JP2015001797A - smartSDカード及びその初期化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用のICカード発行機を用いてsmartSDカードを初期化する手段の提供を目的とした。
【解決手段】接触式インタフェースと非接触式インタフェースを有するICチップ6を備えるsmartSDカード1であって、smartSDカード1の筐体の内側にICチップ6と電気的に接続するループ状のアンテナ回路1を有することを特徴とするsmartSDカード1であって、前記アンテナ回路11が導電性ペーストを用いた印刷法で形成されていることを特徴とするsmartSDカードである。
【選択図】図1
【解決手段】接触式インタフェースと非接触式インタフェースを有するICチップ6を備えるsmartSDカード1であって、smartSDカード1の筐体の内側にICチップ6と電気的に接続するループ状のアンテナ回路1を有することを特徴とするsmartSDカード1であって、前記アンテナ回路11が導電性ペーストを用いた印刷法で形成されていることを特徴とするsmartSDカードである。
【選択図】図1
Description
本発明は、ICカードの機能を潜在的に有するsmartSDカードを非接触ICカードとして実際に使用するために必要なIC部分の初期化を、ICカードの発行機を使って実行するための技術に関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等に使用されるmicroSDカード内に、ICカードと等価なセキュリティーチップを実装して、アクセス管理等を行えるsmartSDカードが流通している。smartSDカードは、MOPASSコンソーシアムの仕様に準拠し、非接触ICカード機能を有するSDメモリーカードである。
ICカードとして、ICに従来のEEPROMよりも高速処理が可能な不揮発性のFeRAMメモリーを採用して高速書き込みが可能で、交通機関のトールゲートなどでも対応できる。また、メモリー内の一部領域をICカードの鍵によって暗号化して、セキュリティーを確保して、音楽コンテンツや大容量のアプリケーションをセキュアな状態でメモリーに保存できる。
メモリー以外の機能であるICカード機能については、携帯電話、スマートフォンが、非接触型ICカードして、アクセス管理、決済処理に使える。但し、接触型ICカード、非接触型ICカードのいずれで使用するかに関わらず、ICカードとしての初期化が必要である。通常のICカードであれば、インレットの状態で初期化を行うか、カード媒体を発行機に通してリーダライタの端子に接触させるか、非接触リーダライタに近接させてICカードの初期化、いわゆるイニシャライズやパーソナライズが行える。
smartSDカードは、MOPASS規格に準拠した専用のリーダライタに差し込まない限りメモリー部分とIC部分にアクセスすることができない。smartSDカードの規格では、端子接触部の面積が狭く、媒体自体も小さいため、ICカード用のイニシャライザーやパーソナライザーでは所望の処理ができないという問題がある。
そのため、パソコンとSDカード用のリーダライタを接続して一枚一枚イニシャライズやパーソナライズを行っているが、大量発行には向かない作業となっている。
そこで、本発明は、汎用のICカード発行機を用いてsmartSDカードを初期化する手段の提供を目的とした。
そこで、本発明は、汎用のICカード発行機を用いてsmartSDカードを初期化する手段の提供を目的とした。
上記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、接触式インタフェースと非接触式インタフェースを有するICチップを備えるsmartSDカードであって、smartSDカードの筐体の内側にICチップと電気的に接続するループ状のアンテナ回路を有することを特徴とするsmartSDカードとしたものである。
請求項2に記載の発明は、前記アンテナ回路が導電性ペーストを用いた印刷法で形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載のsmartSDカードとしたものである。
れていることを特徴とする請求項1に記載のsmartSDカードとしたものである。
請求項3に記載の発明は、ICカードと同一形状のホルダーに、請求項1又は請求項2に記載のsmartSDカードを搭載し、ICカード発行機にかけることを特徴とするsmartSDカードの初期化方法としたものである。
請求項4に記載の発明は、前記ホルダーが、前記筺体のループ状アンテナ回路と電磁結合するブースト用アンテナ回路を備えることを特徴とする請求項3に記載のsmartSDカードの初期化方法としたものである。
本発明により、汎用のICカード発行機をそのまま用いて、smartSDカードのイニシャライズ、パーソナライズが可能となり、smartSDカードの大量発行が容易になる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
microSDカードは、幅が11mm、長さ15mm、厚みが1mmの単なるフラッシュメモリー型電子媒体であって、リムーバブルメディアの中で最も寸法が小さい。この小さなメモリー媒体にICカード機能を持たせるためのSecureICチップとI/Oコントロール部他を追加したものがsmartSDカードである。
microSDカードは、幅が11mm、長さ15mm、厚みが1mmの単なるフラッシュメモリー型電子媒体であって、リムーバブルメディアの中で最も寸法が小さい。この小さなメモリー媒体にICカード機能を持たせるためのSecureICチップとI/Oコントロール部他を追加したものがsmartSDカードである。
smartSDの電子部品配置と構造の概略を図2に示した。大まかには、基板部2を上ケース3と下ケース4で挟んで保護したものである。基板部2には、外部機器と接続するための接点端子5、Secure IC chip6、I/O controller9、NAND flush memory8等の電子部品とアンテナ接続用端子7が配置され、その上下を、接点端子5が露出するように筺体用プラスチックケース3,4で挟み込んだものである。
smartSDカードは、専用スロットが設けられた携帯電話等であれば接触ICカードとしての使用することができる。しかしながら、先ず専用のSDカード用のリーダライタのスロットにSDカードを挿着して、ICチップ等をユーザー(パーソナライズ)ごとに初期化(イニシャライズ)が必要である。MicroSDカードはその大きさとI/Oとなる端子部の構造により初期化は簡単ではない。
本発明は、このパーソナライズとイニシャライズを非接触式ICカードの発行機をそのまま使えるようにしたものである。
ICカードには銀行カードのように専用のリーダライタを通す接触式ICカードと定期券のようにリーダライタにかざして通信を行う非接触式のICカードがある。今日のICカード用に使用されるSecure ICは、接触式と非接触式の両方のインタフェースを兼ね備えている。よって、Smart SDカードに組み込むSecure ICは接
触式と非接触式の両方を兼ね備えたICチップを選び、MicroSDカードの接触端子部とSecureICの接触インタフェースとはコントローラを介して接続され、接触式ICカードとして動作させる。そして、後に述べるアンテナ構造を形成し、そのアンテナ構造とSecureICの非接触インタフェースとを接続し、非接触ICカードとしても動作させる構造とする。
触式と非接触式の両方を兼ね備えたICチップを選び、MicroSDカードの接触端子部とSecureICの接触インタフェースとはコントローラを介して接続され、接触式ICカードとして動作させる。そして、後に述べるアンテナ構造を形成し、そのアンテナ構造とSecureICの非接触インタフェースとを接続し、非接触ICカードとしても動作させる構造とする。
通常smartSDカードのICチップの初期化はsmartSDカード用のリーダライタを使うので、接触式のインタフェースが使われる。通常の接触式ICカードは、カードの表面に所定の電極が露出し、上から電極を押し付けることにより電気的接続を取ることができるが、SmartSDカードはリーダライタのコネクタ部に押し込んで接触を行う等の構造的な問題があり、接触式ICカードの発行機を用いることは困難である。
そのため、本発明では、端子同士の物理的な接触が不要でサイズ的な不整合が容易に解消できる非接触式ICカードの発行機を用いてsmartSDカードのICチップの初期化を遂行する。
smartSDカードは、ICカード機能を担うICチップがあるが、非接触通信用のアンテナが備わっていない。そこで、図1に示すようにsmartSDカードの上下のケース3,4のいずれ一方の内側にアンテナ回路11を形成する。アンテナ回路11の両端は、smartSDの基板部2のアンテナ用の端子7と接合可能な位置に設けて、電気的接続をとる必要がある。
アンテナ回路11の形成には、上下ケース3,4がプラスチック基板であるため導電性ペーストを用いる印刷法が好ましい。印刷法には、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等があるが、コスト的にスクリーン印刷法が好ましい。
導電性ペーストは、銀、金、銅、ニッケル、カーボンなどの金属製微粒子をバインダー樹脂に分散させたものである。バインダー樹脂は、金属粒をバインドし体積収縮により樹脂硬化物内部の導電性粒子を接続すると同時に被着体との接着をはかる成分である。一般には、エポキシ樹脂が使われるが使用箇所に応じてウレタン、シリコーン、アクリル、ポリイミド他の熱硬化性樹脂が用いられる。本例では、エポキシ樹脂と銀粒子の組み合わせが好ましい。
アンテナ回路11を、上ケース3に形成するか下ケース4に形成するかでアンテナ端部11aとアンテナ用端子7の接続形態が異なる。上ケース3にアンテナ回路11を形成すると基板2側の接続用端子7の離間距離が、ICチップ6等の電子素子の厚さ分だけ長くなるからである(図3(a))。下ケース4にアンテナ回路11を形成すると、アンテナ用端子7とアンテナ回路端部11aが直接対抗するので距離が短く接続しやすくなる(図3(b))。後者の形態が好ましい。
ICチップ初期化のためにはICカード発行機のスロットにsmartSDカード1を差し込む必要があるが、前述したようにサイズが合わない。そのため、ICカードと同じ大きさホルダー12を準備して、所定の位置に設けた開口部にsmartSDカードを装着してから、発行機15(リーダライタ)のスロットに入れる。
図4(a),(b)は、スロットなど詳細は省略しているがこの様子を模式的に示したものである。
図4(a),(b)は、スロットなど詳細は省略しているがこの様子を模式的に示したものである。
smartSDカード1に形成したアンテナ11と発行機15からの電波(磁場成分)16の組み合わせで十分な起電力(2.7V〜3.6V)が得られればホルダー12は単なるホルダーであればよい。汎用のリーダライタであれば、通常の書き込み条件よりも電
波16の指向性を強くして、強度を上げれば前記起電力が得られ初期化は可能である。
波16の指向性を強くして、強度を上げれば前記起電力が得られ初期化は可能である。
十分な電力が得られない場合は、smartSDカード1に形成したアンテナ回路11は電磁結合のみを目的にして、ホルダー12側に、発行機15から電波16をブーストするブースト用アンテナ13を形成して、ブースト用アンテナ13とアンテナ配線11間の電磁結合を介して電力を得ることができる。そのためのブースト用アンテナ13をホルダー12が備える必要がある。
ICカードのリーダライタ様の発行機を使わずに、インレットのICチップを初期化する初期化装置を用いても構わない。この場合のホルダーはICカードと同じサイズである必要はない。
いずれにしても、smartSDカードの端子に別の端子を物理的に接続する必要がなくなり、単にホルダーに設置して、リーダライタに通すだけで初期化ができることになり、大量発行が容易に実現できることとなる。
いずれにしても、smartSDカードの端子に別の端子を物理的に接続する必要がなくなり、単にホルダーに設置して、リーダライタに通すだけで初期化ができることになり、大量発行が容易に実現できることとなる。
1、smartSDカード
2、基板部
3、上ケース
4、下ケース
5、接点端子
6、ICチップ
7、アンテナ用端子
8、フラッシュメモリー
9、1/Oコントローラー
11、アンテナ回路
11a、アンテナ端部
12、ホルダー
13、ブースト用アンテナ
14、アンテナ結合部
15、発行機(リーダライター)
16、電波(磁場成分)
2、基板部
3、上ケース
4、下ケース
5、接点端子
6、ICチップ
7、アンテナ用端子
8、フラッシュメモリー
9、1/Oコントローラー
11、アンテナ回路
11a、アンテナ端部
12、ホルダー
13、ブースト用アンテナ
14、アンテナ結合部
15、発行機(リーダライター)
16、電波(磁場成分)
Claims (4)
- 接触式インタフェースと非接触式インタフェースを有するICチップを備えるsmartSDカードであって、smartSDカードの筐体の内側にICチップと電気的に接続するループ状のアンテナ回路を有することを特徴とするsmartSDカード。
- 前記アンテナ回路が導電性ペーストを用いた印刷法で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のsmartSDカード。
- ICカードと同一形状のホルダーに、請求項1又は請求項2に記載のsmartSDカードを搭載し、ICカード発行機にかけることを特徴とするsmartSDカードの初期化方法。
- 前記ホルダーが、前記筺体のループ状アンテナ回路と電磁結合するブースト用アンテナ回路を備えることを特徴とする請求項3に記載のsmartSDカードの初期化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013125422A JP2015001797A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | smartSDカード及びその初期化方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013125422A JP2015001797A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | smartSDカード及びその初期化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015001797A true JP2015001797A (ja) | 2015-01-05 |
Family
ID=52296303
Family Applications (1)
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JP2013125422A Pending JP2015001797A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | smartSDカード及びその初期化方法 |
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JP (1) | JP2015001797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10249934B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-04-02 | Toshiba Memory Corporation | Wirelessly-communicable memory card |
US10949733B2 (en) | 2019-03-20 | 2021-03-16 | Toshiba Memory Corporation | Semiconductor device and antenna label |
-
2013
- 2013-06-14 JP JP2013125422A patent/JP2015001797A/ja active Pending
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