JP2015011216A - 撮像装置、その制御方法および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法および制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015011216A
JP2015011216A JP2013137031A JP2013137031A JP2015011216A JP 2015011216 A JP2015011216 A JP 2015011216A JP 2013137031 A JP2013137031 A JP 2013137031A JP 2013137031 A JP2013137031 A JP 2013137031A JP 2015011216 A JP2015011216 A JP 2015011216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
unit
image
evaluation value
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013137031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6346417B2 (ja
Inventor
忍 渡邉
Shinobu Watanabe
忍 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013137031A priority Critical patent/JP6346417B2/ja
Priority to GB1519148.9A priority patent/GB2529575B/en
Priority to GB1322878.8A priority patent/GB2511405B/en
Priority to KR1020130163663A priority patent/KR101663947B1/ko
Priority to BR102013033787A priority patent/BR102013033787A2/pt
Priority to DE102013227163.8A priority patent/DE102013227163B4/de
Priority to US14/141,732 priority patent/US9609223B2/en
Priority to RU2013158771/07A priority patent/RU2566735C2/ru
Priority to CN201310745423.1A priority patent/CN103916575B/zh
Publication of JP2015011216A publication Critical patent/JP2015011216A/ja
Priority to KR1020160126372A priority patent/KR101757655B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP6346417B2 publication Critical patent/JP6346417B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

【課題】AF制御などを行う際、撮影シーンに応じて、検出タイムラグと検出精度を最適化する。
【解決手段】1フレーム期間内に、フレームレートの異なる複数の駆動モードの画像信号を出力可能なイメージセンサ102を有する撮像装置において、判定された撮影シーンの特徴に従って、撮像評価値を検出するための最適な画像を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、画像データに応じて測光測距などに係る撮像用評価値を検出することのできる撮像装置に関する。
従来、撮像装置においてフォーカス制御に用いる被写体の位置情報を得る際には、撮像素子から出力される画像信号に基づいて当該位置情報を得ている。また、被写体を示す光信号を専用の検出装置に直接入力して、当該光信号が示す画像における位相差に基づいて位置情報を得ることも行われている。なお、画像データに基づいて位置情報を得る場合には、専用の検出装置が不要となる点で、撮像装置を小型化することができる。
図10は、従来の撮像装置においてライブビューの際のオートフォーカス撮像動作(AF評価撮像)のタイミングを説明するための図である。図に示されるように、従来の撮像装置においては、垂直同期信号(Vertical Driving Pulse:VD)によって撮像タイミングが規定されている。AF制御信号がオンとなると、ライブビュー撮像期間後のVDに従ってAF評価像用の画像の撮像が行われ、AF制御信号がオフとなると、再びライブビュー撮像期間となる。このように、ライブビュー用画像を得るライブビュー撮像期間とAF評価用画像を得るAF動作期間とは時間軸に沿ってシリアルに配置されているで、ライブビュー用画像とAF評価用画像を同時に撮像する構成にはなっていない。
このため、図示するようにライブビュー用画像の撮像期間(フレーム)の間に位置するAF動作期間でAF評価用画像を撮像しているので、ライブビュー用画像とAF評価用画像との間にタイムラグが存在する。
加えて、AF評価用画像を撮像する際においてもライブビュー表示は行われるものの、この際には、AF評価用画像に基づいてライブビュー表示が行われる。そして、図10示すように、AF評価用画像を撮像する際には、ライブビュー撮像期間よりもフレームレートが高くされるため、撮像素子の読み出しにおける間引き率が高くなり、画質の低下が避けられない。
この点を回避するため、例えば、撮像素子の画素部に焦点信号検出用画素を撮像信号用画素とは別に設けるようにした構成がある。この構成では、ライブビュー表示のための撮像用信号を読み出すライブビュー用読み出しモードとともに、焦点検出用信号および自動露光用測光情報に用いるための撮像用信号を撮像素子から読み出す焦点検出・自動露光(AE)用読み出しモードを備える。そして、これら読み出しモードをフレーム毎に循環的に繰り返して行うようにしている(特許文献1参照)。
特開2009−89105号公報
ところが、特許文献1においては、画素部に焦点信号検出用画素が設けられているため、必然的に撮像信号用画素のエリアが小さくなってしまい、焦点信号検出用画素は撮像信号(画像信号)を得る際には用いられないので、その分画質が低下してしまう。また、焦点信号検出用画素は、撮像信号用画素に比べて、感度が下がってしまうため、撮影シーンによっては、焦点信号の検出精度が低下する。
そこで、本発明の目的は、シーン判別によって、焦点検出精度と焦点検出速度の最適化を行うことが可能な撮像素子、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記本発明の目的を達成するため、本発明によれば、被写体の光学像を形成する撮影光学系を有し、光学像を撮像して画像信号を生成する撮像装置は、光学像を光電変換して画像信号を生成する画素をマトリックス状に配列した画素部を有する第1の素子部と、画素部から画像信号を読み出す読み出し手段が配設された第2の画素部とを備え、読み出し手段が、画素部の第1の画素群から画像信号を読み出す第1の読み出し手段と、画素部の第2画素群から画像信号を読み出す第2の読み出し手段を有する撮像素子と、撮像素子が出力する画像信号から、光学像の撮像条件に関する情報を取得して判定する撮像条件判定手段と、判定の結果に従って、第1の読み出し手段及び第2の読み出し手段で読み出される画像信号のいずれかから、光学像の撮像に関する撮像評価値を検出する撮像評価値検出手段とを備える。
本発明の撮像装置によれば、シーン判別によって、焦点検出精度と焦点検出速度の最適化を行うことが可能な撮像素子、その制御方法、および制御プログラムを提供する。
本発明の第1の実施例に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像装置が有する撮像素子の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像装置が使用する撮像素子の画素部の読み出し構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像装置の撮像タイミングを示す図である。 本発明の第1の実施例に係る撮像装置のAFモードでの動作のフローチャートを示す図である。 本発明の第2の実施例に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る撮像装置のAFモードでの動作のフローチャートを示す図である。 本発明の第2の実施例に係る撮像装置におけるシーン判定の判定表を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る撮像装置の構成を示す図である。 従来の撮像装置におけるライブビューモードでのオートフォーカス撮像動作のタイミングを示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施例に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。図示されている撮像装置は、例えば、動画機能付き電子スチルカメラ又はビデオカメラに適用される。
同図において、撮像装置100は、レンズ101、イメージセンサ102、画像信号処理部103、圧縮伸長部104、レンズ駆動制御部105、撮像信号評価値検出部106、シーン判別部107、システム制御部108を備える。また、撮像装置100はさらに、発光部109、操作部110、記憶部111、表示部112を備える。
レンズ101は、撮影光学系を構成するレンズ群である。レンズ101内には、フォーカスレンズが含まれている。フォーカスレンズは、ピント調整用レンズである。フォーカスレンズは光軸方向に沿って位置を変更可能に構成されている。レンズ駆動制御部105、撮像評価値検出部106によって検出された値に基づいてフォーカスレンズを駆動制御し、焦点調節処理を実行する焦点調節手段としての機能を有する。レンズ101を通ってきた光は、CMOSイメージセンサ等で構成されたイメージセンサ102の結像面上に被写体の光学像として結像され、後述する画素201で画素信号に光電変換される。
イメージセンサ102は、画素201およびA/Dコンバータを有し、例えば、いわゆるXY読み出し方式のCMOS型イメージセンサである。イメージセンサ102は、システム制御部108による制御の下で、露光、信号読み出し、およびリセットなどの撮像動作を行って、撮像信号(画像信号ともいう)を出力する。
撮像評価値検出部106は、イメージセンサ102から出力された画像信号から撮像評価値を検出する。その際、システム制御107から出力されるタイミングにおいて、撮像評価値の検出を行う。なお、詳細な動作については後述する。
ここで、撮像評価値とは、撮像装置の制御や、撮影された画像に対する補正等を行う際に必要なパラメータである。例えば、AF評価値や、WB(ホワイトバランス)評価値、AE(Automatic Exposure)評価値など、撮像装置の基本動作に必要な評価値である。AF評価値は、撮像時に被写体にピントを合わせるための評価値であり、主にフォーカスレンズを制御する際に必要である。WB評価値は、撮像時に色を補正するために必要な評価値であり、現像の際に必要なパラメータである。AE評価値は、撮影時に露出を適正に合わせるために必要な評価値であり、主に、絞りや、シャッタースピード、感度を設定する際に必要である。
システム制御部108は、撮像評価値として得られるパラメータの1つであるAF評価値に基づいてレンズ101の制御量を決定し、この制御量をレンズ駆動制御部105に出力する。レンズ駆動制御部105は、システム制御108から得られた、AF評価値の制御量に基づいてレンズ101を光軸方向に駆動することで、被写体のピント調節を行う。
画像信号処理部103は、システム制御部108による制御の下で、イメージセンサ102の出力である画像信号に対して信号処理を行って画像データを生成する。具体的には、撮像評価値検出部で検出された撮像評価値に基づいて、ホワイトバランス調整処理、色補正処理、およびAE処理などの信号処理を施して画像データを生成する。
圧縮伸長部104は、システム制御部108による制御の下で動作し、画像信号処理部103の出力である画像データに対して、所定の静止画像データフォーマットによって圧縮符号化処理を行う。例えば、所定の静止画像データフォーマットは、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式などである。また、圧縮伸長部104はシステム制御部108から送られた符号化画像データに対して伸長復号化の処理を行う。なお、圧縮伸長部104は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などによって動画像データに対して圧縮符号化/伸長復号化処理を行うようにしてもよい。
シーン判別部107では、システム制御部から得られる撮影条件から撮影シーンを判別し、判別した撮影シーンに従って、撮影時の撮影パラメータや画像処理パラメータなどを変更するための情報をシステム制御部108へ送る。ここで、撮像評価値検出部106は、シーン判別の情報に基づいて、後述する、撮像評価値検出用画像信号および表示画像信号のどちらから撮像評価値を検出するかを決定する。
システム制御部108は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などを備えるマイクロコントローラである。システム制御部108のCPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行することによって、撮像装置100全体を統括的に制御する。
発光部109は、画像信号処理部103によるAE処理によって被写体の露光値が低いと判定されると、被写体に対して光を照射して照明を行う。発光部109としては、例えば、キセノン管を用いたストロボ装置又はLED発光装置が用いられる。操作部110は、例えば、シャッタレリーズボタンなどの各種操作キー、レバー、およびダイヤルを有し、ユーザーの入力操作に従った操作信号をシステム制御部108に与える。
記録部111は、例えば、可搬型の半導体メモリ、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)、又は磁気テープなどの記録媒体であり、圧縮伸長部104により圧縮符号化された画像データを画像ファイルとして記憶する。また、記録部111は、システム制御部108によって指定された画像ファイルを読み出してシステム制御部108に出力する。
画像表示部112は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスおよびLCDに対するインタフェース回路を備え、システム制御部108から送られた画像データで表わされる画像を表示デバイスに表示する。
図2は、図1に示すイメージセンサ102の構成を説明するための図である。図2(a)はイメージセンサの斜視図であり、図2(b)はその構成を示すブロック図である。
図2(a)において、イメージセンサ102は第1チップ(第1の素子部)20び第2のチップ21(第2の素子部)を有し、第2のチップ21上に第1のチップ20が積層されている。第1のチップ20はマトリックス状に配列された複数の画素201を有し、第1のチップ20は画素配列を光入射側に向けて積層されている(つまり、光学像の受光する側に位置している)。第2のチップ21には、後述する列走査回路213−a及び213−bと行走査回路212などの画素駆動回路が形成されている。
このように、第1のチップ20に画素201を形成し、第2のチップ21に画素駆動回路を形成すれば、イメージセンサ102の周辺回路および画素部の製造プロセスを分けることができる。これにより、周辺回路における配線の細線化、高密度化による高速化、小型化、および高機能化を図ることができる。
図2(b)に示すように、第1のチップ20において、画素201はマトリクス状に配列されており、各画素201は水平方向(行方向)において転送信号線203、リセット信号線204、および行選択信号線205に接続されている。また、垂直方向(列方向)において列信号線202−aおよび202−bに接続されている。なお、列信号線202−aおよび202−bの各々は、行単位で、画素を異なる読み出し先に接続する。
また、画素201の各々は、図示するように、光電変換素子であるフォトダイオードPD、転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM、4、フローティングディフュージョンFDを有している。なお、図示の例では、トランジスタの各々はnチャネルMOSFET(MOS Field−Effect Transistor)である。
転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、および選択トランジスタM4のゲートには、それぞれ転送信号線203、リセット信号線204、および行選択信号線205が接続されている。これら信号線203〜205は水平方向に延在し、同一行の画素を同時に駆動する。これによってライン順次動作型のローリングシャッタ又は全行同時動作型のグローバルシャッタの動作を制御することができる。さらに、選択トランジスタM4のソースには列信号線202−a又は202−bが行単位で接続されている。
フォトダイオードPDは、光電変換によって生成された電荷を蓄積する。フォトダイオードPDのP側は、接地され、N側は、転送トランジスタM1のソースに接続されている。転送トランジスタM1がオンすると、フォトダイオードPDの電荷がFDに転送され、FDには寄生容量が存在するので、FDに転送された電荷が蓄積される。
増幅トランジスタM3のドレインには電源電圧Vddが印加され、そのゲートはFDに接続されている。増幅トランジスタM3は、FDの電荷(つまり、電圧)を増幅して電圧信号に変換する。選択トランジスタM4は、行選択信号線205によって、信号を読み出す画素を行単位で選択するためのものであり、そのドレインは増幅トランジスタM3のソースに接続されている。また、選択トランジスタM4のソースは列信号線202に接続されている。
行信号選択線205によって選択トランジスタM4がオンすると、FDの電圧に対応する電圧信号が列信号線202に出力される。リセットトランジスタM2のドレインには電源電圧Vddが印加され、そのソースはFDに接続されている。リセット信号線204によるリセットトランジスタM2のオンによって、FDの電圧は電源電圧Vddにリセットされる。
第2のチップ21には、カラムADCブロック211が配設されており、カラムADC211は列信号線202−a又は202−bに接続されている。さらに、第2のチップ21には、行走査回路212、列走査回路213−a、213−b、タイミング制御回路214、水平信号線(出力手段)215−a、215−bが設けられている。
タイミング制御回路214はシステム制御部108の制御下で行走査回路212、列走査回路213−a及び213−b、およびカラムADCブロック211の動作タイミングを制御する。行走査回路212は各行の走査を行い、列走査回路213aおよび213bはそれぞれ各列の走査を行う。
水平信号線215−a及び215−bは、それぞれ列走査回路213−aおよび213−bで制御されるタイミングに従ってカラムADCブロック211の出力信号(画像信号)を転送する。これによって、ライブビュー用の画像信号(第2の画像信号、つまり、画像表示信号)は列信号線202−aに出力され、撮像評価値検出用の画像信号(第1の画像信号)は列信号線202−bに出力される。
図3において、行番号1および2は撮像評価値検出用画像の撮像のための行(第1の画素群)であり、行番号3〜8はライブビュー用画像の撮像のための行(第2の画素群)である。図示の例では、読み出し走査が行単位で順次行われて、8行単位で繰り返し読み出し走査が行われることになる。
撮像評価値検出用撮像では、フレームレート重視のため垂直同色4画素中3画素を間引き読み出しする。一方、ライブビュー用撮像では、画質重視のため垂直同色4画素中1画素を間引いて3画素を加算する。言い換えると、撮像評価値検出用撮像においては、第1の画素群を第1のフレームレートで読み出しを行う。そしてライブビュー用撮像では第2の画素群を第1のフレームレートよりも遅い第2のフレームレートで読み出しを行う。
上述のように、選択行毎に撮像評価値検出用撮像とライブビュー用撮像とを分けることによって、異なる電荷蓄積時間でデータサイズの異なるフレームレートの画像信号を取得することが可能となる。
列信号線202−a及び202−bに出力された電圧信号(アナログ信号)は、図2に示すカラムADCブロック211においてアナログ信号からデジタル信号(画像信号)に変換される。カラムADCブロック211の出力である画像信号は、列走査回路213−a又は213−bによってカラムADCブロック211から水平信号線215−a又は215−bに読み出され出力される(第1の読み出し手段、第2の読み出し手段)。
次に、撮像評価値の例として、AF動作用の最適な撮像評価値(AF評価値)を検出する動作を、図4を用いて説明する。
図4(a)は、後述するシーン判別の結果、撮像評価値検出用画像からAF評価値(オートフォーカス評価値)を検出する際のタイミングチャートを示す図である。図示のように、垂直同期信号によって撮像タイミングが規定されており、AF評価モードとなると、システム制御部108は時間T0の垂直同期信号の立下りでAF制御信号を立ち上げる(Hレベル)。続いて、垂直同期信号が立ち上がると、システム制御部108は垂直同期信号に同期して画像表示信号用と撮像評価値検出用の撮像動作を同時に開始して行っていく。
期間T0〜TF1で、水平信号線215−bを介して画素部20から読み出された撮像評価用画像信号は、撮像評価値検出部106に入力され、TF1〜TF2においてAF評価値が算出される。AF評価値は、イメージセンサ102から出力された、撮像評価値検出用画像信号から得られるコントラスト情報および位相差情報に基づいて、システム制御部108で制御されるタイミングで算出される。その後、期間TF2〜TF3において、撮像評価値検出部106はAF評価値をシステム制御部108に出力する。
図示の例では、1垂直同期信号の期間中にライブビュー用画像の1フレームが撮像され、AF評価値検出用画像(AF走査)の3フレームが撮像される。そして、システム制御部108が垂直同期信号をLレベルとすると、ライブビュー用画像1フレーム期間内のAF評価が終了する。
システム制御部108はAF評価値と後述する所定のAF期待値とを比較する。AF評価値がAF期待値との所定の評価条件を満足すると、システム制御部108はAF制御信号を立ち下げる(時間T1)。AF制御信号が立ち下がると、AF評価用撮像のみが停止して、ライブビュー撮像が継続して行われることになる。
図4(b)は、後述するシーン判別の結果に従って、ライブビュー用画像からAF評価値を検出する際のタイミングチャートを示す図である。
図4(a)と同様に、垂直同期信号によって撮像タイミングが規定されており、AF評価モードが設定されていると、システム制御部108は時間T0の垂直同期信号の立下りでAF制御信号を立ち上げる(Hレベル)。続いて、垂直同期信号が立ち上がると、システム制御部108は垂直同期信号に同期して画像表示信号用のみ撮像動作を行っていく。
期間T0〜TF4において、215−aを介して画素201から読み出されたライブビュー用画像信号は、撮像評価値検出部106と画像信号処理部103に入力され、期間TF4〜TF5においてAF評価値が算出される。撮像評価値検出部106は、イメージセンサ102から出力された、ライブビュー用画像の画像信号から得られるコントラスト情報および位相差情報に基づいて、システム制御部108で制御されるタイミングでAF評価値を算出する。その後、期間TF5〜TF6において、撮像評価値検出部106はAF評価値をシステム制御部108に出力する。
図示の例では、1垂直同期信号の期間中にライブビュー用画像の1フレームが撮像され、AF評価値検出用画像(AF走査)は撮像されない。システム制御部108が垂直同期信号をLレベルとすると、ライブビュー用画像1フレーム期間内のAF評価が終了する。
システム制御部108はライブビュー用画像から検出されたAF評価値と後述する所定のAF期待値とを比較し、AF評価値がAF期待値との所定の評価条件を満足すると、AF制御信号を立ち下げる(時間T7)。AF制御信号が立ち下がると、表示画像からのAF評価用検出動作が停止して、ライブビュー撮像が継続して行われることになる。
図4(a)に示すように、本実施例では、撮像評価値検出用画像は、ライブビュー用画像の動作より速いフレームレートを設定可能なため、撮像装置への撮像評価値の反映を、従来よりも迅速に制御することが可能となる。
しかしながら、撮像装置にはプログラム線図で決められた、露出制御によって暗時の追従限界が存在する。そのためフレームレートが速い撮像評価値検出用画像と、フレームレートの遅いライブビュー用画像では、露出制御による暗部の追従限界が異なってしまう。本実施例では、暗部の追従限界が3段分の差が発生してしまう。
シーン判別部107は、ライブビュー用画像撮影時にシステム制御部108によって撮影(露出)条件として設定されている感度設定値や、シャッタースピードなどから算出される露光量から撮影シーンの特徴を判別する。撮像評価値検出部106は、シーン判別部107の判別結果に従って、撮像評価値検出用画像とライブビュー用画像のいずれかから撮像評価値を検出する。
次に本実施形態1にかかわる撮像装置のAF評価モードでの動作を、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図示のフローチャートはシステム制御部108の制御下で行われる。説明のため、撮像評価値検出用画像で検出される撮像評価値をAF_Kα、ライブビュー用画像で検出される撮像評価値をAF_Kβとする。
ユーザーにより電源がONされ、各種初期設定を行った後(ステップS502)、ライブビューモードや動画記録などの動作モードに移行し、撮影が開始される(ステップS520)。
システム制御部108はAF評価モードであるか否かを判定する(ステップS502)。つまり、システム制御部108はオートフォーカスモードが設定されているか否かを判定する。AF評価モードでないと(ステップS503において、No)、システム制御部108はライブビュー撮像のみを開始して(ステップS520)、後述のステップS521に進む。
一方、AF評価モードであると(ステップS503において、Yes)、システム制御部108はAF制御信号をオン(Hレベル)にする(ステップS504)。続いて、システム制御部108はAF評価用撮像の回数をカウントするための変数nに0を代入して初期化する(ステップS505)。次にステップS506では、システム制御部108によって、ライブビュー撮影を行う際の撮像条件の露光量Sを検出する。
次に、シーン判別部107によって、ステップS506で検出された露光量Eと露光量期待値Evの比較を行う(撮像条件判定)。システム制御部108は、ライブビュー撮影の露光量が露光設定の期待値であるEvに対して次の式(1)、つまり、所定の感度条件を満たすか否かを判定する(ステップS507)
E<Ev ・・・(1)
ライブビューの露光量Evが、(1)式を満たす(Yes)場合、S508に進み、AF評価値検出用の撮像をスタートする。
次に、図4(a)で説明したように、システム制御部108はAF評価用撮像を開始する。(ステップS508)AF評価用撮像を開始した後、システム制御部108は変数nを1だけインクリメントする(ステップS509)。その後、システム制御部108による制御の下で、撮像評価値検出部106はAF評価用撮像で得られたAF評価用画像信号からAF評価値AF_Kαを検出する(ステップS510)。
続いて、システム制御部108は、AF評価値AF_KαがAF期待値であるK_minαおよびK_maxαに対して次の式(2)、つまり所定の評価条件を満たすか否かを判定する(ステップS511)
K_minα<AF_Kα<K_maxα (2)
ここでAF評価値期待値K_minαおよびK_max αは期待されるAF評価値の最小値および最大値に設定されており、あらかじめ撮像装置の設計の際又は撮像装置の調整の際にシステム制御部108に記録される。
AF評価値AF_Kαが式(2)を満たさないと(ステップS511において、No)、システム制御部108は上記のAF評価値AF_Kαに基づいてフィードバック制御量を求める。そして、システム制御部108は当該フィードバック制御量に従ってレンズ駆動制御部105を駆動制御してレンズ101に備えられたフォーカスレンズを駆動する(ステップS512)。
続いて、システム制御部108は変数(AF評価値撮像回数)nが所定の数(ここでは、3)であるか否かを番定する(ステップS513)。AF評価値撮像回数が3回未満であれば(ステップS511において、No)、システム制御部108はステップS510の処理に戻ってAF評価用撮像を行う。一方、AF評価値撮像回数が3回であれば(ステップS513において、Yes)、システム制御部108は、ステップS505の処理に戻ってAF評価値撮像回数nをゼロとする。
AF評価値AF_Kαが式(2)を満たすと(ステップS511において、Yes)、システム制御部108はAF制御信号をオフ(Lレベル)として(ステップS514)、撮像素子102におけるAF評価用撮像を停止する(ステップS515)。その後、システム制御部108は、動作をステップS522へ進める。
ステップS507にてライブビュー用画像の露光量Eが、(1)式を満たさない(No)場合、S516に進み、ライブビュー用の撮像画像からAF評価値AF_Kβを検出する。続いて、システム制御部108は、AF評価値AF_KβがAF期待値であるK_minβおよびK_maxβに対して次の式(3)、つまり、所定の表価条件を満たすか否かを判定する(ステップS517)。
K_minβ<AF_K<K_maxβ (3)
ここでAF期待値K_minβおよびK_maxβは期待されるAF評価値の最小値および最大値として設定されており、予め撮像装置の設計の際又は撮像装置の調整の際にシステム制御部108に記録される。
AF評価値AF_Kβが式(3)を満たさない場合は(ステップS517に置いて、No)、システム制御部108は上記のAF評価値AF_Kβに応じてフィードバック制御量を求める。そして、システム制御部108は当該フィードバック制御量に応じてレンズ駆動制御部105を駆動制御してレンズ101に備えられたフォーカスレンズを駆動し(ステップS518)、ステップS522へ進む。
AF評価値AF_Kβが式(3)を満たす場合は(ステップS517において、Yes)、システム制御部108はAF制御信号をオフ(Lレベル)とし(ステップS519)、ステップS522へ進む。ステップS522では、ライブビュー動作の終了の指示があると(Yes)、ライブビュー動作が終了し、ひき続きライブビュー動画が行われる場合は(No)、ステップS503へ戻り、ライブビュー動作を行いながら、AF動作を行う。
上述のように、本実施例は、ライブビュー用撮像と撮像評価値検出用撮像が1フレーム期間中に同時に可能な撮像素子を備えた撮像装置を前提としている。そして、ライブビュー撮像時の露出条件に基づいたシーン判別の結果に従って、AF評価値を検出する画像を、AF評価値用画像およびライブビュー画像から選択する。これによって、明るい被写体撮影時ではAF評価を行う際のタイムラグを短縮することができ、暗部に対してはAF評価値の精度を向上することが可能となる。また、本実施例では、AF評価値と比較するAF期待値を、AF評価値用画像およびライブビュー画像それぞれについて異なる期待値としたが、同じ期待値としてもよい。
また、本実施例では、撮像評価値の例として、AF評価値を用いて説明したが、その他の撮像評価値、例えば、WB評価値(ホワイトバランスデータ)や、AE評価値(露出制御データ)についても同様な構成で最適な評価値を検出することが可能である。WB評価値やAE評価値においても、ステップS507のシーン判別の結果に従って、撮像評価値検出用画像およびライビュー用画像のいずれかから評価値を検出するかを切り替える。これにより、WBやAE評価値検出のタイムラグと精度の最適化を行うことが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第1の実施例では、露出量の情報のみで撮影シーンを判別し、その結果に従って、AF評価値AF評価値画像またはライブビュー画像のいずれかから検出する構成を説明した。本実施例では、露出量の情報のみではなく、顔情報や、輝度情報、色情報などに基づいて撮影シーンを判別することでさらに精度よく撮像評価値を検出する構成をする。以下、本発明の第2の実施例に係る撮像装置について、図6乃至8を参照して説明する。なお、図において第1の実施例と同様の部分は、同じ符号を付して示し、その説明を省略する。
図6は、本実施例に係る撮像装置のブロック図である。第1の実施例と異なるのは、顔情報検出部601、輝度情報検出部602、色情報検出部603を備えることであり、その他の構成は同様である。
顔情報検出部601は、イメージセンサ102から出力された画像信号に対して顔検出処理を行い、フレーム画像に映り込んだ人物や動物(ペットなど)の顔を検出し、検出した顔の領域を顔情報としてシーン判別部107に出力する。
輝度情報検出部602は、画像信号処部103か出力された画像データ画像に対して輝度検出処理を行い、画像フレーム画像を複数の領域に分割し、各領域における平均輝度を求める。輝度情報検出部602は、これらの平均輝度を用いて、例えば、フレーム画像の中心部とその周辺部との輝度差や中心輝度値などの輝度情報を求める。輝度情報検出部602で検出された輝度情報は、シーン判別部107に出力される。
色情報検出部603は、画像信号処理103から出力された画像データ画像に対して色検出処理を行い、平均彩度、高彩度領域の面積などの色情報を検出する。色情報検出部603で検出された色情報は、シーン判別部107に出力される。
シーン判別部107は、顔情報検出部601、輝度情報検出部602、及び色情報検出部603から入力された各情報に基づいて、信号処理部103で処理された画像データ画像から撮影シーンの背景や撮影シーンの被写体を判別する。なお、顔情報検出部601、輝度情報検出部602、及び色情報検出部603から送られてきた各情報は、シーン判別部107により一時的に保存され、随時更新される。
次に、本実施例に係る撮像装置における撮影シーンの判別動作について説明する。
シーン判別部107は、イメージセンサ102から出力されるライブビューの画像信号に対し、輝度検出部602にて検出された輝度情報と色検出部603にて検出された色情報を用いて、撮影シーンの背景を判別する。さらに、顔検出部601にて検出された顔情報を用いて、撮影シーンにおける被写体を判別する。
まず、撮影シーンの背景を判別する場合について説明する。
シーン判別部107は、輝度検出部602にて検出された輝度情報と色検出部603にて検出された色情報を解析し、画像上の青空色の領域の面積が閾値以上かどうかを判定する。シーン判別部107は、青空色の領域の面積が閾値以上ならば、撮影シーンの背景は青空であると判定する。また、シーン判別部107は、輝度検出部602からの輝度情報と色検出部603からの色情報を解析する。その結果、シーン判別部107は、画像上の輝度が所定のヒストグラム分布や分散の条件を満たすと判定した場合に、撮影シーンの背景は夜景であると判定する。例えば、夜景等の暗部の場合の画像上の輝度は、低輝度部が大部分を占め、且つ高輝度部が単発的に発生している状態である。また、シーン判別部107は、輝度検出部602からの輝度情報と色検出部603からの色情報を解析し、画像上の平均彩度、高彩度の領域の面積が共に閾値以上かどうかを判定し、閾値以上であれば、撮影シーンが鮮やかなシーンであると判定する。
次に、撮影シーンにおける被写体を判別する動作について説明する。
シーン判別部107は、顔検出部601からの顔情報を解析し、画像信号から顔が検出されていた場合には、撮影シーンにおける被写体が人物であると判定する。
シーン判別部107は、上述したようにシーンの背景と被写体の両方を判定し、これらの判定結果を組み合わせて、1つの判定結果をシステム制御部107に出力する。
次に、本実施例に係る撮像装置のAF評価モードでの動作を、図9のフローチャートを用いて詳細を説明する。なお、本実施例の詳細な動作を説明するために、ライビュー画像から検出される顔情報検出値をXl、輝度情報検出値をYl、色情報検出値をZlとし、第1の実施例と異なる動作についてのみ説明する。
シーン判別部107は、検出された各情報の検出値とそれぞれの期待値、顔情報X、輝度情報Y、色情報Zを比較し、図8に示すように、AF評価値AF_Kα又はAF_Kβを選択する。この結果に従って、ステップS702での分岐を決定する。
ステップS701では、取得されたライブビュー用画像に対して顔検出部601、輝度検出部602、色検出部603によって、顔情報Xl、輝度情報Yl、色情報Zlの検出を行う。S702では、シーン判別部107によってS701で撮像評価値検出用画像およびライブビュー用画像から検出された各情報値から、図8の表に示すようにて次の撮影に反映するための撮像評価値を決定する。
例えば、一つの例として各情報値の関係が下記に示すような場合は、
顔情報値:Xl>X
輝度情報値:Yl>Y
色情報値:Zl>Z
ステップS702にて、AF評価値検出用撮像をスタートし(つまり、Yesで分岐)、ステップS508へ進み、システム制御部108は変数nを1インクリメントする(ステップS509)。その後は第1の実施例と同様である。
また、他の例として各情報値の関係が下記に示すような場合は、
顔情報値:Xl≦Xl
輝度情報値:Yl≦Y
色情報値:Zl≦Z
ステップS702にて、AF評価値検出用撮像スタートせず(つまり、Noで分岐)、S516へ進みライブビュー用撮像画像からAF評価値AF_Kβを検出する。その後は第1の実施例と同様である。その他のシーン判別の場合分けは、図8に示すような関係に従う。
以上、本実施例は、ライブビュー用撮像と撮像評価値検出用撮像が1フレーム期間中に同時に可能な撮像素子を備えた撮像装置を前提としている。そして、輝度/色/顔情報に基づいた撮影シーンを判別の結果に従って、AF評価値を検出する画像を、AF評価値用画像またはライブビュー画像から選択する。これにより、明るい被写体撮影時ではAF評価を行う際のタイムラグを短縮することができ、暗部に対してはAF評価値の精度を向上することが可能となる。
また、本実施例では、シーン判別を行う際、撮像評価値検出用画像とライブビュー用画像それぞれから、顔情報、輝度情報、色情報を検出したが、それらに限定されるわけではない。第1の本実施例で記載した感度を検出し、その結果もシーン判別の一つの因子とすることで、さらなるAF評価値の検出タイムラグ、検出速度の最適化が可能となる。
また、本実施例では、シーン判別を行う際に必要な情報である顔情報、輝度情報、色情報の少なくとも2つが大きな情報値である場合の撮像画像から撮像評価値を決定したが、これに限定するわけではない。撮像評価値によって各情報値に重みを付けて比較を行ってもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施例を説明する。本実施例は、撮像評価値検出部106を、イメージセンサ102の外部ではなく、内部、例えば図2(a)の第2のチップ21の画素駆動回路内に形成した構成である。
図9は、撮像評価値検出部を組み込んだイメージセンサ102の構成図である。同図において、図2と同様の部分は同じ符号を付して示す。
図において、901は、撮像評価値、例えばAF評価値(オートフォーカスデータ)を検出し、検出した評価値のみをシステム制御部106に出力する撮像評価値検出部である。撮像評価値検出部901は、システム制御部108が撮像素子102で得られる画像信号から得られるコントラスト情報および位相差情報に基づいて制御するタイミングに従って動作する。
スイッチ902、903はシステム制御部108によって制御され、撮像評価値を検出する際、シーン判別部107の判別結果に基づいて、撮像評価値検出用の画像信号とライブビュー用の画像信号のどちらを撮像評価値検出部901に選択的に入力するかを切り替える。スイッチ902は、図3で図示した、撮像評価値用に対応する画素の信号を、信号処理部103または、撮像評価値検出部901に出力するか選択するスイッチである。また、スイッチ903は、図3で図示した、ライブビュー用選択行に対応する画素信号を撮像評価値に使用する際にONするスイッチである。
図9のイメージセンサを第1の実施例に係る撮像装置で使用したときの、当該イメージセンサの動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS503で、AF動作が開始される。第1の実施例で説明したように、ステップS507においてライブビューの露光量Evが、(1)式を満たす(YES)場合、ステップS508に進み、AF評価値検出用の撮像がスタートする。このとき、スイッチ902は撮像評価値検出部901側に接続され、スイッチ903はOFFにされる。
AF評価用撮像を開始した後、システム制御部108は変数nを1だけインクリメントする(ステップS509)。そして、撮像評価値検出部901は、AF評価値用画像からAF評価値AF_Kαを検出する。
ステップS507においてライブビューの露光量Evが、(1)式を満たさない(No)の場合、S516へ進む。S516では、スイッチ903がONにされ、撮像評価値検出部901は、ライブビュー用の画像信号からAF評価値AF_Kβを検出する。このとき、スイッチ902は、信号処理部104側へ接続されているが、AF評価値用の動作は行っていないため、信号処理部への画素信号は出力されない。また、撮像評価値検出部901は、システム制御部108へ、AF評価値のみを転送するため、第1の実施例と比較して外部への転送データ量を削減でき、消費電力の削減が可能となる。以後の動作は、第1の実施の動作と同様なため、説明は省略する。なお、第2の実施例に係る撮像装置に図9のイメージセンサを用いた場合も、同様の動作となる。
上述した第3の実施例では、撮像評価値をイメージセンサ内に構成することで、第1および第2の実形例において撮像評価値検出時のデータの転送量を削減できるので、消費電力を低減させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を第1乃至第3の実施例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲での様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能の制御方法として、撮像装置に制御部が当該装置の各部を制御してその機能を実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとし、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録される。上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも制御ステップおよび表示制御ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (18)

  1. 被写体の光学像を形成する撮影光学系を有し、前記光学像を撮像して画像信号を生成する撮像装置において、
    前記光学像を光電変換して画像信号を生成する画素をマトリックス状に配列した画素部を有する第1の素子部と、前記画素部から画像信号を読み出す読み出し手段が配設された第2の素子部とを備え、前記読み出し手段が、前記画素部の第1の画素群から画像信号を読み出す第1の読み出し手段と、前記画素部の第2画素群から画像信号を読み出す第2の読み出し手段を有する撮像素子と、
    前記撮像素子が出力する画像信号から、前記光学像の撮像条件に関する情報を取得して判定する撮像条件判定手段と、
    前記判定の結果に従って、前記第1の読み出し手段及び第2の読み出し手段で読み出される画像信号のいずれかから、前記光学像の撮像に関する撮像評価値を検出する撮像評価値検出手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像条件に関する情報は、前記光学像の撮像における露光量であり、前記撮像条件判定手段は、前記露光量を所定の露光量と比較して判定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像条件判定手段は、前記撮像素子から出力される画像信号に関する輝度情報を検出する輝度情報検出手段と、前記撮像素子から出力される画像信号に関する色情報を検出する色情報検出手段、前記撮像素子から出力される画像信号に基づいて、撮影された人物の顔情報を検出する顔情報検出手段を有し、前記輝度情報、色情報及び顔情報を判定した結果の組み合わせに従って、前記撮像条件に関する情報の判定を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記読み出し手段を制御する制御手段をさらに備え、前記制御手段は、前記撮像条件に関する情報の判定の結果に従って、前記第1の読み出し手段および第2の読み出し手段の少なくとも一つを所定のフレームレートで駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記2の画素群から読み出される画素信号のフレームレートは、前記第1の画素群から読み出され画素信号のフレームレートよりも遅いことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像評価値検出手段は、オートフォーカスデータ、露出制御データ、ホワイトバランスデータの少なくとも一つを検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段はさらに、前記撮像評価値検出手段で検出された撮像評価値に従って、前記撮影光学系の駆動を制御することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段はさらに、前記撮像評価値検出手段で検出された撮像評価値に従って、前記撮影光学系の露出を制御することを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記撮像評価値検出手段で検出された撮像評価値に従って、前記画像信号のホワイトバランスを制御することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 前記撮像評価値検出手段は前記第2の素子部に配設され、前記第2の素子部はさらに、前記第1の読み出し手段と第2の読み出し手段から読み出される画像信号を前記撮像評価値検出手段に選択的に入力するためのスイッチおよび前記画像信号をデジタル信号に変換する変換手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記制御手段は、前記撮像条件に関する情報の判定結果に従って、前記スイッチを切り替えることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の画素群および第2の画素群は、前記画素部の異なる行の画素を含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1の素子部と前記第2の素子部とは積層され、前記第1の素子部が前記光学像を受光する側に位置していることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の撮像装置。
  14. 被写体の光学像を形成する撮影光学系と、前記光学像を撮像して画像信号を生成する撮像素子であり、前記撮像素子が、前記光学像を光電変換して画像信号を生成する画素をマトリックス状に配列した画素部を有する第1の素子部と、前記画素部から画像信号を読み出す読み出し手段が配設された第2の素子部とを備え、前記読み出し手段が、前記画素部の第1の画素群から画像信号を読み出す第1の読み出し手段と、前記画素部の第2の画素群から画像信号を読み出す第2の読み出し手段を有する撮像素子を備える撮像装置の制御方法において、
    前記撮像素子が出力する画像信号から、前記光学像の撮像条件に関する情報を取得して判定する撮像条件判定ステップと
    前記判定の結果に従って、前記第1の読み出し手段及び第2の読み出し手段で読み出される画像信号のいずれかから、前記光学像の撮像に関する撮像評価値を検出する撮像評価値検出ステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  15. 請求項14の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  17. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか一項に記載された撮像装置の各手段として機能させるプログラム。
  18. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか一項に記載された撮像装置の各手段として機能させるプログラムを記録した記憶媒体。
JP2013137031A 2012-12-28 2013-06-28 撮像装置、その制御方法および制御プログラム Active JP6346417B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137031A JP6346417B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 撮像装置、その制御方法および制御プログラム
GB1519148.9A GB2529575B (en) 2012-12-28 2013-12-23 Image pickup element, image pickup apparatus, and method and program for controlling the same
GB1322878.8A GB2511405B (en) 2012-12-28 2013-12-23 Image pickup element, image pickup apparatus, and method and program for controlling the same
KR1020130163663A KR101663947B1 (ko) 2012-12-28 2013-12-26 촬상소자, 촬상장치, 그 제어 방법, 및 기억매체
DE102013227163.8A DE102013227163B4 (de) 2012-12-28 2013-12-27 Bildaufnahmeelement, bildaufnahmevorrichtung und verfahren und programm zum steuern von diesen
US14/141,732 US9609223B2 (en) 2012-12-28 2013-12-27 Image pickup element, image pickup apparatus, and method and program for controlling the same
BR102013033787A BR102013033787A2 (pt) 2012-12-28 2013-12-27 elemento de captação de imagem, aparelho de captação de imagem, e método e programa para controlar o mesmo
RU2013158771/07A RU2566735C2 (ru) 2012-12-28 2013-12-27 Элемент захвата изображения, устройство захвата изображения и способ и программа для управления им
CN201310745423.1A CN103916575B (zh) 2012-12-28 2013-12-30 摄像元件、摄像设备及其控制方法
KR1020160126372A KR101757655B1 (ko) 2012-12-28 2016-09-30 촬상소자, 촬상장치, 그 제어 방법, 및 기억매체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137031A JP6346417B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 撮像装置、その制御方法および制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015011216A true JP2015011216A (ja) 2015-01-19
JP6346417B2 JP6346417B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=52304416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137031A Active JP6346417B2 (ja) 2012-12-28 2013-06-28 撮像装置、その制御方法および制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6346417B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018066928A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 キヤノン株式会社 固体撮像素子及びその制御方法並びに撮像装置
JP2019212240A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 富士通株式会社 シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128196A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sony Corp 半導体イメージセンサー・モジュール及びその製造方法
JP2009089105A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Nikon Corp 固体撮像装置及びこれを用いた電子カメラ
JP2011253099A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Nikon Corp 焦点検出装置
JP2012058439A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Olympus Imaging Corp デジタルカメラ
JP2012058464A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JP2013113857A (ja) * 2011-11-24 2013-06-10 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128196A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sony Corp 半導体イメージセンサー・モジュール及びその製造方法
JP2009089105A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Nikon Corp 固体撮像装置及びこれを用いた電子カメラ
JP2011253099A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Nikon Corp 焦点検出装置
JP2012058439A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Olympus Imaging Corp デジタルカメラ
JP2012058464A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JP2013113857A (ja) * 2011-11-24 2013-06-10 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018066928A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 キヤノン株式会社 固体撮像素子及びその制御方法並びに撮像装置
JP2019212240A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 富士通株式会社 シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置
JP7070121B2 (ja) 2018-06-08 2022-05-18 富士通株式会社 シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6346417B2 (ja) 2018-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10349028B2 (en) Image pickup apparatus that displays image based on signal output from image pickup device, method of controlling the same, and storage medium
US10368025B2 (en) Imaging element, imaging apparatus, its control method, and control program
JP6995806B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
US9609223B2 (en) Image pickup element, image pickup apparatus, and method and program for controlling the same
JP6159105B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2008109485A (ja) 撮像装置及び撮像制御方法
JP6521731B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
KR102368625B1 (ko) 디지털 촬영 장치 및 그 방법
JP6346417B2 (ja) 撮像装置、その制御方法および制御プログラム
JP6632580B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP6223160B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2011166515A (ja) 撮像装置
JP2009272799A (ja) 撮像装置、及び、プログラム
KR101757655B1 (ko) 촬상소자, 촬상장치, 그 제어 방법, 및 기억매체
JP7051565B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、撮像システム
JP7037396B2 (ja) 撮像素子、撮像装置及び撮像方法
JP2017192048A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2015126386A (ja) 撮像装置およびその制御方法とプログラム
JP2012204938A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171124

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180525

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6346417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151