JP2015046672A - ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法 - Google Patents

ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】C/U分離されたコントローラおよびスイッチを備えるシステムにおいて、制御のリアルタイム性およびスケーラビリティを保ちつつ、エリア分割に依存しない経路制御を可能とする。【解決手段】C/U分離されたコントローラ1およびスイッチ2を備えるネットワーク制御システム5において、スイッチ2をエリア毎に分割し、各エリアにコントローラ1を配置する。コントローラ1は、自エリア内のスイッチ2と制御チャネルを構築すると共に、隣接エリアの境界スイッチとも制御チャネルを構築し、自エリア内のスイッチ2および隣接エリアの境界スイッチからトポロジ情報を収集する。そして、境界スイッチは、障害を検出した場合、自エリアのコントローラ1と隣接エリアのコントローラ1に対して、障害検出通知を送信し、自エリアのコントローラ1、隣接エリアのコントローラ1それぞれが、障害箇所を迂回する経路の再計算を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法に関する。
従来のルータ等に代表される転送装置は、コントロールプレーン処理手段(ルーチング機能など)と転送処理手段(フォワーディング機能など)を併せ持ち、1台の筐体でこれらの処理をしながら、他のルータとルーチング情報を交換しつつ、必要に応じてパケットを転送する形態を採用しているのが一般的であった。これらのコントロールプレーン処理と転送処理との概念を切り離した、コントロールプレーン/ユーザプレーン分離のアーキテクチャや装置の研究が近年盛んに行われている。
コントロールプレーン処理手段とユーザプレーン処理手段とを分離(以下、「C/U分離」という。)したアーキテクチャでは、ルーチングなどに代表されるコントロールプレーン機能を、筐体から物理的または論理的に切り離し、制御チャネルを介して両者を接続することが大きな特徴といえる。経路計算やトポロジ管理、障害監視といった高度な機能は、筐体から物理的、論理的に切り離して稼動させることで、H/W(ハードウェア)の汎用化による転送装置の低コスト化を実現できるといったメリットがある。
従来のルータと同等の制御を実現するに際し、必要に応じてコントロールプレーン処理手段と転送処理を実行するH/Wとの間で、要求・応答メッセージを送受信する必要がある。このメッセージの送受信において、コントロールプレーン処理手段を実装する箇所(以下、「コントローラ」と呼ぶ。)と、転送処理手段(以下、「スイッチ」と呼ぶ。)の関係としては、コントローラからの指示に基づいて、スイッチは自身の動作を決定する(若しくは、コントローラに応答(通知)する)というものになる。
コントローラとスイッチ間の制御チャネルを通じて制御・指示される内容としては、経路エントリ(FIB:Forwarding Information Base)への経路書き込みや更新、トポロジ探索、装置状態情報や転送量などの統計情報の収集などがある。網を管理するコントローラとスイッチは、基本的には、1対Nの集中管理型の関係で構成され、単一のコントローラが網内の装置を把握・管理することで、経路計算や情報収集を実現する。集中管理型の利点としては、網全体での最適化(例えば、網内リンク利用率の平準化)が実現できるといったことがあげられる。これらの代表的なプロトコル例としてOpenFlow(非特許文献1)などが挙げられる。
"OpenFlow 1.2,"December 2011, [online],[平成25年8月14日検索],インターネット<URL:http://www.openflow.org/>
しかしながら、上記したC/U分離のアーキテクチャには、以下の課題がある。
〔課題(1)〕
大規模網において、C/U分離アーキテクチャを適用し、経路制御(例えば、障害切り替え)を実現しようとした場合、ルーチング機能を備えるコントローラは、障害を検知(通信を受信)してから、全てのノードそれぞれに関して最適な経路を再計算し、経路変更が必要な装置に更新設定を行う。例えば、装置規模が200台の環境であれば、あるリンクやIF(Interface)の障害に伴い、最悪の場合、最適経路計算を装置数分(200台)実行し、エントリ設定を行う必要がある。このことは、経路切り替え速度の観点で大きな性能上の課題となり、高速な切り替えの実現は困難となる。
例えば、C/U分離アーキテクチャにおけるFIBの1エントリの更新が1ms(処理時間や制御チャネルの遅延時間を含む)必要な場合、自網から外部向けの経路が全て書き換わる場合を想定すると、最悪なケースで、現状のインターネット経路相当(40万経路)の更新には、1(単エントリ更新時間(ms))×400000(経路数)×200(装置数)=80000秒必要とする。これは、従来のルータにおける経路情報の伝搬、収束時間と比較しても膨大であり、大きな性能上の課題となる。
一方、経路計算時間を短縮するために、事前に故障パターンを想定した経路を計算し保持しておき、必要に応じて読み出す方法も考えられる。しかしながら、この場合、200台の装置、それらが搭載するIF数、装置間のリンク数などのバリエーションの障害、多重障害などを事前に考慮すると、管理・保持しなければならない情報量が、想定障害のバリエーションに比例して増大し、事前の経路計算というアプローチでは、コントローラにおけるスケーラビリティの観点で課題となる。
〔課題(2)〕
広域網において、コントローラとスイッチとの間が物理的に離れていた場合、各制御メッセージがスイッチに到達するまで、または、スイッチからコントローラに制御メッセージの応答が返信されるまで、伝搬遅延が発生する。特に、制御メッセージの内容が多い場合、例えば、膨大なPrefix毎にFIBを更新する場合、物理距離に依存して制御が完了するまでの時間がかかり、経路設定投入、若しくは、経路切り替えまでのユーザトラヒックが導通しない時間が特に顕著になる。これは、従来の同一筐体内で処理を完了していたときと比べ、C/U分離が適用された環境ならではの大きな課題といえる。
〔課題(3)〕
課題(1)や課題(2)を解決するアプローチとして、コントローラを複数用意し、管轄するエリアを設けて管理対象を分割するといった一般的な手法が考えられる。これにより、コントローラにおける制御のリアルタイム性やスケーラビリティの向上は望める。しかしながら、複数のコントローラによるエリアの分割方式を適用するために、各エリアのコントローラが管理する情報が断片的(限定されたトポロジ情報など)になり、本来C/U分離アーキテクチャの大きな効能である、集中管理型ゆえの全体最適化の実現が難しくなる。結果として、最適化の効果が減少し、エリア毎の局所的な最適解になってしまうことがあった。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、C/U分離されたコントローラおよびスイッチを備えるシステムにおいて、制御のリアルタイム性およびスケーラビリティを保ちつつ、エリア分割に依存しない経路制御を可能にする、ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムであって、複数の前記スイッチをエリア毎に分割し、前記分割したエリアそれぞれに対応付けた前記コントローラを備えており、前記スイッチが、前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部と、前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合に、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラとの間で、制御チャネルを構築するコントローラ接続処理部と、前記スイッチ自身が前記境界スイッチである場合に、前記スイッチ自身の前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報を、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し、構築された前記制御チャネルそれぞれを介して送信すると共に、障害の発生を検出した場合に、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し送信する装置状態監視部と、前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるスイッチ設定部と、を備え、前記コントローラが、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報、が記憶される記憶部と、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチとの間で、前記制御チャネルを構築するスイッチ接続処理部と、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチから、前記装置状態情報を受信するエリア内トポロジ監視部と、前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行する経路計算部と、前記経路計算部が計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するコントローラ連携部と、を備え、前記コントローラが、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、前記経路計算部が、受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行することを特徴とするネットワーク制御システムとした。
また、請求項3に記載の発明は、パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムのネットワーク制御方法であって、前記ネットワーク制御システムが、複数の前記スイッチがエリア毎に分割され、前記分割されたエリアそれぞれに対応付けて前記コントローラを備えており、前記スイッチが、前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部を備えており、前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合において、障害の発生を検出したときに、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラに対し送信するステップと、前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるステップと、を実行し、前記コントローラが、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報、が記憶される記憶部を備えており、前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行するステップと、前記計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップと、を実行し、前記コントローラが、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行することを特徴とするネットワーク制御方法とした。
このようにすることにより、本実施形態に係るネットワーク制御システム(ネットワーク制御方法)は、コントローラとスイッチとを分離させたシステムにおいて、複数のスイッチをエリア毎に分割し、分割したエリアそれぞれにコントローラを備えることにより、コントローラが記憶するトポロジ情報の範囲を限定することができる。また、コントローラをエリア毎に設置するため、スイッチとコントローラの物理距離を短くし、遅延時間を短くすることができる。また、各エリアの境界に位置するスイッチ(境界スイッチ)が、隣接エリアのコントローラとも制御チャネルを構築することで、自エリアのコントローラは、隣接エリアの境界スイッチの装置状態情報を取得することができる。また、自エリアのコントローラは、境界スイッチの装置状態情報も参照して、障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その代替経路に基づき、隣接エリアに新たに接続される境界スイッチとパケットの宛先の情報を示す境界装置変更情報を隣接エリアのコントローラに送信する。よって、隣接エリアのコントローラは、受信した境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、隣接エリア内の経路制御を実行することができる。
請求項2に記載の発明は、前記自エリアのコントローラが、前記コントローラ連携部の代わりに、境界装置IF優先度決定部を備えており、前記境界装置IF優先度決定部が、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信し、前記隣接エリアのコントローラの経路計算部が、前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク制御システムとした。
また、請求項4に記載の発明は、前記自エリアのコントローラが、前記境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップの代わりに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップを実行し、前記隣接エリアのコントローラが、前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行することを特徴とする請求項3に記載のネットワーク制御方法とした。
このようにすることにより、本実施形態に係るネットワーク制御システム(ネットワーク制御方法)は、自エリアのコントローラが、自エリアのスイッチおよび隣接エリアの境界スイッチの装置状態情報を参照して、境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定することができる。そして、自エリアのコントローラは、境界スイッチおよび利用するIFに優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、隣接エリアのコントローラに送信する。隣接エリアのコントローラは、障害検出通知を受信した場合に、この境界装置IF優先度情報を参照し、優先度が次の境界スイッチおよび利用するIFを用いて、経路を再計算し、隣接エリア内の経路制御を実行することができる。よって、自エリアおよび隣接エリアにおいて、経路切り替えを自律的に実行することができる。
本発明によれば、C/U分離されたコントローラおよびスイッチを備えるシステムにおいて、制御のリアルタイム性およびスケーラビリティを保ちつつ、エリア分割に依存しない経路制御を可能とする、ネットワーク制御システムおよびネットワーク制御方法を提供することができる。
本実施形態に係るネットワーク制御システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るコントローラが管理する情報を説明するための図である。 本実施形態に係るスイッチの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るコントローラの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るネットワーク制御システムが行う非エリア境界障害発生パターンの処理の流れ説明するための図である。 非エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。 本実施形態に係るネットワーク制御システムが行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。 エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。 本実施形態の変形例に係るコントローラの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態の変形例に係る境界装置IF優先度情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態の変形例に係るコントローラを含むネットワーク制御システムが行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。 従来の一般的なC/U分離によるネットワーク制御システムの構成例を示す図である。 従来のC/U分離のネットワーク制御システムにおける障害発生時の経路切り替え処理を説明するための図である。 エリア毎にコントローラを設けて、スイッチを管理するC/U分離のネットワーク制御システムの一例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)におけるネットワーク制御システム5等について説明する。
<システムの全体構成と処理概要>
まず、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の全体を構成と処理概要とを、従来技術と比較しながら説明する。
本実施形態に係るネットワーク制御システム5は、C/U分離されたコントローラ1およびスイッチ2で構成される(後記する図1参照)。また、ネットワーク制御システム5は、C/U分離アーキテクチャにおいて、コントローラ1とスイッチ2と間で情報の送受信を行えるようなプロトコルであれば、いずれにも適用可能であるが、ここでは、既存のOpenFlowプロトコルを例に挙げて説明する。なお、システムにおいて実行される処理については、制御のリアルタイム性およびスケーラビリティが求められ、経路切り替え処理(経路再計算)が必要となる障害発生時の経路切り替えを例に説明する。また、転送処理に関しては、既存のルータと同様に、宛先IP(Internet Protocol)アドレス等に基づく情報によりパケット転送を行う例で説明する。
≪従来のC/U分離によるネットワーク制御システム≫
まず、本実施形態に係るネットワーク制御システム5との比較のため、従来のC/U分離のアーキテクチャを採用したネットワーク制御システムについて説明する。
図12は、従来の一般的なC/U分離によるネットワーク制御システム(以下、単に「システム」と記載する場合がある。)の構成例を示す図である。
従来の一般的なC/U分離によるシステムでは、図12に示すように、単一のコントローラ10が、システム内のすべてのスイッチ20(各図において、スイッチを「SW」と記載する。)について管理し、その制御を実行する。図12では、すべてのスイッチ20(#A1〜#A5,#B1〜#B5,#X1〜#X3)は、コントローラ10によって、制御チャネルと通じて管理・制御されている。また、各スイッチ20間は、図12において実線で示されるリンク(各図において、リンクを「L」と記載し、例えば、リンクに固有な番号が「11」の場合は、「L11」と記載する。)で接続されシステム全体のトポロジを構成する。さらに、スイッチ20には、ユーザプレフィックス3(例えば、IPネットワークにおけるPrefix、192.168.100.0/24等の情報に対応する複数の装置(装置のIF)であり、各図において「Prefixes」と記載する。)が接続されており、各スイッチ20は、このユーザプレフィックス3に関する情報を格納するテーブル(例えば、FIB。各図において、「フォワーディングテーブル」と記載する。)を記憶しており、このフォワーディングテーブルに基づいてパケット転送を行う。
従来のC/U分離のシステム(図12)における障害発生時の経路切り替え処理を説明する。図13は、従来のC/U分離のシステムにおける障害発生時の経路切り替え処理を説明するための図である。
なお、図13においては、スイッチ20側の自己管理により障害発生を検出したものとして説明する。また、コントローラ10およびスイッチ20が備える機能については、図13においてその代表的な機能のみを記載している。具体的には、コントローラ10については、スイッチ20との間で制御チャネルを介して情報の送受信を行うスイッチ接続処理手段と、経路計算手段を記載している。スイッチ20については、コントローラ10との間で制御チャネルを介して情報の送受信を行うコントローラ接続処理手段と、パケットの転送先の情報が記憶されるフォワーディングテーブルを記載している。
まず、スイッチ20(20−1)が自身と接続するリンクのリンク断などの障害を検出すると、そのスイッチ20(20−1)は、コントローラ10に対して障害検出通知を送信する(ステップS1)。
コントローラ10の経路計算手段は、その障害検出通知に基づいて、障害箇所を除外した経路再計算を実行する(経路計算:ステップS2)。なお、このとき行われる経路計算は、例えば、ダイクストラアルゴリズムやポリシベースルーチングアルゴリズム、網内の最大リンク利用率の最小化計算アルゴリズム等に基づき実行される。
コントローラ10は、すべてのスイッチ20についての経路計算が完了した後、その計算結果に基づき、各スイッチ20(20−1,20−2)に対し、宛先Prefixとネクストホップとの対応関係を示すエントリの書き込みを行う(ステップS3)。
これにより、各スイッチ20は、自身が記憶するフォワーディングテーブルに、障害発生後の宛先毎のネクストホップが決定可能なエントリ情報を保持することができる。つまり、各スイッチ20は、ユーザ端末(図示省略)から新しいパケットが到着した場合には、障害発生箇所を避けた最適経路によりパケットの転送が実現可能となる。
しかしながら、この従来のC/U分離のシステムにおいては、コントローラ10が全てのスイッチ20それぞれについての経路計算をしなければならないこと、コントローラ10とスイッチ20との間の物理距離に応じたエントリの書き込み時間がかかることが課題となる。なお、このエントリの書き込み時間の増大は、例えばPrefix数の増加に伴う時間の増大、制御対象装置数の増加に伴う時間の増大、TCP(Transmission Control Protocol)のような正確なエントリ書き込みおよびその確認のため、コントローラ10とスイッチ20との間でのメッセージシーケンス増に伴う遅延時間の増大などにより引き起こされる。これらの問題は、網規模が大規模、広域になるほど顕著になる。
これらの問題を解決するため、コントローラ10を複数用意し、管轄するエリアを設けて管理対象を分割する手法が考えられる。図14は、エリア毎にコントローラを設けて、スイッチを管理するC/U分離のシステムの一例を示す図である。
図14に示すシステムでは、網内のスイッチ20を、エリアという単位に分割して配置する。スイッチ20(#A1〜#A5)は、エリア「A」に属し、スイッチ20(#B1〜#B5)は、エリア「B」に属し、スイッチ20(#X1〜#X3)は、エリア「X」に属する。また、エリア毎にコントローラ10を配置する。つまり、単一ネットワーク上に複数のコントローラ10が存在する構成となる。
しかしながら、図14に示すように、網内のスイッチ20をエリア毎に分割して、各エリアにコントローラ10を配置するだけでは、前記したように、本来C/U分離の構成にしたことにより得られる特有の効果である、集中管理型ゆえの全体最適化の実現が難しくなる。
≪本実施形態に係るネットワーク制御システムの構成≫
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5について説明する。
図1は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るネットワーク制御システム5は、ネットワークを構成するスイッチ2をエリア毎に分割し、各エリアにコントローラ1を配置する。図14に示した従来技術に基づくシステムとの違いは、エリア内のスイッチ2が、自エリアのコントローラ1と制御チャネルを介して接続されるだけでなく、隣接エリアのコントローラ1とも制御チャネルを介して接続される点である。ここで、隣接エリアのコントローラ1とも接続されるスイッチ2は、エリアの境界に位置するスイッチ2である。なお、このエリアの境界に位置するスイッチ2のことを、「境界スイッチ」または「エリア境界装置」と記載することがある。
図1に示す例では、ネットワーク内のスイッチ2がエリア「A」,「B」,「X」に分割されて配置され、各エリア「A」,「B」,「X」にコントローラ1(1A,1B,1X)が配置される。エリア「A」,「B」,「X」に属する各スイッチ2は、自身のエリアを管轄するコントローラ1(1A,1B,1X)それぞれに接続される。さらに、エリアの境界に位置するスイッチ2は、隣接エリアのコントローラ1とも接続される。
図1では、例えば、スイッチ2(#A3)は、エリア「A」に属しているため、エリア「A」のコントローラ1(1A)と接続されると共に、隣接エリアであるエリア「X」のコントローラ1(1X)とも接続される。また、エリア「X」に属するスイッチ2(#X1)は、エリア「X」に属しているため、エリア「X」のコントローラ1(1X)と接続されると共に、隣接エリアであるエリア「A」のコントローラ1(1A)および隣接エリアであるエリア「B」のコントローラ1(1B)とも接続される。あるスイッチ2が複数のエリアの境界に位置する場合は、複数のエリアのコントローラ1と接続を行う。つまり、あるエリア境界装置からみて、制御チャネルで接続されるコントローラ1は、複数存在することとなる。
続いて、エリア毎に配置されるコントローラ1(1A,1B,1X)が管理する情報について説明する。
図2は、本実施形態に係るコントローラが管理する情報を説明するための図である。
図2に示すように、各エリアのコントローラ1(1A,1B,1X)は、自身のエリアに属するスイッチ2と隣接エリアに属する境界スイッチを含めたトポロジ情報を管理する。例えば、エリア「A」のコントローラ1(1A)は、自エリアに属するスイッチ2(#A1〜#A5)を管理すると共に、隣接エリアであるエリア「X」に属する境界スイッチ(#X1,#X2)も管理する。エリア「X」のコントローラ1(1X)は、自エリアに属するスイッチ2(#X1〜#X3)を管理すると共に、隣接エリアであるエリア「A」に属する境界スイッチ(#A2,#A3)と、同じく隣接エリアであるエリア「B」に属する境界スイッチ(#B2,#B3)とを管理する。
このコントローラ1が管理するトポロジ情報は、例えば、各スイッチ2のIPアドレス等の情報、各スイッチ2が備えるIFの情報、各スイッチ2のIFが隣接するスイッチのどのIFと接続しているかを示すリンク情報である。なお、このトポロジ情報を管理・更新する手法は、ネットワーク運用者による手動でのトポロジ情報の入力や、自身のトポロジ管理範囲内に位置するスイッチ2に対して、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)を活用したトポロジディスカバリ方式(http://blogs.ixiacom.com/ixia-blog/discovery-in-openflow-networks-at-onf-plugfest/)などを用いることができる。なお、ここで説明したコントローラ1が管理するトポロジ情報が、後記する図4に示すエリア内トポロジ管理情報141に相当する。
また、コントローラ1が、転送処理のための情報であるエントリを制御する(エントリの書き込みを行う)対象は、自身のエリアに属しているスイッチ2のみが対象となる。つまり、隣接エリアの境界スイッチは、トポロジ情報の管理対象ではあるが、エントリの制御対象とはしない。
このように、本実施形態に係るネットワーク制御システム5は、スイッチ2をエリア毎に分割して、そのエリアを管轄するコントローラ1が自エリア内のトポロジ情報の管理およびエントリの制御をするとともに、各コントローラ1は、隣接エリアの境界スイッチのトポロジ情報も管理する。この構成にすることにより、エリアの境界に位置するスイッチ2や、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けIF)、エリア間を接続するリンク等で障害が発生した場合に、境界スイッチは、その障害検出通知を、自エリアを管轄するコントローラ1と、隣接エリアを管轄するコントローラ1との両方へ送信する。これにより、自エリアだけでなく隣接エリアも含めた柔軟な経路制御を可能にする。なお、詳細は後記する。
<各装置の構成>
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5を構成する各装置(スイッチ2、コントローラ1)の構成について、図3,図4を参照して説明する。
≪スイッチ≫
図3は、本実施形態に係るスイッチ2の構成例を示す機能ブロック図である。
スイッチ2は、C/U分離されたアーキテクチャにおいて、パケットの転送処理を実現する装置であり、他のスイッチ2やユーザプレフィックス3等と接続される。また、スイッチ2は、制御チャネルを介してコントローラ1と接続される。なお、図3において、スイッチ2は、図1で示したエリアの境界に位置する境界スイッチであるスイッチ2(#A2)として説明する。この境界スイッチであるスイッチ2(#A2)は、自身のエリア(エリア「A」)のコントローラ1(1A)と接続されるともに、隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1(1X)とも接続される。また、スイッチ2(#A2)は、通信部22が備えるIFを介して、他のスイッチ2(#A4,#X1等)に接続され、パケット転送が行われる。
このスイッチ2は、図3に示すように、制御部21と、通信部22と、記憶部23とを備える。
通信部22は、通信回線を介して情報の送受信を行う通信IF(例えば、NIC(Network Interface Card ))により構成される。この通信IFは、他のスイッチ2等との間でのパケットの転送を行うパケット転送用のIFや、コントローラ1との間で制御情報の送受信を行う制御チャネル用のIF(図示省略)等により構成される。
制御部21は、スイッチ2全体の制御を司り、コントローラ接続処理部211と、スイッチ設定部212と、装置状態監視部213と、複数コントローラ接続制御部214と、転送処理部215とを含んで構成される。
コントローラ接続処理部211は、通信部22を介して、コントローラ1との間で制御情報を送受信するための制御チャネルを構築する。なお、コントローラ接続処理部211は、複数コントローラ接続制御部214からの指示を受けた場合には、隣接するエリアのコントローラ1との間にも制御チャネルを構築する。図3において、コントローラ接続処理部211は、自エリアのコントローラ1(1A)との間で制御チャネルを構築するとともに、隣接エリアのコントローラ1(1X)との間でも制御チャネルを構築する。
スイッチ設定部212は、通信部22を介して、自エリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1A))から、エントリ情報を受信し、自身の記憶部23に格納されたフォワーディングテーブル231(転送先情報)の書き換え、登録を実行する。
また、スイッチ設定部212は、通信部22を介して、自エリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1A))から、受信したパケットを識別するための条件や、その条件を満たした場合の処理を示すフロー設定情報を受信して、転送処理の設定を行う。
装置状態監視部213は、スイッチ2自身のIF等や、スイッチ2自身と接続するリンクに障害が発生したか否かを監視し、障害発生を検出した場合に、その障害発生箇所(IFやリンク)の情報を付した障害検出通知を生成して自身が属するエリアのコントローラ1へ送信する。なお、装置状態監視部213は、複数コントローラ接続制御部214からの指示を受けた場合には、隣接するエリアのコントローラ1に対しても制御チャネルを介して、障害検出通知を送信する。図3において、装置状態監視部213は、自エリアのコントローラ1(1A)および隣接エリアのコントローラ1(1X)に対して、障害検出通知を送信する。
この装置状態監視部213は、例えば、OpenFlowプロトコルのポートステータスメッセージを用いて、この障害検出通知をコントローラ1に送信する。
また、装置状態監視部213は、スイッチ2自身の処理状態を監視し、単位時間内の入出力ビット数やパケット数、フロー保持数などの情報(装置状態情報)を収集し、記憶部23内の装置状態統計情報232に保存する。また、装置状態監視部213は、収集した情報に基づき、自身に接続するリンクのリンク利用率を算出し、装置状態統計情報232に格納しておく。装置状態監視部213は、所定の時間間隔で、フロー保持数やリンク利用率等の自身の装置状態情報を、自身が属するエリアのコントローラ1へ送信する。なお、装置状態監視部213は、複数コントローラ接続制御部214からの指示を受けた場合には、隣接するエリアのコントローラ1に対しても制御チャネルを介して、自身の装置状態情報を送信する。図3において、装置状態監視部213は、自エリアのコントローラ1(1A)および隣接エリアのコントローラ1(1X)に対して、装置状態情報を送信する。
複数コントローラ接続制御部214は、そのスイッチ2自身が、エリアの境界に位置するスイッチ(エリア境界装置)であるか否かを、フォワーディングテーブル231を参照して判定するか、若しくは、自エリアのコントローラ1等から自身がエリア境界装置である旨の情報を受信した場合に、自スイッチ2が境界スイッチであると判定する。そして、複数コントローラ接続制御部214は、コントローラ接続処理部211に対して、隣接するエリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1X))に対しても、制御チャネルを構築するように指示を出力する。また、複数コントローラ接続制御部214は、装置状態監視部213に対して、隣接するエリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1X))に対しても、所定の時間間隔で装置状態情報を送信すること、障害発生を検出した場合に、隣接するエリアのコントローラ1(図3では、コントローラ1(1X))に対しても障害検出通知を送信することの指示を出力する。なお、複数コントローラ接続制御部214は、障害検出前の正常時(例えば、初期設定時や、システム構成の変更時)において、コントローラ接続処理部211および装置状態監視部213に対するこれらの指示を出力し、隣接エリアのコントローラ1に対して、制御チャネルの構築や、所定の時間間隔での装置状態情報の送信を、予め実行させておくものとする。
転送処理部215は、他のスイッチ2等からパケットを受信し、フォワーディングテーブル231(転送先情報)を参照して、宛先となる装置へ向けてそのパケットを転送する。図3において、転送処理部215は、通信部22を介して、例えば、自エリアのスイッチ2(#A4)から受信したパケットを、隣接エリアのスイッチ2(#X1)に転送する。
記憶部23は、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶手段により構成され、制御部21の機能を実現するためのプログラムや、前記したフォワーディングテーブル231(転送先情報)、装置状態統計情報232等が記憶される。
≪コントローラ≫
次に、本ネットワーク制御システム5のコントローラ1について説明する。
図4は、本実施形態に係るコントローラ1の構成例を示す機能ブロック図である。
コントローラ1は、C/U分離されたアーキテクチャにおいて、主に経路制御を実現する装置であり、自身が管轄するエリアの各スイッチ2と、隣接エリアの境界スイッチとに接続される。また、コントローラ1は、当該隣接エリアを管轄する他のコントローラ1とも接続される。なお、図4において、コントローラ1は、図1で示したエリア「A」を管轄するコントローラ1(1A)として説明する。このコントローラ1(1A)は、自身が管轄するエリア「A」の各スイッチ2(#A1〜#A5)と、隣接エリア「X」の境界スイッチ(#X1,#X2)とに接続される。また、コントローラ1(1A)は、隣接エリア「X」を管轄するコントローラ1(1X)とも接続される。
このコントローラ1は、図4に示すように、制御部11と、通信部12と、入出力部13と、記憶部14とを備える。
通信部12は、通信回線を介して情報の送受信を行う通信IF(例えば、NIC)により構成される。この通信IFは、自エリアのスイッチ2や隣接エリアの境界スイッチとの間で制御情報の送受信を行う制御チャネル用のIF(図示省略)や、隣接エリアのコントローラ1との間で制御情報の送受信を行うIF(図示省略)等により構成される。
制御部11は、コントローラ1全体の制御を司り、スイッチ接続処理部111と、コントローラ設定部112と、エリア内トポロジ監視部113と、経路計算部114と、コントローラ連携部115とを含んで構成される。
スイッチ接続処理部111は、通信部12を介して、スイッチ2との間で制御情報を送受信するための制御チャネルを構築する。なお、このスイッチ接続処理部111は、記憶部14内のエリア内トポロジ管理情報141を参照し、自エリア内のスイッチ2(図4では、スイッチ2(#A1〜#A5))と、隣接エリアの境界スイッチ(図4では、境界スイッチ(#X1,#X2))との間で、制御チャネルを構築する。
なお、エリア内トポロジ管理情報141には、コントローラ1が管理する、自エリアに属するスイッチ2と、隣接エリアに属する境界スイッチを含めた、各スイッチ2間の接続に関するトポロジ情報が記憶される。具体的には、図2において説明したように、例えば、各スイッチ2のIPアドレス等の情報、各スイッチ2が備えるIFの情報、各スイッチ2のIFが隣接するスイッチのどのIFと接続しているかを示すリンク情報がトポロジ情報として記憶される。
コントローラ設定部112は、エリア内トポロジ管理情報141や、フロー設定管理情報142等の設定情報を通信部12または入出力部13を介して取得し、記憶部14に記憶しておく。また、エリア内トポロジ管理情報141やフロー設定管理情報142等の変更情報を通信部12または入出力部13を介して取得した場合には、その情報に基づき更新、登録処理を行う。
また、フロー設定管理情報142には、OpenFlowプロトコルに基づくスイッチ2において、受信したパケットを識別するための条件(ヘッダフィールド)やその条件を満たした場合の処理(アクション)等がフロー設定情報として記憶される。なお、コントローラ設定部112は、このフロー設定情報を、制御チャネルを介して自エリア内の各スイッチ2に送信する。
エリア内トポロジ監視部113は、自エリア内のスイッチ2(図4では、スイッチ2(#A1〜#A5))および隣接エリアの境界スイッチ(図4では、境界スイッチ(#X1,#X2))から、所定の時間間隔で、装置の処理状態を計測するためのトラヒックカウンタの各情報や、リンク利用率、フロー保持数等の装置状態情報を受信し、装置状態統計管理情報143に格納する。
なお、本実施形態における障害検出処理は、スイッチ2(装置状態監視部213)の自己管理により行われるものとして説明するが、スイッチ2の自己管理に基づく障害検出処理に代えて、このエリア内トポロジ監視部113が、構築された制御チャネルにより各スイッチ2を死活監視することにより、障害を検出するようにしてもよい。
経路計算部114は、各フローの経路計算を実行する。そして、経路計算部114は、その経路計算結果に基づき、自エリアのスイッチ2それぞれについての、宛先Prefixとネクストホップとの対応関係を示すエントリ情報を生成し、記憶部14のルーチングテーブル144に格納する、そして、経路計算部114は、その生成したエントリ情報を、自エリア内の各スイッチ2へ送信する。
また、経路計算部114は、自エリア内のスイッチ2から障害検出通知を受け取った場合に、障害箇所を除外した経路の再計算を実行する。この経路計算部114が実行する経路計算は、例えば、ダイクストラアルゴリズムやポリシベースルーチングアルゴリズム、網内の最大リンク利用率の最小化計算アルゴリズム等に基づき実行される。経路計算部114は、各アルゴリズムに対応する情報を、エリア内トポロジ管理情報141や、装置状態統計管理情報143等から取得し、経路計算を実行する。
なお、経路計算部114は、事前に障害発生のパターンを想定し、障害発生箇所を迂回する代替経路を計算し、その計算結果を記憶部14に保持しておくようにしてもよい。
ここで、経路計算部114は、この経路計算を実行する場合、障害検出通知に付された障害発生箇所を示す情報により、エリア境界に位置しないスイッチ2(以下、「非エリア境界装置」と記載する場合がある。)およびエリア内のリンク(以下、「非エリア境界リンク」と記載する場合がある。)に障害が発生したと判定した場合には、エリア内において、障害箇所を迂回する代替経路を計算する。一方、経路計算部114は、エリア境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、自エリアと隣接エリアとを接続するリンクであり、エリアの境界に位置するリンク(以下、「エリア境界リンク」と記載する場合がある。)のいずれかに障害が発生したと判定した場合は、隣接エリアの境界スイッチを含めた代替経路を計算する。
また、経路計算部114は、この代替経路の経路計算結果に基づき、自エリアのスイッチ2それぞれについてのエントリ情報を生成し、記憶部14のルーチングテーブル144に格納する、そして、経路計算部114は、その生成したエントリ情報を、自エリア内の各スイッチ2(図4では、スイッチ2(#A1〜#A5))へ送信する。
コントローラ連携部115は、エリア境界装置(スイッチ2)のIF等や、エリア境界リンクに障害が発生した場合には、経路計算部114によるその障害箇所を迂回する代替経路の計算結果に基づき、どの宛先Prefixがどの出口(エリア境界装置)から送信されるかを示す境界装置変更情報を生成し、隣接エリアのコントローラ1(図4では、コントローラ1(1X))に送信する。
なお、境界エリアのコントローラ1(図4では、コントローラ1(1X))の経路計算部114は、隣接エリアの境界スイッチから障害検出通知を受信した後に、隣接エリアのコントローラ1(図4では、コントローラ1(1A))から境界装置変更情報を受信した場合には、その境界装置変更情報に付された宛先Prefixと出口(エリア境界装置)の情報に基づき、自エリア内の経路を再計算する。
記憶部14は、ROMや、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶手段により構成され、制御部11の機能を実現するためのプログラムや、前記したエリア内トポロジ管理情報141、フロー設定管理情報142、装置状態統計管理情報143、ルーチングテーブル144等が記憶される。
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係るネットワーク制御システム5の処理の流れについて説明する。
ここでは、ネットワーク制御システム5を構成するスイッチ2が、スイッチ2自身のIF等や、スイッチ2自身と接続するリンクの障害を検出した場合の経路切り替えを例に説明する。
本実施形態に係るスイッチ2は、障害の発生位置に応じて、以下の2種類のパターンの動作を実行する。
(非エリア境界障害発生パターン)障害発生エリア内のみの経路切り替えで導通性が確保できるパターン。
(エリア境界障害発生パターン)障害発生エリアの隣接エリアも合わせて経路切り替えしなければ導通性が確保できないパターン。
非エリア境界障害発生パターンは、エリアの境界に位置しないスイッチ2(非エリア境界装置)、そのIF、エリア内のリンク(非エリア境界リンク)において障害が発生した場合に、従来のシステムと同様に、障害を検出したスイッチ2が、障害検出通知を自エリアのコントローラ1のみに送信する。障害検出通知を受信した自エリアのコントローラ1は、障害箇所を迂回する代替経路を計算(若しくは事前計算結果を取得)し、その結果に基づいて、自エリア内の経路制御を実行する。これらの処理に伴って、隣接エリアとパケット送受信を行うエリア境界装置に経路変更は発生しない。
エリア境界障害発生パターンは、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けのIF)、エリア境界リンクにおいて障害が発生した場合に、障害を検出したスイッチ2(エリア境界装置)は、障害検出通知を自エリアのコントローラ1に送信すると共に、隣接エリアのコントローラ1に対しても送信する。そして、障害発生エリアのコントローラ1は、障害発生箇所を迂回する代替経路を計算(若しくは事前計算結果を取得)し、その結果に基づいて、自エリア内の経路制御を実行する。また、障害発生エリアのコントローラ1は、隣接エリアのコントローラ1に対し、どの宛先Prefixがどの出口(エリア境界装置)から送信されるかを示す境界装置変更情報を生成し、隣接エリアのコントローラ1に送信する。そして、隣接エリアのコントローラ1は、受信した境界装置変更情報に基づき、経路の再計算を実行し、その結果に基づいて、自エリア内の経路制御を実行する。
以下、この2種類のパターンについて詳細に説明する。
(非エリア境界障害発生パターン)
まず、非エリア境界障害発生パターンの処理の詳細について説明する。
図5は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5が行う非エリア境界障害発生パターンの処理の流れ説明するための図である。図6は、非エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。なお、図5においては、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置しないスイッチ2(非エリア境界装置)、そのIF、エリア内のリンク(非エリア境界リンク)において障害が発生したものとする。
エリアの境界に位置しないスイッチ2(エリア「A」の非エリア境界装置)の装置状態監視部213(図3)が障害発生を検出すると、図5に示すように、その障害検出通知を、自エリアのコントローラ1(1A)に送信する(ステップS11)。
障害発生エリアのコントローラ1(1A)の経路計算部114は、障害箇所を迂回する代替経路を計算(若しくは事前計算結果を取得)し(経路計算:ステップS12)、その経路計算結果に基づいて、エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS13)。
これらの処理に伴って、隣接エリアとの間でパケットの送受信を行うエリア境界装置のエントリ情報には変更は生じない。
図6を参照して、エリア「A」の非エリア境界装置であるスイッチ2(#A4)が障害発生を検出した場合を例に、エントリ情報の書き換えを説明する。
図6(a)に示すように、障害発生前(正常時)において、エリア「A」のスイッチ2(#A1)は、α1〜1000、β1〜1000という計2000個の宛先Prefix(図6においては、宛先Prefixを「Prefixes α1…1000」「Prefixes β1…1000」としてまとめて表現しているが、実際には合計2000個のエントリ情報が存在するものとする。)に対し、α1〜1000をIF「3」方向、β1〜1000をIF「1」方向に転送を行っているものとする(図6(b)参照)。ここで、エリア「A」のスイッチ2(#A4)に障害(ノード障害)が発生した場合に、スイッチ2(#A4)からの障害検出通知を受信したエリア「A」のコントローラ1(1A)(図6において図示省略)は、障害箇所を迂回する経路計算し、その計算結果に基づいて、エリア「A」内の各スイッチ2のフォワーディングテーブル231(図6において「テーブル」と記載。)を更新する。例えば、スイッチ2(#A1)においては、従来β1〜1000方向の転送は、IF「1」方向であったが、経路再計算の結果、IF「2」方向へと更新される(図6(c)参照)。
また、スイッチ2(#A4)が、リンクL114、リンクL124の障害(リンク障害)を検出した場合も、同様のフォワーディングテーブル231の更新を行う(図6(d),(e)参照)。
これらの処理に伴って、エリア「B」「X」から見た場合、エリア「A」での障害発生は、他エリアに伝達されることがないため、他エリアのスイッチ2のフォワーディングテーブル231は更新されることはない。
このように、スイッチ2が各エリアに分割され、各コントローラ1が管理する装置数が削減されることで、課題であった経路計算時間と事前経路計算に必要な情報量の削減を達成することができる。また、コントローラ1と各エリアのスイッチ2との間を、物理的に近い位置に配置しておくことで、課題であった物理遅延時間を減少させることができる。
(エリア境界障害発生パターン)
次に、エリア境界障害発生パターンの処理の詳細について説明する。
図7は、本実施形態に係るネットワーク制御システム5が行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。図8は、エリア境界障害発生パターンにおけるエントリ情報の書き換えを説明するための図である。なお、図7においては、図5と同様に、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けのIF)、エリア境界リンクにおいて障害が発生したものとする。
エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア「A」のエリア境界装置)の装置状態監視部213(図3)が障害発生を検出すると、複数コントローラ接続制御部214(図3)の指示に基づき、図7に示すように、その障害検出通知を、自エリアのコントローラ1(1A)と、隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1(1X)とに送信する(ステップS21)。
障害発生エリアのコントローラ1(1A)の経路計算部114(図4)は、障害箇所を迂回する代替経路を計算(若しくは事前計算結果を取得)し(経路計算:ステップS22)、その経路計算結果に基づいて、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS23)。
また、障害発生エリアのコントローラ1(1A)のコントローラ連携部115(図4)は、経路計算部114による経路計算結果に基づき、どの宛先Prefixがどの出口(エリア境界装置)から送信されるかを示す境界装置変更情報を生成し、隣接エリアのコントローラ1(1X)に送信する(ステップS24)。
境界装置変更情報を受信した隣接エリアのコントローラ1(1X)の経路計算部114は、その境界装置変更情報に付された宛先Prefixと出口(エリア境界装置)の情報に基づき、自エリア内の経路を再計算する(経路計算:ステップS25)。
そして、コントローラ1(1X)の経路計算部114は、その経路計算結果に基づいて、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS26)。
図8を参照して、エリア「A」のエリア境界装置であるスイッチ2(#A2)が障害発生を検出した場合を例に、エントリ情報の書き換えを説明する。
図8(a)に示すように、障害発生前(正常時)において、エリア「A」のスイッチ2(#A1)は、α1〜1000のPrefixに対しては、IF「3」方向、β1〜1000のPrefixに対しては、IF「1」方向に転送を行っているものとする(図8(b)参照)。ここで、エリア「A」のスイッチ2(#A2)に障害(ノード障害)が発生した場合に、スイッチ2(#A2)からの障害検出通知を受信したエリア「A」のコントローラ1(1A)(図8において図示省略)は、障害箇所を迂回する経路計算し、その計算結果に基づいて、エリア「A」内の各スイッチ2のフォワーディングテーブル231(図8において「テーブル」と記載。)を更新する。例えば、スイッチ2(#A1)においては、従来β1〜1000方向の転送は、IF「1」方向であったが、経路再計算の結果、IF「2」方向へと更新される(図8(c)参照)。
また、コントローラ1(1A)のコントローラ連携部115(図4)は、経路計算部114による経路計算結果に基づき、どの宛先Prefixがどの出口(エリア境界装置)から送信されるかを示す境界装置変更情報を生成し、隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1(1X)(図8において図示省略)に送信する。ここでは、コントローラ連携部115が、宛先Prefixがβ1〜1000について、エリア「A」のスイッチ2(#A3)からエリア「X」のスイッチ2(#X2)方向へ転送するという境界装置変更情報を隣接エリアのコントローラ1(1X)に送信したものとする。そして、コントローラ1(1X)の経路計算部114は、受信した境界装置変更情報に基づき、自エリア内の経路を再計算し、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う。例えば、エリア「X」のスイッチ2(#X2)において、α1〜1000方向の転送をIF「2」で行うこと、β1〜1000方向の転送をIF「1」で行うことの新たなエントリ情報が登録される(図8(d)参照)。
また、スイッチ2(#A2)が、エリア境界リンクであるリンクL11の障害(リンク障害)を検出した場合も、同様のフォワーディングテーブル231の更新を行う(図8(e),(f)参照)。
このように境界に位置する装置(エリア境界装置)が障害検出通知を自エリアのコントローラ1(1A)と隣接エリアのコントローラ1(1X)に送信し、障害検出通知を受信した障害発生エリアのコントローラ1(1A)と、隣接エリアのコントローラ1(1X)とが、境界装置変更情報を送受信することにより連携することで、本ネットワーク制御システム5は、障害発生エリアだけでなく隣接エリアも含めた柔軟な経路制御を可能にする。
<コントローラの変形例>
次に、本実施形態に係るコントローラ1の変形例について説明する。
図9は、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aの構成例を示す機能ブロック図である。図4に示した、本実施形態に係るコントローラ1と同様の機能を備える構成については、同一の名称と記号を付し、説明を省略する。図9に示したコントローラ1aと図4に示したコントローラ1との違いは、コントローラ1aは、制御部11の中に、コントローラ連携部115を備えておらず、その代わりに、境界装置IF優先度決定部116を備えていること、また、記憶部14に、境界装置IF優先度情報145が追加して記憶されていることである。
本実施形態に係るコントローラ1においては、図4に示すように、コントローラ連携部115を備え、このコントローラ連携部115が、経路計算部114によるその障害箇所を迂回する代替経路の計算結果に基づき、どの宛先Prefixがどの出口(エリア境界装置)から送信されるかを示す境界装置変更情報を障害発生時に生成し、隣接エリアのコントローラ1に送信していた。そして、隣接エリアのコントローラ1は、受信した境界装置変更情報に基づき、自エリア内の経路の再計算を行っていた。
これに対し、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aは、障害発生前(事前)に、現用のスイッチ2やリンクに障害が発生した際に、その代替として、どのスイッチ2、そのIF、および、どのリンクを使用するかという情報(後記する図10の境界装置IF優先度情報145)を、隣接エリアのコントローラ1aとの間で交換しておく。つまり、コントローラ1aは、隣接するコントローラ1aとの間において、所定の時間間隔で障害発生時に利用する境界装置IF優先度情報145を広告することにより同期をとっておく。こうすることにより、ネットワーク制御システム5は、境界装置変更情報を送信することなく、エリア境界装置であるスイッチ2からの障害検出通知の受信のみで、隣接する複数のエリアが並行して自律的に経路切り替え処理を実行することができる。
コントローラ1aの境界装置IF優先度決定部116は、障害発生前において、所定の時間間隔毎に、境界装置IF優先度情報145(図10)を生成し、記憶部14に記憶した上で、隣接エリアのコントローラ1aに送信しておく。
図10は、本実施形態の変形例に係る境界装置IF優先度情報145のデータ構成の一例を示す図である。図10に示すように、境界装置IF優先度情報145は、エリア境界装置、利用IF、優先度の各データにより構成され、1行目のレコードが、優先度が最も高く(優先度「高」)、現在利用しているエリア境界装置と、その利用しているIFと示す。なお、このエリア境界装置と利用IFとにより、現在利用しているリンク(エリア境界リンク)が特定される。そして、2行目のレコードが、優先度が低い(優先度「低」)エリア境界装置と利用IFとが示される。つまり、図10に示す例では、エリア境界装置であるスイッチ2(#A2)のIF「X」(または、スイッチ2(#A2)に接続するエリア境界リンク)に障害が発生した場合には、スイッチ2(#A3)のIF「Y」に切り替えることを示している。なお、この境界装置IF優先度情報145の優先度は、図10に示すように、エリア境界リンクが2つしかないような場合には、優先度を「高」「低」のように2種で表すようにしてもよいし、エリア境界リンクが3つ以上ある場合には、優先度を「1」「2」「3」・・・のように表し、優先度「1」から順にエリア境界装置と利用IFとが設定されるようにしてもよい。また、優先度を決定するための所定の条件式を導入し、その条件式を用いて計算した結果の数値が高いもの程、優先度が高いと設定してもよい。
境界装置IF優先度決定部116は、この境界装置IF優先度情報145の優先度を、隣接エリアのエリア境界装置の装置状態情報(例えば、物理IFのリンク利用率やその装置のフロー保持数など)に基づき決定する。この装置状態情報は、あるエリアのコントローラ1aが、隣接エリアのエリア境界装置のトポロジ情報を管理しているために、隣接エリアの情報を一部参照して、優先度を決定することができる。
例えば、エリア「A」のコントローラ1a(エリア内トポロジ監視部113)は、図2に示すように、スイッチ2(#X1)との間のリンクL11を構成する物理IF「N」と、スイッチ2(#X2)との間のリンクL12を構成する物理IF「M」のリンク利用率を装置状態情報として収集する。その結果、物理IF「N」のリンク利用率が「30%」、物理IF「M」のリンク利用率が「60%」だったとする。この場合、物理IFのリンク利用率の負荷分散を実現するために、リンク利用率が低い物理IF「N」を優先的に使用することとし、対応する自エリアのスイッチ2(#A2)の優先度を「高」、スイッチ2(#A3)の優先度を「低」として、境界装置IF優先度情報145(図10参照)を生成し、隣接するエリア「X」のコントローラ1aに広告を行う。
この処理により、エリア境界装置であるスイッチ2からの障害検出通知の受信のみで、隣接エリアのコントローラ1aが並行して自律的に経路切り替え処理を実行することができる。
なお、この優先度は、障害発生エリアのコントローラ1aとその隣接エリアのコントローラ1aとにおいて、一位に通信経路が決定できれば、従来のBGP(Border Gateway Protocol)のように、受信方向(MED相当)や送信方向(LOCAL PREFERENCE)などの属性を付与することも可能である。
次に、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aを含むネットワーク制御システム5が行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明する。なお、非エリア境界障害発生パターンの処理は、図5と同様であるので記載を省略する。
図11は、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aを含むネットワーク制御システム5が行うエリア境界障害発生パターンの処理の流れを説明するための図である。なお、図11においては、図5,7と同様に、スイッチ2が備える代表的な機能(コントローラ接続処理部211およびフォワーディングテーブル231)およびコントローラ1が備える代表的な機能(経路計算部114およびスイッチ接続処理部111)のみを記載し、他の機能の図示を省略している。また、ここでは、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア境界装置)、そのIF(隣接エリアの境界スイッチ向けのIF)、エリア境界リンクにおいて障害が発生したものとする。
まず、エリア「A」のコントローラ1a(1A)は、障害発生前に所定に時間間隔で境界装置IF優先度情報145(図10参照)を生成し、その生成した境界装置IF優先度情報145を隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1a(1X)に送信しておく(ステップS30)。境界装置IF優先度情報145を受信した隣接エリアのコントローラ1a(1X)は、その境界装置IF優先度情報145を自身の記憶部14に記憶しておく。
次に、エリアの境界に位置するスイッチ2(エリア「A」のエリア境界装置)の装置状態監視部213が障害発生を検出すると、複数コントローラ接続制御部214の指示に基づき、図11に示すように、その障害検出通知を、自エリアのコントローラ1a(1A)と、隣接エリア(エリア「X」)のコントローラ1a(1X)とに送信する(ステップS31)。
障害発生エリアのコントローラ1a(1A)の経路計算部114は、障害箇所を迂回する代替経路を計算(若しくは事前計算結果を取得)し(経路計算:ステップS32)、その経路計算結果に基づいて、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS33)。
一方、隣接エリアのコントローラ1a(1X)の経路計算部114は、障害検出通知を受信すると、まず、記憶部14内の境界装置IF優先度情報145(図10)を参照して、優先度順で現時点の次の優先度となるエリア境界装置と利用IFの情報を取得し、自エリア内の経路を再計算する(経路計算:ステップS34)。そして、コントローラ1a(1X)の経路計算部114は、経路計算結果に基づいて、自エリア内の各スイッチ2に対し変更後のエントリ情報の書き込みを行う(ステップS35)。
本実施形態に変形例に係るコントローラ1aを含むネットワーク制御システム5においては、障害検出通知の受信を契機として、障害発生エリアのコントローラ1a(1A)によるステップS32,S33の経路計算からエントリの書き込みまでの処理と、隣接エリアのコントローラ1a(1X)によるステップS34,S35の経路計算からエントリの書き込みまでの処理とが、並行して実行される。よって、本実施形態の変形例に係るコントローラ1aを含むネットワーク制御システム5は、自エリアおよび隣接エリアにおいて、並行して自律的に経路切り替え処理を実行することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るネットワーク制御システム5およびネットワーク制御方法によれば、以下に示す顕著な効果を奏することができる。
C/U分離アーキテクチャで構成されるネットワークにおける障害発生時の経路計算時間や障害パターンの事前計算による管理情報量の増大といった課題(課題(1))に対しては、エリアを分割することで、コントローラ1が管理すべきトポロジ情報が限定されるため、スイッチ2の数の削減による計算時間の減少や、事前に管理すべき情報量の削減が可能となる。
コントローラ1とスイッチ2との間での物理距離に応じて、メッセージ送受信時の遅延時間が増大するという課題(課題(2))に対しては、エリア毎にコントローラ1を設置し、各エリアのスイッチ2と物理的に近い位置に配置することにより、コントローラ1とスイッチ2間の要求・応答に伴う遅延時間を削減することが可能となる。
エリア分割によって、エリアのコントローラ1が管理・保持する情報が限定されるために、経路計算等の解が最適解ではなく、局所的な最適解になってしまうという課題(課題(3))に対しては、隣接エリアのエリア境界装置までをトポロジとして管理するため、エリア境界装置の各種情報(リンク利用率や、保持フロー数等)の情報収集が可能となり、それらの情報に基づき、境界装置IF優先度情報145(図10参照)を生成することにより、単純なエリア分割方式より柔軟な経路選択(例えば、網内の最大リンク利用率の抑制など)が実現可能となる。
このように、本実施形態に係るネットワーク制御システム5およびネットワーク制御方法によれば、C/U分離されたコントローラ1およびスイッチ2を備えるシステムにおいて、制御のリアルタイム性およびスケーラビリティを保ちつつ、エリア分割に依存しない柔軟な経路制御を実現することができる。
1 コントローラ
2 スイッチ(SW)
5 ネットワーク制御システム
11,21 制御部
12,22 通信部
13 入出力部
14,23 記憶部
111 スイッチ接続処理部
112 コントローラ設定部
113 エリア内トポロジ監視部
114 経路計算部
115 コントローラ連携部
116 境界装置IF優先度決定部
141 エリア内トポロジ管理情報
142 フロー設定管理情報
143 装置状態統計管理情報
144 ルーチングテーブル
145 境界装置IF優先度情報
211 コントローラ接続処理部
212 スイッチ設定部
213 装置状態監視部
214 複数コントローラ接続制御部
215 転送処理部
231 フォワーディングテーブル(転送先情報)
232 装置状態統計情報

Claims (4)

  1. パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムであって、
    複数の前記スイッチをエリア毎に分割し、前記分割したエリアそれぞれに対応付けた前記コントローラを備えており、
    前記スイッチは、
    前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部と、
    前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合に、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラとの間で、制御チャネルを構築するコントローラ接続処理部と、
    前記スイッチ自身が前記境界スイッチである場合に、前記スイッチ自身の前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報を、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し、構築された前記制御チャネルそれぞれを介して送信すると共に、障害の発生を検出した場合に、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、前記自エリアのコントローラおよび前記隣接エリアのコントローラに対し送信する装置状態監視部と、
    前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるスイッチ設定部と、を備え、
    前記コントローラは、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、
    前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報、が記憶される記憶部と、
    前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチとの間で、前記制御チャネルを構築するスイッチ接続処理部と、
    前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチから、前記装置状態情報を受信するエリア内トポロジ監視部と、
    前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行する経路計算部と、
    前記経路計算部が計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するコントローラ連携部と、を備え、
    前記コントローラは、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、
    前記経路計算部が、受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行すること
    を特徴とするネットワーク制御システム。
  2. 前記自エリアのコントローラは、前記コントローラ連携部の代わりに、境界装置IF優先度決定部を備えており、
    前記境界装置IF優先度決定部は、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信し、
    前記隣接エリアのコントローラの経路計算部は、
    前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行すること
    を特徴とする請求項1に記載のネットワーク制御システム。
  3. パケットの転送処理を実行する複数のスイッチと、前記スイッチそれぞれと制御チャネルを介して接続され、前記スイッチの経路制御を実行するコントローラと、を備えるネットワーク制御システムのネットワーク制御方法であって、
    前記ネットワーク制御システムは、複数の前記スイッチがエリア毎に分割され、前記分割されたエリアそれぞれに対応付けて前記コントローラを備えており、
    前記スイッチは、
    前記パケットの宛先と出力するIF(Interface)とを対応付けたエントリを複数格納する転送先情報が記憶される記憶部を備えており、
    前記スイッチ自身が前記エリアの境界に位置する境界スイッチである場合において、障害の発生を検出したときに、前記障害の発生箇所を付した障害検出通知を生成し、自エリアのコントローラおよび隣接エリアのコントローラに対し送信するステップと、
    前記エントリを前記自エリアのコントローラから受信し、前記転送先情報を書き換えるステップと、を実行し、
    前記コントローラは、自身が前記自エリアのコントローラである場合に、
    前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチそれぞれの間の接続関係を示すトポロジ情報が記憶されるエリア内トポロジ管理情報、並びに、前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記パケットの転送処理による装置状態を示す装置状態情報、が記憶される記憶部を備えており、
    前記自エリアの境界スイッチから前記障害検出通知を受信した場合に、前記エリア内トポロジ管理情報および前記装置状態情報を参照し、前記障害の発生箇所を除外した代替経路を計算し、その経路計算結果に基づき、前記自エリアのスイッチそれぞれに対応付けた前記エントリを生成し、前記自エリアのスイッチそれぞれに送信することにより前記経路制御を実行するステップと、
    前記計算した代替経路に基づき、前記隣接エリアに新たに接続される前記境界スイッチと対応する前記パケットの宛先の情報とを示す境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップと、を実行し、
    前記コントローラは、自身が前記隣接エリアのコントローラである場合に、
    受信した前記境界装置変更情報に基づき、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行すること
    を特徴とするネットワーク制御方法。
  4. 前記自エリアのコントローラは、前記境界装置変更情報を生成し、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップの代わりに、
    前記自エリアのスイッチおよび前記隣接エリアの境界スイッチの前記装置状態情報を参照し、前記自エリアと前記隣接エリアとを接続する、前記境界スイッチおよび利用するIFそれぞれの設定順を示す優先度を決定し、前記境界スイッチおよび前記利用するIFに前記優先度を対応付けた境界装置IF優先度情報を生成して、前記隣接エリアのコントローラに送信するステップを実行し、
    前記隣接エリアのコントローラは、
    前記障害検出通知を受信した場合に、受信した前記境界装置IF優先度情報を参照し、現時点の優先度の次の設定順である前記境界スイッチおよび前記利用するIFを用いるように、経路を再計算し、前記隣接エリア内の経路制御を実行するステップを実行すること
    を特徴とする請求項3に記載のネットワーク制御方法。
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