JP2015037292A - 撮像装置、画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像部を介して入力する被写体画像を表示し、表示画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を入力可能とした。制御部は、連続または間欠的な撮影画像の各々からフレーム設定情報に従って画像切り出しを実行する。フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレームの位置とサイズ情報、開始フレームと終了フレーム間の軌跡、移動スピード情報を含み、制御部は、これらの設定情報を適用して撮影画像の各々について画像切り出し領域を決定する。
【選択図】図5
Description
しかし、例えば植物の花の開花や雲の流れなどの撮影を行う場合、撮影開始時点から撮影終了時点まで、カメラアングルやズームを固定してしまうと、再生画像が単調で面白みのない画像となる場合がある。
プロの撮影者であれば、このような手間をかけた撮影を行うことも可能であるが、一般ユーザにとっては、このような撮影を行うことは難しい。
ユーザ入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する制御部を有し、
前記制御部は、
連続または間欠的に撮影された複数の撮影画像の各々から前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する撮像装置にある。
連続または間欠的に撮影された複数画像の各々から特定領域の画像を切り出す制御部を有し、
前記制御部は、
先頭画像からの画像切り出し位置を示す開始フレーム設定情報と、最終画像からの画像切り出し位置を示す終了フレーム設定情報を適用して、撮影画像の各々から画像フレームの切り出しを実行する画像処理装置にある。
撮像装置において実行する画像処理方法であり、
制御部が、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する画像処理方法にある。
撮像装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
制御部に、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行させるプログラムにある。
具体的には、撮像部を介して入力する被写体画像を表示し、表示画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を入力可能とした。制御部は、連続または間欠的な撮影画像の各々からフレーム設定情報に従って画像切り出しを実行する。フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレームの位置とサイズ情報、開始フレームと終了フレーム間の軌跡、移動スピード情報を含み、制御部は、これらの設定情報を適用して撮影画像の各々について画像切り出し領域を決定する。
例えば上記構成により、微速度撮影や動画撮影の撮影画像各々からユーザ設定に応じた特定領域の画像切り出しを効率的に実行する装置、方法が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
1.撮像装置の構成例について
2.撮影画像の表示処理例について
3.本開示の画像撮影処理シーケンスについて
4.設定情報に従った画像撮影と記録処理について
5.撮像装置、画像処理装置のハードウェア構成例について
6.本開示の構成のまとめ
まず、図1を参照して本開示の処理を実行する撮像装置の構成例について説明する。
図1は、本開示の撮像装置10の外観を示す図である。図1(a)は、撮像装置10の正面図、図1(b)は背面図である。撮像装置10は、レンズ11、シャッタ12、表示部21、入力部22を有する。
以下の実施例では、微速度(Time Lapse)撮影を行う場合の例について説明する。ただし、以下において説明する処理は、微速度(Time Lapse)撮影に限らず、一般的な動画撮影にも適用可能である。
なお、以下に説明する本開示の処理を適用する場合、撮像装置は固定した状態で撮影することが好ましい。具体的には三脚などに固定した状態で撮影を行う。
ユーザの指定する開始フレーム、終了フレームは、撮影画像から切り出して(トリミング)、フラッシュメモリ等の記憶部に格納する画像を生成するためのフレームの位置とサイズ情報として撮像装置内のメモリに格納される。
この具体的な処理については、後段で詳細に説明する。
次に、図2を参照して撮像装置10の撮影画像を表示する場合の画像表示例について説明する。
図2(A)に示すように、撮像装置10による撮影画像は記憶部としての記録メディア51に格納される。記録メディア51に格納された画像は、再生表示が可能であり、例えば、図2に示すようなHD(High Definition)画像を表示可能なテレビ等の表示装置50に出力され表示される。
このように、最近の一般的なデジタルカメラに利用されている撮像素子の画素数はHDTV等の一般的なハイビジョン画像表示装置の画素数よりはるかに多い設定となっている。
これは、言い換えると、高画素数を持つ撮像素子を有する撮像装置10の撮影画像の一部領域を切り出して表示装置50に出力しても高画質なHD画像の表示が可能であることを意味する。
なお、図3に示す出力画像72の設定例は、HD画像としての出力に必要となる画像切り出しの一例であり、この他にも様々な画像切り出し領域の設定が可能である。
点線の矩形領域が撮影画像であり、6000×4000の構成画素を有する。一方実線の矩形領域が、表示装置に対する出力表示画像の画素領域である。
図4(A)は、図3において説明したと同様の設定例であり、撮影画像のほぼ中央部に1920×1080画素の出力画像の切り出し領域を設定した例である。
図4(C)は、撮影画像の右下部に3840×2160画素の出力画像の切り出し領域を設定した例である。
図4(D)は、撮影画像の右下部に5760×3240画素の出力画像の切り出し領域を設定した例である。
次に、本開示の撮像装置における画像撮影処理シーケンスについて図5に示すフローチャートを参照して説明する。
例えば撮像装置の制御部の制御の下、このフローに従った設定情報が撮像装置のメモリに記録される。さらに、画像撮影処理の実行時には、撮像装置の制御部が、メモリに格納された設定情報を読み出し、設定情報に従った画像撮影や画像記録処理を実行する。
(ステップS101)
まず、ユーザ(撮影者)は、撮影モードを選択する。なお、本実施例では、撮影モードとして微速度(Time Lapse)撮影を選択した例について説明する。
ステップS101では、撮影モードとして微速度撮影モードを選択する。なお、このステップS101以下において実行される各種情報の設定処理は、図1に示す撮像装置10の入力部22を介したユーザ操作によって実行される。表示部21がタッチパネル形式を有する場合は、表示部(入力部)21に対するユーザ操作によって行うことも可能である。
次に、ユーザは、ステップS102において撮影期間を設定し、ステップS103において撮影枚数を設定する。
撮影期間の設定とは、微速度撮影の撮影開始から撮影終了までの時間の設定である。
撮影枚数の設定とは、設定した撮影期間内に何枚の画像を撮影するかを設定する処理である。
撮影期間=4時間、
撮影枚数=240枚、
例えば上記の設定を行い、各画像フレームの撮影間隔が等しい場合、1時間あたり約60枚の撮影が行われることになり、ほぼ1分単位で1枚の画像撮影が実行されることになる。
次に、ユーザ(撮像装置)は、撮像装置を被写体方向にレンズを向けて固定して、レンズを介して入射する画像を表示部に表示させる。いわゆるスルー画を表示部に表示させる。
次に、ユーザ(撮像装置)は、表示部に表示されたスルー画を参照してフレーム設定情報を入力する。
ステップS105〜S108において、ユーザは微速度撮影や動画撮影において撮影、記録する複数の画像フレームに関する画像切り出し位置等を決定するための様々なフレーム設定情報を入力する。
まず、ステップS105では、微速度撮影において最初に撮影する画像、すなわち開始フレームの位置とサイズを設定する。
図6(1)表示画面例1は、開始フレームの設定処理時の表示部21の表示画像例を示す図である。
タイムライン110は、左端が微速度撮影の撮影開始時間に対応し、右端が撮影終了時間に相当する時間軸を示したラインである。
図6(1)の例では、設定タイム指示マーク111が左端に示されているので、現在の表示画面が微速度撮影の撮影開始時間の撮影画像の設定を行う画面であることを示している。
ユーザは図6(1),(2)に示す2つの画像の切り替えを行うことができる。この切り替え処理は、入力部22を適用したユーザ操作によって実行される。
ステップS105において、開始フレームの位置とサイズを決定した後、次に、ユーザ(撮像装置)は、表示部に表示されたスルー画を参照して新たなフレーム設定情報を入力する。具体的には、微速度撮影において最後に撮影する画像、すなわち終了フレームの位置とサイズを設定する。
図8(1)表示画面例1は、終了フレームの設定処理時の表示部21の表示画像例を示す図である。
表示部21全体には、撮像装置10がレンズを介して入射している現時点の撮影画像(スルー画)101が表示されている。図に示す文字Aの表示画像が現時点の撮影画像(スルー画)101である。
前述したように、タイムライン110は、左端が微速度撮影の開始時間に対応し、右端が終了時間に相当する時間軸を示したラインである。
終了フレーム(E)設定時の初期画面は、図7の上段の(S21:初期画面)に示すように、撮影画像(スルー画)101上に、例えば1920×1080画素の終了フレーム(E)を表示した画面である。
次に、図5に示すフローのステップS107において、ステップS105で設定した開始フレームからステップS106で設定した終了フレームまでの撮影画像の軌跡を設定する。
軌跡は、微速度撮影において開始フレームから終了フレームまでの間に撮影する中間フレームの位置とサイズを決定するための情報として利用される。
図9(1)表示画面例は、軌跡設定処理時の撮像装置10の表示部21の表示画面の一例を示した図である。
図9に示す軌跡設定ラインは、一例として直線の軌跡を設定した例を示しているが、軌跡は直線に限らず、曲線、折れ線など様々な設定が可能である。
撮像装置10の表示部21には、スルー画に対して設定済みの開始フレーム(S)と終了フレーム(E)の矩形枠を表示した画像表示領域に加え、軌跡設定アイコン121が表示される。
図10(S32:軌跡設定後画面)は、ユーザが折れ線の軌跡を選択して決定した例を示している。
図に示すように、開始フレーム(S)から終了フレーム(E)を結ぶ折れ線ラインが、軌跡設定ライン120として表示される。
次に、図5に示すフローのステップS108において、ステップS107で設定した開始フレーム(S)から終了フレーム(E)までの軌跡に従って順次撮影する画像の遷移スピードに相当する移動スピードを設定する。
移動スピードも、軌跡と同様、微速度撮影において開始フレームから終了フレームまでの間に撮影する中間フレームの位置とサイズを決定するための情報として利用される。
図11(1)表示画面例は、移動スピード設定処理時の撮像装置10の表示部21の表示画面の一例を示した図である。
移動スピード設定ラインは、開始フレーム(S)102から、終了フレーム(E)までの間に撮影される複数の画像フレームの移動スピードを設定するためのラインである。
すなわち、図11に示す移動スピード設定ライン130は、開始フレーム(S)102から、終了フレーム(E)までの間に所定時間間隔で順次撮影される複数の画像フレームの移動スピードを以下のような設定としたことを意味する。
すなわち、開始フレーム(S)102からの移動距離を小さくして次の画像フレームの撮影を実行する。
その後、次第に移動スピードを上げていき、終了フレーム(E)103の撮影に近づくに従って移動スピードを高速とした撮影を実行する。
すなわち、例えば終了フレーム(E)130とその前の撮影画像フレームの移動距離を大きく設定して撮影処理を実行する。
図12(1)は、図11に示す移動スピード設定ライン130を設定した場合の移動スピードとフレームとの対応関係を示すグラフである。横軸にフレーム、縦軸に移動スピードを示している。
横軸は、左端を開始フレーム(S)として、右方向に順次、撮影フレームが進行して終了フレーム(E)に至るラインである。
縦軸は、下側が低速であり、上方向が高速であることを示す。
図12に示す例は、開始フレームから終了フレームまで40フレームを撮影する設定とした例であり、開始フレーム(S=F1)102を左下の小さい矩形領域に設定し、終了フレーム(E=F40)を右上のやや大きめの矩形領域に設定している。
移動スピードは、図11、図12(1)で示したと同様、開始フレーム(S)撮影直後の移動スピードは低速であり、その後、移動スピードを上げていき、終了フレーム(E)の撮影に近づくと最高速となる設定である。
このとき、例えば、開始フレーム(S)102から距離L(F3−S)、離間した位置に設定される第3フレーム(F3)のサイズ[F3(size)]は、以下の算出式によって決定される。
F3(size)=S(size)+((E(size)−S(size))*(L(F3−S)/L((E−S))
Fn(size)=S(size)+((E(size)−S(size))*(L(Fn−S)/L((E−S))
なお、サイズは、各フレームの一辺の長さに対応する。
(S41:初期画面)が、移動スピード設定時の表示部21の初期画面である。
撮像装置10の表示部21には、スルー画に対して設定済みの開始フレームSと終了フレームEの矩形枠と、軌跡設定ライン120を表示した画像表示領域に加え、移動スピード設定アイコン131が表示される。
(1)点線の各線分の長さが均等な構成を持つ等速設定の移動スピード設定ライン、
(2)点線の各線分の長さが左から長〜短に変化する構成を持つラインであり、移動スピードを低速から高速に遷移させるための移動スピード設定ライン、
(3)点線の各線分の長さが左から短〜長に変化する構成を持つラインであり、移動スピードを高速から低速に遷移させるための移動スピード設定ライン、
図にはこれらの3つのサンプルを示している。
図13(S42:移動スピード設定後画面)は、ユーザが高速から低速に遷移する移動スピードを選択して決定した例を示している。
図に示すように、開始フレームSから終了フレームEを結ぶラインが、軌跡設定ライン120から移動スピード設定ライン130に変更されて表示される。
次に、図5に示すフローの最終ステップであるステップS109に移行して、画像の撮影を開始する。なお、撮影開始処理は、例えば撮像装置10のシャッタ12や入力部22に対するユーザの撮影開始操作や、タイマ設定などに従って実行される。
撮像装置の制御部は、図5に示すフローに従ってユーザの設定した設定情報に従って画像の撮影、切り出し(トリミング)、記録処理を実行する。なお、図5のフローに従ってユーザが設定したユーザ設定情報は撮像装置10のメモリに格納され、撮像装置との制御部は、メモリに格納されたユーザ設定情報に従って画像撮影処理、画像切り出し処理、記録処理を実行する。
上述したように、微速度撮影や動画撮影を開始する前に図5を参照して説明したフローに従った設定を行うことで、開始フレーム(S)から終了フレーム(E)までをユーザ設定に従った画像として撮影、記録することが可能となる。
具体的な画像の撮影記録処理例を図14、図15を参照して説明する。
この例では、開始フレーム(S)と終了フレーム(E)の画像サイズは同一であるので、その間に撮影される中間画像フレームもすべて開始フレーム(S)と終了フレーム(E)と同一の画像サイズとなる。
図14、図15を参照して2つの画像撮影記録処理例を説明したが、先に説明した図5のフローに従った設定処理において、ユーザは様々な設定が可能であり、その設定に従った撮影処理が行われる。
(a)撮影期間と撮影枚数、
(b)開始フレームと終了フレームの位置とサイズ、
(c)開始フレームから終了フレームまでの軌跡、
(d)開始フレームから終了フレームまでの移動スピード、
これらの設定情報は、撮像装置のメモリに格納され、撮像装置の制御部はメモリに格納された設定情報に従って撮影および記録処理を実行する。
以下、撮像装置の実行する画像撮影、記録処理のシーケンスについて図16、図17に示すフローチャートを参照して説明する。
以下、順次、各ステップの処理について説明する。
まず、撮像装置の制御部は、図5を参照して説明したフローに従って設定された撮影期間、撮影枚数の各設定情報をメモリから取得する。
次に、制御部は、取得した撮影期間、撮影枚数に基づいて、各画像フレームの撮影間隔を決定し、撮影を開始する。
なお、撮影開始のトリガは、ユーザ操作あるいはタイマ設定情報などである。
撮影開始時点で、開始フレームを含む画像の撮影を実行する。なお、撮影される画像は、例えば図6等を参照して説明した開始フレーム102の領域画像のみではなく、レンズを介して入力する画像、すなわち、図6(1)に示す撮影画像101全体に相当する画像である。
次に、ステップS305において、メモリに格納された開始フレームの位置とサイズ情報に従って、ステップS304で撮影された画像から開始フレームの切り出し処理(トリミング)を実行し、切り出し画像を記録画像としてメモリに記録する。
この処理によって、例えば図6(1)に示す開始フレーム(S)の領域のみからなる画像が生成されてメモリに記録されることになる。
開始フレームの記録処理の後、ステップS306において、現在時間が次のフレームの撮影時間になったか否かを判定する。次のフレームの撮影時間は、ステップS302で算出した撮影間隔によって規定される時間である。
現在時間が次のフレームの撮影時間になったと判定するとステップS307に進む。
ステップS307では、次のフレームの撮影処理を実行する。なお、撮影される画像は、先のステップS304の開始フレームの撮影と同様、レンズを介して入力する画像、すなわち、図6(1)に示す撮影画像101全体に相当する画像である。
次に、ステップS308において、メモリに格納された開始フレームおよび終了フレームの位置とサイズ情報、軌跡設定情報、移動スピード設定情報に従って、新規撮影画像からの画像切り出し位置とサイズを決定し、決定情報に従って画像を切り出してメモリに記録する処理を実行する。
この画像切り出し処理は、例えば先に図12を参照して説明したフレームn(Fn)の位置とサイズの決定処理に相当する処理を行なって実行される画像切り出し処理である。
次に、ステップS309において、次のフレームの撮影時間が終了フレームの撮影時間であるか否かを判定する。終了フレームの撮影時間は、ステップS302で算出した撮影間隔によって規定される時間である。
次の撮影フレーム撮影時間が終了フレームの撮影時間になっていない場合は、ステップS306に戻り、ステップS306〜S308を繰り返し、開始フレーム〜終了フレーム間の中間フレームの撮影、切り出し、記録処理を継続する。
ステップS309において、次のフレーム撮影時間が終了フレームの撮影時間であると判定した場合は、ステップS310に進む。
ステップS310では、現在時間が終了フレームの撮影時間であるか否かを判定する。
現在時間が終了フレームの撮影時間であると判定すると、ステップS311に進む。
ステップS311では、終了フレームを含む画像の撮影を実行する。なお、撮影される画像は、例えば図6等を参照して説明した終了フレーム103の領域画像のみではなく、レンズを介して入力する画像、すなわち、図6(1)に示す撮影画像101全体に相当する画像である。
次に、ステップS312において、メモリに格納された終了フレームの位置とサイズ情報に従って、ステップS311で撮影された画像から終了フレームの切り出し処理(トリミング)を実行し、切り出し画像を記録画像としてメモリに記録する。
すなわち、微速度撮影や動画撮影によって撮影された複数の画像フレームは、ユーザの設定した位置、サイズの画像フレームによって構成されるため、ユーザ設定に応じた異なる位置、異なるズームの画像として記録し、表示可能となる。なお、フレームサイズの差異はズーム設定の差異として反映される。
また、全てのフレームサイズ設定を1920×1080画素以上の設定とすれば、HD表示装置においてHD画像として表示可能であり、画質を低下させることなく、高品質の画像として表示することが可能となる。
このようなリアルタイム処理ではなく、例えば、通常の動画や微速度撮影を実行して複数の画像フレームをメモリに格納した後、メモリに格納された撮影画像データを読み出して、各画像からの画像切り出しを、順次実行してメモリに再格納する処理、すなわちバッチ処理を実行する構成としてもよい。
このような処理を行なう場合の処理シーケンスについて、図18に示すフローチャートを参照して説明する。
すなわち、撮影済みの画像データを外部装置、あるいはメモリから読み込んで画像処理を実行可能な様々な装置において実行可能である。
以下、順次、各ステップの処理について説明する。
まず、ステップS401において、処理対象となる画像をメモリ、あるいは外部装置等から入力する。
処理対象画像は、例えば、動画像データや微速度撮影画像データであり、例えば、先に図5のフローチャートを参照して説明した処理を実行して撮影された画像である。
ステップS402では、開始フレームを含む撮影画像を取得する。なお、取得画像は、例えば図6等を参照して説明した開始フレーム102の領域画像のみではなく、撮影画像、すなわち、図6(1)に示す撮影画像101全体に相当する画像である。
次に、ステップS403において、メモリに格納された開始フレームの位置とサイズ情報に従って、ステップS402で取得した画像から開始フレームの切り出し処理(トリミング)を実行し、切り出し画像を記録画像としてメモリに記録する。
この処理によって、例えば図6(1)に示す開始フレーム(S)の領域のみからなる画像が生成されてメモリに記録されることになる。
次に、ステップS404において、次の撮影画像を取得する。
次に、ステップS405において、メモリに格納された開始フレームおよび終了フレームの位置とサイズ情報、軌跡設定情報、移動スピード設定情報に従って、新規取得画像からの画像切り出し位置とサイズを決定し、決定情報に従って画像を切り出してメモリに記録する処理を実行する。
この画像切り出し処理は、例えば先に図12を参照して説明したフレームn(Fn)の位置とサイズの決定処理に相当する処理を行なって実行される画像切り出し処理である。
次に、ステップS406において、次の処理対象画像が終了フレームを含む画像であるか否かを判定する。次の処理対象画像が終了フレームを含む画像でない場合は、ステップS404に戻り、ステップS404〜S405を繰り返し、中間フレームの切り出し、記録処理を継続する。
ステップS406において、次の処理画像が終了フレームを含む画像であると判定した場合は、ステップS407に進む。
ステップS407では、終了レームの切り出し、格納処理を実行する。メモリに格納された終了フレームの位置とサイズ情報に従って、終了フレームを含む撮影画像から終了フレームの切り出し処理(トリミング)を実行し、切り出し画像を記録画像としてメモリに記録する。
次に、上述した実施例に従った処理を実行する撮像装置、および画像処理装置のハードウェアの一構成例について説明する。
図19に示すように、撮像装置10は、撮像部としてのレンズ301、撮像素子302、さらにアナログ信号処理部303、A/D変換部304、デジタル信号処理部(DSP)305、コーデック306、通信部307、D/A変換部308、エンコーダ309、表示部311、入力部313、制御部321、内部メモリ322、記憶部(外部メモリ)323、タイマ324を有する。
表示部311は、図1の撮像装置10の表示部21に対応する。
デジタル信号処理部(DSP)305では、例えば先に図16〜図18を参照して説明した撮影画像からの画像フレームの切り出し処理等を実行する。この処理に必要な設定情報などは内部メモリ322やデジタル信号処理部305内のメモリに記録される。
制御部321は、撮影処理に適用する設定情報の取得、格納処理、撮影制御処理、撮影画像の画像処理等、各種の制御を実行する。例えば先に説明した各フローに従った処理制御を実行する。なお、処理制御プログラムは、内部メモリ322や、記憶部323に格納される。
内部メモリ322には、ユーザ設定情報等が格納される。記憶部323は、例えばフラッシュメモリ等のメディア等によって構成され、撮影画像の格納、パラメータやプログラム等の格納に利用される。
タイマ324は、撮影開始時間や、各画像の撮影間隔の計測等に利用される。
図20は、例えばPC等の画像処理装置700のハードウェア構成例を示す図である。画像処理装置700は、例えば先に図18を参照して説明した処理を実行する。
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
(1)ユーザ入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する制御部を有し、
前記制御部は、
連続または間欠的に撮影された複数の撮影画像の各々から前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する撮像装置。
前記制御部は、開始フレームと終了フレーム間の軌跡情報を適用して撮影画像の各々について、画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する前記(1)または(2)に記載の撮像装置。
前記制御部は、
先頭画像からの画像切り出し位置を示す開始フレーム設定情報と、最終画像からの画像切り出し位置を示す終了フレーム設定情報を適用して、撮影画像の各々から画像フレームの切り出しを実行する画像処理装置。
制御部が、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する画像処理方法。
制御部に、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行させるプログラム。
具体的には、撮像部を介して入力する被写体画像を表示し、表示画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を入力可能とした。制御部は、連続または間欠的な撮影画像の各々からフレーム設定情報に従って画像切り出しを実行する。フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレームの位置とサイズ情報、開始フレームと終了フレーム間の軌跡、移動スピード情報を含み、制御部は、これらの設定情報を適用して撮影画像の各々について画像切り出し領域を決定する。
例えば上記構成により、微速度撮影や動画撮影の撮影画像各々からユーザ設定に応じた特定領域の画像切り出しを効率的に実行する装置、方法が実現される。
11 レンズ
12 シャッタ
21 表示部
22 入力部
50 表示装置
51 記録メディア
52 信号伝送ケーブル
53 無線通信路
71 撮影画像
72 出力画像
101 撮影画像(スルー画)
102 開始フレーム
103 終了フレーム
105 カーソル
110 タイムライン
111 設定タイム指示マーク
120 軌跡設定ライン
121 軌跡設定アイコン
130 移動スピード設定ライン
131 移動スピート設定アイコン
150 軌跡および動スピード設定ライン
301 レンズ
302 撮像素子
303 アナログ信号処理部
304 A/D変換部
305 デジタル信号処理部(DSP)
306 コーデック
307 通信部
308 D/A変換部
309 エンコーダ
311 表示部
313 入力部
321 制御部
322 内部メモリ
323 記憶部
324 タイマ
701 制御部(CPU)
702 メモリ(ROM)
703 メモリ(RAM)
704 バス
705 入出力インタフェース
706 入力部
707 出力部
708 記憶部
709 通信部
710 ドライブ
711 リムーバブルメディア
Claims (15)
- ユーザ入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する制御部を有し、
前記制御部は、
連続または間欠的に撮影された複数の撮影画像の各々から前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する撮像装置。 - 前記フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレームの位置とサイズ情報を含み、
前記制御部は、開始フレームと終了フレームの位置とサイズ情報を適用して撮影画像の各々について、画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレーム間の軌跡情報を含み、
前記制御部は、開始フレームと終了フレーム間の軌跡情報を適用して撮影画像の各々について、画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する請求項2に記載の撮像装置。 - 前記フレーム設定情報は、開始フレームと終了フレーム間の移動スピード情報を含み、
前記制御部は、開始フレームと終了フレーム間の移動スピード情報を適用して撮影画像の各々について、画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する請求項3に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
撮影画像の各々から前記フレーム設定情報に従って画像切り出し処理を実行し、切り出し画像をメモリに格納する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
連続または間欠的に撮影される画像の撮影処理毎に、各撮影画像からの画像切り出し処理を実行し、切り出し画像をメモリに格納するリアルタイム処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
連続または間欠的な画像撮影処理の完了後にメモリに格納された画像を順次読み出して、各撮影画像からの画像切り出し処理を実行して切り出し画像をメモリに再格納するバッチ処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記入力部を介して入力される設定情報はメモリに格納され、
前記制御部は、
前記メモリに格納された設定情報に従って、撮影画像の各々からの画像切り出し処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記表示部に画像の撮影タイミングを示すタイムラインを表示し、タイムライン上の指示マークの設定により、任意の撮影タイミングにおけるフレーム設定を可能とした情報表示処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記表示部に開始フレームと終了フレーム間に設定可能な軌跡の複数のサンプルを表示し、表示された複数のサンプルから特定の軌跡を選択設定可能とした情報表示処理を実行する請求項3に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記表示部に開始フレームと終了フレーム間に設定可能な移動スピードの複数のサンプルを表示し、表示された複数のサンプルから特定の移動スピードを選択設定可能とした情報表示処理を実行する請求項4に記載の撮像装置。
- 前記入力部は、微速度撮影の撮影情報として撮影期間と撮影枚数を入力し、
前記制御部は、
前記撮影期間と撮影枚数によって算出される撮影間隔に従って複数の画像を順次撮影し、撮影画像の各々から前記フレーム設定情報に従った画像切り出し処理を実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 連続または間欠的に撮影された複数画像の各々から特定領域の画像を切り出す制御部を有し、
前記制御部は、
先頭画像からの画像切り出し位置を示す開始フレーム設定情報と、最終画像からの画像切り出し位置を示す終了フレーム設定情報を適用して、撮影画像の各々から画像フレームの切り出しを実行する画像処理装置。 - 撮像装置において実行する画像処理方法であり、
制御部が、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行する画像処理方法。 - 撮像装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
制御部に、
入力部を介した入力情報に従って、表示部に表示された被写体画像上に開始フレームと終了フレームの切り出し位置を表示するとともに、前記開始フレームと終了フレームの切り出し位置を含むフレーム設定情報を設定する処理と、
連続または間欠的な撮影画像の各々について、前記フレーム設定情報に従って画像フレームの切り出し領域を決定し、決定情報に従って画像切り出し処理を実行させるプログラム。
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