JP2015007717A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】虚像表示される表示像の視認性を高める。【解決手段】HUD装置1は、複数の光学素子33が格子状に配列されるアレイ面32を有し、投射器10からアレイ面32に投射された表示光を拡散するスクリーン部材31と、スクリーン部材31にて拡散された表示光を投影面91側へ導光する光学部材51とを備える。光学部材51は、拡散された表示光がスクリーン部材31から直接入射される入射面52を有する。アレイ面32のうち投射器10からの表示光の投射により表示像71が結像される結像面34上の仮想点101を、入射面52の外周縁53に対して仮想面102により接続して、仮想点101と外周縁53との間の仮想面102により囲まれる仮想空間103を想定したとき、スクリーン部材31は、結像面34の仮想点101における法線104が仮想空間103外部に位置する光学位置関係100を成立させる。【選択図】図6

Description

本発明は、車両等の移動体の投影面に表示像を投影することにより、当該表示像の虚像を移動体の室内から視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置(以下、「HUD装置」という)に、関する。
従来、表示像となる表示光を投射器からスクリーン部材へ投射して拡散し、さらに拡散された表示光を光学部材により投影面側へと導光するHUD装置が、知られている。
こうした装置の一種として特許文献1に開示されるHUD装置は、複数の光学素子が格子状に配列されるアレイ面を、スクリーン部材としての光学板に有しており、投射器からの表示光の投射により表示像を、当該アレイ面に結像可能となっている。それと共に、特許文献1に開示される装置HUDは、拡散された表示光が光学板から直接入射する入射面を、光学部材としてのミラーに有しており、当該入射面での反射作用により表示光を導光可能となっている。
特開2009−128659号公報
しかし、特許文献1に開示されるHUD装置において外光は、HUD装置外から入射面に入射してスクリーン部材側へ導光されると、アレイ面により反射して入射面に戻る場合が懸念される。この場合、入射面から投影面側へは、表示像となる表示光と共に、アレイ面での外光の反射光(以下、「外光反射光」という)も導光される。その結果、外光反射光の重なった表示光により表示像が虚像表示されることになるので、当該表示像について、乱れやコントラスト比の低下に起因する視認性の悪化が生じてしまう。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、虚像表示される表示像の視認性を高めたHUD装置を、提供することにある。
そこで、開示された一つの発明は、移動体(2)の投影面(91)に表示像(71)を投影することにより、当該表示像の虚像(70)を移動体の室内の視認領域(60)にて視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、表示像を形成する表示光を、投射する投射器(10)と、複数の光学素子(33)が格子状に配列されるアレイ面(32,2032,3032)を、有し、投射器からアレイ面に投射された表示光を拡散するスクリーン部材(31,2031,3031)と、スクリーン部材にて拡散された表示光を投影面側へ導光する光学部材(51,4051)と、を備え、光学部材は、拡散された表示光がスクリーン部材から直接入射される入射面(52,4052)を、有し、アレイ面のうち投射器からの表示光の投射により表示像が結像される結像面(34,2034,3034)上の仮想点(101)を、入射面の外周縁(53,4053)に対して仮想面(102)により接続して、それら仮想点と外周縁と間の仮想面により囲まれる仮想空間(103)を想定したとき、スクリーン部材は、結像面の仮想点における法線(104)が仮想空間の外部に位置する光学位置関係(100,2100,3100,4100)を、成立させる。
この発明によると、スクリーン部材のアレイ面のうち結像面上の仮想点と光学部材の入射面のうち外周縁との間の接続仮想面により囲まれた仮想空間に対して、その外部に、仮想点での法線が位置する。かかる光学位置関係の下、HUD装置外から入射面へと入射した外光は、仮想空間内部にてスクリーン部材側へ導光されて結像面により反射されることで、仮想空間外部にて法線に関する対称方向へと向かう。これによれば、結像面での外光反射光が仮想空間内部を通じて入射面に戻ることを、規制できる。故に、表示像の結像される結像面から入射面へ直接入射する表示光に、外光反射光が重なる事態を抑止して、当該表示光により虚像表示される表示像の視認性を高め得る。
また、開示された他の一つの発明においてスクリーン部材は、結像面全域の任意の仮想点にて光学位置関係を成立させる。
この発明によると、結像面の法線が仮想空間外部に位置する光学位置関係は、結像面全域の任意の仮想点にて成立するので、当該全域から入射面の外周縁内へと入射した表示光の全てに対して、外光反射光の重なりを抑止できる。これによれば、入射面の外周縁内から表示光が車両乗員の眼に届くことで虚像表示される表示像について、視認性を確実に高め得る。
第一実施形態によるHUD装置を示す構成図である。 第一実施形態による表示状態を示す模式図である。 第一実施形態によるスクリーン部材を部分的に示す斜視図である。 第一実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための斜視図である。 第一実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための正面図である。 第一実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための拡大構成図である。 第二実施形態によるHUD装置を示す構成図である。 第二実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための拡大構成図である。 第三実施形態によるHUD装置を示す構成図である。 第三実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための拡大構成図である。 第四実施形態によるHUD装置を示す構成図である。 第四実施形態によるスクリーン部材の光学部材に対する光学位置関係を説明するための拡大構成図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、本発明の第一実施形態によるHUD装置1は、「移動体」としての車両2に搭載され、インストルメントパネル80内に収容されている。HUD装置1は、車両2の表示部材であるウインドシールド90へ向かって、表示像71を投影する。ここで、車両2においてウインドシールド90の室内側の面は、インストルメントパネル80の上方にて表示像71が投影される投影面91を構成している。また、車両2においてウインドシールド90は、室内側の面と室外側の面とで、光路差を抑制するための角度差を有するものであってもよいし、当該光路差抑制のために蒸着膜乃至はフィルム等を室内側の面に設けたものであってもよい。
投影面91に対して表示像71が投影されると、車両2の室内では、当該投影面91により反射した表示光が乗員のアイポイント61に到達する。乗員は、アイポイント61への到達表示光を知覚することで、ウインドシールド90前方に結像された表示像71の虚像70を、視認可能となる。このとき虚像70の視認は、乗員の視認領域60内に、アイポイント61が位置するときに限られる。換言すれば、アイポイント61が視認領域60から外れている場合には、乗員による虚像70の視認が困難となる。
こうした投影面91への表示像71の投影によりHUD装置1は、図2に示すような表示像71の虚像70を、車両2の室内から視認可能に表示することとなる。尚、虚像70としては、例えば車両2の走行速度の指示表示70aや、ナビゲーションシステムによる車両2の進行方向の指示表示70b、車両2に関するウォーニング表示70c等が、表示される。
次に、以上の如き虚像70の表示機能を実現するHUD装置1の具体的構成につき、以下に説明する。図1に示すようにHUD装置1は、投射器10、結像光学系30及び導光光学系50を備えている。
投射器10は、表示像71を形成する表示光を射出部12から投射する。例えば投射器10は、微小電気機械システム(MEMS)を用いてレーザ光を投射するレーザスキャナであってもよいし、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いて可視光乃至はレーザ光を投射する映像表示システムであってもよいし、それら以外であってもよい。
結像光学系30は、投射器10よりも斜め上方に配置されるスクリーン部材31を有している。板状のスクリーン部材31は、例えば樹脂基材乃至はガラス基材の表面にアルミニウムを蒸着させてなり、射出部12と向き合うアレイ面32を投射器10側の表面に形成している。全体として矩形面状に形成されるアレイ面32には、図3に示すようにマイクロミラーとして凸面状に湾曲する複数の光学素子33が、縦横方向に格子状配列されている。ここで光学素子33は、全て一体物として形成されていてもよいし、あるいは別体に形成されて共通基材に保持されていてもよい。図1,3,6に示すように、こうした光学素子33の複数からなるアレイ面32のうち少なくとも一部の領域34には、投射器10から投射された表示光が直接に入射することで、表示像71が結像される。即ち第一実施形態では、アレイ面32の一部乃至は全体をなす領域34が、結像面34となる。かかる結像面34は、入射した表示光に対して反射作用を発揮することで、当該表示光を導光光学系50へと向かって拡散させる。尚、本実施形態において、各光学素子33の縦横各方向の幅は、例えば10〜500μmであり、また各光学素子33の頂点及び境界間のサグ量(換言ずれば、高さ乃至は深さ)は、例えば0.1〜5μmである。
図1に示すように導光光学系50は、投影面91の斜め下方に配置される拡大鏡51を、光学部材51として有している。板状の光学部材51は、例えば樹脂基材乃至はガラス基材の表面にアルミニウムを蒸着させてなる光反射型であり、アレイ面32と向き合う入射面52をスクリーン部材31側の表面に形成している。故に入射面52には、スクリーン部材31にて拡散された表示光が直接に入射する。ここで図4〜6に示すように、入射面52の全体形状としては、外周縁53が縦横の矩形であって、当該縦横の両方向にてスクリーン部材31からの離間側へと滑らかに湾曲する凹面形状が、採用されている。かかる凹面形状により入射面52は、アレイ面32のうち結像面34から入射する表示光に対して反射作用及び拡大作用を発揮することで、当該表示光を投影面91側へと導光する。このときには、入射面52から投影面91へ表示光が直接に導光されることで、当該投影面91に表示像71が投影される。したがって、入射面52により拡大されて投影面91から視認領域60の乗員の眼に届く表示光によれば、虚像70として表示される表示像71も拡大されたものとなる。
次に、スクリーン部材31の光学部材51に対する光学位置関係100を、詳細に説明する。
図4〜6に示すように、仮想点101、仮想面102及び仮想空間103を定義する。具体的に仮想点101は、アレイ面32のうち結像面34を構成する各光学素子33の湾曲凸面35(図3,6参照)上の点として、想定される。仮想面102は、光学部材51のうち入射面52の外周縁53をなす四辺53a,53b,53c,53dに対して、仮想点101を接続する面として、想定される。即ち仮想面102は、外周縁53と仮想点101との間を接続する錐面として、想定される。仮想空間103は、そうした外周縁53及び仮想点101間の仮想面102と、外周縁53内の入射面52とにより囲まれることで、錐状の空間として想定される。尚、入射面52とは、光学部材51のうち表面の一部又は全体領域として、結像面34からの入射表示光に対して投影面91側への導光作用(即ち反射作用)を実質的に発揮可能な領域を意味し、外周縁53は、当該領域の最外周の輪郭部を意味する。
以上の想定下にて実現される光学位置関係100は、図6に示すように、仮想点101における結像面34の法線104と仮想空間103との関係に特徴がある。具体的に法線104は、結像面34をなす湾曲凸面35に対して仮想点101を接点とする接平面105を、想定した場合に、仮想点101を通って当該接平面105に垂直な直線をいう。光学位置関係100は、そうした法線104を上述の仮想空間103とは重ねない、即ち錘状の仮想空間103の外部に位置させるように、設定されている。ここで、特に第一実施形態の光学位置関係100は、結像面34の全域における任意の仮想点101にて、結像面34の法線104が仮想空間103の外部に位置する関係を、成立させるものとなっている。尚、結像面34の全域とは、アレイ面32のうち投射器10からの投射表示光により表示像71が結像される一部又は全体領域を、意味する。
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態によると、スクリーン部材31のアレイ面32のうち結像面34上の仮想点101と光学部材51の入射面52のうち外周縁53との間の接続仮想面102により囲まれた仮想空間103に対して、その外部に、仮想点101での法線104が位置する。かかる光学位置関係100の下、図6の如くHUD装置1外から入射面52へと入射した外光Loは、仮想空間103内部にてスクリーン部材31側へ導光されて結像面34により反射されることで、仮想空間103外部にて法線104に関する対称方向へと向かう。これによれば、図6の如く結像面34での外光反射光Lrが仮想空間103内部を通じて入射面52に戻ることを、規制できる。故に、表示像71の結像される結像面34から入射面52へ直接入射する表示光に、外光反射光Lrが重なる事態を抑止して、当該表示光により虚像表示される表示像71の視認性を高め得る。
ここで特に、結像面34の法線104が仮想空間103外部に位置する光学位置関係100は、結像面34全域の任意の仮想点101にて成立するので、当該全域から入射面52の外周縁53内へ入射した表示光の全てに対して、外光反射光の重なりを抑止できる。これによれば、入射面52の外周縁53内から表示光が乗員の眼に届くことで虚像表示される表示像71について、視認性を確実に高め得る。
また、第一実施形態によるスクリーン部材31において拡散される表示光は、入射面52での反射作用により拡大されて投影面91側へ導光されるので、当該表示光が乗員の眼に届くことで虚像表示される表示像71も、拡大される。そこで、仮想点101における結像面34の法線104が仮想空間103外部に位置する光学位置関係100を採用することによれば、拡大された表示像71ついて、外光反射光Lrの重なった表示光に起因して視認性の悪化する事態を、抑止できる。
さらに第一実施形態によると、投射器10から投射された表示光を反射作用により拡散する結像面34では、仮想点101での法線104が仮想空間103の外部に位置することになる。かかる結像面34によれば、反射作用を受けて拡散した表示光を、仮想空間103の内部を通じて入射面52に入射させると同時に、入射面52から導かれる外光Loを仮想空間103の外部へと反射できる。故に、入射面52へ入射する表示光に外光反射光Lrが重なるのを抑止して、当該表示光により虚像表示される表示像71の視認性を高め得る。
(第二実施形態)
図7,8に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態のスクリーン部材2031は、例えば樹脂板乃至はガラス板からなる光透過型である。スクリーン部材2031は、射出部12と向き合う投射面2036を投射器10側の裏面に形成している。それと共にスクリーン部材2031は、入射面52と向き合うアレイ面2032を光学部材51側の表面に形成している。ここで、全体として矩形面状に形成されるアレイ面2032には、マイクロレンズとして凸面状に湾曲する複数の光学素子33(図8参照)が、縦横方向に格子状配列されている。こうした光学素子33の複数からなるアレイ面2032のうち少なくとも一部の領域2034には、投射器10から投射面2036へ直接に投射された表示光が入射することで、表示像71が結像される。即ち第二実施形態では、アレイ面2032の一部乃至は全体をなす領域2034が、結像面2034となる。かかる結像面2034は、入射した表示光に対して透過作用を発揮することで、当該表示光を入射面52へと向かって拡散させる。尚、こうして入射面52へ直接入射する表示光は、第一実施形態と同様に、拡大されて投影面91側へと導光される。
このような第二実施形態の光学位置関係2100は、図8に示す如く、第一実施形態の光学位置関係100にて「結像面34」及び「アレイ面32」をそれぞれ「結像面2034」及び「アレイ面2032」と読み替えた関係となる。即ち、結像面2034を構成する各光学素子33の湾曲凸面35上の点として、仮想点101が想定される光学位置関係2100では、結像面2034全域における任意の仮想点101にて、結像面2034の法線104が仮想空間103外部に位置する。
ここまで説明した第二実施形態によると、結像面34の反射作用による効果を除いて、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに第二実施形態によると、投射器10から投射された表示光を透過作用により拡散する結像面2034では、仮想点101での法線104が仮想空間103の外部に位置することになる。かかる結像面2034によれば、透過作用を受けて拡散した表示光を、仮想空間103の内部を通じて入射面52に入射させると同時に、入射面52から導かれる外光Loを仮想空間103外部へと反射できる。故に、入射面52へ入射する表示光に外光反射光Lrが重なるのを抑止して、当該表示光により虚像表示される表示像71の視認性を高め得る。
(第三実施形態)
図9,10に示すように本発明の第三実施形態は、第一及び第二実施形態の変形例である。第三実施形態のスクリーン部材3031も、例えば樹脂板乃至はガラス板からなる光透過型であるが、当該部材3031は、入射面52と向き合う射出面3037を光学部材51側の表面に形成している。それに応じてスクリーン部材3031は、射出部12と向き合うアレイ面3032を投射器10側の裏面に形成している。ここで、全体として矩形面状に形成されるアレイ面3032に、マイクロレンズとして凸面状に湾曲する複数の光学素子33(図10参照)が、縦横方向に格子状配列されている。こうした光学素子33の複数からなるアレイ面3032のうち少なくとも一部の領域3034には、投射器10から直接に投射された表示光が入射することで、表示像71が結像される。即ち第二実施形態では、アレイ面3032の一部乃至は全体をなす領域3034が、結像面3034となる。かかる結像面3034は、入射した表示光に対して透過作用を発揮することで、当該表示光を射出面3037側へ拡散させる。尚、こうして拡散されることで、射出面3037から入射面52に直接入射する表示光は、第一実施形態と同様に、拡大されて投影面91側へと導光される。
このような第三実施形態の光学位置関係3100は、図10に示す如く、第一実施形態の光学位置関係100にて「結像面34」及び「アレイ面32」をそれぞれ「結像面3034」及び「アレイ面3032」と読み替えた関係となる。即ち、結像面3034を構成する各光学素子33の湾曲凸面35上の点として、仮想点101が想定される光学位置関係3100では、結像面3034全域における任意の仮想点101にて、結像面3034の法線104が仮想空間103外部に位置する。
ここまで説明した第三実施形態によると、結像面34の反射作用による効果を除いて、第一実施形態と同様の効果を奏することができ、また第二実施形態の結像面2034による効果を、結像面3034によって同様に奏することができる。
(第四実施形態)
図11,12に示すように本発明の第四実施形態は、第一実施形態の変形例である。第四実施形態では、上下方向において投影面91及びスクリーン部材31間に配置される拡大レンズ4051を、光学部材4051としている。光学部材4051は、例えば樹脂レンズ乃至はガラスレンズからなる光透過型であり、アレイ面32と向き合う入射面4052をスクリーン部材31側のレンズ面に形成している。故に入射面4052には、スクリーン部材31にて拡散された表示光が直接に入射する。ここで、入射面4052の全体形状としては、図12に示す外周縁4053が縦横の矩形であって、当該縦横の両方向にてスクリーン部材31からの接近側へと滑らかに湾曲する凸面形状が、採用されている。かかる凸面形状により入射面4052は、結像面34から入射する表示光に対して透過作用及び拡大作用を発揮することで、当該表示光を投影面91側へと導光する。
このような第四実施形態の光学位置関係4100は、図12に示す如く、第一実施形態の光学位置関係100にて「光学部材51」、「入射面52」及び「外周縁53」をそれぞれ「光学部材4051」、「入射面4052」及び「外周縁4053」と読み替えた関係となる。即ち、光学位置関係4100では、結像面34全域における任意の仮想点101にて、外周縁4053との間の仮想面102と、外周縁4053内の入射面4052とにより囲まれた仮想空間103の外部に、結像面34の法線104が位置する。
ここまで説明した第四実施形態によると、入射面52の反射作用による効果を除いて、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに第四実施形態によると、スクリーン部材31にて拡散される表示光は、入射面4052を通じた透過作用により拡大されて投影面91側へと導光されるので、当該表示光が乗員の眼に届くことで虚像表示される表示像71も、拡大される。そこで、仮想点101における結像面34の法線104が仮想空間103外部に位置する光学位置関係4100を採用することによれば、拡大された表示像71について、外光反射光Lrの重なった表示光に起因して視認性の悪化する事態を、抑止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
第一〜第四実施形態に関する変形例1では、法線104が仮想空間103外部に位置する関係100,2100,3100,4100を、結像面34,2034,3034のうち外周縁等を除く一部領域にて想定可能な任意の仮想点101に対し、成立させてもよい。また、第二及び第三実施形態に関する変形例2では、第四実施形態に準じて透過作用を発揮する入射面4052を有した光学部材4051を、反射作用を発揮する入射面52を有した光学部材51に代えて採用してもよい。さらにまた、第一及び第四実施形態に関する変形例3では、スクリーン部材31のうち射出部12及び光学部材51,4051と向き合う表面とは反対側の裏面に、結像面34を含む光反射型のアレイ面32を形成してもよい。
第一〜第四実施形態に関する変形例4では、導光光学系50において光学部材51,4051と投影面91との間に、例えばミラー乃至はレンズといった他の光学要素の少なくとも一つを、設けてもよい。また、第一〜第四実施形態に関する変形例5では、結像光学系30においてスクリーン部材31,2031,3031よりも投射器10側に、例えばレンズといった他の光学要素の少なくとも一つを、設けてもよい。
第一〜第四実施形態に関する変形例6では、車両2の投影面91を形成する表示部材として、ウインドシールド90以外の要素、例えばウインドシールド90の室内側の面に貼り付けたコンバイナ、又はウインドシールド90とは別体に形成されたコンバイナ等を、採用してもよい。また、第一〜第四実施形態に関する変形例7では、車両2以外の船舶乃至は飛行機等の各種移動体(輸送機器)に、本発明を適用してもよい。
1 HUD装置、2 車両、10 投射器、31,2031,3031 スクリーン部材、32,2032,3032 アレイ面、33 光学素子、34,2034,3034 領域・結像面、35 湾曲凸面、51 拡大鏡・光学部材、52,4052 入射面、53,4053 外周縁、53a,53b,53c,53d 四辺、60 視認領域、70 虚像、71 表示像、90 ウインドシールド、91 投影面、100,2100,3100,4100 光学位置関係、101 仮想点、102 仮想面、103 仮想空間、104 法線、105 接平面、2036 投射面、3037 射出面、4051 拡大レンズ・光学部材、Lo 外光、Lr外光反射光

Claims (6)

  1. 移動体(2)の投影面(91)に表示像(71)を投影することにより、当該表示像の虚像(70)を前記移動体の室内の視認領域(60)にて視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記表示像を形成する表示光を、投射する投射器(10)と、
    複数の光学素子(33)が格子状に配列されるアレイ面(32,2032,3032)を、有し、前記投射器から前記アレイ面に投射された前記表示光を拡散するスクリーン部材(31,2031,3031)と、
    前記スクリーン部材にて拡散された前記表示光を前記投影面側へ導光する光学部材(51,4051)と、を備え、
    前記光学部材は、拡散された前記表示光が前記スクリーン部材から直接入射される入射面(52,4052)を、有し、
    前記アレイ面のうち前記投射器からの前記表示光の投射により前記表示像が結像される結像面(34,2034,3034)上の仮想点(101)を、前記入射面の外周縁(53,4053)に対して仮想面(102)により接続して、それら仮想点と外周縁と間の前記仮想面により囲まれる仮想空間(103)を想定したとき、
    前記スクリーン部材は、前記結像面の前記仮想点における法線(104)が前記仮想空間の外部に位置する光学位置関係(100,2100,3100,4100)を、成立させることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記スクリーン部材は、前記結像面全域の任意の前記仮想点にて前記光学位置関係を成立させることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記光学部材(51)は、前記スクリーン部材にて拡散された前記表示光を、前記入射面での反射作用により拡大して導光することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記光学部材(4051)は、前記スクリーン部材にて拡散された前記表示光を、前記入射面を通じた透過作用により拡大して導光することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記スクリーン部材(31)は、前記投射器から投射された前記表示光を、前記結像面(34)での反射作用により拡散することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記スクリーン部材(2031,3031)は、前記投射器から投射された前記表示光を、前記結像面(2034,3034)を通じた透過作用により拡散することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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