JP2015019293A - 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置および方法、並びに、電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015019293A
JP2015019293A JP2013145913A JP2013145913A JP2015019293A JP 2015019293 A JP2015019293 A JP 2015019293A JP 2013145913 A JP2013145913 A JP 2013145913A JP 2013145913 A JP2013145913 A JP 2013145913A JP 2015019293 A JP2015019293 A JP 2015019293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
pixels
exposure
pixel value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013145913A
Other languages
English (en)
Inventor
藤田 和英
Kazuhide Fujita
和英 藤田
健太郎 岡村
Kentaro Okamura
健太郎 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2013145913A priority Critical patent/JP2015019293A/ja
Priority to US14/323,532 priority patent/US9386245B2/en
Priority to CN201410317407.7A priority patent/CN104284105B/zh
Publication of JP2015019293A publication Critical patent/JP2015019293A/ja
Priority to US15/171,454 priority patent/US9723234B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/741Circuitry for compensating brightness variation in the scene by increasing the dynamic range of the image compared to the dynamic range of the electronic image sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/58Control of the dynamic range involving two or more exposures
    • H04N25/581Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired simultaneously
    • H04N25/583Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired simultaneously with different integration times
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/68Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to defects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

【課題】高ダイナミックレンジの画像の撮像が可能なイメージセンサにおいて効率的な欠陥補正処理を実行できるようにする。
【解決手段】異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部とを備える。
【選択図】図3

Description

本技術は、固体撮像装置および方法、並びに、電子機器に関し、特に、高ダイナミックレンジの画像の撮像が可能なイメージセンサにおいて効率的な欠陥補正処理を実行できるようにする固体撮像装置および方法、並びに、電子機器に関する。
従来より、イメージセンサから出力される画像信号において、欠陥画素に係る画素信号の補正が行われている。
欠陥画素は、通常、極めて大きい値の画素信号を常に出力する白とび(白点欠陥画素)、または、極めて小さい値の画素信号を常に出力する黒つぶれ(黒点欠陥画素)に分類される。そして、このような欠陥画素に係る画素信号の補正処理(欠陥補正処理)は、欠陥画素の周囲の画素の画素信号に基づいて、欠陥画素の画素信号を演算して生成することにより行われる。
また、例えば、ベイヤー配列の画素アレイ内において、欠陥画素の補正のために用いる画素を、欠陥画素と同色の画素から選択する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、イメージセンサのダイナミックレンジを拡大させる方式が提案されている。例えば、ベイヤー配列の画素アレイ内において、画素の位置に応じて露光時間を変えることにより、低輝度の画素から高輝度の画素まで適切に表示された、高ダイナミックレンジの画像を得る技術も開発されている。このような高ダイナミックレンジ画像の撮像方式には、SVE(Spatially Varying Exposure)方式などがある。
特開2010−130238号公報
しかしながら、従来の欠陥画素の補正では、SVE方式のイメージセンサにおける欠陥補正処理が考慮されていなかった。
本技術はこのような状況に鑑みて開示するものであり、高ダイナミックレンジの画像の撮像が可能なイメージセンサにおいて効率的な欠陥補正処理を実行できるようにするものである。
本技術の第1の側面は、異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部とを備える固体撮像装置である。
前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の画素が行単位で規則的に配置されているようにすることができる。
前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されているようにすることができる。
前記画素値補正部は、前記画素アレイに配置された画素のうち、注目画素を中心とし、予め設定された行数の画素から成る処理単位領域を抽出し、前記処理単位領域毎に前記注目画素の画素値を補正するようにすることができる。
前記処理単位領域の行数は5であるようにすることができる。
前記画素値補正部は、前記処理単位領域の画素のうち、最大値となる画素値を出力する画素の数に基づいて、前記処理単位領域が飽和しているか否かを判定する飽和判定部と、前記処理単位領域の画素により構成される画像が、テクスチャが含まれない平坦な画像であるか否かを判定する平坦判定部と、前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記テクスチャの方向を検出する方向検出部と、前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥判定部と、前記注目画素が欠陥画素であると判定された場合、前記注目画素の画素値を補正する欠陥補正部とを備えるようにすることができる。
前記飽和判定部の判定結果に応じて、前記平坦判定部、および、前記方向検出部のそれぞれが異なる方式により、前記平坦な画像であるか否かの判定、および、前記テクスチャの方向の検出を行うようにすることができる。
前記平坦判定部の判定結果に応じて、前記欠陥判定部、および、前記欠陥補正部のそれぞれが異なる方式により、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定、および、前記注目画素の画素値の補正を行うようにすることができる。
前記欠陥補正部は、前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記注目画素の画素値を、前記検出されたテクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値と置き換えることで補正するようにすることができる。
前記欠陥補正部は、前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されている場合、前記検出されたテクスチャの方向が垂直方向であったとき、前記テクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値を、線形補間によって生成するようにすることができる。
前記欠陥補正部は、さらに、前記線形補間によって生成された画素値に基づいて決定される混合比率に基づいて、前記線形補間によって生成された画素値と、前記注目画素の画素値を混合するようにすることができる。
前記処理単位領域の画素のうち、第1の露光時間または第1の露光感度を有する画素の画素値に、所定のゲインを乗じることで、前記処理単位領域の画素値を、前記第2の露光時間または第2の露光感度を有する画素の画素値を基準として正規化するゲイン付加部をさらに備えるようにすることができる。
積層型のイメージセンサとして構成され、第1のチップに前記画素アレイが配置され、第2のチップに前記画素値補正部の機能を実現するための回路が形成されるようにすることができる。
本技術の第1の側面は、異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正するステップを含む固体撮像方法である。
本技術の第2の側面は、異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部とを有する固体撮像装置を備える電子機器である。
本技術の第1の側面および第2の側面においては、異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値が、他の画素の画素値を用いて補正される。
本技術によれば、高ダイナミックレンジの画像の撮像が可能なイメージセンサにおいて効率的な欠陥補正処理を実行できる。
SVE方式における行露光配列を説明する図である。 SVE方式における均一露光配列を説明する図である。 本技術の一実施の形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 欠陥補正処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 行露光配列における処理単位領域の例を示す図である。 行露光配列における図4の平坦判定部の処理を説明する図である。 行露光配列における図4の方向検出部の処理を説明する図である。 処理単位領域が飽和している場合の図4の欠陥補正部の処理を説明する図である。 均一露光配列における処理単位領域の例を示す図である。 均一露光配列における図4の平坦判定部の処理を説明する図である。 均一露光配列の場合、注目画素がGの画素であったときの図4の平坦判定部の処理を説明する図である。 均一露光配列の場合、処理単位領域が飽和していないときの図4の欠陥補正部の処理を説明する図である。 均一露光配列の場合、処理単位領域が飽和しているときの図4の方向検出部の処理を説明する図である。 均一露光配列の場合、処理単位領域が飽和しているときの図4の欠陥補正部の処理を説明する図である。 補正候補値と注目画素の画素値との混合の方式を説明する図である。 垂直方向に、注目画素と同色で同露光時間の画素を選択するために必要となる画素領域を説明する図である。 行露光配列欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 非飽和平坦判定処理の例を説明するフローチャートである。 平坦欠陥判定処理の例を説明するフローチャートである。 平坦欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 方向検出処理の例を説明するフローチャートである。 非平坦欠陥判定処理の例を説明するフローチャートである。 非平坦欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 飽和欠陥判定処理の例を説明するフローチャートである。 飽和欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 均一露光配列欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 飽和平坦判定処理の例を説明するフローチャートである。 飽和非平坦欠陥判定処理の例を説明するフローチャートである。 飽和非平坦欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 飽和非平坦欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 飽和非平坦欠陥補正処理の例を説明するフローチャートである。 本技術の一実施形態に係る半導体装置としての固体撮像装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係る積層構造のイメージセンサのプロセスフローを説明する図である。 本技術を適用した電子機器としての、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、ここで開示する技術の実施の形態について説明する。
図1および図2は、SVE(Spatially Varying Exposure)方式を採用したイメージセンサの画素アレイの平面図の例を示す図である。SVEは、ベイヤー配列の画素アレイ内において、画素の位置に応じて露光時間を変えることにより、低輝度の画素から高輝度の画素まで適切に表示された、高ダイナミックレンジの画像を得る技術である。
図1および図2の例では、ハッチングされた画素が短時間露光画素とされ、ハッチングされていない画素が長時間露光画素とされている。
図1と図2の構成では、露光配列が異なっている。すなわち、短時間露光画素の配置と長時間露光画素の配置のパターンが異なっている。
図1の構成の場合、上から2行の画素が短時間露光画素とされ、その下の2行の画素が長時間露光画素とされ、さらにその下の2行の画素が短時間露光画素とされ、さらにその下の2行の画素が長時間露光画素とされている。すなわち、画素アレイ上に同一の露光時間の画素が行単位で規則的に配置されている。図1に示される露光配列は、行別露光配列とも称される。
図2の構成の場合、ベイヤー配列の画素アレイの中で各色の短時間露光画素および長時間露光画素が空間的に均一になるよう配置されている。この例では、短時間露光画素および長時間露光画素のそれぞれが、R,G,G,およびBの4つの画素から成るL字型の一群の画素として規則的に配置されている。図2に示される露光配列は、均一露光配列とも称される。
図3は、本技術の一実施の形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。この画像処理装置10は、SVE方式のイメージセンサから出力される画像信号に対応する画像を入力画像とし、高ダイナミックレンジの出力画像を生成して出力するものとされる。
また、画像処理装置10は、後述するように、積層型のイメージセンサにおいて、いわゆる下チップに実装されるようになされており、SVE方式のイメージセンサのセンサチップと一体化されて構成される。
この例では、画像処理装置10は、欠陥補正処理部21、HDR合成処理部22、および、階調変換処理部23を有する構成とされている。
欠陥補正処理部21は、入力画像の欠陥画素の画素値を補正するブロックとされる。欠陥補正処理部21は、行別露光配列または均一露光配列で配置された各画素の画素値を必要に応じて補正する。
HDR合成処理部22は、1枚の入力画像(行別露光配列または均一露光配列で配置された各画素から成る画像から、暗い領域用の画像および明るい領域用の画像を生成して合成するブロックとされる。すなわち、HDR合成処理部22は、画像の中の暗い領域を鮮明に表示することができるように長時間露光画素の画素値を用いた暗い領域用の画像と、画像の中の明るい領域を鮮明に表示することができるように短時間露光画素の画素値を用いた明るい領域用の画像とを生成する。そしてこれらの画像が合成される。
階調変換処理部23は、例えば、HDR合成処理部22によって合成された画像の画素値のビット数を調整する階調変換処理を行うブロックとされる。
次に、欠陥補正処理部21による処理について詳細に説明する。図4は、欠陥補正処理部21の詳細な構成例を示すブロック図である。
欠陥補正処理部21は、イメージセンサの画素アレイの有効領域に配置された各画素をそれぞれ注目画素とし、注目画素が欠陥画素であった場合、注目画素の画素信号を他の画素の画素信号を用いて生成する。この例では、欠陥補正処理部21は、ゲイン補正部41、飽和判定部42、平坦判定部43、方向検出部44、欠陥判定部45、および欠陥補正部46を有する構成とされている。
詳細は後述するが、ゲイン補正部41は、主に、SVE方式のイメージセンサの画素アレイに長時間露光画素と短時間露光画素とが混在する中で、短時間露光画素の画素値を、長時間露光画素と比較できるようにするためにゲインを乗じる機能ブロックとされる。
飽和判定部42は、主に、画素アレイの中の所定の領域が強い光を受光するなどして飽和しているか否かを判定する機能ブロックとされる。SVE方式のイメージセンサの画素アレイには、長時間露光画素が存在するため、強い光を受光するすると、長時間露光画素の画素値が最大値に達し、受光量に対応する正確な画素値を得られない状態(飽和した状態)となりやすい。
平坦判定部43は、主に、画素アレイの中の所定の領域で受光した光に対応する画像にテクスチャなどが含まれている(すなわち、画像が平坦ではない)か否かを判定する機能ブロックとされる。
方向検出部44は、欠陥判定部により、画素アレイの中の所定の領域で受光した光に対応する画像にテクスチャなどが含まれていると判定された場合、テクスチャの方向を検出する機能ブロックとされる。
欠陥判定部45は、主に、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する機能ブロックである。なお、欠陥画素は、通常、極めて大きい値の画素信号を常に出力する白とび(白点欠陥画素)、または、極めて小さい値の画素信号を常に出力する黒つぶれ(黒点欠陥画素)に分類される。
欠陥補正部46は、主に、欠陥判定部45により欠陥画素であると判定された注目画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する機能ブロックとされる。
なお、欠陥補正処理部21は、露光配列が行露光配列である場合と、均一露光配列である場合とで、それぞれ異なる処理を実行するが、ここでは、最初に露光配列が行露光配列である場合の処理について説明する。
[行露光配列の場合の欠陥補正処理部21の処理]
ゲイン補正部41は、入力画像の画素値について、露光時間の差に伴う差分を調整するための補正を行う。
すなわち、入力画像の画素値は、SVE方式のイメージセンサから出力される画像信号に対応するものなので、短時間露光画素の画素値と長時間露光画素の画素値が混在している。ゲイン補正部41は、例えば、短時間露光画素の画素値に、(長時間露光画素の露光時間/短時間露光画素の露光時間)として求められるゲインを乗じる。これにより、短時間露光画素の画素値が長時間露光相当の画素値に補正される。換言すれば、ゲイン補正部41の処理によって、短時間露光画素の画素値と長時間露光画素の画素値が混在する入力画像の画素値が、長時間露光画素の画素値を基準として正規化される。
飽和判定部42は、注目画素を中心とする所定画素数の領域である処理単位領域について、画素値が飽和しているか否かを判定する。すなわち、当該処理単位領域が、画像の中の極めて明るい領域に対応しているか否かを判定する。
図5は、処理単位領域の例を示す図である。この例では、ベイヤー配列の画素アレイにおける25(=5×5)個の画素で構成される領域が処理単位領域とされている。図5の例では、注目画素が図中×印で表示されており、この例では、赤色(R)の長時間露光画素とされている。
飽和判定部42は、注目画素を中心とする25個の画素で構成される処理単位領域の中で、画素値が最大値となっている画素の数を特定する。ここで、画素値が最大値となっている画素とは、例えば、画素値を所定のビット数からなるデジタルデータで表現する場合、当該ビット数で表現できる最大値(例えば、8ビットのデジタルデータで表現する場合、255)となっている画素を意味する。すなわち、ここでは、単位時間内の受光量が大きすぎて、受光した光の全てを光電変換により電荷として出力し得ない状態を飽和と称している。
飽和判定部42は、画素値が最大値となっている画素の数が予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定する。例えば、画素値が最大値となっている画素の数が3(閾値)以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。ここで、閾値が3とされているのは、注目画素が白点欠陥画素であった場合を考慮し、注目画素以外の2つの画素の画素値が最大値となっているか否かにより、飽和しているか否かを判定できるようにしたものである。
なお、平坦判定部43乃至欠陥補正部46の処理は、飽和判定部42の判定結果によって異なる。例えば、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、平坦判定部43による判定および方向検出部44による方向の検出は行われない。飽和した処理単位領域が、本来テクスチャを含む領域であったか否かを判定するのは困難だからである。
ここでは、最初に飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していないと判定された場合の平坦判定部43乃至欠陥補正部46の処理の例について説明する。
[行露光配列において当該処理単位領域が飽和していない場合]
平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦であるか否かを判定する。例えば、当該処理単位領域が画像の中のテクスチャの一部である場合、当該処理単位領域は平坦ではないものと判定される。
平坦判定部43は、当該処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最大値または最小値と比較して当該注目画素の画素値が大きいかまたは小さいかを判定する。例えば、注目画素がRの長時間露光画であった場合、図6に示されるように、処理単位領域内において円が付された8個のRの画素(R乃至R)の最大値または最小値を特定する。注目画素の画素値がR乃至Rの画素値の最大値より大きい場合、当該注目画素は白点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。また、注目画素の画素値がR乃至Rの画素値の最小値より小さい場合、当該注目画素は黒点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。
平坦判定部43は、さらに、当該処理単位領域の平均偏差を演算する。例えば、図6の例の場合、平坦判定部43は、R乃至Rの画素値の平均値ave_areaを式(1)により演算し、その演算結果を用いて、当該処理単位領域の平均偏差std_areaを、式(2)により算出する。
Figure 2015019293
・・・(1)
Figure 2015019293
・・・(2)
そして、平坦判定部43は、式(2)により算出された平均偏差std_areaが予め設定された閾値未満である場合、当該処理単位領域が平坦であると判定し、平均偏差std_areaが予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域が平坦ではないと判定する。
なお、上述したように、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、平坦判定部43による判定は行われない。
方向検出部44は、当該処理単位領域が平坦ではないと判定された場合、当該処理単位領域に含まれるテクスチャ(模様)の方向を判定する。
方向検出部44は、処理単位領域の左右両端を1画素ずつ拡張した35(=7×5)個の画素から成る方向検出領域を抽出する。そして、方向検出部44は、方向検出領域内において、隣接する同色画素の差分絶対値を15通り計算する。このとき、図7に示されるように、方向検出部44は、水平方向、垂直方向、+45°方向、および−45°方向の4方向について、隣接する同色画素の差分絶対値をそれぞれ15通り計算する。
図7Aは、方向検出領域内の水平方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の水平方向の矢印で示されるように、15組の同色画素が示されている。
図7Bは、方向検出領域内の垂直方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の垂直方向の矢印で示されるように、15組の同色画素が示されている。
図7Cは、方向検出領域内の+45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の+45°方向の矢印で示されるように、15組の同色画素が示されている。
図7Dは、方向検出領域内の−45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の−45°方向の矢印で示されるように、15組の同色画素が示されている。
次に、方向検出部44は、領域内の欠陥画素の影響を排除するために、各方向の15通りの差分絶対値について、下位11通りを選択する。すなわち、欠陥画素の画素値を用いた差分絶対値は意味をなさないので、欠陥画素の画素値を用いた差分絶対値を除外すべく、上位4通りの差分絶対値が排除される。ここでは、方向検出領域内において、注目画素と他の1つの画素(合計2画素)が欠陥画素であることを考慮して、上位4通りの差分絶対値が排除されている。
そして、方向検出部44は、各方向における11通りの差分絶対値の平均値を求める。
ここで、水平方向における11通りの差分絶対値の平均値、および、垂直方向における11通りの差分絶対値の平均値は、それぞれ√2倍される。水平方向または垂直方向における隣接する画素間の距離が、+45°方向または−45°方向における隣接する画素間の距離より小さいため、その影響を排除するためである。
さらに、方向検出部44は、各方向に対応する4つの平均値の中の最小値を選択するとともに、最小値に対応する方向をテクスチャの方向として検出する。
なお、上述したように、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、方向検出部44による方向の検出は行われない。
欠陥判定部45は、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。
欠陥判定部45は、最初に欠陥判定のための閾値を演算する。なお、欠陥判定部45は、平坦判定部43の判定結果に基づいて閾値を演算する。平坦判定部43により処理単位領域が平坦であると判定された場合、欠陥判定部45は、式(3)により閾値を演算する。
Figure 2015019293
・・・(3)
なお、式(3)におけるa、bは、パラメータとされ、R乃至Rの画素値の平均値ave_areaの大きさに応じて変更される。
一方、平坦判定部43により処理単位領域が平坦ではないと判定された場合、欠陥判定部45は、式(4)により閾値を演算する。
Figure 2015019293
・・・(4)
なお、式(4)におけるa、b、cは、パラメータとされ、テクスチャの方向の検出に用いた最小値gradの大きさに応じて変更される。
欠陥判定部45は、処理単位領域が平坦である場合、注目画素が白点欠陥画素候補であるとき、図6のR乃至Rの中の最大値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上であるか否かを判定する。R乃至Rの中の最大値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上である場合、注目画素は白点欠陥画素であると判定され、閾値未満である場合、注目画素は欠陥画素ではないと判定される。
また、欠陥判定部45は、処理単位領域が平坦である場合、注目画素が黒点欠陥画素候補であるとき、図6のR乃至Rの中の最小値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上であるか否かを判定する。R乃至Rの中の最大値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上である場合、注目画素は黒点欠陥画素であると判定され、閾値未満である場合、注目画素は欠陥画素ではないと判定される。
さらに、欠陥判定部45は、処理単位領域が平坦でない場合、注目画素の画素値と、処理単位領域内の同色の画素(例えば、図6のR乃至R)の画素値の平均値との差分が上述した閾値以上であるか否かを判定する。
閾値以上であると判定された場合、注目画素は欠陥画素であると判定され、閾値未満の場合、注目画素は欠陥画素ではないと判定される。さらに、欠陥画素と判定された場合、注目画素の画素値が処理単位領域内の同色の画素の画素値の平均値より大きいとき、白点欠陥画素とされ、注目画素の画素値が処理単位領域内の同色の画素の画素値の平均値より小さいとき、白点欠陥画素とされる。
欠陥補正部46は、当該処理単位領域が平坦である場合、欠陥判定部45により注目画素が欠陥画素であると判定されたとき、注目画素の画素値を、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素の画素値と置き換えることによって補正する。
例えば、図6において、注目画素が白点欠陥画素であると判定された場合、欠陥補正部46は、図6のRまたはRのうちのいずれか大きい方の画素値と置き換える。
また、例えば、図6において、注目画素が黒点欠陥画素であると判定された場合、欠陥補正部46は、図6のRまたはRのうちのいずれか小さい方の画素値と置き換える。
さらに、欠陥補正部46は、当該処理単位領域が平坦でない場合、欠陥判定部45により注目画素が欠陥画素であると判定されたとき、方向検出部44により検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えを行う。
すなわち、テクスチャの方向が水平方向である場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。また、テクスチャの方向が垂直方向である場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。さらに、テクスチャの方向が、+45°の場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。また、テクスチャの方向が、−45°の場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。
なお、図6におけるR乃至R、R乃至Rの画素は、注目画素とは露光時間の異なる画素であるが、上述したように、処理単位領域内の画素値は、ゲイン補正部41の処理によって、長時間露光画素の画素値を基準として正規化されているので置き換えることができる。
ただし、注目画素が短時間露光画素であった場合、欠陥補正部46は、テクスチャの方向に基づいて置き換えた画素値に、(短時間露光画素の露光時間/長時間露光画素の露光時間)として求められるゲインを乗じることで、ゲイン補正部41による補正の影響を排除する。
飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していないと判定された場合、上述のようにして、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定され、欠陥画素であった場合の画素値の補正が行われる。
[行露光配列において当該処理単位領域が飽和している場合]
一方、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、欠陥判定部45は、注目画素を中心とする水平方向の9個の画素のダイナミックレンジを演算する。例えば、図8に示される9(1×9)個の画素から成る領域がダイナミックレンジ検出領域として抽出される。なお、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、ゲイン補正部41による補正前の画素値を用いた演算が行われる。
そして、欠陥判定部45は、図8において円が付された画素である注目画素と同色の画素(この例ではRの画素)について、図中の矢印で示されるように隣接する画素間の画素値の差分絶対値を4通り算出し、それら4通りの差分絶対値の中でのダイナミックレンジを算出する。また、欠陥判定部45は、注目画素とは異なる色の画素(この例ではGの画素)の画素値について、ダイナミックレンジを算出する。
この例では、注目画素がRである場合の例について説明したが、注目画素がGの画素である場合、注目画素とは異なる色の画素としてRの画素が選択される。また、注目画素がBの画素である場合、注目画素とは異なる色の画素としてGの画素が選択される。
そして、欠陥判定部45は、図8において円で示される注目画素と同色の画素の画素値の平均値の平方根を求め、必要に応じてパラメータを乗じたり、加算したりすることで、これを欠陥判定のための閾値とする。なお、閾値は、後述するように第1乃至第3の条件のそれぞれ用いるために、パラメータを変化させて3通りの閾値が求められる。
欠陥判定部45は、次の3つの条件のいずれにも該当する場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定する。
第1番目の条件は、注目画素の画素値が、図8において円が付された4つの同色の画素の画素値のうち、2番目に大きいものよりも大きく、かつ、注目画素の画素値と、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に大きいものとの差分が閾値よりも大きいことである。
なお、欠陥画素、非欠陥画素、欠陥画素、・・・のように、同色1つとびで欠陥画素が存在する場合を考慮し、1番大きいものとの差分を閾値と比較せずに、2番目に大きいものとの差分を閾値と判定するようになされている。
第2番目の条件は、図8において矢印で示した注目画素と同色の画素についての隣接する画素間の画素値の差分絶対値の中でのダイナミックレンジが閾値よりも大きいことである。
第3番目の条件は、図8に示される注目画素とは異なる色の画素(図8ではGの画素)の画素値についてのダイナミックレンジが閾値より小さいことである。
上述の第1番目乃至第3番目の条件のいずれにも該当する場合、注目画素は、白点欠陥画素と判定される。
また、欠陥判定部45は、次の3つの条件のいずれにも該当する場合、注目画素が黒点欠陥画素であると判定する。
第1番目の条件は、注目画素の画素値が、図8において円が付された4つの同色の画素の画素値のうち、2番目に小さいものよりも小さく、かつ、注目画素の画素値と、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に大きいものとの差分が閾値よりも大きいことである。
第2番目の条件および第3番目の条件は、白点欠陥画素の場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
上述の第1番目乃至第3番目の条件のいずれにも該当する場合、注目画素は、黒点欠陥画素と判定される。
欠陥補正部46は、注目画素が白点欠陥画素であった場合、注目画素の画素値を、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に大きい画素値と置き換える。また、欠陥補正部46は、注目画素が黒点欠陥画素であった場合、注目画素の画素値を、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に小さい画素値と置き換える。
飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、上述のようにして、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定され、欠陥画素であった場合の画素値の補正が行われる。
このようにして、欠陥補正処理部21は、欠陥画素の画素値を補正する。
次に、均一露光配列の場合の欠陥補正処理部21の処理について説明する。均一露光配列の場合、当該処理単位領域が飽和しているときも、平坦判定部43による判定および方向検出部44による方向の検出が行われるようにした点で、行露光配列の場合と異なっている。
[均一露光配列の場合の欠陥補正処理部21の処理]
ゲイン補正部41は、行露光配列の場合と同様に、入力画像の画素値について、露光時間の差に伴う差分を調整するための補正を行う。
飽和判定部42は、行露光配列の場合と同様に、注目画素を中心とする所定画素数の領域である処理単位領域について、画素値が飽和しているか否かを判定する。すなわち、当該処理単位領域が、画像の中の極めて明るい領域に対応しているか否かを判定する。
図9は、均一露光配列の場合の処理単位領域の例を示す図である。この例では、ベイヤー配列の画素アレイにおける25(=5×5)個の画素で構成される領域が処理単位領域とされている。図9の例では、注目画素が図中×印で表示されており、この例では、赤色(R)の長時間露光画素とされている。
飽和判定部42は、画素値が最大値となっている画素の数が予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定する。例えば、画素値が最大値となっている画素の数が3(閾値)以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。
なお、均一露光配列の場合も、平坦判定部43乃至欠陥補正部46の処理は、やはり飽和判定部42の判定結果によって異なる。
ここでは、最初に飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していないと判定された場合の平坦判定部43乃至欠陥補正部46の処理の例について説明する。
[均一露光配列において当該処理単位領域が飽和していない場合]
平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦であるか否かを判定する。例えば、当該処理単位領域が画像の中のテクスチャの一部である場合、当該処理単位領域は平坦ではないものと判定される。
平坦判定部43は、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最大値または最小値と比較して当該注目画素の画素値が大きいかまたは小さいかを判定する。例えば、注目画素がRの長時間露光画であった場合、図10に示されるように、処理単位領域内において円が付された8個のRの画素(R乃至R)の最大値または最小値を特定する。注目画素の画素値がR乃至Rの画素値の最大値より大きい場合、当該注目画素は白点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。また、注目画素の画素値がR乃至Rの画素値の最小値より小さい場合、当該注目画素は黒点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。
平坦判定部43は、さらに、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域の平均偏差を演算する。
そして、平坦判定部43は、算出された平均偏差std_areaが予め設定された閾値未満である場合、当該処理単位領域が平坦であると判定し、平均偏差std_areaが予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域が平坦ではないと判定する。
ただし、均一露光配列の場合、注目画素がGの画素であったときは、処理単位領域において、同色の画素が図11に示されるように配置されていることになる。すなわち、処理単位領域において、同色の画素が全て同露光時間(この例では、短時間露光画素)となる。
従って、注目画素がGの画素であったときは、ゲイン補正部41による補正前の画素値を用いた演算が行われる。このため、均一露光配列の場合、平坦か否かの判定に用いられる閾値として、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値が用意される。
方向検出部44は、当該処理単位領域が平坦ではないと判定された場合、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域に含まれるテクスチャ(模様)の方向を判定する。
欠陥判定部45は、当該処理単位領域が平坦である場合、および、当該処理単位領域が平坦でない場合のそれぞれにおいて、行露光配列の場合と同様に、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。ただし、欠陥判定のための閾値を演算する際には、欠陥判定部45は、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値を演算する。
欠陥補正部46は、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域が平坦である場合、欠陥判定部45により注目画素が欠陥画素であると判定されたとき、注目画素の画素値を、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素の画素値と置き換えることによって補正する。
均一露光配列の場合、置き換える画素として、注目画素がRのとき、図10のR、R、R、またはRが用いられ、注目画素がGのとき、図12のG乃至Gが用いられる。なお、注目画素がBのときは、注目画素がRのときと同様に、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素が用いられる。
また、欠陥補正部46は、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域が平坦でない場合、欠陥判定部45により注目画素が欠陥画素であると判定されたとき、方向検出部44により検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えを行う。
飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していないと判定された場合、上述のようにして、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定され、欠陥画素であった場合の画素値の補正が行われる。
[均一露光配列において当該処理単位領域が飽和している場合]
一方、均一露光配列に係る欠陥画素の補正の処理においては、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合も、平坦判定部43および方向検出部44による処理が行われる。
平坦判定部43は、注目画素がGの場合、行露光配列のときと同様に、当該処理単位領域が平坦であるか否かを判定する。
一方、注目画素がRまたはBの場合、平坦判定部43は、例えば、図12において円が付された画素であって、注目画素と同色で同露光時間の4つの画素の画素値うちの最大値または最小値より、注目画素の画素値が大きいかまたは小さいかを判定する。注目画素の画素値が4つの画素の画素値うちの最大値より大きい場合、当該注目画素は白点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。また、注目画素の画素値が4つの画素の画素値うちの最小値より小さい場合、当該注目画素は黒点欠陥画素候補として所定のフラグなどが設定される。
なお、図12には、注目画素がRの長時間露光画素である場合の例が示されているが、注目画素がRの短時間露光画素、または、Bの長時間露光画素若しくは短時間露光画素である場合も同様である。
平坦判定部43は、さらに、当該処理単位領域の平均偏差を演算する。例えば、図10の例の場合、平坦判定部43は、R、R、R、Rの画素値の平均値ave_areaを式(5)により演算し、その演算結果を用いて、当該処理単位領域の平均偏差std_areaを、式(6)により算出する。
Figure 2015019293
・・・(5)
Figure 2015019293
・・・(6)
そして、平坦判定部43は、式(6)により算出された平均偏差std_areaが予め設定された閾値未満である場合、当該処理単位領域が平坦であると判定し、平均偏差std_areaが予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域が平坦ではないと判定する。
なお、均一露光配列の場合、当該処理単位領域が飽和しているときは、平坦か否かの判定に用いられる閾値として、RまたはBの長時間露光画素用の閾値、RまたはBの短時間露光画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の4種類の閾値が用意される。
方向検出部44は、当該処理単位領域が平坦ではないと判定された場合、当該処理単位領域に含まれるテクスチャ(模様)の方向を判定する。
いまの場合、長時間露光画素は飽和していると考えられるので、Gの短時間露光画素のみを用いた方向検出が行われる。
方向検出部44は、処理単位領域の左右両端を1画素ずつ拡張した35(=7×5)個の画素から成る方向検出領域を抽出する。そして、方向検出部44は、方向検出領域内において、隣接するGの画素の差分絶対値を計算する。このとき、図13に示されるように、方向検出部44は、水平方向、垂直方向、+45°方向、および−45°方向の4方向について、隣接するGの画素の差分絶対値をそれぞれ計算する。
図13Aは、方向検出領域内の水平方向に隣接するGの画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の水平方向の矢印で示されるように、9組のGの画素が示されている。
図13Bは、方向検出領域内の垂直方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の垂直方向の矢印で示されるように、8組のGの画素が示されている。
図13Cは、方向検出領域内の+45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の+45°方向の矢印で示されるように、6組のGの画素が示されている。
図13Dは、方向検出領域内の−45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値の計算の例を示す図であり、同図の−45°方向の矢印で示されるように、6組のGの画素が示されている。
次に、方向検出部44は、領域内の欠陥画素の影響を排除するために、各方向の複数通りの差分絶対値について、下位4通りを選択する。すなわち、欠陥画素の画素値を用いた差分絶対値は意味をなさないので、欠陥画素の画素値を用いた差分絶対値を除外すべく、上位の差分絶対値が排除される。
そして、方向検出部44は、各方向における4通りの差分絶対値の平均値を求める。
ここで、水平方向における4通りの差分絶対値の平均値、および、垂直方向における4通りの差分絶対値の平均値は、それぞれ√2倍される。水平方向または垂直方向における隣接する画素間の距離が、+45°方向または−45°方向における隣接する画素間の距離より小さいため、その影響を排除するためである。
さらに、方向検出部44は、各方向に対応する4つの平均値の中の最小値を選択するとともに、最小値に対応する方向をテクスチャの方向として検出する。
なお、図13の例において、注目画素がGの短時間露光画素またはBの画素の場合は、Gの短時間露光画素の数が最も多くなる35(=7×5)画素の領域を抽出すると、注目画素の位置がその領域の中心とならない。その場合、注目画素の左に位置する画素を中心とした場合の方向検出結果を流用するものとする。
欠陥判定部45は、当該処理単位領域が平坦である場合、行露光配列の場合と同様に、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。ただし、均一露光配列の場合、欠陥判定のための閾値を演算する際には、欠陥判定部45は、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値が演算される。
また、欠陥判定部45は、当該処理単位領域が平坦でない場合、次のようにして、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。
すなわち、欠陥判定部45は、欠陥判定のための閾値を求める際には、処理単位領域における注目画素と同色で同露光時間の画素の平均値、および、方向検出部44により検出された方向に対応する平均値(4通りの差分絶対値の平均値)を用いて閾値を演算する。例えば、注目画素がRまたはBである場合、欠陥判定部45は、図10において白色であり円の付された位置の4つの画素の画素値の平均値の平方根、および、方向検出部44により検出された方向に対応する平均値を用いて閾値を演算する。一方、注目画素がGである場合、欠陥判定部45は、図11において円の付された位置の8つの画素の画素値の平均値の平方根、および、方向検出部44により検出された方向に対応する平均値を用いて閾値を演算する。
ただし、欠陥判定のための閾値を演算する際には、欠陥判定部45は、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値を演算する。
そして、注目画素がRまたはBである場合、図10において白色であり円の付された位置の4つの画素の画素値の平均値と、注目画素の画素値との差分が閾値以上の場合、注目画素が欠陥画素と判定される。また、注目画素がGである場合、図11において円の付された位置の8つの画素の画素値の平均値と、注目画素の画素値との差分が閾値以上の場合、注目画素が欠陥画素と判定される。
欠陥補正部46は、行露光配列の場合と同様に、当該処理単位領域が平坦である場合、欠陥判定部45により注目画素が欠陥画素であると判定されたとき、注目画素の画素値を、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素の画素値と置き換えることによって補正する。
一方、当該処理単位領域が平坦でない場合、欠陥補正部46は、注目画素がGであるか、または、R若しくはBであるかによって異なる処理を行う。
注目画素がGである場合、欠陥補正部46は、図11において円の付された位置の8つの画素のうち、方向検出部44により検出されたテクスチャの方向に基づいて2つの画素を選択する。
すなわち、テクスチャの方向が水平方向の場合、図11のGおよびGが選択される。また、テクスチャの方向が垂直方向の場合、図11のGおよびGが選択される。さらに、テクスチャの方向が+45°方向の場合、図11のGおよびGが選択される。また、テクスチャの方向が−45°方向の場合、GおよびGが選択される。
欠陥補正部46は、注目画素が白点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、大きい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換える。また、欠陥補正部46は、注目画素が黒点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、小さい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換える。
注目画素がRまたはBである場合、欠陥補正部46は、例えば、図14において円が付された位置の8つの画素のうち、方向検出部44により検出されたテクスチャの方向に基づいて2つの画素を選択する。
すなわち、テクスチャの方向が+45°方向の場合、図14のRおよびRが選択される。テクスチャの方向が−45°方向の場合、図14のRおよびRが選択される。
テクスチャの方向が水平方向の場合、図14のR3およびR4が選択される。なお、均一露光配列の場合、注目画素と水平方向に最も近い同色の画素は、注目画素の露光時間とは異なる露光時間の画素となるため、35(=7×5)画素の方向検出領域をさらに拡張した45(=9×5)画素の方向検出領域から画素を選択する必要がある。
テクスチャの方向が垂直方向の場合、垂直方向の2つの位置の画素値を線形補間によって求める。すなわち、(R+R)/2として算出される画素値を有する仮想的な画素、および、(R+R)/2として算出される画素値を有する仮想的な画素が選択される。均一露光配列の場合、5行分の領域の中に、垂直方向に同色で同露光時間の画素が存在しないからである。
欠陥補正部46は、注目画素が白点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、大きい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換える。また、欠陥補正部46は、注目画素が黒点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、小さい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換える。
ただし、注目画素がRまたはBであり、かつ、テクスチャの方向が垂直方向の場合、上述したように仮想的な画素の画素値による置き換えが行われることになるので、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を全て仮想的な画素の画素値によって置き換えるのではなく、部分的に置き換えるようになされている。
注目画素がRまたはBであり、かつ、テクスチャの方向が垂直方向の場合、欠陥補正部46は、上述した2つの仮想的な画素の画素値とともに、垂直方向の同色の画素(いまの場合、線形補間により得られた仮想的な画素)の平均値(図14の場合、(R+R)/2)を算出する。なお、垂直方向の同色の画素は、注目画素とは露光時間が異なるので、短時間露光時間に係る画素値が、予め、(長時間露光の露光時間/短時間露光の露光時間)で求められるゲインを乗じて補正されるようにする。
次に、仮想的画素の画素値のうち、置き換えの対象となる画素値(補正候補値と称することにする)と、垂直方向の同色の画素の平均値との差分が計算される。そして、この差分の大きさに応じ、補正候補値に注目画素の画素値が混合されるようにする。
図15は、補正候補値と注目画素の画素値との混合の方式を説明する図である。図15は、横軸が補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分とされ、縦軸が注目画素の画素値の混合比率とされる。
同図に示されるように、予め閾値Xおよび閾値Yが設定され、補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分が閾値X未満の場合、注目画素の画素値の混合比率は0とされている。また、補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分が閾値Y以上の場合、注目画素の画素値の混合比率は1とされている。そして、補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分が閾値X以上閾値Y未満の場合、注目画素の画素値の混合比率が、補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分の大きさに応じて変化するようになされている。
補正候補値と垂直方向の同色の画素の平均値との差分が大きい場合、処理単位領域の画像がRまたはBの画素のナイキスト周波数付近の成分を有していると考えられる。このような場合、隣接画素からの線形補間による仮想的な画素の画素値を用いた補正が行われると、本来ない色が付加されたり、アーティファクトを発生させることがある。
上述のように、注目画素がRまたはBであり、かつ、テクスチャの方向が垂直方向の場合、注目画素の画素値を仮想的な画素の画素値によって部分的に置き換えるようにすることで、色付きやアーティファクトの発生を抑止することが可能となる。
また、本技術では、上述のように、注目画素がRまたはBであり、かつ、テクスチャの方向が垂直方向の場合、注目画素の画素値を仮想的な画素の画素値によって部分的に置き換えるようにしたので、欠陥補正処理において必要となるメモリの容量などを低く抑制することができる。
すなわち、行露光配列または均一露光配列のいずれの露光配列においても、垂直方向に、注目画素と同色で同露光時間の画素を選択するためには、少なくとも9行分の画素領域をメモリなどに記憶させる必要がある。
図16は、垂直方向に、注目画素と同色で同露光時間の画素を選択するために必要となる画素領域を説明する図である。図16Aは、行露光配列の場合の例を示しており、図16Bは均一露光配列の場合の例を示している。図16Aおよび図16Bのいずれにおいても、垂直方向に、注目画素と同色で同露光時間の画素を選択するために9行分の画素領域が必要となっている。
これに対して、本技術では、図14を参照して上述したように、5行分の画素領域があれば、欠陥画素の補正を行うことが可能となる。
次に、図17のフローチャートを参照して、欠陥補正処理部21による行露光配列欠陥補正処理の例について説明する。
ステップS21において、ゲイン補正部41は、入力画像の画素値について、露光時間の差に伴う差分を調整するための補正を行う。ゲイン補正部41は、例えば、短時間露光画素の画素値に、(長時間露光画素の露光時間/短時間露光画素の露光時間)として求められるゲインを乗じる。これにより、短時間露光画素の画素値が長時間露光相当の画素値に補正される。
なお、ステップS21以降の処理では、ゲイン補正部41による補正後の画素値とともに、必要に応じて補正前の画素値も参照できるものとする。
ステップS22において、飽和判定部42は、注目画素を中心とする所定画素数の領域である処理単位領域について、画素値が飽和しているか否かを判定する。すなわち、当該処理単位領域が、画像の中の極めて明るい領域に対応しているか否かを判定する。
このとき、例えば、画素値が最大値となっている画素の数が予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。例えば、画素値が最大値となっている画素の数が3(閾値)以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。
ステップS22において、処理単位領域が飽和していないと判定された場合、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、平坦判定部43は、図18を参照して後述する非飽和平坦判定処理を実行する。これにより、当該処理単位領域が平坦であるか否かが判定する。
ここで、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS23の非飽和平坦判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS41において、平坦判定部43は、当該処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最大値または最小値と比較する。
ステップS42において、平坦判定部43は、ステップS41の比較の結果、当該注目画素の画素値が最大値より大きいか否かを判定する。ステップS42において、注目画素の画素値が最大値より大きいと判定された場合、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、当該注目画素は白点欠陥画素候補とされ、所定のフラグなどが設定される。
一方、ステップS42において、当該注目画素の画素値が最大値より大きくないと判定された場合、処理は、ステップS44に進む。
ステップS44において、平坦判定部43は、ステップS41の比較の結果、当該注目画素の画素値が最小値より小さいか否かを判定する。ステップS44において、注目画素の画素値が最小値より小さいと判定された場合、処理は、ステップS45に進む。
ステップS45において、当該注目画素は黒点欠陥画素候補とされ、所定のフラグなどが設定される。
ステップS44において、当該注目画素の画素値が最小値より小さくないと判定された場合、ステップS45の処理はスキップされる。
ステップS46において、平坦判定部43は、注目画素と同色の画素の画素値の平均値ave_areaを算出する。このとき、例えば、式(1)により、平均値ave_areaが算出される。
ステップS47において、平坦判定部43は、ステップS46の演算結果を用いて、当該処理単位領域の平均偏差std_areaを算出する。このとき、例えば、式(2)により、平均偏差std_areaが算出される。
ステップS48において、平坦判定部43は、ステップS47の処理で演算された平均偏差std_areaが、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS48において、閾値未満であると判定された場合、処理は、ステップS49に進み、平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦であると判定する。
ステップS48において、閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS50に進み、平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦ではないと判定する。
このようにして、非飽和平坦判定処理が実行される。
図17に戻って、ステップS24において、平坦判定部43は、ステップS23の判定結果が平坦であったか否かを判定する。平坦であった場合、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、欠陥判定部45は、図19を参照して後述する平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS26において、欠陥補正部46は、図20を参照して後述する平坦欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ここで、図19のフローチャートを参照して、図17のステップS25の平坦欠陥判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS61において、欠陥判定部45は、欠陥判定のための閾値を演算する。このとき、例えば、式(3)により閾値が演算される。
ステップS62において、欠陥判定部45は、注目画素が白点欠陥画素候補であるか否かを判定し、白点欠陥画素候補であると判定された場合、処理は、ステップS63に進む。
ステップS63において、欠陥判定部45は、処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最大値と注目画素の画素値との差分が、ステップS61で演算された閾値以上であるか否かを判定する。例えば、図6のR乃至Rの中の最大値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上であるか否かが判定される。
ステップS63において、差分が閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS64に進み、注目画素は白点欠陥画素であると判定される。なお、ステップS63で閾値以上ではないと判定された場合、注目画素は、欠陥画素ではないと判定されたことになる。
ステップS62において、注目画素が白点欠陥画素候補ではないと判定された場合、処理は、ステップS65に進む。
ステップS65において、欠陥判定部45は、注目画素が黒点欠陥画素候補であるか否かを判定し、黒点欠陥画素候補であると判定された場合、処理は、ステップS66に進む。なお、ステップS65で黒点欠陥画素候補ではないと判定された場合、注目画素は、欠陥画素ではないと判定されたことになる。
ステップS66において、欠陥判定部45は、処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最小値と注目画素の画素値との差分が、ステップS61で演算された閾値以上であるか否かを判定する。例えば、図6のR乃至Rの中の最小値と注目画素の差分絶対値が、上述した閾値以上であるか否かが判定される。
ステップS66において、差分が閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS67に進み、注目画素は黒点欠陥画素であると判定される。なお、ステップS66で閾値以上ではないと判定された場合、注目画素は、欠陥画素ではないと判定されたことになる。
このようにして、平坦欠陥判定処理が実行される。
次に、図20のフローチャートを参照して、図17のステップS26の平坦欠陥補正処理の詳細な例について説明する。
ステップS81において、注目画素が白点欠陥画素であるか否かを判定し、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、欠陥補正部46は、処理単位領域内における注目画素と同色で同露光時間の画素値のうちの大きい方の画素値によって、注目画素の画素値と置き換える。このとき、例えば、注目画素の画素値が、図6のRまたはRのうちのいずれか大きい方の画素値と置き換えられる。
一方、ステップS81において、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS83に進む。
ステップS83において、注目画素が黒点欠陥画素であるか否かを判定し、黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS84に進む。
ステップS84において、欠陥補正部46は、処理単位領域内における注目画素と同色で同露光時間の画素値のうちの小さい方の画素値によって、注目画素の画素値と置き換える。このとき、例えば、注目画素の画素値が、図6のRまたはRのうちのいずれか小さい方の画素値と置き換えられる。
このようにして、平坦欠陥補正処理が実行される。
図17に戻って、ステップS24において、平坦ではないと判定された場合、処理は、ステップS27に進む。
ステップS27において、方向検出部44は、図21を参照して後述する方向検出処理を実行する。これにより、テクスチャの方向が検出される。
ステップS28において、欠陥判定部45は、図22を参照して後述する非平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS29において、欠陥補正部46は、図23を参照して後述する非平坦欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ここで、図21のフローチャートを参照して、図17のステップS27の方向検出処理の詳細な例について説明する。
ステップS101において、方向検出部44は、水平方向に隣接する同色画素の差分絶対値を計算する。このとき、方向検出部44は、処理単位領域の左右両端を1画素ずつ拡張した35(=7×5)個の画素から成る方向検出領域を抽出する。そして、例えば、図7Aの矢印で示されるように、15組の同色画素の差分絶対値が計算される。
ステップS102において、方向検出部44は、垂直方向に隣接する同色画素の差分絶対値を計算する。このとき、例えば、図7Bの矢印で示されるように、15組の同色画素の差分絶対値が計算される。
ステップS103において、方向検出部44は、+45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値を計算する。このとき、例えば、図7Cの矢印で示されるように、15組の同色画素の差分絶対値が計算される。
ステップS104において、方向検出部44は、−45°方向に隣接する同色画素の差分絶対値を計算する。このとき、例えば、図7Dの矢印で示されるように、15組の同色画素の差分絶対値が計算される。
ステップS105において、方向検出部44は、各方向の差分絶対値の平均値を算出する。このとき、上述したように、方向検出部44は、領域内の欠陥画素の影響を排除するために、各方向の15通りの差分絶対値について、下位11通りを選択する。そして、方向検出部44は、各方向における11通りの差分絶対値の平均値を求める。なお、水平方向における11通りの差分絶対値の平均値、および、垂直方向における11通りの差分絶対値の平均値は、それぞれ√2倍される。
ステップS106において、方向検出部44は、各方向に対応する4つの平均値の中の最小値を選択するとともに、最小値に対応する方向をテクスチャの方向として検出する。
このようにして方向検出処理が実行される。
次に、図22のフローチャートを参照して、図17のステップS28の非平坦欠陥判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS121において、欠陥判定部45は、欠陥判定のための閾値を演算する。このとき、例えば、式(4)により閾値が演算される。
ステップS122において、欠陥判定部45は、注目画素の画素値と、処理単位領域内の同色の画素(例えば、図6のR乃至R)の画素値の平均値との差分が上述した閾値以上であるか否かを判定する。ステップS122において、閾値以上ではないと判定された場合、注目画素は欠陥画素ではないと判定されたことになる。ステップS122において、閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS123に進む。
ステップS123において、欠陥判定部45は、注目画素の画素値が処理単位領域内の同色の画素の画素値の平均値より大きいか否かを判定する。
ステップS123において、注目画素の画素値が処理単位領域内の同色の画素の画素値の平均値より大きいと判定された場合、処理は、ステップS124に進み、注目画素は白点欠陥画素と判定される。
ステップS123において、注目画素の画素値が処理単位領域内の同色の画素の画素値の平均値より大きくない(小さい)と判定された場合、処理は、ステップS125に進み、注目画素は黒点欠陥画素と判定される。
このようにして、非平坦欠陥判定処理が実行される。
次に、図23のフローチャートを参照して、図17のステップS29の非平坦欠陥補正処理の詳細な例について説明する。
ステップS141において、欠陥補正部46は、注目画素が黒点欠陥画素であるか否かを判定し、黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS142に進む。
ステップS142において、欠陥補正部46は、ステップS27の処理の結果、検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えに用いる画素を選択する。
ステップS143において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS142の処理で選択された画素の画素値のうち、小さい方の画素値と置き換えることにより補正する。
一方、ステップS141において、黒点欠陥画素でないと判定された場合、処理は、ステップS144に進む。
ステップS144において、欠陥補正部46は、注目画素が白点欠陥画素であるか否かを判定し、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS145に進む。
ステップS145において、欠陥補正部46は、ステップS27の処理の結果、検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えに用いる画素を選択する。
ステップS146において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS145の処理で選択された画素の画素値のうち、大きい方の画素値と置き換えることにより補正する。
例えば、テクスチャの方向が水平方向である場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。また、テクスチャの方向が垂直方向である場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。さらに、テクスチャの方向が、+45°の場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。また、テクスチャの方向が、−45°の場合、注目画素が白点欠陥画素であると判定されたとき、図6のRまたはRのいずれか大きい方の画素値と置き換え、注目画素が黒点欠陥画素であると判定されたとき、小さい方の画素値と置き換える。
ステップS147において、欠陥補正部46は、注目画素が短時間露光画素であるか否かを判定し、短時間露光画素であると判定された場合、処理は、ステップS148に進む。
ステップS148において、欠陥補正部46は、ステップS143またはステップS146で置き換えた画素値に、(短時間露光画素の露光時間/長時間露光画素の露光時間)として求められるゲインを乗じることで、ゲイン補正部41による補正の影響を排除する(画素値を逆補正する)。
このようにして、非平坦欠陥補正処理が実行される。
図17に戻って、ステップS22において、飽和していると判定された場合、処理は、ステップS30に進む。
ステップS30において、欠陥判定部45は、図24を参照して後述する飽和欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS31において、欠陥補正部46は、図25を参照して後述する飽和欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ここで、図24のフローチャートを参照して、図17のステップS30の飽和欠陥判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS161において、欠陥判定部45は、注目画素を中心とする水平方向の9個の画素のダイナミックレンジを演算する。
このとき、例えば、図8に示される9(1×9)個の画素から成る領域がダイナミックレンジ検出領域として抽出される。なお、飽和判定部42により、当該処理単位領域が飽和していると判定された場合、ゲイン補正部41による補正前の画素値を用いた演算が行われる。そして、欠陥判定部45は、図8において円が付された画素である注目画素と同色の画素(この例ではRの画素)について、図中の矢印で示されるように隣接する画素間の画素値の差分絶対値を4通り算出し、それら4通りの差分絶対値の中でのダイナミックレンジを算出する。また、欠陥判定部45は、注目画素とは異なる色の画素(この例ではGの画素)の画素値について、ダイナミックレンジを算出する。
ステップS162において、欠陥判定部45は、欠陥判定のための閾値を演算する。このとき、例えば、図8において円で示される注目画素と同色の画素の画素値の平均値の平方根を求め、必要に応じてパラメータを乗じたり、加算したりすることで、これを欠陥判定のための閾値が求められる。なお、閾値は、第1乃至第3の条件のそれぞれ用いるために、パラメータを変化させて3通りの閾値が求められる。
ステップS163において、欠陥判定部45は、注目画素について、白点欠陥の3つの条件のいずれにも該当するか否かを判定する。
すなわち、第1番目の条件は、注目画素の画素値が、図8において円が付された4つの同色の画素の画素値のうち、2番目に大きいものよりも大きく、かつ、注目画素の画素値と、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に大きいものとの差分が閾値よりも大きいことである。
なお、欠陥画素、非欠陥画素、欠陥画素のように、同色1つとびで欠陥画素が存在する場合を考慮し、1番大きいものとの差分を閾値と比較せずに、2番目に大きいものとの差分を閾値と判定するようになされている。
第2番目の条件は、図8において矢印で示した注目画素と同色の画素についての隣接する画素間の画素値の差分絶対値の中でのダイナミックレンジが閾値よりも大きいことである。
第3番目の条件は、図8に示される注目画素とは異なる色の画素(図8ではGの画素)の画素値についてのダイナミックレンジが閾値より小さいことである。
ステップS163において、上述の第1番目乃至第3番目の条件のいずれにも該当すると判定された場合、処理は、ステップS164に進み、注目画素は、白点欠陥画素と判定される。
ステップS163において、白点欠陥の3つの条件のうち、少なくともいずれか1つは該当しないと判定された場合、処理は、ステップS165に進む。
ステップS165において、欠陥判定部45は、注目画素について、黒点欠陥の3つの条件のいずれにも該当するか否かを判定する。
すなわち、第1番目の条件は、注目画素の画素値が、図8において円が付された4つの同色の画素の画素値のうち、2番目に小さいものよりも小さく、かつ、注目画素の画素値と、図8において円が付された4つの画素値のうちの2番目に大きいものとの差分が閾値よりも大きいことである。
第2番目の条件および第3番目の条件は、白点欠陥画素の場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
ステップS165において、上述の第1番目乃至第3番目の条件のいずれにも該当すると判定された場合、処理は、ステップS166に進み、注目画素は、黒点欠陥画素と判定される。
ステップS165において、白点欠陥の3つの条件のうち、少なくともいずれか1つは該当しないと判定された場合、注目画素は欠陥画素ではないと判定されたことになる。
このようにして、飽和欠陥判定処理が実行される。
次に、図25のフローチャートを参照して、図17のステップS31の飽和欠陥補正処理の詳細な例について説明する。
ステップS181において、欠陥補正部46は、ステップS30の処理の結果、注目画素は黒点欠陥画素と判定されたか否かを判定する。
ステップS181において、注目画素は黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS182に進む。
ステップS182において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、図8において円で示される注目画素と同色の画素の画素値のうち2番目に小さい画素値と置き換える。
一方、ステップS181において、注目画素は黒点欠陥画素ではないと判定された場合、処理は、ステップS183に進む。
ステップS183において、欠陥補正部46は、ステップS30の処理の結果、注目画素は白点欠陥画素と判定されたか否かを判定する。ステップS183において、注目画素は白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS184に進む。
ステップS184において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、図8において円で示される注目画素と同色の画素の画素値のうち2番目に大きい画素値と置き換える。
このようにして、飽和欠陥補正処理が実行される。
以上のようにして、行露光配列欠陥補正処理が実行される。
次に、図26のフローチャートを参照して、欠陥補正処理部21による均一露光配列欠陥補正処理の例について説明する。
ステップS201において、ゲイン補正部41は、入力画像の画素値について、露光時間の差に伴う差分を調整するための補正を行う。ゲイン補正部41は、例えば、短時間露光画素の画素値に、(長時間露光画素の露光時間/短時間露光画素の露光時間)として求められるゲインを乗じる。これにより、短時間露光画素の画素値が長時間露光相当の画素値に補正される。
なお、ステップS201以降の処理では、ゲイン補正部41による補正後の画素値とともに、必要に応じて補正前の画素値も参照できるものとする。
ステップS202において、飽和判定部42は、注目画素を中心とする所定画素数の領域である処理単位領域について、画素値が飽和しているか否かを判定する。すなわち、当該処理単位領域が、画像の中の極めて明るい領域に対応しているか否かを判定する。
このとき、例えば、画素値が最大値となっている画素の数が予め設定された閾値以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。例えば、画素値が最大値となっている画素の数が3(閾値)以上である場合、当該処理単位領域は飽和していると判定される。
ステップS202において、処理単位領域が飽和していないと判定された場合、処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、平坦判定部43は、図18を参照して後述する非飽和平坦判定処理を実行する。これにより、当該処理単位領域が平坦であるか否かが判定される。
図26のステップS203の処理は、図17のステップS23の処理と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。ただし、ステップS203では、注目画素がGの画素であったときは、処理単位領域において、同色の画素が図11に示されるように配置されていることになる。すなわち、処理単位領域において、同色の画素が全て同露光時間(この例では、短露光時間)となる。
従って、ステップS203では、注目画素がGの画素であったときは、ゲイン補正部41による補正前の画素値を用いた演算が行われる。また、平坦か否かの判定に用いられる閾値として、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値が用意される。
ステップS204において、平坦判定部43は、ステップS203の判定結果が平坦であったか否かを判定する。平坦であった場合、処理は、ステップS205に進む。
ステップS205において、欠陥判定部45は、平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS205の処理は、図17のステップS25と同様の処理なので詳細な説明は省略する。ただし、ステップS205では、欠陥判定のための閾値を演算する際には、欠陥判定部45は、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値を演算する。
ステップS206において、欠陥補正部46は、平坦欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ステップS206の処理は、図17のステップS26の処理と同様の処理なので詳細な説明は省略する。ただし、ステップS206では、置き換える画素として、注目画素がRのとき、図10のR、R、R、またはRが用いられ、注目画素がGのとき、図12のG乃至Gが用いられる。なお、注目画素がBのときは、注目画素がRのときと同様に、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素が用いられる。
一方、ステップS204において、平坦ではなかったと判定された場合、処理は、ステップS207に進む。
ステップS207において、方向検出部44は、方向検出処理を実行する。これにより、テクスチャの方向が検出される。
ステップS208において、欠陥判定部45は、非平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS209において、欠陥補正部46は、非平坦欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ステップS207乃至ステップS209の処理は、図17のステップS27乃至ステップS29と同様の処理なので詳細な説明は省略する。
一方、ステップS202において、処理単位領域が飽和していると判定された場合、処理は、ステップS210に進む。
ステップS210において、平坦判定部43は、飽和平坦判定処理を実行する。これにより、これにより、当該処理単位領域が平坦であるか否かが判定される。
ここで、図27のフローチャートを参照して、図26のステップS210の飽和平坦判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS221において、平坦判定部43は、注目画素がGの画素であるか否かを判定し、注目画素がGの画素であると判定された場合、処理は、ステップS222に進む。
ステップS222において、平坦判定部43は、当該処理単位領域内における注目画素と同色の画素の画素値の最大値または最小値と、注目画素値とを比較する。
一方、ステップS221において、注目画素がGの画素ではない(すなわち、RまたはBの画素である)と判定された場合、処理は、ステップS223に進む。
ステップS223において、平坦判定部43は、例えば、図12において円が付された画素であって、注目画素と同色で同露光時間の4つの画素の画素値うちの最大値または最小値と、注目画素値とを比較する。
ステップS224において、平坦判定部43は、ステップS221またはステップS222の比較の結果、当該注目画素の画素値が最大値より大きいか否かを判定する。ステップS224において、注目画素の画素値が最大値より大きいと判定された場合、処理は、ステップS225に進む。
ステップS225において、当該注目画素は白点欠陥画素候補とされ、所定のフラグなどが設定される。
一方、ステップS224において、ステップS41の比較の結果、当該注目画素の画素値が最大値より大きくないと判定された場合、処理は、ステップS226に進む。
ステップS226において、平坦判定部43は、ステップS222またはステップS223の比較の結果、当該注目画素の画素値が最小値より小さいか否かを判定する。ステップS226において、注目画素の画素値が最小値より小さいと判定された場合、処理は、ステップS227に進む。
ステップS227において、当該注目画素は黒点欠陥画素候補とされ、所定のフラグなどが設定される。
ステップS226において、当該注目画素の画素値が最小値より小さくないと判定された場合、ステップS227の処理はスキップされる。
ステップS228において、平坦判定部43は、注目画素と同色の画素の画素値の平均値ave_areaを算出する。このとき、例えば、式(5)により、平均値ave_areaが算出される。
ステップS229において、平坦判定部43は、ステップS228の演算結果を用いて、当該処理単位領域の平均偏差std_areaを算出する。このとき、例えば、式(6)により、平均偏差std_areaが算出される。
ステップS230において、平坦判定部43は、ステップS229の処理で演算された平均偏差std_areaが、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。
なお、ステップS230では、平坦か否かの判定に用いられる閾値として、RまたはBの長時間露光画素用の閾値、RまたはBの短時間露光画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の4種類の閾値が用意される。
ステップS230において、閾値未満であると判定された場合、処理は、ステップS231に進み、平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦であると判定する。
ステップS230において、閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS232に進み、平坦判定部43は、当該処理単位領域が平坦ではないと判定する。
このようにして、飽和平坦判定処理が実行される。
図26に戻って、ステップS211において、平坦判定部43は、ステップS210の処理の結果、当該処理単位領域が平坦と判定されたか否かを判定し、平坦と判定された場合、処理は、ステップS212に進む。
ステップS212において、欠陥判定部45は、飽和平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS212の処理は、図17のステップS25と同様の処理なので詳細な説明は省略する。ただし、ステップS212では、欠陥判定のための閾値を演算する際には、欠陥判定部45は、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値を演算する。
ステップS213において、欠陥補正部46は、飽和平坦欠陥補正処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ステップS213の処理は、図17のステップS26の処理と同様の処理なので詳細な説明は省略する。ただし、ステップS206では、置き換える画素として、注目画素がRのとき、図10のR、R、R、またはRが用いられ、注目画素がGのとき、図12のG乃至Gが用いられる。なお、注目画素がBのときは、注目画素がRのときと同様に、当該処理単位領域内の同色かつ同露光時間の画素が用いられる。
一方、ステップS211において、ステップS210の処理の結果、当該処理単位領域が平坦ではないと判定された場合、処理は、ステップS214に進む。
ステップS214において、方向検出部44は、飽和方向検出処理を実行する。これにより、テクスチャの方向が検出される。
ステップS214の処理は、図17のステップS27と同様の処理である。
ただし、ステップS214では、長時間露光画素は飽和していると考えられるので、Gの短時間露光画素のみを用いた方向検出が行われる。
すなわち、方向検出部44は、処理単位領域の左右両端を1画素ずつ拡張した35(=7×5)個の画素から成る方向検出領域を抽出する。そして、方向検出部44は、方向検出領域内において、隣接するGの画素の差分絶対値を計算する。このとき、図13に示されるように、方向検出部44は、水平方向、垂直方向、+45°方向、および−45°方向の4方向について、隣接するGの画素の差分絶対値をそれぞれ計算する。
そして、領域内の欠陥画素の影響を排除するために、各方向の複数通りの差分絶対値について、下位4通りが選択され、各方向における4通りの差分絶対値の平均値が算出される。なお、水平方向における4通りの差分絶対値の平均値、および、垂直方向における4通りの差分絶対値の平均値は、それぞれ√2倍される。
さらに、方向検出部44は、各方向に対応する4つの平均値の中の最小値を選択するとともに、最小値に対応する方向をテクスチャの方向として検出する。
なお、注目画素がGの短時間露光画素またはBの画素の場合は、Gの短時間露光画素の数が最も多くなる35(=7×5)画素の領域を抽出すると、注目画素の位置がその領域の中心とならない。その場合、注目画素の左に位置する画素を中心とした場合の方向検出結果を流用するものとする。
ステップS215において、欠陥判定部45は、図28を参照して後述する飽和非平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、注目画素が欠陥画素であるか否かが判定される。
ステップS216において、欠陥補正部46は、図29乃至図31を参照して後述する飽和非平坦欠陥判定処理を実行する。これにより、欠陥画素である注目画素の画素値が補正される。
ここで、図28のフローチャートを参照して、図26のステップS215の飽和非平坦欠陥判定処理の詳細な例について説明する。
ステップS241において、欠陥判定部45は、注目画素の色に応じて、同色で同露光時間の画素の画素値の平均値を算出する。
例えば、注目画素がRまたはBである場合、欠陥判定部45は、図10において白色であり円の付された位置の4つの画素の画素値の平均値を算出し、注目画素がGである場合、欠陥判定部45は、図11において円の付された位置の8つの画素の画素値の平均値を算出する。
ステップS242において、欠陥判定部45は、欠陥判定のための閾値を演算する。このとき、ステップS241で算出された平均値の平方根、および、ステップS214の処理で方向検出部44により検出された方向に対応する平均値(4通りの差分絶対値の平均値)を用いて閾値が演算される。なお、ここでは、RまたはBの画素用の閾値、Gの長時間露光画素用の閾値、および、Gの短時間露光画素用の閾値の3種類の閾値が演算される。
ステップS243において、欠陥判定部45は、ステップS241で算出された平均値と注目画素の画素値との差分絶対値が、ステップS242で演算された閾値以上であるか否かを判定する。ステップS243で閾値以上ではないと判定された場合、注目画素は、欠陥画素ではないと判定されたことになる。
ステップS243において、閾値以上であると判定された場合、処理は、ステップS244に進む。
ステップS244において、欠陥判定部45は、注目画素の画素値が、ステップS241で算出された平均値より大きいか否かを判定する。
ステップS244において、注目画素の画素値が、ステップS241で算出された平均値より大きいと判定された場合、処理は、ステップS245に進み、注目画素は白点欠陥画素と判定される。
一方、ステップS244において、注目画素の画素値が、ステップS241で算出された平均値より小さいと判定された場合、処理は、ステップS246に進み、注目画素は黒点欠陥画素と判定される。
このようにして、飽和非平坦欠陥判定処理が実行される。
次に、図29乃至図31のフローチャートを参照して、図26のステップS216の飽和非平坦欠陥補正処理の詳細な例について説明する。
ステップS261において、欠陥補正部46は、注目画素がGの画素であるか否かを判定し、Gの画素であると判定された場合、処理は、ステップS262に進む。
ステップS262において、欠陥補正部46は、注目画素は黒点欠陥画素であるか否かを判定し、黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS263に進む。
ステップS263において、欠陥補正部46は、ステップS214の処理の結果、検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えに用いる画素を選択する。
ステップS264において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS263の処理で選択された画素の画素値のうち、小さい方の画素値と置き換えることにより補正する。
一方、ステップS262において、黒点欠陥画素でないと判定された場合、処理は、ステップS265に進む。
ステップS265において、欠陥補正部46は、注目画素が白点欠陥画素であるか否かを判定し、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS266に進む。
ステップS266において、欠陥補正部46は、ステップS214の処理の結果、検出されたテクスチャの方向に基づいて、画素値の置き換えに用いる画素を選択する。
ステップS267において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS266の処理で選択された画素の画素値のうち、大きい方の画素値と置き換えることにより補正する。
ステップS262乃至ステップS267の処理では、例えば、テクスチャの方向が水平方向の場合、図11のGおよびGが選択される。また、テクスチャの方向が垂直方向の場合、図11のGおよびGが選択される。さらに、テクスチャの方向が+45°方向の場合、図11のGおよびGが選択される。また、テクスチャの方向が−45°方向の場合、GおよびGが選択される。
そして、注目画素が白点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、大きい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換えられる。また、注目画素が黒点欠陥画素であると判定された場合、上述のように選択された2つの画素の画素値のうち、小さい方の画素値によって注目画素の画素値を置き換えられる。
一方、ステップ261において、注目画素がGの画素ではない(すなわち、注目画素はRまたはBの画素)と判定された場合、処理は、図30のステップS281に進む。
ステップS281において、欠陥補正部46は、ステップS214の処理で検出されたテクスチャの方向は垂直方向であるか否かを判定し、垂直方向であると判定された場合、処理は、ステップS282に進む。
ステップS282において、欠陥補正部46は、注目画素は黒点欠陥画素であるか否かを判定し、黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS283に進む。
ステップS283において、欠陥補正部46は、ステップS214の処理で検出されたテクスチャの方向に基づいて、注目画素と同色で同露光時間の画素を選択する。
ステップS284において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS283の処理で選択された画素のうち、小さい方の画素値によって置き換える。
一方、ステップS282において、黒点欠陥画素ではないと判定された場合、処理は、ステップS285に進む。
ステップS285において、欠陥補正部46は、注目画素は白点欠陥画素であるか否かを判定し、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS286に進む。
ステップS286において、欠陥補正部46は、注目画素の画素値を、ステップS285の処理で選択された画素のうち、大きい方の画素値によって置き換える。
ステップS282乃至ステップS287の処理では、例えば、テクスチャの方向が+45°方向の場合、図15のRおよびRが選択される。テクスチャの方向が−45°方向の場合、図15のRおよびRが選択される。
テクスチャの方向が水平方向の場合、図15のR3およびR4が選択される。なお、均一露光配列の場合、注目画素と水平方向に最も近い同色の画素は、注目画素の露光時間とは異なる露光時間の画素となるため、35(=7×5)画素の方向検出領域をさらに拡張した45(=9×5)画素の方向検出領域から画素を選択する必要がある。
そして、注目画素が黒点欠陥画素の場合、選択された画素のうち、小さい方の画素値によって置き換えられ、注目画素が白点欠陥画素の場合、選択された画素のうち、大きい方の画素値によって置き換えられる。
一方、ステップS281において、テクスチャの方向は垂直方向であると判定された場合、処理は、図31のステップS301に進む。
ステップS301において、欠陥補正部46は、線形補間によって仮想的な画素の画素値を求める。
すなわち、テクスチャの方向が垂直方向の場合、垂直方向の2つの位置の画素値を線形補間によって求める。例えば、図14の(R0+R2)/2として算出される画素値を有する仮想的な画素値、および、(R5+R7)/2として算出される画素値を有する仮想的な画素値が算出される。均一露光配列の場合、5行分の領域の中に、垂直方向に同色で同露光時間の画素が存在しないからである。
ステップS302において、欠陥補正部46は、注目画素は黒点欠陥画素であるか否かを判定し、黒点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS303に進む。
ステップS303において、欠陥補正部46は、ステップS301の処理で求めた仮想的な画素値のうち、小さい方の画素値を補正候補値とする。
一方、ステップS302において、黒点欠陥画素ではないと判定された場合、処理は、ステップS304に進む。
ステップS304において、欠陥補正部46は、注目画素は白点欠陥画素であるか否かを判定し、白点欠陥画素であると判定された場合、処理は、ステップS305に進む。
ステップS305において、欠陥補正部46は、ステップS301の処理で求めた仮想的な画素値のうち、大きい方の画素値を補正候補値とする。
ステップS306において、ステップS303またはステップS305で得られた補正候補値について、短時間露光時間に係る画素値が、(長時間露光の露光時間/短時間露光の露光時間)で求められるゲインを乗じて補正される。
ステップS307において、欠陥補正部46は、垂直方向の注目画素と同色の画素の平均値を求める。例えば、図14の場合、(R+R)/2が算出される。なお、R1とR6は、線形補間により求められた仮想的な画素の画素値である。
ステップS308において、欠陥補正部46は、ステップS303またはステップS305で得られた補正候補値と、ステップS307で得られた平均値の差分絶対値を求める。
ステップS309において、欠陥補正部46は、ステップS308で得られた差分絶対値に基づいて、補正候補値に注目画素の画素値が混合される際の混合比率を決定する。
このとき、例えば、図15を参照して上述したように、混合比率が決定される。
ステップS310において、欠陥補正部46は、ステップS309で得られた混合比率に基づいて、補正候補値に注目画素の画素値を混合することによって、注目画素の画素値を補正する。
このようにして、飽和非平坦欠陥補正処理が実行される。
以上のようにして、均一露光配列欠陥補正処理が実行される。
以上においては、本技術を、ベイヤー配列の画素アレイ内において、画素の位置に応じて露光時間を変えることにより、低輝度の画素から高輝度の画素まで適切に表示された、高ダイナミックレンジの画像を得るイメージセンサに適用する例について説明した。しかし、本技術は、ベイヤー配列の画素アレイ内において、画素の位置に応じて受光感度を変えることにより、低輝度の画素から高輝度の画素まで適切に表示された、高ダイナミックレンジの画像を得るイメージセンサに適用することも可能である。
また、本技術が適用されるイメージセンサは、必ずしもベイヤー配列の画素アレイを有するイメージセンサに限られるものではない。
図32は、本技術の一実施形態に係る半導体装置としての固体撮像装置の構成例を示す図である。同図において、同図に示される固体撮像装置100は、例えば、SVE(Spatially Varying Exposure)方式を採用したイメージセンサであって、図17乃至図31を参照して上述した処理を実行可能なイメージセンサ100として構成される。
イメージセンサ100は、図32に示されるように、第1チップ(上チップ)101と第2チップ(下チップ)102の積層構造を有している。このイメージセンサ100は、後で述べるように、ウェハレベルで貼り合わせ後、ダイシングで切り出した積層構造の固体撮像装置として形成される。
上下2チップの積層構造において、例えば、第1チップ101はイメージセンサチップ、第2チップ102は第1チップの制御回路および画像処理回路を含むロジックチップとして構成される。
ボンディングパッドBPDおよび入出力回路は第2チップ(下チップ)102に形成されており、第1チップ(上チップ)には、第2チップ102にワイヤーボンドするための開口部OPNが形成されている。
図32のイメージセンサ100の図中上側であって、第1チップ101の中央に行露光配列、または、均一露光配列で、短時間露光画素および長時間露光画素が配置された画素アレイが形成される。
そして、第2チップ(下チップ)102には、図3に示される画像処理装置10の機能を実現するための回路などが形成されている。
図33は、本実施形態に係る積層構造のイメージセンサのプロセスフローを説明する図である。
図33Aに示されるように、上下のチップをそれぞれ最適なプロセスで作製したウェハーを貼りあわせた後に、上チップの裏面を研磨し上チップのウェハー厚を薄くする。第1チップ(上チップ)101側にパターニング後、第1チップ101側から第2チップ(下チップ)102の配線層までの貫通穴を開け、金属で埋めてビア(VIA)を形成する。
図33Bに示されるように、このVIAにより上下チップ間の信号線および電源線が電気的に接合される。
そして、図33Cに示されるように、第1チップ(上チップ)101側に、カラーフィルタおよびマイクロレンズの加工を行った後に、ダイシングによりチップとして切り出す。
図34は、本技術を適用した電子機器としての、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図34の撮像装置600は、レンズ群などからなる光学部601、固体撮像装置(撮像デバイス)602、およびカメラ信号処理回路であるDSP回路603を備える。また、撮像装置600は、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607、および電源部608も備える。DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607および電源部608は、バスライン609を介して相互に接続されている。
光学部601は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像装置602の撮像面上に結像する。固体撮像装置602は、光学部601によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像装置602として、上述した実施の形態に係るイメージセンサ100等の固体撮像装置を用いることができる。
表示部605は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を表示する。記録部606は、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作部607は、ユーザによる操作の下に、撮像装置600が有する様々な機能について操作指令を発する。電源部608は、DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606および操作部607の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
また、本技術は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置や、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の固体撮像装置(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、
前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部と
を備える固体撮像装置。
(2)
前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の画素が行単位で規則的に配置されている
(1)に記載の固体撮像装置。
(3)
前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されている
(1)に記載の固体撮像装置。
(4)
前記画素値補正部は、
前記画素アレイに配置された画素のうち、注目画素を中心とし、予め設定された行数の画素から成る処理単位領域を抽出し、前記処理単位領域毎に前記注目画素の画素値を補正する
(1)乃至(3)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(5)
前記処理単位領域の行数は5である
(4)に記載の固体撮像装置。
(6)
前記画素値補正部は、
前記処理単位領域の画素のうち、最大値となる画素値を出力する画素の数に基づいて、前記処理単位領域が飽和しているか否かを判定する飽和判定部と、
前記処理単位領域の画素により構成される画像が、テクスチャが含まれない平坦な画像であるか否かを判定する平坦判定部と、
前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記テクスチャの方向を検出する方向検出部と、
前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥判定部と、
前記注目画素が欠陥画素であると判定された場合、前記注目画素の画素値を補正する欠陥補正部と
を備える(4)に記載の固体撮像装置。
(7)
前記飽和判定部の判定結果に応じて、前記平坦判定部、および、前記方向検出部のそれぞれが異なる方式により、前記平坦な画像であるか否かの判定、および、前記テクスチャの方向の検出を行う
(6)に記載の固体撮像装置。
(8)
前記平坦判定部の判定結果に応じて、前記欠陥判定部、および、前記欠陥補正部のそれぞれが異なる方式により、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定、および、前記注目画素の画素値の補正を行う
(7)に記載の固体撮像装置。
(9)
前記欠陥補正部は、
前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記注目画素の画素値を、前記検出されたテクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値と置き換えることで補正する
(8)に記載の固体撮像装置。
(10)
前記欠陥補正部は、
前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されている場合、前記検出されたテクスチャの方向が垂直方向であったとき、
前記テクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値を、線形補間によって生成する
(9)に記載の固体撮像装置。
(11)
前記欠陥補正部は、さらに、
前記線形補間によって生成された画素値に基づいて決定される混合比率に基づいて、前記線形補間によって生成された画素値と、前記注目画素の画素値を混合する
(10)に記載の固体撮像装置。
(12)
前記処理単位領域の画素のうち、第1の露光時間または第1の露光感度を有する画素の画素値に、所定のゲインを乗じることで、前記処理単位領域の画素値を、前記第2の露光時間または第2の露光感度を有する画素の画素値を基準として正規化するゲイン付加部をさらに備える
(6)に記載の固体撮像装置。
(13)
積層型のイメージセンサとして構成され、
第1のチップに前記画素アレイが配置され、
第2のチップに前記画素値補正部の機能を実現するための回路が形成される
(1)乃至(13)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(14)
異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正するステップ
を含む固体撮像方法。
(15)
異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、
前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部とを有する固体撮像装置
を備える電子機器。
10 画像処理装置, 21 欠陥補正処理部, 22 HDR合成処理部, 23 階調変換処理部, 41 ゲイン補正部, 42 飽和判定部, 43 平坦判定部, 44 方向検出部, 45 欠陥判定部, 46 欠陥補正部, 100 イメージセンサ, 101 第1チップ, 102 第2チップ, 600 撮像装置, 602 固体撮像装置

Claims (15)

  1. 異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、
    前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部と
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の画素が行単位で規則的に配置されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素値補正部は、
    前記画素アレイに配置された画素のうち、注目画素を中心とし、予め設定された行数の画素から成る処理単位領域を抽出し、前記処理単位領域毎に前記注目画素の画素値を補正する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記処理単位領域の行数は5である
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記画素値補正部は、
    前記処理単位領域の画素のうち、最大値となる画素値を出力する画素の数に基づいて、前記処理単位領域が飽和しているか否かを判定する飽和判定部と、
    前記処理単位領域の画素により構成される画像が、テクスチャが含まれない平坦な画像であるか否かを判定する平坦判定部と、
    前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記テクスチャの方向を検出する方向検出部と、
    前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥判定部と、
    前記注目画素が欠陥画素であると判定された場合、前記注目画素の画素値を補正する欠陥補正部と
    を備える請求項4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記飽和判定部の判定結果に応じて、前記平坦判定部、および、前記方向検出部のそれぞれが異なる方式により、前記平坦な画像であるか否かの判定、および、前記テクスチャの方向の検出を行う
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記平坦判定部の判定結果に応じて、前記欠陥判定部、および、前記欠陥補正部のそれぞれが異なる方式により、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定、および、前記注目画素の画素値の補正を行う
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記欠陥補正部は、
    前記処理単位領域の画素により構成される画像が、平坦な画像ではないと判定された場合、前記注目画素の画素値を、前記検出されたテクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値と置き換えることで補正する
    請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 前記欠陥補正部は、
    前記画素アレイ上に、同一の露光時間または露光感度の所定数の画素がL字型の一群の画素として規則的に配置されている場合、前記検出されたテクスチャの方向が垂直方向であったとき、
    前記テクスチャの方向に基づいて選択された画素の画素値を、線形補間によって生成する
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  11. 前記欠陥補正部は、さらに、
    前記線形補間によって生成された画素値に基づいて決定される混合比率に基づいて、前記線形補間によって生成された画素値と、前記注目画素の画素値を混合する
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記処理単位領域の画素のうち、第1の露光時間または第1の露光感度を有する画素の画素値に、所定のゲインを乗じることで、前記処理単位領域の画素値を、前記第2の露光時間または第2の露光感度を有する画素の画素値を基準として正規化するゲイン付加部をさらに備える
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  13. 積層型のイメージセンサとして構成され、
    第1のチップに前記画素アレイが配置され、
    第2のチップに前記画素値補正部の機能を実現するための回路が形成される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  14. 異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正するステップ
    を含む固体撮像方法。
  15. 異なる露光時間または異なる露光感度を有する複数の画素が所定の規則に従って配置された画素アレイと、
    前記画素アレイの各画素から得られる画素値のうち、予め設定された条件に該当する画素の画素値を、他の画素の画素値を用いて補正する画素値補正部とを有する固体撮像装置
    を備える電子機器。
JP2013145913A 2013-07-11 2013-07-11 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器 Pending JP2015019293A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145913A JP2015019293A (ja) 2013-07-11 2013-07-11 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器
US14/323,532 US9386245B2 (en) 2013-07-11 2014-07-03 Solid-state imaging device, solid-state imaging method, and electronic apparatus
CN201410317407.7A CN104284105B (zh) 2013-07-11 2014-07-04 固态成像器件、固态成像方法以及电子装置
US15/171,454 US9723234B2 (en) 2013-07-11 2016-06-02 Solid-state imaging device, solid-state imaging method, and electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145913A JP2015019293A (ja) 2013-07-11 2013-07-11 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015019293A true JP2015019293A (ja) 2015-01-29

Family

ID=52258544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013145913A Pending JP2015019293A (ja) 2013-07-11 2013-07-11 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (2) US9386245B2 (ja)
JP (1) JP2015019293A (ja)
CN (1) CN104284105B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019155944A1 (ja) * 2018-02-09 2019-08-15 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置
CN114630010A (zh) * 2020-12-14 2022-06-14 爱思开海力士有限公司 图像感测装置及图像处理装置
KR20220081464A (ko) * 2020-12-09 2022-06-16 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 센싱 장치
JP7521023B2 (ja) 2018-02-09 2024-07-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9413992B2 (en) * 2013-05-20 2016-08-09 Omnivision Technologies, Inc. High dynamic range image sensor with full resolution recovery
TWI644568B (zh) * 2013-07-23 2018-12-11 新力股份有限公司 攝像元件、攝像方法及攝像程式
CN103886808B (zh) * 2014-02-21 2016-02-24 北京京东方光电科技有限公司 显示方法和显示装置
JP6047686B2 (ja) * 2014-03-24 2016-12-21 富士フイルム株式会社 撮影装置
KR102277178B1 (ko) * 2015-03-09 2021-07-14 삼성전자 주식회사 카메라 모듈을 포함하는 전자 장치 및 전자 장치의 이미지 처리 방법
AU2016264606B2 (en) 2015-05-19 2020-09-03 Magic Leap, Inc. Semi-global shutter imager
CN108496360B (zh) * 2016-01-25 2020-10-30 奥林巴斯株式会社 图像处理装置、图像处理方法和记录了程序的介质
EP3468168B1 (en) * 2016-05-30 2020-08-12 Sony Corporation Image capturing apparatus, solid-state image capturing device, and control method of image capturing apparatus
KR20180046679A (ko) * 2016-10-28 2018-05-09 삼성전자주식회사 지문 인식 방법 및 이를 포함하는 전자 기기
US10880504B2 (en) 2016-12-27 2020-12-29 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup device, image capturing system, and movable body
KR20220048090A (ko) * 2020-10-12 2022-04-19 삼성전자주식회사 주파수 도메인을 이용한 이미지 센서의 검사 방법 및 이를 수행하는 검사 시스템
WO2022104659A1 (zh) * 2020-11-19 2022-05-27 深圳市汇顶科技股份有限公司 指纹检测的方法、指纹检测装置和电子设备
KR20220131054A (ko) * 2021-03-19 2022-09-27 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 처리 장치 및 그 동작 방법
CN115561201B (zh) * 2022-10-10 2023-07-07 安徽工程大学 一种热障涂层结构完整性太赫兹评价装置及其使用方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4622790B2 (ja) * 2005-10-03 2011-02-02 コニカミノルタホールディングス株式会社 撮像素子および撮像装置
JP2008113141A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Fujifilm Corp 撮像装置及び信号処理方法
JP4325703B2 (ja) * 2007-05-24 2009-09-02 ソニー株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の信号処理装置および信号処理方法、ならびに撮像装置
JP2012234393A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Sony Corp 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
US8902336B2 (en) * 2013-01-30 2014-12-02 Altasens, Inc. Dynamic, local edge preserving defect pixel correction for image sensors with spatially arranged exposures

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019155944A1 (ja) * 2018-02-09 2019-08-15 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置
JPWO2019155944A1 (ja) * 2018-02-09 2021-01-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置
JP7225131B2 (ja) 2018-02-09 2023-02-20 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置
US11665440B2 (en) 2018-02-09 2023-05-30 Sony Semiconductor Solutions Corporation Image processor, image processing method, and imaging device
JP7521023B2 (ja) 2018-02-09 2024-07-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および撮像装置
KR20220081464A (ko) * 2020-12-09 2022-06-16 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 센싱 장치
KR102604109B1 (ko) * 2020-12-09 2023-11-21 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 센싱 장치
CN114630010A (zh) * 2020-12-14 2022-06-14 爱思开海力士有限公司 图像感测装置及图像处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160277693A1 (en) 2016-09-22
US9723234B2 (en) 2017-08-01
US9386245B2 (en) 2016-07-05
US20150015754A1 (en) 2015-01-15
CN104284105B (zh) 2019-02-19
CN104284105A (zh) 2015-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015019293A (ja) 固体撮像装置および方法、並びに、電子機器
JP4905187B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
Gow et al. A comprehensive tool for modeling CMOS image-sensor-noise performance
CN103888689B (zh) 图像采集方法及图像采集装置
US8571346B2 (en) Methods and devices for defective pixel detection
JP4127411B1 (ja) 画像処理装置及び方法
US20120057029A1 (en) Capture of video with motion-speed determination and variable capture rate
CN103888679A (zh) 图像采集方法及图像采集装置
TW201918995A (zh) 多工高動態範圍影像
CN103650480A (zh) 图像处理设备、摄像设备、图像处理方法和程序
JP2011530881A (ja) 不良ピクセルクラスタ検出
JP5242248B2 (ja) 欠陥検出装置、欠陥検出方法、欠陥検出プログラム、及び、記録媒体
JP2014045352A (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム、並びに画像処理装置を有する撮像装置
JP2013162347A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および装置
US9826174B2 (en) Image processing apparatus and method
US7450167B2 (en) Method for improving image quality
JP2004023683A (ja) 固体撮像素子の欠陥補正装置及び方法
JP2010068329A (ja) 撮像装置
JP5286927B2 (ja) 画像合成装置、撮像装置、画像合成方法、およびプログラム
US8605997B2 (en) Indoor-outdoor detector for digital cameras
US8471931B2 (en) Video recording system
TW201518852A (zh) 影像處理裝置及曝光控制方法
JP2008219230A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP4255819B2 (ja) 信号処理方法および画像取得装置
JP2011114760A (ja) カメラモジュールの検査方法