JP2015010247A - 半導体装置の製造方法、基板処理装置及び基板処理プログラム - Google Patents

半導体装置の製造方法、基板処理装置及び基板処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】短時間において高品質な薄膜が成膜可能な半導体装置の製造方法及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法及び基板処理装置10では、反応室30の内部に原料ガス供給系52から原料ガスが供給され、反応性ガス供給系54から反応性ガスが供給される。これにより、反応室30の内部に搬入された被処理基板としてのウェーハ100は成膜される。反応性ガス供給系54では、成膜後に、腐食抑制ガス封入系58から反応性ガス供給系54の腐食を抑制する腐食抑制ガスが封入される。また、成膜前には、反応性ガス供給系54に封入された腐食抑制ガスが腐食抑制ガス排気系64により排気される。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、基板処理装置及び基板処理プログラムに関する。特に、本発明は、金属化合物を含む薄膜を成膜する半導体装置の製造方法、上記薄膜の成膜に好適な基板処理装置及びこの基板処理装置の動作をコンピュータに実行させる基板処理プログラムに関する。
下記特許文献1に開示される半導体装置では、窒化チタン(TiN)膜が素子の電極、素子間を接続する配線等に使用されている。TiN膜は、成膜装置において、反応室内で原料ガスと反応性ガスとを化学反応させることにより基板上に成膜される。一般的に、原料ガスとして四塩化チタン(TiCl4)が使用され、反応性ガスとしてアンモニア(NH3)が使用されている。
特開2012−231123号公報
上記成膜装置では、反応室へNH3を供給する反応性ガス供給路にマスフローコントローラが設けられている。このマスフローコントローラにより、成膜に必要なNH3の流量が調整される。成膜開始直前まで、マスフローコントローラでは、プリフローとしてNH3が流されている。このプリフローにより、成膜開始直後の初期段階において、マスフローコントローラにおけるNH3の流量の制御性が向上され、高品質な成膜が可能となる。しかしながら、反応性ガスのプリフローを実施することなく、短時間で高品質な薄膜を成膜するには、改善の余地があった。
従って、本発明の主な目的は、短時間で高品質な成膜を可能とする半導体装置の製造方法、基板処理装置及び基板処理プログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1実施態様に係る半導体装置の製造方法は、無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系に封入された状態で、反応性ガス供給系の腐食性が反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを排気する工程と、反応室内に金属化合物を含む原料ガスを供給し、腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して反応性ガスを供給し、反応室内に搬入された被処理基板上に成膜する工程と、を備えている。
また、本発明の第2実施態様に係る基板処理装置は、被処理基板の内部への搬入及び内部からの搬出が可能な反応室と、無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを反応室へ供給する原料ガス供給系と、金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系と、反応性ガス供給系に反応性ガス供給系の腐食性が反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する腐食抑制ガス封入系と、反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気する腐食抑制ガス排気系と、反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを腐食抑制ガス排気系へ排気し、反応室内に原料ガスを供給し、腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して反応性ガスを供給し、反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜する制御を実行する制御部と、を備えている。
更に、本発明の第3実施態様に係る基板処理プログラムは、腐食抑制ガス排気系と、反応室と、原料ガス供給系と、反応性ガス供給系とを備えた基板処理装置として動作するコンピュータに実行させるものであって、コンピュータに、腐食抑制ガス排気系が、反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気するステップと、原料ガス供給系が、無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを反応室へ供給するステップと、反応性ガス供給系が、腐食抑制ガスを排気した後に、金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給し、反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜するステップと、を備える処理を実行させている。
本発明は、短時間において高品質な薄膜を成膜することができる半導体装置の製造方法、基板処理装置及び基板処理プログラムを提供することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態で好適に用いられる基板処理装置の概略斜視図である。 (A)は図1に示される基板処理装置の縦型反応室(縦型処理室)を側面から見た断面図、(B)は(A)に示される2B−2B線で切断された縦型反応室の断面を矢印方向から見た断面図である。 図1に示される基板処理装置のガス供給系及び排気系システムの概略構成図である。 図1に示される基板処理装置の基板処理システムを示すブロック図である。 第1実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一部となる基板処理方法を説明するフローチャートである。 図5に示される基板処理方法におけるガス供給及びガス排気のシーケンスを説明するタイミングチャートである。 第1実施の形態に係る半導体装置としての絶縁ゲート型電界効果トランジスタの概略断面構造図である。 図7に示される絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を説明するフローチャートである。 (B)は第1実施の形態に係る半導体装置としてのダイナミックランダムアクセスメモリの回路図であり、(A)はダイナミックランダムアクセスメモリの記憶素子の容量素子の概略断面構造図である。 図9に示されるダイナミックランダムアクセスメモリの製造方法(半導体装置の製造方法)を説明するフローチャートである。 図9に示されるダイナミックランダムアクセスメモリの製造方法を説明する第1工程断面図である。 図9に対応する第2工程断面図である。 図9に対応する第3工程断面図である。 図9に対応する第4工程断面図である。 図9に対応する第5工程断面図である。 図9に対応する第6工程断面図である。 図9に対応する第7工程断面図である。 図9に対応する第8工程断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一部となる基板処理方法を説明する図5に対応するフローチャートである。
本発明者等は、特にTiN膜の成膜装置及び成膜方法において、反応性ガスとしてのNH3を反応室へ供給する直前の反応性ガス供給系並びにこの系に配設されたマスフローコントローラのコンディショニングについて、鋭意研究した。この結果、本発明者等は、以下の知見から本発明に至った。
まず、成膜終了後から次の成膜開始前までの成膜処理以外の期間において、反応性ガス供給系並びにマスフローコントローラは内部に残留する残留NH3により腐食されやすい。そこで、NH3に比べて反応性が低いガス、具体的には窒素ガス(N2)を反応性ガス供給系並びにマスフローコントローラに封入することにより、腐食が効果的に抑制又は防止された。ところが、反応性ガス供給系並びにマスフローコントローラにN2が封入されているので、成膜開始直後にオーバーシュートが発生し、NH3流量の制御性が格段に低下する。このため、高品質な成膜が実現されない。
そこで、成膜開始直前から反応性ガス供給系並びにマスフローコントローラにNH3プリフローを実施し、封入されたN2の排気が試みられた。これにより、成膜開始直後からNH3流量の制御性が格段に向上され、高品質な成膜が可能となった。ところが、成膜開始直後からNH3流量の制御性が安定するまでに、数分以上のNH3プリフローが必要とされた。
このような事実から、成膜開始前に反応性ガス供給系並びにマスフローコントローラに封入されたN2を成膜開始直前に強制的に短時間で減圧排気又は真空排気することが試みられた。この結果、成膜開始直後からNH3流量の制御性が格段に向上され、高品質な成膜が可能となった。しかも、NH3プリフローが必要とされないため、材料の消耗が従来よりも低く抑えられた。以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(第1実施の形態)
図1〜図18を用いて、本発明の第1実施の形態を説明する。第1実施の形態は、主にTiN膜を成膜する基板処理装置、基板処理方法、制御方法、基板処理プログラム、ガス供給方法、半導体装置、半導体装置の製造方法等を説明するものである。
[基板処理装置の構成]
図1〜図3に示される第1実施の形態に係る基板処理装置10は、半導体装置の製造に使用されるTiN膜等の薄膜を成膜する成膜装置の一例として構成されている。本実施の形態では、被処理基板としてのウェーハ100の主面(図7において符号100A)に対して、垂直方向へ複数枚のウェーハ100を配置した状態で成膜が可能とされる縦型の基板処理装置10が使用される。なお、本実施の形態に係る基板処理装置10は、縦型に限られるものではなく、横型又は枚葉型であってもよい。
図1に示されるように、基板処理装置10は全体の輪郭を決定する概ね中空直方体形状の筐体12を備えている。この筐体12の内部前方側にはカセットステージ14が設けられている。カセットステージ14は、図示を省略した搬送装置により、成膜処理前の複数枚のウェーハ100を収納したカセット102が搬入されると共に、成膜処理後の複数枚のウェーハ100が収納されたカセット102が搬出される構成とされている。
ウェーハ出入開口が上方を向いた状態で、かつウェーハ100が立てて水平方向に複数枚並べられた状態において、カセット102がカセットステージ14上に搬入される。このように搬入されたカセット102は、上記搬送装置により、ウェーハ出入開口を筐体12の内部後方側かつ反応室(処理炉)30側に向けて回転しながら搬送される。これにより、カセット102に収納されたウェーハ100の主面は水平状態になり、複数枚のウェーハ100は垂直方向に互いに離間されて積上げられた状態になる。カセットステージ14上へカセット102が搬出される場合には、搬入の場合と逆の搬送形態により、カセット102の姿勢が元通りにされる。
筐体12の内部において、カセットステージ14と反応室30との間の前後方向の中間位置にはカセット棚16が配置されている。カセット棚16は複数段かつ複数列に区分けされており、このカセット棚16には複数個のカセット102が保管可能とされている。カセット棚16と反応室30との間にはウェーハ移載装置18が配設されている。ウェーハ移載装置18は、ウェーハ100を水平方向において回転搬送及び直線搬送が可能とされるウェーハ移載部18Aと、ウェーハ移載部18Aを上下方向へ昇降可能とするウェーハエレベータ18Bとを備えている。ウェーハ移載部18Aにはウェーハ100をピックアップするツイーザ18Cが設けられている。また、カセット棚16には移送対象となるカセット102が載置された移載棚16Aが設置されている。移載棚16Aに載置されたカセット102に収納されるウェーハ100が、ウェーハ移載装置18により、ボート32へ装填(チャージング)可能とされている。逆に、ボート32に装填されたウェーハ100はウェーハ移載装置18により脱装(ディスチャージング)可能とされている。このウェーハ100はウェーハ移載装置18により移載棚16Aに載置されたカセット102に収納される。カセット棚16の上方であってカセットステージ14の上方には予備カセット棚16Bが設けられている。予備カセット棚16Bには予備的にカセット102が保管されている。
カセットステージ14とカセット棚16との間にはカセット搬送装置20が配設されている。カセット搬送装置20は、カセットエレベータ20Aと、カセット搬送部20Bとを備えている。カセットエレベータ20Aでは、カセット102を保持したまま上下方向への昇降が可能とされている。カセット搬送部20Bでは、カセットエレベータ20Aとの連動により、カセットステージ14と、カセット棚16と、予備カセット棚16Bとの三方の間でカセット102が搬送可能とされている。
筐体12の後方上部には有天無底の円筒状の反応室30が配設されている。反応室30は、その内部に装填されたウェーハ100の主面上に熱処理を伴い、原料ガスと反応性ガスとを化学反応させて薄膜を成膜する構成とされている。また、反応室30の下端側には、円板状の反応室シャッタ34が反応室30の底部の開口を開閉可能に設けられている。
反応室30の下部には、この反応室30に対して、上下方向へボート32を昇降可能とするボートエレベータ36が設けられている。ボートエレベータ36の昇降台にはアーム38が連結されている。このアーム38には、金属製例えばステンレス製の円板状のシールキャップ40が水平に据付けられている。シールキャップ40は、ボート32を垂直方向に支持すると共に、反応室30の下端部を閉塞可能な構成とされている。ボート32は、シールキャップ40上に設けられた円筒状のボード支持台32Aと、ボード支持台32A上に設けられた円板状の底板32Bと、底板32Bの上方にこの底板32Bに対向して設けられた円板状の天板32Cと、底板32Bと天板32Cとの間に設けられた保持部材32Dとを備えている。保持部材32Dは、上下方向を長手方向として延伸された棒状部材により形成されており、底板32B及び天板32Cの周縁に沿って所定間隔で複数本設けられている。保持部材32Dは、ウェーハ100の周縁を複数箇所で支持し、ウェーハ100の主面の中心を揃え、複数枚のウェーハ100を垂直方向にボート32で保持する構成とされている。本実施の形態では、例えば50枚〜150枚程度のウェーハ100が一度の成膜処理でボート32により保持可能とされている。
カセット棚16の上方にはクリーンユニット42が配設されている。クリーンユニット42は、図示を省略したエア供給ファン及び防塵フィルタを備えており、清浄化された空気を筐体12の内部に供給する構成とされている。また、筐体12の左側であって、反応室30、ボート32及びウェーハ移載装置18の近傍にはクリーンユニット44が配設されている。クリーンユニット44は、図示を省略したエア供給ファン、エア排気ファン及び防塵フィルタを備えており、清浄化された空気を反応室30の周囲等に循環させた後に筐体12の外部に排気する構成とされている。
ここで、製造目的とされる半導体装置により使用可能な基板材料が異なるが、本実施の形態では、ウェーハ100に半導体基板としてのシリコン基板が使用されている。なお、本実施の形態では、シリコン基板に限定されるものではなく、製造目的とされる半導体装置に応じて、化合物半導体基板、ガラス基板、樹脂基板等がウェーハ100として使用可能とされている。
[基板処理装置の主要な動作]
図1に示される基板処理装置10の主要な動作は以下の通りである。まず、基板処理装置10では、カセットステージ14上に、図示を省略した搬送装置により、成膜処理前のウェーハ100を収納したカセット102が搬入される。搬入されたカセット102は、カセット搬送装置20により、カセット棚16又は予備カセット棚16Bの指定された棚位置へ自動的に搬送され、指定された棚位置で一時的に保管される。
成膜処理が開始されると、カセット棚16又は予備カセット棚16Bに一時的に保管されたカセット102が、カセット搬送装置20により移載棚16Aに移載される。移載棚16Aにおいて、カセット102に収納されたウェーハ100は、ウェーハ移載装置18のツイーザ18Cにより、カセット102のウェーハ出入開口を通してピックアップされ、ボート32に装填される。ウェーハ100のボート32への装填は繰返し実施され、ボート32には複数枚のウェーハ100が装填される。
予め設定された枚数のウェーハ100の装填が完了すると、反応室30の下端部を閉じていた反応室シャッタ34が開き、反応室30の下端が開放される。この後、ウェーハ100を装填したボート32がボートエレベータ36により上昇されて反応室30の内部に搬入され、そして反応室30の下端がシールキャップ40により閉塞される。
反応室30の内部に搬入されたウェーハ100には成膜処理が行われる。成膜処理が完了した後のウェーハ100は、前述の搬入とは逆の手順により、カセット102に収納され、このカセット102はカセットステージ14から搬出される。
[反応室の構成]
基板処理装置10において、反応室30は、図2(A)及び図2(B)に示されるように、有天無底の円筒状の外部反応管(アウターチューブ)30A及びその内部に配設された有天無底の円筒状の内部反応管(インナーチューブ)30Bを備えた二重管構造により構成されている。内部反応管30Bの内部にはボート32を介してウェーハ100が搬入される構成とされており、この内部においてウェーハ100に成膜処理が行われる。外部反応管30A、内部反応管30Bはいずれも例えば石英ガラスにより製作されている。
内部反応管30Bの下部にはマニホールド部30Eが設けられている。このマニホールド部30Eは、図3に示される原料ガス供給系52の原料ガス供給管52B及び反応性ガス供給系54の反応性ガス供給管54Bと内部反応管30Bとを接続する構成とされている。これにより、内部反応管30Bには、成膜処理に必要とされる原料ガス及び反応性ガスが供給可能とされている。また、外部反応管30Aの下部には排気口30Fが設けられている。
反応室30の外部反応管30Aの外周囲には、有天無底の円筒状で構成された加熱装置としてのヒータ46が配設されている。ヒータ46は、円筒状の断熱部材と、この断熱部材に設けられた複数本のヒータ素線とを備えており、ヒータ素線への通電により成膜処理に必要とされる熱を反応室30へ与える構成とされている。
また、反応室30の下部には回転機構30Hが配設されている。回転機構30Hは、垂直方向を回転軸方向としており、反応室30の内部においてボート32を回転可能な構成とされている。この回転機構30Hは、ボート32を回転させてこのボート32に保持されたウェーハ100を回転させる。これにより、成膜処理の均一性が向上される。更に、反応室30の内部には、内部温度を測定する温度センサ30Gが設けられている。
[ガス供給システムの構成]
図3に示されるように、基板処理装置10では、反応室30に、ガス供給システムとしての原料ガス供給系52、反応性ガス供給系54及び不活性ガス供給系(キャリアガス供給系)56が接続されている。また、基板処理装置10では、反応室30に、排気システムとしての反応室排気系60が接続されており、ガス供給系にガス供給排気例62が接続されている。
本実施の形態に係る基板処理装置10は被処理基板としてのウェーハ100にTiを含むTiN膜を成膜する構成とされているので、成膜には無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスが使用されている。ここでは、原料ガスとして例えばTiCl4が使用されている。原料ガス供給系52は、上記原料ガスの供給の発生源としての原料ガス発生源52Aと、原料ガス発生源52Aから反応室30へ原料ガスを供給する原料ガス供給管52Bと、原料ガス供給管52Bに設けられ原料ガスの供給停止を行う開閉バルブ52C及び開閉バルブ52Dとを備えている。開閉バルブ52Cは原料ガス供給管52Bの上流側(原料ガス発生源52A側)に設けられ、開閉バルブ52Dは原料ガス供給管52Bの下流側(反応室30側)に設けられている。更に、原料ガス供給系52は後述する不活性ガス発生源56A、不活性ガス供給管56B、マスフローコントローラ56M、開閉バルブ56D及び開閉バルブ56Eを備えている。これらの構成要素は、不活性ガス供給系56の一部を構成要素として兼用したものであり、原料ガス発生源52Aから原料ガスを発生させる構成とされている。
反応性ガスには、例えば上記金属化合物に対して反応性を有するNH3が使用されている。反応性ガス供給系54は、上記反応性ガスの供給の発生源としての反応性ガス発生源54Aと、反応性ガス発生源54Aから反応室30へ反応性ガスを供給する反応性ガス供給管54Bと、反応性ガス供給管54Bに設けられ反応性ガスの供給停止を行う開閉バルブ54C〜54Eと、反応性ガスの流量を制御する流量制御装置としてのマスフローコントローラ54Mとを備えて構築されている。開閉バルブ54Cは反応性ガス供給管54Bの上流側(反応性ガス発生源54A側)に設けられ、開閉バルブ54Eは反応性ガス供給管54Bの下流側(反応室30側)に設けられている。開閉バルブ54Dは反応性ガス供給管54Bの開閉バルブ54Cと開閉バルブ54Eとの間に設けられている。また、マスフローコントローラ54Mは、反応性ガス供給管54Bの開閉バルブ54Cと開閉バルブ54Dとの間に設けられている。
不活性ガスには、キャリアガス、希釈ガス等としての用途が必要とされ、ここではN2が使用されている。また、不活性ガスとしては、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)等が使用可能である。不活性ガス供給系56は、上記不活性ガスの供給の発生源としての不活性ガス発生源56Aと、不活性ガス発生源56Aから原料ガス発生源52A、原料ガス供給管52B、反応性ガス供給管54B等に連結された不活性ガス供給管56Bと、不活性ガス供給管56Bに設けられ不活性ガスの供給停止を行う開閉バルブ56C〜56Lと、反応性ガスの流量を制御する流量制御装置としてのマスフローコントローラ56M〜56Lとを備えて構築されている。
開閉バルブ56Cは不活性ガス供給管56Bの上流側(不活性ガス発生源56A側)に設けられている。開閉バルブ56D及び開閉バルブ56Eは原料ガス発生源52Aへ分岐された不活性ガス供給管56Bに設けられている。マスフローコントローラ56Mは不活性ガス供給管56Bの開閉バルブ56C及び開閉バルブ56Dとの間に設けられている。また、開閉バルブ56Fは、不活性ガス供給管56Bと原料ガス供給管52Bとの間に設けられている。
また、開閉バルブ56G、56Hは、いずれも原料ガス供給管52Bと接続された複数本の不活性ガス供給管56Bのそれぞれの下流側に設けられている。一方の不活性ガス供給管56Bには開閉バルブ56Gよりも上流側にマスフローコントローラ56Nが設けられ、又他方の不活性ガス供給管56Bには開閉バルブ56Hよりも上流側にマスフローコントローラ56Oが設けられている。開閉バルブ56Jは、反応性ガス供給管54Bと接続された不活性ガス供給管56Bの下流側に設けられている。この不活性ガス供給管56Bには開閉バルブ56Jよりも上流側にマスフローコントローラ56Pが設けられている。開閉バルブ56Kは反応性ガス供給管54Bと接続された不活性ガス供給管56Bの下流側に設けられ、開閉バルブ56Lはこの不活性ガス供給管56Bの更に下流側に設けられている。この不活性ガス供給管56Bには開閉バルブ56Kよりも上流側にマスフローコントローラ56Qが設けられている。
[腐食抑制ガス封入系の構成]
ここで、ガス供給システムには、成膜処理後、次の成膜処理前までの間、反応性ガス供給系54にこの反応性ガス供給系54の腐食性が反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する腐食抑制ガス封入系58が設けられている。腐食抑制ガスは、反応性ガス供給系54、特に反応性ガス供給管54Bに設けられたマスフローコントローラ54Mの反応性ガスによる腐食を防止する目的で封入される。この腐食抑制ガスとしては、N2、He、Ne、Ar等の不活性ガスが使用可能とされており、本実施の形態では不活性ガス発生源56Aから供給されるN2が兼用されている。
腐食抑制ガス封入系58は、腐食抑制ガス封入管58Bと、この腐食抑制ガス封入管58Bに設けられた開閉バルブ58Cとを備えると共に、不活性ガス供給系56の不活性ガス発生源56A、不活性ガス供給管56B、それに設けられた開閉バルブ56C、反応性ガス供給管54B、それに設けられた開閉バルブ54C及び開閉バルブ54Dを兼用して構築されている。腐食抑制ガス封入管58Bの一端は、不活性ガス供給管56Bの開閉バルブ56Cとマスフローコントローラ56M〜56Qとの間に接続されている。腐食抑制ガス封入管58Bの他端は、反応性ガス供給管54Bの開閉バルブ54Cとマスフローコントローラ54Mとの間に接続されている。つまり、腐食抑制ガス封入系58は、マスフローコントローラ54Mよりも上流側から反応性ガス供給管54Bを通してマスフローコントローラ54Mへ腐食抑制ガスを封入する構成とされている。なお、本実施の形態では、腐食抑制ガス封入系58は、マスフローコントローラ54Mと開閉バルブ54Dとの間であって、マスフローコントローラ54Mよりも下流側から反応性ガス供給管54Bを通してマスフローコントローラ54Mへ腐食抑制ガスを封入する構成としてもよい。
[排気システムの構成]
図3に示されるように、基板処理装置10では、反応室30に、排気システムとしての反応室排気系60が接続されている。反応室排気系60は、反応室30の排気口30Fに一端が接続された排気管60Bと、排気管60Bの他端に接続された真空排気装置としての真空装置60Aとを備えて構築されている。反応室排気系60では、真空装置60Aにより反応室30の内部の圧力調整(真空度調整)が可能とされている。このため、反応室排気系60は、成膜処理に必要な反応室30の圧力を調整可能な構成とされると共に、成膜処理に必要とされない雰囲気(例えば残留ガス)を排気可能な構成とされている。なお、真空装置60Aは排気管60Cを通して図示を省略した廃ガス処理装置に接続され、この廃ガス処理装置では真空装置60Aから排気された残留ガス等が処分される。
更に、反応室排気系60は、圧力検出器としての圧力センサ60Eと、圧力調整装置としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ60Dとを備えている。圧力センサ60Eは、排気管60Bの一端部に設けられており、反応室30の内部圧力を検出する構成とされている。APCバルブ60Dは排気管60Bの他端部に設けられている。APCバルブ60Dでは、圧力センサ60Eの圧力の検出結果に基づいて開閉度が制御されると共に、開閉度が制御されることにより排気が調整される構成とされている。
また、排気システムには、原料ガス供給系52から反応室30を迂回して反応室排気系60に接続されたガス供給排気系62が設けられている。ガス供給排気系62は、原料ガス供給管52Bの開閉バルブ52Dよりも上流側に一端が接続されると共に排気管60BのAPCバルブ60Dよりも上流側に他端が接続された排気管62Bと、この排気管62Bに設けられた開閉バルブ62Cとを備えて構築されている。更に、ガス供給排気系62では、反応室排気系60のAPCバルブ60D及び真空装置60Aが構成要素として兼用されている。
[腐食抑制ガス排気系の構成]
ここで、排気システムには、成膜処理後、次の成膜処理前までの間、反応性ガス供給系54に封入された腐食抑制ガスを排気する腐食抑制ガス排気系64が設けられている。腐食抑制ガス排気系64は、反応性ガス供給管54Bと、この反応性ガス供給管54Bに設けられた開閉バルブ54D、54E、反応室30及び反応室排気系60を構成要素として兼用して構築されている。本実施の形態における腐食抑制ガス排気系64は、成膜処理前に、マスフローコントローラ54M等に封入された腐食抑制ガスを反応室排気系60により強制的に排気する構成とされている。
なお、本実施の形態では、腐食抑制ガス排気系64が反応室30を介して反応室排気系60に接続される構成とされているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、ガス供給排気系62と同様に、腐食抑制ガス排気系64は、反応性ガス供給管54Bから反応室30を迂回して直接反応室排気系60に接続される構成としてもよい。
[制御システムの構成]
図1〜図3に示される基板処理装置10は、図4に示される制御部(コントローラ)70を備えている。この制御部70は、中央演算処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)72と、読出し書込み可能な第1記憶装置74及び第2記憶装置76と、入出力(I/O)ポート78とを少なくとも備えており、コンピュータとして構築されている。制御部70のCPU72等は内部バス84を介して相互に接続されており、制御部70の内部においてデータの送受信が可能とされている。内部バス84には、制御部70の外部に設けられた入出力装置82が接続されており、又外部記憶装置80が接続可能とされている。
制御部70の第2記憶装置76としては、例えばフラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)等が使用されている。第2記憶装置76では、基板処理装置10における成膜処理の動作をコンピュータに実行させる基板処理プログラム(制御プログラム)、後述する基板処理方法の手順や条件等のデータを含むプロセスレシピ等が読出し可能で格納されている。ここで、プロセスレシピとは、基板処理方法の各手順をコンピュータに実行させて、目的とする結果を得るために、基板処理プログラムと組合わされたプログラムである。本実施の形態の説明において、単に「プログラム」と記載された場合には、プロセスレシピのみ、基板処理プログラムのみ、プロセスレシピ及び基板処理プログラムの双方のいずれもが含まれる。
第1記憶装置74としては、不揮発性メモリとしてのROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)の少なくともいずれか1つが使用されている。ROMとしては、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が実用的に使用可能である。RAMとしては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等が実用的に使用可能である。第1記憶装置74は、CPU72により第2記憶装置76から読出されたプログラムやデータ、入出力ポート78を通して受信されたデータ等を一時的に格納する記憶エリア(ワークエリア)として使用されている。
入出力ポート78は、外部バス86を介して、基板処理装置10、反応室30、ガス供給系システム、排気システムの各機器に接続されている。詳細には、入出力ポート78は、基板処理装置10の回転機構30H、ボートエレベータ36等に接続されている。また、入出力ポート78は、反応室30のヒータ46、温度センサ30G等に接続されている。また、入出力ポート78は、ガス供給システムのマスフローコントローラ54M、56M〜56Q、開閉バルブ52C、54C〜54E、56C〜56L、58C等に接続されている。更に、入出力ポート78は、排気システムの真空装置60A、APCバルブ60D、圧力センサ60E等に接続されている。これらの入出力ポート78に接続された各機器は制御部70からの指令により動作が制御される構成とされている。
CPU72は、入出力装置82から入力される操作コマンド等に応じて、第2記憶装置76から基板処理プログラムを読出して実行すると共に、第2記憶装置76からプロセスレシピを読出して実行する構成とされている。具体的には、読出されたプロセスレシピに従い、基板処理装置10及び反応室30では、CPU72は、温度センサ30Gの温度検出動作、回転機構30Hのボート32の回転動作、ボートエレベータ36のボート32の昇降動作等を制御する構成とされている。また、ガス供給システムでは、CPU72は、マスフローコントローラ54M等の各種ガスの流量調整動作、開閉バルブ52C等の開閉動作等を制御する構成とされている。更に、排気ガスシステムでは、CPU72は、圧力センサ60Eの圧力検出動作、APCバルブ60Dの開閉動作、真空装置60Aの駆動動作並びに停止動作等を制御する構成とされている。
入出力装置82は、スイッチ、入力キー、タッチパネル等の入力部と、表示パネル、プリンタ等の出力部とを備えている。この入出力装置82から基板処理装置10の操作が実行されると共に、基板処理装置10の成膜処理の実施状況が確認可能とされている。
本実施の形態に係る基板処理装置10では、前述の制御部70が成膜処理の専用コンピュータとして構築され、第1記憶装置74又は第2記憶装置76に成膜処理に必要な専用プログラムが格納された構成とされている。本実施の形態では、このような場合に限定されるものではなく、制御部70には汎用コンピュータが使用可能である。ここで、制御部70では内部バス84が設けられており、この内部バス84は外部記憶装置80に接続可能とされている。従って、制御部70は、基板処理プログラム、プロセスレシピ等のプログラムを外部記憶装置80から第2記憶装置76へ格納し、この格納されたプログラムに従って成膜処理を実行する構成としてもよい。外部記憶装置80としては、磁気テープ、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、CDROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Video Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optic disc)等の光磁気ディスク、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等の半導体メモリの少なくともいずれか1つが実用的に使用可能である。
また、本実施の形態に係る基板処理装置10では、基板処理プログラム、プロセスレシピ等のプログラムの第2記憶装置76への格納手法が外部記憶装置80を使用する場合に限定されない。本実施の形態における入出力装置78は、図示を省略した有線通信又は無線通信の機能を備えている。従って、インターネット、専用回線等の通信系に入出力装置78が接続されることにより、外部記憶装置80を通さずに、入出力装置78から第2記憶装置76に直接プログラムが格納可能である。なお、第1記憶装置74、第2記憶装置76、外部記憶装置80は、いずれもコンピュータに実行させるプログラムを格納可能な記憶媒体である。
[第1基板処理方法]
前述の基板処理装置10を用いてTiN膜を成膜する第1基板処理方法は、図5に示される以下の通りである。ここで、第1基板処理方法は、基板処理装置10の制御部70(コンピュータ)が第1記憶装置74又は第2記憶装置76に格納された成膜処理に必要なプログラムに従って実行する処理手順である。なお、第1基板処理方法の説明において、前述の図1〜図4に示される基板処理装置10の各部の構成要素が適宜参酌される。また、図6に示されるガス供給及びガス排気のタイミングチャートが適宜参酌される。
まず、基板処理装置10において、制御部70からの指令に従って、図示を省略した加熱用電源からヒータ46へ電力が供給され、ヒータ46により反応室30が加熱されて成膜処理に適正な温度の調整が開始される。成膜処理に適正な温度は、例えば300 ℃〜550 ℃の範囲内であって、好ましくは430 ℃である。
次に、カセット102に収納された複数枚のウェーハ100がボート32に装填される(S10)。ウェーハ100が装填されたボート32は、ボートエレベータ36により上昇されて反応室30の内部に搬入される(S11)。反応室30の内部にボート32が搬入されと、反応室30の下端がシールキャップ40により閉塞される。
次に、反応室30の下部に配設された回転機構30Hが駆動され、反応室30の内部においてボート32に回転が与えられる。引き続き、制御部70からの指令に従い、反応室排気系60において、APCバルブ60Dが開かれ、真空装置60Aが駆動されて反応室30の内部の真空引きが開始される。
ここで、図5及び図6に示されるように、前回の成膜処理後に、図3に示される反応性ガス供給系54、特にマスフローコントローラ54Mに封入された腐食防止ガスとしてのN2が腐食ガス排気系64を通して排気される(S12)。排気手順は、まずマスフローコントローラ54Mよりも上流側となる反応性ガス供給系54の開閉バルブ54C及び腐食抑制ガス封入系58の開閉バルブ58Cを閉じた状態において、マスフローコントローラ54Mよりも下流側となる反応性ガス供給管54Bに設けられた開閉バルブ54D及び開閉バルブ54Eを開く。反応室30の内部は反応室排気系60を既に稼働して減圧状態とされているので、マスフローコントローラ54M及び反応性ガス供給管54Bの内部圧力よりも反応室30の内部圧力が低い状態(減圧状態)にある。このため、マスフローコントローラ54M及び反応性ガス供給管54Bに封入されたN2は、反応室30を通して反応室排気系60により真空排気される。このとき、反応室30の内部圧力は例えば10 Pa〜30 Pa程度、好ましくは20 Paに調整されている。
引き続き、ヒータ46により反応室30が加熱され、反応室排気系60により反応室30の内部が真空引きされる。反応室30の内部が成膜処理に適正な温度に到達し、かつ適正な圧力に到達すると(S13)、成膜処理が開始される(S14)。本実施の形態に係る第1基板処理方法は、少なくとも2種類の原料となる原料ガス(ここでは一方は反応性ガス)を1種類ずつ交互に被処理基板上に供給し、表面反応を利用して成膜を行う。原料ガスを供給するサイクル数の増減により膜厚の増減が制御される。例えば、成膜速度が1オングストローム/サイクルである場合、20オングストロームの膜厚を有する薄膜を成膜する場合には、20サイクルの原料ガスの供給が必要とされる。
成膜処理においては、原料ガス供給系52により反応室30の内部に原料ガスとしてのTiCl4が供給される(S141)。図3に示されるように、不活性ガス供給系56の不活性ガス発生源56Aから不活性ガス供給管56B、開閉バルブ56C、マスフローコントローラ56M、開閉バルブ56D及び開閉バルブ56Eを通して不活性ガスとしてのN2が原料ガス供給系52の原料ガス発生源52Aに供給される。原料ガス発生源52Aに充填されたTiCl4は常温で液体である。原料ガス発生源52AにN2が供給され、原料ガス発生源52Aの内部圧力が調整されることにより、原料ガス発生源52Aから原料ガス供給管52Bに気化されたTiCl4が供給される。このTiCl4は、開閉バルブ52C及び開閉バルブ52Dが開かれることにより、反応室30の内部に供給される。一方、反応室30の内部に供給される直前まで開閉バルブ52Dは閉じられており、原料ガス発生源52Aから原料ガス供給管52Bを通して供給されるTiCl4はガス供給排気系(ベントライン)62に流される。
原料ガス供給管54Bには、不活性ガス発生源56Aからマスフローコントローラ56M、56N、56Oの各々で流量調整されたキャリアガスとしてのN2が供給され、TiCl4はN2と混合されて反応室30に供給されつつ反応室排気系60により排気される。反応室排気系60では、APCバルブ60Dが適正に調整され、反応室30の内部圧力が例えば20 Pa〜50 Paの範囲、好ましくは30 Paに維持される。反応室30の内部に供給されるTiCl4の供給量は1.0 g/min〜2.0 g/minである。TiCl4にウェーハ100が晒される時間は3 秒〜10 秒の範囲である。
このとき、反応室30の内部に供給されているガスはTiCl4とN2のみであり、反応室30の内部には反応性ガスとしてのNH3は存在しない。従って、TiCl4の気相反応が生じないので、被処理基板としてのウェーハ100の表面や下地膜に表面反応による原料(TiCl4)の吸着層又はTi層(以下、これらを総称して「Ti含有層」と記載する場合がある)が成膜される。TiCl4の吸着層とは、原料分子の連続的な吸着層の他、不連続な吸着層が含まれる。Ti層とは、Tiにより構成される連続的な層の他、これらが重なるTi薄膜が含まれる。なお、Tiにより構成される連続的な層をTi薄膜という場合がある。
Ti含有層又はTi層が形成された後、反応室30の内部の残留TiCl4が除去される(S142)。原料ガス供給管52Bの開閉バルブ52Dが閉められ、反応室30へのTiCl4の供給が停止され、ガス供給排気系62の開閉バルブ62Cが開かれる。これにより、反応室30への供給が停止されたTiCl4はガス供給排気系62に流れる。このとき、反応室排気系60のAPCバルブ60Dは開いたままの状態に維持され、例えば20 Pa以下になるまで反応室30の内部が真空装置60Aにより真空排気される。これにより、残留TiCl4が反応室30の内部から除去される。また、残留TiCl4の除去の際に、不活性ガス供給系56から供給されるN2が原料ガス供給管52B等を通して反応室30の内部に流されると、残留TiCl4の除去効果が高まる。
残留TiCl4が除去された後、反応性ガス供給系54により反応室30の内部に反応性ガスとしてのNH3が供給される(S143)。NH3は、反応性ガス発生源54Aから反応性ガス供給管54B、開閉バルブ54C、マスフローコントローラ54M、開閉バルブ54D及び開閉バルブ54Eを通して反応室30の内部に供給される。反応性ガス供給管54B、特にNH3の流量を制御するマスフローコントローラ54Mでは、成膜処理の直前まで封入されていた腐食抑制ガスが真空排気され(S12)、減圧された後にNH3が流されているので、反応室30の内部に供給される成膜処理の開始直後のNH3流量の制御性が向上されている。更に、このNH3流量の制御性が向上されることにより、NH3プリフローを実施する必要が無くなる。
反応性ガス供給管54Bには、不活性ガス発生源56Aからマスフローコントローラ56P、56Qの各々で流量調整されたキャリアガスとしてのN2が供給され、NH3はN2と混合されて反応室30に供給されつつ反応室排気系60により排気される。反応室排気系60では、APCバルブ60Dが適正に調整され、反応室30の内部圧力が例えば50 Pa〜1000 Paの範囲、好ましくは60 Paに維持される。反応室30の内部に供給されるNH3の供給量は1 slm〜10 slmである。NH3にウェーハ100が晒される時間は10 秒〜30 秒の範囲である。
NH3が反応室30の内部に供給されると、ウェーハ100の表面や下地膜上に化学吸着されたTi含有層又はTi層とNH3との表面反応によりウェーハ100上にTiN膜が成膜される。
TiN膜が成膜された後、反応室30の内部の残留NH3が除去される(S144)。反応性ガス供給管54Bの開閉バルブ52Eが閉められ、反応室30へのNH3の供給が停止される。このとき、反応室排気系60のAPCバルブ60Dは開いたままの状態に維持され、例えば20 Pa以下になるまで反応室30の内部が真空装置60Aにより真空排気される。これにより、残留NH3が反応室30の内部から除去される。また、残留NH3の除去の際に、不活性ガス供給系56から供給されるN2が反応性ガス供給管54B等を通して反応室30の内部に流されると、残留NH3の除去効果が高まる。
上記原料ガスとしてのTiCl4の供給(S141)、残留TiCl4の除去(S142)、反応性ガスとしてのNH3の供給(S143)及び残留NH3の除去(S144)の一連の工程が1サイクルとされる。そして、予め設定されたTiN膜の膜厚に到達するまで、1回以上の所定回数で一連の工程が繰返して実施され(S145)、ウェーハ100上にTiN膜が成膜される。これにより、成膜処理が完了する。なお、成膜処理では、反応室30の内部において、TiCl4雰囲気とNH3雰囲気との混合を避けて成膜する必要がある。
次に、本実施の形態では反応性ガス供給系54から反応性ガスとしてのNH3を反応室30の内部に供給しつつアニール処理を行い、成膜されたTiN膜の膜質が改質される(S146)。具体的な手順としては、反応室30の内部圧力が例えば50 Pa〜1000 Pa程度、好ましくは150 Paに調整され、NH3の供給量が1 slm〜91 slmに設定される。改質処理に適正な温度は、例えば300 ℃〜550 ℃の範囲内であって、好ましくは450 ℃である。NH3にウェーハ100が晒される時間は1 分〜10 分の範囲である。成膜後のTiN膜がNH3に晒されることにより、TiN膜中の塩素(Cl)が効果的に除去され、TiN膜の膜質が高品質に改善される。なお、NH3に代えて、NH3以外の水素(H2)含有ガス、NH3以外のN2含有ガス、不活性ガスでも同様の改質効果が期待される。また、単なるアニール処理ではなく、プラズマを併用したプラズマ処理としても同様の改質効果が期待される。
成膜処理が完了すると、不活性ガス供給系56から不活性ガス供給管56Bを通して反応室30の内部にN2が供給されつつ、反応室排気系60によりN2が排気されることにより、反応室30の内部が浄化(パージ)される(S15)。図5及び図6に示されるように、この反応室30の内部の浄化と同時に、又は浄化後に、腐食抑制ガス封入系58から反応性ガス供給系54、特にマスフローコントローラ54Mに腐食抑制ガスとしてのN2が封入される(S16)。封入手順は、反応性ガス供給系54の開閉バルブ54Cと開閉バルブ54D又は開閉バルブ54Eを閉じて、開閉バルブ56C及び開閉バルブ58Cを開く。そして、腐食抑制ガス封入系58として構成要素が兼用された不活性ガス発生源56Aから不活性ガス供給管56B及び開閉バルブ56Cを通して、更に腐食抑制ガス封入管58B及び開閉バルブ58Cを通して、反応性ガス供給系54にN2が封入される。これにより、次の成膜処理の開始直前まで、反応性ガス供給系54にはN2が封入されているので、反応性ガス供給系54の腐食が効果的に抑制又は防止される。
腐食抑制ガスが封入された後、反応室30の内部の雰囲気が不活性ガスとしてのN2で置換され(不活性ガス置換)、反応室30の内部圧力が常圧(大気圧)に復帰される(S17)。引き続き、ボートエレベータ36によりシールキャップ40が下降され、反応室30の下端が開放されると共に、ボート32が下降される(S18)。このボート32には成膜処理後の複数枚のウェーハ100が納められている。そして、ボート32から成膜処理後のウェーハ100が搬出され(S19)、カセット102に収納される。これらの一連の処理が終了すると、第1基板処理方法が終了する。
[半導体装置Tの構成]
前述の基板処理装置10を用いて第1基板処理方法で成膜されたTiN膜を有する図7に示される半導体装置Tの構成は以下の通りである。半導体装置Tは、本実施の形態では、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET:Insulated Gate type Field Effect Transistor)であり、より詳細には金属−酸化物−半導体型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。半導体装置Tは、ウェーハ100と、ウェーハ100の主面100A上に設けられたゲート絶縁膜110と、ゲート絶縁膜110上に設けられたゲート電極120と、ゲート電極120の両側においてウェーハ100の主面部に設けられた一対の主電極130とを備えている。
ウェーハ100には例えばシリコンウェーハが使用されている。ウェーハ100は、半導体装置Tの製造プロセスにおいてダイシング工程前では、複数の半導体装置Tの製造で共用される半導体基板として使用される。また、ウェーハ100は、ダイシング工程後では、単体の半導体装置Tに固有の半導体基板として使用される。
ゲート絶縁膜110は、ウェーハ100の主面100A上に設けられた酸化シリコン(SiO2)膜112と、SiO2膜112上に設けられた酸化ハフニウム(HfO2)膜114との積層構造により構成されている。上層のHfO2膜114は高誘電率(High-k)絶縁膜であり、このHfO2膜114の使用によりゲートリーク電流が低減される。
ゲート電極120は、HfO2膜114上に設けられたTiN膜122と、TiN膜122上に設けられた窒化アルミニウムチタン(TiAlN)膜124と、TiAlN膜124上に設けられたシリコン(Si)膜126との積層構造により構成されている。Si膜126は、多結晶であり、低抵抗化のための不純物として燐(P)をドーピングしている。ゲート絶縁膜110のHfO2膜114上にTiN膜122が設けられているので、HfO2膜114とTiN膜122との界面からゲート電極120側へ空乏化層が生じない。このため、実効的なゲート絶縁膜110の厚さが薄くなる。また、TiN膜122とSi膜126と間にTiAlN膜124が設けられている。このため、主電極130の活性化アニールにおいて、Si膜126中のSiのTiN膜122への拡散がTiAlN膜124により防止される。従って、更にTiN膜122を通過してHfO2膜114とTiN膜122との界面へのSiの到達が防止される構成とされている。これにより、閾値電圧の上昇並びにフラットバンド電圧の低下が効果的に抑制又は防止される。
一対の主電極130は、ウェーハ100の導電型とは反対の導電型の不純物がドーピングされて構成されている。一対の主電極130の一方はソース電極(S)として使用されると共に、他方はドレイン電極(D)として使用される。
[半導体装置Tの製造方法]
上記半導体装置Tの製造方法は、図8に示される以下の通りである。まず、半導体基板としてのウェーハ100が準備される(S20)。
ウェーハ100の主面100A上にSiO2膜112が形成される(S21)。SiO2膜112は、例えば熱酸化法(ドライ酸化法)を用いて形成され、例えば0.4 nm〜1.5 nmの膜厚に設定される。SiO2膜112は、ウェット酸化法、減圧酸化法、プラズマ酸化法等により形成してもよい。
次に、SiO2膜112上にHfO2膜114が形成される(S22)。HfO2膜114は、例えば前述した第1基板処理方法と同様に、成膜される。成膜手順は、原料ガスとしてのテトラキスジメチルアミノハフニウム(TDMAH)ガスの供給、浄化(パージ)、反応性ガス(酸化剤)としてのオゾン(O3)ガスの供給及び浄化を1サイクルとして、所定回数を繰返す。HfO2膜114の膜厚は、例えば0.9 nm〜4 nmに設定される。HfO2膜114が成膜されると、ゲート絶縁膜110が形成される。
ここで、TDMAHは、略称であり、Hf[N(CH3)2]4で表される。また、Hfを含む原料ガスとしては、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(Hf[N(C2H5)(CH3)]4、略称:TEMAH)、テトラキスジエチルアミノハフニウム(Hf[N(C2H5)2]4、略称:TDEAH)等の有機原料やハフニウムテトラクロライド(HfCl4)等の無機原料も使用が可能とされている。
また、酸化剤としては、H2Oガス等の酸化性ガス(酸素含有ガス)が使用可能とされている。浄化には不活性ガスが使用されており、不活性ガスとしては、N2ガス、Ar、He、Ne、Xe等の希ガスが使用可能とされている。なお、TDMAH等は、常温常圧下で液体状態であるため、気化器やバブラ等の気化システムにより気化され、原料ガスとして使用される。
なお、HfO2膜114の成膜後には、PDA(Post Deposition Annealing)が実施される。これにより、HfO2膜114中の不純物が除去され、又HfO2膜114が緻密化又は結晶化される。
次に、ゲート電極120の下層となるTiN膜122が、HfO2膜114上に成膜される(S23)。TiN膜122は、本実施の形態に係る第1基板処理方法を用いて、成膜される。TiN膜122の膜厚は例えば5 nm〜20 nmに設定される。
ここで、TiN膜122の成膜に使用されるTiを含む原料ガスとしては、前述の無機原料である四塩化チタン(チタニウムテトラクロライド:TiCl4)が使用される。また、原料ガスとしては、テトラキスエチルメチルアミノチタニウム(Ti[N(C2H5)(CH3)]4、略称:TEMAT)、テトラキスジメチルアミノチタニウム(Ti[N(CH3)2]4、略称:TDMAT)、テトラキスジエチルアミノチタニウム(Ti[N(C2H5)2]4、略称:TDEAT)等の有機原料も使用が可能とされている。反応性ガスとしての窒化剤には、NH3の他に、ジアジン(N2H2)、ヒドラジン(N2H4)、N3H8等の窒化性ガス(窒素含有ガス)も使用が可能とされている。
次に、TiN膜122上には、ゲート電極120の中間層となるTiAlN膜124が形成される(S24)。TiAlN膜124は、前述の第1基板処理方法と同様に、成膜される。成膜手順は、まず、原料ガスとしてのTiCl4の供給、浄化、反応性ガスとしてのNH3の供給及び浄化を1サイクルとして、所定回数を繰返し、TiN膜を成膜する。そして、原料ガスとしてトリメチルアルミニウム(TMA)の供給、浄化、反応性ガスとしてのNH3の供給及び浄化を1サイクルとして、1回行い、TiN膜上にAlN膜が成膜される。このTiN膜の成膜工程とAlN膜の成膜工程とを1サイクルとして、所定回数を繰返すことにより、TiN膜とAlN膜とを交互に積層したTiAlN膜124が形成される。
ここで、TiAlN膜124の膜厚は、例えば3 nm〜20 nm、好ましくは5 nm〜10 nmに設定される。TiAlN膜124の膜厚が3 nm以上に設定されることにより、Siに対する拡散抑止力が生じる。また、TiAlN膜124の膜厚が10 nm以下に設定されることにより、ゲート電極120としての全体の抵抗値が減少される。また、TiAlN膜124のAl濃度は例えば10 %〜20 %に設定される。TiAlN膜124のAl濃度が10 %以上に設定されることにより、Siに対する拡散抑止力が生じる。TiAlN膜124のAl濃度が20 %以下に設定されることにより、ゲート電極120としての全体の抵抗値が減少される。
また、TMAは、略称であり、有機原料としてAl(CH3)3で表される。また、原料ガスとしては、TiAlN膜124のトリクロロアルミニウム(AlCl3)等の無機原料も使用が可能とされている。
次に、TiAlN膜124上には、ゲート電極120の上層となるSi膜126が形成される(S25)。Si膜126の膜厚は例えば50 nm〜200 nmに設定される。Si膜126は、前述の第1基板処理方法と同様な又は同一の基板処理方法を用いて、成膜される。Si膜126は、原料ガスとしてのモノシラン(SiH4)の連続供給により成膜される。原料ガスとしては、ジシラン(Si2H6)やジクロロシラン(SiH2Cl2)等のシラン系ガスも使用が可能とされている。また、Si膜126の成膜の際には、希釈ガスとしてN2等の不活性ガスがシラン系ガスと共に供給されてもよい。
Si膜126には成膜後に例えばイオン注入法を用いて不純物としてのPが導入され、Si膜126の抵抗値が調整される。p型不純物としては、硼素(B)も使用が可能とされている。n型不純物としては、砒素(As)、アンチモン(Sb)等が使用可能である。
Si膜126が成膜された後、Si膜126、TiAlN膜124及びTiN膜122がパターンニングされ、図7に示されるゲート電極120が形成される。パターンニングは、例えばフォトリソグラフィ技術によりレジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いて各膜をエッチングする手順で行われる。エッチングとしては、リアクティブイオンエッチング(RIE)等の異方性エッチングが使用される。
ゲート電極120の上面及び側面を少なくとも覆う図示が省略された絶縁膜が形成される。絶縁膜としては、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)を原料ガスとして成膜された酸化シリコン膜が使用され、この酸化シリコン膜の膜厚は例えば5 nm〜20 nmに設定される。絶縁膜には、Si膜126中に導入された不純物のアウトディフュージョンを抑制するキャップ膜としての機能、不純物のイオン注入の際のチャネルリングを抑制するチャネリング抑制膜としての機能を備えることが好ましい。
次に、ゲート電極120の両側部においてウェーハ100の主面部に上記絶縁膜を通して不純物が導入され、この不純物が活性化されることにより、一対の主電極130が形成される(S26)。nチャネル導電型のMOSFETの場合、不純物としては、例えばAsが使用可能とされている。また、不純物の導入にはイオン注入法が使用される。
その後、水素ガスアニーリング等のFGA(Forming gas annealing)処理が行われる。これら一連の工程が終了すると、MIPS(Metal Inserted Poly-Si)構造のMOSFETが完成する。これにより、半導体装置Tが完成し、本実施の形態に係る第1半導体装置の製造方法が終了する。
なお、半導体装置Tの構造は一例であって、本実施の形態を限定するものではない。例えば、MOSFETのゲート絶縁膜110は、HfO2膜114だけ、又はSiO2膜112だけの構成としてもよい。また、ゲート絶縁膜110は、SiO2膜112に代えて酸窒化シリコン(SiON)膜に代えてもよい。或いは、ゲート絶縁膜110がSiON膜だけで形成されてもよい。更に、HfO2膜114に代えて、酸化ジルコニウム(ZrO2)膜、酸化チタン(TiO2)膜、酸化ニオブ(Nb2O5)膜、酸化タンタル(Ta2O5)膜、ハフニウムシリケート(HfSiOx)膜、ジルコニウムシリケート(ZrSiOx)膜、ハフニウムアルミネート(HfAlOx)膜及びジルコニウムアルミネート(ZrAlOx)膜から選択される少なくともいずれか1つの単層膜、若しくは2以上を積層した複合膜を用いて、ゲート絶縁膜110が構成されてもよい。
また、ゲート電極120のTiN膜122に代えて、窒化ハフニウム(HfN)膜、窒化ジルコニウム(ZrN)膜、窒化タンタル(TaN膜)、タングステン(W)膜、窒化タングステン(WN)膜等が使用可能とされている。また、TiAlN膜124に代えて、TaAlN膜、TaCAlN膜、TiCAlN膜、TaCAl膜、TiCAl膜、HfAlN膜、ZrAlN膜等の窒素及び炭素のうち少なくとも一方とAlとを含む金属膜、W膜、Ta膜、Ti膜等の金属膜中へAlを添加した金属膜が使用可能とされている。
なお、本実施の形態において、金属膜とは、金属原子を含む導電性の物質で構成される膜、すなわち導電性の金属含有膜という意味で使用されている。従って、金属膜には、金属単体で構成される導電性の金属単体膜、導電性の金属窒化膜、導電性の金属酸化膜、導電性の金属酸窒化膜、導電性の金属炭化膜、導電性の金属炭窒化膜、導電性の金属複合膜、導電性の金属合金膜、導電性の金属シリサイド膜等が含まれる。なお、TiN膜は導電性の金属窒化膜であり、TiAlN膜は導電性の金属複合膜である。
[半導体装置Mの構成]
前述の基板処理装置10及び第1基板処理方法を用いて成膜されたTiN膜を有する図9(A)及び図9(B)に示される半導体装置Mの構成は以下の通りである。半導体装置Mは本実施の形態ではDRAMである。
図9(B)に示されるように、DRAMでは、ワード線WLとこのワード線WLに交差する方向に延在されたデータ線DLとの交差部に、1 bitの情報を記憶可能とする記憶素子(メモリセル)Mが配置された構成とされている。記憶素子Mは、スイッチング素子SWと容量素子MCとの直列回路により構成されている。スイッチング素子SWには、図7に示される半導体装置TとしてのIGFET(MOSFET)が使用される。スイッチング素子SWのゲート電極(図7において符号120参照)はワード線WLに電気的に接続されている。一対の主電極(図7において符号130参照)の一方はデータ線DLに電気的に接続されている。一対の主電極の他方は容量素子MCの一方の電極に電気的に接続されている。容量素子MCの他方の電極には固定電位Vcが電気的に接続されている。固定電位Vcは例えば回路の接地電位又は回路の電源電位である。
図9(A)に示されるように、ウェーハ100上には図示を省略したスイッチング素子SWが設けられており、このスイッチング素子SW上に層間絶縁膜140を介して容量素子MCが設けられている。層間絶縁膜140は、スイッチング素子SWと容量素子MCとを絶縁分離する構成とされており、例えばSiO2膜により構成されている。層間絶縁膜140には上下に貫通する接続孔(ビアホール)142が設けられている。この接続孔142の内部には接続孔配線144が埋設されており、接続孔配線144を介在してスイッチング素子SWと容量素子MCとが電気的に接続されている。接続孔配線144としては、例えば抵抗値を低減する不純物が導入された多結晶Si膜が使用可能とされている。また、接続孔配線144と容量素子MCの一方の電極としての下部電極150との間にはバリアメタル膜146が設けられている。バリアメタル膜146としては、例えばTi膜が使用可能とされている。
容量素子MCは、下部電極150と、下部電極150上に設けられた誘電体152と、誘電体152上に設けられた他方の電極としての上部電極160とを積層した構成とされている。下部電極150は、接続孔配線144上にバリアメタル膜146を介して配設されており、本実施の形態において無天有底の中空円柱状、中空角柱状、中空多角柱状等の立体形状により構成されている。下部電極150は、前述の本実施の形態に係る基板処理装置10及び第1基板処理方法を用いて成膜されたTiN膜により構成されている。誘電体152は下部電極150の立体形状に沿って設けられている。本実施の形態では、誘電体152には、酸化ジルコニウム(ZrO2)膜154、酸化アルミニウム(Al2O3)膜156、更にこれらよりも比誘電率が高い酸化チタン(TiO2)膜158のそれぞれを順次積層した複合膜により構成されている。SiO2膜に比べて比誘電率が高い高誘電率材料で誘電体152が構成されているので、容量素子MCは単位面積当たりの電荷蓄積量を増加する構成とされている。上部電極160は、下部電極150の立体形状に沿って誘電体152を介して設けられている。上部電極160は下部電極150と同様にTiN膜により構成されている。容量素子MCは、下部電極150及び上部電極160に金属膜を使用すると共に、誘電体152に絶縁体を使用しているので、MIM(Metal Insulator Metal)構造とされている。なお、本実施の形態では、下部電極150、上部電極160の双方がTiN膜により構成されているが、この構造に限定されるものではなく、例えばいずれか一方がSi膜であってもよい。すなわち、本実施の形態に係る基板無処理方法を用いて成膜されるTiN膜は、少なくとも下部電極150か上部電極160かのいずれか一方を構成していればよい。
容量素子MC上には層間絶縁膜164が設けられている。層間絶縁膜164上には、図示を省略したデータ線DL等の配線が設けられている。
[半導体装置Mの製造方法]
上記半導体装置M、特に記憶素子Mの容量素子MCの製造方法は、図10及び図11〜図18に示される以下の通りである。まず、図10に示されるように、半導体基板としてのウェーハ100が準備される(S30)。
図示を省略したが、ウェーハ100の主面部に、前述の図7に示される半導体装置Tと同様の構造を有するスイッチング素子SWが形成される(S31)。スイッチング素子SWの製造方法に関しては、前述の図8に示される半導体装置Tの製造方法と同様であるので、ここでの説明は省略する。次に、スイッチング素子SW上を覆う層間絶縁膜140が形成され、スイッチング素子SWの一対の主電極(130)の他方上において層間絶縁膜140に接続孔142が形成される(図11参照)。引き続き、接続孔142の内部に接続孔配線144が形成され、更に接続孔142の内部において接続孔配線144上にバリアメタル膜146が形成される(図11参照)。
図11に示されるように、バリアメタル膜146上を含む層間絶縁膜140上に第1エッチングストッパ膜148、第1犠牲膜166、第2エッチングストッパ膜168のそれぞれが順次形成される。第1エッチングストッパ膜148には例えば窒化シリコン(Si3N4)膜が使用され、Si3N4膜はCVD法により形成される。第1犠牲膜166には例えばSiO2膜が使用され、SiO2膜はCVD法により形成される。第2エッチングストッパ膜168には例えばSi3N4膜が使用され、Si3N4膜はCVD法により形成される。
図12に示されるように、バリアメタル膜146上において、第2エッチングストッパ膜168、第1犠牲膜166、第1エッチングストッパ膜148が順次除去され、容量素子MCの輪郭形状を規定するシリンダホール170が形成される(S32)。シリンダホール170は、第2エッチングストッパ膜168上に図示を省略したマスクを形成し、このマスクを用いたRIE等の異方性エッチングにより形成される。マスクには、例えばフォトリソグラフィ技術により形成されたレジストマスクが使用される。なお、シリンダホール170の底部において、バリアメタル膜146の表面は露出されている。
図13に示されるように、シリンダホール170の内壁及びシリンダホール170の内部において露出されるバリアメタル膜146の表面上を含む第2エッチングストッパ膜168上に下部電極150が形成される。この工程では、下部電極150がウェーハ100の主面(100A)上の全面に形成されており、容量素子MC毎に分割されていない。ここで、下部電極150は、前述した本実施の形態に係る第1基板処理方法を用いて成膜されたTiN膜により形成される。詳細な成膜手順は前述の説明の通りである。
次に、図14に示されるように、シリンダホール170が埋設される第2犠牲膜172が下部電極150上に形成される。この第2犠牲膜172には例えばSiO2膜が使用され、SiO2膜はCVD法により形成される。引き続き、図15に示されるように、平坦化処理が実施され、シリンダホール170以外の第2犠牲膜172及び第2エッチングストッパ膜168が除去される。この除去には、例えばケミカルメカニカルポリッシング(CMP:Chemical Mechanical Polishing)が使用される。
次に、シリンダホール170の内部に埋設された第2犠牲膜172及びシリンダホール170の輪郭形状を規定する第1犠牲膜166が選択的に除去される。第1犠牲膜166の除去にはその下地膜として形成された第1エッチングストッパ膜148がエッチング深さの制御に使用される。これにより、図16に示されるように、上記平坦化処理の後にバリアメタル膜146の表面上に残存された立体形状の下部電極150が露出され、かつ形成される(S33)。
図17に示されるように、下部電極150上及びバリアメタル膜146上にZrO2膜154が形成され(S34)、引き続きZrO2膜154上にAl2O3膜156が形成され(S35)、Al2O3膜156上にTiO2膜158が形成される(S36)。これにより、誘電体152が形成される。
図18に示されるように、誘電体152上に上部電極160が形成される(S37)。ここで、上部電極160は、前述した本実施の形態に係る基板処理装置10及び第1基板処理方法を用いて成膜されたTiN膜により形成される。詳細な成膜手順は前述の説明の通りである。上部電極160が形成されることにより、容量素子MCが形成される。また、容量素子MCが形成されることにより、DRAMの記憶素子Mが完成する。
[本実施の形態の作用及び効果]
本実施の形態に係る半導体装置T又は半導体装置Mの製造方法では、図1〜図3に示される反応室30の内部に被処理基板としてのウェーハ100が搬入される。この反応室30の内部に金属化合物を含む原料ガス(ここではTiCl4)が供給されると共に、金属化合物に対して反応性を有する反応性ガス(ここではNH3)が供給される。これにより、ウェーハ100上にTiN膜が成膜される。
ここで、TiN膜が形成されないとき、反応性ガスを反応室30へ供給する図3に示される反応性ガス供給系54には腐食抑制ガスが封入される。腐食抑制ガスとしては、ここでは不活性ガスとしてのN2が使用される。この腐食抑制ガスの封入により、反応性ガス供給系54の腐食が効果的に抑制又は防止される。一方、TiN膜が形成されるときには、反応性ガス供給系54に封入された腐食抑制ガスが排気された後に、この反応性ガス供給系54を通して反応性ガスが供給される。このため、TiN膜の成膜初期の段階における反応性ガスの流量制御性が向上されるので、高品質のTiN膜が成膜される。また、TiN膜の成膜初期の段階における反応性ガスの流量制御性が向上されることから、反応性ガスのプリフローが必要とされない。従って、TiN膜の成膜時間が短縮される。
また、本実施の形態に係る基板処理装置10では、図3に示される原料ガス供給系52から反応室30の内部に原料ガスが供給され、反応性ガス供給系54から反応室30の内部に反応性ガスが供給される。この原料ガス及び反応性ガスの供給は、図4に示される制御部70により実行される。これにより、反応室30の内部に搬入された被処理基板としてのウェーハ100上にここではTiN膜が成膜される。
ここで、基板処理装置10には、腐食抑制ガス封入系58及び腐食抑制ガス排気系64が設けられている。腐食抑制ガス封入系58は、反応性ガス供給系54に反応性ガス供給系54の腐食性が反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する。腐食抑制ガス排気系64は、反応性ガス供給系54に封入された腐食抑制ガスを排気する。そして、制御部70により、反応室30の内部に原料ガスを供給し、腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系54を通して反応性ガスを供給し、反応室30の内部に搬入された被処理基板としてのウェーハ100上にTiN膜が成膜される。このため、TiN膜の成膜初期の段階における反応性ガスの流量制御性が向上されるので、高品質のTiN膜が成膜される。また、TiN膜の成膜初期の段階における反応性ガスの流量制御性が向上されることから、反応性ガスのプリフローが必要とされない。従って、TiN膜の成膜時間が短縮される。
以上説明したように、本実施の形態に係る半導体装置T若しくは半導体装置Mの製造方法、又は基板処理装置10によれば、短時間において高品質な薄膜を成膜することができる。
(第2実施の形態)
図19を用いて、本発明の第2実施の形態を説明する。第2実施の形態は、基板処理方法の別の例を説明するものである。なお、本実施の形態の説明において、第1実施の形態で説明した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付し、説明が重複するので、同一の構成要素の説明は省略する。
[第2基板処理方法]
本実施の形態に係る第2基板処理方法は、図19に示される以下の通りである。ここで、第2基板処理方法は、第1基板処理方法と同様に、基板処理装置10の図4に示される制御部70が第1記憶装置74又は第2記憶装置76に格納された成膜処理に必要なプログラムに従って実行する処理手順である。なお、第2基板処理方法の説明において、前述の図1〜図4に示される基板処理装置10の各部の構成要素が適宜参酌される。
図19に示されるように、本実施の形態に係る第2基板処理方法は、図5に示される第1実施の形態に係る第1基板処理方法のステップS14まで同様の手順で進められる。そして、ステップS14において説明したTiN膜の成膜処理が終了した後に、引き続き成膜処理が開始される(S40)。この成膜処理では、第1実施の形態に係る基板処理装置10が引き続き使用され、CVD法によりTiN膜が成膜される。CVD法とは、一定の成膜条件(温度等の製造プロセス条件)下で、成膜に用いる少なくとも2種類の原料となる原料ガス(ここでは一方は反応性ガス)を同時に被処理基板上に供給し、気相での化学反応により生成された生成物質を被処理基板上に堆積し成膜を行う手法である。
まず、反応室30の内部において、ステップS14による成膜処理が終了した後、連続して原料ガス供給系52からの原料ガスとしてのTiCl4と反応性ガス供給系54からの反応性ガスとしてのNH3とが混合されて供給される(S401)。このようなインサイチュー(in situ)処理が実施されることにより、成膜処理の時間が短縮可能となる。原料ガス発生源52Aに供給される不活性ガスとしてのN2流量はマスフローコントローラ56Mにより調整され、この調整等に従ってTiCl4の反応室30への供給量が調整される。TiCl4の供給量は例えば0.1 g/min〜1.0 g/minである。NH3の供給量は、マスフローコントローラ54M等により調整され、例えば0.1 slm〜0.5 slmである。また、反応室30では、ヒータ46により、ウェーハ100の温度が300 ℃〜550 ℃、好ましくは450 ℃に調整される。これにより、ウェーハ100上にTiN膜が成膜される。TiN膜の膜厚はウェーハ100がTiCl4及びNH3に晒される時間により調整される。
この後、反応室排気系60により反応室30の内部の残留TiCl4及び残留NH3が除去される(S402)。この残留ガスの除去によりステップS40での成膜処理が終了する。ここで、ステップS14における成膜処理では、滑らかな表面を有しかつ緻密なTiN膜が成膜される。ステップS40における成膜処理では、成膜されたTiN膜上に、CVD法を用いて更にTiN膜が成膜されるので、イノベーションタイムの面内不均一性に起因する膜厚不均一やモフォロジー劣化が効果的に抑制される。また、CVD法による成膜直後の不均一な成長による膜質の低下が効果的に抑制される。
次に、ステップS14における成膜処理及びステップS40における成膜処理の一連の工程が1サイクルとされ、予め設定されたTiN膜の膜厚に到達するまで、1回以上の所定回数で一連の工程が繰返して実施される(S41)。これにより、ウェーハ100上にTiN膜が成膜され、成膜処理が完了する。
次に、第1基板処理方法と同様に、ステップS146の膜質改質処理並びにステップS15以降の処理が開始される。そして、反応室30から成膜処理後のウェーハ100が搬出されることにより、第2基板処理方法が終了する。
[本実施の形態の作用及び効果]
本実施の形態に係る第2基板処理方法では、前述の第1実施の形態に係る基板処理方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。更に、第2基板処理方法では、滑らかな表面を有する緻密なTiN膜上にCVD法を用いてTiN膜が成膜されるので、膜質が良好なTiN膜が短時間で成膜可能となる。
[基板処理方法の変形例]
第2実施の形態に係る第2基板処理方法では、前述のステップS14による成膜処理でTiN膜が成膜された後に、ステップS40によるCVD法を用いた成膜処理でTiN膜が連続して成膜されている。また、この一連の工程が1サイクルとされ、複数サイクルが実施されている。本発明は、これらの基板処理方法に限定されない。例えば、本発明は、ステップS14による成膜処理とステップS40による成膜処理とを順不同で複数回行い、TiN膜を成膜してもよい。
(その他の実施の形態)
以上説明したように、複数の実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、上記基板処理装置及び基板処理方法では、被処理基板としての半導体基板上に成膜することで半導体装置が製造されているが、本発明は、被処理基板として石英ガラス基板、非可塑性(硬質)樹脂基板、可塑性(軟質)樹脂基板等の基板上に成膜して液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、発光装置等を製造してもよい。発光装置としては、レーザ(LASER: Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等が含まれる。
また、本発明は、金属膜の成膜に限定されるものではなく、例えば、SiO2等の酸化膜、Si3N4等の窒化膜、金属酸化膜、金属窒化膜等の成膜に適用可能である。すなわち、原料ガス供給系や反応性ガス供給系の腐食を効果的に抑制又は防止するために腐食抑制ガスが封入され、成膜直前に腐食抑制ガスが排気される手法が必要とされる基板処理装置、基板処理方法、半導体装置の製造方法、その他装置の製造方法等に、本発明は有効に適用可能である。
(本発明の好ましい態様)
本発明の好ましい態様は下記に記載された付記の通りである。
(付記1)
本発明の付記1に係る半導体装置の製造方法は、
無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系に封入された状態で、当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを排気する工程と、
当該反応室内に前記金属化合物を含む原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、当該反応室内に搬入された被処理基板上に成膜する工程と、を備えている。
(付記2)
本発明の付記2に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1に係る半導体装置の製造方法において、前記反応性ガス供給系の圧力よりも前記反応室内の圧力が低い状態で、前記反応性ガスが当該反応性ガス供給系を通して当該反応室へ供給されている。
(付記3)
本発明の付記3に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1又は前記付記2に係る半導体装置の製造方法において、前記腐食抑制ガスを封入する工程及び前記腐食抑制ガスを排気する工程が1回以上実施された後に、前記被処理基板上に成膜する工程が設けられている。
(付記4)
本発明の付記4に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記3のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して原子を一層ずつ堆積して薄膜を成膜する工程である。
(付記5)
本発明の付記5に係る半導体装置の製造方法は、前記付記4に係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程の後に、前記成膜された膜質を改質する工程を備えている。
(付記6)
本発明の付記6に係る半導体装置の製造方法では、前記付記5に係る半導体装置の製造方法において、前記膜質を改質する工程は、アニール処理又はブラズマ処理により前記膜質を改質する工程である。
(付記7)
本発明の付記7に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1から前記付記3のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを前記反応室で混合して成膜する工程である。
(付記8)
本発明の付記8に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記3のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して原子を一層ずつ成膜する工程と、当該成膜する工程に連続して前記原料ガスと前記反応性ガスとを前記反応室で混合して成膜する工程とを含んでいる。
(付記9)
本発明の付記9に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記3のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して原子を一層ずつ成膜する工程と、前記原料ガスと前記反応性ガスとを前記反応室で混合して成膜する工程とを含み、双方の工程が順不同で複数回行われている。
(付記10)
本発明の付記10に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記3のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して原子を一層ずつ成膜する工程と、前記原料ガスと前記反応性ガスとを前記反応室で混合して成膜する工程とを含み、双方の工程が順に複数回行われている。
(付記11)
本発明の付記11に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記10のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程で供給される前記原料ガスは前記金属化合物としてチタンを含む原料ガスであり、前記反応性ガスは窒素を含む反応性ガスであり、前記薄膜は窒化チタン膜である。
(付記12)
本発明の付記12に係る半導体装置の製造方法では、前記付記1〜前記付記11のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法において、前記成膜する工程で供給される前記原料ガスは四塩化チタン(TiCl4)であり、前記反応性ガスはアンモニア(NH3)である。
(付記13)
本発明の付記13に係る半導体装置の製造方法では、前記付記7に係る半導体装置の製造方法において、
前記成膜する工程は、
前記反応室内に前記原料ガス及び前記反応性ガスを供給して成膜する工程と、
この後、前記原料ガス及び前記反応性ガスの供給を停止すると共に、前記反応室内を排気する工程と、
この後、前記反応室内に前記反応性ガスを供給して前記成膜された膜質を改質する工程と、
この後、前記反応性ガスの供給を停止すると共に、前記反応室内を排気する工程と、
を更に備えている。
(付記14)
本発明の付記14に係る基板処理方法は、
無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系に当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する工程と、
前記反応性ガス供給系に封入された前記腐食抑制ガスを排気する工程と、
当該反応室内に前記金属化合物を含む原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、当該反応室に搬入された前記被処理基板上に成膜する工程と、を備えている。
(付記15)
本発明の付記15に係る基板処理方法では、前記付記14に係る基板処理方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して成膜する工程を含んでいる。
(付記16)
本発明の付記16に係るガス供給方法は、
無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系に当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する工程と、
前記反応性ガス供給系に封入された前記腐食抑制ガスを排気する工程と、
当該反応室内に前記金属化合物を含む原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、当該反応室に搬入された被処理基板上に成膜する工程と、を備えている。
(付記17)
本発明の付記17に係るガス供給方法では、前記付記16に係るガス供給方法において、前記成膜する工程が、前記原料ガスと前記反応性ガスとを交互に前記反応室へ供給して成膜する工程を含んでいる。
(付記18)
本発明の付記18に係る半導体装置は、
ゲート絶縁膜と、当該ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、当該ゲート電極の両側に設けられた一対の主電極とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)を備え、
前記ゲート電極が、前記付記1〜前記付記13のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法により成膜されている。
(付記19)
本発明の付記19に係る半導体装置では、前記付記18に係る半導体装置において、
前記ゲート絶縁膜が、シリコン酸化膜の誘電率よりも高い誘電率を有する高誘電体材料で構成され、
前記ゲート電極が、当該高誘電体材料上に設けられている。
(付記20)
本発明の付記20に係る半導体装置は、
下部電極と、当該下部電極上に設けられた誘電体と、当該誘電体上に設けられた上部電極とを有する容量素子を備え、
前記下部電極及び前記上部電極の少なくともいずれか一方の電極が、前記付記1〜前記付記13のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法により成膜されている。
(付記21)
本発明の付記21に係る半導体装置は、
互いに交差する方向に延在するワード線及びデータ線と、
当該ワード線と当該データ線との交差部に当該ワード線、当該データ線にそれぞれ接続された記憶素子とを備え、
前記ワード線が、前記付記1〜前記付記13のいずれか1つに係る半導体装置の製造方法により成膜されている。
(付記22)
本発明の付記22に係る半導体装置は、前記付記21に係る半導体装置において、
前記記憶素子が、スイッチング素子と容量素子との直列回路により構成されたダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)の記憶素子である。
(付記23)
本発明の付記23に係る基板処理プログラムは、
腐食抑制ガス封入系と、腐食抑制ガス排気系と、反応室と、原料ガス供給系と、反応性ガス供給系とを備えた基板処理装置として動作するコンピュータに実行させるものであって、前記コンピュータに、
前記腐食抑制ガス排気系が、前記反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気するステップと、
前記原料ガス供給系が、無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを前記反応室へ供給するステップと、
前記反応性ガス供給系が、前記腐食抑制ガスを排気した後に、前記金属化合物に対して反応性を有する前記反応性ガスを前記反応室へ供給し、前記反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜するステップと、
を備える処理を実行させている。
(付記24)
本発明の付記24に係る記憶媒体では、前記付記23に係る基板処理プログラムが、前記コンピュータに読出し可能に格納されている。
(付記25)
本発明の付記25に係る基板処理装置は、
被処理基板の内部への搬入及び内部からの搬出が可能な反応室と、
無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを前記反応室へ供給する原料ガス供給系と、
前記金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを前記反応室へ供給する反応性ガス供給系と、
当該反応性ガス供給系に当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する腐食抑制ガス封入系と、
当該反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気する腐食抑制ガス排気系と、
前記反応性ガス供給系に封入された前記腐食抑制ガスを前記腐食抑制ガス排気系へ排気し、前記反応室内に前記原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、前記反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜する制御を実行する制御部と、を備えている。
(付記26)
本発明の付記26に係る基板処理装置では、前記付記25に係る基板処理装置において、
前記反応性ガス供給系に挿入され、前記反応性ガスの流量を調整するマスフローコントローラを備え、
前記腐食抑制ガス封入系は、前記マスフローコントローラの上流側に接続され、少なくとも当該マスフローコントローラ内に腐食抑制ガスを封入する構成とされている。
(付記27)
本発明の付記27に係る基板処理装置では、前記付記25に係る基板処理装置において、
前記腐食抑制ガス排気系は、前記マスフローコントローラから前記反応室までの前記反応性ガス供給系と、前記反応室と、当該反応室に接続された反応室排気系とを備えた構成とされている。
10 基板処理装置
30 反応室
52 原料ガス供給系
54 反応性ガス供給系
54M、56M〜56Q マスフローコントローラ
56 不活性ガス供給系
58 腐食抑制ガス封入系
60 反応室排気系
62 ガス供給排気系
64 腐食抑制ガス排気系
70 制御装置
100 ウェーハ(被処理基板)

Claims (3)

  1. 無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを反応室へ供給する反応性ガス供給系に封入された状態で、当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを排気する工程と、
    前記反応室内に前記金属化合物を含む原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、前記反応室内に搬入された被処理基板上に成膜する工程と、
    を備えた半導体装置の製造方法。
  2. 被処理基板の内部への搬入及び内部からの搬出が可能な反応室と、
    無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを前記反応室へ供給する原料ガス供給系と、
    前記金属化合物に対して反応性を有する反応性ガスを前記反応室へ供給する反応性ガス供給系と、
    当該反応性ガス供給系に当該反応性ガス供給系の腐食性が前記反応性ガスよりも低い腐食抑制ガスを封入する腐食抑制ガス封入系と、
    前記反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気する腐食抑制ガス排気系と、
    前記反応性ガス供給系に封入された前記腐食抑制ガスを前記腐食抑制ガス排気系へ排気し、前記反応室内に前記原料ガスを供給し、前記腐食抑制ガスが排気された反応性ガス供給系を通して前記反応性ガスを供給し、前記反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜する制御を実行する制御部と、
    を備えた基板処理装置。
  3. 腐食抑制ガス排気系と、反応室と、原料ガス供給系と、反応性ガス供給系とを備えた基板処理装置として動作するコンピュータに実行させるものであって、前記コンピュータに、
    前記腐食抑制ガス排気系が、前記反応性ガス供給系に封入された腐食抑制ガスを排気するステップと、
    前記原料ガス供給系が、無機金属化合物及び有機金属化合物の少なくともいずれか1つの金属化合物を含む原料ガスを前記反応室へ供給するステップと、
    前記反応性ガス供給系が、前記腐食抑制ガスを排気した後に、前記金属化合物に対して反応性を有する前記反応性ガスを前記反応室へ供給し、前記反応室の内部に搬入された被処理基板上に成膜するステップと、
    を備える処理を実行させている基板処理プログラム。
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