JP2015021086A - 樹脂組成物、樹脂シート、プリプレグ、積層板、プリント配線板、及び半導体装置 - Google Patents

樹脂組成物、樹脂シート、プリプレグ、積層板、プリント配線板、及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ビルドアップ方式による多層プリント配線板の絶縁層に用いられる樹脂組成物であって、熱膨張率、ガラス転移温度、めっきピール強度の性能のバランスに優れた樹脂組成物、および当該樹脂組成物を用いたプリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板及び半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明による樹脂組成物は、下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂と、シアネートエステル樹脂と、水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂と、無機充填剤とを含んでなる。
Figure 2015021086

【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂組成物、樹脂シート、プリプレグ、積層板、プリント配線板、及び半導体装置に関する。
近年、電子機器の高機能化等の要求に伴い、電子部品の高密度集積化、更には高密度実装化等が進んでおり、これらに使用される高密度実装対応のプリント配線板等は、従来にも増して、小型化かつ高密度化が進んでいる。このプリント配線板の高密度化への対応として、ビルドアップ方式による多層プリント配線板が多く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
ビルドアップ方式による多層プリント配線板には、通常、絶縁層として、熱硬化性樹脂組成物が用いられるが、信頼性等を考慮し、絶縁層には、低熱膨張率で、ガラス転移温度の高い樹脂組成物を使用することが求められる(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、適切な樹脂の選択や無機充填材を高充填化する方法により、熱膨張率を下げ、ガラス転移温度を上げることはできるものの、プリント配線板に形成される導体回路幅、又は導体回路間幅をさらに狭くする微細配線回路形成が要求される多層プリント配線板には対応できなかった。
その理由は、導体回路幅が狭くなる場合、特に、微細配線回路と呼ばれるサイズになる場合には、導体回路と絶縁層の接触面積が小さくなるため、絶縁層に対する導体回路の密着性が悪くなり、いわゆる、めっきピールと呼ばれる導体回路の剥離が発生するためである。
樹脂組成物により形成される絶縁層表面に微細な粗化形状を形成し、そのような微細な粗化形状を有する絶縁層上に微細配線回路を形成することにより、微細配線回路の密着性を高めることが可能である。しかし、微細配線回路の密着性を充分に高くするためには、絶縁層表面の粗さを大きくする必要がある。絶縁層表面の粗さが大きすぎる場合には、絶縁層表面にフォトプロセスで導体回路のパターンを形成する際に、露光の焦点が合わなくなるため、精確にパターンを形成することが困難になる。
従って、微細な粗化形状を形成することにより、導体回路と絶縁層との間のめっきピール強度を高める方法には、限界がある。
微細な粗化形状を形成し、かつ十分にめっきピール強度を得るべく絶縁層表面に接着層としてゴム粒子を含む接着補助材(例えば、特許文献3参照。)、ポリイミド樹脂を用いた樹脂組成物(例えば、特許文献4参照。)が検討されているが、絶縁表面層に微細な粗化形状を有し、かつ十分なめっきピール強度を有するものはない。
特開平07−106767号公報 特開2006−191150号公報 特開2006−159900号公報 特開2006−196863号公報
本発明は、ビルドアップ方式による多層プリント配線板の絶縁層に用いられる樹脂組成物であって、熱膨張率、ガラス転移温度、めっきピール強度の性能のバランスに優れた樹脂組成物、および当該樹脂組成物を用いたプリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板及び半導体装置を提供するものである。
このような目的は、下記の本発明[1]〜[11]により達成される。
[1](A)下記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、(B)シアネートエステル樹脂、(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂、及び(D)無機充填剤を必須成分として含有することを特徴とする樹脂組成物。
Figure 2015021086
(前記一般式(1)式において、nは1以上20以下の整数であり、lは1または2の整数であり、Rはそれぞれ独立に水素原子、ベンジル基、アルキル基または下記一般式(2)で表される構造であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基である。)
Figure 2015021086
(前記一般式(2)式において、Arはそれぞれ独立にフェニレン基またはナフチレン基であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基であり、mは1又は2の整数である。)
[2]前記(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂の含有量は、樹脂組成物の全固形分に対して5重量%以上15重量%以下である[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記(B)シアネートエステル樹脂は、ノボラック型シアネートエステル樹脂である[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記(D)無機充填剤は、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、溶融シリカ、タルク、焼成タルク、及びアルミナよりなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である[1]ないし[3]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[5]前記(D)無機充填剤の平均粒子径は、5.0μm以下である[1]ないし[4]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[6]前記(D)無機充填剤が平均粒子径10nm〜150nmのシリカナノ粒子を含む[1]ないし[5]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[7][1]ないし[6]のいずれか一項に記載の樹脂組成物を基材に含浸させてなるプリプレグ。
[8][7]に記載のプリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板。
[9][1]ないし[6]のいずれか一項に記載の樹脂組成物を支持フィルム又は金属箔上に配置してなる樹脂シート。
[10][7]に記載のプリプレグ、[8]に記載の積層板、[9]に記載の樹脂シートから形成されたプリント配線板。
[11][10]に記載のプリント配線板に半導体素子を搭載してなる半導体装置。
本発明の樹脂組成物は、低熱膨張率で、ガラス転移温度が高いため、ビルドアップ方式による多層プリント配線板の絶縁層に用いた場合、応力の少ない絶縁層を形成し、かつ、絶縁層表面に微細な粗化形状を形成する。また導体回路と絶縁層とは、十分なめっきピール強度で接着する。さらに当該樹脂組成物を用いたプリプレグ、樹脂シート、積層板、多層プリント配線板、及び半導体装置は信頼性に優れる。
本実施形態におけるプリプレグの構成の一例を示す断面図である。 本実施形態における半導体パッケージの構成の一例を示す断面図である。 本実施形態における半導体装置の構成の一例を示す断面図である。
以下、本発明の樹脂組成物、プリプレグ、積層板、樹脂シート、プリント配線板、及び半導体装置について説明する。
まず、本発明の樹脂組成物について説明する。
(樹脂組成物)
本発明に用いる樹脂組成物は、(A)下記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、(B)シアネートエステル樹脂、(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂、及び(D)無機充填剤を必須成分とすることを特徴とする。これにより、熱膨張係数が小さく耐熱性の高い樹脂組成物とすることができ、かつ、絶縁層を形成した際に、絶縁層表面に微細な粗化形状を形成でき、導体回路と絶縁層との高い密着性(めっきピール強度)を得ることができる。また、多層プリント配線板に用いたときに、多層プリント配線板の反りを抑えることができる。
本発明によるエポキシ樹脂組成物は、下記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂を含む。
Figure 2015021086
(式中、nは1以上20以下の整数であり、1以上10以下の整数がより好ましい。lは1または2の整数であり、Rはそれぞれ独立に水素原子、ベンジル基、アルキル基または下記一般式式(2)で表される構造であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基である。)
Figure 2015021086
(前記一般式(2)式において、Arはそれぞれ独立にフェニレン基またはナフチレン基であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基であり、mは1又は2の整数である。)
一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂は、分子内にナフタレン環を有するため、ナフタレン環同士の分子間相互作用により、分子運動が抑えられるため、これを用いたエポキシ樹脂組成物の硬化後の熱膨張率が小さくなる。また、一般式(1)で表されるエポキシ樹脂は、ナフタレン環1つにつき、エポキシ基が1つだけ結合しているため、エポキシ基同士の距離が長く、これを用いたエポキシ樹脂組成物の硬化後の架橋密度が極度に高くならない。このため、エポキシ樹脂組成物の硬化収縮が大きくならず、結果、硬化後の歪を抑えることができる。また、一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂は、ナフタレン構造同士が酸素原子でつながれているため、適度な柔軟性を有し、これを用いたエポキシ樹脂組成物の成形時の歪を抑えることができるため、硬化物の反りが低減する。
一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂は、例えば、特開2007−231083に記載の方法で合成することができる。
上記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂としては、下記一般式(3)で表されるものが例として挙げられる。
Figure 2015021086
(上記一般式(3)式において、nは1以上20以下の整数であり、好ましくは1以上10以下の整数であり、より好ましくは1以上3以下の整数である。Rはそれぞれ独立に水素原子または下記一般式(4)で表される構造であり、好ましくは水素原子である。)
Figure 2015021086
(上記一般式(4)式において、mは1又は2の整数である。)
上記一般式(3)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂は、例えば、下記一般式(5)〜(9)で表されるものが例として挙げられる。
Figure 2015021086
Figure 2015021086
Figure 2015021086
Figure 2015021086
Figure 2015021086
上記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物の全固形分(すなわち、溶媒を除く成分)を100質量%としたとき、5質量%以上25質量%以下が好ましく、10質量%以上20質量%以下がより好ましい。ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂の含有量を上記下限値以上とすることで、得られる製品の耐湿性の低下を防ぐことができる。また、上記上限値以下とすることで、耐熱性の低下を防ぐことができる。
本発明においては、一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂の混合による所期の効果を損なわない範囲で、その他のエポキシ樹脂を併用することもできる。併用できるエポキシ樹脂としては、例えば、ノボラック型エポキシ樹脂、フェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリアジン核含有エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂等が挙げられるがこの限りではない。これらのエポキシ樹脂を併用する場合は、エポキシ樹脂組成物の熱膨張係数が大きくならないように、併用するその他のエポキシ樹脂をエポキシ樹脂総量に対して30質量%以下に抑えることが好ましい。
(B)シアネートエステル樹脂は、エポキシ樹脂のみでは達成することのできない低熱膨張係数、耐熱性を、樹脂組成物に付与することができる。(B)シアネートエステル樹脂を含まない場合は、熱膨張係数が高く、ガラス転移温度も低くなるため好ましくない。
上記シアネートエステル樹脂は、特に限定されないが、例えば、ハロゲン化シアン化合物とフェノール類やナフトール類とを反応させ、必要に応じて加熱等の方法でプレポリマー化することにより得ることができる。また、このようにして調製された市販品を用いることもできる。
シアネートエステル樹脂は、例えば、ノボラック型シアネートエステル樹脂、ビスフェノールA型シアネートエステル樹脂、ビスフェノールE型シアネートエステル樹脂、テトラメチルビスフェノールF型シアネートエステル樹脂などのビスフェノール型シアネートエステル樹脂;ナフトールアラルキル型フェノール樹脂と、ハロゲン化シアンとの反応で得られるナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂;ジシクロペンタジエン型シアネートエステル樹脂;ビフェニルアルキル型シアネートエステル樹脂などを挙げることができる。これらの中でもノボラック型シアネートエステル樹脂、ナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂が好ましく、ノボラック型シアネートエステル樹脂がより好ましい。ノボラック型シアネートエステル樹脂を用いることにより、得られる絶縁層の架橋密度が増加し、耐熱性が向上する。
この理由としては、ノボラック型シアネートエステル樹脂は、硬化反応後にトリアジン環を形成することが挙げられる。さらに、ノボラック型シアネートエステル樹脂は、その構造上ベンゼン環の割合が高く、炭化しやすいためと考えられる。また、ノボラック型シアネートエステル樹脂を含む絶縁層は優れた剛性を有する。よって、絶縁層の耐熱性をより一層向上できる。
ノボラック型シアネートエステル樹脂としては、例えば、下記一般式(I)で示されるものを使用することができる。
Figure 2015021086
一般式(I)で示されるノボラック型シアネートエステル樹脂の平均繰り返し単位nは任意の整数である。平均繰り返し単位nは、とくに限定されないが、1以上が好ましく、2以上がより好ましい。平均繰り返し単位nが上記下限値以上であると、ノボラック型シアネートエステル樹脂の耐熱性が向上し、加熱時に低量体が脱離、揮発することを抑制できる。また、平均繰り返し単位nは、とくに限定されないが、10以下が好ましく、7以下がより好ましい。nが上記上限値以下であると、溶融粘度が高くなるのを抑制でき、プリプレグの成形性を向上させることができる。
また、シアネートエステル樹脂としては、下記一般式(II)で表わされるナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂も好適に用いられる。下記一般式(II)で表わされるナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂は、例えば、α−ナフトールあるいはβ−ナフトールなどのナフトール類とp−キシリレングリコール、α,α'−ジメトキシ−p−キシレン、1,4−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼンなどとの反応により得られるナフトールアラルキル型フェノール樹脂とハロゲン化シアンとを縮合させて得られるものである。一般式(II)の繰り返し単位nは10以下の整数であることが好ましい。繰り返し単位nが10以下であると、より均一な絶縁層を得ることができる。また、合成時に分子内重合が起こりにくく、水洗時の分液性が向上し、収量の低下を防止できる傾向がある。
Figure 2015021086
(式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、nは1以上10以下の整数を示す。)
シアネートエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、とくに限定されないが、Mw500以上が好ましく、Mw600以上がより好ましい。Mwが上記下限値以上であると、プリプレグを作製した場合にタック性の発生を抑制でき、プリプレグ同士が接触したとき互いに付着したり、プリプレグの転写が生じたりするのを抑制することができる。また、Mwは、とくに限定されないが、Mw4,500以下が好ましく、Mw3,000以下がより好ましい。Mwが上記上限値以下であると、シアネートエステル樹脂の環化反応が速くなるのを抑制でき、絶縁層に不良が生じたり、絶縁層と金属層とのピール強度が低下したりするのを抑制することができる。
シアネートエステル樹脂のMwは、例えば、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、標準物質:ポリスチレン換算)で測定することができる。
また、シアネートエステル樹脂は1種類を単独で用いてもよいし、異なるMwを有する2種類以上を併用してもよく、1種類または2種類以上と、それらのプレポリマーとを併用してもよい。
シアネートエステル樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物の全固形分(すなわち、溶媒を除く成分)を100質量%としたとき、7質量%以上27質量%以下が好ましく、12質量%以上22質量%以下がより好ましい。
(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂は、特に限定されない。樹脂骨格中に芳香族アミド構造を含むことで、導体回路との高い密着を得ることができる。さらに水酸基を含むことでエポキシ樹脂と架橋構造を形成し、機械物性に優れた硬化物とすることができる。
また、ジエン骨格を有する少なくとも4つ以上の炭素鎖が繋がったセグメントを有することが好ましく、粗化されやすいジエン骨格を含むことで、微視的スケールで選択的に粗化されるため微細な粗化形状を形成することができる。
水酸基を少なくとも1つ有する芳香族ポリアミド樹脂としては、例えば、下記式(11)で表されるものが挙げられる。
Figure 2015021086
(上記一般式(11)において、m、nは繰り返し単位数を表し、50以上5,000以下の整数である。Ar、Arは2価の芳香族基を示し、それぞれ同じでも異なっていてもよい。Xは、ジエン骨格を有する少なくとも4つ以上の炭素鎖が繋がったセグメントを有する基であり、たとえば1,3−ブタジエンの重合体、イソプレンの重合体を示す。)
(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂の重量平均分子量(Mw)は、2.0×10以下であることが好ましい。これにより、導体回路との密着性を得ることができる。重量平均分子量(Mw)が2.0×10よりも高いと、樹脂組成物よりプリプレグや樹脂シートなどを製造した際、プリプレグや樹脂シートの流動性が低下する場合があり、プレス成形や回路埋め込みができなくなったり、溶剤溶解性が悪くなる場合がある。
(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂の含有量は特に限定されない。樹脂組成物の全固形分(すなわち溶媒を除く部分)を100質量%としたとき、5質量%以上15質量%以下が好ましく、6質量%以上12質量%以下がより好ましい。含有量が前記下限値以上とすることで、十分なピール強度を保持することができる。また、前記上限値以下とすることで、耐熱性の低下を防ぐことができ、また熱膨張係数が大きくなることを防ぐことができる。
(D)無機充填材は、特に限定されないが、例えば、タルク、焼成タルク、焼成クレー、未焼成クレー、マイカ、ガラス等のケイ酸塩、酸化チタン、アルミナ、シリカ、溶融シリカ等の酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト等の炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム等の硫酸塩または亜硫酸塩、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム等のホウ酸塩、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化炭素等の窒化物、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等のチタン酸塩等を挙げることができる。無機充填材として、これらの中の1種類を単独で用いることもできるし、2種類以上を併用することもできる。これらの中でも水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、溶融シリカ、タルク、焼成タルク、アルミナが好ましく、特に溶融シリカが低熱膨張性に優れる点で好ましい。
(D)無機充填剤の含有量は特に限定されない。樹脂組成物の全固形量(すなわち溶媒を除く成分)を100質量%としたとき、30質量%以上、70質量%以下が好ましく、35質量%以上、65質量%以下がより好ましい。(D)無機充填剤の含有量を上記下限値以上とすることで、熱膨張率が十分に低くなり、また、上記上限値以下とすることで、導体回路に対する密着性が十分なものとなる。
(D)無機充填材の形状は、破砕状、球状等があるが、用途に応じて選択することができる。例えば、プリプレグ製造時にガラス繊維等の基材への含浸させる際は、含浸性を確保するために、樹脂組成物の溶融粘度を下げる必要があり、球状のものを使うことが好ましい。樹脂組成物を用いる用途・目的にあわせた形状を選択することができる。
(D)無機充填材の粒径は、特に限定されない。樹脂組成物を用いる用途・目的にあわせて粒径を選択することができる。好ましくは、平均粒径が5.0μm以下であり、さらに好ましくは1.0μm以下である。平均粒径が、5.0μm以下であると、当該樹脂組成物より製造した樹脂シートやプリプレグを用い、多層プリント配線板を製造する際、デスミア処理工程で、絶縁層の粗度が十分に小さくなり、絶縁層の表面を平滑に形成できる。尚、平均粒子径は、例えば、粒度分布計(島津製作所製、SALD−7000)により平均粒子径を測定することにより求めることができる。
本発明において特に好適に用いられる無機充填剤として、平均粒子径10nm〜150nmのシリカナノ粒子が挙げられる。このようなシリカナノ粒子は、基材のフィラメント間に入り込むことができ、エポキシ樹脂組成物の基材への含浸性が向上する。また、従来の充填剤を用いた場合に比べ、積層板表面に微細な粗面を形成することができるため、従来より微細な配線を形成することができる。そのようなシリカナノ粒子として、例えば、VMC(Vaporized Metal Combustion)法、PVS(Physical Vapor Synthesis)法等の燃焼法、破砕シリカを火炎溶融する溶融法、沈降法、ゲル法等の方法によって製造したものが挙げられる。これらの中でもVMC法が特に好ましい。VMC法とは、酸素含有ガス中で形成させた化学炎中にシリコン粉末を投入し、燃焼させた後、冷却することで、シリカ微粒子を形成させる方法である。VMC法では、投入するシリコン粉末の粒子径、投入量、火炎温度等を制御することにより、得られるシリカ微粒子の粒子径を調整することができる。また、シリカナノ粒子としては、NSS−5N(トクヤマ(株)製)、Sicastar43−00−501(Micromod社製)等の市販品を用いることもできる。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じて硬化剤、および/または硬化触媒を使用することができる。硬化剤としては、特に限定されないが、例えば、フェノールノボラック樹脂、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、アルキルフェノールノボラック樹脂、ナフタレン骨格を有するナフトール型フェノール樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂、ザイロック型フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、ポリビニルフェノール類等の公知慣用の硬化剤を単独あるいは2種類以上組み合わせて使用することができる。
前記硬化剤の含有量は、特に限定されないが、(A)エポキシ樹脂との当量比(フェノール性水酸基当量/エポキシ基当量)が1.0未満、0.1以上が好ましい。これにより、未反応のフェノール系硬化剤の残留がなくなり、吸湿耐熱性が向上する。更に、厳しい吸湿耐熱性を必要とする場合は、0.2〜0.9の範囲が特に好ましい。また、フェノール系硬化剤は、硬化剤として作用するだけでなく、シアネート基とエポキシ基との硬化を促進することができる。
前記硬化触媒は、特に限定されないが、例えば、フェノール化合物、一級、二級、又は三級アミンなどのアミン化合物、ジシアンジアミド化合物、イミダゾール化合物などを用いることができる。これらの中でも特に、イミダゾール化合物は、配合量が少なくとも優れた硬化性、及び絶縁信頼性を有する点で好ましい。また、イミダゾール化合物を用いた場合、特に、高いガラス転移温度を有し、吸湿耐熱性に優れた積層板を得ることができる。
前記イミダゾール化合物は、特に限定されないが、例えば、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−エチル−4−エチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ(1,2−a)ベンズイミダゾールが挙げられる。また、硬化触媒は1種類でも、複数の2種類以上を用いてもよい。
本発明によるエポキシ樹脂組成物には、本発明の所期の目的・作用効果を損なわない限り、臭素化エポキシ樹脂や三酸化アンチモン、硼酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛、フォスファゼン等の難燃剤;カルナバワックス等の天然ワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、ステアリン酸やステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸及びその金属塩類もしくはパラフィン等の離型剤;エポキシシラン、メルカプトシラン、アミノシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、ビニルシラン等のシランカップリング剤や、チタネートカップリング剤、アルミニウムカップリング剤、アルミニウム/ジルコニウムカップリング剤等のカップリング剤;カーボンブラック、ベンガラ等の着色剤;ブタジエンゴム、アクリロニトリル変性ブタジエンゴム、シリコーンオイル、シリコーンゴム等の低応力化成分;イオン性不純物低減のための無機イオン交換体等、種々の添加剤を適宜配合することができる。
(プリプレグ)
次に、本発明にかかるプリプレグ100について説明する。図1は本実施形態におけるプリプレグ100の構成の一例を示す断面図である。本発明にかかるプリプレグは、上記樹脂組成物を基材101に含浸させてなるものである。基材としては、特に限定されることはないが、例えばガラス繊布、ガラス不繊布等のガラス繊維基材、ガラス以外の無機化合物を成分とする繊布、不繊布等の無機繊維基材、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂等の有機繊維で構成される有機繊維基材等が挙げられる。強度、吸水率の観点から、ガラス繊布、ガラス不繊布等のガラス繊維基材が好ましい。
ガラス繊維基材を構成するガラスとしては、たとえばEガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、Hガラスなどのいずれか1種以上があげられる。これらの中でもSガラス又はTガラスが好ましい。これにより、ガラス繊維基材の熱膨張係数を小さくすることができ、それによってプリプレグの熱膨張係数を小さくすることができる。
上記樹脂組成物を基材に含浸させる方法に特に制限はなく、例えば、上記樹脂組成物に基材を浸漬する方法、樹脂組成物を基材に各種コーターで塗布し、又はスプレーで吹き付ける方法等が挙げられる。中でも、基材に対する組成物の含浸性が向上するため、浸漬法が好ましい。上記樹脂組成物を基材に含浸させるに際しては、通常の含浸塗布設備を使用することができる。また、減圧の適用により含浸性を更に向上させることもできる。
(積層板)
次に、本発明にかかる積層板について説明する。本発明にかかる積層板は、上記プリプレグ100を含む成形品である。例えば、本発明による積層板は、上記プリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなるものであることができる。また、上記積層板は、上記プリプレグを2枚以上積層したプリプレグ積層体の少なくとも片面上に金属層を配置してなるものであってもよい。本発明による積層板は、上記プリプレグの片面又は上下両面に金属箔及び/又は支持フィルムを重ねてよい。さらに、本発明による積層板は、少なくとも2枚の上記プリプレグが積層されたプリプレグ積層体の片面又は最も外側の上下両面に、金属箔及び/又は支持フィルムを重ねてもよい。本発明による積層体は、誘電率及び誘電正接が低く、耐熱性及び密着性に優れる。
支持フィルムは、取扱いが容易であるものを選択することができる。支持フィルムの具体例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フィルム、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性を有する熱可塑性樹脂フィルム等が挙げられる。中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フィルムが好ましい。支持フィルムの厚さに特に制限はないが、取扱い性の観点から、1〜100μmの範囲内が好ましく、更に3〜50μmの範囲内がより好ましい。
金属箔の例として、銅及び/又は銅系合金、アルミ及び/又はアルミ系合金、鉄及び/又は鉄系合金、銀及び/又は銀系合金、金及び金系合金、亜鉛及び亜鉛系合金、ニッケル及びニッケル系合金、錫及び錫系合金等が挙げられる。金属箔の厚さに特に制限はないが、0.1〜70μmの範囲内が好ましく、1〜35μmの範囲内がより好ましく、更に1.5〜18μmの範囲内が好ましい。金属箔の厚さが上記下限値以上であると、金属箔が傷つくことなく、金属箔をエッチングし導体回路として用いた場合に、回路パターン成形時のメッキのバラツキ、回路断線、エッチング液やデスミア液等の薬液の染み込み等が発生しない。金属箔の厚さが上記上限値以下であると、金属箔の厚さのバラツキや、金属箔粗化面の表面粗さのバラツキが小さくなり、作業性に優れたものとなる。
また、金属箔は、キャリア箔付き極薄金属箔を用いてもよい。キャリア箔付き極薄金属箔とは、剥離可能なキャリア箔と極薄金属箔とを貼り合わせた金属箔である。キャリア箔付き極薄金属箔を用いることでプリプレグの両面に極薄金属箔層を形成できることから、例えば、セミアディティブ法等で回路を形成する場合、無電解メッキを行うことなく、極薄金属箔を直接給電層として電解メッキすることで、回路を形成後、極薄銅箔をフラッシュエッチングすることができる。キャリア箔付き極薄金属箔を用いることによって、厚さ10μm以下の極薄金属箔でも、例えばプレス工程での極薄金属箔のハンドリング性の低下や、極薄銅箔の割れや切れを防ぐことができる。極薄金属箔の厚さは、0.1〜10μmの範囲内が好ましく、0.5〜5μmの範囲内がより好ましく、1〜3μmの範囲内が更に好ましい。極薄金属箔の厚さが0.1μm以上であると、金属箔が傷つくことなく、金属箔をエッチングし導体回路として用いた場合に、回路パターン成形時のメッキのバラツキ、回路断線、エッチング液やデスミア液等の薬液の染み込み等が発生しない。極薄金属箔の厚さが10μm以下であると、金属箔の厚さのバラツキや、金属箔粗化面の表面粗さのバラツキが小さくなり、作業性に優れたものとなる。通常、キャリア箔付き極薄金属箔は、プレス成形後の積層板に回路パターン形成する前にキャリア箔を剥離する。
プリプレグと金属箔及び/又は支持フィルムとを重ねたものを加熱、加圧して成形することで本発明の積層板を得ることができる。加熱温度は、150〜240℃が好ましく、180〜220℃がより好ましい。加圧力は、2〜5MPaが好ましく、2.5〜4MPaがより好ましい。
(樹脂シート)
次に、本発明にかかる樹脂シートについて説明する。本発明による樹脂シートは、上記樹脂組成物を支持フィルム又は金属箔上に配置してなるものである。上記樹脂シートは、上記樹脂組成物の固形分からなる絶縁層を支持フィルム又は金属箔上に形成することにより得られる。樹脂シートを形成する場合、上記樹脂組成物の固形分は、好ましくは45〜85質量%、より好ましくは55〜75質量%の範囲内である。上記樹脂組成物を、各種塗工装置を用いて、支持フィルム上及び/又は金属箔上に塗工した後乾燥するか、又は上記エポキシ樹脂組成物をスプレー装置により支持フィルム又は金属箔に噴霧塗工した後乾燥することにより、樹脂シートを作製することができる。樹脂シートに用いる支持フィルム及び金属箔は、上記積層板について説明したものと同じものを使用することができる。
樹脂シートを作製するための塗工装置は、ボイドがなく、均一な絶縁層の厚みを有する樹脂シートを効率よく製造することができるものであれば、特に限定されないが、例えば、ロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、グラビアコーター、ダイコーター、コンマコーター、カーテンコーター等が挙げられる。これらの中でも、ダイコーター、ナイフコーター及びコンマコーターが好ましい。
(プリント配線板および半導体パッケージ)
次に、本発明にかかるプリント配線板および半導体パッケージ200について説明する。本発明にかかるプリント配線板は、上記プリプレグ、上記積層板又は上記樹脂シートから形成されるものである。本発明によるプリント配線板および半導体パッケージ200の製造方法は、特に限定されることはないが、例えば、以下のように製造することができる。
両面に銅箔を有する積層板213を用意し、ドリル等によりスルーホールを形成し、メッキにより上記スルーホールを充填した後、積層板の両面に、エッチング等により所定の導体回路(内層回路)を形成し、導体回路を黒化処理等の粗化処理することにより内層回路基板を作製する。本発明の樹脂組成物を用いた場合、従来に比べ微細スルーホールを歩留まり良好で形成することができ、さらに、従来に比べスルーホール形成後の壁の凹凸が非常に小さなものとなる。
次に内層回路基板の上下面に、本発明の樹脂シート、又は本発明のプリプレグを形成し、加熱加圧成形する。具体的には、本発明の樹脂シート、又は本発明のプリプレグと内層回路基板とを合わせて、真空加圧式ラミネーター装置などを用いて真空加熱加圧成形させる。その後、熱風乾燥装置等で加熱硬化させることにより内層回路基板上に絶縁層を形成することができる。ここで加熱加圧成形する条件としては、特に限定されないが、一例を挙げると、温度60〜160℃、圧力0.2〜3MPaで実施することができる。また、加熱硬化させる条件としては特に限定されないが、一例を挙げると、温度140〜240℃、時間30〜120分間で実施することができる。
別法として、本発明の樹脂シート、又は本発明のプリプレグを内層回路基板に重ね合わせ、これを、平板プレス装置等を用いて加熱加圧成形することにより内層回路基板上に絶縁層を形成することもできる。ここで加熱加圧成形する条件としては、特に限定されないが一例を挙げると、温度140〜240℃、圧力1〜4MPaで実施することができる。
本発明の積層体には、絶縁層表面を過マンガン酸塩、重クロム酸塩等の酸化剤などにより粗化処理した後、金属メッキにより新たな導電配線回路を形成することができる。
本発明の樹脂組成物を用いた場合、従来に比べ微細配線加工に優れ、導体回路を形成した際の導体幅(ライン)、及び導体間(スペース)が非常に狭い配線を歩留まり良く形成することができる。
その後、絶縁層を加熱することにより硬化させる。硬化させる温度は、特に限定されないが、例えば、160℃〜240℃の範囲で硬化してよく、180℃〜200℃の範囲で硬化させることが好ましい。
次に、絶縁層に、炭酸レーザー装置を用いて開口部を設け、電解銅めっきにより絶縁層表面に外層回路形成を行い、外層回路と内層回路との導通を図る。なお、外層回路には、半導体素子を実装するための接続用電極部を設ける。その後、最外層にソルダーレジスト201を形成し、露光・現像により半導体素子が実装できるよう接続用電極部を露出させ、ニッケル金メッキ処理を施し、所定の大きさに切断し、多層プリント配線板を得ることができる。
つづいて、リフロー処理をおこなうことによって、半導体素子203を配線パターンの一部である接続端子205上に半田バンプ207を介して固着させる。その後、半導体素子203、半田バンプ207などを封止材211で封止することによって、図2に示すような半導体パッケージ200を得ることができる。
(半導体装置)
つづいて、本実施形態における半導体装置300について説明する。
半導体パッケージ200は、図3に示すような半導体装置300に用いることができる。半導体装置300の製造方法としてはとくに限定されないが、例えば、以下のような方法がある。
はじめに、得られた半導体パッケージ200のソルダーレジスト層201の開口部209に半田ペーストを供給し、リフロー処理をおこなうことによって半田バンプ301を形成する。また、半田バンプ301は、あらかじめ作製した半田ボールを開口部209に取り付けることによっても形成できる。
つぎに、実装基板303の接続端子305と半田バンプ301とを接合することによって半導体パッケージ200を実装基板303に実装し、図3に示した半導体装置300が得られる。
本発明の樹脂組成物を用いると、半導体素子を実装する約260℃の温度においてもプリント配線板の反りを抑制できるので実装性に優れる。
以下、本発明を実施例及び比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例では、部はとくに特定しない限り質量部を表す。
実施例1
[1]樹脂ワニスの調製
一般式(3)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000、エポキシ当量273、一般式(3)において、Rがいずれも水素原子で、n=1である成分とn=2である成分との混合物)16.2質量部;フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)14.3質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)9.1質量部;硬化促進剤として1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(四国化成社製1B2PZ)0.2質量部;カップリング剤として、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部;無機充填剤として溶融シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−25R、平均粒径0.5μm)56.0質量部、シリカナノ粒子(トクヤマ社製、NSS−5N、平均粒子径70nm)4.0質量部に、N−メチルピロリドンを固形分が65質量%となるように加えて混合し、エポキシ樹脂組成物からなる樹脂ワニス(500グラム)を調製した。
[2]プリプレグの製造
上記樹脂ワニスを用いて、ガラス繊布(Tガラス、長さ530mm、幅530mm、厚さ0.05mm、日東紡績社製)100質量部に対して、樹脂ワニスを固形分で80質量部、ワニスディップ方式で含浸させて、190℃の乾燥炉で7分間乾燥させ、樹脂含有量44.4質量%のプリプレグを作製した。
[3]樹脂シートの製造
上記樹脂ワニスを、剥離可能なキャリア箔層と電解銅箔層とを貼り合わせた銅箔(三井金属鉱山社製、マイクロシンEx−3、キャリア箔層:銅箔(18μm)、電解銅箔層(3μm))の電解銅箔層に、コンマコーターを用いて乾燥後の樹脂層が40μmとなるように塗工し、これを150℃の乾燥装置で10分間乾燥して、樹脂シートを製造した。
[4]積層板の製造
上記プリプレグを4枚重ねたプリプレグ積層体の表裏に、長さ560mm、幅560mm、厚さ18μmの電解銅箔(日本電解製YGP−18)を重ねて、圧力4MPa、温度220℃で180分間加熱加圧成形を行い、厚さ0.2mmの両面銅張積層板を得た。
[5]プリント配線板の作製
上記積層板に、0.1mmのドリルビットを用いてスルーホール加工を行った後、メッキによりスルーホールを充填した。さらに、両面にエッチングにより回路形成した後、表面の電解銅箔層に黒化処理を施し、内層回路基板として用いた。上記内層回路基板の表裏に、上記樹脂シートを重ね合わせ、これを、真空加圧式ラミネーター装置を用いて、温度100℃、圧力1MPaにて真空加熱加圧成形させた。これを、熱風乾燥装置にて170℃で60分間加熱し硬化させて、積層体を得た。
次に、炭酸ガスレーザーで、層間接続用のφ60μmのビアホールを形成した。次いで、70℃の膨潤液(アトテックジャパン社製、スウェリングディップ セキュリガント P)に5分間浸漬し、さらに80℃の過マンガン酸カリウム水溶液(アトテックジャパン社製、コンセントレート コンパクト CP)に15分浸漬後、中和してビアホール内のデスミア処理を行った。次に、フラッシュエッチングにより電解銅箔層表面を1μm程度エッチングした後、無電解銅メッキを厚さ0.5μmで行い、電解銅メッキ用レジスト層を厚さ18μm形成しパターン銅メッキし、温度200℃時間60分加熱してポストキュアした。次いで、メッキレジストを剥離し全面をフラッシュエッチングして、L/S=20/20μmのパターンを形成した。最後に回路表面にソルダーレジスト(太陽インキ社製PSR4000/AUS308)を厚さ20μm形成しプリント配線板を得た。
[6]半導体装置の製造
プリント配線板は、上記プリント配線板であって、半導体素子の半田バンプ配列に相当するニッケル金メッキ処理が施された接続用電極部を配したものを50mm×50mmの大きさに切断し使用した。半導体素子(TEGチップ、サイズ15mm×15mm、厚み0.8mm)は、Sn/Pb組成の共晶で形成された半田バンプを有し、半導体素子の回路保護膜はポジ型感光性樹脂(住友ベークライト社製CRC−8300)で形成されたものを使用した。半導体装置の組み立ては、まず、半田バンプにフラックス材を転写法により均一に塗布し、次にフリップチップボンダー装置を用い、多層プリント配線板上に加熱圧着により搭載した。次に、IRリフロー炉で半田バンプを溶融接合した後、液状封止樹脂(住友ベークライト社製、CRP−4152S)を充填し、液状封止樹脂を硬化させることで半導体装置を得た。尚、液状封止樹脂の硬化条件は、温度150℃、120分の条件であった。
実施例2
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を18.4質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)16.1質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)5.2質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例3
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を13.2質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)11.6質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)14.8質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例4
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を19.5質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)12.2質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)7.8質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例5
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を8.6質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)18.9質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)12.1質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例6
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を13.0質量部、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000、エポキシ当量285)3.2質量部;フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)14.3質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)9.1質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
(合成例1)シアネートエステル樹脂(ナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂)
ナフトールアラルキル型フェノール樹脂(新日鐵化学社製、SN485N、水酸基当量215g/eq)101g(0.47molの水酸基)をメチルイソブチルケトン(以下MIBK)400gに仕込み、室温で攪拌溶解した。溶解後、−10℃まで冷却を行った。−10℃にて臭化シアン(以下BrCN)110g(純度95%、0.987mol)を投入し、内温が−15℃になったら、トリエチルアミン(以下TEA)100g(0.99mol)とMIBK600gの混合液を1時間かけて滴下した。滴下後、さらに30分間熟成し、さらに約2時間熟成させ反応を完結させた。
得られた溶液に、純水400mlを加えて分液し、さらに5%塩化水素水溶液(HCl)1000mlを加えて分液した。さらに、10%食塩水500gで2回洗浄分液し、純水500mlにて2回洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、溶剤を減圧除去し、固形の樹脂を得た。得られた固形物をヘキサンにて洗浄した後、減圧乾燥することにより、ナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂を得た。このようにして得られたナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂は、赤外吸収スペクトル測定(島津製作所社製IR Prestige−21、KBr透過法)により分析し、フェノール性水酸基の吸収帯である3200〜3600cm−1のピークが消失し、シアン酸エステルの二トリルの吸収帯である2264cm−1付近のピークを確認した。
実施例7
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を11.7質量部;合成例1で得られたナフトールアラルキル型シアネートエステル樹脂21.3質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)7.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例8
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を12.5質量部;ビスフェノールA型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、BA230)20.1質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)7.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例9
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を12.1質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)10.7質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)6.8質量部;無機充填剤として溶融シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−25R、平均粒径0.5μm)66.0質量部、シリカナノ粒子(トクヤマ社製、NSS−5N、平均粒子径70nm)4.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例10
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を20.3質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)17.9質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)11.4質量部;無機充填剤として溶融シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−25R、平均粒径0.5μm)46.0質量部、シリカナノ粒子(トクヤマ社製、NSS−5N、平均粒子径70nm)4.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例11
無機充填剤として溶融シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−25R、平均粒径0.5μm)46.0質量部、タルク(富士タルク社製、LMS−300、平均粒径4.8μm)10.0質量部、シリカナノ粒子(トクヤマ社製、NSS−5N、平均粒子径70nm)4.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例12
無機充填剤として溶融シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−25R、平均粒径0.5μm)60.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
実施例13
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を12.4質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)10.9質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)7.0質量部;硬化剤としてビフェニルアラルキル型フェノール樹脂(明和化成社製、MEH−7851−3H,水酸基当量220)9.6質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
比較例1
ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂を用いず、代わりにビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000、エポキシ当量285)16.2質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
比較例2
水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂を用いず、代わりにポリアミドイミド樹脂(DIC社製、V−8000)9.1質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
比較例3
水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂を用いず、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を21.1質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)18.5質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
比較例4
無機充填剤を用いず、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を40.8質量部、フェノールノボラック型シアネートエステル樹脂(LONZA社製、PT−30)35.8質量部;水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)22.9質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
比較例5
シアネートエステル樹脂を用いず、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000)を18.8質量部、水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂(日本化薬社製、BPAM−155,水酸基当量4000)7.0質量部、硬化剤としてビフェニルアラルキル型フェノール樹脂(明和化成社製、MEH−7851−3H,水酸基当量220)13.8質量部とした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、樹脂シート、積層板、プリント配線板、及び半導体装置を得た。
各実施例及び比較例により得られた樹脂ワニス及び積層板について、次の各評価を行った。各評価を、評価方法と共に以下に示す。また得られた結果を表1に示す。
[評価方法]
(1)線膨脹係数
[4]で得られた金属張積層板の金属箔をエッチングにより除去し、金属箔を除去した絶縁層から4mm×20mmの試験片を作製した。この試験片について、TMA(熱機械的分析)装置(TAインスツルメント社製,Q400)を用いて、温度範囲30〜300℃、10℃/分、荷重5gの条件で2サイクル目の50〜150℃における平面方向(XY方向)の線膨張係数(CTE)を測定した。
(2)ガラス転移温度
[4]で得られた金属張積層板の金属箔をエッチングにより除去し、金属箔を除去した絶縁層から6mm×25mmの試験片を作製した。この試験片について、DMA装置(TAインスツルメント社製動的粘弾性測定装置DMA983)を用いて5℃/分(周波数1Hz)で昇温し、tanδのピーク位置をガラス転移温度とした。
(3)メッキピール強度
[4]で得られた金属張積層板から銅箔をエッチング除去し、60℃の膨潤液(アトテックジャパン社製、スウェリングディップ セキュリガント P)に10分間浸漬し、さらに80℃の過マンガン酸カリウム水溶液(アトテックジャパン株式会社製、コンセントレート コンパクト CP)に5分浸漬後、中和して粗化処理を行った。これを脱脂、触媒付与、活性化の工程を経た後、無電解銅メッキ皮膜を約1μm、電気メッキ銅を30μm形成させ、熱風乾燥装置にて200℃で60分間アニール処理を行った。JIS−C−6481に基づき100mm×20mmの試験片を作製し、23℃におけるメッキピール強度を測定した。
(4)積層板の半田耐熱性
[4]で得られた金属張積層板を50mm×50mmにグラインダーソーでカットした後、エッチングにより銅箔を1/4だけ残した試料を作製し、JIS C 6481に準拠して評価した。評価は、121℃、100%、2時間、PCT吸湿処理を行った後に、288℃の半田槽に30秒間浸漬した後で外観の異常の有無を調べた。
基準は以下の通りである。
◎:はがれ、ふくれなし
○:微小なはがれ、ふくれあるが、実質上問題ない
×:はがれ、ふくれあり
(5)細線加工性評価
[5]において、L/S=20/20μmの微細回路パターンを形成した後のプリント配線基板について、レーザー顕微鏡で細線の外観検査及び導通チェックにより評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:形状、導通ともに問題なし
○:配線幅にばらつきがあるが、ショート、配線切れはなく、実質上問題ない
×:ショート,配線切れあり
(6)絶縁信頼性評価
[5]で得られたプリント配線基板のL/S=20/20μmの微細回路パターン上に、ソルダーレジストの代わりにビルドアップ材(住友ベークライト社製、BLA−3700GS)を積層、硬化した試験サンプルを作製した。 この試験サンプルを用いて、温度130℃、湿度85%、印加電圧3.3Vの条件で連続湿中絶縁抵抗を評価した。尚、抵抗値106Ω以下を故障とした。評価基準は以下の通りである。
◎:300時間以上故障なし
○:150時間以上300時間未満で故障あり
×:150時間未満で故障あり
(7)半導体装置の反り評価
[6]で得られた半導体パッケージの常温(23℃)及び260℃での反りを温度可変レーザー三次元測定機(日立テクノロジーアンドサービス社製、形式LS220−MT100MT50)を用いて評価した。上記測定機のサンプルチャンバーに半導体素子面を下にして設置し、高さ方向の変位を測定し、変位差の最も大きい値を反り量とした。評価基準は以下の通りである。
常温(23℃)
◎ :反り量が150μm未満
○ :反り量が150μm以上200μm未満
× :反り量が200μm以上
260℃
◎ :反り量が100μm未満
○ :反り量が100μm以上150μm未満
× :反り量が150μm以上
Figure 2015021086
[評価結果]
表1から明らかなように、実施例1〜13は、本発明にかかる樹脂組成物、ならびに、これを用いた積層板、プリント配線板及び半導体装置であり、硬化後の高いガラス転移温度、低い線膨張係数及び弾性率の相乗効果として、半導体装置におけるプリント配線板の反りが抑制されていることが分かる。また、いずれの実施例も半田耐熱性に問題はなかった。また、いずれの実施例も十分なメッキピール強度を有し、細線加工性に問題はなかった。一方、表1から明らかなように、ナフチレンエーテル型エポキシ化合物(DIC製、HP−6000)を用いなかった比較例1は、半導体装置におけるプリント配線板の反りが顕著に大きくなった。また、水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂を用いなかった比較例2は、半田耐熱性が悪化し、比較例3は、メッキピール強度が悪化した。無機充填剤を用いなかった比較例4は積層板の線膨張係数が低くならず、全体として基板の反りを抑制することができなかった。
本発明の樹脂組成物は、ガラス繊維基材等の基材に含浸させプリプレグとして、さらにはそのプリプレグを用いた積層板として、用いることができる。また、本発明の樹脂組成物の硬化物は、優れた絶縁性を有することから、例えばプリント配線板の絶縁層に好適に用いることができる。さらに本発明の樹脂組成物の硬化物は、低線膨張であり、半田耐熱性、及び導体回路との密着性に優れることから、半導体装置のインターポーザとしても用いることができる。半導体装置のプリント配線板としては、マザーボード及びインターポーザが知られている。インターポーザは、マザーボードと同様のプリント配線板であるが、半導体素子(ベアチップ)又はプリント配線板とマザーボードの間に介在し、マザーボード上に搭載される。インターポーザは、マザーボードと同様に、プリント配線板を実装する基板として用いてもよいが、マザーボードと異なる特有の使用方法としては、パッケージ基板又はモジュール基板として用いられる。パッケージ基板とは、プリント配線板の基板としてインターポーザが用いられるという意味である。プリント配線板には、半導体素子をリードフレーム上に搭載し、両者をワイアボンディングで接続し、樹脂で封止するタイプと、インターポーザをパッケージ基板として用い、半導体素子を当該インターポーザ上に搭載し、両者をワイアボンディング等の方法で接続し、樹脂で封止するタイプとがある。
100 プリプレグ
101 繊維基材
103 樹脂層
200 半導体パッケージ
201 ソルダーレジスト層
203 半導体素子
205 接続端子
207 半田バンプ
209 開口部
211 封止材
213 積層板
215 スルーホール
300 半導体装置
301 半田バンプ
303 実装基板
305 接続端子

Claims (11)

  1. (A)下記一般式(1)で表されるナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、(B)シアネートエステル樹脂、(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂、及び(D)無機充填剤を必須成分として含有することを特徴とする樹脂組成物。
    Figure 2015021086
    (前記一般式(1)式において、nは1以上20以下の整数であり、lは1または2の整数であり、Rはそれぞれ独立に水素原子、ベンジル基、アルキル基または下記一般式(2)で表される構造であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基である。)
    Figure 2015021086
    (前記一般式(2)式において、Arはそれぞれ独立にフェニレン基またはナフチレン基であり、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基であり、mは1又は2の整数である。)
  2. 前記(C)水酸基を少なくとも1つ含有する芳香族ポリアミド樹脂の含有量は、樹脂組成物の全固形分に対して5重量%以上15重量%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記(B)シアネートエステル樹脂は、ノボラック型シアネートエステル樹脂である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記(D)無機充填剤は、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、溶融シリカ、タルク、焼成タルク、及びアルミナよりなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である請求項1ないし3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記(D)無機充填剤の平均粒子径は、5.0μm以下である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  6. 前記(D)無機充填剤が平均粒子径10nm〜150nmのシリカナノ粒子を含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を基材に含浸させてなるプリプレグ。
  8. 請求項7に記載のプリプレグの少なくとも片面上に金属層を配置してなる積層板。
  9. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を支持フィルム又は金属箔上に配置してなる樹脂シート。
  10. 請求項7に記載のプリプレグ、請求項8に記載の積層板、または請求項9に記載の樹脂シートから形成されたプリント配線板。
  11. 請求項10に記載のプリント配線板に半導体素子を搭載してなる半導体装置。
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