JP2015026159A - サーバシステムおよびサーバシステムによる処理方法 - Google Patents
サーバシステムおよびサーバシステムによる処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】基本的に特定の1台のユーザ端末での使用を前提としたアプリにおいて、ユーザ端末の変更等に伴うデータの移行を簡単に実現すること。【解決手段】ユーザ端末20においてアプリが初回実行される際にサーバシステム10が発行して当該ユーザ端末20に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末20内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとが関連づけてユーザデータDB140に記憶される。そして、ユーザ端末20におけるアプリの実行に当たって、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報がサーバシステム10に送信され、ユーザデータDB140に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するかが判定される。不一致の場合にデータの移行を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、アプリケーションプログラムに係るユーザデータの管理と、認証処理とを行うサーバシステム等に関する。
スマートフォンやタブレット端末等のユーザ端末と呼ばれる携帯型電子機器が人気である。ユーザ端末にはネットワークに接続できる通信機能が備わっており、アプリケーションプログラム(以下適宜「アプリ」と省略する。)のインストールは、ネットワークに接続して所定のサーバから当該アプリケーションプログラムをダウンロードして行うのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
ユーザは、必ずしも1人1台のユーザ端末を固定的に利用するとは限らず、1人のユーザが複数のユーザ端末を利用したり、ユーザ端末を買い換えたりといったことが日常的に行われている。異なるユーザ端末で同じアプリを利用したいユーザは、各ユーザ端末に同じアプリをインストールして利用することとなる。
電子書籍リーダや画像アルバム、ワープロといったファイルの閲覧や編集等を目的としたアプリであれば、各ユーザ端末がアクセス可能な所定サーバにファイルを格納しておけば、どのユーザ端末からも同じファイルを閲覧等することができる。
しかしながら、サーバとの通信が必須のアプリにおいて、基本的に特定の1台のユーザ端末での使用を前提としたアプリがあるのも知られるところである。例えば、ゲームや学習ソフトといったアプリである。ゲームアプリであれば、ユーザのプレイデータや獲得キャラクタ、獲得アイテム等のデータ(ユーザデータ)を、ユーザ端末を識別する端末IDと対応づけてサーバが管理することで、特定1台のユーザ端末での使用に限ることができる。学習ソフトのアプリも同様、過去の学習課程や過去の成績等のデータ(ユーザデータ)を、端末IDと対応づけてサーバが管理することで、同じく特定1台のユーザ端末での使用に限ることができる。
ところが、上述した通り、ユーザは必ずしも1人1台のユーザ端末を利用するとは限らず、同じユーザ端末を使用し続けるとも限らない。したがって、ユーザ端末間でアプリの使用を「移行」して同じユーザデータを利用したいという要望がある。
考えられる移行方法としては、従来のソフトウェアライセンス管理方法と同じく、アプリ提供事業者のヘルプデスクに端末IDの変更登録を申請する等の方法が挙げられるが、手続が面倒であり、時間を要する。そのため、簡単な方法で移行できる仕組みが実現できれば至便である。
なお、その一方で、不正な移行を阻止する必要もある。
本発明は、上述した課題に鑑みて考案されたものである。
なお、その一方で、不正な移行を阻止する必要もある。
本発明は、上述した課題に鑑みて考案されたものである。
上述した課題を解決するための第1の発明は、アプリに係るユーザデータの管理と、ユーザ端末で前記アプリが実行される際に当該ユーザ端末から送信されてくる認証依頼情報に基づく認証処理とを行うサーバシステム(例えば図1のサーバシステム10)であって、
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶する記憶部(例えば図1のユーザデータDB140)と、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付ける認証受付手段(例えば図6の認証処理部112)と、
前記認証受付手段により受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定する一致判定手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS10)と、
前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第1の関連づけ更新手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS20)と、
を備えたサーバシステムである。
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶する記憶部(例えば図1のユーザデータDB140)と、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付ける認証受付手段(例えば図6の認証処理部112)と、
前記認証受付手段により受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定する一致判定手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS10)と、
前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第1の関連づけ更新手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS20)と、
を備えたサーバシステムである。
また、他の発明として、サーバシステムが、アプリの実行に係るユーザデータの管理と、ユーザ端末で前記アプリが実行される際に当該ユーザ端末から送信されてくる認証依頼情報に基づく認証処理とを行うための方法であって、
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶部に記憶することと、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付けることと、
前記受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定することと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行うことと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新することと、
を含む方法を構成することとしてもよい。
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶部に記憶することと、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付けることと、
前記受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定することと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行うことと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新することと、
を含む方法を構成することとしてもよい。
この第1の発明等によれば、ユーザ端末においてアプリが初回実行される際にサーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとが関連づけて記憶部に記憶される。そして、ユーザ端末におけるアプリの実行に当たって、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報がサーバシステムに送信され、記憶部に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するかが判定される。一致する場合には、ユーザが同じユーザ端末を使ってアプリを実行していることを意味しており、認証成功となるのは勿論である。問題は、不一致の場合である。
ここで、第1IDと第2IDとを整理すると、第1ID及び第2IDは、アプリを実行したことがあれば必ず設定されている。そのため、認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せと、記憶部に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せとが不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが記憶部に記憶されていない場合は、次のケースが考えられる。すなわち、何らかの理由により、第2IDが変わった場合である。ユーザ端末を変更し、バックアップ等していた元の第1IDを引き継ぐことができたとしても、ユーザ端末が変わったことで第2IDが変わる場合がある。また、ユーザ端末は同じであるが、第2IDのみが変わった場合もこの場合に該当する。こういった場合でも、「移行」を簡単に実現することができる。また、第1ID及び第2IDの性格上、不正な「移行」を抑制する効果が期待できる。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行う選択制御手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS14)と、
前記選択制御手段による選択制御の結果、前記第1のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第1のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新し、前記第2のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第2のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第2の関連づけ更新手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS16)と、
を更に備えたサーバシステムである。
前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行う選択制御手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS14)と、
前記選択制御手段による選択制御の結果、前記第1のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第1のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新し、前記第2のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第2のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第2の関連づけ更新手段(例えば図6の認証処理部112、図7のステップS16)と、
を更に備えたサーバシステムである。
この第2の発明によれば、次のような作用効果が期待される。すなわち、先ず、アプリを実行したことがあれば何らかのユーザデータも存在しているはずである。そのため、認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せと、記憶部に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せとが不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが記憶部に記憶されている場合には、次のケースが考えられる。すなわち、従前に別々にアプリを実行していた第1のユーザ端末と第2のユーザ端末とが存在し、第2のユーザ端末において、第1ID及び第2IDのどちらかを第1のユーザ端末のものに変えた場合である。この場合、2つのユーザ端末それぞれでアプリを実行していたために、2つのユーザデータが存在しているので、どちらのユーザデータを今後使用するかをユーザが選択することで、「移行」を簡単に遂行することができる。
かくして、第2の発明においても、ユーザ端末においてアプリが初回実行される際にサーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDとを用いることで、「移行」を簡単に実現することができる。また、第1ID及び第2IDの性格上、不正な「移行」を抑制する効果が期待できる。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記第2IDは、当該ユーザ端末のOSが発行する当該アプリのユニバーサル識別情報、当該ユーザ端末のOSが発行する当該ユーザ端末のユニバーサル識別情報、及び当該ユーザ端末のハードウェアに定められたユニバーサル識別情報のうちの少なくとも1つを用いて定められるIDである、
サーバシステムである。
前記第2IDは、当該ユーザ端末のOSが発行する当該アプリのユニバーサル識別情報、当該ユーザ端末のOSが発行する当該ユーザ端末のユニバーサル識別情報、及び当該ユーザ端末のハードウェアに定められたユニバーサル識別情報のうちの少なくとも1つを用いて定められるIDである、
サーバシステムである。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記第2IDは、ユーザ端末に着脱可能な通信用記憶媒体に設定されている通信時に必要な通信用IDを用いて定められるIDである、
サーバシステムである。
前記第2IDは、ユーザ端末に着脱可能な通信用記憶媒体に設定されている通信時に必要な通信用IDを用いて定められるIDである、
サーバシステムである。
この第3及び第4の発明によれば、第2IDとして、ユーザ端末自身によって定まるユニバーサル識別情報が用いられるため、不正な第2IDの使用を抑制できる。
本発明を適用した実施形態の一例について説明する。
図1(1)は、本実施形態におけるコンピュータシステム1の構成の一例を示す図である。本実施形態のコンピュータシステム1は、サーバシステム10と、複数のユーザ端末20とが、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されて構成される。
図1(1)は、本実施形態におけるコンピュータシステム1の構成の一例を示す図である。本実施形態のコンピュータシステム1は、サーバシステム10と、複数のユーザ端末20とが、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されて構成される。
通信ネットワークNは、音声通信やデータ通信が可能な通信路を意味する。音声をデータに含めるのであれば、データ通信が可能な通信路の意味である。通信ネットワークNは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。また、携帯電話基地局や無線基地局などもこの通信ネットワークNに含まれる。
サーバシステム10は、複数のブレードサーバ1102を備えた筐体1104と、ブレードサーバ1102の管理操作に用いるキーボード1106及びディスプレイモニタ1108と、各ブレードサーバ1102からアクセスできるハードディスク等のストレージ1140とを備える。また、筐体1104には、各ブレードサーバ1102等に電力を供給する図示されない電源モジュールや、通信ネットワークNに接続するための通信装置等を適宜搭載するものとする。尚、ブレードサーバ1102は、ラックマウント型サーバで構成しても良い。
サーバシステム10は、例えばCGI(Common gateway interface)プログラム実装言語をシステムサポートし、ユーザ登録手続きや、登録ユーザの認証(所謂ログイン処理)、ユーザ端末で実行されるアプリケーションプログラム(以下適宜「アプリ」という)をサポートする各種機能を実現できる。
ユーザ端末20は、通信ネットワークNに接続できる通信機能を備えており、例えば、スマートフォンや携帯電話機、タブレット装置、携帯型ゲーム装置、パーソナルコンピュータなどの一種のコンピュータであり、電子機器である。ユーザ端末20は、プログラムを実行することにより、その一部機能として、サーバシステム10にアクセスして、所定の手続きに従ってデータ送受信を実現し、様々なサポートを享受することができる。
図2は、ユーザ端末20の構成例を示す正面外観図である。ユーザ端末20は、方向入力キー1502と、ボタンスイッチ1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、スピーカ1510と、内蔵バッテリー1509と、マイク1512と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540からデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542と、を備える。その他、図示されていない電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。
制御基板1550は、CPU1551やGPU,DSPなどの各種マイクロプロセッサと、ASIC,VRAM,RAM,ROM等の各種ICメモリ1552と、通信ネットワークNに接続する携帯電話基地局と通信を行うための携帯電話モジュールSCMと、無線LAN基地局などと無線通信するための無線通信モジュール1553とが搭載されている。
携帯電話モジュールSCMは、電話番号情報(通信用ID)が記録されたSIM(Subscriber Identity Module)カードSCを着脱可能に備えており、SIMカードSCが装着されていない場合には、携帯電話基地局との通信が不可能とされる。また、無線通信モジュール1553には、MAC(Media Access Control)アドレス(通信用ID)が記録されている。
携帯電話モジュールSCMは、電話番号情報(通信用ID)が記録されたSIM(Subscriber Identity Module)カードSCを着脱可能に備えており、SIMカードSCが装着されていない場合には、携帯電話基地局との通信が不可能とされる。また、無線通信モジュール1553には、MAC(Media Access Control)アドレス(通信用ID)が記録されている。
携帯電話モジュールSCM及び無線通信モジュール1553のどちらを利用しても、通信ネットワークNを介してユーザ端末20をサーバシステム10に接続することが可能であるが、説明の簡明化のために、本実施形態では、SIMカードSCが携帯電話モジュールSCMに装着されている場合には、優先的に携帯電話モジュールSCMを利用してサーバシステム10に接続することとして説明する。
ユーザ端末20は、その他、タッチパネル1506のドライバ回路、方向入力キー1502及びボタンスイッチ1504からの信号を受信する回路、スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、マイク1512で集音した音声の信号を生成する入力信号生成回路、メモリカード読取装置1542への信号入出力回路といった所謂I/F回路1557(インターフェース回路)等が搭載されている。これら制御基板1550に搭載されている各要素は、それぞれバス回路などを介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。
制御基板1550は、サーバシステム10から取得したアプリケーションプログラムや、後述する第1ID等のデータをICメモリ1552に記憶する。取得したアプリケーションプログラムは、インストールすることで実行可能な状態となる。アプリの実行においては、方向入力キー1502やボタンスイッチ1504、タッチパネル1506からの操作入力に応じてプレーヤ端末1500の各部を制御する。なお、本実施形態では、ユーザ端末20はアプリケーションプログラムをサーバシステム10から取得する構成としているが、別途入手したメモリカード1540から読み出して、インストールする構成としても良い。
図1(1)に戻り、サーバシステム10は、ストレージ1140にユーザデータDB(データベース)140を備える。ユーザデータDBは、第1IDと、第2IDと、ユーザデータとを関連づけて格納したデータベースである。
本実施形態において、ユーザ端末20におけるアプリの実行には、ユーザデータが必要であることとする。例えばゲームのアプリであれば、ユーザのキャラクタの設定情報や獲得アイテム・獲得キャラクタ等のプレイデータがユーザデータであり、学習ソフトのアプリであれば、ユーザの過去の学習成績や進捗、学習履歴等の情報がユーザデータである。ユーザ端末20は、アプリの実行に当たり、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報をサーバシステム10に送信してログイン認証を要求し、認証が承認された場合に、ユーザデータの利用が可能となって、アプリを実行することができるようになる。
また、本実施形態においては、基本的に、1ライセンス分のアプリを、1台のユーザ端末20で利用することを前提としているため、1ライセンス分のアプリに関するユーザデータは1つのみであり、この1つのユーザデータに対してIDが対応づけて管理されている。換言すると、1つのユーザデータを、複数台のユーザ端末で共用利用することを認めていない。一方で、本実施形態では、ユーザが使用しているユーザ端末20を変更する等の場合に、継続して同じユーザデータを使用できる「移行」を簡単に行い得る仕組みを導入している。そのため、第1ID及び第2IDを、ユーザデータと関連づけて管理している。
図1(2)に示すように、第1IDとは、ユーザ端末20におけるアプリの初回実行時に、サーバシステム10が発行するIDである。第1IDは、ユニバーサルな識別情報であり、例えば、シーケンシャル番号等を含んだユニークな識別情報である。発行タイミングとしては、例えば、ユーザ端末20でアプリを初回実行した際の初回起動画面や初期設定画面などの表示中に、ユーザ端末20がサーバシステム10と通信を行うことで第1IDを発行すると好適である。一度発行された第1IDは、ユーザ端末20内に設定・記憶され、更新されることなく、アプリと一体としてユーザ端末20内で管理されることとなる。また、仮にアプリが削除された場合には、第1IDも共に削除される。
第2IDとは、ユーザ端末20が単独で設定するIDである。本実施形態では、ユーザ端末20には、甲種と乙種の種別があることとする。甲種のユーザ端末20−1における第2IDは、例えば、UIID(Unique Installation Identifer)等の、ユーザ端末20のOS(Operating System)が、インストールされたアプリに対してユニバーサルな識別情報として付与するID(以下、「インストールアプリID」という)を用いて設定する。インストールアプリIDは、アプリに対してOSが設定するIDであるため、ユーザ端末20内に設定・記憶されると、更新されることはなく、アプリと一体としてユーザ端末20内で管理されることとなる。仮にアプリが削除された場合には、インストールアプリIDも共に削除される。なお、アプリが削除されたとしてもインストールアプリIDは削除しないこととしてもよい。また、削除したアプリを再インストールした場合は前回と同じインストールアプリIDを使う。
また、他の例として、例えば、無線通信モジュール1553のMACアドレスに基づく数値を第2IDとしたり、インストールアプリIDやMACアドレスに基づく数値を乱数の種としてOSが乱数を発生させた数値もユニバーサルな識別情報となり得るので、第2IDとすることができる。
また、乙種のユーザ端末20−2における第2IDは、SIMカードに記録されている通信用IDを用いて設定する。SIMカードに記録されている通信用IDは、ユニバーサルな識別情報である。また、他の例として、例えば、無線通信モジュール1553のMACアドレスに基づく数値を第2IDとしたり、MACアドレスに基づく数値を乱数の種としてOSが乱数を発生させた数値もユニバーサルな識別情報となり得るので、第2IDとすることができる。
甲種及び乙種の何れにおいても、ユーザ端末20は、アプリの実行に当たり、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報をサーバシステム10に送信して、認証の承認を得ることは同じである。第1ID及び第2IDは、いずれもユニバーサルな識別情報であるため、何れか一方だけでもユーザ端末20をユニークに特定することができるようにも思える。しかし、ユーザ端末20の機種を変更したり、SIMカードSCを交換するといった場合には、1つのIDのみでは簡単に「移行」することができない。的確かつ早期で簡単な「移行」を実現するために、第1ID及び第2IDを使用することとしているのが本実施形態の特徴の1つである。
サーバシステム10は、ユーザ端末20からログイン認証を受け付けた場合に、認証依頼情報に含まれているユーザ端末20が記憶している第1ID及び第2IDと、ユーザデータDB140に登録されている第1ID及び第2IDとを比較して、認証処理を行う。この際に「移行」も行うのが、本実施形態の特徴の1つである。
サーバシステム10のユーザデータDB140に登録されている第1ID及び第2IDに対して、ユーザ端末20の第1ID及び第2IDを対比した場合の異同パターンを表したのが図1(3)である。(イ)〜(ニ)の4つのケースが考えられる。
サーバシステム10のユーザデータDB140に登録されている第1ID及び第2IDに対して、ユーザ端末20の第1ID及び第2IDを対比した場合の異同パターンを表したのが図1(3)である。(イ)〜(ニ)の4つのケースが考えられる。
(イ)のケースは、ユーザ端末20の第1IDがユーザデータDB140に登録されており、且つ、ユーザ端末20の第2IDもユーザデータDB140に登録されていて、更に、互いの組合せ(関連づけ)も同じ場合である。「移行」の必要の無い通常はこの(イ)のケースに該当する。
(ロ)のケースは、ユーザ端末20の第1IDがユーザデータDB140に登録されており、且つ、ユーザ端末20の第2IDもユーザデータDB140に登録されてはいるが、互いの組合せ(関連づけ)が異なる場合である。
例えば、甲種のユーザ端末であるA端末、B端末それぞれにおいてアプリを実行したことがあり、A端末、B端末それぞれが(イ)のケースに該当していたときに、図3(1)のように、A端末の第1IDをパソコン等にバックアップした後、バックアップした第1IDをB端末に反映させた場合の、B端末が該当する。この場合、図3(2−1)のように、B端末では第1IDがA端末の「1A」となり、第2IDが従前のままの「2B」となる。サーバシステム10のユーザデータDB140には、第1ID「1A」と第2ID「2B」とは関連づけて登録されてはいない。第1ID「1A」に関連づけて登録されている第2IDはA端末の「2A」である。
また、例えば、乙種のユーザ端末であるX端末、Y端末それぞれにおいてアプリを実行したことがあり、X端末、Y端末それぞれが(イ)のケースに該当していたときに、図4(1)のように、Y端末のSIMカードを、X端末のSIMカードに差し替えて装着した場合の、Y端末が(ロ)のケースに該当する。この場合、Y端末では、第1IDが従前の「1Y」のままであるが、第2IDがX端末の「2X」となる。サーバシステム10のユーザデータDB140には、第1ID「1Y」と第2ID「2X」とは関連づけて登録されてはいない。第2ID「2X」に関連づけて登録されている第1IDは、X端末の「1X」である。
この(ロ)のケースでは、ユーザデータDB140に登録されている第1IDと、第2IDと、ユーザデータとの関連づけを更新する必要がある。認証依頼情報に含まれるユーザ端末20の第1IDを正とするならば、この第1IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されている第2IDを、認証依頼情報に含まれるユーザ端末20の第2IDに変更し、もとの第2IDに係る関連づけ(もとの第2IDに関連づけられていた第1ID及びユーザデータ)を削除する。一方、認証依頼情報に含まれるユーザ端末20の第2IDを正とするならば、この第2IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されている第1IDを、認証依頼情報に含まれるユーザ端末20の第1IDに変更し、もとの第1IDに係る関連づけ(もとの第1IDに関連づけられていた第2ID及びユーザデータ)を削除する。
(ハ)のケースは、ユーザ端末20の第1IDがユーザデータDB140に登録されているが、ユーザ端末20の第2IDがユーザデータDB140に登録されていないケースである。このケースは、例えば、図3(1)において、B端末でアプリを実行したことがなかった場合が該当する。図3(2−2)に示す通り、A端末の第1IDをB端末に反映させると、B端末内には第1ID及び第2IDが一応、記憶・設定されるが、B端末でアプリを実行したことがなかったため、端末Bにも、サーバシステム10のユーザデータDB140にも、B端末の第2IDが登録されていない。この状態でB端末でアプリを実行すると、B端末に第2IDが新たに設定されることとなるが、サーバシステム10のユーザデータDB140には、未だB端末の第2IDが登録されていない状態であるため、(ハ)のケースに該当する。
また、例えば、乙種のユーザ端末であるX端末において、アプリを実行したことがあり(イ)のケースに該当していたところ、図5のように、新たなSIMカードSCに交換した場合が該当する。ユーザデータDB140において第1ID「1X」に関連づけて登録されている第2IDは、交換前の第2ID「2Xold」だからである。
この(ハ)のケースでは、第1IDがユーザデータDB140に登録されているため、その第1IDに関連づける第2IDを、認証依頼情報に含まれるユーザ端末の第2IDに変更する。
この(ハ)のケースでは、第1IDがユーザデータDB140に登録されているため、その第1IDに関連づける第2IDを、認証依頼情報に含まれるユーザ端末の第2IDに変更する。
(ニ)のケースは、例えば、乙種のユーザ端末であるX端末においてアプリを実行したことがあるが、Y端末においてアプリを実行したことがなかったときに、X端末のSIMカードSCを、Y端末に装着してアプリを実行した場合の、Y端末が該当する。
この(ニ)のケースでは、Y端末でのアプリの実行は初回の実行となるが、第2IDがユーザデータDB140に登録されている。そのため、第1IDの発行を行わずに、第2IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されている第1IDを、Y端末に割り当てる復旧の処理を行うこととなる。ユーザデータDB140の登録は更新されない。
この(ニ)のケースでは、Y端末でのアプリの実行は初回の実行となるが、第2IDがユーザデータDB140に登録されている。そのため、第1IDの発行を行わずに、第2IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されている第1IDを、Y端末に割り当てる復旧の処理を行うこととなる。ユーザデータDB140の登録は更新されない。
このように、ユーザ端末20においてアプリが初回実行される際にサーバシステム10が発行する第1IDと、ユーザ端末20内で自動設定される第2IDとを使用することで、ユーザ端末20を変更したり、SIMカードを変更するといった場合のユーザデータの継続使用に係る「移行」を的確に把握できるため、「移行」を簡単に実現し得る。また、第1ID及び第2IDの何れか一方がユーザデータDBに登録されており、第1ID及び第2IDともにユーザが設定するものではないため、IDの性格上、「移行」の不正を抑制することができる。
[サーバシステムの機能ブロックの説明]
次に、サーバシステム10の機能構成例について説明する。
図6は、本実施形態におけるサーバシステム10の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態のサーバシステム10は、サーバ処理部110と、サーバ記憶部130と、操作入力部170と、表示部180と、通信部190とを備える。
次に、サーバシステム10の機能構成例について説明する。
図6は、本実施形態におけるサーバシステム10の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態のサーバシステム10は、サーバ処理部110と、サーバ記憶部130と、操作入力部170と、表示部180と、通信部190とを備える。
サーバ処理部110は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC(特定用途向け集積回路)、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部170やサーバ記憶部130を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部170からの操作入力信号、通信ネットワークNを介してアクセスしてきたユーザ端末20から受信した信号等に基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム10の動作を統合的に制御する。そして、本実施形態では、認証処理部112と、第1ID発行部114と、アプリ配布制御部122と、通信制御部124とを含む。
認証処理部112は、図7を参照して後述するログイン認証処理を実行するための機能部であり、第1ID及び第2IDを用いて「移行」を実施する機能部である。第1ID発行部114は、ユーザ端末の初回ログイン、すなわち初回の認証依頼に応答して第1IDを発行する機能部である。認証処理部112は、第1ID発行部114によって第1IDが発行された場合、発行された第1IDと関連づけて、認証依頼情報に含まれていた第2IDと、新たなユーザデータとをユーザデータDB140に登録する。
アプリ配布制御部122は、ユーザ端末20からのダウンロード要求に応じて、アプリケーションプログラムを提供する機能部である。サーバ記憶部130に記憶された配信用アプリ138がオリジナルプログラムであり、これを複製して提供する。
通信制御部124は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部190を介して通信ネットワークNに接続して外部装置とのデータのやりとりを実現する。外部装置は主にユーザ端末20である。
操作入力部170は、サーバの管理のための各種操作を入力するための手段であり、図1のキーボード1106がこれに該当する。
表示部180は、システム管理のための各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図1のディスプレイモニタ1108がこれに該当する。
表示部180は、システム管理のための各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図1のディスプレイモニタ1108がこれに該当する。
通信部190は、通信ネットワークNと接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、回線終端装置、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
サーバ記憶部130は、サーバ処理部110にサーバシステム10を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、アプリのサーバ側のサポート機能の実現に必要なプログラム、各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部110の作業領域として用いられ、サーバ処理部110が各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。サーバ記憶部130は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROMやDVDなどの光学ディスクなどによって実現される。図1ではブレードサーバ1102が搭載するICメモリやストレージ1140などの記憶媒体がこれに該当する。
そして、本実施形態のサーバ記憶部130は、ログイン認証プログラム132と、第1ID発行プログラム134と、配信用アプリ138と、ユーザデータDB140とを記憶する。その他、サーバシステム10として機能するのに必要な、タイマー、カウンタ、フラグなどの情報を格納することができる。
ログイン認証プログラム132は、サーバ処理部110が読み出して実行することで認証処理部112としての機能を実現するためのプログラムである。第1ID発行プログラム134は、サーバ処理部110が読み出して実行することで第1ID発行部114としての機能を実現するためのプログラムである。
配信用アプリ138は、アプリ配布制御部122が、アプリケーションプログラムのダウンロード要求に応じて、アプリケーションプログラムを提供(配信)する際に複製されるオリジナルのプログラムである。
ユーザデータDB140は、図1(1)を参照して説明した通り、第1IDと、第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶・登録しているデータベースである。
配信用アプリ138は、アプリ配布制御部122が、アプリケーションプログラムのダウンロード要求に応じて、アプリケーションプログラムを提供(配信)する際に複製されるオリジナルのプログラムである。
ユーザデータDB140は、図1(1)を参照して説明した通り、第1IDと、第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶・登録しているデータベースである。
サーバ記憶部130は、これらのデータの他に、例えば、ユーザ端末20のアプリ実行履歴データを記憶することとしてもよい。アプリ実行履歴データとは、例えば、ユーザ端末20におけるアプリ実行中に、ユーザ端末20での操作情報や実行途中経過情報等を受信し、これを日時、第1ID、第2IDと対応づけて履歴的に記憶する。アプリ実行履歴データを記憶しておくことで、ユーザ端末20において何らかの不具合や問題が起こった場合に、アプリ提供事業者側が対処することができる。
[ログイン認証処理の動作フロー]
サーバシステム10で実行されるログイン認証処理について図7を参照して説明する。図7は、サーバ処理部110がログイン認証プログラム132を読み出して実行することで実現されるログイン認証処理の流れを示すフローチャートである。ログイン認証処理は、ユーザ端末20から認証依頼情報を受信することで実行される。
サーバシステム10で実行されるログイン認証処理について図7を参照して説明する。図7は、サーバ処理部110がログイン認証プログラム132を読み出して実行することで実現されるログイン認証処理の流れを示すフローチャートである。ログイン認証処理は、ユーザ端末20から認証依頼情報を受信することで実行される。
先ず、サーバ処理部110は、ユーザ端末20から送信されてきた認証依頼情報に第1IDが含まれているか否か、すなわち第1IDが空(NULL)を示す情報となっていないかを判定する(ステップS2)。空(NULL)を示す情報の場合には(ステップS2:YES)、認証依頼情報に含まれている第2IDが、ユーザデータDB140に登録されているかを判定する(ステップS4)。
第2IDがユーザデータDB140に登録されていない場合には(ステップS4:NO)、今回の認証依頼情報の受付は初回の受付、すなわちユーザ端末20にとっては初回の実行である。このため、第1ID発行プログラム134を実行することで第1IDを発行し、発行した第1IDと、認証依頼情報に含まれている第2IDと、新規のユーザデータとを関連づけてユーザデータDB140に新規登録する(ステップS6)。また、発行した第1IDをユーザ端末20に通知するとともに、新規のユーザデータを送信してログイン認証処理を終了する。
認証依頼情報に含まれている第2IDがユーザデータDB140に登録されている場合は(ステップS4:YES)、図1(3)の(ニ)のケースに該当するため、復旧処理を実行する。すなわち、サーバ処理部110は、第2IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されている第1IDをユーザ端末20に通知するとともに、データを復旧する旨を通知する。そして、第2IDに関連づけて記憶されているユーザデータをユーザ端末20に送信する。復旧処理の実行後、ログイン認証処理を終了する。
ステップS2において、受け付けた認証依頼情報に含まれている第1IDが空(NULL)でない場合には(ステップS2:NO)、サーバ処理部110は、認証依頼情報に含まれている第1ID及び第2IDが、ユーザデータDB140に登録されており、且つ、第1ID及び第2IDが、ユーザデータDB140に関連づけて登録されているか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、第1ID及び第2IDの組合せが、ユーザデータDB140に登録されている組合せと一致するかを判定する。
一致する場合は(ステップS10:YES)、図1(3)の(イ)のケースに該当する。認証を承認した旨をユーザ端末20に通知するとともに、ユーザデータDB140に記憶されている対応するユーザデータをユーザ端末20に送信して、ログイン認証処理を終了する。
他方、一致しない場合は(ステップS10:NO)、サーバ処理部110は、認証依頼情報に含まれている第2IDに関連づけて、ユーザデータDB140にユーザデータが記憶されているか否かを判定する(ステップS12)。記憶されている場合は(ステップS12:YES)、図1(3)の(ロ)のケースに該当する。従って、認証依頼情報に含まれている第1IDに関連づけてユーザデータDB140に記憶されたユーザデータ(第1のユーザデータ)と、認証依頼情報に含まれている第2IDに関連づけてユーザデータDB140に記憶されたユーザデータ(第2のユーザデータ)とのどちらかをユーザに選択させる制御信号をユーザ端末20に送信する(ステップS14)。
そして、ユーザ端末20から、第1のユーザデータを選択した旨の選択結果を受信した場合には、認証依頼情報に含まれている第1ID及び第2IDと、第1ユーザデータとを関連づけるようにユーザデータDB140の記憶内容(登録内容)を更新する(ステップS16)。具体的には、第1IDと第1ユーザデータとは関連づけて記憶されているため、この関連づけにおける第2IDを、認証依頼情報に含まれている第2IDに更新すればよい。また、更新に際して矛盾するデータを削除する。すなわち、更新する前の第2IDの関連づけ(更新する前の第2IDに関連づけられていた第1IDおよびユーザデータ)を、ユーザデータDB140から削除する。
一方、ユーザ端末20から、第2のユーザデータを選択した旨の選択結果を受信した場合には、認証依頼情報に含まれている第1ID及び第2IDと、第2ユーザデータとを関連づけるようにユーザデータDB140の記憶内容(登録内容)を更新する(ステップS16)。具体的には、第2IDと第2ユーザデータとは関連づけて記憶されているため、この関連づけにおける第1IDを、認証依頼情報に含まれている第1IDに更新すればよい。また、更新に際して矛盾するデータを削除する。すなわち、更新する前の第1IDの関連づけ(更新する前の第1IDに関連づけられていた第2IDおよびユーザデータ)を、ユーザデータDB140から削除する。
そして、ユーザデータDB140の更新を行った旨をユーザ端末20に通知し、更新した関連づけにおけるユーザデータをユーザ端末20に送信してログイン認証処理を終了する。
また、ステップS12において、認証依頼情報の第2IDに関連づけられたユーザデータが、ユーザデータDB140に記憶されていない場合は(ステップS12:NO)、図1(3)の(ハ)のケースに該当する。第1IDはユーザデータDB140に登録されているため、第1IDに関連づけられたユーザデータもユーザデータDB140に記憶されている。そのため、この第1IDに関連づけられたユーザデータを、認証依頼情報の第1ID及び第2IDと関連づけるように登録を更新して「移行」する旨をユーザに確認操作させる制御信号をユーザ端末20に送信する(ステップS18)。
そして、確認操作がなされた場合に、認証依頼情報に含まれている第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけてユーザデータDB140に記憶されているユーザデータとを関連づけるように、ユーザデータDB140の関連づけを更新する(ステップS20)。具体的には、第1IDとユーザデータとは関連づけて記憶されているため、この関連づけにおける第2IDを、認証依頼情報に含まれている第2IDに更新すればよい。また、更新に際して矛盾するデータを削除する。すなわち、更新する前に認証依頼情報に含まれている第2IDに関連づけてユーザデータDB140に登録されていた第1IDを削除する。
そして、ユーザデータDB140の更新を行った旨をユーザ端末20に通知し、更新した関連づけにおけるユーザデータをユーザ端末20に送信してログイン認証処理を終了する。
以上の通り、本実施形態によれば、既に実行したアプリを利用するユーザ端末20を変更したり、SIMカードSCを交換するといった場合に、ユーザデータの継続的な使用を可能とする、いわゆる「移行」の作業を簡単に実現することができる。
[ユーザ端末の機能ブロックの説明]
次に、ユーザ端末20の機能構成例について説明する。
図8は、本実施形態におけるユーザ端末20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態のユーザ端末20は、処理部210と、記憶部230と、操作入力部270と、音出力部275と、表示部280と、通信部290とを備える。
次に、ユーザ端末20の機能構成例について説明する。
図8は、本実施形態におけるユーザ端末20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態のユーザ端末20は、処理部210と、記憶部230と、操作入力部270と、音出力部275と、表示部280と、通信部290とを備える。
処理部210は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部270や記憶部230を含むユーザ端末20の各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部270からの操作入力信号、サーバシステム10との通信結果、などに基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末20の動作を制御する。図2ではCPU1551等が処理部210に該当する。
処理部210は、システムプログラム240に基づいてユーザ端末20にOSを構築し、OSに含まれる各種機能を実現する。このOSの一機能として処理部210は、例えば、サーバシステム10からアプリのダウンロード及びインストールを実行し、インストールアプリID生成プログラム242に従って、インストールしたアプリに関するインストールアプリID232を生成する。この機能は、例えば、UIIDの発行機能である公知の機能を利用することができる。インストールアプリID232は、ユニバーサルな識別情報である。
また、OSの一機能として、アプリ設定データバックアッププログラム244に従ったアプリ設定データ260のバックアップ機能、および、バックアップデータ反映プログラム246に従ったバックアップしたアプリ設定データ260の反映機能を実現する。バックアップ機能や反映機能は、図3(1)を参照して説明した機能であり、ユーザ端末20をデータバックアップ機器(例えばパーソナルコンピュータ)に接続して当該プログラムを実行することで発動される。
また、処理部210は、アプリ実行制御部212と、音生成部222と、画像生成部224と、通信制御部226とを備える。
アプリ実行制御部212は、処理部210がアプリケーションプログラム250を実行することで実現される機能部である。アプリ実行制御部212は、アプリケーションプログラム250の実行は勿論のこと、アプリケーションプログラム250の実行に際して、インストールアプリID232或いは通信用ID291を用いて第2IDを設定する第2ID設定部214や、サーバシステム10に第1ID262及び第2ID234を含む認証依頼情報を送信してログイン処理を行うログイン制御部216を有する。
アプリ実行制御部212は、処理部210がアプリケーションプログラム250を実行することで実現される機能部である。アプリ実行制御部212は、アプリケーションプログラム250の実行は勿論のこと、アプリケーションプログラム250の実行に際して、インストールアプリID232或いは通信用ID291を用いて第2IDを設定する第2ID設定部214や、サーバシステム10に第1ID262及び第2ID234を含む認証依頼情報を送信してログイン処理を行うログイン制御部216を有する。
音生成部222は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成ICなどのプロセッサ、音声ファイル再生可能なオーディオコーデック等によって実現され、アプリ実行制御部212による処理結果に基づいてBGMや各種操作音の音信号を生成し、音出力部275に出力する。
画像生成部224は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などのプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーデックなどのプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ、テクスチャデータの展開用に使用されるICメモリ等によって実現される。画像生成部224は、処理部210の処理結果に基づいて画像信号を生成し、生成した画像信号を表示部280に出力する。
通信制御部226は、通信部290を介した外部装置との間での通信(音声通信やデータ通信)を制御する機能部である。外部装置は、他のユーザ端末20や、データバックアップ用のパーソナルコンピュータ、サーバシステム10等である。
操作入力部270は、ユーザによって為された各種の操作入力に応じて操作入力信号を処理部210に出力する。例えば、ボタンスイッチや、タッチパッド、トラックボールといった直接プレーヤが指で操作する素子はもちろん、加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサなど、運動や姿勢を検知する素子などによっても実現できる。図2の方向入力キー1502やボタンスイッチ1504、タッチパネル1506がこれに該当する。
音出力部275は、音生成部222から入力される音信号に基づいて音出力する装置によって実現される。図2ではスピーカ1510がこれに該当する。
表示部280は、画像生成部224から入力される画像信号に基づいて各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。図2ではタッチパネル1506が該当する。
通信部290は、通信ネットワークNと接続して通信(音声通信やデータ通信)を実現する機能部であり、図2の携帯電話モジュールSCMや、無線通信モジュール1553が該当する。また、通信部290は、パーソナルコンピュータ等と直接接続して、データのバックアップや、バックアップしたデータを反映するための通信を実現する。
通信部290には、ユニバーサルな識別情報である通信用ID291が記録されている。通信用ID291は、通信部290が携帯電話モジュールSCMであれば、例えばSIMカードSC内のSIMデータに相当し、無線通信モジュール1553であれば、例えばMACアドレスに相当する。
通信部290には、ユニバーサルな識別情報である通信用ID291が記録されている。通信用ID291は、通信部290が携帯電話モジュールSCMであれば、例えばSIMカードSC内のSIMデータに相当し、無線通信モジュール1553であれば、例えばMACアドレスに相当する。
記憶部230は、処理部210にユーザ端末20を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラム240や、アプリケーションプログラム250、アプリ設定データ260、インストールアプリID232等を記憶する。また、処理部210の作業領域として用いられ、処理部210が各種プログラムに従って実行した演算結果や操作入力部270から入力される入力データ等を一時的に記憶する。例えば、第2ID234が、この一時的に記憶されるデータである。記憶部230の機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROMやDVDなどの光学ディスクなどによって実現される。図2では制御基板1550に搭載されるICメモリ1552やメモリカード1540がこれに該当する。
システムプログラム240は、ユーザ端末20の基本機能を実現するためのプログラムであり、OSを構築するためのプログラムである。システムプログラム240には、インストールアプリID生成プログラム242と、アプリ設定データバックアッププログラム244と、バックアップデータ反映プログラム246と、端末種別情報248とが含まれる。
インストールアプリID生成プログラム242は、新たなアプリをユーザ端末20にインストールした時にインストールアプリID232を生成するためのプログラムである。アプリ設定データバックアッププログラム244は、インストールしたアプリを実行するに当たり必要な各種設定を格納したアプリ設定データ260を、外部機器にバックアップするためのプログラムである。バックアップデータ反映プログラム246は、外部機器にバックアップしたアプリ設定データ260をユーザ端末20内に記憶・反映させるためのプログラムである。端末種別情報248は、ユーザ端末20が甲種であるか乙種であるかの種別を示す情報であり、システムプログラム240に書き換え不能に埋め込まれている。
アプリケーションプログラム250は、サーバシステム10から配信用アプリ138の複製をダウンロードしてインストールしたプログラムである。アプリケーションプログラム250は、アプリの実行に当たりサーバシステム10に通信してログインを行うためのログイン処理プログラム252と、ログイン処理に当たり第2ID234を設定する第2ID設定処理を行うための第2ID設定プログラム254とを含む。
アプリ設定データ260は、アプリケーションプログラム250の実行に当たり必要な各種設定を格納したデータであり、サーバシステム10にて発行された第1ID262を含む。
インストールアプリID232は、例えば、UIIDであり、アプリケーションプログラム250がインストールされた際にインストールアプリID生成プログラム242の実行によって生成されるユニバーサルなIDである。
第2ID234は、第2ID設定プログラム254の実行により設定されるIDである。
インストールアプリID232は、例えば、UIIDであり、アプリケーションプログラム250がインストールされた際にインストールアプリID生成プログラム242の実行によって生成されるユニバーサルなIDである。
第2ID234は、第2ID設定プログラム254の実行により設定されるIDである。
[ユーザ端末のログインに係る動作フロー]
次に、ユーザ端末20がアプリケーションプログラム250を実行する際に行うサーバシステム10へのログイン処理に係る動作フローについて図9を参照して説明する。
図9において、まず、処理部210は、第2ID設定プログラム254を実行して第2ID設定処理を行う。すなわち、自機の種別を端末種別情報248から判断する(ステップS102)。甲種である場合は、処理部210は、インストールアプリID232を用いて第2ID234を設定する(ステップS104)。インストールアプリID232をそのまま第2ID234として設定してもよいし、別のIDを更に付加して第2ID234として設定してもよい。いずれにせよ、インストールアプリID232がユニバーサルにユニークなIDであるため、第2ID234もユニバーサルにユニークなIDとなる。
次に、ユーザ端末20がアプリケーションプログラム250を実行する際に行うサーバシステム10へのログイン処理に係る動作フローについて図9を参照して説明する。
図9において、まず、処理部210は、第2ID設定プログラム254を実行して第2ID設定処理を行う。すなわち、自機の種別を端末種別情報248から判断する(ステップS102)。甲種である場合は、処理部210は、インストールアプリID232を用いて第2ID234を設定する(ステップS104)。インストールアプリID232をそのまま第2ID234として設定してもよいし、別のIDを更に付加して第2ID234として設定してもよい。いずれにせよ、インストールアプリID232がユニバーサルにユニークなIDであるため、第2ID234もユニバーサルにユニークなIDとなる。
また、乙種である場合は、処理部210は、通信用ID291を用いて第2ID234を設定する(ステップS106)。通信用ID291をそのまま第2ID234として設定してもよいし、別のIDを更に付加して第2ID234として設定してもよい。通信用ID291はユニバーサルにユニークなIDであるため、乙種の場合も第2ID234はユニバーサルにユニークなIDとなる。
このステップS102〜S106の処理が第2ID設定処理である。
このステップS102〜S106の処理が第2ID設定処理である。
次いで、第1ID262及び第2ID234を含めた認証依頼情報をサーバシステム10に送信し(ステップS108)、図7に示した処理を実行するサーバシステム10と所定通信を行って認証処理を実行する(ステップS110)。
認証処理が終了すると、ログイン処理は終了するが、認証が承認された場合にはユーザデータをサーバシステム10から受信できるため、処理部210は、そのままアプリケーションプログラム250を継続実行する。一方、認証が承認されなかった場合には処理部210はアプリケーションプログラム250の実行を中止し、その旨を表示部280に表示させる。
認証処理が終了すると、ログイン処理は終了するが、認証が承認された場合にはユーザデータをサーバシステム10から受信できるため、処理部210は、そのままアプリケーションプログラム250を継続実行する。一方、認証が承認されなかった場合には処理部210はアプリケーションプログラム250の実行を中止し、その旨を表示部280に表示させる。
[まとめ]
以上、本実施形態によれば、ユーザ端末20においてアプリが初回実行される際にサーバシステム10が発行して当該ユーザ端末20に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末20内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとが関連づけてユーザデータDB140に記憶される。そして、ユーザ端末20におけるアプリの実行に当たって、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報がサーバシステム10に送信され、ユーザデータDB140に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するかが判定される。一致する場合には、ユーザが同じユーザ端末20を使ってアプリを実行していることを意味しており、認証成功となる。一方、不一致の場合に「移行」を伴う処理を行う。
以上、本実施形態によれば、ユーザ端末20においてアプリが初回実行される際にサーバシステム10が発行して当該ユーザ端末20に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末20内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとが関連づけてユーザデータDB140に記憶される。そして、ユーザ端末20におけるアプリの実行に当たって、第1ID及び第2IDを含む認証依頼情報がサーバシステム10に送信され、ユーザデータDB140に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するかが判定される。一致する場合には、ユーザが同じユーザ端末20を使ってアプリを実行していることを意味しており、認証成功となる。一方、不一致の場合に「移行」を伴う処理を行う。
第1ID及び第2IDは、アプリを実行したことがあれば必ず設定されているため、アプリを実行したことがあれば何らかのユーザデータも存在している。そのため、認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せと、ユーザデータDB140に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せとが不一致であり(図7のステップS10:NO)、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータがユーザデータDB140に記憶されている場合(図7のステップS12:YES)には、次の状態が考えられる。すなわち、例えば、従前に別々にアプリを実行していた第1のユーザ端末と第2のユーザ端末とが存在し、第2のユーザ端末において、第1ID及び第2IDのどちらかを第1のユーザ端末のものに変えた場合である。この場合、2つのユーザ端末それぞれでアプリを実行していたために、2つのユーザデータが存在しているので、どちらのユーザデータを今後使用するかをユーザが選択することで、「移行」することができる。
また、認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せと、記憶部に記憶されている第1ID及び第2IDの組合せとが不一致であり(図7のステップS10:NO)、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータがユーザデータDB140に記憶されていない場合(図7のステップS12:NO)には、認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけてユーザデータDB140に記憶されているユーザとを関連づけるように関連づけが更新され、「移行」が実現される。この場合は、次のケースが考えられる。すなわち、何らかの理由により、第2IDが変わった場合である。ユーザ端末20を変更し、第1IDを反映する等して元の第1IDを引き継ぐことができたとしても、ユーザ端末20が変わったことで第2IDが変わる場合が該当する。また、ユーザ端末20は同じであるが、第2IDのみが変わった場合も該当する。こういった場合でも、「移行」を簡単に実現することができる。
従って、ユーザ端末20においてアプリが初回実行される際にサーバシステム10が発行して当該ユーザ端末20に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末20内で自動設定される第2IDとを用いることで、「移行」を簡単に実現することができる。また、第1ID及び第2IDはユーザが設定するIDではなく、サーバシステム10或いはユーザ端末20が機械的に設定するIDであり、第2IDはログイン処理を実行する度に設定されるため(図9参照)、その性格上、不正な「移行」を抑制する効果が期待できる。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の適用可能な実施形態が上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜、構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の適用可能な実施形態が上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜、構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、第2IDを、ユーザ端末20のOSが発行する当該ユーザ端末のユニバーサル識別情報を用いて設定してもよい。例えば、ANDROID(登録商標)ID等がこの識別情報に該当する。また、第2IDを、ユーザ端末20の機器ごとに割り当てられるユニバーサル識別情報を用いて設定してもよい。例えば、UDID(Unique Device IDentifier)がこの識別情報に該当する。勿論、これらの識別情報を組み合わせて第2IDを設定することとしてもよい。
10…サーバシステム、110…サーバ処理部、112…認証処理部、114…第1ID発行部、140…ユーザデータDB、20…ユーザ端末
Claims (5)
- アプリケーションプログラム(以下「アプリ」という。)の実行に係るユーザデータの管理と、ユーザ端末で前記アプリが実行される際に当該ユーザ端末から送信されてくる認証依頼情報に基づく認証処理とを行うサーバシステムであって、
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶する記憶部と、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付ける認証受付手段と、
前記認証受付手段により受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定する一致判定手段と、
前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第1の関連づけ更新手段と、
を備えたサーバシステム。 - 前記一致判定手段により不一致と判定され、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行う選択制御手段と、
前記選択制御手段による選択制御の結果、前記第1のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第1のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新し、前記第2のユーザデータが選択された場合には、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと前記第2のユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新する第2の関連づけ更新手段と、
を備えたサーバシステム。 - 前記第2IDは、当該ユーザ端末のOSが発行する当該アプリのユニバーサル識別情報、当該ユーザ端末のOSが発行する当該ユーザ端末のユニバーサル識別情報、及び当該ユーザ端末のハードウェアに定められたユニバーサル識別情報のうちの少なくとも1つを用いて定められるIDである、
請求項1又は2に記載のサーバシステム。 - 前記第2IDは、ユーザ端末に着脱可能な通信用記憶媒体に設定されている通信時に必要な通信用IDを用いて定められるIDである、
請求項3に記載のサーバシステム。 - サーバシステムが、アプリの実行に係るユーザデータの管理と、ユーザ端末で前記アプリが実行される際に当該ユーザ端末から送信されてくる認証依頼情報に基づく認証処理とを行うための方法であって、
ユーザ端末において前記アプリが初回実行される際に前記サーバシステムが発行して当該ユーザ端末に記憶される第1IDと、当該ユーザ端末内で自動設定される第2IDと、ユーザデータとを関連づけて記憶部に記憶することと、
ユーザ端末における前記アプリの実行に当たり、当該ユーザ端末に記憶された前記第1ID及び前記第2IDを含む前記認証依頼情報を、当該ユーザ端末から受け付けることと、
前記受け付けられた認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDの組合せが、前記記憶部に関連づけて記憶されている第1ID及び第2IDの組合せと一致するか否かを判定することと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されている場合に、当該ユーザ端末において使用するユーザデータを、当該認証依頼情報に含まれる第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第1のユーザデータとするか、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけて前記記憶部に記憶された第2のユーザデータとするかを、当該ユーザ端末において選択させる制御を行うことと、
前記判定の結果が不一致であり、且つ、当該認証依頼情報に含まれる第2IDに関連づけられたユーザデータが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該認証依頼情報に含まれる第1ID及び第2IDと、当該第1IDに関連づけて前記記憶部に記憶されているユーザデータとを関連づけるように前記記憶部の記憶内容を更新することと、
を含む方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP6701463B1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-05-27 | 三菱電機株式会社 | ライセンス移行ツール、プログラム、及びライセンス移行システム |
-
2013
- 2013-07-25 JP JP2013154360A patent/JP2015026159A/ja active Pending
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