JP2015034117A - ゼオライトの製造方法及びゼオライト - Google Patents

ゼオライトの製造方法及びゼオライト Download PDF

Info

Publication number
JP2015034117A
JP2015034117A JP2013204230A JP2013204230A JP2015034117A JP 2015034117 A JP2015034117 A JP 2015034117A JP 2013204230 A JP2013204230 A JP 2013204230A JP 2013204230 A JP2013204230 A JP 2013204230A JP 2015034117 A JP2015034117 A JP 2015034117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
zeolite
aqueous gel
atom
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013204230A
Other languages
English (en)
Inventor
裕一 谷川
Yuichi Tanigawa
裕一 谷川
英嗣 丸山
Eiji Maruyama
英嗣 丸山
大輔 西岡
Daisuke Nishioka
大輔 西岡
武脇 隆彦
Takahiko Takewaki
隆彦 武脇
和輝 木村
Kazuteru Kimura
和輝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2013204230A priority Critical patent/JP2015034117A/ja
Publication of JP2015034117A publication Critical patent/JP2015034117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • Y02P20/129Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines

Landscapes

  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

【課題】吸脱着耐久性が高いゼオライトを高収率で得ることができるゼオライトの製造方法を提供する。【解決手段】アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造するにあたり、原料の一部を含む混合物よりなる水性ゲルを加熱し、該水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後に残りの原料を追加投入して水熱合成する。【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造する方法に関する。詳しくは、この方法により、吸脱着耐久性の高いゼオライトを高収率で得るゼオライトの製造方法に関する。本発明はまた、このゼオライトの製造方法で製造されたゼオライトと、このゼオライトを用いた吸着材に関する。
SAPO−34等のCHA型(International Zeolite Association(IZA)が定めるコードの一つ)のシリコアルミノフォスフェート(以下、SAPOと称す)は、水蒸気吸着材、触媒等に好適に用いられる材料である。
耐久性の高いSAPO−34を得るためには、ゼオライトに含まれるSi、Al、Pに占めるSiの割合:Si/(Si+Al+P)[mol/mol]をある一定の範囲内に制御する必要がある(特許文献1)。しかし、このようにSi量を制御して高耐久性のSAPO−34を合成した場合、得られる製品の収率が低くなるという問題がある。
SAPO−34中のSi量を増やすことにより、SAPO−34の収率を上げることは可能である。例えばテンプレートとしてモルホリンを用いることによって、SAPO−34中に多量のSiを取り込むことができ(J.Chem.Soc.Faraday Trans.1994,90,2291−2296)、収率を上げることができる。しかし、このようにSi量を増加させることによって収率を上げると、得られる製品の耐久性は低くなる。
特開2004−132690公報
J.Chem.Soc.Faraday Trans.1994,90,2291−2296
本発明は、ゼオライトの耐久性を落とすことなく、製品収率を高めることができるゼオライトの製造方法を提供することを課題とする。中でも、吸脱着耐久性が高いゼオライトを高収率で得ることができるゼオライトの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造するに当たり、原料の一部を水熱合成の途中の所定の段階で追加投入するようにすることにより、上記課題を解決することができることを見出した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを反応器内で加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造する方法において、原料の一部を含む水性ゲルを加熱し、該水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後に残りの原料を該水性ゲルに追加投入して水熱合成することを特徴とするゼオライトの製造方法。
[2] 昇温過程の終了後に前記残りの原料を追加投入することを特徴とする[1]に記載のゼオライトの製造方法。
[3] 前記残りの原料の追加投入を開始するときの前記水性ゲルの温度が175℃以上であることを特徴とする[1]又は[2]に記載のゼオライトの製造方法。
[4] 前記水性ゲルの温度が最初に100℃以上となってから水熱合成が終了するまでの時間をt、前記残りの原料の追加投入の開始から水熱合成が終了するまでの時間をtとしたとき、0.20≦t/t≦0.95を満たすことを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[5] 前記残りの原料がケイ素原子原料を含むことを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[6] 前記残りの原料の追加投入前の水性ゲルの組成が、アルミニウム原子原料、リン原子原料、及びケイ素原子原料を酸化物として表わしたときのモル比で、Al=1に対し、0.1≦SiO≦0.28、0.5≦P≦1.0であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[7] 前記残りの原料がケイ素原子原料及びリン原子原料を含むことを特徴とする[5]に記載のゼオライトの製造方法。
[8] 前記残りの原料の追加投入前に前記反応器内の蒸気の一部をパージし、前記水性ゲルをpH6〜8に調整することを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[9] 前記ゼオライトが、International Zeolite Association(IZA)が定めるコードにおいてCHAで示される構造を有するものであることを特徴とする[1]〜[8]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[10] 前記テンプレートとして、(1)ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物、(2)シクロアルキルアミン、(3)アルキルアミンの3つの群のうち、2つ以上の群から各群につき1種以上の化合物を選択して用いることを特徴とする[1]〜[9]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[11] 前記ゼオライトのケイ素原子の含有量が、該ゼオライト中のアルミニウム原子、リン原子、及びケイ素原子の合計に対するケイ素原子の割合で11モル%以下であることを特徴とする[1]〜[10]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法。
[12] [1]〜[11]のいずれかに記載のゼオライトの製造方法で製造されたゼオライト。
[13] [12]に記載のゼオライトを用いた吸着材。
本発明のゼオライトの製造方法によれば、耐久性、特に吸脱着耐久性の高いゼオライトを高収率で製造することができる。
本発明のゼオライトの製造方法における加熱、昇温時の温度プロファイルを示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に特定はされない。
[ゼオライトの製造方法]
本発明のゼオライトの製造方法は、アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを反応器内で加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造する方法において、原料の一部を含む水性ゲルを加熱し、該水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後に残りの原料を該水性ゲルに追加投入して水熱合成することを特徴とする。以下において、本発明のゼオライトの製造方法により製造されるゼオライトを「本発明のゼオライト」と称す場合がある。
本発明において、「原料の一部」とは、ゼオライトを合成する際に最終的に使用する原料の全量のうちの一部であることを示し、「残りの原料」とは、該最終的に使用する原料の全量に対して、所定の温度に達する前に使用した「原料の一部」の「残部」を意味する。
本発明は、原料を、所定の温度に到達する前と、到達後との、少なくとも2回以上に分けて水熱合成の反応系に供することを特徴とし、所定の温度に達する前の原料も複数回に分けて反応系に加えても良く、また所定の温度に到達後の原料も複数回に分けて反応系に加えても良い。
以下に、本発明において、所定の温度に達する前に反応系に加える原料を「初期原料」と称し、所定の温度に到達後に反応系に追加投入する「残りの原料」を「追加原料」と称し、これら「初期原料」と「追加原料」の合計を「全原料」と称す場合がある。
本発明のゼオライトの製造方法により、所定の時期に追加原料を追加投入することにより、ケイ素原子含有量が少なく、耐久性に優れたゼオライトを高収率で得ることができる理由の詳細は明らかではないが、水性ゲルが最初に100℃以上となり、水性ゲル内で結晶化が開始した後に全原料のうちの一部を追加原料として追加投入することにより、ケイ素原子が一度に結晶内に取り込まれることを防ぎ、ケイ素原子が結晶内に均一に分散するようになる。この結果、同配合の全原料を用いても、ケイ素原子含有量が少なく、耐久性に優れたゼオライトを高収率で得ることができるようになると推定される。
[ゼオライト原料]
以下、本発明で用いるケイ素原子原料、アルミニウム原子原料、リン原子原料、及びテンプレート等のゼオライト原料について、具体的に説明する。
<ケイ素原子原料>
ケイ素原子原料は特に限定されず、通常、fumed(ヒュームド)シリカ、シリカゾル、コロイダルシリカ、水ガラス、ケイ酸エチル、ケイ酸メチル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。高純度で、反応性が高い点で、ケイ素原子原料としてはfumedシリカが好ましい。
<アルミニウム原子原料>
アルミニウム原子原料は特に限定されず、通常、擬ベーマイト、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムトリエトキシド等のアルミニウムアルコキシド、水酸化アルミニウム、アルミナゾル、アルミン酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。取り扱いが容易な点及び反応性が高い点で、アルミニウム原子原料としては擬ベーマイトが好ましい。
<リン原子原料>
リン原子原料は、通常リン酸であるが、リン酸アルミニウムを用いてもよい。リン原子原料は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
<テンプレート>
テンプレートとしては、(1)ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物、(2)シクロアルキルアミン、(3)アルキルアミンの3つの群のうち、2つ以上の群から各群につき1種以上の化合物を選択して用いることが、粒径が大きく(例えば1〜50μm)、かつSi含有量が少なく、耐久性に優れたCHA型のSAPOを収率良く得ることができる点において好ましい。
(1)ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物
ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物の複素環は通常5〜7員環であって、好ましくは6員環である。複素環に含まれるヘテロ原子の個数は通常3個以下、好ましくは2個以下である。窒素原子以外のヘテロ原子は特に限定されないが、窒素原子に加えて酸素原子を含むものが好ましい。ヘテロ原子の位置は特に限定されないが、ヘテロ原子が隣り合わないものが好ましい。
また、ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物の分子量は、通常250以下、好ましくは200以下、さらに好ましくは150以下であり、また通常30以上、好ましくは40以上、さらに好ましくは50以上である。
このようなヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物として、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、N,N’−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタン、N−メチルピペリジン、3−メチルピペリジン、キヌクリジン、ピロリジン、N−メチルピロリドン、ヘキサメチレンイミンなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのうち、モルホリン、ヘキサメチレンイミン、ピペリジンが好ましく、モルホリンが特に好ましい。
(2)シクロアルキルアミン
シクロアルキルアミンのシクロアルキル基の個数はアミン1分子に2以下であって、好ましくは1である。また、シクロアルキル基の炭素数は通常5〜7で、好ましくは6である。シクロアルキルのシクロ環の数は特に限定されないが、通常1が好ましい。また、シクロアルキル基がアミン化合物の窒素原子と結合しているのが好ましい。また、シクロアルキルアミンの分子量は通常250以下、好ましくは200以下、さらに好ましくは150以下である。
このようなシクロアルキルアミンとしては、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのうち、シクロヘキシルアミンが好ましい。
(3)アルキルアミン
アルキルアミンのアルキル基は、通常、鎖状アルキル基であって、アルキルアミンの1分子中に含まれるアルキル基の数は特に限定されるものではないが、3個が好ましい。
また、アルキルアミンのアルキル基は一部水酸基等の置換基を有していてもよい。
アルキルアミンのアルキル基の炭素数は4以下が好ましく、1分子中の全アルキル基の炭素数の合計は10以下が好ましい。
また、アルキルアミンの分子量は通常250以下、好ましくは200以下、さらに好ましくは150以下である。
このようなアルキルアミンとしては、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−イソプロピルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ジ−n−ブチルアミン、ネオペンチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、イソプロピルアミン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、ジ−イソプロピル−エチルアミン、N−メチル−n−ブチルアミン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのうち、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−イソプロピルアミン、トリエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、イソプロピルアミン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、ジ−イソプロピル−エチルアミン、N−メチル−n−ブチルアミンが好ましく、トリエチルアミンが特に好ましい。
ゼオライト原料として用いるテンプレートの総量は、アルミニウム原子原料のAl換算量に対するモル比で、通常0.2以上、好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上であって、通常4以下、好ましくは3以下、さらに好ましくは2.5以下である。
また、上記のテンプレート各群の混合比率は、条件に応じて選択すれば良い。2種のテンプレートを混合して用いる場合は、通常、2種のテンプレートのモル比が1:20から20:1、好ましくは1:10から10:1、さらに好ましくは1:5から5:1である。3種のテンプレートを混合して用いる場合は、通常、3種目のテンプレートのモル比は、上記のモル比で混合された2種のテンプレートに対して1:20から20:1が好ましく、より好ましくは1:10から10:1、さらに好ましくは1:5から5:1である。
本発明で用いるテンプレートには、上記(1)〜(3)のテンプレート以外のその他のテンプレートを含んでいても良いが、その他のテンプレートはテンプレート全体に対してモル比で通常20%以下であり、10%以下が好ましい。
上記の(1)〜(3)のテンプレートのうちの2種以上を併用することにより、Si含有量の少ない耐久性に優れたSAPOを合成することができる理由の詳細は明らかではないが、以下のようなことが推察される。
例えば、CHA型構造のSAPOを合成する場合、(1)ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物、例えばモルホリンは、非特許文献1に記載されるように、Si含有量の多いものであれば比較的容易に合成が可能であるが、Si含有量の少ないものを合成しようとすると、デンス成分やアモルファス成分が多く生成してしまう。また、(3)アルキルアミン、例えばトリエチルアミンは、限られた条件ではCHA構造のSAPOを合成可能であるが、通常、種々の構造のSAPOが混在しやすい。しかし逆に言えば、デンス成分やアモルファス成分ではなく、結晶構造のものにはなりやすい。また、(2)シクロアルキルアミン、例えばシクロヘキシルアミンはSi含有量が多い場合はCHA構造のSAPOを生成しやすく、少ない場合はある条件ではERI構造のSAPOが生成し、デンス成分となることは少ない。
すなわち、それぞれのテンプレートはCHA構造を導くための特徴、SAPOの結晶化を促進させる特徴などを、それぞれ限られた条件の中で有している。従って、(1)〜(3)のテンプレートの3つの群のうち、2つ以上の群から各群につき1種以上の化合物を選択し、これらの特徴を組み合わせることにより、相乗効果が発揮され、1種のみを単独で用いた場合には実現できない効果が得られる結果、Si含有量の少ない耐久性に優れたSAPOを合成することができると考えられる。
(1)〜(3)のテンプレートの好ましい組み合わせ
上記(1)〜(3)のテンプレートの好ましい組み合わせとしては、モルホリン、トリエチルアミン及びシクロヘキシルアミンから2種以上を選択する組み合わせであり、中でもモルホリンとトリエチルアミンを含む場合がより好ましい。この場合、モルホリン/トリエチルアミンのモル比は通常0.05〜20、好ましくは0.1〜10、さらに好ましくは0.2〜9である。
<その他の原料>
本発明においては、上記のケイ素原子原料、アルミニウム原子原料、リン原子原料及びテンプレート以外に、特開2013−32268号公報に記載されているように、ゼオライト原料として遷移金属原料やポリアミン(但しジアミンを除く)を用いてもよい。これらの原料を更に用いることにより、遷移金属を含むSAPOゼオライトを直接合成することができる。即ち、本発明の方法は遷移金属を含むSAPOの製造にも適用することができる。
この場合、遷移金属原料は特に限定されず、通常、遷移金属の硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、塩化物、臭化物等の無機酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩、ペンタカルボニル、フェロセン等の有機金属化合物などが使用される。これらのうち、水に対する溶解性の観点からは無機酸塩、有機酸塩が好ましい。場合によってはコロイド状の酸化物、あるいは微粉末状の酸化物を用いても良い。
遷移金属としては、特に限定されるものではないが、吸着材用途や触媒用途での特性の点から、通常、鉄、コバルト、マグネシウム、亜鉛、銅、パラジウム、イリジウム、白金、銀、金、セリウム、ランタン、プラセオジウム、チタン、ジルコニウム等の周期表3−12族の遷移金属が挙げられ、好ましくは鉄、コバルト、銅などの周期表8、9、11族、より好ましくは周期表8、11族である。ゼオライトに含有させる遷移金属は、これらの1種であってもよく、2種以上の遷移金属を組み合わせてゼオライトに含有させてもよい。これらの遷移金属のうち、特に好ましくは、鉄及び/又は銅であり、とりわけ好ましくは銅である。
遷移金属原料は好ましくは酸化銅(II)又は酢酸銅(II)であり、より好ましくは酸化銅(II)である。
遷移金属原料としては、遷移金属種、或いは化合物種の異なるものの2種以上を併用してもよい。
また、ポリアミンとしては、一般式H2N−(Cn2nNH)x−H(式中、nは2〜6の整数、xは2〜10の整数)で表されるポリアミンが好ましい。
上記式において、nは2〜5の整数が好ましく、2〜4の整数がより好ましく、2又は3がさらに好ましく、2が特に好ましい。xは2〜6の整数が好ましく、2〜5の整数がより好ましく、3又は4がさらに好ましく、4が特に好ましい。
このようなポリアミンとしては、中でもジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが安価であり、好ましく、中でもトリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが特に好ましい。これらのポリアミンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を含んでいてもよい。また、分岐状のポリアミンを含んでいてもよい。
{水性ゲル}
本発明では、上述のケイ素原子原料、アルミニウム原子原料、リン原子原料、テンプレート、及び必要に応じて、遷移金属原料、ポリアミン等のその他の原料、更には水を混合して水性ゲルを調合して水熱合成に供する。その際の原料の混合順序は特に制限がなく、用いる条件により適宜選択すればよいが、通常は、まず水にリン原子原料、アルミニウム原子原料を混合し、これにケイ素原子原料、テンプレートを混合する。
水熱合成によって得られるゼオライトの組成は水性ゲルの組成と相関があり、所望の組成のゼオライトを得るためには水性ゲルの組成を適宜設定すればよい。
ゼオライト原料として用いるテンプレートとして、前記2つ以上の群から各群につき1種以上選択されたテンプレートを混合する順番は特に限定されず、テンプレートを混合した後その他の原料と混合してもよいし、各テンプレートをそれぞれ他の原料と混合してもよい。
また、水の割合は、アルミニウム原子原料のAl換算量に対して、モル比で通常3以上、好ましくは5以上、さらに好ましくは10以上であって、通常200以下、好ましくは150以下、さらに好ましくは120以下である。
水性ゲルのpHは通常5以上好ましくは6以上、さらに好ましくは6.5以上であって、通常10以下、好ましくは9以下、さらに好ましくは8.5以下である。
なお、水性ゲル中には、所望により、上記以外の成分を共存させても良い。このような成分としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物や塩、アルコール等の親水性有機溶媒が挙げられる。これらの成分を共存させる場合、その割合は、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物や塩では、アルミニウム原子原料のAl換算量に対してモル比で通常0.2以下、好ましくは0.1以下であり、アルコール等の親水性有機溶媒の場合は、水に対するモル比で通常0.5以下、好ましくは0.3以下である。
本発明においては、まず初期原料としての水性ゲルを調製して後述の通り加熱、昇温し、水性ゲルが所定の温度に達した後に追加原料を追加投入する。
追加原料は、ケイ素原子原料を含むことが好ましく、より好ましくは、追加原料はケイ素原子原料と水よりなることが好ましい。これは、SAPOの性能は、結晶中に取り込まれるSi原子の量に最も大きく左右されるためであり、従って、ケイ素原子原料については、初期原料を含む水性ゲルが所定の温度に達した後に添加することが好ましい。この場合、ケイ素原子原料は、1〜50重量%程度の水スラリーとして添加することが好ましい。
ただし、追加原料がケイ素原子原料以外の他の原料の場合であっても、原料の溶解度、水性ゲルのpHや粘度等を、追加原料の追加投入により変化させることができ、条件の調整により、ケイ素原子が結晶内に一度に取り込まれることを抑制させることが可能である。
また、追加原料の追加投入前の水性ゲル(初期原料)の組成は、アルミニウム原子原料、リン原子原料及びケイ素原子原料を酸化物として表わしたときのモル比で、Al=1に対し、0.1≦SiO≦0.3、0.5≦P≦1.0であることが好ましく、0.1≦SiO≦0.28、0.6≦P≦0.9であることがより好ましい。ケイ素原子原料の含有量が上記範囲を下回ると、水熱合成時に不純物が生成する可能性があり、上記範囲を上回ると、耐久性の低い製品となる。リン原子原料の含有量が上記範囲外では、水熱合成時に不純物が生成する可能性がある。
また、追加原料の量(割合)としては、アルミニウム原子原料、リン原子原料及びケイ素原子原料を酸化物として表わしたときのモル比で、追加原料の追加投入前の水性ゲル(初期原料)中のAl=1に対し、追加原料がケイ素原子原料の場合は、0.01≦SiO≦0.5、アルミニウム原子原料の場合は、0.01≦Al≦0.5、リン原子原料の場合は、0.01≦P≦0.5であり、中でも追加原料がケイ素原子原料のみの場合、追加原料の追加投入前の水性ゲル(初期原料)中のAl=1に対し、0.01≦SiO≦0.5であることが好ましい。追加原料が上記範囲外であると、耐久性の低いゼオライトが得られたり、水熱合成中に不純物が生成したりすることがある。
{水熱合成}
本発明において、水性ゲルの加熱方法としては、電気ヒーターによる加熱又は蒸気若しくは熱媒油等の熱媒を用いた加熱などが挙げられる。通常、水性ゲルを耐圧容器に入れ、自己発生圧下、又は結晶化を阻害しない気体加圧下で、攪拌又は静置状態で水性ゲルを加熱して目的のゼオライトを得るために必要な温度(水熱合成温度)まで昇温し、当該水熱合成温度で所定の時間水性ゲルを保持して水熱合成が行われる。この水熱合成温度、即ち、水熱合成反応時の水性ゲルの温度は通常150℃以上、好ましくは175℃以上であり、通常250℃以下、好ましくは200℃以下である。後述の昇温過程の終了から、水熱合成の終了までの時間は通常1時間以上、好ましくは2時間以上、さらに好ましくは3時間以上であって、通常30日以下、好ましくは10日以下、さらに好ましくは4日以下である。水熱合成反応中、反応温度は一定でもよいし、段階的に変化させてもよい。
水性ゲルの加熱による昇温は、連続的に温度が上昇するように行ってもよく、段階的に温度が上昇するように行ってもよい。また、ある温度にまで昇温した後一旦温度を下げ再び昇温するようにしてもよい。昇温速度は一定である必要は無く、変動しても良い。以下の説明において、「一定の昇温速度」とは、設定パラメータを意味し、実際の昇温速度ではない。
本発明で採用し得る温度プロファイルを図1に示すが、本発明は何ら図1の温度プロファイルに限定されるものではない。
図1(a)は水性ゲルを一定の昇温速度で連続的に水熱合成温度Txまで昇温し、その後その水熱合成温度Txに保持して水熱合成を行うものである。
図1(b),(c)は、水性ゲルをある昇温速度で温度Ta又はTbまで連続的に昇温し、その後昇温速度を下げて水熱合成温度Txまで連続的に昇温し、水熱合成温度Txに保持して水熱合成を行うものである。
図1(d)は、水性ゲルを温度Tcまで連続的に昇温した後、温度Tdまで連続的に降温し、その後水熱合成温度Txまで再び連続的に昇温し、水熱合成温度Txに保持して水熱合成を行うものである。
本発明において、このように水性ゲルを加熱、昇温する際に、水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後に追加原料を追加投入する。
なお、水性ゲルの調製から該水性ゲルの加熱により最初に100℃に達するまでの時間は特に限定されない。従って、水性ゲルを100℃以上とする加熱は、水性ゲルの調製後、即ち、前述の原料の混合後直ちに開始してもよく、室温或いは100℃未満の温度で1日〜1週間保持した後行ってもよい。
図1(a)〜(d)には、追加原料を追加投入し得るタイミングの一例を矢印A,Bで示してある。即ち、追加原料の追加投入時期は、水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後であればよく、図1(d)のように、水性ゲルの温度を昇温後、一旦降温する場合には、追加原料は、水性ゲルが100℃より低いときに追加投入してもよい。
追加原料を、水性ゲルの温度が最初に100℃に達するよりも前に追加投入すると、水性ゲル内でゼオライトの結晶化が開始しておらず、本発明に従って追加原料を追加投入することによる効果を得ることができない。
本発明において、追加原料を追加投入することによるケイ素原子のゼオライト結晶内への取り込みを抑制する作用をより効果的に得るために、追加原料は、特に、水性ゲルの昇温過程終了後に追加投入することが好ましい。ここで、「昇温過程」とは、水性ゲルの温度が100℃以上の温度となる最初の加熱過程をいう。昇温過程中に、その昇温速度(単位:℃/分)を制御する設定パラメータを変更した場合、昇温過程は終了したとみなす。昇温速度を制御する設定パラメータの変更とは、昇温速度の絶対値を5%以上変化させる変更のことを言い、昇温速度を増大させる変更、昇温速度を減少させる変更、のいずれの変更をも含む。昇温速度をゼロにする変更(定値運転への変更)や、昇温速度を負の値にする変更(降温運転への変更)、などの操作も、昇温速度を制御する設定パラメータの変更に含まれる。
すなわち、図1(a)及び図1(b)の場合は、昇温開始後Txに達するまでの過程が「昇温過程」であり、図1(c)の場合は、昇温開始後Tbに達するまでの過程、及び図1(d)の場合は、昇温開始後Tcに達するまでの過程が「昇温過程」である。
従って、例えば、図1(a)〜(d)に示す温度プロファイルの場合、矢印Aのタイミングよりも矢印Bのタイミングで追加原料を追加投入することが好ましい。
なお、本発明において、水性ゲルを水熱合成温度Txにまで昇温する際の昇温速度には特に制限はないが、加熱効率、生産性等の点において、0.05〜5℃/分、特に0.2〜2℃/分の範囲であることが好ましい。
また、水性ゲルが最初に100℃に達してから水熱合成温度に到達するまでの時間は2〜20時間が好ましく、3〜10時間がより好ましい。
また、上記と同様の理由から、追加原料の追加投入を開始するときの水性ゲルの温度は100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましく、さらに好ましくは175℃以上250℃以下である。追加原料を追加投入する際の水性ゲルの温度が低すぎると、ケイ素原子が結晶内に多量に取り込まれてしまい、耐久性の高いゼオライトを得ることができない。逆に、高すぎると、安全上の問題がある。
本発明において、水性ゲルの温度が最初に100℃となってから水熱合成が終了するまでの時間をt、追加原料の追加投入開始から水熱合成が終了するまでの時間をtとしたとき、0.20≦t/t≦0.95を満たすことが好ましく、0.23≦t/t≦0.85を満たすことがより好ましい。t/tが前記範囲を下回ると、追加原料の追加投入から水熱合成終了までの時間が十分でなく、追加原料が結晶化に寄与しない。t/tが前記範囲を上回ると、ケイ素原子が結晶中に多量に取り込まれてしまい、製品の耐久性が低くなる。
なお、ここで「水熱合成の終了」とは、水性ゲルの温度を水熱合成温度から100℃以下の温度に最後に降温する際の、降温の開始時のことを言う。
また、水性ゲルへの追加原料の追加投入に要する時間は、その追加原料の量にもよるが、追加原料の追加投入を完了した後、水熱合成終了までの時間が過度に短いと、後の方で追加投入した追加原料が結晶化に寄与しなくなるおそれがあるため、追加原料の追加投入に要する時間は1分〜5時間、特に10分〜3時間とし、水性ゲルへの追加原料の追加投入を完了した後、水熱合成終了までの時間が3時間以上、特に6時間以上確保されるように追加原料を追加投入することが好ましい。
また、昇温中又は水熱合成中に、反応器内の蒸気を一部除去(以下「パージ」と称する
)してもよい。反応器内の蒸気をパージすることにより、系内に過剰に存在するテンプレートを反応器内から除去し、塩基性の水性ゲルを中性(pH6〜8)に調整することができる。かかるpHの調整により、ケイ素原子を結晶内に均一に取り込ませることができる。パージを実施する方法としては、反応器上部に接続された配管に設けられたバルブを開けて、反応器内の蒸気を大気に放出する方法が通常用いられる。パージする際の水性ゲルの温度は100℃以上が好ましく、150℃以上であることがより好ましく、さらに好ましくは175℃以上250℃以下である。パージ前後の反応器内圧の差は、0.01MPa以上であることが好ましく、0.05MPa以上であることがより好ましく、0.1MPa以上であることがさらに好ましい。また、前記パージ前後の反応器内圧の差は1MPa以下であることが好ましく、0.8MPa以下であることがより好ましく、0.5MPa以下であることがさらに好ましい。パージ前後の反応器内圧の差は、パージにより除去する蒸気量に対応しており、パージにより除去する蒸気の量が少なすぎると、水性ゲルのpHを十分に下げられず、パージの効果が得られない。また、パージにより除去する蒸気の量が多すぎると、ゼオライトの結晶化に必要な量のテンプレートまで除去されてしまい、所望のゼオライトを結晶化させることができなくなる場合がある。水性ゲルへの追加原料の追加投入はパージの前後いずれのタイミングで実施してもよいが、パージの前後5分以内に実施することが好ましく、特にパージの後5分以内に実施することが好ましい。
このようなパージによるpH調整は、特に追加原料がケイ素原子原料とリン原子原料を含む場合に効果的である。それは、ケイ素原子原料のみを追加投入すると結晶中に凝集したケイ素原子が取り込まれるところ、リン原子原料を同時に投入することによりケイ素原子の一部がリン原子に置換し、ケイ素原子を結晶中に高分散させることが可能となることによると考えられる。
上記の水熱合成後は生成物を分離する。生成物の分離方法は特に限定されない。通常、濾過又はデカンテーション等により生成物を分離し、水洗後、室温から150℃以下の温度で乾燥して生成物であるテンプレートを含有したゼオライトを得ることができる。
次いでテンプレートを含有したゼオライトからテンプレートを除去する。生成物からのテンプレートの除去方法は特に限定されない。通常、空気又は酸素含有の不活性ガス、あるいは不活性ガスの雰囲気下に400℃から900℃の温度で焼成したり、エタノール水溶液、HCl含有エーテル等の抽剤による抽出したりする等の方法により、テンプレートを除去することができる。
本発明の製造方法によれば、後述のケイ素原子含有量({Si/(Si+Al+P)}×100)が11モル%以下であって、後述の水蒸気繰り返し吸脱着試験による吸着維持率が90%以上であるような、吸脱着耐久性に優れたゼオライトを収率良く製造することができ、従来法ではこのようなゼオライトの収率が通常55〜65%であるのを、70%以上に上げることができる。
[本発明のゼオライト]
本発明のゼオライトの製造方法によれば、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを合成することができる。
本発明のゼオライトの組成や骨格構造は特に限定されるものではないが、本発明のゼオライトは、以下のような組成、骨格構造及び特性を有することが好ましい。
本発明のゼオライトの骨格構造に含まれるアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子の存在割合は、下記式(I)、(II)及び(III)を満たすことが好ましい。
0.001≦x≦0.3 ・・・(I)
(式中、xは骨格構造中のケイ素原子とアルミニウム原子とリン原子の合計に対するケイ素原子のモル比を示す)
0.3≦y≦0.6 ・・・(II)
(式中、yは骨格構造中のケイ素原子とアルミニウム原子とリン原子の合計に対するアルミニウム原子のモル比を示す)
0.3≦z≦0.6 ・・・(III)
(式中、zは骨格構造中のケイ素原子とアルミニウム原子とリン原子の合計に対するリン原子のモル比を示す)
また、本発明のゼオライトは、ケイ素原子の含有量が、ゼオライト中のアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子の合計に対して11モル%以下、即ち、{Si/(Si+Al+P)}×100≦11(モル%)であることが好ましく、この割合は、好ましくは9モル%以下、より好ましくは8.7モル%以下、さらに好ましくは8.5モル%以下であり、本発明によれば、このようにケイ素原子含有量の少ないゼオライトを収率よく合成することが可能である。
即ち、本発明のゼオライトはケイ素原子の存在割合が、下記式(IV)、中でも下記式(V)、特に下記式(VI)で表されるゼオライトであることが好ましく、このようなゼオライトは水蒸気吸着材において特に好適に用いられる。
0.001≦x≦0.11 ・・・(IV)
0.005≦x≦0.087 ・・・(V)
0.01≦x≦0.085 ・・・(VI)
(式中、xは前記式(I)におけると同義である)
なお、上記の原子割合は元素分析により決定されるが、本発明における元素分析は、試料を塩酸水溶液で加熱溶解させ、ICP(Inductively Coupled Plasma)分析により行われる。なお、ICP分析によって組成既知となった試料を標準として、蛍光X線の強度から組成を求めることもできる。
また、本発明のゼオライトを水蒸気吸着材として用いる場合には、以下の構造及びフレームワーク密度を有するものが好ましい。
ゼオライトの構造は、XRDにより決定するが、International Zeolite Association(IZA)が定めるコードで示すと、AEI、AFI、AFR、AFS、AFT、AFX、AFY、AHT、CHA、DFO、ERI、FAU、GIS、LEV、LTA、VFIであり、AEI、AFX、GIS、CHA、VFI、AFS、LTA、FAU、AFYが好ましく、CHA構造を有するゼオライトが最も好ましい。
また、フレームワーク密度は結晶構造を反映したパラメータであるが、IZAがATLAS OF ZEOLITE FRAMEWORK TYPES Fifth Revised Edition 2001において示してある数値で、好ましくは10.0T/1000Å3以上であって、通常18.0T/1000Å3以下、好ましくは17.0T/1000Å3以下である。
本発明によれば、吸脱着耐久性が高いゼオライトを収率良く製造することができるが、該吸脱着耐久性は、以下のような水蒸気繰り返し吸脱着試験により求めた吸着維持率で評価することができる。
<水蒸気繰り返し吸脱着試験>
試料を90℃に保たれた真空容器内に保持し、5℃の飽和水蒸気雰囲気と80℃の飽和水蒸気雰囲気にそれぞれ90秒曝す操作を繰り返す。このとき80℃の飽和水蒸気雰囲気に曝されたときに試料に吸着した水は、5℃の飽和水蒸気雰囲気で一部が脱着し、5℃に保った水だめに移動する。m回目の吸着からn回目の脱着で、5℃の水だめに移動した水の総量(Qn;m(g))と、試料の乾燥重量(W(g))から、一回あたりの平均吸着量(Cn;m(g/g))を以下のようにして求める。
[Cn;m]=[Qn;m]/(n−m+1)/W
吸着維持率とは、このようにして求めた水蒸気繰り返し吸脱着試験の1回から1000回の平均吸着量に対する1001回から2000回の平均吸着量の比を求めたものである。平均吸着量の吸着維持率が高いということは、水の吸脱着の繰り返しが行われてもゼオライトが劣化しないことを示す。
このようにして求められる本発明のゼオライトの吸着維持率は80%以上、特に90%以上、とりわけ95%以上であることが好ましい。吸着維持率の上限は、ゼオライトの劣化が全く起こらない場合であり、100%である。
<用途>
本発明のゼオライトは、一般的なゼオライトの用途に有用であるが、特に吸脱着耐久性を必要とする用途での使用に有効である。中でも、ヒートポンプ、デシカント、除湿などの水蒸気吸着材、或いは種々の触媒や触媒担体、特に車両やプラントの排ガス、中でも窒素酸化物を含む排ガスの浄化用触媒やその担体に利用できる。
特に本発明のゼオライトは、水蒸気吸着材として優れた性能を示す。本発明のゼオライトを水蒸気吸着材として用いる場合、本発明のゼオライトは、シリカ、アルミナ、チタニア等の金属酸化物や粘土等のバインダー成分や、熱伝導性の高い成分と共に使用してもよい。このとき、ゼオライトの含有量が水蒸気吸着材全体の60重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、80重量%以上であることが更に好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
水224.0g、75重量%リン酸107.2g、及び擬ベーマイト(25重量%水含有、サソール社製)63.7gを混合し、3時間攪拌した。この混合液にfumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)7.0g、水155.1g、モルホリン40.8g、トリエチルアミン52.2gを加え、さらに1時間攪拌し、以下の組成を有する水性ゲルを得た。
Al/SiO/P/モルホリン/トリエチルアミン/H
=1/0.25/0.875/1/1.1/50(モル比)
該水性ゲルを1Lのステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら最高到達温度190℃まで昇温時間10時間で昇温し、昇温過程を終了して190℃で保持した。昇温過程終了後2.5時間経過後に、fumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)1.4g、水23.6gを良く混合させたシリカ/水スラリーをプランジャーポンプ(日本精密科学株式会社製、品名PERSONAL PUMP、型式NP−LX−310)にて、1.5時間かけて供給し、さらに190℃で20時間保持した。
水性ゲルが100℃に到達してから、昇温過程が終了するまでの時間は4.75時間であった。すなわち、t=28.75(=4.75+2.5+1.5+20)時間、t=21.5(=1.5+20)時間であり、t/t=0.75であった。
反応終了後、脱ガス、冷却して、濾過、水洗の後、95℃で乾燥した。得られた乾燥粉体を700℃で空気気流下焼成を行って、テンプレートを除去し、実施例1のゼオライトを得た。
[実施例2]
昇温過程終了後、190℃に保持して7.5時間経過後に、シリカ/水スラリーを1.2時間かけて供給し、さらに190℃で15時間保持したこと以外は、実施例1と同様にして実施例2のゼオライトを得た。t=28.45(=4.75+7.5+1.2+15)時間、t=16.2(=1.2+15)時間であり、t/t=0.57であった。
[実施例3]
昇温過程終了後、190℃に保持して17時間経過後に、シリカ/水スラリーを1時間かけて供給し、さらに190℃で5.5時間保持したこと以外は、実施例1と同様にして実施例3のゼオライトを得た。t=28.25(=4.75+17+1+5.5)時間、t=6.5(=1+5.5)時間であり、t/t=0.23であった。
[実施例4]
昇温過程終了後、190℃に保持して2.35時間経過後に、fumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)1.4g、水13.6g、75重量%リン酸10.0gを良く混合させたシリカ/水/リン酸スラリーを1.4時間かけて供給し、さらに190℃で20.25時間保持したこと以外は、実施例1と同様にして実施例4のゼオライトを得た。水性ゲルが100℃に到達してから、昇温過程が終了するまでの時間は4.75時間であった。すなわち、t=28.75(=4.75+2.35+1.4+20.25)時間、t=21.65(=1.4+20.25)時間であり、t/t=0.75であった。
[実施例5]
シリカ/水/リン酸スラリーとして、シリカ濃度12重量%シリカゾル5.4g(商品名:PL−1、扶桑化学工業社製品)、75重量%リン酸10.0gを良く混合させたシリカ/水/リン酸スラリーを用いたこと以外は、実施例4と同様にして実施例5のゼオライトを得た。
[実施例6]
昇温過程終了後、190℃に保持して2.10時間経過後に、反応器内をパージした。パージ前後の反応器内圧はそれぞれ1.51MPa、1.39MPaであった。パージ後1分以内に、fumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)1.4g、水13.6g、75重量%リン酸10.0gを良く混合させたシリカ/水/リン酸スラリーを1.4時間かけて供給し、さらに190℃で20.48時間保持したこと以外は、実施例4と同様にして実施例6のゼオライトを得た。水性ゲルが100℃に到達してから、昇温過程が終了するまでの時間は4.75時間であった。すなわち、t=28.75(=4.75+2.10+1.42+20.48)時間、t=21.90(=1.42+20.48)時間であり、t/t=0.76であった。
[比較例1]
水116.7g、85重量%リン酸45.2g、及び擬ベーマイト(25重量%水含有、サソール社製)31.3gを混合し、3時間攪拌した。この混合液にfumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)4.1g、水116.3g、モルホリン20.1g、トリエチルアミン25.7gを加え、さらに1時間攪拌し、以下の組成を有する水性ゲルを得た。
Al/SiO/P/モルホリン/トリエチルアミン/H
1/0.3/0.85/1/1.1/60(モル比)
該水性ゲルを1Lのステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら最高到達温度190℃まで昇温時間12時間で昇温し、昇温過程を終了して190℃で48時間保持した。原料の追加投入は実施しなかった。反応終了後、脱ガス、冷却して、濾過、水洗の後、100℃で乾燥した。得られた乾燥粉体を550℃で空気気流下焼成を行って、テンプレートを除去し、比較例1のゼオライトを得た。
[比較例2]
水204.0g、85重量%リン酸78.4g、及び擬ベーマイト(25重量%水含有、サソール社製)57.8gを混合し、2時間攪拌した。この混合液にfumedシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)10.2g、水229.0g、モルホリン74.8gを加え、さらに2時間攪拌し、以下の組成を有する水性ゲルを得た。
Al/SiO/P/モルホリン/H
=1/0.4/0.8/2/60(モル比)
該水性ゲルを1Lのステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら最高到達温度190℃まで昇温時間10時間で昇温し、昇温過程を終了して190℃で48時間保持した。原料の追加投入は実施しなかった。反応終了後、脱ガス、冷却して、濾過、水洗の後、100℃で乾燥した。得られた乾燥粉体を550℃で空気気流下焼成を行ってテンプレートを除去し、比較例2のゼオライトを得た。
[参考例1]
実施例1で調製した水性ゲルを1Lのステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら最高到達温度190℃まで昇温時間10時間で昇温し、昇温過程を終了して190℃で24時間保持した。途中、昇温開始から9時間後に実施例1で用いたと同様のシリカ/水スラリーをプランジャーポンプにて1.2時間かけて供給した。シリカ/水スラリーの供給を開始した時点での水性ゲルの温度は173℃であった。水性ゲルが100℃に到達してから、昇温過程が終了するまでの時間は4.75時間であった。すなわち、t=28.75(=4.75+24)時間、t=25.0(1+24)時間であり、t/t=0.87であった。反応終了後、脱ガス、冷却して、濾過、水洗の後、95℃で乾燥した。得られた乾燥粉体を700℃で空気気流下焼成を行って、テンプレートを除去し、参考例1のゼオライトを得た。
上記の実施例1〜6、比較例1,2及び参考例1で得られたゼオライトの評価結果を、その製造条件と共に表1にまとめた。
表1において、Si初期仕込量、Si追加投入量は水性ゲル中のAlに対するSiOのモル比で表した量である。収率は原料仕込量に対する生成ゼオライトの割合(重量%)として算出した。生成ゼオライトのSi含有量は蛍光X線分析により求めた生成ゼオライトの{Si/(Si+Al+P)}×100(モル%)の値である。また、吸脱着耐久性は前述の水蒸気繰り返し吸脱着試験による吸着維持率である。
Figure 2015034117
表1より、本発明によれば、Si含有量が少なく、吸脱着耐久性に優れたSAPOを高収率で得ることができることが分かる。
これに対して、原料を反応開始初期に一括して仕込み、原料の追加投入を行わない比較例1,2のうち、Si初期仕込量の少ない比較例1では収率が低い。Si初期仕込量を多くした比較例2では、収率は高いが、得られたSAPOの吸脱着耐久性が劣る。
なお、昇温過程の終了前に原料の追加投入を行った参考例1では、Si含有量は比較例1,2よりも少ないが、吸脱着耐久性が若干劣る。

Claims (13)

  1. アルミニウム原子原料、リン原子原料、ケイ素原子原料及びテンプレートを含む原料混合物よりなる水性ゲルを反応器内で加熱、昇温して水熱合成することにより、骨格構造に少なくともアルミニウム原子、リン原子及びケイ素原子を含むゼオライトを製造する方法において、
    原料の一部を含む水性ゲルを加熱し、該水性ゲルの温度が最初に100℃以上となった後に残りの原料を該水性ゲルに追加投入して水熱合成することを特徴とするゼオライトの製造方法。
  2. 昇温過程の終了後に前記残りの原料を追加投入することを特徴とする請求項1に記載のゼオライトの製造方法。
  3. 前記残りの原料の追加投入を開始するときの前記水性ゲルの温度が175℃以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゼオライトの製造方法。
  4. 前記水性ゲルの温度が最初に100℃以上となってから水熱合成が終了するまでの時間をt、前記残りの原料の追加投入の開始から水熱合成が終了するまでの時間をtとしたとき、0.20≦t/t≦0.95を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  5. 前記残りの原料がケイ素原子原料を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  6. 前記残りの原料の追加投入前の水性ゲルの組成が、アルミニウム原子原料、リン原子原料、及びケイ素原子原料を酸化物として表わしたときのモル比で、Al=1に対し、0.1≦SiO≦0.28、0.5≦P≦1.0であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  7. 前記残りの原料がケイ素原子原料及びリン原子原料を含むことを特徴とする請求項5に記載のゼオライトの製造方法。
  8. 前記残りの原料の追加投入前に前記反応器内の蒸気の一部をパージし、前記水性ゲルをpH6〜8に調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  9. 前記ゼオライトが、International Zeolite Association(IZA)が定めるコードにおいてCHAで示される構造を有するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  10. 前記テンプレートとして、(1)ヘテロ原子として窒素原子を含む脂環式複素環化合物、(2)シクロアルキルアミン、(3)アルキルアミンの3つの群のうち、2つ以上の群から各群につき1種以上の化合物を選択して用いることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  11. 前記ゼオライトのケイ素原子の含有量が、該ゼオライト中のアルミニウム原子、リン原子、及びケイ素原子の合計に対するケイ素原子の割合で11モル%以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のゼオライトの製造方法で製造されたゼオライト。
  13. 請求項12に記載のゼオライトを用いた吸着材。
JP2013204230A 2013-07-11 2013-09-30 ゼオライトの製造方法及びゼオライト Pending JP2015034117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013204230A JP2015034117A (ja) 2013-07-11 2013-09-30 ゼオライトの製造方法及びゼオライト

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145657 2013-07-11
JP2013145657 2013-07-11
JP2013204230A JP2015034117A (ja) 2013-07-11 2013-09-30 ゼオライトの製造方法及びゼオライト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015034117A true JP2015034117A (ja) 2015-02-19

Family

ID=52542918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013204230A Pending JP2015034117A (ja) 2013-07-11 2013-09-30 ゼオライトの製造方法及びゼオライト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015034117A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113277526A (zh) * 2021-05-28 2021-08-20 中国科学院过程工程研究所 一种aht构型分子筛及其制备方法和应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183020A (ja) * 2001-10-11 2003-07-03 Mitsubishi Chemicals Corp ゼオライトの製造方法、該製造方法により得られたゼオライトおよび該ゼオライトを含む水蒸気吸着材
JP2004043296A (ja) * 2002-05-24 2004-02-12 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 8酸素員環細孔を持つ結晶質シリコアルミノリン酸塩モレキュラーシーブ及びその製造方法、並びにそれを触媒とするメチルアミン類の製造方法
JP2009504553A (ja) * 2005-08-08 2009-02-05 ユーオーピー エルエルシー 栄養分の連続添加によってモレキュラーシーブを調製する方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183020A (ja) * 2001-10-11 2003-07-03 Mitsubishi Chemicals Corp ゼオライトの製造方法、該製造方法により得られたゼオライトおよび該ゼオライトを含む水蒸気吸着材
JP2004043296A (ja) * 2002-05-24 2004-02-12 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 8酸素員環細孔を持つ結晶質シリコアルミノリン酸塩モレキュラーシーブ及びその製造方法、並びにそれを触媒とするメチルアミン類の製造方法
JP2009504553A (ja) * 2005-08-08 2009-02-05 ユーオーピー エルエルシー 栄養分の連続添加によってモレキュラーシーブを調製する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113277526A (zh) * 2021-05-28 2021-08-20 中国科学院过程工程研究所 一种aht构型分子筛及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6430303B2 (ja) Afx型ゼオライトの製法
JP6381797B2 (ja) モレキュラーシーブssz−98
JP6371476B2 (ja) モレキュラーシーブssz−98の製造方法
JP4212287B2 (ja) ゼオライトの製造方法
JP5983843B2 (ja) 遷移金属含有ゼオライト
WO2013002059A1 (ja) 遷移金属含有ゼオライト
JP2015044720A (ja) 金属含有Cu−SAPOゼオライト
JP2018162206A (ja) テンプレートである1,6−ビス(メチルピペリジニウム)ヘキサンジブロミドの存在下でのizm−2ゼオライトの合成方法
JP2017535500A (ja) ゼオライトssz−52を調製するための方法
WO2003099720A1 (fr) Tamis moleculaire de sel de silicoaluminophosphate cristallin, presentant un pore d'anneau comportant huit elements oxygene, procede permettant de produire celui-ci et procede pour la production de methylamine avec le tamis moleculaire en tant que catalyseur
JP5668422B2 (ja) アルミノシリケートの製造方法
JP2014122142A (ja) 遷移金属含有ゼオライト、及びその製造方法
JP6094125B2 (ja) 吸着ヒートポンプ用水蒸気吸着材、その製造方法、及びそれを用いた吸着ヒートポンプ
JP2006206433A (ja) アミン化合物の混合物によるzbm−30ゼオライトの新規合成方法
JP6184524B2 (ja) モレキュラーシーブssz−85及びその合成
JP2020066564A (ja) Rho型ゼオライト及びその製造方法
JP2015034117A (ja) ゼオライトの製造方法及びゼオライト
JPWO2015146482A1 (ja) 遷移金属含有ゼオライトの製造方法、及び該方法により得られる遷移金属ゼオライト、並びに該ゼオライトを用いた排ガス浄化処理用触媒
JP5929452B2 (ja) 遷移金属含有ゼオライト
CN101031361A (zh) 铝磷酸盐分子筛、其合成及用途
JP5485505B2 (ja) ゼオライト、及び該ゼオライトを含む水蒸気吸着材
JP4765244B2 (ja) アルミノフォスフェート類の製造方法
US20220153600A1 (en) Method of continuously producing nano-sized aei-type zeolites
JP2018016520A (ja) Aei型シリコアルミノ燐酸塩及びその製造方法
JP2004323524A (ja) 金属燐酸塩タイプの結晶化固体im−8およびそれの調製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171010