JP2015001503A - 電流検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの磁気コアによって広い範囲の電流検出が可能であり、かつ、過大電流が流れたときにその過大電流を確実に検出可能な電流検出装置を提供する。
【解決手段】測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイル3と、前記磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態で、前記励磁コイルに供給する励磁電流の磁性を反転させる矩形波電圧を発生する発振手段4と、該発振手段から出力される前記矩形波電圧に基づいて前記測定電流を検出する電流検出手段とを少なくとも備えた電流検出装置であって、前記磁気コアに巻回した励磁コイルとは別の検出コイル21と、該検出コイルの出力電圧が入力されるハイパスフィルタ22とを備え、前記発振手段は、前記ハイパスフィルタの出力と前記励磁コイルの出力との差分を演算するノイズ除去手段20を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、漏電遮断器、漏電警報器などに適用できる電流検出装置に関する。
この種の電流検出装置としては、種々の構成を有するものが提案され、実施されているが、構造的に簡単で微小電流の検出が可能なものとしてフラックスゲート型の電流センサが知られている( 例えば、特許文献1参照) 。
この特許文献1に記載された従来例では、図10(a)に示す構成を有する。すなわち、軟質磁性体製の同形,等大に構成された円環状をなすコア101及び102と、各コア101及び102に等しい回数巻回された励磁コイル103と、各コア101及び102にわたるよう一括して巻回された検出コイル104とを備えている。
励磁コイル103には図示しない交流電源が、また検出コイル104には図示しない検出回路が接続されている。そして、両コア101及び102の中心に電流を測定する対象物たる被測定導線105が挿通されている。
励磁コイル103はこれに通電したとき両コア101及び102に生じる磁場が逆相であって互いに打ち消し合うようコア101及び102に巻回されている。
そして、励磁コイル103に励磁電流iexを通電したとき、各コア101及び102に生じる磁束密度Bの経時変化は、図10(b)に示すようになる。軟質磁性体製のコア101及び102の磁気特性は磁場の大きさHが所定の範囲内では磁場の大きさHと磁束密度Bとは直線的な関係にある。しかしながら、磁場の大きさHが所定値を超えると、磁束密度Bが変化しない磁気飽和の状態となる関係にあることから、励磁コイル103に励磁電流iexを通電すると、各コア101及び102に発生する磁束密度Bは実線図示のように上下対称の台形波状に変化し、しかも相互に180°位相がずれた状態となる。
今、被測定導線105に矢印で示す如く下向きに直流電流値Iが通電しているものとすると、この直流分に相当する磁束密度が重畳される結果、磁束密度Bは図10(b)に破線で示す如く、台形波のうち、上方の台形波はその幅が拡大され、一方下方の台形波はその幅が縮小された状態となる。
ここで、両コア101及び102に生じた磁束密度Bの変化を正弦波(起電力に対応)で表現すると図10(c)に示すようになる。この図10(c)では、前述した図10(b)で実線図示の台形波に対応して実線図示のように180°位相がずれた周波数fの正弦波(起電力)が表れるが、これらは180°ずれているため互いに打ち消し合う。一方、図10(b)で破線図示の台形波に対応して図10(c)には破線図示のような2倍の周波数2fの2次高調波が表れる。この2次高調波は位相が180°ずれているため、相互に重畳すると図10(c)の最下段に示すような正弦波信号となり、これが検出コイル104で検出される。
この検出コイル104で捉えられた検出信号は被測定導線105を流れる直流の電流値Iに対応しており、これを処理することで電流値Iを検出することができる。
また、特許文献2に記載された従来例では、図11に示すように、感知される電流121は、ソフトフェライトのトロイダルルコアを有する小型変成器からなる可飽和コア磁気検知素子124の一次巻線を通って流れる。この変成器の2次巻線は一端が電力スイッチ123に接続され、この電力スイッチ123は、電源122から二次巻線に供給される電圧の極性を交互に切り替える。また、二次巻線の他端は、検知装置125に接続される。
電力スイッチ123が正極性を有する電流を供給すると、可飽和コア磁気検知素子124の二次巻線に流れる電流によりコアを飽和させる。コアが飽和すると、検知装置125の両端の電圧が急激に上昇し、検知装置125から出力される制御信号127はヒステレシススイッチ126に供給される。制御信号127があるレベルに到達したとき電力スイッチ123を反転させることで、可飽和コア磁気検知素子124の二次巻線に流れる電流の極性を切り替える。
これにより、可飽和コア磁気検知素子124には負極性の電流が供給され、コアの磁化は減少し、反対方向にコアが飽和される。すると、検知装置125の両端の電圧は、急激に負方向に上昇し、ヒステレシススイッチ126を介して電力スイッチ123の極性を切り替え、二次巻線に供給されている電圧の極性を反転させる。このように、このシステムは安定して周期的パターンで動作を繰り返す。
感知される電流121に比例する出力を得るために、ローパスフィルタ128が電力スイッチ123の出力に接続されて、混在する磁化電流成分の大部分を除去する。このローパスフィルタ128の出力線129における信号は感知される電流121に含まれる直流成分を含む非常に低い周波数成分である。感知される電流121の高周波成分は、変成器131の二次巻線に誘起されるので、変成器131の出力信号132は、出力線129における信号を電力増幅器130で増幅した直流成分を含む非常に低い周波数成分と高周波成分を含んでいる。これにより、広い周波数帯域にわたって電流の測定ができる。
特開2000−162244号公報 特許第2923307号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、2つのコア101及び102を使用するため、実際にはコア101及び102の磁気特性を完全に一致させることは困難であるため、磁気特性の違いにより励磁電流iexによる電圧が完全に打ち消されることなく発生してしまう。これが2次高調波成分に対応した検出電圧のS/N比を悪化させ、微小電流の検知が難しいという未解決の課題がある。また、少なくとも2つのコア101,102を使用するので、小型化や低コスト化を実現し難いという未解決の課題もある。
さらに、コア101、102を飽和領域まで励磁する必要があるので、大きな励磁電流が必要となり、センサの消費電流が大きいという未解決の課題もある。
一方、前記特許文献2に記載された電流センサは直流成分を含む非常に低い周波数成分の大電流を測定した場合、可飽和コア磁気検知素子124が可飽和する前に電力スイッチ123が切り替わってしまうので、ローパスフィルタ128の出力線129における信号は零に近づく。このため、特許文献2に記載された電流センサでは、ローパスフィルタを介して直流成分を含む非常に低い周波数成分を分離しているので、ノイズの影響を除去することはできるが、微小電流から大電流までの広い電流範囲の測定ができないという未解決の課題がある。さらに、少なくとも2つの変成器を使用するので、小型化や低コスト化を図ることが難しいという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、1つの磁気コアによって広い範囲の電流検出がノイズの影響を受けることなく可能であり、かつ、過大電流が流れたときにその過大電流を確実に検出可能な電流検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電流検出装置の第1の態様は、測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、設定した閾値に応じて、前記磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態で、当該励磁コイルに供給する励磁電流の磁性を反転させる矩形波電圧を発生する発振手段と、該発振手段から出力される前記矩形波電圧に基づいて前記測定電流を検出する電流検出手段とを少なくとも備えた電流検出装置である。そして、前記磁気コアに巻回した励磁コイルとは別の検出コイルと、該検出コイルの出力電圧が入力されるハイパスフィルタとを備え、前記発振手段は、前記ハイパスフィルタの出力と前記励磁コイルの出力との差分を演算するノイズ除去手段を備えている。
また、本発明に係る電流検出装置の第2の態様は、前記ノイズ除去手段が、前記ハイパスフィルタの出力と前記励磁コイルの出力とが入力される差動増幅回路で構成されている。
また、本発明に係る電流検出装置の第3の態様は、前記差動増幅回路が、オペアンプと、該オペアンプの反転入力側及び前記ハイパスフィルタ間に介挿された第1の抵抗と、前記反転入力側及び出力側間に接続された第2の抵抗と、前記オペアンプの非反転入力側及び前記励磁コイル間に接続された第3の抵抗と、前記第3の抵抗及び前記オペアンプの非反転入力側間の接続点と接地との間に接続された第4の抵抗とを備えている。
また、本発明に係る電流検出装置の第4の態様は、前記電流検出手段が、前記発振回路から出力される矩形波電圧のデューティ比を検出し、検出したデューティ比に基づいて測定電流の過大電流を検出する第1の過大電流検出手段を備えている。
また、本発明に係る電流検出装置の第5の態様は、前記発振手段から出力される前記矩形波電圧の周波数に基づいて測定電流の過大電流を検出する第2の過大電流検出手段を備えている。
また、本発明に係る電流検出装置の第6の態様は、前記発振手段から出力される前記矩形波電圧の波高値に基づいて前記測定電流の過大電流を検出する第3の過大電流検出手段を備えている。
本発明によれば、微小電流から大電流までの検知を1つの磁気コアで実現できるので、より広範囲な電流監視等が可能な電流検出装置を小型化、低コストで算出することができる。さらに、ノイズ信号などによる誤動作を排除することができ、周囲環境条件による影響を受けることが少ない高信頼性を有する電流検出装置を提供することができる。
本発明の電流検出装置の実施形態の構成の示す図である。 図1の発振回路及びハイパスフィルタ回路の具体的構成を示す回路図である。 電流検出回路、周波数検出回路、振幅検出回路及び出力判定回路の具体的構成を示す回路図である。 磁気コアのB−H特性曲線を説明する図である。 測定電流I=0のときの磁気コアと発振回路の関係を説明する図である。 測定電流Iが0〜Iの範囲にあるときの磁気コアと発振回路の関係を説明する図である。 測定電流IがI〜Iの範囲にあるときの磁気コアと発振回路の関係を説明する図である。 測定電流IがI以上のときの磁気コアと発振回路の関係を説明する図である。 実施形態の各部の波形例を示す波形図である。 特許文献1記載の従来装置を説明する図である。 特許文献2記載の従来装置を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態の構成〕
図1は、本発明の電流検出装置の実施形態の構成を示す図である。図2は、図1の発振回路及びハイパスフィルタ回路の具体的構成を示す回路図である。図3は、図1の電流検出回路、周波数検出回路、振幅検出回路及び出力判定回路の構成を具体化したブロック図である。
この実施形態に係る電流検出装置は、図1に示すように、導線1a、1bに流れる電流Ia、Ibの差である測定電流Iを検出するものであり、導線1a、1bの回りにリング状の磁気コア2が配設されている。つまり、磁気コア2内に導線1a、1bが挿通されている。
導線1a、1bは、例えば漏電検知などの対象物に設けられ、例えば10A〜800Aの往復の電流Iが流れる導線であって、健全状態では導線1a、1bに流れる電流の和はゼロであるが、漏電や地絡などで導線1a、1bに流れる電流の和が零にならず、検出対象とする例えば15mA〜500mA程度の微小な差異電流が流れる。
そして、この実施形態では、図1に示すように、励磁コイル3と、発振回路4と、電流検出回路5と、周波数検出回路6、振幅検出回路7及び出力判定回路8とを備えている。
磁気コア2には、励磁コイル3が所定巻数で巻回されており、この励磁コイル3に発振回路4から励磁電流が供給される。
発振回路4は、後述のように、設定したしきい値に応じて、磁気コア2を飽和状態またはその近傍の状態で、励磁コイル3に供給する励磁電流の磁性を反転させる矩形波電圧を発生する。
発振回路4は、図2に示すように、コンパレータとして動作するオペアンプ11を備えている。
このオペアンプ11の出力側が、励磁コイル3及び抵抗12を介して接地されている。そして、励磁コイル3及び抵抗12との接続点がノイズ除去回路20を介してオペアンプ11の反転入力側に接続されている。また、オペアンプ11の非反転入力側は、オペアンプ11の出力側及びグランド間に直列に接続された分圧抵抗13及び14間の接続点に接続されている。そして、オペアンプ11の出力側が出力端子15に接続されている。
また、磁気コア2には、励磁コイル3とは別の検出コイル21が巻装され、この検出コイル21が磁気コア2の周囲に配置されたインバータ回路等の高周波ノイズ発生源のノイズを通過させるカットオフ周波数に設定されたハイパスフィルタ回路22に接続されている。
ノイズ除去回路20は、オペアンプ30を有する差動増幅回路の構成を有する。すなわち、オペアンプ30の反転入力側が第1の抵抗31を介してハイパスフィルタ回路22の出力側に接続されている。また、オペアンプ30の反転入力側及び出力側間に第2の抵抗32が接続されている。さらに、オペアンプ30の非反転入力側が第3の抵抗33を介して励磁コイル3の一端に接続されている。また、第3の抵抗R33とオペアンプ30の非反転入力側との間の接続点と接地との間に第4の抵抗34が接続されている。
そして、抵抗31〜34の抵抗値を同一抵抗値に設定することにより、差動増幅回路を減算回路として構成することができる。つまり、抵抗31への入力電圧をV1とし、抵抗33への入力電圧をV2とし、抵抗31及び33を同一抵抗値R1とし、抵抗32及び34を同一抵抗値R2としたとき、オペアンプ30の出力電圧Voは、下記(1)式で表される。
Vo=(R2/R1)(V2−V1) ……(1)
さらに抵抗値R1及びR2を等しくすることにより、Vo=V2−V1となり減算回路となる。
そして、抵抗33は励磁コイル3に接続され、抵抗31はハイパスフィルタ回路22に接続されており、ハイパスフィルタ回路22では、インバータ回路等のノイズ発生源からの高周波ノイズを通過させるので、ノイズ除去回路20で励磁コイル3の出力からハイパスフィルタ回路22を通過した高周波ノイズ分を減算することにより、高周波ノイズ成分を除去することができる。
電流検出回路5は、図3に示すように、デューティ比検出回路51で構成されている。このデューティ比検出回路51は、後述のように、発振回路4の出力電圧Vaを基に出力電圧Vaのデューティ比を検出し、測定電流Iを表す電圧信号でなる電流検出信号を出力する。
周波数検出回路6は、図3に示すように、ハイパスフィルタ回路61と、絶対値検出回路62とを備えている。
ハイパスフィルタ回路61は、発振回路4から出力される出力電圧Vaをフィルタ処理して出力する。絶対値検出回路62は、ハイパスフィルタ回路61の出力電圧の絶対値を検出して電圧信号でなる周波数検出信号を出力する。
振幅検出回路7は、図3に示すように、絶対値検出回路71で構成されている。
絶対値検出回路71は、発振回路4から出力される出力電圧Vaの絶対値(波高値)を検出し、電圧信号でなる波高値信号を出力する。
出力判定回路8は、図3に示すように、電流検出回路5のデューティ比検出回路51から出力される電流検出信号と基準信号Vb0とを比較する第1の過大電流検出手段としてのコンパレータ81を備えている。このコンパレータ81では、電流検出信号の値が基準信号Vb0を下回ったときに過電流状態を表すハイレベルの過電流検出信号OC0をオア回路82に出力する。
また、出力判定回路8は、図3に示すように、周波数検出回路6の絶対値検出回路62から出力される周波数検出信号と基準信号Vb1とを比較する第2の過大電流検出手段としてのコンパレータ83を有する。このコンパレータ83は周波数検出信号の値が基準信号Vb1を上回ったときに過電流状態を表すハイレベルの過電流検出信号OC1をオア回路85に出力する。
また、出力判定回路8は、図3に示すように、振幅検出回路7の絶対値検出回路71から出力される振幅検出信号と基準信号Vb2とを比較する第3の過大電流検出手段としてのコンパレータ84を有する。このコンパレータ84は、振幅検出信号の値が基準信号Vb2を下回ったときに過電流状態を表すハイレベルの過電流検出信号OC2をオア回路85に出力する。
そして、オア回路85の論理和出力がオア回路82に出力され、このオア回路82から過電流状態の有無を表す出力判別信号が出力される。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
(発振回路の動作)
まず、発振回路4の動作について、図2を参照して説明する。
説明を簡単にするため、ノイズ除去回路20が接続されておらず、励磁コイル3及び抵抗12の接続点が直接オペアンプ11の反転入力端子に接続されているものとする。
この発振回路4では、分圧抵抗13及び14の接続点Eの閾値電圧Vthがオペアンプ11の非反転入力側に供給されており、この閾値電圧Vthと励磁コイル3及び抵抗12との接続点Dの電圧Vdとが比較されて、その比較出力が矩形波の出力電圧Vaとして出力側から出力される(例えば図9(b)〜(d)参照)。
いま、オペアンプ11の出力側の出力電圧Vaがハイレベルとなると、これが励磁コイル3に印加される。このため、励磁コイル3を出力電圧Vaと抵抗12の抵抗値R12とに応じた励磁電流Iで励磁する。このとき、励磁電流Iは、図9(a)に示すように、励磁コイル3のインダクタンスLと抵抗12の抵抗値R12で決まる時定数で上昇する。
このとき、オペアンプ11の非反転入力側には、抵抗13および抵抗14の接続点Eが接続されているため、抵抗13と抵抗14で分圧された電圧が閾値電圧Vthとして入力されている。一方、オペアンプ11の反転入力側の励磁コイル3および抵抗12の接続点Dの電圧Vdは、励磁コイル3の励磁電流Iの増加に応じて増加する。そして、その電圧Vd=R12×Iが閾値電圧Vthを上回ると、オペアンプ11の出力電圧Vaがローレベルに反転する。
これに応じて励磁コイル3に流れる励磁電流Iの極性が反転し、励磁電流Iの励磁コイル3のインダクタンスLと抵抗12の抵抗値R12で決まる時定数で減少する。
このとき、閾値電圧Vthは、出力電圧Vaがローレベルになっているので、閾値電圧Vthも低い電圧となる。そして、接続点Dの電圧Vdが励磁コイル3の励磁電流Iの減少に応じて減少し、閾値電圧Vthを下回ると、オペアンプ11の出力電圧Vaは図9(b)〜(d)に示すようにハイレベルに反転する。
図9(a)では、ハイレベルからローレベルへの閾値励磁コイル電流をIL2、ローレベルからハイレベルへの閾値励磁コイル電流をIL1としている。
このような動作により、発振回路4の出力電圧Vaは、図9(b)〜(d)に示すように、ハイレベルとローレベルを交互に繰り返す矩形波電圧となり、発振回路4は非安定マルチバイブレータとして動作する。そして、励磁コイル3の励磁電流は、図9(a)に示すように、増加と減少を交互に繰り返す鋸歯状波電流となる。
ところで、磁気コア2のコア材質は高透磁率μを有する軟磁性材料が使用される。このようなコアを使用した環状リング磁気コアに巻回した励磁コイルに電流が流れると、この電流によりコアに磁界Hが生じてコア内部に磁束密度Bの磁束が発生する。コアの磁界Hと磁束密度の特性(B−H特性)は、図4に示すように磁界Hが増加すると磁束密度Bが急激に上昇する。そして、磁界Hがある値以上になると磁束密度Bの上昇は緩やかになり、その後は磁束密度が飽和する飽和領域(飽和磁束密度Bs)になる。
(磁気コアと発振回路との関係)
次に、磁気コア2と発振回路4との関係について説明する。
ここで、磁気コア2のB−H特性は、実際には図4の実線で示すようにヒステリシスを有する。しかし、説明をわかり易くするために、磁気コア2のB−H特性は、図4の破線で示すヒステリシスの中心値の特性を有するものとする。
いま、発振回路4からの矩形波電圧が、磁気コア2に巻回した励磁コイル3に印加されるものとする。このとき、磁気コア2の環状リング内に流れる測定電流I=0の場合は、磁気コア2の内部の磁界Hおよび磁束密度Bは、図5(a)のB−H特性の太線の部分が動作領域となる。すなわち、磁気コア2の内部の磁界Hおよび磁束密度Bは、正側および負側が対称な状態での使用になる。
また、磁気コア2の平均磁路長をlm、励磁コイル3の磁気コア2への巻数をNとすると、N×I=H×lmの関係があるので、磁界Hは励磁電流Iに比例し、透磁率μはB−H特性の傾き(μ=dB/dH)のため、励磁電流Iと透磁率μの関係は図5(b)で表すことができる。
また、励磁コイル3のインダクタンスLは、次の式で表すことができる。
Figure 2015001503
ここで、φは磁気コア2内の磁束、Sは磁気コア2の断面積である。
上式によれば、励磁コイル3のインダクタンスLは透磁率μに比例するため、図5(b)は励磁電流IとインダクタンスLに関係を表す特性曲線をみることができる。測定電流I=0の場合には、図5(b)の動作範囲は実線の太線部分であるため、励磁コイル3のインダクタンスLは、ほぼ一定値(L)となる。
したがって、磁気コア2の環状リング内に流れる測定電流I=0の場合には、発振回路4の励磁コイル3の励磁電流Iの増加時、減少時にかかわらず、励磁コイル3のインダクタンスLは同一値Lとなる。このため、励磁電流Iの増加時および減少時の時定数が同一値となり、発振回路4の出力電圧(矩形波電圧)Vaのハイレベルとローレベルは1:1のデューティ比になる。
このため、測定電流I=0のときには、励磁コイル3の励磁電流Iは図9(a)の実線のようになり、発振回路4の出力電圧は図9(b)の実線のようになる。
次に、磁気コア2の環状リング内に測定電流Iとして電流Iが流れたとする。
この電流Iは、導線1aを流れる電流Iaと、導線1bに流れる電流Ibの差の電流であり、漏電や地絡に対応する電流である。電流Iが流れると、電流Iによる磁界Hが磁気コア2内に発生する。この磁界Hにより、磁気コア2のB−H特性曲線は、図6(a)のように、測定電流I=0のときの磁界Hに対して磁界Hの分だけシフトした特性曲線となる。
このような特性の磁気コア2に巻回される励磁コイル3に、発振回路4からの矩形波電圧が印加されると、磁気コア2の動作領域は図6(a)の実線の太線部分となる。このため、図6(b)の実線の太線部分が動作領域での励磁コイル3のインダクタンスLとなる。そして、励磁コイル3のインダクタンスLは、励磁電流Iが負の場合は測定電流I=0の場合のインダクタンスLとほぼ同一値(L)であるが、励磁電流Iが正の場合はLより小さな値となる。
そのため、励磁電流Iが増大する場合は、発振回路4の抵抗12による抵抗値R12と励磁コイル3のインダクタンスLによる時定数が、測定電流I=0の場合より小さくなるので、励磁電流Iの立ち上がりが早くなる。一方、励磁電流Iが減少する場合は、測定電流I=0の場合とほぼ同じ時定数で、励磁電流Iが立ち下がる。このため、励磁コイル3の励磁電流Iは図9(a)の点線のようになり、発振回路4の出力電圧は図9(c)の点線のようになる。
したがって、発振回路4の出力電圧Vaのオフレベルの期間TL1は、測定電流I=0の場合のオフレベルの期間TL0とほぼ同じであるが、そのオンレベルの期間TH1は、測定電流I=0の場合のオンレベルの期間TH0よりも小さくなる。このため、発振回路4の出力電圧Vaは、オンレベルとオフレベルのデューティが変化する。
この結果、測定電流Iが0からIの範囲では、発振回路4の矩形波電圧である出力電圧Vaのデューティ比が、測定電流I(電流Iaと電流Ibの差の電流値)に応じて変化する。
次に、測定電流IがIよりもさらに大きなIになると、電流Iによる磁界Hが磁気コア2内に発生する。この磁界Hにより、磁気コア2のB−H特性曲線は、図7(a)のように、測定電流I=0のときの磁界Hに対して磁界Hの分だけシフトした特性曲線となる。
このような特性の磁気コア2に巻回される励磁コイル3に、発振回路4からの矩形波電圧が印加されると、磁気コア2の動作領域は図7(a)の実線の太線部分となる。このため、図7(b)の実線の太線部分が動作領域での励磁コイル3のインダクタンスLとなる。そして、励磁コイル3のインダクタンスLは、励磁電流Iが正負のいずれの場合であっても、測定電流I=0の場合のインダクタンスLより小さな値となる。
そのため、励磁電流Iは、立ち上がりおよび立ち下がりのいずれの場合も、測定電流I=0の場合に比べて早くなる。このため、励磁コイル3の励磁電流Iは図9(a)の一点鎖線のようになり、発振回路4の出力電圧Vaは図9(d)の一点鎖線のようになる。
このように、測定電流IがIよりもさらに大きなIの場合には、発振回路4の出力電圧Vaのオンレベル期間TH2とオフレベル期間TL2の双方が短くなる。このため、オンレベル期間とオフレベル期間のデューティ比が測定電流Iに応じて比例しなくなり、デューティ比のみの検出では測定電流Iを検出できなくなる。
測定電流Iがこのような検出領域になると、発振回路4の矩形波からなる出力電圧Vaの発振周波数fは、次式のようになり、測定電流I=0の場合の発振周波数fにくらべて高くなる。
f=1/(TH2+TL2
このように、発振回路4の出力電圧Vaの周波数が急激に高くなるので、発振回路4を構成するオペアンプの特性(スルーレートなど)により出力電圧Vaの波高値が減少を始める。
その後、測定電流IがIよりもさらに大きなIになると、磁気コア2は図8に示すように完全飽和領域になり、励磁コイル3のインダクタンスLはほぼ零となり、発振回路4は発振が不可能となって発振を停止する。
以上述べた磁気コア2の環状リング内に生じる測定電流Iと、発振回路4の出力電圧Vaの状態との関係をまとめると、以下のようになる。
(1)測定電流I=0のとき
このときには、発振回路4の出力電圧(矩形波電圧)Vaは、図9(b)の実線のように、ハイレベルとローレベルは1:1のデューティ比になる。
(2)測定電流Iが0からIの範囲のとき
このときには、発振回路4の出力電圧Vaは、図9(c)の点線のようになり、そのデューティ比が測定電流I(電流Iaと電流Ibの差の電流値)に応じて変化する。したがって、この範囲では、電流検出回路5で発振回路4の出力電圧Vaのデューティ比を検出することにより、測定電流Iを検出できる。
(3)測定電流IがIからIの範囲のとき
このときには、発振回路4の出力電圧Vaは、図9(d)の一点鎖線のようになり、その発振周波数が測定電流I=0の場合に比べて高くなる。さらに、発振回路4の出力電圧Vaの波高値(振幅)が減少するようになる。したがって、この範囲では、周波数検出回路6または振幅検出回路7で、発振回路4の出力電圧Vaの周波数または振幅を検出することにより、測定電流Iを検出できる。
(4)測定電流IがI以上のときには、発振回路4は発振動作を停止する。
このように、測定電流Iと発振回路4の出力電圧Vaには上記の(1)〜(4)の関係がある。
そこで、この実施形態では、(2)(3)の関係を利用して測定電流Iが過大電流であるか否を検出するようにし、このため、発振回路4の後段に電流検出回路5、周波数検出回路6、および振幅検出回路7をそれぞれ設けている(図1、図3参照)。
(電流検出回路などの動作)
次に、電流検出回路5、周波数検出回路6、及び振幅検出回路7のそれぞれの動作について、図1を参照して説明する。
まず、測定電流Iが0からIの範囲のときには、電流検出回路5のデューティ比検出回路51の動作が有効である。
すなわち、デューティ比検出回路51は、発振回路4の出力電圧Vaのハイレベル期間およびローレベル期間をそれぞれ測定し、この測定結果を基に出力電圧Vaのデューティ比を検出し、このデューティ比検出回路51から出力される電圧信号でなる測定電流Iに応じた電流検出信号を出力判定回路8へ出力する。
次に、測定電流IがIからIの範囲のときには、周波数検出回路6と振幅検出回路7の動作が有効である。
すなわち、周波数検出回路6は、発振回路4から出力される出力電圧Vaの周波数をハイパスフィルタ回路61で検出し、そのフィルタ出力を絶対値検出回路62に検出して電圧信号でなる周波数検出信号を出力判定回路8へ出力する。
また、振幅検出回路7は、発振回路4から出力される出力電圧Vaの絶対値検出回路71で検出し、波高値に応じた電圧信号でなる振幅検出信号を出力判定回路8へ出力する。
出力判定回路8では、電流検出回路5から出力される電流検出信号をコンパレータ81で基準信号Vb0と比較し、電流検出信号が基準信号Vb0を下回ったらコンパレータ81から過電流状態を表すハイレベルの第1の過電流検出信号OC0をオア回路82に出力する。
また、出力判定回路8では、周波数検出回路6から出力される周波数検出信号をコンパレータ83で基準信号Vb1と比較し、周波数検出信号が基準信号Vb1を上回ったらコンパレータ83から過電流状態を表すハイレベルの第2の過電流検出信号OC1をオア回路85に出力する。
さらに、出力判定回路8は、振幅検出回路7から出力される振幅検出信号をコンパレータ84で基準信号Vb2と比較し、振幅検出信号が基準信号Vb2を下回ったらコンパレータ84から過電流状態を表すハイレベルの第3の過電流検出信号OC2をオア回路85に出力する。
オア回路85は、コンパレータ83から出力される過電流検出信号OC1とコンパレータ84から出力される過電流検出信号OC2との論理和処理をし、この処理結果をオア回路82に出力する。また、オア回路82は、コンパレータ81から出力される過電流検出信号OC0とオア回路85の出力信号との論理和処理をする。
このため、オア回路82は、電流検出回路5の電流検出信号の比較を行うコンパレータ81、周波数検出回路6の周波数検出信号の比較を行うコンパレータ83、および振幅検出回路7の振幅検出信号の比較を行うコンパレータ84のうちの何れかの1つからハイレベルの過電流検出信号が入力されると、過電流を検出した旨のハイレベルの信号を出力する。
(高周波ノイズ成分の除去動作)
ところで、測定対象となる導線1a及び1bの周囲にインバータ等の高周波ノイズ源が配置されている場合には、導線1a及び1bに高周波ノイズ成分が重畳されることになる。励磁コイル3の出力電流に高周波ノイズ成分が重畳されていると前述した周波数検出回路6から出力される周波数検出信号や振幅検出回路7から出力される振幅検出信号に影響を与え、過電流状態を誤検出する場合が生じる。
このため、上記実施形態では、発振回路4のオペアンプ11の反転入力端子と励磁コイル3及び抵抗12との接続点との間にノイズ除去回路20が介挿されている。このノイズ除去回路20はオペアンプ30と抵抗31〜34で構成される差動増幅回路の構成を有し、抵抗31〜34の抵抗値R1〜R4を全て等しく設定して減算回路として構成している。そして、抵抗33には励磁コイル3及び抵抗12間の高周波ノイズ成分を含む入力電圧V2が入力され、抵抗31には磁気コア2に巻装した検出コイル21の出力をハイパスフィルタ回路22でハイパスフィルタ処理した高周波ノイズ成分を表すフィルタ出力が入力電圧V1として入力されている。
したがって、オペアンプ30の出力電圧Voは入力電圧V2から入力電圧V1を減算した値(Vo=V2−V1)となり、高周波ノイズ成分が除去された出力電圧Voとなる。
この出力電圧Voがオペアンプ11の反転入力側に入力されるので、オペアンプ11から出力される発振回路4の発振出力Vaは高周波ノイズの影響を除去した電圧信号となる。
このため、発振出力Vaが入力される電流検出回路5、周波数検出回路6及び振幅検出回路7で高周波ノイズ成分を除去した発振出力Vaに基づいて電流検出、周波数検出及び振幅検出を行うので、高周波ノイズ成分の影響を受けない正確な電流検出信号、周波数検出信号及び振幅検出信号を得ることができる。
この結果、出力判定回路8での過電流状態の検出を正確に行うことができ、高周波ノイズ成分による過電流状態の誤検出を確実に防止することができる。
〔実施形態の効果〕
以上のように、この実施形態では、測定電流Iが0からIの範囲のときは、電流検出回路5が、発振回路4の出力電圧Vaのデューティ比を検出し、この検出を基に第1の過電流の検出をするようにした。
また、この実施形態では、測定電流IがIからIの範囲のときには、周波数検出回路6が、発振回路4の出力電圧Vaの発振周波数の変化を基に第2の過電流を検出することに加え、振幅検出回路7が、その出力電圧Vaの振幅の変化を基に第3の過電流を検出するようにした。
さらに、この実施形態では、電流検出回路5、周波数検出回路6、及び振幅検出回路7のうちの何れかの1つから過電流である旨を示すハイレベルの信号が出力されると、それを出力するようにした。
このため、この実施形態によれば、導線1a、1bの少なくとも一方に過電流が流れた場合に、発振回路4の発振停止の有無にかかわらずその過電流を検出できる。しかも、この実施形態によれば、過電流が流れた場合に、広い検出範囲において精度良く過電流の検出を行うことができる。
また、この実施形態によれば、従来例のように2つの磁気コアを使用する場合のようにコア材料特性の違いによるS/N比の低下が生じることはなく、微小電流を高精度で検出することができる。
しかも、上記の従来例のように磁気センサなどを使用することなく電流の検出が可能であるので、堅牢で、周囲環境条件により影響を受けることの少ない電流検出装置を提供することができる。
さらに、発振回路4内にノイズ除去回路20を設けて励磁コイル3及び抵抗12の接続点の入力電圧から高周波ノイズを除去するようにしているので、導線1a及び1bの周囲にインバータ等の高周波ノイズ発生源が配置されている場合でも高周波ノイズ成分の影響を受けることなく正確な電流検出、周波数検出、振幅検出等を行って過電流状態を正確に検出することができる。したがって、周囲環境条件による影響を受けることが少ない高信頼性を有する電流検出装置を提供することができる。
〔実施形態の変形例〕
(1)上記の実施形態では、2本の導線1a、1bを用いて、これらに流れる電流の差の電流を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1本の導線に流れる微小電流を検出する場合にも適用できる。
(2)上記の実施形態では、ノイズ除去回路20をオペアンプ30を使用した差動増幅回路で構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オペアンプ以外の半導体素子を使用した差動増幅回路を適用することもでき、さらには他の形式の減算回路を適用することもできる。
(3)上記の実施形態では、出力判定回路8で、2つのオア回路82、85を使用するようにしたが、これを1つのオア回路に置き換えることができる。この場合には、電流検出回路5、周波数検出回路6及び振幅検出回路7の各出力信号を、1つの3入力オア回路に入力して論理和処理する。
(4)上記の実施形態において、電流検出回路5、周波数検出回路6及び振幅検出回路7のそれぞれの出力信号を使用し、その信号ごとに例えばランプ等の表示器を点灯するようにすれば、過電流の検出状態を目視で認識できて便宜である。
1a、1b…導線、2…磁気コア、3…励磁コイル、4…発振回路、5…電流検出回路、6…周波数検出回路、7…振幅検出回路、8…出力判定回路、20…ノイズ除去回路、21…検出コイル、22…ハイパスフィルタ回路、30…オペアンプ、31〜34…抵抗、51…デューティ比検出回路、61…ハイパスフィルタ回路、62…絶対値検出回路、71…絶対値検出回路、81、83、84…コンパレータ、82,85…オア回路

Claims (6)

  1. 測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、設定した閾値に応じて、前記磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態で、当該励磁コイルに供給する励磁電流の磁性を反転させる矩形波電圧を発生する発振手段と、該発振手段から出力される前記矩形波電圧に基づいて前記測定電流を検出する電流検出手段とを少なくとも備えた電流検出装置であって、
    前記磁気コアに巻回した励磁コイルとは別の検出コイルと、
    該検出コイルの出力電圧が入力されるハイパスフィルタとを備え、
    前記発振手段は、前記ハイパスフィルタの出力と前記励磁コイルの出力との差分を演算するノイズ除去手段を備えている
    ことを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記ノイズ除去手段は、前記ハイパスフィルタの出力と前記励磁コイルの出力とが入力される差動増幅回路で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。
  3. 前記差動増幅回路は、オペアンプと、該オペアンプの反転入力側及び前記ハイパスフィルタ間に介挿された第1の抵抗と、前記反転入力側及び出力側間に接続された第2の抵抗と、前記オペアンプの非反転入力側及び前記励磁コイル間に接続された第3の抵抗と、前記第3の抵抗及び前記オペアンプの非反転入力側間の接続点と接地との間に接続された第4の抵抗とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置。
  4. 前記電流検出手段は、前記発振回路から出力される矩形波電圧のデューティ比を検出し、検出したデューティ比に基づいて測定電流の過大電流を検出する第1の過大電流検出手段を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電流検出装置。
  5. 前記発振手段から出力される前記矩形波電圧の周波数に基づいて測定電流の過大電流を検出する第2の過大電流検出手段を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の電流検出装置。
  6. 前記発振手段から出力される前記矩形波電圧の波高値に基づいて前記測定電流の過大電流を検出する第3の過大電流検出手段を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の電流検出装置。
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