JP2015049943A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents

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昌巳 竹内
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礼司 虎井
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Abstract

【課題】915MHzマイクロ波を伝送する導波管を小型化することができ、その導波管を有するマイクロ波加熱装置を小型化することができるマイクロ波加熱装置を提供する。【解決手段】本実施形態に係るマイクロ波加熱装置1は、被加熱物を収納可能な内部空間を有する金属加熱箱30と、金属加熱箱30に915MHzマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管20と、を備え、金属加熱箱30は、その1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長以上であり、915MHz導波管20は、開口部20aの幅寸法Wが915MHz遮断周波数に近接した165〜180mm、開口部20aの高さ寸法hが45〜54.6mm、915MHz導波管20に挿入されるマグネトロンアンテナ58位置を基準とし金属反射板21位置(BP寸法)が130〜140mmである。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波電力を被加熱物に照射するマイクロ波加熱装置に関する。
マイクロ波電力を応用した加熱方法は、マイクロ波エネルギが被照射物の内部に直接伝達され、迅速で高効率の加熱を実現することができる。マイクロ波発振デバイスには、一般的にマグネトロンが利用される。
従来のマグネトロンにおいては、発振周波数として915MHzと、ISM(Industry Science Medical)バンドである2450MHzの2種類のものが実用化されている。市場においては、2450MHz又は915MHz帯を発振周波数とするマグネトロンが主流であり、特に2450MHzのものが多用されている。2450MHzのマグネトロンは、加工室及び被加熱物の大きさ、導波管サイズ等を小型化できる特徴を有することから、業務用、家庭用等の電子レンジのような加熱装置はもとより、半導体製造装置として、薄膜のドライエッチング用装置、マイクロ波プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置にも使用されている。
近年では900MHz帯マイクロ波の需要が増えている。例えば、915MHzのマグネトロンは、大型の電磁石タイプのマグネトロンで、数十kW以上の大出力の工業用加熱装置等に用いられている。また、915MHzのマグネトロンを、電子レンジなどの加熱装置に実装することも考えられる。しかし、915MHzのマグネトロンはそれ自体が大型で、加熱装置に実装するためには、加熱装置自体も大型化せざるを得ず、実用上使用するには困難である。915MHz帯のマグネトロンは、大型の電磁石タイプしか製品化されていないということもあり、永久磁石タイプが一般化している2450MHz帯のマグネトロンに比べて重量化、大型化してしまうことになる(特許文献1参照)。
特開2002−124196号公報
ところで、915MHzマイクロ波の空間波長は、約33cmであり、2450MHzマイクロ波の空間波長の約12.2cmに比べて波長が長い。このため、被加熱物を収納する金属加熱箱内にマイクロ波伝送させる導波管サイズは、大きくならざるを得ない。例えば、915MHz導波管の開口部寸法は、JIS形名WRJ−1では247.65Wmm×123.83hmmである。915MHz導波管の小型化が図れないことから、このような大型の915MHz導波管を小型の電子レンジ等に搭載することは困難であった。915MHz導波管を実装した小型のマイクロ波加熱装置は実現されていないのが現状である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、915MHzマイクロ波を伝送する導波管を小型化することができ、その導波管を有するマイクロ波加熱装置を小型化することができるマイクロ波加熱装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のマイクロ波加熱装置は、被加熱物を収納可能な内部空間を有する加熱箱と、前記加熱箱に915MHzマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管と、を備え、前記加熱箱は、その1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長以上であり、前記915MHz導波管は、開口部幅寸法が915MHz遮断周波数に近接した当該遮断周波数の略半分の幅寸法であることを特徴とする。
本発明によれば、915MHzマイクロ波を伝送する導波管を小型化することができ、その導波管を有するマイクロ波加熱装置を小型化することができるマイクロ波加熱装置を提供する。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の構成を示す図である。 上記第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の915MHz導波管の構成を示す斜視図である。 上記第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の915MHz導波管の構成を示す図である。 上記第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の915MHzマグネトロンの構成図である。 上記第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の915MHz導波管の周波数特性を示す図である。 上記第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置のマイクロ波電界分布のシミュレーション解析モデルを説明する図である。 図6のシミュレーション解析モデルによるマイクロ波電界分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の構成を示す図である。 図7のシミュレーション結果を検証した実験結果を示す図である。 上記第2の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の2450MHzマイクロ波源を金属加熱箱の底面に設置し、マイクロ波照射した場合の被加熱物のマイクロ波吸収電力分布のシミュレーション結果を示す図である。 上記第2の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の被加熱物として水分99%の感温ゲル剤にマイクロ波照射した場合のマイクロ波吸収分布を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の構成を示す図である。本実施形態のマイクロ波加熱装置は、被加熱物を収納する金属加熱箱内にマイクロ波発振デバイスからのマイクロ波電力を伝送する導波管を有する高周波加熱装置に適用した例である。
図1に示すように、マイクロ波加熱装置1は、915MHzマグネトロン10と、915MHzマグネトロン10に結合し、915MHzマグネトロン10で発生した915MHzマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管20と、被加熱物を収納可能な内部空間を有し、915MHz導波管20から伝送された915MHzマイクロ波電力を被加熱物に照射させる金属加熱箱30と、を備える。
上記915MHzマグネトロン10及び915MHz導波管20は、915MHzマイクロ波源15を構成する。915MHzマイクロ波源15は、金属加熱箱30の上面側に配置され、金属加熱箱30内にマイクロ波を照射する。
<915MHzマグネトロン10>
915MHzマグネトロン10は、915MHzマイクロ波を発振出力するマイクロ波発振デバイスである。
915MHzマグネトロン10は、マグネトロンアンテナ58(図2及び図3参照)を出力部として備え、発生した915MHzマイクロ波をマグネトロンアンテナ58により放射して915MHz導波管20に伝送させる。後記するように、マグネトロンアンテナ58は、915MHz導波管20の所定位置に挿入される。マグネトロンアンテナ58の高さは、2.450GHzマグネトロンのアンテナと同じ高さである。
<915MHz導波管20>
915MHz導波管20は、915MHzマグネトロン10と結合し、915MHzマイクロ波電力を金属加熱箱30に伝送する伝送回路である。915MHz導波管20は、方形導波管であり方形の開口部20aを有する。開口部20aの幅寸法及び高さ寸法、並びに導波管の奥行き寸法等は、それぞれ下記の特徴を有する。
915MHz導波管20は、開口部20a幅寸法が915MHz遮断周波数に近接した165〜180mmである。また、915MHz導波管20は、開口部20a高さ寸法が2.450GHz導波管で採用されている45〜54.6mmである。したがって、例えば915MHz導波管20は、開口部20a幅寸法及び高さ寸法が167mmW×54mmhである。
また、915MHz導波管20は、開口部20aに対して直交する面20b(図2及び図3参照)の開口部20aと反対側が、915MHzマグネトロン10の取付部となっている。この取付部には、915MHz導波管20の高さ寸法方向に、915MHzマグネトロン10のマグネトロンアンテナ(マイクロ波出力用アンテナ)58が挿入される。マグネトロンアンテナ58のアンテナ高さは、開口部20aの高さ寸法45〜54.6mm以下である。
また、915MHz導波管20は、開口部20aの反対側の導波管内部に、導波管内部に導入されたマイクロ波を開口部20a側に反射して導くための金属反射板21を備える。金属反射板21は、915MHz導波管20内部に挿入されたマグネトロンアンテナ58位置基準として、マイクロ波進行方向と反対側に130〜140mmの位置に取り付けられる。
なお、915MHz導波管20の奥行き寸法(全長)と、開口部20aからマグネトロンアンテナ58までの寸法は、任意である。
このように、915MHz導波管20は、一般的に採用されている915MHz導波管(導波管形名WRJ−1のJIS規格準拠)開口部寸法247.65Wmm×123.83hmmと比較して、幅寸法で約67%、高さ寸法で約44%まで小型化されている。
<金属加熱箱30>
金属加熱箱30は、被加熱物を収納しうる内部空間を有し、その1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長(約33cm)以上の直方体構造である。具体的には、金属加熱箱30は、1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長以上(ここでは411mm)とした、411Wmm×235hmm×320Dmmの角型筒体形状である。このサイズ及び形状は、一般的な電子レンジと同じ基本形状である。金属加熱箱30は、被加熱物を出し入れするドアー(図示省略)が、411Wmm×235hmmの面に取り付けられる。
[915MHz導波管20の構成]
図2は、915MHz導波管20の構成を示す斜視図である。図3は、図2の915MHz導波管20の構成を示す図であり、図3(a)はその上面図、図3(b)はその側面図である。
図2及び図3(a)(b)に示すように、915MHz導波管20は、金属加熱箱30(図1参照)内にマイクロ波を照射する開口部20aと、915MHzマグネトロン10が配置される面20bとを有する。開口部20aと反対側の面20bには、915MHzマグネトロン10(図1参照)が取り付けられ、当該取付位置には、915MHzマグネトロン10の同軸管外導体59に接続されたマグネトロンアンテナ58(後記図4参照)が挿入される。また、915MHz導波管20は、開口部20aの反対側の導波管内部に、マイクロ波を開口部20a側に反射して導くための金属反射板(短絡板)21を有する。金属反射板21は、マグネトロンアンテナ58位置基準として、マイクロ波進行方向と反対側に130〜140mmの位置に取り付けられる。なお、金属反射板21は、マイクロ波進行方向と反対側の915MHz導波管20の底部(有底筒管の底部)であってもよい。
915MHz導波管20は、開口部20aの幅寸法Wが915MHz遮断周波数に近接した165〜180mm(例えば、167mm)、その高さ寸法hが2450MHz導波管で採用されている45〜54.6mm(例えば、54mm)である。また、915MHz導波管20は、マグネトロンアンテナ58から金属反射板21までの長さが130〜140mm(例えば、130mm)である。なお、開口部20aからマグネトロンアンテナ58までの長さは、例えば330mm、開口部20aから金属反射板21までの長さは、例えば460mmである。
[915MHzマグネトロン10の構成]
図4は、915MHzマグネトロン10の構成図である。
図4に示すように、915MHzマグネトロン10は、永久磁石型900MHz帯のマグネトロンである。
915MHzマグネトロン10は、熱電子放出源となる陰極フィラメント(直熱形螺旋状陰極)51、複数枚の陽極ベイン52、及び陽極円筒部(陽極シリンダ)53を備える。
915MHzマグネトロン10は、円環状の永久磁石54,54a、磁極55,55a、ヨーク56,56a、アンテナリード57、マグネトロンアンテナ58、同軸管外導体59、円筒状のアンテナブロック60、セラミック等の絶縁体61、作用空間63、及び出力部69を備える。
上記出力部69は、アンテナリード57、マグネトロンアンテナ58、同軸管外導体59及びアンテナブロック60を含んで構成されている。なお、出力部69は、アンテナリード57のみをドームセラミックで覆った構造でもよい。
915MHzマグネトロン10は、磁気回路部70、上側エンドシールド(出力側エンドシールドともいう)71、下側エンドシールド(入力側エンドシールドともいう)72、陰極リードのセンターリード73、陰極リードのサイドリード74、端子板76、陰極部78、及び陽極部79を備える。
上記磁気回路部70は、磁気発生源である永久磁石54,54a及び磁極55,55a並びにヨーク56,56aを含んで構成されている。上記陰極部78は、熱電子放出源となる陰極フィラメント51及び上側及び下側エンドシールド71,72並びに陰極リード73,74等を含んで構成されている。上記陽極部79は、複数枚の陽極ベイン52及び陽極円筒部53と、ろう付け等で固着されるか、又は陽極円筒部53と共に押し出し成形により一体形成されている。
上記ヨーク56,56aは、磁気回路部70を構成する一方、永久磁石54,54a、磁極55,55a、アンテナリード57、陰極部78及び陽極部79を収容する筐体でもある。ヨーク56は、下面が開口した箱形の形状であり、ヨーク56aはその開口を塞ぐ蓋状の形状である。
陽極円筒部53の上下には、軟鉄等の強磁性体から成る磁極55,55a及び円筒状の永久磁石54,54aが配置されている。永久磁石54,54aから発生した磁束は、磁極55,55aを通って陰極フィラメント51と陽極ベイン52との間に形成される作用空間63に入り、915MHzマグネトロン10の上下方向である軸芯方向に必要な直流磁界を与える。
この直流磁界により次のような作用を及ぼす。すなわち、915MHzマグネトロン10の本体軸芯が水平面に対して垂直に設置されている状態において、陰極フィラメント51から陽極ベイン52に向かって水平方向に飛ぶ電子に対して垂直方向(軸芯方向)に磁束が付与されると、電子にローレンツ力が加わる。このローレンツ力により電子が水平方向に螺旋状に旋回しながら飛ぶことになり、陽極ベイン52に高周波電界が形成される。
陰極フィラメント51は、直流の4kV〜8kVの負の高電圧の印加状態において電子を放出し、この電子は、上記のように電界及び磁界の作用を受けて螺旋運動しながら各陽極ベイン52に高周波電界を形成する。この形成された高周波電界は、アンテナリード57及びマグネトロンアンテナ58を通してアンテナブロック58から915MHz導波管20(図1参照)へ出力される。
陰極フィラメント51は、電子放出特性及び加工性等を考慮して、一般的には酸化トリウム(ThO)を約1%含むタングステン線が用いられ、上側エンドシールド71と下側エンドシールド72及び陰極リード73,74で支持されている。陰極リード73,74は耐熱性、加工性の観点から、一般的にはモリブデン(Mo)が採用され、入力側セラミック75の上面に銀ろう等でろう付けされた端子板76を介してチョークコイル81に接続されている。
915MHzマグネトロン10の下部には、チョークコイル81及び貫通コンデンサ82を支持するフィルターケース83と、このフィルターケース83を閉じる蓋体84とからなるフィルタ構造体85が取り付けられている。端子板76に接続されたチョークコイル81は、貫通コンデンサ82とでL−Cフィルタを構成し、陰極リード73,74から伝播されてくる低周波成分を抑制する。但し、高周波成分はフィルターケース83とその蓋体84でシールドされる。また、陽極円筒部53の外周に設置された冷却機構77は、冷水が通る冷却水通路77aが内部に周回されて配設されており、その通過する冷水で915MHzマグネトロン10の作動に伴う熱を拡散させる。
このように、915MHzマグネトロン10は、熱電子放出源である陰極フィラメント51を含む陰極部78と、陽極円筒部53の内側に複数の陽極ベイン52を一定間隔離して円環状に配列した構造であり、陽極ベイン52同士の間に形成される空洞による空洞共振器を有する陽極部79と、空洞共振器に蓄えられるマイクロ波を外部へ送出する出力部69と、陰極部78、陽極部79及び出力部69の一部を内封する真空管本体の軸方向上下端に磁石を配設した磁気回路部70とを備える。また、陽極円筒部53、陽極ベイン52及び陰極フィラメント51の寸法及び配置等を、特定の関係になるように構成する。これにより、空洞共振器とそのインダクタンスを大きくし、陽極円筒部53と陽極部79の径を小さくすることができ、マグネトロン全体の小型化することができるとともに、発振周波数を下げることができる。したがって、915MHzマグネトロン10を、従来の2450MHz帯のマグネトロンと略同一外径寸法及び略同一出力で実現することができる。
以下、上述のように構成されたマイクロ波加熱装置1の915MHzマイクロ波源15の小型化について説明する。
本発明者らは、915MHzマイクロ波源15の小型化を阻害する要因の一つが、915MHz導波管20の開口部20a寸法(サイズ)の大きさにあると認識し、開口部20aをいかに小さくできるかを鋭意検討した。その結果、915MHzマイクロ波伝送の遮断周波数と開口部20aの幅W寸法とに特定の関係があることを見出した。また、マグネトロンアンテナ58を基準位置としたとき金属反射板21位置により伝送効率が変わることを見出した。
<開口部20aの幅寸法>
まず、開口部20aの幅寸法(以降、幅W寸法という)について説明する。
915MHz導波管20は、915MHzマイクロ波源15を構成する。915MHzマイクロ波源15は、金属加熱箱30の上面側に配置され、金属加熱箱30内にマイクロ波を照射する。
すなわち、マイクロ波を伝送する開口部20aの幅W寸法を167mmにした場合、915MHz導波管20の遮断波長は、2×167mm=334mmとなる。一方、915MHz導波管20は、915MHzの空間波長が、約330mmである。したがって、915MHz導波管20の遮断波長334mmは、915MHzの空間波長約330mmに近接しているので、915MHzマグネトロン10から照射した915MHzマイクロ波は効率良く伝送される。このように、915MHz導波管20の開口部20aの幅W寸法は、915MHzマイクロ波伝送の遮断周波数(約900MHz)に近接した当該遮断周波数の略半分の幅寸法とした。
<開口部20aの高さ寸法>
次に、開口部20aの高さ寸法(以降、高さh寸法という)について説明する。
一般に、マグネトロンで発生したマイクロ波を導波管内に伝送させるためのマグネトロンのアンテナ高さは、自由空間波長のλ/4である。2450MHzマイクロ波では、マグネトロンのアンテナ高さは、12.2cm×1/4≒30mmとなる。つまり、2450MHzマグネトロンでは、マグネトロンアンテナが導波管高さ方向に約30mm挿入される。
これに対して、915MHzマイクロ波では、330mm/4=82.5mmのアンテナ高さとなる。本実施形態では、図1乃至図3に示すように、915MHz導波管20高さは、2450MHz導波管高さと略同じ54.0mmとした。また、915MHzマグネトロン10のマグネトロンアンテナ58高さも2450MHzマグネトロンと同じ30mm程度となる。
したがって、915MHz導波管20の開口部20a寸法は、導波管形名WRJ−1のJIS規格247.65Wmm×123.83hmmと比較して、幅寸法で約67%、高さ寸法で約44%まで小型化されている。
<伝送効率>
図2及び図3において、915MHz導波管20高さを54.0mm、マグネトロンアンテナ58高さを32mmとした場合の915MHzマイクロ波源15のマイクロ波伝送特性をシミュレーションから求めた。
915MHz導波管20に挿入されるマグネトロンアンテナ58の構造は、915MHzマグネトロン10の出力部69(図4参照)を想定する。同軸管外導体59の径を37φmm、内導体となるマグネトロンアンテナ58の径を18φmmの同軸管構造とする。また、915MHz導波管20内に挿入されるマグネトロンアンテナ58の深さ(挿入される部分の長さ)は、32mmとする。
図3に示すように、内導体であるマグネトロンアンテナ58から放射されるマイクロ波は、マイクロ波進行方向(金属加熱箱30方向)に向かって伝送する。このときの伝送効率は、マグネトロンアンテナ58からマイクロ波進行方向反対側の金属反射板(短絡板)21の距離(BP(バックプランジャ)寸法)に依存する。
図5は、915MHz導波管20の周波数特性を示す図である。図5は、図2及び図3のシミュレーションモデルにおける伝送効率のシミュレーション結果を示す。図5中、横軸は周波数f、縦軸は915MHzマイクロ波の伝送効率となる反射係数Γを示し、金属反射板21位置(BP寸法)をパラメータとしている。
金属反射板21位置(BP寸法)130.2〜140.2mmで反射係数Γを0.10まで最小化する。ここでは、金属反射板21位置が、90.2mm、100.2mm、130.2mm、140.2mm、150.2mmの各BP寸法における周波数f及び反射係数Γを示している。反射係数Γ=0はマイクロ波の100%伝送を、反射係数Γ=1はマイクロ波の0%伝送を表す。Γ=0でアンテナから放射されたマイクロ波はすべて金属加熱箱30内に供給され被加熱物に吸収される。Γ=1.0では、被加熱物に吸収されるマイクロ波電力が0であることを表す。f=900MHzでは、BP寸法に関わらずΓ=1となるが、これは導波管幅寸法で決まる導波管遮断周波数である。
ここで、本実施形態では、915MHz導波管20の遮断波長を、915MHzマイクロ波伝送の遮断周波数(約900MHz)に近接させるように、915MHz導波管20の開口部20aの幅寸法を決定する。具体的には、915MHz導波管20の開口部20aの幅寸法を167mmとすることで、915MHz導波管20の遮断波長を2×167=334mmとし、915MHzマイクロ波伝送の遮断周波数(約900MHz)に近接させている。
図5に示すように、金属反射板21位置(BP寸法)140.2mmの場合、反射係数Γ=0.10で915MHzマイクロ波が最も良く伝送され、金属反射板21位置(BP寸法)130.2mmの場合、反射係数Γ=0.12でそれに次ぐ。したがって、金属反射板21位置(BP寸法)を130〜140mmとした場合、伝送効率が良いことがシミュレーションにより確かめられた。
<被加熱物のマイクロ波吸収電力の分布>
図6は、マイクロ波加熱装置1のマイクロ波電界分布のシミュレーション解析モデルを説明する図である。図7は、図6のシミュレーション解析モデルによるマイクロ波電界分布(シミュレーション結果)を示す図であり、図7(a)は、図6の水負荷Aを915MHzマイクロ波により加熱した場合のマイクロ波電界分布を、図7(b)は、図6の水負荷Bを915MHzマイクロ波により加熱した場合のマイクロ波電界分布をそれぞれ示す。また、図7(c)は、比較例として、図6の水負荷Aを2450MHzマイクロ波により加熱した場合のマイクロ波電界分布を、図7(d)は、比較例として、図6の水負荷Bを2450MHzマイクロ波により加熱した場合のマイクロ波電界分布をそれぞれ示す。なお、図6の()内数値は、後記する第2の実施形態の2450MHzマイクロ波源45(図8参照)を使用した場合の解析モデル例である。
図6に示すように、金属加熱箱30の上面中央部に915MHzマイクロ波源15を設置し、金属加熱箱30内に被加熱物として水負荷1L×2個(容器:1Lビーカ)を入れて載置する。この水負荷A,Bサイズは、例えば102φmm×110hmmである。
915MHz導波管20を介して金属加熱箱30内に915MHzマイクロ波を照射する解析モデルについて、シミュレーションを行った。
図7(a)(b)に示すように、915MHzマイクロ波の場合、底面から1/3高さ位置に強いマイクロ波吸収部分が2個の水負荷A,Bに見られる。なお、2450MHzの場合については、第2の実施形態により後記する。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロ波加熱装置1は、被加熱物を収納可能な内部空間を有する金属加熱箱30と、金属加熱箱30に915MHzマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管20と、を備え、金属加熱箱30は、その1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長以上であり、915MHz導波管20は、開口部20aの幅寸法Wが915MHz遮断周波数に近接した165〜180mm、開口部20aの高さ寸法hが45〜54.6mm、915MHz導波管に挿入されるマグネトロンアンテナ58位置を基準とし金属反射板21位置(BP寸法)が130〜140mmである。
この構成により、915MHz導波管20の開口部20aサイズを、2450MHz導波管と同程度まで小型化することができる。
また、915MHz導波管20に挿入されるマグネトロンアンテナ58位置を基準とし金属反射板21位置(BP寸法)が130〜140mmとすることで、915MHz導波管20の伝送効率を高めることができる。
また、金属反射板21位置(BP寸法)が特定できるので、金属反射板21を915MHz導波管20の底部とするように構成することもでき、915MHz導波管20の長さ(全長)を短くすることができる。さらに、金属反射板21位置が特定できるので、915MHz導波管20の全体の設計自由度を拡大することができる。
このように、915MHz導波管20の小型化が可能になるので、915MHz導波管20を構成する915MHzマイクロ波源15についても小型化することができる。従来は、915MHzマイクロ波源の小型化が困難であったため、915MHzマイクロ波源を小型の電子レンジ等に搭載することは困難であった。本実施形態によれば、915MHzマイクロ波源15の小型化が実現できるので、従来の2450MHz電子レンジの金属加熱箱30サイズおいて、915MHzマイクロ波を供給することができる。その結果、工業用電子レンジはもとより、小型の電子レンジ等のマイクロ波加熱装置に幅広く用いることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、915MHzマイクロ波源を小型化して金属加熱箱に適用した例であるが、915MHzマイクロ波源が小型化されたことにより2450MHzマイクロ波源を併用することが可能である。
第2の実施形態は、本発明に係るマイクロ波加熱装置を、915MHzマイクロ波源と2450MHzマイクロ波源を併用した915MHz/2450MHzマイクロ波源に適用した例である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波加熱装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図8に示すように、マイクロ波加熱装置2は、915MHzマグネトロン10と、915MHzマグネトロン10で発生したマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管20と、2450MHzマグネトロン40と、2450MHzマグネトロン40で発生した2450MHzマイクロ波電力を伝送する2450MHz導波管50と、被加熱物を収納可能な内部空間を有し、915MHz導波管20から伝送された915MHzマイクロ波電力と2450MHz導波管50から伝送された2450MHzマイクロ波電力とを被加熱物に照射させる金属加熱箱30と、を備える。
上記2450MHzマグネトロン40及び2450MHz導波管50は、2450MHzマイクロ波源45を構成する。2450MHzマイクロ波源45は、金属加熱箱30の下面側に配置され、2450MHzマイクロ波照射口50aを通して金属加熱箱30内にマイクロ波を照射する。
2450MHzマグネトロン40は、2450MHzマイクロ波を発振出力するマイクロ波発振デバイスである。
2450MHz導波管50は、2450MHzマグネトロン40と結合し、2450MHzマイクロ波電力を金属加熱箱30に伝送する伝送回路である。2450MHz導波管50は、一般的に採用されているJIS形名WRJ−2であり、その開口部寸法であるマイクロ波照射口50aは、109.2Wmm×54.6hmmである。
なお、上述したように、915MHz導波管20の開口部20a高さ寸法は、2.450GHz導波管50で採用されている45〜54.6mmと同じ寸法である。
<915MHzマグネトロン10及び2450MHzマグネトロン40のアンテナ高さ>
マグネトロンで発生したマイクロ波を導波管内に伝送させるためのマグネトロンのアンテナ高さは、自由空間波長のλ/4である。2450MHzマイクロ波では、12.2cm×1/4≒30mmである。このため、2450MHzマグネトロン40のマグネトロンアンテナ58を2450MHz導波管50の高さ方向に約30mm挿入する。また、915MHzマイクロ波では、330mm/4=82.5mmのアンテナ高さとなる。本実施形態では、915MHz導波管20高さは、2450MHz導波管50高さと略同じ54.0mmとした。915MHzマグネトロン10のアンテナ高さも2450MHzマグネトロン40と同じ30mm程度となる。
これにより、915MHz導波管20を小型化し、かつ915MHzマグネトロン10のアンテナ構造を2450MHzと共通化することができる。マグネトロンのアンテナ構造を共通化することで、マグネトロン製造コストの量産効果を得ることができる。
以下、上述のように構成されたマイクロ波加熱装置2の内部加熱について説明する。
2450MHzマイクロ波源45(図8参照)を使用した解析モデル例は、図6の()内数値に示されている。
図6に示すように、金属加熱箱30の上面中央部に915MHzマイクロ波源15(図1参照)又は2450MHzマイクロ波源45(図8参照)を設置し、金属加熱箱30内に被加熱物として水負荷A,Bを入れて載置する。
915MHz導波管20又は2450MHz導波管50を介して金属加熱箱30内に915MHzマイクロ波又は2450MHzマイクロ波を照射する解析モデルについて、シミュレーションを行った。
図7(a)(b)に示すように、915MHzマイクロ波の場合、底面から1/3高さ位置に強いマイクロ波吸収部分が2個の水負荷A,Bに見られる。
一方、図7(c)(d)に示すように、2450MHzマイクロ波の場合は、マイクロ波照射面側である上面側に強いマイクロ波吸収が見られる。915MHzマイクロ波と2450MHzマイクロ波のマイクロ波吸収分布の差は明らかである。この知見から、915MHzマイクロ波と2450MHzマイクロ波を併用することにより、被加熱物に対し均一な内部加熱を実現できることになる。
上述したシミュレーション結果を検証するため、水負荷A,Bの変りに、水分99%の感温ゲルを使い実動作試験を行った。感温ゲルは、温度の高い部分、つまりマイクロ波電界の強い場所から白濁化するものであり、被加熱物内のマイクロ波吸収分布調査に好適である。
図9は、被加熱物として水分99%の感温ゲル剤を採用し、実際にマイクロ波照射を行い、図7のシミュレーション結果を検証した実験結果を示す図である。図9(a)はその915MHzマイクロ波の場合の実験結果を、図9(b)はその2450MHzマイクロ波の場合の実験結果をそれぞれ示す。
図9(a)に示すように、915MHzマイクロ波では、負荷底面から1/3の位置で感温ゲル91が白濁化(網掛部分参照)している。
また、図9(b)に示すように、2450MHzマイクロ波では、マイクロ波照射面である上面側から感温ゲル91が白濁化(網掛部分参照)している。
以上により、図7のシミュレーション結果とほぼ同様な実験結果を得ることができた。
[検証例]
915MHzマイクロ波と2450MHzマイクロ波を併用するマイクロ波加熱装置2(図8参照)に適用することができる。マイクロ波加熱装置2は、例えば工業用電子レンジである。
図8の構造例の場合、2450MHzマイクロ波は金属加熱箱30下面から照射することになる。この場合のマイクロ波吸収分布シミュレーション結果を図10に、感温ゲル負荷実動作実験結果を図11に示した。
図10は、2450MHzマイクロ波源45を金属加熱箱30の底面に設置し、マイクロ波照射した場合の被加熱物のマイクロ波吸収電力分布のシミュレーション結果を示す図であり、図10(a)はその側面から見たマイクロ波吸収電力分布を、図10(b)はその上方から見たマイクロ波吸収電力分布をそれぞれ示す。
図11は、被加熱物として水分99%の感温ゲル剤にマイクロ波照射した場合のマイクロ波吸収分布を示す図であり、図10のシミュレーション結果を検証した実験結果を示す図である。
図10及び図11に示すように、感温ゲル91の白濁化(網掛部分参照)は照射面側である下面側から生じ、前記図7のシミュレーションと同じ結果となっている。
[適用例]
マイクロ波加熱装置2の915MHzマグネトロン10は、永久磁石タイプマグネトロンである。2450MHzマグネトロン40は、一般の電子レンジ用マグネトロン(800W)である。
基本構造は、915MHzマグネトロン10と2450MHzマグネトロン40は、共に同じである。発振周波数を決める陽極構造は、空洞共振器タイプであり、空洞のインダクタンスL、キャパシタCにより、915MHz又は2450MHzの共振器を設計する。例えば、前記図4に示した永久磁石タイプのマグネトロン構造を用いることができる。図4の陽極部79は、空洞共振器構造であり、915MHzマグネトロン10の場合、空洞のLを大きくするため、陽極部79の外径は90φmm程度である。また、2450MHzマグネトロン40の場合、陽極部79の外径は40φmm(800W出力)〜52φmm(6kW出力)である。なお、915MHzマグネトロン10と2450MHzマグネトロン40の永久磁石54,54a、陰極部78の仕様は同じである。
915MHzマグネトロン10と2450MHzマグネトロン40では、空洞共振器の共振周波数が915MHzと2450MHzと大きく異なるため、両マグネトロンを同時動作させてもマイクロ波干渉は生じない。
陽極電圧が同じ915MHzマグネトロン10と2450MHzマグネトロン40であれば、陽極電源1台でマグネトロンを並列接続し、同時動作させることができる。
このように、本実施形態によれば、マイクロ波加熱装置2は、915MHzマグネトロン10と、915MHzマグネトロン10で発生したマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管20と、2450MHzマグネトロン40と、2450MHzマグネトロン40で発生した2450MHzマイクロ波電力を伝送する2450MHz導波管50と、被加熱物を収納可能な内部空間を有し、915MHz導波管20から伝送された915MHzマイクロ波電力と2450MHz導波管50から伝送された2450MHzマイクロ波電力とを被加熱物に照射させる金属加熱箱30と、を備える。
この構成により、第1の実施形態と同様に、915MHz導波管20を小型化することができる。915MHz導波管20の小型化が実現できるので、2450MHz電子レンジの金属加熱箱30サイズおいて、2450MHz導波管50と共に915MHz導波管20を実装して、915MHzマイクロ波と2450MHzマイクロ波を供給することができる。図7に示すように、マイクロ波の浸透が深い915MHzマイクロ波では、被加熱物の内部から加熱処理できる一方、2450MHzマイクロ波では、被加熱物の表面付近から加熱が始まる。したがって、915MHzマイクロ波と2450MHzマイクロ波の照射で極めて優れた均一な内部加熱ができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜その構成を変更することができる。
例えば、マイクロ波を発振出力するマイクロ波発振デバイスとしては、クライストロン、ジャイトロンなどの電子管のほか、発振源として半導体を用いたマイクロ波発生装置でもよい。また、導波管や加熱箱の材質、形状、構造などは一例であってどのようなものを適用してもよい。
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1,2 マイクロ波加熱装置
10 915MHzマグネトロン
15 915MHzマイクロ波源
20 915MHz導波管
20a 開口部
21 金属反射板(短絡板)
30 金属加熱箱(加熱箱)
40 2450MHzマグネトロン
45 2450MHzマイクロ波源
50 2450MHz導波管
50a 2450MHzマイクロ波照射口
57 アンテナリード
58 マグネトロンアンテナ
59 同軸管外導体

Claims (6)

  1. 被加熱物を収納可能な内部空間を有する加熱箱と、
    前記加熱箱に915MHzマイクロ波電力を伝送する915MHz導波管と、を備え、
    前記加熱箱は、その1辺の長さが915MHzマイクロ波の自由空間波長以上であり、
    前記915MHz導波管は、開口部幅寸法が915MHz遮断周波数に近接した当該遮断周波数の略半分の幅寸法である
    ことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
  2. 前記略半分幅寸法は、915MHz遮断周波数に近接した165〜180mmである
    ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
  3. 前記915MHz導波管の開口部の高さ寸法が45〜54.6mmである
    ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
  4. 前記915MHz導波管に挿入されるマイクロ波出力用アンテナ位置を基準とし、マイクロ波進行方向と反対方向に設ける反射板位置が130〜140mmである
    ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
  5. 前記915MHz導波管に挿入されるマイクロ波出力用アンテナの高さが、前記915MHz導波管の開口部の高さ寸法以下である
    ことを特徴とする請求項4に記載のマイクロ波加熱装置。
  6. 前記加熱箱に2450MHzマイクロ波電力を伝送する2450MHz導波管をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
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