JP2015003445A - 自動車内装材用不織布及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、フッ素系の撥油剤を使用することなく、発泡ウレタン樹脂の表皮材への浸み出しを防止し、不織布の風合いを損なうことのない表皮材を、安価で安定的に製造する方法を提供する。【解決手段】本発明に係る非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の製造方法は、化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布の片面に、少なくとも非フッ素系防水剤と発泡剤を含み、発泡倍率6〜11.5倍、粘度6000〜14000mPa・sに調整した水性塗料を不揮発分基準で8.5〜22g/m2塗布し、温度95〜155℃で前記塗料を乾燥させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、非フッ素系防水剤を含有する不織布の製造方法に関するものである。
自動車等の車両用の内装材、特に天井材には、内装材に断熱性や吸音性を付与するために、発泡成形したウレタンシートが広く用いられている。従来は、発泡成形したウレタンシートに、不織布、起毛ニット、織物、又は塩ビシートなどの表皮材を、接着剤や熱接着性フィルムを介して積層一体化することにより内装材を製造していた。
近年では、製造工程の簡略化のために、ウレタンシートを発泡成形する際に、ウレタン樹脂の発泡前に表皮材を重ね、ウレタン樹脂の接着性を利用して、ウレタン樹脂発泡層と表皮材とを一体成形する方法が採用されている。しかしこの方法では、表皮材の特性(種類、厚さ、密度)によっては、ウレタンシートの発泡成形時の発泡圧により、ウレタン樹脂が表皮材に部分的に浸み出すという問題が指摘されており、表皮材の意匠性を損なうとか、風合いに齟齬を来すという不具合が生じていた。
このウレタン樹脂の浸み出し防止対策として、各分野で種々の検討がなされている。特許文献1には、フッ素系撥油剤を含有する繊維シートからなる表皮材が記載されている。また、特許文献2〜4には、表皮材の基材となる不織布の構成を工夫した例が示されており、例えば、特許文献2には、表皮材の基布としてフラッシュ紡糸法により製造された低通気度の不織布を使用することが記載されている。また、特許文献3〜4には、空隙率の異なる複数の不織布を積層して一体化した表皮材が記載されている。
特開2004−027466号公報 特開2003−311051号公報 特開平6−171002号公報 特開平6−171003号公報
しかしながら、特許文献1では、撥油剤としてフッ素系の撥油剤、特にパーフルオロアルキルアクリレート撥油剤が用いられている。炭素数が8以上のパーフルオロアルキル基を有する撥水・撥油剤は、環境中に排出されると、分解してパーフルオロオクタン酸(PFOA)を生じる可能性があることが指摘されており、該PFOAは、環境や人体への蓄積性、有害性が問題となっている。このため、炭素数が8以上のパーフルオロアルキル基を有する撥水・撥油剤は、現在使用が制限されているため、特許文献1の表皮材は使用できない。また、特許文献2〜4の表皮材は、製造方法が煩雑であるとか、浸み出し防止効果が一定しない、等の課題が存在している。
この様な状況下、本発明は、フッ素系の撥油剤を使用することなく、発泡ウレタン樹脂の表皮材への浸み出しを防止し、不織布の風合いを損なうことのない表皮材を、安価で安定的に製造する方法を提供することを課題として掲げた。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、非フッ素系防水剤と発泡剤を含んだ塗料を、特定の構成を有する不織布に塗布する前に、予め発泡倍率と粘度をそれぞれ所望の範囲内に調整しておき、これを不織布に塗布した後の加熱・乾燥工程において温度範囲を調整して塗料中の泡の破泡性を制御すれば、不織布内に浸透する塗料の量を調整できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の製造方法は、化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布の片面に、少なくとも非フッ素系防水剤と発泡剤を含み、発泡倍率6〜11.5倍、粘度6000〜14000mPa・sに調整した水性塗料を不揮発分基準で8.5〜22g/m2塗布し、温度95〜155℃で前記塗料を乾燥させることを特徴とする。前記非フッ素系防水剤は、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系防水剤であることが好ましい。また、前記水性塗料が、さらにエステル部分の炭素数が12以上の(メタ)アクリル酸エステルを単量体単位として含む撥水剤と、パラフィン系撥水剤とを含有することがより望ましい態様である。更に、前記水性塗料が、さらに整泡剤を含有することが望ましい。加えて、前記不織布がニードルパンチ不織布であることが好ましい。
更に本発明は、化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布に非フッ素系防水剤が含浸しており、前記非フッ素系防水剤が前記不織布に最も含浸している位置では、前記非フッ素系防水剤が前記不織布の片面から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲に含浸していることを特徴とする非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を包含する。
また本発明は、化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布に非フッ素系防水剤が含浸した非フッ素樹脂系防水剤加工不織布と発泡ポリウレタンとの積層体であって、前記非フッ素樹脂系防水剤加工不織布では、前記非フッ素系防水剤が前記不織布に最も含浸している位置において、前記非フッ素系防水剤が、前記不織布の発泡ポリウレタン非積層面から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲に含浸しており、前記発泡ポリウレタンは、前記非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の一部に含浸していることを特徴とする不織布−発泡ウレタン積層体も包含する。
本発明によれば、特定の構成を有する不織布に発泡させた水性塗料を塗布する際に、発泡倍率を6〜11.5倍、粘度を6000〜14000mPa・sに調整し、更にその後の乾燥工程での温度を95〜155℃にすることにより、発泡塗料中の泡の破泡性を調整でき、不織布の裏面にまで防水・撥水剤が浸透することのない非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を、安定的に製造することができる。
図1は、実施例の「発泡塗料の浸透」試験における評価方法を説明するための説明図である。
本発明に係る非フッ素樹脂系防水剤加工不織布について説明する。非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、ウレタン樹脂が表皮材の表面に浸み出すことを防ぐため、防水剤による防水剤処理(発泡ウレタン樹脂の浸透を制御する加工)がされている。一方で、ウレタン樹脂との接着性を高めるべく、ウレタン樹脂と接する側はウレタン樹脂を吸収するための防水剤処理がされていない。このように、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、片面が防水剤処理されていながら、反対の面は防水剤処理がされていないことが特徴的である。
そして本発明は、基材(不織布)に防水剤処理を施す際に使用する、非フッ素系防水剤を含む水性塗料の特性、及び塗工後の乾燥方法に特徴を有する。本発明において重要なのは、非フッ素系防水剤を含む水性塗料が、不織布の1/2程度の厚さまで浸透することである。本発明では、水性塗料を発泡させ、この発泡させた水性塗料を不織布に塗布し、その後、塗料中の泡の一部又は全部を不織布上で破泡することにより、水性塗料の浸透性を調整している。また、破泡性を調整すると同時に、発泡後の水性塗料の粘度も調整することで、水性塗料の浸透性を細かく制御している。
<基材>
まず、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の基材となる不織布について説明する。
基材は不織布から構成される。本発明に使用しうる不織布としては、湿式不織布、乾式不織布、スパンボンド式不織布等の各種不織布が使用できる。繊維の結合方法も特に限定されるものではなく、ニードルパンチ法、水流絡合法等の機械的絡合法;エアスルー法、ポイントボンド法、フラットボンド法等によるサーマルボンド法;ケミカルボンド法;スパンボンド法;ステッチボンド法等の各種結合方法が採用できる。本発明では、基材を嵩高く、風合いをソフトに仕上げることができることから、ニードルパンチ法、水流絡合法等の機械的絡合法が好ましく、特にニードルパンチ不織布が好ましく採用できる。
特に、ニードルパンチ法により不織布を作製する場合、繊維の絡合に使用する針は、番手の大きい、即ち細い針を用いると、発泡塗料が通液する際の通路が形成され難くなる。一方、番手の小さな、即ち太い針を用いると、発泡塗料が通液する通路が形成され破泡した塗料が不織布を通過し、厚さ方向に深く浸透してしまう虞がある。このような理由から、ニードルパンチ法により不織布を作製する場合は、針番手36〜42番程度のものを使用するとよい。
また、ニードルパンチ加工は、ウェブの上面又は下面の一方を針で突く方法;ウェブの上面及び下面の両方を針で突く方法;のいずれも採用できる。本発明では、破泡した塗料の浸透性と、塗料の不織布の裏面への抜けを防止する観点から、ウェブの上面及び下面の両方を針で突く方法がより好ましい。
ニードルパンチ加工では、得られる不織布の風合いを良いものとする為に、針深さは4〜7mm程度で行うことが好ましい。また針のトータル打ち込み本数は、例えば、600〜1000個/cm2が好ましく、より好ましくは700〜900個/cm2である。
本発明では、発泡塗料の浸透性、及び、ウレタン樹脂を発泡成形する際の浸透性を決める重要な因子として、基材(不織布)の見掛け密度が挙げられる。不織布の見掛け密度としては、0.08〜0.12g/cm3であり、より好ましくは0.085〜0.115g/cm3であり、更に好ましくは0.087〜0.11g/cm3である。不織布の見掛け密度が、0.08g/cm3を下回ると、繊維間隙が多くなり、発泡塗料やウレタン樹脂が不織布に浸透し易くなり、これらの不織布中での浸透量を調整することが難しくなるため好ましくない。また、不織布の見掛け密度が0.12g/cm3を上回ると、繊維間が密になり、発泡塗料やウレタン樹脂が不織布の内部へ浸透し難くなるため好ましくない。なお、不織布の見掛け密度の測定方法は、実施例の欄で詳述する。
また、見掛け密度を上記範囲内に調整するためには、不織布の目付と厚さのバランスが重要となる。不織布の目付は、130〜200g/m2であり、より好ましくは135〜190g/m2であり、更に好ましくは140〜175g/m2である。不織布の目付が前記範囲内であれば、不織布の見掛け密度を所定の範囲内に調整することが容易となる。
また、不織布の厚さは、1.5〜2.5mmであり、より好ましくは1.55〜2.4mmであり、更に好ましくは1.6〜2.3mmである。不織布の厚さが前記範囲内であれば、不織布の見掛け密度を所定の範囲内に調整することが容易となる。
不織布に使用される繊維としては、化学繊維が使用できる。具体的には、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセル等の再生繊維;アセテート繊維、トリアセテート繊維等の半合成繊維;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維;ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維、ポリアリレート等のポリエステル繊維;ポリアクリロニトリル繊維、ポリアクリロニトリル−塩化ビニル共重合体繊維等のアクリル繊維;ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維;ビニロン繊維、ポリビニルアルコール繊維等のポリビニルアルコール系繊維;ポリ塩化ビニル繊維、ビニリデン繊維、ポリクラール繊維等のポリ塩化ビニル系繊維;ポリウレタン繊維;ポリエチレンオキサイド繊維、ポリプロピレンオキサイド繊維等のポリエーテル系繊維;等が好ましい。これらの繊維は、単独で使用しても、混繊して使用してもよい。
中でも、再生繊維や合成繊維が好ましく、より好ましくは、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維等のポリエステル繊維;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維;ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維;等の合成繊維である。特にポリエステル繊維が好ましく、ポリエチレンテレフタレート繊維が最適である。ポリエステル繊維は、不織布100重量%中、70重量%以上(より好ましくは90重量%以上、更に好ましくは95重量%以上)含まれている事が望ましい。
使用される繊維は、繊維径、繊維長、共に特に限定されるものではない。基材を構成する繊維の繊維径としては、繊度が例えば、1〜30dtexであることが好ましく、より好ましくは1.2〜20dtexである。また繊維長は、例えば、25〜100mmであることが好ましく、より好ましくは35〜75mmである。
<水性塗料>
次に、前記基材(不織布)に塗布する水性塗料について説明する。
本発明において、水性塗料とは、水を分散媒又は溶媒とし、少なくとも非フッ素系防水剤及び発泡剤を含む液をいう。
前記非フッ素系防水剤としては、フッ素を含有していない非フッ素系撥水剤であればいずれも好ましく使用でき、中でも、基材に対する濡れ性を小さくし、更に、粒子間隙が密となるように設計された、アクリル系共重合体の水性分散液を分散媒とする非フッ素系防水剤が好ましく使用できる。
前記「アクリル系共重合体の水性分散液」とは、アクリル系単量体及びその他のビニル系単量体との共重合体を含有する水分散液を意味する。
前記アクリル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル;アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。また、その他のビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル系単量体;酢酸ビニル等が挙げられる。アクリル系共重合体の水性分散液は、前述の単量体を乳化重合せしめ、安定に分散せしめる方法により製造される。
このような非フッ素系防水剤としては、サイデン化学社製のサイビノールシリーズが挙げられる。特に本発明では、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル類の共重合体である、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系防水剤が好ましい。
前記非フッ素系防水剤は、水性塗料100重量%中、5〜30重量%含まれていることが好ましく、より好ましくは7〜25重量%であり、更に好ましくは13〜20重量%である。非フッ素系防水剤の量を前記範囲内に調整することにより、成形時にウレタン樹脂の浸み出しを抑制し、且つ、不織布の風合いを損なうことのない非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を製造できる。
発泡剤としては、各種界面活性剤が好ましく使用でき、特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ソルビタンエステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルモノグリセリルエーテル等のノニオン性界面活性剤;モノアルキル硫酸塩、アルキルポリオキシエチレン硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤;等が好ましく使用できる。
発泡剤の添加量は、水性塗料100重量%中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.2〜3重量%であり、更に好ましくは0.5〜2重量%である。発泡剤の添加量が0.1重量%を下回ると、所望の発泡倍率にまで水性塗料を発泡できない虞があるため好ましくない。また、発泡剤の添加量が5重量%を上回ると、塗工後の発泡塗料の破泡性が悪くなり、塗料が不織布の厚さ方向に浸み込みにくくなるため好ましくない。
水性塗料には、非フッ素系防水剤、発泡剤以外にも各種添加剤を配合することができる。
水性塗料には、前記非フッ素系防水剤に加え、例えば、更に撥水剤を添加してもよい。撥水剤としては、非フッ素系防水剤と同様に、非フッ素系撥水剤を使用し、非フッ素系撥水剤としては、例えば、エステル部分の炭素数が12以上の(メタ)アクリル酸エステルを単量体単位として含む撥水剤が挙げられる。
撥水剤を加える場合、撥水剤は、水性塗料100重量%中、0.1〜20重量%含まれていることが好ましく、より好ましくは1〜10重量%であり、更に好ましくは1.5〜7重量%である。また、前述した非フッ素系防水剤との配合比は、非フッ素系防水剤/撥水剤(有効成分比率)で、好ましくは55/45〜100/0重量%であり、より好ましくは60/40〜90/10重量%である。
また、水性塗料はパラフィン系撥水剤を含有していてもよい。パラフィン系撥水剤としては、例えば、パラフィン系樹脂化合物を主成分としてカチオン系ポリマーを含む撥水剤が挙げられる。このようなパラフィン系撥水剤としては、例えば、日華化学社製「TH−44」等がある。
パラフィン系撥水剤の添加量は、水性塗料100重量%中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3.5重量%である。また、パラフィン系撥水剤は、非フッ素系防水剤と撥水剤の合計100重量%に対して、1〜25重量%添加するのが好ましい。
水性塗料は、整泡剤を含有していることが望ましい。整泡剤としては、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン系の化合物;ステアリン酸アンモニウム等の脂肪酸のアンモニウム塩系の化合物;等が好ましく使用できる。
整泡剤の添加量としては、水性塗料100重量%中、0.05〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜4重量%であり、更に好ましくは0.3〜3.5重量%である。整泡剤の添加量が0.05重量%を下回ると、泡を均一に形成できない虞がある。また、5重量%を超えても、整泡剤の添加量の増加に伴って、泡をより均一にできるということもないため、整泡剤が無駄になる虞があり、経済的でない。
水性塗料の粘度も、本発明では重要である。水性塗料の粘度の調整には、水性塗料に増粘剤を添加するとよい。増粘剤としては、例えば、アルギン酸ソーダなどの天然物由来の増粘剤;ポリウレタン樹脂等の会合系増粘剤;ポリアクリル酸エステル樹脂等のアンモニア系増粘剤;カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース系増粘剤;等が挙げられる。中でも、ポリウレタン樹脂等の会合系増粘剤が好適である。
増粘剤の添加量としては、水性塗料100重量%中、0.05〜5重量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜3.5重量%であり、更に好ましくは0.5〜2.5重量%である。増粘剤の添加量が0.05重量%を下回ると、水性塗料に適度な粘度を付与できず、塗料を塗工した際に、塗料が不織布の裏面にまで浸みだしてしまう虞があるため好ましくない。また、増粘剤の量が5重量%を超えると、水性塗料の粘度が高くなりすぎて、水性塗料を十分に発泡できない虞があるため好ましくない。
上記に例示するものの他、水性塗料には、染料、顔料等を塗料に配合することも可能である。水性塗料を着色することで、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の意匠性を向上させることができる。また、自動車内装材としての機能向上を図る場合には、水性塗料に、難燃剤、帯電防止剤、消臭剤、抗菌剤等を添加するとよい。
水性塗料は、各成分を混合した後、不織布に塗工する前に発泡させる。本発明では、水性塗料を発泡させた後の発泡塗料(以降、単に「発泡塗料」と称する場合がある)の発泡倍率が、6〜11.5倍となるように発泡させる必要があり、より好ましくは6.1〜10.5倍であり、更に好ましくは6.1〜9.5倍である。発泡倍率が6倍を下回ると、水性塗料中に含まれる空気量が低下し、水性塗料が不織布を通過し易くなる。これにより、水性塗料が不織布の裏側にまで浸透する虞があるため好ましくない。一方、発泡倍率が11.5倍を超えると、水性塗料が不織布に深く浸透し難くなるため好ましくない。
発泡後の水性塗料の粘度も本発明では重要である。発泡塗料の粘度は、6000〜14000mPa・sであり、より好ましくは7000〜13000mPa・sであり、更に好ましくは7500〜10000mPa・sである。発泡塗料の粘度が6000mPa・sを下回ると、発泡塗料の粘度が十分ではなく、発泡塗料を不織布に塗工した際に、塗料が不織布の厚さ方向の半分以上に含浸し、不織布の裏面に浸透する虞があるため好ましくない。また、発泡塗料が不織布の厚さ方向の半分以上に含浸すると、不織布は硬くなり、柔らかな風合いを維持することが難しくなる。また、発泡塗料が不織布の深くにまで浸透すると、ウレタン樹脂を浸透させる際に、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布がウレタン樹脂を吸収することが難しくなり、ウレタン樹脂と非フッ素樹脂系防水剤加工不織布との結合力が低下してしまうため好ましくない。一方、発泡塗料の粘度が14000mPa・sを超えると、発泡塗料の粘度が高すぎて、発泡塗料が不織布内部へ浸透し難くなる。これにより、発泡塗料は不織布の表面にのみ付着することとなるため、不織布の風合いがフィルム状となる虞がある。なお、発泡塗料の粘度の測定方法は、実施例の欄で詳述する。
発泡塗料は、不揮発分基準で、不織布に8.5〜22g/m2塗布し、発泡塗料の量は、より好ましくは9〜21.5g/m2であり、更に好ましくは9.3〜21g/m2である。発泡塗料の量が8.5g/m2を下回ると、塗工量が十分ではなく、不織布内部に浸透できる量が減少してしまうため、不織布の厚さ方向の半分程度にまで浸透できない虞がある。また、発泡塗料の量が22g/m2を超えると、発泡塗料の量が多すぎて、不織布の風合いがフィルム状となる虞があるため好ましくない。
上述した水性塗料及びこれを発泡させた発泡塗料は、不織布に適用可能な半浸透性の防水・撥水用の塗料として使用できる。
<非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の製造方法>
非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の製造方法は、
発泡させた塗料を、基材(不織布)の片面に塗布する工程;
発泡塗料塗布後の不織布を、加熱・乾燥する工程;
を含む。
発泡塗料を基材の片面に塗布する工程では、不織布に発泡塗料を塗布できる限り、塗工方法は特に限定されない。本発明では、発泡させた泡が多量に破泡することがないよう、ドクターコート法により発泡塗料を不織布に塗布することが好ましい。
また発泡塗料塗布後の不織布を、加熱・乾燥する工程では、温度が重要となる。加熱・乾燥時の温度が高すぎると、加熱により発泡塗料の泡が膨張し、多量に破泡する虞があるからである。一方で、加熱・乾燥時の温度が低すぎると、発泡塗料の泡が十分に破泡せず、塗料が不織布の内部にまで浸透し難くなる虞がある。このような理由から、加熱・乾燥工程での温度は、95〜155℃に調整することが必要であり、より好ましくは100〜150℃であり、更に好ましくは110〜145℃である。95℃を下回ると、発泡塗料の泡が十分に破泡せず、塗料が不織布の内部にまで浸透し難くなる虞がある。また、155℃を超えると、加熱により発泡塗料の泡が膨張し、多量に破泡し、塗料が不織布の裏面にまで浸透する虞がある。
発泡塗料塗布後の不織布の乾燥時間は、特に限定されるものではないが、例えば0.5〜5分が好ましく、より好ましくは1〜3分である。乾燥時間を前記範囲内に調整することにより、発泡塗料の泡を適度に破泡させ、発泡塗料塗布後の不織布を十分に乾燥することが可能となる。
更には、加熱・乾燥工程の後に、意匠性を向上させる目的のために、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布に各種のエンボス加工を施すことも可能である。
<非フッ素樹脂系防水剤加工不織布>
本発明では、前述したように、不織布の厚さ方向への浸透性を調整しているため、前記非フッ素系防水剤が前記不織布に最も含浸している位置では、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、前記非フッ素系防水剤が、前記不織布の片面(塗料塗布面)から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲に含浸した構造を有している。このように、非フッ素系防水剤を不織布の片面(塗料塗布面)側にのみに付着させることで、非フッ素系防水剤が付着している部分では、発泡ウレタン樹脂の表面への浸み出しを防止できる。一方で、非フッ素系防水剤が付着していない部分は、発泡ウレタン樹脂を含浸して、発泡ウレタン樹脂と強固に固定されるため、表皮材として用いたときに剥がれにくくなる。
<非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の使用方法>
この非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を用いて、ウレタン樹脂の発泡成形を行う際は、水性塗料塗工面とは反対の面が、ウレタン樹脂と接触するように重ねて、ウレタン樹脂の発泡成形を行うとよい。このようにしてウレタン樹脂の発泡成形を行うことで、ウレタン樹脂の一部が、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布に含浸するため、ウレタン樹脂と非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の剥離強さが増す。しかも、ウレタン樹脂の浸み出しを抑制できるため、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、外観の綺麗な内装材を提供できる表皮材として好ましく使用できる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
下記実施例及び比較例より得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の特性評価方法は以下の通りである。
(1)目付;基材の目付を、JIS L1913の6.2法に準じて測定した
(2)厚さ;基材の厚さを、JIS L1913の6.1法に準じて測定した
(3)発泡倍率;機械発泡を行う前後の水性塗料300mlの重量を電子天秤で計り、発泡前の水性塗料の重量を、発泡塗料の重量で除した値(すなわち、発泡前の水性塗料の重量/発泡塗料の重量)を発泡倍率とした。
(4)粘度;発泡塗料の粘度を、B型粘度計(東機産業社製BM−II型)を用いて、3号ロータを使用し、回転数6rpm、温度21℃の条件下で測定した。
(5)見掛け密度;基材の見掛け密度を、前述した方法により測定された目付を厚さで除し、g/cm3に単位換算することにより求めた。
(6)発泡塗料の浸透;水性塗料に顔料0.5重量%を添加した試験液を作製し、汎用の機械発泡機にて、試験液を発泡させた。発泡試験液を不織布にコーティングした後、試験片の中央をカッターで切断し、切断面の顕微鏡写真を撮影して、目視で観察した。評価は以下の通りであり、図1に評価内容を図示する。
○:塗料が最も含浸している位置において、塗料と不織布との境界線が、発泡塗料塗工面2から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲であった
△:塗料が最も含浸している位置において、塗料と不織布との境界線が、発泡塗料塗工面2から厚さ方向で1/5〜1/3の範囲であった
×:裏面3にまで水性塗料が浸透した(部分的な浸透でも不可)
(7)浸み出し;アクリル樹脂(粘度200mPa・sに相当)に、顔料0.5重量%を添加した試験液を作製し、厚手の不織布の上に試験液をスポイドで5滴落とし、その上に綿布を重ねた。その上に試験片を重ね、加熱した平板プレス(145℃、4kg/cm2)で5秒プレスした後、試験片表面への樹脂の浸み出しを目視で観察した。評価は以下の通りである。
○:試験片に付着無し
×:試験片に付着有り(微量の付着も含む)
(8)外観・毛羽の評価;外観・毛羽の評価は目視で判定した。評価は以下の通りである。
○:試験片10cm角に毛羽なし
△:試験片10cm角に毛羽が1〜5個
×:試験片10cm角に毛羽が6個以上
<発泡塗料の作製>
以下の方法で、発泡塗料を作製した。
まず、水性塗料を調合した。各成分は以下の通りである。
(A)非フッ素系防水剤:スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系防水剤(サイデン化学社製「サイビノールX510−365E」)
(B)撥水剤:エステル部分の炭素数が12以上の(メタ)アクリル酸エステルを単量体単位として含む撥水剤(日華化学社製「ネオシードNR−90」)
(C)パラフィン系撥水剤:日華化学社製「TH−44」
(D)発泡剤:メイフォーマF210
(E)整泡剤:ステアリン酸アンモニウム33%含有整泡剤(サンノプコ社製「DC−100A」)
(F)増粘剤:ポリウレタン樹脂の会合系増粘剤(日華化学社製「ネオステッカーN」)
次いで、汎用の機械発泡機にて、調製した水性塗料を発泡させ、発泡塗料を得た。発泡塗料はクリーム状であった。
<非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の作製>
実施例1〜3
繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリエステル繊維100重量%を常法通り計量し、カード機で繊維を一定方向に送り出して中間ウェブを形成し、ラッピングして目付160g/m2のウェブを作製した。このウェブに対し、針番手40番のニードルにて、ウェブの上下方向から交互に、針深さ5〜6.5mm、トータル打ち込み本数800個/cm2となるようにニードルパンチ加工を行い、目付157g/m2のニードルパンチ不織布を得た。
次いで、ドクターコーティング法にて、上記の方法により作製した発泡塗料を得られた不織布の片面に塗工し、発泡塗料の一部を不織布内に含浸させた。その後、130℃に加熱した熱風乾燥機に発泡塗料塗工後の不織布を導入し、1.5分間の乾燥処理を行った。
得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を用いて、上記の各種評価を行った。結果を表2に示す。
なお、表2では、「非フッ素樹脂系防水剤加工不織布」を単に「製品」と称している。
実施例4〜8
発泡塗料の種類を変更した以外は、実施例1と同様の方法により非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を得た。なお、実施例7では、発泡塗料作成時において空気混合量を調整しているため、発泡倍率が高くなっている。評価結果も併せて詳細を表2に示す。
実施例9〜10
発泡塗料塗工後の不織布乾燥工程における、熱処理温度を変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を得た。結果を表3に示す。
実施例11〜12
基材となるニードルパンチ不織布の目付を変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を得た。結果を表3に示す。
比較例1〜4
比較例1〜2では、発泡塗料塗工後の不織布乾燥工程における、熱処理温度を変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を得た。
また比較例3〜4では、発泡塗料の種類を変更し、粘度と発泡倍率を変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により非フッ素樹脂系防水剤加工不織布を得た。結果を表3に示す。
実施例1〜12で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、製造時の条件を満足しているため、塗料の浸透、浸み出し、外観・毛羽の3項目で、いずれも良好な結果を得ている。
一方、比較例1で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、塗料の付着量が少ないため、塗料を不織布内部に十分に浸透させることができていない。また、付着量が少ないため、不織布表面の毛羽立ちも抑えることができていない。
また、比較例2で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、塗料の付着量が多すぎるため、非フッ素樹脂系防水剤加工不織布がフィルムのようになり、かえって樹脂が浸み出す結果となった。
加えて、比較例3で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、発泡塗料の粘度が低いため、塗料が不織布の裏面にまで浸透している。そのため、不織布には樹脂を十分に吸収できないため、樹脂が染み出す結果となっている。
更に、比較例4で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、発泡塗料の粘度が高いため、塗料を不織布内部にまで浸透させることができていない。
本発明で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は、片面に防水剤処理が施されている一方で、反対の面には防水剤処理が施されていないため、ウレタン樹脂の浸み出しが問題となっていた各種材料において、表皮材として好ましく使用できる。また、本発明で得られた非フッ素樹脂系防水剤加工不織布は毛羽立ちが少ないため、見た目にも美しく、例えば、車両用の内装材等の高い装飾性が求められる用途に好適に利用できる。加えて、基材となる不織布の柄や風合い、水性塗料に顔料を添加することは比較的容易なため、簡便に非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の意匠性を高めることも可能となる。
1 非フッ素樹脂系防水剤加工不織布
2 発泡塗料塗工面
3 裏面(ウレタン樹脂との接触面)

Claims (7)

  1. 化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布の片面に、
    少なくとも非フッ素系防水剤と発泡剤を含み、発泡倍率6〜11.5倍、粘度6000〜14000mPa・sに調整した水性塗料を不揮発分基準で8.5〜22g/m2塗布し、
    温度95〜155℃で前記塗料を乾燥させることを特徴とする非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の製造方法。
  2. 前記非フッ素系防水剤が、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系防水剤である請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記水性塗料が、さらにエステル部分の炭素数が12以上の(メタ)アクリル酸エステルを単量体単位として含む撥水剤と、パラフィン系撥水剤とを含有する請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記水性塗料が、さらに整泡剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記不織布がニードルパンチ不織布である請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布に非フッ素系防水剤が含浸しており、
    前記非フッ素系防水剤が前記不織布に最も含浸している位置では、前記非フッ素系防水剤が前記不織布の片面から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲に含浸していることを特徴とする非フッ素樹脂系防水剤加工不織布。
  7. 化学繊維からなり、目付130〜200g/m2、厚さ1.5〜2.5mm、見掛け密度0.08〜0.12g/cm3の不織布に非フッ素系防水剤が含浸した非フッ素樹脂系防水剤加工不織布と発泡ポリウレタンとの積層体であって、
    前記非フッ素樹脂系防水剤加工不織布では、前記非フッ素系防水剤が前記不織布に最も含浸している位置において、前記非フッ素系防水剤が、前記不織布の発泡ポリウレタン非積層面から厚さ方向で1/3〜1/2の範囲に含浸しており、
    前記発泡ポリウレタンは、前記非フッ素樹脂系防水剤加工不織布の一部に含浸していることを特徴とする不織布−発泡ウレタン積層体。
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