JP2015017576A - 還元剤供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の始動時における還元剤噴射弁の温度上昇を冷却水によって妨げないようにする。
【解決手段】貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、圧送される液体還元剤を内燃機関の排気通路内へ噴射する還元剤噴射弁と、を備えた還元剤供給装置において、前記還元剤噴射弁は前記内燃機関の冷却水の流通路を有する保持ジャケットに保持されており、周囲温度に応じて冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁を備える。
【選択図】図3
【解決手段】貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、圧送される液体還元剤を内燃機関の排気通路内へ噴射する還元剤噴射弁と、を備えた還元剤供給装置において、前記還元剤噴射弁は前記内燃機関の冷却水の流通路を有する保持ジャケットに保持されており、周囲温度に応じて冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、ポンプ及び還元剤噴射弁を備え、液体還元剤を内燃機関の排気通路に供給するための還元剤供給装置に関するものである。
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガス中には窒素酸化物(NOX)が含まれている。従来、このNOXを浄化するために用いられる排気浄化装置の一態様として、排気通路中に設けられた選択還元触媒と、選択還元触媒よりも排気上流側で排気中に液体還元剤としての尿素水溶液を供給する還元剤供給装置とを備え、尿素水溶液が分解して生成されるアンモニアによりNOXの浄化を行うSCR(Selective Catalytic Reduction)システムが知られている。
このような排気浄化装置に用いられる還元剤供給装置では、還元剤供給装置内での尿素水溶液の凍結を防ぐために、内燃機関の停止時に尿素水溶液を貯蔵タンク内に回収することが行われている。一方、尿素水溶液を貯蔵タンクに回収した場合であっても、還元剤噴射弁内には少量の尿素水溶液が残ってしまい、残留する排気熱や長時間放置状態に晒されることによって残留する尿素水溶液中の水分が蒸発して、還元剤噴射弁内に尿素結晶の析出が生じる場合がある。
そのために、内燃機関の始動時においては、還元剤噴射弁の温度が、尿素結晶が融解する温度に上昇するまで、尿素水溶液の噴射制御を開始せずに待機することが行われる場合がある。
ところで、内燃機関の運転中においては、排気熱の影響により還元剤噴射弁が高温に晒されるおそれがあることから、内燃機関の冷却水を循環させることができる流通路を備えた保持ジャケットに還元剤噴射弁を装着して使用されるものがある。この保持ジャケットを用いて内燃機関の冷却水により還元剤噴射弁が高温に晒されることを防ぐ還元剤供給装置においては、内燃機関の始動と同時に冷却水の循環も開始されることとなり、低温状態の冷却水を循環させることによって、還元剤噴射弁の温度を上昇させる妨げとなるおそれがあった。
これに対して、冷却水の流通路に電磁弁を設け、規定の条件を満たしたときに電磁弁を開け、又は閉じるようにする還元剤供給装置も提案されている。しかしながら、電磁弁を設ける場合には、当該電磁弁のコストが必要になるだけでなく、電子制御装置による制御も必要になって、生産コストの上昇につながることとなる。
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたものであり、内燃機関の始動時における還元剤噴射弁の温度上昇を冷却水によって妨げることのない還元剤供給装置及び排気浄化装置並びに保持ジャケットを提供することを目的とする。
本発明によれば、貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、圧送される液体還元剤を内燃機関の排気通路内へ噴射する還元剤噴射弁と、を備えた還元剤供給装置において、前記還元剤噴射弁は前記内燃機関の冷却水の流通路を有する保持ジャケットに保持されており、周囲温度に応じて冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁を備えることを特徴とする還元剤供給装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
また、本発明の還元剤供給装置において、前記機械式弁は、バイメタルを用いて構成されることが好ましい。
また、本発明の還元剤供給装置において、前記機械式弁は、前記流通路を開閉する弁体と、前記弁体を変位させるバイメタルと、を備えることが好ましい。
また、本発明の還元剤供給装置において、前記バイメタルは、前記還元剤噴射弁の温度が100℃以上相当の温度上昇時に前記流通路を開放する位置に前記弁体を変位させることが好ましい。
また、本発明の還元剤供給装置において、内燃機関の冷却水は、前記貯蔵タンク、前記ポンプ、及び前記液体還元剤の供給通路のうちの少なくとも一つを加熱する手段としても用いられ、前記保持ジャケットの流通路とは別の経路で流通されることが好ましい。
また、本発明の別の態様は、上述したいずれかの還元剤供給装置と、還元剤によって排気中の窒素酸化物を還元する選択還元触媒と、を備えた内燃機関の排気浄化装置である。
また、本発明のさらに別の態様は、貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送して、還元剤噴射弁によって内燃機関の排気通路内へ前記液体還元剤を噴射するための還元剤供給装置に用いられ、前記還元剤噴射弁を冷却するための保持ジャケットにおいて、前記内燃機関の冷却水を流通させるための流通路と、周囲温度に応じて前記冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁と、を備えることを特徴とする保持ジャケットである。
本発明の還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置並びに保持ジャケットによれば、内燃機関の始動後、周囲温度がある程度まで上昇し、冷却水の温度もある程度まで上昇するまで内燃機関の冷却水が保持ジャケット内を流通することがなくなり、排気熱等による還元剤噴射弁の温度の上昇を妨げることを低減することができる。
以下、適宜図面を参照して、本発明の還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置並びに冷却ジャケットに関する実施の形態について具体的に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は本発明の一態様を示す例にすぎず、本発明の範囲内で適宜の変更が可能であることは言うまでもない。また、それぞれの図中、同じ符号を付してあるものについては、特に説明がない限り同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。
なお、以下に説明する実施の形態は本発明の一態様を示す例にすぎず、本発明の範囲内で適宜の変更が可能であることは言うまでもない。また、それぞれの図中、同じ符号を付してあるものについては、特に説明がない限り同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。
1.排気浄化装置の全体構成
図1は、還元剤供給装置20を備える排気浄化装置10の全体構成の一例を説明するために示す図である。
この排気浄化装置10は、排気中のNOXを浄化するための装置であり、ディーゼルエンジン等の内燃機関1の排気系に設けられている。排気浄化装置10は、排気管11の途中に介装された還元触媒13と、還元触媒13よりも上流側において排気管11内に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置20とを備えている。
図1は、還元剤供給装置20を備える排気浄化装置10の全体構成の一例を説明するために示す図である。
この排気浄化装置10は、排気中のNOXを浄化するための装置であり、ディーゼルエンジン等の内燃機関1の排気系に設けられている。排気浄化装置10は、排気管11の途中に介装された還元触媒13と、還元触媒13よりも上流側において排気管11内に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置20とを備えている。
還元触媒13は、排気中のNOXの還元反応を促進する機能を有する触媒であり、液体還元剤から生成される還元成分を吸着するとともに、触媒に流れ込む排気中のNOXを還元成分によって選択的に還元するものとなっている。還元剤供給装置20は、液体還元剤として尿素水溶液が用いられるものであり、尿素水溶液が排気管11中で分解されることにより還元成分としてのアンモニアが生成されるようになっている。
2.還元剤供給装置
図1において、還元剤供給装置20は、液体還元剤が収容される貯蔵タンク21と、液体還元剤を圧送するためのポンプユニット22と、液体還元剤を排気管11内に噴射するための還元剤噴射弁25とを備えている。ポンプユニット22は、ポンプ23及び流路切換弁24を備えている。還元剤噴射弁25、ポンプ23及び流路切換弁24は、図示しない電子制御装置(ECU)によって駆動制御が行われるものとなっている。
図1において、還元剤供給装置20は、液体還元剤が収容される貯蔵タンク21と、液体還元剤を圧送するためのポンプユニット22と、液体還元剤を排気管11内に噴射するための還元剤噴射弁25とを備えている。ポンプユニット22は、ポンプ23及び流路切換弁24を備えている。還元剤噴射弁25、ポンプ23及び流路切換弁24は、図示しない電子制御装置(ECU)によって駆動制御が行われるものとなっている。
ポンプ23と貯蔵タンク21とは第1の供給通路31によって接続され、ポンプ23と還元剤噴射弁25とは第2の供給通路33によって接続されている。第2の供給通路33には、第2の供給通路33内の圧力、すなわち、還元剤噴射弁25に圧送される液体還元剤の圧力を検出するための圧力センサ27が設けられている。ポンプ23と、第1の供給通路31及び第2の供給通路33とは、流路切換弁24を介して接続されている。
流路切換弁24は、ポンプ23によって圧送される液体還元剤が流れる方向を、貯蔵タンク21側から還元剤噴射弁25側に流れる方向(以下「正方向」という。)と、還元剤噴射弁25側から貯蔵タンク21側に流れる方向(以下「逆方向」という。)とに切換える機能を有している。本実施の形態において、流路切換弁24は、非通電状態で第1の供給通路31をポンプ23の吸入側に連通するとともに第2の供給通路33をポンプ23の吐出側に連通する一方、通電状態で第1の供給通路31をポンプ23の吐出側に連通するとともに第2の供給通路33をポンプ23の吸入側に連通するように構成されている。
すなわち、液体還元剤の噴射制御を行う際には、液体還元剤を還元剤噴射弁25側に供給するために、流路切換弁24への通電は行われない。このとき、液体還元剤は正方向に流れる。一方、内燃機関の停止時において、還元剤供給装置20内の液体還元剤を貯蔵タンク21に回収する場合には、流路切換弁24に対して通電される。このとき、液体還元剤は逆方向に流れる。
なお、液体還元剤を貯蔵タンク21に回収可能とする構成は、流路切換弁24を設ける例に限られない。例えば、逆回転可能なポンプ23を用いることによって液体還元剤を回収可能に構成することもできる。
また、第2の供給通路33の途中には、他端が貯蔵タンク21に接続されたリターン通路35が分岐して設けられている。リターン通路35の途中には、流路面積が小さくされた絞り部36が設けられ、第2の供給通路33内の圧力を保持できるようになっている。また、絞り部36よりも貯蔵タンク21側のリターン通路35には、液体還元剤が貯蔵タンク21側から第2の供給通路33側に流れないようにするための一方向弁37が設けられている。一方向弁37は省略されていても構わない。
なお、図1に示す還元剤供給装置20においてはポンプユニット22内に圧力センサ27が設けられているが、第2の供給通路33内の圧力を検出できる位置であれば、どの位置に設けられていても構わない。
ポンプ23は、ECUによる通電制御によって、所定の流量の液体還元剤を圧送する。図1の還元剤供給装置20において、ポンプ23は電磁式ポンプが用いられており、駆動デューティ比が大きいほどポンプ23の出力(吐出流量)が大きくなるものとなっている。このポンプ23が、液体還元剤を貯蔵タンク21に回収するための手段としての機能も有する。
還元剤噴射弁25は、内燃機関の運転状態において、ECUによる通電制御によって開閉制御が行われ、所定量の液体還元剤を排気管11内に噴射する。還元剤噴射弁25は、非通電状態で閉弁し、通電状態で開弁する、電磁式のオンオフ弁が用いられている。一方、還元剤噴射弁25は、内燃機関の停止時において、液体還元剤を回収する際には、開弁状態で維持される。これにより、還元剤噴射弁25の噴孔を介して空気(排ガス)が第2の供給通路33に導入され、液体還元剤が貯蔵タンク21内に回収されやすくなる。
また、還元剤供給装置20には、液体還元剤の凍結を防止するため、あるいは、凍結した液体還元剤を解凍するための加熱手段が設けられている。具体的に、第1の供給通路31、第2の供給通路33、リターン通路35及びポンプユニット22には、それぞれ加熱手段としての電熱ヒータ19a,19b,19c,19dが備えられている。電熱ヒータ19a,19b,19c,19dは、電力供給源38により電力が供給され、ECUによって作動制御が実行されるものとなっている。
2.冷却水循環システム
図1に示す還元剤供給装置20には、内燃機関1の冷却水を循環させる冷却水循環システムが設けられている。
冷却水循環ポンプ5によって循環される冷却水は、分岐部7において内燃機関1の冷却装置から分岐して還元剤供給装置20内を流通し、分岐部8において内燃機関1の冷却装置に戻される。
図1に示す還元剤供給装置20には、内燃機関1の冷却水を循環させる冷却水循環システムが設けられている。
冷却水循環ポンプ5によって循環される冷却水は、分岐部7において内燃機関1の冷却装置から分岐して還元剤供給装置20内を流通し、分岐部8において内燃機関1の冷却装置に戻される。
還元剤供給装置20内を流通する冷却水は、分岐部48においてさらに分岐し、一方の流通路47が貯蔵タンク21、ポンプユニット22、第1の供給通路31及び第2の供給通路33に沿って流れ、他方の流通路45が還元剤噴射弁25が装着される冷却ジャケット40内を流通する。それぞれの流通路45,47を流れた冷却水は、分岐部49において合流し、内燃機関1の冷却装置に戻される。
このうち、流通路47側を流れる冷却水は、主として加熱手段としての機能を果たす。すなわち、内燃機関1の始動後には内燃機関1の冷却水の温度が徐々に上昇するために、貯蔵タンク21、第1の供給通路31、ポンプユニット22及び第2の供給通路33内で液体還元剤が凍結しているおそれがある場合に、冷却水の熱によって凍結した液体還元剤を解凍させるために用いられる。したがって、一旦液体還元剤が解凍した後など、冷却水を循環させる必要が無い場合もあることから、電磁弁46によって流通路47内の液体還元剤の流通の可否を制御できるようになっている。
なお、加熱手段として電熱ヒータ等の別の手段が用いられる場合には、流通路47を省略した構成とすることもできる。
また、流通路45側を流れる冷却水は、主として冷媒としての機能を果たす。すなわち、内燃機関1の始動後には排気熱の影響を受けて還元剤噴射弁25が高温に晒されるおそれがあることから、冷却ジャケット40内を冷却水を循環させることによって、熱交換作用で還元剤噴射弁25の徐熱を行うために用いられる。
3.冷却ジャケット
図2は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20に用いられる冷却ジャケット40の一例を示す斜視図である。
この冷却ジャケット40は、還元剤噴射弁25を装着した状態で、固定穴44,45を利用して排気管11に対して固定するために用いるものとなっている。
図2は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20に用いられる冷却ジャケット40の一例を示す斜視図である。
この冷却ジャケット40は、還元剤噴射弁25を装着した状態で、固定穴44,45を利用して排気管11に対して固定するために用いるものとなっている。
冷却ジャケット40は、インレット配管部42とアウトレット配管部43とを有している。これらのインレット配管部42及びアウトレット配管部43には流通路45を構成する冷却水配管が接続され、インレット配管部42から導入される内燃機関の冷却水が、冷却ジャケット40内の図示しない冷却水流通路を流れてアウトレット配管部43から導出される。冷却ジャケット40には還元剤噴射弁25が装着されており、冷却水流通路を流れる冷却水によって還元剤噴射弁25が徐熱されるものとなっている。
本実施の形態において、冷却ジャケット40のインレット配管部42には機械式弁41が設けられている。機械式弁41は、周囲温度に応じて冷却水の流通路を開閉可能に構成されたものとなっている。つまり、ECU等による制御等が不要に構成された機械式構成の弁として構成されている。
図3(a)及び(b)は、本実施の形態にかかる機械式弁41の動作を断面図により示している。図3(a)〜(b)において、左側が冷却水の流れの上流側(図1の分岐部48側)であり、右側が冷却水の流れの下流側(図1の冷却ジャケット40内部側)である。
この機械式弁41は、ケーシング56と、弁体52と、弁体52を閉弁方向に付勢するコイルバネ55と、弁体52を変位させるバイメタル51とを備えている。弁体52は、弁軸52bと、ケーシング56の接地部57に接地可能な弁本体52aとにより構成されている。
この機械式弁41は、ケーシング56と、弁体52と、弁体52を閉弁方向に付勢するコイルバネ55と、弁体52を変位させるバイメタル51とを備えている。弁体52は、弁軸52bと、ケーシング56の接地部57に接地可能な弁本体52aとにより構成されている。
バイメタル51は、熱膨張率が異なる2枚の金属板51a,51bを貼り合わせ、その一端側をケーシング56に固定するとともに、その他端側を弁軸52bに支持させている。本実施の形態においては、高膨張率の金属板51aを分岐部48側、低膨張率の金属板51bを冷却ジャケット内部40側に配置している。また、高膨張率の金属板51aは、その膨張温度は冷却水によって還元剤噴射弁25の昇温の妨げとならない温度以上、例えば、40℃以上となるように使用金属(合金)が選択されている。したがって、低膨張率の金属板51bは、高膨張率の金属板51aが膨張する温度以下に対して膨張変化しないように使用金属(合金)が選択されている。
このような構成においては、内燃機関1の停止状態で、バイメタル51の周囲温度が低い場合、例えば、40℃未満の場合には、図3(a)に示すように、コイルバネ55の付勢力によって弁軸52bが図の左側に保持され、弁本体52aが接地部57に当接した状態となる。したがって、冷却水の流通路45は閉鎖された状態で維持される。
一方、内燃機関1が始動して、排気管11及び冷却ジャケット40を介して排気熱が機械式弁41に伝達され、バイメタル51部分の周囲温度も上昇して高膨張率の金属板51aの膨張温度に達すると、図3(b)に示すように、金属板51aの熱膨張によりバイメタル51が屈曲する。この金属板51aの熱膨張によりバイメタル51が屈曲すると、弁軸52bがスプリング55の付勢力に抗して冷却ジャケット40側へと変位し、弁本体52aが接地部57から離れて、冷却水通過孔54が開放される。これにより、流通路45内の冷却水は、冷却水通過孔54を介して冷却ジャケット40内に導入され、還元剤噴射弁25の冷却機能が発揮しはじめる。
このように、機械式弁41は、ECU等による制御を要せず、周囲温度に応じてバイメタル51によって冷却水通過孔54が開閉される。したがって、内燃機関1の始動時において、バイメタル51の周囲温度、すなわち、冷却ジャケット40の周囲温度が低い場合には冷却水を冷却ジャケット40内に流通させることがない一方、排気熱の影響を受けてバイメタル51の周囲温度、すなわち、冷却ジャケット40の周囲温度が上昇した場合には冷却水が冷却ジャケット40内を流通し始める。
したがって、還元剤噴射弁25がある程度加温されるまでは、冷却水によって当該加温が阻害されることがなく、還元剤噴射弁25内で結晶化した尿素水溶液の解凍をおくらせることがない。さらに、還元剤噴射弁25が高温に加熱される状態においては、冷却水によって還元剤噴射弁25を冷却することができる。
1:内燃機関、5:冷却水循環ポンプ、7・8:分岐部、10:排気浄化装置、11:排気管、13:還元触媒、20:還元剤供給装置、21:貯蔵タンク、22:ポンプユニット、23:ポンプ、24:流路切換弁、25:還元剤噴射弁、27:圧力センサ、31:第1の供給通路、33:第2の供給通路、35:リターン通路、36:絞り部、37:一方向弁、40:冷却ジャケット、41:機械式弁、45・47:流通路、48・49:分岐部
Claims (7)
- 貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、圧送される液体還元剤を内燃機関の排気通路内へ噴射する還元剤噴射弁と、を備えた還元剤供給装置において、 前記還元剤噴射弁は前記内燃機関の冷却水の流通路を有する保持ジャケットに保持されており、周囲温度に応じて冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁を備えることを特徴とする還元剤供給装置。
- 前記機械式弁は、バイメタルを用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載の還元剤供給装置。
- 前記機械式弁は、前記流通路を開閉する弁体と、前記弁体を変位させるバイメタルと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の還元剤供給装置。
- 前記バイメタルは、前記還元剤噴射弁の温度が100℃以上相当の温度上昇時に前記流通路を開放する位置に前記弁体を変位させることを特徴とする請求項3に記載の還元剤供給装置。
- 前記内燃機関の冷却水は、前記貯蔵タンク、前記ポンプ、及び前記液体還元剤の供給通路のうちの少なくとも一つを加熱する手段としても用いられ、前記保持ジャケットの流通路とは別の経路で流通されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の還元剤供給装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の還元剤供給装置と、還元剤によって排気中の窒素酸化物を還元する選択還元触媒と、を備えた内燃機関の排気浄化装置。
- 貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送して、還元剤噴射弁によって内燃機関の排気通路内へ前記液体還元剤を噴射するための還元剤供給装置に用いられ、前記還元剤噴射弁を冷却するための保持ジャケットにおいて、 前記内燃機関の冷却水を流通させるための流通路と、 周囲温度に応じて前記冷却水の流通路を開閉可能な機械式弁と、 を備えることを特徴とする保持ジャケット。
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