JP2015006276A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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啓人 中間
脇田 克也
Katsuya Wakita
克也 脇田
安井 利彦
Toshihiko Yasui
利彦 安井
菊川 智之
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
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Abstract

【課題】洗い工程における洗浄性能の向上とともに、汚れ再付着による黒ずみ発生を抑制する。
【解決手段】洗濯物を収容する回転ドラム3と、回転ドラム3を収容する水受け槽2と、洗剤が投入される洗剤ケース11cと、洗剤ケース11cを介さずに水受け槽2に給水する第1の給水経路11dと、洗剤ケース11cを介して水受け槽2に給水する第2の給水経路11eと、回転ドラム3を駆動するモータ4と、洗い工程などを制御する制御部14とを備え、前記洗い工程は、第1の給水経路11dを介して水受け槽2に直接給水して洗いを行う第1の予洗い工程と、第1の予洗い工程の後に行われる第1の給水経路11dを介して水受け槽2に直接給水して洗いを行う第2の予洗い工程と、第2の給水経路11eを介して水受け槽2に給水して洗いを行う本洗い工程とを含み、制御部14は、第1の予洗い工程の時間を、第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転ドラム内に洗濯物を投入し、洗い、すすぎなどの各工程を逐次制御して洗濯するドラム式洗濯機に関する。
従来の洗濯機において、洗浄性能を向上させるために、洗剤を投入しての洗い工程を行う前に、洗剤を投入せずに予洗い工程を行なう制御方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の洗濯機は、洗たくタイマーに洗たくコースの前に給水、予洗、脱水を設け、脱水終了後、運転前に箱体に投入した洗剤を内槽に自動投入し、洗濯行程へ移るようにタイマー時限を設定したものである。
特開昭58−124487号公報
しかしながら、前記特許文献1に示す従来の構成では、予洗いによって洗浄水に溶け出た汚れが予洗い中に他の洗濯物に再付着する可能性がある。特に、元々汚れが少なかった洗濯物にとっては他の汚れが付着した状態で洗濯工程を開始することになる。このような汚れが黒ずみ要因物質を含むと、特に、白色などの薄い色の衣類は洗濯の繰り返しで徐々に黒ずんでくるという課題があった。さらに、洗濯槽を横向きにして回転させるドラム式洗濯機では、洗浄水の使用量が少ないため、予洗いによる汚れの濃度が高くなり、上記黒ずみの課題が顕著になる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗剤量を増やさずに洗浄性能を高めて衣類の黒ずみを防止することができる、環境にやさしいドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容する水受け槽と、洗剤が投入される洗剤ケースと、前記洗剤ケースを介さずに前記水受け槽に給水される第1の給水経路と、前記洗剤ケースを介して水受け槽に給水される第2の給水経路と、前記回転ドラムを駆動するモータと、洗い工程などの一連の工程を制御する制御部とを備え、前記洗い工程は、前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第1の予洗い工程と、前記第1の予洗い工程の後に行われる前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第2の予洗い工程と、前記第2の給水経路を介して前記水受け槽に給水して洗いを行う本洗い工程とを含み、前記制御部は、前記第1の予洗い工程の時間を、前記第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御するものである。
これにより、洗濯機に給水された水により、洗濯物から早い段階で溶出され洗濯水の中に存在する黒ずみ要因物質の単位時間あたりの洗濯水への溶出量は、第1の予洗い工程、第2の予洗い工程、本洗いの順に少なくなる。そして、第1の予洗い工程の黒ずみ要因物質の洗濯水への単位時間当りの溶出量は他の2つの洗い工程に対し圧倒的に多くなってい
るため、第1の予洗い工程の時間を第2の予洗い工程の時間より短くすることにより、第1の予洗い工程の黒ずみ要因物質が多く含まれる洗濯水による洗いを長い時間継続することなく排水し、洗濯水に多く存在する黒ずみ要因物質を洗濯機から除去できるため、洗濯物へ汚れが再付着することを抑制し、洗濯の繰り返しで衣類が黒ずむことを抑制することができる。
本発明の洗濯機は、洗い工程における洗浄性能の向上とともに、汚れ再付着による黒ずみ発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面模式図 同ドラム式洗濯機のブロック回路図 同ドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャート 同ドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャート 同ドラム式洗濯機の洗い工程において給水量が所定水位に到達してからの経過時間に対する洗濯水の透過度の変化を示したグラフ
第1の発明の洗濯機は、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容する水受け槽と、洗剤が投入される洗剤ケースと、前記洗剤ケースを介さずに前記水受け槽に給水される第1の給水経路と、前記洗剤ケースを介して水受け槽に給水される第2の給水経路と、前記回転ドラムを駆動するモータと、洗い工程などの一連の工程を制御する制御部とを備え、前記洗い工程は、前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第1の予洗い工程と、前記第1の予洗い工程の後に行われる前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第2の予洗い工程と、前記第2の給水経路を介して前記水受け槽に給水して洗いを行う本洗い工程とを含み、前記制御部は、前記第1の予洗い工程の時間を、前記第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御するものである。
これにより、洗濯機に給水された水により、洗濯物から早い段階で溶出され洗濯水の中に存在する黒ずみ要因物質の単位時間あたりの洗濯水への溶出量は、第1の予洗い工程が、第2の予洗い工程及び本洗い工程に対し圧倒的に多くなる。そのため、第1の予洗い工程の時間を第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御することにより、第1の予洗い工程の黒ずみ要因物質が多く含まれる洗濯水による洗いを長い時間継続することなく排水し、洗濯水に多く存在する黒ずみ要因物質を洗濯機から除去できるため、洗濯物へ汚れが再付着することを抑制し、洗濯の繰り返しで衣類が黒ずむことを抑制することができる。
また、第1、第2の予洗い工程では給水された水を、洗剤ケースを通らない第1の給水経路を通し、水受け槽に直接的に給水して所定時間撹拌するために、洗濯開始時に、洗剤ケースに入れた洗剤を利用しないで水のみで洗濯物を洗い、本洗い時にこの洗剤を使用して洗濯できる。洗剤なしでは、洗剤がある場合に比較し、洗濯物からの汚れ成分の除去力は低下するが、水に溶けやすい汚れや洗濯物に付着している砂や泥等の無機汚れは水中に分散されることになり、これらの汚れは前記予洗いの排水時に洗濯機外に排出される。この動作を2回繰り返すことにより、水に溶けたり、水に分散されたりする無機汚れ等の多くは洗濯物から出て洗剤のない洗濯水に移り、その後この洗濯水は排出されるため、これらの汚れが洗濯物への再付着する確率が低くなる。水だけで落としきれない汚れは、洗濯物に付着したまま残ることになるが、2回以上の水だけでの洗いによって当初洗濯物に付着している汚れの多くは洗濯機外に排出することができるため、再付着が要因となる黒ず
み発生を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記洗い工程における時間について、前記第1の予洗い工程、前記第2の予洗い工程、前記本洗い工程の順に長くするものである。これにより、洗濯機に給水された水により、洗濯物に存在する黒ずみ要因物質の単位時間あたりの洗濯水への溶出量は、第1の予洗い工程、第2の予洗い工程、本洗いの順に少なくなるとともに、第1の予洗い工程の黒ずみ要因物質の洗濯水への単位時間当りの溶出量は他の2つの洗い工程に対し圧倒的に多いため、第1の予洗い工程の時間を第2の予洗い工程の時間より短くし、第2の予洗い工程の時間を本洗い工程の時間より短くすることにより、黒ずみ要因物質が多く含まれる洗濯水での洗い時間を短くして排水し、洗濯水に存在する黒ずみ要因物質を洗濯機から除去できるため、洗濯物への再付着が要因となる黒ずみ発生を抑制することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記本洗い工程において使用する洗剤量は、予洗い工程がない洗濯よりも使用する洗剤量を少なくするものである。これにより、第1、第2の予洗い工程で洗濯物に存在する汚れを落とし洗濯機の外に排出することにより、予洗い工程がない場合よりも洗剤を使用して洗う場合の洗濯物の汚れ量を低減することができるため、洗剤使用量を少なくしても予洗い工程がない洗濯と同等以上の洗浄性能を確保することができる。
第4の発明は、第1〜第3のうちいずれかの発明において、前記第2の予洗い工程と前記本洗い工程の間に脱水工程を実施するものである。これにより、第2の予洗い工程後の脱水により、洗濯物に残存する汚れは更に少なくなるため、黒ずみの発生を更に抑制することができる。
第5の発明は、第1〜第4のうちいずれかの発明において、前記第2の予洗い工程の完了後の脱水における回転ドラムの最高回転数での回転時間は、すすぎでの中間脱水または最終脱水の最高回転数の回転時間よりも短いものである。これより、第1の発明の効果を維持した上で、脱水時間が短くなることによる省エネと洗濯時間を短縮することができる。
第6の発明は、第1〜第5のうちいずれかの発明において、すすぎ工程において、柔軟剤用の給水以外は、前記洗剤ケースを通さない前記第1の給水経路により給水するものである。第1の発明の効果に加え、柔軟剤以外の給水経路は洗剤ケースを通らず直接水受け槽に給水されるため、水圧の損失が少なくなることにより給水速度が速くなるため、すすぎ工程での所定水位まで給水される時間が短くなることによりすすぎ性能を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、ドラム式洗濯機の図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本発明で使用する洗濯水とは、洗い工程において用いられる、洗剤成分を含む水としての洗浄水と、すすぎ工程において用いられる、洗剤成分や汚れをすすぐ水としてのすすぎ水との、両方を包括するものである。また、循環シャワーとは、循環ポンプの運転により循環経路から吐出される洗濯水を意味する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面模式図である。図2は、同ドラム式洗濯機の給水弁、給水経路、洗剤ケースの接続を示す模式図である。
図1において、ドラム式洗濯機1の内部に水受け槽2が配設されている。水受け槽2の
内側に洗濯槽として洗濯物を収容する回転ドラム3が水平な回転軸によって回転可能な状態で配設されている。回転ドラム3は、背面に接続されたモータ4に駆動されて回転する。回転ドラム3は、有底円筒状に構成され、開口側から洗濯物が収容される。また、回転ドラム3は円筒面に複数の通水孔3aが設けられ、円筒面の内側には洗濯物を攪拌するための複数個の突起板25が設けられている。回転ドラム3は、洗い工程やすすぎ工程では洗濯槽として機能し、脱水工程では脱水槽として機能する。
水受け槽2の最低部には配管の取水部5が接続されている。取水部5は、排水弁6を介して排水管7につながっている。取水部5と排水弁6の間の配管から、取水部5から取り込んだ洗濯水を回転ドラム3に吐出する吐出口8につながった配管が連通され、循環経路9が形成される。循環経路9に設けられた循環ポンプ10の運転により、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3に循環シャワーとして吐出される。このように、回転ドラム3内の洗濯物に洗濯水をかけることができる。
給水弁11が水受け槽2の上方に設けられている。図2において、給水弁11は2つの電磁弁A11a、電磁弁B11bを有する。電磁弁A11aは水受け槽2に水を直接供給する。電磁弁B11bは、水を洗剤ケース11cを通じて水受け槽2に供給する。そして、電磁弁A11aを開き、電磁弁B11bを閉じることにより水受け槽2に直接給水する第1の給水経路11dと、電磁弁B11bを開き、電磁弁A11aを閉じることにより洗剤ケース11cを通り水受け槽2に給水する第2の給水経路11eとが設けられている。水位検知部12は、給水開始後にすぐに反応する位置に設置され、たとえば隔膜(ダイアフラム)に加わる圧力を膜の変形として検出することで水受け槽2内の水位を検知する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。図3において、制御装置13は、マイクロコンピュータで構成された制御部14を有し、パワースイッチング部15を介してモータ4、排水弁6、循環ポンプ10、給水弁11などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの一連の工程を逐次制御する。入力設定部16は、使用者が運転コース等を設定するものである。制御部14は、入力設定部16からの情報等を表示部17に表示する。記憶部18は、制御部14により制御するのに必要なデータを記憶している。商用電源19は、電源スイッチ20を介して供給される。回転数検知部21は、回転ドラム3の回転数を検知する。制御部14は、回転ドラム3の回転数を検知する回転数検知部21の情報から、パワースイッチング部15を介して回転ドラム3の回転数を制御する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャートである。洗い工程は、第1の予洗い工程と第2の予洗い工程と本洗い工程とを含む。使用者がドラム式洗濯機1に洗濯物を投入し、電源スイッチ20を押すと、入力設定部16が洗濯のコース等を入力できる様になる。制御部14は、入力設定部16からの情報を表示部17に表示して使用者に知らせる。使用者が洗濯のコースを、例えば「黒ずみ対策コース」に決定して洗濯のスタートボタンを押すと、制御部14は、洗濯物量を判定するために、図4に示すように、洗い工程の洗濯物重量検知を開始する。
洗濯物重量検知は、モータ4を制御して洗濯物とともに回転ドラム3を回転させる時のモータ4の電流信号の大きさを検出することによって行う。モータ4の電流信号が大きいほど洗濯物量が多いと判定する。また制御部14は、洗濯物量の判定結果に基づいて必要な洗剤量、柔軟剤量を決定し、その量を表示部17に表示して使用者に知らせる。制御部14は、使用者が洗剤、柔軟剤を投入する時間を考慮して、所定時間(例えば1分)経過した後に、給水を開始する。この時の洗剤量の決定に関しては、「黒ずみ対策コース」となるため、通常の洗濯の場合に比較して少ない洗剤量となる。黒ずみ対策コースでは、予洗い工程を2回行い、洗濯物に存在する汚れをあらかじめ落として洗濯機から排出するこ
とにより、予洗い後の洗剤を使用する洗い工程においては洗濯物の汚れはかなり減少している。従って、ドラム式洗濯機1は、洗剤使用量が少なくても予洗い工程がない洗濯と同等以上の洗浄性能を発揮することができる。
図4において、制御部14は、洗濯物量の判定後、第1の予洗い工程を開始する。まず制御部14は、給水弁11を操作して電磁弁A11aを開き、電磁弁B11bを閉じる。給水弁11を通過した水は第1の給水経路11dを通り、直接水受け槽2に溜められる。給水の開始と同時に、回転ドラム3が一定方向に約50r/minで回転するようにモータ4が駆動される。また、循環ポンプ10も運転され、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。この時、水は水受け槽2に直接供給されるため洗剤は洗剤ケースに残ったままであり、第1の予洗い工程では洗剤は使用されない。
制御部14は、水位検知部12の検知により給水が所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を制御して水受け槽2への給水を停止させ、循環ポンプ10を停止させる。同時に、制御部14は第1の予洗い時間T1のカウントを開始する。そして、制御部14は、回転ドラム3が約30秒毎に右回転と左回転とを行い洗濯物を攪拌するようにモータ4を駆動する。循環ポンプ10はこれより所定の間隔で間欠運転を開始する。時間がたつと更に洗濯物が洗濯水を吸収するため、水位検知部12の信号により、給水弁11を制御して電磁弁A11aを開き、水受け槽2への給水を再開して所定水位まで補給する。
回転ドラム3の攪拌においては、回転ドラム3内の洗濯物は回転ドラム3内に設けられた突起板(図示せず)に引っかかり、持ち上げられて落下することによりたたき洗いが行われる。このたたき洗いでは、洗濯物に落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるように、洗濯物が回転ドラム3の壁面に遠心力によって張り付かない程度の回転速度が好ましく、洗濯物の量にも依存するが50r/min程度が好ましい。回転ドラム3の回転方向は、同一方向でも、定期的に切り替えることとしてもよい。また、この時、回転ドラム3は一時的に停止しても差し支えない。
この攪拌において、洗濯物から黒ずみ要因物質を含む汚れは洗濯液中に溶出され、洗濯液の透過度は低下する。図5は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗い工程において、給水量が所定水位に到達してからの経過時間に対する洗濯水の透過度の変化を示したグラフである。例えば衣類量2kgの場合、所定水位に到達してからの経過時間に対する透過度は、洗剤ありの場合、洗剤なしの場合ともに約3分経過まで急激に低下し、その後は緩やかに低下する傾向を示している。従って、第1の予洗い時間T1は短時間で行うのが黒ずみ要因物質が洗濯物に再付着しにくく好ましい。
第1の予洗い時間T1が所定時間経過し、第1の予洗い工程が終了すると、制御部14は第2の予洗い工程を開始する。まず排水弁6が開かれ、排水管7を通して水受け槽2内の洗濯水が排水される。次に、制御部14は、第1の予洗い工程と同様に給水弁11を制御し、電磁弁A11aを開き、電磁弁B11bを閉じる。給水弁11を通過した水は第1の給水経路11dを通り、直接水受け槽2に溜められる。給水の開始と同時に、回転ドラム3は一定方向に約50r/minで回転するようにモータ4が駆動される。また、循環ポンプ10も運転され、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。この時、水は水受け槽2に直接供給されているため洗剤は洗剤ケースに残ったままであり、第2の予洗い工程では洗剤は使用されない。
制御部14は、水位検知部12の検知により給水が所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を制御して水受け槽2への給水を停止させ、循環ポンプ10を停止させる。同時に、制御部14は第2の予洗い時間T2のカウントを開始する。そして、制御部14は
、回転ドラム3が約30秒毎に右回転と左回転とを行い洗濯物を攪拌するようにモータ4を駆動する。循環ポンプ10はこれより所定の間隔で間欠運転を開始する。時間がたつと更に洗濯物が洗濯水を吸収するため、水位検知部12の信号により、給水弁11を制御して電磁弁A11aを開き、水受け槽2への給水を再開して所定水位まで補給する。
回転ドラム3の攪拌においては、回転ドラム3内の洗濯物は回転ドラム3内に設けられた突起板(図示せず)に引っかかり、持ち上げられて落下することによりたたき洗いが行われる。この2回目の攪拌において、第1の予洗い工程で残った黒ずみ要因物質を含む汚れは、洗濯物から洗濯液中に溶出される。しかしながら、第2の予洗い工程における洗濯液に溶出される黒ずみ要因物質を含む汚れは格段に少なくなっている。従って、第2の予洗い工程では黒ずみ要因物質が洗濯物に再付着する量は少なく、第2の予洗い時間T2は第1の予洗い時間T1より長時間行い、黒ずみ要因物質をより多く洗濯物から洗濯液中に溶出させるのが好ましい。
第2の予洗い時間T2が第1の予洗い時間T1よりも長い所定時間経過し、第2の予洗い工程が終了すると、制御部14は中間脱水を開始する。まず排水弁6が開かれ、排水管7を通して水受け槽2内の洗濯水が排水される。排水が完了すると、制御部14は、脱水を行うために回転ドラム3を回転させ、高速回転時の振動を抑制するバランスコントロールを経て、例えば600r/minまで回転ドラム3の回転数をアップさせる。この予洗い後の脱水により、洗濯物に残存している黒ずみ要因物質や汚れを含む洗濯水はドラム式洗濯機1の外に排出される。ここで、中間脱水における回転ドラム3の最高回転数での運転時間を、最終脱水の最高回転数での回転時間よりも短い時間とすれば、脱水時間が短くなることによる省エネと洗濯時間の低減が図れる効果が得られる。
次に、制御部14は、洗剤を用いた本洗いを開始する。まず、制御部14は、給水弁11を操作して電磁弁B11bを開き、電磁弁A11aを閉じる。給水弁11を通過した水は第2の給水経路11eから洗剤ケース11cを通り、水受け槽2に溜められる。給水の開始と同時に、回転ドラム3が一定方向に約50r/minで回転するようにモータ4が駆動される。また、循環ポンプ10も運転され、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。この時、給水された水は洗剤ケース11cを通るため、洗剤ケース11cに事前に投入されていた洗剤は、この給水された水により一緒に水受け槽2に流れ込む。
制御部14は、水位検知部12の検知により給水が所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を制御して水受け槽2への給水を停止させ、循環ポンプ10を停止させる。同時に、制御部14は本洗い時間T3のカウントを開始する。そして、制御部14は、回転ドラム3が約30秒毎に右回転と左回転とを行い洗濯物を攪拌するようにモータ4を駆動する。循環ポンプ10はこれより所定の間隔で間欠運転を開始する。時間がたつと更に洗濯物が洗濯水を吸収するため、水位検知部12の信号により、給水弁11を制御して電磁弁B11bを開き、水受け槽2への給水を再開して所定水位まで補給する。
回転ドラム3の攪拌においては、回転ドラム3内の洗濯物は回転ドラム3内に設けられた突起板(図示せず)に引っかかり、持ち上げられて落下することによりたたき洗いが行われる。このたたき洗いでは、洗濯物に落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるように、洗濯物が回転ドラム3の壁面に遠心力によって張り付かない程度の回転速度が好ましく、洗濯物の量にも依存するが50r/min程度が好ましい。回転ドラム3の回転方向は、同一方向でも、定期的に切り替えることとしてもよい。また、この時、回転ドラム3は一時的に停止しても差し支えない。
洗剤を用いた本洗い時間T3が第2の予洗い時間T2よりも長い所定時間T3経過する
と、2回の予洗いから続いた一連の洗い工程が終了する。図4は、この時点までを記載している。
以降、図示しないが、洗い工程が終了したあとは、すすぎ工程および脱水工程に移行してゆく。これらの概略を説明する。制御部14は第1のすすぎ工程を行うために排水弁6を開き、排水管7を通して水受け槽2内の洗濯水の排水を行う。すすぎ工程を2回行うと設定されている場合、排水が完了すると、第1のすすぎ工程の中間脱水が開始され、制御部14はモータ4を制御して回転ドラム3を回転させ、バランスコントロールを経て所定回転数である900r/minまで回転ドラム3の回転数をアップさせる。この中間脱水により、洗濯物に残存している洗濯水はドラム式洗濯機1の外に排出され、洗濯物に含まれる洗濯水は少なくなる。回転ドラム3が900r/minで所定時間運転されると、制御部14はモータ4を制御して回転ドラム3の回転を停止させる。
回転ドラム3の停止後、制御部14は、給水弁11、電磁弁A11aを開き、電磁弁B11bを閉じて給水を開始する。この時、給水された水は、洗剤ケースを通らない第1の給水経路11dにて、直接水受け槽2に溜められる。回転ドラム3は50r/minで一定方向での回転を開始し、循環ポンプ10は運転されており、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。制御部14は、水位検知部12により所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を制御して電磁弁A11aを閉じることにより、水受け槽2への給水を停止する。そして、制御部14は洗濯物を攪拌し、所定時間が経過すれば第1のすすぎ工程が終了したと判断し、排水弁6を開いて水受け槽2に溜まっているすすぎ水を排水する。
排水が完了すると、第2のすすぎ工程が開始される。第2のすすぎ工程は、中間脱水を含めて第1のすすぎ工程と同様の運転が行われる。そして制御部14は、所定時間が経過すれば第2のすすぎ工程が終了したと判断し、排水弁6を開いて水受け槽2に溜まっているすすぎ水を排水する。
排水が完了すると、最終脱水が開始される。制御部14はモータ4を制御し、バランスコントロールを経て回転ドラム3を最終回転数である900r/minまで回転数をアップさせる。この最終脱水により、洗濯物に残存しているすすぎ水はドラム式洗濯機1の外に排出され、洗濯物に含まれるすすぎ水は少なくなる。回転ドラム3が900r/minで所定時間運転されると、制御部14はモータ4を制御して回転ドラム3の回転を停止させる。回転ドラム3が停止した時点で洗濯は終了し、制御部14はドラム式洗濯機1の電源を切る。
以上の様に、ドラム式洗濯機に給水された水に、洗濯物から早い段階で黒ずみ要因物質が溶出されて再付着すると、これが洗濯のたびに繰り返されて黒ずみの要因となる。洗濯水の中に存在する黒ずみ要因物質の単位時間あたりの洗濯水への溶出量は、第1の予洗い工程後、第2の予洗い工程後にそれぞれ排水されていることにより、第1の予洗い工程、第2の予洗い工程、本洗いの順に少なくなる。従って、第1の予洗い工程の黒ずみ要因物質の洗濯水への単位時間当りの溶出量は他の2つの洗い工程に対し圧倒的に多くいため、第1の予洗い工程の時間を第2の予洗い工程に時間よりも短くし、さらに第2の予洗い工程の時間を本洗い工程の時間よりも短くする。このようにして、黒ずみ要因物質が多く含まれる洗濯水での洗い時間をより短くして排水することにより、洗濯水に存在する黒ずみ要因物質を洗濯機から除去できるため、洗濯物への再付着が要因となる黒ずみ発生を抑制することができる。
また、第1、第2の予洗い工程では給水された水は洗剤ケース11cを通らない第1の給水経路11dを通り、水受け槽2に直接給水して所定時間撹拌する。これにより、洗濯
開始時に洗剤ケース11cに投入された洗剤を利用しないで水のみで洗濯物を洗い、本洗い時にこの洗剤を使用して洗濯することができる。洗剤なしでは洗剤がある場合に比較して洗濯物からの汚れ成分の除去力は低下するが、水に溶けやすい汚れや洗濯物に付着している砂や泥等の無機汚れは水中に分散されることになり、これらの汚れは予洗いの排水時に洗濯機外に排出される。この予洗い動作を2回繰り返すことにより、水に溶けたり、水に分散されたりする無機汚れ等の多くは洗濯物から出て洗剤のない洗濯水に移り、その後この洗濯水は排出されるため、これらの汚れが洗濯物への再付着する確率が低くなる。水だけで落としきれない汚れは、洗濯物に付着したまま残ることになるが、2回以上の水だけでの洗いによって当初洗濯物に付着している汚れの多くは洗濯機外に排出することができるため、再付着が要因となる黒ずみ発生を抑制することができる。
更に、第1、第2の予洗い工程で洗濯物に存在する汚れを落として洗濯機の外に排出することにより、予洗い工程がない場合よりも洗剤を使用して洗う場合の洗濯物の汚れ量を低減することができるため、洗剤使用量を少なくしても予洗い工程がない洗濯と同等以上の洗浄性能を確保することができる。
また、第2の予洗い工程後の脱水により、洗濯物に残存する汚れは脱水される水といっしょに洗濯機の外に排出されるため、黒ずみの発生を更に抑えることができ、第2の予洗い工程の完了後の脱水における回転ドラムの最高回転数での回転時間は、すすぎでの中間脱水または最終脱水の最高回転数の回転時間よりも短くしており、この最高回転数での脱水時間を短くしても黒ずみ発生の抑制効果は同レベルであるため、脱水時間が短くなることによる省エネと洗濯時間の短縮を図ることができる。
また、柔軟剤以外の給水は洗剤ケース11cを通らず直接水受け槽2に給水されるため、水圧の損失が少なくなることにより給水速度が速くなるため、すすぎ工程での所定水位まで給水される時間が短くなることによりすすぎ性能が向上する。
尚、本実施の形態において、水受け槽2および回転ドラム3の回転軸は水平に配置されたものとしたが、傾斜していてもよい。また、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程における給水のタイミング、循環シャワーのタイミング、回転ドラム3の回転数等は特に限定するものではない。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機において、洗い工程は、洗剤ケースを介さず第1の給水経路を介して水受け槽に直接給水して洗いを行う第1の予洗い工程と、第1の予洗い工程の後に行われる第1の給水経路を介して水受け槽に直接給水して洗いを行う第2の予洗い工程と、洗剤ケースを介する第2の給水経路を介して水受け槽に給水して洗いを行う本洗い工程とを含み、制御部は、第1の予洗い工程の時間を、第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御するものであり、洗濯物からの汚れ成分の再付着による黒ずみの発生を抑制することができるもので、洗濯機はドラム式に限らない。また、乾燥機能を有する洗濯乾燥機などにも適用することができる。
1 ドラム式洗濯機
2 水受け槽
3 回転ドラム
4 モータ
5 取水部
6 排水弁
7 排水管
8 吐出口
9 循環経路
10 循環ポンプ
11 給水弁
11a 電磁弁A
11b 電磁弁B
11c 洗剤ケース
11d 第1の給水経路
11e 第2の給水経路
12 水位検知部
13 制御装置
14 制御部
15 パワースイッチング部
16 入力設定部
17 表示部
18 記憶部
19 商用電源
20 電源スイッチ
21 回転数検知部

Claims (6)

  1. 洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容する水受け槽と、洗剤が投入される洗剤ケースと、前記洗剤ケースを介さずに前記水受け槽に給水する第1の給水経路と、前記洗剤ケースを介して水受け槽に給水する第2の給水経路と、前記回転ドラムを駆動するモータと、洗い工程などの一連の工程を制御する制御部とを備え、前記洗い工程は、前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第1の予洗い工程と、前記第1の予洗い工程の後に行われる前記第1の給水経路を介して前記水受け槽に直接給水して洗いを行う第2の予洗い工程と、前記第2の給水経路を介して前記水受け槽に給水して洗いを行う本洗い工程とを含み、前記制御部は、前記第1の予洗い工程の時間を、前記第2の予洗い工程の時間より短くなるように制御するドラム式洗濯機。
  2. 前記洗い工程における時間について、前記第1の予洗い工程、前記第2の予洗い工程、前記本洗い工程の順に長くする請求項1項に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記本洗い工程において使用する洗剤量は、予洗い工程がない洗濯よりも使用する洗剤量を少なくする請求項1または2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記第2の予洗い工程と前記本洗い工程の間に脱水工程を実施する請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記第2の予洗い工程の完了後の脱水における前記回転ドラムの最高回転数での回転時間は、すすぎでの中間脱水または最終脱水の最高回転数の回転時間よりも短い請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  6. すすぎ工程において、柔軟剤用の給水以外は、前記洗剤ケースを通さない前記第1の給水経路により給水する請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020084918A1 (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

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