JP2015001908A - 情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法 - Google Patents

情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】NANDコントローラの回路規模を削減できる情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法を提供する。【解決手段】NANDコントローラ6aは、論理アドレスを選択する。また、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19から、選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得する。また、NANDコントローラ6aは、所定の条件を用いて、取得した物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを移動させるか否かを判定する。そして、NANDコントローラ6aは、データを移動させると判定した場合は、取得した物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを、予備ページに移動させる。その後、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19に格納された物理アドレスのうち、選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、予備ページを示す物理アドレスに更新する。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法に関する。
従来、磁気ディスクよりも高速に動作する不揮発性メモリを用いた情報処理装置が知られている。このような情報処理システムの一例として、NANDフラッシュメモリデバイスをストレージ等の記憶装置として使用する情報処理装置が知られている。なお、以下の説明では、NANDフラッシュメモリデバイスをNANDデバイスと記載する。
ここで、NANDデバイスは、データの記憶領域である物理ページ単位でデータの書込み、読出し、データの更新に係る移動を行い、複数の物理ページを含む物理ブロック単位でデータの消去を行う。このため、NANDデバイスは、有効なデータと無効なデータとが混在した物理ブロックを有する場合がある。また、NANDデバイスは、データを消去する際に素子が劣化するので、頻繁に更新されるデータが書込まれた物理ページと、あまり更新されないデータが書込まれた物理ページとでは、素子が劣化する速度にばらつきが発生する。
このため、各物理ブロックに対するデータの書込み状況やデータの書込時刻に応じて、各物理ブロックに書込まれたデータの移動を実行し、データの整理や劣化の平準化を行うNANDコントローラが知られている。例えば、NANDコントローラは、物理ブロックごとに、各物理ページのデータが有効であるか否かを示す情報と、最後にデータが書込まれた時刻を示す情報とが格納された管理情報テーブルを有する。
そして、NANDコントローラは、管理情報テーブルを参照し、物理ブロックごとに、有効なデータの数やデータが書込まれてから経過した時間に応じて、データを移動させるか否かを判定する。その後、NANDコントローラは、データを移動させると判定した場合は、物理ブロックに書込まれた有効なデータを、予備ブロックの物理ページに移動し、選択した物理ブロックのデータを消去することで、新たな予備ブロックの確保や、劣化の平準化を行う。
また、NANDコントローラは、情報処理装置が実行するシステムがデータの指定に用いる論理アドレスを、データが格納された物理ページを示す物理アドレスに変換するアドレス変換テーブルを有する。そして、NANDコントローラは、データの移動を行った場合は、データの移動元、および、データの移動先を示す物理アドレスを用いて、アドレス変換テーブルの更新を行う。
例えば、NANDコントローラは、物理アドレスを論理アドレスに逆変換するアドレス逆変換テーブルを用いて、データの移動元を示す物理アドレスを論理アドレスに逆変換する。そして、NANDコントローラは、アドレス変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、逆変換された論理アドレスをインデックスとする物理アドレスを、データの移動先を示す物理アドレスに書き換える。
特開2009−003784号公報 特開2010−157141号公報
しかしながら、上述した物理ブロックごとにデータを移動させるか否かを判定する技術では、データの移動元、および、データの移動先を示す物理アドレスを用いて、アドレス変換テーブルの更新を行う。かかる処理を行うため、例えば、NANDコントローラは、データの移動元を示す物理アドレスから論理アドレスに逆変換するアドレス逆変換テーブルを有するので、回路規模が増大するという問題がある。
1つの側面では、NANDコントローラの回路規模を削減できる情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法を提供することを目的とする。
一態様の情報処理装置は、複数の記憶領域を有する記憶装置を有する。また、情報処理装置は、複数の記憶領域を有する記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスの中から、いずれかの論理アドレスを選択する。また、情報処理装置は、記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスとデータが格納された記憶領域を識別する物理アドレスとが対応付けて格納された変換テーブルから、選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得する。また、情報処理装置は、所定の条件を用いて、取得した前記物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを移動させるか否かを判定する。また、情報処理装置は、データを移動させると判定した場合は、取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを、他の記憶領域に移動させる。また、情報処理装置は、変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、他の記憶領域を示す物理アドレスに更新する。
一実施形態によれば、NANDコントローラの回路規模を削減できる。
図1は、実施例1に係る情報処理装置を説明する図である。 図2は、メモリアクセスの一例を説明する図である。 図3は、従来のNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。 図4は、従来のNANDコントローラが有する管理情報テーブルの一例を説明する図である。 図5は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。 図6は、実施例1に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。 図7は、実施例1に係るアドレス変換テーブルの一例を説明する図である。 図8は、実施例1に係る管理情報テーブルの一例を説明する図である。 図9は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。 図10は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の概要を説明するフローチャートである。 図11は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する巡回参照制御の流れを説明するフローチャートである。 図12は、実施例2に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。 図13は、実施例2に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明する第1のフローチャートである。 図14は、実施例2に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明する第2のフローチャートである。 図15は、実施例3に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。 図16は、実施例3に係る管理情報テーブルの一例を説明する図である。 図17は、実施例3に係るNANDコントローラが実行する処理と物理ブロックの状態遷移とを説明する図である。 図18は、実施例3に係る管理情報テーブルのバリエーションを説明する図である。 図19は、実施例3に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明するフローチャートである。 図20は、制御プログラムを実行するNANDコントローラの一例を説明する図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る情報処理装置、制御回路、制御プログラム、および制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により開示技術が限定されるものではない。また、各実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
以下の実施例1では、図1を用いて、本願に係る情報処理装置の一例を説明する。図1は、実施例1に係る情報処理装置を説明する図である。図1に示す例では、情報処理装置1は、複数のメモリ2a、2b、複数のCPU(Central Processing Unit)3a、3b、I/O(Input Output)ハブ4、複数のSSD(Solid State Drive)5a、5bを有する。また、SSD5aは、NANDコントローラ6a、および複数のNANDデバイス7a〜10aを有する。
また、SSD5bは、NANDコントローラ6b、および複数のNANDデバイス7b〜10bを有する。なお、以下の説明では、NANDコントローラ6b、および複数のNANDデバイス7b〜10bは、NANDコントローラ6a、および複数のNANDデバイス7a〜10aと同様の機能を発揮するものとして、説明を省略する。
各メモリ2a、2bは、各CPU3a、3bが演算処理に用いるデータを記憶する記憶装置である。また、各CPU3a、3bは、メモリ2a、2bが記憶するデータを用いて、各種演算処理を行う演算処理装置である。例えば、CPU3a、3bは、NUMA(Non-Uniform Memory Access)の技術を用いて、メモリ2a、2bが記憶するデータを取得し、取得したデータを用いて演算処理を実行する。
また、CPU3a、3bは、I/Oハブ4を介して、各SSD5a、5bが記憶するデータを取得し、取得したデータを用いて演算処理を実行する。詳細には、CPU3aは、SSD5aに対し、データの読出し要求や書込み要求を発行し、各NANDデバイス7a〜10aからデータの読出しや書込みを行う。例えば、CPU3aは、SSD5aに対し、読出し対象となるデータを指定する論理アドレスが格納された読出し要求を発行する。また、CPU3aは、データの書込み先を指定する論理アドレスと、書込み対象となるデータとが格納された書込み要求を発行する。
NANDデバイス7aは、各種データを記憶する不揮発性メモリである。詳細には、NANDデバイス7aは、データの記憶領域である物理ページを複数有し、物理ページ単位でデータの書込みを行う。また、NANDデバイス7aは、複数の物理ページを有する物理ブロックを複数有し、ブロック単位でデータの消去を行う。ここで、1つの物理ページは、例えば、8キロバイトの記憶容量を有し、1つの物理ブロックは、例えば、128の物理ページを有する。
NANDコントローラ6aは、各NANDデバイス7a〜10aに対してアクセスし、データの読出しや書込みを行う。例えば、NANDコントローラ6aは、各CPU3a、3bがデータが記憶された記憶領域を指定する際に用いる論理アドレスと、データが格納されたNANDデバイス7a〜10aの記憶領域を示す物理アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを有する。
そして、NANDコントローラ6aは、読出し要求とともに論理アドレスを受信すると、アドレス変換テーブルを用いて、論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを識別し、識別した物理アドレスが示す記憶領域からデータの読出しを行う。その後、NANDコントローラ6aは、I/Oハブ4を介して、読出したデータをCPU3aに送信する。
なお、以下の説明では、理解を容易にするため、各物理ページの先頭アドレスとなる論理アドレスを単に論理アドレスと記載し、各物理ページの先頭アドレスとなる物理アドレスを単に物理アドレスと記載する。また、情報処理装置1が実行するシステムは、各物理ページの先頭アドレスとなる論理アドレスに対する読出し要求や書込み要求を発行するものとする。
例えば、NANDコントローラ6aは、NANDデバイス7a〜10aが、複数のブロックを有し、各ブロックに2個の物理ページが含まれている場合は、以下の処理を行う。まず、NANDコントローラ6aは、論理アドレスの下位qビットを論理的な1つのブロック内において、物理ページを識別するための論理ページ番号とし、残りの論理アドレスの上位pビットを論理的な1つのブロックを示す論理ブロックアドレスとする。
また、NANDコントローラ6aは、物理アドレスの上位pビットを物理的な1つのブロックを示す物理ブロックアドレスとし、物理アドレスの下位qビットを物理的な1つのブロック内において、各物理ページを識別するための物理ページ番号とする。つまり、NANDコントローラ6aは、論理アドレスを、論理ブロックを示す論理ブロックアドレスと、論理ページを論理ブロックごとに示す論理ページ番号とに分割する。また、NANDコントローラ6aは、物理アドレスを、物理ブロックを示す物理ブロックアドレスと、物理ページを物理ブロックごとに示す物理ページ番号とに分割する。
以下、図2を用いて、NANDコントローラ6aが実行するメモリアクセスの一例について説明する。図2は、メモリアクセスの一例を説明する図である。なお、図2に示す例では、理解を容易にするため、ブロック数を「9」とし、各ブロック内の物理ページ数が「4」のNANDデバイス7aについて記載した。また、図2に示す例では、NANDコントローラ6aが、論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを用いて、NANDデバイス7a〜10aが有する物理ページ単位でデータの書込みを行う処理について記載した。
例えば、NANDコントローラ6aは、図2中(a)に示すように、CPU3aが実行するファイルシステムから、論理ブロックアドレス「L0」の論理ページ番号「3」、すなわち論理アドレス「L0−3」に書込み要求を発行する。すると、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブルを用いて、論理アドレス「L0−3」に対応付けられた物理アドレス「P4−3」を取得し、図2中(b)に示すように、更新前のデータが格納されている物理ページを識別する。
続いて、NANDコントローラ6aは、図2中(c)に示すように、物理アドレス「P4−3」が示す物理ページのデータを読出し、読み出したデータを書込み対象のデータに更新し、更新後のデータを予備ブロックの空き物理ページに格納する。詳細な例を挙げると、NANDコントローラ6aは、図2中(d)に示すように、物理アドレス「P8−0」が示す物理ページに更新後のデータを格納する。その後、NANDコントローラ6aは、図2中(e)に示すように、論理アドレス「L0−3」と対応付けられていた物理アドレス「P4−3」を移動先の物理ページを示す「P8−0」に更新し、処理を終了する。
ここで、NANDデバイス7a〜10aに格納されたデータに対し、物理ページ単位で書込みや移動を行う場合は、1つの物理ブロック内に有効なデータと無効なデータとが混在する場合がある。例えば、図2に示す例では、NANDコントローラ6aは、論理アドレス「L0−3」が示すデータを更新する際、物理ブロックアドレス「P4」が示す物理ブロック内のデータを無効化する。そして、NANDコントローラ6aは、更新後のデータを物理ブロックアドレス「P8」が示す物理ブロックに格納する。このため、物理ブロックアドレス「P4」が示す物理ブロックには、有効なデータと無効なデータとが混在する。
ここで、NANDデバイス7a〜10aは、無効なデータが格納された物理ページに対してデータの上書きを行うことができず、あらかじめデータを消去した予備ブロックにデータの書込みを行う。しかしながら、有効なデータと無効なデータとが混在する物理ブロックが増えると、新たにデータを書込む予備ブロックを確保できなくなる。また、NANDデバイス7a〜10aは、データを保持するための素子を有する。かかる素子は、データの消去を行う際に劣化が進行し、劣化が進むと、電荷を適切に保持することができなくなる。
そこで、従来のNANDコントローラは、有効なデータを整理して新たな予備ブロックを確保するデータ移動制御を実行する。以下、図3を用いて、従来のNANDコントローラが実行するデータ移動制御の一例を説明する。また、以下の説明では、従来のNANDコントローラをNANDコントローラ50と記載する。
図3は、従来のNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。例えば、NANDコントローラ50は、システムがデータを指定する際に使用する論理アドレスと、対応付けられた論理アドレスが示すデータが格納された物理アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを有する。また、NANDコントローラ50は、物理ブロックごとに、データの格納状況と、データが格納された時刻とが対応付けて格納された管理情報テーブルを有する。
ここで、図4は、従来のNANDコントローラが有する管理情報テーブルの一例を説明する図である。図4に示すように、NANDコントローラ50は、それぞれ異なる物理ブロックと対応付けられたエントリを有し、各エントリにページバリッドとタイムスタンプとを対応付けて記憶する。ここで、ページバリッドとは、対応付けられた物理ブロックの各物理ページに格納されたデータが有効であるか否かを示す情報である。また、タイムスタンプとは、対応付けられた物理ブロックにデータが格納された時刻を示す情報である。
図3に戻り、まず、NANDコントローラ50が実行する読出し・書込み制御について説明する。例えば、NANDコントローラ50は、図3中(f)に示すように、I/Oハブ4から読出し要求を受信する。すると、NANDコントローラ50は、読出し制御を実行する。例えば、NANDコントローラ50は、図3中(g)に示すように、アドレス変換テーブルを用いて論理アドレスを物理アドレスに変換する。
そして、NANDコントローラ50は、図3中(h)に示すように、変換後の物理アドレスを用いて、デバイスアクセス制御を実行する。詳細には、NANDコントローラ50は、図3中(i)に示すように、変換後の物理アドレスが示す記憶領域からデータの読出しを行う。この結果、NANDコントローラ50は、図3中(j)に示すように、読出し対象のデータを取得する。その後、NANDコントローラ50は、図3中(k)に示すように、読出したデータを取得すると、取得したデータを読出し要求元のCPUへ出力する。
一方、NANDコントローラ50は、データの更新に係る書込み要求を受信すると、図3中(g)に示すように、アドレス変換テーブルを用いて、論理アドレスを物理アドレスに変換し、更新前のデータが格納された移動元物理アドレスを取得する。また、NANDコントローラ50は、図3中(l)に示すように、管理情報テーブルを閲覧し、データが格納されていない予備ブロックの物理アドレスを移動先物理アドレスとして取得する。
そして、NANDコントローラ50は、図3中(h)、(i)に示すように、移動元物理アドレスが示す物理ページからデータを読出し、データの更新を行った後に、移動先物理アドレスが示す物理ページにデータを格納するようデバイスアクセス制御を実行する。この結果、NANDコントローラ50は、図3中(j)、(k)に示すように、データの書込み要求に対する応答を取得する。すると、NANDコントローラ50は、図3中(m)に示すように、データの移動に応じて管理情報テーブルの更新を行う。
次に、NANDコントローラ50が実行するデータ移動制御の一例を説明する。例えば、NANDコントローラ50は、図3中(n)に示すように、管理情報テーブルに格納されたページバリッド、または、タイムスタンプを用いて、データの移動対象とする物理ブロックを検索する。そして、NANDコントローラ50は、図3中(o)に示すように、データ移動制御を開始し、データの移動対象となる物理ブロックに格納された有効なデータを予備ブロックに移動させ、移動元の物理ブロックのデータを消去し、新たな予備ブロックとする。
例えば、NANDコントローラ50は、有効なデータを整理することで、新たな予備ブロックを確保するガベージコレクション処理を実行する場合は、管理情報テーブルの各ページバリッドを参照する。そして、NANDコントローラ50は、物理ブロックごとに、有効なデータが所定の数よりも少ないか否かを判定する。そして、NANDコントローラ50は、有効なデータが所定の数よりも少ないと判定した物理ブロックをデータの移動対象とし、移動対象とした物理ブロックから有効なデータを予備ブロックに移動させる。
また、例えば、NANDコントローラ50は、書込まれてから所定の時間が経過したデータを移動することで、素子の劣化を平準化するウェアレベリング処理を実行する場合は、管理情報テーブルの各タイムスタンプを参照する。そして、NANDコントローラ50は、物理ブロックごとに、参照したタイムスタンプと現在の時刻を示すタイムスタンプとを比較し、データが書込まれてから所定の時間が経過したか否かを判定する。そして、NANDコントローラ50は、データが書込まれてから所定の時間が経過したと判定した物理ブロックをデータの移動対象とし、移動対象とした物理ブロックから有効なデータを予備ブロックに移動させる。
ここで、NANDコントローラ50は、ガベージコレクション処理やウェアレベリング処理等のデータ移動制御を実行した場合は、データの移動に応じて、アドレス変換テーブルの更新を行う。しかしながら、NANDコントローラ50は、物理ブロックごとにページバリッド、または、タイムスタンプを管理する管理情報テーブルを用いて、データを移動させるか否かを判定する。このため、NANDコントローラ50は、データ移動制御を行った後、移動させたデータの移動元物理アドレスを識別できるが、データの論理アドレスを識別できない。
また、例えば、NANDコントローラ50は、集積回路等のハードウェアで構成される場合、論理アドレスをインデックスとしてアドレス変換テーブルから物理アドレスを取得する。しかしながら、物理アドレスをインデックスとしてアドレス変換テーブルから論理アドレスを特定し、特定した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを更新できるようNANDコントローラ50を構成するのは、困難である。
そこで、NANDコントローラ50は、データの移動元物理アドレスを対応する論理アドレスに逆変換する手段を備える。例えば、NANDコントローラ50は、物理アドレスをインデックスとし、物理アドレスを論理アドレスに逆変換するアドレス逆変換テーブルを有する。また、NANDコントローラ50は、アドレス逆変換テーブルを用いて、データの移動元物理アドレスに対応する論理アドレスを特定する。そして、NANDコントローラ50は、アドレス変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、特定した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを移動先物理アドレスに更新する。
しかしながら、NANDコントローラ50は、アドレス逆変換テーブル等、データの移動元物理アドレスを対応する論理アドレスに逆変換する手段を備えた場合は、回路規模が増大してしまう。また、NANDコントローラ50は、データ移動制御を行うたびにアドレス変換テーブルとアドレス逆変換テーブルとの参照や更新を行うので、データの移動に係る処理時間が増大し、システムの性能を低下させてしまう。
そこで、実施例1に係るNANDコントローラ6aは、以下の処理を実行する。まず、NANDコントローラ6aは、任意の手法で論理アドレスを1つ選択する。次に、NANDコントローラ6aは、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスをアドレス変換テーブルから取得する。そして、NANDコントローラ6aは、管理情報テーブルを用いて、取得した物理アドレスが示す物理ページを含む物理ブロックについて、データの移動を行うか否かを判定する。その後、NANDコントローラ6aは、データの移動を行った場合は、アドレス変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを、移動先物理アドレスに更新する。
以下、図5を用いて、NANDコントローラ6aが実行する処理の一例を説明する。図5は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。なお、図5に示す例では、NANDコントローラ6aは、従来のNANDコントローラ50と同様のアドレス変換テーブル、および、管理情報テーブルを有するものとする。また、以下の説明では、NANDコントローラ6aが実行する読出し・書込み制御については、従来のNANDコントローラ50と同様の制御を実行するものとして、説明を省略する。また、以下の説明では、ガベージコレクションでデータの移動を行うNANDコントローラ6aについて説明する。
例えば、NANDコントローラ6aは、図5中(A)に示すように、アドレス変換テーブルを参照し、先頭の論理アドレスを選択する。そして、NANDコントローラ6aは、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスをアドレス変換テーブルから取得し、取得した物理アドレスの上位ビットから物理ブロックアドレスを特定する。また、NANDコントローラ6aは、図5中(B)に示すように、管理情報テーブルを参照し、特定した物理ブロックアドレスと対応付けられたページバリッド、および、タイムスタンプに基づいて、物理ブロックのデータを移動させるか否かを判定する。
そして、NANDコントローラ6aは、物理ブロックのデータを移動させると判定した場合は、図5中(C)に示すように、最初に選択した論理アドレスに対してデータ移動制御を実行する。具体的には、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブルから取得した、その論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを移動元物理アドレスとする。また、NANDコントローラ6aは、管理情報テーブルから予備ブロックの物理アドレスを移動先物理アドレスとして取得する。そして、NANDコントローラ6aは、選択した論理アドレス、移動元物理アドレス、および、移動先物理アドレスを用いて、データ移動制御を実行する。
詳細には、NANDコントローラ6aは、図5中(D)に示すように、移動元物理アドレスと移動先物理アドレスとを用いて、データの移動に係るデバイスアクセス制御を実行する。この結果、NANDコントローラ6aは、図5中(E)に示すように、移動元物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを、移動先物理アドレスが示す物理ページに移動させる。そして、NANDコントローラ6aは、図5中(F)、(G)に示すように、データの移動に係る応答を受信する。
すると、NANDコントローラ6aは、図5中(H)に示すように、データの移動に応じて、管理情報テーブルの更新を行う。また、NANDコントローラ6aは、図5中(I)に示すように、アドレス変換テーブルが記憶する物理アドレスのうち、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを移動先物理アドレスに更新する。
すなわち、NANDコントローラ6aは、物理ブロックごとにデータを移動させるか判定するのではなく、論理アドレスごとにデータを移動させるか否かを判定する。このため、NANDコントローラ6aは、移動元物理アドレスを論理アドレスに変換するアドレス逆変換テーブルを有さずとも、アドレス変換テーブルの更新を行うことができる。この結果、NANDコントローラ6aは、回路規模を縮小することができる。
次に、図6を用いて、NANDコントローラ6aが有する機能構成の一例について説明する。図6は、実施例1に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。図6に示す例では、NANDコントローラ6aは、テーブル記憶部11、リクエスタインターフェース部12、リクエスト調停部13、テーブル制御部14、デバイスアクセス制御部15を有する。また、NANDコントローラ6aは、タイマ16、巡回参照制御部17、データ移動制御部18を有する。また、テーブル記憶部11は、アドレス変換テーブル19、管理情報テーブル20を記憶する。
まず、図7、図8を用いて、テーブル記憶部11が記憶するアドレス変換テーブル19と、管理情報テーブル20に格納された情報について説明する。図7は、実施例1に係るアドレス変換テーブルの一例を説明する図である。図7に示すように、アドレス変換テーブル19には、論理アドレスごとに、有効フラグと、各論理アドレスが示すデータが格納された物理アドレスとが対応付けて格納されたエントリを有する。ここで、有効フラグとは、対応付けられた物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータが有効なデータであるか否かを示すバリッドビットである。
例えば、図7に示す例では、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L0−0」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「1」と、物理アドレス「P4−0」とが対応付けて格納されている。すなわち、アドレス変換テーブル19は、物理アドレス「P4−0」が示すブロックに論理アドレス「L0−0」が指定する有効なデータが格納されている旨を示す。
同様に、図7に示す例では、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L0−1」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「1」と、物理アドレス「P3−3」とが対応付けて格納されている。また、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L0−2」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「1」と、物理アドレス「P2−2」とが対応付けて格納されている。また、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L1−0」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「1」と、物理アドレス「P2−0」とが対応付けて格納されている。また、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L1−1」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「1」と、物理アドレス「P1−2」とが対応付けて格納されている。
またアドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L0−3」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「0」と、物理アドレス「P4−3」とが対応付けて格納されている。また、アドレス変換テーブル19には、論理アドレス「L1−2」と対応付けられたエントリに、有効フラグ「0」と、物理アドレス「P3−2」が対応付けて格納されている。すなわち、アドレス変換テーブル19は、物理アドレス「P4−3」、「P3−2」に格納されたデータが有効なデータではない旨を示す。
次に、図8を用いて、管理情報テーブル20に格納される情報について説明する。図8は、実施例1に係る管理情報テーブルの一例を説明する図である。図8に示すように、管理情報テーブル20には、物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリに、ページバリッドと、タイムスタンプとが対応付けて格納される。
ここで、ページバリッドとは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックの各物理ページに格納されたデータが、有効なデータであるか否かを示すビット列である。例えば、管理情報テーブル20は、1つの物理ブロックに、n個の物理ページが含まれる場合は、nビットのビット列をページバリッドとする。また、管理情報テーブル20は、物理ブロックに含まれる各物理ページとページバリッドの各ビットとを対応付け、有効なデータが格納された物理ページと対応付けたビットを「1」とする。また、管理情報テーブル20は、有効なデータが格納されていない物理ページと対応付けたビットを「0」とする。なお、図8に示す例では、1つの物理ブロックに4つの物理ページが含まれる例について記載した。
また、タイムスタンプとは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックにデータが格納された際、タイマ16がカウントしていたカウント値である。例えば、図8に示す例では、管理情報テーブル20には、物理ブロックアドレス「P0」と対応付けられたエントリに、ページバリッド「1101」と、タイムスタンプ「10516」とが対応付けて格納される。すなわち、管理情報テーブル20は、物理ブロックアドレス「P0」が示す物理ブロックに含まれる物理ページのうち、物理ページ番号が「0」、「1」、「3」等の物理ページに格納されたデータが有効データである旨を示す。また、管理情報テーブル20は、物理ブロックアドレス「P0」が示す物理ブロックに対して、タイマ16のカウント値が「10516」である際に、データの書込みが行われた旨を示す。
同様に、図8に示す例では、管理情報テーブル20には、物理ブロックアドレス「P1」と対応付けられたエントリに、ページバリッド「1010」と、タイムスタンプ「912」とが対応付けて格納される。また、管理情報テーブル20には、物理ブロックアドレス「P2」と対応付けられたエントリに、ページバリッド「0001」と、タイムスタンプ「1229」とが対応付けて格納される。
なお、アドレス変換テーブル19は、特許請求の範囲に記載された変換テーブルの一例である。また、管理情報テーブル20は、特許請求の範囲に記載された時刻管理テーブル、有効管理テーブルの一例である。
図6に戻り、リクエスタインターフェース部12は、CPU3a、3bからNANDデバイス7a〜10aに対するリクエストのインターフェースである。例えば、リクエスタインターフェース部12は、CPU3a、3bからI/Oハブ4を介して、論理アドレスを含む読出し要求を受信する。かかる場合は、リクエスタインターフェース部12は、読出し要求をリクエスト調停部13に出力する。また、リクエスタインターフェース部12は、NANDデバイス7a〜10aから読出したデータをリクエスト調停部13から受信すると、読出し要求の発行元となるCPU3a、3bに対して、データを送信する。
また、リクエスタインターフェース部12は、CPU3a、3bから、NANDデバイス7a〜10aに対して書込むデータと、書込み対象となるデータの論理アドレスとを含む書込み要求を受信する。かかる場合は、リクエスタインターフェース部12は、受信した書込み要求をリクエスト調停部13に出力する。また、リクエスタインターフェース部12は、リクエスト調停部13から、データ書込みが完了した旨の応答を受信すると、受信した応答を、書込み要求の発行元となるCPU3a、3bに対して、応答を送信する。
リクエスト調停部13は、リクエスタインターフェース部12、データ移動制御部18、巡回参照制御部17が発行する各種リクエストの調停を行う。詳細には、リクエスト調停部13は、リクエスタインターフェース部12から受信する読出し要求、又は、書込み要求を受信する。また、リクエスト調停部13は、データ移動制御部18から、NANDデバイス7a〜10aが記憶するデータを、現在記憶するブロックから他のブロックに移動するよう要求する移動要求を受信する。また、リクエスト調停部13は、データ移動制御部18から、物理ブロック内のデータを消去するよう要求する消去要求を受信する。また、リクエスト調停部13は、巡回参照制御部17から、アドレス変換テーブル19または管理情報テーブル20の参照を要求するテーブル参照要求を受信する。
そして、リクエスト調停部13は、リクエスタインターフェース部12、データ移動制御部18、巡回参照制御部17から受信する読出し要求、書込み要求、移動要求、消去要求、テーブル参照要求の調停を行う。例えば、リクエスト調停部13は、CPU3a、3bからNANDデバイス7a〜10aに対するデータの読出しや書込みが阻害されないよう、リクエスタインターフェース部12が発行する読出し要求、および、書込み要求を最優先で実行する。また、例えば、リクエスト調停部13は、移動要求を消去要求、および、テーブル参照要求よりも優先して実行し、消去要求をテーブル参照要求よりも優先して実行する。
なお、リクエスト調停部13が各要求を調停するルールについては、上述した処理に限定されるものではなく、任意のルールを適用してよい。例えば、リクエスト調停部13は、管理情報テーブル20に格納された情報を用いて、NANDデバイス7a〜10aの空き容量を算出し、算出した空き容量が所定の閾値よりも少ない場合は、消去要求を他の要求よりも優先して実行してもよい。
以下、リクエスト調停部13が読出し要求、書込み要求、移動要求、消去要求、テーブル参照要求を受信した際に実行する処理の一例を説明する。例えば、リクエスト調停部13は、読出し要求を受信すると、読出し要求に含まれる論理アドレスをテーブル制御部14に出力する。そして、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14から、読出し対象となる物理アドレスを受信すると、受信した物理アドレスを格納した読出し要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。その後、リクエスト調停部13は、読出し対象となるデータをデバイスアクセス制御部15から受信すると、受信したデータをリクエスタインターフェース部12に出力する。
また、リクエスト調停部13は、書込み要求を受信すると、書込み要求に含まれる論理アドレスをテーブル制御部14に出力する。この結果、リクエスト調停部13は、書込み対象のデータが新たなデータである場合は、データが格納されていない予備ブロックのうち、データの書込み先となるページの物理アドレスをテーブル制御部14から受信する。
その後、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14から受信した物理アドレスと、書込み対象のデータとを含む書込み要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。また、リクエスト調停部13は、デバイスアクセス制御部15からデータの書込みが完了した旨の応答を受信すると、データの書込み先となるページの物理アドレスと、書込み要求に含まれる論理アドレスとを含むテーブル更新要求をテーブル制御部14に出力する。そして、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14から、テーブルの更新が終了した旨の応答を受信した場合は、リクエスタインターフェース部12に、書込み要求に対する応答を出力する。
また、リクエスト調停部13は、書込みがデータの更新を目的とする場合は、更新元のデータが格納されたページの物理アドレスを更新元物理アドレスとしてテーブル制御部14から受信する。また、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14から、予備ブロックに含まれるページの物理アドレス、すなわちデータの書込み先となるページの物理アドレスを更新先物理アドレスとして受信する。
そして、リクエスト調停部13は、更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスとをテーブル制御部14から受信した場合は、データの更新を要求する更新要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。詳細には、リクエスト調停部13は、更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスと、書込むデータとを含む更新要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。
また、リクエスト調停部13は、デバイスアクセス制御部15からデータの書込みが完了した旨の応答を受信すると、以下の処理を実行する。まず、リクエスト調停部13は、更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスと、書込み要求に含まれる論理アドレスとを含むテーブル更新要求をテーブル制御部14に出力する。その後、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14からテーブル更新要求に対する応答を受信すると、データの書込みが完了した旨の応答をリクエスタインターフェース部12に出力する。
また、リクエスト調停部13は、移動させるデータが格納された物理ページの物理アドレスである移動元物理アドレスと、移動させるデータを指定するための論理アドレスとを含む移動要求を受信する。また、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14に問い合わせる等して、データの移動先となる物理ページの物理アドレスを移動先物理アドレスとして取得する。
そして、リクエスト調停部13は、移動元物理アドレスと、移動先物理アドレスとを含む移動要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。また、リクエスト調停部13は、デバイスアクセス制御部15からデータの移動が完了した旨の応答を受信すると、以下の処理を実行する。すなわち、リクエスト調停部13は、データ移動制御部18から受信した移動対象のデータを指定する論理アドレスと、移動先物理アドレスと、移動元物理アドレスとを含むテーブル更新要求をテーブル制御部14に出力する。そして、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14からテーブル更新要求に対する応答を受信した場合は、データ移動制御部18に対して、データの移動が完了した旨の応答を出力する。
また、リクエスト調停部13は、データの消去対象となる物理ブロックを示す物理ブロックアドレスを含む消去要求を受信する。また、リクエスト調停部13は、消去要求を受信すると、受信した消去要求をデバイスアクセス制御部15に発行する。そして、リクエスト調停部13は、デバイスアクセス制御部15からデータの消去が完了した旨の応答を受信すると、データ移動制御部18に対して、データの消去が完了した旨の応答を出力する。
また、リクエスト調停部13は、テーブル参照要求を受信した場合は、テーブル制御部14に対し、アドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20の参照要求を送信する。そして、リクエスト調停部13は、テーブル制御部14からアドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20とを受信すると、受信したアドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20とを巡回参照制御部17に出力する。
テーブル制御部14は、論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得する。また、テーブル制御部14は、アドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20との更新を行う。なお、テーブル制御部14は、特許請求の範囲に記載の取得部、および、更新部の一例である。例えば、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13から読出し要求に格納された論理アドレスを受信すると、アドレス変換テーブル19を参照し、受信した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを取得する。そして、テーブル制御部14は、取得した物理アドレスをリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13から書込み要求に格納された論理アドレスを受信すると、アドレス変換テーブル19を参照し、受信した論理アドレスに、有効フラグ「1」が対応付けられているか判定する。そして、テーブル制御部14は、受信した論理アドレスに有効フラグ「0」が対応付けられている場合、すなわち、書込み対象のデータが新たなデータである場合は、以下の処理を実行する。
まず、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20を参照し、データが格納されていない物理ブロック、すなわち、予備ブロックを識別する。例えば、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20を参照し、対応付けられたページバリッドがすべて「0」である物理ブロックを検索し、検出した物理ブロックを予備ブロックとする。そして、テーブル制御部14は、予備ブロックに含まれる物理ページの物理アドレスをリクエスト調停部13に出力する。
なお、テーブル制御部14は、一度予備ブロックを識別すると、識別した予備ブロックに含まれる物理ページの全ての物理ページにデータが書込まれるまで、同一の予備ブロックに含まれる物理ページの物理アドレスを出力する。詳細には、テーブル制御部14は、予備ブロックに含まれる物理ページのうち、データが書込まれていない物理ページの物理アドレスを、物理ページ番号の順に出力する。そして、テーブル制御部14は、予備ブロックに含まれる全ての物理ページにデータが書込まれた場合は、管理情報テーブル20を参照して、新たな予備ブロックを識別する。
一方、テーブル制御部14は、受信した論理アドレスに有効フラグ「1」が対応付けられている場合、すなわち、書込みがデータの更新を目的とする場合は、以下の処理を実行する。まず、テーブル制御部14は、受信した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを更新元物理アドレスとしてリクエスト調停部13に出力する。また、テーブル制御部14は、予備ブロックを識別し、識別した予備ブロックに含まれる物理ページのうち、データが格納されていない物理ページの物理アドレスを更新先物理アドレスとしてリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13が移動要求を受信した際には、リクエスト調停部13から移動先物理アドレスの問い合わせを受ける。かかる場合は、テーブル制御部14は、予備ブロックを識別し、識別した予備ブロックに含まれる物理ページのうち、データが格納されていない物理ページの物理アドレスを移動先物理アドレスとしてリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、データの書込み、移動、消去に応じて、アドレス変換テーブル19、および、管理情報テーブル20の更新を行う。例えば、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13が新たなデータの書込みを行う場合は、データの書込み先となる物理ページの物理アドレスと、書込み要求に含まれる論理アドレスとを含むテーブル更新要求を受信する。
かかる場合は、テーブル制御部14は、テーブル更新要求から、データの書込み先となる物理ページの物理アドレスと、論理アドレスとを抽出する。そして、テーブル制御部14は、アドレス変換テーブル19を参照し、抽出した論理アドレスと対応付けられた有効フラグを「1」に更新する。また、テーブル制御部14は、抽出した論理アドレスに対応付けて、抽出した物理アドレスをアドレス変換テーブル19に格納する。
また、テーブル制御部14は、抽出した物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリを管理情報テーブル20から抽出する。そして、テーブル制御部14は、抽出したエントリのページバリッドのうち、抽出した物理アドレスの下位ビットである物理ページ番号と対応するビットを「1」に更新する。また、テーブル制御部14は、タイマ16の値を取得し、取得した値をタイムスタンプとして、抽出したエントリに格納する。その後、テーブル制御部14は、テーブル更新要求に対する応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13がデータの更新を行う場合は、更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスと、書込み要求に含まれる論理アドレスとを含むテーブル更新要求を受信する。かかる場合は、テーブル制御部14は、テーブル更新要求から更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスと、論理アドレスとを抽出する。そして、テーブル制御部14は、アドレス変換テーブル19を参照し、抽出した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを抽出した更新先物理アドレスに更新する。
また、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20から、更新元物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリを管理情報テーブル20から抽出する。そして、テーブル制御部14は、抽出したエントリのページバリッドのうち、抽出した更新元物理アドレスの下位ビットである物理ページ番号と対応するビットを「0」に更新する。
次に、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20から、更新先物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリを管理情報テーブル20から抽出する。そして、テーブル制御部14は、抽出したエントリのページバリッドのうち、抽出した更新先物理アドレスの下位ビットである物理ページ番号と対応するビットを「1」に更新する。また、テーブル制御部14は、タイマ16の値を取得し、取得した値をタイムスタンプとして、抽出したエントリに格納する。その後、テーブル制御部14は、テーブル更新要求に対する応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、リクエスト調停部13がデータの移動を行う場合は、移動元物理アドレスと、移動先物理アドレスと、移動対象のデータを指定する論理アドレスとを含むテーブル更新要求を受信する。かかる場合は、テーブル制御部14は、テーブル更新要求から移動元物理アドレスと、移動先物理アドレスと、論理アドレスとを抽出する。そして、テーブル制御部14は、アドレス変換テーブル19を参照し、抽出した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを抽出した移動先物理アドレスに更新する。
また、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20から、移動元物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリを管理情報テーブル20から抽出する。そして、テーブル制御部14は、抽出したエントリのページバリッドのうち、抽出した移動元物理アドレスの下位ビットである物理ページ番号と対応するビットを「0」に更新する。
次に、テーブル制御部14は、管理情報テーブル20から、移動先物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたエントリを管理情報テーブル20から抽出する。そして、テーブル制御部14は、抽出したエントリのページバリッドのうち、抽出した移動先物理アドレスの下位ビットである物理ページ番号と対応するビットを「1」に更新する。また、テーブル制御部14は、タイマ16の値を取得し、取得した値をタイムスタンプとして、抽出したエントリに格納する。その後、テーブル制御部14は、テーブル更新要求に対する応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、テーブル制御部14は、テーブル参照要求を受信した場合は、テーブル記憶部11からアドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20とを取得する。そして、テーブル制御部14は、取得した管理情報テーブル20をリクエスト調停部13に出力する。なお、テーブル制御部14は、例えば、情報処理装置1が実行するシステムから論理アドレスとデータとを対応付けを解消する旨の指示を受けると、アドレス変換テーブル19を参照し、対象となる論理アドレスと対応付けられた有効フラグを「0」に更新する。
デバイスアクセス制御部15は、リクエスト調停部13からの各種リクエストに従って、NANDデバイス7a〜10aに対するデバイスアクセスを実行する。例えば、デバイスアクセス制御部15は、リクエスト調停部13から、物理アドレスを含む読出し要求を受信する。かかる場合は、デバイスアクセス制御部15は、NANDデバイス7a〜10aが有するページのうち、読出し要求に格納されていた物理アドレスが示すページに格納されたデータの読み出しを実行する。そして、デバイスアクセス制御部15は、読み出したデータをリクエスト調停部13に出力する。
また、例えば、デバイスアクセス制御部15は、リクエスト調停部13から、物理アドレスと、書込み対象のデータとを含む書込み要求を受信する。かかる場合は、デバイスアクセス制御部15は、書込み要求に含まれる物理アドレスが示す物理ページに書込み対象のデータを格納する。その後、デバイスアクセス制御部15は、データの書込みを終了した旨の応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、例えば、デバイスアクセス制御部15は、更新元物理アドレスと、更新先物理アドレスと、書込むデータとを含む更新要求をリクエスト調停部13から受信する。かかる場合は、デバイスアクセス制御部15は、更新元物理アドレスが示す物理ページのデータを読み出す。続いて、デバイスアクセス制御部15は、読み出したデータを更新要求に含まれるデータに更新する。そして、デバイスアクセス制御部15は、更新したデータを更新先物理アドレスが示す物理ページに格納する。その後、デバイスアクセス制御部15は、データの書込みを終了した旨の応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、デバイスアクセス制御部15は、移動元物理アドレスと、移動先物理アドレスとを含む移動要求をリクエスト調停部13から受信する。かかる場合は、デバイスアクセス制御部15は、移動元物理アドレスが示す物理ページからデータを読出し、読出したデータを移動先物理アドレスが示す物理ページに格納する。その後、デバイスアクセス制御部15は、データの移動を終了した旨の応答をリクエスト調停部13に出力する。
また、デバイスアクセス制御部15は、データの消去対象となる物理ブロックを示す物理ブロックアドレス含む消去要求をリクエスト調停部13から受信する。かかる場合は、デバイスアクセス制御部15は、消去要求に含まれる物理ブロックアドレスが示す物理ブロックに格納されたデータを消去し、データの消去が完了した旨の応答をリクエスト調停部13に出力する。
タイマ16は、現在の時刻を示す値を計数するカウンタである。例えば、タイマ16は、情報処理装置1の動作クロックやNANDコントローラ6aの動作クロックを用いて、所定の時間間隔でカウントを行う。また、タイマ16は、所定の桁数のカウンタであり、桁あふれが発生した場合には、カウント値が初期値「0」に戻るカウンタである。
巡回参照制御部17は、所定の時間が経過した場合やソフトウェアからの指示を受けた場合は、ウェアレベリングのための巡回参照制御を開始する。また、巡回参照制御部17は、所定のタイミングで、ガベージコレクションに係る巡回参照制御を実行する。例えば、巡回参照制御部17は、所定の時間間隔、所定の時刻、情報処理装置1が実行するアプリケーションプログラムの指示等を契機として、巡回参照制御を実行する。なお、巡回参照制御部17は、特許請求の範囲に記載された選択部、判定部の一例である。
以下、巡回参照制御部17が実行する巡回参照制御の処理内容について説明する。例えば、巡回参照制御部17は、アドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20との参照要求をリクエスト調停部13に出力する。また、巡回参照制御部17は、タイマ16のカウント値を取得する。また、巡回参照制御部17は、リクエスト調停部13からアドレス変換テーブル19と、管理情報テーブル20とを受信する。
そして、巡回参照制御部17は、移動判定処理の対象となる論理アドレスを1つ選択し、選択した論理アドレスについて、以下の移動判定処理を実行する。まず、巡回参照制御部17は、アドレス変換テーブル19を参照し、選択した論理アドレスと対応付けられた有効フラグの値が「1」であるか否かを判定する。そして、巡回参照制御部17は、有効フラグの値が「0」である場合は、新たな移動判定処理の対象となる論理アドレス、例えば、次番の論理アドレスを新たに選択し、アドレス変換テーブル19を参照し、有効フラグの値が「1」であるか否かを判定する。
また、巡回参照制御部17は、有効フラグの値が「1」である場合は、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスをアドレス変換テーブル19から取得する。そして、巡回参照制御部17は、管理情報テーブル20を参照し、取得した物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたページバリッドとタイムスタンプとを確認する。
そして、巡回参照制御部17は、ウェアレベリングのための巡回参照制御を行っている場合は、確認したタイムスタンプの値と、タイマ16のカウント値との差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、巡回参照制御部17は、タイムスタンプの値が所定の閾値よりも古いか否かを判定する。そして、巡回参照制御部17は、確認したタイムスタンプの値が所定の閾値よりも古いと判定した場合は、取得した物理アドレスが示す物理ページを移動処理の対象とする。一方、巡回参照制御部17は、タイムスタンプの値がが所定の閾値よりも新しいと判定した場合は、移動判定処理の対象となる論理アドレスを新たに1つ選択する。
また、巡回参照制御部17は、ガベージコレクションのための巡回参照制御を行っている場合は、確認したページバリッドの各ビットのうち、値が「1」となるビットの数を計数する。すなわち、巡回参照制御部17は、取得した物理アドレスが示す物理ページと同じ物理ブロック内に格納された有効データの数を計数する。そして、巡回参照制御部17は、計数した数が所定の閾値以下となる場合は、取得した物理アドレスが示す物理ページを移動処理の対象とする。一方、巡回参照制御部17は、計数した数が所定の閾値よりも多い場合は、移動判定処理の対象となる論理アドレスを新たに1つ選択する。
また、巡回参照制御部17は、取得した物理アドレスが示す物理ページを移動処理の対象とした場合は、以下の処理を実行する。まず、巡回参照制御部17は、取得したページバリッドの各ビットのうち、値が「1」となるビットの数が「1」であるか否かを判定する。そして、巡回参照制御部17は、取得したページバリッドの各ビットのうち、値が「1」となるビットの数が「1」であると判定した場合、すなわち、データの移動により物理ブロックが空になると判定した場合は、以下の処理を実行する。すなわち、巡回参照制御部17は、取得した物理アドレスと、選択した論理アドレスと、ブロックが空になる旨を示すラストフラグとの組をデータ移動制御部18に出力する。その後、巡回参照制御部17は、新たな移動判定処理の対象となる論理アドレスを選択する。
一方、巡回参照制御部17は、取得したページバリッドの各ビットのうち、値が「1」となるビットの数が「1」ではないと判定した場合は、取得した物理アドレスと、選択した論理アドレスとの組をデータ移動制御部18に出力する。その後、巡回参照制御部17は、新たな移動判定処理の対象となる論理アドレスを選択する。そして、巡回参照制御部17は、全ての論理アドレスについて移動判定処理を実行した場合は、処理を終了する。
以下、巡回参照制御部17が実行する処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、タイマ16のカウント値が「11230」であり、カウント値からタイムスタンプの値を減算した値が「10000」以上の際に、移動制御を行うものとする。例えば、巡回参照制御部17は、論理アドレス「L0−2」を選択する。
かかる場合は、巡回参照制御部17は、図7に示すアドレス変換テーブル19から物理アドレス「P2−2」を取得する。続いて、巡回参照制御部17は、物理アドレス「P2−2」から物理ブロックアドレス「P2」を識別する。そして、巡回参照制御部17は、図8に示す管理情報テーブル20から、物理ブロックアドレス「P2」と対応付けられたページバリッド「0001」とタイムスタンプ「1229」を取得する。
ここで、巡回参照制御部17は、ウェアレベリングのための処理を行う場合は、タイマ16のカウント値「11230」からタイムスタンプ「1229」の値を減算した値が「10001」となるので、物理アドレス「P2−2」が示す物理ページを移動処理の対象とする。また、巡回参照制御部17は、ガベージコレクションのための処理を行う場合は、ページバリッド「0001」の各ビットのうち、値が「1」となるビットの数が「1」つであると判定する。この結果、巡回参照制御部17は、処理を行う場合は、選択した論理アドレス「L0−2」と、物理アドレス「P2−2」と、ラストフラグとの組をデータ移動制御部18に出力する。
データ移動制御部18は、データの移動を行う。具体的には、データ移動制御部18は、巡回参照制御部17から、論理アドレスと物理アドレスとの組、または、論理アドレスと物理アドレスとラストフラグとの組を受信する。ここで、データ移動制御部18は、論理アドレスと物理アドレスとの組を受信した場合は、以下の処理を実行する。
すなわち、データ移動制御部18は、受信した組に含まれる物理アドレスを移動元物理アドレスとし、移動元物理アドレスと、受信した組に含まれる論理アドレスとを含む移動要求をリクエスト調停部13に出力する。そして、データ移動制御部18は、リクエスト調停部13からデータの移動が完了した旨の応答を受信した場合は、受信した組に含まれる物理アドレスが示す物理ページのデータ移動処理を終了する。
一方、データ移動制御部18は、論理アドレスと物理アドレスとラストフラグとの組を巡回参照制御部17から受信した場合は、以下の処理を実行する。まず、データ移動制御部18は、受信した組に含まれる物理アドレスを移動元物理アドレスとし、移動元物理アドレスと、受信した組に含まれる論理アドレスとを含む移動要求をリクエスト調停部13に出力する。
そして、データ移動制御部18は、データの移動が完了した旨の応答を受信した場合は、受信した組に含まれる物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスを含む消去要求をリクエスト調停部13に出力する。その後、データ移動制御部18は、リクエスト調停部13からデータの消去が完了した旨の応答を受信した場合は、受信した組に含まれる物理アドレスが示す物理ページのデータ移動処理を終了する。なお、データ移動制御部18は、特許請求の範囲に記載された移動部の一例である。
例えば、データ移動制御部18は、巡回参照制御部17から、論理アドレス「L0−2」と、物理アドレス「P2−2」と、ラストフラグとの組を受信する。かかる場合は、データ移動制御部18は、移動元物理アドレス「P2−2」と、論理アドレス「L0−2」とを含む移動要求をリクエスト調停部13に出力する。そして、データ移動制御部18は、データの移動が完了した旨の応答を受信した場合は、物理ブロックアドレス「P2」を含む消去要求をリクエスト調停部13に出力する。この結果、NANDコントローラ6aは、物理ブロックアドレス「P2」が示す物理ブロックのデータを消去し、新たな予備ブロックとする。
なお、例えば、リクエスタインターフェース部12、リクエスト調停部13、テーブル制御部14、デバイスアクセス制御部15、タイマ16、巡回参照制御部17、データ移動制御部18とは、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、またはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などを適用する。
また、テーブル記憶部11とは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置である。
次に、図9を用いて、NANDコントローラ6aが実行する処理の一例について説明する。図9は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の一例を説明する図である。なお、図9に示す例では、理解を容易にするため、アドレス変換テーブル19の有効フラグの記載を省略した。また、図9に記載したNANDデバイス7aの物理ページのうち、斜線が引かれた物理ページについては、有効ではないデータが格納された物理ページであるものとする。
例えば、NANDコントローラ6aは、論理アドレス「L0−2」を選択する。また、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19から、論理アドレス「L0−2」と対応付けられた物理アドレス「P2−2」を取得する。かかる場合、NANDコントローラ6aは、図9中(I)に示す物理ページに格納されたデータを移動するか否か判定する。詳細には、NANDコントローラ6aは、図9中(J)に示すように、管理情報テーブル20を参照し、図9中(K)に示すように、物理アドレス「P2−2」の物理ブロックアドレス「P2」と対応付けられたエントリを抽出する。そして、NANDコントローラ6aは、図9中(L)に示すように、ガベージコレクションに係る処理を行う場合は、抽出したエントリに格納されたページバリッド「1110」に応じて、データの移動を行うか否かを判定する。
また、NANDコントローラ6aは、データの移動を行うと判定した場合は、以下の処理を実行する。例えば、NANDコントローラ6aは、図9中(M)に示すように、物理アドレス「P2−2」が示す物理ページに格納されたデータを、予備ブロックに含まれる物理ページ「P8−0」に格納する。ここで、NANDコントローラ6aは、移動対象のデータを示す論理アドレス「L0−2」を識別済みであるので、物理アドレス「P2−2」を論理アドレス「L0−2」に逆変換せずとも、アドレス変換テーブル19を更新することができる。すなわち、NANDコントローラ6aは、図9中(N)に示すように、選択した論理アドレス「L0−2」と対応付けられた物理アドレスを「P8−0」に更新すればよい。
また、NANDコントローラ6aは、図9中(O)に示すように、管理情報テーブル20を参照し、物理ブロックアドレス「P2」と対応付けられたページバリッドを「1100」に更新する。つまり、NANDコントローラ6aは、ページバリッドのうち、移動元の物理ページを示す物理アドレス「P2−2」と対応するビットを「0」に更新する。また、NANDコントローラ6aは、図9中(P)に示すように、管理情報テーブル20を参照し、物理ブロックアドレス「P8」と対応付けられたページバリッドを「1000」に更新する。つまり、NANDコントローラ6aは、ページバリッドのうち、移動先の物理ページを示す物理アドレス「P8−0」と対応するビットを「1」に更新する。
次に、図10を用いて、NANDコントローラ6aが実行する処理の流れについて説明する。図10は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する処理の概要を説明するフローチャートである。例えば、NANDコントローラ6aは、所定の時間が経過した場合や、ソフトウェアからの指示を受けた場合は、図10に示すガベージコレクションのためのデータ移動制御を実行する。詳細には、NANDコントローラ6aは、ガベージコレクションのための移動判定処理の対象となる論理アドレスを選択する(ステップS101)。
次に、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19を参照し(ステップS102)、選択した論理アドレスと対応する物理アドレスを取得する(ステップS103)。そして、NANDコントローラ6aは、管理情報テーブル20を参照し(ステップS104)、取得した物理アドレスと対応する管理情報を確認する(ステップS105)。すなわち、NANDコントローラ6aは、取得した物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたページバリッドを確認する(ステップS105)。
そして、NANDコントローラ6aは、確認した管理情報を用いて、データの移動を行うか否かを判定する(ステップS106)。また、NANDコントローラ6aは、データの移動を行うと判定した場合は(ステップS106肯定)、データの移動を実行する(ステップS107)。詳細には、NANDコントローラ6aは、ステップS103にて取得した物理アドレスが示す物理ページに格納されていたデータを、予備ブロックの物理ページに移動する。
そして、NANDコントローラ6aは、データの移動に応じて、アドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20とを更新する(ステップS108)。続いて、NANDコントローラ6aは、全ての論理アドレスを移動判定処理の対象としたか否かを判定する(ステップS109)。そして、NANDコントローラ6aは、全ての論理アドレスを移動判定処理の対象とした場合は(ステップS109肯定)、処理を終了する。
一方、NANDコントローラ6aは、全ての論理アドレスを移動判定処理の対象としていない場合は(ステップS109否定)、ステップS101を実行する。また、NANDコントローラ6aは、データの移動を行なわないと判定した場合は(ステップS106否定)、ステップS107、S108の処理をスキップする。
次に、図11を用いて、NANDコントローラ6aがガベージコレクションおよびウェアレベリングのためのデータの移動を行うか否かを判定する処理、すなわちNANDコントローラ6aが実行する巡回参照制御の詳細を説明する。図11は、実施例1に係るNANDコントローラが実行する巡回参照制御の流れを説明するフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートは、図10に示す処理を詳細にしたフローチャートである。また、図11に示す処理のうち、図10に示す処理と同様の処理については、図10と同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
例えば、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19を参照し(ステップS201)、選択した論理アドレスと対応付けられた有効フラグが「1」であるか否かを判定する(ステップS202)。そして、NANDコントローラ6aは、有効フラグが「1」である場合は(ステップS202肯定)、アドレス変換テーブル19から対応する物理アドレスを取得する(ステップS203)。また、NANDコントローラ6aは、管理情報テーブル20を参照し(ステップS204)、取得した物理アドレスの上位ビットである物理ブロックアドレスと対応付けられたページバリッドとタイムスタンプとを確認する(ステップS205)。
そして、NANDコントローラ6aは、確認したタイムスタンプが所定の時間よりも古い値であるか否かを判定し(ステップS206)、所定の時間よりも古い値である場合は(ステップS206肯定)、データの移動を実行する(ステップS207)。また、NANDコントローラ6aは、データの移動により、物理ブロックが空になかったか否かを判定する(ステップS208)。そして、NANDコントローラ6aは、物理ブロックが空になったと判定した場合は(ステップS208肯定)、空になった物理ブロックのデータを消去する(ステップS209)。
一方、NANDコントローラ6aは、物理ブロックが空ではないと判定した場合は(ステップS208否定)、ステップS209をスキップする。そして、NANDコントローラ6aは、データの移動、および、物理ブロックのデータの消去に応じて、アドレス変換テーブル19、および、管理情報テーブル20を更新する(ステップS210)。そして、NANDコントローラ6aは、ステップS109を実行する。
一方、NANDコントローラ6aは、確認したタイムスタンプが所定の時間よりも新しい値である場合は(ステップS206否定)、ページバリッドに含まれる各ビットのうち、値が「1」であるビットの数が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS211)。そして、NANDコントローラ6aは、ページバリッドに含まれる各ビットのうち、値が「1」であるビットの数が閾値以下であると判定した場合は(ステップS211肯定)、ステップS207を実行する。
また、NANDコントローラ6aは、ページバリッドに含まれる各ビットのうち、値が「1」であるビットの数が閾値より多いと判定した場合は(ステップS211否定)、ステップS109を実行する。また、NANDコントローラ6aは、選択した論理アドレスと対応付けられた有効フラグが「0」である場合は(ステップS202否定)、ステップS109を実行する。
[NANDコントローラ6aの効果]
上述したように、NANDコントローラ6aは、複数の物理ページを有するNANDデバイス7a〜10aと、NANDデバイス7a〜10aを制御するNANDコントローラ6aを有する。ここで、NANDコントローラ6aは、論理アドレスを選択し、論理アドレスと物理アドレスとが対応付けられたアドレス変換テーブル19から、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを取得する。
そして、NANDコントローラ6aは、取得した物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを移動させるか否かを判定する。また、NANDコントローラ6aは、取得した物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを移動させると判定した場合は、取得した物理アドレスが示す物理ページのデータを予備ブロックの物理ページに移動させる。そして、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19が記憶する各物理アドレスのうち、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを、データの移動先となる物理ページの物理アドレスに更新する。
すなわち、NANDコントローラ6aは、物理ブロック単位ではなく、論理アドレス単位で、データを移動させるか否かを判定する。このため、NANDコントローラ6aは、移動元の物理ページを示す物理アドレスを、移動させるデータの論理アドレスに逆変換する手段を有さずとも、アドレス変換テーブル19を更新することができる。この結果、NANDコントローラ6aは、回路規模を縮小することができる。
また、NANDコントローラ6aは、物理アドレスから論理アドレスへの逆変換を行わないで、データの移動を完了することができる。このため、例えば、NANDコントローラ6aは、NANDデバイス7a〜10aの記憶容量が増大し、アドレス変換テーブル19が大規模化した場合にも、高速にデータの移動を完了することができる。
また、NANDコントローラ6aは、アドレス変換テーブル19から、全ての論理アドレスを番号順に選択する。このため、NANDコントローラ6aは、論理アドレス単位でデータの移動制御を実行した場合にも、全てのデータについて移動を行うか否かを判定するので、予備ブロックの確保や劣化の平準化を確実に行うことができる。
また、NANDコントローラ6aは、物理ブロックごとにタイムスタンプを記憶する管理情報テーブル20から、アドレス変換テーブル19から取得された物理アドレスを含む物理ブロックのタイムスタンプを参照する。そして、NANDコントローラ6aは、参照したタイムスタンプの値とタイマ16のカウント値との差が所定の閾値よりも大きい場合は、アドレス変換テーブル19から取得された物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを移動させる。このため、NANDコントローラ6aは、格納されてから所定の時間が経過したデータを移動させるので、素子の劣化を平準化することができる。
また、NANDコントローラ6aは、物理ブロックごとにページバリッドを記憶する管理情報テーブル20から、アドレス変換テーブル19から取得された物理アドレスを含む物理ブロックのページバリッドを参照する。そして、NANDコントローラ6aは、参照したページバリッドに含まれるビットのうち、値が「1」となるビットの数が所定の閾値よりも多い場合は、アドレス変換テーブル19から取得された物理アドレスが示す物理ページに格納されたデータを移動させる。このため、NANDコントローラ6aは、有効なデータが少ない物理ブロックから、データを予備ブロックに移動させ、移動元の物理ブロックを新たな予備ブロックとすることができる。この結果、NANDコントローラ6aは、NANDデバイス7a〜10aが有する記憶容量を効率的に用いることができる。
上述したNANDコントローラ6aは、ガベージコレクションのための巡回参照制御を開始すると、アドレス変換テーブル19の全ての論理アドレスを順次選択し、選択した論理アドレスが示すデータを移動させるか否か判定した。しかし、実施例はこれに限定されるものではない。例えば、実施例2に係るNANDコントローラ6cは、ガベージコレクションのための巡回参照制御を1回実行する際に、アドレス変換テーブル19の全ての論理アドレスのうち、一部の論理アドレスのみを選択してもよい。
以下、NANDコントローラ6cが実行する処理について説明する。まず、図12を用いて、NANDコントローラ6cの機能構成について説明する。図12は、実施例2に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。なお、図12に示すNANDコントローラ6cの機能構成のうち、図6に示すNANDコントローラ6aの機能構成と同様の機能構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図12に示す例では、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御部17aと巡回済対象記憶部21とを有する。巡回済対象記憶部21は、巡回参照制御部17aが判定処理を行った対象を記憶するためのメモリである。巡回参照制御部17aは、図6に示す巡回参照制御部17と同様の機能を有し、所定の時間間隔でガベージコレクションのための巡回参照制御を実行する。
ここで、巡回参照制御部17aは、アドレス変換テーブル19に格納された各論理アドレスを、若番順に選択する。例えば、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L0−0」を選択し、選択した論理アドレス「L0−0」を移動判定処理の対象とする。次に、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L0−1」を選択し、選択した論理アドレス「L0−1」を移動判定処理の対象とする。その後も、巡回参照制御部17aは、論理アドレスを若番順に選択し、選択した論理アドレスを移動判定処理の対象とする。
ここで、巡回参照制御部17aは、ガベージコレクションのための巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過した場合は、最後に移動判定処理の対象とした論理アドレス、つまり、最後に選択した論理アドレスを巡回済対象記憶部21に格納する。その後、巡回参照制御部17aは、巡回参照制御を再開した場合は、巡回済対象記憶部21に格納した論理アドレスを取得し、取得した論理アドレスの次番の論理アドレスを選択する。そして、巡回参照制御部17aは、選択した論理アドレスを移動判定処理の対象とする。
例えば、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L3−2」を移動判定処理の対象とした際に、巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過した場合は、以下の処理を実行する。まず、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L3−2」が示すデータの移動判定を行い、移動判定処理が終了した後に、論理アドレス「L3−2」を巡回済対象記憶部21に格納する。かかる場合、巡回参照制御部17aは、巡回参照制御を再開すると、巡回済対象記憶部21から論理アドレス「L3−2」を取得する。このため、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L3−2」の次番の論理アドレス「L3−3」を選択し、選択した論理アドレス「L3−3」を移動判定処理の対象とする。
なお、巡回参照制御部17aは、所定の時間内で判別対象を区切るのではなく、他の方法で判別対象を区切ってもよい。例えば、巡回参照制御部17aは、論理アドレスを所定の数ごとにグループ分けする。そして、巡回参照制御部17aは、一回の巡回参照制御で、1つのグループに含まれる論理アドレスに対して移動判定処理を実行してもよい。
例えば、巡回参照制御部17aは、論理アドレス「L0−0」〜「L3−3」をグループ「No1」とし、物理ブロックアドレス「L4−0」〜「L7−3」をグループ「No2」とする。すなわち、巡回参照制御部17aは、連続する16個の論理アドレスを1つのグループとする。そして、巡回参照制御部17aは、グループ「No1」に含まれる各論理アドレスについて、移動判定処理を実行する。
また、巡回参照制御部17aは、グループ「No1」に含まれる各論理アドレスについて移動判定処理を実行した場合は、移動判定処理を実行済のグループを示す情報として、「No1」を巡回済対象記憶部21に格納する。そして、巡回参照制御部17aは、巡回参照制御の再開時には、巡回済対象記憶部21から移動判定処理を実行したグループを示す情報「No1」を取得する。かかる場合は、巡回参照制御部17aは、グループ「No1」の次のグループ「No2」に含まれる各論理アドレスについて、移動判定処理を実行する。
なお、巡回参照制御部17aは、グループを示す情報として、任意の情報を用いることができる。例えば、巡回参照制御部17aは、論理アドレスの上位ビット、例えば、論理ブロックアドレスごとにグループ分けを行う場合は、移動判定処理を終了した論理アドレスの論理ブロックアドレスを巡回済対象記憶部21に格納してもよい。
次に、図13を用いて、NANDコントローラ6cが実行する処理の流れについて説明する。図13は、実施例2に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明する第1のフローチャートである。なお、図13に示す例では、NANDコントローラ6cが、所定の時間内で移動判定処理の対象を区切る例について記載した。また、図13に示す処理のうち、図11に示す処理と同様の処理については、図11と同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
例えば、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を実行する場合は、巡回済対象記憶部21から、前回、移動判定処理が終了した論理アドレスを読出す(ステップS301)。次に、NANDコントローラ6cは、読出した論理アドレスの次番の論理アドレスを選択し、移動判定処理の対象とする(ステップS302)。そして、NANDコントローラ6cは、ステップS201〜ステップS211の処理を実行する。
また、NANDコントローラ6cは、ステップS201〜ステップS211の処理を実行した場合は、巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS303)。そして、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップS303肯定)、移動判定処理済みの論理アドレスを巡回済対象記憶部21に保存し(ステップS304)、処理を終了する。一方、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過していない場合は(ステップS303否定)、ステップS302の処理を実行する。
次に、図14を用いて、NANDコントローラ6cが実行する処理の他の例について説明する。図14は、実施例2に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明する第2のフローチャートである。なお、図14に示す例では、NANDコントローラ6cが、論理アドレスを所定の数ごとにグループ分けし、1回のガベージコレクションのための巡回参照制御で1つのグループに含まれる論理アドレスを移動判定処理の対象となる例について記載した。また、図14に示す処理のうち、図11に示す処理と同様の処理については、図11と同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
まず、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を実行する場合は、巡回済対象記憶部21から、前回、判定処理が終了したグループのグループNoを読み出す(ステップS401)。次に、NANDコントローラ6cは、読み出したグループNoの次のグループNoが示すグループを巡回参照制御の対象に設定する(ステップS402)。そして、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御の対象となるグループに含まれる各論理アドレスから、移動判定処理の対象となる論理アドレスを選択し(ステップS403)、ステップS201〜ステップS211の処理を実行する。
また、NANDコントローラ6cは、ステップS201〜ステップS211を実行すると、巡回参照制御の対象となるグループに含まれる全ての論理アドレスについて、移動判定処理が完了したか判定する(ステップS404)。そして、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御の対象となるグループに含まれる全ての論理アドレスについて、移動判定処理を行ったと判定した場合は(ステップS404肯定)、以下の処理を実行する。すなわち、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御の対象となったグループのグループNoを巡回済対象記憶部21に格納し(ステップS405)、処理を終了する。一方、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御の対象となるグループに含まれる全ての論理アドレスについて、移動判定処理を行っていないと判定した場合は(ステップS404否定)、ステップS403を実行する。
[NANDコントローラ6cの効果]
上述したように、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を開始してから所定の時間が経過した場合は、最後に移動判定処理の対象となった論理アドレスを記憶する。その後、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御の再開時には、記憶した論理アドレスの次番の論理アドレスから順番に、巡回参照制御を再開する。
このため、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を1回実行する際の処理時間を短縮することができる。この結果、NANDコントローラ6cは、例えば、情報処理装置1が処理を実行していない夜間等に、巡回参照制御を実行する等、柔軟なスケジューリングを実現することができる。また、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御によってNANDデバイス7a〜10aにアクセスできない時間を短縮化するので、NANDデバイス7a〜10aに対するアクセス性能を向上させることができる。
また、NANDコントローラ6cは、論理アドレスを複数のグループに分割し、グループごとに、巡回参照制御を実行する。このため、NANDコントローラ6cは、巡回参照制御を1回実行する際の処理時間を短縮し、柔軟なスケジューリングを実現できる。また、NANDコントローラ6cは、NANDデバイス7a〜10aに対するアクセス性能を向上させることができる。
上述したNANDコントローラ6a〜6cは、移動判定処理を実行する際に、管理情報テーブル20に格納されたページバリッド、および、タイムスタンプを用いて、データを移動させるか否かを判定した。しかしながら、実施例は、これに限定されるものではない。
例えば、NANDコントローラ6a〜6cは、NANDコントローラ6a〜6cの記憶容量を効果的に使用する観点から、無効となったデータを含む物理ページが存在する物理ブロックのデータのみを移動させた方がよい。しかしながら、NANDコントローラ6a〜6cは、確認したページバリッドのビットのうち、値が「1」であるビットの数が少ない場合、ガベージコレクションの際にデータを移動すべきか否か適切に判定できない場合がある。
詳細には、NANDコントローラ6a〜6cは、確認したページバリッドと対応付けられた物理ブロックに、データが書込まれていない物理ページが存在するのか、無効となったデータを含む物理ページが存在するのか判別できない。このため、NANDコントローラ6a〜6cは、本来移動の対象とすべきではないデータ、すなわち、データが書込まれていない物理ページが存在する物理ブロックに格納されたデータを移動してしまう場合がある。
そこで、実施例3に係るNANDコントローラ6dは、各物理ブロックごとに、全ての物理ページにデータが書込まれたか否かを示すステータス情報を記憶する。そして、NANDコントローラ6dは、移動判定処理の対象として選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスをアドレス変換テーブル19から取得し、取得した物理アドレスが示す物理ブロックと対応付けられたステータス情報を参照する。そして、NANDコントローラ6dは、参照したステータス情報が、全ての物理ページにデータが書込まれた旨を示す場合には、選択した論理アドレスが示すデータの移動を実行する。
以下、実施例3に係るNANDコントローラ6dについて説明する。まず、図15を用いて、NANDコントローラ6dの機能構成について説明する。図15は、実施例3に係るNANDコントローラの機能構成を説明する図である。なお、図15に示すNANDコントローラ6dの機能構成のうち、図6に示すNANDコントローラ6aの機能構成と同様の機能構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば、NANDコントローラ6dは、テーブル制御部14a、巡回参照制御部17bを有する。また、テーブル記憶部11は、管理情報テーブル20aを有する。まず、図16を用いて、管理情報テーブル20aの一例について説明する。図16は、実施例3に係る管理情報テーブルの一例を説明する図である。
管理情報テーブル20aには、図8に示す管理情報テーブル20と同様に、物理ブロックアドレスごとに、ページバリッドとタイムスタンプとが対応付けて格納されている。また、管理情報テーブル20aには、各物理ブロックアドレスごとに、ステータス情報が格納されている。
例えば、ステータス情報「Wr完了」とは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックの全物理ページに、データの書込みが行われた旨を示す。また、ステータス情報「予備」とは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックの全物理ページからデータが消去され、データの書込みが行われていない旨を示す。すなわち、ステータス情報「予備」とは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックが予備ブロックである旨を示す。
また、ステータス情報「Wr中」とは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックの物理ページのうち、一部の物理ページに対してデータが書込まれたが、他の物理ページにはデータが書込まれていない旨を示す。すなわち、ステータス情報「Wr中」とは、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックにデータを書込むことができる予備ページが存在する旨を示す。
テーブル制御部14aは、図6に示すテーブル制御部14と同様の処理を実行する。ここで、テーブル制御部14aは、管理情報テーブル20aの更新を行う場合は、テーブル制御部14と同様の更新を行うとともに、図17に示す状態遷移図に従って、管理情報テーブル20aに格納されたステータス情報の更新を行う。
図17は、実施例3に係るNANDコントローラが実行する処理と物理ブロックの状態遷移とを説明する図である。例えば、テーブル制御部14aは、データの書込みが行われた場合は、データの書込み先となる物理アドレスを取得する。また、テーブル制御部14aは、データの更新が行われた場合は、データの更新先物理アドレスを取得する。また、テーブル制御部14aは、データの移動が行われた場合は、データの移動先となる移動先物理アドレスを取得する。
そして、テーブル制御部14aは、取得した物理アドレス、更新先物理アドレス、または、移動先物理アドレスから物理ブロックアドレスを抽出し、抽出した物理ブロックアドレスと対応付けられたステータス情報を参照する。ここで、テーブル制御部14aは、参照したステータス情報が「予備」である場合は、図17中(Q)に示すように、参照したステータス情報を「Wr中」に更新する。
また、テーブル制御部14aは、参照したステータス情報が「Wr中」である場合は、アドレス変換テーブルを参照して取得した物理アドレス、更新先物理アドレス、または、移動先物理アドレスから下位ビットである物理ページ番号を抽出し、抽出した物理ページ番号がブロック内の最終ページ以外を指す場合は、ステータス情報の更新を行わない。一方、テーブル制御部14aは、抽出した物理ページ番号がブロック内の最終ページを指す場合は、図17中(R)に示すように、ステータス情報「Wr中」を「Wr完了」に更新する。
また、テーブル制御部14aは、データの消去が行われた場合は、データの消去が行われた物理ブロックの物理ブロックアドレスを取得する。かかる場合は、テーブル制御部14aは、図17中(S)に示すように、取得した物理ブロックアドレスと対応付けられたステータス情報を「予備」に更新する。
図15に戻り、巡回参照制御部17bは、図6に示す巡回参照制御部17と同様の機能を発揮する。ここで、巡回参照制御部17bは、ガベージコレクションのための巡回参照制御を実行する際に、アドレス変換テーブル19から物理アドレスを取得すると、取得した物理アドレスから物理ブロックアドレスを抽出する。そして、巡回参照制御部17bは、抽出した物理ブロックアドレスと対応付けられたステータス情報を管理情報テーブル20aから参照する。そして、巡回参照制御部17bは、参照したステータス情報が「Wr完了」である場合は、巡回参照制御部17と同様に、タイムスタンプの値、および、ページバリッドを用いて、データの移動を行うか否かを判定する。
この結果、NANDコントローラ6dは、ガベージコレクションの際に、予備ページが存在する物理ブロックに格納されたデータを移動せず、無効となったデータが存在する物理ブロックからデータの移動を行う。このため、NANDコントローラ6dは、適切なガベージコレクションを実現できるので、NANDデバイス7a〜10aの記憶領域を効率的に用いることができる。
なお、テーブル制御部14aは、任意のタイミングで管理情報テーブル20aに格納されたステータス情報およびページバリッドを参照し、ステータス情報「Wr完了」と対応付けられ、かつページバリッドが全て0となった物理ブロックアドレスを含む消去要求をリクエスト調停部13に出力してもよい。また、NANDコントローラ6dは、ステータス情報を管理する場合は、ページバリッドを管理せずとも、例えば、有効なデータが格納された物理ページの数をページカウントとして管理し、ページカウントを用いて巡回参照制御を実行できる。
図18は、実施例3に係る管理情報テーブルのバリエーションを説明する図である。図18に示す例では、管理情報テーブル20aには、ページバリッドに変えて、対応付けられた物理ブロックアドレスが示す物理ブロックに格納された有効なデータの数を示すページカウントが格納されている。なお、管理情報テーブル20aは、特許請求の範囲に記載された状態管理テーブル、時刻管理テーブル、有効管理テーブルの一例である。
かかるページカウントが管理情報テーブル20aに格納されている場合は、テーブル制御部14aは、以下の処理を実行する。例えば、テーブル制御部14aは、データの書込みが行われる度に、データの書込み先、または、データの移動先となる物理ページを含む物理ブロックの物理ブロックアドレスと対応付けられたページカウントを1インクリメントする。また、テーブル制御部14aは、データの移動が行われる度に、データの移動元となる物理ページを含む物理ブロックの物理ブロックアドレスと対応付けられたページカウントを1デクリメントする。
そして、テーブル制御部14aは、書き込み先物理ページの物理ページ番号がブロック内の最終ページを指す場合は、ステータス情報を「Wr完了」に更新する。また、テーブル制御部14aは、データが消去された場合は、データが消去された物理ブロックの物理ブロックアドレスと対応付けられたステータス情報を「予備」に更新する。
また、巡回参照制御部17bは、ガベージコレクションのための処理を実行する際に、ステータス情報とページカウントとを参照し、参照したステータス情報が「Wr完了」である場合は、参照したページカウントの値が所定の閾値よりも少ないか否かを判定する。そして、巡回参照制御部17bは、参照したページカウントの値が所定の閾値よりも少ないと判定した場合は、データを移動させる。
このように、NANDコントローラ6dは、ページカウントを用いて、有効なデータを管理した場合は、管理情報テーブル20aのサイズを縮小させることができる。例えば、1つの物理ブロックに128個の物理ページが含まれる場合、ページバリッドの大きさは、1つの物理ブロックあたり128ビットとなるが、ページカウントの大きさは、9ビットでよい。このため、NANDコントローラ6dは、管理情報テーブル20aのサイズを縮小させることができる。
次に、図19を用いて、NANDコントローラ6dが実行する処理の流れについて説明する。図19は、実施例3に係るNANDコントローラが実行する処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図19に示す例では、NANDコントローラ6dは、ページカウントを用いて、巡回参照制御を実行する際の処理の流れについて記載した。また、図19に示す処理のうち、図11に示す処理と同様の処理については、図11と同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
例えば、NANDコントローラ6dは、管理参照テーブルを参照し(ステップS204)、取得した物理ページの物理ブロックアドレスと対応付けられたステータス情報、ページカウント、タイムスタンプを確認する(ステップS501)。そして、NANDコントローラ6dは、確認したステータス情報が「Wr完了」であるか否かを判定する(ステップS502)。
ここで、NANDコントローラ6dは、ステータス情報が「Wr完了」である場合は(ステップS502肯定)、確認したタイムスタンプが所定の時間よりも古い値であるか否かを判定する(ステップS206)。また、NANDコントローラ6dは、確認したタイムスタンプが所定の時間よりも新しいと判定した場合は(ステップS206否定)、ページカウントの値が所定の閾値よりも少ないか否かを判定する(ステップS503)。そして、NANDコントローラ6dは、ページカウントの値が所定の閾値よりも少ない場合は(ステップS503肯定)、データの移動を実行する(ステップS207)。
なお、NANDコントローラ6dは、確認したステータス情報が「Wr完了」ではない場合は(ステップS502否定)、ステップS109を実行する。また、NANDコントローラ6dは、ページカウントの値が所定の閾値よりも多い場合は(ステップS503否定)、ステップS109を実行する。
[NANDコントローラ6dの効果]
上述したように、NANDコントローラ6dは、物理ブロックごとに、物理ブロックに含まれる全ての物理ページにデータが書込まれたか否かを示すステータス情報が格納された管理情報テーブル20aを有する。また、NANDコントローラ6dは、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスの物理ブロックアドレスと対応するステータス情報を確認する。そして、NANDコントローラ6dは、確認したステータス情報が、物理ブロックに含まれる全ての物理ページにデータが書込まれた旨を示す場合は、選択した論理アドレスが示すデータの移動判定処理を実行する。NANDコントローラ6dは、適切なガベージコレクションを実現できるので、NANDデバイス7a〜10aの記憶領域を効率的に用いることができる。
また、NANDコントローラ6dは、物理ブロックごとに、有効なデータの数を示すぺページカウントが格納された管理情報テーブル20aを有する。また、NANDコントローラ6dは、選択した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスの物理ブロックアドレスと対応するステータス情報と、ページカウントとを確認する。そして、NANDコントローラ6dは、確認したステータス情報が、物理ブロックに含まれる全ての物理ページにデータが書込まれた旨を示し、かつ確認したページカウントの値が所定の閾値よりも少ない場合は、選択した論理アドレスが示すデータを移動させる。このため、NANDコントローラ6dは、管理情報テーブル20aの容量を縮小させることができる。
これまで本発明の実施例について説明したが実施例は、上述した実施例以外にも様々な異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例4として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)データ移動の粒度について
上述したNANDコントローラ6a〜6dは、NANDデバイス7a〜10aが有する論理アドレスごとに、データを移動させるか否かを判定した。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではない。すなわち、NANDコントローラ6a〜6dは、論理アドレスを起点としてデータの移動を行うか否かを判定するのであれば、任意の単位でデータの移動を行うか否かを判定することができる。例えば、NANDコントローラ6a〜6dは、複数の論理アドレスが示すデータをひとまとめにして、巡回参照制御や移動制御を行ってもよい。
(2)アドレス変換テーブルと管理情報テーブルとの読出しについて
上述した巡回参照制御部17は、アドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20との全エントリの読出しを行った。しかし、実施例はこれに限定されるものではない。例えば、巡回参照制御部17は、論理アドレスを1つ生成し、リクエスト調停部13、テーブル制御部14を介して、生成した論理アドレスと対応付けられた物理アドレスを取得する。そして、巡回参照制御部17は、取得した物理アドレスから物理ブロックアドレスを抽出し、リクエスト調停部13、テーブル制御部14を介して、抽出した物理ブロックアドレスと対応付けられたタイムスタンプとページバリッドとを取得する。その後、巡回参照制御部17は、取得したタイムスタンプとページバリッドとを用いて、データの移動を判定する。
このように、巡回参照制御部17は、アドレス変換テーブル19や管理情報テーブル20に格納された情報を1エントリずつ参照してもよい。また、巡回参照制御部17は、リクエスト調停部13、テーブル制御部14を介さず、テーブル記憶部11に格納されたアドレス変換テーブル19と管理情報テーブル20とに直接アクセスしてもよい。
(3)NANDコントローラ6a〜6dの機能構成について
上述したNANDコントローラ6a〜6dの機能構成は、あくまで一例であり、NANDコントローラ6a〜6dとして同様の処理を実行できるのであれば、任意の構成を採用することができる。例えば、NANDコントローラ6aは、巡回参照制御部17とデータ移動制御部18との機能を有する移動制御部を有してもよい。
なお、上述した例では、NANDコントローラ6a〜6dがNANDデバイス7a〜10aに格納されたデータの移動を判定する処理について記載した。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではない。すなわち、NANDコントローラ6a〜6dは、データの移動を行うのであれば、任意の技術が適用された記憶媒体、例えばメモリ等のメモリコントローラとして動作してもよい。
(4)リクエストの調停について
上述したNANDコントローラ6a〜6dは、リクエスタインターフェース部12から受信する読出し要求や書込み要求を優先して実行した。しかし、実施例はこれに限定されるものではなく、NANDコントローラ6a〜6dは、NANDデバイス7a〜10aの各セルの寿命が平準化するように、各リクエストの調停を行ってもよい。
(5)予備ブロックについて
上述したテーブル制御部14は、データが格納されていない予備ブロックをデータの移動先とした。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではない。例えば、テーブル制御部14は、データが格納されていないブロックのうち、最も余命が長いブロックを識別する。そして、テーブル制御部14は、識別したブロックを示す物理ブロックアドレスをリクエスト調停部13に通知してもよい。かかる処理を実行した場合は、NANDコントローラ6a〜6dは、NANDデバイス7a〜10aが有する各ブロックのセルの劣化を平準化し、寿命を使いきることができる。
(6)移動対象となるデータについて
上述したNANDコントローラ6a〜6dは、移動判定の対象となるデータが格納された物理ブロックのタイムスタンプが所定の閾値よりも古い場合、または、物理ブロック内の有効データの数が所定の閾値よりも少ない場合は、データの移動を行った。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではない。すなわち、NANDコントローラ6a〜6dは、任意の情報、または、任意の条件を用いて、データの移動を判定してよい。例えば、NANDコントローラ6a〜6dは、NANDでバス7a〜10aの空き容量が少なく、かつ、物理ブロック内の有効データの数が所定の閾値よりも少ない場合は、データの移動を行ってもよい。
(7)巡回参照制御時のガベージコレクションとウェアレベリングの区別について
上述したNANDコントローラ6a〜6dは、ガベージコレクションを目的とする巡回参照制御とウェアレベリングを目的とする巡回参照制御を区別し、それぞれの条件で物理ページを移動処理の対象とするかを判定した。しかしながら、実施例はこれに限定されるものではない。例えば、上述したNANDコントローラ6a〜6dは、所定の時間が経過した場合やソフトウェアからの指示を受けた場合にガベージコレクションとウェアレベリングを同時に実行する巡回参照制御を行い、任意のタイミングで、ガベージコレクションのみを目的とする巡回参照制御を行ってもよい。また、ガベージコレクションとウェアレベリングを同時に実行する巡回参照制御を行っている最中に、任意の制御手段から、巡回参照制御の実行を指示された場合に、ガベージコレクションのみを目的とする巡回参照制御に切り替える制御を行ってもよい。
(8)プログラム
上記の実施例で説明したNANDコントローラ6a〜6dが発揮する機能は、予め用意された制御プログラムをNANDコントローラ内の演算処理装置が実行することで実現してもよい。そこで、以下では、図20を用いて、上記のNANDコントローラ6aと同様の機能を有する制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図20は、制御プログラムを実行するNANDコントローラの一例を説明する図である。図20に示すように、NANDコントローラ6eは、CPU40、デバイスアクセス制御部15を有する。また、CPU40は、メモリデバイス11aと接続される。なお、メモリデバイス11aは、NANDコントローラ6eに内蔵されるメモリであってもよい。
メモリデバイス11aには、アドレス変換テーブル19、管理情報テーブル20があらかじめ記憶される。ここで、CPU40が制御プログラム30を読出して展開して実行することにより、制御プログラム30は、以下の様に機能する。すなわち、制御プログラム30は、CPU40をテーブル制御部31、リクエスト調停部32、巡回参照制御部33、データ移動制御部34として動作させる。ここで、テーブル制御部31、リクエスト調停部32、巡回参照制御部33、データ移動制御部34は、図6に示すテーブル制御部14、リクエスト調停部13、巡回参照制御部17、データ移動制御部18と同様の機能を発揮する。
なお、NANDコントローラ6eは、CPUではなく、例えばMPUやFPGA等の演算装置を用いて制御プログラム30を実行してもよい。また、上記の制御プログラム30については、例えば、メモリデバイス11aや、NANDデバイス7a〜10aに記憶させてもよいし、他の方法でCPU40に実行させてもよい。例えば、フレキシブルディスク、いわゆるFD(Flexible Disk)、CD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。
そして、NANDコントローラ6eが各CPU3a、3bを介して、これらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介して他のコンピュータまたはサーバ装置などに記憶させた各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1 情報処理装置
2a、2b メモリ
3a、3b、40 CPU
4 I/Oハブ
5a、5b SSD
6a〜6e NANDコントローラ
7a〜10a、7b〜10b NANDデバイス
11 テーブル記憶部
12 リクエスタインターフェース部
13、32 リクエスト調停部
14、31 テーブル制御部
15 デバイスアクセス制御部
16 タイマ
17、33 巡回参照制御部
18、34 データ移動制御部
19 アドレス変換テーブル
20 管理情報テーブル
21 巡回済対象記憶部
30 制御プログラム

Claims (10)

  1. 複数の記憶領域を有する記憶装置と、
    前記記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスの中から、いずれかの論理アドレスを選択する選択部と、
    前記記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスと前記データが格納された記憶領域を識別する物理アドレスとが対応付けて格納された変換テーブルから、前記選択部が選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得する取得部と、
    所定の条件を用いて、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを移動させるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記データを移動させると判定した場合は、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを、他の記憶領域に移動させる移動部と、
    前記変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、前記選択部が選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、前記他の記憶領域を示す物理アドレスに更新する更新部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記選択部は、前記記憶装置に格納された全てのデータの論理アドレスを番号順に選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択部は、論理アドレスを番号順に選択する処理を開始してから所定の時間が経過した場合は、最後に選択した論理アドレスを保持して前記処理を中断し、前記処理を再開する場合は、保持した論理アドレスの次番の論理アドレスから番号順に論理アドレスを選択することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択部は、前記記憶装置に格納されたデータの論理アドレスを複数のグループに分割し、前記グループごとに、当該グループに含まれる論理アドレスを番号順に選択する処理を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記判定部は、複数の記憶領域を含むブロックごとに、前記ブロックに含まれる全ての記憶領域にデータが書込まれたか否かを示す状態情報を記憶する状態管理テーブルから、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域を含むブロックの状態情報を参照し、参照した状態情報が前記ブロックに含まれる全ての記憶領域にデータが書込まれた旨を示す場合は、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを他の記憶領域に移動させると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記判定部は、複数の記憶領域を含むブロックごとにデータが書込まれた時刻を示す時刻情報が格納された時刻管理テーブルから、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域を含むブロックの時刻情報を参照し、参照した時刻情報が示す時刻と現在の時刻との差が所定の閾値よりも大きい場合は、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを他の記憶領域に移動させると判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記判定部は、複数の記憶領域を含むブロックごとに有効なデータの数を示す有効情報が格納された有効管理テーブルから、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域を含むブロックの有効情報を参照し、参照した有効情報が示す有効なデータの数が所定の閾値よりも多い場合は、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを他の記憶領域に移動させると判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 複数の記憶領域を有する記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスの中から、いずれかの論理アドレスを選択する選択部と、
    前記記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスと前記データが格納された記憶領域を識別する物理アドレスとが対応付けて格納された変換テーブルから、前記選択部が選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得する取得部と、
    所定の条件を用いて、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを移動させるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記データを移動させると判定した場合は、前記取得部が取得した物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを、他の記憶領域に移動させる移動部と、
    前記変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、前記選択部が選択した論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、前記他の記憶領域を示す物理アドレスに更新する更新部と
    を有することを特徴とする制御回路。
  9. コンピュータに、
    複数の記憶領域を有する記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスの中から、いずれかの論理アドレスを選択し、
    前記記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスと前記データが格納された記憶領域を識別する物理アドレスとが対応付けて格納された変換テーブルから、選択した前記論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得し、
    所定の条件を用いて、取得した前記物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを移動させるか否かを判定し、
    前記データを移動させると判定した場合は、取得した前記物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを、他の記憶領域に移動させ、
    前記変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、選択した前記論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、前記他の記憶領域を示す物理アドレスに更新する
    処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  10. 情報処理装置が、
    複数の記憶領域を有する記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスの中から、いずれかの論理アドレスを選択し、
    前記記憶装置に格納されるデータを識別する論理アドレスと前記データが格納された記憶領域を識別する物理アドレスとが対応付けて格納された変換テーブルから、選択した前記論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを取得し、
    所定の条件を用いて、取得した前記物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを移動させるか否かを判定し、
    前記データを移動させると判定した場合は、取得した前記物理アドレスが示す記憶領域に格納されたデータを、他の記憶領域に移動させ、
    前記変換テーブルに格納された物理アドレスのうち、選択した前記論理アドレスに対応付けられた物理アドレスを、前記他の記憶領域を示す物理アドレスに更新する
    処理を実行することを特徴とする制御方法。
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