JP2015021108A - 接着剤組成物及びそれを用いた熱融着性部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリオレフィン樹脂成形体と他部材との接合体において、接着部における耐熱性(耐熱接着性)、及び耐溶剤性等に優れた接着剤組成物を提供する。
【解決手段】本発明の接着剤組成物は、有機溶剤と、該有機溶剤に溶解する変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物とを含有する接着剤組成物であって、前記変性ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)がα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)、及び一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステル(C)でグラフト変性された樹脂であり、前記変性ポリオレフィン系樹脂中の前記(B)、(C)のグラフト重量は、各々0.1〜20重量%、0.1〜30重量%であり、かつ、当該樹脂の重量平均分子量は、15,000〜200,000であることを特徴とする接着剤組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、接着剤組成物及びこの接着剤組成物を用いた熱融着性部材に関する。更に詳しくは、優れた接着性、接着部における耐熱性等を与え、ポリオレフィン樹脂フィルム等のポリオレフィン樹脂成形体と他部材との接着に有用な接着剤組成物、及びこの接着剤組成物によりアルミニウム箔等の金属箔と熱融着性樹脂フィルムとが接合されてなる熱融着性部材に関する。
従来、接着性に乏しいポリオレフィン樹脂からなる成形体を、他部材に接合させるための各種の接着剤組成物が提案されている。例えば、特許文献1には、軟化点が70℃〜100℃である酸変性塩素化ポリオレフィン樹脂、特定量のブロックイソシアネート及び有機溶剤を含有するポリオレフィン系シート用接着剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、カルボン酸含有ポリオレフィン樹脂と、カルボン酸含有エポキシ樹脂と、ポリイソシアネート化合物と、必要に応じてエポキシ樹脂とからなる成分を有機溶剤に溶解、分散させてなる接着剤組成物が開示されている。
これらの接着剤組成物は、複数の部材どうしの接着に用いられた結果、複合物を形成する。そして、この複合物は、食品、薬品等を収容する密封用容器、生活雑貨等の用途に適用されている。一般に、このような複合物は、生活環境の中で用いられると、形状安定性を得ることができるが、耐熱性や耐溶剤性が要求される用途では、必ずしも、形状安定性が得られるわけではない。具体的には、リチウムイオン電池の収納ケースに用いられる材料として、ポリオレフィンフィルムとアルミニウム箔と耐熱性樹脂フィルムからなるラミネート包装材が使用されているが、当該用途では80℃程度の耐熱性と、耐電解液性を有する包装材用接着剤が要望されている。
特開平10−273637号公報 特開平4−18480号公報
特許文献1及び2に記載された接着剤組成物は、室温における接着性は良好であるものの、2つの部材の接合体が80℃程度の高い温度の条件にあると、接着部における耐熱性や耐溶剤性が不十分であるという問題がある。そのため、これらの接着剤組成物を用いてリチウムイオン電池の包装材を製造すると、高温における耐電解液性が不十分であるという問題がある。
本発明は、リチウムイオン電池の包装材に用いた場合でも、十分な接着強度が得られる接着剤組成物を提供することを目的とする。更に、本発明は、この接着剤組成物により、アルミニウム箔等の金属箔とポリオレフィン樹脂フィルム等の熱融着性樹脂フィルムとが接合されてなる熱融着性部材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、α,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体、及び(メタ)アクリル酸エステルでグラフト変性された、特定の物性を有する変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物とを含有する組成物により、優れた接着性と、接着部における耐熱性(耐熱接着性)及び耐溶剤性が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下の通りである。
1.有機溶剤と、該有機溶剤に溶解する変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物とを含有する接着剤組成物であって、前記変性ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)がα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)、及び下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステル(C)でグラフト変性された樹脂であり、前記変性ポリオレフィン系樹脂中の前記(B)、(C)のグラフト重量は、各々0.1〜20重量%、0.1〜30重量%であり、かつ、当該樹脂の重量平均分子量は、15,000〜200,000であることを特徴とする接着剤組成物。
CH2=CR1COOR2 ・・・(I)
[式(I)中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数8〜18のアルキル基である。]
2.上記ポリオレフィン樹脂(A)が、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、及びエチレン−プロピレン−ブテン共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種である上記1に記載の接着剤組成物。
3.上記α,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)が、無水イタコン酸及び/又は無水マレイン酸である上記1又は2に記載の接着剤組成物。
4.上記1〜3のいずれかに記載の接着剤組成物が硬化してなる接着剤層と、該接着剤層の一面側に接合された金属層と、該接着剤層の他面側に接合された熱融着性樹脂層とを備えることを特徴とする熱融着性部材。
本発明の接着剤組成物は、ポリオレフィン樹脂成形体と他の部材(金属製部材、樹脂製部材等)との接着に好適であり、ポリオレフィン樹脂フィルム等のポリオレフィン樹脂成形体同士だけでなく、ポリオレフィン樹脂フィルムと、アルミニウム等からなる金属箔との接着、ポリオレフィン樹脂フィルムと、樹脂層及び金属層を備える複合フィルムにおける金属層との接着、等に用いることもできる。接着剤層は、常温(25℃)で高い接着強さを発現し、更に、60℃〜80℃程度の温度においても、接着部における優れた耐熱性(耐熱接着性)及び耐溶剤性等を得ることができる。本発明の接着剤組成物を用いてリチウムイオン電池の包装材を製造した場合は、高温においても優れた耐電解液性を発現する。
また、本発明の接着剤組成物を用いた熱融着性部材は、耐熱性(耐熱接着性)及び耐溶剤性に優れるため、その構造を維持しつつ、内容物の変質を防止することができる。
本発明の熱融着性部材の一例を示す概略斜視図である。 本発明の熱融着性部材の他の例を示す概略斜視図である。
以下、本発明を詳しく説明する。
1.接着剤組成物
本発明の接着剤組成物は、有機溶剤と、該有機溶剤に溶解する変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物とを含有する接着剤組成物であって、前記変性ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)がα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)、及び下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステル(C)でグラフト変性された樹脂であり、前記変性ポリオレフィン系樹脂中の前記(B)、(C)のグラフト重量は、各々0.1〜20重量%、0.1〜30重量%であり、かつ、当該樹脂の重量平均分子量は、15,000〜200,000であることを特徴とする。
CH2=CR1COOR2 ・・・(I)
[式(I)中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数8〜18のアルキル基である。]
前記変性ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下「GPC」ともいう)によって測定し、ポリスチレンの分子量を基準にして換算した。
上記変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)にα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)、及び一般式(I)の(メタ)アクリル酸エステル(C)をグラフト重合することで得ることができる。変性ポリオレフィン系樹脂の合成方法は、公知の方法で行うことが可能であり、製造の際にはラジカル発生剤(D)を用いてもよい。例えばポリオレフィン樹脂(A)をトルエン等の溶剤に加熱溶解し、前記成分(B)及び(C)を添加する溶液法や、バンバリーミキサー、ニーダー、押出機等を使用して溶融したポリオレフィン樹脂(A)とともに成分(B)、(C)及び(D)を添加する溶融法等が挙げられる。成分(A)、(B)、(C)及び(D)は、一括添加しても、逐次添加してもよい。
上記変性ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量は、15,000〜200,000であり、好ましくは30,000〜200,000である。重量平均分子量が15,000以上であることにより、初期接着性や耐溶剤性に優れた接着剤組成物とすることができる。一方、重量平均分子量が200,000以下であることにより、接着剤組成物中の有機溶剤によく溶解する。
また、上記変性ポリオレフィン系樹脂の示差走査型熱量計(以下「DSC」ともいう)による融点は、50〜90℃であることが好ましく、60〜85℃であることがより好ましい。融点が50℃以上であることにより、十分な接着強度を得ることができる。一方、融点が90℃以下であることにより接着剤組成物の安定性が良好であり、低温での十分な保管安定性を得ることができる。
ポリオレフィン樹脂(A)は、特に限定されないが、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数2以上20以下、好ましくは2以上6以下のオレフィンの単独重合体又は共重合体が好ましい。ポリオレフィン樹脂中のこれらモノマーの割合は任意に選択できるが、結晶性ポリエチレン、ポリプロピレン等難接着性非極性ポリオレフィン樹脂を被着体とする場合は、本発明の変性ポリオレフィン樹脂は、エチレン−プロピレン、プロピレン−ブテン、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体が好ましく、特にこれらの樹脂中のプロピレンの割合が50モル%以上98モル%以下であることが好ましい。50モル%よりも少ないと被着体への接着性が劣り、98モル%より多いと柔軟性が不足する。また、出発原料であるポリオレフィン樹脂(A)の分子量には、特に制限はない。
α,β−不飽和カルボン酸及びその誘導体(B)は、変性ポリオレフィン系樹脂のグラフト成分である。成分(B)としては、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、アコニット酸、フタル酸、トリメリット酸、ノルボルネンジカルボン酸等の不飽和ポリカルボン酸又はこれらの誘導体(例えば、酸無水物、酸ハライド、アミド、イミド、エステル等)である。これらの中では、無水イタコン酸、無水マレイン酸が、変性ポリオレフィン系樹脂の諸被膜物性及び取り扱い性やコストの点で好ましい。成分(B)は、α,β−不飽和カルボン酸及びその誘導体から選ばれる1種以上の化合物であればよく、α,β−不飽和カルボン酸1種以上とその誘導体1種以上の組み合わせ、α,β−不飽和カルボン酸2種以上の組み合わせ、α,β−不飽和カルボン酸の誘導体2種以上の組み合わせであってもよい。
変性ポリオレフィン系樹脂中の成分(B)のグラフト重量は、変性ポリオレフィン系樹脂を100重量%とした場合に、0.1〜20重量%が好ましく、より好ましくは、1〜10重量%である。グラフト重量が0.1重量%以上であることにより、変性ポリオレフィン系樹脂の溶剤に対する溶解性や、金属被着体などの材料に対する接着性を保つことができる。グラフト重量が20重量%以下であることにより、グラフト未反応物の発生を防止することができ、樹脂被着体に対する十分な接着性を得ることができる。
成分(B)のグラフト重量%は、公知の方法で測定することができる。例えば、アルカリ滴定法或いはフーリエ変換赤外分光法によって求めることができる。
(メタ)アクリル酸エステル(C)は、下記一般式(I)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種である。
CH2=CR1COOR2 ・・・(I)
一般式(I)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、メチル基であることが好ましい。R2は炭素数8〜18のアルキル基を表す。式(I)で示される化合物としては、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルが好ましい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味する。
変性ポリオレフィン系樹脂中の成分(C)のグラフト重量は、変性ポリオレフィン系樹脂を100重量%とした場合に、0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは、1〜15重量%である。グラフト重量が0.1重量%以上であることにより、変性ポリオレフィン系樹脂の溶剤に対する溶解性、他樹脂との相溶性、及び接着性を良好に保持することができる。また、グラフト重量が30重量%以下であることにより、グラフト未反応物の発生を防止し、被着体に対する接着性を良好に保持することができる。
成分(C)のグラフト重量%は、公知の方法で測定することができる。例えば、フーリエ変換赤外分光法或いは1H−NMRによって求めることができる。
本発明では、目的に応じて、本発明の特性を損なわない範囲で、成分(B)、(C)以外のグラフト成分を併用することができる。使用可能なグラフト成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(C)以外の(メタ)アクリル酸誘導体((メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸グリシジル、イソシアネート含有(メタ)アクリル酸等)や、その他スチレン、シクロヘキシルビニルエーテル、ジシクロペンタジエン等の共重合可能な不飽和モノマーである。これらのモノマーを併用することで、接着性及び溶剤に対する溶解性、並びに成分(B)や(C)のグラフト率を、更に向上することができる。尚、これらのモノマーの使用量は、成分(B)と(C)のグラフト量の合計を超えないことが望ましい。
本発明の変性ポリオレフィン系樹脂は、使用する目的に応じて不飽和カルボン酸のグラフト効率向上のための反応助剤、樹脂安定性の調整のための安定剤、反応促進のためのラジカル開始剤等をさらに配合することができる。
反応助剤としてはスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン等が挙げられる。安定剤としてはヒドロキノン、ベンゾキノン、ニトロソフェニルヒドロキシ化合物等が挙げられる。ラジカル開始剤は公知のものから適宜選択できるが、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物を用いることが好ましい。
本発明の接着剤組成物において、上記変性ポリオレフィン系樹脂を溶解する有機溶剤は、接着剤組成物の加熱等により揮発させ、除去することが容易な有機溶剤であることが好ましい。このような有機溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族系有機溶剤、n−ヘキサン等の脂肪族系有機溶剤、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環族系有機溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系有機溶剤、メタノール、エタノール等のアルコール系有機溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系有機溶剤、及びプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル等のプロピレングリコールエーテル系有機溶剤等を用いることができる。これらの有機溶剤は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。変性ポリオレフィン系樹脂の溶解性や、環境問題の観点から芳香族系の有機溶剤を用いないことが望ましく、特に脂環族系有機溶剤と、エステル系又はケトン系有機溶剤の混合溶剤を用いることが好ましい。更に、接着剤組成物の保存安定性を高めるために、アルコール系有機溶剤を混合することができる。
上記接着剤組成物において、有機溶剤と変性ポリオレフィン系樹脂との重量割合は、特に限定されない。この重量割合は、有機溶剤及び変性ポリオレフィン系樹脂の種類等により設定することができる。上記変性ポリオレフィン系樹脂の含有量は、有機溶剤及び変性ポリオレフィン系樹脂の合計を100重量%とした場合に、好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは10〜20重量%である。このような含有量であれば、接着剤組成物を被着体に塗布し易く、作業性に優れる。
上記多官能イソシアネート化合物は、変性ポリオレフィン系樹脂のカルボキシ基と反応し、接着剤組成物を硬化させる作用を有する。この多官能イソシアネート化合物は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば、特に限定されず、芳香族系、脂肪族系、脂環族系の各種イソシアネート化合物、更には、これらのイソシアネート化合物の変性物を用いることができる。具体例としては、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物、及びこれらの化合物をイソシアヌレート変性、ビュレット変性、トリメチロ−ルプロパン等の多価アルコールでアダクト変性した変性物、イソシアネートをブロック剤でマスクして安定化したブロック型イソシアネート等が挙げられる。これらの多官能イソシアネート化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明においては、1分子中に3個以上のイソシアネート基を有する化合物が好ましい。尚、本発明の接着剤組成物において、この多官能イソシアネート化合物は、通常、有機溶剤に溶解している。
多官能イソシアネート化合物としては、市販品を用いることができ、イソシアヌレート変性された市販品として日本ポリウレタン工業社製「コロネ−トHX」(商品名)、旭化成ケミカルズ社製「デュラネートTPA−100」(商品名)、三井武田ケミカル社製「タケネートD−170N」(商品名)等が挙げられる。ビュレット変性された市販品として三井武田ケミカル社製「タケネートD−165NN」(商品名)等が挙げられる。また、トリメチロールプロパンアダクト変性された市販品として日本ポリウレタン工業社製「コロネートL」(商品名)、三井武田ケミカル社製「タケネートD−102」(商品名)、「タケネートD−140N」(商品名)等が挙げられる。更に、イソシアネートをブロック剤でマスクして安定化したブロック型イソシアネートの市販品として、日本ポリウレタン工業製「コロネート2507」(商品名)、「コロネート2513」(商品名)等が挙げられる。
上記接着剤組成物における変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物との重量割合は、特に限定されないが、多官能イソシアネート化合物が有するイソシアネート基(NCO)と、変性ポリオレフィン系樹脂が有するカルボキシ基を構成するヒドロキシ基(OH)との当量比(NCO/OH)が、好ましくは0.01〜12.0、より好ましくは0.04〜12.0、更に好ましくは0.1〜12.0、特に好ましくは0.1〜9.0となるように両者が含有される。当量比が0.01〜12.0であれば、特に初期の接着性に優れた接着剤組成物とすることができるとともに、十分な架橋密度を有し、且つ柔軟性等に優れた硬化物(接着剤)を形成することができる。
本発明の接着剤組成物には、変性ポリオレフィン系樹脂、多官能イソシアネート化合物の他に、反応促進剤、粘着付与樹脂、酸変性されていない熱可塑性エラストマー、酸変性されていない熱可塑性樹脂、可塑剤等を含有させることもできる。
上記反応促進剤は、変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物との反応を促進する作用を有する。この反応促進剤としては、有機スズ化合物及び第3級アミンが挙げられる。
有機スズ化合物としては、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレエート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジマレエート等のアルキル基の炭素原子数が3〜10のジオクチルスズ脂肪酸等が挙げられる。これらの化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、第3級アミンとしては、テトラメチルエチレンジアミン等のテトラアルキルエチレンジアミン;ジメチルベンジルアミン等のN,N’−ジアルキルベンジルアミン;トリエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N−エチルモルフィリン、N−メチルモルフィリン、1−メチル−4−ジメチルアミンエチルピペラジン等が挙げられる。これらの化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記反応促進剤において、有機スズ化合物と第3級アミンとを併用することもできる。上記反応促進剤の含有量は、樹脂成分の全体に対して、0.01〜1重量%であることが好ましい。
粘着付与剤としては、ポリテルペン系樹脂、ロジン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂及び水添石油樹脂等が挙げられる。これらの粘着付与剤は1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリテルペン系樹脂としては、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、及びこれらとフェノール又はビスフェノールA等との共重合体が挙げられる。ロジン系樹脂としては、天然ロジン、重合ロジン及びこれらのエステル誘導体等が挙げられる。脂肪族系石油樹脂は、C5系樹脂ともいわれ、一般に、石油のC5留分より合成される樹脂である。脂環族系石油樹脂は、C9系樹脂ともいわれ、一般に、石油のC9留分より合成される樹脂である。共重合石油樹脂は、C5/C9共重合樹脂ともいわれる。水添炭化水素樹脂は、一般に、上記の各種の石油樹脂の水素添加により製造されたものである。
酸変性されていない熱可塑性エラストマーとしては、好ましくはスチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック共重合体等が挙げられる。また、酸変性されていない熱可塑性樹脂としては、好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂、ワックス等が挙げられる。更に、可塑剤としては、好ましくはポリイソプレン、ポリブテン等の液状ゴム、プロセスオイル等が挙げられる。
上記粘着付与剤、熱可塑性エラストマー等の含有量は、いずれも、これらを含む本発明の接着剤組成物を100重量%とした場合に、好ましくは70重量%以下、より好ましくは60〜10重量%、更に好ましくは50〜20重量%である。これにより、十分な接着性、耐熱接着性等を有する接着剤組成物とすることができる。
本発明において、接着剤組成物を製造する方法は、好ましくは、変性ポリオレフィン系樹脂を有機溶剤に溶解させてなる溶液と、多官能イソシアネート化合物を除く他の成分とを混合した後、得られた混合物と、多官能イソシアネート化合物とを混合する方法である。混合時の温度は、通常、40℃以下、好ましくは10℃〜30℃である。
本発明の接着剤組成物において、塗膜を形成した後、塗膜を乾燥させ、有機溶剤を揮発させることにより、乾燥塗膜、即ち、硬化物、が作製される。この乾燥塗膜により、60℃以上の温度における、粘着性及び接着性を発現させることができる。塗膜の乾燥温度は、特に限定されず、作業性の観点から、好ましくは30℃〜100℃である。乾燥塗膜は、変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネートとの反応生成物、即ち、変性ポリオレフィン系樹脂におけるカルボキシ基と、多官能イソシアネートにおけるイソシアネート基とが反応して得られた化合物を含み、この反応生成物が、2つの部材を接着させる接着剤として作用する。尚、2つの部材の間に、強固な接着性を得るためには、80℃以上の温度において、圧着等する方法等を適用することができる。
本発明の接着剤組成物は耐溶剤性を有する。本発明において耐溶剤性とは、上記硬化物が溶剤に接した場合にも、性能(例えば接着性)が失われないことを意味する。本発明の接着剤組成物は上記構成を有することにより、常温を含む広い温度範囲(例えば、−30℃〜80℃)における耐溶剤性を有する。そのため、リチウムイオン電池の包装材に用いた場合には、電池保管若しくは使用環境における温度変化、特に、充電若しくは放電に伴う電池構成材料の化学的な温度上昇、夏期、又は自動車内等の常温より高い温度範囲において接着性等を保つことができる。
2.熱融着性部材
本発明の熱融着性部材は、本発明の接着剤組成物が硬化してなる接着剤層と、接着剤層の一面側に接合された金属層と、接着剤層の他面側に接合された熱融着性樹脂層とを備える。
本発明の熱融着性部材の概略図は、図1及び図2に示される。即ち、図1の熱融着性部材1は、熱融着性樹脂層11と、接着剤層12と、金属層13と、を、順次、備える。また、図2の熱融着性部材1は、熱融着性樹脂層11と、接着剤層12と、金属層13と、他の層14と、を、順次、備える。
本発明の熱融着性部材の形状は、適宜選択される。
上記「熱融着性樹脂層」は、熱によって溶融し、一面側の層を構成する材料と、他面側の層を構成する材料とを融着し得る樹脂を含む層である。そして、この熱融着性樹脂層は、好ましくは50℃〜200℃の温度で溶融する樹脂を含む層である。このような性質を有する樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらの中では、十分な強度で熱融着させることができることから、ポリオレフィン樹脂が好ましい。更に、ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレンが好ましい。特に、熱融着性部材を用いて、他の部材と一体化させる場合に、寸法変化(収縮)が少ないことから、無延伸ポリプロピレンがより好ましい。
上記熱融着性樹脂層は、必要に応じて、滑剤、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、分散剤、密着性付与剤等の添加剤を含む層であってもよい。
上記熱融着性樹脂層の厚さは、樹脂の材質等にもより、特に限定されないが、通常、10〜200μmである。例えば、無延伸ポリプロピレンを含む層である場合、好ましくは10〜200μm、より好ましくは20〜100μm、更に好ましくは60〜100μmである。無延伸ポリプロピレンを含む層の厚さが10〜200μmであれば、容易に破損することがなく、耐久性の高い密封容器等の熱融着複合製品を得ることができる。
上記「接着剤層」は、上記に記載された接着剤組成物が硬化して形成された層であり、即ち、変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物との反応生成物を含む硬化物からなる層である。接着剤層の厚さは、特に限定されないが、好ましくは1〜20μm、特に好ましくは2〜10μmである。接着剤層の厚さが1〜20μmであれば、熱融着性部材が、例えば、シート状である場合の折り曲げ等の加工が容易である。
上記「金属層」は、金属(合金を含む)を含む層である。金属又は合金は、特に限定されないが、加工性に優れるため、通常、アルミニウムが用いられる。金属層の厚さは、その材質等にもより、特に限定されない。金属層が、例えば、アルミニウムからなる場合、好ましくは20〜100μm、特に好ましくは20〜80μm、更に好ましくは30〜60μmである。
本発明の熱融着性部材が、金属層を備える場合には、図2に示すように、金属層13の表面に、他の層14を備えることができる。他の層を構成する材料は、金属層を保護するという観点から、樹脂を含むことが好ましい。即ち、他の層は、樹脂層であることが好ましい。この樹脂は、特に限定されず、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等とすることができる。樹脂層の透明性は、特に限定されないが、この樹脂層が透明又は半透明であるとき、熱融着複合製品として密封容器等とした場合に、優れた外観を得ることができる。
他の層の厚さは、特に限定されず、好ましくは30〜60μm、特に好ましくは30〜50μmである。
図1に示される熱融着性部材の製造方法は、以下の通りである。
(1)接着剤組成物を、金属層13形成用の金属箔、金属製フィルム等の表面に塗布し、その後、組成物中の有機溶剤を除去して接着剤層12を形成し、次いで、接着剤層12が形成された面に、熱融着性樹脂層11形成用樹脂フィルム(熱融着性樹脂フィルム)を接触させて、加熱しながら、圧着する方法。
(2)接着剤組成物を、熱融着性樹脂層11形成用樹脂フィルム(熱融着性樹脂フィルム)の表面に塗布し、その後、組成物中の有機溶剤を除去して接着剤層12を形成し、次いで、接着剤層12が形成された面に、金属層13形成用の金属箔等を接触させて、加熱しながら、圧着する方法。
また、図2に示される熱融着性部材の製造方法は、以下の通りである。
(3)接着剤組成物を、他の層14を構成する樹脂層と、この樹脂層の一面側に、蒸着等により形成された金属層13とを有する複合フィルムにおける金属層13の表面に塗布し、その後、組成物中の有機溶剤を除去して接着剤層12を形成し、次いで、接着剤層12が形成された面と、熱融着性樹脂層11形成用樹脂フィルム(熱融着性樹脂フィルム)を接触させて、加熱しながら、圧着する方法。
(4)接着剤組成物を、熱融着性樹脂層11形成用樹脂フィルム(熱融着性樹脂フィルム)の表面に塗布し、その後、組成物中の有機溶剤を除去して接着剤層12を形成し、次いで、接着剤層12が形成された面に、他の層14を構成する樹脂層と、この樹脂層の一面側に、蒸着等により形成された金属層13とを有する複合フィルムにおける金属層13が形成された面を接触させて、加熱しながら、圧着する方法。
(5)上記(1)又は(2)の方法により得られた積層体における金属層13の表面に、他の層14形成用フィルムを押出成形する方法。
接着剤組成物は、金属箔等の金属層形成用材料、又は、金属層及び他の層(樹脂層)を備える複合フィルムにおける金属層の表面に塗布されることが多いが、特に限定されない。金属箔を用いる場合には、厚さが20〜100μmであるアルミニウム箔を用いることが好ましい。これにより、破損が抑制された熱融着性部材を容易に形成することができる。また、複合フィルムを用いる場合には、金属層がアルミニウムを含み、他の層(樹脂層)がポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等を含むことが好ましい。更に、複合フィルムを用いず、図2に示す熱融着性部材を製造する場合、即ち、上記(5)の方法を採用する場合、他の層14形成用フィルムとして、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等を含むフィルムを用いることが好ましい。
また、熱融着性樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム等を用いることができる。これらの樹脂フィルムは、押出法、キャスト成形法、Tダイ法、インフレーション法等の製膜化法により得られたフィルムとすることができる。熱融着性樹脂フィルムの厚さは、通常、10〜200μmである。本発明においては、熱融着性部材を完成させる熱融着、及び、熱融着複合製品を製造する際の熱融着、を容易に行うことができることから、ポリオレフィン樹脂フィルムが好ましく、無延伸ポリプロピレンフィルムが特に好ましい。この無延伸ポリプロピレンフィルムを用いる場合、好ましい厚さは10〜200μmであり、より好ましくは20〜100μm、更に好ましくは60〜100μmである。
接着剤組成物は、従来、公知の方法により塗布することができ、例えば、バーコーター、グラビアコーター等を用いて塗布することができる。塗膜の厚さ及びその乾燥温度は、特に限定されない。塗膜の乾燥温度は、好ましくは30℃〜100℃である。上記のように、乾燥した塗膜は、一般に、粘着性及び接着性を有するので、加熱することなく、2つの部材を接着することができるが、本発明の熱融着性部材を製造する場合には、変性ポリオレフィン系樹脂に基づく樹脂成分の融点並びに溶融粘度等を考慮した温度に加熱しながら、圧着等に供される。熱融着性部材を完成させるための、加熱条件及び圧着条件は、特に限定されず、金属箔の材質及び熱融着性樹脂フィルムの材質、溶融温度等、接着剤層の組成等により設定することが好ましい。
本発明の熱融着性部材において、熱融着性樹脂層が無延伸ポリプロピレンを含む場合には、破損しにくく、耐久性に優れた密封用容器等の熱融着複合製品を得ることができる。
本発明について、実施例及び比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1.評価方法
1−1.重量平均分子量
装置: HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム: TSKgel GMHXL 2本(東ソー社製)
カラム温度: 40℃
溶離液: テトラヒドロフラン 1.00ml/分
検出器: RI
GPCにより測定した分子量をポリスチレンの分子量を基準にして換算した。
1−2.融点
JIS K 7121(1987年制定)の規定に準じ、示差走査熱量計を用いて、昇温速度10℃/分で測定し、結晶化した温度を融点(以下「Tm」)とした。
1−3.粘度
トキメック製B型回転粘度計を用いて、温度25℃±0.5℃の条件で測定した。
1−4.接着剤組成物の安定性試験
100mlガラス瓶に接着剤組成物70gを入れて密栓し、5℃で7日間静置保管した後、次の判定基準で目視にて評価した。
○:液体のままであった。 △:寒天状に固化したが、25℃で液状にもどった。×:寒天状に固化し、25℃でも液状にもどらなかった。
1−5.はく離接着強さ
(1)試験片の作製
表面を化成処理した厚さ40μmのアルミニウム箔(100mm×200mm)に、接着剤組成物をバーコーターで塗布し、その後、80℃で60秒間、更に180℃で20秒間乾燥させ、接着剤組成物に含有されていた有機溶剤を除去して膜厚4μmの接着剤層を形成した。次いで、接着剤層の表面に、熱融着性樹脂フィルムとして厚さ80μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(以下「CPP」と略記する)を貼合し、熱傾斜試験機を用いて、アルミニウム箔の面から加圧して圧着させた。このときの接着条件は、温度180℃、圧力0.3MPa、圧着時間2秒とした。その後、この一体化物を40℃に調温された熱風循環式オーブンに3日間収容し、試験片を得た。
(2)Tはく離接着強さの測定
試験片を15mm幅に裁断し、アルミニウム箔とCPPとの間のTはく離接着強さ(N/15mm)を測定した。測定条件は、温度が25℃及び80℃であり、引張速度は100mm/分である。
1−6.耐電解液性試験
炭酸エチレン、炭酸ジエチル、炭酸ジメチルを1:1:1(重量比)で混合し、これに1mol/Lの濃度でヘキサフルオロリン酸リチウムを添加した液を電解液として用いた。上記はく離接着強さで作製した試験片を80℃の電解液中に8日間浸漬した後、25℃でTはく離接着強さを測定した。
2.変性ポリオレフィン系樹脂の製造
合成例1
L/D=42、φ=58mmの二軸押出機に、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(プロピレン成分72モル%、エチレン成分7モル%、ブテン成分21モル%、重量平均分子量120,000、Tm=100℃)100重量部、無水マレイン酸1.5重量部、メタクリル酸ラウリル4重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン1.5重量部を投入した。滞留時間は10分、バレル温度は180℃(第1バレル〜第7バレル)として反応し、第7バレルにて脱気を行い、残留する未反応物を除去した。得られた変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は92,000、Tm=90℃、無水マレイン酸のグラフト重量は1.1重量%、メタクリル酸ラウリルのグラフト重量は3.6重量%であった。カルボキシ基の含有量は、22.4mmol/100gである。
尚、無水マレイン酸等の不飽和ポリカルボン酸、及びその誘導体のグラフト重量は、アルカリ滴定法により測定し、メタクリル酸ラウリルのグラフト重量は、1H−NMRにより測定した。
合成例2
攪拌機、冷却管、及び滴下漏斗を取り付けた四つ口フラスコ中で、プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン成分97モル%、エチレン成分3モル%、重量平均分子量250,000、Tm=125℃)100重量部をトルエン400重量部中に加熱溶解させた後、系内の温度を110℃に保持して撹拌しながらジクミルパーオキサイド1重量部を滴下し、その後1時間減成処理した。次に、無水アコニット酸1.5重量部、アクリル酸オクチル3重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部をそれぞれ3時間かけて滴下し、さらに1時間反応させた。反応後、室温に冷却した後、反応物を大過剰のアセトン中に投入して精製し、重量平均分子量が82,000、Tm=80℃、無水アコニット酸のグラフト重量が1.2重量%、アクリル酸オクチルのグラフト重量が2.8重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、23.1mmol/100gである。
合成例3
L/D=42、φ=58mmの二軸押出機に、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(プロピレン成分68モル%、エチレン成分8モル%、ブテン成分24モル%、重量平均分子量50,000、Tm=70℃)100重量部、無水イタコン酸8重量部、アクリル酸トリデシル5重量部、ラウロイルパーオキサイド2重量部を投入した。滞留時間は10分、バレル温度は170℃(第1バレル〜第7バレル)として反応し、第7バレルにて脱気を行い、残留する未反応物を除去した。得られた変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は36,000、Tm=60℃、無水イタコン酸のグラフト重量は7.5重量%、アクリル酸トリデシルのグラフト重量は4.6重量%であった。カルボキシ基の含有量は、134mmol/100gである。
合成例4
L/D=42、φ=58mmの二軸押出機に、プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン成分97モル%、エチレン成分3モル%、重量平均分子量250,000、Tm=125℃)100重量部、無水シトラコン酸10重量部、メタクリル酸ステアリル15重量部、ジ−t−ブチルパーオキシド3重量部を投入した。滞留時間は10分、バレル温度は160℃(第1バレル〜第7バレル)として反応し、第7バレルにて脱気を行い、残留する未反応物を除去した。得られた変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は120,000、Tm=90℃、無水シトラコン酸のグラフト重量は9.4重量%、メタクリル酸ステアリルのグラフト重量は13.8重量%であった。カルボキシ基の含有量は、168mmol/100gである。
合成例5
L/D=42、φ=58mmの二軸押出機に、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(プロピレン成分68モル%、エチレン成分8モル%、ブテン成分24モル%、重量平均分子量50,000、Tm=70℃)100重量部、無水マレイン酸18重量部、メタクリル酸ラウリル25重量部、ラウロイルパーオキサイド2重量部を投入した。滞留時間は10分、バレル温度は170℃(第1バレル〜第7バレル)として反応し、第7バレルにて脱気を行い、残留する未反応物を除去した。得られた変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は62,000、Tm=70℃、無水マレイン酸のグラフト重量は16重量%、メタクリル酸ラウリルのグラフト重量は24重量%であった。カルボキシ基の含有量は、326mmol/100gである。
合成例6
合成例1の無水マレイン酸を無水イタコン酸0.5重量部とし、メタクリル酸ラウリルをメタクリル酸オクチル0.7重量部とした以外は、合成例1と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が100,000、Tm=90℃、無水イタコン酸のグラフト重量が0.3重量%、メタクリル酸オクチルのグラフト重量が0.5重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、5.4mmol/100gである。
合成例7
合成例2のアクリル酸オクチルを0重量部とした以外は、合成例2と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が78,000、Tm=80℃、無水アコニット酸のグラフト重量が1.1重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、21.1mmol/100gである。
合成例8
合成例1の無水マレイン酸を無水イタコン酸24重量部とし、メタクリル酸ラウリルをアクリル酸トリデシル4重量部とした以外は、合成例1と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が98,000、Tm=90℃、無水イタコン酸のグラフト重量が22.6重量%、アクリル酸トリデシルのグラフト重量が3.1重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、403mmol/100gである。
合成例9
合成例1の無水マレイン酸を無水イタコン酸6重量部とし、メタクリル酸ラウリルをアクリル酸トリデシル34重量部とした以外は、合成例1と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が110,000、Tm=95℃、無水イタコン酸のグラフト重量が5.7重量%、アクリル酸トリデシルのグラフト重量が32重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、102mmol/100gである。
合成例10
合成例1の無水マレイン酸を5重量部とし、メタクリル酸ラウリルをメタクリル酸メチル7重量部とした以外は、合成例1と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が94,000、Tm=90℃、無水マレイン酸のグラフト重量が4.7重量%、メタクリル酸メチルのグラフト重量が6.4重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、95.9mmol/100gである。
合成例11
合成例1の無水マレイン酸を5重量部とし、メタクリル酸ラウリルをアクリル酸エチルステアリル7重量部とした以外は、合成例1と同様の方法で反応させた。得られた変性ポリオレフィン樹脂は、重量平均分子量が92,000、Tm=90℃、無水マレイン酸のグラフト重量が4.5重量%、アクリル酸エチルステアリルのグラフト重量が6.5重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、91.8mmol/100gである。
合成例12
L/D=42、φ=58mmの二軸押出機に、プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン成分95モル%、エチレン成分5モル%、重量平均分子量300,000、Tm=135℃)100重量部、無水アコニット酸0.5重量部、アクリル酸オクチル0.8重量部、ジ−t−ブチルパーオキシド3重量部を投入した。滞留時間は10分、バレル温度は160℃(第1バレル〜第7バレル)として反応し、第7バレルにて脱気を行い、残留する未反応物を除去した。得られた変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は250,000、Tm=125℃、無水アコニット酸のグラフト重量は0.3重量%、アクリル酸オクチルのグラフト重量は0.5重量%であった。カルボキシ基の含有量は、5.8mmol/100gである。
合成例13
攪拌機、冷却管、及び滴下漏斗を取り付けた四つ口フラスコ中で、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(プロピレン成分68モル%、エチレン成分8モル%、ブテン成分24モル%、重量平均分子量50,000、Tm=70℃)100重量部をトルエン400重量部中に加熱溶解させた後、系内の温度を110℃に保持して撹拌しながらジクミルパーオキサイド1重量部を滴下し、その後1時間減成処理した。次に、無水イタコン酸5重量部、アクリル酸ドデシル6重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部をそれぞれ3時間かけて滴下し、さらに1時間反応させた。反応後、室温に冷却した後、反応物を大過剰のアセトン中に投入して精製し、重量平均分子量が14,000、Tm=45℃、無水イタコン酸のグラフト重量が4.4重量%、アクリル酸ドデシルのグラフト重量が5.3重量%の変性ポリオレフィン樹脂を得た。カルボキシ基の含有量は、78.5mmol/100gである。
3.接着剤組成物の製造及び評価
実施例1
コンデンサー及び攪拌機が付設された内容積300mlのフラスコに、合成例1で合成した変性ポリオレフィン樹脂15g、メチルシクロヘキサン68g及びメチルエチルケトン17gを仕込み、60℃で10分間撹拌し、溶液を得た。室温まで冷却した後、この溶液に、反応促進剤としてジブチルスズジラウレート(以下「DBTL」という)1.5mgを添加して更に混合し、25℃における粘度が54mPa・sであり、樹脂濃度が15重量%である、液状の樹脂組成物を得た。
次いで、この樹脂組成物を主剤とし、この主剤に多官能イソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラネートTPA−100」)を、1.5g(NCO/OH=2.07)配合して混合し、接着剤組成物を得た。この接着剤組成物を用いて、上記の評価を行った。尚、試験片の作製に際して、多官能イソシアネート化合物を配合後、1時間以内に、接着剤組成物を使用した。配合組成及び評価結果を表1に示す。
実施例2〜6
変性ポリオレフィン樹脂を合成例2〜6で合成した変性ポリオレフィン樹脂とし、多官能イソシアネート化合物の配合量を表1に示した量とした以外は、実施例1と同様にして接着剤組成物を得た。そして、上記の評価を行った。配合組成及び評価結果を表1に示す。
比較例1
変性ポリオレフィン樹脂を合成例7で合成した変性ポリオレフィン樹脂とした以外は、実施例1と同様にして接着剤組成物を得た。そして、上記の評価を行った。配合組成及び評価結果を表1に示す。
尚、多官能イソシアネート化合物を配合する前の樹脂組成物の粘度(25℃)は、457mPa・sであった。
比較例2〜7
変性ポリオレフィン樹脂をそれぞれ合成例8〜13で合成した変性ポリオレフィン樹脂とし、多官能イソシアネート化合物の配合量を表1に示した量とした以外は、実施例1と同様にして接着剤組成物を得た。そして、上記評価を行った。配合組成及び評価結果を表1に示す。
Figure 2015021108
表1の結果によれば、実施例1、2、5及び6の接着剤組成物は、25℃におけるはく離接着強さが15N以上と高く、80℃におけるはく離接着強さも15N以上である。また、80℃における耐電解液性の試験後も、接着強さを維持している。実施例3及び4の接着剤組成物は、25℃におけるはく離接着強さが15N以上と高く、80℃におけるはく離接着強さも12N以上であり、80℃における耐電解液性の試験後は、10N以上である。一方、(メタ)アクリル酸エステルでグラフト変性されてない変性ポリオレフィン樹脂を配合する比較例1は、25℃におけるはく離接着強さが15N以上であったが、当該樹脂による低分子量成分の影響により、80℃におけるはく離接着強さが低下し、耐電解液性試験による接着強さの低下も大きかった。不飽和ポリカルボン酸の含有量、(メタ)アクリル酸エステルの含有量が、それぞれ本発明の範囲より高い比較例2、3、(メタ)アクリル酸エステル置換基の炭素数が本発明の範囲より大きい比較例5は、25℃におけるはく離接着強さは15N以上であったが、80℃におけるはく離接着強さが低く、耐電解液性試験後の接着強さも低下した。(メタ)アクリル酸エステル置換基の炭素数が本発明の範囲より小さい比較例4は、25℃におけるはく離接着強さは12N以上であったが、80℃におけるはく離接着強さが低下し、耐電解液性試験後の接着強さも大きく低下した。変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が本発明の範囲より高い比較例6は、接着することができなかった。変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が本発明の範囲より低い比較例7は、25℃におけるはく離接着強さは12N以上であったが、80℃におけるはく離接着強さが大きく低下し、耐電解液性試験後の接着強さも低下した。
本発明の接着剤組成物は、ポリオレフィン樹脂成形体と他の部材(金属製部材、樹脂製部材等)との接着に好適であり、ポリオレフィン樹脂フィルム等のポリオレフィン樹脂成形体同士だけでなく、ポリオレフィン樹脂フィルムと、樹脂層及び金属層を備える複合フィルムにおける金属層との接着、等に用いることもできる。本発明に係るポリオレフィン樹脂を含有する接着剤組成物を用いて得られた熱融着性部材は、耐熱性(耐熱接着性)及び耐電解液性に優れるため、リチウムイオン電池の包装材の形成に利用することができる。
1 熱融着性部材
11 熱融着性樹脂層
12 接着剤層
13 金属層
14 他の層

Claims (4)

  1. 有機溶剤と、該有機溶剤に溶解する変性ポリオレフィン系樹脂と、多官能イソシアネート化合物とを含有する接着剤組成物であって、
    前記変性ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂(A)がα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)、及び下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステル(C)でグラフト変性された樹脂であり、
    前記変性ポリオレフィン系樹脂中の前記(B)、(C)のグラフト重量は、各々0.1〜20重量%、0.1〜30重量%であり、かつ、当該樹脂の重量平均分子量は、15,000〜200,000であることを特徴とする接着剤組成物。
    CH2=CR1COOR2 ・・・(I)
    [式(I)中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数8〜18のアルキル基である。]
  2. 上記ポリオレフィン樹脂(A)が、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、及びエチレン−プロピレン−ブテン共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 上記α,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(B)が、無水イタコン酸及び/又は無水マレイン酸である請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着剤組成物が硬化してなる接着剤層と、該接着剤層の一面側に接合された金属層と、該接着剤層の他面側に接合された熱融着性樹脂層とを備えることを特徴とする熱融着性部材。
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