JP2015032500A - 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ - Google Patents

異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2015032500A
JP2015032500A JP2013162366A JP2013162366A JP2015032500A JP 2015032500 A JP2015032500 A JP 2015032500A JP 2013162366 A JP2013162366 A JP 2013162366A JP 2013162366 A JP2013162366 A JP 2013162366A JP 2015032500 A JP2015032500 A JP 2015032500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
particles
pore structure
conductor film
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013162366A
Other languages
English (en)
Inventor
祥平 小林
Shohei Kobayashi
祥平 小林
能久 乾
Yoshihisa Inui
能久 乾
聖也 木町
Kiyonari Kimachi
聖也 木町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2013162366A priority Critical patent/JP2015032500A/ja
Publication of JP2015032500A publication Critical patent/JP2015032500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】複雑なプロセス制御を要しない異方性導電体膜を提供する。【解決手段】異方性導電体膜1は、複数の貫通孔21Hを有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体21と、細孔構造体21の一方の面21Sに形成された導電体膜41と、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体22とを備える。異方性導電体膜1はさらに、細孔構造体21の一方の面21Sに形成された無機粒子層31と、細孔構造体21の一方の面21Sに接して無機粒子層31内に形成され、貫通孔21Hよりも径の大きい複数の粒子状の空洞部33と、空洞部33内に細孔構造体21の一方の面21Sに接して形成され、導電体22をメッキ可能な材料からなる導電体膜41とを備える。複数の貫通孔21Hのうち導電体膜41に接した貫通孔21H内に選択的に導電体22が形成されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、異方性導電体膜とその製造方法、及び、この異方性導電体膜を用いたデバイス/電子放出素子/フィールドエミッションランプ/フィールドエミッションディスプレイに関するものである。
フィールドエミッション(Field Emission:FE、電界電子放出)デバイスは、低消費電力で高輝度が得られることが期待されている。FEデバイスは、フィールドエミッションランプ(Field Emission Lump:FEL、照明装置)あるいはフィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display:FED、表示装置)等として利用できる。
FEデバイスでは、カソード基板に備えられたエミッタ(電子源)から放出された電子線によりアノード基板に備えられた蛍光体層が励起されて、発光が得られる。従来、エミッタとしては、スピント型エミッタ及びカーボンナノチューブ(CNT)エミッタ等が用いられている。しかしながら、スピント型エミッタは、作製プロセスが複雑で大面積化が困難である。CNTエミッタは、結晶性が高いCNTを、長さを揃えて規則的に配列する構造設計が困難である。
Al等の被陽極酸化金属体の少なくとも一部を陽極酸化して、複数の針状の非貫通孔とバリア層とを有する陽極酸化金属膜を得ることができる。この陽極酸化金属膜のバリア層側を部分的に除去することにより、面方向に対して交差方向に延びた複数の針状の貫通孔を有する細孔構造体を得ることができる。この細孔構造体の一方の面に導電体膜を形成し、複数の貫通孔の内部に電解メッキにより針状の導電体を形成することができる。貫通孔の内部に形成された導電体の先端には、電界中で局所的に高電界を発生させることができる。
非特許文献1には、上記構造体のFEデバイスへの利用が提案されている。細孔構造体の一方の面に形成された導電体膜は電極層として、貫通孔の内部に形成された針状の導電体はエミッタとして、それぞれ用いることができる。
特許文献1には、上記構造体における複数の貫通孔の内部に形成された導電体の上にさらにスピント型エミッタを形成した構造が開示されている(Fig.1)。
本明細書では、電極層上に面方向に並んだ複数のエミッタの層を「エミッタ層」と称す。また、電極層とエミッタ層とを備えた素子を、「電子放出素子」と称す。
陽極酸化金属膜を用いることで、電子放出素子を簡易なプロセスで形成でき、その大面積化も容易である。エミッタとして機能する針状導電体の成長方向等を制御しやすいので、構造設計も容易である。
米国特許第6034468号明細書 特許5158809号公報(特開2010-205458号公報) 特許4271467号公報(特開2004-285405号公報) 特開平4-87213号公報 特開2004-273289号公報
Electrochemistry Communications 11 (2009) 660-663. Electrochemistry Communications 13 (2011) 458-461. Nanoscale Research Letters 2012, 7:406. J. Appl. Phys., Vol. 93, No. 11, (2003) 9237-9242.
一般に、電子放出素子においては、エミッタ間隙が狭くなりすぎると、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が平面電極に近づくことが知られている。
例えば、特許文献2には、CNTエミッタ層に貫通孔を設けた構成が開示されている(図1)。特許文献2には、貫通孔の径(W)を80μmに固定したとき、CNTエミッタ層のパターン幅(S)を小さくして、相対的にスペースを大きくすることで、電子放出性能が向上することが示されている(図7)。
通常の条件で製造される陽極酸化金属膜では、貫通孔の径は例えば20〜200nm程度であり、互いに隣接する貫通孔の間隔は例えば20〜200nm程度である。そのため、非特許文献1及び特許文献1で提案されている陽極酸化金属膜を用いた電子放出素子では、素子全体を通じてエミッタ間隙が非常に狭く、高い電子放出性能を得ることが難しい。
用途が異なるが、特許文献3には、被陽極酸化金属体を陽極酸化し、得られた陽極酸化金属膜の複数の非貫通孔のうちの一部を選択的に貫通孔とし、その内部に選択的に導電体を形成した微小電極アレイが記載されている(請求項1、2、図2)。
この文献では、被陽極酸化金属体(Al)に対してSiCモールドをプレスすることにより、表面に複数の窪みを設けてから陽極酸化を実施している。この方法で製造される陽極酸化金属膜では、窪みを形成した部分の細孔長が窪みを形成しなかった部分の細孔長よりも長くなる。窪みを形成した部分とそうでない部分は、バリア層の厚みが異なるので、窪みを形成しなかった部分の非貫通孔を選択的に貫通孔とし、その内部に選択的に針状導電体を形成することができる。
しかしながら、この方法はプロセスが複雑である。また、窪みを形成した部分のバリア層は残しつつ、窪みを形成しなかった部分のバリア層は確実に除去する必要があり、バリア層除去の制御が難しい。また、被陽極酸化金属体(Al)の表面に微細な凹凸が有り、平坦性が低い場合には、SiCモールドをプレスしても窪みを設けることができない。一般に金属体製造時の加工工程においては、圧延筋のような数μm以上の凹凸が発生することが多い。従って、被陽極酸化金属体(Al)の平坦性の点から大面積化が難しい。
特許文献4には、半導体チップの用途において、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜を得た後、その表面にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、一部の貫通孔を選択的に拡径し、拡径した貫通孔内に選択的に導電体を形成する異方性導電体膜の製造方法が記載されている(第3図(a)〜(e))。
陽極酸化金属膜は親水性を有するのに対し、レジストは親油性を有するため、陽極酸化金属膜の表面に直接レジストを塗布することは容易ではない。特許文献4に記載の方法を実施するには、少なくとも疎水化剤が必要である。疎水化剤を用いたとしても、内部に導電体を形成したくない貫通孔内の空間の上に、その開口部を封止するようにレジストを確実に塗布することは困難である。
上記のように、特許文献4はそもそも実現が難しい。
また、特許文献4に記載の方法では、貫通孔内に形成された導電体の先端が、疎水化剤、レジストあるいはレジストパターン除去に用いる溶剤により汚染又は変質されて、エミッタとしての性能が低下する恐れもある。
また、レジストが貫通孔内に残存した場合、加熱プロセスにより熱拡散してエミッタ全体が汚染され、エミッタとしての性能が低下する恐れもある。
本発明の関連技術としては、特許文献5及び非特許文献2〜4がある。
特許文献5には、導電性基板上に複数の粒子を配列させ、得られた粒子マスクを介して電子放出材料を成膜し、粒子マスクを除去する電子放出素子の製造方法が開示されている(要約書)。この方法では、複数の粒子の隙間に、突起状のエミッタを形成できる(図3)。導電性基板としては、単結晶シリコンウエハ、及びチタン等が用いられている(実施例1〜5)。粒子としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、五酸化タンタル、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、及びポリスチレンが挙げられている(請求項4)。電子放出材料としては、タングステン、シリコン、窒化チタン、及びアモルファスカーボンが挙げられている(請求項5)。
非特許文献2には、GaAs基板上に複数の粒子を配列させ、得られた粒子マスクを介してGaAs基板をエッチングして、GaAsピラー構造体を製造する方法が記載されている。
非特許文献3には、シリコン基板上に、相対的に大きい径を有する複数の無機粒子と相対的に小さい径を有する複数の樹脂粒子とを含む粒子層を形成し、複数の無機粒子を除去して粒子状の空洞部を形成し、空洞部内に導電体膜を形成して、ポーラスシリコン構造体を製造する方法が記載されている。
非特許文献4には、シリコンウエハ等の基板上にポリスチレン(PS)粒子とシリカ粒子とを含む分散液を塗布した後、約400℃で加熱することによりポリスチレン(PS)粒子を除去して、ポーラスシリカ構造体を製造する方法が記載されている。
特許文献5及び非特許文献2〜4に記載の方法は、陽極酸化金属膜を用いたものではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜とその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の異方性導電体膜は、
面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、
前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電膜であって、
さらに、
前記細孔構造体の一方の面に形成された無機粒子層と、
前記細孔構造体の前記一方の面に接して前記無機粒子層内に形成され、前記貫通孔よりも径の大きい複数の粒子状の空洞部と、
前記空洞部内に前記細孔構造体の前記一方の面に接して形成され、前記導電体をメッキ可能な材料からなる導電体膜とを備え、
前記複数の貫通孔のうち前記導電体膜に接した貫通孔内に選択的に前記導電体が形成されたものである。
本明細書において、「粒子状の空洞部」とは、もともと粒子があり、粒子の除去により形成された空洞部である。
本発明の異方性導電体膜の製造方法は、
面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、
前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電体膜の製造方法であって、
前記細孔構造体を用意する工程(A)と、
前記細孔構造体の一方の面に、複数の無機粒子と、前記貫通孔及び前記無機粒子よりも径の大きい複数の樹脂粒子とを含み、少なくとも一部の前記樹脂粒子が前記細孔構造体の前記一方の面に接した粒子層を形成する工程(B)と、
前記細孔構造体に接する前記樹脂粒子の底部を前記細孔構造体に固着させて、一部の前記貫通孔の開口部を封止する工程(C)と、
前記複数の樹脂粒子を除去して、前記粒子層の内部に複数の粒子状の空洞部を形成する工程(D)と、
前記空洞部内に前記細孔構造体の前記一方の面に接する導電体膜を形成する工程(E)と、
前記導電体膜に通電して、前記細孔構造体に対して電解メッキを実施する工程(F)とを順次有するものである。
本発明のデバイスは、上記の本発明の異方性導電体膜を備えたものである。
本発明の電子放出素子は、
上記の本発明の異方性導電体膜を備えてなり、
前記導電体膜を含む電極層と、前記貫通孔内に形成された前記導電体からなる電子源とを備えたものである。
本発明のフィールドエミッションランプ(FEL)は、
上記の本発明の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えたものである。
本発明のフィールドエミッションディスプレイ(FED)は、
上記の本発明の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備え、
前記蛍光体層から発光される光の変調により表示を行うものである。
本発明によれば、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜とその製造方法を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の異方性導電体膜の構成を示す模式断面図である。 貫通孔及び導電体の平面パターン例を示す図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 本発明に係る一実施形態のFELの模式断面図である。 本発明に係る一実施形態のFEDの模式断面図である。
「異方性導電体膜」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の異方性導電体膜の構成について、説明する。
図1Aは、本実施形態の異方性導電体膜の模式断面図である。
図1Bは、貫通孔21H及び導電体22の平面パターン例を示す図である。
なお、図1A及び図1Bはいずれも貫通孔21H及び導電体22のパターン例を示しているが、これらのパターンは異なっている。
本実施形態の異方性導電体膜1は、フィールドエミッション(FE)デバイス等に用いられる電子放出素子に好ましく利用できる。
詳細については後述するが、FEデバイスは、電極層とエミッタ(電子源)とを含む電子放出素子を備えた第1の電極基板と、この第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えたデバイスである。
図1Aに示すように、本実施形態の異方性導電体膜1は、面方向に対して交差方向に延びた複数の針状の貫通孔21Hを有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体21を備える。異方性導電体膜1においては、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22が形成されている。
異方性導電体膜1はさらに、細孔構造体21の一方の面に21S(図示下面)に形成された、複数の無機粒子31Pからなる無機粒子層31を備えている。
無機粒子層31内には、細孔構造体21の一方の面21Sに接した、貫通孔21Hよりも径の大きい複数の粒子状の空洞部33が形成されている。
図中、符号33Aは、空洞部33の開口部である。
複数の無機粒子31Pは、空洞部33よりも小さい径で、互いに隣接する空洞部33の隙間を埋めている。
各空洞部33の内部には、細孔構造体21の一方の面21Sに接した第1の導電体膜41が形成されている。
本実施形態において、無機粒子層31の細孔構造体21と反対側の面(図示下面)に、第2の導電体膜42が形成されている。
本実施形態において、第1の導電体膜41と第2の導電体膜42とは互いに繋がって1つの電極層40をなしている。本実施形態において、第1の導電体膜41と第2の導電体膜42とは同一材料でも非同一材料でもよい。これらの膜は、同一プロセスで成膜されたものでもよいし、非同一プロセスで成膜されたものでもよい。
異方性導電体膜1においては、複数の貫通孔21Hのうち第1の導電体膜41に接した貫通孔21H内に選択的に導電体22が形成されている。
貫通孔21Hの内部に形成された導電体22は、電解メッキ可能な材料からなる。
導電体22は、Ag、Au、Cd、Co、Cu、Fe、Mo、Ni、Sn、W及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属又は金属化合物を含むことが好ましい。
上記の中で、製造容易で導電性が高い点からは、Ni及び/又はAgを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
上記の中で、融点が高い点からは、Mo及び/又はWを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
金属は、純金属でもよいし、合金でもよい。
金属化合物としては、金属酸化物等が挙げられる。
電極層40のうち少なくとも第1の導電体膜41は、導電体22の材料をメッキ可能な材料からなる。
第1の導電体膜41は、Au、Ag、Cu、Fe、Ni、Sn、及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属又は金属化合物を含むことが好ましい。
上記の中で、標準電極電位が高い点から、Au及び/又Agを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
金属は、純金属でもよいし、合金でもよい。
金属化合物としては、金属酸化物等が挙げられる。
本実施形態の異方性導電体膜1は、FEデバイス等に用いられる電子放出素子として利用できる。この場合、第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42は電極層として、貫通孔21Hの内部に形成された導電体22はエミッタ(電子源)として、それぞれ利用できる。
電子放出素子における導電体22と貫通孔21Hの好ましいサイズ設計は、以下の通りである。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の長さは1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることが特に好ましい。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の直径は500nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、50nm以下であることが特に好ましい。
形成容易性を考慮すれば、導電体22の直径は20nm以上であることが好ましい。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の長さ/直径は100以上であることが好ましい。
本実施形態において、導電体22は貫通孔21Hの内部に形成されている。
導電体22の好ましいサイズを考慮すれば、貫通孔21Hの長さは1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることが特に好ましい。
貫通孔21Hの直径は500nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、50nm以下であることが特に好ましい。
貫通孔21Hの長さ/直径は100以上であることが好ましい。
図面上は、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率が100%である場合について図示してあるが、導電体22の充填率は100%でなくてもよい。
ただし、電子放出性能が高くなることから、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率は高いほど好ましく、70〜100%が好ましい。
本明細書において、貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率は、導電体22の長さ/貫通孔21Hの長さ×100(%)により定義するものとする
個々の貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率は、70〜100%が好ましい。
内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率にばらつきがあってもよいが、この場合、電子放出性能の面内ばらつきが生じることになる。電子放出性能の面内均一性を考慮すれば、充填率のばらつきは小さい方が好ましい。
貫通孔21Hの長さは、好ましい導電体22の長さと、貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率とを考慮して、決定される。
本実施形態の異方性導電体膜1は、後記の製造方法により製造されたものである。詳細について後述するが、本実施形態の異方性導電体膜1の製造方法では、複数の無機粒子と複数の樹脂粒子とを用いる。本実施形態の異方性導電体膜1は、用いる樹脂粒子の粒子形状及び粒子径に応じたパターンで、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22が形成されている。
図1Bに示すように、内部に導電体22が形成された一部の貫通孔21Hは、概ね、平面視略円状に複数の貫通孔21Hが並んだパターン単位22Xがアレイ状に複数配列したパターンを有している。
内部に導電体22が形成されていない一部の貫通孔21Hは、概ね、内部に導電体22が形成された一部の貫通孔21Hの上記平面視略円状のパターン単位22Xの周りの略ドーナツ状のパターン単位22Yがアレイ状に複数配列したパターンを有している。
なお、パターン単位22X、22Yの径、パターン単位22X、22Yの形状、及び、パターン単位22X、22Yに含まれる貫通孔21Hの数等は適宜設計変更可能である。
本実施形態では、内部にエミッタとして機能する導電体22が形成された複数の貫通孔21Hと、内部にエミッタとして機能する導電体22が形成されていない複数の貫通孔21Hとが、上記パターンで形成されている。
本実施形態の異方性導電体膜1をFEデバイス等のデバイスに使用する場合、エミッタ間隙(本実施形態では、上記パターン単位22Yがエミッタ間隙となる)を広範囲で制御することができる。その結果、エミッタ間隙が狭くなりすぎて、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が低下することを抑制でき、高い電子放出性能を発現できる。
「異方性導電体膜の製造方法」
図面を参照して、異方性導電体膜の製造方法の例について説明する。
図2A〜図2Hは工程図である。図2A及び図2Bは模式斜視図であり、図2C〜図2Hは模式断面図である。
(工程(A))
はじめに、複数の貫通孔21Hを有する細孔構造体21を用意する。
<工程(AX)>
はじめに図2Aに示すように、被陽極酸化金属体Mを用意する。
被陽極酸化金属体Mの主成分としては特に制限なく、Al、Ti、Ta、Hf、Zr、Si、W、Nb、及びZn等が挙げられる。被陽極酸化金属体はこれらを1種又は複数種含むことができる。
被陽極酸化金属体の主成分としては、Al等が特に好ましい。
本明細書において、「被陽極酸化金属体の主成分」は99質量%以上の成分と定義する。
被陽極酸化金属体Mの形状は制限されず、板状等が挙げられる。また、支持体の上に被陽極酸化金属体Mが層状に成膜されたものなど、支持体付きの形態で用いることも差し支えない。
図2Bに示すように、被陽極酸化金属体Mの少なくとも一部を陽極酸化すると、金属酸化物膜からなる細孔構造体21Xが生成される。例えば、被陽極酸化金属体MがAlを主成分とする場合、Alを主成分とする細孔構造体21Xが生成される。
板状等の被陽極酸化金属体Mを用いる場合、通常、被陽極酸化金属体Mの一部を残して、被陽極酸化金属体Mの一部を陽極酸化する。図中、符号10が被陽極酸化金属体Mの残部である。この場合、通常、被陽極酸化金属体Mの残部10に対して、生成される細孔構造体21Xは薄いが、図面では、視認しやすくするため、細孔構造体21Xを大きく図示してある。
陽極酸化は例えば、被陽極酸化金属体Mを陽極とし、カーボンあるいはアルミニウム等を陰極(対向電極)とし、これらを陽極酸化用電解液に浸漬させ、陽極と陰極との間に電圧を印加することで実施できる。
電解液としては制限されず、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸、及びアミドスルホン酸等の酸を、1種又は2種以上含む酸性電解液が好ましく用いられる。
被陽極酸化金属体Mを陽極酸化すると、図2Bに示すように、表面(図示上面)からこの面に対して略垂直方向に酸化反応が進行し、金属酸化物膜が生成される。
陽極酸化により生成される金属酸化物膜は、略正六角柱状の複数の柱状体21Cが互いに隙間なく隣接して配列した構造を有するものとなる。各柱状体21Cの略中心部には、表面から深さ方向に延びた針状の非貫通孔21Aが開孔される。非貫通孔21Aの底面と金属酸化物膜の底面との間には、バリア層21Bが生成される。
図示するように、非貫通孔21Aは被陽極酸化金属体Mの表面に対して概ね垂直方向に開孔されるが、多少斜め方向に開孔される場合もある。
<工程(AY)>
工程(AX)後に被陽極酸化金属体Mの残部10がある場合にはこの残部10とバリア層21Bとを除去し、工程(AX)後に被陽極酸化金属体Mの残部10がない場合にはバリア層21Bを除去して、非貫通孔21Aを貫通孔21Hとする。
被陽極酸化金属体Mの残部10は例えば、陽極酸化の方法において逆電解 ⇒ 逆電圧 を印加する逆電解剥離によって除去できる。
被陽極酸化金属体Mの残部10及びバリア層21Bは、リン酸等の酸性液に浸漬することでも除去できる。
被陽極酸化金属体Mの残部10及びバリア層21Bは、切削等により物理的に除去することができる。
以上のようにして、図2Cに示す複数の貫通孔21Hを有する細孔構造体21が得られる。
細孔構造体21において、一方の面21Sと他方の面21Tは、いずれがバリア層21Bのあった側であってもよい。
(工程(B))
次に図2Dに示すように、細孔構造体21の一方の面21Sに、複数の無機粒子31Pと、貫通孔21H及び無機粒子31Pよりも径の大きい複数の樹脂粒子32Pとを含み、少なくとも一部の樹脂粒子32Pが細孔構造体21の一方の面21Sに接した粒子層30を形成する。
粒子層30は、複数の無機粒子31Pからなる無機粒子層31と、複数の樹脂粒子32Pからなる樹脂粒子層32とを含む。複数の無機粒子31Pは、樹脂粒子32Pよりも小さい径で、互いに隣接する樹脂粒子32Pの隙間を埋めている。
好ましくは、細孔構造体21上に無機粒子31Pと樹脂粒子32Pの分散液を塗布して、粒子層30を形成する。分散液としては、水分散液等が好ましい。
この工程においては、粒子径又は組成の異なる複数種の無機粒子31Pを用いてもよい。
内部に導電体22が形成される貫通孔21Hのパターンの面内均一性が高まることから、無機粒子31Pとしては、略球状の無機粒子を用いることが好ましい。また、複数の無機粒子31Pは、粒子径が略均一であることが好ましい。
粒子径の揃った球状粒子を容易に入手可能なことから、複数の無機粒子31Pとしては、SiO粒子、Al粒子、TiO粒子、及びZnO粒子からなる群より選択された少なくとも1種の粒子を用いることが好ましい。
同様に、粒子径又は組成の異なる複数種の樹脂粒子を用いてもよい。
内部に導電体22が形成される貫通孔21Hのパターンの面内均一性が高まることから、樹脂粒子32Pとしては、略球状の樹脂粒子32Pを用いることが好ましい。また、複数の樹脂粒子32Pは、粒子径が略均一であることが好ましい。
粒子径の揃った球状粒子を容易に入手可能なことから、複数の樹脂粒子32Pとしては、ポリスチレン(PS)粒子、ポリ(メタ)アクリル粒子、及びポリ乳酸粒子からなる群より選択された少なくとも1種の粒子を用いることが好ましい。
無機粒子31Pと樹脂粒子32Pの分散液を塗布した場合、後の工程(C)前に、樹脂粒子32Pのガラス転移点未満の温度で水等の分散媒をゆっくり乾燥させることが好ましい。分散液の乾燥をゆっくり行うことで粒子配列の規則性が高まる。
(工程(C))
次に図2Eに示すように、細孔構造体21に接する樹脂粒子32Pの底部を細孔構造体21に固着させて、一部の貫通孔21Hの開口部21Dを封止する。
粒子層30を形成した細孔構造体21をガラス転移点以上で融点未満の温度で加熱して、複数の樹脂粒子32Pを軟化させた後、冷却又は放冷することで、細孔構造体21に接する複数の樹脂粒子32Pの底部を細孔構造体21に固着させることができる。
例えば、略球状の樹脂粒子32Pを用いる場合、細孔構造体21に接する複数の樹脂粒子32Pの底部は、平坦化して細孔構造体21に固着される。
図中、符号32Aは樹脂粒子32Pの固着部(平坦化した底部)である。
なお、図2Eでは、1つの樹脂粒子32Pにより1個の貫通孔21Hが封止されているが、貫通孔21Hの径とピッチ、及び樹脂粒子32Pの径に応じて、1つの樹脂粒子32Pにより封止される貫通孔21Hの数は、適宜変更される。
図1Bにおけるパターン単位22Xの径は、固着部32Aの径に相当する。
樹脂粒子32Pがポリスチレン(PS粒子)等である場合、加熱温度は例えば110℃程度が好ましい。
この工程において、無機粒子31Pは上記加熱時に凝集して、細孔構造体21に固着する。ただし、無機粒子31Pは樹脂粒子32Pのような粒子形状の変形は生じない。
工程(C)後の粒子層30においては、樹脂粒子層32は複層でもよいが単層であることが好ましい。複層の場合には、後の工程(D)後に、イオンミリング等により無機粒子層31の厚みが粒子状の空洞部33の高さ以下となるようにエッチングすればよい。
(工程(D))
次に図2Fに示すように、複数の樹脂粒子32Pを除去する。樹脂粒子32Pの除去方法としては、樹脂粒子32Pを加熱分解する方法、及び溶媒を用いて樹脂粒子32Pを溶解除去する方法等が挙げられる。
樹脂粒子32Pがポリスチレン(PS)粒子等である場合、加熱分解温度は例えば400℃程度が好ましい。
樹脂粒子32Pがポリスチレン(PS)粒子等である場合、溶解除去に用いる溶媒としてはトルエン等が挙げられる。
この工程後、粒子層30は、複数の粒子状の空洞部33を有する無機粒子層31となる。空洞部33は、樹脂粒子32Pが抜けた部分である。
(工程(E))
次に図2Gに示すように、空洞部33内に細孔構造体21の一方の面21Sに接する第1の導電体膜41を形成すると共に、無機粒子層31の細孔構造体21と反対側の面(図示上面)に第2の導電体膜42を形成する。この工程においては、空洞部33内の第1の導電体膜41と無機粒子層31上の第2の導電体膜42とが互いに繋がった1つの電極層40をなすようにする。
無機粒子層31は複数の無機粒子間31Pに隙間がある。無機粒子間31Pに隙間に導電体材料が入り込むことを防ぐために、第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42の成膜方法としては、蒸着法等の気相成膜法が好ましい。
無機粒子層31の表面には、複数の無機粒子31Pによる凹凸があるが、第2の導電体膜42の厚みが充分であれば、無機粒子層31の表面を第2の導電体膜42で良好に覆うことができる。
第2の導電体膜42の厚みは100nm以上が好ましい。
空洞部33内の第1の導電体膜41と無機粒子層31上の第2の導電体膜42とを互いに繋げやすくするために、これらの膜を形成する前に、空洞部33を有する無機粒子層31をエッチングするなどして、空洞部33を有する無機粒子層31の高さを下げておいてもよい。
第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42の成膜後、空洞部33内を導電体材料で埋めるようにしてもよい。
空洞部33内の第1の導電体膜41と無機粒子層31上の第2の導電体膜42とが互いに繋がっていれば、複数の空洞部33の間に隙間があってもよい。
工程(C)後の粒子層30において、樹脂粒子32Pの径が無機粒子層31の厚み以上であると、空洞部33の開口部33Aが広く確保され、空洞部33内に第1の導電体膜41を形成しやすい。
第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42は同一プロセスで成膜されることが好ましいが、これらは別プロセスで成膜されてもよい。
(工程(D))
次に図2Hに示すように、電極層40に通電として、細孔構造体21に対して電解メッキを実施する。複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hにのみ第1の導電体膜41が接しているので、第1の導電体膜41に接した貫通孔21H内に選択的に導電体22が形成される。
図1Bに示したように、本実施形態では、樹脂粒子32Pの配列パターンに応じたパターンで、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22が形成される。
本実施形態では、用いる樹脂粒子32Pの粒子形状又は粒子径を変更することで、導電体22の平面パターンを容易に制御できる。
以上のようにして、異方性導電体膜1が製造される。
電子放出性能は、導電体22の延びる方向が電圧印加方向に近い程、効果的に発現する。陽極酸化法によれば、電圧印加方向に対して平行又はそれに近い方向に延びる複数の貫通孔21Hが規則正しくアレイ配列した細孔構造体21を、簡易なプロセスで形成できる。陽極酸化法によれば、貫通孔21Hのサイズ(長さと直径)及び数密度の制御がしやすく、大面積化も容易である。陽極酸化法は、低コストな方法である。
本実施形態の方法によれば、複雑なプロセス制御を要することなく、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22を形成することができ、エミッタとして機能する導電体22の平面パターンも容易に制御できる。
異方性導電体膜1、2はレジストを用いずに製造することができるので、貫通孔21Hの内部に形成された導電体22の先端が、疎水化剤、レジストあるいはレジストパターン除去に用いる溶剤により汚染又は変質されて、エミッタとしての性能が低下する恐れがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の貫通孔21Hを有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体21と、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に形成された導電体22とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜1とその製造方法を提供することができる。
「FEデバイス」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態のフィールドエミッションランプ(Field Emission Lump:FEL、照明装置)の構造について説明する。
図3Aは模式断面図である。
本実施形態のFEL3は、白色の面状発光光源である。
FEL3は、
基板本体110とカソード層(第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42からなる電極層40)とを有するカソード基板(第1の電極基板)100と、
基板本体210とアノード層220とを有するアノード基板(第2の電極基板)200とを備えている。
カソード層(第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42からなる電極層40)とアノード層220との間には電圧が印加されるようになっている。
本実施形態において、カソード基板100は、基板本体110の内面に、図1A及び図1Bに示した異方性導電体膜1を備えたものである。
基板本体110としては、金属板もしくはITO(インジウム錫酸化物)等の透光性導電体膜付きガラス基板等が用いられる。
カソード基板100は、上記実施形態の異方性導電体膜1に対して、基板本体110をはんだ付けする、もしくは導電性両面テープを用いて接着することで、得られる。
カソード基板100において、異方性導電体膜1における第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42からなる電極層40がカソード層であり、細孔構造体21の一部の貫通孔21Hの内部に選択的に形成された導電体22がエミッタ(電子源)である。
図3Aでは、異方性導電体膜1の構造を簡略化して図示してあるが、図1A及び図1Bに示したのと同様の構造である。なお、1つのパターン単位22Xに含まれる内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの数は、図1A及び図1Bとは適宜異ならせてある。
アノード層220は、基板本体210の内面のほぼ全面に形成された、ITO(インジウム錫酸化物)等の透光性導電体膜である。
基板本体210としては、ガラス基板等が用いられる。
アノード層220の内面には、蛍光体層230が形成されている。
蛍光体層230の材料としては公知材料を用いることができる。
蛍光体層230の材料としては特に限定されないが、ZnS:Ag,Cl 、ZnS:Ag,Al、ZnGa、ZnO:Zn、ZnS:Cu,Al 、YSiO:Ce、 YSiO:Tb、Y(Al,Ga)12:Tb、及びY:Eu、YS:Eu等が挙げられる。
蛍光体層230の発光色は任意である。
白色光源の場合、蛍光体層230の材料として、青色材料、緑色材料、及び赤色材料等の発光色の異なる複数種の公知の材料を任意に組み合わせて、白色光を得ることができる。
カソード基板100とアノード基板200との間にはスペーサ300が設けられ、カソード基板100とアノード基板200との間の空間は高真空になっている。
カソード基板100の導電体22(エミッタ)から放射される電子線により蛍光体層230が励起され、発光した光が出射される。
本実施形態のFEL3では、複数の導電体22を含むエミッタ層にエミッタ間隙が設けられており、エミッタ間隙を広範囲で制御することができる。その結果、エミッタ間隙が狭くなりすぎて、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が低下することを抑制でき、高い電子放出性能を発現できる。
本実施形態ではFELを例として説明したが、図3Bに示すように、蛍光体層230として、赤(R)の蛍光体層230R、緑(G)の蛍光体層230G、及び青(B)の蛍光体層230Bをパターン形成し、ドットごとに光変調を行う構成とすれば、フィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display:FED、表示装置)に適用することができる。
図3B中、符号4はFEDである。
図3B中、カソード層(第1の導電体膜41及び第2の導電体膜42からなる電極層40)とアノード層220の図示を省略してある。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(実施例1)
図2A〜図2Hに記載の方法に従って、図1A及び図1Bに示したような異方性導電体膜を製造した。
厚み3mmの100×100mmアルミニウム板に対して、以下の条件で陽極酸化処理を行い、複数の針状の非貫通孔とバリア層とを有するアルミナ膜を形成した。
・対向電極(陰極):アルミニウム
・電解液:0.3M硫酸
・浴温:15〜19℃
・電圧:直流電圧40V
・時間:8時間
得られたアルミナ膜について、走査型電子顕微鏡(SEM、日立製作所社製「S−4800」)を用いて表面及び断面を観察した。表面SEM像(80,000倍)において、細孔100個の細孔面積から平均細孔径を求めた。また、同表面SEM像中の細孔個数から細孔密度を求めた。断面SEM像 (10,000倍)において、細孔100個の細孔長から平均細孔長を求めた。
得られたアルミナ膜は、複数の針状の非貫通孔がほぼ規則正しく開孔しており、平均細孔径0.02μm、平均細孔長50μm、平均細孔密度300個/μmであった。
次に、アルミナ膜を陰極に、Pt-Ti電極を陽極に接続した状態で、直流5Vを印加して、アルミナ膜をAl基板から剥離させた。
次に、アルミナ膜をリン酸に浸漬することで、アルミナ膜底部のバリア層を溶解し、アルミナ膜の複数の非貫通孔をすべて貫通孔とした。
以上のようにして、複数の貫通孔を有する、厚み50μmの細孔構造体を得た。
次に、上記細孔構造体の一方の面に対して、以下のようにして粒子層を形成した。
20nm径の球状SiO粒子と5μm径の球状ポリスチレン(PS)粒子の水分散液(SiO粒子濃度:1質量%、PS粒子濃度:1質量%)を塗布した。25℃で20時間かけて水分散液を乾燥して、球状SiO粒子と球状ポリスチレン(PS)粒子をアルミナ膜上に配列させた。
樹脂粒子は隙間なく配列し、複数の無機粒子が複数の樹脂粒子の隙間を埋めるように無機粒子層を形成した。樹脂粒子は単層で配列し、無機粒子層の厚みより樹脂粒子の径は大きくなった。
110℃で120分間加熱して、ポリスチレン(PS)粒子を細孔構造体に固着させた。樹脂粒子は底部がつぶれて平坦な固着部となった。後記SEM観察の評価から、固着部の径は2.8μmであることが分かった。
本実施例では、1個のポリスチレン(PS)粒子により複数の貫通孔の開口部が封止された。
この工程において、無機粒子は凝集して、細孔構造体に固着した。
次に、粒子層を形成した細孔構造体を400℃で5分間熱処理して、ポリスチレン(PS)粒子を燃焼除去した。
この工程後に、複数の粒子状の空洞部を有する無機粒子層が形成された。無機粒子層の厚みは、3.5μmであった。
次に、粒子状の空洞部を有する無機粒子層に対して、金を蒸着した。蒸着条件は以下の通りとした。
真空度:5×10−4Pa以下
基板温度:25℃
蒸着速度:20nm/min.
蒸着時間:6min.
各空洞部の内面に沿って金膜(第1の導電体膜)が形成された。また、無機粒子層の細孔構造体と反対側の面上にも金膜(第2の導電体膜)が形成された。空洞部内と無機粒子層上の金膜は互いに繋がって、1つの電極層を形成した。金膜の厚みは120nmであった。
最後に、金膜に通電し、細孔構造体に対してNiを電解メッキ析出させた。メッキ条件は以下の通りとした。
・電解浴:1.2M硫酸ニッケル・6水和物、0.2M塩化ニッケル、及び0.7M硼酸の混合液
・浴温:32〜37℃
・pH:4.0〜5.0
・電圧:−0.9V vs.Ag/AgCl
・処理時間:120分
以上のようにして、異方性導電体膜を得た。
得られた異方性導電体膜のSEM表面観察を実施した。
貫通孔の内部にNiが形成された封孔部は、平面視略円状に複数の貫通孔が並んだパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
貫通孔の内部にNiが形成されていない未封孔部は、平面視略ドーナツ状のパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
封孔部の径は2.8μmであった。この径は、図2Eで示した粒子の固着部32Aの径に相当する。封孔部のピッチは、用いたポリスチレン(PS)粒子の径に相当し、5μmであった。
図1A及び図1Bに示したように、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にNiが形成されていることが確認された。
(実施例2)
5μm径の球状ポリスチレン(PS)粒子の代わりに8μm径の球状ポリスチレン(PS)粒子の水分散液を使用した以外は、実施例1と同様にして、異方性導電膜を得た。
得られた異方性導電体膜のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にNiが形成された封孔部は、平面視略円状に複数の貫通孔が並んだパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にNiが形成されていない未封孔部は、平面視略ドーナツ状のパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
封孔部の径は4.5μmであった。この径は、図2Eで示した粒子の固着部32Aの径に相当する。封孔部のピッチは、用いたポリスチレン(PS)粒子の径に相当し、8μmであった。
(実施例3)
細孔構造体に対してNiの代わりにAgを電解メッキした以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。
Agメッキ条件は以下の通りとした。
・電解浴:0.4Mメタンスルホン酸銀、0.5Mメタンスルホン酸、及び1.5M水酸化カリウムの混合液
・浴温:22〜27℃
・pH:7.5〜8.5
・電流密度:0.5mA/cm
・処理時間:120分
得られた異方性導電体膜のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にAgが形成された封孔部は、平面視略円状に複数の貫通孔が並んだパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にAgが形成されていない未封孔部は、平面視略ドーナツ状のパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
封孔部の径は2.8μmであった。この径は、図2Eで示した粒子の固着部32Aの径に相当する。封孔部のピッチは、用いたポリスチレン(PS)粒子の径に相当し、5μmであった。
(実施例4)
20nm径の球状SiO粒子の代わりに20nm径の球状Al粒子の水分散液を使用した以外は、実施例1と同様にして、異方性導電膜を得た。
得られた異方性導電体膜のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にNiが形成された封孔部は、平面視略円状に複数の貫通孔が並んだパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
実施例1と同様に、貫通孔の内部にNiが形成されていない未封孔部は、平面視略ドーナツ状のパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンで見られた。
封孔部の径は2.8μmであった。この径は、図2Eで示した粒子の固着部32Aの径に相当する。封孔部のピッチは、用いたポリスチレン(PS)粒子の径に相当し、5μmであった。
(比較例1)
複数の貫通孔を有する細孔構造体を得た後、一方の面に金膜を形成し、電解メッキを実施した以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を製造した。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM観察を実施したところ、細孔構造体のすべての貫通孔の内部にNiが形成されている様子が確認された。
(比較例2)
細孔構造体に対してNiの代わりにAgを電解メッキした以外は比較例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM観察を実施したところ、細孔構造体のすべての貫通孔の内部にAgが形成されている様子が確認された。
(真空中でのI−V特性と電界集中係数βの測定)
実施例1〜4及び比較例1、2で得られた各異方性導電体膜について、真空中でのI−V特性と電界集中係数βを測定した。
ITO膜付きガラス基板に対して、得られた異方性導電体膜をインジウムを用いてはんだ付けで接着させて、カソード基板とした。
アノード基板として、ITO膜付きガラス基板を用意した。
上記カソード基板とアノード基板との間に、スペーサとしてアルミナ板を配置した。
異方性導電体膜とアノード基板との離間距離は0.5mmとした。
得られたサンプルを、真空チャンバー内に設置して、1×10−4Paの真空度以下とした。カソード電極とアノード電極との間に、直流電源(松定プレシジョン社製「HJPM−5N1.2−SP」)を用いて電圧を印加した。
真空に放出される電流密度は、下記のファウラノルドハイム(Fowler−Nordheim)の式で表される。
I=sAF/φexp(−B3/2/F)、
F=βV
ただし、上記式中、Iは電界放射電流、sは電界放射面積、Aは定数、Fは電界強度、φは仕事関数、Bは定数、βは電界集中係数、Vは印加電圧である。
電界集中係数βは、印加電圧Vを、先端部分の形状あるいは素子の幾何学的形状に応じて電界強度F(V/cm)を変換する係数である。
各異方性導電体膜について、真空中でのI−V特性を上記ファウラノルドハイム(Fowler−Nordheim)の式で解析し、電界集中係数βを測定した。
各例の主な製造条件と評価結果を表1に示す。
実施例1〜4では、比較例1,2よりも高特性が得られた。
(FELの製造)
実施例1で得られた異方性導電体膜を用いて、FELを製造した。
ITO膜付きガラス基板に対して、得られた異方性導電体膜をインジウムを用いてはんだ付けで接着させて、カソード基板とした。
アノード基板として、ZnO:Zn蛍光体層が塗布されたITO膜付きガラス基板を用意した。
上記カソード基板とアノード基板との間に、スペーサとしてアルミナ板を配置した。
異方性導電体膜とアノード基板との離間距離は0.5mmとした。
得られたデバイスを、真空チャンバー内に設置して、1×10−4Paの真空度以下とした。カソード電極とアノード電極との間に、直流電源(松定プレシジョン社製「HJPM−5N1.2−SP」)を用いて電圧を印加した。
目視にて、青緑色の発光が確認された。
得られたデバイスの発光輝度を輝度計(トプコン社製「BM−9」)を用いて測定したところ、5000cd/mであった。
Figure 2015032500
本発明の異方性導電体膜とその製造方法は、FEL及びFED等のFEデバイス等に用いられる電子放出素子に好ましく適用することができる。
1 異方性導電体膜
21 細孔構造体
21S 一方の面
21T 他方の面
21A 非貫通孔
21B バリア層
21H 貫通孔
21D 開口部
22 導電体(エミッタ、電子源)
22X、22Y パターン単位
30 粒子層
31 無機粒子層
31P 無機粒子
32 樹脂粒子層
32P 樹脂粒子
32A 固着部
33 空洞部
33 開口部
40 電極層(カソード層)
41 第1の導電体膜
42 第2の導電体膜
3 FEL
4 FED
100 カソード基板
200 アノード基板
220 アノード層
230、230R、230G、230B 蛍光体層
M 被陽極酸化金属体

Claims (12)

  1. 面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、
    前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電膜であって、
    さらに、
    前記細孔構造体の一方の面に形成された無機粒子層と、
    前記細孔構造体の前記一方の面に接して前記無機粒子層内に形成され、前記貫通孔よりも径の大きい複数の粒子状の空洞部と、
    前記空洞部内に前記細孔構造体の前記一方の面に接して形成され、前記導電体をメッキ可能な材料からなる導電体膜とを備え、
    前記複数の貫通孔のうち前記導電体膜に接した貫通孔内に選択的に前記導電体が形成された、異方性導電体膜。
  2. 内部に前記導電体が形成された前記一部の貫通孔は、
    平面視略円状に複数の前記貫通孔が並んだパターン単位がアレイ状に複数配列したパターンを有する、請求項1に記載の異方性導電体膜。
  3. 前記導電体は、Ag、Au、Cd、Co、Cu、Fe、Mo、Ni、Sn、W及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物を含む、
    請求項1または2に記載の異方性導電体膜。
  4. 面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、
    前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電体膜の製造方法であって、
    前記細孔構造体を用意する工程(A)と、
    前記細孔構造体の一方の面に、複数の無機粒子と、前記貫通孔及び前記無機粒子よりも径の大きい複数の樹脂粒子とを含み、少なくとも一部の前記樹脂粒子が前記細孔構造体の前記一方の面に接した粒子層を形成する工程(B)と、
    前記細孔構造体に接する前記樹脂粒子の底部を前記細孔構造体に固着させて、一部の前記貫通孔の開口部を封止する工程(C)と、
    前記複数の樹脂粒子を除去して、前記粒子層の内部に複数の粒子状の空洞部を形成する工程(D)と、
    前記空洞部内に前記細孔構造体の前記一方の面に接する導電体膜を形成する工程(E)と、
    前記導電体膜に通電して、前記細孔構造体に対して電解メッキを実施する工程(F)とを順次有する、異方性導電体膜の製造方法。
  5. 工程(A)は、
    被陽極酸化金属体の少なくとも一部を陽極酸化して、複数の非貫通孔とバリア層とを有する陽極酸化金属膜を得る工程(AX)と、
    工程(AX)後に前記被陽極酸化金属体の残部がある場合には当該残部と前記バリア層とを除去し、工程(AX)後に前記被陽極酸化金属体の残部がない場合には前記バリア層を除去して、前記非貫通孔を前記貫通孔とする工程(AY)とを含む、請求項4に記載の異方性導電体膜の製造方法。
  6. 工程(B)において、前記無機粒子として略球状の無機粒子を用い、前記樹脂粒子として略球状の樹脂粒子を用いる、請求項4または5に記載の異方性導電体膜の製造方法。
  7. 工程(B)において、前記複数の無機粒子として、SiO粒子、Al粒子、TiO粒子、及びZnO粒子からなる群より選択された少なくとも1種の粒子を用いる、請求項4〜6のいずれかに記載の異方性導電膜の製造方法。
  8. 工程(B)において、前記複数の樹脂粒子として、ポリスチレン粒子、ポリ(メタ)アクリル粒子、及びポリ乳酸粒子からなる群より選択された少なくとも1種の粒子を用いる、請求項4〜7のいずれかに記載の異方性導電膜の製造方法。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載の異方性導電体膜を備えた、デバイス。
  10. 請求項1〜3のいずれかに記載の異方性導電体膜を備えてなり、
    前記導電体膜を含む電極層と、前記貫通孔内に形成された前記導電体からなる電子源とを備えた、電子放出素子。
  11. 請求項10に記載の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
    前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えたフィールドエミッションランプ。
  12. 請求項10に記載の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
    前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備え、
    前記蛍光体層から発光される光の変調により表示を行う、フィールドエミッションディスプレイ。
JP2013162366A 2013-08-05 2013-08-05 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ Pending JP2015032500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162366A JP2015032500A (ja) 2013-08-05 2013-08-05 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162366A JP2015032500A (ja) 2013-08-05 2013-08-05 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015032500A true JP2015032500A (ja) 2015-02-16

Family

ID=52517657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013162366A Pending JP2015032500A (ja) 2013-08-05 2013-08-05 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015032500A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017191781A1 (ja) * 2016-05-05 2017-11-09 デクセリアルズ株式会社 異方性導電フィルム
US11794444B2 (en) 2016-05-05 2023-10-24 Dexerials Corporation Anisotropic conductive film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017191781A1 (ja) * 2016-05-05 2017-11-09 デクセリアルズ株式会社 異方性導電フィルム
US11794444B2 (en) 2016-05-05 2023-10-24 Dexerials Corporation Anisotropic conductive film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4221389B2 (ja) カーボンナノチューブのセルフアセンブリングを利用した電界放出エミッタ電極の製造方法及びこれにより製造された電界放出エミッタ電極
KR100638668B1 (ko) 전계방출 에미터 어레이 및 그 제조 방법
JP2001283716A (ja) 電界放出型冷陰極、その製造方法及び真空マイクロ装置
JP2001101966A (ja) 電子源アレイ及びその製造方法並びに電子源アレイの駆動方法
JP2001312953A (ja) 電界放出型電子源アレイ及びその製造方法
KR100656781B1 (ko) 탄소나노튜브와 구리의 복합도금법으로 형성된 전자방출팁의 형성방법
JP2015032500A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
JP2015030895A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
JP4482459B2 (ja) 一体型3極構造の電界放出ディスプレイの製造方法
JP3581296B2 (ja) 冷陰極及びその製造方法
WO2015079706A1 (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
WO2015019607A1 (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
KR100649586B1 (ko) 탄소나노튜브의 셀프 어셈블링을 이용한 전계방출 에미터전극의 제조 방법 및 이에 따라 제조된 전계방출 에미터전극
JP2015106476A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
JP2015117384A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
KR100649587B1 (ko) 전계방출 에미터 어레이의 제조 방법
JP2016126958A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
KR100601038B1 (ko) 필드 에미터 어레이, 그 제조 방법 및 상기 필드 에미터 어레이를 포함하는 필드 에미터 디스플레이
JP5099836B2 (ja) 電子銃の製造方法
JP2016126959A (ja) 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ
US20080291366A1 (en) Electron emitter apparatus, a fabrication process for the same and a device utilising the same
JP3583387B2 (ja) 電子放出素子、その製造方法、及び電子放出素子を備えた画像表示装置
JP3597801B2 (ja) 電子放出デバイス、その製造方法、表示装置、及びその駆動方法
KR101024594B1 (ko) 나노 핀 어레이의 제조방법 및 나노 핀 어레이를 이용한 전자방출소자
JP2015032501A (ja) エレクトロルミネセンス素子