JP2015007445A - 管継手構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプを接続する際、小さな回転トルクで袋ナットを回転させることができる管継手構造を提供する。【解決手段】袋ナット2と、袋ナット2が外嵌される雄ネジ3付の突出筒部4を有する継手本体5と、を備えた管継手構造に於て、突出筒部4の先端面6に、複数本の爪部7を突設する。さらに、突出筒部4のパイプ挿入用孔部8は、先端方向に僅かに拡径するテーパ孔9に形成され、袋ナット2が雄ネジ3に螺進することによって、爪部7の先端部10がパイプ外周面11に圧接しつつパイプ先端12を継手本体5の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態に移行し、かつ、パイプ最先端13をテーパ孔9の内周面20に圧接した先端密接状態とするように構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、管継手構造に関する。
従来、複数個のパイプ抜止用小円盤を有する円筒状リテーナをパイプ軸心廻りに公転(回転)させることにより、パイプ抜止用小円盤を自転させつつパイプに食込ませて抜止めする管継手構造が公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかし、パイプを接続する際、パイプの外周面に螺旋状食込み跡を形成しつつ、パイプ抜止用小円盤がパイプ外周面へ食込んでゆく際に、食込みに大きな抵抗があり、円筒状リテーナを回転させるための回転トルクが大きいという欠点があった。さらに、大きな回転トルクをもって上記螺旋状食込み跡を凹設(形成)しつつ上記リテーナを多数回転させる必要があるという欠点もあった。
また、給湯・給水に用いる場合、水中の塩素等による腐食防止のために耐腐食性を有する高価なシールを用いる必要があった。また、部品点数が多く、製作及び組立てに手間がかかるという欠点があった。
解決しようとする課題は、パイプを接続する際、大きな回転トルクを多数回転にわたって加える作業を要し、作業能率が低いという点である。また、高価な耐腐食性シールを用いる必要がある点である。すなわち、通常のニトリルゴム等の材質から成るシールは実質上用いることができず、コスト高となる点である。また、部品点数が多い点である。また、製作及び組立てに手間がかかるという点である。
そこで、本発明に係る管継手構造は、袋ナットと、該袋ナットが外嵌される雄ネジ付の突出筒部を有する継手本体と、を備えた管継手構造に於て、上記突出筒部の先端面に、複数本の爪部を突設し、さらに、上記突出筒部のパイプ挿入用孔部は、先端方向に拡径するテーパ孔に形成され、上記袋ナットが上記雄ネジに螺進することによって、上記爪部の先端部がパイプ外周面に圧接しつつパイプ先端を継手本体の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態に移行し、かつ、パイプ最先端を上記テーパ孔の内周面に圧接した先端密接状態とするように構成したものである。
また、上記爪部が、上記突出筒部の先端面の外周端縁部に連結された薄肉基部と、該薄肉基部よりも肉厚の肉厚部と、該肉厚部の先端に連設された食込み用小凸部とを、有し、袋ナット未螺進状態では、上記肉厚部は先端方向にゆくにしたがってラジアル内方向へ傾斜した傾斜状であり、上記袋ナットが螺進するにしたがって、袋ナットによって、上記肉厚部がアキシャル内方向に押圧されて軸心直交平面状に近づくように上記薄肉基部を中心として折曲げられ、上記爪食込み状態に移行するように構成したものである。
本発明の管継手構造によれば、パイプを接続する際、小さな回転トルクで袋ナットを回転させることができる。かつ、袋ナットを回転すべきは、1〜3回程度で済む。そして、十分な抜止力を発揮し、ウォーターハンマー等によるパイプ引抜力にも耐える。また、ニトリルゴム等の通常の材質から成るOリングの寿命を延長することができるので、このようなOリングを用いることが可能となり(耐腐食性シールは不要となり)、低コストで製作することができる。また、部品点数が少なくなり、容易に製作及び組立てを行なうことができ、かつ、安価に製作することができる。
以下、図示の実施の形態に基づいて本発明について詳説する。
図1・図2は、本発明の第1の実施の形態を示す。この管継手構造は、ステンレス管、鋼管等の金属製パイプ1を接続する管継手構造であって、例えば、給水・給湯用の配管に用いられる。袋ナット2と、袋ナット2が外嵌される雄ネジ3付の突出筒部4を有する継手本体5と、を備える。継手本体5は例えばステンレス製であって、ロストワックス法や切削加工等によって製造することができる。
図1・図2は、本発明の第1の実施の形態を示す。この管継手構造は、ステンレス管、鋼管等の金属製パイプ1を接続する管継手構造であって、例えば、給水・給湯用の配管に用いられる。袋ナット2と、袋ナット2が外嵌される雄ネジ3付の突出筒部4を有する継手本体5と、を備える。継手本体5は例えばステンレス製であって、ロストワックス法や切削加工等によって製造することができる。
図3・図4(、及び、図1・2)に示すように、突出筒部4の先端面6に、複数本(図例では5本)の爪部7が突設される。(爪部7は突出筒部4と一体に形成されている。)爪部7は周方向等間隔に配設するのが強度上好ましい。突出筒部4のパイプ挿入用孔部8が、先端方向に僅かに拡径するテーパ孔9に形成される。テーパ孔9の内周面20は、軸心Lを含む平面に於いて軸心Lと平行な方向に対して角度θ(図4(A)参照)傾斜している。角度θを1°未満に設定する。角度θが1°未満なので、パイプ1が最初にテーパ孔9の内周面20に当接してから袋ナット2を雄ネジ3に螺進させる際、スムーズにパイプ1が継手本体5の奥方へ押込まれる。角度θが1°以上の場合、パイプ1が最初にテーパ孔9の内周面20に当接してから袋ナット2を雄ネジ3に螺進させる際、抵抗が大きくなり、袋ナット2を小さな回転トルクで回転させることができない。また、パイプ1が継手本体5の奥方へ押込まれず、爪部7のパイプ1への食込み跡が大きくなる虞れがある。
図5の拡大断面図に示すように、爪部7が、突出筒部4の先端面6の外周端縁部15に連結された薄肉基部16と、薄肉基部16よりも肉厚の肉厚部17と、肉厚部17の先端18に連設された食込み用小凸部19とを、一体に有する。
図6・図7に示すように、袋ナット2の回転トルクを低減させるための摩擦低減用部材21を備える。摩擦低減用部材21は、円筒部22と軸心直交方向の内鍔部23から成る。Oリング24と、爪部7の変形に伴ってOリング24を押圧する押圧リング25を備える。突出筒部4が、突出筒部4の先端側に開口する大径孔部28と、大径孔部28に(テーパ部を介して)連設された小径孔部29を有する。
次に、パイプ1の接続(配管)方法について説明する。まず、パイプ1を継手本体5に挿入してテーパ孔9の内周面20に当接させる。袋ナット未螺進状態(図1・図6参照)から、袋ナット2が雄ネジ3に螺進することによって、爪部7の先端部10がパイプ外周面11に圧接しつつパイプ先端12を継手本体5の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態(図2・図7参照)に移行し、かつ、パイプ最先端13をテーパ孔9の内周面20に圧接した先端密接状態(図2・図7参照)とするように構成される。例えば、外径20mmのパイプ1を接続する場合、パイプ1の内周面20への初期当接位置Xから軸心方向奥方へ約2mm移動して先端密封状態となる。パイプ1の奥方への移動と、爪部7の変形・食込みとが、ほぼ同時に進行するので、小さなトルクで袋ナット2を螺進させることができる。
すなわち、パイプ1が継手本体5の奥方へ移動しない場合(比較例)、パイプ1には、図10・図11に示すように、長手方向に長い寸法L2の(大きな)傷跡Zが形成されることとなり、袋ナット2を螺進させるために大きなトルクが必要となる。これに対し、本発明のようにパイプ1が継手本体5の奥方へ移動する場合、パイプ1には、図8・図9に示すように、小さな傷跡30が形成されるのみなので、小さな力で袋ナット2を螺進させることができる。
言い換えると、前者(図10・図11)では、爪部7がパイプ1の外周面11を削りつつ食込むため、大きなエネルギーを必要とし、袋ナット2を回転させるための(回転)トルクが大きくなり、後者(図8・図9)では、爪部7の先端部10が、パイプ1の外周面11を削ることなく、ラジアル内方向へ押込む如く食込み、小さなエネルギーで十分であり、袋ナット2を回転させるための(回転)トルクは小さくなる。
言い換えると、前者(図10・図11)では、爪部7がパイプ1の外周面11を削りつつ食込むため、大きなエネルギーを必要とし、袋ナット2を回転させるための(回転)トルクが大きくなり、後者(図8・図9)では、爪部7の先端部10が、パイプ1の外周面11を削ることなく、ラジアル内方向へ押込む如く食込み、小さなエネルギーで十分であり、袋ナット2を回転させるための(回転)トルクは小さくなる。
先端密接状態では、パイプ先端12とテーパ孔9の内周面20との圧接部Pにて第1段のシール作用(仮密封)を成し、Oリング24が配設される領域Yに、塩素ガス、活性酸素等の(Oリング24を劣化させる)気体又は液体が浸入しにくい。従って、Oリング24の寿命を延長することができる。
爪部7について詳しく説明すると、袋ナット未螺進状態では、爪部7の肉厚部17は先端方向にゆくにしたがってラジアル内方向へ傾斜した傾斜状であり、袋ナット2が螺進するにしたがって、袋ナット2から摩擦低減用部材21を介して肉厚部17に対して押圧力F(図6参照)がはたらき、袋ナット2によって、肉厚部17がアキシャル内方向に押圧されて軸心直交平面状(図7参照)に近づくように薄肉基部16を中心として折曲げられ(折畳まれ)、爪食込み状態に移行するように構成される。摩擦低減用部材21の円筒部22を介して、袋ナット2の内周面2Aからラジアル内方向の逃げ規制力F2が作用(図6参照)して、薄肉基部16がラジアル方向外方へ逃げるような変形を抑制する。
上記逃げ規制力F2を、袋ナット2の内周面2Aによって、爪部7の薄肉基部16の外面に作用させることによって、図6から図7に順次変化してゆく際に、爪部7の先端部10(小凸部19)が、深くパイプ1の外周面11に食込むこととなる。
上記逃げ規制力F2を、袋ナット2の内周面2Aによって、爪部7の薄肉基部16の外面に作用させることによって、図6から図7に順次変化してゆく際に、爪部7の先端部10(小凸部19)が、深くパイプ1の外周面11に食込むこととなる。
爪部7の変形に伴って、押圧リング25がOリング24を押圧し、Oリング24が大径孔部28から小径孔部29に(奥方へ)移行する。図1・図6に示す如く、袋ナット未螺進状態ではOリング24は大径孔部28内に配設されているので、パイプ1を挿入する際、パイプ最先端13によって傷付くことを防止することができる。そして、容易にパイプ1を挿入することができる。また、袋ナット2の締め忘れ、締付不十分の場合、初期漏れがあるので、容易にチェックすることができる。
本発明は、このように、爪部7の図6から図7への折曲げ作動を、Oリング24の本格的密封状態への切換に巧妙に活用して、構造の簡素化をも図っているものである。
本発明は、このように、爪部7の図6から図7への折曲げ作動を、Oリング24の本格的密封状態への切換に巧妙に活用して、構造の簡素化をも図っているものである。
図12は第2の実施の形態を示す。摩擦低減用部材21(図1・図2・図6・図7参照)が省略されて、袋ナット2が直接爪部7を押圧する。すなわち、袋ナット2から直接、押圧力F、及び、逃げ規制力F2が爪部7に加わる。袋ナット2の内周面26に当り27が形成されている。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図13・図14は第3の実施の形態を示す。袋ナット2が先端側内周面31に第1シール部材(Oリング)32を収納するための第1凹周溝33を有する。第1凹周溝33に第1シール部材32が収納される。袋ナット2が中間部内周面34に第2シール部材35(Oリング)を収納するための第2凹周溝36を有する。第2凹周溝36に第2シール部材35が収納される。なお、「中間部」とは、袋ナット2の雌ネジ40と軸心直交壁部41との間の軸心方向位置に対応する部分を言う。
突出筒部4に、先端側外径D1の小径外周面37と、先端側外径D1より大きな外径D2の大径外周面38が、段付き斜面部39をもって、形成される。大径外周面38は平滑に形成される。袋ナット未螺進状態(図13参照)では、第2シール部材35が軸心方向で小径外周面37に対応する位置に配設され、袋ナット2を螺進させると、第2シール部材35が段付き斜面部39を超えて大径外周面38に乗り上げてシールする(図14参照)ように構成する。ネジ部(袋ナット2の雌ネジ40、及び、継手本体5の雄ネジ3)に水等の流体が浸入しないという利点がある。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
図15・図16は第4の実施の形態を示す。第2凹周溝36を、継手本体5の雄ネジ3より基端側の外周面42に形成する。袋ナット未螺進状態(図15参照)では、袋ナット2の基端43が第2シール部材35を押圧せず、爪食込み状態(図16参照)では、袋ナット2によって第2シール部材35が押圧されてシールするように構成される。その他の構成は第3の実施の形態と同様である。初期漏れ検査の際、袋ナット2(の基端側の平滑内周面45)の締め忘れがあると、流体(水又は湯)が漏れるので、分かりやすい。さらに、第2シール部材35が見えるか否かで(すなわち目視で)袋ナット2の締め忘れをチェックすることができる。特に、第2シール部材35を明るい色(例えば赤色、黄色等)に着色するのが好ましい。第3の実施の形態と比較して、袋ナット2の外径D3を小さくすることができる(コンパクトである)という利点があるとともに、容易に製作することができる。
ここで、さらなる追加説明すると、具体的には、ロストワックス法によって、継手本体5に一体に爪部7を、容易にかつ安定した品質で製造可能であり、(従来の管継手における)小物部品の紛失の心配もなく、かつ、組立作業も簡素化可能となる。また、図5,図4等に示すように、(縦断面に於て)爪部7の薄肉基部16の外面、肉厚部17の外面形状は、滑らかに連続した曲線(乃至一部直線)であり、しかも、突出筒部4の先端面6近傍の外周面4Aと、(段差を無くして)薄肉基部16の外面とは、連続した直線状とした形状であるので、次のような利点がある。 (i) 袋ナット2を外嵌する際に、袋ナット2の内面や摩擦低減用部材21等に引掛って異常変形することがない。 (ii) 図6から図7のように爪部7が折曲げられる際に亀裂等の損傷を受けない。(iii) 図6から図7のように爪部7が折曲げられる際に折曲げられた形状(図7)が安定しており、パイプ1の外周面11への食込みが安定し、耐引抜力にばらつきが生じない。 (iv) 図6・図7に示した逃げ規制力F2が爪部7の外側面に確実に作用する。
次に、爪部7の内側面形状は、図5からも明らかに、薄肉基部16ではアール曲面(16A)であり、図6から図7に示したように、円滑に爪部7が折曲げられる。また、肉厚部17と小凸部19の断面形状は、蟹の鋏形として、パイプ外周面11にスムースかつ強固に食込むことを可能としている。
既述したように、袋ナット2が雄ネジ3に螺進するに伴って、図6から図7のように、爪部7の先端部10(小凸部19)がパイプ外周面11に圧接しつつパイプ先端12を継手本体5の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態に移行するので、図10・図11の比較例のパイプ固定の場合に比較して、長い寸法L2を削り取るための不必要なエネルギーが節減され、本発明では、図8・図9のように、ラジアル内方向へ、点状に十分深く食込んだ傷跡30が少ないエネルギーにて形成できる。従って、袋ナット2の螺進作業は、小さな回転トルクにて迅速に行なうことが可能となる。しかも、本発明では、パイプ先端12を継手本体5の奥方へ移動させる動作を、巧妙に第1段シール(仮密封)に活用している。すなわち、使用されるパイプ1の外径寸法に対して、継手本体5の孔部8の内径寸法を、図6に示したような状態となるように予め設定する(テーパ孔9のアキシャル方向中間位置に於てパイプ最先端13の外周端角部が軽く当接するように予め設定する)ことによって、その後、袋ナット2の螺進に伴って、図6から図7に示したように、テーパ孔9の奥方の小径部にパイプ最先端13の外周端角部が(比較的)強く圧接して(かつ、所定幅の圧接部Pを生じて)、図7に於けるOリング24の存在する領域Yへ、塩素ガスや活性酸素等の(有害な)気体又は液体が浸入しづらいように密封する。この密封は完全なシールではないので、本発明に於ては、“仮密封”と呼び、あるいは、本格的なOリング24によるシールの前のシールであるので“第1段シール”と呼ぶ。
このように、本発明では、パイプ先端12の(上述の)奥方へ移動させる動作を、巧妙に、第1段シール(仮密封)に活用している。
このように、本発明では、パイプ先端12の(上述の)奥方へ移動させる動作を、巧妙に、第1段シール(仮密封)に活用している。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、爪部7の本数は、増減自由であり、例えば、3本や7本等とするも良い。また、第2の実施の形態の当り27の形成を省略するも良い。また、第3の実施の形態、第4の実施の形態に、第1の実施の形態に示した摩擦低減用部材21を設けた構成とするも良い。
以上のように、本発明は、袋ナット2と、袋ナット2が外嵌される雄ネジ3付の突出筒部4を有する継手本体5と、を備えた管継手構造に於て、突出筒部4の先端面6に、複数本の爪部7を突設し、さらに、突出筒部4のパイプ挿入用孔部8は、先端方向に(僅かに)拡径するテーパ孔9に形成され、袋ナット2が雄ネジ3に螺進することによって、爪部7の先端部10がパイプ外周面11に圧接しつつパイプ先端12を継手本体5の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態に移行し、かつ、パイプ最先端13をテーパ孔9の内周面20に圧接した先端密接状態とするように構成したので、パイプ1を接続する際、パイプ外周面11に不必要な削り(図10、図11のような長い寸法L2の傷跡Z)をほとんど発生することなく爪部7の先端部10がラジアル内方向へ点状に食込むので、小さな回転トルクで袋ナット2を回転させることができる。そして、十分な抜止力を発揮し、ウォーターハンマーにも耐える。また、ニトリルゴム等の通常の材質から成るOリング24の寿命を延長することができるので、このようなOリング24を用いることが可能となり(耐腐食性シールは不要となり)、低コストで製作することができる。また、部品点数が少なくなり、容易に製作及び組立てを行なうことができ、かつ、安価に製作することができる。
また、爪部7が、突出筒部4の先端面6の外周端縁部15に連結された薄肉基部16と、薄肉基部16よりも肉厚の肉厚部17と、肉厚部17の先端18に連設された食込み用小凸部19とを、有し、袋ナット未螺進状態では、肉厚部17は先端方向にゆくにしたがってラジアル内方向へ傾斜した傾斜状であり、袋ナット2が螺進するにしたがって、袋ナット2によって、肉厚部17がアキシャル内方向に押圧されて軸心直交平面状に近づくように薄肉基部16を中心として折曲げられ、爪食込み状態に移行するように構成したので、小さな押圧力Fで爪部7を変形させることができる。また、爪食込み状態では、袋ナット2の内周面2Aからのラジアル内方向の逃げ規制力F2が肉厚部17を介してパイプ外周面11へ作用し、大きなラジアル方向の圧縮力(規制力F2)に爪部7は十分に耐え得る。しかも、薄肉基部16は、(図6から図7に示すように)確実かつスムースに折曲って、爪部7が折畳まれたように軸心直交平面状に近づき、爪食込み状態に常に安定して移行し、強力なパイプ耐引抜力を発揮する。
2 袋ナット
3 雄ネジ
4 突出筒部
5 継手本体
6 先端面
7 爪部
8 パイプ挿入用孔部
9 テーパ孔
10 先端部
11 パイプ外周面
12 パイプ先端
13 パイプ最先端
15 外周端縁部
16 薄肉基部
17 肉厚部
18 先端
19 食込み用小凸部
20 内周面
3 雄ネジ
4 突出筒部
5 継手本体
6 先端面
7 爪部
8 パイプ挿入用孔部
9 テーパ孔
10 先端部
11 パイプ外周面
12 パイプ先端
13 パイプ最先端
15 外周端縁部
16 薄肉基部
17 肉厚部
18 先端
19 食込み用小凸部
20 内周面
Claims (2)
- 袋ナット(2)と、該袋ナット(2)が外嵌される雄ネジ(3)付の突出筒部(4)を有する継手本体(5)と、を備えた管継手構造に於て、
上記突出筒部(4)の先端面(6)に、複数本の爪部(7)を突設し、
さらに、上記突出筒部(4)のパイプ挿入用孔部(8)は、先端方向に拡径するテーパ孔(9)に形成され、
上記袋ナット(2)が上記雄ネジ(3)に螺進することによって、上記爪部(7)の先端部(10)がパイプ外周面(11)に圧接しつつパイプ先端(12)を継手本体(5)の奥方へ押込み移動させながら爪食込み状態に移行し、かつ、パイプ最先端(13)を上記テーパ孔(9)の内周面(20)に圧接した先端密接状態とするように構成した管継手構造。 - 上記爪部(7)が、上記突出筒部(4)の先端面(6)の外周端縁部(15)に連結された薄肉基部(16)と、該薄肉基部(16)よりも肉厚の肉厚部(17)と、該肉厚部(17)の先端(18)に連設された食込み用小凸部(19)とを、有し、袋ナット未螺進状態では、上記肉厚部(17)は先端方向にゆくにしたがってラジアル内方向へ傾斜した傾斜状であり、上記袋ナット(2)が螺進するにしたがって、袋ナット(2)によって、上記肉厚部(17)がアキシャル内方向に押圧されて軸心直交平面状に近づくように上記薄肉基部(16)を中心として折曲げられ、上記爪食込み状態に移行するように構成した請求項1記載の管継手構造。
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