JP2015014796A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Yoshinori Fujitani
宜憲 藤谷
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Abstract

【課題】ベースを基準として構成部品を組み付けることができ、組立によるばらつきを大幅に減少させることができるレンズ駆動装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】レンズ駆動装置100は、レンズユニットを収納可能で、レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能なホルダ103と、ホルダ103の外側に配設されたコイル105と、コイル105に磁界を提供する磁石102と、ホルダ103を支持する第1ばね104及び第2ばね106と、磁石102及び第1ばね104を支持するベース101とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、携帯電話及びパソコン等のカメラ付小型電子機器に使用できるレンズ駆動装置に関する。
携帯電話のカメラ等において、オートフォーカスを目的として光軸方向にレンズを移動させることができるレンズ駆動装置が用いられている。この種のレンズ駆動装置は、コイルに電流を流すことで発生する磁界と、永久磁石による磁界との相互作用によってレンズを移動させている。近年、携帯電話及びパソコン等のカメラに組み込まれているデジタル方式の撮像素子の高画素化に伴い、オートフォーカスの機能は一般的となっている。
従来のレンズ駆動装置としては、例えば、図9の分解斜視図に示したようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ駆動装置200は、概略、レンズユニット(図示せず)を収納するホルダ203と、ホルダ203に配設されたコイル204と、ホルダ203を弾性支持する第1ばね202及び第2ばね206と、第2ばね206の位置を決めるスペーサ207と、矩形状のベース201と、ヨーク208と、ヨーク208に配設された4個の磁石205とを備えている。
特開2013−254164号公報
図10は、図9に示したレンズ駆動装置200の半製品を表しており、(a)はヨーク組立品211の斜視図、(b)はホルダ組立品212の斜視図である。図11は、図9に示したレンズ駆動装置200をヨーク組立品211とホルダ組立品212とベース201に分解して表すものである。図10(a)のように、ヨーク組立品211は、ヨーク208を基準として、スペーサ207と第2ばね206と磁石202とが配置されている。図10(b)のように、ホルダ組立品212は、ホルダ203を基準としてコイル205と第1ばね204が配置されている。図11のように、レンズ駆動装置200は、ベース201を基準として、ヨーク組立品211とホルダ組立品212が配置される。
このように、このレンズ駆動装置200では、ヨーク組立品211とホルダ組立品212の各半製品の設計及び組立の基準がそれぞれ異なるため、組立のばらつきを考慮した設計が必要となり、部品間のクリアランス、例えば、コイル203と磁石202のクリアランス及びヨーク208とホルダ203のクリアランスを大きく設計しなければならないという問題があった。
更に、各半製品のクリアランスが大きいため、落下等による衝撃が大きくなり、レンズ駆動装置200を構成する各部品の強度及び組立の接合強度、例えば、ヨーク208と磁石202の接合、及び、ベース201とヨーク208の接合の強度を強くしなければならないという問題もあった。
更に、従来のレンズ駆動装置200の移動量は、下限がホルダ203とベース201との接触で規定され、上限がヨーク208の内側上面とホルダ203の突起との接触で規定されているが、上限値は、ベース201を基準として、基準の異なるホルダ組立品212とヨーク組立品211とによって規制されるため、組立及び部品のばらつきの影響が大きいという問題もあった。
更に、ホルダ203の回転方向の規制は、これも基準の異なるホルダ組立品212とヨーク組立品211とによって行われるため、組立及び部品のばらつきの影響が大きいという問題もあった。
更に、従来のレンズ駆動装置200の第1ばね204の軸中心の位置決めは、ホルダ203の4つのボスによって行われ、また、第2ばね206の位置決めは、ヨーク組立品211に示すように、第2ばね206の外径とヨーク208の内径とによって行われ、かつ、レンズ駆動装置200の基準となるベース201との組み合わせで行われるため、第1ばね204と第2ばね206との軸中心のずれが大きくなり、レンズの位置決めを精度よく行うことができないという問題もあった。
更に、組立においては、別々に組み立てたヨーク組立品211とホルダ組立品212とをベース201に組み立てるため、組立方法が煩雑になるという問題もあった。
更に、コイル205の2つの端末は、第1ばね204に直接電気的に接触している場合が多いが、直径が約60μm程度の端末を組立時に処理することは困難であるという問題もあった。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、ベースを基準として構成部品を組み付けることができ、組立によるばらつきを大幅に減少させることができるレンズ駆動装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のレンズ駆動装置は、支持基板としてのベースと、このベースに対して位置決めして配置され、レンズユニットを内側に収納可能で、レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能であり、ベースの側において外側に突出するようにフランジが設けられたホルダと、このホルダの外側に対して配設されたコイルと、このコイルの外側において、ベースに対して位置決めして配設され、コイルに磁界を提供する磁石と、ホルダを支持し、ベースに対して外周側が配設され、ホルダのフランジに対してベースの反対側に内周側が配設された第1ばねと、この第1ばねと間隔をあけて配置され、ホルダを支持し、磁石に対して外周側が配設され、ホルダに対して内周側が配設された第2ばねとを備えたものである。
本発明のレンズ駆動装置の製造方法は、支持基板としてのベースに対して位置決めし、レンズユニットを内側に収納可能で、レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能であり、ベースの側において外側に突出するようにフランジが設けられたホルダを配置するホルダ配置工程と、ホルダ配置工程の後、ホルダを支持する第1ばねの外周側をベースに対して配設すると共に、第1ばねの内周側をホルダのフランジに対してベースとは反対側に配設する第1ばね配設工程と、第1ばね配設工程の後、ホルダの外側にコイルを配設するコイル配設工程と、ベースに対して位置決めし、コイルの外側に位置するように、コイルに磁界を提供する磁石を配設する磁石配設工程と、コイル配設工程及び磁石配設工程の後、ホルダを支持する第2ばねを第1ばねに対して間隔をあけて、外周側を磁石に対して配設すると共に、内周側をホルダに対して配設する第2ばね配設工程とを含むものである。
本発明のレンズ駆動装置によれば、ホルダをベースに対して位置決めして配置し、コイルをホルダに配設し、磁石をベースに対して位置決めして配設し、第1ばねは外周側をベースに対して配設し、内周側をホルダに対して配設し、第2ばねは外周側を磁石に対して配設し、内周側をホルダに対して配設するようにしたので、半製品が不要となり、ベースを基準とした設計及び組立を行うことができる。よって、組み合わせ時のばらつきを小さくすることができる。
これにより、構成部品間のクリアランス、例えば、コイルと磁石のクリアランスを小さくすることができる。また、クリアランスを小さくすることができるので、落下等による衝撃が小さくなり、構成部品の強度及び組み立ての接合強度を小さくすることができ、構成部品を小型化することができると共に、接着剤を減量することができる。
また、磁石及び第1ばねの外周側はベースに配設し、ホルダは第1ばねを介してベースに配設し、コイル及び第2ばねの内周側はホルダ及び第1ばねを介してベースに配設し、第2ばねの外周側は磁石を介してベースに配設しているので、光軸方向にレンズを移動させるという機能を達成することにおいては、従来のレンズ駆動装置では必要であったヨークやスペーサが不要となり、安価に作製することができる。
更に、ホルダのベースの側に外側に突出するように係止部を設け、この係止部をベースと磁石との間、又は、ベースと第1ばねの外周側との間に配置するようにすれば、ホルダの移動をベースと、ベースに配設された磁石又は第1ばねの外周側との間に規制することができるので、組立及び構成部品のばらつきの影響を減少させることができる。これにより、移動量のばらつきを小さくすることができ、最大移動量を小さく設定することができるようになり、落下等による衝撃を小さくすることができる。
また、回転方向の規制は、ベースとホルダの係止部とで行うことができ、組立及び構成部品のばらつきの影響を大幅に減少させることができる。これにより、回転方向の移動量を小さく設定することができ、落下等による衝撃を小さくすることができる。
加えて、ホルダの移動中心を決める第1ばね及び第2ばねの位置決めは、ホルダを基準として行うようにすれば、レンズの位置決めを精度よく行うことができ、ホルダの移動方向に対して垂直方向における位置ずれを小さくすることができる。
更にまた、巻線部と第1ばねとを電気的に接続する導電性プレートを有するようにすれば、コイルの端末の処理を簡素化することができる。
加えてまた、カバーを備えるようにすれば、磁気シールド又は防塵の機能をベースを基準として持たせることができる。
更にまた、本発明のレンズ駆動装置の製造方法によれば、ベースに対してホルダを位置決めして配置し、第1ばねの外周側をベースに対して配設すると共に、第1ばねの内周側をホルダに対して配設し、ホルダの外側にコイルを配設し、ベースに対して磁石を位置決めして配設し、第2ばねの外周側を磁石に対して配設すると共に、第2ばねの内周側をホルダに対して配設するようにしたので、ベースを基準として容易にかつ精度よく組み立てることができると共に、半製品が必要なくなり、半製品の一時保管及び搬送が不要となるため、安価で性能のよいレンズ駆動装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を表す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1に示したレンズ駆動装置の外観構成を表す斜視図であり、(a)はベースを下にして上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図である。 図1に示したレンズ駆動装置の構成を表す分解斜視図である。 図3に示した第1ばね及びコイルの分解斜視図である。 図1に示したレンズ駆動装置の組立工程を表す斜視図である。 図5に続く組立工程を表す斜視図である。 図6に続く組立工程を表す斜視図である。 本発明の変形例を表す斜視図であり、(a)は外観図、(b)は分解図である。 従来のレンズ駆動装置の構成を表す分解斜視図である。 従来のレンズ駆動装置の半製品の構成を表す図であり、(a)はヨーク組立品の斜視図、(b)はホルダ組立品の斜視図である。 従来のレンズ駆動装置をヨーク組立品とホルダ組立品とベースとに分解して表す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置100の外観構成を表すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は、図1に示したレンズ駆動装置100の斜視外観構成を表すものであり、(a)はベース101を下にして上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図である。図3は、図1に示したレンズ駆動装置100の構成を分解して表すものである。図4は、図3に示した第1ばね104及びコイル105を分解して表すものである。このレンズ駆動装置100は、支持基板としてのベース101の上に、磁石102とホルダ103と第1ばね104とコイル105と第2ばね106とを配置した構成を有している。このレンズ駆動装置100は、例えば、ホルダ103に図示しないレンズユニットが装着され、ベース101の底面側は図示しない撮像ユニットに取り付けられる場合もある。
ベース101には、例えば、コイル105に通電するための2つの端子111が固着されており、中央部には、光学系の経路の対応する開口部112が形成されている。開口部112の周りには、例えば、磁石102の位置決めを行うための凹状または段差状の磁石位置決め部113が複数設けられている。磁石位置決め部113は、本実施の形態では、例えば、配設する磁石102の数に合わせて4つ設けられている。開口部112の周りには、また、例えば、第1ばね104の外周側の位置決めを行うための突起状の第1ばね位置決め部114が複数設けられている。第1ばね位置決め部114は、本実施の形態では、例えば、4つ設けられている。開口部112の周りには、また、例えば、ホルダ103に設けられた後述する係止部135を配置するための切欠き部115が複数設けられている。切欠き部115は、本実施の形態では、例えば、4つの磁石位置決め部113のうちの3つに対応して3つ設けられている。開口部112の周りには、また、ホルダ103の移動方向における位置決めを行うための突起状のホルダ位置決め部116が複数設けられている。ホルダ位置決め部116は、本実施の形態では、例えば、約120度の間隔をあけて3つ設けられている。
磁石102は、例えば、概略長方形の板状であり、ベース101に形成された磁石位置決め部113によりガイドされて、ベース101に対して位置決めして配設され、固定されている。磁石102は、例えば、ベース101に対して複数配設されており、本実施の形態では4つ配設されている。磁石102は、コイル105に磁界を提供するためのものであり、コイル105の外側に配置されている。
ホルダ103は、例えば、筒状であり、ベース101に形成されたホルダ位置決め部116によりガイドされて、ベース101に対して位置決めして配置されている。ホルダ103は、図示しないレンズユニットを内側に収納可能であり、レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能となっている。ホルダ103の外周部131は、例えば、第1ばね104の内周部及びコイル105の内周部と軽嵌合し、ホルダ103の移動方向に対して垂直方向における第1ばね104及びコイル105の位置決めを行うようになっている。ホルダ103の外周部131には、ホルダ103の移動方向においてコイル105の位置決めをするための突起状のコイル位置決め部132が複数設けられている。ホルダ103の外周部131には、また、ベース101の側において外側に突出するようにフランジ134が設けられている。フランジ134は、例えば、第1ばね104を配設するためのものであり、ベース101とは反対側の面において、ホルダ103の移動方向における第1ばね104の位置決めがされ、第1ばね104の内周側が配設されている。なお、フランジ134のベース101と反対側の面には、第1ばね104を容易に配設するための突出部を設けるようにしてもよい。
ホルダ103の外周部131には、更に、例えば、ベース101の側においてフランジ134から外側に突出するように複数の係止部135が設けられている。係止部135は、本実施の形態では、例えば、3つ設けられている。係止部135は、例えば、ベース101に形成された切欠き部115において、ベース101と、ベース101の上に配設された磁石102との間に配置されている。これによりホルダ103の移動方向における移動は、係止部135がベース101に当接する位置から磁石102に当接する位置までに規制され、回転方向における位置ずれは切欠き部115により規制されるようになっている。ホルダ103のベース101と反対側には、例えば、第2ばね106を位置決めするための段差状の第2ばね位置決め部136が外周に沿って設けられている。
第1ばね104は、ホルダ103を支持するためのものである。第1ばね104は、例えば、板ばねにより構成され、ホルダ103の周りを囲むように形成されている。第1ばね104の内周側は、ホルダ103の外周部131及びフランジ134をガイドとして位置決めされ、ホルダ103のフランジ134に対してベース101の反対側に配設されて、固定されている。これにより、第1ばね104は、ホルダ103の中心軸を基準として位置決めされている。第1ばね104の外周側には、例えば、ベース101に形成された第1ばね位置決め部114に対応して孔状の第1ばねベース位置合わせ部141が複数設けられている。第1ばね104の外周側は、例えば、第1ばねベース位置合わせ部141をベース101の第1ばね位置決め部114に嵌合することにより位置合わせされ、ベース101に対して配設されて、固定されている。また、第1ばね104は、例えば、周方向において2つの第1ばね分割片142に分割されている。一方の第1ばね分割片142は、例えば、ベース101の一方の端子111及びコイル105の後述する一方の第1ばね接続用端子153と電気的に接続され、他方の第1ばね分割片142は、例えば、ベース101の他方の端子111及びコイル105の後述する他方の第1ばね接続用端子152と電気的に接続されている。
コイル105は、ホルダ103の外側に配設されており、例えば、巻線を8角形状に巻回した巻線部151と、巻線部151と第1ばね104とを電気的に接続する導電性プレート152とを有している。導電性プレート152は、例えば、2つの第1ばね分割片142にそれぞれ対応して、周方向において2つに分割して設けられている。各導電性プレート152には、例えば、各第1ばね分割片142と電気的に接続するための第1ばね接続用端子153と、巻線部151の2つの端末と電気的に接続するための巻線接続用端子154とが、それぞれ個別に設けられている。各導電性プレート152には、また、例えば、ホルダ103の移動方向において第1ばね104の内周側を固定するための位置固定端子155が1又は複数設けられている。なお、導電性プレート152は、例えば、巻線部151の巻線時に一体的に加工されることにより形成され、巻線部151の2つの端末は、各導電性プレート152の各巻線接続用端子154と、巻線部151の加工時に電気的に接続されることが好ましい。
第2ばね106は、第1ばね104とホルダ103の移動方向において間隔をあけて配置され、第1ばね104と共に、ホルダ103を支持するものである。第2ばね106は、例えば、板ばねにより構成され、ホルダ103に対応した環状に形成されている。第2ばね106の内周側は、ホルダ103に形成された第2ばね位置決め部136をガイドとして位置決めされ、ホルダ103のベース101と反対側に配設されて、固定されている。これにより、第2ばね106は、ホルダ103の中心軸を基準として位置決めされている。第2ばね106の外周側は、磁石102に対して配設され、固定されている。
このように、このレンズ駆動装置100では、例えば、第1ばね104の外周側及び磁石102はベース101に直接固定され、ホルダ103はホルダ103に固定された第1ばね104を介してベース101に固定され、第2ばねの内周側及びコイル105はホルダ103及び第1ばね104を介してベースに固定され、第2ばね106の外周側は磁石102を介してベース101に固定されている。すなわち、光軸方向にレンズを移動させるという機能を達成するための全ての構成部品、具体的には、磁石102、ホルダ103、第1ばね104、コイル105、及び、第2ばね106は、ベース101を基準として固定されている。
このレンズ駆動装置100は、例えば、次のようにして組み立てることにより製造することができる。図5から図6は、図1に示したレンズ駆動装置100の各組立工程を表すものである。まず、例えば、図5(a)に示したように、ベース101を図示しない治具に載置し、ベース101の上にホルダ103を配置する。ホルダ103は、例えば、係止部135をベース101の切り欠き部115に対応させて、ホルダ位置決め部116により位置決めする。
次いで、例えば、図5(b)に示したように、第1ばね104の内周をホルダ103の外周部131に合わせて挿入しながら、第1ばね104の外周側に設けられた第1ばねベース位置合わせ部141をベース101の第1ばね位置決め部114に嵌合する。続いて、各第1ばね分割片142と、ベースの各端子111とを、個別に電気的にそれぞれ接続する。
次に、例えば、図6(a)に示したように、ホルダ103の外周部131及びコイル位置決め部132をガイドとして、ホルダ103の外側にコイル105を嵌合し、位置決めして、コイル105とホルダ103とを接着固定する。その後、コイル105の各第1ばね接続用端子153と、各第1ばね分割片142とを、個別に電気的にそれぞれ接続する。次いで、例えば、図6(b)に示したように、磁石102をベース101の磁石位置決め部113をガイドとして位置決めし、ベース101に接着固定する。
続いて、例えば、図7に示したように、第2ばね106の内周側をホルダ103の第2ばね位置決め部136をガイドとして位置決めし、ホルダ103に固定する。また、第2ばね106の外周側を磁石102に固定する。これにより、本実施の形態に係るレンズ駆動装置100が組み立てられる。このように、このレンズ駆動装置100の組立は、ベース101に各構成部品、具体的には、磁石102、ホルダ103、第1ばね104、コイル105、及び、第2ばね106を順次積み上げる方式で行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、ホルダ103をベース101に対して位置決めして配置し、コイル105をホルダ103に配設し、磁石102をベース101に対して位置決めして配設し、第1ばね104は外周側をベース101に対して配設し、内周側をホルダ103に対して配設し、第2ばね106は外周側を磁石102に対して配設し、内周側をホルダ103に対して配設するようにしたので、半製品が不要となり、ベース101を基準とした設計及び組立を行うことができる。よって、組み合わせ時のばらつきを小さくすることができる。
これにより、構成部品間のクリアランス、例えば、コイル105と磁石102のクリアランスを小さくすることができる。また、クリアランスを小さくすることができるので、落下等による衝撃が小さくなり、構成部品の強度及び組み立ての接合強度を小さくすることができ、構成部品を小型化することができると共に、接着剤を減量することができる。
また、磁石102及び第1ばね104の外周側はベース101に配設し、ホルダ103は第1ばね104を介してベース101に配設し、コイル105及び第2ばね106の内周側はホルダ103及び第1ばね104を介してベース101に配設し、第2ばね106の外周側は磁石102を介してベース101に配設しているので、光軸方向にレンズを移動させるという機能を達成することにおいては、従来のレンズ駆動装置200では必要であったヨーク208やスペーサ207が不要となり、安価に作製することができる。
更に、ホルダ103のベース101の側に外側に突出するように係止部135を設け、この係止部135をベース101と磁石102との間に配置するようにすれば、ホルダ103の移動をベース101と、ベース101に配設された磁石102との間に規制することができるので、組立及び構成部品のばらつきの影響を減少させることができる。これにより、移動量のばらつきを小さくすることができ、最大移動量を小さく設定することができるようになり、落下等による衝撃を小さくすることができる。
また、回転方向の規制は、ベース101とホルダ103の係止部135とで行うことができ、組立及び構成部品のばらつきの影響を大幅に減少させることができる。これにより、回転方向の移動量を小さく設定することができ、落下等による衝撃を小さくすることができる。
加えて、ホルダ103の移動中心を決める第1ばね104及び第2ばね106の位置決めは、ホルダ103を基準として行うようにすれば、レンズの位置決めを精度よく行うことができ、ホルダ103の移動方向に対して垂直方向における位置ずれを小さくすることができる。
更にまた、巻線部151と第1ばね104とを電気的に接続する導電性プレート152を有するようにすれば、コイルの端末の処理を簡素化することができる。
加えてまた、ベース101に対してホルダ103を位置決めして配置し、第1ばね104の外周側をベース101に対して配設すると共に、第1ばね104の内周側をホルダ103に対して配設し、ホルダ103の外側にコイル105を配設し、ベース101に対して磁石102を位置決めして配設し、第2ばね106の外周側を磁石102に対して配設すると共に、第2ばね106の内周側をホルダ103に対して配設するようにしたので、ベース101を基準として容易にかつ精度よく組み立てることができると共に、半製品が必要なくなり、半製品の一時保管及び搬送が不要となるため、安価で性能のよいレンズ駆動装置100を提供することができる。
(変形例)
図8は本発明の変形例に係るレンズ駆動装置300を表すものであり、(a)は外観図、(b)は分解図である。このレンズ駆動装置300は、上述したレンズ駆動装置100に、磁気シールド又は防塵の少なくとも一方を目的とするカバー301を備えたことを除き、他は同一の構成を有している。カバー301は、例えば、ベース101の側が開口された箱形状を有している。カバー301のベース101と反対側には、例えば、中央に円形状の開口部311が設けられている。カバー301は、ベース101の外径をガイドとしてベース101に配設され、ベース101を基準として組み立てることが可能である。また、ベース101に、ホルダ103の移動方向におけるカバー301の位置決めを行うための段差状などのカバー位置決め部を設けるようにすれば、カバー301をベース101に対してより確実に位置決めすることができるので好ましい。なお、カバー301を磁性材料で形成するようにすれば、磁気シールド及び防塵をすることができ、非磁性材料で構成するようにすれば、防塵のみが可能となる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。上記実施の形態において、図面に示した大きさや形状、又は、使用方法等については、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、レンズ駆動装置100,300では、ホルダ103の係止部135をベース101と磁石102との間に配置する場合について説明したが、これに限定されず、ベース101と第1ばね104の外周側との間に配置するようにしてもよい。これによっても、同様の効果を得ることができる。
また、例えば、上記実施の形態では、レンズ駆動装置100,300は、ベース101が下側に配置され、ベース101の下に撮像素子が配置される場合を前提として説明したが、これに限定されず、手振れ防止機能を付加する構成では、上下逆転し、ベース101が上側、第2ばね106が下側に配置され、第2ばね106の下に撮像素子が配置されてもよい。
更に、上記実施の形態では、レンズ駆動装置300は、カバー301と磁石102との間に空間を有しているが、図示しないスペーサを追加してもよく、また、カバー301の一部を使用して空間を埋めるようにしてもよい。
携帯電話及びパソコン等のカメラ付小型電子機器に使用することができる。
100…レンズ駆動装置、101…ベース、102…磁石、103…ホルダ、104…第1ばね、105…コイル、106…第2ばね、111…端子、112…開口部、113…磁石位置決め部、114…第1ばね位置決め部、115…切欠き部、116…ホルダ位置決め部、131…外周部、132…コイル位置決め部、134…フランジ、135…係止部、136…第2ばね位置決め部、141…第1ばねベース位置合わせ部、142…第1ばね分割片、151…巻線部、152…導電性プレート、153…第1ばね接続用端子、154…巻線接続用端子、155…位置固定端子、200…レンズ駆動装置、201…ベース、202…磁石、203…ホルダ、204…第1ばね、205…コイル、206…第2ばね、207…スペーサ、208…ヨーク、211…ヨーク組立品、212…ホルダ組立品、300…レンズ駆動装置、301…カバー、311…開口部

Claims (6)

  1. 支持基板としてのベースと、
    このベースに対して位置決めして配置され、レンズユニットを内側に収納可能で、前記レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能であり、前記ベースの側において外側に突出するようにフランジが設けられたホルダと、
    このホルダの外側に対して配設されたコイルと、
    このコイルの外側において、前記ベースに対して位置決めして配設され、前記コイルに磁界を提供する磁石と、
    前記ホルダを支持し、前記ベースに対して外周側が配設され、前記ホルダのフランジに対して前記ベースの反対側に内周側が配設された第1ばねと、
    この第1ばねと間隔をあけて配置され、前記ホルダを支持し、前記磁石に対して外周側が配設され、前記ホルダに対して内周側が配設された第2ばねと
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ホルダは、前記ベースの側において、外側に突出するように設けられた係止部を有し、
    前記係止部は、前記ベースと前記磁石との間、又は、前記ベースと前記第1ばねの外周側との間に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1ばね及び前記第2ばねは、前記ホルダを基準として位置決めされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記コイルは、巻線部と、この巻線部と前記第1ばねとを電気的に接続する導電性プレートとを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1に記載のレンズ駆動装置。
  5. 磁気シールド又は防塵の少なくとも一方を目的とするカバーを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1に記載のレンズ駆動装置。
  6. 支持基板としてのベースに対して位置決めし、レンズユニットを内側に収納可能で、前記レンズユニットの光軸方向に沿って移動可能であり、前記ベースの側において外側に突出するようにフランジが設けられたホルダを配置するホルダ配置工程と、
    ホルダ配置工程の後、前記ホルダを支持する第1ばねの外周側を前記ベースに対して配設すると共に、前記第1ばねの内周側を前記ホルダのフランジに対して前記ベースとは反対側に配設する第1ばね配設工程と、
    前記第1ばね配設工程の後、前記ホルダの外側にコイルを配設するコイル配設工程と、
    前記ベースに対して位置決めし、前記コイルの外側に位置するように、前記コイルに磁界を提供する磁石を配設する磁石配設工程と、
    前記コイル配設工程及び前記磁石配設工程の後、前記ホルダを支持する第2ばねを第1ばねに対して間隔をあけて、外周側を前記磁石に対して配設すると共に、内周側を前記ホルダに対して配設する第2ばね配設工程と
    を含むことを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。
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