JP2015018858A - プリント回路板の電子部品分離装置 - Google Patents

プリント回路板の電子部品分離装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心分離方式によるプリント回路板の部品分離工程で円筒形の加熱容器内に生起する旋回気流を利用し、被処理のプリント回路板から分離した電子部品、回路基板を加熱容器から確実に排出、回収できるように改良した電子部品分離装置を提供する。
【解決手段】支持架台10に搭載した円筒形の加熱容器21に被処理のプリント回路板を保持する回転保持機構、および該容器の周壁に開口した部品取出口21aからこれに連ねて接線方向に延長して分離部品回収箱50を設け、この加熱容器21に過熱水蒸気を供給してプリント回路板のろう材が溶融するまで加熱したところで、前記回転保持機構を回転駆動してプリント回路板から電子部品を遠心分離させるとともに、この回転保持機構の回転駆動に伴って加熱容器内に生起した旋回気流により電子部品、および回路基板を旋回駆動させ、加熱容器21の取出口から分離部品回収箱50に排出して回収する。
【選択図】図1

Description

この発明は、プリント回路板にはんだ等のろう材により結合固定された電子部品を分離して回収するためのプリント回路板の電子部品分離装置に関する。
使用済みとなった携帯電話機やコンピュータを初め各種の電子機器に使用されているプリント回路板には、貴金属や希少金属を含む電子部品が多数搭載されているため、この電子部品をプリント回路板から分離回収して再利用することが要望されている。
電子部品の搭載結合されたプリント回路板から電子部品を分離する装置としては、既に、特許文献1に示されるように、プリント回路板に搭載された電子部品を上から加熱ブロックにより取り囲んでこれを加熱し、固定用のろう材が溶融したところで、加熱ブロック内を真空吸引して電子部品をプリント回路板から分離するようにした電子部品分離装置が知られている。
この装置は、プリント回路板上の複数の電子部品を個別にしか分離することができないので、多数の電子部品を有するプリント回路板の場合、電子部品の分離処理に時間がかかる不都合がある。
特許文献2に示されるような従来装置によれば、このような不都合を解消することができる。
図4は、この特許文献2に示された従来の分離装置の構成図である。図4の従来の分離装置は、過熱蒸気発生装置101、蒸気噴射器102、コンベア103、バイブレータ104、加熱容器105等から構成されている。
はんだ等によって電子部品107のろう付けされたプリント回路板106は、回収容器108上に載置してコンベア103によって加熱容器内105内を搬送される。蒸気噴射器102は、加熱容器105内に配置され、過熱蒸気発生装置101から供給される過熱水蒸気を、加熱容器105内で、コンベア103によって運ばれているプリント回路板106に噴射してこれを加熱する。バイブレータ104は、加熱容器内105内で、コンベア103を加振して、コンベア103上の回収容器108およびプリント板106に振動を加えるものである。
プリント板106が加熱容器105内をコンベア103で搬送される過程で、過熱水蒸気により加熱され、温度が上昇すると、電子部品107をプリント回路に固定しているろう材が軟化溶融する。ろう材が溶融したところで、バイブレータ103によって加えられる振動により、プリント回路板に106に取り付けられた電子部品107がプリント回路板106から分離し、回収容器108内に落下し、この容器内に収容される。プリント回路板106から分離した電子部品107を収容した回収容器108は、電子部品107の分離されたプリント回路板106とともにコンベア103で加熱容器105の外へ搬送され、回収される。
ところで、前記の特許文献2に開示の分離装置においては、搬送コンベア103が分離機本体の加熱容器105を内外に貫通しているため、装置の稼働中には加熱容器105の両端部に開口したコンベア103の貫通開口部から過熱水蒸気が外方に漏洩する。このため、加熱容器内105内に供給した過熱水蒸気の濃度が低下して加熱容器内を完全な不活性雰囲気することができないことにより、はんだ等のろう材の酸化を防ぐことが困難となる。また、過熱水蒸気による加熱効率が低下するとともに、過熱水蒸気の消費量も増大してランニングコストが嵩む。
さらに、プリント回路板に振動を加えてこれに固定された電子部品を分離するようにしているので、各部品の取付け状況によっては、プリント回路板の重心位置がばらつくため、振動によるプリント回路板の運動が不十分となり電子部品の分離が十分に行えない状況が生じ、電子部品の分離の信頼性が損なわれる不具合もある。
一方、前記した従来の分離方式とは別に、過熱水蒸気の消費量を抑えて高い加熱効率を確保するとともに、電子部品の分離機能を高くできるように改良した遠心分離方式によるプリント回路板の電子部品分離装置が特許文献3に示されている。
この特許文献3による電子部品分離装置は、開閉可能に構成されたプリント回路板の挿入口と取出し口を備えた密閉構造になる円筒形の加熱容器と、この加熱容器内に設置され、前記プリント回路板を複数、遠心力により飛び出さないように回転可能に保持するプリント回路板回転保持機構と、前記プリント回路板回転保持機構を回転駆動する駆動機構とを備え、前記加熱容器内に挿入された被処理のプリント回路板を前記プリント回路板回転保持機構により保持した状態で前記加熱容器を密閉し、この密閉された加熱容器内に外部から過熱水蒸気を供給して前記プリント回路板を加熱し、電子部品を固定したろう材を溶融した後に、前記プリント回路板回転保持機構を回転駆動し、前記プリント回路板に固定(ろう付け)された電子部品を遠心力により分離するようにし、ここでプリント回路板から分離した電子部品は、前記加熱容器の周壁前部に開口した開閉蓋付きの取出し口を通じて回収容器に集積回収するようにしたものであり、その構成、および電子部品の分離、回収機能を図5〜図7で説明する。
なお、図示の電子部品分離装置は、特許文献3の明細書中に実施例2として開示されているものであり、分離機本体20は、支持架台10に回動軸受機構14aを介して前方に向け傾動可能に載置した可動台14の上に支持板11を介して固定的に取り付けられ、可動台14とともに傾動する。支持枠台10の背面側には油圧アクチュエータで操作する傾動駆動機構15(図6参照)が設けられており、該傾動駆動機構15はその駆動軸15aを可動台14の背面枠14bに連結して支持枠台10に連結されている。そして、この傾動駆動機構15は、空気圧を油圧に変換するエアハイドロコンバータ16を介して駆動され、駆動軸15aを伸縮して可動台14の背面枠14bを押し上げたり、引き下げたりする。すなわち、傾動駆動機構15の駆動軸15aが縮んだ状態では、図5に示すように可動台14は水平姿勢を保ち、傾動駆動機構15の駆動軸15aが伸長すると、図6に示すように背面枠14bが押し上げられて可動台14が所定の角度だけ傾斜する。
ここで、可動台14に搭載した分離機本体20は、密閉構造になる円筒形の加熱容器21を備え、該加熱容器21の上面にはプリント回路板P(図7参照)を挿入するための挿入口22、および開閉蓋23を備えている。
また、この加熱容器21の正面側には、該容器内で分離処理されたプリント回路板の電子部品と回路基板を取出すための取出し口24が設けられており、その前端開口部は開閉蓋25により気密的に閉じられる構成となっている。そして、加熱容器21が可動台14とともに所定の傾斜角度まで傾動されると、この取出し口24の前端は図6で示すように支持枠台10の前部に設けられたホッパー形の回収容器12の入口と対向する位置まで移動する。
そして、この加熱容器21には過熱水蒸気供給管28を通して外部から過熱水蒸気が供給され、これによって容器内部を加熱するようにしている。
一方、加熱容器21の内部には、図7で示すようにプリント回路板Pを保持して回転駆動するための回転保持機構30が収容配置されている。このプリント回路板の回転保持機構30は、複数枚のプリント回路板Pを収容保持する保持かご(ホルダー)36を周方向に並べて固定支持する回転支持板32と、この回転支持板32の下方に可動的に重ね合わせて配置したこれより大径の底板33とを有する。この底板33の外周部には前記保持かご36と同数のプリント回路板排出窓穴34が周方向に並んで所定のピッチで設けられている。なお、図には保持かご36が1個だけ示されているが、この保持かご36は複数設けられ、前記のプリント回路板排出窓穴34と同じピッチで円周方向に複数並べられ、固定金具36aを介して回転支持板32の外周縁部に固定されている。そして、このプリント回路板の回転保持機構30は、加熱容器21の底部側に設置された駆動モータ41に連結して回転駆動(回転数:1000〜2000rpm程度)される構成となっている。
次に、上記構成によるプリント回路板の部品分離処理動作について述べる。すなわち、図5に示すように可動台14を水平姿勢にした状態で、図7で示すように加熱容器21内のプリント回路板回転保持機構30の保持かご36に被処理プリント回路板Pを挿入セットして開閉蓋23を閉じ、加熱容器21を密閉状態にする。この状態で加熱容器21内に高温の過熱水蒸気を供給してプリント回路板Pを加熱する。これによりプリント回路板Pの電子部品を結合したろう材が溶融されたところで、駆動モータ41を始動してプリント回路板の回転保持機構30を高速で回転駆動する。この回転に伴って、プリント回路板上の電子部品は遠心力によりプリント回路板Pから分離される。
そして、プリント回路板Pから電子部品が遠心分離されたところで、回転保持機構30の回転駆動を停止して電子部品の分離処理を終了する。続いてプリント回路板挿入口22の開閉蓋23を開き、回転保持機構30に設けたプリント回路板排出操作レバー35により底板33を周方向に回し、該底板33に開口したプリント回路板排出窓穴34を図7の位置から半ピッチずらした位置に移動し、保持かご36に保持されているプリント回路板Pの回路基板を前記のプリント回路板排出窓穴34を通じて加熱容器21内の底壁上に自重落下させる。
次いで、加熱容器21の前面に配した取出し口24の開閉蓋25を開いた上で、傾動駆動機構15の駆動軸15aを伸長して可動台14を図6のように所定の傾斜位置まで傾動し、加熱容器21を図6に示すように前傾姿勢にする。これにより、前の分離処理工程で加熱容器21内の底部に落下したプリント回路板Pから分離された電子部品、および電子部品の分離された回路基板が加熱容器21の底壁上を取出し口24に向け一括して自重滑落し、ここから回収容器12内に排出される。そして、加熱容器21内で分離したプリント回路板Pの電子部品、および回路基板の排出が終わったところで、一連の部品分離、排出、回収処理が完了する。
特開昭63−318133号公報 特許第4393576号公報 特開2013−110379号公報
図5〜図7に示した従来の電子部品分離装置によれば、プリント回路板に多数の電子部品が実装されている場合でも、プリント回路板の回転保持機構を高速回転駆動して個々の電子部品を遠心力により確実に分離することができ、電子部品の分離処理を短時間で効率よく行うことができるものの、一方ではプリント回路板から分離した電子部品を加熱容器から排出、回収する際の処理工程では、次記のような不具合が発生する。
すなわち、先述のようにプリント回路板Pの電子部品を回路基板から分離させるまでは加熱容器を21水平姿勢として、過熱水蒸気による加熱と回路板保持機構30の高速回転とにより、プリント回路板から遠心分離した電子部品、および回路板保持機構30の保持かご36に保持されていたプリント回路基板を一旦加熱容器21内の底部に自重落下させて集積する。そして、電子部品の分離後の部品排出工程では、加熱容器の21姿勢を傾けて容器内の底部に集積している電子部品、回路基板を取出し口24に向けて自重により滑動させて取り出すようにしている。
一方、この電子部品分離装置で分離処理するプリント回路板Pは、その回路基板の外形サイズ、厚さ、また回路基板に実装した電子部品の種類も様々である。このために、プリント回路板Pから分離した電子部品、部品分離後の回路基板を傾斜した加熱容器21内の底壁面に沿って滑動落下させる際に、プリント回路板から分離した電子部品、回路基板が重なり合って加熱容器内の構造物(回路板の保持かご36、底板33の排出窓穴34など)に引っ掛かり、そのために分離した電子部品、回路基板の一部が加熱容器内に残留したまま完全に排出、回収されない不具合が屡々発生する。
また、加熱容器を傾動させるために複雑な傾動駆動機構を装備する必要があり、このために製品コストが高くなるという問題がある。
そのほか、加熱容器21内でプリント回路板から遠心分離した電子部品と回路基板が混在して状態で、加熱容器21から回収容器12に一括して排出するようにしているので、このままでは電子部品と回路基板とを分別して回収できない問題もある。
この発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、その課題は、加熱容器の姿勢を傾ける複雑な傾動駆動機構を排除し、加熱容器内に配置したプリント回路板の回転保持機構の回転駆動により加熱容器内に生起される旋回気流を利用してプリント回路板から分離した電子部品、回路基板を加熱容器から確実、かつ円滑に排出して回収できるように改良したプリント回路板の電子部品分離装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は開閉可能に構成されたプリント回路板挿入口と取出し口を備えた密閉構造になる円筒形の加熱容器と、この加熱容器内に設置され、複数の前記プリント回路板を回転可能に保持するプリント回路板の回転保持機構と、前記回転保持機構を回転駆動する駆動機構とを備え、前記加熱容器内に挿入されたプリント回路板を前記回転保持機構により保持した状態で前記加熱容器を密閉し、この密閉された加熱容器内に外部から過熱水蒸気を供給して前記プリント回路板を加熱昇温した上で、前記プリント回路板の回転保持機構を回転駆動して前記プリント回路板に取り付けられた電子部品を遠心力により分離するようにしたプリント回路板の電子部品分離装置において、
前記加熱容器にはその周壁面に開口した分離部品取出口に連ねて接線方向に延在する分離部品回収箱を設け、分離した前記プリント回路板の電子部品、および回路基板を前記回転保持機構の回転駆動に伴って加熱容器内に生起された内気の旋回気流により旋回駆動して前記分離部品回収箱に回収するものとし(請求項1)、その分離部品回収箱は具体的に次記のような態様で構成することができる。
(1)前記分離部品回収箱は、その底壁が前方に向けて下向きに傾斜し、かつ箱体の先端面に開閉扉を備えたホッパー形容器になる(請求項2)。
(2)前項(1)の分離部品回収箱に対し、その箱体内方には前記加熱容器の部品取出口から回収箱の底壁上方に向けて庇状に張り出す返り板を備える(請求項3)。
上記したこの発明の構成によれば、被処理プリント回路板から電子部品を遠心分離するようにしているので、プリント回路板に多数の電子部品が実装されている場合でもこの電子部品を一括分離することができるとともに、この遠心分離動作に伴って加熱容器内に生起された旋回気流により、分離された電子部品、およびプリント回路板の回転保持機構から離脱させた回路基板を加熱容器の周壁に沿って旋回駆動することにより、加熱容器の周壁面に開口した部品取出口に接線方向に連設した部品回収箱に排出して回収することができる。したがって、分離部品の排出、回収に際して加熱容器の姿勢を傾斜させる必要がなく、これにより加熱容器の傾動駆動機構が不要となって装置のコストを大幅な低減することができる。
また、前記部品回収箱については、加熱容器の分離部品取出口から回収箱の箱体内方に張り出す庇状の返り板を設けておくことにより、加熱容器側から部品回収箱内に流れ込む旋回気流の影響を受けて生じた乱流により分離部品が回収箱内から再飛散して加熱容器側に逆流するのを防止して回収箱に回収した部品を箱体の中に安定に滞留保持することができる。
なお、プリント回路板の電子部品、および回路基板の分離、排出、回収工程を電子部品と回路基板とに分けて行うことで、プリント回路板の電子部品と回路基板を分別して回収することができる。
この発明による電子部品分離装置の実施例を示す外観構成図であって、(a)は平面図、(b)、(c)はそれぞれ正面図、および側面図である。 図1における部品回収箱の拡大断面図である。 図1の電子部品分離装置による分離部品の排出、回収動作を表す模式説明図である。 従来の電子部品分離装置の構成図である。 他の従来の電子部品分離装置を正面側から見た斜視外観図である。 図5の電子部品分離装置による分離部品の排出処理状態を正面側から見た斜視外観図である。 図5における加熱容器内に配したプリン回路板回転保持機構の構造を表す部分斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を図1〜図3に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図5に対応する同一部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
図1〜図3示すこの発明の実施例の電子部品分離装置は、図5〜図7に示した従来装置と同様な遠心分離方式を基本として、支持架台10の上に密閉構造の円筒形の加熱容器21が水平姿勢に搭載されており、該加熱容器21の内部には、図7に示したプリント回路板の回転保持機構30と同様の機構を装備する。この加熱容器21内の回転保持機構30の保持かご36にプリント回路板Pを挿入セットした状態で、加熱容器21に外部から過熱水蒸気を供給してプリント回路板Pのろう材(はんだ)が溶融する温度以上に加熱する。これにより、プリント回路板Pの電子部品を固着するろう材(はんだ)が溶融したところで、前記回転保持機構30を加熱容器21の底部側に配した駆動モータ41(図6参照)により高速で回転駆動(回転数:1000〜2000rpm程度)して、プリント回路板Pにろう付けされている電子部品を遠心力により回路基板から分離する。そして、プリント回路板から分離した電子部品、および電子部品の分離された回路基板は、次のようにして加熱容器21から排出して回収するようにしている。
すなわち、プリント回路板Pから分離した部品を加熱容器21から排出させるための手段として、図5、図6に示した従来装置では、加熱容器21を前傾姿勢に傾ける傾動駆動機構15(図6参照)を具備するとともに、加熱容器21の前面側には取出し口24を設けておき、分離部品の排出工程では加熱容器21を前傾姿勢に傾けて分離された部品を加熱容器の底壁に滑らせて取出し口24から排出するようにしている。
これに対して、この発明の分離装置は、図1(a)〜(c)で示すように加熱容器21は支持板11を介して支持架台10の上に水平姿勢で固定されており、従来装置における傾動駆動機構15(図6参照)は具備してない。
また、従来装置で加熱容器2の正面に設けた取出し口24(図5参照)に代えて、この発明の実施例では、図示のように加熱容器21の前方に位置して該容器の周壁21aに開口した分離部品取出口21bに連なって円筒形の周壁21aの接線方向に延長して設けられた取り入れ口を有する分離部品回収箱50を設けている。
この発明において設けられた分離部品回収箱50は、図2に拡大して示すように、加熱容器21と部品取出口21bを通じて連通された密閉容器である。その前端面には部品取出口となる開口が設けられ、この開口が開閉蓋51により開閉可能に閉塞される。後端面には加熱容器21の部品取出口21に連なって円筒状周壁21aの接線方向に延長された部品取入口59が設けられる。分離部品回収箱50は、底壁55が前方に向けて下方に傾斜され、これによりホッパー形容器を構成する。さらにこの回収箱50の内方には加熱容器21の部品取出口21bの下端から前記傾斜底壁55の上方へ水平に庇状に張り出した返り板56を備えている。なお、52は前記開閉蓋51の蝶番(ヒンジ)、53は把手、54は開閉蓋51を閉位置に締め付け固定するクランプである。また、開閉蓋51はその内周縁にパッキン(不図示)を布設しておき、閉位置でのクランプ54の締め付けにより開閉蓋51を回収箱50の前端面に密着させて開口を気密に封じるようにしている。
そして、プリント回路板の電子部品を分離する処理する工程では、回転保持機構30(図7参照)が回転駆動されることにより、電子部品が遠心力によりプリント回路板Pから分離され、加熱容器21の周壁側に寄せ集められる。そして、その後の、電子部品が分離された回路基板は回転保持機構30の保持かご36の直下の底板の開口を開いて保持かごから落下排出され加熱容器21の底部に集められる。そして前記回転保持機構30を回転駆動することにより加熱容器21内に旋回気流に発生させる。この旋回気流により加熱容器21に底部に集められた電子部品および回路基板が周壁21aに沿って旋回駆動される。加熱容器21の周壁21aに沿って旋回される電子部品および回路基板は、周壁21を開口して形成された分離部品取出口21bに到達するとここから周壁21の接線方向に延在する分離部品回収箱50に向け排出されるようになる。
すなわち、加熱容器21内に集積された互いに分離された電子部品やプリント基板は、回転保持機構30の回転より生起された旋回気流により加熱容器21の周壁側に押圧されこの周壁内面に沿って旋回されるようになる。これにより、電子部品等は加熱容器21内を図3に太線矢印で示すように周壁面21a沿い周方向に移動し、周壁21aに開口して設けられた分離部品取出口21bの部分に達すると、ここで周壁21aが途切れるので、ここから周壁の接線方向に加熱容器外に放出され、分離部品取出口21bから接線方向に延長して設けられた部品取入口59に案内されて離部品回収箱50内には排出、集積される。なお、図中の矢印Aは前記回転保持機構30の回転駆動方向を示している。
なお、図示実施例では加熱容器21内に配した前記回転保持機構30の回転支持板32、回転底板33、およびプリント回路板Pの保持かご36などの構造物自身が羽根の役目を果たし、その回転駆動(回転数:1000〜2000rpm程度)により加熱容器21内に旋回気流を生起させるようにしているが、必要に応じて回転支持板32などに気流を生起する羽根を追加してもよい。
また、図2に示すように分離部品回収箱50の内方に庇状の返り板56を設けることにより、加熱容器21から部品回収箱内に流れ込む旋回気流の影響を受けて生じた乱流によって一旦回収した部品が分離部品回収箱50から再飛散して加熱容器21側に逆流するのを防ぐことができるので、分離部品回収箱50に回収した分離部品を箱内に安定よく滞留保持することが可能となる。そして、電子部品等の分離、排出処理が済んだところで回収箱50のクランプ54を緩めて開閉蓋51を開くことにより、箱内に集積された電子部品および回路基板は傾斜された底板55により案内されて排出口から回収箱の外側へ自由落下するので、回収を極めて円滑に行うことができる。
なお、プリント回路板Pから分離された電子部品と電子部品の分離された回路基板の排出はこれを分けて行うことも可能である。
すなわち、プリント回路板の加熱後、回転保持機構30を回転して遠心力より電子部品を回路基板から分離す工程で、回路基板を保持かご36に保持したまま、回転保持機構30の回転を継続して、回転保持機構30の回転に伴って生起された旋回気流を利用して電子部品を回収箱50に回収集積する。電子部品が回収箱50に集積されたところで、一旦、回転保持機構30の回転駆動を停止し、回収箱か50の開閉蓋51を開いて、回収箱50から集積された電子部品の排出回収作業を行う。
この後に、回収箱50の開閉蓋51を閉じて、回転保持機構30の回転底板33を開いき(底板33のプリント回路板排出窓穴34を保持かご36の直下の位置に回転する) 回路基板を保持かご36から排出する作業を行う。これにより、回路基板が、加熱容器21の底部に集積されたところで、再び回転保持機構30を回転駆動して加熱容器21内に旋回気流を起こして、加熱容器21の底部に集積された回路基板を旋回させて電子部品と同様に加熱容器21から排出して、回収箱50に回収集積する工程を実行する。回路基板が回収箱50に集積されたところで、回転保持機構30の回転駆動を停止して、回遊箱50開閉蓋51を開いて回路基板の取出しを行う。
このようにすれば、電子部品と回路基板とを区分けして回出することができる。
P:プリント回路板
10:支持架台、20:分離機本体、21:加熱容器、23:プリント回路板挿入口の開閉蓋、28:過熱水蒸気供給管、30:プリン回路板回転保持機構、32:回転保持板、33:回転底板、34:プリント回路板排出窓穴、35:プリント回路基板排出操作レバー、36:保持かご、41:駆動モータ、50:分離部品回収箱、51:開閉蓋、52:蝶番、53:把手、54:クランプ、55:傾斜底板、56:返り板、60:分離部品

Claims (3)

  1. 開閉可能に構成されたプリント回路板挿入口と取出し口を備えた密閉構造になる円筒形の加熱容器と、この加熱容器内に設置され、複数の前記プリント回路板を回転可能に保持するプリント回路板の回転保持機構と、前記回転保持機構を回転駆動する駆動機構とを備え、前記加熱容器内に挿入されたプリント回路板を前記回転保持機構により保持した状態で前記加熱容器を密閉し、この密閉された加熱容器内に外部から過熱水蒸気を供給して前記プリント回路板を加熱し、前記プリント回路板の回転保持機構を回転駆動して前記プリント回路板に取り付けられた電子部品を遠心力により分離するようにしたプリント回路板の電子部品分離装置において、
    前記加熱容器にはその周壁に開口した分離部品取出口からこれに連ねて前記周壁の接線方向に延長して分離部品回収箱を設け、分離した前記プリント回路板の電子部品、および回路基板を前記回転保持機構の回転駆動に伴って加熱容器内に生起された内気の旋回気流により旋回駆動して前記分離部品回収箱に回収するようにしたことを特徴とするプリント回路板の電子部品分離装置。
  2. 請求項1に記載の分離装置において、前記分離部品回収箱は、その底壁が前方に向けて下向きに傾斜し、かつ箱体の先端面に開閉扉を備えたホッパー形容器になることを特徴とするプリント回路板の電子部品分離装置。
  3. 請求項2に記載の分離装置において、前記分離部品回収箱の内方には、前記加熱容器の部品取出口から回収箱の底壁上方に向けて張り出す庇状の返り板を備えたことを特徴とするプリント回路板の電子部品分離装置。
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