体の不自由な人が、例えば病院等のベッドにおいて横になっている状態から起き上がって、足を床に着けた後、うまく踏み出して歩き出すことができ、使用者は病院等のベッド廻りであっても、歩き易くなり、使用者の転倒を防止できる。
次に、図1と図2と図3(B)を参照して、靴下1の足底及びかかと覆い部3について説明する。
図1と図2に示すように、足底及びかかと覆い部3は、くぼみ部分150の後端部152から、後覆い部分7にかけて連続して編成されている。足底及びかかと覆い部3は、足底部分3Aとかかと部分3Bを有している。足底部分3Aは足底を覆い、かかと部分3Bはかかとを覆う。足指覆い部2と足底及びかかと覆い部3は、例えば厚みのある生地でソフトな感触をえられるようにされた構造であり、好ましくは、例えば、あぜ編みにより編成されている。このように、足指覆い部2とくぼみ部分150と足底及びかかと覆い部3が、あぜ編みにより編成されていることにより、足裏(足底)とかかとを収容して覆う際に、十分に柔軟性をもって使用者が楽にこの部分を伸ばすことができ、しかも足裏とかかとを保温することができる。
図1と図2に示すように、足底及びかかと覆い部3は、くぼみ部分150の後端部152から、後覆い部分7にかけて連続して編成されている。足底及びかかと覆い部3は、足底部分3Aとかかと部分3Bを有している。足底部分3Aは足底を覆い、かかと部分3Bはかかとを覆う。足指覆い部2と足底及びかかと覆い部3は、例えば厚みのある生地でソフトな感触をえられるようにされた構造であり、好ましくは、例えば、あぜ編みにより編成されている。このように、足指覆い部2とくぼみ部分150と足底及びかかと覆い部3が、あぜ編みにより編成されていることにより、足裏(足底)とかかとを収容して覆う際に、十分に柔軟性をもって使用者が楽にこの部分を伸ばすことができ、しかも足裏とかかとを保温することができる。
一方、図1と図3(A)に示す靴下1の足甲覆い部4は、足指覆い部2の表端部2Kから足首覆い部5の間において、連続して編成されている。この足甲覆い部4は、前側部分4Aと後側部分4Bを有している。前側部分4Aは、足指覆い部2と後側部分4Bの間に配置され、後側部分4Bは、前側部分4Aと足首覆い部5の間に配置されている。
足甲覆い部4は、足底及びかかと覆い部3と足指覆い部2のあぜ編みに比べて伸びにくく引張力が強くなるように、好ましくは、例えばタック(重ね)編みにより編成されている。すなわち、足甲覆い部4の編成部分の引張力は、足指覆い部2と足底及びかかと覆い部3の編成部分の引張力に比べて大きく(強く)なるように設定されている。これにより、足Dには適切な圧迫力を加えることができる。
足甲覆い部4は、足底及びかかと覆い部3と足指覆い部2のあぜ編みに比べて伸びにくく引張力が強くなるように、好ましくは、例えばタック(重ね)編みにより編成されている。すなわち、足甲覆い部4の編成部分の引張力は、足指覆い部2と足底及びかかと覆い部3の編成部分の引張力に比べて大きく(強く)なるように設定されている。これにより、足Dには適切な圧迫力を加えることができる。
このように、足甲覆い部4は、足底及びかかと覆い部3とは異なり、タック(重ね)編みにより編成されているので、使用者が足を靴下1内に収容した際に、足甲覆い部4の領域を強く引くことで、図1に示すように、足指覆い部2内の第1足趾から第5足趾を、強い力で図1に示すR方向(上方向)に引き上げることができる機能を有する。
そして、すでに説明したように、足指覆い部2における足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sには、くぼみ部分150が設けられているので、足の指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部2は、足Dのつま先を、図1に示すR方向に持ち上げることができるようになっている。
以上のことから、図1から図3に示す靴下1は、使用者の第1足趾から第5足趾の先端(つま先)はR方向(上向き)に引き上げることができるので、使用者が横になった状態から起き上がって歩き出そうとする場合や、椅子に座った状態から立ち上がって歩き出そうとする場合に、使用者が容易に歩き出すことができるので、使用者の転倒を防止することができる。
また、図2と図3(B)に示すように、足底及びかかと覆い部3の長さと足甲覆い部4の前側部分4Aの長さの差は、好ましくはタック編み部分170でつまんで調整されている。すなわち、足底及びかかと覆い部3の靴下1の全長方向の長さは、足甲覆い部4の前側部分4Aの靴下1の全長方向の長さに比べて長いので、タック編み部分170がこれらの長さの差を調整している。これにより、足底及びかかと覆い部3の長さを確保している。
次に、靴下1の後覆い部分7を説明する。
図1と図3(B)に示すように、靴下1の後覆い部分7は、タック編み部分7Aと、あぜ編み部7Bを有している。タック編み部分7Aは、足甲覆い部4の後側部分4Bの後ろ側に連続して形成されている。あぜ編み部7Bは、タック編み部分7Aの中央位置に形成されている。靴下1に足Dを収容する際に、靴下1は、あぜ編み部7Bにより、十分に伸縮性,柔軟性をもって伸ばすことができ、タック編み部7Aは、足Dに対して靴下1をしっかりと装着することができる機能を有する。このため、装着後に靴下1がズレ落ちることなくしっかり固定できる。
図1と図3(B)に示すように、靴下1の後覆い部分7は、タック編み部分7Aと、あぜ編み部7Bを有している。タック編み部分7Aは、足甲覆い部4の後側部分4Bの後ろ側に連続して形成されている。あぜ編み部7Bは、タック編み部分7Aの中央位置に形成されている。靴下1に足Dを収容する際に、靴下1は、あぜ編み部7Bにより、十分に伸縮性,柔軟性をもって伸ばすことができ、タック編み部7Aは、足Dに対して靴下1をしっかりと装着することができる機能を有する。このため、装着後に靴下1がズレ落ちることなくしっかり固定できる。
次に、足首覆い部5について説明する。
図1と図3に示すように、足首覆い部5は、履き口部11を有している。履き口部11は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。履き口部11の上部には、履き口部開口部6が形成されており、この履き口部開口部6は、使用者の足Dを挿入するための開口部分である。足首覆い部5は、足首の周りでしっかり足首周りを引き締めつつ、その上の部分は履き口部開口部6付近でソフトに覆い、使用者に着用中の不快な感触や負担をかけないで、かつズレ落ちることがない。
図1と図3に示すように、足首覆い部5は、履き口部11を有している。履き口部11は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。履き口部11の上部には、履き口部開口部6が形成されており、この履き口部開口部6は、使用者の足Dを挿入するための開口部分である。足首覆い部5は、足首の周りでしっかり足首周りを引き締めつつ、その上の部分は履き口部開口部6付近でソフトに覆い、使用者に着用中の不快な感触や負担をかけないで、かつズレ落ちることがない。
次に、上述した本発明の実施形態の靴下1の使用例を、図1から図4を参照して説明する。図4は、靴下1の使用状態例を示す図である。
図1に示すように、使用者は、図2に示す靴下1の履き口部11を指で持って、図4に示す足Dのつま先Vを、靴下1の履き口部開口部6から中に入れて、靴下1をM方向に引き上げる。これにより、図1と図4に示すように、靴下1は、足Dを覆う。
このようにして、使用者は足Dに靴下1を履いた状態では、足指覆い部2は、足Dのつま先Vを収容することで、使用者のつま先Vの第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を収容する。足底及びかかと覆い部3は、使用者の足の足底とかかとを覆う。足甲覆い部4は、使用者の足の甲部分を覆う。足首覆い部5は、足首の下側を筒状にソフトに締め付けて覆う。
図1に示すように、使用者は、図2に示す靴下1の履き口部11を指で持って、図4に示す足Dのつま先Vを、靴下1の履き口部開口部6から中に入れて、靴下1をM方向に引き上げる。これにより、図1と図4に示すように、靴下1は、足Dを覆う。
このようにして、使用者は足Dに靴下1を履いた状態では、足指覆い部2は、足Dのつま先Vを収容することで、使用者のつま先Vの第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を収容する。足底及びかかと覆い部3は、使用者の足の足底とかかとを覆う。足甲覆い部4は、使用者の足の甲部分を覆う。足首覆い部5は、足首の下側を筒状にソフトに締め付けて覆う。
使用者が靴下1を履くと、図1に示す指覆い部2における足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sには、くぼみ部分150が設けられていることで、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sでは引っ張り力が低減できる。このため、足Dの指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回る。この状態で、図4(A)に示すように、使用者MNは、例えばベッドBDにおいて横になって過ごしたり、睡眠をとることができる。
このように、靴下1に足Dが挿入されている状態で、使用者が横になっていても、比較的ゆるい力で、つま先VをR方向に持ち上げた状態を維持することができ、つま先Vを上げた状態を保持しながらも、使用者はゆっくりくつろいだり、睡眠をとることができる。
このように、靴下1に足Dが挿入されている状態で、使用者が横になっていても、比較的ゆるい力で、つま先VをR方向に持ち上げた状態を維持することができ、つま先Vを上げた状態を保持しながらも、使用者はゆっくりくつろいだり、睡眠をとることができる。
これに対して、図4(B)に示すように、使用者が横になった状態から起き上がりスムーズに立ち上がって、歩き出そうとする場合には、使用者は靴下1によりつま先VをR方向に持ち上げた状態であるので、使用者は、つま先Vを地面に力を加えながら歩くことが可能になり、転倒を防止することができる。このように、足Dの指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部2は、足Dのつま先Vを、R方向に持ち上げることができる。
これにより、靴下1はつま先Vを図1と図4に示すR方向に持ち上げて、しかもこの持ち上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者あるいは体の不自由な人は歩き出し易くなり、使用者の転倒を防止できる。また、使用者がくつ下1を履くことにより、締め付け効果により足の血流が改善できる。
これにより、靴下1はつま先Vを図1と図4に示すR方向に持ち上げて、しかもこの持ち上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者あるいは体の不自由な人は歩き出し易くなり、使用者の転倒を防止できる。また、使用者がくつ下1を履くことにより、締め付け効果により足の血流が改善できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の靴下の第2実施形態を説明する。
図5は、本発明の靴下の好ましい第2実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図1では、靴下1Aが使用者の足Dに装着された状態を示している。図6は、図5に示す靴下1Aの側面図である。図7(A)は、図5に示す靴下1Aの上面を示し、図7(B)は、図5に示す靴下1Aの下面を示す。
図5から図7に示す靴下1Aは、図1と図2に示す靴下1とほぼ同じ構造を有しているので、同様の箇所には同じ符号を記して、その説明を援用する。図5と図6に示す靴下1Aでは、図1と図2に示す靴下1と比べると、図1と図2に示すくぼみ部分150に代えて、穴(ホール)200が形成されていることが異なる。
次に、本発明の靴下の第2実施形態を説明する。
図5は、本発明の靴下の好ましい第2実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図1では、靴下1Aが使用者の足Dに装着された状態を示している。図6は、図5に示す靴下1Aの側面図である。図7(A)は、図5に示す靴下1Aの上面を示し、図7(B)は、図5に示す靴下1Aの下面を示す。
図5から図7に示す靴下1Aは、図1と図2に示す靴下1とほぼ同じ構造を有しているので、同様の箇所には同じ符号を記して、その説明を援用する。図5と図6に示す靴下1Aでは、図1と図2に示す靴下1と比べると、図1と図2に示すくぼみ部分150に代えて、穴(ホール)200が形成されていることが異なる。
図5と図6と図7(B)に示すように、足指覆い部2は、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sに面する部分に、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力を弱めるための伸縮力調整部の一例として、穴(貫通穴)200が設けられている。例えば、足指の付け根部分であって、当該箇所の足裏の横方向に沿って長い、長円または、長楕円形状になっている。穴200の長手方向は、靴下1の幅方向に沿っている。
しかも、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sでは、穴200を形成する周囲部分に、補強部分201が形成されている。これにより、補強部分201HA,穴200を有する足指覆い部2を補強することができ、靴下1を繰り返して使用しても、足指覆い部2が穴200付近で破損しにくいようになっている。
しかも、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sでは、穴200を形成する周囲部分に、補強部分201が形成されている。これにより、補強部分201HA,穴200を有する足指覆い部2を補強することができ、靴下1を繰り返して使用しても、足指覆い部2が穴200付近で破損しにくいようになっている。
このように、図5から図7に示すように、足指覆い部2における足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sには、穴200が設けられているのは、次の理由からです。すなわち、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sには、穴200が設けられていることで、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sでは引っ張り力が低減できる。このようにすることで、足Dの指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることになる。
足Dの指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部2は、足Dのつま先を、図5に示すR方向に持ち上げることができる。このように、靴下1の足指覆い部2が、足Dのつま先をR方向に持ち上げてつま先を上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者あるいは身体の不自由な人は、うまく踏み出して歩き出すことができ歩きやすくなり、転倒を防止できる。
足Dの指の上側の部位に面する部分2Tの引っ張り力が、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部2は、足Dのつま先を、図5に示すR方向に持ち上げることができる。このように、靴下1の足指覆い部2が、足Dのつま先をR方向に持ち上げてつま先を上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者あるいは身体の不自由な人は、うまく踏み出して歩き出すことができ歩きやすくなり、転倒を防止できる。
本発明の実施形態の靴下1は、使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し足の圧迫を行う靴下であって、足指覆い部には、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域に、くぼみ部分150が設けられている。これにより、足指覆い部には、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域に、くぼみ部分が設けられているので、足の指の付け根部位に沿った領域は、足指覆い部の表側の部分に比べて、引っ張り力を小さくすることができ、つま先が上がり過ぎることを防止することができる。従って、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる。
また、本発明の靴下1Aは、使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し足の圧迫を行う靴下であって、足指覆い部には、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域に、穴200が設けられている。これにより、足指覆い部には、足の裏側であって、足の指の付け根部位に沿った領域に、穴が設けられているので、前記足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域は、足指覆い部の表側の部分に比べて、引っ張り力を小さくすることができ、つま先が上がり過ぎることを防止することができる。従って、使用者が横になっている状態から起き上がって歩き出そうとする時に、うまく踏み出して歩くことができるようにして、転倒を防止できる。
足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さは、タック編みでつまんで調整されているので、足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さの違いを調整することができる。
足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さは、タック編みでつまんで調整されているので、足底及びかかと覆い部の長さと足甲覆い部の長さの違いを調整することができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の靴下の好ましい実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図8では、靴下100が使用者の足Dに装着された状態を示している。
図9は、図8に示す靴下100の側面図である。
図10(A)は、図8に示す靴下100の上面を示し、図10(B)は、図8に示す靴下100の下面を示しているが、図10では、靴下100には足Dが挿入されていない状態を示している。図8から図10に示すこの靴下100は、右足用と左足用のいずれにも兼用できる。
図8は、本発明の靴下の好ましい実施形態の使用状態例を示す斜視図であり、図8では、靴下100が使用者の足Dに装着された状態を示している。
図9は、図8に示す靴下100の側面図である。
図10(A)は、図8に示す靴下100の上面を示し、図10(B)は、図8に示す靴下100の下面を示しているが、図10では、靴下100には足Dが挿入されていない状態を示している。図8から図10に示すこの靴下100は、右足用と左足用のいずれにも兼用できる。
図8から図10に示す靴下100は、ソックスタイプの靴下であり、靴下100の使用者としては、好ましくは妊婦や高齢者である。使用者の足の血流が悪いと、足Dのむくみや浮腫、血栓が生じやすいことから、これらのむくみや浮腫、そして血栓を防止するために、この靴下100は、適度な圧迫力が設定されている。このように圧迫力が設定されている靴下100は、使用者の足の血流を改善することができ、しかも歩行時の転倒を防止できる構造を有する。
この靴下100は、装着者の足首や足そのものを締め付ける圧迫力を有してはいるが、妊婦や高齢者等の使用者にとって履き易く、靴下100を脱ぎ易くしており、使用者における靴下100の装着時の身体的な負担が小さい。従って、靴下100は、妊婦や高齢者等の使用者が、履き易く脱ぎやすくして身体的な負担を少なくすることができる。
図8に示すように、靴下100は、使用者の足Dの全体と足首を覆う編地からなる。靴下100の編地は、例えば好ましくは、表側は、530デニール程度の繊維径の綿製、裏側(肌側)は、160デニール程度の繊維径で、弾性糸として機能する、ナイロンカバーがされたポリウレタン製である。この素材は、530デニールを越えると伸縮性がほぼなくなり、160デニールより小さいと強度が低下する。
図8に示すように、靴下100は、使用者の足Dの全体と足首を覆う編地からなる。靴下100の編地は、例えば好ましくは、表側は、530デニール程度の繊維径の綿製、裏側(肌側)は、160デニール程度の繊維径で、弾性糸として機能する、ナイロンカバーがされたポリウレタン製である。この素材は、530デニールを越えると伸縮性がほぼなくなり、160デニールより小さいと強度が低下する。
図8と図9に示す靴下100は、素肌への刺激が少ないものとなるように考慮されている。この靴下100では、先端の足指覆い部52と、下側、すなわち足裏側の足底、及びかかと等を覆う、覆い部53とを含んでいる。また、靴下100は、上側の足甲覆い部54と、足首覆い部55と、後覆い部分57とが一体的になるように編成されている。靴下100は、全体的に、少なくとも靴下に求められる伸縮性を有している。
図8と図9に示すように、足指覆い部52は、使用者の足先の第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を一緒に収容する袋状の部分である。足底及びかかと覆い部53は、使用者の足の足底とかかととを覆う部分である。
足甲覆い部54は、使用者の足の甲部分を覆う部分である。足首覆い部55は、足Dを通すための履き口部開口部56を有しており、足首覆い部55は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。この履き口部開口部56は、使用者の足Dを挿入するための開口部分である。
足甲覆い部54は、使用者の足の甲部分を覆う部分である。足首覆い部55は、足Dを通すための履き口部開口部56を有しており、足首覆い部55は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。この履き口部開口部56は、使用者の足Dを挿入するための開口部分である。
まず、図8と図9と図10を参照して、靴下100の足指覆い部52について説明する。
図8と図9に示すように、足指覆い部52は、足の裏側において、その先端部52Gが袋状になっており、足の第1足趾(親指)から第5足趾を収容する。この足指覆い部52は、足の指の付け根部位2Sに沿った領域に、穴(ホール)100が設けられている。この穴300の形状は、図10(B)に示すように、例えば、足指の付け根部分であって、当該箇所の足裏の横方向に沿って長い、長円または、長楕円形状になっている。穴300の長手方向は、靴下100の幅方向に沿っている。
しかも、足裏の指の付け根部位2Sに面する部分では、穴300を形成する周囲部分に、補強部分301が形成されている。これにより、穴300を有する足指覆い部52を補強することができ、靴下100を繰り返して使用しても、足指覆い部52が穴300付近で破損しにくいようになっている。
図8と図9に示すように、足指覆い部52は、足の裏側において、その先端部52Gが袋状になっており、足の第1足趾(親指)から第5足趾を収容する。この足指覆い部52は、足の指の付け根部位2Sに沿った領域に、穴(ホール)100が設けられている。この穴300の形状は、図10(B)に示すように、例えば、足指の付け根部分であって、当該箇所の足裏の横方向に沿って長い、長円または、長楕円形状になっている。穴300の長手方向は、靴下100の幅方向に沿っている。
しかも、足裏の指の付け根部位2Sに面する部分では、穴300を形成する周囲部分に、補強部分301が形成されている。これにより、穴300を有する足指覆い部52を補強することができ、靴下100を繰り返して使用しても、足指覆い部52が穴300付近で破損しにくいようになっている。
このように、図8と図9に示すように、足指覆い部52における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられているのは、次の理由からである。すなわち、足指覆い部52における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることで、足の指の付け根部位に面する部分52Sでは引っ張り力が低減できる。このようにすることで、足の指の上側の部位に面する部分252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に沿った領域2Sの引っ張り力に比べて上回ることになる。
足の指の上側の部位に面する部分252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部52は、足Dのつま先を、図8に示すR方向に持ち上げることができるようになっている。このように、靴下100の足指覆い部52が、足Dのつま先をR方向に持ち上げてつま先を上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者は、うまく踏み出して歩き出すことができ歩きやすくなり、転倒を防止できる。
足の指の上側の部位に面する部分252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部52は、足Dのつま先を、図8に示すR方向に持ち上げることができるようになっている。このように、靴下100の足指覆い部52が、足Dのつま先をR方向に持ち上げてつま先を上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者は、うまく踏み出して歩き出すことができ歩きやすくなり、転倒を防止できる。
また、図8と図9に示すように、足指覆い部52においては、好ましくは足Dの指の上側の部位に面する部分252Tには、内部に開口した袋状のくぼみ部分130が設けられている。このくぼみ部分130の位置は、穴300の位置のほぼ真上である。くぼみ部分130は、当該領域にダーツを設けることにより、少なくとも使用者の指の先端部分を収容できる程度の内部空間を有するようにされている。
くぼみ部分130が、足Dの指の上側の部位に面する部分252Tに設けられているのは、次の理由からである。上述したように、指覆い部2における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることにより、足Dのつま先が、場合によってはR方向に強く持ち上げられてしまう場合がある。このように足Dのつま先がR方向に過度に強く持ち上げられてしまうことを抑制するために、図9と図10(A)に示すようにくぼみ部分130は、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状に形成することで、足Dの指先の上側領域には余裕(遊び)を持たせることができることから、足Dのつま先の過度なR方向への持ち上げ力を低減して、歩き易きしている。
くぼみ部分130が、足Dの指の上側の部位に面する部分252Tに設けられているのは、次の理由からである。上述したように、指覆い部2における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることにより、足Dのつま先が、場合によってはR方向に強く持ち上げられてしまう場合がある。このように足Dのつま先がR方向に過度に強く持ち上げられてしまうことを抑制するために、図9と図10(A)に示すようにくぼみ部分130は、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状に形成することで、足Dの指先の上側領域には余裕(遊び)を持たせることができることから、足Dのつま先の過度なR方向への持ち上げ力を低減して、歩き易きしている。
次に、図8と図9と図10(B)を参照して、靴下100の足底及びかかと覆い部53について説明する。
図8と図9に示すように、足底及びかかと覆い部53は、足指覆い部52の裏端部52Hから、後覆い部分57にかけて連続して編成されている。足底及びかかと覆い部53は、足底部分53Aとかかと部分53Bを有している。足底部分53Aは足底を覆い、かかと部分53Bはかかとを覆う。足指覆い部52と足底及びかかと覆い部53は、例えば厚みのある生地でソフトな感触をえられるようにされた構造であり、好ましくは、例えば、あぜ編みにより編成されている。このように、足指覆い部52と足底及びかかと覆い部53が、あぜ編みにより編成されていることにより、足裏(足底)とかかとを収容して覆う際に、十分に柔軟性をもって使用者が楽にこの部分を伸ばすことができ、しかも足裏とかかとを保温することができる。
図8と図9に示すように、足底及びかかと覆い部53は、足指覆い部52の裏端部52Hから、後覆い部分57にかけて連続して編成されている。足底及びかかと覆い部53は、足底部分53Aとかかと部分53Bを有している。足底部分53Aは足底を覆い、かかと部分53Bはかかとを覆う。足指覆い部52と足底及びかかと覆い部53は、例えば厚みのある生地でソフトな感触をえられるようにされた構造であり、好ましくは、例えば、あぜ編みにより編成されている。このように、足指覆い部52と足底及びかかと覆い部53が、あぜ編みにより編成されていることにより、足裏(足底)とかかとを収容して覆う際に、十分に柔軟性をもって使用者が楽にこの部分を伸ばすことができ、しかも足裏とかかとを保温することができる。
一方、図8と図10(A)に示す靴下100の足甲覆い部54は、足指覆い部52の表端部52Kから足首覆い部55の間において、連続して編成されている。この足甲覆い部54は、足底及びかかと覆い部53と足指覆い部52のあぜ編みに比べて伸びにくく、つまり、引張力が強くなるように、好ましくは、例えばタック(重ね)編みにより編成されている。すなわち、足甲覆い部54の編成部分の引張力は、足指覆い部52と足底及びかかと覆い部53の編成部分の引張力に比べて大きく(強く)なるように設定されている。これにより、足には適切な圧迫力を加えることができる。
このように、足甲覆い部54は、足底及びかかと覆い部53とは異なり、タック(重ね)編みにより編成されているので、使用者が足を靴下100内に収容した際に、足甲覆い部54の領域を強く引くことで、図8に示すように、足指覆い部52内の第1足趾から第5足趾を、強い力で図8に示すR方向(上方向)に引き上げることができる機能を有する。
このように、足甲覆い部54は、足底及びかかと覆い部53とは異なり、タック(重ね)編みにより編成されているので、使用者が足を靴下100内に収容した際に、足甲覆い部54の領域を強く引くことで、図8に示すように、足指覆い部52内の第1足趾から第5足趾を、強い力で図8に示すR方向(上方向)に引き上げることができる機能を有する。
そして、すでに説明したように、足指覆い部52における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられているので、足の指の上側の部位に面する部分252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部52は、足Dのつま先を、図8に示すR方向に持ち上げることができるようになっている。
以上のことから、図8から図10に示す靴下100は、使用者の第1足趾から第5足趾の先端(つま先)はR方向(上向き)に引き上げることができるので、妊婦や高齢者や身体の不自由な人であっても、横になった状態から起き上がって歩き出そうとする場合や、椅子に座った状態から立ち上がって歩き出そうとする場合に、使用者が容易に歩き出すことができるので、使用者の転倒を防止することができる。
以上のことから、図8から図10に示す靴下100は、使用者の第1足趾から第5足趾の先端(つま先)はR方向(上向き)に引き上げることができるので、妊婦や高齢者や身体の不自由な人であっても、横になった状態から起き上がって歩き出そうとする場合や、椅子に座った状態から立ち上がって歩き出そうとする場合に、使用者が容易に歩き出すことができるので、使用者の転倒を防止することができる。
ただし、上述したように、足指覆い部52においては、足Dのつま先が、R方向に強く持ち上げられてしまうことを抑制するために、図9と図10(A)に示すようにくぼみ部分130が、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状になっていることで、足Dの指先の上側領域に余裕(遊び)を持たせることから、足Dのつま先の過度なR方向への持ち上げ力を低減して、歩き易きしている。
次に、靴下100の後覆い部分57を説明する。
図8と図10に示すように、靴下100の後覆い部分57は、足底及びかかと覆い部53と、足甲覆い部54と、足首覆い部55の間に編成されている。後覆い部分57は、左右位置に配置されたあぜ編み部57A,57Aと、これらのあぜ編み部57A,57Aの間に配置されたタック編み部57Bを有する。各あぜ編み部57Aは、足甲覆い部54とタック編み部57Bとの間に編成されている。靴下100に足Dを収容する際に、靴下100は、あぜ編み部57A,57Aにより、十分に伸縮性,柔軟性をもって伸ばすことができ、タック編み部57Bは、妊婦や高齢者の足Dに対して靴下100をしっかりと装着することができる機能を有する。このため、装着後に靴下100がズレ落ちることなくしっかり固定できるようになる。
図8と図10に示すように、靴下100の後覆い部分57は、足底及びかかと覆い部53と、足甲覆い部54と、足首覆い部55の間に編成されている。後覆い部分57は、左右位置に配置されたあぜ編み部57A,57Aと、これらのあぜ編み部57A,57Aの間に配置されたタック編み部57Bを有する。各あぜ編み部57Aは、足甲覆い部54とタック編み部57Bとの間に編成されている。靴下100に足Dを収容する際に、靴下100は、あぜ編み部57A,57Aにより、十分に伸縮性,柔軟性をもって伸ばすことができ、タック編み部57Bは、妊婦や高齢者の足Dに対して靴下100をしっかりと装着することができる機能を有する。このため、装着後に靴下100がズレ落ちることなくしっかり固定できるようになる。
次に、足首覆い部55について説明する。
図8と図10に示すように、足首覆い部55は、あぜ編み部58と、前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60と、履き口部61を有している。前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、例えば比較的弱い引っ張り力を有するタック編みであり、前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、すでに説明した足甲覆い部54のタック編みに比べて、縦方向と横方向の引っ張り力は弱く設定されている。前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、あぜ編み部58に比べて、縦方向(靴下100の長さ方向)と横方向(靴下100の幅方向)の伸長度合が大きい。
図8と図10に示すように、足首覆い部55は、あぜ編み部58と、前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60と、履き口部61を有している。前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、例えば比較的弱い引っ張り力を有するタック編みであり、前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、すでに説明した足甲覆い部54のタック編みに比べて、縦方向と横方向の引っ張り力は弱く設定されている。前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、あぜ編み部58に比べて、縦方向(靴下100の長さ方向)と横方向(靴下100の幅方向)の伸長度合が大きい。
これにより、使用者が靴下100を履く際、すなわち、靴下100に足Dを収容する際に、靴下100の前側の伸縮編み部59と後側の伸縮編み部60は、伸縮性,柔軟性をもって伸ばすことができ、タック編み部57Bは、妊婦や高齢者等の人が、容易に靴下100をしっかりと装着することができる。このため、装着後に靴下100がズレ落ちることなくしっかり固定できるようになる。
履き口部61は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。履き口部61の上部には、履き口部開口部56が形成されており、この履き口部開口部56は、使用者の足を挿入するための開口部分である。足首覆い部55は、足首の周りでしっかり足首周りを引き締めつつ、その上の部分は履き口部開口部56付近でソフトに覆い、使用者に着用中の不快な感触や負担をかけないで、かつズレ落ちることがない。
履き口部61は、特に柔軟な布地でなり、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う部分である。履き口部61の上部には、履き口部開口部56が形成されており、この履き口部開口部56は、使用者の足を挿入するための開口部分である。足首覆い部55は、足首の周りでしっかり足首周りを引き締めつつ、その上の部分は履き口部開口部56付近でソフトに覆い、使用者に着用中の不快な感触や負担をかけないで、かつズレ落ちることがない。
次に、上述した本発明の実施形態の靴下100の使用例を、図8から図81を参照して説明する。図81は、靴下100の使用状態例を示す図である。
使用者は、図9に示す靴下100の履き口部61を指で持って、図81に示す足Dのつま先Vを靴下100の履き口部開口部56に入れて、靴下100をM方向に引き上げる。これにより、図8と図81に示すように、靴下100は、足Dを覆う。
このようにして、靴下100を履いた状態では、足指覆い部52は、足Dのつま先Vを収容することで、使用者のつま先Vの第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を一緒に収容する。足底及びかかと覆い部53は、使用者の足の足底とかかとを覆う。足甲覆い部54は、使用者の足の甲部分を覆う。足首覆い部55は、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う。
使用者は、図9に示す靴下100の履き口部61を指で持って、図81に示す足Dのつま先Vを靴下100の履き口部開口部56に入れて、靴下100をM方向に引き上げる。これにより、図8と図81に示すように、靴下100は、足Dを覆う。
このようにして、靴下100を履いた状態では、足指覆い部52は、足Dのつま先Vを収容することで、使用者のつま先Vの第1足趾(親指、母趾)から第5足趾(小指)を一緒に収容する。足底及びかかと覆い部53は、使用者の足の足底とかかとを覆う。足甲覆い部54は、使用者の足の甲部分を覆う。足首覆い部55は、足首の上方を筒状にソフトに締め付けて覆う。
使用者が靴下100を履くと、足指覆い部52における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることで、足の指の付け根部位に面する部分52Sでは引っ張り力が低減できる。このため、足の指の上側の部位に面する部分5252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回る。
このように、足の指の上側の部位に面する部分5252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部52は、足Dのつま先Vを、R方向に持ち上げることができる。これにより、靴下100はつま先Vを図8と図81に示すR方向に持ち上げて、しかもこの持ち上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者は歩き出し易くなり、転倒を防止できる。
このように、足の指の上側の部位に面する部分5252Tの引っ張り力が、足の指の付け根部位に面する部分52Sの引っ張り力に比べて上回ることから、足指覆い部52は、足Dのつま先Vを、R方向に持ち上げることができる。これにより、靴下100はつま先Vを図8と図81に示すR方向に持ち上げて、しかもこの持ち上げた状態を保持できるので、妊婦や高齢者は歩き出し易くなり、転倒を防止できる。
上述したように、指覆い部2における足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることにより、足Dのつま先が、R方向に強く持ち上げられてしまう場合がある。
そこで、足指覆い部52のくぼみ部分130が、穴300のほぼ真上の位置に設けられている。図9と図10(A)に示すように、くぼみ部分130は、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状に形成することで、足Dの指先の上側領域に余裕(遊び)を持たせることから、足Dのつま先の過度なR方向への持ち上げ力を低減することができるので、使用者はより歩き易くなる。
そこで、足指覆い部52のくぼみ部分130が、穴300のほぼ真上の位置に設けられている。図9と図10(A)に示すように、くぼみ部分130は、外側に拡がるように袋状に余裕を持たせた形状に形成することで、足Dの指先の上側領域に余裕(遊び)を持たせることから、足Dのつま先の過度なR方向への持ち上げ力を低減することができるので、使用者はより歩き易くなる。
なお、穴300を形成する周囲部分には、補強部分301が形成されている。これにより、穴300を有する足指覆い部52を補強することができ、靴下100を繰り返して使用しても、足指覆い部52が穴300付近で破損しにくい。従って、靴下100の裏側に穴300が形成されているにもかかわらず、靴下100の使用可能期間が長くなる。
本発明の実施形態の靴下100は、使用者の足Dの指を収容する足指覆い部52と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部53と、足甲を覆う足甲覆い部54と、足首を覆う足首覆い部55とを一体に有し前記足の圧迫を行う靴下であり、足指覆い部52には、足Dの指の付け根部位に面する部分に、穴300が設けられている。
このように、足指覆い部52には、足Dの指の付け根部位に面する部分に、穴300が設けられているので、靴下100は足の圧迫だけでなく、つま先Vを上げることで妊婦は高齢者等の使用者の血流を改善しながら、使用者の転倒を予防できる。すなわち、足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が形成されていることから、つま先Vの引っ張り力が低減できるので、使用者はつま先Vを上げることができ、妊婦や高齢者等の使用者が、つま先Vを上げることで血流を改善できる。使用者はつま先Vを上げることができるのでうまく踏み出して歩き出すことができ、使用者の転倒を予防できる。
また、足指覆い部52には、足Dの指の上側の部位に面する部分に、くぼみ部分130が設けられている。これにより、足の指の付け根部位に面する部分52Sには、穴300が設けられていることにより、足のつま先Vが強く持ち上げられてしまう場合がある。しかし、このくぼみ部分130が設けられていることで指の周りに遊び部分(余裕部分)ができるので、足のつま先Vが強く持ち上げられてしまうことを抑制することができ、足のつま先Vが過度に上がり過ぎることを防止して、より歩き易くすることができる。
穴300を形成する周囲部分には、補強部分301が形成されている。これにより、足の指の付け根部位に面する部分に、穴が設けられていても、穴300を形成する周囲部分には、補強部分301が形成されているので、足指覆い部52が穴300付近で破損しにくい。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明は様々な修正と変更が可能であり、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可能である。
本発明は、上述の実施形態の一部の構成は省略することができるし、言及しない他の構成と適宜組み合わせて実施することができる。靴下100の材質は綿製に限らず、例えば綿、ナイロン(登録商標)、ポリウレタンの混紡等であっても良い。
本発明は、上述の実施形態の一部の構成は省略することができるし、言及しない他の構成と適宜組み合わせて実施することができる。靴下100の材質は綿製に限らず、例えば綿、ナイロン(登録商標)、ポリウレタンの混紡等であっても良い。
1,1A・・・靴下、2・・・足指覆い部、3・・・足底及びかかと覆い部、4・・・足甲覆い部、5・・・足首覆い部、6・・・履き口部開口部、150・・・くぼみ部分、200・・・穴(ホール)、2S・・・足の裏側であって足の指の付け根部位に沿った領域、D・・・使用者の足、100・・・靴下、52・・・足指覆い部、53・・・足底及びかかと覆い部、54・・・足甲覆い部、55・・・足首覆い部、56・・・履き口部開口部、100・・・穴、101・・・補強部分、130・・・くぼみ部分、D・・・使用者の足
Claims (5)
- 使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し前記足の圧迫を行う靴下であって、
前記足指覆い部には、前記足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、足本体の長さ方向に関して足裏側の伸縮力を弱めるための伸縮力調整部が設けられていることを特徴とする靴下。 - 前記足底及びかかと覆い部の長さと前記足甲覆い部の長さは、タック編みでつまんで調整されていることを特徴とする請求項1に記載の靴下。
- 使用者の足の指を収容する足指覆い部と、足底とかかとを覆う足底及びかかと覆い部と、足甲を覆う足甲覆い部と、足首を覆う足首覆い部とを一体に有し前記足の圧迫を行う靴下であって、
前記足指覆い部には、前記足の裏側であって、前記足の指の付け根部位に沿った領域に、穴が設けられていることを特徴とする靴下。 - 前記足指覆い部には、前記足の指の上側の部位に面する部分に、くぼみ部分が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の靴下。
- 前記穴を形成する周囲部分には、補強部分が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の靴下。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013185503A JP2015052181A (ja) | 2013-09-06 | 2013-09-06 | 靴下 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018143555A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | 帝人フロンティア株式会社 | 弾性ストッキング |
CN110662447A (zh) * | 2017-05-25 | 2020-01-07 | 耐克创新有限合伙公司 | 预张紧制品及其制造方法 |
-
2013
- 2013-09-06 JP JP2013185503A patent/JP2015052181A/ja active Pending
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