JP2015001093A - 汚染物質量計算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑制しつつ高精度で汚染物質量を計算できる汚染物質量計算装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、汚染物質量計算装置は、取得手段と、排出係数算出手段と、汚染物質量算出手段とを有する。取得手段は、第1の区間においてセンサが計測する汚染物質量と第1の区間において風速計が計測する風速値とを取得する。排出係数算出手段は、トンネル内の車両の走行状態に応じた汚染物質の排出係数を算出する。汚染物質量算出手段は、センサが計測する汚染物質量と風速計が計測する風速値と排出係数算出手段が算出する排出係数とを用いて、第1の区間に隣接する第2の区間における汚染物質量を算出する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、汚染物質量計算装置に関する。
車両が通行するトンネルでは、車両から排出される汚染物質により汚染物質の濃度が上昇する。従来、トンネルでは、汚染物質濃度を低下させるための換気設備として集中排風機や送風機、排風機、電気集塵機、ジェットファン等が設けられる。例えば、トンネル内の換気設備は、トンネル内に設置したセンサが計測する汚染物質濃度に基づいて駆動制御される。しかしながら、トンネルが長くなればなるほど、汚染物質の状態を高精度に計測するためには多くのセンサを設置する必要があるため、多大なコストがかかるという問題がある。
特開2003−3799号公報 特開2012−219524号公報
本発明は、コストを抑制しつつ高精度で汚染物質量を計算できる汚染物質量計算装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、汚染物質量計算装置は、取得手段と、排出係数算出手段と、汚染物質量算出手段とを有する。取得手段は、第1の区間においてセンサが計測する汚染物質量と第1の区間において風速計が計測する風速値とを取得する。排出係数算出手段は、トンネル内の車両の走行状態に応じた汚染物質の排出係数を算出する。汚染物質量算出手段は、センサが計測する汚染物質量と風速計が計測する風速値と排出係数算出手段が算出する排出係数とを用いて、第1の区間に隣接する第2の区間における汚染物質量を算出する。
図1は、本実施形態に係る汚染物質量計算装置による汚染物質濃度の計算対象となるトンネルの例を概略的に示す図である。 図2は、本実施形態に係る汚染物質量計算装置を有する換気制御システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る汚染物質量計算装置および換気自動制御盤が具備する処理部(処理機能)を説明するためのブロック図である。 図4は、実施形態に係る汚染物質量計算装置による汚染物質量の計算処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態においては、トンネルに設置された複数の換気設備を制御する換気制御システムに用いられ、トンネル内の汚染物質量(濃度又は物質量)を計算する汚染物質量計算装置について説明する。本実施形態に係る汚染物質量計算装置は、トンネル内に設置したあるセンサで計測した計測値を用いてトンネル出口も含めたトンネル内の別の場所における汚染物質量(濃度又は物質量)を計算するものである。
本実施形態に係る汚染物質量計算装置が汚染物質量を計算する対象となるトンネルは、どのような換気設備が設けられているものであってもよい。たとえば、トンネルに設置される換気設備としては、縦流換気装置(送排風機)、集中排風機、ジェットファン、横流換気装置、電気集塵機などがある。これらの換気設備は、任意の組み合わせで、任意の個数がトンネルに設けられるようにしてよい。たとえば、トンネルに設けられる換気設備の構成としては、縦流換気装置、縦流換気装置と集中排風機、縦流換気装置とジェットファンと集中排風機、横流換気装置、横流換気装置と集中排風機、横流換気装置とジェットファンと集中排風機、電気集塵機、電気集塵機と集中排風機、電気集塵機とジェットファンと集中排風機、ジェットファン、ジェットファンと集中排風機、集中排風機、換気設備無しなどの構成が想定される。
また、汚染物質量の計算対象となるトンネル自体の構成(構造)としては、たとえば、車両(自動車)が所定の方向に通行(一方通行)するトンネルであっても良いし、分岐部或いは合流部(以下、ランプ部と呼ぶ)が存在するトンネルであっても良い。以下に説明する実施形態においては、主として、縦流換気装置と集中排風機とが設けられ、車両の一方通行であるトンネルを想定する。本実施形態に係る汚染物質量計算装置は、空気(汚染物質を含む空気)の送排気量が不定となるもの(たとえば、出て行く空気の量あるいは入ってくる空気の量が不定(計測あるいは算出不能)のランプ)がなければ、センサによるある汚染物質の濃度の計測位置から、トンネル内の任意の位置で各種の汚染物質濃度を計算できるものである。
ここで、本実施形態に係る換気制御システムにより制御される複数の換気設備が設置されたトンネルの例について説明する。
図1は、複数の換気設備が設置されたトンネルの例を模式的に示す図である。
本実施形態において、トンネル1は、図1に示すように、複数の換気設備11、12(12a、12b)、13(13a、13b)、14、15が設けられる長大トンネルを想定している。図1に示すトンネル1は、分岐部2が接続され、トンネル出口1exを有する。一般的に長大トンネルには、図1に示すように、集中排風機11、送排風機12、13、および、ジェットファン14、15などの換気設備が複数個所に設置される。これらの換気設備は、トンネル1内の汚染物質濃度、およびトンネル出口1exの汚染物質濃度が設定した目標値となるように風量が制御される。
たとえば、送排風機12、13は、トンネル1外の空気を取り込む送風機12a、13aとトンネル1内の空気を排出する排風機12b、13bとにより空気を循環させる。送排風機12、13は、トンネル内の汚染物質濃度を低下させることを目的として駆動が制御される。集中排風機11は、トンネル内の空気を排出することにより空気を循環させる。たとえば、図1に示す構成では、集中排風機11は、トンネル出口1exから外気を取り込むことにより汚染物質濃度を低下させるとともに、トンネル出口1exにおける風向をトンネル外からトンネル内に向けた風向(逆風)にすることでトンネル1内に発生した汚染物質がトンネル出口1exから流出することを防ぐ。ジェットファン14、15は、トンネル1内の風向及び風速を調整する。
これらの換気設備を制御するために、トンネル1内には、図1に示すように、複数のセンサ(S)16(16a、16b、16c、16d)、風速計(AV計)17(17a、17b、17c、17d)、および、トラフィックカウンタ(TC)18(18a、18b、18c、18d)が設置される。
センサ16は、特定の汚染物質量(濃度又は物質量)を計測するセンサである。たとえば、センサ16としては、汚染物質の1つとしての一酸化炭素(CO)の濃度を測定するCO濃度計、汚染物質の1つとしてのNOxの濃度を測定するNOx濃度計、汚染物質の1つとしてのSPMの濃度を測定するSPM濃度計などがありうる。なお、一般にはコスト的に安価なCO濃度計がトンネル内の各所に設置される場合が多い。
風速計17は、風速を計測する。各換気設備11、12,13、14、15は、トンネル1内およびトンネル出口1exの汚染物質濃度が設定した目標値となるように、センサ16で計測した汚染物質量および風速計17で計測した風速データを用いて計算した制御量(風量)により制御される。また、トラフィックカウンタ(TC)18は、トンネル内の各所における交通量を計測するものである。たとえば、トラフィックカウンタ18は、所定位置を走行する車両を検知する。トラフィックカウンタ18による検知結果に基づいて、当該所定位置における車両の平均走行速度、1車線当りの車頭間隔、大型車混入率などが算出される。
次に、トンネル内の複数の換気設備を制御する換気制御システムの構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る汚染物質量計算装置を有する換気制御システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、換気制御システムは、換気自動制御盤21、汚染物質量計算装置22、換気連動盤23(23A、23B、23C)を有する。換気自動制御盤21と各換気連動盤23とは、ネットワーク(LAN)24を介して接続される。換気自動制御盤21と汚染物質量計算装置22とは、通信可能に接続される。
各換気連動盤23(23A、23B、23C)は、それぞれ各換気所A、B、Cに設置される。各換気所の各換気連動盤23(23A、23B、23C)は、トンネル内の特定の区間における換気を制御するものである。換気連動盤23は、それぞれが換気を担当するトンネル内の区間に設けられた、換気設備11乃至15、センサ16、風速計17、およびトラフィックカウンタ18などが接続される。
たとえば、図2に示す構成例において、換気所Aには、換気連動盤23Aが設けられる。換気連動盤23Aには、ジェットファン(JF)14、集中排風機11、風速計(AV計)17ex、17a、トラフィックカウンタ(TC)18ex、18aが接続される。また、換気所Bに設けられる換気連動盤23Bには、送排風機12(送風機12a、排風機12b)、センサ16b、風速計17b、トラフィックカウンタ18bなどが接続される。さらに、換気所Cに設けられる換気連動盤23Cには、送排風機13(送風機13a、排風機13b)、センサ16c、風速計17c、風速計17d、トラフィックカウンタ18c、トラフィックカウンタ18dなどが接続される。各換気所の各換気連動盤23(23A、23B、23C)は、LAN24を介して換気自動制御盤21に接続する。
また、分岐線2には、センサ19が設置される。センサ19は、LAN24などを介して換気自動制御盤21へ接続される。センサ19は、トンネル1内から分岐線2に送出された汚染物質量を測定するものである。センサ19は、分岐線2の接続位置よりも上流側に設置したセンサの計測値から、分岐線2の接続位置よりも下流側の位置での汚染物質量の計算対象となる汚染物質量を測定するセンサである。つまり、センサ19は、汚染物質量の計算結果を分岐線2に送出された汚染物質量で補正するために、分岐線2に送出された汚染物質量を測定するためのセンサである。
たとえば、汚染物質量計算装置22が分岐線2の接続位置よりも上流側に設置したセンサ16c(例えばCO濃度計)の計測値から、分岐線2の接続位置よりも下流側の位置で汚染物質量(例えばNOx量)を計算する場合、分岐線2内には、トンネル1から送出された計算対象の汚染物質量(例えばNOx量)を計測するためのセンサ19(NOx濃度計)が設けられる。
各換気連動盤23(23A、23B、23C)は、CPUなどのプロセッサ、RAM、および、ROMなどにより構成する制御部、書換え可能な不揮発性メモリなどのデータ記憶部、および、各種インターフェース(情報通信部)を有するコンピュータである。換気連動盤23の制御部は、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理機能を実現する。たとえば、換気連動盤23は、換気設備11乃至14を制御する機能、各センサ16(16b、16c)、風速計17(17ex、17a〜17d)、およびトラフィックカウンタ18(18ex、18a〜18d)が計測した実測値を示す情報を管制室の換気自動制御盤21へ送信する機能、および、管制室の換気自動制御盤21から指示される制御情報に従って各換気設備を駆動制御する機能を有する。
換気自動制御盤21は、CPUなどのプロセッサ、RAM、ROMなどにより構成する制御部、書換え可能な不揮発性メモリなどのデータ記憶部、および、各種インターフェース(情報通信部)などを有するコンピュータである。換気自動制御盤21は、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理機能を実現する。たとえば、換気自動制御盤21は、トンネル内の各換気設備を統括的に制御する機能、各センサ16、風速計17およびトラフィックカウンタ18が計測した情報を収集する機能、収集した情報により所望の数値を計算する機能などを有する。
たとえば、換気自動制御盤21は、各換気設備を統括的に制御する機能として、各換気設備に対して指示する換気量(風量)などの制御情報を決定し、決定した制御情報をLAN24を介して各換気設備が接続された換気連動盤23へ送信する。また、換気自動制御盤21は、情報を収集する機能として、各換気連動盤23からトンネル内の各所に設置したセンサ16、風速計17およびトラフィックカウンタ18が検知した情報(汚染物質濃度風速、交通量などを示す情報)を収集する。
また、汚染物質量計算装置22は、CPUなどのプロセッサ、RAM、ROMなどにより構成する制御部、書換え可能な不揮発性メモリなどのデータ記憶部、および、各種インターフェース(情報通信部、取得手段)を有するコンピュータである。汚染物質量計算装置22の制御部は、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより、各種の処理機能を実現する。たとえば、汚染物質量計算装置22は、各センサの計測位置とは別の場所における汚染物質濃度を計算する機能、および、各センサが濃度を計測する汚染物質とは別の種類の汚染物質の濃度を計算する機能を有する。
汚染物質量計算装置22は、各換気自動制御盤21からトンネル内のセンサが計測する汚染物質濃度、風速計が計測する風速、および、トラフィックカウンタが計測する交通量を示す情報を取得する。汚染物質量計算装置22は、センサによる汚染物質濃度の実測値、風速計による風速の実測値およびトラフィックカウンタによる実測値に基づいて、トンネル内におけるセンサの計測場所とは別の場所(例えば、トンネル出口)における各種の汚染物質の濃度を計算する。
たとえば、汚染物質量計算装置22は、センサが計測するある種の汚染物質(たとえば、CO)の濃度から当該センサの計測位置とは別の場所における別の種類の汚染物質(たとえば、NOx、SPMなど)の濃度を計算する。また、汚染物質量計算装置22は、センサが計測する特定種類の汚染物質(たとえば、CO)の濃度から、当該センサの計測位置とは別の場所における当該特定種類の汚染物質(たとえば、CO)の濃度を計算する機能も有する。
次に、換気自動制御盤21および汚染物質量計算装置22における処理機能について説明する。
図3は、換気自動制御盤21および汚染物質量計算装置22における処理機能の構成例を示すブロック図である。
換気自動制御盤21は、図2に示すように、交通量計測部30、風速計測部31、センサ計測部32、換気風量計測部33、制御量計算部34、換気制御部35などの処理機能を有する。これらの各部は、換気自動制御盤21の制御部において、プロセッサがプログラムを実行することにより実現される機能として実現して良い。
交通量計測部30は、各換気連動盤23を介してトラフィックカウンタ18が計測した交通量を管理する機能である。交通量計測部30は、各トラフィックカウンタ18による実測値および実測値から計算した交通量を示す交通量データとして、車両の走行速度、1車線当りの車頭間隔、大型車混入率などの情報を汚染物質量計算装置22へ供給する。
風速計測部31は、各換気連動盤23を介して収集するトンネル内の各所に設置した風速計が計測した風速を管理する機能である。風速計測部31は、各風速計による実測値を汚染物質量計算装置22へ供給する。
センサ計測部32は、各換気連動盤23から収集するトンネル内の各所に設置したセンサ16が計測した汚染物質濃度を管理する機能である。センサ計測部32は、各センサ16による汚染物質濃度の実測値を汚染物質量計算装置22へ供給する。
換気風量計測部33は、各換気連動盤23から収集するトンネル内の各換気設備による換気風量を管理する機能である。換気風量計測部33は、各換気設備による換気風量を汚染物質量計算装置22へ供給する。
制御量計算部34は、各換気設備が換気すべき換気量を決定する。制御量計算部34は、汚染物質量計算装置22が計算する汚染物質濃度に基づいて各換気設備で必要になる換気量(制御量)などを計算する。制御量計算部34は、計算した換気量などを示す情報を換気制御部へ供給する。換気制御部35は、制御量計算部34により計算された換気量で換気させるための制御情報を各換気設備に接続された各換気連動盤23へ供給する。
また、汚染物質量計算装置22は、図2に示すように、交通量DB40、風速DB41、風速補正部(風速補正機能)42、換算DB43、濃度換算補正値算出部(濃度換算補正値算出機能)44、センサDB45、汚染物質量算出部(汚染物質量算出機能)46、換気風量DB47、換気機風量を考慮したトンネル外への汚染物質排気量算出部(汚染物質排気量算出機能)48、トンネル内での汚染物質排出量算出部(汚染物質排出量算出機能)49などの処理機能を有する。これらの各部は、汚染物質量計算装置22の制御部において、プロセッサがプログラムを実行することにより実現される機能として実現して良い。
各DB40、41、43、45、47は、汚染物質量計算装置22のデータ記憶部に設けられる。また、各DB40、41、43、45、47は、汚染物質量計算装置22の制御部がアクセス可能な外部の装置に設けても良い。交通量DB40は、換気自動制御盤21が収集したトンネル内のトラフィックカウンタ18が計測した交通量データ(トラフィックカウンタ18が検知した情報より算出した情報)を格納する。風速DB41は、換気自動制御盤21が収集したトンネル内の各風速計17が計測した風速の値(風量データ)を格納する。
風速補正部42は、風速DB41に記憶した風速の値を補正する処理を行う。風速補正部42は、分岐線や合流線においてトンネル内の風量収支が等しくなるように風量補正を行って風量データのバラつきを補正する。たとえば、風速計が計測する風速データには、「ノイズ・アウトライア(はずれ値)の混入」や「グロスエラー(=風量の収支が合わないというエラー、バイアス混入を含む)」が含まれることが多い。風速補正部42は、風速計が計測した風速データに含まれる「ノイズ」と「グロスエラー」とを補正するために、「ノイズ・アウトライア処理」と「グロスエラー処理」とにより風速データを補正する。「ノイズ・アウトライア処理」としては、「フィルタ処理」を適用でき、「グロスエラー処理」としては、「データリコンシリエーション」が適用できる。
換算DB43は、濃度換算補正値算出部44による換算処理に用いる情報を格納する。たとえば、換算DB43は、走行車両の排気ガスに含まれる汚染物質の割合に関する情報を格納する。たとえば、換算DB43は、国土交通省の国土技術政策総合研究所がまとめた「国土技術政策総合研究所資料 自動車排出係数の算定根拠」などに記載の内容をもとにした走行車両の排気ガスに含まれる汚染物質の割合に関する情報を格納する。
濃度換算補正値算出部44は、換算DB43に格納する走行車両の排気ガスに含まれる汚染物質の割合に関する情報に基づいて1つの汚染物質の濃度から別の汚染物質の濃度を算出(換算)する補正値を算出する。濃度換算補正値算出部44は、換算DB43に格納した情報から、それぞれの汚染物質濃度を換算する補正値を算出する。
センサDB45は、換気自動制御盤21が収集したトンネル内の各センサ16が計測した汚染物質量(濃度又は物質量)の値を格納する。センサ16は、複数種類ある汚染物質(例えば、CO、煤煙、NOx、SPM)のうち何れか1種類の汚染物質(例えば、CO)の量を計測するものであれば良い。センサ16が計測する汚染物質量は、他の汚染物質量に換算できるものである。
たとえば、CO、煤煙、NOx、SPMは、後述する計算処理により何れか1つの物質量を他の物質量に換算(計算)できる。ただし、センサ16による測定対象となる物質あるいは計算対象となる物質は、CO、煤煙、NOx、SPMに限定されるものではなく、他の物質であっても良い。さらには、センサ16による測定対象となる物質あるいは計算対象となる物質は、汚染物質に限定されるものでもない。
汚染物質量算出部(汚染物質量算出機能)46は、風速補正部42の計算結果と、濃度換算補正値算出部44の計算結果と、センサDB45に格納したトンネル内の各センサ16が計測した汚染物質濃度の計測値とを用いて、トンネル内の各区間における汚染物質量を算出する。
また、汚染物質量算出部46は、センサ16の計測値をチェックする計測値チェック部(計測値チェック機能)46aを有する。計測値チェック部46aは、各センサ16による計測値が正常な値で存在するか否かをチェックする。たとえば、計測値チェック部46aがあるセンサによる計測値が異常な値であると判断した場合、汚染物質量算出部46は、他のセンサの計測値あるいは過去の当該センサの計測値を用いて、当該センサの測定を推定する機能を有する。また、計測値チェック部46aが、あるセンサの計測値が存在しない(欠則値)と判断した場合、汚染物質量算出部46は、他のセンサの計測値あるいは過去の当該センサの計測値を用いて、当該センサの測定値を推定する機能を有する。
換気風量DB47は、トンネル内の各換気設備11、12、13の風量(換気風量)を示す値を格納する。汚染物質排気量算出部(汚染物質排気量算出機能)48は、換気風量DB47に格納した換気風量を考慮したトンネル外への汚染物質の排気量を算出する。すなわち、汚染物質排気量算出部48は、トンネル内の換気設備としての集中排風機11および送排風機12、13による換気によってトンネル内の各区間(各換気所)で汚染物質がトンネル外へ排気される量(汚染物質の排気量)を算出する。
汚染物質排出量算出部(汚染物質排出量算出機能)49は、トンネル内での汚染物質排出量を算出する。汚染物質排出量算出部49は、汚染物質排気量算出部48が算出する換気風量を考慮したトンネル外への汚染物質の排気量を用いて集中排風機11よりも下流側のトンネル出口で発生する汚染物質の排出量を算出する。汚染物質排出量算出部49は、計算した汚染物質の排出量を換気自動制御盤21へ通知する。これにより、換気自動制御盤21では、汚染物質の排出量に応じた各換気設備の換気量を決定して各換気設備を制御できる。
次に、汚染物質量計算装置22による汚染物質量の計算処理について説明する。
本実施形態においては、汚染物質の計算対象とする当該区間には汚染物質量を計測するセンサが設置されておらず、汚染物質の計算対象とする当該区間よりも上流側には汚染物質の何れか1つの物質量(濃度又は物質量)を計測するセンサが設置されるものとする。以下の説明では、1例として、図1に示す構成例において、汚染物質の計算対象とするトンネル出口1exの周辺の区間exおよび区間Aには汚染物質量を計測するセンサが設置されておらず、汚染物質の計算対象とする区間よりも上流側の区間Bには汚染物質の1つであるCOの濃度を計測するセンサ(CO濃度計)が設置される場合を想定して説明するものとする。
なお、センサ16が計測対象とする汚染物質は、一酸化炭素(CO)に限定されるものではなく、煤煙、NOx、SPMなどの他の汚染物質の量(濃度又は物質量)を計測であっても以下の説明と同様な処理が実現できる。また、センサ16による測定対象となる物質あるいは計算対象となる物質は、CO、煤煙、NOx、SPMに限定されるものではなく、他の物質であっても良いし、汚染物質に限定されるものでもない。
すなわち、汚染物質量計算装置22は、センサ16の計測値に対して、走行する車両から排出される排気ガスに含まれている汚染物質の割合が所定の値であるものとして算出する濃度換算補正値を用いて所定位置(例えばトンネル出口1ex)における汚染物質の量(濃度または物質量)を算出する。換気自動制御盤21は、汚染物質量計算装置22が算出した汚染物質の量に基づいて、トンネルの各所における汚染物質濃度が所定の基準値以下に抑制するように、各換気設備(集中排風機11、送排風機12、13およびジェットファン14、15)による換気風量を制御する。
図4は、センサ16の測定値から下流側の区間における汚染物質量を計算する処理手順の例を説明するためのフローチャートである。
図4に示す処理例では、図1に示すようなトンネル1において、区間Bのセンサ16bによる測定値から区間A及び区間ex(トンネル出口1ex)の汚染物質量を算出する処理手順を示している。すなわち、図1に示す構成例では、区間Bには汚損物質濃度を計測するセンサ16bが設置され、区間A及び区間Exには汚損物質濃度を計測するセンサ16が設置されていない。
ここでは、センサ16bの計測値に基づいて区間A及び区間Exにおける汚損物質量を算出する処理を説明するものである。また、区間Bのセンサ16bは、汚染物質の1つとしてのCOの濃度を計測するCO濃度計である場合を想定し、区間A及び区間Ex(トンネル出口)におけるCO量、NOx量およびSPM量を算出する例を想定して説明するものとする。
まず、汚染物質量計算装置22の制御部は、区間Bにおける各種の汚損物質の排出係数を算出する(ステップS11)。具体例として、汚染物質量計算装置22は、区間Bにおける勾配補正を考慮して小型車及び大型車ごとのNOx、SPM、COの排出係数[g/km・台]を算出し、大型車混入率により区間B全体としてのNOx、SPM、COの排出係数[g/km・台]を算出する。
ここで、汚染物質量計算装置22は、「国土技術政策総合研究所資料 自動車排出係数の算定根拠」に基づいて、計算対象とするセンサの設置位置(区間)における小型車及び大型車ごとに勾配補正を考慮したNOx、SPM、COの排出係数を算出する。
たとえば、前術の資料「自動車排出係数の算定根拠」では、中間年次の自動車排出係数として、平均速度に対して、小型車のNOx、大型車のNOx、小型車のSPM、大型車のSPM、小型車のCO、大型車のCO、小型車のSO2、大型車のSO2の排出係数が示されている。
また、資料「自動車排出係数の算定根拠」では、特定の年次の自動車排出係数近似式計数一覧として、特定の複数の年次におけるNOx、SPM、CO、及び、SO2について、小型車に対する係数(A、B、C、D)と大型車に対する係数(A、B、C、D)とを示している。さらに、資料「自動車排出係数の算定根拠」では、上述した係数A、B、C、Dを用いて排出係数EFを算出する式として、
EF=A/V+BV+CVV+D(ただし、Vは車両の平均速度[km/h]…(数1)
が定義されている。
汚染物質量計算装置22は、資料「自動車排出係数の算定根拠」で示される情報に加えて、計算の対象となる区間に関する情報(例えば、区間長、断面積、勾配)、および、トラフィックカウンタ18などにより計測されるトンネル内の交通量データ(例えば、車両の平均走行速度、大型車混入率、1車線当りの車頭間隔)などを取得する。これらの情報は、例えば、換算DB43及び交通量DB40に記憶される。ただし、これらの情報は、外部装置から取得するようにしても良い。
汚染物質量計算装置22は、「自動車排出係数の算定根拠」において複数の年次で示される各係数から現在時点での各係数(A、B、C、D)を算出する。たとえば、2010年度の数値と2015年度の数値とが示されている場合、2010年度の数値と2015年度の数値とを線形内挿することにより、2014年度の数値(係数)を算出できる。
汚染物質量計算装置22は、算出した現時点での各係数と車両の平均走行速度とを上記数1に代入することにより、小型車及び大型車ごとに各種の汚染物質に対する排出係数を算出する。さらに、本実施形態では、計算対象となる区間の勾配を考慮するものとする。このため、汚染物質量計算装置22は、上記数1で算出した値に、計算対象とする区間Bの勾配に所定の係数を乗じて1を加算した値を掛け合わせる。このような計算によって、汚染物質量計算装置22は、区間Bにおける、小型車のNOx排出係数(EFnos)、大型車のNOx排出係数(EFnol)、小型車のSPM排出係数(EFsps)、大型車のSPM排出係数(EFspl)、小型車のCO排出係数(EFcos)、大型車のCO排出係数(EFcol)、小型車のSO2排出係数(EFsos)、および、大型車のSO2排出係数(EFsol)を算出する。
小型車と大型車に対する各汚染物質の排出係数を算出すると、汚染物質量計算装置22は、区間Bにおける大型車混入率をもとにして小型車と大型車とを合わせた各汚染物質の排出係数を算出する。たとえば、汚染物質量計算装置22は、CO排出係数(EFco)、NOx排出係数(EFno)、SPM排出係数(EFsp)は、大型車混入率をγとすると、以下の計算式により算出される。
EFno=EFnos×(1−γ)+EFnol×γ、
EFsp=EFsps×(1−γ)+EFspl×γ、
EFco=EFcos×(1−γ)+EFcol×γ。
以上の処理によって、汚染物質量計算装置22は、勾配補正を考慮して、区間Bにおける各汚染物質の排出係数を算出する。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、当該区間のセンサ16が計測可能な汚染物質の排出量に対して他の種類の汚染物質への換算係数を算出する(ステップS12)。具体例として、区間Bのセンサ16bがCO濃度計であれば、汚染物質量計算装置22は、区間Bにおける各汚染物質の排出係数により、CO排出量に対するNOx換算係数、および、SPM換算係数を算出する。ここで、NOx換算係数RnoおよびSPM換算係数Rspは、区間Bで算出したCO排出係数(EFco)、NOx排出係数(EFno)、SPM排出係数(EFsp)を用いて、以下の計算式で算出される。
Rno=EFno/EFco、
Rsp=EFsp/EFco。
なお、区間Bのセンサ16bが別の汚染物質濃度を計測するセンサであれば、計測対象となる汚染物質から他の汚染物質を換算するための換算係数を用いれば良い。一般には、トンネル内には安価なCO濃度計が設置されていることが多い。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、当該区間に流入するCO量、NOx量およびSPM量を算出する(ステップS13)。具体例として、区間Bのセンサ16bがCO濃度計であれば、汚染物質量計算装置22は、区間Bの風速計17bが計測する風速の値(QB[m3/s])とセンサ16bが計測するCO濃度の計測値(q[ppm])とから、CO量(qBcoin)[g/s]を算出する。
ここで、[m3/s]を[g/s]に変換するため、理想気体の状態方程式(PV=nRT)から分子量PV/RTを求める。一酸化炭素は1molあたり28gなので、気体の標準状態(SATP:温度25℃、気圧105Pa)において、一酸化炭素1m3は、1129.5701[g]となる。この換算値を用いて、CO量(qBcoin)[g/s]は、以下の式により算出される。
qBcoin=QB×q/106×1129.5701 [g/s]。
このCO量(qBcoin)と各汚染物質の換算係数とを用いて、区間Bに流入するNOx量(qBspin)[g/s]およびSPM量(qBspin)[g/s]は、以下の式により算出される。
qBspin=qBcoin×Rno [g/s]、
qBspin=qBcoin×Rsp [g/s]。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、当該区間の排風機12bで引き抜かれるCO量、NOx量およびSPM量を算出する(ステップS14)。具体例として、汚染物質量計算装置22は、排風機12bの運転風量(Qems[m3/s])とセンサ16bが計測するCO濃度の計測値(q[ppm])とから、排風機12bで引き抜かれるCO量(qmscoout)[g/s]を算出する。上述した換算値を用いると、CO量(qmscoout)[g/s]は、以下の式により算出される。
qmscoout=Qems×q/106×1129.5701 [g/s]。
このCO量(qmscoout)と各汚染物質の換算係数とを用いて、排風機12bで引き抜かれるNOx量(qmsspout)[g/s]およびSPM量(qmsspout)[g/s]は、以下の式により算出される。
qmsspout=qmscoout×Rno [g/s]、
qmsspout=qmscoout×Rsp [g/s]。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、区間Bの次の区間(区間A)における各種の汚損物質の排出係数および発生量を算出する(ステップS15)。区間Aは、集中排風機(トンネル出口)11の上流側の区間である。例えば、汚染物質量計算装置22は、上記ステップS11と同様な計算方法によって、小型車及び大型車ごとに区間Aにおける勾配補正を考慮した小型車のNOx排出係数(EFnos)、大型車のNOx排出係数(EFnol)、小型車のSPM排出係数(EFsps)、大型車のSPM排出係数(EFspl)を算出する。
区間AにおけるNOx排出量(qAno[g/s])、SPM排出量(qAsp[g/s])、および、CO排出量(qAco[g/s])は、各汚染物質の排出係数(EF)、大型車混入率γ、存在台数n23、車速Vtを用いて、以下の式により算出される。
qAno=(EFnos×(1−γ)+EFnol×γ)×n23×Vt、
qAsp=(EFsps×(1−γ)+EFspl×γ)×n23×Vt、
qAco=(EFcos×(1−γ)+EFcol×γ)×n23×Vt。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、区間A(集中排風機の上流側の区間)における各種の汚損物質の発生を算出する(ステップS16)。具体例として、汚染物質量計算装置22は、以下の式により、区間Aに流入するNOx量、排風機12bで引き抜かれるNOx量および区間AにおけるNOx排出量を用いて、区間AにおけるNOx量(qr1no[g/s])を算出する。
qr1no=qAnoin−qmsnoout+q23no。
また、汚染物質量計算装置22は、以下の式により、区間Aに流入するSPM量、排風機12bで引き抜かれるSPM量および区間AにおけるSPM排出量を用いて、区間AにおけるSPM量(qr1sp[g/s])を算出する。
qr1sp=qAspin−qmsspout+q23sp。
さらに、汚染物質量計算装置22は、以下の式により、区間Aに流入するCO量、排風機12bで引き抜かれるCO量および区間AにおけるCO排出量を用いて、区間AにおけるCO量(qr1co[g/s])を算出する。
qr1co=qAcoin−qmscoout+q23co。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、区間Aの次の区間(区間Ex)における各種の汚損物質の排出係数および発生量を算出する(ステップS17)。区間Exは、集中排風機11の下流側(トンネル出口)の区間である。例えば、汚染物質量計算装置22は、上記ステップS11と同様な計算方法によって、小型車及び大型車ごとに区間Exにおける勾配補正を考慮した小型車のNOx排出係数(EFnos)、大型車のNOx排出係数(EFnol)、小型車のSPM排出係数(EFsps)、大型車のSPM排出係数(EFspl)を算出する。
区間ExにおけるNOx排出量(qExno[g/s])、SPM排出量(qExsp[g/s])およびCO排出量(qExco[g/s])は、各汚染物質の排出係数(EF)、大型車混入率γ、存在台数n23、車速Vtを用いて、以下の式により算出される。
qExno=(EFnos×(1−γ)+EFnol×γ)×n23×Vt、
qExsp=(EFsps×(1−γ)+EFspl×γ)×n23×Vt、
qExco=(EFcos×(1−γ)+EFcol×γ)×n23×Vt。
また、区間Exにおける風向がトンネル出口側から集中排風機11への方向であれば、区間ExにおけるNOx量(qr2no[g/s])、SPM量(qr2sp[g/s])およびCO排出量(qr2co[g/s])は、以下の式に示すように、区間ExにおけるNOx排出量(qExno[g/s])、SPM排出量(qExsp[g/s])およびCO排出量(qExco[g/s])と等しいものと想定して良い。
qExno=qr2co、qExsp=qr2co、qExco=qr2co。
次に、汚染物質量計算装置22の制御部は、区間Aにおける汚染物質量(qr1no、qr1sp、qr1co)と区間Exにおける汚染物質量(qr2no、qr2sp、qr2co)とに基づいてトンネル出口1exからの持ち出し量qpExを算出する(ステップS18)。たとえば、持ち出し量qpExは、区間Aにおける汚染物質量および区間Exにおける汚染物質量などを所定の関係式により代入することにより算出されるものとする。
なお、算出する汚染物質量に基づいて換気設備によりトンネル外に持ち出される汚染物質量を管理する場合、車両が走行することにより発生する局所的な風速変化などによりトンネル外に漏れ出す汚染物質量を考慮する必要がある。このようなトンネル外に漏れだす汚染物質量を算出する式については、一定比率やシミュレーションや実験により求めた係数を含めた式など、どのような式を用いても良い。また、各換気設備の制御方式についても、汚染物質の漏れ出し量をもとにしたフィードバック制御や予測制御など、どのような制御方式を用いても良い。
上記の処理例においては、分岐線あるいは合流線がない区間について汚染物質量を計算する場合について説明したが、上記処理例においては、分岐線あるいは合流線が存在する場合であっても、分岐線あるいは合流線で送排出される汚染物質量がセンサ等により特定でき場合には、上述した処理例が適用できる。たとえば、図1に示すように、分岐線に汚染物質量を検出するセンサ19が設けられている場合、センサ16cによる測定値を用いて分岐線よりも下流側の汚染物質濃度を計算し、その計算結果をセンサ19により検出した測定値で補正する。
これにより、センサによる測定位置から汚染物質量の計算位置までの間に分岐線あるいは合流線が存在する場合であっても、上述した処理手順によって計算した汚染物質量を、センサ等で検出する分岐線あるいは合流線で送排出される汚染物質量量で補正することにより計算可能となる。
次に、あるセンサの計測値に不具合が発生した場合の処理例について説明する。
上述した計算処理によれば、正常に動作するセンサが物質濃度を計測された位置よりも下流側では当該センサと同種の汚染物質の濃度を算出(推定)できる。したがって、特定のセンサに不具合が発生した場合の第1の処理例として、汚染物質量計算装置22は、あるセンサに不具合が発生した場合には、上流側の別のセンサによる計測値により当該センサ(不具合が発生したセンサ)の計測位置における汚染物質濃度を算出するようにしても良い。
例えば、何らかの機器トラブルによりセンサの測定値が異常値(或いは欠測値)である場合には、その計測値に対して濃度換算補正値により補正を行ってもトンネル出口などにおける正しい汚染物質量を算出することができない。また、何らかの機器トラブルによりセンサの測定値が欠測値である場合には、汚染物質量を計算する算出処理自体が実行できない。そこで、汚染物質量計算装置22は、異常値(あるいは欠測値)となったセンサよりも上流側に設置されたセンサの測定値に異常がなければ、上流側に設置されたセンサを代替センサとし、代替センサの計測値から算出した値を不具合のあったセンサの計測値の代替値として演算することにより、トンネル出口などの下流側の区間における汚染物質量を推定する。
たとえば、第1の処理例として、汚染物質量計算装置22の測定値チェック部46aは、各センサ16による測定値が異常値であるか否かをチェックする。たとえば、計測値チェック部46aは、センサによる測定値が所定の基準範囲内であるか、今回の測定値と前回の測定値との差分が所定の基準範囲内であるかにより、センサの測定値が正常か否かを判断する。あるセンサの計測値が異常値又は欠測値と判断された場合、汚染物質量計算装置22は、当該センサよりも上流側のセンサを代替センサとする。
この場合、汚染物質量計算装置22は、交通量、風速値、換気風量などの実測値のデータを用いて、代替センサの測定位置を起点として異常値(あるいは欠測値)となったセンサまでの区間における汚染物質濃度を算出し、異常値(あるいは欠測値)となったセンサの測定位置における汚染物質濃度を求める。このような計算により算出する異常値(あるいは欠測値)となったセンサの測定位置における汚染物質濃度を用いることにより、汚染物質量計算装置22は、あるセンサで異常値(あるいは欠測値)が発生した場合でもトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出できる。
また、特定のセンサに不具合が発生した場合の第2の処理例として、汚染物質量計算装置22の測定値チェック部46aは、過去の計測値を保持しておき、あるセンサの計測値が異常値と判断された場合、前回計測した値と前々回計測した値を比較し、変動が小さい場合には前回計測した値を用いてトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出(推定)するようにしても良い。また、あるセンサの計測値が欠測値と判断された場合には、前回計測した値と前々回計測した値を比較し、変動が小さい場合には前回計測した値を用いてトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出(推定)するようにしても良い。
例えば、深夜や早朝においては交通量の大きな変化がなく汚染物質の発生量も少ない。このため、トンネル出口などトンネル内における汚染物質量の変化も小さくなると考えられる。あるセンサの計測値が異常値と判断された場合、現在までの測定値の変化を比較し、変動があらかじめ設定した閾値以下の場合には前回計測した計測値を現在の計測値とする。これにより、あるセンサで異常値が発生した場合でも、測定値の変化が小さい状況では前回の測定値を用いてトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出できる。
また、あるセンサの計測値が欠測値と判断された場合、前回までの測定値の変化を比較し、変動があらかじめ設定した閾値以下の場合には前回計測した計測値を現在の計測値とする。これにより、あるセンサで欠測値が発生した場合でも、測定値の変化が小さい状況では前回の測定値を用いてトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出することができる。
また、汚染物質量計算装置22は、センサの計測値に対して測定精度に応じた補正を行うようにしても良い。このようなセンサの測定値を補正する処理は、測定値DB41に補正用のデータを記憶しておくことにより、測定値チェック部(補正手段)46aで実施するようにしても良い。
本実施形態において、汚染物質濃度を測定するセンサとしては、例えば、CO、煤煙、NOx、SPMといった汚染物質を計測するセンサがある。CO、煤煙、NOx、SPMといった汚染物質を計測するセンサは、CO濃度計、VI計、NOx濃度計、SPM濃度計などである。これらのセンサは、経年変化や分解能により、継続的に使用すると計測精度が悪くなり計測誤差が大きくなっていく場合がある。また、センサは、計測レンジによって計測精度が異なるものも考えられる。センサの計測精度の変化については、所定の正常値と測定値との差分から補正値を算出し、あるセンサの計測値に対して補正を行った上でトンネル出口などの位置における汚染物質量を算出することができる。
また、汚染物質量計算装置22は、トンネルの構造データ、現在の換気設備の換気風量およびトラフィックカウンタから収集した交通量データを用いた圧力バランス計算により各所の風速値を算出するようにしても良い。このような風速値を計算する処理は、風速DB41に上述した各データを記憶することにより、風速補正部(風速計算手段)42で実施するようにしても良い。
例えば、トンネル内の車道内風速は、断面積や区間長などのトンネル構造、換気設備の昇圧力、車両が走行することにより発生する交通換気力、トンネル出入口における通気抵抗、トンネルの壁面抵抗などを考慮したトンネル内の圧力バランス式を解くことにより、求める方法がある。この方法によれば、トンネル構造、交通量、換気装置の風量が既知であれば、その状況における任意の区間におけるトンネル内の車道内風速を算出できる。そのため、風速計の誤差などの影響を受けずにトンネル出口における車道内風速から汚染物質量を算出することができる。
なお、圧力バランス計算については、「道路トンネル技術基準(換気編)・同解説 −平成20年改訂版− 編集発行所:社団法人 日本道路協会 (http://pub.maruzen.co.jp/shop/9784889505092.html)」に記載の方法が適用できる。この文献においては、88頁から99頁にかけて、換気機を運転させた時の昇圧力、車が走ることにより空気が押されて発生する交通換気力、交通の無い状態でトンネルの入口と出口間の圧力差が関係する自然換気力などの圧力計算式が記載されています。また、圧力バランス計算を含めた圧力計算の流れに関する図が、77頁にあり、圧力バランス計算の計算例が246頁から248頁に記載されております。
また、汚染物質量計算装置22は、風速計が計測する風速値について、分岐線や合流線においてトンネル内の風量収支が等しくなるという条件に従って風量補正を行うことによりバラつきを抑制した風速値を用いるようにしても良い。このような風速値の補正処理については、例えば、風速補正部(風速補正手段)により実現できる。
例えば、トンネル内においては、換気設備を運転することによる空気の流入出が起きなければ、分岐部や合流部においては風量の収支は等しくなる。そこで、データリコンシリエーションと呼ばれ、物質収支やエネルギー収支などに制約を持つプロセスでセンサ数が冗長である場合に物質収支/エネルギー収支の制約を満足する様にデータの整合性をとり修正する手法により、トンネル内の分岐線や合流線における風速値の補正を行う。
以下、風速データの処理方法の例について説明する。
上述したように風速計が計測する風速データには、「ノイズ・アウトライアの混入」や「グロスエラー」が含まれる。このような風速データに対しては、「ノイズ・アウトライア処理」と「グロスエラー処理」とを行うことにより、風速データを補正できる。「ノイズ処理」は「フィルタ処理」が適用でき、「グロスエラー処理」には「データリコンシリエーション」という処理方法が適用できる。
例えば、事前評価(オフライン)における風速計で計測した風速データの処理としては、以下のような処理が想定できる。まず、各風速計から収集した風速データについて、移動平均フィルタなどにより所定周期の平均化処理を行う。移動フィルタは、平滑化ファイルの例であり、これを拡張した各種の重み付け移動平均ファイルや指数重みを持つ指数フィルタ等も平滑化フィルタとして利用可能である。平均化処理した風速データに対して、メジアンフィルタなどによるアウトライア除去を行う。風速収支式を設定し、データリコンシーションによる誤差評価を行う。グロスエラーの検出処理を行い、グロスエラーがあれば、対象データを除去して再度データリコンシーションによる誤差評価を行う。また、グロスエラーがあれば、バイアス補正量を決定する。
また、濃度計算時(オンライン)における風速計で計測した風速データの処理としては、以下のような処理が想定できる。まず、各風速計から収集した風速データについて、移動平均フィルタなどにより所定周期の平均化処理を行う。平均化処理した風速データに対して、メジアンフィルタなどによるアウトライア除去を行う。アウトライア除去により処理された風速データについては、事前評価が結締したバイアス補正量により補正する。この補正した風速データを汚染物質量の計算処理に利用できる。
なお、データリコンシリエーションの基本的な定式化は次の通りである。
目的関数は、i=1, …,N(Nはセンサ数)として、
minΣ(yi−xi)(yi−xi)/σi …(数2)
であり、
制約条件は、F(y)=0,y=[y1,y2,…,yn] …(数3)
ここで、目的関数は、正規化した誤差(修正後データ−修正前データ)の総和を最小化するものであり、Nはセンサ数、yi(i=1,…,N)は修正された計測データ、xi(i=1,…,N)は修正前の計測データ、σi(i=1,…,N)は各計測データの標準偏差、F()は物質収支/エネルギー収支制約である。
上記のような処理によれば、汚染物質量計算装置22は、トンネル内における複数の風速計で計測した風速値(風速データ)を処理(補正)することにより、風速計が計測する風速値のバラつきを抑制してトンネル出口における汚染物質量(汚染物質濃度または物質量)を算出することができる。
上記のように、本実施形態に係る換気制御システムでは、集中排風機よりも上流側かつ分岐線または合流線よりも下流側に汚染物質であるCO、煤煙、NOx、SPMの少なくとも何れか1つを計測するセンサが設置される。汚染物質量計算装置は、前記センサの計測値に対して走行する車両が排出する排気ガスに含まれている汚染物質の割合を示す所定のデータを元にして算出した補正係数を用いてトンネル出口などの区間における汚染物質量(濃度または物質量)を算出する。換気自動制御盤は、汚染物質量計算装置が算出した汚染物質の濃度または物質量をもとにして、集中排風機、送風機、排風機、ジェットファンを用いてトンネル出口における汚染物質の濃度または物質量を制御する。
これにより、トンネル内に設置された1つの種類のセンサが計測した特定の種類の汚染物質量を用いた簡易な計算により、任意の場所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を計算することができる。この結果として、トンネルには多種のセンサを多数設置する必要がなく、システム全体のコストを抑制することが可能となる。
また、汚染物質量計算装置は、センサの計測値がデータチェックで異常値又は欠測値と判断された場合、異常値又は欠測値と判断されたセンサよりも上流側に設置されているセンサで計測した値から計算した値を用いて演算を行うことにより、トンネル出口における汚染物質の濃度または物質量を推定する。これにより、センサに不具合が発生しても、システム全体としては、トンネル内の各所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を計算でき、結果として信頼性の高い換気制御システムを提供できる。
また、汚染物質量計算装置は、センサの計測値を記憶しておき、センサの計測値がデータチェックで異常値又は欠測値と判断された場合、当該センサが前回計測した値と前々回計測した値とを比較し、計測値の変動が小さい場合には前回計測した値を保持してトンネル出口における汚染物質濃度または物質量を推定する。これにより、センサに不具合が発生しても、システム全体としては、トンネル内の各所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を計算でき、結果として信頼性の高い換気制御システムを提供できる。
また、汚染物質量計算装置は、センサについて、経年変化や分解能による計測精度特性を考慮して濃度換算補正値を算出する。これにより、センサの特性に応じて計測値の精度を高めることができ、結果としてトンネル内の各所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を高精度で計算できる。
また、汚染物質量計算装置は、トンネル出口における汚染物質の濃度または物質量を算出する際に用いる風速値について、現在の換気機風量や車両感知器から収集した交通量を踏まえて圧力バランス計算により求めた計算値を用いる。これにより、風速計による誤差を含まない風速値を得ることができ、結果としてトンネル内の各所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を高精度で計算できる。
また、汚染物質量計算装置は、トンネル出口における汚染物質の濃度または物質量を算出する際に用いる風速値について、分岐線や合流線においてトンネル内の風量収支が等しくなるという条件に従って風量補正を行ってバラつきを抑制した風速値を用いる。これにより、風速計で計測する風速データに含まれる誤差などを高精度に補正することができ、精度の高い風速値を用いてトンネル内の各所における各種の汚染物質の量(濃度又は物質量)を高精度で計算できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…集中排風機(換気設備)、12、13…送排風機(換気設備)、14、15…ジェットファン(換気設備)、16(16b、16c)…センサ、18(18ex.18a、18b、18c、18d)…トラフィックセンサ、19…センサ、21…換気自動制御盤、22…汚染物質量計算装置、23(23A、23B、23C)…換気連動盤、40…交通量DB、41…風速DB、42…風速補正部、43…換算DB、44…濃度換算補正値算出部、45…センサDB、46…汚染物質量算出部、46a…計測値チェック部、47…換気風量DB、48…汚染物質排気量算出部、49…汚染物質排出量算出部。

Claims (9)

  1. トンネル内の汚染物質量を計算する汚染物質量計算装置であって、
    第1の区間においてセンサが計測する汚染物質量と前記第1の区間において風速計が計測する風速値とを取得する取得手段と、
    トンネル内の車両の走行状態に応じた汚染物質の排出係数を算出する排出係数算出手段と、
    前記センサが計測する汚染物質量と前記風速計が計測する風速値と前記排出係数算出手段が算出する排出係数とを用いて、前記第1の区間に隣接する第2の区間における汚染物質量を算出する汚染物質量算出手段と、
    を有する汚染物質量計算装置。
  2. 前記汚染物質量算出手段は、前記センサが計測した汚染物質量に基づいて前記第1の区間から前記第2の区間に流入する汚染物質量を算出し、前記第2の区間に流入する汚染物質量から換気設備で引き抜かれる汚染物質量を減算した値と前記第2の区間における排出係数により算出する前記第2の区間での汚染物質の排出量とを加算した値を前記第2の区間における汚染物質量として算出する、
    前記請求項1に記載の汚染物質量計算装置。
  3. さらに、前記センサが検出する第1の汚染物質の量と前記第1の汚染物質とは異なる第2の汚染物質の量との比率に基づいて、前記第1の汚染物質の量を前記第2の汚染物質の量に換算する換算係数を算出する換算係数算出手段を有し、
    前記汚染物質量算出手段は、前記換算係数を用いて前記センサが検出した第1の汚染物質量から前記第2の汚染物質の量を算出する、
    前記請求項1に記載の汚染物質量計算装置。
  4. さらに、前記センサの計測値が正常か否かをチェックする測定値チェック手段を有し、
    前記取得手段は、前記第1の区間を測定位置とするセンサによる計測値と前記第1及び第2の区間とは別の区間を測定位置とするセンサによる測定値とを取得し、
    前記汚染物質量算出手段は、前記測定値チェック手段により前記第1の区間のセンサによる測定値が正常でないと判断した場合、前記第1の区間とは別の区間のセンサによる計測値を用いて前記第1の区間における汚染物質量を計算し、計算した第1の区間の汚染物質量を用いて第2の区間における汚染物質量を算出する、
    前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の汚染物質量計算装置。
  5. さらに、前記センサが計測する計測値としての汚染物質量を記憶する記憶手段と、
    前記センサの計測値が正常か否かをチェックする測定値チェック手段と、を有し、
    前記汚染物質量算出手段は、前記測定値チェック手段により前記センサの測定値が正常でないと判断した場合、前記記憶手段に記憶した前記センサにより過去の測定値を用いて汚染物質量を算出する、
    前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の汚染物質量計算装置。
  6. さらに、前記センサが計測する計測値を補正する補正手段を有し、
    前記汚染物質量算出手段は、前記補正手段に補正した測定値を用いて汚染物質量を算出する、
    前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の汚染物質量計算装置。
  7. さらに、前記風速計が計測する計測値を補正する風速補正手段を有し、
    前記汚染物質量算出手段は、前記補正手段に補正した測定値を用いて汚染物質量を算出する、
    前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の汚染物質量計算装置。
  8. 前記風速補正手段は、トンネル内の風量収支が等しくなるという条件に従って風量補正を行うことにより前記風速計が計測した風速値を補正する、
    前記請求項7に記載の汚染物質量計算装置。
  9. トンネル内の汚染物質量を計算する汚染物質量計算装置であって、
    第1の区間においてセンサが計測する汚染物質量を取得する取得手段と、
    前記第1の区間における風速値を圧力バランス計算により算出する風速計算手段と、
    トンネル内の車両の走行状態に応じた汚染物質の排出係数を算出する排出係数算出手段と、
    前記センサが計測する汚染物質量と前記風速計測手段により計測した風速値と前記排出係数算出手段が算出する排出係数とを用いて、前記第1の区間に隣接する第2の区間における汚染物質量を算出する汚染物質量算出手段と、
    を有する汚染物質量計算装置。
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