JP2015013555A - バックル保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションが折り畳まれる等のシートアレンジがある車両用シートにおいて、シートアレンジにてシートを元の状態に戻す際に、バックルのシートクッションとシートバックの間への潜り込みを防止することができる技術を提供すること。
【解決手段】第2のバックル66を、自立姿勢の第1のバックル84に重ねるようにし、結束部材77で第1のバックル84と第2のバックル66を結束する。第1のベルト86はブーツ87で覆われ、第2のベルト68よりも硬く形成された状態になる。さらに、第1のベルト86は、第1保持部93及び第2保持部94に保持され、自立状態である。この自立状態の第1のバックル84に第2のバックル66を結束するため、第2のバックル66も自立させることができ、第1のバックル84及び第2のバックル66の横方向に移動することを低減することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両用シートベルト装置のバックル保持構造に関する。
車両用シートベルト装置では、乗員に掛け渡したシートベルトのタングを、車体に固定したバックルに係合させることにより、乗員をシートに拘束する。例えば、バックルは、車体に一端が固定されたアンカー用ベルトの他端に設けられる。乗員がシートベルトを装着する際、バックルがシートクッション上に直ぐに見つかると、乗員はシートベルトを容易に装着できる。
ところで、車両のシートには、シートクッションを持ち上げつつ折り畳んでチップアップ状態とし、その後にシートクッション及びシートバックをフロアまで下げるダイブダウン状態にする形式のものがある。このようなシートにおいて、シートクッションをチップアップ状態にしても、バックルがフロアに落ちないようにしたバックル保持構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1で知られているバックル保持構造では、一端がフロアに固定されたアンカー用ベルトの他端に、バックルが設けられている。一方、シートクッションの後端部に、ゴムバンドが取り付けられ、このゴムバンドにバックルを挿通することにより、バックルを保持している。シートクッションをチップアップ状態にしても、バックルはゴムバンドに保持されて、シートクッションとシートバックの隙間から脱落することはない。
しかし、チップアップ状態やダイブダウン状態等のシートアレンジの際、バックルの根元部分がゴムバンドにより係止されているだけであるため、バックルは、動き易く位置が安定しない。動いたバックルは、シートを元の状態に戻す際に、シートクッションとシートバックの間への潜り込んでしまうことがある。
特開2002−362309公報
本発明は、シートクッションが折り畳まれる等のシートアレンジがある車両用シートにおいて、シートアレンジにてシートを元の状態に戻す際に、バックルがシートクッションとシートバックの間へ潜り込むことを防止することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、シートベルト装置のバックルをシートバックとシートクッションとの間から差し入れるバックル保持構造において、車体に一端が固定され、自立可能な第1のベルトと、この第1のベルトの他端に設けられることで自立可能な第1のバックルと、前記車体に一端が固定され、可撓性を有する第2のベルトと、この第2のベルトの他端に設けられる第2のバックルと、この第2のバックルを前記第1のバックルに結束するための、柔軟性の結束部材とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、シートバックの下端部には、第1保持部及び第2保持部が設けられ、第1保持部は、車体に対する第1のベルトの固定位置よりも、車幅方向外側に配置され、第2保持部は、第1保持部よりも第1のベルト寄りに位置し、且つ、第1保持部よりも上位に位置し、第1のバックル及び第1のベルトは、第1保持部及び第2保持部に保持されることを特徴とする。
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、第1保持部は、車幅方向に貫通した環状のバンドであり、第2保持部は、車両上下方向に貫通した環状のバンドであることを特徴とする。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、結束部材は、第2のバックルと第2のベルトとの連結部に設けられ、結束部材は、連結部と当接する部位に、結束部材よりも硬質の補強固定部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、第1のベルトは、第2のベルトよりも硬く形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、自立可能な第1のベルトと、この第1のベルトの他端に設けられることで自立可能な第1のバックルと、可撓性を有する第2のベルトと、この第2のベルトの他端に設けられる第2のバックルとを備える。第2のバックルを第1のバックルに結束するための、柔軟性の結束部材を備えるので、自立可能な第1のバックルに第2のバックルを結束させ、第2のバックル及び第2のベルトも第1のバックルと一緒に自立させることができる。このため、シートクッションが折り畳まれる等のシートアレンジがある車両用シートにおいて、シートアレンジ時、バックルの動きを抑えて位置を安定させることができるとともに、シートを元の状態に戻す際に、バックルのシートクッションとシートバックの間への潜り込みを防止することができる。
請求項2に係る発明では、シートバックの下端部には、第1保持部及び第2保持部が設けられ、第2保持部は、第1保持部よりも上位に位置する。第1のバックル及び第1のベルトは、第1保持部及び第2保持部の上下2点で保持されるので、自立性が向上する。また、第1のバックル及び第1のベルトは、第1保持部及び第2保持部を介してシートバックに保持されるので、シートアレンジ時にシートクッションが移動しても、第1のベルトはシートクッションから力を受けにくくでき、影響されない。
請求項3に係る発明では、第1保持部は、車幅方向に貫通した環状のバンドであり、第2保持部は、車両上下方向に貫通した環状のバンドである。環状のバンドの貫通した向きに第1のベルト及び第1のバックルの向きを固定し易く成るので、第1のベルト及び第1のバックルの自立性が向上する。
請求項4に係る発明では、結束部材は、第2のバックルと第2のベルトとの連結部に設けられる。結束部材は、連結部と当接する部位に、結束部材よりも硬質の補強固定部材が設けられているので、柔軟性を有する結束部材の、めくれを低減できる。
請求項5に係る発明では、第1のベルトは、第2のベルトよりも硬く形成されているので、より自立性を向上させることができる。
本発明に係るバックル保持構造を構成する車両用シートの正面図である。 図1の2矢視図である。 図2の車両用シートの作用図である。 本発明に係るバックル保持構造を構成する車両用シートの斜視図である。 本発明に係る左乗員用のバックル及びベルト用ブーツの分解斜視図である。 本発明に係るベルト用ブーツを組み付けたバックルの斜視図である。 本発明に係る右のシートに配置されたバックルの斜視図である。 本発明に係る右のシートクッションを持ち上げつつ折り畳んだ状態のバックルの斜視図である。 本発明に係る第2のバックル及び結束部材の分解斜視図である。 本発明に係る右のシートの第1保持部及び第2保持部の斜視図である。 本発明に係る第1のバックルの取付説明図である。 本発明に係る右のシートバックに取り付けられた第1のバックルの斜視図である。 本発明に係る第1のバックルに第2のバックルを結束した状態の斜視図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両の車室後部について説明する。図1に示されるように、例えば、車両は自動車であり、この車両は、車体10の下部を形成するフロア11と、このフロア11から立ち上げられる左右のクォータピラー12L,12R(Lは左を示す添え字、Rは右を示す添え字、以下同じ。)と、これらの左右のクォータピラー12L,12Rに支持され上部を形成するルーフ13と、このルーフ13の後部に設けられるテールゲート14と、左右のクォータピラー12L,12Rの前方に配置される左右のドア15L,15Rとを有する。
車室16には、テールゲート14の前方において、フロア11に車両用シート21L,21Rが設けられる。シート21L,21Rは、後部の車幅方向に横並びに配置された3人掛けのシートである。
シート21L,21Rは、左右に所定の比率(例えば、6:4)で分割され、幅の広い左のシート21Lと、幅の狭い右のシート21Rとから構成される。左のシート21Lには、左の乗員及び中央の乗員が着座することができる。右のシート21Rには、右の乗員が着座することができる。なお、左右のシートの分割比率は、6:4に限定されず、7:3や、5:5等であっても差し支えない。さらには、分割されず、車幅方向に一体となったシートであっても差し支えない。
左のシート21Lは、左及び中央の乗員が着座するシートクッション22Lと、左及び中央の乗員の背部を支持するシートバック23Lと、左の乗員の頭部を支持するヘッドレスト24Lと、中央の乗員の頭部を支持するヘッドレスト24C(Cは中央を示す添え字、以下同じ。)とを有する。
同様に、右のシート21Rは、シートクッション22Rと、シートバック23Rと、ヘッドレスト24Rとを有する。
車室16には、シートベルト装置30が備えられている。シートベルト装置30は、左のシートベルト装置40と、中央のシートベルト装置60と、右のシートベルト装置80とからなる。
左のシートベルト装置40は、左のクォータピラー12L内に設けられる左のリトラクタから引き出される左のシートベルト41と、左のクォータピラー12L上部近傍に設けられ左のシートベルト41を移動可能に支持する左のスルーアンカー42と、左のシートベルト41の途中部に移動可能に設けられる左のタング43とを有する。
また、左のシートベルト装置40は、左のシートクッション22Lの後端部25L近傍に配置される左乗員用のバックル44を有する。この左乗員用のバックル44に、左のタング43が接続される。
左のシートベルト41の一端は左のリトラクタに巻き取られ、途中部分は左のスルーアンカー42及び左のタング43に挿通され、他端はフロア11に設けられた左のアウターアンカーに接続される。
中央のシートベルト装置60は、ルーフ13のルーフライニング17後部に設けられる中央乗員用のリトラクタ61と、この中央乗員用のリトラクタ61から引き出される中央のシートベルト62と、この中央のシートベルト62の先端に設けられるエンド側のタング63と、中央のシートベルト62の途中部に移動可能に設けられる中央のタング64とを有する。
また、中央のシートベルト装置60は、左のシートクッション22Lの後端部25L近傍に配置される中央乗員用のバックル65と、右のシートクッション22Rの後端部25R近傍に配置される中央乗員用のエンド側の第2のバックル66とを有する。このエンド側の第2のバックル66に、エンド側のタング63が接続され、中央乗員用のバックル65に、中央のタング64が接続される。
中央のシートベルト62の一端は、中央乗員用のリトラクタ61に巻き取られ、途中部分は中央のタング64に挿通され、他端はエンド側の第2のバックル66に接続される。
右のシートベルト装置80は、右のクォータピラー12R内に設けられる右のリトラクタから引き出される右のシートベルト81と、右のクォータピラー12R上部近傍に設けられ右のシートベルト81を移動可能に支持する右のスルーアンカー82と、右のシートベルト81の途中部に移動可能に設けられる右のタング83とを有する。
また、右のシートベルト装置80は、右のシートクッション22Rの後端部25R近傍に配置される右乗員用の第1のバックル84を有する。この右乗員用の第1のバックル84に、右のタング83が接続される。
右のシートベルト81の一端は右のリトラクタに巻き取られ、途中部分は右のスルーアンカー82及び右のタング83に挿通され、他端はフロア11に設けられた右のアウターアンカーに接続される。
なお、車体10は、フロア11、左右のクォータピラー12L,12R及びルーフ13等から構成されている。
図2に示されるように、フロア11は、前側の低位フロア11aと、この低位フロア11aの後端から立ち上げられる立ち壁部11bと、この立ち壁部11bの上端に接続される高位フロア11cとからなる。左右のシート21L,21Rは、高位フロア11cに配置される。
左右のシートバック23L,23Rは、高位フロア11cに設置されたベース18に回動可能に設けられる。左右のシートクッション22L,22Rは、左右のシートバック23L,23R下部の支軸26に回転アーム27を介して回動可能に設けられる。左右のシートクッション22L,22Rの裏面28L,28Rには、スタンド脚部29L,29Rが回動可能に設けられる。スタンド脚部29L,29Rの下端部は、低位フロア11aに設けられた脚受部材19に支持されている。
図3に示されるように、左右のシートクッション22L,22Rは、シートバック23L,23Rの前面31L,31Rに対して持ち上げつつ折り畳まれており、左右のシート21L,21Rは、いわゆるチップアップ状態である。
左右のシート21L,21Rのチップアップ状態において、左右のシートクッション22L,22Rの後端部25L,25Rからフロア11(高位フロア11c)までの距離は、L1である。すなわち、チップアップ状態では、左右のシートバック23L,23Rの下端よりも、左右のシートクッション22L,22Rの後端部25L,25Rが、略L1だけ高い位置になる。
チップアップ状態では、右のスタンド脚部29L,29Rは、左右のシートクッション22L,22Rの裏面28L,28Rに格納されており、ロック機構によりこの状態を維持する。
チップアップ状態からベース18を中心にして、左右のシート21L,21Rを前方へ回転させて倒すと、想像線で示されるように左右のシート21L,21Rは低位フロア11aに落とし込まれ、いわゆるダイブダウン状態となる。
このように、左右のシート21L,21Rは、乗員が着座する状態、チップアップ状態及びダイブダウン状態にシートアレンジすることができる。なお、実施例では便宜上、左右のシート21L,21Rをまとめて説明したが、左右のシート21L,21Rは独立しており、それぞれ個別に乗員が着座する状態、チップアップ状態及びダイブダウン状態にシートアレンジすることができる。
図4に示されるように、シートベルト装置30のバックル44,65,66,84は高位フロア11cに設けられる。
左のシートベルト装置40において、高位フロア11cの左側に左のアンカー45が固定され、この左のアンカー45に自立可能なアンカー用のベルト46の一端が固定され、このアンカー用のベルト46の他端に左乗員用のバックル44が設けられる。
中央のシートベルト装置60において、左のアンカー45に可撓性を有するアンカー用のベルト67の一端が固定され、このアンカー用のベルト67の他端に中央乗員用のバックル65が設けられる。
右のシートベルト装置80において、高位フロア11cの右側に右のアンカー85が固定され、この右のアンカー85に自立可能なアンカー用の第1のベルト86の一端が固定され、このアンカー用の第1のベルト86の他端に右乗員用の第1のバックル84が設けられる。
また、中央のシートベルト装置60において、右のアンカー85に可撓性を有するアンカー用の第2のベルト68の一端が固定され、このアンカー用の第2のベルト68の他端にエンド側の第2のバックル66が設けられる。
図5及び図6に示されるように、右のシートベルト装置80では、アンカー用の第1のベルト86は、ゴム製のブーツ87で覆われている。ブーツ87は、バックル84の根元部分88を覆うブーツ本体部87aと、このブーツ本体部87aから下方に向かって縮径するように延び、右乗員用の第1のバックル84と第1のベルト86の接続部分89を覆う縮径部87bと、この縮径部87bの下端から下方に延び、ベルト86の両面を覆う帯部87c、87cとからなる。
第1のベルト86をブーツ本体部87cの内部に通し、ブーツ本体部87aを矢印のように移動させてバックル84の根元部分88を覆う。バックル84の根元部分88の外周の大きさと、ブーツ本体部87cの内周の大きさとは略同一である。すなわち、バックル84の根元部分88とブーツ本体部87aとの間にはほとんど隙間がない。このため、ブーツ87でバックル84を、がたつくことなく支持することができる。
第1のベルト86の幅と、ブーツ87の帯部87cの幅とは略同一である。第1のベルト86を両面から帯部87cによって挟み込むように押さえることができる。第1のベルト86は、右のアンカー85の固定部91に固定されている。この固定部の近傍にて、帯部87cは、バンド92により結束されている。このため、第1のベルト86は、ブーツ87により、捩れないように保持されるとともに自立する。
ブーツ87は、第1のベルト86よりも硬質であり、第1のベルト86は自立可能となる。なお、第1のベルト86を重なるようにして縫い合わせることによっても、第1のベルト86は自立可能となる。
図7に示されるように、右のシート21Rは、右の乗員が着座できる通常の状態である。右乗員用の第1のバックル84及び第2のバックル66は、右のシートクッション22Rと右のシートバック23Rとの間から差し入れられている。第1のバックル84は、右のシートバック23Rの前面31Rに沿うように自立している。中央乗員用の第2のバックル66は、結束部材77により第1のバックル84に結束されている。
図8に示されるように、右のシート21Rは、右のシートクッション22R(図7参照)が持ち上げられつつ折り畳まれた、チップアップ状態である。高位フロア11c及び右のシートクッション23Rの下部が目視できる。
自立可能な硬さを有するゴム製のブーツ87で、第1のベルト86を覆うことにより、第1のベルト86は自立している。ブーツ87は、第1のベルト86と第1のバックル84との接続部分89(図5参照)も覆っており、このため、第1のバックル84も自立することができる。
右のシートバック23Rの下端部に、第1のベルト86及び第1のバックル84を保持するための、第1保持部93及び第2保持部94が設けられている。第2保持部94は、第1保持部93よりも第1のベルト86寄りに位置し、且つ、第1保持部93よりも上位に位置する。第1のベルト86は第1保持部93に保持され、第1のバックル84の下端部は第2保持部94に保持される。結果、第1のベルト86及び第1のバックル84を、より強固に自立させることができる。
また、右のアンカー85に一端が固定され、可撓性を有する第2のベルト68の他端に第2のバックル66が設けられる。第2のベルト68は、可撓性を有するため単独では自立できないが、結束部材77により第2のバックル66を第1のバックル84に結束することで、第2のベルト68及び第2のバックル66を、第1のベルト86と一緒に自立させることができる。結果、第1のバックル84及び第2のバックル66の左右への揺れ動きを制限することができる。結果、シートクッション22Rをチップアップ状態から乗員が着座する状態に戻す際、第1のバックル84及び第2のバックル66がシートクッション22Rとシートバック23Rの間への潜り込むことを防止できる。
図9に示されるように、結束部材77は、幅がW11の柔軟性を有する環状のバンドである。結束部材77は、環状部分を貫通する方向に延びる補強固定部材78が設けられている。補強固定部剤78は、結束部材77よりも硬質の板状の材料で形成されており、結束部材77の内周面から下方に突出する突出部78aを有する。
想像線で示されるように結束部材77は、第2のバックル66と第2のベルト68との連結部79に設けられる。補強固定部材78は結束部材77に縫い付けられており、さらに、補強固定部材78及び結束部材77は第2のベルト68に縫い付けられている。このため、結束部材77は連結部79の位置に固定される。
また、結束部材77の幅W11は、連結部79を覆い隠すのに十分な幅に設定されている。補強固定部材78は、突出部78aを有することで、第2のベルト68と補強固定部材78との接触面を大きくすることができ、第2のベルト68に対して補強固定部材78を強固に固定することができる。そして、この強固に固定された補強固定部材78で第2のバックル66の一部を支持するので、第2のベルト68に対する第2のバックル66を揺れ動きを低減させることができる。
図10〜図12に示されるように、右のシート21Rは、右のシートクッション22R(図3参照)が持ち上げられつつ折り畳まれた、チップアップ状態である。第1保持部93は、右のシートバック23Rの前面31Rの下端部に縫いつけられており、伸縮性を有する幅がW12の帯状のバンドである。第1保持部93は、車幅方向に貫通した環状のバンドである。第1保持部93は、一定の幅W12を有するので、右のシートバック23Rへの縫いつけを強固にできる。
第2保持部94は、第1保持部93の上方において、右のシートバック23Rの前面31Rに縫いつけられている。第2保持部94は、伸縮性を有する幅がW13の帯状のバンドであり、車両上下方向に貫通した環状のバンドである。第2保持部94は、一定の幅W13を有するので、右のシートバック31Rへの縫いつけを強固にできる。
先ず、右乗員用の第1のバックル84の保持手順及び作用について説明する。第1のバックル84を、第1保持部93に挿通する。第1保持部93は、一定の幅W12を有するので、面でブーツ87に当接し、ブーツ87を介して第1のベルト86を強固に保持することができる。
第1のバックル84を、第2保持部94に挿通する。第2保持部94は、一定の幅W13を有するので、面で第1のバックル84の根元部分に当接し、第1のバックル84を強固に保持することができる。第1のバックル84及び第1のベルト86は、第1保持部93と第2保持部94との2つの保持部に保持されるので、横方向に移動することを低減することができる。結果、シートアレンジにて折り畳まれているシートクッション22Rを元の状態に戻す際に、第1のバックル84のシートクッション22Rとシートバック23Rの間への潜り込みを防止することができる。
次に、中央乗員用の第2のバックル66の保持手順及び作用について説明する。図13に示されるように、第2のバックル66を、自立姿勢の第1のバックル84に重ねるようにし、結束部材77で第1のバックル84と第2のバックル66を結束する。第1のベルト86はブーツ87で覆われ、第2のベルト68よりも硬く形成された状態になる。さらに、第1のベルト86は、第1保持部93及び第2保持部94に保持され、自立状態である。
この自立状態の第1のバックル84に第2のバックル66を結束するため、第2のバックル66も自立させることができ、第1のバックル84及び第2のバックル66の横方向に移動することを低減することができる。結果、シートアレンジの際に右のシート21Rを元の状態に戻しても、第1のバックル84のシートクッション22Rとシートバック23Rの間への潜り込みを防止することができる。また、結束部材77は、単なるゴム製のバンドであるため、構成が簡単であり、部品コストを低減させることができる。
以上に述べたバックル保持構造をまとめて以下に記載する。
図3及び図13に示されるように、第2のバックル66を第1のバックル84に結束するための、柔軟性の結束部材を備えるので、自立可能な第1のバックル84に第2のバックル66を結束させ、第2のバックル66及び第2のベルト68も第1のバックル84と一緒に自立させることができる。このため、シートクッション22Rが折り畳まれる等のシートアレンジがある車両用シート21Rにおいて、シートアレンジ時、バックル66,84の動きを抑えて位置を安定させることができるとともに、右シート21Rを元の状態に戻す際に、バックル66,84が、シートクッション22Rとシートバック23Rの間への潜り込むことを防止できる。
図10に示されるように、シートバック23Rの下端部には、第1保持部93及び第2保持部94が設けられ、第2保持部94は、第1保持部93よりも上位に位置する。第1のバックル84及び第1のベルト86は、第1保持部93及び第2保持部94の上下2点で保持されるので、自立性が向上する。また、第1のバックル84及び第1のベルト86は、第1保持部93及び第2保持部94を介してシートバック23Rに保持されるので、シートアレンジ時にシートクッション22R(図3参照)が移動しても、第1のベルト86はシートクッション22Rから力を受けにくくでき、影響されない。
図10に示されるように、第1保持部93は、車幅方向に貫通した環状のバンドであり、第2保持部94は、車両上下方向に貫通した環状のバンドである。環状のバンドの貫通した向きに第1のベルト86及び第1のバックル84の向きを固定し易く成るので、第1のベルト86及び第1のバックル84の自立性が向上する。
図9に示されるように、結束部材77は、第2のバックル66と第2のベルト68との連結部79に設けられる。結束部材77は、連結部79と当接する部位に、結束部材77よりも硬質の補強固定部材78が設けられているので、柔軟性を有する結束部材77の、めくれを低減できる。
図13に示されるように、第1のベルト86は、第2のベルト68よりも硬く形成されているので、より自立性を向上させることができる。
尚、実施例においては、右のシートベルト装置の右乗員用の第1のバックル84を自立させ、中央のシートベルト装置のエンド側の第2のバックル66に結束部材77を設けたが、これに限定されず、中央のシートベルト装置のエンド側の第2のバックル66を自立させ、右のシートベルト装置の右乗員用の第1のバックル84に結束部材を設けても差し支えない。また、左のシートベルト装置のバックル44及び中央のシートベルト装置のバックル65に適用しても差し支えない。さらには、後部シートのシートベルト装置に限定されず、いわゆる3列シートの2番目のシートに適用しても差し支えない。
本発明のバックル保持構造は、車両のシートベルト装置のバックルの保持に好適である。
10…車体、11…車体(フロア)、12L,12R…車体(左右のクォータピラー)、13…車体(ルーフ)、21L,21R…左右のシート、22L,22R…左右のシートクッション、23L,23R…左右のシートバック、30…シートベルト装置、31R…右のシートバックの前面、60…中央のシートベルト装置、66…第2のバックル、68…第2のベルト、77…結束部材、78…補強固定部材、79…連結部、80…右のシートベルト装置、84…第1のバックル、86…第1のベルト、87…ブーツ、93…第1保持部、94…第2保持部。

Claims (5)

  1. シートベルト装置のバックルをシートバックとシートクッションとの間から差し入れるバックル保持構造において、
    車体に一端が固定され、自立可能な第1のベルトと、
    この第1のベルトの他端に設けられることで自立可能な第1のバックルと、
    前記車体に一端が固定され、可撓性を有する第2のベルトと、
    この第2のベルトの他端に設けられる第2のバックルと、
    この第2のバックルを前記第1のバックルに結束するための、柔軟性の結束部材とを備えることを特徴とするバックル保持構造。
  2. 前記シートバックの下端部には、第1保持部及び第2保持部が設けられ、
    前記第1保持部は、前記車体に対する前記第1のベルトの固定位置よりも、車幅方向外側に配置され、
    前記第2保持部は、前記第1保持部よりも前記第1のベルト寄りに位置し、且つ、前記第1保持部よりも上位に位置し、
    前記第1のバックル及び前記第1のベルトは、前記第1保持部及び前記第2保持部に保持されることを特徴とする請求項1記載のバックル保持構造。
  3. 前記第1保持部は、車幅方向に貫通した環状のバンドであり、
    前記第2保持部は、車両上下方向に貫通した環状のバンドであることを特徴とする請求項2記載のバックル保持構造。
  4. 前記結束部材は、前記第2のバックルと前記第2のベルトとの連結部に設けられ、
    前記結束部材は、前記連結部と当接する部位に、前記結束部材よりも硬質の補強固定部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のバックル保持構造。
  5. 前記第1のベルトは、前記第2のベルトよりも硬く形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のバックル保持構造。
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