JP2015047278A - 内視鏡 - Google Patents

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Naoyuki Haraguchi
直之 原口
河野 治彦
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Abstract

【課題】内視鏡の小型化を阻害することなく、イメージセンサの固定を確実に行う。
【解決手段】イメージセンサの受光面に結像させるための光学素子を保持する円筒状の光学部材ホルダの軸線方向端面に、イメージセンサの前記受光面の外側の外周縁部を接着させる。軸線方向端面には、受光面の縁に概ね沿った形状に形成された開口を設ける。レンズを通過してイメージセンサに至る光の内で受光面の外側に向かう部分は受光面での結像に寄与しないことから、光学素子からイメージセンサに至る光を通過させるための開口を、イメージセンサの受光面の縁に概ね沿った形状に形成することにより、受光面への結像に必要な大きさを確保しつつ開口の大きさをできるだけ小さくすることができ、それにより、軸線方向端面におけるイメージセンサを接着するための面積を広く取ることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、外部から直接観察できない観察対象の内部を撮像する内視鏡に関するものである。
従来、医療分野や工業分野において、患者の体内や機器および構造物の内部を撮像するための内視鏡が普及している。この種の内視鏡として、観察対象の内部に挿入される挿入部において、撮像部位からの光を対物レンズ系によってイメージセンサの受光面に結像させるとともに、その結像光を電気信号に変換し、信号ケーブルを介して外部の画像処理装置等に映像信号として送信する構成が知られている。
この種の内視鏡の先端部には、イメージセンサ(撮像素子)や、イメージセンサの受光面に光像を結像させるレンズ等の多数の光学部材が配置され、例えば、複数のレンズ及び絞り等の光学素子を鏡筒内に一体的に保持するとともに、この鏡筒やイメージセンサをフレームにより支持し、内視鏡の先端部内に収容しているものがある(例えば特許文献1参照)。
特許第3549321号公報
上記したような内視鏡では光学素子に対するイメージセンサの位置合わせを行いかつイメージセンサを固定する必要がある。上記特許文献1のものでは、調節部材を回動させることにより、ガイド管内に同軸的に受容されたセンサ用ホルダを軸方向に位置調節し、センサ用ホルダの先端に保持されたイメージセンサが、光学素子を保持する対物ユニット(光学部材ホルダ)に対して軸方向に位置調節される。このようにしてピントを調節したら、イメージセンサがそのホルダに芯出しされて接着剤により固定される。
上記特許文献1におけるイメージセンサは、イメージセンサを内部に収容する筒状のホルダの内周面とイメージセンサの外周面との隙間に充填した接着剤により、ホルダに固定されている。一方、イメージセンサとホルダとの間の強い接着力を確保するためには、接着剤を塗布する接着面積を広くする必要がある。しかしながら、上記特許文献1の構造では、イメージセンサの外周面が接着面となることから、イメージセンサの軸線方向長さ(厚さ)を長くすることになり、小型化が阻害される。また、隙間を大きくして接着剤の塗布量を増やす場合には、ホルダが大径化し、内視鏡の小径化が阻害されるという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、内視鏡の小型化を阻害することなく、イメージセンサの固定を確実に行うことができるように構成された内視鏡を提供することにある。
本発明の内視鏡は、イメージセンサと、前記イメージセンサの受光面に結像させるための光学素子を保持する円筒状の光学部材ホルダとを有する内視鏡であって、前記受光面は多角形をなし、前記光学部材ホルダは、前記イメージセンサの前記受光面の外側の外周縁部を接着させる軸線方向端面と、前記光学素子から前記イメージセンサに至る光を通過させるべく前記軸線方向端面に設けられた開口とを有し、前記開口が、前記受光面の縁に概ね沿った形状に形成されている構成とする。
本発明によれば、レンズを通過してイメージセンサに至る光の内で受光面の外側に向かう部分は受光面での結像に寄与しないことから、光学部材ホルダの軸線方向端面にイメージセンサを接着剤により固定する場合に、光学素子からイメージセンサに至る光を通過させるための開口を、イメージセンサの受光面の縁に概ね沿った形状に形成することにより、受光面への結像に必要な大きさを確保しつつ開口の大きさをできるだけ小さくすることができ、それにより、軸線方向端面におけるイメージセンサを接着するための面積を広く取ることができる。
本発明の実施形態に係る内視鏡を用いた内視鏡システムの全体構成図 内視鏡の先端部の構成を示す分解斜視図 (a)は、組立が完了した先端部の側断面図、(b)は、光学部材ホルダに設けられた段差部の周辺の構成を示す要部側断面図 (a)は、光学部材ホルダにイメージセンサを装着した状態を示す後側から見た斜視図、(b)は、光学部材ホルダにイメージセンサを装着した状態を示す後面図 は、(a)〜(f)の順でイメージセンサを装着する工程を示す図 図5(c)に対応する要部側面図 (a)は、イメージセンサを装着する前の光学部材ホルダの軸線方向端面を示す図、(b)は、イメージセンサを受光面側から見た図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、イメージセンサと、前記イメージセンサの受光面に結像させるための光学素子を保持する円筒状の光学部材ホルダとを有する内視鏡であって、前記受光面は多角形をなし、前記光学部材ホルダは、前記イメージセンサの前記受光面の外側の外周縁部を接着させる軸線方向端面と、前記光学素子から前記イメージセンサに至る光を通過させるべく前記軸線方向端面に設けられた開口とを有し、前記開口が、前記受光面の縁に概ね沿った形状に形成されている構成とする。
これによると、レンズを通過してイメージセンサに至る光の内で受光面の外側に向かう部分は受光面での結像に寄与しないことから、光学部材ホルダの軸線方向端面にイメージセンサを接着剤により固定する場合に、光学素子からイメージセンサに至る光を通過させるための開口を、イメージセンサの受光面の縁に概ね沿った形状に形成することにより、受光面への結像に必要な大きさを確保しつつ開口の大きさをできるだけ小さくすることができ、それにより、軸線方向端面におけるイメージセンサを接着するための面積を広く取ることができる。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記受光面が矩形に形成され、前記開口が、前記受光面の対角線を直径とする円の中に開口する略矩形状に形成されている構成とする。
これによると、光学素子としてのレンズと、イメージセンサとしての撮像素子とを、それぞれ入手容易な円形レンズ及び矩形受光面のものを用いた場合に、矩形受光面に必要な受光範囲の確保として開口を矩形状に形成することができ、それにより、光学部材ホルダの軸線方向端面に設ける開口の大きさをできるだけ小さくし、それに対応して軸線方向端面におけるイメージセンサを固定するための接着面積を大きくすることができる。
また、第3の発明は、前記第2の発明において、前記光学部材ホルダは、前記軸線方向端面側で半径方向内向きに形成された内向フランジ部を有し、前記軸線方向端面は、前記内向フランジ部に設けられている構成とする。
これによると、光学部材ホルダの外径を大きくすることなく、軸線方向端面におけるイメージセンサを固定するための接着面積を大きく確保することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明に用いる方向については、各図中の方向の記載に従うものとする。ここで、「上」および「下」はビデオプロセッサ3の上下にそれぞれ対応し、「前(先)」および「後」は、内視鏡本体(以降「内視鏡2」と呼称する)の挿入部5側およびプラグ部6側にそれぞれ対応する。
図1は、本発明の実施形態に係る内視鏡2を用いた内視鏡システム1の全体構成図である。図1に示すように、内視鏡システム1は、医療用の軟性鏡である内視鏡2と、観察対象(ここでは、人体)の内部を撮影して得られた静止画および動画に対して周知の画像処理等を行うビデオプロセッサ3とから構成される。内視鏡2は、略前後方向に延在し、観察対象の内部に挿入される挿入部5と、挿入部5の後部が接続されるプラグ部6とを備える。
ビデオプロセッサ3は、その前壁3aに開口するソケット部7を有している。このソケット部7には内視鏡2のプラグ部6の後部6aが挿入され、これにより、内視鏡2はビデオプロセッサ3との間で電力や各種信号(映像信号、制御信号など)の送受が可能となる。
挿入部5の最大外径はここでは1.8mmとされ、プラグ部6に後端を接続された可撓性の軟性部11と、この軟性部11の先端に連なる先端部12とを有している。軟性部11は種々の術式に適切な長さを有する。
図2は、内視鏡の先端部12の構成を示す分解斜視図である。上述した電力や各種信号は、プラグ部6から、軟性部11内部に挿通された伝送ケーブル13を介して先端部12に導かれる。先端部12に設けられたイメージセンサ17が出力した画像データは、伝送ケーブル13を介してプラグ部6からビデオプロセッサ3に送信される。そして、ビデオプロセッサ3は受信した画像データに対して色補正や階調補正等の画像処理を施して、画像処理済みの画像データを表示装置(図示せず)に出力する。表示装置ではこの画像を表示する。なお後述するように、先端部12を組み立てる工程で、作業者は表示装置に映し出された映像を参照して、鏡筒15の位置調整を行う。
図3(a)は、組立が完了した先端部12の側断面図、(b)は、光学部材ホルダ16に設けられた段差部61の周辺の構成を示す要部側断面図である。以降、図2、図3を用いて、本実施形態に係る内視鏡2の先端部12の構成について説明する。
図2に示すように、先端部12は、主に鏡筒15を内部に収容するとともに、カバーガラス35および撮像素子としてのイメージセンサ17を前後に支持する筒状の光学部材ホルダ16と、イメージセンサ17およびこれに接続される伝送ケーブル13を後方から覆うリアカバー18と、光学部材ホルダ16の側面に装着されたホルダカバー65とで構成されている。光学部材ホルダ16とリアカバー18とホルダカバー65とはいずれも金属材料を用いており、先端部12は硬性部を構成する。
図3(a)に示すように、リアカバー18の後壁19に形成された略円形のケーブル挿通孔20には、伝送ケーブル13の先端が挿入され、イメージセンサ17に固定された回路基板66と電気的に接続される。後に説明するように、リアカバー18の内部には封止用の接着剤21が充填されている。なお、以降の説明において「接着剤」の用語は、固体物の面と面とを接着するために用いる物質という厳密な意味ではなく、2つの物の結合に用いることができる物質という程度の広い意味で用いられる。なお、硬化した接着剤は気体や液体に対する高いバリア性を備えており、本実施形態では、接着剤を単に接着のためのみならず、いわゆる封止材として用いている。
図2に示すように、光学部材ホルダ16は、略円筒状をなすホルダ本体部25と、ホルダ本体部25の前端部の周縁から径方向に突出するように設けられたフランジ部26と、ホルダ本体部25を支持するようにその下側に設けられた底壁部27とを有しており、これらは金属材料であるステンレス鋼(ここでは、SUS304(18クロムステンレス)。以下同じ)を用いて一体に形成されている。
ホルダ本体部25には、前後方向に延在するレンズ装着孔31が設けられており、このレンズ装着孔31に鏡筒15が嵌め込まれる。図3(a)に示すように、鏡筒15には、光学材料(ガラス、樹脂等)からなる同一径の複数(ここでは、3枚)の光学レンズL1〜L3や絞り部材32により構成される光学素子が、ステンレス鋼製の円筒状のレンズ枠体33に互いに光軸LCの方向に密接した状態で組み込まれている。鏡筒15の前方には、鏡筒15を保護する光学部材としてカバーガラス35が設けられる。カバーガラス35は、イメージセンサ17に光を導く透明な光学領域(少なくとも、イメージセンサ17に結像される光の光路が存在する領域)を含んでいる。このようにして、光学部材ホルダ16のホルダ本体部25により光学レンズL1〜L3や絞り部材32により構成される光学素子が保持されている。
図2に示すように、カバーガラス35は、円形の上下部分を弦方向の直線で切り除いた略小判形をなし、光学部材ホルダ16のフランジ部26の内側に開口して撮像用の光を入射させる撮像窓36に嵌め込まれる。カバーガラス35は撮像窓36に対して接着剤22によって固定される(図3(a)参照)。また、フランジ部26の図2における下部には、前方に開口する左右一対の照明窓37が設けられ、一対の照明窓37を挟む左右両側部分に接着だまり43、44が形成されている。なお、ここでは、カバーガラス35は平板状であり、光学的なパワー(集光力)はないものとしているが、カバーガラス35に何らかの集光力を持たせてもよい。即ち、カバーガラス35を凸レンズや凹レンズで構成してもよい。
ホルダ本体部25の円筒状の側壁には、周方向の互いにずれた位置に3つの開口(側壁開口部)が設けられている。そのうちの2つはホルダ本体部25の左右に設けられ、光軸LCの方向に延在する略長円形をなす位置調整孔53である(ただし、図2では左側壁の位置調整孔53のみが描かれている。)。他の1つは、ホルダ本体部25の上部に設けられて、周方向に延在する略長円形をなす位置固定孔51である。位置固定孔51および位置調整孔53においては、鏡筒15の外面(レンズ枠体33)が露出しており、2つの位置調整孔53を用いて、治具(図示省略)によりレンズ枠体33にアクセスし、光学部材ホルダ16内における鏡筒15の前後の位置が調整され、位置固定孔51に接着剤24(図3(a)参照)を注入することで鏡筒15が光学部材ホルダ16に固定される。
図3(b)は、光学部材ホルダ16の軸線方向後端の軸線方向端面25aに設けられた段差部61の周辺の構成を示す要部側断面図である。イメージセンサ17が取り付けられる光学部材ホルダ16の軸線方向端面としてのホルダ本体部25の軸線方向端面25aには、その図における下端部に、軸線方向端面25aに対して所定長d(例えば50μm程度)前方に向かって一段低い形状に凹設された段差部61が設けられている。
図3に示されるように、段差部61は、軸線方向端面25aに直交し、かつホルダ本体部25の軸線(組み付け状態で光軸LCと一致)と平行に延在する平面からなる基準面61aと、軸線方向端面25aから所定長d掘り下げられた位置で軸線方向端面25aと平行する平面からなる壁面61bとにより形成されている。また、底壁部27の下面側には、前後方向に延在する凹状のガイド溝63が形成されている。
イメージセンサ17は、前後方向から見て略矩形状をなす小型(ここでは、1辺が約1mmの大きさ)の透明カバー67と、透明カバー67の後面に設けられた撮像素子68とを一体的に有する。撮像素子68の後部(背面側)には、イメージセンサ17の駆動回路等が設けられた回路基板66が取り付けられている。撮像素子68は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)で構成され、背面にLGA(Land grid array)を備えており、回路基板66に形成された電極パターンと電気的に接続される。また、回路基板66の後部(背面側)には、伝送ケーブル13の先端(ここでは4本)が半田付けによって電気的に接続されている。回路基板66は、後方から見てイメージセンサ17よりもやや小さい外形を有している。カバーガラス35を介して入射した光は、レンズ装着孔31に挿入された鏡筒15内の光学レンズ群(図3参照)によってイメージセンサ17の受光面17aとしての透明カバー67の前面に入射する。
なお、図3(b)に示すように、イメージセンサ17の外周を形成する側面であって、図における下側の底面17bは、上下方向において、ホルダ本体部25における段差部61の基準面61aと面一(整合)状態で、ホルダ本体部25の後部に接着剤23(図4参照)によって固定されている。ホルダ本体部25に対してイメージセンサ17を位置合わせ(位置調整)し、その後に固定する工程については後に説明する。
図2に示すように、リアカバー18は、前方から見て略D字状をなすように円筒の下部を平坦とした形状を呈するステンレス鋼製の部材であり、上側に位置する筒壁81と、下側に位置する平板状の下壁82とを有している。リアカバー18の筒壁81には、前端から開口する2つの切欠き部(開口部)83、84が形成されており、また、下壁82には、前端から開口する切欠き部85が形成されている。切欠き部83、84は、径方向からみて略矩形状をなし、イメージセンサ17の上側に位置する左右の角部に対応する位置にそれぞれ配置されている。切欠き部85は平面視で略矩形状をなし、側断面においてホルダ本体部25に設けられた段差部61の壁面61bに突き当たる形状を備える(図3(b)参照)。
以降、本実施形態に係る内視鏡2の先端部12を組み立てる工程において、イメージセンサ17を装着する工程について詳細に説明する。なお、先端部12の組立に際しては調整治具等が使用され、基本的には作業者による顕微鏡を用いた手作業で行われる。
この工程は、光学部材ホルダ16の後部にイメージセンサ17を装着するとともに、光学部材ホルダ16の内部に鏡筒15を配置し、光学部材ホルダ16の前部にカバーガラス35を嵌め込んで光学部材ホルダ16の前部の気密性を確保する工程、即ち気密状態に閉塞(封止)する工程である。
図4(a)は、光学部材ホルダ16にイメージセンサ17を装着した状態を示す後側から見た斜視図、(b)は、光学部材ホルダ16にイメージセンサ17を装着した状態を示す後面図である。また、図5(a)〜(f)は、治具を用いてイメージセンサ17を位置合わせして固定する工程を示す後面図である。以降、図4、図5を参照して光学部材ホルダ16にイメージセンサ17を装着する工程について説明する。
図4に示すように、イメージセンサ17は光学部材ホルダ16を構成するホルダ本体部25の軸線方向端面25aに固定される。イメージセンサ17の装着は、図5(a)〜(f)に示されるように組立治具を用いて行う。組立治具は、光学部材ホルダ16を径方向に把持しかつ固定状態に保持するホルダ保持治具71と、イメージセンサ17を把持しかつXY軸方向に移動可能なセンサ把持治具72と、イメージセンサ17の側面である上記した底面17bを載置状態に支持する平面からなる支持面73aを有する位置決め治具73とにより構成されている。
なお、これら治具71〜73は一例であり、イメージセンサ17を前後左右上下方向に位置調整が可能なXYZステージ(マイクロステージを用いることが望ましい)を用いた構造のものであればよく、図示例の形状等に限られるものではない。なお、センサ把持治具72とホルダ保持治具71とは共通の平面台によりアーム(図示省略)を介して支持されている。また、XYZステージによって支持されたセンサ把持治具72とホルダ保持治具71との平行度は、予め調整され、高精度に合わせ込まれている。また、例えば光学部材ホルダ16を、その軸線(光軸LC)を垂直方向に向けた(図5を上面視とする)状態で、イメージセンサ17の装着作業を行うようにしてよい。ここで、X軸、Y軸、Z軸は、図の左右、上下、前後にそれぞれ対応する。
先ず、図5(a)に示されるように、ホルダ保持治具71により光学部材ホルダ16を保持し、そのZ軸(光軸LC)を図示されない平面台に垂直な軸に合わせた状態に固定する。また、センサ把持治具72により把持した状態のイメージセンサ17を、その受光面17aを光学部材ホルダの軸線方向端面25aに臨ませるように位置させる。なお、センサ把持治具72は、図示例では、互いに接離自在な一対のアームの先端に設けられ、その一方にはイメージセンサ17の底面17bとは相反する側の1つの角に係合する凹状角当て部72aが設けられ、他方は、凹状角当て部72aとともにイメージセンサ17を左右方向に挟んで把持するように設けられている。
なお、イメージセンサ17は、底面17bに対してそれぞれ垂直に形成された一対の平行側面17cを有する形状に形成されている。図示例では、イメージセンサ17は、底面17bを一辺とする正方形の四辺により受光面17aを外囲する形状に形成されており、底面17bを挟んで左右両側の側面が一対の平行側面17cとなる。一対のセンサ把持治具72は、左右の平行側面17cのそれぞれに当接し、イメージセンサ17を把持する。
次に、図5(b)及び図6に併せて示されるように、位置決め治具73の支持面73aを段差部61の基準面61aに当接させる。これにより、基準面61aと支持面73aとが面一になり、基準面61aに直交する軸線方向端面25aと支持面73aとが互いに直交する。
次の図5(c)では、センサ把持治具72によりイメージセンサ17を支持面73a上に載置する。イメージセンサ17において、受光面17aと底面17bとは互いに直交するように形成されている。これにより、支持面73a上に底面17bが載置された状態で、イメージセンサ17の軸線方向端面25aに対するZ軸方向の傾きを規制することができる。また、各面61a、73a、17bの対応する面に対する直角度が確保されていることにより、イメージセンサ17の受光面17aを外囲する外周縁部17d(図7(b)参照)が軸線方向端面25aに当接し得る。
基準面61aの位置は、図6に示されるように支持面73aの一部を基準面61aに当接させた位置決め治具73の支持面73a上にイメージセンサ17を載置した状態で、そのイメージセンサ17の中心SCと光軸LCとが一致する寸法となるように設けられている。これにより、イメージセンサ17の光学部材ホルダ16に対するY軸方向の位置合わせが高精度かつ確実に行われる。
次の図5(d)では、支持面73a上を図の矢印X方向にスライドさせてイメージセンサ17のX軸方向の位置合わせを行う。上記したように底面17bを支持面73aに当接し、かつ軸線方向端面25aに外周縁部17dを当接させた状態でイメージセンサ17をX軸方向にスライドさせることができる。Y軸及びZ軸方向に対しては高精度に位置合わせができていることから、残りの一軸(X軸)に対しては目視による位置合わせでも十分である。なお、光軸LCを直接見ることができないが、目安として、例えば光学部材ホルダ16の底壁部27の左右方向両端の角(底壁部27のガイド溝63による縁)を基準にして左右方向の位置合わせをすることで、イメージセンサ17の撮像面68aの中心SCを光軸LCと一致させることができる。この作業においても、実体顕微鏡を用いることで正確な位置合わせが可能となる。
次の図5(e)では、イメージセンサ17の4辺の内の位置決め治具73に載置状態の一辺を除いた3辺に対して接着剤23を塗布する。この状態では接着剤23の塗布部分は露出しているため、接着剤23としてUV硬化性樹脂を用い、紫外線照射によって接着剤23を硬化させることができる。UV硬化性樹脂は数秒程度の短時間で硬化することから、工程に要する時間を短縮することができる。
上記3辺に塗布した接着剤23が固まって、3辺に対する固定が確実となったら、図5(f)に示されるように、位置決め治具73を取り除き、残りの一辺に対して接着剤23を塗布する。このようにして、イメージセンサ17の光学部材ホルダ16に対する接着剤23による固定が完了する。
図7(a)は、イメージセンサ17を装着する前の光学部材ホルダ16の軸線方向端面25aを示す図である。図3に示されるように光学部材ホルダ16のホルダ本体部25におけるイメージセンサ17を装着する側には、外周側から半径方向内向きに突出するように形成された内向フランジ部25bが設けられている。その内向フランジ部25bの内周縁部により略矩形状(図示例では略正方形状)の開口75が形成されている。このようにして、軸線方向端面25aに設けられた開口75により、レンズL3と受光面17aとの光路が画定される。
図7(b)は、イメージセンサ17の回路基板66側とは相反する側(受光面17a側)の端面を見た図である。イメージセンサ17の端面の中央部分は、撮像素子68の図示例では正方形状の撮像面68aに対応する受光面17aが画定され、イメージセンサ17の端面の受光面17aの外側部分は、受光面17aを矩形の環状に外囲する外周縁部17dとなる。なお、外周縁部17dを、受光面17aと同一面または平行な平面となるように形成してもよい。接着剤23はイメージセンサ17の外周の縁に塗布されるが、毛細管現象により軸線方向端面25aと外周縁部17dとの間に浸透し得る。それにより、軸線方向端面25aと外周縁部17dとが重なる部分が接着面として作用し、イメージセンサ17の縁部への接着と併せて、軸線方向端面25aにイメージセンサ17が強固に接着されて固定される。
一方、レンズL1〜L3によりイメージセンサ17に入射する光路の断面形状は円形となり、その光路における軸線方向端面25aに至る撮像部分76は図7(a)の円形の二点鎖線で示されるようになる。この円形の撮像部分76の直径Dは、図7(b)に示される正方形の受光面17aの対角線DLと同一長さに設定されることにより、画像の対角線DL方向に無駄が生じることがない。したがって、開口75の形状を、直径Dを対角線とする略正方形に形成することにより、正方形の受光面17aに、撮像部分76を最大限に入射させることができる。
軸線方向端面25aに設ける開口75を、円形の撮像部分76において正方形の受光面17aに対して画像に用いられない部分を遮蔽するように、内向フランジ部25bを伸ばして略正方形にしたことから、軸線方向端面25aに、直径Dの円形の内側に、接着剤23による接着面として用い得る増加接着面77を確保することができた。これにより、イメージセンサ17の接着面は、図7(a)に示される撮像部分76の外側かつ軸線方向端面25aの外周に至る間の部分である角部接着面78(ドットハッチング)と、上記増加接着面77との合計による広い面積(77、78)となる。このようにして、軸線方向端面25aにおけるイメージセンサ17を接着する接着面積をできるだけ大きく確保することができ、光学部材ホルダ16へのイメージセンサ17の固定強度をより一層強くすることができた。これにより、イメージセンサ17を小型化して、その外周縁部17dの面積が小さくなっても、広い接着面積を確保することができるため、イメージセンサ17のより一層の小型化すなわち内視鏡の小型化を促進し得る。
また、増加接着面77は、ホルダ本体部25の軸線方向端面25aに、その外周から半径方向内向きに突出する内向フランジ部25bに設けられていることから、ホルダ本体部25の外径を拡径することなく接着面積を広くすることができる。これにより、ホルダ本体部25の外径を小径にしても、イメージセンサ17を光学部材ホルダ16に固定するために必要な接着面積を確保し得るため、光学部材ホルダ16すなわち内視鏡2の小型化を促進し得る。
なお上記工程では、伝送ケーブル13を回路基板66に接続しない状態で光学部材ホルダ16にイメージセンサ17を位置決め、固定し、固定後に(あるいは、第1工程の最後に)両者の電気的な接続を行ってもよいし、予め伝送ケーブル13を回路基板66に接続した状態で、光学部材ホルダ16にイメージセンサ17を位置決め、固定するようにしてもよい。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、イメージセンサ17及びその受光面17aの形状を正方形としたが、矩形または多角形であってもよく、また、軸線方向端面25aに形成する開口75の形状も受光面17aの形状に概ね合わせた矩形または多角形に形成することもできる。また、本発明に係る内視鏡2の挿入部5は、軟性鏡としての用途に限定されず、硬性鏡として用いることもできる。なお、上記実施形態に示した本発明に係る内視鏡2の各構成要素は、必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明にかかる内視鏡は、簡易な構造で、内視鏡のイメージセンサの装着作業における位置合わせ及び固定を行うことができ、外部から直接観察できない観察対象の内部を撮像する内視鏡などに好適に利用することができる。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
5 挿入部
12 先端部
15 鏡筒
16 光学部材ホルダ
17 イメージセンサ
17a 受光面
17d 外周縁部
23 接着剤
25 ホルダ本体部
25a 軸線方向端面
25b 内向フランジ部
67 透明カバー
68 撮像素子
75 開口
76 撮像部分
77 増加接着面

Claims (3)

  1. イメージセンサと、前記イメージセンサの受光面に結像させるための光学素子を保持する円筒状の光学部材ホルダとを有する内視鏡であって、
    前記受光面は多角形をなし、
    前記光学部材ホルダは、前記イメージセンサの前記受光面の外側の外周縁部を接着させる軸線方向端面と、前記光学素子から前記イメージセンサに至る光を通過させるべく前記軸線方向端面に設けられた開口とを有し、
    前記開口が、前記受光面の縁に概ね沿った形状に形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記受光面が矩形に形成され、
    前記開口が、前記受光面の対角線を直径とする円の中に開口する略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記光学部材ホルダは、前記軸線方向端面側で半径方向内向きに形成された内向フランジ部を有し、
    前記軸線方向端面は、前記内向フランジ部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
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