JP2015046672A - ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
大規模網において、C/U分離アーキテクチャを適用し、経路制御(例えば、障害切り替え)を実現しようとした場合、ルーチング機能を備えるコントローラは、障害を検知(通信を受信)してから、全てのノードそれぞれに関して最適な経路を再計算し、経路変更が必要な装置に更新設定を行う。例えば、装置規模が200台の環境であれば、あるリンクやIF(Interface)の障害に伴い、最悪の場合、最適経路計算を装置数分(200台)実行し、エントリ設定を行う必要がある。このことは、経路切り替え速度の観点で大きな性能上の課題となり、高速な切り替えの実現は困難となる。
広域網において、コントローラとスイッチとの間が物理的に離れていた場合、各制御メッセージがスイッチに到達するまで、または、スイッチからコントローラに制御メッセージの応答が返信されるまで、伝搬遅延が発生する。特に、制御メッセージの内容が多い場合、例えば、膨大なPrefix毎にFIBを更新する場合、物理距離に依存して制御が完了するまでの時間がかかり、経路設定投入、若しくは、経路切り替えまでのユーザトラヒックが導通しない時間が特に顕著になる。これは、従来の同一筐体内で処理を完了していたときと比べ、C/U分離が適用された環境ならではの大きな課題といえる。
課題(1)や課題(2)を解決するアプローチとして、コントローラを複数用意し、管轄するエリアを設けて管理対象を分割するといった一般的な手法が考えられる。これにより、コントローラにおける制御のリアルタイム性やスケーラビリティの向上は望める。しかしながら、複数のコントローラによるエリアの分割方式を適用するために、各エリアのコントローラが管理する情報が断片的(限定されたトポロジ情報など)になり、本来C/U分離アーキテクチャの大きな効能である、集中管理型ゆえの全体最適化の実現が難しくなる。結果として、最適化の効果が減少し、エリア毎の局所的な最適解になってしまうことがあった。
まず、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の全体を構成と処理概要とを、従来技術と比較しながら説明する。
まず、本実施形態に係るネットワーク制御システム5との比較のため、従来のC/U分離のアーキテクチャを採用したネットワーク制御システムについて説明する。
図12は、従来の一般的なC/U分離によるネットワーク制御システム(以下、単に「システム」と記載する場合がある。)の構成例を示す図である。
なお、図13においては、スイッチ20側の自己管理により障害発生を検出したものとして説明する。また、コントローラ10およびスイッチ20が備える機能については、図13においてその代表的な機能のみを記載している。具体的には、コントローラ10については、スイッチ20との間で制御チャネルを介して情報の送受信を行うスイッチ接続処理手段と、経路計算手段を記載している。スイッチ20については、コントローラ10との間で制御チャネルを介して情報の送受信を行うコントローラ接続処理手段と、パケットの転送先の情報が記憶されるフォワーディングテーブルを記載している。
これにより、各スイッチ20は、自身が記憶するフォワーディングテーブルに、障害発生後の宛先毎のネクストホップが決定可能なエントリ情報を保持することができる。つまり、各スイッチ20は、ユーザ端末(図示省略)から新しいパケットが到着した場合には、障害発生箇所を避けた最適経路によりパケットの転送が実現可能となる。
図14に示すシステムでは、網内のスイッチ20を、エリアという単位に分割して配置する。スイッチ20(#A1〜#A5)は、エリア「A」に属し、スイッチ20(#B1〜#B5)は、エリア「B」に属し、スイッチ20(#X1〜#X3)は、エリア「X」に属する。また、エリア毎にコントローラ10を配置する。つまり、単一ネットワーク上に複数のコントローラ10が存在する構成となる。
しかしながら、図14に示すように、網内のスイッチ20をエリア毎に分割して、各エリアにコントローラ10を配置するだけでは、前記したように、本来C/U分離の構成にしたことにより得られる特有の効果である、集中管理型ゆえの全体最適化の実現が難しくなる。
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5について説明する。
図1は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るネットワーク制御システム5は、ネットワークを構成するスイッチ2をエリア毎に分割し、各エリアにコントローラ1を配置する。図14に示した従来技術に基づくシステムとの違いは、エリア内のスイッチ2が、自エリアのコントローラ1と制御チャネルを介して接続されるだけでなく、隣接エリアのコントローラ1とも制御チャネルを介して接続される点である。ここで、隣接エリアのコントローラ1とも接続されるスイッチ2は、エリアの境界に位置するスイッチ2である。なお、このエリアの境界に位置するスイッチ2のことを、「境界スイッチ」または「エリア境界装置」と記載することがある。
図2は、本実施形態に係るコントローラが管理する情報を説明するための図である。
このコントローラ1が管理するトポロジ情報は、例えば、各スイッチ2のIPアドレス等の情報、各スイッチ2が備えるIFの情報、各スイッチ2のIFが隣接するスイッチのどのIFと接続しているかを示すリンク情報である。なお、このトポロジ情報を管理・更新する手法は、ネットワーク運用者による手動でのトポロジ情報の入力や、自身のトポロジ管理範囲内に位置するスイッチ2に対して、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)を活用したトポロジディスカバリ方式(http://blogs.ixiacom.com/ixia-blog/discovery-in-openflow-networks-at-onf-plugfest/)などを用いることができる。なお、ここで説明したコントローラ1が管理するトポロジ情報が、後記する図4に示すエリア内トポロジ管理情報141に相当する。
また、コントローラ1が、転送処理のための情報であるエントリを制御する(エントリの書き込みを行う)対象は、自身のエリアに属しているスイッチ2のみが対象となる。つまり、隣接エリアの境界スイッチは、トポロジ情報の管理対象ではあるが、エントリの制御対象とはしない。
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5を構成する各装置(スイッチ2、コントローラ1)の構成について、図3,図4を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係るスイッチ2の構成例を示す機能ブロック図である。
スイッチ2は、C/U分離されたアーキテクチャにおいて、パケットの転送処理を実現する装置であり、他のスイッチ2やユーザプレフィックス3等と接続される。また、スイッチ2は、制御チャネルを介してコントローラ1と接続される。なお、図3において、スイッチ2は、図1で示したエリアの境界に位置する境界スイッチであるスイッチ2(#A2)として説明する。この境界スイッチであるスイッチ2(#A2)は、自身のエリア(エリア「A」)のコントローラ1(1A)と接続されるともに、隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1(1X)とも接続される。また、スイッチ2(#A2)は、通信部22が備えるIFを介して、他のスイッチ2(#A4,#X1等)に接続され、パケット転送が行われる。
このスイッチ2は、図3に示すように、制御部21と、通信部22と、記憶部23とを備える。
また、スイッチ設定部212は、通信部22を介して、自エリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1A))から、受信したパケットを識別するための条件や、その条件を満たした場合の処理を示すフロー設定情報を受信して、転送処理の設定を行う。
この装置状態監視部213は、例えば、OpenFlowプロトコルのポートステータスメッセージを用いて、この障害検出通知をコントローラ1に送信する。
次に、本ネットワーク制御システム5のコントローラ1について説明する。
図4は、本実施形態に係るコントローラ1の構成例を示す機能ブロック図である。
コントローラ1は、C/U分離されたアーキテクチャにおいて、主に経路制御を実現する装置であり、自身が管轄するエリアの各スイッチ2と、隣接エリアの境界スイッチとに接続される。また、コントローラ1は、当該隣接エリアを管轄する他のコントローラ1とも接続される。なお、図4において、コントローラ1は、図1で示したエリア「A」を管轄するコントローラ1(1A)として説明する。このコントローラ1(1A)は、自身が管轄するエリア「A」の各スイッチ2(#A1〜#A5)と、隣接エリア「X」の境界スイッチ(#X1,#X2)とに接続される。また、コントローラ1(1A)は、隣接エリア「X」を管轄するコントローラ1(1X)とも接続される。
このコントローラ1は、図4に示すように、制御部11と、通信部12と、入出力部13と、記憶部14とを備える。
なお、エリア内トポロジ管理情報141には、コントローラ1が管理する、自エリアに属するスイッチ2と、隣接エリアに属する境界スイッチを含めた、各スイッチ2間の接続に関するトポロジ情報が記憶される。具体的には、図2において説明したように、例えば、各スイッチ2のIPアドレス等の情報、各スイッチ2が備えるIFの情報、各スイッチ2のIFが隣接するスイッチのどのIFと接続しているかを示すリンク情報がトポロジ情報として記憶される。
また、フロー設定管理情報142には、OpenFlowプロトコルに基づくスイッチ2において、受信したパケットを識別するための条件(ヘッダフィールド)やその条件を満たした場合の処理(アクション)等がフロー設定情報として記憶される。なお、コントローラ設定部112は、このフロー設定情報を、制御チャネルを介して自エリア内の各スイッチ2に送信する。
なお、本実施形態における障害検出処理は、スイッチ2(装置状態監視部213)の自己管理により行われるものとして説明するが、スイッチ2の自己管理に基づく障害検出処理に代えて、このエリア内トポロジ監視部113が、構築された制御チャネルにより各スイッチ2を死活監視することにより、障害を検出するようにしてもよい。
また、経路計算部114は、自エリア内のスイッチ2から障害検出通知を受け取った場合に、障害箇所を除外した経路の再計算を実行する。この経路計算部114が実行する経路計算は、例えば、ダイクストラアルゴリズムやポリシベースルーチングアルゴリズム、網内の最大リンク利用率の最小化計算アルゴリズム等に基づき実行される。経路計算部114は、各アルゴリズムに対応する情報を、エリア内トポロジ管理情報141や、装置状態統計管理情報143等から取得し、経路計算を実行する。
なお、経路計算部114は、事前に障害発生のパターンを想定し、障害発生箇所を迂回する代替経路を計算し、その計算結果を記憶部14に保持しておくようにしてもよい。
また、経路計算部114は、この代替経路の経路計算結果に基づき、自エリアのスイッチ2それぞれについてのエントリ情報を生成し、記憶部14のルーチングテーブル144に格納する、そして、経路計算部114は、その生成したエントリ情報を、自エリア内の各スイッチ2(図4では、スイッチ2(#A1〜#A5))へ送信する。
なお、境界エリアのコントローラ1(図4では、コントローラ1(1X))の経路計算部114は、隣接エリアの境界スイッチから障害検出通知を受信した後に、隣接エリアのコントローラ1(図4では、コントローラ1(1A))から境界装置変更情報を受信した場合には、その境界装置変更情報に付された宛先Prefixと出口(エリア境界装置)の情報に基づき、自エリア内の経路を再計算する。
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の処理の流れについて説明する。
ここでは、ネットワーク制御システム5を構成するスイッチ2が、スイッチ2自身のIF等や、スイッチ2自身と接続するリンクの障害を検出した場合の経路切り替えを例に説明する。
(非エリア境界障害発生パターン)障害発生エリア内のみの経路切り替えで導通性が確保できるパターン。
(エリア境界障害発生パターン)障害発生エリアの隣接エリアも合わせて経路切り替えしなければ導通性が確保できないパターン。
以下、この2種類のパターンについて詳細に説明する。
まず、非エリア境界障害発生パターンの処理の詳細について説明する。
図5は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5が行う非エリア境界障害発生パターンの処理の流れ説明するための図である。図6は、非エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。なお、図5においては、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置しないスイッチ2(非エリア境界装置)、そのIF、エリア内のリンク(非エリア境界リンク)において障害が発生したものとする。
これらの処理に伴って、隣接エリアとの間でパケットの送受信を行うエリア境界装置のエントリ情報には変更は生じない。
また、スイッチ2(#A4)が、リンクL114、リンクL124の障害(リンク障害)を検出した場合も、同様のフォワーディングテーブル231の更新を行う(図6(d),(e)参照)。
このように、スイッチ2が各エリアに分割され、各コントローラ1が管理する装置数が削減されることで、課題であった経路計算時間と事前経路計算に必要な情報量の削減を達成することができる。また、コントローラ1と各エリアのスイッチ2との間を、物理的に近い位置に配置しておくことで、課題であった物理遅延時間を減少させることができる。
次に、エリア境界障害発生パターンの処理の詳細について説明する。
図7は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5が行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。図8は、エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。なお、図7においては、図5と同様に、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けのIF)、エリア境界リンクにおいて障害が発生したものとする。
そして、コントローラ1(1X)の経路計算部114は、その経路計算結果に基づいて、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS26)。
また、スイッチ2(#A2)が、エリア境界リンクであるリンクL11の障害(リンク障害)を検出した場合も、同様のフォワーディングテーブル231の更新を行う(図8(e),(f)参照)。
次に、本実施形態に係るコントローラ1の変形例について説明する。
図9は、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aの構成例を示す機能ブロック図である。図4に示した、本実施形態に係るコントローラ1と同様の機能を備える構成については、同一の名称と記号を付し、説明を省略する。図9に示したコントローラ1aと図4に示したコントローラ1との違いは、コントローラ1aは、制御部11の中に、コントローラ連携部115を備えておらず、その代わりに、境界装置IF優先度決定部116を備えていること、また、記憶部14に、境界装置IF優先度情報145が追加して記憶されていることである。
これに対し、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aは、障害発生前(事前)に、現用のスイッチ2やリンクに障害が発生した際に、その代替として、どのスイッチ2、そのIF、および、どのリンクを使用するかという情報(後記する図10の境界装置IF優先度情報145)を、隣接エリアのコントローラ1aとの間で交換しておく。つまり、コントローラ1aは、隣接するコントローラ1aとの間において、所定の時間間隔で障害発生時に利用する境界装置IF優先度情報145を広告することにより同期をとっておく。こうすることにより、ネットワーク制御システム5は、境界装置変更情報を送信することなく、エリア境界装置であるスイッチ2からの障害検出通知の受信のみで、隣接する複数のエリアが並行して自律的に経路切り替え処理を実行することができる。
この処理により、エリア境界装置であるスイッチ2からの障害検出通知の受信のみで、隣接エリアのコントローラ1aが並行して自律的に経路切り替え処理を実行することができる。
なお、この優先度は、障害発生エリアのコントローラ1aとその隣接エリアのコントローラ1aとにおいて、一位に通信経路が決定できれば、従来のBGP(Border Gateway Protocol)のように、受信方向(MED相当)や送信方向(LOCAL PREFERENCE)などの属性を付与することも可能である。
図11は、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aを含むネットワーク制御システム5が行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。なお、図11においては、図5,7と同様に、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けのIF)、エリア境界リンクにおいて障害が発生したものとする。
2 スイッチ(SW)
5 ネットワーク制御システム
11,21 制御部
12,22 通信部
13 入出力部
14,23 記憶部
111 スイッチ接続処理部
112 コントローラ設定部
113 エリア内トポロジ監視部
114 経路計算部
115 コントローラ連携部
116 境界装置IF優先度決定部
141 エリア内トポロジ管理情報
142 フロー設定管理情報
143 装置状態統計管理情報
144 ルーチングテーブル
145 境界装置IF優先度情報
211 コントローラ接続処理部
212 スイッチ設定部
213 装置状態監視部
214 複数コントローラ接続制御部
215 転送処理部
231 フォワーディングテーブル(転送先情報)
232 装置状態統計情報
Claims (4)
- パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムであって、
複数の前記スイッチをエリア毎に分割し、前記分割したエリアそれぞれに対応付けた前記コントローラを備えており、
前記スイッチは、
前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部と、
前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合に、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラとの間で、制御チャネルを構築するコントローラ接続処理部と、
前記スイッチ自身が前記境界スイッチである場合に、前記スイッチ自身の前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報を、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し、構築された前記制御チャネルそれぞれを介して送信すると共に、障害の発生を検出した場合に、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し送信する装置状態監視部と、
前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるスイッチ設定部と、を備え、
前記コントローラは、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、
前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報、が記憶される記憶部と、
前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチとの間で、前記制御チャネルを構築するスイッチ接続処理部と、
前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチから、前記装置状態情報を受信するエリア内トポロジ監視部と、
前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行する経路計算部と、
前記経路計算部が計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するコントローラ連携部と、を備え、
前記コントローラは、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、
前記経路計算部が、受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行すること
を特徴とするネットワーク制御システム。 - 前記自エリアのコントローラは、前記コントローラ連携部の代わりに、境界装置IF優先度決定部を備えており、
前記境界装置IF優先度決定部は、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信し、
前記隣接エリアのコントローラの経路計算部は、
前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行すること
を特徴とする請求項1に記載のネットワーク制御システム。 - パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムのネットワーク制御方法であって、
前記ネットワーク制御システムは、複数の前記スイッチがエリア毎に分割され、前記分割されたエリアそれぞれに対応付けて前記コントローラを備えており、
前記スイッチは、
前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部を備えており、
前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合において、障害の発生を検出したときに、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラに対し送信するステップと、
前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるステップと、を実行し、
前記コントローラは、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、
前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報、が記憶される記憶部を備えており、
前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行するステップと、
前記計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップと、を実行し、
前記コントローラは、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、
受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行すること
を特徴とするネットワーク制御方法。 - 前記自エリアのコントローラは、前記境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップの代わりに、
前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップを実行し、
前記隣接エリアのコントローラは、
前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行すること
を特徴とする請求項3に記載のネットワーク制御方法。
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