JP2015045690A - ヘッドアップディスプレイ及び投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することが可能なヘッドアップディスプレイを提供する。【解決手段】車両の天井または当該車両に備え付けのサンバイザへの取り付け手段を備えるヘッドアップディスプレイは、画像を構成する光を反射し、画像を前方風景に重なる虚像として観察者に視認させるハーフミラーと、画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、光源ユニットから出射された光を、ハーフミラーに向けて反射する反射ユニットと、光源ユニットから出射された光のうちで反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの観察者の出射口への視線を遮る遮光部と、を備え、反射ユニットは、遮光部では遮れない角度範囲からの観察者の出射口への視線を遮る大きさに構成されている。【選択図】図5
Description
本発明は、ヘッドアップディスプレイの技術分野に関する。
従来から、車両などの移動体に搭載され、観察者(運転者)に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイが知られている。ここで、ヘッドアップディスプレイを既存の車両に後から設置しようとする場合、一般的に、天井付近にヘッドアップディスプレイが設置される傾向にある。これは、ダッシュボードの形状等の理由により、ダッシュボードにヘッドアップディスプレイを設置することが困難な場合が多いからである。
例えば、特許文献1には、ダッシュボードへの取り付けは実際的ではないと考え、ダッシュボード上には第2の反射鏡のみを取り付けたヘッドアップディスプレイが開示されている。このヘッドアップディスプレイでは、反射表示パターンがより遠方に存在するように運転者に視認させるべく、天井に取り付けられた表示器の表示パターンを、同じく天井に取り付けられた第1の反射鏡で反射させ、さらにダッシュボード上の第2の反射鏡で反射させている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、運転者の体格(具体的には目線の高さや運転ポジション)によっては、表示器の発する光が運転者の視界内に直接入ってしまう場合があった。その場合、運転者はまぶしさを感じしまう。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することが可能なヘッドアップディスプレイなどを提供することを課題とする。
請求項に記載の発明では、車両の天井または当該車両に備え付けのサンバイザへの取り付け手段を備えるヘッドアップディスプレイは、画像を構成する光を反射し、前記画像を前方風景に重なる虚像として観察者に視認させるハーフミラーと、前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光を、前記ハーフミラーに向けて反射する反射ユニットと、前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、を備え、前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明では、投影された画像を光学的に反射するハーフミラーに向けて、画像を構成する光を投影する投影装置は、前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光の一部を反射して、前記ハーフミラーに向けて投影する反射ユニットと、前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、を備え、前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されていることを特徴とする。
本発明の1つの観点では、車両の天井または当該車両に備え付けのサンバイザへの取り付け手段を備えるヘッドアップディスプレイは、画像を構成する光を反射し、前記画像を前方風景に重なる虚像として観察者に視認させるハーフミラーと、前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光を、前記ハーフミラーに向けて反射する反射ユニットと、前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、を備え、前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されている。
上記のヘッドアップディスプレイでは、遮光部は、所定角度範囲からの観察者の出射口への視線を遮りつつ、光源ユニットから出射された光のうちで反射ユニットへ向かう光を、開口部を介して通過させる。また、反射ユニットは、遮光部では遮れない角度範囲(つまり所定角度範囲外の角度範囲)からの観察者の出射口への視線を遮る大きさに構成されている。上記のヘッドアップディスプレイによれば、遮光部及び反射ユニットにより、略全ての角度範囲からの観察者の出射口への視線を遮ることができる。そのため、運転者の体格(具体的には目線の高さや運転ポジション)によらずに、光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。よって、運転者が感じるまぶしさを低減することが可能となる。
なお、上記した「ハーフミラー」は、入射する光の一部を反射し、一部を透過するものであって、入射光と透過光の強さが必ずしも同一でなくとも良い。
上記のヘッドアップディスプレイの一態様では、前記開口部と前記反射ユニットの反射面とは、前記観察者の頭部が入らない距離だけ離間している。
この態様によれば、開口部と反射ユニットの反射面との間に観察者の頭部が入らなくなるため、光源ユニットの出射口が観察者から見えてしまうことを、つまり光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを、より確実に抑制することができる。
上記のヘッドアップディスプレイの他の一態様では、前記反射ユニットは、前記光源ユニットから出射された光の光軸から外れる方向に回転自在に構成され、前記光源ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮れない位置に前記反射ユニットが回転した場合に、前記画像を構成する光の出射を止める。
この態様によれば、反射ユニットが光源ユニットから出射された光の光軸から外れる方向に回転されることで、観察者の出射口への視線が反射ユニットで遮れなくなった場合にも、光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。
本発明の他の観点では、投影された画像を光学的に反射するハーフミラーに向けて、画像を構成する光を投影する投影装置は、前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光の一部を反射して、前記ハーフミラーに向けて投影する反射ユニットと、前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、を備え、前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されている。
上記の投影装置によっても、光源ユニットからの光が観察者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を車室内に設置した状態を模式的に示す。図1は、車両の運転席を側方から見た図であり、運転者は車室内のシートに座っている。運転者の頭上には車両の外枠を形成するルーフ(板金)27があり、その下方には車室の内装である天井28がある。また、運転者の前方には車両のフロントガラス25及びサンバイザ29がある。図1では、サンバイザ29は、天井28に対して対向した状態(「収納状態」とも呼ぶ。)で固定されている。
図1は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を車室内に設置した状態を模式的に示す。図1は、車両の運転席を側方から見た図であり、運転者は車室内のシートに座っている。運転者の頭上には車両の外枠を形成するルーフ(板金)27があり、その下方には車室の内装である天井28がある。また、運転者の前方には車両のフロントガラス25及びサンバイザ29がある。図1では、サンバイザ29は、天井28に対して対向した状態(「収納状態」とも呼ぶ。)で固定されている。
ヘッドアップディスプレイ2は、運転者の前方斜め上方向に設置される。ヘッドアップディスプレイ2は、主に、光源ユニット6が収容された本体部4と、コンバイナ5と、スクリーン部7と、接続部材8と、クリップ部9とを備える。
本体部4に収容された光源ユニット6は、観察者に視認させる情報を示す中間像を構成する光をスクリーン部7に向けて出射する。具体的には、光源ユニット6は、図示しない光源や制御部などを有する。光源は、例えば赤色、青色及び緑色の各色のレーザ光源を有し、制御部の制御に基づき、表示すべき画像を構成する光を出射する。制御部は、CPU、CPUが実行する制御プログラムやデータなどを記憶するROM、CPUが動作する際のワークメモリとして各種データが逐次読み書きされるRAMなどを有し、ヘッドアップディスプレイ2の全般的な制御を行う。
コンバイナ5は、スクリーン部7で生成された中間像を構成する光が投影されると共に、その投影光を運転者のアイポイント「Pe」へ一部反射することで虚像「Iv」を観察者に視認させる光学部材である。例えば、コンバイナ5の表示光の反射面は略凹面形状を有しており、コンバイナ5は虚像Ivを拡大表示させる。なお、コンバイナ5は、本発明における「ハーフミラー」の一例に相当する。
接続部材8は、本体部4からフロントガラス25の方向に延出し、コンバイナ5を支持する。接続部材8は、例えば一対のアームであり、本体部4の両側面に一端がそれぞれ取り付けられ、他端によりコンバイナ5を狭持する。
スクリーン部7は、中間像を生成する反射型の光学部材である。例えば、スクリーン部7には、射出瞳拡大器(EPE:Exit-Pupil Expander)が適用される。なお、スクリーン部7は、本発明における「反射ユニット」の一例に相当する。
クリップ部9は、天井28と対向する本体部4の上面に取り付けられ、サンバイザ29を挟み込んだ状態で本体部4をサンバイザ29に取り付ける。クリップ部9は、略J型に湾曲した板状の弾性体であり、サンバイザ29を狭持する方向に付勢する弾性力を有する。クリップ部9は、本発明における「取り付け手段」の一例に相当する。なお、以下で提示する図では、説明の便宜上、クリップ部9の図示を適宜省略する。
また、コンバイナ5、接続部材8及びスクリーン部7は、それぞれ固定される回転角度(即ち傾き)が調整可能に構成される。具体的には、コンバイナ5は、接続部材8の一端に設けられた軸81を回転軸として、矢印A11で示す方向に回転自在である。また、接続部材8は、本体部4の前方に設けられた軸82を回転軸として、矢印A12で示す方向に回転自在である。更に、スクリーン部7は、本体部4の後方に設けられた軸83を回転軸として、矢印A13で示す方向に回転自在である。そして、コンバイナ5及び接続部材8及びスクリーン部7は、回転後の任意の位置で維持される。
なお、運転者の頭上の開放感を確保したい場合や、サンバイザ29を使用する場合などに、コンバイナ5及び/又はクリーン部7を収納すべく、コンバイナ5、接続部材8及びスクリーン部7の少なくともいずれかが回転される。
[比較例の問題点]
次に、図2を参照して、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の問題点について説明する。比較例に係るヘッドアップディスプレイ21は、本体部4の代わりに本体部41を有する点で、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2(図1参照)と異なる。つまり、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21と本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2とでは、本体部4と本体部41との構成が異なる。
次に、図2を参照して、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の問題点について説明する。比較例に係るヘッドアップディスプレイ21は、本体部4の代わりに本体部41を有する点で、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2(図1参照)と異なる。つまり、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21と本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2とでは、本体部4と本体部41との構成が異なる。
図2(a)の左側には、運転者側から観察した比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の斜視図を示している。また、図2(a)の右側には、図2(a)の左側の図中の破線領域R1を拡大した図を示している。具体的には、本体部41に設けられた開口部41a(光源ユニット6からの光を通過させる穴)付近を拡大した図を示している。他方で、図2(b)は、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21を側方から観察した図を示している。ここでは、光源ユニット6(破線で示す)が光を出射している際の状態を示している。
図2(a)の右側の図に示すように、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21では、本体部41に設けられた開口部41aを介して、光源ユニット6の出射口6a(例えば投影レンズなど)が運転者から見えてしまう場合がある。その場合、図2(b)に示すように、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまい、つまり漏れ光LLが運転者に見えてしまい、運転者はまぶしさを感じてしまう。
本実施例では、上記のような比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の問題点を解消可能な構成をヘッドアップディスプレイ2に適用する。つまり、本実施例では、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制可能な構成を、ヘッドアップディスプレイ2に適用する。
[本実施例に係る構成]
次に、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2の構成について具体的に説明する。
次に、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2の構成について具体的に説明する。
図3は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2の本体部4と比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の本体部41との構成の違いを説明するための図を示している。図3(a)は、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21を斜め下方から観察した斜視図を示しており、図3(b)は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を斜め下方から観察した斜視図を示している。なお、図3では、説明便宜上、コンバイナ5の図示を省略している。
図3(a)と図3(b)とを比較すれば分かるように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2は、本体部4に遮光部4aが設けられている点で、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21と構成が異なる。遮光部4aは、比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の本体部41における開口部41aを覆うような位置に設けられている。具体的には、遮光部4aは、所定角度範囲からの運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線を遮りつつ、光源ユニット6から出射された光のうちでスクリーン部7へ向かう光を、開口部4a1を介して通過させように構成されている。特に、遮光部4aは、光源ユニット6から出射された光のうちで、本体部4の下方へ向かう光を遮るように構成されている。
なお、遮光部4aを本体部4と別体に構成する必要はなく、言い換えると比較例に係るヘッドアップディスプレイ21の本体部41に対して遮光部4aを追加する必要はなく、本体部4に遮光部4aを一体形成すれば良い。但し、本体部4と遮光部4aとを別体に構成しても構わない。
また、本実施例では、上記したような遮光部4aを用いると共に、遮光部4aでは遮れない角度範囲(つまり所定角度範囲外の角度範囲)からの運転者の出射口6aへの視線を遮れるような大きさに構成されたスクリーン部7を用いる。こうすることで、略全ての角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮れるようにする。
図4は、本実施例に係るスクリーン部7の一例を示す図である。図4は、運転者側から観察したスクリーン部7の平面図を示している。また、符号7a(破線で示す)は、スクリーン部7において光源ユニット6に対向する面に設けられた、光源ユニット6からの光を反射する反射面を表している。図4に示すように、スクリーン部7の外縁は、反射面7aと形状が異なる。具体的には、スクリーン部7は、その外縁が反射面7aのサイズよりもかなり大きくなるように構成されている。このようにスクリーン部7を構成することで、光源ユニット6からの光を適切にマスクすることが可能となる。つまり、運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線をスクリーン部7により適切に遮ることができる。
なお、スクリーン部7を反射面7aと同程度のサイズに構成しても、遮光部4aでは遮れない角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線をスクリーン部7にて十分に遮れる場合には、スクリーン部7を反射面7aよりも大きなサイズに構成する必要はなく、スクリーン部7を反射面7aと同程度のサイズに構成しても良い。
次に、図5を参照して、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2の作用・効果について説明する。図5(a)の左側には、運転者側から観察した本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2の斜視図を示している。また、図5(a)の右側には、図5(a)の左側の図中の破線領域R2を拡大した図を示している。具体的には、本体部4に設けられた遮光部4a付近を拡大した図を示している。他方で、図5(b)は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を側方から観察した図を示している。ここでは、光源ユニット6(破線で示す)が光を出射している際の状態を示している。
図5(a)の右側の図に示すように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2では、運転者から光源ユニット6の出射口6a(例えば投影レンズなど)が見えないことがわかる。これは、上述したように、本体部4に遮光部4aを設けたこと及びスクリーン部7を適切なサイズに構成したことに起因する。したがって、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2によれば、図5(b)に示すように、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。つまり、図2(b)に示したような漏れ光LLが運転者に見えてしまうことを適切に抑制することができる。そのため、運転者はまぶしさを感じなくなる。
以上説明したように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2によれば、遮光部4a及びスクリーン部7により、略全ての角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮ることができる。そのため、運転者の体格(具体的には目線の高さや運転ポジション)によらずに、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。
[好適な構成例]
以下では、上記した本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2に適用するのに好適な構成例(第1及び第2の構成例)を挙げる。
以下では、上記した本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2に適用するのに好適な構成例(第1及び第2の構成例)を挙げる。
(第1の構成例)
図6を参照して、第1の構成例について説明する。図6は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を側方から観察した図を示している。第1の構成例では、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとを、運転者の頭部が入らない距離だけ離間させる。つまり、図6に示すように、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとの距離L1を、運転者の頭部が入らない距離(例えば15cm以下)に設定する。なお、距離L1は、例えば本体部4に対するスクリーン部7の角度(傾き)が概ね直角である状態を基準にして規定される。
図6を参照して、第1の構成例について説明する。図6は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を側方から観察した図を示している。第1の構成例では、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとを、運転者の頭部が入らない距離だけ離間させる。つまり、図6に示すように、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとの距離L1を、運転者の頭部が入らない距離(例えば15cm以下)に設定する。なお、距離L1は、例えば本体部4に対するスクリーン部7の角度(傾き)が概ね直角である状態を基準にして規定される。
このような第1の構成例を採用する理由は以下の通りである。上述した[本実施例に係る構成]のセクションで述べた構成を採用した場合には、スクリーン部7の背面方向からは光源ユニット6の出射口6aは見えなくなる。しかしながら、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとの間に頭部が入れば、光源ユニット6の出射口6aが見えてしまう場合がある。したがって、第1の構成例では、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとの間に頭部が入らないように、開口部4a1と反射面7aとの距離L1を頭部が入らない距離に設定する。これにより、光源ユニット6の出射口6aが運転者から見えてしまうことを、つまり光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまうことを、より確実に抑制することができる。
(第2の構成例)
図7を参照して、第2の構成例について説明する。図7(a)〜(c)は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を側方から観察した図を示している。第2の構成例では、スクリーン部7が回転された場合に(図1中の矢印A13参照)、スクリーン部7の回転角度に応じて、つまりスクリーン部7の傾きに応じて、光源ユニット6からの光の出射を止める。具体的には、第2の構成例では、光源ユニット6内の制御部が、本体部4の遮光部4aでは遮れない角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮れない位置にスクリーン部7が回転した場合に、光源ユニット6内の光源をオフに制御する。
図7を参照して、第2の構成例について説明する。図7(a)〜(c)は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2を側方から観察した図を示している。第2の構成例では、スクリーン部7が回転された場合に(図1中の矢印A13参照)、スクリーン部7の回転角度に応じて、つまりスクリーン部7の傾きに応じて、光源ユニット6からの光の出射を止める。具体的には、第2の構成例では、光源ユニット6内の制御部が、本体部4の遮光部4aでは遮れない角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮れない位置にスクリーン部7が回転した場合に、光源ユニット6内の光源をオフに制御する。
図7(a)は、本体部4に対するスクリーン部7の角度(傾き)が概ね直角である状態を示している。図7(a)に示す状態では、図5(b)で述べたように、遮光部4a及びスクリーン部7により、運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線が遮られる、つまり光源ユニット6からの光は運転者の視界内に直接入らない。
図7(b)は、図7(a)に示す状態からスクリーン部7を矢印A21で示すように回転させた状態を示している。この状態でも、運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線が遮られる、つまり光源ユニット6からの光は運転者の視界内に直接入らない。具体的には、特にスクリーン部7の存在により、運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線が遮られる。したがって、図7(b)に示すスクリーン部7の状態では、光源ユニット6から光を出射させていても特に問題は無いと言えるため、光源ユニット6内の制御部は、光源ユニット6内の光源をオンに維持する。
図7(c)は、図7(b)に示す状態からスクリーン部7を矢印A22で示すように更に回転させた状態を示している。この状態では、破線矢印B1で示すように、運転者の光源ユニット6の出射口6aへの視線がスクリーン部7で遮れなくなる。そのため、光源ユニット6から光を出射させると、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ることとなる。したがって、図7(c)に示すスクリーン部7の状態では、光源ユニット6内の制御部は、光源ユニット6内の光源をオフに切り替える。
なお、光源ユニット6内の制御部は、上記のようなスクリーン部7の回転角度(傾き)に応じた光源ユニット6内の光源のオン/オフの制御を、例えばスクリーン部7の回転角度(言い換えるとチルト角)を検出可能な角度センサの出力などに基づいて実施する。例えば、光源ユニット6内の制御部は、当該角度センサの出力より、本体部4に対するスクリーン部7の回転角度が所定角度以下となったと判定された際に、光源ユニット6内の光源をオンからオフに切り替える。この例における所定角度は、本体部4の遮光部4aでは遮れない角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮れない位置にスクリーン部7が回転した状態での、本体部4に対するスクリーン部7の回転角度に設定される。
以上説明した第2の構成例によれば、運転者によってスクリーン部7が回転された場合にも、光源ユニット6からの光が運転者の視界内に直接入ってしまうことを適切に抑制することができる。
なお、第2の構成例を第1の構成例と組み合わせて実施しても良い。その場合、遮光部4aの開口部4a1とスクリーン部7の反射面7aとを頭部が入らない距離だけ離間させると共に、スクリーン部7の回転角度に応じて光源ユニット6内の光源をオン/オフさせる制御を行えば良い。
[変形例]
以下では、上記した実施例に好適な変形例を示す。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例(第1及び第2の構成例も含む)に適用することができる。
以下では、上記した実施例に好適な変形例を示す。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例(第1及び第2の構成例も含む)に適用することができる。
(変形例1)
図1に示すヘッドアップディスプレイ2は、クリップ部9によりサンバイザ29に取り付けられていた。しかし、本発明が適用可能なヘッドアップディスプレイ2の取り付け方法は、これに限定されない。例えば、ヘッドアップディスプレイ2は、サンバイザ29に代えて天井28に取り付けられても良い。この場合、例えばサンバイザ29を取り付けるために設けられた天井28の取り付け穴等を利用して、ヘッドアップディスプレイ2を天井28に取り付ければ良い。
図1に示すヘッドアップディスプレイ2は、クリップ部9によりサンバイザ29に取り付けられていた。しかし、本発明が適用可能なヘッドアップディスプレイ2の取り付け方法は、これに限定されない。例えば、ヘッドアップディスプレイ2は、サンバイザ29に代えて天井28に取り付けられても良い。この場合、例えばサンバイザ29を取り付けるために設けられた天井28の取り付け穴等を利用して、ヘッドアップディスプレイ2を天井28に取り付ければ良い。
(変形例2)
上記した実施例では、ヘッドアップディスプレイ2は、コンバイナ5を有し、コンバイナ5で反射させた光源ユニット6の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させていた。しかし、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。これに代えて、ヘッドアップディスプレイ2は、接続部材8及びコンバイナ5を有さず、フロントガラス25で反射させた光源ユニット6の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させてもよい。
上記した実施例では、ヘッドアップディスプレイ2は、コンバイナ5を有し、コンバイナ5で反射させた光源ユニット6の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させていた。しかし、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。これに代えて、ヘッドアップディスプレイ2は、接続部材8及びコンバイナ5を有さず、フロントガラス25で反射させた光源ユニット6の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させてもよい。
図8は、本変形例に係るヘッドアップディスプレイ2の構成例を示す。図8に示すように、本変形例では、スクリーン部7で反射された光源ユニット6からの出射光は、フロントガラス25により反射されることで、アイポイントPeに到達する。このような構成であっても、上記した実施例と同様に、光源ユニット6から出射された光のうちでスクリーン部7へ向かう光を通過させる開口部4a1を有し、所定角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮る遮光部4aを本体部4に設けて、遮光部4aでは遮れない角度範囲からの運転者の出射口6aへの視線を遮るような大きさにスクリーン部7を構成すれば良い。
なお、本変形例で示したヘッドアップディスプレイ2は、本発明における「投影装置」の一例に相当する。
(変形例3)
光源ユニット6には、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や、ラスタ走査を行う表示装置(例えばMEMSミラーを用いる表示装置)や、DLP(Digital Light Processing)など、種々の表示装置を適用することができる。なお、「DLP」は登録商標である。
光源ユニット6には、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や、ラスタ走査を行う表示装置(例えばMEMSミラーを用いる表示装置)や、DLP(Digital Light Processing)など、種々の表示装置を適用することができる。なお、「DLP」は登録商標である。
また、光源ユニット6の光源には、レーザ素子や、LED(Light Emitting Diode)や、蛍光管など、種々の光源を適用することができる。
また、上記した実施例では、光源ユニット6の出射口6aに投影レンズが設けられた構成を例として挙げたが、投影レンズを単なる透明ガラス板に置き換えても良い。
また、光源ユニット6として液晶ディスプレイを使用する場合には、これまで説明してきた投影レンズの位置に液晶ディスプレイを配置しても良い。
2 ヘッドアップディスプレイ
4 本体部
4a 遮光部
4a1 開口部
5 コンバイナ
6 光源ユニット
6a 出射口
7 スクリーン部
7a 反斜面
4 本体部
4a 遮光部
4a1 開口部
5 コンバイナ
6 光源ユニット
6a 出射口
7 スクリーン部
7a 反斜面
Claims (4)
- 車両の天井または当該車両に備え付けのサンバイザへの取り付け手段を備えるヘッドアップディスプレイであって、
画像を構成する光を反射し、前記画像を前方風景に重なる虚像として観察者に視認させるハーフミラーと、
前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、
前記光源ユニットから出射された光を、前記ハーフミラーに向けて反射する反射ユニットと、
前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、
を備え、
前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。 - 前記開口部と前記反射ユニットの反射面とは、前記観察者の頭部が入らない距離だけ離間していることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
- 前記反射ユニットは、前記光源ユニットから出射された光の光軸から外れる方向に回転自在に構成され、
前記光源ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮れない位置に前記反射ユニットが回転した場合に、前記画像を構成する光の出射を止めることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ。 - 投影された画像を光学的に反射するハーフミラーに向けて、画像を構成する光を投影する投影装置であって、
前記画像を構成する光を、出射口を通して出射する光源ユニットと、
前記光源ユニットから出射された光の一部を反射して、前記ハーフミラーに向けて投影する反射ユニットと、
前記光源ユニットから出射された光のうちで前記反射ユニットへ向かう光を通過させる開口部を有し、所定角度範囲からの観察者の前記出射口への視線を遮る遮光部と、
を備え、
前記反射ユニットは、前記遮光部では遮れない角度範囲からの前記観察者の前記出射口への視線を遮る大きさに構成されていることを特徴とする投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013175589A JP2015045690A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | ヘッドアップディスプレイ及び投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013175589A JP2015045690A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | ヘッドアップディスプレイ及び投影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015045690A true JP2015045690A (ja) | 2015-03-12 |
Family
ID=52671259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013175589A Pending JP2015045690A (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | ヘッドアップディスプレイ及び投影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015045690A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105882527A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-08-24 | 中国科学院上海光学精密机械研究所 | 一种车载信息投射*** |
DE102019122417A1 (de) * | 2019-08-21 | 2021-02-25 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kompakte Blickfeldanzeigevorrichtung |
CN113302077A (zh) * | 2019-01-11 | 2021-08-24 | 日本精机株式会社 | 平视显示装置 |
-
2013
- 2013-08-27 JP JP2013175589A patent/JP2015045690A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105882527A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-08-24 | 中国科学院上海光学精密机械研究所 | 一种车载信息投射*** |
CN113302077A (zh) * | 2019-01-11 | 2021-08-24 | 日本精机株式会社 | 平视显示装置 |
DE102019122417A1 (de) * | 2019-08-21 | 2021-02-25 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Kompakte Blickfeldanzeigevorrichtung |
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