JP2015040430A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することができる電子キーシステムを提供する。
【解決手段】手動施錠操作監視部18は、室内側からサムターン16によって建物扉8が手動で施錠操作されたか否かを監視する。有効無効設定部19は、サムターン16によって手動施錠されたとき、全ての電子キー2のスマート照合を無効化する。これにより、例えば室内玄関付近において電子キー2がスマート照合の通信エリア内に置き忘れられてしまっても、この電子キー2によるスマート照合が成立として処理されないので、室外から第三者によって施錠操作部11が操作されても、建物扉8が不正に解錠されずに済む。
【選択図】図1
【解決手段】手動施錠操作監視部18は、室内側からサムターン16によって建物扉8が手動で施錠操作されたか否かを監視する。有効無効設定部19は、サムターン16によって手動施錠されたとき、全ての電子キー2のスマート照合を無効化する。これにより、例えば室内玄関付近において電子キー2がスマート照合の通信エリア内に置き忘れられてしまっても、この電子キー2によるスマート照合が成立として処理されないので、室外から第三者によって施錠操作部11が操作されても、建物扉8が不正に解錠されずに済む。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば建物扉の施解錠の切り替えを許可又は実行する電子キーシステムに関する。
近年、電子キーと無線によってID照合を行う電子キーシステムが建物に適用される傾向にある(特許文献1等参照)。電子キーシステムとしては、建物側からの通信を契機に狭域無線によりID照合を行い、同ID照合が成立すれば、建物扉の施解錠が許可されるキー操作フリーシステムがある。よって、同システムによってID照合が成立している状況下において、室外から建物扉の解錠スイッチが操作されれば、建物扉が解錠され、電子キーを操作することなく建物内に入室することができる。
ところで、電子キーシステムのアンテナは、室外に位置する電子キーとの通信を前提としているので、室外に配置されるが、一定量の電波が室内にも届いてしまう現状がある。このため、入室したユーザが、例えば、電子キーを下駄箱の上に置き忘れたり、そのまま室内において建物扉付近に滞在したりしてしまうと、室外のアンテナと室内の電子キーとの間でID照合が成立することも起こり得る。よって、このような場合には、第三者によって室外から不正に建物扉が解錠されてしまう可能性があった。
本発明の目的は、室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することができる電子キーシステムを提供することにある。
前記問題点を解決する電子キーシステムは、建物側からの通信を契機に無線によりID照合を行い、当該ID照合が成立すれば、建物扉の施解錠を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、前記建物扉に設けられたサムターンが手動操作により施錠されたか否かを監視する手動施錠操作監視部と、前記サムターンが手動で施錠操作されたとき、全ての前記電子キーにおいてID照合を無効化する有効無効設定部とを備えた。
本構成によれば、建物扉がサムターンの手動操作によって施錠されると、全ての電子キーにおいてID照合が無効化される。このため、室内に入ったユーザが室内玄関付近に電子キーを置き忘れるなどして、仮にID照合の通信が確立する状態となっていても、サムターンによる手動施錠を契機としてID照合が実行できなくなるので、第三者が室外から建物扉の解錠操作を行っても、ID照合の無効化により、建物扉の解錠が許可されない。よって、室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することが可能となる。
前記電子キーシステムにおいて、前記有効無効設定部は、前記建物の室内に設けられた室内操作装置において前記建物扉の施錠操作が行われたのであれば、前記電子キーのID照合を有効のまま維持することが好ましい。この構成によれば、室内操作装置で建物扉の施錠操作が行われたときには、電子キーのID照合が有効のまま維持される。よって、建物扉を施錠するとき、電子キーのID照合を無効化するか否かを使い分けることが可能となるので、利便性が確保される。
前記電子キーシステムにおいて、前記有効無効設定部は、前記サムターンが手動で施錠操作されたとき、建物側からの通信を契機とする第1ID照合を全ての前記電子キーにおいて無効化し、前記建物は、前記電子キーからの通信を契機とする第2ID照合が成立することを確認すると、当該電子キーにおいて前記第1ID照合が無効化されていても、前記第2ID照合の成立を契機に、前記建物扉の解錠を実行することが好ましい。この構成によれば、第1ID照合の無効化により第1ID照合の成立に基づく建物扉の解錠が不可となっていても、電子キーで第2ID照合を成立させれば、建物扉を解錠することが可能となる。
前記電子キーシステムにおいて、全ての前記電子キーの前記第1ID照合が無効化されているとき、前記電子キーからの通信を契機とする前記第2ID照合が成立することを確認すると、その電子キーのみ前記第1ID照合を無効から有効に復帰させる復帰作動部を備えることが好ましい。この構成によれば、全ての電子キーの第1ID照合が無効化されているとき、第2ID照合が成立した電子キーであれば、その電子キーについて第1ID照合が有効に戻される。よって、無効化された第1ID照合を、所定のものだけであれ、有効に復帰させることが可能となる。
前記電子キーシステムにおいて、全ての前記電子キーにおいてID照合が無効化されているとき、前記建物の室内に設けられた室内操作装置において復帰操作がなされると、全て又は一部の前記電子キーのID照合を無効から有効に復帰させる復帰作動部を備えることが好ましい。この構成によれば、全ての電子キーにおいてID照合が無効化されているとき、室内操作装置でID照合の復帰操作が実行されると、全て又は一部の電子キーにおいて、ID照合が有効に戻される。よって、電子キーのID照合が無効化されても、室内操作装置の復帰操作によって、全て又は一部の電子キーのID照合を有効に復帰させることが可能となる。
本発明によれば、電子キーシステムにおいて、室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することができる。
(第1実施形態)
以下、電子キーシステムの第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、建物1は、電子キー2と無線によりID照合を行う電子キーシステム3を備える。電子キーシステム3は、建物1からの通信を契機にID照合(第1ID照合)を行うキー操作フリーシステムと、電子キー2からの通信を契機にID照合(第2ID照合)を行うワイヤレスキーシステムとがある。なお、以降、キー操作フリーシステムのID照合を「スマート照合」と記し、ワイヤレスキーシステムのID照合を「ワイヤレス照合」と記す。
以下、電子キーシステムの第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、建物1は、電子キー2と無線によりID照合を行う電子キーシステム3を備える。電子キーシステム3は、建物1からの通信を契機にID照合(第1ID照合)を行うキー操作フリーシステムと、電子キー2からの通信を契機にID照合(第2ID照合)を行うワイヤレスキーシステムとがある。なお、以降、キー操作フリーシステムのID照合を「スマート照合」と記し、ワイヤレスキーシステムのID照合を「ワイヤレス照合」と記す。
電子キーシステム3は、電子キーシステム3の動作を制御するコントローラ4と、建物1の室内に配置された室内操作装置5とを備える。コントローラ4は、電子キー2とID照合を行う照合ECU6と、ドア機器を制御する機器制御ECU7とを備える。照合ECU6のメモリ(図示略)には、コントローラ4に登録された電子キーIDが書き込み保存されている。コントローラ4には、建物扉8の周囲に電波を送信可能な送信アンテナ9と、建物扉8の周囲の電波を受信可能な受信アンテナ10と、建物扉8の解錠時に操作する解錠操作部11とが接続されている。送信アンテナ9が送信する電波は、LF(Low Frequency)帯の電波であることが好ましい。受信アンテナ10が受信する電波は、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波であることが好ましい。送信アンテナ9及び受信アンテナ10は、建物扉8において室外側に配置される。解錠操作部11は、建物扉8において室外側に配置されるとともに、例えばプッシュモーメンタリ式のスイッチであることが好ましい。
電子キー2は、電子キー2の動作を制御するキー制御部12と、電子キー2において電波を受信する受信アンテナ13と、電子キー2から電波を送信する送信アンテナ14と、建物扉8の作動状態を切り替える際に操作する遠隔操作部15とを備える。キー制御部12のメモリ(図示略)には、各電子キー2の固有IDである電子キーIDが書き込み保存されている。受信アンテナ13が受信可能な電波は、LF電波が好ましい。送信アンテナ14が送信可能な電波は、UHF電波が好ましい。遠隔操作部15は、例えば建物扉8の解錠スイッチが好ましい。
送信アンテナ9がリクエスト信号SrqをLF送信して建物扉8の周囲に通信エリアを形成するとき、電子キー2が通信エリアに進入してリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2はスマート通信を開始して、ID信号Sidを建物1にUHF送信する。具体的には、送信アンテナ9から送信されたウェイク信号を電子キー2が受信すると、電子キー2が起動してアックを返信し、続く通信課程において、建物コード照合、チャレンジレスポンス認証、電子キーID照合の各種照合を実行する。建物コード照合は、建物1の固有IDである建物コードを電子キー2に送信し、電子キー2に建物コードを認証させる照合である。チャレンジレスポンス認証は、送信の度にコードが毎回変わるチャレンジコードを電子キー2の暗号鍵に通してレスポンスコードを演算させて、これを建物1に返信させ、建物1において同様に演算したレスポンスコードにより、電子キー2のレスポンスコードの正当性を確認する照合である。電子キーID照合は、電子キー2に登録された電子キーIDの正当性を確認する照合である。照合ECU6は、これら照合が成立することを確認すると、スマート照合が成立したと判断し、機器制御ECU7によるドア機器の作動を許可/実行する。
建物扉8は、建物扉8の施解錠を手動で切り替えする際に操作するサムターン16を備える。サムターン16は、建物扉8において室内側に配置される。建物扉8は、サムターン16の動作状態を検出する施解錠状態検出部17を備える。施解錠状態検出部17は、スイッチ又はセンサのいずれでもよい。施解錠状態検出部17は、例えば解錠を検出するとき、解錠検出信号を照合ECU6に出力し、施錠を検出するとき、施錠検出信号を照合ECU6に出力する。
電子キーシステム3は、サムターン16による手動の施錠操作を監視する手動施錠操作監視部18と、電子キー2のID照合(スマート照合)の有効無効を設定する有効無効設定部19と、無効化されたスマート照合を有効に復帰させる復帰作動部20とを備える。これらは、例えば照合ECU6に設けられるのが好ましい。手動施錠操作監視部18は、施解錠状態検出部17から入力する信号を基に、サムターン16による手動施錠が行われたか否かと判断する。有効無効設定部19は、サムターン16の手動操作に基づき、照合ECU6におけるスマート照合の取扱いモードを無効モード及び有効モードのいずれかに切り替える。例えば、有効無効設定部19は、サムターン16により建物扉8が手動で施錠されたとき、全ての電子キー2においてスマート照合を無効化する。復帰作動部20は、例えば電子キー2の遠隔操作部15の操作によって建物扉8が施錠されたとき、その電子キー2のスマート照合を無効から有効に復帰させる。
「ID照合の無効化」とは、いま成立状態にあるID照合結果(スマート照合結果)を破棄するとともに、以降、ID照合(スマート照合)を実行できなくする状態を言う。なお、ID照合(スマート照合)を実行できなくすることに代えて、仮にID照合(スマート照合)が成立する状態となっても、これを成立として取り扱わないようにしてもよい。また、「ID照合を有効にする」とは、ID照合(スマート照合)を実行できる状態をいう。
室内操作装置5は、室内操作装置5の動作を制御する装置制御部21と、室内操作装置5において建物扉8の施解錠を切り替える際に操作する施解錠操作部22と、スマート照合が有効/無効のいずれの状態にあるのかを表示するID照合有効無効表示部23と、直近にID照合が成立した電子キー2の番号を表示するキー番号表示部24とを備える。装置制御部21は、施解錠操作部22の操作状態を監視するとともに、ID照合有効無効表示部23及びキー番号表示部24の表示を制御する。
建物扉8は、サムターン16の手動操作のみならず、室内操作装置5の施解錠操作部22を操作することでも施錠することが可能である。例えば、施解錠操作部22が操作される度に、建物扉8の施解錠が交互に切り替わる。有効無効設定部19は、室内操作装置5の施解錠操作部22で建物扉8が施錠されたとき、電子キー2のスマート照合結果を無効化に切り替えず、有効のまま維持する。
次に、図2〜図4を用いて、電子キーシステム3の動作を説明する。
[電子キーのスマート照合結果を無効化するときの動作]
図2に示すように、電子キー2を所持したユーザが建物扉8を開閉して入室し、室内からサムターン16を施錠側に操作して、建物扉8を手動により施錠したとする。施解錠状態検出部17は、サムターン16が施錠状態に切り替えられたことを検出すると、施錠検出信号を照合ECU6に出力する。手動施錠操作監視部18は、施解錠状態検出部17から施錠検出信号を入力すると、サムターン16の手動操作による施解錠があったと判断する。有効無効設定部19は、サムターン16の手動操作による施解錠があったと判断されたとき、全ての電子キー2のスマート照合を無効化に切り替える。
[電子キーのスマート照合結果を無効化するときの動作]
図2に示すように、電子キー2を所持したユーザが建物扉8を開閉して入室し、室内からサムターン16を施錠側に操作して、建物扉8を手動により施錠したとする。施解錠状態検出部17は、サムターン16が施錠状態に切り替えられたことを検出すると、施錠検出信号を照合ECU6に出力する。手動施錠操作監視部18は、施解錠状態検出部17から施錠検出信号を入力すると、サムターン16の手動操作による施解錠があったと判断する。有効無効設定部19は、サムターン16の手動操作による施解錠があったと判断されたとき、全ての電子キー2のスマート照合を無効化に切り替える。
有効無効設定部19は、スマート照合を無効に切り替えると、無効通知を室内操作装置5に出力する。装置制御部21は、照合ECU6から無効通知を入力すると、スマート照合が無効化されていることを、ID照合有効無効表示部23に表示する。これにより、ユーザは、いま全ての電子キー2においてスマート照合が無効にされていることが分かる。
ところで、電子キー2を所持したユーザが建物1の内部に入り、建物扉8を室内から施錠した後、例えば下駄箱25の上に電子キー2を置いたり、電子キー2を所持したままユーザが建物扉8の付近に滞在したりすることがある。ここで、送信アンテナ9は室外に設置されているが、電波が一定量、室内にも届くことから、電子キー2が室内において建物扉8の近くに位置していると、電子キー2が室内に存在するにもかかわらず、スマート照合が確立してしまうことがある。こうなると、第三者によって室外から解錠操作部11を操作されてしまうと、せっかく室内から建物扉8を施錠しても、不正に解錠されてしまう可能性がある。
しかし、本例の場合、サムターン16によって建物扉8が手動施錠されたときは、全ての電子キー2のスマート照合が無効化される。このため、サムターン16の手動操作による建物扉8の施錠後、仮に電子キー2が室内においてスマート照合が確立する場所に位置していても、室外の解錠操作部11の操作による建物扉8の解錠が不可にされる。よって、この場合には、第三者が車外から解錠操作部11を操作しても、建物扉8が解錠されないので、不正侵入に対する防犯性が確保される。
図3に示すように、入室したユーザが、サムターン16ではなく、室内操作装置5の施解錠操作部22を操作することにより、室内側から建物扉8を施錠する場合もある。有効無効設定部19は、室内操作装置5で建物扉8が施錠操作されたとき、スマート照合を無効化せず、有効のまま維持する。このため、以降、電子キー2を所持した家人が帰宅する場合に、家人の電子キー2でスマート照合が成立すれば、通常通り、解錠操作部11の操作により建物扉8を解錠して建物1内に入室することが可能である。
[スマート照合結果が有効化へ復帰するときの動作]
図4に示すように、スマート照合が無効化されているとき、建物扉8の解錠操作部11では建物扉8を解錠することができないので、家人が建物1内に入室するには、所持する電子キー2の遠隔操作部15を操作させる。ここでは、例えば電子キー2において解錠スイッチを操作する。電子キー2において遠隔操作部15が操作されると、電子キー2から遠隔操作信号Swlが送信され、ワイヤレス照合が実行される。解除スイッチが操作された場合、遠隔操作信号Swlとして解錠信号がUHF送信される。解錠信号は、例えば解錠コマンド及び電子キーIDを含む信号である。照合ECU6は、解錠信号を受信すると、解錠信号に含まれる電子キーIDを照合し、このワイヤレス照合が成立すれば、解錠コマンドに従って建物扉8を解錠する。これにより、帰宅した家人は解錠操作部11を操作して建物扉8を解錠し、室内に入ることが可能である。
図4に示すように、スマート照合が無効化されているとき、建物扉8の解錠操作部11では建物扉8を解錠することができないので、家人が建物1内に入室するには、所持する電子キー2の遠隔操作部15を操作させる。ここでは、例えば電子キー2において解錠スイッチを操作する。電子キー2において遠隔操作部15が操作されると、電子キー2から遠隔操作信号Swlが送信され、ワイヤレス照合が実行される。解除スイッチが操作された場合、遠隔操作信号Swlとして解錠信号がUHF送信される。解錠信号は、例えば解錠コマンド及び電子キーIDを含む信号である。照合ECU6は、解錠信号を受信すると、解錠信号に含まれる電子キーIDを照合し、このワイヤレス照合が成立すれば、解錠コマンドに従って建物扉8を解錠する。これにより、帰宅した家人は解錠操作部11を操作して建物扉8を解錠し、室内に入ることが可能である。
有効無効設定部19は、電子キー2の遠隔操作部15によって建物扉8が解錠されたことを確認すると、その電子キー2のみスマート照合を有効に復帰させる。つまり、ワイヤレス照合が成立した電子キー2について、スマート照合を有効に戻す。これにより、この電子キー2を通常通り使用できる状態に戻すことが可能となる。なお、これ以外の電子キー2については、スマート照合が無効のままで維持されるので、室内玄関付近における意図せぬスマート照合成立は極力防止される。
有効無効設定部19は、スマート照合を有効に戻した電子キー2のキー番号を室内操作装置5に出力する。装置制御部21は、スマート照合結果が有効に戻された電子キー2のキー番号を入力すると、これをキー番号表示部24に表示する。これにより、ユーザは、スマート照合が有効に戻された電子キー2がどれであるのかが分かる。よって、室内に入ったユーザはキー番号表示部24の表示に気付くので、玄関付近に電子キー2を忘れることなく、室内の更に奥に持ち込む手助けになる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)建物扉8がサムターン16の手動操作によって施錠操作されたとき、全ての電子キー2においてスマート照合が無効化される。このため、室内に入ったユーザが室内玄関付近に電子キー2を置き忘れるなどして、仮に室内の電子キー2とアンテナ9,10との間でスマート通信が確立する状態となっていても、サムターン16による手動施錠を契機として、全ての電子キー2のスマート照合が無効に切り替えられる。これにより、室内玄関付近に電子キー2が置き忘れられているとき、第三者によって車外から建物扉8の解錠操作部11が操作されても、スマート照合の無効化により、建物扉8の解錠は許可されない。よって、室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することができる。
(1)建物扉8がサムターン16の手動操作によって施錠操作されたとき、全ての電子キー2においてスマート照合が無効化される。このため、室内に入ったユーザが室内玄関付近に電子キー2を置き忘れるなどして、仮に室内の電子キー2とアンテナ9,10との間でスマート通信が確立する状態となっていても、サムターン16による手動施錠を契機として、全ての電子キー2のスマート照合が無効に切り替えられる。これにより、室内玄関付近に電子キー2が置き忘れられているとき、第三者によって車外から建物扉8の解錠操作部11が操作されても、スマート照合の無効化により、建物扉8の解錠は許可されない。よって、室外からの不正解錠に対する防犯性を確保することができる。
(2)室内操作装置5の施解錠操作部22で建物扉8が施錠されたときには、電子キー2のスマート照合が有効のまま維持される。このため、電子キー2のスマート照合を無効化したいときには、サムターン16で建物扉8を施錠し、電子キー2のスマート照合を有効のまま維持したいときには、室内操作装置5で建物扉8を施錠すればよい。よって、建物扉8を施錠するとき、電子キー2のスマート照合を無効化するか否かを使い分けることが可能となるので、利便性を確保することができる。
(3)電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、電子キー2からの遠隔操作によるワイヤレス照合が成立すれば、建物扉8を解錠することができる。よって、電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、家人が帰宅した場合であっても、家人は所持する電子キー2の遠隔操作によって室外から建物扉8を解錠し、建物1内に入室することができる。
(4)電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、例えばサムターン16を操作したり、室内操作装置5の施解錠操作部22を操作したりすれば、建物扉8の施解錠が切り替えられる。よって、電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、家人が帰宅した場合であっても、室内からサムターン16や室内操作装置5の施解錠操作部22を操作することにより、建物扉8を解錠し、家人を建物1内に入室させることができる。
(5)電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、ワイヤレス照合が成立した電子キー2であれば、その電子キー2についてスマート照合が無効から有効に戻される。よって、無効化されたスマート照合を、ワイヤレス照合が成立したものだけであれ、有効に復帰させることができる。
(6)室内操作装置5に設けたID照合有効無効表示部23により、いまスマート照合が有効/無効のいずれにあるのかを、ユーザに通知することができる。
(7)室内操作装置5に設けたキー番号表示部24により、直近にID照合(スマート照合、ワイヤレス照合)が成立した電子キー2を、キー番号でユーザに通知することができる。
(7)室内操作装置5に設けたキー番号表示部24により、直近にID照合(スマート照合、ワイヤレス照合)が成立した電子キー2を、キー番号でユーザに通知することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。なお、本例は、スマート照合結果の有効化への復帰の仕方を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同一部分については同じ符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分のみ詳述する。
次に、第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。なお、本例は、スマート照合結果の有効化への復帰の仕方を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同一部分については同じ符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分のみ詳述する。
図5に示すように、室内操作装置5は、室内操作装置5においてスマート照合を無効化から有効に復帰させる際に操作する復帰操作部30を備える。復帰操作部30は、例えば装置制御部21に接続され、操作状態が装置制御部21によって監視される。復帰操作部30は、例えばプッシュモーメンタリ式のスイッチが好ましい。
さて、図6に示すように、全ての電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、後で帰宅する家人に対してスマート照合動作を可能としておくには、スマート照合を有効に戻すために、室内操作装置5の復帰操作部30を操作する。装置制御部21は、復帰操作部30が操作されたことを検出すると、復帰操作通知Srを照合ECU6に出力する。有効無効設定部19は、室内操作装置5から復帰操作通知Srを入力すると、全ての電子キー2のスマート照合を有効に戻す。これにより、全ての電子キー2を通常通り使用できる状態に戻しておくことが可能となる。
照合ECU6は、スマート照合を有効に戻すとき、スマート通信を実行し、スマート通信の通信エリア内に電子キー2が存在するか否かを確認する。照合ECU6は、スマート照合が成立する電子キー2が存在する場合、その電子キー2のキー番号を室内操作装置5に出力する。このとき、複数の電子キー2でスマート照合が成立すれば、それら全てのキー番号を通知する。
装置制御部21は、スマート照合が成立する1又は複数の電子キー2のキー番号を入力すると、1又は複数のキー番号をキー番号表示部24に表示する。これにより、ユーザは玄関等に置き忘れられている電子キー2の存在を知り、電子キー2をスマート照合の通信エリア外に持ち去ることが可能となる。よって、玄関等に置き忘れてしまった電子キー2により、ユーザの意図せぬところでのスマート照合を成立させずに済む。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(7)に加え、以下の効果を得ることができる。
(8)全ての電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、室内操作装置5の復帰操作部30が操作されると、全ての電子キー2のスマート照合を無効から有効に復帰させる。よって、室内操作装置5の復帰操作部30の操作によっても、電子キー2のスマート照合を有効に戻すことができる。
(8)全ての電子キー2のスマート照合が無効化されているとき、室内操作装置5の復帰操作部30が操作されると、全ての電子キー2のスマート照合を無効から有効に復帰させる。よって、室内操作装置5の復帰操作部30の操作によっても、電子キー2のスマート照合を有効に戻すことができる。
(9)復帰操作部30を操作するだけで、全ての電子キー2のスマート照合を、一度に有効に戻すことができる。
(10)復帰操作部30の操作時、スマート照合が実行され、スマート照合が成立する電子キー2のキー番号がキー番号表示部24に表示される。よって、電子キー2のスマート照合を復帰させるとき、いまスマート通信の通信エリア内にある電子キー2が何であるのかを認識することができる。よって、室内玄関付近に置き忘れられている電子キー2に気付き易く、電子キー2を室内の更に奥に持ち運ぶ手助けになる。
(10)復帰操作部30の操作時、スマート照合が実行され、スマート照合が成立する電子キー2のキー番号がキー番号表示部24に表示される。よって、電子キー2のスマート照合を復帰させるとき、いまスマート通信の通信エリア内にある電子キー2が何であるのかを認識することができる。よって、室内玄関付近に置き忘れられている電子キー2に気付き易く、電子キー2を室内の更に奥に持ち運ぶ手助けになる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態において、電子キー2のワイヤレス通信で建物扉8が解錠されたとき、その電子キー2のスマート照合は無効から有効に戻されることに限らず、無効が維持されてもよい。
・第1実施形態において、電子キー2のワイヤレス通信で建物扉8が解錠されたとき、その電子キー2のスマート照合は無効から有効に戻されることに限らず、無効が維持されてもよい。
・第2実施形態において、復帰操作部30が操作されたときに行うスマート照合で、スマート照合が成立する電子キー2については、スマート照合を有効に戻さず、無効のまま維持してもよい。
・各実施形態において、スマート照合の無効化中、室外において例えば解錠操作部11を所定の規則性に則って操作すれば、無効化中であっても、建物扉8が解錠されてもよい。この場合の操作としては、例えば解錠操作部11を、「3回→1回→4回」のように順に操作する態様が挙げられる。
・各実施形態において、スマート照合の無効化中、例えば車外に設置された操作パネルに暗証番号を入力することにより、建物扉8を解錠可能としてもよい。
・各実施形態において、ID照合(第1ID照合)は、スマート照合に限定されない。例えば、近距離無線により電子キー2を認証する近距離無線照合でもよい。近距離無線としては、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)が好ましい。
・各実施形態において、ID照合(第1ID照合)は、スマート照合に限定されない。例えば、近距離無線により電子キー2を認証する近距離無線照合でもよい。近距離無線としては、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)が好ましい。
・各実施形態において、第2ID照合は、ワイヤレス照合に限らず、電子キー2からの通信を契機とするID照合であれば、どのようなものでもよい。
・各実施形態において、スマート照合の無効化中、サムターン16や室内操作装置5の施解錠操作部22で建物扉8が解錠されたとき、スマート照合を行い、このとき、スマート照合が成立しない電子キー2については、スマート照合を有効に復帰させてもよい。
・各実施形態において、スマート照合の無効化中、サムターン16や室内操作装置5の施解錠操作部22で建物扉8が解錠されたとき、スマート照合を行い、このとき、スマート照合が成立しない電子キー2については、スマート照合を有効に復帰させてもよい。
・各実施形態において、コントローラ4と室内操作装置5とは、別でもよいし、一体でもよい。
1…建物、2…電子キー、3…電子キーシステム、5…室内操作装置、8…建物扉、16…サムターン、18…手動施錠操作監視部、19…有効無効設定部、20…復帰作動部。
Claims (5)
- 建物側からの通信を契機に無線により電子キーとID照合を行い、当該ID照合が成立すれば、建物扉の施解錠を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、
前記建物扉に設けられたサムターンが手動操作により施錠されたか否かを監視する手動施錠操作監視部と、
前記サムターンが手動で施錠操作されたとき、全ての前記電子キーにおいてID照合を無効化する有効無効設定部と
を備えたことを特徴とする電子キーシステム。 - 前記有効無効設定部は、前記建物の室内に設けられた室内操作装置において前記建物扉の施錠操作が行われたのであれば、前記電子キーのID照合を有効のまま維持する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。 - 前記有効無効設定部は、前記サムターンが手動で施錠操作されたとき、建物側からの通信を契機とする第1ID照合を全ての前記電子キーにおいて無効化し、
前記建物は、前記電子キーからの通信を契機とする第2ID照合が成立することを確認すると、当該電子キーにおいて前記第1ID照合が無効化されていても、前記第2ID照合の成立を契機に、前記建物扉の解錠を実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーシステム。 - 全ての前記電子キーの前記第1ID照合が無効化されているとき、前記電子キーからの通信を契機とする前記第2ID照合が成立することを確認すると、その電子キーのみ前記第1ID照合を無効から有効に復帰させる復帰作動部を備えた
ことを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。 - 全ての前記電子キーにおいてID照合が無効化されているとき、前記建物の室内に設けられた室内操作装置において復帰操作がなされると、全て又は一部の前記電子キーのID照合を無効から有効に復帰させる復帰作動部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013172407A JP2015040430A (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | 電子キーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013172407A JP2015040430A (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | 電子キーシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015040430A true JP2015040430A (ja) | 2015-03-02 |
Family
ID=52694744
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013172407A Pending JP2015040430A (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | 電子キーシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015040430A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018016946A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | トヨタホーム株式会社 | 建物の施解錠システム |
CN114582051A (zh) * | 2022-02-18 | 2022-06-03 | 联合汽车电子有限公司 | 车辆无钥匙启动方法、装置和*** |
-
2013
- 2013-08-22 JP JP2013172407A patent/JP2015040430A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018016946A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | トヨタホーム株式会社 | 建物の施解錠システム |
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CN114582051B (zh) * | 2022-02-18 | 2023-12-22 | 联合汽车电子有限公司 | 车辆无钥匙启动方法、装置和*** |
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