JP2015012984A - 血管可視化装置、血管可視化方法、及びプログラム - Google Patents

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敬士朗 高瀬
Keishiro Takase
敬士朗 高瀬
博一 山戸
Hiroichi Yamato
博一 山戸
稔 米田
Minoru Yoneda
稔 米田
晴紀 小柳
Haruki Koyanagi
晴紀 小柳
上田 芳弘
Yoshihiro Ueda
芳弘 上田
米沢 裕司
Yuji Yonezawa
裕司 米沢
淳子 須釜
Junko Sugama
淳子 須釜
佳子 木森
Yoshiko Kimori
佳子 木森
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Abstract

【課題】 より正確な血管位置を示すことができる血管可視化装置を提供する。【解決手段】 血管可視化装置は、第1の波長領域の光と、第2の波長領域の光とで、同一の被写体を撮影する撮影部と、撮影部により撮影された複数の画像に基づいて、血管の深さ情報を生成する深さ情報生成部と、深さ情報生成部により生成された深さ情報と、撮影部により撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力する出力部とを有する。撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第1の近赤外光撮影部と、第2の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第2の近赤外光撮影部とを含み、深さ情報生成部は、前記第1の近赤外光撮影部により撮影された画像と、前記第2の近赤外光撮影部により撮影された画像との差異に基づいて、血管の深さ情報を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、血管可視化装置、血管可視化方法、及びプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、赤外光線で組織を照明することで、皮下血管の視認性を向上させ、反射された赤外光線に基づいて体組織および皮下血管のビデオ・イメージを作製するイメージング・システムが開示されている。
また、特許文献2には、小型プロジェクションヘッドに、標的領域を撮像する手段と、画像を光学経路に沿って標的領域に投影する手段が備えられた小型静脈像エンハンサが開示されている。
また、特許文献3には、近赤外光と可視光を照射する照明手段と、近赤外分光感度の高い撮像手段と、近赤外光照射時に撮像した近赤外画像と可視光照射時に撮像した可視画像を用いて、生体の血管像を検出して血管強調画像を生成する手段と、注射器像を検出して特徴抽出した注射器特徴情報を取得し、注射器特徴情報を基に、生体に注射針穿刺中の注射針先端位置を予測算出し、血管強調画像に対し予測した注射針先端位置を示すマーク像を生成する手段と、血管強調画像とマーク像との合成画像を表示する表示手段とを備えた血管及び注射針位置提示装置が開示されている。
また、特許文献4には、近赤外線を静脈可視化部位に照射する照射手段と、当該静脈可視化部位から透視反射した光線のうち、波長800〜1000nmの近赤外線に絞り込むためのフィルタリング手段と、当該フィルタリングされた近赤外線を用いて前記静脈可視化部位を撮影する撮像手段と、当該撮像手段にて得られたデータをモニターに透視画像として表示するための画像処理手段とを有することを特徴とする静脈可視化装置が開示されている。
特表2007−524427号公報 特表2009−523038号公報 特開2006−130201号公報 特開2011−160891号公報
より正確な血管位置を示すことができる血管可視化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る血管可視化装置は、第1の波長領域の光と、第2の波長領域の光とで、同一の被写体を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された複数の画像に基づいて、血管の深さ情報を生成する深さ情報生成部と、前記深さ情報生成部により生成された深さ情報と、前記撮影部により撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力する出力部とを有する。
好適には、前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第1の近赤外光撮影部と、第2の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第2の近赤外光撮影部とを含み、前記深さ情報生成部は、前記第1の近赤外光撮影部により撮影された画像と、前記第2の近赤外光撮影部により撮影された画像との差異に基づいて、血管の深さ情報を生成する。
好適には、第1の波長領域は、第2の波長領域よりも短い波長領域であり、前記深さ情報生成部は、前記第1の近赤外光撮影部により撮影された画像に基づいて特定された血管を、前記第2の近赤外光撮影部により撮影された画像に基づいて特定された血管よりも浅い位置の血管として、血管の深さ情報を生成する。
好適には、前記撮影部により撮影された画像のうち、4回対称ではない形状の画像領域の画像データを参照して、この画像領域に含まれる画像データの階調数を減少させる階調処理部をさらに有し、前記出力部は、前記階調処理部により階調数が減少した画像データを表示させる。
好適には、前記階調処理部は、ユーザの入力に応じて、前記画像領域の形状又は大きさを変更する。
好適には、前記階調処理部は、ユーザが入力した肌表面の状態又は年齢に応じて、前記画像領域の形状又は大きさを変更する。
好適には、前記被写体の体脂肪率、性別及び年齢の少なくとも一つを被写体の属性として特定する属性特定部をさらに有し、前記深さ情報生成部は、前記属性特定部に特定された属性と、前記撮影部による撮影で用いられた波長領域とに基づいて、撮影された画像に含まれる血管画像について、深さ情報を生成する。
好適には、前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光及び第2の波長領域に属する近赤外光を照射する照明装置と、前記照射装置により照射された近赤外光の反射光を受光して画像データを生成するカメラとを含み、前記照明装置は、近赤外光を拡散して、被写体の穿刺部位の近傍に照射する。
好適には、前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光及び第2の波長領域に属する近赤外光を照射する照明装置と、前記照射装置により照射された近赤外光の反射光を受光して画像データを生成するカメラとを含み、前記照明装置は、互いに異なる位置及び方向に配置された複数の発光ダイオードで構成される。
また、本発明に係る血管可視化装置は、複数の波長領域それぞれで、同一の被写体を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された複数の画像それぞれに含まれる画像要素を、撮影時の波長領域毎に異なる表示態様で表現し、互いに異なる表示態様で表現された複数の画像の画像要素を合成して表示させる出力部とを有する。
また、本発明に係る血管可視化装置は、既定の波長領域の光で、被写体を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された画像のうち、4回対称ではない形状の画像領域の画像データを参照して、この画像領域に含まれる画像データの階調数を減少させる階調処理部と、前記階調処理部により階調数が減少した画像に基づいて、血管の位置を示す情報を出力する出力部とを有する。
また、本発明に係る血管可視化方法は、第1の波長領域の光で被写体を撮影するステップと、第2の波長領域の光で前記被写体を撮影するステップと、撮影された複数の画像に基づいて、血管の深さ情報を生成するステップと、生成された深さ情報と、撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力するステップとを有する。
また、本発明に係るプログラムは、第1の波長領域の光で撮影された被写体の画像と、第2の波長領域の光で撮影された前記被写体の画像とに基づいて、血管の深さ情報を生成するステップと、生成された深さ情報と、撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、より正確な血管位置を示すことができる血管可視化装置を提供することができる。
静脈可視化装置1のハードウェア構成を例示する図である。 撮影装置10のカメラ12及び照明装置14をより詳細に説明する図である。 画像出力装置20のハードウェア構成を例示する図である。 画像出力装置20にインストールされる可視化プログラム50の機能構成を例示する図である。 階調処理部520が2値化処理で参照する画像領域902を例示する図である。 年齢テーブル及び肌状態テーブルを例示する図である。 静脈可視化処理(S10)を説明するフローチャートである。 2値化処理の効果を説明する図であり、(A)は、撮影装置10により撮影された2値化前の画像(グレースケール)であり、(B)は、(A)の画像を局所的な処理をすることなく単純2値化した2値画像であり、(C)は、正方形の画像領域を用いて局所2値化した2値画像である。 2値化処理に用いる画像領域の形状による効果を説明する図であり、(A)は、150画素×150画素の画像領域で局所2値化した画像であり、(B)は、静脈を横切る方向が150画素、かつ、これに直交する方向が75画素である画像領域で局所2値化した画像であり、(C)は、静脈を横切る方向が75画素、かつ、これに直交する方向が150画素である画像領域で局所2値化した画像である。 2値化処理に用いる画像領域の大きさによる効果を説明する図であり、(A)は、50画素×100画素の画像領域で局所2値化した画像であり、(B)は、75画素×150画素の画像領域で局所2値化した画像である。 変形例1における可視化プログラム52の機能構成を例示する図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、静脈可視化装置1のハードウェア構成を例示する図である。
図1に例示するように、本実施形態の静脈可視化装置1は、撮影装置10と画像出力装置20とを含む。
撮影装置10の筐体には、カメラ12と、照明装置14と、操作ボタン16とが設けられている。
画像出力装置20は、コンピュータ端末であり、接続ケーブルを介して、撮影装置10に接続されている。本例の画像出力装置20は、USBケーブルを介して、撮影装置10により撮影された複数の画像を取得し、取得された画像に基づいて、被写体の静脈を可視化する。
図2は、撮影装置10のカメラ12及び照明装置14をより詳細に説明する図である。
図2に例示するように、撮影装置10の内部に基板144が設けられ、この基板144の上に拡散板140が重ねられている。
拡散板140は、近赤外光を拡散して、基板144から照射される近赤外光を均一化する。これにより、穿刺位置の近傍におけるハレーションが防止される。拡散板140の中央(すなわち、基板144のカメラ12が配置された位置に相当する場所)に、開口が設けられている。
基板144には、複数のLEDライト142が配置され、これらのLEDライト142の中央に、カメラ12が配置されている。
カメラ12には、可視光(波長700nm以下)を遮断する光学フィルタが装着されている。これにより、可視光の影響を排除して、より効率的に近赤外反射光の撮影が可能になる。本例のカメラ12は、1000画素×760画素で撮影する場合を具体例として説明する。
LEDライト142には、複数の波長領域の近赤外光を照射するLED群が混在している。より具体的には、750〜770nm(第1の波長領域の一例)の近赤外光を照射するLED群と、840〜860nm(第2の波長領域の一例)の近赤外光を照射するLED群とが分散配置されている。これにより、被写体の穿刺位置に対して、垂直方向及び斜め後方の複数の方向から均一に近赤外光を照射することが可能になる。これによりノイズの低減を期待できる。
なお、以下の実施形態では、上記第1の波長領域及び第2の波長領域で撮影する形態を具体例として説明するが、他の波長領域による撮影を除外する趣旨ではなく、例えば、第3の波長領域(例えば、720nm前後)での撮影を加えてもよい。
また、本例では、点灯させるLEDを切り替えることにより、照射される近赤外光の波長を切り替える形態を具体例として説明するが、これらの波長が含まれた光を照射する光源を用意し、フィルタによって近赤外光の波長を切り替えてもよい。
図3は、画像出力装置20のハードウェア構成を例示する図である。
図3に例示するように、画像出力装置20は、CPU200、メモリ202、HDD204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、ネットワークを介した撮影装置10との通信を実現する。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボード及びマウスである。
図4は、画像出力装置20にインストールされる可視化プログラム50の機能構成を例示する図である。
図4に例示するように、可視化プログラム50は、撮影制御部500、入力受付部510、階調処理部520、深さ情報生成部530、及び出力部540を有する。
なお、可視化プログラム50の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。
可視化プログラム50において、撮影制御部500は、撮影装置10のカメラ12及び照明装置14を制御して、第1の波長領域に属する近赤外光、及び、第2の波長領域に属する近赤外光による被写体の撮影を実現する。
本例の撮影制御部500は、760nmの近赤外光を用いた撮影と、850nmの近赤外光を用いた撮影とを、撮影装置10に実行させる。
入力受付部510は、入力装置210を制御して、ユーザによる入力を受け付ける。
本例の入力受付部510は、被写体の年齢及び肌の状態の入力を受け付ける。
階調処理部520は、撮影装置10により撮影された画像に対して、4回対称ではない形状の画像領域の画像データを参照して、この画像領域に含まれる画像データの階調数を減少させる階調処理を施す。4回対称ではない形状とは、長方形やひし形のように「2回対称であって、4回対称ではない形状」だけでなく、正方形及び真円以外の形状を含む。本例の階調処理部520は、長方形の画像領域に含まれる画像データに基づいて、2値化に用いる基準値を決定し、この画像領域に含まれる画像データと、決定された基準値とを比較して、画像データを2値化する。
本例の2値化処理は、図5を参照して後述する。
深さ情報生成部530は、撮影装置10により撮影された複数の画像に基づいて、静脈の深さ情報を生成する。ここで、深さ情報とは、深さを示す情報であり、例えば、基準の深さ(3mm)よりも深いか浅いかを示す情報である。
本例の深さ情報生成部530は、760nmの近赤外光を用いて撮影された画像(階調処理部520により2値化されたもの)と、850nmの近赤外光を用いて撮影された画像(階調処理部520により2値化されたもの)とを比較し、850nmで撮影された画像中で発見でき、760nmで撮影された画像中で発見できない静脈を、深さ3.0mm以上の静脈であると判定し、これら以外の発見された静脈を、深さ3.0mm未満の静脈であると判定する。
出力部540は、深さ情報生成部530により生成された深さ情報と、撮影装置10により撮影された画像とに基づいて、静脈の位置を示す情報を表示装置208に表示させる。
本例の出力部540は、850nmで撮影された画像のうち、深さ情報生成部530により、深さ3.0mm以上であると判定された静脈と、深さ3.0mm未満であると判定された静脈とを、互いに異なる表示態様で表示させる。より具体的には、出力部540は、850nmで撮影された画像のうち、深さ3.0mm以上であると判定された静脈、又は、深さ3.0mm未満であると判定された静脈に、色を付けて表示させる。
図5は、階調処理部520が2値化処理で参照する画像領域902を例示する図である。
図5に例示するように、階調処理部520は、撮影装置10により撮影された撮影画像900について、長方形(50画素×100画素)の画像領域を設定し、設定された画像領域内の画像データから、下記の計算式により、この画像領域の中心画素を2値化するための閾値T(i,j)を算出する。
T(i,j)=m(i,j)+k*s(i,j)
m(i,j):中心画素(i,j)を含む画像領域の平均画素値
s(i,j):中心画素(i,j)を含む画像領域の標準偏差
k:係数
次に、階調処理部520は、中心画素(i,j)の画素値と、閾値T(i,j)とを比較し、中心画素(i,j)の画素値が閾値T(i,j)を超える場合に、中心画素を白色とし、これ以外の場合に、中心画素を黒色とする。
また、撮影装置10を被写体にかざす向きは、図5に例示するように、長方形の画像領域902の長辺が静脈を横切る方向にする。例えば、腕を撮影する場合においては、腕を横切る方向を、静脈を横切る方向とする。
図6は、年齢テーブル及び肌状態テーブルを例示する図である。
図5に例示した画像領域902の形状及び大きさは、図6に例示する年齢テーブル及び肌状態テーブルを参照して決定される。
階調処理部520は、入力受付部510により受け付けた年齢及び肌状態に基づいて、年齢テーブルから、受け付けた年齢に対応する領域形状を読み出し、読み出された領域形状に対して、受け付けた肌状態に対応する形状変形を加えて、画像領域の形状及び大きさを決定する。肌の状態(シワやキメ)によって、近赤外光の反射が変化するため、局所2値化処理に用いる画像領域の形状及び大きさを、年齢及び肌状態に応じて変更することにより、より鮮明な静脈画像が得られる。
図7は、静脈可視化処理(S10)を説明するフローチャートである。
図7に例示されるように、ステップ100(S100)において、可視化装置1の入力受付部500は、入力装置210を介してユーザの操作を検知し、被写体の年齢及び肌状態の入力を受け付ける。階調処理部520は、入力受付部500により受け付けた年齢及び肌状態に基づいて、年齢テーブル(図6)及び肌状態テーブル(図6)から、年齢及び肌状態に対応する領域形状及び形状変形を特定し、局所2値化処理に用いる画像領域の形状及び大きさを決定する。
ステップ105(S105)において、撮影制御部500は、ユーザの撮影開始指示に応じて、撮影装置10に対して、850nmでの撮影を指示する。撮影装置10は、850nmのLEDライト142を点灯させて、カメラ12によって、近赤外光(850nm)の反射光を撮影し、撮影された画像データを画像出力装置20に転送する。
ステップ110(S110)において、撮影制御部500は、850nmでの撮影が終了すると、撮影装置10に対して、760nmでの撮影を指示する。撮影装置10は、760nmのLEDライト142を点灯させて、カメラ12によって、近赤外光(760nm)の反射光を撮影し、撮影された画像データを画像出力装置20に転送する。
ステップ115(S115)において、階調処理部520は、決定した画像領域を用いて、撮影された2つの画像(850nmで撮影された画像、及び、760nmで撮影された画像)に対して、2値化処理を施す。
ステップ120(S120)において、出力部540は、階調処理部520により2値化した画像(850nmで撮影された画像)を表示装置208に表示して、表示された画像でよいか否かの判断を促す。
ステップ125(S125)において、可視化プログラム50は、ユーザが、表示された画像でよいと判断し、その旨を入力した場合に、S135の処理に移行し、ユーザが、表示された画像では不十分であると判断し、その旨を入力した場合に、S130の処理に移行する。
ステップ130(S130)において、階調処理部520は、操作ボタン16に対する操作に応じて、2値化処理に用いる画像領域の形状または大きさを変更して、S115の処理に戻る。つまり、可視化プログラム50は、2値化処理に用いる画像領域の形状または大きさを変更して、再度2値化処理を行う。
ステップ135(S135)において、深さ情報生成部530は、階調処理部520により2値化された2つの画像(850nmで撮影された画像、及び、760nmで撮影された画像)を比較して、深さ3.0mm以上の静脈と、深さ3.0mm未満の静脈を特定する。
ステップ140(S140)において、出力部540は、階調処理部520により2値化された撮影画像(850nmで撮影された画像)のうち、深さ情報生成部530により深さ3.0mm以上であると判定された静脈と、深さ3.0mm未満であると判定された静脈とにそれぞれ異なる色を付して、表示装置208に表示させる。
ユーザは、表示装置208に表示された静脈及び深さ情報に基づいて、穿刺の位置及び角度を決定することができる。
図8は、2値化処理の効果を説明する図であり、図8(A)は、撮影装置10により撮影された2値化前の画像(グレースケール)であり、図8(B)は、図8(A)の画像を局所的な処理をすることなく単純2値化した2値画像であり、図8(C)は、正方形の画像領域を用いて局所2値化した2値画像である。
図8(A)に示すように、撮影された2値化前の画像(グレースケール)では明暗差が小さく静脈を特定することは困難である。また、図8(B)に示すように、単純2値化すると、照明ムラによって画像中央が白くなるだけで、静脈を特定することは困難である。
一方、150画素×150画素の画像領域で2値化すると、図8(C)に例示するように、静脈が特定可能になる。
図9は、2値化処理に用いる画像領域の形状による効果を説明する図であり、図9(A)は、150画素×150画素の画像領域で局所2値化した画像であり、図9(B)は、静脈を横切る方向が150画素、かつ、これに直交する方向が75画素である画像領域で局所2値化した画像であり、図9(C)は、静脈を横切る方向が75画素、かつ、これに直交する方向が150画素である画像領域で局所2値化した画像である。
図9(A)と図9(B)とを比較してわかるように、長方形の画像領域(長辺が静脈を横切る方向)を用いた場合、正方形の画像領域を用いた場合よりも鮮明に静脈を確認することができる。特に、画像の中央付近で改善が顕著にみられる。
また、図9(B)と図9(C)とを比較してわかるように、画像領域の短辺が静脈を横切る方向に設定すると、ノイズが増えるだけで、静脈が鮮明になるわけではない。
以上より、長辺が静脈を横切る方向に設定された長方形の画像領域を設定することにより、静脈の視認性がより向上する。
図10は、2値化処理に用いる画像領域の大きさによる効果を説明する図であり、図10(A)は、50画素×100画素の画像領域で局所2値化した画像であり、図10(B)は、75画素×150画素の画像領域で局所2値化した画像である。
図10(A)と図10(B)とを比較してわかるように、画像領域のサイズを小さくすると、静脈が強調されるようになり、より多くの静脈が特定可能になる。一方で、粒状のノイズが増し、視認性が悪化する場合もある。
そこで、本例の可視化装置1は、上記のように、2値化した画像をプレビューして、画像領域のサイズをユーザに変更させ、対象者(被写体)毎に、静脈が最も見やすくなるように調整可能とする。
以上説明したように、本実施形態の静脈可視化装置1によれば、静脈の深さ情報を加味して、静脈を可視化できる。これにより、例えば、穿刺の位置だけでなく、その角度まで適切に決定できる。
また、本例の静脈可視化装置1によれば、長方形の画像領域を参照して局所2値化するため、より鮮明に静脈を可視化できる。
[変形例1]
以下、上記実施形態の変形例を説明する。
図11は、変形例1における可視化プログラム52の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図4に示された構成と実質的に同一のものには、同一の符号が付されている。
図11に例示するように、変形例1の可視化プログラム52は、図4の可視化プログラム50に、属性特定部550を追加した構成をとる。
属性特定部550は、被写体の属性(体脂肪率、性別、及び年齢など)を特定する。属性特定部550は、例えば、入力受付部510により受け付けた入力情報に基づいて、被写体の体脂肪率、性別、及び年齢を特定してもよいし、他の機器(体脂肪計など)から体脂肪率等を受信してもよい。
本変形例において、深さ情報生成部530は、撮影装置10により撮影された複数の画像と、撮影に用いられた光の波長領域と、属性特定部550により特定された被写体の属性とに基づいて、深さ情報を生成する。被写体の属性を加味して、静脈の深さを特定することができるため、深さ情報がより正確になることが期待できる。
[変形例2]
上記実施形態では、深さ情報生成部530は、2つの画像を比較して、深さ情報を生成しているが、異なる波長領域の光で撮影された画像それぞれを、互いに異なる色で表し、異なる色の撮影画像を単純に重ね合わせてもよい。
このように、静脈可視化装置1は、撮影時の波長領域によって表示態様を切り替えることにより、静脈の深さを可視化してもよい。
[変形例3]
上記実施形態では、撮影装置10の向きと、階調処理で参照する画像領域の向きとの関係が固定である場合を具体例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、撮影装置10により撮影された画像に基づいて、静脈の大まかな方向を推定し、推定された静脈の方向に基づいて、階調処理で参照する画像領域の向きを決定してもよい。
静脈の方向の推定は、例えば、腕を撮影する場合に、腕の輪郭を撮影画像から検出し、検出された腕の輪郭の向きを静脈の方向として推定する。
[その他の変形例]
上記実施形態では、撮影装置10と画像出力装置20とがUSBケーブルで接続された形態を説明したが、撮影装置10と画像出力装置20とが一体化され、1つの筐体で静脈可視化装置1が構成されてもよい。
また、上記実施形態の階調処理部520は、長方形の画像領域を参照して局所2値化しているが、ひし形又は楕円形などの他の形状の画像領域を参照して局所2値化してもよい。
また、上記実施形態では、照明装置14が、互いに異なる波長領域の光を照射して、波長領域の異なる反射光を撮影しているが、カメラ14のフィルタを切り替えて、互いに異なる波長領域の反射光を撮影してもよい。
1…静脈可視化装置
10…撮影装置
20…画像出力装置
50…可視化プログラム

Claims (13)

  1. 第1の波長領域の光と、第2の波長領域の光とで、同一の被写体を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された複数の画像に基づいて、血管の深さ情報を生成する深さ情報生成部と、
    前記深さ情報生成部により生成された深さ情報と、前記撮影部により撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力する出力部と
    を有する血管可視化装置。
  2. 前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第1の近赤外光撮影部と、第2の波長領域に属する近赤外光を照射して被写体を撮影する第2の近赤外光撮影部とを含み、
    前記深さ情報生成部は、前記第1の近赤外光撮影部により撮影された画像と、前記第2の近赤外光撮影部により撮影された画像との差異に基づいて、血管の深さ情報を生成する
    請求項1に記載の血管可視化装置。
  3. 第1の波長領域は、第2の波長領域よりも短い波長領域であり、
    前記深さ情報生成部は、前記第1の近赤外光撮影部により撮影された画像に基づいて特定された血管を、前記第2の近赤外光撮影部により撮影された画像に基づいて特定された血管よりも浅い位置の血管として、血管の深さ情報を生成する
    請求項2に記載の血管可視化装置。
  4. 前記撮影部により撮影された画像のうち、4回対称ではない形状の画像領域の画像データを参照して、この画像領域に含まれる画像データの階調数を減少させる階調処理部
    をさらに有し、
    前記出力部は、前記階調処理部により階調数が減少した画像データを表示させる
    請求項1に記載の血管可視化装置。
  5. 前記階調処理部は、ユーザの入力に応じて、前記画像領域の形状又は大きさを変更する
    請求項4に記載の血管可視化装置。
  6. 前記階調処理部は、ユーザが入力した肌表面の状態又は年齢に応じて、前記画像領域の形状又は大きさを変更する
    請求項5に記載の血管可視化装置。
  7. 前記被写体の体脂肪率、性別及び年齢の少なくとも一つを被写体の属性として特定する属性特定部
    をさらに有し、
    前記深さ情報生成部は、前記属性特定部に特定された属性と、前記撮影部による撮影で用いられた波長領域とに基づいて、撮影された画像に含まれる血管画像について、深さ情報を生成する
    請求項1に記載の血管可視化装置。
  8. 前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光及び第2の波長領域に属する近赤外光を照射する照明装置と、前記照射装置により照射された近赤外光の反射光を受光して画像データを生成するカメラとを含み、
    前記照明装置は、近赤外光を拡散して、被写体の穿刺部位の近傍に照射する
    請求項2に記載の血管可視化装置。
  9. 前記撮影部は、第1の波長領域に属する近赤外光及び第2の波長領域に属する近赤外光を照射する照明装置と、前記照射装置により照射された近赤外光の反射光を受光して画像データを生成するカメラとを含み、
    前記照明装置は、互いに異なる位置及び方向に配置された複数の発光ダイオードで構成される
    請求項2に記載の血管可視化装置。
  10. 複数の波長領域それぞれで、同一の被写体を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された複数の画像それぞれに含まれる画像要素を、撮影時の波長領域毎に異なる表示態様で表現し、互いに異なる表示態様で表現された複数の画像の画像要素を合成して表示させる出力部と
    を有する血管可視化装置。
  11. 既定の波長領域の光で、被写体を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された画像のうち、4回対称ではない形状の画像領域の画像データを参照して、この画像領域に含まれる画像データの階調数を減少させる階調処理部と、
    前記階調処理部により階調数が減少した画像に基づいて、血管の位置を示す情報を出力する出力部と
    を有する血管可視化装置。
  12. 第1の波長領域の光で被写体を撮影するステップと、
    第2の波長領域の光で前記被写体を撮影するステップと、
    撮影された複数の画像に基づいて、血管の深さ情報を生成するステップと、
    生成された深さ情報と、撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力するステップと
    を有する血管可視化方法。
  13. 第1の波長領域の光で撮影された被写体の画像と、第2の波長領域の光で撮影された前記被写体の画像とに基づいて、血管の深さ情報を生成するステップと、
    生成された深さ情報と、撮影された画像とに基づいて、血管の位置を示す情報を出力するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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