JP2015039421A - 脈波測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の波長帯の光を用いて、体動によるノイズが除去された脈波信号を取得する。【解決手段】脈波測定装置1は、生体に光を照射する発光部1311および発光部1321と、生体の肌に接触する面に沿って設けられ、発光部1311から照射され生体で反射した光を受け、この光に応じた第1信号を出力する受光部1312と、この面上において、受光部1312より高い押圧で肌に接触する位置に設けられ、発光部1321から照射され生体で反射した光を受け、この光に応じた第2信号を出力する受光部1322と、第1信号および第2信号に基づいて生体の脈波を取得する取得部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、生体の脈波を測定する装置に関する。
脈波は血液の容積の変化として現れるため、光電脈波センサーは、測定対象となる部位の血量の変化を捉えることによって脈波を測定することができる。しかし、測定される部分の血液の容積は、心臓の拍動(すなわち、脈波)のほか、人体の動き(以下、体動という)によっても変化する。そのため、光電脈波センサーにより脈波を測定する際には、心臓から測定される部位まで伝搬する過程で、体動によるノイズが波動に含まれる場合がある。つまり、血液は流体であり、血管には弾性があるため、体動によって生じた血液の流れが血液量の変化を生み、偽脈動として測定されてしまう場合がある。
このような体動によるノイズ成分を除去するための演算処理を行う脈波測定装置が開発されている。例えば、特許文献1は、異なる波長の光をそれぞれ照射して、それらの反射光を同時に測定し、測定値から脈動成分を抽出する方法が記載されている。この方法は、動脈血で支配的な酸化ヘモグロビンと静脈血で支配的な還元ヘモグロビンとで、異なる吸光特性があることを利用している。
特開昭55−120858号公報
しかし、反射光を検知して脈波を測定するセンサーにおいて用いられる波長の異なる照射光は、生体内部への光の浸透深度も異なる。そのため、特許文献1に開示された技術では、複数のセンサー間で生じる吸光度の差が、波長が異なる光の浸透深度の差による影響をも含むこととなり、体動によるノイズを除去することが困難である。
これに対し本発明は、同一の波長帯の光を用いて、体動によるノイズが低減された脈波信号を取得する技術を提供する。
本発明は、生体に光を照射する1以上の発光部と、前記生体の肌に接触する面に沿って設けられ、前記1以上の発光部のうち対応する発光部から照射され前記生体で反射した光を受け、当該光に応じた第1信号を出力する第1受光部と、前記面上において、前記第1受光部より高い押圧で前記肌に接触する位置に設けられ、前記1以上の発光部のうち対応する発光部から照射され前記生体で反射した光を受け、当該光に応じた第2信号を出力する第2受光部と、前記第1信号および前記第2信号に基づいて前記生体の脈波を取得する取得部とを有する脈波測定装置を提供する。
この脈波測定装置によれば、同一の波長帯の光を用いて、ノイズが低減された脈波信号を取得することができる。
前記第1受光部による押圧と前記第2受光部による押圧との差が2.0kPa以上であってもよい。
前記第1受光部による押圧と前記第2受光部による押圧との差が8.0kPa以下であってもよい。
前記第2受光部と当該第2受光部に対応する発光部との距離は、前記第1受光部と当該第1受光部に対応する発光部との距離よりも長くてもよい。
この脈波測定装置によれば、体動によるノイズに対する感度が異なる信号が得られやすい。
前記第1受光部は、よりノイズが高い脈波の測定に用いられ、前記第2受光部は、よりノイズが低い脈波の測定に用いられ、前記取得部は、前記第2信号から前記第1信号により示されるノイズを相殺することにより、前記生体の脈波を取得してもよい。
この脈波測定装置によれば、同一の波長帯の光を用いて、ノイズが相殺された脈波信号を取得することができる。
脈波測定装置1の外観を示す図。 脈波測定装置1のハードウェア構成を示すブロック図。 測定部131および測定部132の配置を例示する図。 発光部と受光部との距離が光の浸透深度に与える影響を説明する図。 光が反射する位置と信号強度比との関係を示す図。 押圧に対する吸光度の変化を例示する図。 押圧に対する体動ノイズ感度の変化を例示する図。 測定部131の設計パラメーターを例示する図。 接触率と距離rとの関係を例示する図。 測定部131および測定部132の構造例を示す図。 測定部131および測定部132の別の構造例を示す図。 測定部131および測定部132のさらに別の構造例を示す図。 変形例1に係る脈波測定装置1の形状を例示する図。 変形例1に係る脈波測定装置1の形状の別の例を示す図。 変形例4に係る測定部131および測定部132の配置を例示する図。
1.構成
1−1.概要
図1は、脈波測定装置1の外観を示す図である。脈波測定装置1は、筐体3およびベルト2を有する。筐体3は、脈波測定装置1を構成する部品を保持する。ベルト2は、筐体3を生体(例えば人間)の部位(例えば手首)に固定させる固定具である。この例で、脈波測定装置1は腕時計のような形状を有しており、手首に装着した状態で用いられる。手首に装着した状態で露出している面を筐体3の表面といい、手首に接触している(手首側の)面を裏面という。筐体3の表面には液晶パネルなどからなる表示面141が設けられており、筐体3の側面には使用者の操作入力を受け付けるためのボタンスイッチなどの操作子151が設けられている。
図2は、脈波測定装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。脈波測定装置1は、制御部11、記憶部12、測定部13、表示部14、および入力部15を有する。制御部11は、脈波測定装置1の各部を制御する。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を有する。記憶部12は、各種のプログラムおよびデータを記憶する。記憶部12は、例えばソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの記憶装置を有する。
測定部13は、光を用いて脈波を測定する。測定部13は、測定部131、測定部132、増幅部133、およびA/D変換部134を有する。測定部131および測定部132は、それぞれ生体の脈波を測定し、測定された脈波を示す信号を出力する。測定部131から出力される信号を第1信号といい、測定部132から出力される信号を第2信号という。測定部131および測定部132は、互いにノイズ感度が異なっている。ノイズ感度とは、第1信号および第2信号における、脈波成分(脈波による信号の強度)に対するノイズ成分(ノイズによる信号の強度)の割合をいう。具体的には、測定部131および測定部132は、それぞれ異なる押圧で生体に接触する。押圧とは、ベルト2により脈波測定装置1を装着した状態で生体が脈波測定装置1の裏面から受ける圧力をいう。
この例で、測定部131および測定部132は、それぞれ個別の発光部と受光部の組を有している。具体的には、測定部131は、発光部1311と受光部1312とを有しており、測定部132は、発光部1321と受光部1322とを有している。発光部1311および発光部1321は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子およびその駆動回路を有する。受光部1312および受光部1322は、PD(Photo Diode)等の受光素子を有する。この例で、発光部1311および発光部1321は、同じ波長帯の光を出力する。同じ波長帯の光とは、強度が最大となる波長が完全同一であることを意味するのではなく、強度が最大となる波長が所定の範囲(例えば、同一色の範囲)に収まっていることをいう。発光部1311および発光部1321が出力する光は、例えば、470nm以上610nm以下の範囲に含まれる波長帯の光である。より具体的には、発光部1311および発光部1321が出力する光は、520nm以上570nm以下の範囲に含まれる波長帯の光である。この波長帯の光は、他の波長に比べて血管中のヘモグロビンに反射されやすい。
増幅部133は、測定部131および測定部132のそれぞれから出力された信号を増幅する増幅回路を有する。これらの信号はアナログ信号であり、A/D変換部134は、増幅部133から出力された信号をデジタル信号に変換する。
表示部14は、表示面141に情報を表示する。表示部14は、液晶パネル等の表示装置やその駆動回路を有する。入力部15は、ユーザーからの指示を制御部11に入力する。入力部15は、ボタンやタッチスクリーンなどの操作子151を備えており、ユーザーによる操作子151の操作に応じた信号を制御部11に供給する。
図3は、測定部131および測定部132の配置を例示する図である。図3(A)は筐体3の裏面の模式図を、図3(B)は測定部131および測定部132の位置関係の模式図を示している。測定部131および測定部132は、筐体3の裏面に設けられている。さらに、発光部1311および受光部1312の組、並びに発光部1321および受光部1322の組は、いずれも、ベルト2が延びている方向と垂直な方向に配置されている。すなわち、発光部1311および受光部1312を結ぶ線分、並びに発光部1321および受光部1322を結ぶ線分は、いすれも、ベルト2が延びている方向と垂直な方向に延びている。なお、ここでいう「垂直」は数学的に厳密な垂直を意味するものではなく、上記の線分とベルト2の延びている方向とのなす角が90°を含む所定の誤差範囲内にあることをいう。
この例で、発光部1311と受光部1312との距離L1は、発光部1321と受光部1322との距離L2よりも短い。距離L2は、距離L1の2倍以上長いことが望ましい。例えば、距離L1は2.0mm以上4.0mm以下であり、距離L2は6.0mm以上7.0mm以下である。
図4は、発光部と受光部との距離が光の浸透深度に与える影響を説明するための図である。利用者の手首の皮膚面Sfには、発光部1311および受光部1312、並びに発光部1321および受光部1322が接触している。説明のため、発光部1311と発光部1321とは同じ位置に図示されている。
発光部と受光部との距離が短いほど、生体内の深い部分に対する感度が浅い部分に対する感度に比べて相対的に低下することが分かっている。すなわち、発光部1311から照射された光が、生体組織内の深度D1の位置で反射して受光部1312に届く光の強度は、深度D1よりも深い深度D2の位置で反射して受光部1312に届く光の強度に比べて強い。一方、発光部1321から照射された光が、深度D1の位置で反射して受光部1322に届く光の強度は、深度D2の位置で反射して受光部1322に届く光の強度に比べて強いが、第1測定部131において生じるほどの違いはない。そのため、測定部131は、測定部132よりも相対的に浅い位置にある血管における脈波の測定に適している。
図5は、光が反射する位置と信号強度比との関係を示す図である。図5には、真皮深さ0.5mmの位置で反射して受光部によって受けられる光の信号強度に対する、真皮深さ1.0mm、および真皮深さ1.5mmの位置でそれぞれ反射した光の信号強度の比が表されている。例えば、発光部から受光部までの距離Lが2mmの場合、真皮深さ1.5mmの位置で反射する光の信号強度は、真皮深さ0.5mmの位置で反射する光の信号強度の約20%に低下するが、距離Lが6mmの場合には、約55%である。すなわち、距離Lが長いほど、測定部13は、相対的に深い位置における反射光を検知しやすくなる。
また、既に説明したように、測定部132における押圧は、測定部131における押圧よりも高い。
図6は、押圧に対する吸光度の変化を例示する図である。横軸は押圧を、縦軸は吸光度を示している。押圧が変化すると、影響を受ける血管が変化する。最も影響を受けやすい、すなわち最も低い押圧で影響を受ける血管は毛細血管である。図6の例では、押圧がp1を超えたところで吸光度の変化量が大きくなっているが、これは押圧で毛細血管がつぶれ始めたことを意味する。押圧がp2を超えると吸光度の変化がなだらかになっているが、これは毛細血管がほぼ完全につぶれている(閉じている)ことを意味する。毛細血管の次に影響を受けるのは動脈である。さらに押圧が増してp3を超えると吸光度の変化量が再び大きくなっているが、これは押圧で動脈がつぶれ始めたことを意味する。押圧がp4を超えると吸光度の変化がなだらかになっているが、これは動脈がほぼ完全につぶれている(閉じている)ことを意味する。この例では、測定部131は毛細血管における脈波を測定し、測定部132は動脈における脈波を測定する。そのため、測定部131における押圧はp1からp2の範囲に、測定部132における押圧はp3からp4の範囲に収まるように設計される。測定部131と測定部132との押圧の差は、2.0kPa以上8.0kPa以下であることが望ましい。
図7は、押圧に対する体動ノイズ感度の変化を例示する図である。図7では、発光部から受光部までの距離Lが2mmの例および6mmの例を併せて示している。距離Lが2mmおよび6mmのいずれの例でも、傾向としては、押圧が低いほどノイズ感度が高く、押圧が高いほどノイズ感度が低い。これは、毛細血管を流れる血液は、体動によって動きやすいため、生体組織内において比較的浅い位置に存在する毛細血管で反射する光には体動によるノイズが乗りやすいためであると考えられる。
この例で、押圧の差は、筐体3の裏面の形状、具体的には、筐体3の裏面の凹凸により与えられる。例えば、測定部131周辺の領域は低く、測定部132周辺の領域は高い形状を有している。なお、ここでいう高さは、筐体3の裏面を基準とした、筐体3の厚み方向の長さ(表示面141の法線方向の長さ)である。
図8は、測定部131の設計パラメーターを例示する図である。図8(A)は筐体3の裏面から見た図を、図8(B)は図中A−A線で切断した断面の模式図を示している。この例で、測定部131の周辺領域、具体的には、発光部1311と受光部1312とを結ぶ線分から距離r以内の領域S1は測定部132周辺の領域S2より低い。領域S1内は、ほぼ均一の高さを有する。領域S1以外の領域S2は、領域S1より1段高くなっており、測定部132の周辺領域S3は、領域S2よりさらに1段高くなっている。領域S1と領域S2との高低差はΔh1であり、領域S2と領域S3との高低差はΔh2であり、領域S1と筐体3の端部との高低差はΔh3である。
図9は、接触率と距離rとの関係を例示する図である。これは、板に溝を形成し、その溝の中心部分に発光部および受光部を配置したときの、発光部および受光部の皮膚への接触率を測定することにより得られたデータである。横軸は溝幅、すなわち2rに相当する長さを、縦軸は接触率を示している。溝の深さ(高低差)は1.0mmである。図9に示されるように、溝幅が6mmを超えると接触率は約80%以上となり良好に接触していることが分かる。この関係は、高低差を示すすべてのパラメーターについて成立する。すなわち、ここでは、高低差Δh1、Δh2、およびΔh3を高低差Δhとして一般化すると、高低差Δhは、距離rと次式(1)の関係を満たすことが望ましい。
r≧3Δh …(1)
なお、距離rは0.5mm以上であることが望ましい。また、測定部132周辺の領域S2においては、発光部1321と受光部1322とを結ぶ線分が最も高い位置にあるように測定部132が配置されることが望ましい。
再び図2を参照する。制御部11は、測定部131から出力される第1信号および測定部132から出力される第2信号を用いて、ユーザーの脈波を示す信号を取得(算出)する。第1信号および第2信号から脈波を示す信号を取得するための信号処理技術としては、どのような技術が用いられてもよい。例えば、制御部11は、第1信号および第2信号のうちよりノイズ感度が低い信号(この例では第2信号)から、よりノイズ感度が高い信号(この例では第1信号)を減算することにより、脈波を示す信号を取得する。減算に際しては、ノイズを相殺するように、例えば、第1信号および第2信号の一方に係数が乗算される。この係数は、例えば所定の周波数の信号強度から求められる。あるいは、例えばクラスター化等の手法によりノイズと信号とを分離し、第1信号のノイズと第2信号のノイズとを同じ強度にするように係数が算出されてもよい。
制御部11は、脈波を示す信号に基づく情報(例えば、心拍数、心房細動の有無を示す情報)を表示面141に表示するように、表示部14を制御する。
1−2.測定部131および測定部132の具体的構造
1−2−1.構造例1
図10は、測定部131および測定部132の構造例を示す図である。図10(A)は、筐体3を表示面に垂直な面で切断した断面の模式図を示している。図10(B)は、筐体3の裏面から見た外観の模式図を示している。この例で、測定部131および測定部132は、筐体3の裏蓋に設けられている。図10(A)はこの裏蓋の断面を示している。測定部131および測定部132は、基板30上に設けられている。基板30は、カバー40による保護されている。カバー40は、基板30を保護する保護部材の一例であり、ガラスまたはプラスチックなど、透明な材料で形成されている。基板30とカバー40との間、より詳細には、カバー40の基板30側の面には、遮光版50が設けられている。遮光版50は、発光部1311、受光部1312、発光部1321、および受光部1322を相互に遮光するための部材であり、金属膜または樹脂膜で形成される。遮光版50は、発光部1311、受光部1312、発光部1321、および受光部1322に相当する位置に開口を有する。
カバー40は、測定部132に相当する位置が測定部131に相当する位置よりも厚くなるように形成されている。この例でカバー40と基板30との間は空隙が開いているが、樹脂により封止されてもよい。全体として、基板30の裏面からカバー40の表面までの厚さは、測定部132に相当する位置が測定部131に相当する位置よりも厚くなるように形成されている。
1−2−2.構成例2
図11は、測定部131および測定部132の別の構造例を示す図である。図11(A)は、筐体3を表示面に垂直な面で切断した断面の模式図を示している。図11(B)は、筐体3の裏面から見た外観の模式図を示している。測定部131および測定部132は、基板30上に設けられている。基板30にはさらに、遮光壁60が設けられている。遮光壁60は遮光性の材料(例えば樹脂)で形成された部材であり、発光部1311、受光部1312、発光部1321、および受光部1322を相互に遮光する。遮光壁60は、例えば接着剤により基板30に接合される。基板30および遮光壁60は、樹脂層70(モールド)により保護されている。樹脂層70は、基板30上に液状の樹脂を塗布し、熱または光により樹脂を硬化させることにより形成される。樹脂層70は透明である。樹脂層70は、測定部132に相当する位置が測定部131に相当する位置よりも厚くなるように形成されている。全体として、基板30の裏面から樹脂層70の表面までの厚さは、測定部132に相当する位置が測定部131に相当する位置よりも厚くなるように形成されている。
1−2−3.構成例3
図12は、測定部131および測定部132のさらに別の構造例を示す図である。図12(A)は、筐体3を表示面に垂直な面で切断した断面の模式図を示している。図12(B)は、筐体3の裏面から見た外観の模式図を示している。測定部131および測定部132は、基板30上に設けられている。この例で、基板30は、測定部131が設けられている部分と測定部132が設けられている部分とで厚さが異なっており、具体的には測定部132が設けられている部分の方が厚い。このように厚さの異なる部分を有する基板30は、1枚の基板からエッチング処理または切削加工により形成されてもよいし、厚さの異なる2枚の基板を接合することにより形成されてもよい。基板30にはさらに、遮光壁80が設けられている。遮光壁80は遮光性の材料(例えば樹脂)で形成された部材であり、発光部1311、受光部1312、発光部1321、および受光部1322を相互に遮光する。遮光壁80は、基板30の高低差に応じた形状を有している。基板30および遮光壁80は、樹脂層70(モールド)により保護されている。樹脂層70は、基板30上に液状の樹脂を塗布し、熱または光により樹脂を硬化させることにより形成される。樹脂層70は透明である。樹脂層70は、ほぼ均一の厚さで形成される。全体として、基板30の裏面(最下面)から樹脂層70の表面までの厚さは、測定部132に相当する位置が測定部131に相当する位置よりも厚くなるように形成されている。
2.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
2−1.変形例1
図13は、変形例1に係る脈波測定装置1の形状を例示する図である。脈波測定装置1の形状は腕時計型のものに限定されない。図13の例では、脈波測定装置1は、ブレスレット型の形状を有する。図13は、脈波測定装置1を表示面141に垂直な面で切断した断面の模式図を示している。この例では、測定部131および測定部132における押圧の差は、肌に接触する面における凹凸により与えられる。
図14は、変形例1に係る脈波測定装置1の形状の別の例を示す図である。図14の例では、脈波測定装置1は、円弧が湾曲した形状を有する。図14は、脈波測定装置1を表示面141に垂直な面で切断した断面の模式図を示している。この例では、測定部131および測定部132における押圧の差は、湾曲した形状により与えられる。また、実施形態においては、脈波測定装置1が手首に装着された状態で用いられる例を説明したが、脈波測定装置1が装着される部位は手首に限定されない、脈波測定装置1は、腕、足首、首など、手首以外の部位に装着した状態で用いられてもよい。
2−2.変形例2
測定部の数は実施形態で説明したものに限定されない。実施形態では、脈波測定装置1が測定部131および測定部132の2つの測定部を有する例を説明したが、脈波測定装置1は、3つ以上の測定部を有していてもよい。この場合において、脈波測定装置1は、これら3つ以上の測定部の中から選択された2つの測定部から出力される信号を用いて、脈波を示す信号を取得してもよい。
2−3.変形例3
単一の発光部が、2つ以上の受光部により共用されてもよい。実施形態においては、測定部131および測定部132がそれぞれ、個別に発光部および受光部(発光部1311および受光部1312、並びに発光部1321および受光部1322)を有する例を説明した。例えば、脈波測定装置1は、発光部1311のみを有し、受光部1312および受光部1322は、いずれも、発光部1311から出力された光を受光してもよい。
2−4.変形例4
図15は、変形例4に係る測定部131および測定部132の配置を例示する図である。この例で、測定部131および測定部132における押圧の差は、測定部131および測定部132が設けられる位置により与えられる。生体における肉の厚さ(例えば、手首における骨から皮膚表面までに距離)は、生体上の位置によって異なっている。変形例4ではこの肉の厚さの差を利用して押圧の差を与えている。肉が厚い部分では脈波測定装置1から与えられる圧力が周辺に分散されるので、血管に与える影響はより少なくなる。すなわち、測定部131は肉の厚い位置と接触する位置に設けられ、測定部131は肉の薄い位置と接触する位置に設けられる。
2−5.変形例5
実施形態においては、測定部131と測定部132とで発光部と受光部との間の距離が異なる例を説明した。しかし、発光部と受光部との間の距離は、測定部によらずに同一であってもよい。
1…脈波測定装置、2…ベルト、3…筐体、11…制御部、12…記憶部、13…測定部、14…表示部、15…入力部、30…基板、40…カバー、50…遮光版、60…遮光壁、70…樹脂層、80…遮光壁、131…測定部、132…測定部、133…増幅部、134…A/D変換部、141…表示面、151…操作子、1311…発光部、1312…受光部、1321…発光部、1322…受光部

Claims (5)

  1. 生体に光を照射する1以上の発光部と、
    前記生体の肌に接触する面に沿って設けられ、前記1以上の発光部のうち対応する発光部から照射され前記生体で反射した光を受け、当該光に応じた第1信号を出力する第1受光部と、
    前記面上において、前記第1受光部より高い押圧で前記肌に接触する位置に設けられ、前記1以上の発光部のうち対応する発光部から照射され前記生体で反射した光を受け、当該光に応じた第2信号を出力する第2受光部と
    前記第1信号および前記第2信号に基づいて前記生体の脈波を取得する取得部と
    を有する脈波測定装置。
  2. 前記第1受光部による押圧と前記第2受光部による押圧との差が2.0kPa以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の脈波測定装置。
  3. 前記第1受光部による押圧と前記第2受光部による押圧との差が8.0kPa以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の脈波測定装置。
  4. 前記第2受光部と当該第2受光部に対応する発光部との距離は、前記第1受光部と当該第1受光部に対応する発光部との距離よりも長い
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の脈波測定装置。
  5. 前記第1受光部は、よりノイズが高い脈波の測定に用いられ、
    前記第2受光部は、よりノイズが低い脈波の測定に用いられ、
    前記取得部は、前記第2信号から前記第1信号により示されるノイズを相殺することにより、前記生体の脈波を取得する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の脈波測定装置。
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